倉庫保管/駐車方法とシステム、コンテナー倉庫保管システム、コンテナー埠頭及びコンテナー埠頭の荷役作業方法
【課題】倉庫保管/駐車方法と、該方法により建築された倉庫保管/駐車システム及びその応用を提供する。
【解決手段】倉庫保管/駐車方法であって、複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列が設けられ、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路とが設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置し、運搬機具は水平輸送通路において移動でき、運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車は輸送通路に沿って運送され、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行い、昇降機用の縦通路が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。本発明は更に該方法により建築される倉庫保管/駐車システム及びその応用と、コンテナー倉庫保管システム、コンテナー埠頭及び港でのコンテナー荷役方法に関する。本発明にかかる倉庫保管システムは、海運/空運、鉄道及び陸運の複合連絡運送と物流センターを構成できる。
【解決手段】倉庫保管/駐車方法であって、複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列が設けられ、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路とが設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置し、運搬機具は水平輸送通路において移動でき、運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車は輸送通路に沿って運送され、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行い、昇降機用の縦通路が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。本発明は更に該方法により建築される倉庫保管/駐車システム及びその応用と、コンテナー倉庫保管システム、コンテナー埠頭及び港でのコンテナー荷役方法に関する。本発明にかかる倉庫保管システムは、海運/空運、鉄道及び陸運の複合連絡運送と物流センターを構成できる。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、倉庫保管/駐車方法と、該方法により建築された倉庫保管/駐車システム及びその応用、特に大規模な自動化倉庫保管/駐車システム及びその応用に関する。
【0002】
[背景技術]
公知の自動化倉庫は殆ど、貨物を保管する多階の通路倉庫保管式の高架倉庫であり、ラックと、通路式のスタッカと、出・入庫輸送機と、自動制御及び管理システム等の設備に構成され、指令に従って自動的に貨物の保管作業を完成でき、更に在庫品に対して自動的な管理を行えるものである。
【0003】
公知の駐車システムは、従来の多階の駐車ビル、又は地下車庫と、例えば昇降・水平移動、或いは垂直循環の駐車装置である機械的な車庫と、及び近来発展してきた知能倉庫保管式の駐車システムである。知能倉庫保管式の自動車庫は、自動車の収容力が大きく、空間使用率が高いため、日増しに人気になり、それに、出・入庫が便利で速やかであり、管理の自動化程度が高いという特徴も有する。このシステムを採用するのは、殆ど通路倉庫保管式及びタワー式(通路倉庫保管式の簡易化により得たもの)の駐車ビルと、タワー式の発展により得た回転タワー式の駐車ビルである。
【0004】
従来の駐車システムの異なる長所と短所は以下の通りである。即ち、通常、多階の駐車ビルと地下駐車庫は大型の多階建物であり、運転手は坂道に沿って自動車を運転し、空いている自動車スペースに駐車する。これは従来の地面駐車場の空中と地下への発展であり、各種車両の駐車ができるのが長所であるが、敷地面積が大きく、空間使用率が低く、自動車スペースを探すことにより、出・入庫に時間がかかり、ラッシュアワーに渋滞が発生しやすいという短所もある。
【0005】
機械的な車庫は、機械装置の昇降、水平移動、又は回転により、原車庫の2倍、又は2倍以上の自動車スペースを提供できるものである。装置の構成が簡単で、コストが安いのが長所であるが、時には出・入庫に時間がかかり、自動車の収容力の拡大が装置構成自身に制限され、動く部材が比較的に多いため、部材の信頼性に対する要求が高く、大型自動車の保管に不適合であるという短所もある。
【0006】
通路倉庫保管式の車庫は、自動車の収容力が大きく、車両の出・入庫が便利で速やかであり、管理の自動化程度が高いという長所を有する。しかし、2列の自動車スペースの間に運搬器具移動用の通路が必要であるため、この車庫を建築する時、少なくとも3列の自動車スペースほどの面積が必要となる。よって、敷地面積が比較的に大きく、都市の狭いところでの建築には不適合である。
【0007】
タワー式と回転タワー式の駐車ビルの敷地面積が小さく、自動車の出・入庫が速い。しかし、各タワーの各階に2台、又は限られた台数の自動車しか駐車できないため、自動車の収容力は有限であり、駐車数量を増大させるのに、複数のタワーを並列連結しなければならない。また、出・入口及び昇降機の使用率も比較的に低い。
【0008】
同時に、従来の自動駐車システムの主な駐車対象は中小型車両であり、大型と重型車両には不適合である。
【0009】
従来の自動化倉庫にも通路倉庫保管式の駐車システムの問題が存在している。即ち、2列のラックの間に、スタッカ移動用の通路が必要であり、少なくとも1/3の面積を占めるため、敷地面積が比較的に大きい。また、スタッカの制限により、ラックはあまり高くてはならず、スタッカの移動行程(出・入庫時間)も長くてはならないため、倉庫の規模と収容力はある程度制限されている。同様に、通路式のスタッカで大型と重型車両に対処することにも、かなりの困難と限界性が存在している。
【0010】
現在、例えばコンテナーである大型、又は重型貨物は殆ど堆積場で保管される。コンテナーを3〜6階(中に貨物がロードされた重いコンテナー)、又は7〜9階(空きコンテナー)に積み重ね、列に並ばせて屋外で保管する。コンテナーの堆積場において、例えば、タイヤ式、或いは軌道式のコンテナー門型クレーンであるコンテナ・ヤード荷役装置(RTGとRMG )、ターミナル・トラクター、リフトトラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)、ストラドル・トラック等により、コンテナーの出し入れ作業を行う。この作業は順次行わなければならず、特定の位置にあるコンテナーに対し、位置変更が必要であることもある。コンテナー港でのコンテナー荷役作業の方法は、前記コンテナ・ヤード荷役装置と、コンテナ・トレーラー、ストラドル・トラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)等の移動運搬機械との協力により、例えば、岸辺コンテナー・クレーン(或いは埠頭クレーン)である港荷役装置にコンテナーを運送し、コンテナーの荷役作業を行うのである。
【0011】
従来の自動化倉庫保管/駐車システムの保管方案の共通点は以下の通りである。即ち、貨物/自動車の保管スペースは通路(運搬機具の移動通路)の両側に配列され、貨物/自動車は通路スタッカ(運搬機具)により、通路に沿って所定の位置に運搬され、そして、該通路スタッカ自身の昇降装置により、該自動車と貨物の保管スペースの高さまで上げられ、最後に、通路スタッカにおける水平移動装置により、貨物/自動車の保管スペースに平行に移される。通路は1/3の面積を占め、これは敷地面積が比較的に大きくなる根本的な原因である。その同時に、通路スタッカも、大型及び重型貨物/自動車の出し入れ作業が困難になる原因である。
【0012】
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
従来の自動化倉庫保管/駐車システムの前記不足を克服するために、本発明は倉庫保管/駐車方法と、該方法により建築された倉庫保管/駐車システム及びその応用を提供する。該方法とシステムは、敷地面積が小さく、構造が簡単であり、出し入れが便利で速やかであるという長所を有する。異なる規格の貨物、又は自動車の混合保管ができ、重型車両或いは大型貨物も保管できる。出し入れ作業は完全に自動化できる。要素モジュール構造により、倉庫保管/駐車の収容力を無限に拡大できる。
【0013】
本発明の目的は以下の技術案によって実現できる。即ち、倉庫保管/駐車方法であり、少なくとも1つの直立する保管列が設けられ、各保管列は複数の保管階を有し、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路が設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置する。運搬機具は水平輸送通路において移動する。運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車を輸送通路に沿って運送し、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行う。各保管階を垂直に貫き、昇降機用の縦通路を設置し、昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペースと、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。
【0014】
本発明にかかる倉庫保管/駐車方法により建築された倉庫/車庫は、少なくとも1つの直立する保管列と、昇降機用の縦通路と、を備え、前記直立する保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階の貨物/自動車スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、水平輸送通路内に、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。
【0015】
また、1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペースと、或いは運搬機と貨物/自動車の交換転送を行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできる。
【0016】
本発明の望ましい実施方式により、倉庫/車庫において貨物/自動車をロードするパレットが設けられている。パレットは平板型、箱型、又はフレーム型であってもよく、その規格は特定の標準規格である。パレットの底部と側面における特定の位置に、特定形状の位置決め孔/溝/ピンを設置でき、位置決め孔/溝/ピンの形状と位置分布により、パレットは本発明にかかる倉庫/車庫の他の部材により緊密に組み合わせられ、前記部材に安定して置かれ、又は付着される。
【0017】
各貨物/自動車スペースに、パレットに用いられる固定装置が設置され、パレットの固定位置により、パレットは上、下階の貨物/自動車スペースに安定して置かれ、又は付着される。下階の貨物/自動車スペースに、パレットを載せるための1セットの台座が設けられ、前記台座により、その上に置かれたパレットと該階の底面の間に隙間が保持される。上階貨物/自動車スペースの両側に支持台と、パレットを支持、固定するブラケットと、ブラケット制御棒と、があり、前記ブラケットはブラケット制御棒に制御され、回転、伸縮、傾斜、又は摺動等の方式により、アンロックとロックの2箇所に位置決めされてロックされる。
【0018】
倉庫/車庫の各保管階において、下階の貨物/自動車スペースをわたり、自ら移動、位置決めできる運搬機が設けられる。該運搬機は「C」文字形、又は「口」文字形のフレーム式構造であり、フレームにおいて、1セットの対向するリフト装置が配置され、該リフト装置の2対のホールディング・アームは伸縮、回転、水平移動でき、パレット及びその上の貨物/自動車を支えて昇降できる。運搬機にポーキング装置が設けられ、該ポーキング装置はブラケット制御棒を動かすことにより、ブラケットを制御してアンロックとロックの2箇所に位置決めさせることができる。
【0019】
倉庫/車庫に、パレット及びその上の貨物/自動車をロードし、多階間の直立昇降運動を実現できる昇降機が設けられ、該昇降機は平板型、又は、箱型の構造であってもよい。
【0020】
平板型昇降機の底板のサイズはパレットの規格よりもやや小さく、又はやや大きい。底板がパレットの規格よりも小さい場合、底板の幅は前記運搬機のホールディング・アームの間の距離よりもやや小さい。底板がパレットの規格よりもやや大きい、又はパレットの規格に等しい場合、底板の前記運搬機のホールディング・アームに相対する位置にノッチがあり、ホールディング・アームを該ノッチに通す。
【0021】
昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードし、多階間の直立昇降を実現できる。昇降機に水平転送装置を設けることができ、該水平転送装置により、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機の側にある貨物/自動車スペースに水平移動できる。
【0022】
倉庫/車庫に緩衝保管貨物/自動車スペースを設置することができ、緩衝保管貨物/自動車スペースは直立昇降通路の側に位置する貨物/自動車スペースである。緩衝保管貨物/自動車スペースに、出・入庫作業を行おうとするパレット及びその上の貨物/自動車を一時的に保管、又は保管でき、昇降機と運搬機は緩衝保管貨物/自動車スペースを介し、交換転送を行うことができる。
【0023】
倉庫/車庫の出・入口に、パレット交換装置であるパレット堆積機が設けられる。該パレット堆積機を出・入口の下方、又は側に設置することができ、出・入口の下方に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置と、出・入口の側面にあるパレット把持装置と、パレット把持装置の下から張り出すことができ、パレットを支持し、その上で移動させる摺動支持装置と、により構成される。出・入口の側に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置と、からなる。
【0024】
倉庫/車庫の各保管階の上階に横向き載貨通路を設置できる。該通路内に、通路に沿って移動、位置決めできる載貨トロリが設置され、載貨トロリにブラケット及びブラケット制御棒が設けられている。
【0025】
倉庫/車庫に1つ、又は複数の出・入口を設けることができる。通常、出・入口は昇降機通路の側の位置に設置され、出口と入口を同じ、又は異なる階に設置してもよく、複数の異なる階に複数の出・入口を設置してもよく、更に何れかの貨物/自動車スペースに出・入口を設置してもよい。
【0026】
倉庫/車庫の貨物/自動車の出し入れ方法は以下の通りである。即ち、貨物/自動車を入庫させる場合、貨物/自動車を出・入口の所にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機により、指定の倉庫保管/駐車階に上げ、該階の運搬機、又は昇降通路の側の緩衝貨物/自動車スペースに転送する。運搬機により、貨物/自動車を水平通路に沿って保管位置に運送し、リフト装置により、パレット及び貨物/自動車を昇降方式で指定された上、又は下階の貨物/自動車スペースに置く。それに反して、指定された貨物/自動車スペースにある貨物/自動車は前記装置により、反対の順番に出庫される。運搬機により、パレット及び貨物/自動車を下階の貨物/自動車スペースに保管する場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車の台座に置き、下部貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームは自らの回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、そして、運搬機は待機状態に入る。運搬機により、パレット及び貨物/自動車を上階の貨物/自動車スペースに保管する場合、まずブラケットをアンロックの位置にさせ、そして、ホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、ブラケットよりも高くまで上げ、この時にブラケットを閉鎖してロックし、ホールディング・アームを下げ、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームを所定の高さまで引き続き下げられ、運搬機を待機状態に入らせる。具体的な工程は以下の通りである。
【0027】
第1の方法は、昇降機と運搬機との直接な交換方式によって転送するのである。工程は以下の通りである。
【0028】
入庫作業の工程について、通常、出・入口は昇降機通路の側の位置に設置され、パレット及びその上の貨物/自動車は直接に平板型の昇降機の底板に置かれ、昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして指定の階に昇降する。昇降機を該階の運搬機に継ぎ合わせ、この時、運搬機のリフト装置のホールディング・アームは中に収縮しており、昇降機底板の上のパレットの下方に位置する。ホールディング・アームは張り出し(或いは、昇降機底板におけるノッチを通し)、パレット及びその上の貨物/自動車を、運搬機がパレット及び貨物/自動車を運搬する位置までに上げ、この時、パレット及びその上の貨物/自動車は運搬機に転送され、運搬機と昇降機の間に障害がなく、昇降機から運搬機への転送工程を完成する。昇降機は次の作業のための待機状態に入る。次に、運搬機はパレット及び貨物/自動車を持ち、システムに指定された保管位置に移動する。指定の貨物/自動車スペースに着いた後、運搬機はパレット及びその上の貨物/自動車に対して、以下のような保管作業を行う。即ち、下階の空いている貨物/自動車スペースに保管する場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車の台座にパレットを置き、下階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームは回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、運搬機は待機状態にある。
【0029】
上階の空いている貨物/自動車スペースに保管する場合、まず運搬機におけるポーキング装置はブラケット制御棒を介し、ブラケットをアンロックの位置にさせ、そしてホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、パレットがブラケットよりも高くまで上げ、この時に、ポーキング装置でまたブラケットをパレットの下方のロックの位置に位置決めさせる。次に、ホールディング・アームを下げ、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームを所定の高さまで引き続き下げられ、運搬機を待機状態に入らせる。
【0030】
出庫作業の工程について指定の貨物/自動車スペースに保管された貨物/自動車は、前記と反対の順番に出庫される。
【0031】
第2の方法は、緩衝貨物/自動車スペースを介する交換方式によって転送するのである。工程は以下の通りである。
【0032】
昇降機と運搬機をより効果的に利用するために、本発明にかかる倉庫/車庫は、更に緩衝貨物/自動車スペースの設置により交換転送を行うことができる。昇降機、又は運搬機は、出し入れしようとする貨物/自動車を緩衝貨物/自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要はなく、夫々次の作業に入ることができる。複数の出し入れ作業は夫々同時に、独立的に行うことができ、システムの出し入れスピードを上げられる。通常、出・入口は直立昇降通路の側(即ち緩衝貨物/自動車スペースの位置)に設置される。入庫時、保管しようとする貨物/自動車を出・入口の所にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車は、昇降機の転送装置により昇降機に水平移動される。昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードし、システムに指定された倉庫保管/駐車階に上げる。そして、パレット及び貨物/自動車は転送装置により、該階の緩衝貨物/自動車スペースに水平移動され、最後に、運搬機により、システムに指定された貨物/自動車スペースに運送されて保管される。
【0033】
指定の貨物/自動車スペースに保管された貨物/自動車は、前記と反対の順番に出庫する。
【0034】
前記のことに基づき、出・入庫のスピードを上げるために、本発明にかかる倉庫/車庫において、出・入口にパレット堆積機を設置できる。出・入口にあるパレットの状態を変えることにより、出・入庫の作業モードを転換し、ノーロードのパレットの運送作業を避け、昇降機と運搬機及びシステム全体を随時に出し入れ作業ができる状態にさせる。空いている貨物/自動車スペースにパレットがなく、常に貨物/自動車をロードしたパレットの受け取りを準備する。パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管されている。出・入口にパレットがあり、入庫させようとする貨物/自動車の受け取りを準備する。貨物/自動車を出・入口にあるパレットに載せた後、システムは入庫作業を始める。パレット及び貨物/自動車が転送されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを補充し、次の入庫作業を準備する。出庫時、パレット堆積機は速やかにシステムの出し入れ作業モードを転換する。即ち、運搬機、又は昇降機により、貨物/自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口からパレットを回収する。連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる時、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て貨物/自動車スペースに保管する。それに対して、パレット堆積機内のパレットがなくなった後、また重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充する。
【0035】
本発明の目的は、また以下の技術案によっても実現できる。即ち、本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムは、少なくとも1つの直立する保管列と、コンテナー・クレーン用の縦通路と、を備え、前記直立する保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階のコンテナー保管スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階のコンテナー保管スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、下階のコンテナー保管スペースをわたり、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設けられ、前記縦通路は各保管階を貫き、前記コンテナー・クレーンは縦通路内で上下移動でき、且つ昇降通路の側の保管スペースに設置された転送トロリとコンテナーの交換転送を行い、この時、転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動し、コンテナー・クレーンはコンテナーを上げて転送トロリに載せる。
【0036】
本発明にかかるコンテナー埠頭は、コンテナー・バース及び少なくとも1台の岸辺コンテナー・クレーン(埠頭クレーン)からなる埠頭荷役領域と、コンテナー保管領域と、を備え、その特徴は以下の通りである。即ち、岸辺コンテナー・クレーンの下方に、岸辺コンテナー・クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリが設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に、該2つの領域を連結する複数の転送軌道が設置され、コンテナーは転送軌道により双方向に運送され、転送軌道は高架載貨軌道に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通る。
【0037】
本発明にかかる港でのコンテナー荷役の作業方法は、岸辺コンテナー・クレーンで荷役作業を行うのであり、その特徴は以下の通りある。即ち、船積みする場合、転送運搬機/転送トロリにより、コンテナーはコンテナー保管領域から転送軌道に沿ってある高架載貨軌道の下方に運送される。該高架載貨軌道におけるノー・ロードの埠頭載貨トロリを移動させ、下方の転送運搬機に位置決めして継ぎ合わせる。そして、コンテナーを該埠頭載貨トロリに転送する。次に、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーンの下方に移動して位置決めする。埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーを上げ、埠頭載貨トロリからコンテナー船に載せ、船積みの工程を完成する。船卸しの工程と船積みの工程とは反対であり、埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーをコンテナー船から下げ、その下方で待っている埠頭載貨トロリに載せる。そして、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道で待っている転送運搬機/転送トロリの上方に移動して継ぎ合わせ、コンテナーを該転送運搬機/転送トロリに転送する。次に、コンテナーを転送軌道に沿ってコンテナー保管領域に転送して保管する。
