説明

交換装置及び交換システム

【課題】 あるシステムに接続されている端末と他のシステムに接続されている端末との間で、プレゼンス情報を共有し、アドレス帳を揃え、通信を行う。
【解決手段】 交換機接続端末を相互に接続するための交換サーバと、外部端末に対応して設けられ、前記交換サーバに対して交換機接続端末として動作する擬似交換機接続端末と、前記交換機接続端末に対応して設けられ、外部サーバに対して外部端末として動作する擬似外部端末と、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報の対応関係を保持するデータベースと、前記交換サーバに対しては前記第1のユーザ識別情報を利用して前記交換機接続端末として動作し、前記擬似外部端末に対し、前記外部サーバに対して前記第2のユーザ識別情報を利用して前記外部端末として動作させる擬似外部端末兼擬似交換機接続端末を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交換機に接続される交換機接続端末と外部サーバに接続される外部端末とを接続するための交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インスタントメッセージ、プレゼンス、音声/ビデオ通話、ホワイトボード等のアプリケーション共有機能等をそなえたコミュニケーションサーバであるインスタントメッセージサーバ(以下、「IMサーバ」という。)が登場してきている。
【特許文献1】特開2004−30371号公報
【特許文献2】特開2003−296525号公報
【特許文献3】特開2003−189009号公報
【特許文献4】特開2003−186775号公報
【特許文献5】特開2002−16696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従前の技術によると、ある端末が一般消費者向けIMサーバ及び企業向け交換機のうちの一方にしかログインしていない場合には、これらのうちの他方にログインしている端末は、前記ある端末のプレゼンス情報を前記他方の端末に通知することができなかった。従って、自分と付き合いのある全ての同僚・顧客・知人・友人に自分の今のプレゼンス情報を通知することが難しかった。またこれを解決する手段があったとしてもそれは一般消費者向けIMサーバにも特別な仕組みを実装しなければならない手段であり、基本的に製造者が異なり仕様変更も難しい一般消費者向けIMサーバには適用できなかった。
【0004】
また、これまで一般消費者向けIMサーバと企業向け交換機の両方にユーザアカウントをもってアドレス帳を作成しいた場合に、それぞれのアドレス帳が相互に同期しないため、登録・削除する際に両方の端末で同じ操作を2度行う必要があり面倒であった。またこれを解決する手段があったとしてもそれは一般消費者向けIMサーバにも特別な仕組みを実装しなければならない手段であり、基本的に製造者が異なり仕様変更も難しい一般消費者向けIMサーバには適用できなかった。
【0005】
更に、これまで一般消費者向けIMサーバと企業向け交換機の片方にしかログインしていない場合にもう片方の端末ユーザと通信セッションを開始することができず、自分と付き合いのある全ての同僚・顧客・知人・友人とすぐにコミュニケーションをとることができないことがあった。またこれを解決する手段があったとしてもそれは一般消費者向けIMサーバにも特別な仕組みを実装しなければならない手段であり、基本的に製造者が異なり仕様変更も難しい一般消費者向けIMサーバには適用できなかった。
【0006】
特許文献1に複数の端末を使用するユーザの端末同士のプレゼンスを同期する手段が記載されているが、これは同じシステムに接続された端末が複数あった場合の同期であり、本発明のような異なるシステムのプレゼンスを同期させるものではない。
【0007】
また、特許文献2に転送先のプレゼンスに現在のプレゼンスを同期される手法が記載されているが、これは異なるシステム間、特に一般消費者向けIMサーバを対象として同一ユーザが使用する端末のプレゼンスを同期するという本発明と効果が異なる。
【0008】
更に、特許文献3にはプレゼンスを送信する際に相手先の状態に応じてプレゼンス情報を加工して送付する手段が記載されているが、相手先の端末が異なるシステムであった場合の具体的な手段がなく、目的も端末側での視認性や、関係のない端末へのプレゼンス送信を防ぐことが中心であり、本発明とは目的、手段ともに異なる。
【0009】
更に、特許文献4にはプレゼンス情報の構成が異なるシステム間でプレゼンス情報を相互接続する方法が記載されているが、プレゼンス情報の構成の違いを吸収することに主眼がおかれ、システムのログイン方法、管理方法等全く異なるサーバ間を接続する方法の記載はなく、本発明とは目的、手段、効果ともに異なる。
【0010】
更に、既存の電話システムとIMシステムを接続する手段としては特許文献5に既存電話システムの回線状況によりプレゼンス情報を同期させる手段の記載があるが、本発明のようにログイン状況や回線ではなく既存電話システム端末のプレゼンス情報を同期するものではなく、また手段も本発明とは全く異なる。
【0011】
そこで本発明は、一方のシステムに接続している端末のプレゼンス情報を他方のシステムに接続している端末で知ることと可能とする交換システムを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、一方のシステムのアドレス帳と他方のシステムのアドレス帳の同期を自動的に取ることを可能とする交換システムを提供することを目的とする。
【0013】
更に、本発明は、一方のシステムに接続している端末と他方のシステムに接続している端末との間で通信セッションを確立することを可能とする交換システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、交換機接続端末を相互に接続するための交換サーバと、外部端末に対応して設けられ、前記交換サーバに対して交換機接続端末として動作する擬似交換機接続端末と、前記交換機接続端末に対応して設けられ、外部サーバに対して外部端末として動作する擬似外部端末と、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報の対応関係を保持するデータベースと、前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、前記交換サーバに対しては前記第1のユーザ識別情報を利用して前記交換機接続端末として動作し、前記擬似外部端末に対し、前記外部サーバに対して前記第2のユーザ識別情報を利用して前記外部端末として動作させる擬似外部端末兼擬似交換機接続端末と、を備えることを特徴とする交換システムが提供される。
【0015】
上記の交換システムは、前記交換機接続端末のプレゼンス変更通知を前記外部端末に送信する手段を更に備えていてもよい。
【0016】
上記の交換システムにおいて、前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該プレゼンス変更通知を転送し、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が転送されてきたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を前記擬似外部端末に送信し、前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受信したならば、前記外部サーバに該プレゼンス変更通知を転送してもよい。
【0017】
上記の交換システムは、前記外部端末のプレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に送信する手段を更に備えていてもよい。
