説明

人間、動物、又は物体追跡システム

本発明は、そのシステムの恩恵を受けるべき全ての個体の地理的及び時間的な識別に適した、人間の追跡システムに関する。本発明に従った改ざん防止機能付きの人間の追跡システムは、a)追跡されるべき体の内部に配置され、その体の位置決め情報の記憶及び/又は送信をすることが可能な1以上のトランシーバ装置と、b)トランシーバ要素によって送られた情報に対する衛星ステーションを備えていてよい情報収集及び送信ネットワークと、c)迅速な個人識別のための可搬性、又はモバイル性装置と、d)同時でかつ迅速なデータ利用可能性のための、サブセンターまたはサブステーションと、e)収集ネットワークによりピックアップされ送信された全てのデータを記憶するための中央サイトと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間、動物、又は物体追跡システムに関し、そのシステムの恩恵を受けるべき全ての個体の地理的及び時間的な識別に適している。
【0002】
物体追跡システムは既に知られている。
【0003】
米国特許公開公報第2004/021573号(特許文献1)には、位置決めシステムと組み合わせての、非常事態の状態にある人に可聴信号を送るようなセキュリティ及びシグナリングシステムが説明されており、そのシステムは彼が必要とするのに応じて適切に警報と指示とを行い、そして彼の居場所を突き止める。そのシステムは、自己の位置を特定するためのGPS(全地球測位システム)受信器を備えた、可搬性シグナリングユニットと、デジタルCDPD(cellular digital packet data)技術を利用することにより信号を送信するのに適した携帯電話アンテナと、可搬性シグナリングユニットからは離れていて、制御信号を送信するよう構成された送信制御センターと、その可搬性ユニットからのCDPD信号を受信し、それを送信制御センターへ再送信することが可能な携帯電話と、から構成されており、制御センターとシグナリングユニットとの間にデジタル通信が確立されるのであって、そのCDPD信号には可搬性シグナリングユニットの位置に対応したGPSデータが含まれる。
【0004】
米国特許第6819258号(特許文献2)には、加入者システムによって人の位置決めをする方法であって、位置決めをされる個人に位置決めユニットを取り付け、この位置決めユニットが如何なる時であってもその個人の位置を計算するという方法が紹介されている。そのシステムにはインターネットのような通信ネットワークに接続されたプロバイダが含まれ、そこにおいてプロバイダは、離れたコンピュータ端末から加入者によってアクセス可能な読み出しコンピュータを接続する。プロバイダにおけるコンピュータプログラムは加入者についての位置決め信号を受信しており、その人が運んでいる位置決めユニットへ位置決め連絡を送信している。そのコンピュータプログラムには、位置決め教唆を加入者端末へ自動送信するためのコード識別コンピュータに埋め込まれた命令が含まれ、加入者端末には個人の位置が指示されている。
【0005】
米国特許公開公報第2005/017901号(特許文献3)は、追跡システムとセキュリティについてのものである。そのシステムは、ドライバの地理的領域内に設置された中継設置局と、少なくとも1つの可搬性位置決めユニットと、から成る。あらゆる単独の局は、送信器によって用いられる電子信号を受信及び送信するよう構成され、それらは更に、中継局の少なくとも1つから受信可能な電子信号を送信するための手段を備えた、少なくとも1つの可搬性電子通信ユニットを埋め込まれている。そこにおいて、問題となっている送信された電子信号は、その可搬性電子通信ユニットの識別情報を加えており、その座標を電子通信ユニットへと自動送信している。少なくとも1つの可搬性位置決めユニットは、中継局から送信される電子信号を受信するのに適しており、この可搬性位置決めユニットは、各々の可搬性電子ユニットに対する位置の座標を受信している。この個人的使用のための電子装置は、監視され位置決めされるべきユーザ及び/又は品物が身に付けるか運ぶ、腕時計、ブレスレット、又はペンダントの形をとっていてよい。このシステムはまた、携帯電話や警察部隊のような位置ユニットを指定するために規則的間隔で位置決め座標を送信するのに適している。
【0006】
米国特許公開公報第2005/033515号(特許文献4)は、無線ユニットとナビゲーションシステムとからなる、個体の追跡システムについてのものである。追跡システムは、歩数計と、歩数計に関連して配置された電子コンパスとが取り付けられた無線通信装置によって構成されている。それはまた、緯度と経度とを指示するためその装置に接続されたGPSユニットと無線通信装置と通信しているサーバとを含み、場所についての情報が、場所の教唆を伴って無線通信装置からサーバへ送信される。歩数計と電子コンパスとからのデータを受信することによって位置決め手段が実行され、それらデータを用いて個人の位置が定められ、それらは無線通信装置(携帯電話、又はモバイルラジオであってよい)を用いることによる、場所を含んだメッセージに応答して送信される。
【0007】