【0038】
本発明は更に、倉庫/車庫の運行を制御管理する倉庫保管/駐車管理制御システムを提供し、その特徴は以下の通りである。即ち、該システムの倉庫保管/駐車管理は、データの収集、受信、交換をし、ネットワークを介してデータの伝達を行う情報管理サブシステムと、クライアントのニーズと前記情報管理サブシステムの情報、出・入貨の時間、数量、目的地等により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う物流管理サブシステムと、運行執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う自動出し入れ制御サブシステムと、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0039】
本発明の有益な効果は以下の通りである。即ち、本発明が提供した倉庫保管/駐車システムの方案は、従来の倉庫保管方法における水平通路を除去し、敷地面積が小さいという長所を有し、特に細長いところでの建築に適合する。出・入庫が速やかであり、効率が高い。自動化の程度が高く、出・入庫に自動的に対応でき、作業が便利、無人管理を実現できる。システムの構成が簡単、信頼性が高く、メンテナンスが便利、システムのメンテナンス及び運営のコストが安い。地上、地下、又は半地下に建築でき、或いは建物の側面、又は上階と下階に付属でき、主体とする建物の空間を商業及び他の用途に用いることができる。各種の車両、又は異なる貨物の混合保管、更に自動車と貨物の混合保管が実現できる。モジュール構造により、複数の規格が異なるシステムユニットが並列に組み合わせでき、収容力を無限に拡大できる。倉庫/車庫が閉鎖型であり、無人化作業が行われるため、自動安全保護システムを設置でき、安全性及び防犯性がよい。緩衝保管技術の採用により、入庫が速められ、複数の出し入れ作業を夫々同時に、独立に行うことができ、各モジュールの使用率が高められ、出し入れ作業の時間が減少され、出・入庫のスピードが上げられる。パレット循環交換装置であるパレット堆積機の設置により、ノーロードのパレットの出し入れと回収の問題が解決でき、システムの出し入れ効率が高められる。複数の出・入口の設置により、出し入れを同時に行えるため、特に展覧会センター、劇場、体育館、空港、駅、交通ターミナル等の激増する駐車ニーズを有する駐車場所のクリアアップ時間を減少できる。構造について、鉄骨構造、又は鉄筋コンクリート構造であってもよい。構造モジュールは工場で予め製造できるため、速く建築できる。移動式、又は臨時駐車庫/倉庫の建築に用いることができる。
【0040】
本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムの敷地面積が小さく、収容力が大きく、出し入れが速やかで、コンテナー載貨の自動化、科学性、正確性を実現でき、コンテナー堆積場でのコンテナーを手繰る作業、移す作業等を徹底的に除去できる。本発明にかかる港でのコンテナー荷役方法により、コンテナー埠頭の敷地面積を減少でき、港での荷役作業の自動化と無人化を実現でき、荷役作業の労働強度を軽減し、生産コストを引き下げ、コンテナー荷役作業の効率を極めて向上させ、荷役時間とコンテナー船の停泊時間を短縮し、港のスループットを増加できる。コンテナー転送装置を港の荷役設備に直接に連結することにより、港のコンテナー運輸通路の渋滞を招く原因が取り除かれる。コンテナー堆積場内で幅広く使用されたヤード・クレーン、ターミナル・トラクター、リフトトラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)、ストラドル・トラック等の港内燃荷役機械を取り除き、清潔な電気エネルギーを使用するため、汚染が少なく、騒音が小さく、環境をよく保護できる。その同時に、電気エネルギーの使用のため、運営コストが比較的に少なくなる。使用される設備の種類が少なく、故障の発生率が低く、メンテナンスのコストも比較的に安い。本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムは、保管機能、疎開機能、移動機能を一体に集め、物流センターと複合連絡運送の中枢となり、倉庫保管管理と物流管理の集中化と自動化を実現でき、その経済的な効率が著しい。
【0041】
本発明にかかる自動倉庫保管/駐車システム方案の実施により、顕著な経済的、及び社会的な効果と利益が生じる。
【0042】
[発明を実施するための最良の形態]
図1は倉庫保管/駐車システムの構成原理図であり、貨物/自動車をロードするパレット1と、パレットを載せるための下階貨物/自動車スペースの台座2と、パレットを載せるための上階貨物/自動車スペースの支持台3と、貨物/自動車をロードしたパレットを運送する運搬機5と、運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6と、貨物/自動車を引き上げる昇降機7と、出・入口28と、を備える。
【0043】
図1に示すように、倉庫/車庫は5つの倉庫保管/駐車階により構成され、各倉庫保管/駐車階は水平輸送通路と、夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、貨物/自動車を保管するための上、下階貨物/自動車スペースと、2階の貨物/自動車スペース間の水平通路内に設けられ、下階の貨物/自動車スペースをわたり、水平通路に沿って移動できる運搬機5と、を備える。倉庫/車庫の縦通路において、昇降機7が設けられている。該昇降機7は、その上に貨物/自動車がロードされたパレットを各倉庫保管/駐車階の間に昇降させ、各倉庫保管/駐車階における運搬機5、又は縦通路の側にある貨物/自動車スペースと交換転送を行うことができる。運搬機5は2台の対向に配置され、同時に運行するリフト・トラックのように、その上に貨物/自動車がロードされたパレット1を支え、パレット及び貨物/自動車を指定の位置に転送する。運搬機5のリフト装置のホールディング・アーム6は昇降方式により、貨物/自動車に対して夫々上、下階貨物/自動車スペースで出し入れ作業を行う。
【0044】
実施例1は自動化駐車庫に関する。
【0045】
図2〜5は本発明にかかる自動化駐車庫を示す。該自動化駐車庫は、パレット(載車板)1と、下階の自動車スペースにおいてパレットを載せるための台座2と、上階の自動車スペースの支持台3と、パレットを載せるためのブラケット4と、運搬機5と、運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6と、自動車を引き上げるための昇降機7と、昇降機における転送装置8と、パレット堆積機9と、出・入口28と、を備える。
【0046】
図2は自動化駐車庫及び採用された運搬機5の正面図、側面図、上面図である。図2に示される自動車駐車庫は3つの単列駐車階(地下の1階と地上の2階)、全部で6階の自動車スペースからなり、各駐車階は上、下階の自動車スペースと、その2階の自動車スペース間の水平通路からなる。その中に、地面行(地上1階)の高さはその他の2階の高さよりも高いため、大型の自動車も駐車できる。下階の自動車スペースにパレットを載せるための台座2が設けられ、上階の自動車スペースの両側に支持台3と、パレットを支持するための、支持台3におけるブラケット4と、及びブラケット制御棒(図示していない)がある。ブラケット4はブラケット制御棒に制御され、回転、伸縮、傾斜、又は摺動等の方式により、アンロックとロックの2箇所に位置決めされてロックされる。各駐車階に、走行装置とリフト装置及びブラケットのポーキング装置(図示していない)からなった1台の運搬機5が設けられている。運搬機5は通路内で自ら移動と位置決めできる。運搬機の走行装置と位置決め装置に関し、多くの完備した従来技術があるため、説明を省略する。走行装置の軌道を駐車階の底部、又は中部の水平通路に設置することができる。車庫両端の直立昇降通路に、夫々1台の昇降機7を設け、該昇降機に転送装置8が設置されている。駐車庫地面階の昇降通路の両側に、全部で4つの出・入口28が設置され、出・入口の底部と側面に夫々4台のパレット堆積機9が設置された。運搬機5は「口」文字形のフレーム式構造であり、フレームにおいて、1セットのリフト装置(図示していない)が配置され、該リフト装置の2対のホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて昇降させることができる。ホールディング・アーム6は伸縮できる。
【0047】
図3は自動化車庫の上、下階の自動車スペースにおける入庫工程の概略図である。まず、図3を参考しながら、本発明にかかる自動化車庫において、運搬機で上、下階の自動車スペースに夫々自動車を入庫させる工程を紹介する。
【0048】
図3の(1)に示すように、運搬機のリフト装置は2つの対向に配置されたリフト・トラックのように、パレット1及びその上の自動車をホールディング・アーム6で支え、下階の自動車スペースをわたり、輸送通路に沿って運送する。
【0049】
図3の(2)、(3)に示すように、下階の自動車スペースに自動車を入庫させる場合、運搬機は予定の位置に着き、下階の自動車スペースが空いていることを確認した後、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて下げ、パレット及びその上の自動車を台座2に載せる。そして、図3の(4)に示すように、ホールディング・アーム6は夫々外へ収縮し、フレーム内に入り、今回の入庫作業を完成する。その後、運搬機は待機状態に入り、次の作業指令を待つ。次の作業指令を受けた後、運搬機は作業に指定された保管位置に移動する。図3の(5)に示すように、収縮したホールディング・アーム6は台座2の上におけるパレットの外側で上がることができる。
【0050】
上階の自動車スペースに自動車を入庫させる場合、運搬機は予定の位置に着き、上階の自動車スペースが空いていることを確認した後、運搬機5のポーキング装置(図示していない)は支持台3におけるブラケット制御棒(図示していない)を制御し、ブラケット4を両側の支持台内に収めてロックする。そして、図3の(6)に示すように、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて上げ、パレットの底部をブラケット4の上までに上昇させる。図3の(7)に示すように、次に、運搬機のポーキング装置の制御により、ブラケット4は張り出してロックされる。
【0051】
その後、図3の(8)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて下げ、ブラケット4に載せる。図3の(9)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は引き続き降下し、待機状態に入り、次の作業指令を待つ。図3の(10)に示すように、運搬機は次の作業指令を受けた後、ホールディング・アーム6は引き続き降下し、次のステップの作業位置に移動することができる。
【0052】
運搬機が自動車スペースから自動車を取り出す作業工程は、前記入庫の作業工程と反対する。即ち、下階の自動車スペースから自動車を取り出す場合、運搬機5は指定の自動車保管位置に着き、確認した後、収縮したホールディング・アーム6は台座2に載せられたパレット1の外側を通り、パレット1の底部までに降下する。そして、ホールディング・アーム6は突き出し、パレット及びその上の自動車を支えて上げ、運搬機が自動車を運送する位置までに上昇させる。その後、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0053】
上階の自動車スペースから自動車を取り出す場合、運搬機は指定の自動車保管位置に着いた後、ホールディング・アーム6は上昇し、パレット1及びその上の自動車をブラケット4の上までに上げる。そして、運搬機5のポーキング装置によりブラケット4が両側の支持台内に収められてロックされる。次に、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支え、運搬機が自動車を運送する位置までに降下する。その後、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0054】
自動車の出し入れスピードを効果的に上げるために、本実施例の駐車庫は、直立昇降通路の側面の自動車スペースを緩衝保管自動車スペースに設置する。昇降機と運搬機は緩衝自動車スペースを介して交換転送を行う。緩衝保管自動車スペースに、出し入れ作業を行おうとするパレット及びその上の自動車は一時的に保管、又は保管される。本実施例の自動車の出・入口は直通式(出、入口は直接に貫通する)の設計を採用し、直立昇降通路の両側(即ち、緩衝保管自動車スペースの位置)に設置される。入庫時、保管しようとする自動車を出・入口にあるパレットに駐車し、パレット及びその上の自動車は転送装置8により、昇降機7に水平移動する。そして、昇降機はパレット及びその上の自動車を支え、システムに指定された駐車階に上昇する。パレット及びその上の自動車はまた転送装置8により、該階の緩衝保管自動車スペースに水平移動し、次に、運搬機により、システムに指定された自動車スペースに運送され、保管作業を行う。出庫時、指定の自動車スペースに保管された自動車は反対の順次で取り出される。このモードにおいて、昇降機或いは運搬機は、出し入れしようとする自動車を緩衝保管自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要はなく、夫々次の作業に入ることができる。昇降機と運搬機は双方向の出し入れ作業を行い、出し入れ作業を交差流れ作業で行い、複数の出し入れ作業を夫々、独立的に行うことができる。それにより、システムの自動車出し入れスピードを大いに上げ、駐車庫のクリアアップ時間を減少できる。
【0055】
出・入庫を更に速め、ノーロードのパレット(載車板)の運送作業を避けるために、本実施例の駐車庫において、出・入口にパレット堆積機が設置され、パレット堆積機により、出・入口にあるパレットの状況を変更し、出・入庫の作業モードを速やかに転換し(出庫作業モードの場合、出・入口にパレットがない。それに対して、出庫作業モードの場合、出・入口にパレットがある)、昇降機と、運搬機と、及び駐車システム全体を随時に出・入庫作業を行える状態にさせる。空いている自動車スペースにパレットがなく、常に自動車をロードしたパレットの受け取りを準備する。パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管される。出・入口にパレットがあり、入庫させようとする自動車の受け取りを準備する。自動車を出・入口にあるパレットに載せた後、システムは入庫作業を始める。パレット及びその上の自動車が転送されて保管されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを提供し、次の入庫作業を準備する。出庫する時、パレット堆積機は速やかに出・入庫の作業モードを転換できる。即ち、運搬機、又は昇降機により、自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口からパレットを回収し、出庫状態に転換させる。連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる場合、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て空いている自動車スペースに保管する。それに対して、パレット堆積機内のパレットがなくなる場合、また重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充する。
【0056】
パレット堆積機は出・入口の下方、又は出・入口の側に設置できる。次に、図4と図5を参考しながら、本発明にかかる自動化車庫における2種類のパレット堆積機の稼働方式を紹介する。
【0057】
出・入口の側に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置17と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置18、又は21と、からなる。図4に示すように、パレット昇降装置をパレットの底部或いは側面に設置することができる。図5に示すように、出・入口の下方に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置17と、出・入口の側面にあるパレット把持装置19と、パレット把持装置の下にあり、パレットを支持し、その上で移動させ、伸縮できる摺動支持装置20と、により構成される。パレット昇降装置17をパレットの底部或いは側面に設置できる。
【0058】
以下はパレット堆積機9の稼働工程である。
【0059】
図4は出・入口の側面に設置されたパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【0060】
入庫モードの場合、図4の(1)に示すように、パレット堆積機のパレット昇降装置17の上に、重ねて積まれたパレットが保管されており、車庫の出・入口に入庫自動車の受け取りを準備するノーロードのパレットがある。図4の(2)に示すように、入庫自動車を出・入口にあるパレットに駐車する。そして、図4の(3)に示すように、自動車を載せたパレットは車庫に転送されて保管される(この時、出・入口は出庫準備状態にある)。次に、図4の(4)と(5)(上面図)に示すように、車庫を入庫準備状態にさせるために、パレット堆積機のパレット掴み装置18或いは21は昇降装置17の上にあるパレットを出・入口に転送し、図4の(6)に示すように、次の入庫自動車を待つ。出/入庫作業モードを転換し、図4の(7)に示すように、自動車出庫の指令を受けたら、パレート堆積機のパレート掴み装置18或いは21は出・入口からパレットを回収して昇降装置17に戻し、そして、図4の(8)と(9)(上面図)に示すように、次の出庫自動車をロードしたパレットを待つ。
【0061】
図5は出・入口の底部に設置されたパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【0062】
図5の(1)に示すように、パレット堆積機内に、重ねて積まれたノーロードのパレットが保管されている。パレット堆積機は、パレット昇降装置17に重ねて積まれたパレットを昇降させ、一番上のパレットの高さを出・入口の高さと同じようにさせる。そして、パレット把持装置19は一番上のパレットを把持する。図5の(2)に示すように、パレット昇降装置17はその他のパレットを下げ、摺動支持装置20の伸縮空間を作っておく。そして、図5の(3)に示すように、摺動支持装置20は突き出し、上方のパレットを支持し、入庫させようとする自動車の受け取りを準備する。図5の(4)に示すように、入庫自動車を出・入口にあるパレットに駐車する。図5の(5)に示すように、パレット把持装置19は自動車をロードしたパレットを放し、パレットと自動車は車庫に移動されて保管される(この時、出・入口は出庫準備状態にある)。次に、図5の(6)(上面図)に示すように、突き出した摺動支持装置20は戻る。その後、パレット昇降装置17は上昇し、一番上のパレットの高さを出・入口の高さと同じようにさせ、前記図5の(2)〜(3)の作業ステップを繰り返し、再び出・入口を出庫準備状態にさせ、次の入庫自動車を待つ。出/入庫作業モードを転換し、図5の(7)に示すように、出・入口が入庫準備状態にある時、出・入口にあるパレットはパレット把持装置19に把持されており、自動車出庫の指令を受けたら、パレート堆積機は突き出した摺動支持装置20を戻す。図5の(8)に示すように、パレット昇降装置17は上昇し、その他のパレットを出・入口にあるパレットに連結する。そして、図5の(9)に示すように、パレット把持装置19はパレットを放し、パレット昇降装置17により、全てのパレットが降下する。その後、図5の(10)に示すように、摺動支持装置20は突き出し、出・入口を出庫準備状態にさせ、出庫させようとする自動車の受け取りを準備する。
【0063】
本発明にかかる自動化車庫の作業工程は、コンピューター駐車管理制御システムの自動制御により完成できる。該コンピューター駐車管理制御システムは、下記の情報管理サブシステムと、料金管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0064】
情報管理サブシステムは、自動車のデータを収集し(自動車のタイプ、駐車時間等)、自動車のサイズと積荷が規定を超えるか否かをチェックし、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0065】
料金管理サブシステムは、客の自動車のタイプ、駐車時間、異なる決算方式等により、費用の計算と証券の管理を行う。
【0066】
自動出し入れ制御サブシステムは、車庫の昇降機と、運搬機と、及びパレット堆積機等の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0067】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0068】
実施例2は自動化倉庫に関する。
【0069】
図6〜8は本発明にかかる自動化倉庫を示す。該自動化倉庫は、貨物をロードするパレット1と、下階の貨物スペースにおいてパレットを載せるための台座2と、上階の貨物スペースの支持台3と、上階の貨物スペースにおいてパレットを載せるためのブラケット4と、運搬機5と、運搬機リフト装置のホールディング・アーム6と、昇降機7と、昇降機の転送装置8と、運搬機の横向き移動通路16と、を備える。
【0070】
図6〜8は夫々、本発明にかかる自動化倉庫の断面図、上面図、側面図である。
【0071】
図6〜8に示すように、本発明にかかる自動化倉庫は5行19列の5つの保管階、全部で10階の貨物スペースからなり、最大限850個の貨物ユニットを保管できる。倉庫中央の直立昇降通路内に、転送装置8が設けられた昇降機7を1台設置する。2つの出・入口は夫々昇降通路の両側に設けられる。各保管階の、昇降通路の両側に近い上、下階の貨物スペースは4つの緩衝保管貨物スペースであり、緩衝保管貨物スペースの側に夫々1本の横向き通路16が設置される。各保管階に2台の運搬機5を設置し、運搬機5は各行の貨物スペースと横向き通路に沿って移動できる。上、下階の貨物スペースにおいて、貨物をロードするパレットは運搬機により出し入れされる(運搬機の出し入れ作業の方法は実施例1と同じ)。自動化倉庫は、常用の貨物と、出庫させようとする貨物を予測し、早めに緩衝貨物スペースに保管することによって出庫のスピードを上げられる。緩衝貨物スペースにより、複数の出し入れ流れ作業が行える。
【0072】
自動化倉庫の稼働は倉庫管理システムに制御される。
【0073】
該倉庫管理制御システムは、情報管理サブシステムと、物流管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0074】
情報管理サブシステムは、データ(貨物の数量、位置、体積、重量、形態、荷主の情報、時間等)を収集、受信、交換し、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0075】
物流管理サブシステムは、クライアントのニーズと情報管理サブシステムの内部倉庫保管情報、出・入貨の時間、数量、目的地により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う。
【0076】
自動出し入れ制御サブシステムは、出・入庫の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0077】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0078】
[自動倉庫/駐車システムの建築]
本発明にかかる自動倉庫/駐車システムは独立建築構造として、地下、半地下、地面、地上に建築でき、又は付属構造として、夫々建築物の下階と上階に建築できる。例えば、自動駐車庫を独立建築物として、街、空港、駅、ホテル、ショッピング・センターに設置できる。自動倉庫保管/駐車システムを夫々デパートの地下と屋上に設置することもでき、中間の地上階はデパートの主体構造となる。また、自動駐車庫を自動車展覧販売センターの主体構造の上階に設置でき、工場の半製品倉庫を製造現場の上階に設置できる。自動(倉庫保管)システムは物流センターの主体構造を構成できる。
【0079】
実施例3はコンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー港に関する。
【0080】
本実施例のコンテナー港は、図15に示された、コンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー保管領域と、図17に示されたコンテナー埠頭荷役領域と、からなる。
【0081】
コンテナー倉庫保管システムは本発明にかかる庫/車庫のパレットを使用しない特例であり、本発明にかかる倉/車庫における昇降機の代わりに、コンテナー・クレーンがコンテナーを複数の保管階で昇降させる。直立通路の側にある保管スペースを転送トロリに設置し、該転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動できる。コンテナー・クレーンはコンテナーを転送トロリに載せられる。上・下階保管スペースの転送トロリに、夫々相応の台座2と、ブラケット4と、及びブラケットの制御棒(図示していない)が設置されている。
【0082】
