説明

光起電力素子

【課題】 出力特性が向上された光起電力素子を提供することである。
【解決手段】 n型単結晶シリコン基板11の主面の外周部の所定幅を除く領域にi型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22が形成されている。n型単結晶シリコン基板11の主面上でi型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22を覆うように表面電極12が形成されている。n型単結晶シリコン基板11の裏面の全域にi型非晶質シリコン膜23およびp型非晶質シリコン膜24が形成されている。p型非晶質シリコン膜24上の外周部の所定幅を除く領域に裏面電極16が形成される。表面電極12側が主たる受光面となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体接合を用いた光起電力素子に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、n型単結晶シリコン基板とp型非晶質シリコン膜とのpn接合を有する光起電力素子が開発されている。このような光起電力素子において、光電変換効率を向上させるためには、高い短絡電流Iscおよび開放電圧Vocを維持しつつ曲線因子F.F.を向上させる必要がある。
【0003】
しかしながら、n型単結晶シリコン基板とp型非晶質シリコン膜との接合部においては、界面準位が多数存在するため、キャリアの再結合が発生し、開放電圧Vocが低下する。
【0004】
そこで、n型単結晶シリコン基板とp型非晶質シリコン膜との接合部におけるキャリア再結合を抑制するために、n型単結晶シリコン基板とp型非晶質シリコン膜との間に実質的に真性な非晶質シリコン膜(i型非晶質シリコン膜)が挿入されたHIT(真性薄膜を有するヘテロ接合:Heterojunction with Intrinsic Thin-Layer)構造を有する光起電力素子が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
また、n型単結晶シリコン基板の裏面側でのキャリア再結合を抑制するために、n型単結晶シリコン基板の裏面にi型非晶質シリコン膜およびn型非晶質シリコン膜が形成されたBSF(Back Surface Field)構造を有する光起電力素子も知られている。
【0006】
また、光起電力素子の光電変換率をさらに高めるためには、n型単結晶シリコン基板の主面および裏面に形成される非晶質シリコン膜の面積をできるだけ大きくし、光生成キャリアの収集率を向上させればよい。つまり、n型単結晶シリコン基板の主面および裏面の全域に非晶質シリコン膜を形成すればよい。
【0007】
ところで、一般に、上記の非晶質シリコン膜の形成においては、プラズマCVD(化学蒸着)法が用いられる。ここで、n型単結晶シリコン基板の主面の全域にプラズマCVD法によりi型非晶質シリコン膜およびp型非晶質シリコン膜を形成しようとすると、i型およびp型非晶質シリコン膜がn型単結晶シリコン基板の側面および背面へ回り込むことがある。また、同様に、n型単結晶シリコン基板の裏面の全域にプラズマCVD法によりi型非晶質シリコン膜およびn型非晶質シリコン膜を形成しようとすると、i型およびn型非晶質シリコン膜がn型単結晶シリコン基板の側面および背面へ回り込むことがある。この場合、n型単結晶シリコン基板の主面側のp型非晶質シリコン膜と裏面側のn型非晶質シリコン膜とがn型単結晶シリコン基板の側面において接触し、リーク電流が発生する。それにより、光起電力素子の光電変換率が低下する。
【0008】
そこで、このような問題を解決するために、n型単結晶シリコン基板の裏面側に形成されるi型非晶質シリコン膜およびn型非晶質シリコン膜の面積を小さくし、n型単結晶シリコン基板の主面側のp型非晶質シリコン膜と裏面側のn型非晶質シリコン層との接触を防止した光起電力素子が提案されている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2001−345463号公報
【特許文献2】特開2001−44461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記のような、n型単結晶シリコン基板の裏面側に形成される非晶質シリコン膜の面積を小さくした光起電力素子においては、n型単結晶シリコン基板の裏面の非晶質シリコン膜が形成されていない部分では、生成された光キャリアが収集されず、表面準位において再結合してしまう。特に、n型非晶質シリコン膜側を光入射面とした場合、光起電力素子の出力電流が低下する。
【0010】
本発明の目的は、出力特性が向上された光起電力素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書中における結晶系半導体には単結晶半導体および多結晶半導体が含まれるものとし、非晶質系半導体には非晶質半導体および微結晶半導体が含まれるものとする。
【0012】
また、真性の非晶質系半導体膜とは、不純物が意図的にドープされていない非晶質系半導体膜であり、半導体原料に本来的に含まれる不純物または製造過程において自然に混入する不純物を含む非晶質系半導体膜も含む。
【0013】