国際公開第WO2005/018250号(特許文献5)は、仮出所者(条件付きの根拠により自由となっている個人である)のような個人の位置を監視するための、その個人が使用できる装置とその第1装置に接続された可搬性装置とを備えたシステムを含む、個人の位置決め方法に目を向けさせるものである。可搬性装置は、無線電話ネットワークを介して監視システムと相互接続されている。その可搬性装置は監視システムに対して周期的に、無線ネットワークを介して場所の情報だけでなく暗号文での位置決め情報を送信する。監視システムはその個人の位置をたどっていて、その個人が規則や法律に違反したときには対応する当局へ警報を発するであろう。
【0008】
米国特許第6917797号(特許文献6)には、もともとラジオを介して非常事態信号を送信するための無線通信ユニットと、ラジオを介して非常事態信号を受信するための無線接続とから成る、安全信号についての個人用装備品が説明されている。この接続は、存在する非常事態信号を、第2の無線接続を介して監視センターへ送ることができる。その監視センターは、ラジオによる第1非常事態信号の3辺測量を通じて第1無線接続の位置を決定することができ、従来の警報手段を通じて緊急車両へ警報を発する。その装備品には更に、マイクロフォンと、マイクロフォンと無線接続との助けにより構築される可聴通信媒体とが含まれる。
【0009】
見つかった先行技術の大多数は、先進諸国についての問題を解決しようとしている。ある者は、全ての者への完全な安全性が必要とされているという意味での、幾つかの新興国における現実を理解することに注意を払わない。
【0010】
今までに登録された追跡システムには、誘拐や様々な他の状況下の場合において脆弱な点が見られる。例えば、
−ブレスレット、アンクレット、ベルト、ネックレス等のようなアクセサリだけにトランシーバを取り付けるようなシステムにおいては、身に付けている人の意思に反して取り去られる可能性がある。
−前述の個人トランシーバにはメモリが備わっていない。それらはデータを記憶せず、カバーされる領域へと制限されており、携帯電話塔や他の媒体の存在に依存している。
−前記システムにおいては、身に付けている人がカバー範囲領域を去って、同じシステムを用いての追跡が不可能となった後にのみ、アラーム信号が発せられる。
−以前のシステムは当面の個人識別情報のみを記録するのであり、最低5年を超える期間での各人の移動についての履歴データを有するような情報記憶センターを持たない。
−第1の記憶装置源が体のトランシーバ自身の中にあって第2の記憶装置源がデータセンター内にあるような2つの記憶装置源は、現在のところ単一のシステムによっては網羅されていない。両方からの情報は比較され、疑いのある部分が取り除かれ、より高程度の信頼性が得られる。
−以前のシステムには、もっぱら警察が用いるような、即座に個人を識別するための可搬性検出装置が備わっていない。
【背景技術】
【0011】
【特許文献1】米国特許公開公報第2004/021573号
【特許文献2】米国特許第6819258号
【特許文献3】米国特許公開公報第2005/017901号
【特許文献4】米国特許公開公報第2005/033515号
【特許文献5】国際公開WO2005/018250号
【特許文献6】米国特許第6917797号
【発明の開示】
【0012】
本出願において開発された追跡システムは、以下の利点を有する。
−今まで利用できたシステムはエリート主義者であったため、すなわち、それらシステムは人々のうちの限られた階級を対象としたものであり、ごく少数の者の安全のためのものであり、さもなくば囚人の支配へと向けられたものであったため、本願における追跡システムは、局地的スケールと世界規模スケールとの両方で効果を発揮するよう設計された最初のシステムである。本発明は全ての人々を巻き込んでの安全性を構想しており、如何なる者をも排除しない。本発明によって、あらゆる者の安全性と完全性に関する権利について、彼らの経済的状況にかかわりなく、社会的一体性を追求するシステムが与えられる。
−包括的であるために、そのシステムは暴力や違法行為を一般的に抑止し得るのであり、結束、制限、そして共同作業について更なる自覚を育むことの助けとなる。
−包含的であるために、倫理態度や結束を評価することの観点から見ての社会的変化を、そのシステムは生み出すことができる。
−ある者は、各個人のプライバシーという点で侵入的であるように思われかねない手段を適用せず、「ビッグブラザ(big brother)」のように見えることを避ける、先行技術に関連しての、明確な懸念事項に気付くかもしれない。対照的に、我々のシステムはこのようなタイプの懸念をはらむものではない。どのような新しいパラダイムもそうであるが、我々は、社会的不平等や排斥により一層マークアップされる、避けることのできない惑星上世界規模での人口増加を見込んでいる。そのような事実は、尚更の暴動、攻撃、そして暴力をもたらすかもしれない。
−行政の要望を予期しうるシステムは、今までには存在しなかった。本発明に従ったシステムにおいては、如何なる時であっても、統計的データを収集し確認することが許される。