図15と16に示すように、コンテナー倉庫保管システムの直立昇降通路内に、ダブル40フィートのコンテナー・スプレッダーを採用し、毎回20フィートのコンテナーを4つ、又は40〜50フィートのコンテナーを2つ、或いはその組み合わせを引き上げることができるコンテナー・クレーン10が設置されている。各保管階において、昇降通路両側の上・下階保管スペースに、夫々2台の転送トロリ11(全部で8台)を設置する。毎回、同じ側、又は昇降通路の内側に近い2台の転送トロリ11は緩衝保管スペースとして、出し入れしようとするコンテナーを、コンテナー・クレーン10に提供し、又はコンテナー・クレーン10から受け取る。各保管階は昇降通路により2部分に分けられ、各部分は平均的に3列の保管スペース毎に夫々2台の運搬機5が設置される。また、運搬機5を各列の保管スペースの間で移動させるために、2本の横向き通路16も設置され、運搬機5は該横向き通路により、その隣接する何列かの保管スペースの間で移動でき、更に各上・下階保管スペースでコンテナーの出し入れ作業を行える。横向き通路16の上階に、横向き通路16に沿って移動して位置決めできる載貨トロリ14が設けられている。該載貨トロリ14にブラケット及びブラケット制御棒が設置されている。運搬機5は載貨トロリ14とコンテナーの出し入れ交換を行える。
【0083】
図10はコンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースの概略図である。図10に示すように、コンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースは、コンテナーを載せるための1セットの台座2を備え、該台座の幅は運搬機5におけるホールディング・アーム6の間の距離よりも大きくない。異なる規格のコンテナー(例えば20フィートのコンテナー1つ、30〜50フィートのコンテナー1つ、又は20フィートのコンテナー2つ等)を、図示の方法で台座2に載せることができる。
【0084】
図9はコンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースの概略図である。図9に示すように、コンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースは、保管スペースの両端に横たわる支持台3と、支持台3内の収縮できるブラケット4と、及びブラケット制御棒(図示していない)からなる。ブラケット4は中間から4aと4bの2部分に分かれ、この2部分をブラケット制御棒で夫々制御できる。
【0085】
図11はコンテナー倉庫保管システムに採用された運搬機の正面図、側面図、上面図である。運搬機5は、走行装置とリフト装置及びブラケットのポーキング装置(図示していない)からなる。運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6は1対の連結式のホールディング・アームであり、この2つのホールディング・アームは外側へ回転、又は水平移動できる。
【0086】
図12はコンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。次に、図12を参考しながら、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程を紹介する。
【0087】
図12の(1)に示すように、運搬機5はホールディング・アーム6によってコンテナーを支え、下階保管スペースをわたって運搬を行う。図12の(2)、(3)、(7)(上面図)に示すように、運搬機が予定の位置に着き、上階保管スペースが空いていることを確認した後、運搬機5のポーキング装置(図示していない)は支持台(3)におけるブラケット制御棒(図示していない)により、ブラケット4が両側の支持台に収められ、ロックされることを確認し、そして、ホールディング・アーム6は支えられてるコンテナーを上げ、コンテナーの底部をブラケット4の上までに上昇させる。次に、図12の(4)と(8)(上面図)に示すように、運搬機のポーキング装置はブラケット4を制御し、突き出してロックする。図12の(5)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は支えられているコンテナーをブラケット4に下げて載せる。図12の(6)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は引き続き降下する。その後、待機状態に入り、次の作業指令の引き受けを準備する。
【0088】
運搬機によりコンテナーを取り出す工程と、前記入庫作業の工程とは反対する。即ち、コンテナーを取り出す作業指令を引き受けた後、運搬機は該コンテナーの保管位置に移動し、ホールディング・アーム6は上昇し、上階の保管スペースに置かれたコンテナーを支えて上げ、そして、運搬機のポーキング装置はブラケット4を制御し、支持台3に収めてロックする。次に、運搬機のホールディング・アーム6は支えられているコンテナーを、運搬機がコンテナーを運送する状態になるまで下げる。その後、運搬機は該コンテナーを昇降機方向へ運送する。
【0089】
運搬機及び横向き通路16の上方における載貨トロリ14の出し入れ作業は、上階保管スペースにおけるコンテナーの入庫工程と同じである。
【0090】
図13は、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程概略図である。次に、図13を参照しながら、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程を紹介する。
【0091】
図13の(1)に示すように、運搬機5はホールディング・アーム6によってコンテナーを支え、下階保管スペースをわたって運搬を行い、運搬機は予定の位置に着き、下階保管スペースが空いていることを確認する。そして、図13の(2)、(3)に示すように、ホールディング・アーム6は支えられているコンテナーを下げ、台座2に載せた後、引き続き降下する。次に、図13の(4)に示すように、ホールディング・アーム6を夫々外へ90°回転させ。図13の(5)に示すように、ホールディング・アーム6をコンテナーの外側にさせる。その後、図13の(6)、(7)に示すように、ホールディング・アーム6は台座2に載せたコンテナーの外側から上昇する。最後に、図13の(8)に示すように、ホールディング・アーム6を夫々外へ90°回転させ、今回の入庫作業を完成する。運搬機は待機状態に入り、次の作業指令の引き受けを準備する。
【0092】
運搬機の下階保管スペースにおけるコンテナーを取り出す工程と、前記入庫作業の工程とは反対する。即ち、運搬機は、コンテナーを取り出す作業指令を受け、該コンテナーを保管した指定の位置に着き、確認する。その後、ホールディング・アーム6は夫々外へ90°回転し、台座2に載せたコンテナーの外側に沿い、該コンテナーの底部までに降下する。そして、ホールディング・アーム6は夫々内へ90°回転し、該コンテナーの下方に位置する。次に、該コンテナーを支え、運搬機の運送位置までに上昇させる。最後に、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0093】
下階保管スペースで行うコンテナーの出し入れ工程において、運搬機5は距離調整可能のホールディング・アームを採用でき、即ち、ホールディング・アーム6は夫々外側へ水平移動した後、コンテナーの外側に沿って昇降する。
【0094】
20フィートのコンテナーの出庫と配置は以下の通りである。即ち、2つの同じである20フィートのコンテナーを同一の保管スペースに載せられ、前記ステップにより共同に出し入れすることができる。上階保管スペースに載せられた2つの20フィートのコンテナーに対して、夫々単独で取り出すことができる。即ち、運搬機5は、その中の1つのコンテナーを取り出す作業指令を受け、該コンテナーを保管した指定の位置に着き、確認する。その後、運搬機のホールディング・アーム6は、ブラケット4に載せた2つのコンテナーを支えて上げる。そして、運搬機5のポーキング装置は、1側のブラケット4aを単独で制御し、突き出せてロックする(取り出そうとするコンテナー側のブラケット4bが突き出さない)。次に、運搬機5のホールディング・アーム6は、コンテナーを支えて下げ、取り出さないコンテナーを再びブラケット4aに載せる。運搬機のホールディング・アーム6は取り出さないコンテナーを持ち、運搬機5の運送位置までに引き続き降下する。最後に、運搬機5は昇降機の方向へ移動する。
【0095】
単独の20フィートのコンテナーを上階保管スペースに入庫させる工程は、前記工程と反対する。即ち、単独の20フィートのコンテナーを保管スペースの1側からもう1側に配置する場合、載貨トロリ14を利用できる。運搬機5は該コンテナーを載貨トロリ14に転送する。そして、載貨トロリ14は該コンテナーを持ち、もう1側の位置に横向きに移動する。次に、載貨トロリ14は該コンテナーを運搬機に転送する。最後に、運搬機は該コンテナーを予定の位置に入庫させる。
【0096】
下階保管スペースに保管された20フィートのコンテナーを、上階保管スペースに転送保管した後、また前記方法により配置することができる。
【0097】
図14はコンテナー倉庫保管システムに採用された載貨トロリ14の正面図、側面図、上面図である。載貨トロリ14は走行装置(図示していない)と、ブラケット4と、ブラケット制御棒(図示していない)と、からなる。ブラケット4aとブラケット4bは夫々制御され、水平移動と伸縮できる。
【0098】
図15に示すように、コンテナーの後方荷役領域はコンテナー・トラックの通路24と鉄道26からなり、該領域にブリッジ・コンテナー・クレーン15が設けられ、縦通路の両側に夫々載貨トロリ14'が設置されている。
【0099】
コンテナーの出・入庫の方法に関し、本実施例3のコンテナー倉庫保管システムにおいて、図15に示すように、コンテナーを入庫させる時、コンテナーはブリッジ・コンテナー・クレーン15によりコンテナー後方の荷役領域におけるコンテナー・トラック、汽車、或いは転送運搬機13から出・入口にある載貨トロリ14'に載せられる。そして、載貨トロリ14'は直立昇降通路内のコンテナー・クレーン10の下に水平移動する(或いは、コンテナは転送運搬機13により、転送軌道に沿ってコンテナー・クレーン10の下に転送される)。次に、コンテナー・クレーン10はコンテナーを指定の保管階に引き上げ、該保管階(上階或いは下階)の転送トロリ11(1側或いは両内側の転送トロリ11)はコンテナー・クレーン10の下に水平移動する。その後、コンテナー・クレーン10は引き上げられたコンテナーを転送トロリ11に載せ、転送トロリ11は元の位置に戻る。コンテナーは一時的に、緩衝保管スペースとされる転送トロリ11に保管され、最後に、運搬機5により、指定の保管スペースに保管される。
【0100】
図16はコンテナー倉庫保管システムの平面構造の概略図である。図16に示すように、コンテナーを出庫させる時、ある保管列の出・入口で、保管位置がその隣接する何列かの保管スペースにあるコンテナーを、該領域に位置する運搬機5は出庫計画により取り出し、該出・入口における緩衝保管スペースとされる転送トロリ11に保管することができる。該出・入口と比較的に離れているコンテナーは、その付近にある運搬機5に取り出された後、横向き通路16の上方における載貨トロリ14に転送される。そして、載貨トロリにより、該出・入口の所在領域の運搬機に転送される。このように、載貨トロリを介し、指定されたコンテナーは1つの保管ユニットからもう1つの指定の保管ユニットに移動して配置され、該出・入口における緩衝保管スペースに保管される(遠方の運搬機により、直接に入庫させてもよい)。次に、コンテナー・クレーン10はコンテナーを引き上げ、入口におけるコンテナー転送運搬機13に載せる。その後、コンテナーは転送軌道12に沿い、コンテナー港の荷役領域に転送され、或いはコンテナー・クレーン10に引き上げられ、入口における載貨トロリ14'に載せられる。最後に、ブリッジ・コンテナー・クレーン15は、コンテナーを後方の荷役領域にあるコンテナー・トラック、或いは汽車に荷役する。又は、載貨トロリ14'はコンテナーを転送軌道における転送運搬機13に転送し、コンテナーの出庫作業を完成する。図15と16を参考する。
【0101】
図17、18、19はコンテナー埠頭構造の概略図(正面図、側面図、上面図)である。コンテナー保管スペース領域と埠頭荷役領域の間に、それらを連結する複数の転送軌道12を設置し、転送軌道12に転送運搬機13が設置される。コンテナーは転送運搬機により双方向に運送される。埠頭荷役領域における埠頭クレーン30の下方に、埠頭クレーン構台の移動軌道32と平行するいくつかの高架載貨軌道23が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリ14'が設置される。
【0102】
図17、18、19に示すように、本実施例のコンテナー埠頭は、埠頭の前部における埠頭クレーン30と、高架載貨軌道23及び転送軌道12と、転送軌道及び高架載貨軌道に運行する転送運搬機13、埠頭載貨トロリ14'と、により構成される。転送軌道12は高架載貨軌道23に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通る。本実施例において、埠頭クレーン30の下方の後ろへ伸びる範囲内に、3つの高架載貨軌道を設置し、埠頭クレーン30のフレーム内に、後ろへ伸びる範囲外にある1つの軌道と環状を構成する1つの高架載貨軌道を設置する。埠頭クレーンの後方、埠頭クレーンからより近い2つの高架載貨軌道に、夫々埠頭クレーンの数量と同じの埠頭載貨トロリを設置し、即ち、2つの高架載貨軌道に、各埠頭クレーンに対応する埠頭載貨トロリを夫々1台設置する。第3の高架載貨軌道に、1台、又は2台の埠頭載貨トロリを設置し、それに対して、環状高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリを設置する。埠頭クレーン30のフレーム内に、ハッチ・カバー25の保管箇所とコンテナー・トラックの通路24も設置され、ある特別な、又は危険物のコンテナーに対し、コンテナー・トラックの通路を介して荷役作業を行える。図面符号32は埠頭クレーン30構台の移動軌道を表す。矢印27は転送トロリ13が転送軌道12に沿い、埠頭荷役領域からコンテナー保管領域へ、又はそれと反対する移動の方向を表す。
【0103】
図20は転送運搬機13の正面図、側面図、上面図である。転送運搬機13は走行装置(図示していない)とリフト装置からなり、転送軌道12に沿って自ら移動と位置決めできる。下へ出し入れする機能が除去され、ホールディング・アームが回転と水平移動する必要がないため、転送運搬機13は、コンテナー運搬機5の簡易化されたものと言える。リフト装置の3つのホールディング・アームは横向きに沿い、その上に載せられたコンテナーを上げることができる。その中に、両端のホールディング・アームは、40フィートのコンテナーの端末に近い所に位置する。それに対して、中間のホールディング・アームは、40〜50フィートのコンテナー、又は2つの並列する20フィートのコンテナーの中間からコンテナーを支えて上げる。転送運搬機に、同時に2〜3列の40〜50フィートのコンテナー、又は並列する20フィートのコンテナー、或いはその組み合わせを載せられる。図20の(4)は2列のコンテナーを載せられる転送運搬機13の上面図である。
【0104】
図21、図22は夫々埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図である。埠頭載貨トロリは載貨軌道23に沿って自ら移動し、埠頭クレーン、又は転送軌道と合わせて位置決めできる。埠頭載貨トロリ14'は走行装置(図示していない)とブラケット4からなる。埠頭載貨トロリ14'のブラケット4は水平移動と/又は回転でき、コンテナーを埠頭載貨トロリ14'の中に通すこと、又は下方からコンテナーを支えることができる。その中に、両端のブラケットは水平移動し、それに対して、中間の2対のブラケットは回転でき、その自由端をトロリフレームの向こうの交差構材、又は相対するブラケットにかけさせる。埠頭載貨トロリ14'は、転送運搬機13及び埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31と調和し、2列、又は3列の40〜50フィートのコンテナー、又は並列する20フィートのコンテナー、或いはその組み合わせを載せられる。図21は2列のコンテナーを載せられる埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図である。図22は3列のコンテナーを載せられる埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図であり、その中間の2対のブラケット4は、埠頭載貨トロリ14'の両辺から内へ回転し、その自由端を中間で継ぎ合わせる(図面Aを参考)。図21と図22の右側の側面図に示すように、コンテナー22をよりよく埠頭載貨トロリ14'の中に導くために、埠頭載貨トロリ14'の2つの側壁の内表面に斜面37が配置されている。
【0105】
図23は、転送運搬機と埠頭載貨トロリがコンテナーを交換転送する時の位置関係の概略図である。転送運搬機13は、その上方に位置する高架載貨軌道23における埠頭載貨トロリ14'と位置決めして継ぎ合わせる。その相互位置関係は図に示すように、転送運搬機13の中間のホールディング・アーム6は、埠頭載貨トロリ14'の中間における2対のブラケット4の間に位置する。それに対して、転送運搬機13の両端のホールディング・アーム6は、埠頭載貨トロリ14'の両端におけるブラケット4の内側に位置する。
【0106】
図24は、埠頭載貨トロリと転送運搬機の間に行われるコンテナーの交換工程の概略図である。次に、図24を参考しながら、埠頭載貨トロリと転送運搬機の間に行われるコンテナーの交換転送工程を紹介する。埠頭載貨トロリは転送運搬機にコンテナーを転送し、即ち、コンテナー22をロードした埠頭載貨トロリ14'が、その下のある転送軌道12におけるノーロードの転送運搬機13の上方に位置決めされる時、転送運搬機13のホールディング・アーム6は上昇し、埠頭載貨トロリの底部を通り、コンテナー22を上げ、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転し、埠頭載貨トロリ内に収められる。そして、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナー22を支え、転送運搬機の底部まで降下し、転送を完成する。最後に、転送運搬機により、コンテナーは転送軌道に沿い、コンテナー保管領域に転送される。転送運搬機が埠頭載貨トロリにコンテナーを転送する工程は、前記工程と反対する。即ち、コンテナーをロードした転送運搬機13が転送軌道12に沿い、ある高架載貨軌道23におけるノーロードの埠頭載貨トロリ14'の下方に位置決めされる時、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転し、埠頭載貨トロリ内に収められる。そして、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナー22を支えて上げ、コンテナーの底部が埠頭載貨トロリのブラケット4よりも高くまで上昇させる。その後、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転して突き出す。次に、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナーを支えて下げ、コンテナーをブラケット4に載せた後、引き続き降下する。これで、コンテナーが埠頭載貨トロリに転送された。
【0107】
図25はコンテナー埠頭構造のもう1つの方案の概略図であり、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間、コンテナーのもう1つの転送方法を示す。コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間は、依然として複数のコンテナー転送軌道12を介して連結される。転送軌道12に転送トロリ13'が設置され、コンテナーは転送トロリ13'により双方向に運送される。転送軌道12と高架載貨軌道23の交差領域の下方に、リフティングトロリ33の移動に供する軌道36を1つ設置する。リフティングトロリ33にリフティングアーム35が設置され、リフティングアームは転送トロリ13'の底部に設けられたノッチを通れ、転送トロリ13'に載せたコンテナー22を、高架載貨軌道23における埠頭載貨トロリ14'に上げる。これで、転送トロリ13'と埠頭載貨トロリ14'間のコンテナー交換転送を実現する。
【0108】
本実施例により、本発明はまた新しいコンテナー埠頭と港でのコンテナー荷役方法を提供する。
【0109】
本実施例3のコンテナー港は、図15に示されたコンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー保管領域と、下方におけるコンテナー後方荷役領域と、図17、18、19、25に示されたコンテナー埠頭荷役領域と、からなる。コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に複数のコンテナー転送軌道12が設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域を連結する。コンテナーは転送軌道12における転送運搬機13/転送トロリ13'により双方向に運送される。埠頭荷役領域における埠頭クレーン30の下方に、埠頭クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道23と埠頭載貨トロリ14'を設置する。埠頭載貨トロリ14'は高架載貨軌道23に沿って移動でき、その上方の埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31と、その下方の転送軌道12における転送運搬機13/転送トロリ13'と、合わせて位置決めできる。転送運搬機13/転送トロリ13'は、その上方の高架載貨軌道における埠頭載貨トロリ14'とコンテナーを転送交換できる。
【0110】
埠頭コンテナーの荷役方法は以下の通りである。船積みをする場合、転送運搬機13により、コンテナー22はコンテナー保管領域から転送軌道12に沿ってある高架載貨軌道23の下方に運送される。該高架載貨軌道におけるノーロードの埠頭載貨トロリ14'を移動させ、下方の転送運搬機13と位置決めして継ぎ合わせる。そして、コンテナーの転送交換を行う。次に、埠頭載貨トロリ14'はコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーン30の下方に移動し、クレーン・トロリ31と合わせて位置決めする。クレーン・トロリ31はコンテナーを埠頭載貨トロリ14'からコンテナー船29に上げて載せ、船積みの工程を完成する。船卸しの工程と船積みの工程とは反対であり、埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31はコンテナー22をコンテナー船29から下げ、その下方で待っている埠頭載貨トロリ14'に載せる。そして、埠頭載貨トロリ14'はコンテナー22を持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道12で待っている転送運搬機13の上方に移動し、それと継ぎ合わせる。コンテナーを該転送運搬機に転送する。次に、転送運搬機13はコンテナー22を持ち、転送軌道12に沿ってコンテナー保管領域へ移動する。
【0111】
1台の特定の埠頭クレーンは、そのフレーム内のコンテナー・トラックの通路におけるコンテナー・トラック、又は環状高架載貨軌道、後ろへ伸びる範囲下方の3つの高架載貨軌道における何れのノーロードの埠頭載貨トロリを交替に選択し、作業を行うことができる。各埠頭クレーンの後方の、最も近い2つの高架載貨軌道に、該埠頭クレーンのため、埠頭載貨トロリを夫々1台設置する。この2台の埠頭載貨トロリは、該埠頭クレーン及びその作業範囲内の複数の転送軌道における転送運搬機としか交替にコンテナーの交換作業を行わず、即ち、このいくつかの転送軌道の後ろにあるコンテナー保管領域としかコンテナーの転送を行わない。第3の高架載貨軌道に、1台、又は2台の埠頭載貨トロリを設置し、それに対して、環状高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリを設置できる。この埠頭載貨トロリは、高架載貨軌道の下にある全ての転送軌道における転送運搬機とコンテナーの転送交換を行え、即ち、軌道の後ろにあるコンテナー保管領域全体とコンテナーの転送を行え、特定のコンテナー載貨を容易に実現できる。例えば、冷蔵コンテナーをコンテナー船のあるベイ(Bay)から降ろし、特定の冷蔵コンテナー堆積領域に保管する。又は、それと反対し、冷蔵コンテナーを特定の冷蔵コンテナー堆積領域から取り出し、コンテナー船のあるベイ(Bay)に荷積みをする。埠頭クレーンのフレーム内の環状の高架載貨軌道は、クレーン・トロリの移動距離と移動時間を短縮できる。前記荷役工程を、船舶載貨図により計画的に制御すると共に、並行的に行うことができる。
【0112】
また、埠頭載貨トロリと/或いは転送運搬機に、更にコンテナーツイスト錠を取り外す/取り付けるための機械ロータ装置(図示していない)を設置することもできる。環状の高架載貨軌道を直接にコンテナー保管領域に延ばしてもよい(図示していない)。
【0113】
本実施例3のコンテナー港はコンテナー港の管理システムに制御される。該管理システムは、情報管理サブシステムと、コンテナー管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0114】
情報管理サブシステムは、データ(コンテナーの数量、位置、体積、重量、形態、荷主の情報、時間等)を収集、受信、交換し、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0115】
コンテナー管理サブシステムは、クライアントのニーズと情報管理サブシステムの内部コンテナー保管情報、コンテナーの出し入れ時間、数量、目的地により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、船舶の載貨を行う。
【0116】
自動出し入れ制御サブシステムは、出・入庫の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0117】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0118】
