説明

冷え性を予防する組成物およびそれを含有する飲食品

【課題】 本発明は、冷え性を有する組成物およびそれを含有する化粧品および飲食品を提供するものである。
【解決手段】 大豆抽出物とオキアミ抽出物を必須成分とすることを特徴とする、冷え性を予防する組成物。大豆抽出物とオキアミ抽出物に、さらに、イチョウ葉抽出物あるいはヒハツ抽出物の1種あるいは複数種を加えることを特徴とする、冷え性を予防する組成物。それらの、組成物を納豆菌により発酵させた抽出物を得、これを含有することを特徴とする、冷え性を予防する組成物。および、これらの組成物を含有することを特徴とする、冷え性を予防する飲食品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷え性を防止する組成物およびそれを含有する飲食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
冷え性とは、一般的に、寒い所に長くいたり、冷たいものを食べたり飲んだりして体外、体内から冷やされた事により自律神経が緊張し、毛細血管及び抹消血管が収縮を起こしす事により、血液の循環が悪くなり血行不良を起こすことである。この血行の悪さが冷えと言う事になる。体の局部的な温度感覚の異常でその部分の血管の収縮で起こると考えられている。自律神経の機能低下、着類の薄着、生活習慣の乱れ、遺伝的要素などが重なり合い明確なことは解っていない。
【0003】
女性の場合、卵巣の働きが不安定で、ホルモン分泌に支障をきたし、更年期障害と同じ症状を起こす。その上、夜更かし、睡眠不足、無理なダイエット、運動不足が続けば便秘になりその結果手足の冷えとなってあらわれてくる。冷えの傾向のある人は胃痛を起こしやすい、便秘がちだ、貧血があるなど体調の悪さを訴える人が多く体全体の改善が必要である。
【0004】
冷え性で思いつくのは足であるが、そのほかにも手・腰・背中などが冷える人がいる。冷え性は女性特有の症状のひとつでが、男性にも訴える人もいる。女性の場合、生まれながら骨盤内臓器(生殖器など)をかかえていて、また毎月の生理が生体のハンディとなって、冷え性になりやすい。原因は、自律神経失調症、ホルモンの分泌障害、神経症、更年期障害、など考えられますが、はっきりとは解明されていない。手にふれてみると冷たいので、血液の循環が悪い、まずマッサージが効果的である。しかし、マッサージに要する費用も馬鹿にならないものである。
【0005】
肩こりに悩んでいる人は意外に多い。ある統計によると、男性の90%、女性の95%が肩こりに悩んだ経験を持っているとわれる。肩こりは、もはやストレス社会に生きる日本人の持病である。西洋人には、肩こりは少ない。日本の若い世代にも増加している。施術を必要とするようなひどい肩こりは四十代以降の働き盛り、特に女性に多く見られる。長時間、緊張を強いられる職業やデスクワーク中心の仕事に携わっている人はもちろん、最近では、OA機器を扱う二十代の女性が肩こりを訴えるケースも目立って増えてきた。
【0006】
肩こりは、肩や首の周囲の筋肉の血行が悪くなるために起こる。運動不足や姿勢の悪さ、筋力不足などが原因で、肩こりや痛みが出る。筋力が衰え始める40歳以上の世代、なかでも、なで肩のすらっとした女性に多い。肩こりが悪化すると、吐き気や頭痛、目がしょぼつくなどの症状が出る。首や肩、背中が重く感じ、机に座っているのが辛くなり、かなりの苦痛を伴うこともある。
【0007】
五十肩の原因は、筋肉機能の低下によるもので、腕が上がらない、腕は上げっても痛みがある。腕が後ろに回らない、などの症状がる。洋服を着ようとして、背中のファスナーを上げようとしたり、そでに手を通すため腕を上げたりしたとき、肩や腕に痛みを感じるようなことがあれば、五十肩の可能性がある。こうした症状は突然現れることが極めて多く、特に五十歳以上の年齢層で、女性に多く見られる。五十肩の痛みは、腕や肩を動かしたとき、何ともいえぬ不快感を伴う。痛みがあるからと言って、放置しておくと、肩の関節をつくる筋や腱が癒着し、肩が動かなくなってしまう。
【0008】
対応手段としては、3食バランスの良い食事を摂ることが基本である。三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質、血液循環を促すビタミンE、鉄も欠かせない。以下のようなことが対応手段の基本である。
1.からだをあたためる食事
からだをあたためる野菜は大根・かぶなどの冬が旬の根野菜なので、夏野菜でも加熱して、ねぎ・しょうが・とうがらしなどの薬味でからだをあたためる。
2.湯船につかる
シャワーだけで済まさず、冷房で冷えたからだは湯船につかって解消する。
3.冷房は弱く、無理なら服装で調節
室内と屋外の温度差は小さい方が良いが、職場などで冷房を弱く出来ない場合はひざ掛け・カーディガンなどを利用する。
4.靴下よりもレッグウォーマー・腹巻
冷たいからと締め付けるような靴下を履くのはかえって逆効果である。末端部分をあたためた方が血流はよくなる。
