説明

光量計測装置、照明光学系、投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法

【課題】光の光量の損失を増大させることなく、光学系から射出される光の光量を計測できる光量計測装置、照明光学系、投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】光量計測装置40は、露光光ELの光路に配置されたレンズ29,34で発生した散乱光をモニタするためのモニタ部41,42と、レンズ29,34の側面から出力した散乱光をモニタ部41,42に導くための光ファイバ43,44とを備えている。これらモニタ部41,42からは、それらの光電素子41a,42aで受光された散乱光の光量に相当する電気信号が制御装置18にそれぞれ出力される。制御装置18は、各モニタ部41,42から入力した電気信号に応じて、照明光学系13及び投影光学系16から射出された露光光ELの光量の変動量をそれぞれ算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子を有する光学系から射出される光量を計測する光量計測装置、該光量計測装置を備える照明光学系、該光量計測装置を備える投影光学系、該照明光学系及び投影光学系のうち少なくとも一方を備える露光装置、及び該露光装置を用いたデバイスの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体集積回路などのマイクロデバイスを製造する際に使用される露光装置は、露光光源から出力された露光光を所定のパターンが形成されたレチクルなどのマスクに導く照明光学系と、該照明光学系がマスクを照射することにより形成されたパターン像を感光性材料の塗布されたウエハ、ガラスプレートなどの基板に投影するための投影光学系とを備えている。また、このような露光装置には、基板を照射する露光光の光量を計測するための光量計測装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この光量計測装置は、露光光の光路に配置され、入射した露光光の一部を散乱させるための散乱促進部を有する光散乱素子と、該光散乱素子での散乱によって発生した散乱光をモニタするモニタ部と、該モニタ部にてモニタされた散乱光の光量に基づき基板に照射される露光光の光量を算出する算出部とを備えている。このような光量計測装置を備える露光装置では、光量計測装置による計測結果に基づき基板を照射する露光光の光量が予め設定された所定の許容範囲外となったことを検出した場合に、該光量が上記許容範囲内となるように露光光源及び照明光学系などが制御される。したがって、基板を照射する露光光の光量が許容範囲内に維持されるため、基板に対する露光光の光量不足又は光量過剰に起因したマイクロデバイスの品質低下、特に線幅均一性の低下が抑制されていた。
【特許文献1】国際公開第2005/124831号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記光量計測装置では、投影光学系や照明光学系を構成するレンズや反射ミラーなどの各種光学素子とは別に、基板を照射する露光光の光量を計測するための光散乱素子を露光光の光路に配置する必要がある。しかも、この光散乱素子には、散乱促進部が形成されているため、該光散乱素子を通過する際における露光光の光量の損失は、投影光学系や照明光学系を構成する光学素子に比して大きい。したがって、このような光分散素子を露光光の光路に設ける分だけ、露光光源から基板に到達するまでの間に発生する露光光の光量の損失が増大する問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光の光量の損失を増大させることなく、光学系から射出される光の光量を計測できる光量計測装置、照明光学系、投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図9に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の光量計測装置は、光学素子(29,33,34)を有する光学系(13,16)から射出される光(EL)の光量を計測する光量計測装置(40)であって、前記光学素子(29,33,34)に入射した光(EL)の一部が自然散乱することによって発生した散乱光(EL)をモニタするモニタ部(41,42,50,55,56,57)と、該モニタ部(41,42,50,55,56,57)によってモニタされた散乱光(EL)の光量に基づき前記光学系(13,16)から射出される光(EL)の光量を算出する算出部(18)とを備えたことを要旨とする。
【0007】