【0018】
上記の交換システムにおいて、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記外部サーバから前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を該第1のユーザ識別情報を有する前記擬似交換機接続端末に送信し、前記擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が送信されてきたならば、該プレゼンス変更通知を前記交換サーバに転送し、前記交換サーバは、前記第1のユーザ識別情報を含む前記プレゼンス変更通知を受信したならば、該プレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に転送してもよい。
【0019】
上記の交換システムは、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る手段を更に備えていてもよい。
【0020】
上記の交換システムにおいて、前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、前記擬似外部端末は、前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新してもよい。
【0021】
上記の交換システムは、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳及び全ての前記交換機接続端末が共通に利用する共有アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る手段を更に備えていてもよい。
【0022】
上記の交換システムにおいて、前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係、共有アドレス帳及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、前記擬似外部端末は、前記共有アドレス帳及び前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新し、前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記共有アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳を更新してもよい。
【0023】
上記の交換システムは、前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する手段を更に備えていてもよい。
【0024】
上記の交換システムにおいて、各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、前記交換サーバは、1の前記交換機接続端末から、他の前記交換機接続端末に対応する擬似交換機接続端末を通話相手として該擬似交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該擬似交換機接続端末に該通信セッション開始要求を転送し、前記擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記他の交換機端末の前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の前記交換機接続端末に対応する擬似外部端末に送信し、前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含む前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記外部サーバに転送してもよい。
【0025】
上記の交換システムにおいて、各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、1の外部端末から、外部サーバを経由して、他の外部端末に対応する擬似外部端末を通話相手として該擬似外部端末で利用する第2のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末に送信し、前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記交換サーバに転送し、前記交換サーバは、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記他の外部端末に対応する交換機接続端末に転送してもよい。
【0026】
上記の交換システムにおいて、前記交換サーバと、前記擬似交換機接続端末と、前記擬似外部端末と、前記データベースと、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は交換機に備わっていてもよい。
【0027】
上記の交換システムにおいて、前記交換サーバと、前記擬似交換機接続端末と、前記データベースと、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は交換機に備わり、前記擬似外部端末は前記交換機接続端末に備わっていてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ユーザが外部IMサーバ、交換機のうちの片方のみにログインしている場合であっても、双方の端末に対してそのユーザのプレゼンス情報が通知されるようになり2種類の端末を同時に使用して両方の端末でプレゼンス変更操作をすることなく必要な相手にプレゼンス情報が伝わるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0030】
IMサーバは、一般消費者をユーザとし、規模の大きいパブリックに公開される。他方、最近KTS(key telephone system)やPBX等の企業向け通信システムにIMサーバと同様な機能を実装したものが増えてきている。IMサーバにはワールドワイドな加入者とのコミュニケーションができるというメリットが、企業向け通信システムにはビジネス用途が考慮されグループウェア機能、マルチライン機能、信頼性、原則自社内にサーバが配置されるため秘密情報の保護が図れる等のメリットがある。
【0031】
従来はIMサーバのメリット及び企業向け通信システムのメリットの両者を享受するには別々の端末を用意しなければならず、その場合双方の端末間ではプレゼンス/アドレス帳が同期されない、通信も相互に行えず不便であった。本発明は一般消費者向けのIMサーバと連動して動作する企業向けコミュニケーションシステムを実現するものである。
【0032】
図1において、オフィス101内には、電話、E−Mail、インスタントメッセージ(以下、「IM」という。)等の通信の交換(スイッチング)を行うコミュニケーション交換機(以下「交換機」という。102)と、交換機に接続される交換機接続端末103が存在する。
【0033】
オフィスLAN104はゲートウェイ105を介してインターネット106と接続され、インターネット106の先には消費者向けIMサーバ(以下「外部IMサーバ」という。)107とその端末である外部インスタントメッセージ端末(以下、「IM端末」という。)108が存在する。交換機接続端末103の操作によりユーザがプレゼンス情報変更又は通信セッション要求をすると、それが交換機102に伝わる。交換機102はその情報を外部IMサーバ107に伝え、外部IMサーバ107は外部IM端末108にその情報を伝達する。また、外部IM端末108に対する操作よりユーザがプレゼンス情報変更又は通信セッション要求されると、それはまず外部IMサーバ107に伝わり、外部IMサーバ107から交換機102に伝わる。交換機102はその情報を交換機接続端末103に伝達する。このように双方の端末103、108間でプレゼンス情報の交換、通信セッションの確立を行うことができる。
