説明

内燃機関および回転電機を動力源として備える車両

【課題】内燃機関および回転電機を動力源として備えた車両において、蓄電機構と燃料タンクとの搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保する。
【解決手段】ハイブリッド車両は、リヤフロアパネル100、クロスビーム414、リヤシート500、電池パック600、および燃料タンク700を含む。リヤフロアパネル100におけるリヤシート500の後方には、隆起部110が形成される。クロスビーム414は、隆起部110の下方の領域に設けられる。電池パック600は、リヤシート500とリヤフロアパネル100との間に設けられる。燃料タンク700は、隆起部110の下方の領域に設けられ、クロスビーム414の後方に設けられた本体部710と、第1クロスメンバ310とクロスビーム414とに挟まれた空間に延びるように本体部710の上部側面から前方に突出する突出部720とで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関および回転電機を動力源として備える車両に関し、特に、回転電機の駆動電力を蓄積する蓄電装置と内燃機関で燃焼される燃料を貯留する燃料タンクとを搭載する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
走行用のモータに供給する電力を蓄電するバッテリをリヤシートの後方のトランクルームに配置するハイブリッド車両が公知である。ハイブリッド車両においては、車両衝突時の衝撃からバッテリを保護する必要があるが、バッテリ保護のために特別な補強を施すと、車体重量が増加して走行性能を低下させるという問題がある。このような問題を解決する技術が、たとえば特開2007−8443号公報(特許文献1)に開示されている。
【0003】
この公報に開示された車両用電源装置は、車両を走行させるモータにバッテリからの電力を供給する。この車両は、バッテリを収納するバッテリボックスと、リヤシートと、車体前後方向に延びる左右のサイドフレームと、リヤシートのシートクッションの前部下面で左右のサイドフレームを接続するクロスメンバと、左右のサイドフレーム、クロスメンバおよびシートクッションの下面に囲まれた空間に設けられた燃料タンクとを含む。左右のサイドフレームは、リヤシート後方のリヤホイールハウスに対応する位置に上方に湾曲する湾曲部を備える。湾曲部の頂点間にバッテリボックスの左右両端部が接続される。バッテリボックスの一部は湾曲部の頂点より上方に突出する。
【0004】
この公報に開示された車両用電源装置によると、バッテリを収納するバッテリボックスを左右のサイドフレーム間に搭載したので、左右のサイドフレームで側面衝突時の衝撃からバッテリボックスを保護することができるだけでなく、バッテリボックスの容積を最大限に確保することができる。さらに、バッテリボックスの左右両端部を左右のサイドフレームに連結したので、バッテリボックスを車体に強固に搭載することが可能になるだけでなく、バッテリボックスによって左右のサイドフレームの剛性を高めることができる。
【特許文献1】特開2007−8443号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された車両用電源装置においては、バッテリボックスの一部が左右のサイドフレームの湾曲部の頂点より上方に突出するため、リヤシート後方の車両室内(トランクルーム)の空間が狭くなってしまい、居住性が損なわれてしまう。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、内燃機関および回転電機を動力源として備える車両において、リヤシート周辺のスペースを有効に活用することにより、蓄電装置と燃料タンクとの搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る車両は、内燃機関および回転電機を動力源として備える。この車両は、フロアパネルの上方に設けられたリヤシートと、リヤシートの下方の領域に設けられ、回転電機の駆動電力を蓄積する蓄電装置と、蓄電装置の後方かつフロアパネルの下方の領域に設けられ、内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクと、リヤシートの後方かつフロアパネルの下方の領域に設けられた、懸架部材および車両構造部材とを含む。燃料タンクは、懸架部材と車両構造部材とに挟まれた空間に延びるように設けられた部分を有する。
【0008】