本発明に係る光起電力素子は、一導電型の結晶系半導体の第1の面上に、実質的に真性の第1の非晶質系半導体膜と、結晶系半導体と同じまたは逆の導電型の第2の非晶質系半導体膜と、透光性の第1の電極層とを順に備え、第2の非晶質系半導体膜は、結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の所定幅の外周部を除く第1の領域に形成され、第1の電極層は、第2の非晶質系半導体膜上から結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部に至る領域を覆うように形成されるものである。
【0014】
本発明に係る光起電力素子においては、結晶系半導体の第1の面上に第1および第2の非晶質系半導体膜が形成され、第1の電極層が、第2の非晶質系半導体膜上から結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部に至る領域を覆うように形成される。
【0015】
この場合、第1の電極層が結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部に形成されるので、結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部において生成された光キャリアは第1の電極層に移動することができる。それにより、結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部で表面準位において再結合する光キャリアを低減することができる。その結果、光起電力素子の出力特性が向上する。
【0016】
第1の電極層側が主たる光入射面であってもよい。この場合、結晶系半導体の光入射面側に第1および第2の非晶質系半導体膜ならびに第1の電極層が形成されているので、結晶系半導体の光入射面側で生成された高濃度の光キャリアを効率よく収集することができる。それにより、光起電力素子の出力特性がさらに向上する。
【0017】
第1の非晶質系半導体膜は第1の領域に形成され、第1の電極層は、第2の非晶質系半導体膜上から結晶系半導体上の外周部に至る領域を覆うように形成されてもよい。
【0018】
この場合、第1の電極層が結晶系半導体上の外周部に形成されるので、結晶系半導体上の外周部において生成された光キャリアは第1の電極層に移動することができる。それにより、結晶系半導体上の外周部で表面準位において再結合する光キャリアを低減することができる。その結果、光起電力素子の出力特性が向上する。
【0019】
第1の非晶質系半導体膜は結晶系半導体の第1の面の全域に形成され、第1の電極層は、第2の非晶質系半導体膜上から第1の非晶質系半導体膜上の外周部に至る領域を覆うように形成されてもよい。
【0020】
この場合、結晶系半導体の第1の面の全域に第1の非晶質系半導体膜が形成されるので、結晶系半導体の第1の面において光キャリアが再結合することを防止することができる。また、第1の電極層が第1の非晶質系半導体膜上の外周部に形成されるので、第1の非晶質系半導体膜上の外周部の光キャリアは第1の電極層に移動することができる。それにより、第1の非晶質系半導体膜上の外周部で表面準位において再結合する光キャリアを低減することができる。これらの結果、光起電力素子の出力特性がさらに向上する。
【0021】
光起電力素子は、結晶系半導体の第2の面上にさらに、実質的に真性の第3の非晶質系半導体膜と、第2の非晶質系半導体膜と逆の導電型の第4の非晶質系半導体膜と、第2の電極層とを順に備えてもよい。
【0022】
この場合、結晶系半導体の第2の面上に第3の非晶質系半導体膜が形成されているので、第2の面上で光キャリアが表面準位において再結合することを防止することができる。また、第3の非晶質系半導体膜上に第4の非晶質系半導体膜が形成されているので、光キャリアの取り出し効率が向上する。これらの結果、光起電力素子の出力特性がさらに向上する。
【0023】
結晶系半導体と第2の非晶質系半導体膜とが同じ導電型であってもよい。この場合、結晶系半導体と第4の非晶質系半導体膜とが逆の導電型を有することになる。また、光キャリアの生成は主に結晶系半導体の第2の面側で行われる。ここで、光が結晶系半導体の第1の面側から入射する場合には、第4の非晶質系半導体膜の膜厚を大きくしても、結晶系半導体に入射する光の量は低減されない。したがって、結晶系半導体の受光量を低減することなく第4の非晶質系半導体膜の膜厚を大きくすることができる。それにより、結晶系半導体と第4の非晶質系半導体膜とによるキャリアの取り出し効率を向上させることができる。その結果、光起電力素子の出力特性を向上させることができる。
【0024】
第2の電極層は、第4の非晶質系半導体膜上の所定幅の外周部を除く領域に形成されてもよい。この場合、第2の電極層が結晶系半導体ならびに第3および第4の非晶質系半導体膜の側面まで形成されることを防止することができる。それにより、第1の電極層と第2の電極層とが接触することが防止されるので、リーク電流の発生を防止することができる。その結果、光起電力素子の出力特性がさらに向上する。
【0025】