上記構成によれば、光学系を構成する光学素子で発生した散乱光をモニタし、該モニタした散乱光の光量に基づき光学系から射出される光の光量が計測される。そのため、光学系を構成する光学素子とは別に光散乱素子を光の光路に配置する従来の場合とは異なり、余分な光学素子が光の光路に配置されない分だけ、光学系から射出される光の光量の損失を低減できる。したがって、光の光量の損失を増大させることなく、光学系から射出される光の光量を計測できる。
【0008】
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光の光量の損失を増大させることなく、光学系から射出される光の光量を計測できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図4に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、ステップ・アンド・リピート方式のステッパであって、例えば波長193nmのArFエキシマレーザを露光光ELとして出力可能な光源からなる露光光源12と、照明光学系13と、露光光ELの光学特性(露光光ELの光量など)を観察するための観察光学系14とを備えている。また、露光装置11は、所定のパターンが形成されてなるレチクルRを所定の走査方向(露光光ELの光軸と略直交する方向であって、例えばY方向)に移動可能な状態で保持するレチクルステージ15と、投影光学系16と、表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWを所定の走査方向に移動可能な状態で保持するウエハステージ17とを備えている。また、露光装置11には、装置全体の駆動を制御するための制御装置18が設けられている。
【0011】
照明光学系13は、露光光源12から出力された露光光ELの光路に沿って配置された、石英からなる複数種類の光学素子を備えている。すなわち、照明光学系13には、露光光源12から反Y方向(図1では左方)に向けて出力された露光光ELをZ方向(図1では上方向)に折り曲げる第1反射ミラー19が設けられており、該第1反射ミラー19に反射された露光光ELは、第1オプティカルインテグレータ20(例えば、フライアイレンズ)に入射する。この第1オプティカルインテグレータ20は、複数(図1では4つのみ図示)のレンズエレメント21が二次元的に配列された構成とされている。そして、第1オプティカルインテグレータ20に入射した露光光ELは、各レンズエレメント21により複数の光束に分岐される。その結果、第1オプティカルインテグレータ20の図1における上側面(即ち、像面)には、多数の光源像が形成される。
【0012】
第1オプティカルインテグレータ20から射出された露光光EL、即ち多数の光源像から射出された光束は、コンデンサ光学系22を介して第2オプティカルインテグレータ23(例えば、フライアイレンズ)に入射する。この第2オプティカルインテグレータ23は、第1オプティカルインテグレータ20と同様に、複数(図1では4つのみ図示)のレンズエレメント24が二次元的に配列された構成とされている。そのため、第2オプティカルインテグレータ23の図1における右側面(即ち、像面)には、多数の光源像が形成される。そして、第2オプティカルインテグレータ23から射出された露光光EL、即ち多数の光源像から射出された光束は、第1コンデンサレンズ25を通過することにより、それぞれ重畳的に集光された状態でマスクブラインド26を照射する。このような露光光ELのうちマスクブラインド26の開口部26aを通過した露光光ELは、第2コンデンサレンズ27、第2反射ミラー28及び第3コンデンサレンズ29を介してレチクルRに導かれる。
【0013】
なお、本実施形態において、第2オプティカルインテグレータ23と第1コンデンサレンズ25との間には、第2オプティカルインテグレータ23から射出された露光光ELの一部を観察光学系14側に分岐するための分岐用光学素子30が設けられている。観察光学系14には、分岐用光学素子30によって観察光学系14側に分岐された一部の露光光ELを集光させる集光レンズ31と、該集光レンズ31によって集光された光(即ち、一部の露光光EL)を受光する受光素子32とが設けられている。そして、観察光学系14からは、その受光素子32で受光された光の光量に相当する電気信号が制御装置18に出力される。
【0014】
レチクルステージ15は、後述する投影光学系16の物体面側において、そのレチクルRの載置面が投影光学系16の光軸方向とほぼ直交するように配置されている。そして、レチクルステージ15に保持されたレチクルRには、照明光学系13、即ち第3コンデンサレンズ29から射出された露光光ELに照明される。そして、レチクルRを通過した露光光ELは、投影光学系16に導かれる。
【0015】
投影光学系16は、露光光ELの光路に沿って配置された、石英からなる複数(図1では2つのみ図示)の透過型のレンズ33,34を備え、レチクルRを通過した露光光ELは、各レンズ33,34のうち最もレチクルR側に配置された第1レンズ33に入射する。そして、各レンズ33,34のうち最もウエハW側に配置された第2レンズ34から射出された露光光ELは、ウエハWを照射する。その結果、ウエハステージ17上のウエハWには、露光光ELにて照明されたレチクルR上のパターン像が投影光学系16を通して所定の縮小倍率に縮小された状態で投影転写される。