【0034】
このようにして、ユーザは一般消費者向けIMサービスと企業向けIMサービスを同時に1つの端末アプリケーションにより受けることができるようになる。
【0035】
図2を参照すると、交換機の各部はそれぞれ概略つぎのように動作する。LAN I/F部102−1はオフィスLAN104上のデータ送受信を行う。CPU102−2は交換機102の全体制御を行う。メモリ102−3は交換機102の制御に必要なデータを格納する。交換ソフトウェア102−4はメモリ102−3内に格納されており、交換機102全体を制御するためのソフトウェアであり、CPU102−2により実行される。
【0036】
図3を参照すると、交換機接続端末103の各部はそれぞれ概略つぎのように動作する。キーボードI/F部103−1はキーボードからの入力信号を受信する。マウスI/F部103−2はマウスからの入力信号を受信する。ディスプレイI/F部103−3は、ディスプレイへ画像信号を出力する。LAN I/F部103−4はオフィスLAN104との信号の送受信を行う。CPU103−5は交換機接続端末103の全体を制御する。メモリ103−6は交換機接続端末103の全体を制御するためのソフトウェア及び必要なデータを格納する。ソフトウェアはCPU103−5により実行される。
【0037】
図4は交換機内のメモリ102−3に格納される交換ソフトウェア102−4のモジュール構成である。ここで、モジュールとは、例えば、オブジェクト指向プログラミング言語で言うクラスを基に生成されるインスタンスのことである。
【0038】
交換サーバモジュール401は各端末から情報を受け取り、指示を出す。擬似交換機接続端末モジュール402は、交換機102に接続される交換機接続端末103のソフトウェアと同様の動作をする擬似モジュールであり、必要に応じて複数起動する。擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、交換機接続端末103のソフトウェアと同様の動作をする擬似モジュールと外部IM端末108のソフトウェアと同様の動作をする擬似モジュールを組み合わせたモジュールであり、原則1つのみ起動する。擬似IM端末モジュール404は、外部IM端末108のソフトウェアと同様の動作をする擬似モジュールであり、必要に応じて複数起動する。データベース405は交換機接続端末103を使用するユーザカウント情報と、それらの各ユーザが使用する個人アドレス帳と、全ユーザが使用する共有アドレス帳等を格納する。
【0039】
各擬似交換機接続端末モジュール402は、各外部IM端末108に対応して設けられる。また、各擬似IM端末モジュール404は、各交換機接続端末103に対応して設けられる。また、一人のユーザは1つの交換機接続端末103と1つの外部IM端末108を所有しており、従って、各交換機接続端末103は、各外部IM端末108に対応する。従って、交換機接続端末103、外部IM端末108、擬似交換機接続端末モジュール402及び擬似IM端末モジュール404は1:1:1:1の関係を有する。
【0040】
図5は図4に示すデータベース405に存在する各ユーザのアカウント情報と個人/共有アドレス帳を格納するテーブルを示す。このテーブルの各レコードにおいて、交換機ユーザID501は交換サーバ401が交換機接続端末103を識別するためのIDであり、交換機ユーザパスワード502は交換機ユーザIDと対応するパスワードであり、IMユーザID503はその交換機ユーザIDを持つユーザが外部IMサーバ107にログインする際に使用するIDであり、IMユーザパスワード504はIMユーザIDに対応するパスワードであり、個人アドレス帳データ505はそのユーザが交換機接続端末103で使用するアドレス帳データであり、共有アドレス帳データ506は全ユーザが共通して利用する共有アドレス帳データである。
【0041】
次に、本実施形態の動作について具体的に説明する。
【0042】
まず、交換機と外部IMサーバ間でプレゼンスを同期させる方法について図6及び7を参照して説明する。
【0043】
前提として擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、専用の外部IMクライアント用のIDを持ち、また、交換機内データベース405のテーブルの全レコードのIMユーザID503をバディリスト(IM端末108がIMサーバ107内に持つプレゼンスを通知してもらうユーザリスト)として外部IMサーバ107に予め登録する。そして、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、交換機102の起動と同時に、外部IMサーバ107へのログインと交換サーバモジュール401へのログインを行う。これにより擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、ユーザが外部IM端末108を通じてログイン/プレゼンス変更した場合には、外部IMサーバ107からその情報を受け取ることができ、ユーザが交換機接続端末103を通じてログイン/プレゼンス変更した場合には、交換サーバモジュール401からその情報を受け取ることができるようになる。
【0044】
図6を参照すると、ユーザが交換機接続端末において、プレゼンス変更操作を行うと(ステップS201)、操作デバイスによりキーボードI/F部103−1かマウスI/F部103−2により変更操作がCPU103−5に通知され、CPU103−5はプレゼンス変更をLAN I/F部103−4を通じて交換機102に通知する(ステップS203)。この通知には、交換機ユーザIDが含まれる。
【0045】
プレゼンス変更通知は交換機102のLAN I/F部102−1経由で交換ソフトウェア102−4内の交換サーバモジュール401に通知される。交換サーバモジュール401はログインしている全ての交換機接続端末103、ログインしている全ての擬似交換機接続端末モジュール4040及び擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にその情報を通知する。これにより擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にもプレゼンス変更通知が通知される。
【0046】
プレゼンス変更通知を受け取った擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403はその通知に含まれる交換機ユーザIDをデータベース405内のテーブル501から検索してヒットしたエントリのIMユーザID503及びIMユーザパスワード504を取得する(ステップS207、S209)。そして、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、そのIMユーザID503及びIMユーザパスワード504をプレゼンス変更通知に追加して、プレゼンス変更操作が行われた交換機接続端末103に対応するIMユーザID及びIMユーザパスワードを伴うプレゼンス変更通知を、プレゼンス変更操作が行われた交換機接続端末103に対応する擬似IM端末モジュール404に送信する(ステップS211)。
【0047】
擬似IM端末モジュール404は、ログインしていなければ、受信したIMユーザID及びパスワードを使用して、外部IMサーバにログインし(ステップS213)、自分のプレゼンスが変更されたことを外部IMサーバ107にLAN I/F部201、オフィスLAN104、ゲートウェイ105、インターネット106を通じて通知する(ステップS215)。それを受け取った外部IMサーバ107はプレゼンス変更通知をそのユーザをバディリストに登録しているユーザに対して送出する。(ステップS217)