第1の発明によると、内燃機関で燃焼される液体燃料は、通常、ガソリンやアルコールなどの揮発性の高い液体である。そのため、内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクには気密性が必要となる一方、燃料タンクの形状自体は比較的自由に形成することができ、複数の電池セルなどが内部に収容される蓄電装置よりも形状の制約が少ないと言える。そこで、懸架部材および車両構造部材が設けられておらず、まとまった大きさのスペースを確保することができるリヤシートの下方の領域に、蓄電装置が設けられる。燃料タンクは、蓄電装置の後方かつフロアパネルの下方の領域に設けられる。さらに、燃料タンクは、形状の制約が少ないという燃料タンクの特性を活かして、懸架部材と車両構造部材(たとえばクロスメンバ)とに挟まれた空間に延びるように設けられた部分を有する。これにより、通常はあまり使用しないリヤシートの下方の空きスペースを蓄電装置のスペースとして活用するとともに、フロアパネル下方(すなわち車両室外)における懸架部材と車両構造部材とに挟まれた狭いスペースを、蓄電装置よりも形状の制約が少ない燃料タンクのスペースとして有効に活用することができる。これにより、蓄電装置と燃料タンクとの搭載スペースを、車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。その結果、内燃機関および回転電機を動力源として備えた車両において、リヤシート周辺のスペースを有効に活用することにより、蓄電装置と燃料タンクとの搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる車両を提供することができる。
【0009】
第2の発明に係る車両においては、第1の発明の構成に加えて、懸架部材は、車両の左右方向に延びるように設けられる。車両構造部材は、リヤシートより後方のフロアパネルの下面に、車両の左右方向に延びるように設けられたクロスメンバである。
【0010】
第2の発明によると、懸架部材が、車両の左右方向に延びるように設けられる。さらに、クロスメンバが、リヤシートより後方(すなわち燃料タンクの上方)のフロアパネルの下面に、車両の左右方向に延びるように設けられる。そのため、懸架部材とクロスメンバとに挟まれた狭いスペースを燃料タンクのスペースとして有効に活用することができるとともに、車両の衝突時に車両の側方から荷重が加えられた場合において、特別な補強を施すことなくクロスメンバにより燃料タンクを保護することができる。
【0011】
第3の発明に係る車両は、第2の発明の構成に加えて、クロスメンバの両端にそれぞれ接続され、蓄電装置および燃料タンクよりも車両の左右方向の外側に、車両の前後方向に延びるように設けられた左右のサイドメンバをさらに含む。
【0012】
第3の発明によると、蓄電装置および燃料タンクが左右のサイドメンバの間に設けられる。そのため、車両の衝突などによって車両の側方から荷重が加えられた場合において、特別な補強を施すことなく左右のサイドメンバにより蓄電装置および燃料タンクを保護することができる。
【0013】
第4の発明に係る車両は、内燃機関および回転電機を動力源として備える。この車両は、フロアパネルの上方に設けられたリヤシートと、リヤシートの下方の領域に設けられ、回転電機の駆動電力を蓄積する蓄電装置と、蓄電装置の後方かつフロアパネルの下方の領域に設けられ、内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクと、リヤシートの後方かつフロアパネルの下方の領域に、車両の左右方向に延びるように設けられた懸架部材とを含む。燃料タンクは、懸架部材の近傍に設けられ、懸架部材との干渉を避けるための凹部を有する。
【0014】
第4の発明によると、内燃機関で燃焼される液体燃料は、通常、ガソリンやアルコールなどの揮発性の高い液体である。そのため、内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクには気密性が必要となる一方、燃料タンクの形状自体は比較的自由に形成することができ、複数の電池セルなどが内部に収容される蓄電装置よりも形状の制約が少ないと言える。そこで、懸架部材が設けられておらず、まとまった大きさのスペースを確保することができるリヤシートの下方の領域に、蓄電装置が設けられる。燃料タンクは、蓄電装置の後方かつフロアパネルの下方の領域に設けられる。さらに、燃料タンクは、形状の制約が少ないという燃料タンクの特性を活かして、懸架部材の近傍に設けられ、懸架部材との干渉を避けるための凹部を有する。これにより、通常はあまり使用しないリヤシートの下方の空きスペースを蓄電装置のスペースとして活用するとともに、フロアパネル下方(すなわち車両室外)における懸架部材周辺のスペースを、蓄電装置よりも形状の制約が少ない燃料タンクのスペースとして有効に活用することができる。これにより、蓄電装置と燃料タンクとの搭載スペースを、車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。その結果、内燃機関および回転電機を動力源として備えた車両において、リヤシート周辺のスペースを有効に活用することにより、蓄電装置と燃料タンクとの搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる車両を提供することができる。
【0015】
第5の発明に係る車両は、第4の発明の構成に加えて、蓄電装置および燃料タンクよりも車両の左右方向の外側に、車両の前後方向に延びるように設けられた左右のサイドメンバと、リヤシートより後方のフロアパネルの下面に設けられ、左右のサイドメンバを接続するクロスメンバとをさらに含む。
【0016】