【0016】
なお、本実施形態の露光装置11において露光光ELが入射する各種光学素子では、露光光ELの波長よりも小さいサイズの粒子による光の散乱、即ちレイリー散乱、光学素子に意図せずに含まれる不純物に基づく散乱、光学素子の表面粗さに基づく散乱、及び光学素子の表面などに設けられた薄膜などの境界面での散乱などが発生する。そして、これら各種散乱(以下、意図的に発生させた散乱と区別するために「自然散乱」という。)によって発生した散乱光ELSは、図2に示すように、光学素子(例えば第3コンデンサレンズ29)への露光光ELの入射方向とは異なる別の方向(例えば放射方向)に散乱する。そのため、該散乱光ELSの大部分は、光学素子の射出側とは異なる位置(例えば光学素子の側面)から射出される。
【0017】
また、光学素子における散乱率は、該光学素子への露光光ELの入射位置や入射角度が一定であれば、光学素子に入射する露光光の光量に関係なく略一定である。そのため、照明光学系13を構成する各種光学素子のうち少なくとも一つの光学素子(本実施形態では、第3コンデンサレンズ29)で発生した散乱光の光量を計測することにより、レチクルRを照射する露光光ELの光量の変動量を計測することが可能となる。同様に、投影光学系16を構成する各種光学素子のうち少なくとも一つの光学素子(本実施形態では、第2レンズ34)で発生した散乱光の光量を計測することにより、ウエハWを照射する露光光ELの光量の変動量を計測することが可能となる。
【0018】
そこで、本実施形態の露光装置11には、照明光学系13及び投影光学系16から射出される露光光ELの光量の変動を個別に計測するための光量計測装置40が設けられている。この光量計測装置40には、図1に示すように、照明光学系13のうち最もレチクルR側に配置された第3コンデンサレンズ29で発生する散乱光ELSをモニタするための第1モニタ部41と、投影光学系16のうち最もウエハW側に配置された第2レンズ34で発生する散乱光ELSをモニタする第2モニタ部42とが設けられている。これら各モニタ部41,42は、レンズ29,34で発生した散乱光ELSを受光可能な第1光電素子41a及び第2光電素子42aを備えると共に、レンズ29,34から離間した位置にそれぞれ配置されている。そして、各モニタ部41,42からは、それらの各光電素子41a,42aで受光された散乱光ELSの光量に応じた電気信号が制御装置18にそれぞれ出力される。
【0019】
また、光量計測装置40には、図2及び図3に示すように、レンズ29,34で発生した散乱光ELSのうち少なくとも一部をモニタ部41,42に導くための光ファイバ43,44が設けられている。これら各光ファイバ43,44は、それらの一端面43a,44a(図2及び図3では右端面)がレンズ29,34の側面の一部に対向すると共に、それらの他端面43b,44b(図3では左端面)がモニタ部41,42の光電素子41a,42aの受光面に対向するようにそれぞれ形成されている。すなわち、各レンズ29,34で発生した散乱光ELSのうち光ファイバ43,44の一端面43a,44aに対向する部位から射出された散乱光ELSは、光ファイバ43,44を介してモニタ部41,42にそれぞれ導かれ、該モニタ部41,42の光電素子41a,42aにそれぞれ受光される。
【0020】
なお、各レンズ29,34の側面のうち光ファイバ43,44の一端面43a,44aと対向する部位は、散乱光ELSが射出されやすいように、それぞれ平坦に研磨されている。一方、各レンズ29,34の側面のうち光ファイバ43,44の一端面43a,44aに対向していない部位には、図3に示すように、該部位からの散乱光ELSの射出を規制するための略「C」字状の規制部材45がそれぞれ設けられている。
【0021】
次に、本実施形態の制御装置18の電気的な構成について説明する。
図1に示すように、制御装置18には、図示しないCPU、ROM及びRAMが設けられている。ROMには、各種制御処理(後述する光量調整処理等)及び各種閾値(後述する変動量下限値、変動量上限値等)などが予め記憶されている。また、RAMには、露光装置11の駆動中に適宜書き換えられる各種情報(後述する変動量など)が一時記憶される。
【0022】
次に、本実施形態の制御装置18が実行する各種制御処理ルーチンのうち、ウエハWを照射する露光光ELの照射量を予め設定された所定の許容範囲内に維持するための光量調整処理ルーチンについて図4に示すフローチャートに基づき説明する。
【0023】