−以前のシステムによってはリソースが与えられず、また以前のシステムによっては、内外部での住民移動についての人口調査及び/又は研究をすることも不可能であった。
−我々のシステムだけが、そのような情報の全てを、即時に監視することを可能とするであろうし、そして迅速な管理と敏速で正確な行動への貢献ができるであろう。
【0013】
本発明に従ったシステムは、地理的座標を用いての地球表面上での個体の正確な位置を追跡し、通知することを可能とするのであり、加えて、その情報を長期間に亘って記録することを可能とする。
【0014】
そのシステムは、1以上のトランシーバを身に付けた人間を追跡するという目的のために開発された。そのトランシーバは人の体に隠して、又は挿入されて運ぶことが可能であり、またお互いのトランシーバ間での、及び中央システムとの通信が可能である。中央システムはそこにおいて適切なメモリを用いて計算をしており、従って以下のような現実的応用の可能性が提示される。
→失踪や誘拐が起こった場合に人を見つけること。
→戦争が起こった場合に、部隊や捕虜を見つけること。
→大災害、地震、雪崩、津波、火災、そしてテロリストの攻撃に際して、死体を見つけて識別すること。
→統計的、人口統計的データの調査作業。
→反論の余地のない法律的証拠として役に立つ、刑事、犯罪の領域向け身元証明。
→奴隷売買や違法移住の追跡。
→テロリスト攻撃の張本人の識別。
→交通違反があった場合のドライバの識別。
→非常事態又は危険な状況が生じた場合に助けを求めること。
→買収された警察官の行動を阻止すること。
→個人のセキュリティ。
→少数派の要望に対応した社会的一体性。
→非常事態の状況を即座に感知する能力。
→土地の所有権の疑問、不動産又は所有地の争いをはっきりさせる。
→虐待や暴力を食い止める。
→論理的冗長性のための、他の情報源からのデータと比較可能な、極めて広範囲な個人データの基礎の利用可能性。
→金融システムや商取引一般、美術館等を、更に大幅に安全なものとする。
→環境犯罪の張本人を識別する。
【0015】
本発明は、任意の時刻に、地球表面上の任意の位置にいる任意の個人の正確な位置を追跡して提供することの可能なシステムについてのものである。そのシステムには基本的に、人体に埋め込まれ、又はアクセサリの中で(義歯、整形外科的ピボット、皮下部位、子宮内部の装置等)運ばれ、衛星及びデータ通信アンテナに接続されている、1以上のトランシーバが含まれる。取り去られたり改ざんされることを防ぐために、そのトランシーバは人体中でお互いの間での通信をし、無線波を介して情報を受信、発信する。それらは自身のメモリを有する。個人各人の移動に関する全ての情報はデータセンターにおいて収集、記録され、少なくとも5年の間は利用可能な、そして保護された状態に保たれる。
【0016】
本発明に従った人間の追跡システムには、以下が含まれる。
a)追跡されるべき体の内部に配置され、その体の位置決め情報の記録及び/又は送信をすることが可能な1以上のトランシーバ装置。
b)トランシーバ装置によって送られた情報を収集するための、衛星へ情報を送信するためのステーションを備えていてよい、ネットワーク。
c)迅速な個人識別のための可搬性、又はモバイル性任意的装備品。
d)同時でかつ迅速なデータ利用可能性のための、サブセンターまたはサブステーション。
e)収集ネットワークによりピックアップされ送信された全てのデータについての記憶センター。
【0017】
添付された図1は、下に列挙するような、このシステムの構成要素とそれらの相互作用とを示す。
【0018】
−1、2、又はそれ以上のトランシーバ装置(1)及び(7)は、無線周波数信号を受信、送信することができる。それらはまた、GPSシステムによって衛星(4)に接続されているか、又は他の接続システムに接続されている。人体に挿入された装置(1)はお互いの間で通信し、それらを取り去るささいな試みがあった時、又は危険な状況が起こった場合にアラーム信号を発するであろう。上述の装置はそれら自身のメモリを備えており、従ってそれらはまた位置決めと日時(そして移動一般)の情報を記憶する。情報は暗号化されていてもよいし、されていなくともよい。それらトランシーバは、例えば体の心臓など、様々なエネルギー源から動力供給を受けることが可能であり、それらは内部トランシーバのための再充電ステーションにおいて充電されてもよいし、又は他の可能性の中では、携帯電話から、又はこの目的のための可搬性装備品から、又は帯磁されたか熱せられた物体への接触を通じて、又は体が移動すること自体を通じて、動力供給を受けてもよい。監視される人又は動物は、例えば血液型、遺伝情報、ゲノム、虹彩の特徴、又は指紋等、個人識別の一意的情報を有するデータベースと関連した個人コードにより識別される。
【0019】
トランシーバ装置は通信ミニシステムから構成され、内部メモリと、全地球で地理的に位置決めするためのGPS受信器のような構成要素とを備え、また任意で、「Bluetooth(登録商標)」のような短距離無線通信技術を、又は衛星通信マイクロベースステーションを、又は同様の機能を果たすことが可能な他の技術を備える、GPS技術のミニセルラーフォンと同様のものであってよい。個々の情報は事前に選択可能な時間間隔(秒ごと、又は毎分等)で系統的に記録される。