第5の発明によると、蓄電装置および燃料タンクが左右のサイドメンバの間に設けられる。そのため、車両の衝突などによって車両の側方から荷重が加えられた場合に、特別な補強を施すことなく左右のサイドメンバにより蓄電装置および燃料タンクを保護することができる。特に、リヤシートの後方(すなわち燃料タンクの上方)におけるフロアパネルの下面にクロスメンバが設けられて左右のサイドメンバの剛性が高くなるため、特別な補強を施すことなく燃料タンクを的確に保護することができる。
【0017】
第6の発明に係る車両においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、フロアパネルは、リヤシートより後方の部分がリヤシートより前方の部分よりも高く形成される。
【0018】
第6の発明によると、たとえばフロアパネルと左右の後輪との干渉を抑制するために、フロアパネルにおけるリヤシートより後方の部分が前方の部分よりも高く形成される。これにより、リヤシートより後方のフロアパネル下の空間が大きくなるので、燃料タンクの容量をより大きく確保することができる。
【0019】
第7の発明に係る車両においては、第6の発明の構成に加えて、フロアパネルは、リヤシートの下方の部分が後方の部分より低く形成される。蓄電装置は、下方の部分とリヤシートの下面との間に設けられる。燃料タンクは、後方の部分の下方の領域に蓄電装置と略水平に設けられる。
【0020】
第7の発明によると、通常はあまり使用しないリヤシートの下面とフロアパネルとの間の車両室内の空きスペースに蓄電装置が設けられる。そのため、車両室内の居住性を損なうことなく蓄電装置を搭載できるだけでなく、蓄電装置の防塵や防寒もできる。さらに、フロアパネルは、リヤシートより後方の部分がリヤシートの下方の部分より高く形成され、この後方の部分の下方の領域に、燃料タンクが蓄電装置と略水平に設けられる。これにより、燃料タンクを車両室外に設けて車両室内の空間をより多く確保できる。さらに、燃料タンクが蓄電装置より下方に設けられる場合に比べて、燃料タンクの下端からリヤシートまでの高さを短くできるので、車両の重心を低くして車両の安定走行を実現することができる。
【0021】
第8の発明に係る車両においては、第6の発明の構成に加えて、フロアパネルは、リヤシートの下方の部分が後方の部分と略同じ高さに形成される。蓄電装置は、下方の部分の下方の領域に設けられる。燃料タンクは、後方の部分の下方の領域に蓄電装置と略水平に設けられる。
【0022】
第8の発明によると、リヤシートの下方のフロアパネル下の領域(すなわち車両室外)に蓄電装置が設けられるため、車両室内の居住性を損なうことなく蓄電装置を搭載できる。さらに、蓄電装置を車両室内に設ける場合に比べて、蓄電装置の内部および周辺で発生した水を車両室外に放出するための穴や蓄電装置に接続されたハーネスを車両室外に貫通させる穴をフロアパネルに設ける必要がなくなり、フロアパネルの加工工数を低減することができる。さらに、フロアパネルは、リヤシートより後方の部分がリヤシートの下方の部分と略同じ高さに形成され、この後方の部分の下方の領域に、燃料タンクが蓄電装置と略水平に設けられる。これにより、燃料タンクを車両室外に設けて車両室内の空間をより多く確保できる。さらに、燃料タンクが蓄電装置より下方に設けられる場合に比べて、燃料タンクの下端からリヤシートまでの高さを短くできるので、車両の重心を低くして車両の安定走行を実現することができる。
【0023】
第9の発明に係る車両は、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、リヤシートの下方の領域に設けられた蓄電装置に加えて、リヤシートの後方かつフロアパネルの上方の領域に設けられた蓄電装置をさらに含む。
【0024】
第9の発明によると、2つの蓄電装置のうち、一方がリヤシートの下方の領域に設けられ、他方が、リヤシートの後方かつフロアパネルの上方の領域に設けられる。これにより、2つの蓄電装置をリヤシートの後方の室内スペースに設ける場合に比べて、車両室内の居住性が損なわれることを最小限に抑えるとともに、車両の重心が後方に偏ることを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
<第1の実施の形態>
図1および図2を参照して、本発明の実施の形態に係る車両について説明する。なお、図1は車両の後部を上方から見た透視図である。図2は、図1の2−2線断面図である。
【0027】
この車両は、エンジンおよびモータジェネレータ(いずれも図示せず)を動力源とするハイブリッド車両である。エンジン、モータジェネレータおよびモータジェネレータに接続されるインバータ(図示せず)は、車両の前部のエンジンコンパートメント内に設けられる。車両は、リヤフロアパネル100、左右のサイドメンバ200R,200L、第1リヤクロスメンバ300、第2リヤクロスメンバ310、第3リヤクロスメンバ320、左右の後輪400R,400L、サスペンションメンバ410、リヤシート500、電池パック600、および燃料タンク700を含む。
【0028】
リヤフロアパネル100は、車両の後部の室内の床面を形成し、上方にはリヤシート500が設けられる。左右の後輪400R,400Lは、リヤシート500の後方かつリヤフロアパネル100の下方の領域に設けられる。リヤシート500の後方の車両室内の空間には、トランクルームが設けられる。リヤフロアパネル100におけるリヤシート500の後方には、後輪400R,400Lを覆う左右のホイールハウス部102R,102Lを回避するように上方に隆起する隆起部110が形成される(図2参照)。なお、リヤフロアパネル100におけるリヤシート500の前方部分と直下部分とは、隆起部110より低い位置に略水平に設けられる。
