説明

係止金具及び係止金具の製造方法

【課題】部品点数や取付工数が少ないと共に、強度を確保することができる係止金具及びこの係止金具の製造方法に関する。
【解決手段】連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部11と、門型の鉤部11の脚部11aの基端部から略直角に折曲げられて門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部12とを有し、ベース部12は、少なくとも一部が扁平に形成されて、他の部材に取り付けられる取付部12aが形成されたストライカ10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、開閉体のロック装置等に用いられる係止金具、例えば、自動車において車室、エンジンルームあるいはトランクなどの、開閉ドア(開閉体)のロック装置のストライカに用いられる係止金具及びこの係止金具の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の「係止金具」としてのストライカは、図25、図26で示すように、鍵、レバーなどの操作子によって操作される係合爪と対をなすもので、断面形状が円あるいは角形の鋼製の棒材(ロッド)を折り曲げて水平方向の係止杵2とその両端に連結された脚部3とによって略コ字状に作られており、両脚部3の端部は係止板5へ溶接その他の手段で連結されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
しかし、その製造には鋼製の棒材を折り曲げて係止杵2を形成する工程の他に、板材からなる係止板5をプレス成形したり、前記係止杵2と係止板5とを溶接する工程などを要し、単に工程が多いというだけでなく、種類の異なる加工の工程を要するので、製造工程が複雑となり生産コストを高騰させる不具合があった。
【0004】
この改善策として、係合杵を棒材とせず、取付け板とともに板材からプレス加工して製造したものも提案されている(特許文献3参照)が、前記ストライカの係合杵が数枚の板材を重ねて作られるため、それらが分離しないよう結合するための工程を必要とする不具合があった。
【特許文献1】特麗平06-312670号公報
【特許文献2】特開2002-337743号公報
【特許文献3】特開平07-229345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来のものにあっては、ストライカが複数の部品から構成されているため、部品点数や取付工数等が増加すると共に、複数の部品の取付部位の強度を確保する必要がある。
【0006】
そこで、この発明は、部品点数や取付工数が少ないと共に、強度を確保することができる係止金具及びこの係止金具の製造方法に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部と、該門型の鉤部の一対の脚部の基端部から略直角に折曲げられて前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部とを有し、
【0008】
該ベース部は、少なくとも一部が扁平に形成されて、他の部材に取り付けられる取付部が形成され、前記取付部には、取付用の孔が形成され、自動車用開閉体のストライカに用いられる係止金具としたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ベース部は、前記取付部からさらに延長された延長部を有し、該延長部の先端部に前記一対の脚部の基端部に係止される係止部が形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記係止部は、前記一対の脚部の基端部が嵌合される嵌合凹部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記取付部は、他の棒状の部分より、膨らんだ形状からプレス加工により扁平に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記ベース部は、全体が圧縮成形されて扁平に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記取付部には、前記他の部材への当接面側に、複数の突起が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1の係止金具の製造方法において、所定長さの1本の金属製の棒部材を、略門型形状に折曲げて前記鉤部を形成し、該鉤部の脚部の基端部から互いに反対方向に略直角に折曲げてベース部を形成し、その後、該ベース部の少なくとも一部を圧縮して扁平形状の前記取付部を形成し、該一対の取付部を、前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に形成した係止金具の製造方法としたことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記略門型形状の両側部の棒部材の所定位置に他の部分より膨らんだ膨らみ部が一対形成され、該棒部材を途中から互いに反対方向に略直角に折曲げてベース部を形成し、その後、前記膨らみ部を圧縮して扁平形状の前記取付部を形成し、前記取付部は、前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の構成に加え、前記ベース部の前記膨らみ部より延長された部分に係止部を形成し、該係止部に嵌合凹部を形成し、前記略門型形状の鉤部の脚部の基端部に前記嵌合凹部を嵌合させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上記発明によれば、連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部と、この門型の鉤部の一対の脚部の基端部から略直角に折曲げられて門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部とを有し、このベース部は、少なくとも一部が扁平に形成されて、他の部材に取り付けられる取付部が形成された係止金具としたため、部品点数や取付工数が少ないと共に、強度を確保することができ、取付部が扁平に形成されて取付易さを確保することができる。