図7を参照すると、また、ユーザが外部IM端末において、プレゼンス変更操作を行うと(ステップS221)、プレゼンス変更通知が外部IMサーバ107へ送信される(ステップS223)。この通知には、外部IMユーザIDが含まれる。
【0048】
外部IMサーバ107は、プレゼンス変更通知をログインしている全ての外部IM端末108、ログインしている全ての擬似IM端末モジュール404及び擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403に転送する(ステップS225)。すると、プレゼンス変更通知はインターネット106、ゲートウェイ105、オフィスLAN104、LAN I/F部201経由で交換ソフトウェア102−4内の擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403に通知される。
【0049】
通知を受け取った擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、その通知に含まれる外部IMユーザIDでデータベース405内のテーブルを検索し、ヒットしたエントリの交換機ユーザID501と交換機ユーザパスワード502取得する(ステップS227、S229)。そして、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、検索した交換機ユーザID501と交換機ユーザパスワード502を追加したプレゼンス変更通知を対応する擬似交換機接続端末モジュール402に送信する(ステップS231)。
【0050】
擬似交換機接続端末モジュール402はログインしていなければ受信した交換機ユーザID、交換機ユーザパスワードを使用して交換サーバモジュール401にログインし(ステップS233)、自分のプレゼンスが変更されたことを通知する(ステップS235)。
【0051】
通知を受け取った交換サーバモジュール401はプレゼンス変更を交換機接続端末に通知する(ステップS237)
次に、個人アドレス帳と外部アドレス帳を同期させる方法について図8を参照して説明する。
【0052】
図8を参照すると、ユーザが交換機接続端末103において、ログイン操作を行うと(ステップS241)、操作デバイスによりキーボードI/F部103−1かマウスI/F部103−2により変更操作がCPU103−5に通知され、CPU103−5はログイン通知をLAN I/F部103−4を通じて交換機102に通知する(ステップS243)。ログイン通知には、ログインした交換機接続端末103に入力された交換機ユーザIDが含まれる。ログイン通知は交換機102のLAN I/F部102−1経由で交換ソフトウェア102−4内の交換サーバモジュール401に通知される。
【0053】
交換サーバ401はログインしている全ての交換機接続端末103、ログインしている擬似交換機接続端末モジュール402及び擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にログイン通知を送信する(ステップS245)。これにより擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にもログイン通知が送信される。
【0054】
通知を受け取った擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403はそのログイン通知に含まれる交換機ユーザIDをデータベース405内のテーブルから検索し、ヒットしたエントリのIMユーザID503、IMユーザパスワード504を得る(ステップS247、S249)。そして、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、IMユーザID503、IMユーザパスワード504を追加したログイン通知をIMユーザIDに対応する擬似IM端末モジュール404に送信する(ステップS251)。
【0055】
擬似IM端末モジュール404は受信したIMユーザID、パスワードを使用して外部IMサーバ107にLAN I/F部102−1、オフィスLAN104、ゲートウェイ105、インターネット106を通じてログインする(ステップ253)。
【0056】
それを受け取った外部IMサーバ107はログイン通知をそのユーザをバディリストに登録しているユーザに対して送出するとともに(ステップS255)、ログインした擬似IM端末モジュール404に対して外部IMサーバ107内の外部アドレス帳(バディリスト)を送信する(ステップS257)。
【0057】
外部アドレス帳データを受け取った擬似IM端末モジュール404はログインしたユーザのIMユーザIDで交換機内データベース405のIMユーザID503を検索し、ヒットしたエントリの個人アドレス帳データ505を取得する(ステップS259、S261)。
【0058】
その後、擬似IM端末モジュール404は、取得した双方のアドレス帳データを同期する。同期アルゴリズムは一般的なアルゴリズムを適用できる。
【0059】
例えば、一方のアドレス帳を優先させるアルゴリズム、アドレス帳に優先度を設けずに、矛盾が生じた場合に、更新の日付が遅い方を優先させるアルゴリズ、アドレス帳に優先度を設けずに、矛盾が生じた場合にユーザから優先させるデータを選択させるアルゴリズム等を適用することができる。
【0060】
同期した後、擬似IM端末モジュール4040は、そのアドレス帳データを外部IMサーバ107及びデータベース内の該当エントリの個人アドレス帳データ505にそれぞれ格納する(ステップS265、S267、S269、S271)。
【0061】
上記実施形態によりユーザが外部IMサーバ107、交換機102のどちらにログインしていても一元化されたアドレス帳を利用できるようになり、2種類の端末でそれぞれ別々のアドレス帳を管理する手間がなくなる。
【0062】
まず、個人アドレス帳と外部アドレス帳を同期させた上で、共有アドレス帳と外部アドレス帳を同期させる方法について図8を参照して説明する。ここで、個人アドレス帳と外部アドレス帳を同期させるとは、両者の内容を同一にすることを意味するが、共有アドレス帳と外部アドレス帳を同期させるとは、共有アドレス帳の追加項目を外部アドレス帳に追加するが、共有アドレス帳の内容を変更しないことを意味する。
【0063】
ステップS241乃至S267は、個人アドレス帳と外部アドレス帳の同期のみを行う場合と同様である。
【0064】
ステップS267の次に、擬似IM端末モジュール404は、データベース405から共有アドレス帳506を取得する(ステップS281、S283)。
【0065】
次に、擬似IM端末モジュール4040は、外部アドレス帳と共有アドレス帳との同期を取り(ステップS285)、外部アドレス帳更新要求を外部IMサーバ107に送信する(ステップS287)。外部IMサーバ107は、その要求に従って、外部アドレス帳を更新する(ステップS289)。
【0066】
これにより従来企業向け交換機でしか利用できなかった共有アドレス帳が、共有アドレス帳という概念が一般的に存在しないユーザが不特定多数の一般消費者ユーザである外部IMサーバにログインした時も利用できるようになり、よりアドレス帳を一元的に管理できるようになる。
【0067】
次に、外部IM端末108と交換機接続端末の103との間で通信セッション(通話、IM、アプリケーション共有等)を確立する方法について図10及び11を参照して説明する。
【0068】