【0029】
左右のサイドメンバ200R,200Lは、リヤフロアパネル100の下面に接続され、電池パック600および燃料タンク700よりも車両左右方向外側に車両前後方向に延びるように設けられる。なお、左右のサイドメンバ200R,200Lも、リヤフロアパネル100と同様に、後輪400R,400Lを覆うホイールハウスに対応する位置が上方に隆起する。
【0030】
第1リヤクロスメンバ300、第2リヤクロスメンバ310、第3リヤクロスメンバ320は、車体の剛性を高めるために、それぞれ車両左右方向に延びるように設けられて左右のサイドメンバ200R,200Lに接続される。第1リヤクロスメンバ300は、リヤシート500の前部下方のリヤフロアパネル100の上面に設けられる。第2リヤクロスメンバ310は、リヤフロアパネル100の隆起部110の下面に設けられる。第3リヤクロスメンバ320は、リヤフロアパネル100の後端部の下面に設けられる。
【0031】
サスペンションメンバ410は、車両の懸架装置の構成部品であり、トレーリングアーム412R,412Lと、クロスビーム414とを含む。
【0032】
トレーリングアーム412Rは、後端が右側の後輪400Rに接続され、前端がサイドメンバ200Rに回動可能に接続される。トレーリングアーム412Lは、後端が左側の後輪400Lに接続され、前端がサイドメンバ200Lに回動可能に接続される。トレーリングアーム412Rとトレーリングアーム412Lとはそれぞれ独立して設けられ、トレーリングアーム412R,412Lの後端とサイドメンバ200R,200Lとの間には、それぞれショックアブソーバやコイルスプリング(いずれも図示せず)が接続される。車両走行時に後輪400R,400Lから入力される大きな荷重はショックアブソーバやコイルスプリングに吸収され、走行時のショックが緩和される。
【0033】
クロスビーム414は、リヤシート500の後方かつリヤフロアパネル100の下方の領域に設けられ、トレーリングアーム412R,412Lの車両前後方向の略中間点同士を連結する。
【0034】
電池パック600は、第1リヤクロスメンバ300、リヤシート500およびリヤフロアパネル100に囲まれた領域に設けられる。電池パック600は、略直方体に形成され、複数の電池セルを直列に接続した電池モジュールをさらに複数直列に接続して形成される二次電池を内部に収容する。電池パック600は、エンジンコンパートメント内に設けられたインバータとパワーケーブル610で接続され、インバータを経由してモータジェネレータに電力を供給したり、モータジェネレータが発電した電力を蓄電したりする。なお、電池パック600の下方のリヤフロアパネル100には、電池パック600の内部および周辺で発生した水を車両外部に放出するための水抜き穴620とパワーケーブル610の貫通穴622とが設けられる。
【0035】
燃料タンク700は、隆起部110の下面と左右の後輪400R,400Lとで囲まれた電池パック600の後方の領域に電池パック600と略水平に設けられ、左右のサイドメンバ200R,200Lに固定される。燃料タンク700は、ガソリンやアルコールなどのエンジンに供給される液体燃料を貯留する。燃料タンク700は、左右のトレーリングアーム412R,412L、ショックアブソーバおよびコイルスプリングを回避するように、左右のトレーリングアーム412R,412Lの間に設けられる。
【0036】
さらに、燃料タンク700は、クロスビーム414との干渉を避けるように形成される。具体的には、燃料タンク700は、クロスビーム414の後方に設けられた本体部710と、本体部710と一体的に設けられ、第1クロスメンバ310とクロスビーム414とに挟まれた空間に延びるように本体部710の上部側面から前方に突出する突出部720とで構成される。すなわち、燃料タンク700は、クロスビーム414に近い前方かつ下方の部分に、クロスビーム414との干渉を避けるための凹部を有する。なお、燃料タンク700の左端には、後方かつ上方に延びるフィラーチューブ(図示せず)が設けられ、フィラーチューブの上端には給油口(図示せず)が設けられる。
【0037】
以上のような構造に基づく、本実施の形態に係る車両の作用について説明する。上述のように、リヤフロアパネル100には、左右のホイールハウス部102R,102Lを回避するように上方に隆起する隆起部110が形成されるため、隆起部110の下方には、隆起部110以外のリヤフロアパネル100の下方よりも大きなスペースが生じる。しかし、隆起部110の下方の領域には、クロスビーム414が車両左右方向に延びるように設けられている。そのため、隆起部110の下方のスペースに部品を搭載するためには、部品の形状をクロスビーム414との干渉を回避した形状にする必要がある。
【0038】