【0018】
また、ベース部は、取付部からさらに延長された延長部を有し、延長部の先端部に鉤部の両端部に係止される係止部が形成されたため、ベース部全体の強度を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
【0020】
図1乃至図6には、この発明の実施の形態1を示す。
【0021】
まず構成を説明すると、図1中符号10は「自動車用開閉体」としての自動車ドアの「係止金具」たるストライカで、このストライカ10は、連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型(ここでは略コ字状)に折曲げられた鉤部11と、この門型の鉤部11の一対の脚部11aの基端部から略直角に折曲げられて門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部12とを有している。
【0022】
その鉤部11は、一対の脚部11aと、これら脚部11aに掛け渡され、車体側の取付け面(図示してない)と平行に伸びる係止杵11bとを有している。
【0023】
また、ベース部12は、先端部(少なくとも一部)が扁平に形成されて、図示省略の他の部材(車体側の取付け面)に取り付けられる一対の取付部12aが形成されている。これら取付部12aは、棒材の両端に球形の膨らみ部を作った後に押しつぶして円形に作られており、その中央部にボルト孔12bが穿設されている。
【0024】
このようにストライカ10は、1本の素材を所要形状に折り曲げて作られているので、製造の過程で機械加工や溶接作業を要しないから製造が容易である。また、成形の過程で切屑その他の無駄な材料を排出しないから、材料の歩留まりがよく廉価に製造できる。
【0025】
また、前記取付部12aの裏面、すなわち、車体側の取付け面に接する側の面には、無数の山形をした四角錐形の突起12c…が形成されている。
【0026】
よって、図示してないボルトをボルト孔12bに通し、車体側の取付け面に設けた溶接ナット(図示してない)に螺合させ締め付けるとき、前記取付部12aの裏面が車体側の取付け面に対して僅かな傾斜があって傾斜して対面したとしても、ボルトの締め付けに伴って、強く当った部分の四角錐形の突起12cの先端が潰れて低くなる。そのため、取付部12aの傾斜を大きく修正せずとも、全面で接触するようになり、締着時の面圧が安定するので、ボルトの緩みがない。
[発明の実施の形態2]
【0027】
図7乃至図12には、この発明の実施の形態2を示す。
【0028】
この実施の形態2は、図1中符号10は自動車ドアの「係止金具」たるストライカで、このストライカ10は、連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部11と、この門型の鉤部11の両端部(門型の基端部)から略直角に折曲げられて門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部12とを有している。
【0029】
その鉤部11は、一対の脚部11aと、これら脚部11aに掛け渡され、車体側の取付け面(図示してない)と平行に伸びる係止杵11bとを有している。
【0030】
また、ベース部12は、全体が圧縮成形されて扁平に形成されて、図示省略の他の部材(車体側の取付け面)に取り付けられる一対の取付部12aが形成されている。これら取付部12aは、途中に図12に示す球形の膨らみ部13bを作った後に押しつぶして円形に作られており、その中央部にボルト孔12bが穿設されている。
【0031】
さらに、このベース部12には、取付部12aからさらに延長された延長部12dが形成され、この延長部12dの先端部に鉤部11の脚部11aの基端部に係止される係止部12eが形成されている。ここでは、係止部12eの先端部に傾斜面12fが形成され、この傾斜面12fが図9に示すように、脚部11aの基端部の下側に当接して係止されている。
【0032】
次に、かかるストライカ10の製造方法について図12を参照して説明する。
【0033】
所定長さの金属製の1本の棒部材13を略コ字状(略門型形状)に折曲げて鉤部11を形成する。この略コ字状の両側部の棒状部13aの所定位置に他の部分より膨らんだ膨らみ部12gが一対形成され、棒状部13aを途中から二点差線Pに示すように互いに反対方向に略直角に折曲げる。その後、さらに、この折曲げられた端部13cを、矢印Qの方向へ平面上で折り返し、その端部13cの傾斜面13dを脚部11aの基端部(屈曲部)に当接させてループ状に成形する。
【0034】
次いで、その端部13cを上下から挟圧(圧縮)し、膨らみ部13bを含む全体の上面と下面とを平面上に仕上げ、膨らみ部13bを圧縮することで、扁平形状の取付部12aを形成する。その後、この取付部12aにボルト孔12bを加工してストライカ10の製造を完了する。
【0035】