第2の電極層が形成される領域は、第1の電極層が形成される領域より小さくてもよい。この場合、第2の電極層が結晶系半導体ならびに第3および第4の非晶質系半導体膜の側面まで形成されることを確実に防止することができる。それにより、第1の電極層と第2の電極層とが接触することが確実に防止されるので、リーク電流の発生を確実に防止することができる。その結果、光起電力素子の出力特性が確実に向上する。
【0026】
第3および第4の非晶質系半導体膜が形成される領域は、第1の電極層が形成される領域より大きくてもよい。この場合、結晶系半導体の第2の面で光キャリアが表面準位において再結合することを確実に防止することができる。それにより、光起電力素子の出力特性がさらに向上する。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、第1の電極層が結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜の外周部に形成されるので、結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部において生成された光キャリアは第1の電極層に移動することができる。それにより、結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の外周部で表面準位において再結合する光キャリアを低減することができる。その結果、光起電力素子の出力特性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1および図2は本発明の第1の実施の形態に係る光起電力素子の上面図および下面図である。
【0030】
図1に示すように、光起電力素子100は略正方形状を有するn型単結晶基板1を備える。n型単結晶シリコン基板11の主面(受光面)側には、後述する非晶質シリコン膜を介して表面電極12が形成されている。表面電極12上には、ストライプ状の複数のバスバー電極部13が互いに平行に形成され、バスバー電極部13と直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部14が互いに平行に形成されている。バスバー電極部13およびフィンガー電極部14が集電極15を構成する。バスバー電極部13の幅は、例えば1.5mmであり、フィンガー電極部14の幅は、例えば100μmであり、フィンガー電極部14のピッチは、例えば2mmである。
【0031】
また、図2に示すように、n型単結晶シリコン基板11の裏面側には、後述する非晶質シリコン膜を介して裏面電極16が形成されている。裏面電極16上には、ストライプ状の複数のバスバー電極部17が互いに平行に形成され、バスバー電極部17と直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部18が互いに平行に形成されている。バスバー電極部17およびフィンガー電極部18が集電極19を構成する。バスバー電極部17の幅は、例えば3mmであり、フィンガー電極部18の幅は、例えば200μmであり、フィンガー電極部18のピッチは、例えば1mmである。
【0032】
表面電極12および裏面電極16は、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)、SnO2 (酸化錫)、ZnO(酸化亜鉛)等からなる透明電極であり、集電極15,19は、例えば、Ag(銀)等の導電性粒子を含む導電性ペーストにより形成される。なお、表面電極12側のみから光を入射させる場合は、裏面電極16として透明でない金属電極を用いてもよい。
【0033】
図3は、図1の光起電力素子100のA−A線断面図である。
【0034】
図3に示すように、n型単結晶シリコン基板11の主面上の外周部の所定幅を除く領域にi型非晶質シリコン膜21(ノンドープ非晶質シリコン膜)およびn型非晶質シリコン膜22が順に形成されている。さらに、n型単結晶シリコン基板11の主面上でi型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22を覆うように表面電極12が形成され、表面電極12上に集電極15が形成されている。なお、図3においては、集電極15のバスバー電極部14(図1参照)は図示されておらず、フィンガー電極部13のみが図示されている。
【0035】
また、n型単結晶シリコン基板11の裏面上の全域にi型非晶質シリコン膜23およびp型非晶質シリコン膜24が形成されている。さらに、p型非晶質シリコン膜24上の外周部の所定幅を除く領域に裏面電極16が形成され、裏面電極16上に集電極19が形成されている。なお、図3においては、集電極19のバスバー電極部17(図2参照)は図示されておらず、フィンガー電極部18のみが図示されている。この光起電力素子100では、n型単結晶シリコン基板11が主たる発電層となる。
【0036】
ここで、本実施の形態に係る光起電力素子100においては、n型単結晶シリコン基板11において生成された電子は、n型単結晶シリコン基板11および高濃度にドープされたn型非晶質シリコン膜22の二つの領域によって収集される。この場合、p型非晶質シリコン膜24による正孔の収集効率に比べ、n型単結晶シリコン基板11およびn型非晶質シリコン膜22による電子の収集効率が高くなる。したがって、集電極19に対して集電極15の体積を小さくしても、正孔の収集効率に対する電子の収集効率が低下することを防止することができる。それにより、上記のように、バスバー電極部17およびフィンガー電極部18に比べて、バスバー電極部13およびフィンガー電極部14を細くすることができるとともに、フィンガー電極部14の本数を少なくすることが可能になる。その結果、集電極15によって遮蔽される光の量を低減することができるので、表面電極12を通してn型単結晶シリコン基板11に効率よく光を入射させることができる。