ここで、エンジンに供給されるガソリンやアルコールなどの液体燃料は、揮発性の高い液体である。そのため、燃料タンク700には気密性が必要となる一方、燃料タンク700の形状自体は比較的自由に形成することが可能である。これに対し、電池パック600の形状は、内部に収容される複数の電池セルや電池モジュールの形状およびこれらの接続位置などの制約を受ける。すなわち、電池パック600に比べて、燃料タンク700は形状の制約が少ないと言える。
【0039】
そこで、リヤシート500とリヤフロアパネル100との間の空間に、電池パック600が設けられる。これにより、クロスビーム414の制約を受けずにまとまった大きさのスペースを確保することができるリヤシート500の下方のスペースを、電池パック600の搭載スペースとして活用することができる。さらに、通常はあまり使用しないリヤシート500の下方の車両室内に電池パック600が設けられるため、車両室内の居住性を損なうことなく、かつ電池パック600の防塵や防寒ができる。
【0040】
クロスビーム414が設けられている隆起部110の下方の領域には、燃料タンク700が設けられる。燃料タンク700は、形状の制約が少ないという特性を活かして、クロスビーム414の後方に設けられた本体部710と、第1クロスメンバ310とクロスビーム414との間に突出する突出部720とで構成される。これにより、本体部710の高さをクロスビーム414の制限を受けることなく十分に確保するとともに、第1クロスメンバ310とクロスビーム414とに挟まれた狭いスペースにも燃料を貯留する突出部720を設けることができる。そのため、隆起部110の下方の領域に燃料タンク700を搭載する場合であっても、燃料タンク700の容量を大きく確保することができる。これにより、隆起部110の下方の車両室外のスペースを燃料タンク700の搭載スペースとして有効に活用することができる。
【0041】
さらに、燃料タンク700と電池パック600とは略水平に設けられる。そのため、たとえば、燃料タンク700を隆起部110以外のリヤフロアパネル100の下方に設ける場合(すなわち燃料タンク700を電池パック600より下方に設ける場合)に比べて、燃料タンク700の下端からリヤシート500までの高さを短くできる。これにより、車両の重心を低くして車両の安定走行を実現することができる。
【0042】
なお、左右のサイドメンバ200R,200Lは、電池パック600および燃料タンク700よりも車両左右方向外側に車両前後方向に延びるように設けられている。左右のサイドメンバ200R,200Lは、第1リヤクロスメンバ300、第2リヤクロスメンバ310、第3リヤクロスメンバ320で接続されて剛性が高められている。そのため、車両の衝突などによって車両の側方から荷重が加えられた場合、左右のサイドメンバ200R,200Lにより電池パック600および燃料タンク700を保護することができる。特に、燃料タンク700が設けられる隆起部110の下面に第2リヤクロスメンバ310が設けられているため、側方からの荷重が大きい場合であっても、特別な補強を施すことなく燃料タンク700を保護することができる。
【0043】
以上のように、本実施の形態に係る車両によれば、クロスビームの制約を受けないリヤシートの下方の領域に電池パックが設けられる。クロスビームが設けられているリヤフロアパネルの隆起部の下方の領域に、電池パックより形状の制約が少ない燃料タンクが設けられる。燃料タンクは、クロスビームを回避しつつタンク容量を大きく確保するように設けられる。これにより、エンジンおよびモータジェネレータを動力源とする車両において、電池パックと燃料タンクとの搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。
【0044】
なお、本実施の形態においては、燃料タンク700を本体部710と突出部720とで構成する場合について説明したが、本体部710のみで燃料タンク容量を十分に確保できるのであれば、必ずしも突出部720を設ける必要はない。
【0045】
<第1の実施の形態の変形例>
上述の第1の実施の形態に係る車両の構成を、本変形例において以下のように変形してもよい。
【0046】
すなわち、上述の第1の実施の形態におけるリヤフロアパネル100および第1リヤクロスメンバ300に代えて、図3に示すように、リヤフロアパネル1100および第1リヤクロスメンバ1300を備える。
【0047】
リヤフロアパネル1100は、リヤシート500の下方から後方にかけて上方に隆起する隆起部1110が形成される。第1リヤクロスメンバ1300は、略垂直に設けられた隆起部1110の前端面に接続される。
【0048】
隆起部1110の下方の領域のうち、前側(すなわちリヤシート500の下方側)に電池パック600が設けられ、後側にクロスビーム414および燃料タンク700が設けられる。
【0049】
以上のように、隆起部1110の下方の領域のうち、クロスビーム414が設けられていない前側に電池パック600が設けられ、クロスビーム414が設けられる後側に燃料タンク700が設けられる。そのため、第1の実施の形態と同様に、電池パック600と燃料タンク700との搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。
【0050】
さらに、上述の第1の実施の形態とは異なり、電池パック600が車両室外に設けられるため、リヤフロアパネル1100に、水抜き穴やパワーケーブル用の貫通穴を設ける必要がなく、リヤフロアパネルの加工工数を低減することができる。