5.適度な運動、マッサージ
同じ姿勢を長時間続けていると血行が悪くなる。そんな時はマッサージが効果的である。ウォーキングなどの適度な運動も望ましい。
【0009】
特に、冷え性治療の第一歩は、食生活である。バランスのとれた食事を摂る必要がある。(できるだけ多くの種類の食品を摂る)ダイエット志向の若い女性の間で「生野菜サラダ」中心の食事が好まれる傾向にあるが、冷え性の改善を望む方には良くない。一般に水分を多く含む野菜を生でたべると体を冷やしてしまうからである。サラダを摂るなら、温野菜を中心にする。また、四季のはっきりしている日本は季節の「旬」が豊富です。「旬」のものは栄養素も豊富である。上手に「旬」を取り入れ、とくに冷え性対策には火をとおした調理が望ましい。栄養素は単独ではなく、複数で手を組んで作用する。冷え性改善にとくに強化したい栄養素はビタミンEやCをはじめ鉄分などのミネラル類と良質のタンパク質です。できるだけ食事の形で自然に摂ることがベストですが、あくまで、「プラスαの補い」として栄養補助食品は使用されるべきである。お酒は血行をよくし、体温を上昇させるので、適量は、とくに冷え性の方にはあたためて飲むことが望ましい。
【0010】
冷え性を解消する剤であるとか、機能食品は、すでにかなり多くの種類のものが、市販されている。例えば、
1.当帰芍薬散
貧血ぎみで足腰が冷え、小水の回数の多い冷え症に使う。一般にこのタイプの人は虚弱体質で疲れやすく、
顔色がすぐれず、頭が重く、めまいし、動悸などを訴える。
2.温経湯
虚弱体質で皮膚がカサカサして、常に足腰が冷え、生理不順でおりものがある冷え性に使う。こういう婦人は、唇が乾いて手足がほてる。この漢方薬を使うと、不妊症の人は婦人科器官の不必要な充血取り去られて、冷え性
が治り、子宮の機能が回復されて、妊娠しやすくなる。
3.苓姜朮甘湯
腰に氷をあてられたように冷えて、小水の近い人に用います。これは体内の水分が腰
に偏在しておこった冷え性で、子供の夜尿症にも使う。
4.人参湯
胃腸が弱くて、全身的に体力のない、新陳代謝機能の衰弱している、冷え性や冷房病に使う。強壮作用、疲労回復、糖尿病、がん、コレステロール、活性酵素、ダイエットへの効果がある。
5.真武湯
新陳代謝機能が衰えて活力がなく、疲れやすく、手足が冷え、腹痛や下痢する傾向のある冷え症や冷房病に使う。
6.八味丸
足腰が冷えて腰が痛み、精力の減退をおぼえ、夜何回も小水に起きる冷え性に使う。一般に老人の冷え性に使う。
7.桂枝加附子湯
新陳代謝機能が衰えて手足が冷え、神経痛、関節リュマチ、腰痛などの傾向のある、冷え性や冷房病に使う。
8.イチョウ葉エキス
冷え性、こり症、痴呆症、耳鳴り、めまい、記憶力や集中力低下の改善が期待される。
イチョウ葉にはあわせて30種類以上のフラボノイド、ギンコライドが含まれている事が発表され、最近注目されている成分の一つです。イチョウの出現は約2億5千年前であるとされている。イチョウ葉エキスの効果は毛細血管を保護し丈夫にする。血中コレステロールを減らす、血圧の降下作用、利尿作用、抗酸化作用が有り、アレルギーを抑える、シワを防ぐ効果がある。適応症状は脳血管障害、心筋梗塞、痴呆予防、気管支喘息、ストレス性胃腸炎、慢性耳鳴り、頭痛、老化防止、冷え性対策に、便秘対策に、肩こり解消に、腰痛対策に、高血圧予防に、糖尿病予防に、動脈硬化予防に効果的である。
9.納豆キナーゼ
ナットウキナーゼは納豆菌がつくる酵素であり、血栓形成を予防し血流の流れを改善し、赤血球の弾力を回復する。細胞の酸化を防ぐビタミンも含まれているので血管細胞を若か若かしく保つ。痴呆予防に効果的。血栓溶解、心臓病、高血圧、血管の老化、ボケ、脳血流障害、皮膚の老化、血液サラサラ作用の効果がある。
【0011】
次に特許文献について、みると以下のようなものがある。
特開2004−18512号公報(特許文献1)には、カカオ豆加工物を含むことを特徴とする冷え性改善用組成物。カカオ豆加工物は、コーヒーや緑茶等と比べても優れた冷え性改善効果を有する。また、カカオ豆由来の成分による血流障害改善効果、例えば血管拡張作用や、それによる利尿作用等も同時に期待され、更には、冷え性の中〜長期的な改善に有効とされる栄養素である鉄分やマグネシウムが豊富に含まれており、加えてリラックス効果による精神状態の安定によりストレスの軽減も期待されるので、カカオ豆加工物は、個々の各成分によるのみだけでなく、全体としても理想的な冷え性改善効果を発揮すると考えられることが開示されている。
【0012】
特開2003−95966号公報(特許文献2)には、イチョウ葉エキスを有効成分として含む脳梗塞後遺症治療剤に関するものであり、意識障害、運動障害、言語障害、失語症、感情障害、思考障害、感覚障害、記憶障害及び姿勢異常などの脳梗塞後遺症の改善に有効である。本発明はまた、イチョウ葉エキスを有効成分として含む冷え性および現代病としての「クーラー病」治療剤にも関しての開示がなされている。
【0013】