【0037】
次に、光起電力素子100の製造方法を説明する。まず、洗浄したn型単結晶シリコン基板11を真空チャンバ内で加熱する。それにより、n型単結晶シリコン基板11の表面に付着した水分が除去される。
【0038】
次に、真空チャンバ内にSiH4 (シラン)ガスを導入し、プラズマCVD(化学蒸着)法によりn型単結晶シリコン基板11の裏面上の全域にi型非晶質シリコン膜23を形成する。続いて、真空チャンバ内にSiH4 ガス、H2 ガスおよびB2 6 (ジボラン)ガスを導入し、プラズマCVD法によりi型非晶質シリコン膜23上にp型非晶質シリコン膜24を形成する。
【0039】
次いで、真空チャンバ内にSiH4 ガスを導入し、プラズマCVD法によりn型単結晶シリコン基板11の主面上にi型非晶質シリコン膜21を形成する。続いて、真空チャンバ内にSiH4 ガス、H2 ガスおよびPH3 (ホスフィン)ガスを導入し、プラズマCVD法によりi型非晶質シリコン膜21上にn型非晶質シリコン膜22を形成する。ここで、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22は、金属マスクをn型単結晶シリコン基板11の外周部の所定幅の領域に配置することにより、n型単結晶シリコン基板11の主面上の外周部の所定幅を除く領域に形成される。それにより、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22の一部がn型単結晶シリコン基板11の側面に回り込むことを防止することができる。本実施の形態においては、例えば、n型単結晶シリコン基板11の外周部の2mmの幅を除く領域にi型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22を形成する。
【0040】
続いて、スパッタリング法により、p型非晶質シリコン膜24上に裏面電極16を形成するとともに、n型単結晶シリコン基板11の主面上でi型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22を覆うように表面電極12を形成する。
【0041】
なお、表面電極12は、金属マスクを用いることにより、n型単結晶シリコン基板11の主面の端部の近傍まで形成される。ここで、スパッタリング法は、プラズマCVD法に比べて製膜時の膜形成領域の制御が容易である。したがって、上記のようにn型単結晶シリコン基板11の主面の端部の近傍まで表面電極12を形成する場合でも、表面電極12がn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されることを防止することができる。
【0042】
また、裏面電極16は、金属マスクをp型非晶質シリコン膜24の外周部の所定幅の領域に配置することにより、p型非晶質シリコン膜24の外周部の所定幅を除く領域に形成される。本実施の形態においては、裏面電極16は、n型単結晶シリコン基板11上で表面電極12が形成される領域よりも小さい領域に形成される。この場合、裏面電極16の形成時に、裏面電極16がn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されることを確実に防止できる。
【0043】
最後に、スクリーン印刷法により、表面電極12および裏面電極16上に集電極15および集電極19を形成する。
【0044】
以上のように、本実施の形態に係る光起電力素子100においては、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22がn型単結晶シリコン基板11上の外周部の所定幅を除く領域に形成されるので、製膜時にi型非晶質シリコン膜23およびp型非晶質シリコン膜24の一部がn型単結晶シリコン基板11の側面に回り込んでも、n型非晶質シリコン膜22とp型非晶質シリコン膜24とが接触することを防止することができる。それにより、リーク電流の発生を防止することができる。
【0045】
また、表面電極12は、スパッタリング法により形成されるので、表面電極12がn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されることが防止される。それにより、表面電極12とp型非晶質シリコン膜24とが接触することが防止されるので、リーク電流の発生を防止することができる。
【0046】
また、裏面電極16は、表面電極12よりも小さい領域で形成されるので、裏面電極16の形成時に裏面電極16がn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されることが確実に防止される。したがって、表面電極12の形成時に、表面電極12がn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されたとしても、表面電極12と裏面電極16とが接触することを確実に防止することができる。それにより、リーク電流の発生を確実に防止することができる。