【0051】
<第2の実施の形態>
図4を参照して、本実施の形態に係る車両について説明する。本実施の形態に係る車両は、上述の第1の実施の形態に係る車両と比較して、リヤフロアパネル100、燃料タンク700、電池パック600、サスペンションメンバ410に代えて、リヤフロアパネル2100、燃料タンク1700、電池パック1600、スタビライザ420を含む点が異なる。これら以外の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両と同じ構成である。同じ構成については同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0052】
リヤフロアパネル2100には、リヤシート500の下方の車両前後方向中央から後方にかけて上方に隆起する隆起部2110が形成される。
【0053】
隆起部2110より前側のリヤシート500の下面とリヤフロアパネル2100と間に、電池パック1600が設けられる。隆起部2110の下方の領域には、スタビライザ420および燃料タンク1700が設けられる。
【0054】
スタビライザ420は、車両の懸架装置の構成部品である。スタビライザ420は、隆起部2110の下方の領域の後側に車両左右方向に延びるように設けられ、左右の後輪400R,400Lにそれぞれ設けられた左右のサスペンションアーム(図示せず)を連結する。
【0055】
燃料タンク1700は、隆起部2110の下方の領域に、電池パック1600と略水平に設けられる。燃料タンク1700は、スタビライザ420の前方に設けられた本体部1710と、本体部1710と一体的に設けられ、隆起部2110の下面とスタビライザ420との間に突出する突出部1720とで構成される。
【0056】
以上のように、本実施の形態に係る車両によれば、隆起部2110より前側のリヤシート500の下面とリヤフロアパネル2100と間に、電池パック1600が設けられる。一方、燃料タンク1700は、隆起部2110の下方の領域に設けられ、スタビライザ420の前方に設けられた本体部1710と、隆起部2110の下面とスタビライザ420との間に突出する突出部1720とで構成される。これにより、燃料タンク1700の容量を大きく確保することができる。そのため、第1の実施の形態と同様に、電池パック1600と燃料タンク1700との搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。
【0057】
<第2の実施の形態の変形例>
上述の第2の実施の形態に係る車両の構成を、本変形例において以下のように変形してもよい。
【0058】
すなわち、上述の第2の実施の形態におけるリヤフロアパネル2100および第1リヤクロスメンバ300に代えて、図5に示すように、上述の第1の実施の形態の変形例で説明したリヤフロアパネル1100および第1リヤクロスメンバ1300を備える。
【0059】
隆起部1110の下方の領域には、前側に電池パック1600が設けられ、後側に燃料タンク1700が設けられる。
【0060】
以上のように、隆起部1110の下方の領域のうち、スタビライザ420が設けられていない前側に電池パック1600が設けられ、スタビライザ420が設けられる後側に燃料タンク1700が設けられる。そのため、第2の実施の形態と同様に、電池パック1600と燃料タンク1700との搭載スペースを車両室内の居住性を損なうことなく確保することができる。さらに、電池パック1600が車両室外に設けられるため、上述の第1の実施の形態の変形例と同様に、リヤフロアパネル1100に水抜き穴やパワーケーブル用の貫通穴を設ける必要がなく、リヤフロアパネルの加工工数を低減することができる。
【0061】
<第3の実施の形態>
図6を参照して、本実施の形態に係る車両について説明する。本実施の形態に係る車両は、上述の第1の実施の形態に係る車両と比較して、電池パック2600およびジャンクションボックス800を加えた点が異なる。これら以外の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両と同じ構成である。同じ構成については同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0062】
電池パック2600は、エンジンルームに搭載されるインバータに対して電池パック600と並列に接続される。なお、電池パック2600が電池パック600と直列に接続されるようにしてもよい。また、電池パック2600が大容量のキャパシタであってもよい。電池パック2600は、隆起部110の上面に設けられる。
【0063】
ジャンクションボックス800は、電池パック600の後端と隆起部110の前側の傾斜面との間に設けられる。ジャンクションボックス800は、電池パック600および電池パック2600とインバータとの間に電気的に接続される。ジャンクションボックス800の内部には、電池パック600および電池パック2600とインバータとを接続したり遮断したりするシステムメインリレーが収容される。
【0064】