本発明に提供されたコンテナー埠頭とコンテナーの荷役方法は以下の特徴を有する。即ち、従来のコンテナー堆積場によるコンテナー堆積保管法のかわりに、コンテナー倉庫保管システムを採用し、任意の位置にある任意のコンテナーを随時に出し入れできる。従来の位置変更作業が除去され、コンテナーの受け取り時間が短縮され、運輸の効率と、コンテナー荷役の効率、及び船舶載貨の正確率が向上される。従来のコンテナ・ヤード荷役装置、例えば、タイヤ式、或いは軌道式のコンテナー門型クレーン(RTGとRMG )、リフトトラック、リーチ・スタッカー(reachstacker)、ストラドル・トラック等が除去された。コンテナー転送軌道と転送運搬機により、コンテナー保管領域を、例えば、岸辺コンテナ・クレーン(或いは空港のコンテナー・クレーン)である港の荷役装置に連結し、従来のコンテナ・トレーラー、ストラドル・トラック、リフトトラック、リーチ・スタッカー(reachstacker)等の港移動運搬機械に取って代わる。転送運搬機及びコンテナー・トラックでの転送方法により、複数のコンテナー転送軌道でコンテナーを並行的に輸送するため、従来のコンテナー埠頭における輸送通路の平面交差現像が無くされ、交通渋滞発生の根本原因が除去され、転送効率と速度を大いに向上させる。複数の高架載貨軌道における複数の埠頭載貨トロリ、又はコンテナー・トラックとの交替作業が採用されるため、埠頭クレーンの作業効率を効果的に保障できる。埠頭載貨トロリの位置決め方法が採用されるため、コンテナー・スプレッダーにとって、コンテナーを取る難度が低減され、時間も減少される。更に、複数のコンテナーに対応できるコンテナー・スプレッダー(4個、6個、8個のコンテナー、更に12個のコンテナを引き上げられるコンテナー・スプレッダー)(コンテナーに対する整列は1回だけでよい)を採用できる。毎回引き上げて荷役するコンテナー数量の増加により、荷役のスピードが大いに上げられ、コンテナーの滞留時間が短縮され、港の出し入れ量も増大できる。従来の方法に幅広く使用された内燃荷役機会を取り除き、清潔な電気エネルギーを使用するため、汚染が少なく、騒音が小さく、環境をよく保護できる。
【0119】
本発明に提供された新しいコンテナー埠頭とコンテナーの荷役方法は、本発明のコンテナー倉庫保管システムで保管を行う港だけではなく、従来の異なコンテナー堆積場式の方法で堆積保管を行う従来の港に対する改築と増築にも適用でき、従来の港の荷役スピードを上げ、港の出し入れ量を増大できる。
【0120】
発明を実施するための他の形態について、物流センターの自動倉庫保管及び駐車システムであり、倉庫と駐車庫を夫々物流センターの地下と地上に設置でき、主体構造の地面部分を荷役領域と、コンテナーの分類及びコンテナーの箱詰め/開封領域と、事務管理領域と、にすることができる。
【0121】
消防、又は緊急救援センターの自動駐車庫であり、駐車庫の地面における駐車スペースに駐車された消防車、又は救急車は、緊急出動する車両として直接に出動でき、他の駐車階における車両はその後迅速に地面における駐車スペースに補充され、待機状態に入る。駐車庫の各駐車スペースに、消防、又は救援部品の補給施設を設置でき、随時に車両に対して補給を行う。
【0122】
駅、空港、家庭建築材料のデパート、ショッピング・センター等の自動駐車及び倉庫保管システムであり、前記公衆場所の客が交通機関の乗り降りし、貨物や荷物の運搬が必要である所に、自動タラップ式の駐車ベルトを設置できる。それにより、車両は駐車庫から自動的に出庫し、又は自動的に駐車庫に入庫し、客の乗り降りと貨物や荷物の荷役に便宜を与える。デパートの駐車庫と倉庫を夫々デパートの側、地下、屋上に設置できる。
【0123】
空港、駅、ホテル等のタクシーが待つ領域の自動駐車システムであり、前記タクシーが並んで順番を待つ場所で、自動駐車システムは、並んでいるタクシーの順番により自動的に車両を出庫させる。また、タクシーの運転手のために休憩領域を設置し、運転手が車両を動かす面倒と、天気がひどい時に待つ苦労が避けられ、その同時に、環境に対する汚染も減少できる。
【0124】
公共交通のターミナル駅とバスの始発駅の自動駐車システムであり、駐車庫を地下、又は地上に建築でき、人と自動車が分かれ、発車の順番により車両を自動的に取り出し、定刻に発車する。また、車両の補修、日常維持、掃除、手入れのために、駐車庫内に車両補修領域も設置できる。
【0125】
鉄道コンテナーの輸送駅であり、鉄道線路の側に本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムを建築することにより、汽車の出発、到着線路でコンテナーの荷役作業が行え、汽車の滞留時間が短縮でき、コンテナー汽車運行を定期化できる同時に、駅の敷地面積も減少できる。
【0126】
コンテナー船舶の大型化の発展に順応するために、岸から離れている深水水域で島型の半潜水型のコンテナー転送台を建築でき、その上に、本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムとコンテナー荷役装置を建築し、コンテナーの積み換えを行うコンテナー・ターミナル港とする。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】倉庫保管/駐車システム方案の構造の概略図である。
【図2】自動化車と運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図3】自動化車庫の上、下階自動車スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図4】1種類のパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【図5】もう1種類のパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【図6】本発明にかかる自動化倉庫の断面図である。
【図7】本発明にかかる自動化倉庫の上面図である。
【図8】本発明にかかる自動化倉庫の側面図である。
【図9】コンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースの概略図である。
【図10】コンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースの概略図である。
【図11】コンテナー倉庫保管システムに採用された運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図12】コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図13】コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図14】コンテナー倉庫保管システムに採用された載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図15】コンテナー倉庫保管システムの概略図である。
【図16】コンテナー倉庫保管システムの平面構造の概略図である。
【図17】コンテナー埠頭構造の概略図である(正面図)。
【図18】コンテナー埠頭構造の概略図である(側面図)。
【図19】コンテナー埠頭構造の概略図である(上面図)。
【図20】転送運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図21】埠頭載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図22】埠頭載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図23】転送運搬機と埠頭載貨トロリがコンテナーを交換転送する時の位置関係の概略図である。
【図24】コンテナーの交換工程の概略図である。
【図25】コンテナー埠頭構造の概略図である。
【符号の説明】
【0128】
1:パレット
2:台座
3:支持台
4:ブラケット
5:運搬機
6:ホールディング・アーム
7:昇降機
8:転送装置
9:パレット堆積機
10:コンテナー・クレーン
11:転送トロリ
12:転送軌道
13:転送運搬機
13':転送トロリ
14:載貨トロリ
14':(埠頭)載貨トロリ
15:ブリッジ・コンテナー・クレーン
16:横向き通路
17:パレット昇降装置
18:パレット掴み装置
19:パレット把持装置
20:摺動支持装置
21:パレット掴み装置
22:コンテナー
23:高架載貨軌道
24:コンテナー・トラックの通路
25:ハッチ・カバー
26:鉄道
27:矢印
28:出・入口
29:コンテナー船
30:埠頭クレーン
31:クレーン・トロリ
32:埠頭クレーン構台の移動軌道
33:リフティングトロリ
35:リフティングアーム
36:軌道
37:斜面
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、倉庫保管/駐車方法と、該方法により建築された倉庫保管/駐車システム及びその応用、特に大規模な自動化倉庫保管/駐車システム及びその応用に関する。
【0002】
[背景技術]
公知の自動化倉庫は殆ど、貨物を保管する多階の通路倉庫保管式の高架倉庫であり、ラックと、通路式のスタッカと、出・入庫輸送機と、自動制御及び管理システム等の設備に構成され、指令に従って自動的に貨物の保管作業を完成でき、更に在庫品に対して自動的な管理を行えるものである。
【0003】
公知の駐車システムは、従来の多階の駐車ビル、又は地下車庫と、例えば昇降・水平移動、或いは垂直循環の駐車装置である機械的な車庫と、及び近来発展してきた知能倉庫保管式の駐車システムである。知能倉庫保管式の自動車庫は、自動車の収容力が大きく、空間使用率が高いため、日増しに人気になり、それに、出・入庫が便利で速やかであり、管理の自動化程度が高いという特徴も有する。このシステムを採用するのは、殆ど通路倉庫保管式及びタワー式(通路倉庫保管式の簡易化により得たもの)の駐車ビルと、タワー式の発展により得た回転タワー式の駐車ビルである。
【0004】
従来の駐車システムの異なる長所と短所は以下の通りである。即ち、通常、多階の駐車ビルと地下駐車庫は大型の多階建物であり、運転手は坂道に沿って自動車を運転し、空いている自動車スペースに駐車する。これは従来の地面駐車場の空中と地下への発展であり、各種車両の駐車ができるのが長所であるが、敷地面積が大きく、空間使用率が低く、自動車スペースを探すことにより、出・入庫に時間がかかり、ラッシュアワーに渋滞が発生しやすいという短所もある。
【0005】
機械的な車庫は、機械装置の昇降、水平移動、又は回転により、原車庫の2倍、又は2倍以上の自動車スペースを提供できるものである。装置の構成が簡単で、コストが安いのが長所であるが、時には出・入庫に時間がかかり、自動車の収容力の拡大が装置構成自身に制限され、動く部材が比較的に多いため、部材の信頼性に対する要求が高く、大型自動車の保管に不適合であるという短所もある。
【0006】
通路倉庫保管式の車庫は、自動車の収容力が大きく、車両の出・入庫が便利で速やかであり、管理の自動化程度が高いという長所を有する。しかし、2列の自動車スペースの間に運搬器具移動用の通路が必要であるため、この車庫を建築する時、少なくとも3列の自動車スペースほどの面積が必要となる。よって、敷地面積が比較的に大きく、都市の狭いところでの建築には不適合である。
【0007】
タワー式と回転タワー式の駐車ビルの敷地面積が小さく、自動車の出・入庫が速い。しかし、各タワーの各階に2台、又は限られた台数の自動車しか駐車できないため、自動車の収容力は有限であり、駐車数量を増大させるのに、複数のタワーを並列連結しなければならない。また、出・入口及び昇降機の使用率も比較的に低い。
【0008】
同時に、従来の自動駐車システムの主な駐車対象は中小型車両であり、大型と重型車両には不適合である。
【0009】
従来の自動化倉庫にも通路倉庫保管式の駐車システムの問題が存在している。即ち、2列のラックの間に、スタッカ移動用の通路が必要であり、少なくとも1/3の面積を占めるため、敷地面積が比較的に大きい。また、スタッカの制限により、ラックはあまり高くてはならず、スタッカの移動行程(出・入庫時間)も長くてはならないため、倉庫の規模と収容力はある程度制限されている。同様に、通路式のスタッカで大型と重型車両に対処することにも、かなりの困難と限界性が存在している。
【0010】
現在、例えばコンテナーである大型、又は重型貨物は殆ど堆積場で保管される。コンテナーを3〜6階(中に貨物がロードされた重いコンテナー)、又は7〜9階(空きコンテナー)に積み重ね、列に並ばせて屋外で保管する。コンテナーの堆積場において、例えば、タイヤ式、或いは軌道式のコンテナー門型クレーンであるコンテナ・ヤード荷役装置(RTGとRMG )、ターミナル・トラクター、リフトトラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)、ストラドル・トラック等により、コンテナーの出し入れ作業を行う。この作業は順次行わなければならず、特定の位置にあるコンテナーに対し、位置変更が必要であることもある。コンテナー港でのコンテナー荷役作業の方法は、前記コンテナ・ヤード荷役装置と、コンテナ・トレーラー、ストラドル・トラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)等の移動運搬機械との協力により、例えば、岸辺コンテナー・クレーン(或いは埠頭クレーン)である港荷役装置にコンテナーを運送し、コンテナーの荷役作業を行うのである。
【0011】
従来の自動化倉庫保管/駐車システムの保管方案の共通点は以下の通りである。即ち、貨物/自動車の保管スペースは通路(運搬機具の移動通路)の両側に配列され、貨物/自動車は通路スタッカ(運搬機具)により、通路に沿って所定の位置に運搬され、そして、該通路スタッカ自身の昇降装置により、該自動車と貨物の保管スペースの高さまで上げられ、最後に、通路スタッカにおける水平移動装置により、貨物/自動車の保管スペースに平行に移される。通路は1/3の面積を占め、これは敷地面積が比較的に大きくなる根本的な原因である。その同時に、通路スタッカも、大型及び重型貨物/自動車の出し入れ作業が困難になる原因である。
【0012】
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
従来の自動化倉庫保管/駐車システムの前記不足を克服するために、本発明は倉庫保管/駐車方法と、該方法により建築された倉庫保管/駐車システム及びその応用を提供する。該方法とシステムは、敷地面積が小さく、構造が簡単であり、出し入れが便利で速やかであるという長所を有する。異なる規格の貨物、又は自動車の混合保管ができ、重型車両或いは大型貨物も保管できる。出し入れ作業は完全に自動化できる。要素モジュール構造により、倉庫保管/駐車の収容力を無限に拡大できる。
【0013】
本発明の目的は以下の技術案によって実現できる。即ち、倉庫保管/駐車方法であり、少なくとも1つの直立する保管列が設けられ、各保管列は複数の保管階を有し、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路が設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置する。運搬機具は水平輸送通路において移動する。運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車を輸送通路に沿って運送し、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行う。各保管階を垂直に貫き、昇降機用の縦通路を設置し、昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペースと、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。
【0014】
本発明にかかる倉庫保管/駐車方法により建築された倉庫/車庫は、少なくとも1つの直立する保管列と、昇降機用の縦通路と、を備え、前記直立する保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階の貨物/自動車スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、水平輸送通路内に、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行える。
【0015】
また、1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペースと、或いは運搬機と貨物/自動車の交換転送を行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできる。
【0016】
本発明の望ましい実施方式により、倉庫/車庫において貨物/自動車をロードするパレットが設けられている。パレットは平板型、箱型、又はフレーム型であってもよく、その規格は特定の標準規格である。パレットの底部と側面における特定の位置に、特定形状の位置決め孔/溝/ピンを設置でき、位置決め孔/溝/ピンの形状と位置分布により、パレットは本発明にかかる倉庫/車庫の他の部材により緊密に組み合わせられ、前記部材に安定して置かれ、又は付着される。
【0017】
各貨物/自動車スペースに、パレットに用いられる固定装置が設置され、パレットの固定位置により、パレットは上、下階の貨物/自動車スペースに安定して置かれ、又は付着される。下階の貨物/自動車スペースに、パレットを載せるための1セットの台座が設けられ、前記台座により、その上に置かれたパレットと該階の底面の間に隙間が保持される。上階貨物/自動車スペースの両側に支持台と、パレットを支持、固定するブラケットと、ブラケット制御棒と、があり、前記ブラケットはブラケット制御棒に制御され、回転、伸縮、傾斜、又は摺動等の方式により、アンロックとロックの2箇所に位置決めされてロックされる。
【0018】
倉庫/車庫の各保管階において、下階の貨物/自動車スペースをわたり、自ら移動、位置決めできる運搬機が設けられる。該運搬機は「C」文字形、又は「口」文字形のフレーム式構造であり、フレームにおいて、1セットの対向するリフト装置が配置され、該リフト装置の2対のホールディング・アームは伸縮、回転、水平移動でき、パレット及びその上の貨物/自動車を支えて昇降できる。運搬機にポーキング装置が設けられ、該ポーキング装置はブラケット制御棒を動かすことにより、ブラケットを制御してアンロックとロックの2箇所に位置決めさせることができる。
【0019】
倉庫/車庫に、パレット及びその上の貨物/自動車をロードし、多階間の直立昇降運動を実現できる昇降機が設けられ、該昇降機は平板型、又は、箱型の構造であってもよい。
【0020】
平板型昇降機の底板のサイズはパレットの規格よりもやや小さく、又はやや大きい。底板がパレットの規格よりも小さい場合、底板の幅は前記運搬機のホールディング・アームの間の距離よりもやや小さい。底板がパレットの規格よりもやや大きい、又はパレットの規格に等しい場合、底板の前記運搬機のホールディング・アームに相対する位置にノッチがあり、ホールディング・アームを該ノッチに通す。
【0021】
昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードし、多階間の直立昇降を実現できる。昇降機に水平転送装置を設けることができ、該水平転送装置により、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機の側にある貨物/自動車スペースに水平移動できる。
【0022】
倉庫/車庫に緩衝保管貨物/自動車スペースを設置することができ、緩衝保管貨物/自動車スペースは直立昇降通路の側に位置する貨物/自動車スペースである。緩衝保管貨物/自動車スペースに、出・入庫作業を行おうとするパレット及びその上の貨物/自動車を一時的に保管、又は保管でき、昇降機と運搬機は緩衝保管貨物/自動車スペースを介し、交換転送を行うことができる。
【0023】
倉庫/車庫の出・入口に、パレット交換装置であるパレット堆積機が設けられる。該パレット堆積機を出・入口の下方、又は側に設置することができ、出・入口の下方に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置と、出・入口の側面にあるパレット把持装置と、パレット把持装置の下から張り出すことができ、パレットを支持し、その上で移動させる摺動支持装置と、により構成される。出・入口の側に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置と、からなる。
【0024】
倉庫/車庫の各保管階の上階に横向き載貨通路を設置できる。該通路内に、通路に沿って移動、位置決めできる載貨トロリが設置され、載貨トロリにブラケット及びブラケット制御棒が設けられている。
【0025】
倉庫/車庫に1つ、又は複数の出・入口を設けることができる。通常、出・入口は昇降機通路の側の位置に設置され、出口と入口を同じ、又は異なる階に設置してもよく、複数の異なる階に複数の出・入口を設置してもよく、更に何れかの貨物/自動車スペースに出・入口を設置してもよい。
【0026】
倉庫/車庫の貨物/自動車の出し入れ方法は以下の通りである。即ち、貨物/自動車を入庫させる場合、貨物/自動車を出・入口の所にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機により、指定の倉庫保管/駐車階に上げ、該階の運搬機、又は昇降通路の側の緩衝貨物/自動車スペースに転送する。運搬機により、貨物/自動車を水平通路に沿って保管位置に運送し、リフト装置により、パレット及び貨物/自動車を昇降方式で指定された上、又は下階の貨物/自動車スペースに置く。それに反して、指定された貨物/自動車スペースにある貨物/自動車は前記装置により、反対の順番に出庫される。運搬機により、パレット及び貨物/自動車を下階の貨物/自動車スペースに保管する場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車の台座に置き、下部貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームは自らの回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、そして、運搬機は待機状態に入る。運搬機により、パレット及び貨物/自動車を上階の貨物/自動車スペースに保管する場合、まずブラケットをアンロックの位置にさせ、そして、ホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、ブラケットよりも高くまで上げ、この時にブラケットを閉鎖してロックし、ホールディング・アームを下げ、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームを所定の高さまで引き続き下げられ、運搬機を待機状態に入らせる。具体的な工程は以下の通りである。
【0027】
第1の方法は、昇降機と運搬機との直接な交換方式によって転送するのである。工程は以下の通りである。
【0028】
入庫作業の工程について、通常、出・入口は昇降機通路の側の位置に設置され、パレット及びその上の貨物/自動車は直接に平板型の昇降機の底板に置かれ、昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして指定の階に昇降する。昇降機を該階の運搬機に継ぎ合わせ、この時、運搬機のリフト装置のホールディング・アームは中に収縮しており、昇降機底板の上のパレットの下方に位置する。ホールディング・アームは張り出し(或いは、昇降機底板におけるノッチを通し)、パレット及びその上の貨物/自動車を、運搬機がパレット及び貨物/自動車を運搬する位置までに上げ、この時、パレット及びその上の貨物/自動車は運搬機に転送され、運搬機と昇降機の間に障害がなく、昇降機から運搬機への転送工程を完成する。昇降機は次の作業のための待機状態に入る。次に、運搬機はパレット及び貨物/自動車を持ち、システムに指定された保管位置に移動する。指定の貨物/自動車スペースに着いた後、運搬機はパレット及びその上の貨物/自動車に対して、以下のような保管作業を行う。即ち、下階の空いている貨物/自動車スペースに保管する場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車の台座にパレットを置き、下階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームは回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、運搬機は待機状態にある。
【0029】
上階の空いている貨物/自動車スペースに保管する場合、まず運搬機におけるポーキング装置はブラケット制御棒を介し、ブラケットをアンロックの位置にさせ、そしてホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、パレットがブラケットよりも高くまで上げ、この時に、ポーキング装置でまたブラケットをパレットの下方のロックの位置に位置決めさせる。次に、ホールディング・アームを下げ、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階貨物/自動車スペースへの保管作業を完成する。その後、ホールディング・アームを所定の高さまで引き続き下げられ、運搬機を待機状態に入らせる。
【0030】
出庫作業の工程について指定の貨物/自動車スペースに保管された貨物/自動車は、前記と反対の順番に出庫される。
【0031】
第2の方法は、緩衝貨物/自動車スペースを介する交換方式によって転送するのである。工程は以下の通りである。
【0032】