さて、制御装置18は、ウエハステージ17にて保持するウエハWを交換している間に光量調整処理ルーチンを実行する。そして、この光量調整処理ルーチンにおいて、制御装置18は、観察光学系14による観察結果に基づき、露光光源12から出力される露光光ELの光量が安定状態であるか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、制御装置18は、所定周期毎(例えば、0.01秒毎)に、観察光学系14の受光素子32から出力された電気信号に基づき露光光ELの光量を計測する。そして、制御装置18は、所定回数(例えば3回)連続して計測した露光光ELの各光量が同程度であった場合、露光光源12から出力される露光光ELの光量が安定状態であると判定する。ステップS10の判定結果が否定判定である場合、制御装置18は、露光光源12から出力される露光光ELの光量が不安定であると判断し、該露光光ELの光量が安定状態になるまでステップS10の判定処理を繰り返し実行する。
【0024】
一方、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、制御装置18は、第1モニタ部41からの電気信号に基づき第3コンデンサレンズ29で発生する散乱光ELSの光量を第1算出光量として算出する。そして、制御装置18は、予め設定された第1設定量に対する第1算出光量の変動量ELH_S(=第1算出光量―第1設定量)を算出する(ステップS11)。すなわち、散乱光ELSの第1算出量と照明光学系13からの露光光ELの射出量とは対応関係にあるため、ステップS11では、第1算出光量の変動量ELH_Sを算出することにより、照明光学系13から射出される露光光ELの変動量が算出されると言い換えることもできる。なお、第1設定量は、レチクルRを照射する露光光ELの光量が予め設定された第1照射量である場合に第3コンデンサレンズ29で発生し得る散乱光ELSの光量であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。また、上記第1照射量は、高効率及び高安定性を確保した状態でウエハWにパターン像を投影転写するために必要な光量である。
【0025】
続いて、制御装置18は、第2モニタ部42からの電気信号に基づき第2レンズ34で発生する散乱光ELSの光量を第2算出光量として算出する。そして、制御装置18は、予め設定された第2設定量に対する第2算出光量の変動量ELH_T(=第2算出光量―第2設定量)を算出する(ステップS12)。すなわち、散乱光ELSの第2算出量と投影光学系16からの露光光ELの射出量とは対応関係にあるため、ステップS12では、第2算出光量の変動量ELH_Tを算出することにより、投影光学系16から射出される露光光ELの変動量が算出されると言い換えることもできる。なお、第2設定量は、ウエハWを照射する露光光ELの光量が予め設定された第2照射量である場合に第2レンズ34で発生し得る散乱光ELSの光量であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。また、上記第2照射量は、高効率及び高安定性を確保した状態でウエハWにパターン像を投影転写するために必要な光量であって、レチクルRや第1レンズ33を通過する際の露光光ELの光量の損失を考慮して上記第1照射量よりも少ない量に設定される。
【0026】
続いて、制御装置18は、ステップS12で算出された変動量ELH_Tが、上記所定の許容範囲の下限値に相当する第2レンズ34における散乱光ELSの光量の変動量として予め設定された変動量下限値KELH_Tmin未満であるか否かを判定する(ステップS13)。この変動量下限値KELH_Tminは、露光光ELの光路に配置される各種光学素子の不具合(例えば、レンズ(石英)の短期透過率変動や光学素子の位置ずれ)に起因してウエハWを照射する露光光ELの照射量が不足であるか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。なお、短期透過率変動とは、石英からなる光学素子へのArFエキシマレーザ(露光光EL)の照射が開始されてから短期間(5分程度の間)、光学素子の透過率が変動する一方、照射が停止されると光学素子の透過率が元に戻ってしまう変動現象のことである。
【0027】
ステップS13の判定結果が肯定判定(ELH_T<KELH_Tmin)である場合、制御装置18は、出力される露光光ELの出力量が多くなるように露光光源12の駆動を制御し(ステップS14)、その処理を前述したステップS10に移行する。一方、ステップS13の判定結果が否定判定(ELH_T≧KELH_Tmin)である場合、制御装置18は、ステップS12で算出された変動量ELH_Tが、上記所定の許容範囲の上限値に相当する第2レンズ34における散乱光ELSの光量の変動量として予め設定された変動量上限値KELH_Tmaxを超えたか否かを判定する(ステップS15)。この変動量上限値KELH_Tmaxは、露光光ELの光路に配置される各種光学素子の不具合に起因してウエハWを照射する露光光ELの照射量が過剰であるか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