【0020】
−情報収集及び記録ネットワーク(2)はデータ記憶センター(3)へ、データ通信ネットワークを介して、又は陸地ケーブル(6)を介してでもよいが、送信されるべき信号を送受信する。上記情報収集及び記録ネットワークはまた、衛星(5)を介して情報の送受信をすることもできる。上記ネットワークは、GSM技術のセルラーベースステーションで構成されていても、又は同様の機能を果たすことが可能な他の技術に基づいた装備品で構成されていてもよい。トランシーバ装置によって記録された情報は、無線データ通信技術を介して、収集ネットワークを通じて、全てのデータが記憶される中央のサイトへ送られる。
【0021】
本発明に従えば、その収集ネットワークには固定されたステーション及び/又はモバイルステーションが装備されていてよく、それらは陸地に配置されていても、海上、空中、又は、たとえ宇宙に配置されていたとしてもよい。収集ネットワークの一部はGSM技術のセルラーベースステーションで構成されていても、又は同様の機能を果たすことが可能な他の技術に基づいた装備品で構成されていてもよい。収集ネットワークは、有線又はケーブル接続システム(例えば、配電ネットワーク、光ファイバーケーブル、又は他のもの)の他に無線データ通信システムを通じた動作をしてよい。
【0022】
−併せて、迅速に識別する使用目的で、そのネットワークは可搬性の検出及び送信装置をその一部として有してよく、従って警察、消防隊、行政、又はその他のための情報ベースとして役に立つであろう。それらは移動車両内に取り付けられていてもよい。上記装置は自動車に取り付けられたセルラーベースステーション、又は同様の機能を実行できる任意の他の技術についての他の装備品であってよい。例として我々は、迅速な個人識別のための、可搬性、又はモバイル性装置、例えば自動車内に取り付けられたセルラーベースステーション、「Bluetooth」のような短距離無線通信技術が備えられた、「PDA」または「palmtops」のような可搬性コンピュータ、又は同様の機能を実行することができる別の技術を備えた他のもの、に言及することができる。
【0023】
−情報記憶センター(3)は、個体の移動についての全ての情報(正確な(度、分、秒、100分の1秒)緯度と経度)と対応する日時とを追跡し、記録し、そして少なくとも5年間は保管する。緯度と経度のデータ(最大100分の1秒までの精密さを有する)により、人、動物又は物体の位置に対しては約1メートルの精度が可能となる。
【0024】
本発明に従った追跡システムにおいて採用するトランシーバ装置には、改ざん防止特性(tamper−proof)を備えることができる。それは、人又は動物の組織内に、好ましくは皮下領域内、更に好ましくは手首内に挿入される。このシステムは安全である。何故ならそのシステムによって、記憶センターに記憶されたデータとトランシーバ要素のデータとの比較が可能となるし、上述の通り内部に配置した場合にはそのトランシーバ装置を改ざん防止機能付きとすることができるからである。トランシーバ装置はお互いの間で通信し、それらを取り去るか妨害するような如何なる試みについても、中央のサイト及び/又はサブセンターステーションへ信号を送る。
【0025】
トランシーバ装置(1)のどれかでも人体から取り去られれば、システムはそれを検知する。何故ならば人体に挿入された2以上のこれら装置はお互いの間で協同し、通信するからである。これらトランシーバはラジオ信号を受信し、発信する。それらはまた衛星によって追跡されるのであり、従って衛星(4)は、システムを完全体にするとも言える。そのシステムは、地球表面上の如何なる地点から作動させてもよい。各々のトランシーバはパーソナライズされたコードを所有しており、衛星、収集ネットワーク、又は無線波によって追跡及び識別が可能である。そのシステムは従って、鉛直方向と水平方向の両方で追跡する可能性を有するであろう。幹線道路、鉄道路線、航路、船舶、地下鉄駅、料金所、大通り、公共の場、家屋及びコンドミニアム、公共の建物、ショッピングセンター、銀行、学校、大学、国境線、田舎の地域等は、人間の追跡、及びデータセンターへの情報送信の核を有するであろう。空港、港湾、バスターミナル及び電車の駅は併せて、データ収集ネットワーク内部に取り付けられた検出装置を備えるであろう。
【0026】
警察官は、可搬性検出器を運ぶであろう。それら検出器の特別な機能は、より素早い方法で個人を識別するということであろう。それらはまた、体のトランシーバが妨害されるか取り去られるような場合にも、用いられるであろう。識別コードを個体の一意的な生物学的識別データと掛け合わせることができるという事実によって、別人や動物とトランシーバを交換する場合には虹彩、指紋、又はゲノムのようなデータ又は個人の特徴が一致しないであろうから、システムはそのような妨害を責めるであろう。そのシステムにより、物的証拠を欠く場合にも、警察又は司法当局は立証を組み立てることが可能となる。
【0027】