なお、そのベース部12の傾斜面12fと脚部11aとは、必要に応じて電気溶接その他の溶着手段によって分離しないように結合することもできる。
【0036】
また、その扁平な取付部12aは、必要に応じてさらに切削、あるいは研削によって仕上げられることもある。
【0037】
このようなストライカ10は、ベース部12の傾斜面12fと脚部11aとを当接させてループ状に連続させることにより、ベース部12の強度を向上させることができる。
【0038】
また、ベース部12の中央部に比較的大きな開口(肉抜き孔)12gが形成されているから、外郭が比較的大きく安定な取付けが可能な形状となっているにも拘らず重量が軽量である。また、製造に際しても一本の線材に塑性加工を加えて外形の大きいベース部12を形成するものであるから、加工における屑材の排出が少なく、材料の歩留まりがいい等の効果がある。
【0039】
なお、他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
[発明の実施の形態3]
【0040】
図13乃至図23には、この発明の実施の形態3を示す。
【0041】
この実施の形態3のストライカ10は、連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部11と、この門型の鉤部11の両端部(門型の基端部)から略直角に折曲げられて門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部12とを有している。
【0042】
その鉤部11は、一対の脚部11aと、これら脚部11aに掛け渡され、車体側の取付け面(図示してない)と平行に伸びる係止杵11bとを有している。
【0043】
また、ベース部12は、全体が扁平に形成されて、図示省略の他の部材(車体側の取付け面)に取り付けられる一対の取付部12aが形成されている。これら取付部12aは、球形の膨らみ部13bを作った後に押しつぶして円形に作られており、その中央部にボルト孔12bが穿設されている。
【0044】
さらに、ベース部12には、取付部12aからさらに延長された延長部12dを有し、この延長部12dの先端部に脚部11aの基端部に係止される係止部12eが形成されている。
【0045】
この係止部12eには、脚部11aの基端部が嵌合される嵌合凹部12hが形成されている。
【0046】
次に、かかるストライカ10の製造方法について説明する。
【0047】
まず、図14に示すように、金属製の棒部材13を所定の長さに切断し、図15に示すように、この棒部材13を略コ字状(略門型形状)に折曲げて鉤部11を形成する。この略コ字状の両側部の棒状部13aの所定位置に他の部分より膨らんだ鍛造肉盛りを行い膨らみ部13bを一対形成する(図16参照)。
【0048】
また、図17に示すように、この棒状部13aの先端部13eを鍛造して肉盛り部を形成し、図18に示すように、その先端部13eをフォーク形状に形成する。その後、図19に示すように、一対の棒状部13aを1回目の横曲げを互いに逆方向に略直角に行い、図20に示すように、一対の棒状部13aを1回目と異なる方向に2回目の横曲げを行い、更に、図21に示すように、一対の棒状部13aを3回目の横曲げを行い、先端部13eのフォーク形状の嵌合凹部13fに、鉤部11の脚部11aの基端部を嵌合させる。
【0049】
さらに、図22に示すように、鍛圧を行い、全体を扁平に形成してベース部12を形成した後、図23に示すように、下孔を開け、図13に示すように、ボルト孔12bを形成することにより成形を完了する。
【0050】
このように、1本の棒部材13からストライカ10を形成することにより、部品点数を削減することができると共に、嵌合凹部12hに脚部11aを嵌合させることにより、ベース部12全体を強固にすることができる。
【0051】
また、ベース部12全体を扁平形状に形成することにより、車体取付面に対して面接触させ易い。
【0052】
なお、他の構成及び作用は実施の形態2と同様であるので、説明を省略する。
[発明の実施の形態4]
【0053】
図24には、この発明の実施の形態4を示す。
【0054】
上記実施の形態3では、図18に示すように、先端部13eをフォーク形状に形成したが、この実施の形態4では、先端部13eに凹所13gを形成した後、実施の形態3の図19,図20,図21と同様に複数回曲げ加工を行うことにより、この凹所13gに脚部11aの基端部を嵌合させる。その後、実施の形態3の図22と同様に、鍛圧を行い、ベース部12の全体を扁平に形成する。
【0055】
このようにしても、ベース部12の強度を確保することができる。
【0056】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施の形態1を示す係止金具たるストライカの外観図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1の正面図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1の平面図である。
【図4】同実施の形態1に係る図1の側面図である。
【図5】同実施の形態1に係る図1の底面図である。
【図6】同実施の形態1に係る係止板の一部を破断して示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2を示すストライカの外観図である。
【図8】同実施の形態2に係るストライカの平面図である。
【図9】同実施の形態2に係る図8中のA-A断面図である。
【図10】同実施の形態2に係る図8中の矢視B図である。
【図11】同実施の形態2に係る図8の裏面図である。
【図12】同実施の形態2に係るストライカの成形工程の一部を示す外観図であ る。