【0028】
ステップS15の判定結果が肯定判定(ELH_T>KELH_Tmax)である場合、制御装置18は、出力される露光光ELの出力量が少なくなるように露光光源12の駆動を制御し(ステップS16)、その処理を前述したステップS10に移行する。一方、ステップS15の判定結果が否定判定(KELH_Tmin≦KELH_T≦KELH_Tmax)である場合、制御装置18は、適切な照射量の露光光ELをウエハWに照射可能であると判断し、光量調整処理ルーチンを終了する。
【0029】
すなわち、露光光源12から出力される露光光ELの出力量を調整することにより、第2モニタ部42の第2光電素子42aに受光された散乱光ELSの第2算出量の変動量ELH_Tは、変動量下限値KELH_Tmin以上であって且つ変動量上限値KELH_Tmax以下に調整される。その結果、投影光学系16から射出される露光光ELの光量、即ちウエハWを照射する露光光ELの照射量は、上記所定の許容範囲内で維持される。そのため、ウエハWに対する露光光ELの光量不足や光量過剰の発生が抑制される結果、ウエハWから製造されるマイクロデバイスの品質低下、特にウエハWに形成されるパターンの線幅の均一性の低下が抑制される。
【0030】
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)投影光学系16を構成する第2レンズ34で発生した散乱光ELSをモニタし、該モニタした散乱光ELSの第2算出量に基づき投影光学系16から射出される露光光EL、即ちウエハWを照射する照射量の変動量が計測される。そのため、投影光学系16を構成する光学素子とは別に光散乱素子を露光光ELの光路に配置する従来の場合とは異なり、余分な光学素子が露光光ELの光路に配置されない分だけ、投影光学系16から射出される露光光ELの光量の損失を低減できる。したがって、露光光ELの光量の損失を増大させることなく、投影光学系16から射出される露光光ELの光量を計測できる。
【0031】
(2)また、従来の技術で用いた光散乱素子には、該光散乱素子に入射した露光光を積極的に散乱させるための散乱促進部が形成されている。そのため、ウエハWに投影転写されるパターン像の乱れを回避するために、投影光学系16内には、光散乱素子を配置できなかった。すなわち、光散乱素子の設置の自由度が低かった。この点、本実施形態の光量計測装置40は、露光光ELをレチクルRやウエハWに導くために設けられた光学素子(第3コンデンサレンズ29や第2レンズ34)で発生した散乱光ELSをモニタする構成である。そのため、散乱光ELSをモニタする光学素子を、必要に応じて適切に変更できる。
【0032】
(3)また、本実施形態では、従来の場合とは異なり、最もウエハWに近い位置に配置された光学素子である第2レンズ34で発生した散乱光ELSをモニタできる。そのため、投影光学系16内に上記光散乱素子を配置できない従来の場合に比して、ウエハWを照射する露光光ELの照射量が上記所定の許容範囲内であるか否かをより正確に判定できる。
【0033】
(4)各モニタ部41,42は、各レンズ29,34から離間した位置にそれぞれ配置されている。そのため、モニタ部41,42とレンズ29,34との間の干渉に基づく、モニタ部41,42での散乱光ELSの受光不良の発生を抑制できる。また、モニタ部41,42の光電素子41a,42aが散乱光ELSを受光することにより発生する該光電素子41a,42a内の熱がレンズ29,34に伝わることを抑制できる。したがって、光電素子41a,42aからの熱によるレンズ29,34の温度上昇を抑制できると共に、レンズ29,34の温度上昇に起因した該レンズ29,34の特性(例えば透過率)の変化を抑制できる。
【0034】
(5)ウエハWに照射される露光光の照射量は、上記所定の許容範囲内に設定される。そのため、ウエハWに対する露光光ELの光量不足や光量過剰の発生を抑制できると共に、ウエハWから製造されるマイクロデバイスの品質向上、特にウエハWに形成されるパターンの線幅の均一性の向上に貢献できる。
【0035】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5に従って説明する。なお、第2の実施形態は、投影光学系16を構成する全てのレンズ33,34に対応するモニタ部が設けられている点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
【0036】