図10を参照すると、ユーザが交換機接続端末103において、通信セッション開始操作を行うと(ステップS301)、操作デバイスによりキーボードI/F部103−1かマウスI/F部103−2により通信セッション開始要求がCPU103−5に通知され、CPU103−5は通信セッション開始要求をLAN I/F部103−4を通じて交換機102に通知する(ステップS303)。この通信セッションには、通信セッション開始要求を出す交換機接続端末の交換機ユーザID及び通信セッション開始要求を受ける外部IM端末108に対応する交換機接続端末の交換機ユーザIDが含まれる。通信セッション開始要求は交換機102のLAN I/F部102−1経由で交換ソフトウェア102−4内の交換サーバモジュール401に通知される。
【0069】
交換サーバ401は通信相手のアカウントでログインしている擬似交換機接続端末モジュール402にその情報を通知する(ステップS305)。
【0070】
擬似交換機接続端末モジュール402は擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にその要求を通知する(ステップS307)。
【0071】
通知を受け取った擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403はその通知に含まれる通信要求元交換機ユーザIDをデータベース405内のテーブルから検索して、ヒットしたエントリのIMユーザID503、IMユーザパスワード504(通信要求元IMユーザID、通信要求元IMパスワード)を得ると共に、その通知に含まれる通信要求先交換機ユーザIDをデータベース405内のテーブルから検索して、ヒットしたエントリのIMユーザID503(通信要求先IMユーザID)を得る(ステップS309、S311)。そして、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、通信要求元IMユーザID、通信要求元パスワード及び通信要求先IMユーザIDを追加した通信セッション開始要求を通信要求元交換機接続端末に対応する擬似IM端末モジュール404に送信する(ステップS313)。
【0072】
擬似IM端末モジュール404はログインしていなければ受信したIMユーザID、パスワードを使用して外部IMサーバにログインし(ステップS315)、通信要求元のアドレスとして通信要求元交換機接続端末のアドレスをそのまま使用して、通信相手の外部IM端末宛への通信セッション開始要求を外部IMサーバにLAN I/F部102−1、オフィスLAN104、ゲートウェイ105、インターネット106を通じて通知する(ステップS317)。
【0073】
それを受け取った外部IMサーバ107は通信相手の外部IM端末108へ通信セッション開始要求を送出する(ステップS319)。
【0074】
それを受け取った通信相手の外部IM端末108はその要求に含まれる通信開始要求元の交換機接続端末宛に通信セッション受諾を通知することで通信セッションを確立する(ステップS321)。
【0075】
図11を参照すると、ユーザが外部IM端末108に対して通信セッション開始操作を行うと(ステップS331)、外部IM端末108は、通信セッション開始要求を外部IMサーバ107に通知する(ステップS333)。この通信セッション開始要求には、要求元外部IM端末108のIMユーザIDと要求先の交換機接続端末103に対応するIMユーザIDが含まれている。
【0076】
外部IMサーバ107は、要求先の交換機接続端末103に対応するIMユーザIDを有する擬似IM端末モジュール404に通信セッション開始要求を転送する(ステップS335)。通信セッション開始要求は交換機のLAN I/F部102−1経由で交換ソフトウェア102−4内の通信相手の擬似IM端末モジュール404に通知される。
【0077】
擬似IM端末モジュール404は、通信セッション開始要求の通知を受けると、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403にその要求を通知する(ステップS337)。
【0078】
擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は、要求元外部IM端末108のIMユーザIDに対応する交換機ユーザIDと要求先交換機接続端末103に対応するIMユーザIDに対応する交換機ユーザIDをデータベース405から検索する(ステップS339、S341)。
【0079】
次に、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403は通信開始要求元の交換機ユーザアカウントでログインしている擬似交換機接続端末モジュール402にその要求を送信する(ステップS343)。
【0080】
擬似交換機接続端末モジュール402は通信要求元のアドレスとして通信要求元外部IM端末のアドレスをそのまま使用して、通信相手の交換機接続端末103宛への通信セッション開始要求を交換サーバ通知する(ステップS347)。
【0081】
それを受け取った交換サーバ401は通信相手の交換機接続端末103へ通信セッション開始要求を送出する(ステップS347)。
【0082】
それを受け取った通信相手の交換機接続端末103はその要求に含まれる通信開始要求元の外部IM端末108と通信セッションを確立するとともに通信セッション受諾を交換サーバ401、擬似交換機接続端末モジュール402、擬似IM端末兼擬似交換機接続端末モジュール403、擬似IM端末モジュール404、外部IMサーバ107を経由して通信要求元外部IM端末へ送信する。(ステップS349)。
【0083】
これにより交換機と外部IMサーバのどちらにログインしていても双方の端末と通信セッションを確立できるようになる。
【0084】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
【0085】
前述の実施形態では擬似IM端末が交換機サーバ内の交換ソフトウェア102−4に存在していたが、これを交換機接続端末103の内部に持つように変更して、交換機接続端末103で擬似IM端末の外部IMサーバへのログイン/ログオフを手動で変更できるようにしてもよい。
【0086】
この場合、前述の実施形態において、擬似IM端末モジュール404が交換機接続端末103内のメモリ103−6に移動し、図6のステップS213、図8のステップS253、図10のステップS315において擬似IM端末がログインしていない場合に自動的にログインすることがなくなり、交換機接続端末ユーザが交換機接続端末でログインしても擬似IM端末を手動でログインさせなければ外部IMサーバ107および外部IM端末108とプレゼンスの同期、アドレス帳の同期、通信セッションの確立ができなくなる。
【0087】
擬似IM端末モジュール404をログイン/ログオフさせるには、交換機接続端末103の操作デバイスによりキーボードI/F部103−1かマウスI/F部103−2によりログインもしくはログオフ要求が外部IMサーバ107に対するID、パスワードとともにCPU103−5に通知され、CPU103−5は擬似IM端末ログインもしくはログオフ要求とID、パスワードをメモリ103−6内の擬似IM端末モジュール404に通知する。擬似IM端末モジュール404はLAN I/F部103−4、オフィスLAN104、ゲートウェイ105、インターネット106を通じて外部IMサーバ107にそのID、パスワードによりログインもしくはログオフ通知する。
【0088】
これにより重要な仕事中なので外部IMサーバ107の知り合いからの通信をシャットアウトしたい場合など必要に応じて外部IMサーバ107との連携をON/OFFできるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、あるシステムに接続されている端末と他のシステムに接続されている端末との間で、プレゼンス情報を共有し、アドレス帳を揃え、通信を行うことに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態によるコミュニケーション交換機及びこれらに接続される装置群を示すブロック図である。