【図13】この発明の実施の形態3の係止金具たるストライカを示す図で、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は(b)の右側面図である。
【図14】同実施の形態3に係るストライカの製造工程を示す図で、棒部材を示す図である。
【図15】同実施の形態3に係るストライカの製造工程を示す図で、棒部材を折曲げた状態を示す図である。
【図16】同実施の形態3に係るストライカの製造工程を示す図で、棒部材に膨らみ部を形成した状態を示す図である。
【図17】同実施の形態3に係るストライカの製造工程を示す図で、棒部材の先端部に肉盛り部を形成した状態を示す図である。
【図18】同実施の形態3に係るストライカの製造工程を示す図で、棒部材の先端部をフォーク形状に形成した状態を示す図である。
【図19】同実施の形態3を示すストライカの製造工程を示す図で、1回目折曲げ状態を示す図である。
【図20】同実施の形態3を示すストライカの製造工程を示す図で、2回目折曲げ状態を示す図である。
【図21】同実施の形態3を示すストライカの製造工程を示す図で、3回目折曲げ状態を示す図である。
【図22】同実施の形態3を示すストライカの製造工程を示す図で、ベース部を扁平に形成した状態を示す図である。
【図23】同実施の形態3を示すストライカの製造工程を示す図で、ベース部に孔加工をした状態を示す図である。
【図24】この発明の実施の形態4を示す係止金具たるストライカの先端部を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図25】従来の係止金具を示す平面図である。
【図26】従来の係止金具を示す正面図である。
【符号の説明】
【0058】
10 係止金具(ストライカ)
11 鉤部
11a 脚部
11b 係止杵
12 ベース部
12a 取付部
12b ボルト孔
12c 突起
12d 延長部
12e 係止部
12f 傾斜面
12g 開口
12h 嵌合凹部
12i 先端部
13 棒部材
13a 棒状部
13b 膨らみ部
13c 端部
13d 傾斜面
13e 先端部
13f 嵌合凹部
13g 凹所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続する金属製の棒部材から一体成形され、略門型に折曲げられた鉤部と、該門型の鉤部の一対の脚部の基端部から略直角に折曲げられて前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に延長されたベース部とを有し、
該ベース部は、少なくとも一部が扁平に形成されて、他の部材に取り付けられる取付部が形成され、前記取付部には、取付用の孔が形成され、自動車用開閉体のストライカに用いられることを特徴とする係止金具。
【請求項2】
前記ベース部は、前記取付部からさらに延長された延長部を有し、該延長部の先端部に前記一対の脚部の基端部に係止される係止部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の係止金具。
【請求項3】
前記係止部は、前記一対の脚部の基端部が嵌合される嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の係止金具。
【請求項4】
前記取付部は、他の棒状の部分より、膨らんだ形状からプレス加工により扁平に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の係止金具。
【請求項5】
前記ベース部は、全体が圧縮成形されて扁平に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の係止金具。
【請求項6】
前記取付部には、前記他の部材への当接面側に、複数の突起が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の係止金具。
【請求項7】
請求項1の係止金具の製造方法において、所定長さの1本の金属製の棒部材を、略門型形状に折曲げて前記鉤部を形成し、該鉤部の脚部の基端部から互いに反対方向に略直角に折曲げてベース部を形成し、その後、該ベース部の少なくとも一部を圧縮して扁平形状の前記取付部を形成し、該一対の取付部を、前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に形成したことを特徴とする係止金具の製造方法。
【請求項8】
前記略門型形状の両側部の棒部材の所定位置に他の部分より膨らんだ膨らみ部が一対形成され、該棒部材を途中から互いに反対方向に略直角に折曲げてベース部を形成し、その後、前記膨らみ部を圧縮して扁平形状の前記取付部を形成し、前記取付部は、前記門型を含む平面を挟んで互いに両側に形成したことを特徴とする請求項7に記載の係止金具の製造方法。
【請求項9】
前記ベース部の前記膨らみ部より延長された部分に係止部を形成し、該係止部に嵌合凹部を形成し、前記略門型形状の鉤部の脚部の基端部に前記嵌合凹部を嵌合させたことを特徴とする請求項8に記載の係止金具の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2008−297895(P2008−297895A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258968(P2007−258968)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(597117363)西尾精密株式会社 (16)
【Fターム(参考)】