昇降機と運搬機をより効果的に利用するために、本発明にかかる倉庫/車庫は、更に緩衝貨物/自動車スペースの設置により交換転送を行うことができる。昇降機、又は運搬機は、出し入れしようとする貨物/自動車を緩衝貨物/自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要はなく、夫々次の作業に入ることができる。複数の出し入れ作業は夫々同時に、独立的に行うことができ、システムの出し入れスピードを上げられる。通常、出・入口は直立昇降通路の側(即ち緩衝貨物/自動車スペースの位置)に設置される。入庫時、保管しようとする貨物/自動車を出・入口の所にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車は、昇降機の転送装置により昇降機に水平移動される。昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードし、システムに指定された倉庫保管/駐車階に上げる。そして、パレット及び貨物/自動車は転送装置により、該階の緩衝貨物/自動車スペースに水平移動され、最後に、運搬機により、システムに指定された貨物/自動車スペースに運送されて保管される。
【0033】
指定の貨物/自動車スペースに保管された貨物/自動車は、前記と反対の順番に出庫する。
【0034】
前記のことに基づき、出・入庫のスピードを上げるために、本発明にかかる倉庫/車庫において、出・入口にパレット堆積機を設置できる。出・入口にあるパレットの状態を変えることにより、出・入庫の作業モードを転換し、ノーロードのパレットの運送作業を避け、昇降機と運搬機及びシステム全体を随時に出し入れ作業ができる状態にさせる。空いている貨物/自動車スペースにパレットがなく、常に貨物/自動車をロードしたパレットの受け取りを準備する。パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管されている。出・入口にパレットがあり、入庫させようとする貨物/自動車の受け取りを準備する。貨物/自動車を出・入口にあるパレットに載せた後、システムは入庫作業を始める。パレット及び貨物/自動車が転送されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを補充し、次の入庫作業を準備する。出庫時、パレット堆積機は速やかにシステムの出し入れ作業モードを転換する。即ち、運搬機、又は昇降機により、貨物/自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口からパレットを回収する。連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる時、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て貨物/自動車スペースに保管する。それに対して、パレット堆積機内のパレットがなくなった後、また重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充する。
【0035】
本発明の目的は、また以下の技術案によっても実現できる。即ち、本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムは、少なくとも1つの直立する保管列と、コンテナー・クレーン用の縦通路と、を備え、前記直立する保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階のコンテナー保管スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階のコンテナー保管スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、下階のコンテナー保管スペースをわたり、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設けられ、前記縦通路は各保管階を貫き、前記コンテナー・クレーンは縦通路内で上下移動でき、且つ昇降通路の側の保管スペースに設置された転送トロリとコンテナーの交換転送を行い、この時、転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動し、コンテナー・クレーンはコンテナーを上げて転送トロリに載せる。
【0036】
本発明にかかるコンテナー埠頭は、コンテナー・バース及び少なくとも1台の岸辺コンテナー・クレーン(埠頭クレーン)からなる埠頭荷役領域と、コンテナー保管領域と、を備え、その特徴は以下の通りである。即ち、岸辺コンテナー・クレーンの下方に、岸辺コンテナー・クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリが設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に、該2つの領域を連結する複数の転送軌道が設置され、コンテナーは転送軌道により双方向に運送され、転送軌道は高架載貨軌道に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通る。
【0037】
本発明にかかる港でのコンテナー荷役の作業方法は、岸辺コンテナー・クレーンで荷役作業を行うのであり、その特徴は以下の通りある。即ち、船積みする場合、転送運搬機/転送トロリにより、コンテナーはコンテナー保管領域から転送軌道に沿ってある高架載貨軌道の下方に運送される。該高架載貨軌道におけるノー・ロードの埠頭載貨トロリを移動させ、下方の転送運搬機に位置決めして継ぎ合わせる。そして、コンテナーを該埠頭載貨トロリに転送する。次に、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーンの下方に移動して位置決めする。埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーを上げ、埠頭載貨トロリからコンテナー船に載せ、船積みの工程を完成する。船卸しの工程と船積みの工程とは反対であり、埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーをコンテナー船から下げ、その下方で待っている埠頭載貨トロリに載せる。そして、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道で待っている転送運搬機/転送トロリの上方に移動して継ぎ合わせ、コンテナーを該転送運搬機/転送トロリに転送する。次に、コンテナーを転送軌道に沿ってコンテナー保管領域に転送して保管する。
【0038】
本発明は更に、倉庫/車庫の運行を制御管理する倉庫保管/駐車管理制御システムを提供し、その特徴は以下の通りである。即ち、該システムの倉庫保管/駐車管理は、データの収集、受信、交換をし、ネットワークを介してデータの伝達を行う情報管理サブシステムと、クライアントのニーズと前記情報管理サブシステムの情報、出・入貨の時間、数量、目的地等により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う物流管理サブシステムと、運行執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う自動出し入れ制御サブシステムと、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0039】
本発明の有益な効果は以下の通りである。即ち、本発明が提供した倉庫保管/駐車システムの方案は、従来の倉庫保管方法における水平通路を除去し、敷地面積が小さいという長所を有し、特に細長いところでの建築に適合する。出・入庫が速やかであり、効率が高い。自動化の程度が高く、出・入庫に自動的に対応でき、作業が便利、無人管理を実現できる。システムの構成が簡単、信頼性が高く、メンテナンスが便利、システムのメンテナンス及び運営のコストが安い。地上、地下、又は半地下に建築でき、或いは建物の側面、又は上階と下階に付属でき、主体とする建物の空間を商業及び他の用途に用いることができる。各種の車両、又は異なる貨物の混合保管、更に自動車と貨物の混合保管が実現できる。モジュール構造により、複数の規格が異なるシステムユニットが並列に組み合わせでき、収容力を無限に拡大できる。倉庫/車庫が閉鎖型であり、無人化作業が行われるため、自動安全保護システムを設置でき、安全性及び防犯性がよい。緩衝保管技術の採用により、入庫が速められ、複数の出し入れ作業を夫々同時に、独立に行うことができ、各モジュールの使用率が高められ、出し入れ作業の時間が減少され、出・入庫のスピードが上げられる。パレット循環交換装置であるパレット堆積機の設置により、ノーロードのパレットの出し入れと回収の問題が解決でき、システムの出し入れ効率が高められる。複数の出・入口の設置により、出し入れを同時に行えるため、特に展覧会センター、劇場、体育館、空港、駅、交通ターミナル等の激増する駐車ニーズを有する駐車場所のクリアアップ時間を減少できる。構造について、鉄骨構造、又は鉄筋コンクリート構造であってもよい。構造モジュールは工場で予め製造できるため、速く建築できる。移動式、又は臨時駐車庫/倉庫の建築に用いることができる。
【0040】
本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムの敷地面積が小さく、収容力が大きく、出し入れが速やかで、コンテナー載貨の自動化、科学性、正確性を実現でき、コンテナー堆積場でのコンテナーを手繰る作業、移す作業等を徹底的に除去できる。本発明にかかる港でのコンテナー荷役方法により、コンテナー埠頭の敷地面積を減少でき、港での荷役作業の自動化と無人化を実現でき、荷役作業の労働強度を軽減し、生産コストを引き下げ、コンテナー荷役作業の効率を極めて向上させ、荷役時間とコンテナー船の停泊時間を短縮し、港のスループットを増加できる。コンテナー転送装置を港の荷役設備に直接に連結することにより、港のコンテナー運輸通路の渋滞を招く原因が取り除かれる。コンテナー堆積場内で幅広く使用されたヤード・クレーン、ターミナル・トラクター、リフトトラック、リーチ・スタッカ(reachstacker)、ストラドル・トラック等の港内燃荷役機械を取り除き、清潔な電気エネルギーを使用するため、汚染が少なく、騒音が小さく、環境をよく保護できる。その同時に、電気エネルギーの使用のため、運営コストが比較的に少なくなる。使用される設備の種類が少なく、故障の発生率が低く、メンテナンスのコストも比較的に安い。本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムは、保管機能、疎開機能、移動機能を一体に集め、物流センターと複合連絡運送の中枢となり、倉庫保管管理と物流管理の集中化と自動化を実現でき、その経済的な効率が著しい。
【0041】
本発明にかかる自動倉庫保管/駐車システム方案の実施により、顕著な経済的、及び社会的な効果と利益が生じる。
【0042】
[発明を実施するための最良の形態]
図1は倉庫保管/駐車システムの構成原理図であり、貨物/自動車をロードするパレット1と、パレットを載せるための下階貨物/自動車スペースの台座2と、パレットを載せるための上階貨物/自動車スペースの支持台3と、貨物/自動車をロードしたパレットを運送する運搬機5と、運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6と、貨物/自動車を引き上げる昇降機7と、出・入口28と、を備える。
【0043】
図1に示すように、倉庫/車庫は5つの倉庫保管/駐車階により構成され、各倉庫保管/駐車階は水平輸送通路と、夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、貨物/自動車を保管するための上、下階貨物/自動車スペースと、2階の貨物/自動車スペース間の水平通路内に設けられ、下階の貨物/自動車スペースをわたり、水平通路に沿って移動できる運搬機5と、を備える。倉庫/車庫の縦通路において、昇降機7が設けられている。該昇降機7は、その上に貨物/自動車がロードされたパレットを各倉庫保管/駐車階の間に昇降させ、各倉庫保管/駐車階における運搬機5、又は縦通路の側にある貨物/自動車スペースと交換転送を行うことができる。運搬機5は2台の対向に配置され、同時に運行するリフト・トラックのように、その上に貨物/自動車がロードされたパレット1を支え、パレット及び貨物/自動車を指定の位置に転送する。運搬機5のリフト装置のホールディング・アーム6は昇降方式により、貨物/自動車に対して夫々上、下階貨物/自動車スペースで出し入れ作業を行う。
【0044】
実施例1は自動化駐車庫に関する。
【0045】
図2〜5は本発明にかかる自動化駐車庫を示す。該自動化駐車庫は、パレット(載車板)1と、下階の自動車スペースにおいてパレットを載せるための台座2と、上階の自動車スペースの支持台3と、パレットを載せるためのブラケット4と、運搬機5と、運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6と、自動車を引き上げるための昇降機7と、昇降機における転送装置8と、パレット堆積機9と、出・入口28と、を備える。
【0046】
図2は自動化駐車庫及び採用された運搬機5の正面図、側面図、上面図である。図2に示される自動車駐車庫は3つの単列駐車階(地下の1階と地上の2階)、全部で6階の自動車スペースからなり、各駐車階は上、下階の自動車スペースと、その2階の自動車スペース間の水平通路からなる。その中に、地面行(地上1階)の高さはその他の2階の高さよりも高いため、大型の自動車も駐車できる。下階の自動車スペースにパレットを載せるための台座2が設けられ、上階の自動車スペースの両側に支持台3と、パレットを支持するための、支持台3におけるブラケット4と、及びブラケット制御棒(図示していない)がある。ブラケット4はブラケット制御棒に制御され、回転、伸縮、傾斜、又は摺動等の方式により、アンロックとロックの2箇所に位置決めされてロックされる。各駐車階に、走行装置とリフト装置及びブラケットのポーキング装置(図示していない)からなった1台の運搬機5が設けられている。運搬機5は通路内で自ら移動と位置決めできる。運搬機の走行装置と位置決め装置に関し、多くの完備した従来技術があるため、説明を省略する。走行装置の軌道を駐車階の底部、又は中部の水平通路に設置することができる。車庫両端の直立昇降通路に、夫々1台の昇降機7を設け、該昇降機に転送装置8が設置されている。駐車庫地面階の昇降通路の両側に、全部で4つの出・入口28が設置され、出・入口の底部と側面に夫々4台のパレット堆積機9が設置された。運搬機5は「口」文字形のフレーム式構造であり、フレームにおいて、1セットのリフト装置(図示していない)が配置され、該リフト装置の2対のホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて昇降させることができる。ホールディング・アーム6は伸縮できる。
【0047】
図3は自動化車庫の上、下階の自動車スペースにおける入庫工程の概略図である。まず、図3を参考しながら、本発明にかかる自動化車庫において、運搬機で上、下階の自動車スペースに夫々自動車を入庫させる工程を紹介する。
【0048】
図3の(1)に示すように、運搬機のリフト装置は2つの対向に配置されたリフト・トラックのように、パレット1及びその上の自動車をホールディング・アーム6で支え、下階の自動車スペースをわたり、輸送通路に沿って運送する。
【0049】
図3の(2)、(3)に示すように、下階の自動車スペースに自動車を入庫させる場合、運搬機は予定の位置に着き、下階の自動車スペースが空いていることを確認した後、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて下げ、パレット及びその上の自動車を台座2に載せる。そして、図3の(4)に示すように、ホールディング・アーム6は夫々外へ収縮し、フレーム内に入り、今回の入庫作業を完成する。その後、運搬機は待機状態に入り、次の作業指令を待つ。次の作業指令を受けた後、運搬機は作業に指定された保管位置に移動する。図3の(5)に示すように、収縮したホールディング・アーム6は台座2の上におけるパレットの外側で上がることができる。
【0050】
上階の自動車スペースに自動車を入庫させる場合、運搬機は予定の位置に着き、上階の自動車スペースが空いていることを確認した後、運搬機5のポーキング装置(図示していない)は支持台3におけるブラケット制御棒(図示していない)を制御し、ブラケット4を両側の支持台内に収めてロックする。そして、図3の(6)に示すように、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて上げ、パレットの底部をブラケット4の上までに上昇させる。図3の(7)に示すように、次に、運搬機のポーキング装置の制御により、ブラケット4は張り出してロックされる。
【0051】
その後、図3の(8)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支えて下げ、ブラケット4に載せる。図3の(9)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は引き続き降下し、待機状態に入り、次の作業指令を待つ。図3の(10)に示すように、運搬機は次の作業指令を受けた後、ホールディング・アーム6は引き続き降下し、次のステップの作業位置に移動することができる。
【0052】
運搬機が自動車スペースから自動車を取り出す作業工程は、前記入庫の作業工程と反対する。即ち、下階の自動車スペースから自動車を取り出す場合、運搬機5は指定の自動車保管位置に着き、確認した後、収縮したホールディング・アーム6は台座2に載せられたパレット1の外側を通り、パレット1の底部までに降下する。そして、ホールディング・アーム6は突き出し、パレット及びその上の自動車を支えて上げ、運搬機が自動車を運送する位置までに上昇させる。その後、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0053】
上階の自動車スペースから自動車を取り出す場合、運搬機は指定の自動車保管位置に着いた後、ホールディング・アーム6は上昇し、パレット1及びその上の自動車をブラケット4の上までに上げる。そして、運搬機5のポーキング装置によりブラケット4が両側の支持台内に収められてロックされる。次に、ホールディング・アーム6はパレット及びその上の自動車を支え、運搬機が自動車を運送する位置までに降下する。その後、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0054】
自動車の出し入れスピードを効果的に上げるために、本実施例の駐車庫は、直立昇降通路の側面の自動車スペースを緩衝保管自動車スペースに設置する。昇降機と運搬機は緩衝自動車スペースを介して交換転送を行う。緩衝保管自動車スペースに、出し入れ作業を行おうとするパレット及びその上の自動車は一時的に保管、又は保管される。本実施例の自動車の出・入口は直通式(出、入口は直接に貫通する)の設計を採用し、直立昇降通路の両側(即ち、緩衝保管自動車スペースの位置)に設置される。入庫時、保管しようとする自動車を出・入口にあるパレットに駐車し、パレット及びその上の自動車は転送装置8により、昇降機7に水平移動する。そして、昇降機はパレット及びその上の自動車を支え、システムに指定された駐車階に上昇する。パレット及びその上の自動車はまた転送装置8により、該階の緩衝保管自動車スペースに水平移動し、次に、運搬機により、システムに指定された自動車スペースに運送され、保管作業を行う。出庫時、指定の自動車スペースに保管された自動車は反対の順次で取り出される。このモードにおいて、昇降機或いは運搬機は、出し入れしようとする自動車を緩衝保管自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要はなく、夫々次の作業に入ることができる。昇降機と運搬機は双方向の出し入れ作業を行い、出し入れ作業を交差流れ作業で行い、複数の出し入れ作業を夫々、独立的に行うことができる。それにより、システムの自動車出し入れスピードを大いに上げ、駐車庫のクリアアップ時間を減少できる。
【0055】
出・入庫を更に速め、ノーロードのパレット(載車板)の運送作業を避けるために、本実施例の駐車庫において、出・入口にパレット堆積機が設置され、パレット堆積機により、出・入口にあるパレットの状況を変更し、出・入庫の作業モードを速やかに転換し(出庫作業モードの場合、出・入口にパレットがない。それに対して、出庫作業モードの場合、出・入口にパレットがある)、昇降機と、運搬機と、及び駐車システム全体を随時に出・入庫作業を行える状態にさせる。空いている自動車スペースにパレットがなく、常に自動車をロードしたパレットの受け取りを準備する。パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管される。出・入口にパレットがあり、入庫させようとする自動車の受け取りを準備する。自動車を出・入口にあるパレットに載せた後、システムは入庫作業を始める。パレット及びその上の自動車が転送されて保管されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを提供し、次の入庫作業を準備する。出庫する時、パレット堆積機は速やかに出・入庫の作業モードを転換できる。即ち、運搬機、又は昇降機により、自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口からパレットを回収し、出庫状態に転換させる。連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる場合、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て空いている自動車スペースに保管する。それに対して、パレット堆積機内のパレットがなくなる場合、また重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充する。
【0056】
パレット堆積機は出・入口の下方、又は出・入口の側に設置できる。次に、図4と図5を参考しながら、本発明にかかる自動化車庫における2種類のパレット堆積機の稼働方式を紹介する。
【0057】
出・入口の側に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置17と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置18、又は21と、からなる。図4に示すように、パレット昇降装置をパレットの底部或いは側面に設置することができる。図5に示すように、出・入口の下方に設置されたパレット堆積機は、パレット昇降装置17と、出・入口の側面にあるパレット把持装置19と、パレット把持装置の下にあり、パレットを支持し、その上で移動させ、伸縮できる摺動支持装置20と、により構成される。パレット昇降装置17をパレットの底部或いは側面に設置できる。
【0058】
以下はパレット堆積機9の稼働工程である。
【0059】
図4は出・入口の側面に設置されたパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【0060】
入庫モードの場合、図4の(1)に示すように、パレット堆積機のパレット昇降装置17の上に、重ねて積まれたパレットが保管されており、車庫の出・入口に入庫自動車の受け取りを準備するノーロードのパレットがある。図4の(2)に示すように、入庫自動車を出・入口にあるパレットに駐車する。そして、図4の(3)に示すように、自動車を載せたパレットは車庫に転送されて保管される(この時、出・入口は出庫準備状態にある)。次に、図4の(4)と(5)(上面図)に示すように、車庫を入庫準備状態にさせるために、パレット堆積機のパレット掴み装置18或いは21は昇降装置17の上にあるパレットを出・入口に転送し、図4の(6)に示すように、次の入庫自動車を待つ。出/入庫作業モードを転換し、図4の(7)に示すように、自動車出庫の指令を受けたら、パレート堆積機のパレート掴み装置18或いは21は出・入口からパレットを回収して昇降装置17に戻し、そして、図4の(8)と(9)(上面図)に示すように、次の出庫自動車をロードしたパレットを待つ。
【0061】
図5は出・入口の底部に設置されたパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【0062】
図5の(1)に示すように、パレット堆積機内に、重ねて積まれたノーロードのパレットが保管されている。パレット堆積機は、パレット昇降装置17に重ねて積まれたパレットを昇降させ、一番上のパレットの高さを出・入口の高さと同じようにさせる。そして、パレット把持装置19は一番上のパレットを把持する。図5の(2)に示すように、パレット昇降装置17はその他のパレットを下げ、摺動支持装置20の伸縮空間を作っておく。そして、図5の(3)に示すように、摺動支持装置20は突き出し、上方のパレットを支持し、入庫させようとする自動車の受け取りを準備する。図5の(4)に示すように、入庫自動車を出・入口にあるパレットに駐車する。図5の(5)に示すように、パレット把持装置19は自動車をロードしたパレットを放し、パレットと自動車は車庫に移動されて保管される(この時、出・入口は出庫準備状態にある)。次に、図5の(6)(上面図)に示すように、突き出した摺動支持装置20は戻る。その後、パレット昇降装置17は上昇し、一番上のパレットの高さを出・入口の高さと同じようにさせ、前記図5の(2)〜(3)の作業ステップを繰り返し、再び出・入口を出庫準備状態にさせ、次の入庫自動車を待つ。出/入庫作業モードを転換し、図5の(7)に示すように、出・入口が入庫準備状態にある時、出・入口にあるパレットはパレット把持装置19に把持されており、自動車出庫の指令を受けたら、パレート堆積機は突き出した摺動支持装置20を戻す。図5の(8)に示すように、パレット昇降装置17は上昇し、その他のパレットを出・入口にあるパレットに連結する。そして、図5の(9)に示すように、パレット把持装置19はパレットを放し、パレット昇降装置17により、全てのパレットが降下する。その後、図5の(10)に示すように、摺動支持装置20は突き出し、出・入口を出庫準備状態にさせ、出庫させようとする自動車の受け取りを準備する。