監視される要素とデータ送信ネットワークとの間での位置決め情報の送信は、何が利用可能であるかに応じて、有線又は無線の1以上の通信媒体を経由して実行される。
【0028】
論理的冗長性によって情報の完全性もまた保証されるであろう。すなわち、データセンターの中だけでなく、トランシーバのメモリに記憶された座標を通じて得られた位置決めデータと、ショッピングセンター、銀行、都市等のような、知られている基準地点において記憶された情報とを比較することが可能であろう。このシステムを、例えば、クレジットカード又はデビットカードの使用場所、銀行ATMの利用場所、小切手が書かれた場所等に、ある個人がいたという事実のような、特に金融の領域においてのアリバイ確認のために、又は証拠としてさえ採用することが、100%正確で信頼でき、そして安全なデータを用いた完全な情報システムを形成しつつ、可能である。
【0029】
データ収集及び送信ネットワークは、トランシーバ装置によって送られる、各々個体の位置決めと移動とについての全ての情報を、ピックアップし、記憶し、そしてデータセンターへ送信することが可能であり、そして/又は如何なる時でも個人の位置決めデータを配信可能な、衛星ステーションと、更には非常用又は定期的調査用のサブステーションと共に活動することが可能である。
【0030】
体のトランシーバ(1)は、生物安全の原則に従い人の健康に対して有害なものとはならないであろう。それらにはTeflon(登録商標)や他の炭素化合物によるコーティングが施されていてよいし、又はNanテクノロジーとバイオテクノロジーのようなハイブリッドシステムを利用することもできる。採用される技術の種類に関わらず、追跡されるべき体の特徴に応じて、トランシーバのサイズは1ミリメートルから1ミリメートルの何分の1かの間の範囲にあってよい。
【0031】
そのトランシーバは、衛星(4)を介して位置情報を受信することができるであろう。データ収集ネットワーク(2)はトランシーバからその情報を受信し、データ記憶センター(3)へ、又は衛星(4)へも、その情報を転送するであろう。
【0032】
データ記憶センター(3)と収集ネットワーク(2)とは、安全であり改ざん防止がなされているであろう。本発明に従ったシステムは、データセンターまたは収集ネットワークに記録された情報とトランシーバ要素自体のメモリに記憶された情報との比較を可能にする。データ収集及び送信ネットワークと共に、歩数計を採用することができる。各々のステーションに関する個体の変位を登録する三角測量を使って、それらは手助けをするであろう。
【0033】
本発明に従ったシステムは、様々なタイプの陸地、空中、海洋環境を包含するような追跡能力、及び/又は世界的統合を提示している。
【0034】
以下の例は、本発明の範囲をより明確なやり方で明らかにするために、与えられている。しかしながら、それらは本発明の限定要素として与えられているわけではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
例1:
個人「A」に、情報の受信、送信、及び記憶が可能な2つの内部トランシーバ(内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「A」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。実験中、受信器システム(GSM技術のセルラーネットワーク)はその個人の移動を12時間の間に亘って追跡した。その内部トランシーバは、この期間中に個人「A」が辿った全てのルートに沿っての位置決めと日にち/時刻の情報を、所定の間隔でセルラーネットワークへ送信していた。
【0036】
以下の表1は、2002年10月27日においての幾つかの時刻を、対応して記録されたその個人の位置決めデータと共に示す。
→以下の選択された時刻において、個人「A」は次の通りの位置にいた。
【表1】

【0037】
この結果は、最初に合意したルートと、すなわち5分の間隔で記録をしながら南西に移動したことと一致する。
【0038】
例2:
個人「B」に、各々が情報を受信、送信、記憶し、そしてお互いの間で通信する、2つの内部トランシーバ(「Bluetooth」のような技術と、内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「B」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。あらかじめ合意した正確な場所と時刻において、個人「B」はその内部トランシーバの1つ以上を取り去ろうと試みたであろう。
【0039】
合意されていたことに一致して、同一の正確な場所と時刻において、受信器システム(GSM技術のセルラーネットワーク)はトランシーバ妨害のアラームを受信した。一連の正確なイベントは以下の通りである。
−個人「B」は、トランシーバYを取り去った。
−トランシーバYは、妨害のメッセージをセルラーネットワークに直接送信した。
−同時に、追加的安全対策として、トランシーバYは妨害のメッセージをトランシーバXにも送信した。
−次にトランシーバXは、その妨害のメッセージをセルラーネットワークへ再送信した。
【0040】