図5に示すように、本実施形態の光量計測装置40は、第2レンズ34で発生する散乱光ELSをモニタする第2モニタ部42と、第1レンズ33で発生する散乱光ELSをモニタする第3モニタ部50とを備え、該各モニタ部42,50は、レンズ33,34に隣接するようにそれぞれ配置されている。すなわち、第2モニタ部42は、その第2光電素子42aが第2レンズ34の側面の一部に対向するように配置されると共に、第3モニタ部50は、その第3光電素子50aが第1レンズ33の側面の一部に対向するように配置されている。そして、各モニタ部42,50からは、それらの光電素子42a,50aで受光された散乱光ELSの光量に応じた電気信号が制御装置18にそれぞれ出力される。
【0037】
なお、本実施形態の光量計測装置40は、ウエハWを照射する露光光ELの照射量の変動量を計測するだけではなく、各レンズ33,34での光量の損失の変動具合も検出可能である。すなわち、もし仮に第1レンズ33の位置ずれや変形などが発生したとすると、第1レンズ33から射出される露光光ELの光量が変動する結果、第2レンズ34に入射する露光光ELの光量も変動する。その結果、第3モニタ部50の第3光電素子50aが受光する散乱光ELSの受光量は、変動しない一方で、第2モニタ部42の第2光電素子42aが受光する散乱光ELSの受光量は、変動してしまう。
【0038】
そこで、本実施形態において、制御装置18は、定期的に各モニタ部42,50の光電素子42a,50aで受光される散乱光ELSの受光量をそれぞれ計測し、該各計測結果をRAMの所定領域にそれぞれ一時記憶させる。そして、制御装置18は、露光光源12側の光学素子(例えば第1レンズ33)で発生する散乱光ELSの受光量が略一定である一方で、該光学素子のウエハW側に配置された光学素子(例えば第2レンズ34)で発生する散乱光ELSの受光量に変動が見られた場合、露光光源12側の光学素子(例えば第1レンズ33)の位置ずれや変形が発生したと判定する。そして、制御装置18は、露光光源12側の光学素子(例えば第1レンズ33)の位置ずれや変形が発生した旨を報知させるべく図示しない報知手段(例えばスピーカ)を制御する。
【0039】
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(3)、(5)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(6)本実施形態の光量計測装置40は、投影光学系16を構成する各レンズ33,34で発生する散乱光ELSを個別に受光可能に構成されており、レンズ33,34毎の散乱光ELSの受光量の変動を計測している。そして、一つのレンズ(例えば第2レンズ34)において散乱光ELSの受光量の変動が見られると共に、該レンズの露光光源12側に配置された他のレンズ(例えば第1レンズ33)において散乱光ELSの受光量の変動が見られなかった場合には、他のレンズが位置ずれや変形したと判定される。そのため、設置位置の微調整や交換が必要となるレンズを容易に特定できる。
【0040】
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第1の実施形態において、光量計測装置40は、図6に示すように、第2レンズ34に対して複数(図4では4つ)のモニタ部42,55,56,57を設けた構成であってもよい。この場合、各モニタ部42,55〜57の光電素子42a,55a,56a,57aに第2レンズ34で発生した散乱光ELSを導くための各光ファイバ44の一端面44aは、第2レンズ34の周方向において等間隔に配置されることが望ましい。
【0041】
同様に、第2の実施形態において、光量計測装置40は、図7に示すように、第2レンズ34に対して複数(図4では4つ)のモニタ部42,55,56,57を設けた構成であってもよい。この場合、各モニタ部42,55〜57の光電素子42a,55a,56a,57aは、第2レンズ34の周方向において等間隔に配置されることが望ましい。
【0042】
・各実施形態において、レンズ29,34において光ファイバ44の一端面44aに対向しない部位には、規制部材45を設けなくてもよい。この場合、図6及び図7に示すように、第2レンズ34において光ファイバ44の一端面44a又はモニタ部42,55〜57に対向しない部位には、光を反射させるための光反射膜60をコーティングさせることが望ましい。
【0043】
・第1の実施形態において、第3コンデンサレンズ29で発生する散乱光ELSの第1算出光量の変動量ELH_Sに基づき、露光光源12から出力される露光光ELの光量を制御する構成であってもよい。
【0044】
・第1の実施形態において、レンズ29,34と光ファイバ43,44の一端面43a,44aとの間に、レンズ29,34から射出された散乱光ELSを集光させるための集光レンズをそれぞれ設けてもよい。この場合、光ファイバ43,44には、それらの一端面43a,44aを介して集光レンズにて集光された散乱光ELSが入射することになる。
【0045】
・第1の実施形態において、レンズ29,34で発生した散乱光ELSの少なくとも一部をモニタ部41,42に導くための散乱光伝導部は、光ファイバ43,44ではなく、複数の光学素子から構成されたものであってもよい。