特開2003−70449号公報(特許文献3)には、ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物を原料として含む飲料。ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物を原料として含む食品。ボケ属植物の未熟果実を原料として含み、製造過程において、この果実を煮ることを特徴とする飲料または食品。ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物を原料として含み、製造過程において、砂糖および/または蜂蜜を添加することを特徴とする飲料または食品。ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物を有効成分として含み、ボケ属植物の果実またはその抽出物の効用または効能として伝承的に知られている滋養強壮、疲労回復、利尿、整腸作用または、咳、痰、リウマチ、貧血、低血圧、下肢の筋肉の疼痛、冷え性等の症状を改善する作用を有することを特徴とする飲料または食品。ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物を有効成分として含み、人体におけるアレルギー体質を改善する作用を有することを特徴とする飲料または食品。ボケ属植物の未熟果実および/またはボケ属植物の未熟果実抽出物が、学名Chaenomeles
speciosa(Sweet)Nakai、Ch−aenomeles lagenaria Koidzumi、Chaeno−meles
cathayensis(Hemsley)Schneider、Chaenomeles
japonica(Thunb.)Spachであるボケ属植物のうち、少なくともいずれか1種類のボケ属植物の未熟果実および/または少なくともいずれか1種類のボケ属植物の未熟果実抽出物である飲料または食品が開示されている。
【0014】
特開2003−40788号公報(特許文献4)には、コショウ科コショウ属植物のヒハツ(Piper longum)の抽出物を有効成分として含有する冷え性改善剤。(A)ヒハツ抽出物と、(B)イチョウ葉、紅花、生姜、唐辛子、冬中夏草、梅肉、高麗ニンジン、ニンニク、マムシ、卵黄油、ドクダミ、ヨモギ、田七ニンジン、エゾウコギ、ウコギ、トウキ、センキュウ、シナモン、ニッケ、クズ、ニラ、ネギ、タマネギ、レンコン、ニンジン、ゴマ、海苔、ワカメ、カボチャ、ゴボウ、大根、キャベツ、小豆、ぶどう、ミカン、卵、鶏肉、牛肉、チーズ、さんま、えび、ビタミンB、ビタミンE、ユビキノン及び鉄からなる群より選ばれる1種又は2種以上の素材又はその抽出物とを含む冷え性改善用組成物が開示されている。
【0015】
特開2003−12512号公報(特許文献5)には、TCA回路におけるスクシニルCoAより川下の代謝中間体から選択される少なくとも2種以上の代謝中間体を、ヒトの体温を積極的に昇温させる体温昇温用成分として添加する技術が開示されている。
【0016】
特開2002−154980号公報(特許文献6)には、梅の種の粉砕物またはその処理物を含有することを特徴とする医薬。 胃潰瘍、胃拡張、胃酸過多、胃痛、胃痙攣、胸やけ、便秘、十二指腸潰瘍、ヘルペス、肩こり、生理痛、生理不順、冷え性、喘息、小児喘息、心臓疾患、疲労感、二日酔い、不眠症、膀胱炎、リウマチ、更年期障害、C型肝炎、肝臓病、花粉症、皮膚病、アトピー性皮膚炎、白血病、癌、動脈硬化、高血圧、ノイローゼ、かんの虫、寝小便、皮膚もしくは肌のしみ、高脂血症、糖尿病、前立腺肥大、痛風、肥満、脂肪肝、吐き気、不整脈、心筋梗塞、心臓病、アレルギー性疾患、各種ポリープ、バセドー病、甲状腺機能低下症または頭痛の予防または治療薬であることを特徴とする医薬および飲食品が開示されている。
【0017】
特開平11−43436号公報(特許文献7)には、トコフェロールリン酸エステルおよび/またはその塩を有効成分として含有することを特徴とする末梢血流障害予防・治療剤が開示されている。
【特許文献1】特開2004−18512号公報
【特許文献2】特開2003−95966号公報
【特許文献3】特開2003−70449号公報
【特許文献4】特開2003−40788号公報
【特許文献5】特開2003−12512号公報
【特許文献6】特開2002−154980号公報
【特許文献7】特開平11−43436号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、冷え性を予防する組成物を提供しようとするものであり、それが飲食品の用途に供することを課題とする。
【0019】
本発明者は、体の血液の流れを良くする効果のあるものとして、1.納豆菌、2.大豆、3.オキアミ、4.イチョウ葉、5.コショウ科コショウ属植物のヒハツ(Piper
longum)の相乗的作用効果に注目した。
【0020】