以上のように、本実施の形態に係る車両によれば、リヤシート500の下方の領域に電池パック600が設けられ、隆起部110の下方の領域に燃料タンク700が設けられる。これにより、上述した第1の実施の形態と同様に、電池パック600と燃料タンク700との搭載スペースを、室内スペースを犠牲にすることなく確保することができる。
【0065】
さらに、本実施の形態に係る車両には、電池パック600に加えて、電池パック2600が設けられる。電池パック2600は、隆起部110の上面に設けられる。これにより、リヤシート500の後方の室内スペースが狭くなるが、たとえば、電池パック600を隆起部110の上面に設け、電池パック600の上面に電池パック2600を設ける場合(図6の点線参照)に比べて、車両室内の居住性が損なわれることを最小限に抑えるとともに、車両の重心が高くなったり後方に偏ったりすることを抑制することができる。
【0066】
<第4の実施の形態>
図7を参照して、本実施の形態に係る車両について説明する。本実施の形態に係る車両は、上述の第1の実施の形態に係る車両と比較して、フロントシート廻りの構造を加えた点が異なる。これら以外の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両と同じ構成である。同じ構成については同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0067】
車両は、フロントフロアパネル3100、フロントシート1500、クロスメンバ1510、シートブラケット1520、シートレール1530、電池パック3600A、3600B、および燃料タンク2700を含む。
【0068】
フロントフロアパネル3100は、リヤフロアパネル100の前端に接続され、車両の前部の室内の床面を形成する。フロントフロアパネル3100の上方には、フロントシート1500が設けられる。フロントフロアパネル3100におけるフロントシート1500の後方には、上方に隆起する隆起部3110が形成される。
【0069】
クロスメンバ1510は、フロントシート1500の前部下方のフロントフロアパネル3100の上面に設けられる。クロスメンバ1510の上部には、シートブラケット1520が固定される。
【0070】
シートレール1530は、車両前後方向に略水平に延びるように設けられ、フロントシート1500の下面の左側と右側とに1本ずつ設けられる。シートレール1530の前端は、シートブラケット1520を経由してクロスメンバ1510に固定される。シートレール1530の後端は、隆起部3110の上面に固定される。
【0071】
フロントシート1500は、車両の左側と右側とに1脚ずつ設けられ、シートレール1530に前後にスライドできるように接続される。
【0072】
電池パック3600A、3600Bは、略直方体に形成され、インバータに対して電池パック600と並列に接続される。なお、電池パック3600A、3600Bが電池パック600と直列に接続されるようにしてもよい。
【0073】
電池パック3600Aは、フロントシート1500の下方のフロントフロアパネル3100の上面に設けられる。電池パック3600Bは、左右のフロントシート1500の間のフロントフロアパネル3100の上面に設けられる。
【0074】
燃料タンク2700は、隆起部3110の下方の領域に、電池パック3600Aと略水平に設けられる。
【0075】
以上のように、本実施の形態に係る車両によれば、電池パック600に加えて、電池パック3600A、3600Bが設けられ、燃料タンク700に加えて、燃料タンク2700が設けられる。
【0076】
電池パック3600Aは、フロントシート1500の下方の領域に設けられる。電池パック3600Bは、左右のフロントシート1500間のスペースに設けられる。さらに、燃料タンク2700は、フロントフロアパネル3100の隆起部3110の下方の領域に、燃料タンク2700と略平行に設けられる。
【0077】
そのため、たとえば電池パック3600A、3600Bおよび燃料タンク2700をリヤシート500の後方のトランクルームに設ける場合に比べて、車両の重心が後方に偏ることを抑制するとともに、トランクルームが狭くなることを抑制することができる。また、これにより、リヤシート500の後方に、サードシート(図7の一点鎖線参照)を設けることも可能となる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、フロントフロアパネル3100の隆起部3110の下方の領域に燃料タンク2700を設け、燃料タンク2700と略水平に電池パック3600Aを設けたが、電池パック3600Aおよび燃料タンク2700の搭載位置はこれに限定されない。たとえば、図8に示すように、フロントシート1500の下方のフロントフロアパネル3100に窪み部分を形成し、電池パック3600Aを窪み部分に設け、燃料タンク2700を窪み部分より後方のフロントフロアパネル3100の下方の領域に、電池パック3600Aと略水平に設けるようにしてもよい。