【0046】
・各実施形態において、モニタ部41,42,50は、レンズ29,33,34の任意の部位から射出された散乱光ELSをモニタ可能な構成であってもよい。例えば、モニタ部41,42,50は、レンズ29,33,34の露光光源12側、即ち物体面側の面から射出された散乱光ELSをモニタする構成であってもよい。ただし、各モニタ部41,42,50を、露光光ELの光路外に配置することが望ましい。
【0047】
・第1の実施形態において、モニタ部は、反射型の光学素子(例えば第2反射ミラー28)で発生する散乱光ELSをモニタ可能な構成であってもよい。
・各実施形態において、光量調整処理を、レチクルRを露光光ELの光路外に配置した状態で実行するようにしてもよい。
【0048】
・第1の実施形態において、露光光ELの入射態様(例えば、入射位置や入射角度)が状況に応じて変更される光学素子(例えばアキシコンレンズ対)を有する照明光学系13では、該光学素子で発生した散乱光ELSをモニタする構成であってもよい。この場合、露光光ELの入射態様に応じて光学素子の散乱率が異なるため、該光学素子への露光光ELの入射態様に応じた演算式やマップを予めROMに記憶させておき、入射態様に応じた適切や演算式やマップを用いて照明光学系13から射出される露光光ELの変動量ELH_Sを算出することが望ましい。
【0049】
・各実施形態において、観察光学系14を設けなくてもよい。このように構成しても、光量計測装置40を設けることにより、照明光学系13や投影光学系16から射出される露光光ELの光量を計測できる。
【0050】
・各実施形態において、露光装置11は、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハなどへ回路パターンを転写する露光装置であってもよい。また、露光装置11は、液晶表示素子(LCD)などを含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッド等の製造に用いられて、デバイスパターンをセラミックウエハ等へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置などであってもよい。
【0051】
・また、各実施形態の照明光学系13を、レチクルRとウエハWとが相対移動した状態でレチクルRのパターンをウエハWへ転写し、ウエハWを順次ステップ移動させるスキャニング・ステッパに搭載してもよい。
【0052】
・各実施形態において、露光装置11を、可変パターン生成器(例えば、DMD(Digital Mirror Device又はDigital Micro-mirror Device))を用いたマスクレス露光装置であってもよい。
【0053】
・各実施形態において、露光光源12は、例えばg線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)等を供給可能な光源であってもよい。また、露光光源12は、DFB半導体レーザまたはファイバレーザから発振される赤外域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(またはエルビウムとイッテルビウムの双方)がドープされたファイバアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を供給可能な光源であってもよい。また、露光光源12は、波長が100nm程度以下の軟X線領域であるEUV(Extreme Ultraviolet )光やEB(Electron Beam )光を出力可能な光源であってもよい。
【0054】
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図8は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
【0055】
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
【0056】
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
【0057】
図9は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)おいては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
【0058】
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】第1の実施形態における露光装置を示す概略構成図。
【図2】散乱光が発生しているレンズの概略側面図。
【図3】散乱光が発生しているレンズの概略平面図。
【図4】第1の実施形態における光量調整処理ルーチンを説明するフローチャート。
【図5】第2の実施形態における光量計測装置を示す概略構成図。