稲藁から枯草菌をスクリ−ニングすると、30〜35程の菌が分離される事は昔から判明している。これらの菌は、納豆菌の類縁性の菌(枯草菌)であるとされている。昔から日本には、微生物を利用した伝統的発酵食品が多く存在しているが、糸引納豆もその内の一品であり、安全しかも薬効に勝れた栄養素の豊富なことは他に類のない無塩発酵食品である。安全制と薬効、栄養素が保たれたのは、自然界で生存している納豆菌(枯草菌の一種)と大自然の大地から収穫された有機栽培の大豆と千年の長期間改良することなく自然に発酵さす技術によって造られてきたからである。古来より糸引納豆も医食同源として、古書「本朝食鑑」に記述されており、伝染病の予防によく食べられていたようであり特に、赤痢・チフス・風邪に民間療法として使われ、皮膚病のシラクモ、ハタケに糸引納豆の糸(粘り)を軟豪としてもちいられていたし、胃腸薬としても市販されている近年は、高血圧・脳血せん・心筋こうそくの予防に効果があるとの発見もあり、糸引納豆の糸(粘り)が骨粗しょう症に薬効があることが研究の結果判明された。
【0021】
糸(粘り)に含まれているビタミンKが体内のカルシウムを増す大きな役目を果たしている。精神の安定にも寄与されることも判り、納豆ご飯をまる呑みしても、糸(粘り)には、セルラーゼと言う酵素が含まれているので、消化を助ける力があり、そのうえ坑がん性免疫性を始め、0-157の食中毒に糸引納豆の粘り(糸)が病原性大腸菌に抗菌効果がある事が研究発表され話題となった。これらの薬効のある糸引納豆はすべて良品質のものでなくてはならない。
【0022】
自らが善玉菌となって悪玉菌をやっつける納豆菌と同時に、ビフィズス菌など他の善玉菌を増やしてやる。そんな力が納豆菌にある。摂取する納豆菌は胞子状になっていますからとても安定しているし、胃酸に出会っても簡単には死ぬことはない。その菌が胃を通り、あるものは途中で分裂繁殖し、あるものは胞子の形のまま腸に達する。その数も何億、という単位だとされている。腸の中には、善玉菌から悪玉菌に至るまでさまざまな腸内細菌があり、それらが相互に作用しながら、各種の酵素を製造したり腸の中の清掃を行なったりしている。納豆菌はそれらの善玉菌と共同して、特殊な酵素を作り出し、その酵素の力で便秘や下痢などで発生した腐敗菌を殺し、善玉菌を増やしている。これが現在推定されている納豆菌の整腸作用のしくみである。
【0023】
酵素と言えば、納豆菌の酵素作用は、すでに医学で実用化されており、消化剤が精製されている。最近、「食品の機能性」とか「機能性食品」という言葉がずいぶんいわれるようになったが、私たちが食べている食品を、生きていくうえで必要な栄養素である一次機能、食べたらおいしそうだなと感覚に訴える二次機能、さらにもう一つ、「生体調節機能」があるとして、三次機能と名づけられている。この第三の機能は、免疫力を高め、病気の予防や回復、老化の予防などのように私たちの身体の働きをコントロールし、健康なからだを維持する働きである。発酵食品である納豆には、栄養たっぷりの大豆と食欲をそそる納豆のおいしさに加え、三次機能の性質がことのほか高いように思われる。生のまま食べると下痢をするような豆のたんぱく質を微生物の力を借りて食べられる形へとつくりかえた発酵食品の納豆はまさに古代人の生活の知恵といえる。健康と寿命を延ばす要因にはいろいろなものがあるが、個人の注意により確実に健康を維持できる要因は食生活にある。納豆は、栄養豊富なうえに整腸作用に優れた発酵食品で、当時とても貴重な薬餌であった。
【0024】
次のような実験もある。「両足の付け根にガン細胞を移植したハツカネズミの片方の足にだけ、納豆菌を注入してその後のガンの発達を観察したところ、納豆菌を注入しなかった足にはガンが発生していたが、注入したほうにはガンはなく、あったとしても半分以下の確率だった。」このことが新聞に発表されて大きな話題となったが、納豆菌がどんなメカニズムでガンを抑えるかについては不明な部分がある。
【0025】
そのほか納豆菌の胞子にはどのような医学的な効果があるのか、それを実験するために高血圧になりやすい血統にあるラットを選出し、そのラットに高血圧の元とも言うべき塩分を与えて高血圧の素地を作りながら、これらのラットを二つのグループに分けて行った実験がある。そして一方には納豆を与え、一方には何も与えない実験をした。その結果は、納豆を与えたラットは高血圧になりにくく、長命であったのに対して、納豆を与えなかったラットは高血圧になり短命であった。その結果を踏まえて、納豆の何に効果があったかを調べたところ、納豆菌の胞子に強い血圧上昇防止力があるということが分かっている。
【0026】
同じくネズミによる実験であるが、納豆菌に含まれる成分を慢性すい炎を起こしていたネズミに与えたところ、改善したという実験報告がある。納豆菌の隠れた力に、最近、大きな注目を集めているのが血栓溶解酵素「ナットウキナーゼ」の発見である。これこそ納豆菌と大豆の出会いによって生まれた究極の成分と言える。というのも、このナットウキナーゼは大豆と納豆菌が出会うことでしか生まれないからである。大豆が納豆菌の作用によって発酵した結果生まれた、あの納豆独特の粘りに含まれている。