【0079】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の変形例に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る車両のリヤシート廻りの構造を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る車両のフロントシート廻りおよびリヤシート廻りの構造を示す図(その1)である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る車両のフロントシート廻りおよびリヤシート廻りの構造を示す図(その2)である。
【符号の説明】
【0081】
100,1100,2100 リヤフロアパネル、102R,102L ホイールハウス部、110,1110,2110,3110 隆起部、200R,200L サイドメンバ、300,1300 第1リヤクロスメンバ、310 第2リヤクロスメンバ、320 第3リヤクロスメンバ、400R,400L 後輪、410 サスペンションメンバ、
412R,412L トレーリングアーム、414 クロスビーム、420 スタビライザ、500 リヤシート、600,1600,2600,3600A,3600B 電池パック、610 パワーケーブル、620 水抜き穴、622 貫通穴、700,1700,2700 燃料タンク、710,1710 本体部、720,1720 突出部、800 ジャンクションボックス、1500 フロントシート、1510 クロスメンバ、1520 シートブラケット、1530 シートレール、3100 フロントフロアパネル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関および回転電機を動力源として備える車両であって、
フロアパネルの上方に設けられたリヤシートと、
前記リヤシートの下方の領域に設けられ、前記回転電機の駆動電力を蓄積する蓄電装置と、
前記蓄電装置の後方かつ前記フロアパネルの下方の領域に設けられ、前記内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクと、
前記リヤシートの後方かつ前記フロアパネルの下方の領域に設けられた、懸架部材および車両構造部材とを含み、
前記燃料タンクは、前記懸架部材と前記車両構造部材とに挟まれた空間に延びるように設けられた部分を有する、車両。
【請求項2】
前記懸架部材は、前記車両の左右方向に延びるように設けられ、
前記車両構造部材は、前記リヤシートより後方の前記フロアパネルの下面に、前記車両の左右方向に延びるように設けられたクロスメンバである、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記車両は、前記クロスメンバの両端にそれぞれ接続され、前記蓄電装置および前記燃料タンクよりも前記車両の左右方向の外側に、前記車両の前後方向に延びるように設けられた左右のサイドメンバをさらに含む、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
内燃機関および回転電機を動力源として備える車両であって、
フロアパネルの上方に設けられたリヤシートと、
前記リヤシートの下方の領域に設けられ、前記回転電機の駆動電力を蓄積する蓄電装置と、
前記蓄電装置の後方かつ前記フロアパネルの下方の領域に設けられ、前記内燃機関で燃焼される液体燃料を貯留する燃料タンクと、
前記リヤシートの後方かつ前記フロアパネルの下方の領域に、前記車両の左右方向に延びるように設けられた懸架部材とを含み、
前記燃料タンクは、前記懸架部材の近傍に設けられ、前記懸架部材との干渉を避けるための凹部を有する、車両。
【請求項5】
前記車両は、
前記蓄電装置および前記燃料タンクよりも前記車両の左右方向の外側に、前記車両の前後方向に延びるように設けられた左右のサイドメンバと、
前記リヤシートより後方の前記フロアパネルの下面に設けられ、前記左右のサイドメンバを接続するクロスメンバとをさらに含む、請求項4に記載の車両。
【請求項6】
前記フロアパネルは、前記リヤシートより後方の部分が前記リヤシートより前方の部分よりも高く形成される、請求項1〜5のいずれかに記載の車両。
【請求項7】
前記フロアパネルは、前記リヤシートの下方の部分が前記後方の部分より低く形成され、
前記蓄電装置は、前記下方の部分と前記リヤシートの下面との間に設けられ、
前記燃料タンクは、前記後方の部分の下方の領域に前記蓄電装置と略水平に設けられる、請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記フロアパネルは、前記リヤシートの下方の部分が前記後方の部分と略同じ高さに形成され、
前記蓄電装置は、前記下方の部分の下方の領域に設けられ、
前記燃料タンクは、前記後方の部分の下方の領域に前記蓄電装置と略水平に設けられる、請求項6に記載の車両。
【請求項9】
前記車両は、前記リヤシートの下方の領域に設けられた蓄電装置に加えて、前記リヤシートの後方かつ前記フロアパネルの上方の領域に設けられた蓄電装置をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−29159(P2009−29159A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192049(P2007−192049)
【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】