【図6】別の実施形態の光量計測装置の一部を示す概略平面図。
【図7】他の別の実施形態の一部を示す概略平面図。
【図8】デバイスの製造例のフローチャート。
【図9】半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
【符号の説明】
【0060】
11…露光装置、12…露光光源、13…照明光学系、14…観察光学系、16…投影光学系、18…算出部としての制御装置、29,33,34…光学素子としてのレンズ、40…光量計測装置、41,42,50,55〜57…モニタ部、41a,42a,50a,55a〜57a…光電素子、43,44…散乱光伝導部としての光ファイバ、EL…露光光、ELS…散乱光、W…基板としてのウエハ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学素子を有する光学系から射出される光の光量を計測する光量計測装置であって、
前記光学素子に入射した光の一部が自然散乱することによって発生した散乱光をモニタするモニタ部と、
該モニタ部によってモニタされた散乱光の光量に基づき前記光学系から射出される光の光量を算出する算出部と
を備えた光量計測装置。
【請求項2】
前記光学素子で発生した散乱光を前記モニタ部側に導くための散乱光伝導部をさらに備えた請求項1に記載の光量計測装置。
【請求項3】
前記散乱光伝導部は、光ファイバである請求項2に記載の光量計測装置。
【請求項4】
前記光学系は、複数の光学素子を有しており、
前記モニタ部は、該各光学素子のうち前記光学系の射出側に配置された光学素子で発生した前記散乱光をモニタする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の光量計測装置。
【請求項5】
前記光学系は、複数の光学素子を有しており、
前記モニタ部は、前記各光学素子で発生した前記散乱光を個別にモニタ可能に構成されると共に、前記算出部は、前記各光学素子で発生した散乱光の光量に基づき前記各光学素子から射出される光の光量を算出する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の光量計測装置。
【請求項6】
前記モニタ部は、前記光学素子で発生した前記散乱光を受光し、該受光した光量に応じた電気信号を前記算出部側に出力する光電素子を有する請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の光量計測装置。
【請求項7】
光源から出力された光を所定のパターンへ導く照明光学系であって、
前記光の光路に配置された光学素子と、
前記照明光学系から射出される光の光量に対応する量を計測するための、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の光量計測装置と
を備えた照明光学系。
【請求項8】
光源から出力された光が所定のパターンを照射することにより形成されたパターン像を感光性材料が塗布された基板上に投影するための投影光学系であって、
前記光の光路に配置された光学素子と、
前記投影光学系から射出される光の光量に対応する量を計測するための、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の光量計測装置と
を備えた投影光学系。
【請求項9】
請求項7に記載の照明光学系と、
光源から出力された光が前記照明光学系を介して前記所定のパターンを照射することにより形成されたパターン像を感光性材料が塗布された基板上に投影するための投影光学系と
を備えた露光装置。
【請求項10】
光源から出力された光を所定のパターンへ導く照明光学系と、
請求項8に記載の投影光学系と
を備えた露光装置。
【請求項11】
前記所定のパターンよりも前記光源側に配置され、該光源から出力された光の光学的特性を観察可能な観察光学系をさらに備えた請求項9又は請求項10に記載の露光装置。
【請求項12】
請求項9〜請求項11のうち何れか一項に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンに基づくパターン像を前記基板の表面に露光する露光ステップと、
該露光ステップ後において、前記基板を現像して前記パターン像に対応する形状のマスク層を前記基板の表面に形成する現像ステップと、
該現像ステップ後において、前記マスク層を介して前記基板の表面を加工する加工ステップと
を含むデバイスの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−194158(P2009−194158A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33389(P2008−33389)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】