【0047】
また、n型単結晶シリコン基板11の主面上で非晶質シリコン膜が形成されない領域には、表面電極12が形成される。この場合、上記のn型単結晶シリコン基板11の非晶質シリコン膜が形成されていない領域で生成された光キャリアは表面電極12に移動することができる。それにより、n型単結晶シリコン基板11の非晶質シリコン膜が形成されていない領域で再結合し消滅する光キャリアを低減することができる。その結果、光起電力素子100の出力電流が向上する。
【0048】
また、p型非晶質シリコン膜24はn型単結晶シリコン基板11の裏面側に形成されている。この場合、p型非晶質シリコン膜24の膜厚を大きくしても、n型単結晶シリコン基板11に入射する光の量は低減されない。したがって、n型単結晶シリコン基板11の受光量を低減することなくp型非晶質シリコン膜24の膜厚を大きくすることができる。それにより、n型単結晶シリコン基板11とp型非晶質シリコン膜24とによるキャリアの取り出し効率を向上させることができる。
【0049】
さらに、集電極15の面積が小さく光を効率よく受光することができる表面電極12側を受光面としているので、光キャリアの生成効率をさらに向上させることができる。
【0050】
これらの結果、光起電力素子100の出力特性を向上させることが可能になる。
【0051】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【0052】
図4の光起電力素子101が、図3の光起電力素子100と異なるのは以下の点である。
【0053】
図4に示すように、光起電力素子101においては、n型単結晶シリコン基板11の主面の全域にi型非晶質シリコン膜21aが形成され、i型非晶質シリコン膜21a上の外周部の所定幅を除く領域に図3の光起電力素子100と同様にn型非晶質シリコン膜22が形成される。さらに、i型非晶質シリコン膜21a上でn型非晶質シリコン膜22を覆うように表面電極12aが形成される。
【0054】
なお、表面電極12aは、図3の表面電極12と同様に金属マスクを用いてスパッタリング法により形成されるので、表面電極12aがn型単結晶シリコン基板11の側面まで形成されることが防止される。それにより、表面電極12aとp型非晶質シリコン膜24とが接触することが防止されるので、リーク電流の発生を防止することができる。
【0055】
本実施の形態においては、n型単結晶シリコン基板11の主面上の全域にi型非晶質シリコン膜21aが形成されている。それにより、n型単結晶シリコン基板11の主面の端部における光キャリアの再結合が防止される。
【0056】
また、i型非晶質シリコン膜21a上でn型非晶質シリコン膜22を覆うように表面電極12aが形成されている。この場合、i型非晶質シリコン膜21aの端部の光キャリアは表面電極12aに移動することができる。それにより、i型非晶質シリコン膜21aの端部において再結合し消滅する光キャリアを低減することができる。
【0057】
これらの結果、光起電力素子101の出力特性をさらに向上させることが可能になる。
【0058】
(他の実施の形態)
上記実施の形態においては、結晶系半導体基板としてn型単結晶シリコン基板11が用いられているが、これに限定されず、n型単結晶シリコン基板11の代わりにn型多結晶シリコン基板を用いてもよく、p型単結晶シリコン基板を用いてもよく、p型多結晶シリコン基板を用いてもよい。
【0059】
なお、p型単結晶シリコン基板またはp型多結晶シリコン基板を用いる場合には、図3および図4のn型非晶質シリコン膜22の代わりにp型の非晶質シリコン膜を設け、p型非晶質シリコン膜24の代わりにn型の非晶質シリコン膜を設ける。それにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】
また、i型非晶質シリコン膜21,21a、n型非晶質シリコン膜22およびp型非晶質シリコン膜24が微結晶シリコンを含んでもよい。
【0061】
また、上記実施の形態においては、結晶系半導体および非晶質系半導体膜の材料としてシリコンを用いているが、これに限定されず、例えば、SiC(炭化シリコン)、SiGe(シリコンゲルマニウム)、Ge(ゲルマニウム)等のような他のIV族元素を用いてもよい。
【0062】
(請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応)
上記実施の形態においては、n型単結晶シリコン基板11が一導電型の結晶系半導体に相当し、i型非晶質シリコン膜21,21aが第1の非晶質系半導体膜に相当し、n型非晶質シリコン膜22が第2の非晶質系半導体膜に相当し、表面電極12,12aが第1の電極層に相当し、i型非晶質シリコン膜23が第3の非晶質系半導体膜に相当し、p型非晶質シリコン膜24が第4の非晶質系半導体膜に相当し、裏面電極16が第2の電極層に相当する。
【実施例】
【0063】
以下、実施例および比較例の光起電力素子を作製し、作製した光起電力素子の出力特性を測定した。
【0064】
(実施例1)