警報はアクティブであった。すなわち、妨害メッセージを送るトランシーバYを経由して(「Bluetooth」のような技術を介して)、トランシーバXへの警報が発生した。対照的に、その警報はパッシブであったかもしれない。すなわちトランシーバXは、トランシーバYからの信号がないということを、妨害のアラームであると解釈したかもしれない。トランシーバYを取り去る試みが、その非活性化、又は物理的破壊という結果さえもたらした、という場合にそのようなことが起こったであろう。トランシーバX(取り去られることも、妨害されることもなかった)が位置決めと日にち/時刻の情報を記憶及び送信し続けたということは重要であり、注目すべきことである。
【0041】
警報の瞬間、受信器は以下のデータを登録していた。
【表2】

【0042】
→南緯23度34分38.23秒、西経46度38分55.68秒という位置での、10時12分における、個人「B」からの、トランシーバ「Y」の取り去りについての警報である。
【0043】
警報信号の後、所定の手続として以下の対策が自動的に取られた。
−まず初めに、彼の携帯電話にコールすることによって、その個人自身との連絡が試みられた。
−コールに返事があり、その個人はトランシーバが意図的に取り去られたことを確認した。
【0044】
例3:
個人「B」に、各々が情報を受信、送信、記憶し、そしてお互いの間で通信する、2つの内部トランシーバ(「Bluetooth」のような技術と、内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「B」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。あらかじめ合意した正確な場所と時刻において、個人「B」はその内部トランシーバの1つ以上を取り去ろうと試みたであろう。しかしながらこの時、彼は即座の検査についての電話コールに答えなかった。合意されていたことに一致して、同一の正確な場所と時刻において、受信器システム(GSM技術のセルラーネットワーク)はトランシーバ妨害のアラームを受信した。一連の正確なイベントは以下の通りである。
−個人「B」は、トランシーバYを取り去った。
−トランシーバYは、妨害のメッセージをセルラーネットワークに直接送信した。
−同時に、追加的安全対策として、トランシーバYは妨害のメッセージをトランシーバXにも送信した。
−次にトランシーバXは、その妨害のメッセージをセルラーネットワークへ再送信した。
【0045】
警報の瞬間、受信器は以下のデータを登録していた。
→南緯23度31分60.36秒、西経46度40分51.70秒という位置での、2005年11月3日10時18分における、個人「B」からの、トランシーバ「Y」の取り去りについての警報である。
【表3】

【0046】
南緯23度31分60.36秒、西経46度40分51.70秒という位置での、2005年11月3日10時18分における、個人「B」からの、トランシーバ「Y」の取り去りについての警報が、上記表3に示されている。
【0047】
警報信号の後、所定の手続として以下の対策が自動的に取られた。
−まず初めに、彼の携帯電話にコールすることによって、その個人自身との連絡が試みられた。
−そのコールには返答がなかった。
−その個人の、警報が起こった場合に連絡をするべき名前のリスト内の人への連絡が、知っている彼/彼女の個人スケジュールを確認するために、又は彼/彼女に連絡さえするために、確立された。
−連絡を受けた人がその個人の行方について何も知らなかったため、警察とその個人の私的警備が動員された。
【0048】
例4:
個人「C」に、各々が情報を受信、送信、記憶し、そしてお互いの間で通信する、2つの内部トランシーバ(「Bluetooth」のような技術と、内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「C」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。個人「C」は、受信器システム(GSM技術のセルラーネットワーク)によってカバーされない領域をあちこち移動するであろうが、しかしながら、彼はあらかじめ決められたルートを辿らなければいけなかった。そのコースに対して決められた時間は、1時間であった。受信器を通じて受信されたデータが、5分間隔で、以下の表4に列挙されている。
【表4】

【0049】
その期間の終わりに、個人「C」が戻ってきた後、内部トランシーバのメモリ内に記憶された情報が、「Bluetooth」のような技術を備えた可搬性コンピュータ(「palmtop」タイプ)を経由して読み取られた。記憶された移動と時刻のデータはあらかじめ決められていたものと一致することが確かめられた。表5はこれらデータを示している。
【表5】

【0050】
例5:
個人「E」に、各々が情報を受信、送信、記憶し、そしてお互いの間で通信する、2つの内部トランシーバ(「Bluetooth」のような技術と、内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「E」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。その個人は、「ピックアップ」タイプの車両に取り付けられたセルラーベースステーションタイプのモバイルローカライザによって追跡されるであろう。個人「E」の任務は、所定の場所、より詳細には、家屋の地下ガレージに隠れることであった。
【0051】
個人「E」がどの建物に居るであろうかということを知らずに、モバイルローカライザは市街地ブロック全体を、1m/2s(2秒ごとに1メートル)の速度で追跡した。
【0052】
大体11時6分に、モバイルローカライザはパーソナライズされたコードを通じて個人「E」の存在を確認し、以下のような情報を得た。
その個人のパーソナライズされたコードは、“E”=S22461983であった。
【表6】

【0053】
例6:
個人「X」に、各々が情報を受信、送信、記憶し、そしてお互いの間で通信する、2つの内部トランシーバ(「Bluetooth」のような技術と、内部メモリとGPS受信器とを備えた、GSM技術の「ミニセルラー」タイプである)が埋め込まれていた。個人「X」のパーソナライズされたコードは、両方のトランシーバに記憶されていた。加えて個人「X」は、「Bluetooth」のような技術のほかに、衛星を通じて直接情報を受信、送信することが可能な「イリジウム」通信システムによって使われるタイプの可搬性トランシーバを、腰のベルトに取り付けた状態で運んだ。2005年12月3日の、12時00分、正午前後に、個人「X」は受信器システム(GSM技術のセルラーネットワーク)によってカバーされていない領域へ移動するであろう。
セルラーネットワークを介して受信されたデータを、以下の表7に列挙する。
【表7】

【0054】
対照的に、衛星ネットワークを通じて受信されたデータは、以下の表8に示される通りである。
【表8】

【0055】
例7:
上述の例で述べたような内部トランシーバを全員が運んでいるような個人のグループが、彼らの位置決めデータを毎秒記憶した。彼らのうちの1人が、「ファラデーケージ」内に滞在するよう選択された。その(ケージに入った)瞬間から先、彼/彼女の行方についての情報の如何なる検知及び記憶をも、遮られた。グループの残りの者は、系統的に追跡され続けた。
【0056】
個人が、誘拐されファラデーケージに閉じ込められて、その結果システムとの連絡を失った場合、彼の個人的な位置データ(その個人自身の位置決め)と、そしてシステムがその信号又は連絡を失ったまさにその瞬間に付き添っていた個人の位置とを通じての警察の大切な追跡から、彼は外れてしまうであろうということを実演するために、このテストは行われた。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、システムの構成要素とそれらの相互作用とを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)追跡されるべき体内部に配置された、該体の位置決め情報の記憶及び/又は送信をすることが可能な1以上のトランシーバ交信マイクロ装置と、
b)前記トランシーバ装置によって送信されたデータを収集するための情報収集ネットワークと、
c)迅速な個人識別のための可搬性、またはモバイル性任意的装置と、
d)同時でかつ迅速なデータ利用可能性のための、サブセンターまたはサブステーションと、
e)前記収集ネットワークによりピックアップされ送信された全てのデータのための記憶センターと、
を含むことを特徴とする、人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項2】
前記トランシーバ装置はそれら自身のメモリを備え、自由に選択可能な時間長に亘って系統的に位置決め情報を記録することが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項3】
前記トランシーバ装置はお互いの間で通信し、それらを取り去るか、又はそれらを妨害する如何なる試みについても、中央のサイト及び/又はサブセンターへ信号を送ることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項4】
前記トランシーバの要素は通信ミニシステムから構成され、内部メモリと、全地球で地理的に位置決めするためのGPS受信器のような装置とを備え、また任意で、「Bluetooth」タイプの短距離無線通信技術を、又は衛星通信マイクロベースステーションを、又は同様の機能を果たすことが可能な他の技術を備える、GSM技術のミニセルラーフォンと同様のものであってよいことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項5】
前記トランシーバ装置によって記録された全ての情報は、無線データ通信技術を介して、収集ネットワークを通じて、全ての記録されたデータのための記憶センターへ送信されることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項6】