【0063】
本発明にかかる自動化車庫の作業工程は、コンピューター駐車管理制御システムの自動制御により完成できる。該コンピューター駐車管理制御システムは、下記の情報管理サブシステムと、料金管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0064】
情報管理サブシステムは、自動車のデータを収集し(自動車のタイプ、駐車時間等)、自動車のサイズと積荷が規定を超えるか否かをチェックし、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0065】
料金管理サブシステムは、客の自動車のタイプ、駐車時間、異なる決算方式等により、費用の計算と証券の管理を行う。
【0066】
自動出し入れ制御サブシステムは、車庫の昇降機と、運搬機と、及びパレット堆積機等の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0067】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0068】
実施例2は自動化倉庫に関する。
【0069】
図6〜8は本発明にかかる自動化倉庫を示す。該自動化倉庫は、貨物をロードするパレット1と、下階の貨物スペースにおいてパレットを載せるための台座2と、上階の貨物スペースの支持台3と、上階の貨物スペースにおいてパレットを載せるためのブラケット4と、運搬機5と、運搬機リフト装置のホールディング・アーム6と、昇降機7と、昇降機の転送装置8と、運搬機の横向き移動通路16と、を備える。
【0070】
図6〜8は夫々、本発明にかかる自動化倉庫の断面図、上面図、側面図である。
【0071】
図6〜8に示すように、本発明にかかる自動化倉庫は5行19列の5つの保管階、全部で10階の貨物スペースからなり、最大限850個の貨物ユニットを保管できる。倉庫中央の直立昇降通路内に、転送装置8が設けられた昇降機7を1台設置する。2つの出・入口は夫々昇降通路の両側に設けられる。各保管階の、昇降通路の両側に近い上、下階の貨物スペースは4つの緩衝保管貨物スペースであり、緩衝保管貨物スペースの側に夫々1本の横向き通路16が設置される。各保管階に2台の運搬機5を設置し、運搬機5は各行の貨物スペースと横向き通路に沿って移動できる。上、下階の貨物スペースにおいて、貨物をロードするパレットは運搬機により出し入れされる(運搬機の出し入れ作業の方法は実施例1と同じ)。自動化倉庫は、常用の貨物と、出庫させようとする貨物を予測し、早めに緩衝貨物スペースに保管することによって出庫のスピードを上げられる。緩衝貨物スペースにより、複数の出し入れ流れ作業が行える。
【0072】
自動化倉庫の稼働は倉庫管理システムに制御される。
【0073】
該倉庫管理制御システムは、情報管理サブシステムと、物流管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0074】
情報管理サブシステムは、データ(貨物の数量、位置、体積、重量、形態、荷主の情報、時間等)を収集、受信、交換し、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0075】
物流管理サブシステムは、クライアントのニーズと情報管理サブシステムの内部倉庫保管情報、出・入貨の時間、数量、目的地により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う。
【0076】
自動出し入れ制御サブシステムは、出・入庫の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0077】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0078】
[自動倉庫/駐車システムの建築]
本発明にかかる自動倉庫/駐車システムは独立建築構造として、地下、半地下、地面、地上に建築でき、又は付属構造として、夫々建築物の下階と上階に建築できる。例えば、自動駐車庫を独立建築物として、街、空港、駅、ホテル、ショッピング・センターに設置できる。自動倉庫保管/駐車システムを夫々デパートの地下と屋上に設置することもでき、中間の地上階はデパートの主体構造となる。また、自動駐車庫を自動車展覧販売センターの主体構造の上階に設置でき、工場の半製品倉庫を製造現場の上階に設置できる。自動(倉庫保管)システムは物流センターの主体構造を構成できる。
【0079】
実施例3はコンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー港に関する。
【0080】
本実施例のコンテナー港は、図15に示された、コンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー保管領域と、図17に示されたコンテナー埠頭荷役領域と、からなる。
【0081】
コンテナー倉庫保管システムは本発明にかかる庫/車庫のパレットを使用しない特例であり、本発明にかかる倉/車庫における昇降機の代わりに、コンテナー・クレーンがコンテナーを複数の保管階で昇降させる。直立通路の側にある保管スペースを転送トロリに設置し、該転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動できる。コンテナー・クレーンはコンテナーを転送トロリに載せられる。上・下階保管スペースの転送トロリに、夫々相応の台座2と、ブラケット4と、及びブラケットの制御棒(図示していない)が設置されている。
【0082】
図15と16に示すように、コンテナー倉庫保管システムの直立昇降通路内に、ダブル40フィートのコンテナー・スプレッダーを採用し、毎回20フィートのコンテナーを4つ、又は40〜50フィートのコンテナーを2つ、或いはその組み合わせを引き上げることができるコンテナー・クレーン10が設置されている。各保管階において、昇降通路両側の上・下階保管スペースに、夫々2台の転送トロリ11(全部で8台)を設置する。毎回、同じ側、又は昇降通路の内側に近い2台の転送トロリ11は緩衝保管スペースとして、出し入れしようとするコンテナーを、コンテナー・クレーン10に提供し、又はコンテナー・クレーン10から受け取る。各保管階は昇降通路により2部分に分けられ、各部分は平均的に3列の保管スペース毎に夫々2台の運搬機5が設置される。また、運搬機5を各列の保管スペースの間で移動させるために、2本の横向き通路16も設置され、運搬機5は該横向き通路により、その隣接する何列かの保管スペースの間で移動でき、更に各上・下階保管スペースでコンテナーの出し入れ作業を行える。横向き通路16の上階に、横向き通路16に沿って移動して位置決めできる載貨トロリ14が設けられている。該載貨トロリ14にブラケット及びブラケット制御棒が設置されている。運搬機5は載貨トロリ14とコンテナーの出し入れ交換を行える。
【0083】
図10はコンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースの概略図である。図10に示すように、コンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースは、コンテナーを載せるための1セットの台座2を備え、該台座の幅は運搬機5におけるホールディング・アーム6の間の距離よりも大きくない。異なる規格のコンテナー(例えば20フィートのコンテナー1つ、30〜50フィートのコンテナー1つ、又は20フィートのコンテナー2つ等)を、図示の方法で台座2に載せることができる。
【0084】
図9はコンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースの概略図である。図9に示すように、コンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースは、保管スペースの両端に横たわる支持台3と、支持台3内の収縮できるブラケット4と、及びブラケット制御棒(図示していない)からなる。ブラケット4は中間から4aと4bの2部分に分かれ、この2部分をブラケット制御棒で夫々制御できる。
【0085】
図11はコンテナー倉庫保管システムに採用された運搬機の正面図、側面図、上面図である。運搬機5は、走行装置とリフト装置及びブラケットのポーキング装置(図示していない)からなる。運搬機のリフト装置のホールディング・アーム6は1対の連結式のホールディング・アームであり、この2つのホールディング・アームは外側へ回転、又は水平移動できる。
【0086】
図12はコンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。次に、図12を参考しながら、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程を紹介する。
【0087】
図12の(1)に示すように、運搬機5はホールディング・アーム6によってコンテナーを支え、下階保管スペースをわたって運搬を行う。図12の(2)、(3)、(7)(上面図)に示すように、運搬機が予定の位置に着き、上階保管スペースが空いていることを確認した後、運搬機5のポーキング装置(図示していない)は支持台(3)におけるブラケット制御棒(図示していない)により、ブラケット4が両側の支持台に収められ、ロックされることを確認し、そして、ホールディング・アーム6は支えられてるコンテナーを上げ、コンテナーの底部をブラケット4の上までに上昇させる。次に、図12の(4)と(8)(上面図)に示すように、運搬機のポーキング装置はブラケット4を制御し、突き出してロックする。図12の(5)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は支えられているコンテナーをブラケット4に下げて載せる。図12の(6)に示すように、運搬機のホールディング・アーム6は引き続き降下する。その後、待機状態に入り、次の作業指令の引き受けを準備する。
【0088】
運搬機によりコンテナーを取り出す工程と、前記入庫作業の工程とは反対する。即ち、コンテナーを取り出す作業指令を引き受けた後、運搬機は該コンテナーの保管位置に移動し、ホールディング・アーム6は上昇し、上階の保管スペースに置かれたコンテナーを支えて上げ、そして、運搬機のポーキング装置はブラケット4を制御し、支持台3に収めてロックする。次に、運搬機のホールディング・アーム6は支えられているコンテナーを、運搬機がコンテナーを運送する状態になるまで下げる。その後、運搬機は該コンテナーを昇降機方向へ運送する。
【0089】
運搬機及び横向き通路16の上方における載貨トロリ14の出し入れ作業は、上階保管スペースにおけるコンテナーの入庫工程と同じである。
【0090】
図13は、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程概略図である。次に、図13を参照しながら、コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程を紹介する。
【0091】
図13の(1)に示すように、運搬機5はホールディング・アーム6によってコンテナーを支え、下階保管スペースをわたって運搬を行い、運搬機は予定の位置に着き、下階保管スペースが空いていることを確認する。そして、図13の(2)、(3)に示すように、ホールディング・アーム6は支えられているコンテナーを下げ、台座2に載せた後、引き続き降下する。次に、図13の(4)に示すように、ホールディング・アーム6を夫々外へ90°回転させ。図13の(5)に示すように、ホールディング・アーム6をコンテナーの外側にさせる。その後、図13の(6)、(7)に示すように、ホールディング・アーム6は台座2に載せたコンテナーの外側から上昇する。最後に、図13の(8)に示すように、ホールディング・アーム6を夫々外へ90°回転させ、今回の入庫作業を完成する。運搬機は待機状態に入り、次の作業指令の引き受けを準備する。
【0092】
運搬機の下階保管スペースにおけるコンテナーを取り出す工程と、前記入庫作業の工程とは反対する。即ち、運搬機は、コンテナーを取り出す作業指令を受け、該コンテナーを保管した指定の位置に着き、確認する。その後、ホールディング・アーム6は夫々外へ90°回転し、台座2に載せたコンテナーの外側に沿い、該コンテナーの底部までに降下する。そして、ホールディング・アーム6は夫々内へ90°回転し、該コンテナーの下方に位置する。次に、該コンテナーを支え、運搬機の運送位置までに上昇させる。最後に、運搬機は昇降機の方向へ移動する。
【0093】
下階保管スペースで行うコンテナーの出し入れ工程において、運搬機5は距離調整可能のホールディング・アームを採用でき、即ち、ホールディング・アーム6は夫々外側へ水平移動した後、コンテナーの外側に沿って昇降する。
【0094】
20フィートのコンテナーの出庫と配置は以下の通りである。即ち、2つの同じである20フィートのコンテナーを同一の保管スペースに載せられ、前記ステップにより共同に出し入れすることができる。上階保管スペースに載せられた2つの20フィートのコンテナーに対して、夫々単独で取り出すことができる。即ち、運搬機5は、その中の1つのコンテナーを取り出す作業指令を受け、該コンテナーを保管した指定の位置に着き、確認する。その後、運搬機のホールディング・アーム6は、ブラケット4に載せた2つのコンテナーを支えて上げる。そして、運搬機5のポーキング装置は、1側のブラケット4aを単独で制御し、突き出せてロックする(取り出そうとするコンテナー側のブラケット4bが突き出さない)。次に、運搬機5のホールディング・アーム6は、コンテナーを支えて下げ、取り出さないコンテナーを再びブラケット4aに載せる。運搬機のホールディング・アーム6は取り出さないコンテナーを持ち、運搬機5の運送位置までに引き続き降下する。最後に、運搬機5は昇降機の方向へ移動する。
【0095】
単独の20フィートのコンテナーを上階保管スペースに入庫させる工程は、前記工程と反対する。即ち、単独の20フィートのコンテナーを保管スペースの1側からもう1側に配置する場合、載貨トロリ14を利用できる。運搬機5は該コンテナーを載貨トロリ14に転送する。そして、載貨トロリ14は該コンテナーを持ち、もう1側の位置に横向きに移動する。次に、載貨トロリ14は該コンテナーを運搬機に転送する。最後に、運搬機は該コンテナーを予定の位置に入庫させる。
【0096】
下階保管スペースに保管された20フィートのコンテナーを、上階保管スペースに転送保管した後、また前記方法により配置することができる。
【0097】
図14はコンテナー倉庫保管システムに採用された載貨トロリ14の正面図、側面図、上面図である。載貨トロリ14は走行装置(図示していない)と、ブラケット4と、ブラケット制御棒(図示していない)と、からなる。ブラケット4aとブラケット4bは夫々制御され、水平移動と伸縮できる。
【0098】
図15に示すように、コンテナーの後方荷役領域はコンテナー・トラックの通路24と鉄道26からなり、該領域にブリッジ・コンテナー・クレーン15が設けられ、縦通路の両側に夫々載貨トロリ14'が設置されている。
【0099】
コンテナーの出・入庫の方法に関し、本実施例3のコンテナー倉庫保管システムにおいて、図15に示すように、コンテナーを入庫させる時、コンテナーはブリッジ・コンテナー・クレーン15によりコンテナー後方の荷役領域におけるコンテナー・トラック、汽車、或いは転送運搬機13から出・入口にある載貨トロリ14'に載せられる。そして、載貨トロリ14'は直立昇降通路内のコンテナー・クレーン10の下に水平移動する(或いは、コンテナは転送運搬機13により、転送軌道に沿ってコンテナー・クレーン10の下に転送される)。次に、コンテナー・クレーン10はコンテナーを指定の保管階に引き上げ、該保管階(上階或いは下階)の転送トロリ11(1側或いは両内側の転送トロリ11)はコンテナー・クレーン10の下に水平移動する。その後、コンテナー・クレーン10は引き上げられたコンテナーを転送トロリ11に載せ、転送トロリ11は元の位置に戻る。コンテナーは一時的に、緩衝保管スペースとされる転送トロリ11に保管され、最後に、運搬機5により、指定の保管スペースに保管される。
【0100】
図16はコンテナー倉庫保管システムの平面構造の概略図である。図16に示すように、コンテナーを出庫させる時、ある保管列の出・入口で、保管位置がその隣接する何列かの保管スペースにあるコンテナーを、該領域に位置する運搬機5は出庫計画により取り出し、該出・入口における緩衝保管スペースとされる転送トロリ11に保管することができる。該出・入口と比較的に離れているコンテナーは、その付近にある運搬機5に取り出された後、横向き通路16の上方における載貨トロリ14に転送される。そして、載貨トロリにより、該出・入口の所在領域の運搬機に転送される。このように、載貨トロリを介し、指定されたコンテナーは1つの保管ユニットからもう1つの指定の保管ユニットに移動して配置され、該出・入口における緩衝保管スペースに保管される(遠方の運搬機により、直接に入庫させてもよい)。次に、コンテナー・クレーン10はコンテナーを引き上げ、入口におけるコンテナー転送運搬機13に載せる。その後、コンテナーは転送軌道12に沿い、コンテナー港の荷役領域に転送され、或いはコンテナー・クレーン10に引き上げられ、入口における載貨トロリ14'に載せられる。最後に、ブリッジ・コンテナー・クレーン15は、コンテナーを後方の荷役領域にあるコンテナー・トラック、或いは汽車に荷役する。又は、載貨トロリ14'はコンテナーを転送軌道における転送運搬機13に転送し、コンテナーの出庫作業を完成する。図15と16を参考する。
【0101】
図17、18、19はコンテナー埠頭構造の概略図(正面図、側面図、上面図)である。コンテナー保管スペース領域と埠頭荷役領域の間に、それらを連結する複数の転送軌道12を設置し、転送軌道12に転送運搬機13が設置される。コンテナーは転送運搬機により双方向に運送される。埠頭荷役領域における埠頭クレーン30の下方に、埠頭クレーン構台の移動軌道32と平行するいくつかの高架載貨軌道23が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリ14'が設置される。
【0102】
図17、18、19に示すように、本実施例のコンテナー埠頭は、埠頭の前部における埠頭クレーン30と、高架載貨軌道23及び転送軌道12と、転送軌道及び高架載貨軌道に運行する転送運搬機13、埠頭載貨トロリ14'と、により構成される。転送軌道12は高架載貨軌道23に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通る。本実施例において、埠頭クレーン30の下方の後ろへ伸びる範囲内に、3つの高架載貨軌道を設置し、埠頭クレーン30のフレーム内に、後ろへ伸びる範囲外にある1つの軌道と環状を構成する1つの高架載貨軌道を設置する。埠頭クレーンの後方、埠頭クレーンからより近い2つの高架載貨軌道に、夫々埠頭クレーンの数量と同じの埠頭載貨トロリを設置し、即ち、2つの高架載貨軌道に、各埠頭クレーンに対応する埠頭載貨トロリを夫々1台設置する。第3の高架載貨軌道に、1台、又は2台の埠頭載貨トロリを設置し、それに対して、環状高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリを設置する。埠頭クレーン30のフレーム内に、ハッチ・カバー25の保管箇所とコンテナー・トラックの通路24も設置され、ある特別な、又は危険物のコンテナーに対し、コンテナー・トラックの通路を介して荷役作業を行える。図面符号32は埠頭クレーン30構台の移動軌道を表す。矢印27は転送トロリ13が転送軌道12に沿い、埠頭荷役領域からコンテナー保管領域へ、又はそれと反対する移動の方向を表す。
【0103】
図20は転送運搬機13の正面図、側面図、上面図である。転送運搬機13は走行装置(図示していない)とリフト装置からなり、転送軌道12に沿って自ら移動と位置決めできる。下へ出し入れする機能が除去され、ホールディング・アームが回転と水平移動する必要がないため、転送運搬機13は、コンテナー運搬機5の簡易化されたものと言える。リフト装置の3つのホールディング・アームは横向きに沿い、その上に載せられたコンテナーを上げることができる。その中に、両端のホールディング・アームは、40フィートのコンテナーの端末に近い所に位置する。それに対して、中間のホールディング・アームは、40〜50フィートのコンテナー、又は2つの並列する20フィートのコンテナーの中間からコンテナーを支えて上げる。転送運搬機に、同時に2〜3列の40〜50フィートのコンテナー、又は並列する20フィートのコンテナー、或いはその組み合わせを載せられる。図20の(4)は2列のコンテナーを載せられる転送運搬機13の上面図である。
【0104】
図21、図22は夫々埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図である。埠頭載貨トロリは載貨軌道23に沿って自ら移動し、埠頭クレーン、又は転送軌道と合わせて位置決めできる。埠頭載貨トロリ14'は走行装置(図示していない)とブラケット4からなる。埠頭載貨トロリ14'のブラケット4は水平移動と/又は回転でき、コンテナーを埠頭載貨トロリ14'の中に通すこと、又は下方からコンテナーを支えることができる。その中に、両端のブラケットは水平移動し、それに対して、中間の2対のブラケットは回転でき、その自由端をトロリフレームの向こうの交差構材、又は相対するブラケットにかけさせる。埠頭載貨トロリ14'は、転送運搬機13及び埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31と調和し、2列、又は3列の40〜50フィートのコンテナー、又は並列する20フィートのコンテナー、或いはその組み合わせを載せられる。図21は2列のコンテナーを載せられる埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図である。図22は3列のコンテナーを載せられる埠頭載貨トロリ14'の正面図、側面図、上面図であり、その中間の2対のブラケット4は、埠頭載貨トロリ14'の両辺から内へ回転し、その自由端を中間で継ぎ合わせる(図面Aを参考)。図21と図22の右側の側面図に示すように、コンテナー22をよりよく埠頭載貨トロリ14'の中に導くために、埠頭載貨トロリ14'の2つの側壁の内表面に斜面37が配置されている。
【0105】
図23は、転送運搬機と埠頭載貨トロリがコンテナーを交換転送する時の位置関係の概略図である。転送運搬機13は、その上方に位置する高架載貨軌道23における埠頭載貨トロリ14'と位置決めして継ぎ合わせる。その相互位置関係は図に示すように、転送運搬機13の中間のホールディング・アーム6は、埠頭載貨トロリ14'の中間における2対のブラケット4の間に位置する。それに対して、転送運搬機13の両端のホールディング・アーム6は、埠頭載貨トロリ14'の両端におけるブラケット4の内側に位置する。
【0106】
図24は、埠頭載貨トロリと転送運搬機の間に行われるコンテナーの交換工程の概略図である。次に、図24を参考しながら、埠頭載貨トロリと転送運搬機の間に行われるコンテナーの交換転送工程を紹介する。埠頭載貨トロリは転送運搬機にコンテナーを転送し、即ち、コンテナー22をロードした埠頭載貨トロリ14'が、その下のある転送軌道12におけるノーロードの転送運搬機13の上方に位置決めされる時、転送運搬機13のホールディング・アーム6は上昇し、埠頭載貨トロリの底部を通り、コンテナー22を上げ、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転し、埠頭載貨トロリ内に収められる。そして、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナー22を支え、転送運搬機の底部まで降下し、転送を完成する。最後に、転送運搬機により、コンテナーは転送軌道に沿い、コンテナー保管領域に転送される。転送運搬機が埠頭載貨トロリにコンテナーを転送する工程は、前記工程と反対する。即ち、コンテナーをロードした転送運搬機13が転送軌道12に沿い、ある高架載貨軌道23におけるノーロードの埠頭載貨トロリ14'の下方に位置決めされる時、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転し、埠頭載貨トロリ内に収められる。そして、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナー22を支えて上げ、コンテナーの底部が埠頭載貨トロリのブラケット4よりも高くまで上昇させる。その後、埠頭載貨トロリのブラケット4は水平移動、又は回転して突き出す。次に、転送運搬機13のホールディング・アーム6はコンテナーを支えて下げ、コンテナーをブラケット4に載せた後、引き続き降下する。これで、コンテナーが埠頭載貨トロリに転送された。
【0107】
図25はコンテナー埠頭構造のもう1つの方案の概略図であり、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間、コンテナーのもう1つの転送方法を示す。コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間は、依然として複数のコンテナー転送軌道12を介して連結される。転送軌道12に転送トロリ13'が設置され、コンテナーは転送トロリ13'により双方向に運送される。転送軌道12と高架載貨軌道23の交差領域の下方に、リフティングトロリ33の移動に供する軌道36を1つ設置する。リフティングトロリ33にリフティングアーム35が設置され、リフティングアームは転送トロリ13'の底部に設けられたノッチを通れ、転送トロリ13'に載せたコンテナー22を、高架載貨軌道23における埠頭載貨トロリ14'に上げる。これで、転送トロリ13'と埠頭載貨トロリ14'間のコンテナー交換転送を実現する。
【0108】
本実施例により、本発明はまた新しいコンテナー埠頭と港でのコンテナー荷役方法を提供する。
【0109】