実施例1においては、第1の実施の形態の方法で図3の光起電力素子100を作製した。実施例1の光起電力素子100の作製条件を表1に示す。なお、後述する実施例2および比較例1〜6のi型非晶質シリコン膜、n型非晶質シリコン膜およびp型非晶質シリコン膜の作製条件も同様である。
【0065】
【表1】

【0066】
作製した光起電力素子100の表面電極12側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.703Vであり、短絡電流Iscは3.679Aであり、曲線因子F.F.は0.809であり、最大出力Pmaxは2.092であった。
【0067】
(実施例2)
実施例2においては、第2の実施の形態の方法で図4の光起電力素子101を形成した。
【0068】
作製した光起電力素子101の表面電極12a側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.705Vであり、短絡電流Iscは3.701Aであり、曲線因子F.F.は0.815であり、最大出力Pmaxは2.127であった。
【0069】
(比較例1)
図5は、比較例1の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【0070】
図5の光起電力素子102が図1の光起電力素子100と異なるのは以下の点である。
【0071】
図5に示すように、光起電力素子102においては、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22が表面電極により覆われておらず、n型非晶質シリコン膜22上の外周部の所定幅を除く領域に表面電極12bを形成した。
【0072】
作製した光起電力素子102の表面電極12b側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.703Vであり、短絡電流Iscは3.596Aであり、曲線因子F.F.は0.796であり、最大出力Pmaxは2.012であった。
【0073】
(比較例2)
比較例2においては、比較例1と同様の構成を有する光起電力素子102の裏面電極16側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.704Vであり、短絡電流Iscは3.752Aであり、曲線因子F.F.は0.771であり、最大出力Pmaxは2.037であった。なお、比較例2においては、光起電力素子102の各非晶質シリコン膜は、裏面電極16側からの光入射に最適な膜厚で形成されている。
【0074】
(比較例3)
図6は、比較例3の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【0075】
図6の光起電力素子103が図5の光起電力素子102と異なるのは以下の点である。
【0076】
図6に示すように、光起電力素子103においては、n型単結晶シリコン基板11の裏面上に、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22と同様の領域にi型非晶質シリコン膜23aおよびp型非晶質シリコン膜24aを形成し、p型非晶質シリコン膜24上に裏面電極16aを形成した。
【0077】
作製した光起電力素子103の表面電極12b側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.704Vであり、短絡電流Iscは3.601Aであり、曲線因子F.F.は0.811であり、最大出力Pmaxは2.056であった。
【0078】
(比較例4)
比較例4においては、比較例3と同様の構成を有する光起電力素子103の裏面電極16a側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.704Vであり、短絡電流Iscは3.642Aであり、曲線因子F.F.は0.774であり、最大出力Pmaxは1.985であった。なお、比較例4においては、光起電力素子103の各非晶質シリコン膜は、裏面電極16a側からの光入射に最適な膜厚で形成されている。
【0079】
(比較例5)
図7は、比較例5の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【0080】
図7の光起電力素子104が図6の光起電力素子103と異なるのは以下の点である。
【0081】
図7に示すように、光起電力素子104においては、n型単結晶シリコン基板11の主面の全域にi型非晶質シリコン膜21aおよびn型非晶質シリコン膜22aを形成し、i型非晶質シリコン膜22a上に表面電極12cを形成した。
【0082】
作製した光起電力素子104の表面電極12c側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.701Vであり、短絡電流Iscは3.580Aであり、曲線因子F.F.は0.801であり、最大出力Pmaxは2.010であった。
【0083】
(比較例6)
図8は、比較例6の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【0084】
図8の光起電力素子105が図3の光起電力素子100と異なるのは以下の点である。
【0085】