【図2】図1に示すコミュニケーション交換機の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す交換機接続端末の構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示す交換ソフトウェアに含まれるモジュール群及びデータベースを示すブロック図である。
【図5】図4に示すデータベースに含まれるテーブルの構成及びデータ例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態によるプレゼンス変更通知の第1の方法を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の実施形態によるプレゼンス変更通知の第2の方法を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の実施形態によるアドレス帳同期の第1の方法を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の実施形態によるアドレス帳同期の第2の方法を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の実施形態による通信セッション確立の第1の方法を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の実施形態による通信セッション確立の第2の方法を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0091】
101 オフィス
102 コミュニケーション交換機
103 交換機接続端末
104 オフィスLAN
105 ゲートウェイ
106 インターネット
107 外部IMサーバ
108 外部IM端末
401 交換サーバモジュール
402 擬似交換機接続端末モジュール
403 擬似IM端末兼交換機接続端末モジュール
404 擬似IM端末モジュール
405 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換機接続端末を相互に接続するための交換サーバと、
外部端末に対応して設けられ、前記交換サーバに対して交換機接続端末として動作する擬似交換機接続端末と、
前記交換機接続端末に対応して設けられ、外部サーバに対して外部端末として動作する擬似外部端末と、
前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報の対応関係を保持するデータベースと、
前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、前記交換サーバに対しては前記第1のユーザ識別情報を利用して前記交換機接続端末として動作し、前記擬似外部端末に対し、前記外部サーバに対して前記第2のユーザ識別情報を利用して前記外部端末として動作させる擬似外部端末兼擬似交換機接続端末と、
を備えることを特徴とする交換システム。
【請求項2】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
前記交換機接続端末のプレゼンス変更通知を前記外部端末に送信する手段を更に備えることを特徴とする交換システム。
【請求項3】
請求項2に記載の交換システムにおいて、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該プレゼンス変更通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が転送されてきたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受信したならば、前記外部サーバに該プレゼンス変更通知を転送することを特徴とする交換システム。
【請求項4】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
前記外部端末のプレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に送信する手段を更に備えることを特徴とする交換システム。
【請求項5】
請求項4に記載の交換システムにおいて、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記外部サーバから前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を該第1のユーザ識別情報を有する前記擬似交換機接続端末に送信し、
前記擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が送信されてきたならば、該プレゼンス変更通知を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記第1のユーザ識別情報を含む前記プレゼンス変更通知を受信したならば、該プレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に転送することを特徴とする交換システム。
【請求項6】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る手段を更に備えることを特徴とする交換システム。
【請求項7】
請求項6に記載の交換システムにおいて、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新することを特徴とする交換システム。
【請求項8】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳及び全ての前記交換機接続端末が共通に利用する共有アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る手段を更に備えることを特徴とする交換システム。
【請求項9】
請求項8に記載の交換システムにおいて、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係、共有アドレス帳及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記共有アドレス帳及び前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記共有アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳を更新することを特徴とする交換システム。
【請求項10】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する手段を更に備えることを特徴とする交換システム。
【請求項11】
請求項10に記載の交換システムにおいて、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
前記交換サーバは、1の前記交換機接続端末から、他の前記交換機接続端末に対応する擬似交換機接続端末を通話相手として該擬似交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該擬似交換機接続端末に該通信セッション開始要求を転送し、
前記擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記他の交換機端末の前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の前記交換機接続端末に対応する擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含む前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記外部サーバに転送することを特徴とする交換システム。