【0027】
ちなみにあの納豆のネバネバ成分のほとんどは、γ-グルタミン酸というアミノ酸の一種で旨味成分の一つである。このナットウキナーゼには、血栓ができるのを予防し血栓を溶かす働きがある。岡山県立短期大学の須見洋行氏は、納豆の成分効果を研究しようと、人工的に作った血栓(血の固まり)の上に納豆を乗せ、体温と同じ37℃に保って変化を見たところ、見事に血栓が溶解しているのが発見した。その原因成分を探ってみたところ、納豆のネバネバに含まれる一つの酵素に行き着き、それを納豆の名前にちなんで「ナットウキナーゼ」と呼ぶことにしたのである、納豆の中の一成分が、死亡原因において高い比率を占める心筋こうそくや脳血栓、脳卒中などの原因となる血栓を予防し、血栓を溶解する働きがある。今大きな社会問題にもなっているこれらの病気の後遺症、ボケをも防いてくれる可能性がある。
【0028】
血栓を予防するために人間の身体の中に分泌される成分にプラスミンという酵素があり、このプラスミンという酵素の合成には、血管壁の内側の細胞から血液中に放出されるある物質が必要であり、その物質が不足するから血栓症になると言われる。ナットウキナーゼはその物質と大きな関わりがあるらしいのであるが、でも分かっているのはそこまで。おそらくナットウキナーゼは、その物質の分泌を促進する働きがあると推定されているが、定かではない。ともあれ、このナットウキナーゼの働きが解明されれば、成人病予防、死亡率の低下、ボケの防止などに大きな力を発揮すると思われる。
【0029】
もちろん納豆を食べていれば、このナットウキナーゼは自然に摂取できる。動物実験によって、このナットウキナ一ゼは胃や腸に入っても活動を続けていると言われる、この点が納豆菌とよく似ていると思われる。血栓というのは、血管の中にゴミのような塊ができて、それが文字通り血管に栓をしたり、血液の流れを妨害したりするもので、そうなるとそこから先に血液が送られず細胞も死んでしまう。それが心臓に起これば「心筋梗塞」で、脳血管で起これば「脳梗塞」などになる。こうした急に激しい苦しみを伴うものに対して、微小血管の流れがしだいに悪くなり無自覚のうちに、その流域の脳細胞が弱ってくるのが脳血管性のボケである。血液中に常に大過剰量含まれているフィブリノーゲンという蛋白が、血小板という細胞、および血液凝固系と呼ばれる凝固を起こす複数の酵素の働きによって、固まってできたものがフィブリンである。
【0030】
ナットウキナーゼは血液中のプラスミンに似た強力な酵素で、納豆菌によって合成されるもので、大豆そのものや豆腐などの製品には含まれていない。動物実験でナットウキナーゼは胃(酸性)を通過し、腸(アルカリ性)でも活性は失われないし、経口で与えた場合でも、血管内の血栓の溶けることが既に確かめられている。それらを考え合わすと、納豆を日頃から食べていれば、血液中の血栓の溶解活性を高める効果が十分に期待できるといわれている。実はこうした血栓というのは、常に我々の体の中でできている。というのは、血管はいつもいろいろの原因で傷つき出血を起こす危険にさらされているわけで、それを防ぐために血栓は必要なのである。つまり、血栓とは、決して一方的に悪いものではなく、血栓ができている間に生体は血管を修復し、それが終わった後に、今度はすみやかに用済みとなった血栓を溶かすというわけである。そしてこの線維素(血栓のこと)を溶かすのが、線溶系と呼ばれる酵素群であり、この活性が先ほどの凝固系の活性とバランスがとれていればよいのだが、それが崩れた場合にいろいろな問題が起こってくる。
【0031】
さて、プランクトン、そのうちの動物プランクトン、とりわけ、オキアミ類の持つ栄養
成分に注目した。植物プランクトンには1ミクロン(1ミリの千分の1)に満たない原始的な藻類から、1ミリを越える大型の珪藻までさまざまなものがいる。一方、動物プランクトンにもさまざまな形や大きさのものがいて、それぞれの生活に合ったやり方で植物プランクトンを食べる。甲殻類のオキアミ類(数センチ)やカイアシ類(数ミリ)は口のまわりの脚を使って大型の藻類(数十〜数百ミクロン)をこしたり捉えたりして食べる。 原生生物のように非常に小さい動物プランクトン(数十〜数百ミクロン)は、さらに小さい藻類やバクテリアを餌にする。また、オタマボヤのように餌をこし分けるための特別なフルイを使って小さなプランクトンだけを食べるものもいる。
【0032】
オキアミ類は現在世界中で85種類が分類される。オキアミの「オキ」は「沖」を意味し、海洋の沿岸から沖合水域に広く分布し、基本的には終生浮遊生活を送る。オキアミ類は分類学上は甲殻類上綱、軟甲綱、真軟甲亜綱、ホンエビ上目、オキアミ目に属し、外観はアミ類やエビ類と類似しているが、分類学上は全く異なる動物群である。オキアミ類は他の甲殻類と同様に、脱皮変態して形が異なる発育段階を経て、成体となる。まず、卵が産み落とされて、それが孵化してノープリウス幼生となる。