図8に示すように、光起電力素子105においては、n型単結晶シリコン基板11の主面の全域にi型非晶質シリコン膜21aおよびn型非晶質シリコン膜22aを形成し、i型非晶質シリコン膜22a上に表面電極12cを形成した。
【0086】
作製した光起電力素子105の表面電極12c側から光を入射させ、出力特性を測定した。その結果、開放電圧Vocは0.695Vであり、短絡電流Iscは3.728Aであり、曲線因子F.F.は0.626であり、最大出力Pmaxは1.621であった。
【0087】
(測定結果の評価)
表2に実施例1,2および比較例1〜6の光起電力素子の出力特性の測定結果を示す。
【0088】
【表2】

【0089】
(1)実施例1および比較例1の評価
表2に示すように、実施例1の光起電力素子100の短絡電流Isc、曲線因子F.F.および最大出力Pmaxは比較例1の光起電力素子102に比べて向上している。
【0090】
実施例1の光起電力素子100においては、図3に示すように、n型単結晶シリコン基板11の主面上で、i型非晶質シリコン膜21およびn型非晶質シリコン膜22およびn型単結晶シリコン基板11の主面の外周部をほぼ覆うように表面電極12が形成されている。この場合、n型単結晶シリコン基板11の非晶質シリコン膜が形成されていない領域で生成された光キャリアは表面電極12に移動することができる。それにより、n型単結晶シリコン基板11の非晶質シリコン膜が形成されていない領域で再結合し消滅する光キャリアを低減することができる。その結果、実施例1の光起電力素子100の出力特性が向上したと考えられる。
【0091】
一方、比較例1の光起電力素子102においては、図5に示すように、n型単結晶シリコン基板11の主面の端部の非晶質シリコン膜が形成されていない部分に表面電極12bが形成されていない。この場合、n型単結晶シリコン基板11の主面の端部の非晶質シリコン膜が形成されていない部分で生成された光キャリアは再結合により消滅する。それにより、比較例1の光起電力素子102の出力特性が実施例1の光起電力素子100に比べて低下したと考えられる。
【0092】
(2)実施例2の評価
表2に示すように、実施例2の光起電力素子101の出力特性は実施例1の光起電力素子100に比べて向上している。
【0093】
実施例2においては、図4に示すようにn型単結晶シリコン基板11の主面の全域にi型非晶質シリコン膜21aが形成され、i型非晶質シリコン膜21a上でn型非晶質シリコン膜22およびi型非晶質シリコン膜21の外周部をほぼ覆うように表面電極12aが形成されている。
【0094】
この場合、i型非晶質シリコン膜21aの端部の光キャリアは表面電極12aに移動することができる。それにより、i型非晶質シリコン膜21aの端部において再結合し消滅する光キャリアを低減することができる。
【0095】
また、n型単結晶シリコン基板11の主面の全域にi型非晶質シリコン膜21aが形成されているので、n型単結晶シリコン基板11の主面の端部におけるキャリアの再結合が防止される。
【0096】
これらの結果、実施例2の光起電力素子101の出力特性がさらに向上したと考えられる。
【0097】
(3)比較例2の評価
表2に示すように、比較例2の曲線因子F.F.および最大出力Pmaxは比較例1と同様に実施例1,2に比べて低下している。このことから、図5の光起電力素子102の構成によれば、光を表面電極12b側から入射させても、裏面電極16側から入射させても、実施例1,2と比べて曲線因子F.F.および最大出力Pmaxが劣ることが分かる。
【0098】
また、特に、比較例2の曲線因子F.F.は、実施例1,2および比較例1に比べて低下している。このことから、n側非晶質シリコン膜22側を光入射面とすることにより、曲線因子F.F.が向上することが分かる。
【0099】
(4)比較例3および比較例4の評価
表2に示すように、比較例3および比較例4の短絡電流Iscおよび最大出力Pmaxは実施例1,2に比べて低下している。
【0100】
比較例3および比較例4においては、図6に示すように、n型単結晶シリコン基板11の両面の端部に非晶質シリコン膜が形成されていない部分に表面電極12bおよび裏面電極16aが形成されていない。この場合、n型単結晶シリコン基板11の端部の非晶質シリコン膜が形成されていない領域で生成された光キャリアは再結合により消滅する。それにより、出力特性が低下したと考えられる。
【0101】
また、特に、比較例4の曲線因子F.F.は、実施例1,2および比較例3に比べて低下している。このことから、n側非晶質シリコン膜22側を光入射面とすることにより、曲線因子F.F.が向上することが分かる。
【0102】
(5)比較例5の評価
表2に示すように、比較例5の出力特性は実施例1,2に比べて低下している。
【0103】
比較例5においては、図7に示すように、n型単結晶シリコン基板11の主面の略全面に非晶質シリコン膜が形成されているが、n型単結晶シリコン基板の裏面上に形成される非晶質シリコン膜の領域が図3および図4の光起電力素子100,101に比べて小さくなっている。この場合、pin接合の面積が小さくなるので、光キャリアの生成量が低下する。それにより、比較例5の光起電力素子104の出力特性が低下したと考えられる。
【0104】
(6)比較例6の評価