【請求項12】
請求項10に記載の交換システムにおいて、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
1の外部端末から、外部サーバを経由して、他の外部端末に対応する擬似外部端末を通話相手として該擬似外部端末で利用する第2のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末に送信し、
前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記他の外部端末に対応する交換機接続端末に転送することを特徴とする交換システム。
【請求項13】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
前記交換サーバと、前記擬似交換機接続端末と、前記擬似外部端末と、前記データベースと、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は交換機に備わることを特徴とする交換システム。
【請求項14】
請求項1に記載の交換システムにおいて、
前記交換サーバと、前記擬似交換機接続端末と、前記データベースと、前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は交換機に備わり、
前記擬似外部端末は前記交換機接続端末に備わることを特徴とする交換システム。
【請求項15】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末のプレゼンス変更通知を前記外部端末に送信する方法において、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該プレゼンス変更通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が転送されてきたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受信したならば、前記外部サーバに該プレゼンス変更通知を転送することを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記外部端末のプレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に送信する方法において、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記外部サーバから前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を該第1のユーザ識別情報を有する前記擬似交換機接続端末に送信し、
前記擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が送信されてきたならば、該プレゼンス変更通知を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記第1のユーザ識別情報を含む前記プレゼンス変更通知を受信したならば、該プレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に転送することを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項1に記載の交換システムにおいて、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る方法において、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新することを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1に記載の交換システムにおいて、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳及び全ての前記交換機接続端末が共通に利用する共有アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る方法において、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係、共有アドレス帳及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記共有アドレス帳及び前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記共有アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳を更新することを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する方法において、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
前記交換サーバは、1の前記交換機接続端末から、他の前記交換機接続端末に対応する擬似交換機接続端末を通話相手として該擬似交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該擬似交換機接続端末に該通信セッション開始要求を転送し、
前記擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記他の交換機端末の前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の前記交換機接続端末に対応する擬似外部端末に送信し、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含む前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記外部サーバに転送することを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する方法において、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
1の外部端末から、外部サーバを経由して、他の外部端末に対応する擬似外部端末を通話相手として該擬似外部端末で利用する第2のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末に送信し、
前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記他の外部端末に対応する交換機接続端末に転送することを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末のプレゼンス変更通知を前記外部端末に送信する方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
当該方法では、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該プレゼンス変更通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が転送されてきたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を前記擬似外部端末に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項21に記載のプログラムにおいて、