本実施例3のコンテナー港は、図15に示されたコンテナー倉庫保管システムを採用したコンテナー保管領域と、下方におけるコンテナー後方荷役領域と、図17、18、19、25に示されたコンテナー埠頭荷役領域と、からなる。コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に複数のコンテナー転送軌道12が設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域を連結する。コンテナーは転送軌道12における転送運搬機13/転送トロリ13'により双方向に運送される。埠頭荷役領域における埠頭クレーン30の下方に、埠頭クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道23と埠頭載貨トロリ14'を設置する。埠頭載貨トロリ14'は高架載貨軌道23に沿って移動でき、その上方の埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31と、その下方の転送軌道12における転送運搬機13/転送トロリ13'と、合わせて位置決めできる。転送運搬機13/転送トロリ13'は、その上方の高架載貨軌道における埠頭載貨トロリ14'とコンテナーを転送交換できる。
【0110】
埠頭コンテナーの荷役方法は以下の通りである。船積みをする場合、転送運搬機13により、コンテナー22はコンテナー保管領域から転送軌道12に沿ってある高架載貨軌道23の下方に運送される。該高架載貨軌道におけるノーロードの埠頭載貨トロリ14'を移動させ、下方の転送運搬機13と位置決めして継ぎ合わせる。そして、コンテナーの転送交換を行う。次に、埠頭載貨トロリ14'はコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーン30の下方に移動し、クレーン・トロリ31と合わせて位置決めする。クレーン・トロリ31はコンテナーを埠頭載貨トロリ14'からコンテナー船29に上げて載せ、船積みの工程を完成する。船卸しの工程と船積みの工程とは反対であり、埠頭クレーン30のクレーン・トロリ31はコンテナー22をコンテナー船29から下げ、その下方で待っている埠頭載貨トロリ14'に載せる。そして、埠頭載貨トロリ14'はコンテナー22を持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道12で待っている転送運搬機13の上方に移動し、それと継ぎ合わせる。コンテナーを該転送運搬機に転送する。次に、転送運搬機13はコンテナー22を持ち、転送軌道12に沿ってコンテナー保管領域へ移動する。
【0111】
1台の特定の埠頭クレーンは、そのフレーム内のコンテナー・トラックの通路におけるコンテナー・トラック、又は環状高架載貨軌道、後ろへ伸びる範囲下方の3つの高架載貨軌道における何れのノーロードの埠頭載貨トロリを交替に選択し、作業を行うことができる。各埠頭クレーンの後方の、最も近い2つの高架載貨軌道に、該埠頭クレーンのため、埠頭載貨トロリを夫々1台設置する。この2台の埠頭載貨トロリは、該埠頭クレーン及びその作業範囲内の複数の転送軌道における転送運搬機としか交替にコンテナーの交換作業を行わず、即ち、このいくつかの転送軌道の後ろにあるコンテナー保管領域としかコンテナーの転送を行わない。第3の高架載貨軌道に、1台、又は2台の埠頭載貨トロリを設置し、それに対して、環状高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリを設置できる。この埠頭載貨トロリは、高架載貨軌道の下にある全ての転送軌道における転送運搬機とコンテナーの転送交換を行え、即ち、軌道の後ろにあるコンテナー保管領域全体とコンテナーの転送を行え、特定のコンテナー載貨を容易に実現できる。例えば、冷蔵コンテナーをコンテナー船のあるベイ(Bay)から降ろし、特定の冷蔵コンテナー堆積領域に保管する。又は、それと反対し、冷蔵コンテナーを特定の冷蔵コンテナー堆積領域から取り出し、コンテナー船のあるベイ(Bay)に荷積みをする。埠頭クレーンのフレーム内の環状の高架載貨軌道は、クレーン・トロリの移動距離と移動時間を短縮できる。前記荷役工程を、船舶載貨図により計画的に制御すると共に、並行的に行うことができる。
【0112】
また、埠頭載貨トロリと/或いは転送運搬機に、更にコンテナーツイスト錠を取り外す/取り付けるための機械ロータ装置(図示していない)を設置することもできる。環状の高架載貨軌道を直接にコンテナー保管領域に延ばしてもよい(図示していない)。
【0113】
本実施例3のコンテナー港はコンテナー港の管理システムに制御される。該管理システムは、情報管理サブシステムと、コンテナー管理サブシステムと、自動出し入れ制御サブシステムと、状態モニター・サブシステムと、によって構成される。
【0114】
情報管理サブシステムは、データ(コンテナーの数量、位置、体積、重量、形態、荷主の情報、時間等)を収集、受信、交換し、ネットワーク(有線、無線、内部、外部)を介してデータ/情報の伝達と交換を行う。
【0115】
コンテナー管理サブシステムは、クライアントのニーズと情報管理サブシステムの内部コンテナー保管情報、コンテナーの出し入れ時間、数量、目的地により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、船舶の載貨を行う。
【0116】
自動出し入れ制御サブシステムは、出・入庫の執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う。
【0117】
状態モニター・サブシステムは、現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う。
【0118】
本発明に提供されたコンテナー埠頭とコンテナーの荷役方法は以下の特徴を有する。即ち、従来のコンテナー堆積場によるコンテナー堆積保管法のかわりに、コンテナー倉庫保管システムを採用し、任意の位置にある任意のコンテナーを随時に出し入れできる。従来の位置変更作業が除去され、コンテナーの受け取り時間が短縮され、運輸の効率と、コンテナー荷役の効率、及び船舶載貨の正確率が向上される。従来のコンテナ・ヤード荷役装置、例えば、タイヤ式、或いは軌道式のコンテナー門型クレーン(RTGとRMG )、リフトトラック、リーチ・スタッカー(reachstacker)、ストラドル・トラック等が除去された。コンテナー転送軌道と転送運搬機により、コンテナー保管領域を、例えば、岸辺コンテナ・クレーン(或いは空港のコンテナー・クレーン)である港の荷役装置に連結し、従来のコンテナ・トレーラー、ストラドル・トラック、リフトトラック、リーチ・スタッカー(reachstacker)等の港移動運搬機械に取って代わる。転送運搬機及びコンテナー・トラックでの転送方法により、複数のコンテナー転送軌道でコンテナーを並行的に輸送するため、従来のコンテナー埠頭における輸送通路の平面交差現像が無くされ、交通渋滞発生の根本原因が除去され、転送効率と速度を大いに向上させる。複数の高架載貨軌道における複数の埠頭載貨トロリ、又はコンテナー・トラックとの交替作業が採用されるため、埠頭クレーンの作業効率を効果的に保障できる。埠頭載貨トロリの位置決め方法が採用されるため、コンテナー・スプレッダーにとって、コンテナーを取る難度が低減され、時間も減少される。更に、複数のコンテナーに対応できるコンテナー・スプレッダー(4個、6個、8個のコンテナー、更に12個のコンテナを引き上げられるコンテナー・スプレッダー)(コンテナーに対する整列は1回だけでよい)を採用できる。毎回引き上げて荷役するコンテナー数量の増加により、荷役のスピードが大いに上げられ、コンテナーの滞留時間が短縮され、港の出し入れ量も増大できる。従来の方法に幅広く使用された内燃荷役機会を取り除き、清潔な電気エネルギーを使用するため、汚染が少なく、騒音が小さく、環境をよく保護できる。
【0119】
本発明に提供された新しいコンテナー埠頭とコンテナーの荷役方法は、本発明のコンテナー倉庫保管システムで保管を行う港だけではなく、従来の異なコンテナー堆積場式の方法で堆積保管を行う従来の港に対する改築と増築にも適用でき、従来の港の荷役スピードを上げ、港の出し入れ量を増大できる。
【0120】
発明を実施するための他の形態について、物流センターの自動倉庫保管及び駐車システムであり、倉庫と駐車庫を夫々物流センターの地下と地上に設置でき、主体構造の地面部分を荷役領域と、コンテナーの分類及びコンテナーの箱詰め/開封領域と、事務管理領域と、にすることができる。
【0121】
消防、又は緊急救援センターの自動駐車庫であり、駐車庫の地面における駐車スペースに駐車された消防車、又は救急車は、緊急出動する車両として直接に出動でき、他の駐車階における車両はその後迅速に地面における駐車スペースに補充され、待機状態に入る。駐車庫の各駐車スペースに、消防、又は救援部品の補給施設を設置でき、随時に車両に対して補給を行う。
【0122】
駅、空港、家庭建築材料のデパート、ショッピング・センター等の自動駐車及び倉庫保管システムであり、前記公衆場所の客が交通機関の乗り降りし、貨物や荷物の運搬が必要である所に、自動タラップ式の駐車ベルトを設置できる。それにより、車両は駐車庫から自動的に出庫し、又は自動的に駐車庫に入庫し、客の乗り降りと貨物や荷物の荷役に便宜を与える。デパートの駐車庫と倉庫を夫々デパートの側、地下、屋上に設置できる。
【0123】
空港、駅、ホテル等のタクシーが待つ領域の自動駐車システムであり、前記タクシーが並んで順番を待つ場所で、自動駐車システムは、並んでいるタクシーの順番により自動的に車両を出庫させる。また、タクシーの運転手のために休憩領域を設置し、運転手が車両を動かす面倒と、天気がひどい時に待つ苦労が避けられ、その同時に、環境に対する汚染も減少できる。
【0124】
公共交通のターミナル駅とバスの始発駅の自動駐車システムであり、駐車庫を地下、又は地上に建築でき、人と自動車が分かれ、発車の順番により車両を自動的に取り出し、定刻に発車する。また、車両の補修、日常維持、掃除、手入れのために、駐車庫内に車両補修領域も設置できる。
【0125】
鉄道コンテナーの輸送駅であり、鉄道線路の側に本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムを建築することにより、汽車の出発、到着線路でコンテナーの荷役作業が行え、汽車の滞留時間が短縮でき、コンテナー汽車運行を定期化できる同時に、駅の敷地面積も減少できる。
【0126】
コンテナー船舶の大型化の発展に順応するために、岸から離れている深水水域で島型の半潜水型のコンテナー転送台を建築でき、その上に、本発明にかかるコンテナー倉庫保管システムとコンテナー荷役装置を建築し、コンテナーの積み換えを行うコンテナー・ターミナル港とする。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】倉庫保管/駐車システム方案の構造の概略図である。
【図2】自動化車と運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図3】自動化車庫の上、下階自動車スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図4】1種類のパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【図5】もう1種類のパレット堆積機の作業工程の概略図である。
【図6】本発明にかかる自動化倉庫の断面図である。
【図7】本発明にかかる自動化倉庫の上面図である。
【図8】本発明にかかる自動化倉庫の側面図である。
【図9】コンテナー倉庫保管システムの上階保管スペースの概略図である。
【図10】コンテナー倉庫保管システムの下階保管スペースの概略図である。
【図11】コンテナー倉庫保管システムに採用された運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図12】コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが上階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図13】コンテナー倉庫保管システムのコンテナーが下階保管スペースにおける入庫工程の概略図である。
【図14】コンテナー倉庫保管システムに採用された載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図15】コンテナー倉庫保管システムの概略図である。
【図16】コンテナー倉庫保管システムの平面構造の概略図である。
【図17】コンテナー埠頭構造の概略図である(正面図)。
【図18】コンテナー埠頭構造の概略図である(側面図)。
【図19】コンテナー埠頭構造の概略図である(上面図)。
【図20】転送運搬機の正面図、側面図、上面図である。
【図21】埠頭載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図22】埠頭載貨トロリの正面図、側面図、上面図である。
【図23】転送運搬機と埠頭載貨トロリがコンテナーを交換転送する時の位置関係の概略図である。
【図24】コンテナーの交換工程の概略図である。
【図25】コンテナー埠頭構造の概略図である。
【符号の説明】
【0128】
1:パレット
2:台座
3:支持台
4:ブラケット
5:運搬機
6:ホールディング・アーム
7:昇降機
8:転送装置
9:パレット堆積機
10:コンテナー・クレーン
11:転送トロリ
12:転送軌道
13:転送運搬機
13':転送トロリ
14:載貨トロリ
14':(埠頭)載貨トロリ
15:ブリッジ・コンテナー・クレーン
16:横向き通路
17:パレット昇降装置
18:パレット掴み装置
19:パレット把持装置
20:摺動支持装置
21:パレット掴み装置
22:コンテナー
23:高架載貨軌道
24:コンテナー・トラックの通路
25:ハッチ・カバー
26:鉄道
27:矢印
28:出・入口
29:コンテナー船
30:埠頭クレーン
31:クレーン・トロリ
32:埠頭クレーン構台の移動軌道
33:リフティングトロリ
35:リフティングアーム
36:軌道
37:斜面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫保管/駐車方法であって、
複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列が設けられ、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路とが設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置し、運搬機具は水平輸送通路において移動でき、
運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車は輸送通路に沿って運送され、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行い、
昇降機用の縦通路が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行えることを特徴とする倉庫保管/駐車方法。
【請求項2】
1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送が行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできることを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管/駐車方法。
【請求項3】
倉庫/車庫であって、
複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列と、
昇降機用の縦通路と、を備え、
各保管階は上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階の貨物/自動車スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設置され、
前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行えることを特徴とする倉庫/車庫。
【請求項4】
倉庫/車庫に1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送が行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項5】
貨物/車両をロードするパレットを備え、
前記パレットは平板型、箱型、又はフレーム型であってもよく、その規格は特定の標準規格であり、パレットの底部と側面における特定の位置に、特定形状の位置決め孔/溝/ピンが設置され、パレットが倉庫/車庫の他の部材とより緊密に組み合わせられるように、位置決め孔/溝/ピンの形状と位置分布を設計することにより、パレットが前記部材に安定して置かれる、又は付着されることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項6】
パレットを上、下階の貨物/自動車スペースに置けるように、各貨物/自動車スペースに固定装置が設置され、
下階の貨物/自動車スペースに、パレットを置くことに用いられる1セットの台座が設けられ、前記台座により、その上に置かれたパレットと該階の底面の間に隙間が保持され、
上階貨物/自動車スペースの両側の支持台に、パレットを支持するブラケットが設けられ、前記ブラケットを制御し、アンロックとロックの状態にロックできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項7】
運搬機は水平輸送通路に沿って自ら移動、位置決めでき、運搬機内に1セットのリフト装置が配置され、前記リフト装置のホールディング・アームはパレット及びその上の貨物/自動車を支えて昇降させることができ、更に伸縮、回転、水平移動もできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項8】
運搬機にポーキング装置が設けられ、該ポーキング装置はブラケットを制御し、アンロックとロックの状態に位置決めることを特徴とする請求項7に記載の運搬機。
【請求項9】
昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして、多階間の直立昇降を実現でき、昇降機に、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機の側にある貨物/自動車スペースに水平に移す水平転送装置を設置できることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項10】
倉庫/車庫に緩衝保管貨物/自動車スペースが設置され、緩衝保管貨物/自動車スペースは直立昇降通路の側に位置する貨物/自動車スペースであり、緩衝保管貨物/自動車スペースに、出し入れ作業を行おうとするパレット及びその上の貨物/自動車を一時的に保管、又は保管でき、昇降機と運搬機は夫々緩衝保管貨物/自動車スペースと交換転送を行うことができることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項11】
倉庫/車庫の出・入口に、パレット交換装置であるパレット堆積機が設けられ、前記パレット堆積機を出・入口の下方、又は出・入口の側に設置でき、
出・入口の下方に設置されるパレット堆積機は、パレット昇降装置と、出・入口の側面にあるパレット把持装置と、パレット把持装置の下にある伸縮可能な摺動支持装置と、からなり、前記摺動支持装置はパレットを支持し、更にパレットをその上で移動させ、
出・入口の側に設置されるパレット堆積機は、パレット昇降装置と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置と、からなることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項12】
倉庫/車庫の各保管階の上階に横向き載貨通路を設置でき、通路内に、通路に沿って横向きに移動、位置決めできる載貨トロリが設置され、載貨トロリに相応のブラケットが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項13】
請求項3〜12のいずれか一項に記載の倉庫/車庫に用いられる出し入れ方法であって、
貨物/自動車を入庫させる場合、貨物/自動車を出・入口にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機により、指定された倉庫保管/駐車階に上げ、該階の運搬機、又は昇降通路の側の緩衝貨物/自動車スペースに転送し、運搬機により、貨物/自動車を水平通路に沿って保管位置に運送し、リフト装置により、パレット及び貨物/自動車を昇降方式で、指定された上、又は下階の貨物/自動車スペースに置き、
貨物/自動車を出庫させる場合、指定された貨物/自動車スペースにおける貨物/自動車を前記装置により、反対の順番に取り出すことを特徴とする出し入れ方法。
【請求項14】
運搬機により、パレット及び貨物/自動車を下階の貨物/自動車スペースに入庫させる場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車スペースの台座に置き、下階貨物/自動車スペースへの入庫作業を完成し、
ホールディング・アームは自らの回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、パレットを越えて上昇でき、運搬機は待機状態にあり、
運搬機により、パレット及び貨物/自動車を上階の貨物/自動車スペースに入庫させる場合、ブラケットをアンロックの位置にさせ、ホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、パレットがブラケットよりも高くまで上げ、ブラケットを閉鎖してロックし、ホールディング・アームが降下し、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階の貨物/自動車スペースへの入庫作業を完成し、
ホールディング・アームは所定の高さまで引き続き下がり、運搬機を待機状態にさせることを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項15】
昇降機と運搬機との直接な交換方式によって転送する場合、
パレット及びその上の貨物/自動車は直接に平板型の昇降機の底板に置かれ、昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして指定の階に昇降し、
昇降機を該階の運搬機に継ぎ合わせ、この時、運搬機のリフト装置のホールディング・アームはパレットの外に収縮しており、昇降機底板の上のパレットの下方に位置し、
その後、ホールディング・アームは張り出し、パレット及びその上の貨物/自動車を上げ、パレット及びその上の貨物/自動車を運搬機に転送し、運搬機と昇降機の間に障害がなく、昇降機から運搬機への転送工程を完成し、昇降機は次の作業のための待機状態に入り、
運搬機はパレット及び貨物/自動車を持ち、システムに指定された保管位置に移動し、指定の位置に着いた後、パレット及びその上の貨物/自動車に対し、入庫作業を行うことを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項16】
緩衝貨物/自動車スペースを介する交換方式によって転送する場合、
昇降機と運搬機の効率を効果的に向上させるために、緩衝貨物/自動車スペースを設置し、昇降機と運搬機の間は緩衝貨物/自動車スペースを介して交換転送を行い、昇降機、又は運搬機は、出・入庫させようとする貨物/自動車を緩衝貨物/自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要がなく、夫々次の作業に入ることができ、
複数の出し入れ作業を夫々同時に、独立的に行え、システムの出し入れスピードを上げることを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項17】
出・入口にパレット堆積機を設置し、出・入口にあるパレットの状態を変えることにより、出・入庫の作業モードを転換し、入庫時、出・入口にパレットがあり、出庫時、出・入口にパレットがなく、その同時に、ノーロードのパレットの運送作業が避けられ、パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管され、出・入口にパレットがあり、随時に入庫させようとする貨物/自動車の受け取りを準備し、貨物/自動車が出・入口にあるパレットに載せられた後、庫作業が始まり、パレット及び貨物/自動車が転送されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを補充し、次の入庫作業を準備し、
出庫する時、パレット堆積機は速やかにシステムの出・入庫の作業モードをし、即ち、貨物/自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口から空いているパレットをし、
連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる場合、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て自動車スペースに入庫させ、
パレット堆積機内に保管されたパレットがなくなった場合、システムはまた重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充することを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項18】
コンテナー倉庫保管システムであって、
複数の保管列からなる少なくとも1列の直立する保管列と、
コンテナー・クレーン用の縦通路と、を備え、