表2に示すように、比較例6の開放電圧Voc、曲線因子F.F.および最大出力Pmaxは実施例1,2に比べて低下している。
【0105】
比較例6においては、図8に示すように、n型単結晶シリコン基板11の両面の略全面に非晶質シリコン膜が形成されている。この場合、n型単結晶シリコン基板11の表面の端部でのキャリアの再結合は防止できるが、n型非晶質シリコン膜22aの一部とp型非晶質シリコン膜24の一部とがn型単結晶シリコン基板11の側面に回り込み接触する。それにより、リーク電流が発生し、出力特性が低下したと考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明に係る光起電力素子は、種々の電源等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光起電力素子の上面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光起電力素子の下面図である。
【図3】図1の光起電力素子のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【図5】比較例1の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【図6】比較例3の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【図7】比較例5の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【図8】比較例6の光起電力素子の構造を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
【0108】
11 n型単結晶シリコン基板
12,12a,12b,12c 表面電極
13 バスバー電極部
14 フィンガー電極部
15,19 集電極
16,16a 裏面電極
17 バスバー電極部
18 フィンガー電極部
21,21a,23,23a i型非晶質シリコン膜
22,22a n型非晶質シリコン膜
24,24a p型非晶質シリコン膜
100〜105 光起電力素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一導電型の結晶系半導体の第1の面上に、
実質的に真性の第1の非晶質系半導体膜と、
前記結晶系半導体と同じまたは逆の導電型の第2の非晶質系半導体膜と、
透光性の第1の電極層とを順に備え、
前記第2の非晶質系半導体膜は、前記結晶系半導体または第1の非晶質系半導体膜上の所定幅の外周部を除く第1の領域に形成され、
前記第1の電極層は、前記第2の非晶質系半導体膜上から前記結晶系半導体または前記第1の非晶質系半導体膜上の前記外周部に至る領域を覆うように形成されることを特徴とする光起電力素子。
【請求項2】
前記第1の電極層側が主たる光入射面であることを特徴とする請求項1記載の光起電力素子。
【請求項3】
前記第1の非晶質系半導体膜は前記第1の領域に形成され、
前記第1の電極層は、前記第2の非晶質系半導体膜上から前記結晶系半導体上の前記外周部に至る領域を覆うように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の光起電力素子。
【請求項4】
前記第1の非晶質系半導体膜は前記結晶系半導体の前記第1の面の全域に形成され、
前記第1の電極層は、前記第2の非晶質系半導体膜上から前記第1の非晶質系半導体膜上の前記外周部に至る領域を覆うように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の光起電力素子。
【請求項5】
前記結晶系半導体の第2の面上にさらに、
実質的に真性の第3の非晶質系半導体膜と、
前記第2の非晶質系半導体膜と逆の導電型の第4の非晶質系半導体膜と、
第2の電極層とを順に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光起電力素子。
【請求項6】
前記結晶系半導体と前記第2の非晶質系半導体膜とが同じ導電型であることを特徴とする請求項5記載の光起電力素子。
【請求項7】
前記第2の電極層は、前記第4の非晶質系半導体膜上の所定幅の外周部を除く領域に形成されることを特徴とする請求項5または6記載の光起電力素子。
【請求項8】
前記第2の電極層が形成される領域は、前記第1の電極層が形成される領域より小さいことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光起電力素子。
【請求項9】
前記第3および第4の非晶質系半導体膜が形成される領域は、前記第1の電極層が形成される領域より大きいことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の光起電力素子。








【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−237363(P2006−237363A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−51174(P2005−51174)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】