当該方法では更に、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受信したならば、前記外部サーバに該プレゼンス変更通知を転送することを特徴とするプログラム。
【請求項23】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記外部端末のプレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に送信する方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
当該方法では、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記外部サーバから前記第2のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を受けたならば、該プレゼンス変更通知に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含むプレゼンス変更通知を該第1のユーザ識別情報を有する前記擬似交換機接続端末に送信し、
前記擬似交換機接続端末は、前記プレゼンス変更通知が送信されてきたならば、該プレゼンス変更通知を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記第1のユーザ識別情報を含む前記プレゼンス変更通知を受信したならば、該プレゼンス変更通知を前記交換機接続端末に転送することを特徴とするプログラム。
【請求項24】
請求項1に記載の交換システムにおいて、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
当該方法では、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムにおいて、
当該方法では更に、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新することを特徴とするプログラム。
【請求項26】
請求項1に記載の交換システムにおいて、個々の前記交換機接続端末が個々に利用する個人アドレス帳及び全ての前記交換機接続端末が共通に利用する共有アドレス帳と前記外部端末が利用する外部アドレス帳との同期を取る方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
前記データベースは、前記交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報と前記外部端末で利用する第2のユーザ識別情報及びパスワードの対応関係、共有アドレス帳及びユーザ識別情報に対応付けられた個人アドレス帳を保持し、
当該方法では、
前記交換サーバは、前記交換機接続端末から前記第1のユーザ識別情報を含むログイン通知を受けたならば、少なくとも前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に該ログイン通知を転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記ログイン通知が転送されてきたならば、該ログイン通知に含まれる前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報及び前記パスワードを含むログイン通知を前記擬似外部端末に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のプログラムにおいて、
当該方法では更に、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報及びパスワードを含むログイン通知を受信したならば、前記外部サーバにログインし、
前記擬似外部端末は、前記外部サーバから前記外部アドレス帳を受信し、
前記擬似外部端末は、前記共有アドレス帳及び前記ユーザ識別情報に対応する前記個人アドレス帳を前記データベースから取得し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記個人アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳及び前記個人アドレス帳を更新し、
前記擬似外部端末は、前記外部アドレス帳と前記共有アドレス帳との同期を取り、該同期に応じて前記外部アドレス帳を更新することを特徴とするプログラム。
【請求項28】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
当該方法では、
前記交換サーバは、1の前記交換機接続端末から、他の前記交換機接続端末に対応する擬似交換機接続端末を通話相手として該擬似交換機接続端末で利用する第1のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該擬似交換機接続端末に該通信セッション開始要求を転送し、
前記擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記他の交換機端末の前記第1のユーザ識別情報に対応する前記第2のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第2のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の前記交換機接続端末に対応する擬似外部端末に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項29】
請求項28に記載のプログラムにおいて、
当該方法では更に、
前記擬似外部端末は、前記第2のユーザ識別情報を含む前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記外部サーバに転送することを特徴とするプログラム。
【請求項30】
請求項1に記載の交換システムにおいて、前記交換機接続端末と前記外部端末との間の通信セッションを確立する方法をコンピュータに行わせるためのプログラムにおいて、
各外部端末は各交換機接続端末に対応して設けられ、
当該方法では、
1の外部端末から、外部サーバを経由して、他の外部端末に対応する擬似外部端末を通話相手として該擬似外部端末で利用する第2のユーザ識別情報により指定する通信セッション開始要求を受けたならば、該通信セッション開始要求を前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末に転送し、
前記擬似外部端末兼擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求に含まれる前記第2のユーザ識別情報に対応する前記第1のユーザ識別情報を前記データベースから検索し、検索した前記第1のユーザ識別情報を含む通信セッション開始要求を前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末に送信し、
前記1の外部端末に対応する擬似交換機接続端末は、前記通信セッション開始要求を受信したならば、該通信セッション開始要求を前記交換サーバに転送し、
前記交換サーバは、前記通信セッション開始要求が転送されてきたならば、該通信セッション開始要求を前記他の外部端末に対応する交換機接続端末に転送することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−19896(P2006−19896A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193839(P2004−193839)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】