【0033】
このノープリウス幼生は1、2期があり、その次にメタノープリウス幼生となる。メタノープリウス幼生が脱皮して、エビ型のカリプトピス幼生となる。カリプトピス幼生期は3期からなり、この期で体は基本的に二つに分かれ、口器が完成し餌が取れるようになる。続くファーシリア幼生は6期あり、この期間で腹脚や胸脚が発達し、鰓も出現し、発光器、尾節、複眼の発達もみられる。ジュベニルになると全ての脚が完成し、尾節も明確になり、体形は成体型となる。ただし、生殖腺が未発達で、第2次性徴はみられず、雌雄の判別は因難である。ナンキョクオキアミの場合、表層で産み落とされた卵は沈んでいく過程で、孵化までのステージが進んでいき、水深数千メートル付近で孵化する。孵化後ノープリウス幼生、メタノープリウス幼生と発育段階が進むに連れ、徐々に上層に上がっていき、餌の摂食が可能となるカリプトピス幼生、ファーシリア幼生のころには、餌となる植物プランクトン等がいる表層付近にたどり着くようになる。卵が沈降途中、水深500メートルくらいの大陸棚等に着いた場合はその場で卵の発育が進行し、幼生も大陸棚の海底付近で発育段階が進み、水深数千メートル付近で孵化したものと同様に、摂食できるころに表層付近に上昇することになる。
【0034】
一般的にオキアミ類は幼生期には植物プランクトンを餌としている。ジュベニルや成体のものは種類や生息環境によって、多少の違いがあるが、胸脚を用いた摂食が基本となる。最も多く見られる摂食方法はろ過摂食である。これは胸脚を広げて、海水中の植物プランクトンや小型の動物プランクトンをろ過する方法である。また、胸脚を使って、中型の動物プランクトン等を捕まえて食べる方法もある。氷の下についた植物プランクトンを胸脚を使って、掻き取ったり、泥中の生物を捕まえたり、海中のデトライタスを摂食したりと様々な摂食パターンがある。
【0035】
このようにオキアミ類は植物プランクトン等を食べ、そのオキアミを魚類等が餌とし、生体内部には豊富な栄養分がある。すなわち、EPA(やDHA)を含む植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、それをいわしなどの小型魚がエサにし、さらにまぐろなどの大型回遊魚がいわしなどを食べる”、という食物連鎖の結果、これらの魚の体内に蓄積されていると考えられている。EPAの主な作用は、血液の凝固を防ぎ、血流をよくする(血液サラサラ効果)悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。その結果、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高脂血症、高血圧、肥満といった生活習慣病の予防・改善に効果を発揮する。また
・アレルギー症状の予防・改善・抗がん作用 があることも知られている。血液の凝固を防ぎ、血流をよくする(血液サラサラ効果) ・悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす、でも酸化を防ぐ成分と一緒に摂らないとすぐに酸化してパワーを発揮できない。 “血液サラサラ効果”をはじめ、数々の優れた作用をもつEPA、DHAであるが、実は弱点もある。それは“体内で酸化されやすい”という性質。酸化されたEPA、DHAは体内の活性酸素を増やしてしまうので、からだにとってはかえってマイナスに働いてしまう。そこで、強力な抗酸化物質であるビタミンEやビタミンCとの併用が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0036】
本発明者は、下記の構成を要件とした冷え性を用組成物、およびそれを含有する飲食品を提供する。すなわち、
(1)大豆抽出物とオキアミ抽出物を必須成分とし、
(2)さらに、イチョウ葉抽出物あるいはヒハツ抽出物の1種あるいは複数種を加え、
(3)好ましくは、さらに、これら組成物を納豆菌により発酵させた抽出液を得、これを含有することを特徴とする、冷え性を予防する組成物およびそれを含有する飲食品を提供する。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、老化防止について、お肌の面から、および体内の面から、老化を防止する組成物およびそれを含有する化粧品及飲食品を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
(1)わさび抽出物とオキアミ抽出物を必須成分とし、(2)さらに、イチョウ葉抽出物あるいはヒハツ抽出物のいずれか1種または複数種を加え、(3)好ましくは、さらに、これら組成物を納豆菌により発酵させた発酵抽出液を得、これを含有することを特徴とする、冷え性の予防する組成物およびそれを含有する飲食品。
【実施例】
【0039】
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるみのではない。
[大豆の抽出液の調製]