前記収集ネットワークには、陸地、海上又は空中、又は宇宙にさえ配置された、固定されたステーション及び/又はモバイルステーションが装備されていることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項7】
前記トランシーバ装置は、追跡されるべき体の特徴に応じて、ミリメートルから1ミリメートルの何分の1かの間の範囲にあるサイズを有する、さまざまな寸法及び形状を有することが可能である、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項8】
前記トランシーバ装置によって転送される各々個体の位置決めと移動とについての全ての情報を、ピックアップし、記憶し、そして中央のサイトへ送信することが可能であり、そして/又は如何なる時でも個体の位置決めデータを配信可能な、衛星ステーション、更には非常用又は定期的診断用のサブステーションと一緒に活動することが可能である、データ収集及び送信ネットワークを含むことを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項9】
前記収集ネットワークの一部として、GSM技術のセルラーベースステーション、又は同様の機能を実行可能な他の装置を採用できることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項10】
前記収集ネットワークは、有線又はケーブル接続システム(例えば、配電ネットワーク、光ファイバーケーブル、又は他のもの)の他に無線データ通信システムを通じた動作が可能であることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項11】
迅速な個人識別のための可搬性、又はモバイル性装置として、例えば自動車内に取り付けられたセルラーラジオベースステーション、「Bluetooth」のような短距離無線通信技術が備えられた、「PDA」または「palmtop」のような可搬性コンピュータ、または、同様の機能を実行することが可能な別の技術を備えた他のもの、を採用できることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項12】
もっぱら法的当局のために、国境、幹線道路、港湾、空港、又は他の場所で用いられるよう、更には、警察が現行犯で何者かを捕らえるのに役立つよう意図された、それによって個体を瞬時に識別することを可能とするような、迅速な個体識別のための可搬性装置を採用することを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項13】
自由選択の時間間隔で各々の個体の正確な位置決めについての情報を保持する目的のためのデータ記憶センターを含むことを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項14】
データ記憶センターに記憶された情報と前記トランシーバ装置自身に記憶された情報との比較を可能とすることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項15】
前記トランシーバ装置は、例えば虹彩、指紋、ゲノム等の個人又は動物を識別するための生物学的情報又は固有情報へアクセスする可能性を有する個体識別コードを運ぶことを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項16】
地理的表示は、好ましくは度、分、秒及び100分の1で示す緯度と経度とを、好ましくは含むことを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項17】
時間表示は、日、月、年、時間、分、そして秒であることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項18】
前記トランシーバマイクロ装置は、個体の体内部の隠された場所に好ましくは挿入されることを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。
【請求項19】
陸地、空中、海洋のようなさまざまなタイプの環境を含みうる全地球での追跡及び/又は統合をするための能力を有することを特徴とする、請求項1に記載の人間、動物、又は物体追跡システム。

【図1】
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【公表番号】特表2009−528714(P2009−528714A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553583(P2008−553583)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【国際出願番号】PCT/BR2007/000021
【国際公開番号】WO2007/090254
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(508238886)
【出願人】(508238875)
【Fターム(参考)】