前記各列の保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階のコンテナー保管スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階のコンテナー保管スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、下階のコンテナー保管スペースを亘って、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設けられ、
前記縦通路は各保管階を貫き、前記コンテナー・クレーンは縦通路内で上下移動でき、且つ昇降通路の側の保管スペースに設置された転送トロリとコンテナーの交換転送を行い、この時、転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動し、コンテナー・クレーンはコンテナーを上げて転送トロリに載せることを特徴とするコンテナー倉庫保管システム。
【請求項19】
上、下階のコンテナー保管スペースにおける転送トロリに夫々相応の台座とブラケットが設置されることを特徴とする請求項18に記載のコンテナー倉庫保管システム。
【請求項20】
コンテナー・バース及び少なくとも1台の岸辺コンテナー・クレーンからなる埠頭荷役領域と、コンテナー保管領域と、を備えたコンテナー埠頭であって、
岸辺コンテナー・クレーンの下方に、岸辺コンテナー・クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリが設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に、該2つの領域を連結する複数の転送軌道が設置され、コンテナーは転送軌道により双方向に運送され、転送軌道は高架載貨軌道に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通ることを特徴とするコンテナー埠頭。
【請求項21】
転送軌道に、走行装置とリフト装置からなり、転送軌道に沿って自ら移動、位置決めできる転送運搬機が設置され、リフト装置の3つ/対のホールディング・アームは横向きから、その上に置かれたコンテナーを支えて上げられ、その中に、両端のホールディング・アームは、40フィートのコンテナーの端末に近い所に位置し、中間のホールディング・アームは、40〜50フィートのコンテナー、又は2つの並列する20フィートのコンテナーの中間からコンテナーを支えて上げることを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項22】
埠頭載貨トロリは走行装置とブラケットからなり、載貨軌道に沿って自ら移動、位置決めでき、
ブラケットは水平移動と/又は回転でき、コンテナーを下方から支え、又は埠頭載貨トロリの中に通せ、その中に、両端のブラケットは水平移動でき、中間のブラケットは回転、組み合うことができることを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項23】
コンテナーは、転送軌道に設置された転送トロリにより双方向に運送され、転送軌道と高架載貨軌道の交差の下方に、リフティングトロリの移動に供する軌道が設置され、リフティングトロリにリフティングアームが設置され、リフティングアームは転送トロリの底部に設けられたノッチを通れ、転送トロリに載せられたコンテナーを、載貨軌道における埠頭載貨トロリに上げ、転送トロリと埠頭載貨トロリ間のコンテナー交換転送を実現することを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項24】
岸辺コンテナー・クレーンでコンテナー船に対して荷役作業を行う港でのコンテナー荷役の作業方法であって、
船積みする場合、転送運搬機/転送トロリにより、コンテナーをコンテナー保管領域から転送軌道に沿い、ある高架載貨軌道の下方に運送し、該高架載貨軌道におけるノー・ロードの埠頭載貨トロリを移動させ、下方の転送運搬機/転送トロリと位置決めして継ぎ合わせ、コンテナーを該埠頭載貨トロリに転送し、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーンの下方に移動して位置決めし、クレーン・トロリはコンテナーを埠頭載貨トロリからコンテナー船に上げて載せ、船積みの工程を完成し、
船卸する場合、船積みの工程と反対であり、埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーをコンテナー船からその下方で待っている埠頭載貨トロリに下げて載せ、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道で待っている転送運搬機/転送トロリの上方に移動し、それと継ぎ合わせ、コンテナーを該転送運搬機/転送トロリに転送し、転送運搬機/転送トロリは転送軌道に沿い、コンテナーをコンテナー保管領域に転送して入庫させることを特徴とする港でのコンテナー荷役の作業方法。
【請求項25】
転送運搬機/転送トロリと埠頭載貨トロリとの間に行われるコンテナーの交換転送に関し、
埠頭載貨トロリから転送運搬機へコンテナーを転送する場合は、埠頭載貨トロリはコンテナーをロードし、その下にある転送軌道におけるノーロードの転送運搬機/転送トロリの上方に位置決めされ、転送運搬機のリフト装置/リフト・トロリのホールディング・アームは上昇し、コンテナーの底部からコンテナーを上げ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送し、埠頭載貨トロリ内に収縮し、ホールディング・アームはコンテナーを支えて下げ、埠頭載貨トロリにより、コンテナーを転送運搬機/転送トロリに転送し、
転送運搬機/転送トロリから埠頭載貨トロリへコンテナーを転送する場合は、前記工程と反対であり、コンテナーをロードした転送運搬機/転送トロリが転送軌道に沿い、ある高架載貨軌道におけるノーロードの埠頭載貨トロリの下方に位置決めされ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送し、埠頭載貨トロリ内に収縮し、転送運搬機のリフト装置/リフト・トロリのホールディング・アームはコンテナーを支え、コンテナーの底部が埠頭載貨トロリのブラケットよりも高くまで上げ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送して突き出、ホールディング・アームはコンテナーを支えて下げ、コンテナーをブラケットに載せた後、引き続き降下し、コンテナーが埠頭載貨トロリに転送されることを特徴とする請求項24に記載の港でのコンテナー荷役の作業方法。
【請求項26】
請求項3〜12の何れか一項に記載の倉庫/車庫の運転を制御管理するための倉庫保管/駐車管理システムであって、
データの収集、受信、交換をし、ネットワークを介してデータの伝達を行う情報管理サブシステムと、
客のニーズと前記情報管理サブシステムの情報、出・入貨の時間、数量、目的地等により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う物流管理サブシステムと、
運行執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う自動出し入れ制御サブシステムと、
現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う状態モニター・サブシステムと、を備えることを特徴とする倉庫保管/駐車管理システム。
【請求項1】
倉庫保管/駐車方法であって、
複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列が設けられ、各保管階に上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路とが設置され、輸送通路と貨物/自動車スペースとは異なる水平面に位置し、上、下階の貨物/自動車スペースは夫々輸送通路の上方と下方に位置し、運搬機具は水平輸送通路において移動でき、
運搬機具により、パレットに置かれた貨物/自動車は輸送通路に沿って運送され、運搬機具に配置されたリフト装置により、昇降方式で上階、又は下階の貨物/自動車スペースに対して出し入れ作業を行い、
昇降機用の縦通路が設置され、前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行えることを特徴とする倉庫保管/駐車方法。
【請求項2】
1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送が行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできることを特徴とする請求項1に記載の倉庫保管/駐車方法。
【請求項3】
倉庫/車庫であって、
複数の保管階からなる少なくとも1列の直立する保管列と、
昇降機用の縦通路と、を備え、
各保管階は上、下階の貨物/自動車スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階の貨物/自動車スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設置され、
前記縦通路は各保管階を貫き、前記昇降機は縦通路内で上下移動でき、且つ保管階の最も縦通路に近い貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送を行えることを特徴とする倉庫/車庫。
【請求項4】
倉庫/車庫に1つ以上の保管列が設けられた場合、各列の保管列の貨物/自動車スペース、或いは運搬機具と貨物/自動車の交換転送が行えるように、昇降機は縦通路内で更に前後移動もできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項5】
貨物/車両をロードするパレットを備え、
前記パレットは平板型、箱型、又はフレーム型であってもよく、その規格は特定の標準規格であり、パレットの底部と側面における特定の位置に、特定形状の位置決め孔/溝/ピンが設置され、パレットが倉庫/車庫の他の部材とより緊密に組み合わせられるように、位置決め孔/溝/ピンの形状と位置分布を設計することにより、パレットが前記部材に安定して置かれる、又は付着されることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項6】
パレットを上、下階の貨物/自動車スペースに置けるように、各貨物/自動車スペースに固定装置が設置され、
下階の貨物/自動車スペースに、パレットを置くことに用いられる1セットの台座が設けられ、前記台座により、その上に置かれたパレットと該階の底面の間に隙間が保持され、
上階貨物/自動車スペースの両側の支持台に、パレットを支持するブラケットが設けられ、前記ブラケットを制御し、アンロックとロックの状態にロックできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項7】
運搬機は水平輸送通路に沿って自ら移動、位置決めでき、運搬機内に1セットのリフト装置が配置され、前記リフト装置のホールディング・アームはパレット及びその上の貨物/自動車を支えて昇降させることができ、更に伸縮、回転、水平移動もできることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項8】
運搬機にポーキング装置が設けられ、該ポーキング装置はブラケットを制御し、アンロックとロックの状態に位置決めることを特徴とする請求項7に記載の運搬機。
【請求項9】
昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして、多階間の直立昇降を実現でき、昇降機に、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機の側にある貨物/自動車スペースに水平に移す水平転送装置を設置できることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項10】
倉庫/車庫に緩衝保管貨物/自動車スペースが設置され、緩衝保管貨物/自動車スペースは直立昇降通路の側に位置する貨物/自動車スペースであり、緩衝保管貨物/自動車スペースに、出し入れ作業を行おうとするパレット及びその上の貨物/自動車を一時的に保管、又は保管でき、昇降機と運搬機は夫々緩衝保管貨物/自動車スペースと交換転送を行うことができることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項11】
倉庫/車庫の出・入口に、パレット交換装置であるパレット堆積機が設けられ、前記パレット堆積機を出・入口の下方、又は出・入口の側に設置でき、
出・入口の下方に設置されるパレット堆積機は、パレット昇降装置と、出・入口の側面にあるパレット把持装置と、パレット把持装置の下にある伸縮可能な摺動支持装置と、からなり、前記摺動支持装置はパレットを支持し、更にパレットをその上で移動させ、
出・入口の側に設置されるパレット堆積機は、パレット昇降装置と、パレットの側面からパレットを掴むパレット掴み装置と、からなることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項12】
倉庫/車庫の各保管階の上階に横向き載貨通路を設置でき、通路内に、通路に沿って横向きに移動、位置決めできる載貨トロリが設置され、載貨トロリに相応のブラケットが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の倉庫/車庫。
【請求項13】
請求項3〜12のいずれか一項に記載の倉庫/車庫に用いられる出し入れ方法であって、
貨物/自動車を入庫させる場合、貨物/自動車を出・入口にあるパレットに載せ、パレット及びその上の貨物/自動車を昇降機により、指定された倉庫保管/駐車階に上げ、該階の運搬機、又は昇降通路の側の緩衝貨物/自動車スペースに転送し、運搬機により、貨物/自動車を水平通路に沿って保管位置に運送し、リフト装置により、パレット及び貨物/自動車を昇降方式で、指定された上、又は下階の貨物/自動車スペースに置き、
貨物/自動車を出庫させる場合、指定された貨物/自動車スペースにおける貨物/自動車を前記装置により、反対の順番に取り出すことを特徴とする出し入れ方法。
【請求項14】
運搬機により、パレット及び貨物/自動車を下階の貨物/自動車スペースに入庫させる場合、リフト装置のホールディング・アームはパレット及び貨物/自動車を下げ、下階の貨物/自動車スペースの台座に置き、下階貨物/自動車スペースへの入庫作業を完成し、
ホールディング・アームは自らの回転、伸縮、又は水平移動により、パレットの外側に位置し、パレットを越えて上昇でき、運搬機は待機状態にあり、
運搬機により、パレット及び貨物/自動車を上階の貨物/自動車スペースに入庫させる場合、ブラケットをアンロックの位置にさせ、ホールディング・アームにより、パレット及び貨物/自動車を、パレットがブラケットよりも高くまで上げ、ブラケットを閉鎖してロックし、ホールディング・アームが降下し、パレット及び貨物/自動車をブラケットに置き、上階の貨物/自動車スペースへの入庫作業を完成し、
ホールディング・アームは所定の高さまで引き続き下がり、運搬機を待機状態にさせることを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項15】
昇降機と運搬機との直接な交換方式によって転送する場合、
パレット及びその上の貨物/自動車は直接に平板型の昇降機の底板に置かれ、昇降機はパレット及びその上の貨物/自動車をロードして指定の階に昇降し、
昇降機を該階の運搬機に継ぎ合わせ、この時、運搬機のリフト装置のホールディング・アームはパレットの外に収縮しており、昇降機底板の上のパレットの下方に位置し、
その後、ホールディング・アームは張り出し、パレット及びその上の貨物/自動車を上げ、パレット及びその上の貨物/自動車を運搬機に転送し、運搬機と昇降機の間に障害がなく、昇降機から運搬機への転送工程を完成し、昇降機は次の作業のための待機状態に入り、
運搬機はパレット及び貨物/自動車を持ち、システムに指定された保管位置に移動し、指定の位置に着いた後、パレット及びその上の貨物/自動車に対し、入庫作業を行うことを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項16】
緩衝貨物/自動車スペースを介する交換方式によって転送する場合、
昇降機と運搬機の効率を効果的に向上させるために、緩衝貨物/自動車スペースを設置し、昇降機と運搬機の間は緩衝貨物/自動車スペースを介して交換転送を行い、昇降機、又は運搬機は、出・入庫させようとする貨物/自動車を緩衝貨物/自動車スペースに転送した後に解放され、互いに待つ必要がなく、夫々次の作業に入ることができ、
複数の出し入れ作業を夫々同時に、独立的に行え、システムの出し入れスピードを上げることを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項17】
出・入口にパレット堆積機を設置し、出・入口にあるパレットの状態を変えることにより、出・入庫の作業モードを転換し、入庫時、出・入口にパレットがあり、出庫時、出・入口にパレットがなく、その同時に、ノーロードのパレットの運送作業が避けられ、パレット堆積機内に、重ねて積まれたパレットが保管され、出・入口にパレットがあり、随時に入庫させようとする貨物/自動車の受け取りを準備し、貨物/自動車が出・入口にあるパレットに載せられた後、庫作業が始まり、パレット及び貨物/自動車が転送されたら、パレット堆積機は直ちに出・入口に新しいパレットを補充し、次の入庫作業を準備し、
出庫する時、パレット堆積機は速やかにシステムの出・入庫の作業モードをし、即ち、貨物/自動車をロードしたパレットが出・入口に置かれる前に、パレット堆積機は出・入口から空いているパレットをし、
連続の出庫作業のため、パレット堆積機内のパレットがいっぱいになる場合、パレット堆積機の容量により、重ねて積まれたパレットを全て自動車スペースに入庫させ、
パレット堆積機内に保管されたパレットがなくなった場合、システムはまた重ねて積まれたパレットをパレット堆積機内に補充することを特徴とする請求項13に記載の出し入れ方法。
【請求項18】
コンテナー倉庫保管システムであって、
複数の保管列からなる少なくとも1列の直立する保管列と、
コンテナー・クレーン用の縦通路と、を備え、
前記各列の保管列は複数の保管階を有し、各保管階は上、下階のコンテナー保管スペースと、その間に位置する水平輸送通路を有し、前記上、下階のコンテナー保管スペースは夫々水平輸送通路の上方と下方に設置され、前記水平輸送通路内に、下階のコンテナー保管スペースを亘って、水平通路に沿って移動でき、リフト装置が配置された運搬機が設けられ、
前記縦通路は各保管階を貫き、前記コンテナー・クレーンは縦通路内で上下移動でき、且つ昇降通路の側の保管スペースに設置された転送トロリとコンテナーの交換転送を行い、この時、転送トロリはコンテナー・クレーンの下方に水平移動し、コンテナー・クレーンはコンテナーを上げて転送トロリに載せることを特徴とするコンテナー倉庫保管システム。
【請求項19】
上、下階のコンテナー保管スペースにおける転送トロリに夫々相応の台座とブラケットが設置されることを特徴とする請求項18に記載のコンテナー倉庫保管システム。
【請求項20】
コンテナー・バース及び少なくとも1台の岸辺コンテナー・クレーンからなる埠頭荷役領域と、コンテナー保管領域と、を備えたコンテナー埠頭であって、
岸辺コンテナー・クレーンの下方に、岸辺コンテナー・クレーン構台の移動軌道と平行するいくつかの高架載貨軌道が設置され、各高架載貨軌道に、いくつかの埠頭載貨トロリが設置され、コンテナー保管領域と埠頭荷役領域の間に、該2つの領域を連結する複数の転送軌道が設置され、コンテナーは転送軌道により双方向に運送され、転送軌道は高架載貨軌道に垂直し、且つ高架載貨軌道の下方を通ることを特徴とするコンテナー埠頭。
【請求項21】
転送軌道に、走行装置とリフト装置からなり、転送軌道に沿って自ら移動、位置決めできる転送運搬機が設置され、リフト装置の3つ/対のホールディング・アームは横向きから、その上に置かれたコンテナーを支えて上げられ、その中に、両端のホールディング・アームは、40フィートのコンテナーの端末に近い所に位置し、中間のホールディング・アームは、40〜50フィートのコンテナー、又は2つの並列する20フィートのコンテナーの中間からコンテナーを支えて上げることを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項22】
埠頭載貨トロリは走行装置とブラケットからなり、載貨軌道に沿って自ら移動、位置決めでき、
ブラケットは水平移動と/又は回転でき、コンテナーを下方から支え、又は埠頭載貨トロリの中に通せ、その中に、両端のブラケットは水平移動でき、中間のブラケットは回転、組み合うことができることを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項23】
コンテナーは、転送軌道に設置された転送トロリにより双方向に運送され、転送軌道と高架載貨軌道の交差の下方に、リフティングトロリの移動に供する軌道が設置され、リフティングトロリにリフティングアームが設置され、リフティングアームは転送トロリの底部に設けられたノッチを通れ、転送トロリに載せられたコンテナーを、載貨軌道における埠頭載貨トロリに上げ、転送トロリと埠頭載貨トロリ間のコンテナー交換転送を実現することを特徴とする請求項20に記載のコンテナー埠頭。
【請求項24】
岸辺コンテナー・クレーンでコンテナー船に対して荷役作業を行う港でのコンテナー荷役の作業方法であって、
船積みする場合、転送運搬機/転送トロリにより、コンテナーをコンテナー保管領域から転送軌道に沿い、ある高架載貨軌道の下方に運送し、該高架載貨軌道におけるノー・ロードの埠頭載貨トロリを移動させ、下方の転送運搬機/転送トロリと位置決めして継ぎ合わせ、コンテナーを該埠頭載貨トロリに転送し、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿って船積みする埠頭クレーンの下方に移動して位置決めし、クレーン・トロリはコンテナーを埠頭載貨トロリからコンテナー船に上げて載せ、船積みの工程を完成し、
船卸する場合、船積みの工程と反対であり、埠頭クレーンのクレーン・トロリはコンテナーをコンテナー船からその下方で待っている埠頭載貨トロリに下げて載せ、埠頭載貨トロリはコンテナーを持ち、高架載貨軌道に沿ってある転送軌道で待っている転送運搬機/転送トロリの上方に移動し、それと継ぎ合わせ、コンテナーを該転送運搬機/転送トロリに転送し、転送運搬機/転送トロリは転送軌道に沿い、コンテナーをコンテナー保管領域に転送して入庫させることを特徴とする港でのコンテナー荷役の作業方法。
【請求項25】
転送運搬機/転送トロリと埠頭載貨トロリとの間に行われるコンテナーの交換転送に関し、
埠頭載貨トロリから転送運搬機へコンテナーを転送する場合は、埠頭載貨トロリはコンテナーをロードし、その下にある転送軌道におけるノーロードの転送運搬機/転送トロリの上方に位置決めされ、転送運搬機のリフト装置/リフト・トロリのホールディング・アームは上昇し、コンテナーの底部からコンテナーを上げ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送し、埠頭載貨トロリ内に収縮し、ホールディング・アームはコンテナーを支えて下げ、埠頭載貨トロリにより、コンテナーを転送運搬機/転送トロリに転送し、
転送運搬機/転送トロリから埠頭載貨トロリへコンテナーを転送する場合は、前記工程と反対であり、コンテナーをロードした転送運搬機/転送トロリが転送軌道に沿い、ある高架載貨軌道におけるノーロードの埠頭載貨トロリの下方に位置決めされ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送し、埠頭載貨トロリ内に収縮し、転送運搬機のリフト装置/リフト・トロリのホールディング・アームはコンテナーを支え、コンテナーの底部が埠頭載貨トロリのブラケットよりも高くまで上げ、埠頭載貨トロリのブラケットは水平移動、又は転送して突き出、ホールディング・アームはコンテナーを支えて下げ、コンテナーをブラケットに載せた後、引き続き降下し、コンテナーが埠頭載貨トロリに転送されることを特徴とする請求項24に記載の港でのコンテナー荷役の作業方法。
【請求項26】
請求項3〜12の何れか一項に記載の倉庫/車庫の運転を制御管理するための倉庫保管/駐車管理システムであって、
データの収集、受信、交換をし、ネットワークを介してデータの伝達を行う情報管理サブシステムと、
客のニーズと前記情報管理サブシステムの情報、出・入貨の時間、数量、目的地等により、配達、調達、費用の計算、証券の管理、趨勢の予測を行う物流管理サブシステムと、
運行執行ユニットを制御し、出・入庫の作業を行う自動出し入れ制御サブシステムと、
現場及び長距離の監督管理、当地及び遠方の故障分析と診断、安全監督管理を行う状態モニター・サブシステムと、を備えることを特徴とする倉庫保管/駐車管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2008−546613(P2008−546613A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523101(P2008−523101)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際出願番号】PCT/CN2006/001419
【国際公開番号】WO2006/136108
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(508023455)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際出願番号】PCT/CN2006/001419
【国際公開番号】WO2006/136108
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(508023455)
【Fターム(参考)】
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