乾燥粉砕した原料100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠
心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものを大豆抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの蒸留水に溶解したものを抽出液として調整した。
【0040】
[オキアミの抽出液の調製]
乾燥粉砕した原料100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをオキアミ抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの蒸留水に溶解したものを抽出液として調整した。
【0041】
[イチョウ葉の抽出液の調製]
乾燥粉砕した原料100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをイチョウ葉抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの蒸留水に溶解したものを抽出液として調整した。
【0042】
[ヒハツの抽出液の調製]
乾燥粉砕した原料100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをヒハツ葉抽出液とし、この抽出液を約50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、さらに凍結乾燥を行い、その後、10mlの蒸留水に溶解したものを抽出液として調整した。
【0043】
[納豆菌による発酵抽出液の調製]
(a)大豆の抽出液20ml、オキアミの抽出液10ml、イチョウ葉の抽出液10ml、ヒハツの抽出液10mlを混合し水で1Lに希釈調製してから、納豆菌を接種して、好気的条件下で、40℃で24時間発酵させ、さらに10℃の冷蔵庫で24時間熟成させたものを、再度10℃でろ過し、その後減圧下で、50mlまで濃縮し、納豆菌発酵抽出液とした。なお、(b)それぞれ大豆の抽出液と、オキアミの抽出液、イチョウ葉の抽出液あるいはヒハツの抽出液の場合は、25ml:25mlを水1Lに希釈してから、同様にして発酵させたのち、上述のようにして抽出液を得た。(c)大豆の抽出液50mlを水1Lに希釈してから、同様にして発酵させたのち、上述のようにして抽出液を得た。
【0044】
冷え性を予防する飲料を以下のように調製した。
【0045】
飲料は、全体100重量部のうち、以下を共通成分として、調製した。
A.レモン果汁 3.0
B.ビタミンC 0.02
C.精製水 残余
【0046】
血の流れを良くする機能成分は以下の通りである。
大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液では、2:1:1:1とした。
大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの納豆菌による醗酵液の場合も、上述のように、2:1:1:1で、それぞれの抽出液を配合した。
大豆抽出液と、それぞれの抽出液の場合は、上述のように、醗酵液の場合も、そうでない場合も、1:1とした。
飲料A
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 6.0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0047】
飲料B
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 6.0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0048】
飲料C
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 6.0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0049】
飲料D
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 6.0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0050】
飲料E
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 6.0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0051】
飲料F
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 6.0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0052】
飲料G
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 6.0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0053】
飲料H
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 6.0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0054】
飲料I
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 6.0
【0055】
飲料J
1.大豆・オキアミ・イチョウ葉・ヒハツの混合抽出液 0
2.大豆とオキアミの混合抽出液 0
3.大豆とイチョウ葉の混合抽出液 0
4.大豆とヒハツの混合抽出液 0
5.1の納豆菌による醗酵抽出液(a) 0
6.2の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
7.3の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
8.4の納豆菌による醗酵抽出液(b) 0
9.大豆の納豆菌による発酵抽出液(c) 0
【0056】
上記処方にて調製したについて実使用で体調の良さについての効果を検討した。体の血行が悪いとか、手足が冷えるとか、肩こりが気になるとかの自覚的症状を感じている10名の女性(年齢30才〜40才)に1日2回(毎朝、毎夜)10mlずつ1ヶ月にわたって飲んでもらい、各自の申告評価により、表1の結果を得た。表1から明らかなように、特定の配合の飲料は、冷え性の自覚的症状に対して改善効果を示した。また何らの好ましくない症状も発生しなかった。
【0057】
これらの結果は、判定方法の結果判定に基づく。老化防止効果テストの判定基準において、×とは飲用にもかかわらず何らの改善もみられないもの。
○とは上記の自覚的症状がやや改善されたと感じたもの。
◎とは上記の自覚的症状がすこぶる改善されたと感じたもの。
【0058】
表1
パネル a b c d e f g h i j
飲料A ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
飲料B ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○
飲料C ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ○
飲料D ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ◎

飲料E ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
飲料F ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎
飲料G ○ ○ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○
飲料H ○ ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ ◎ ○ ○
飲料I ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○
飲料J × × × × × × × × × ×
【0059】
表1より、(1)大豆抽出物とオキアミ抽出物を必須成分とし、(2)さらに、さらに、イチョウ葉抽出物およびヒハツ抽出物を加え、(3)これら組成物を納豆菌により発酵させた抽出液を得、これを含有する飲料を摂取することにより、大きな冷え性の予防効果が認められた。





















【特許請求の範囲】
【請求項1】
大豆抽出物とオキアミ抽出物を必須成分とすることを特徴とする、冷え性を予防する組成物。
【請求項2】
大豆抽出物とオキアミ抽出物に、さらに、イチョウ葉抽出物あるいはヒハツ抽出物の1種あるいは複数種を加えることを特徴とする、冷え性を予防する組成物。
【請求項3】
請求項1あるいは請求項2に記載の組成物を納豆菌により発酵させた抽出物を得、これを含有することを特徴とする、冷え性を予防する組成物。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の組成物を含有することを特徴とする、冷え性を予防する飲食品。






































【公開番号】特開2006−69955(P2006−69955A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−254953(P2004−254953)
【出願日】平成16年9月1日(2004.9.1)
【出願人】(304033502)
【Fターム(参考)】