処理チャンバの開口を封止するための方法および装置
【課題】半導体処理槽の開閉を行うバルブにおいて、バルブ前後の圧力差が大きくなっても問題なく操作可能なバルブを提供する。
【解決手段】開口を封止するように適合され、かつ第1の壁と、該第1の壁に形成された第1の開口115と、第2の壁と、該第2の壁に形成された第2の開口117とを有するバルブハウジング105を含むスリットバルブ101aを基本とし、該スリットバルブかつ該第2の開口を封止するように適合された封止部107と、該封止部107に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材109とを有する閉鎖部材103を含むスリットバルブ。
【解決手段】開口を封止するように適合され、かつ第1の壁と、該第1の壁に形成された第1の開口115と、第2の壁と、該第2の壁に形成された第2の開口117とを有するバルブハウジング105を含むスリットバルブ101aを基本とし、該スリットバルブかつ該第2の開口を封止するように適合された封止部107と、該封止部107に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材109とを有する閉鎖部材103を含むスリットバルブ。
【発明の詳細な説明】
【発明の内容】
【0001】
本出願は、2003年5月13日に出願された米国仮特許出願第60/470,140号の優先権を主張するものであり、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【技術分野】
【0002】
本発明は概して半導体デバイス製造に関し、より具体的には処理チャンバの開口を封止するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
基板処理チャンバは通常、広くかつ比較的短い封止可能な開口を介して基板転送チャンバと連通して、水平に配向された基板の挿入および除去を受け入れる。このような開口を封止するためにスリットバルブを使用することが知られている。例えば、スリットバルブの封止プレートは、開口を封止するために延長されたり、開口を介して基板の通過を許容するために後退されたりしてもよい。(1)摩擦による粒子の生成、および(2)弾性封止要素の不均一な圧縮という問題を回避するスリットバルブ設計が好ましい。
【0004】
あるタイプの基板処理ステップ時に、処理チャンバ内の高圧力がスリットバルブの封止プレートを外側に押圧するように、処理チャンバと転送チャンバとの間に圧力差が存在することがある。それによってスリットバルブにストレスと疲労がかかり、その量は圧力差によって増加する。フラットパネルディスプレイに用いられているような大きな基板に関する場合に(例えば、より大きな基板が処理チャンバと転送チャンバとの間のより大きな開口と、このような開口を封止するためのより大きな封止プレートとを必要とするなど)、圧力差の効果は悪化する。従来のスリットバルブは通常、大きな圧力差を受け入れるように設計されていない。従って、とりわけ大きな圧力差が用いられている場合に、処理チャンバの開口を封止するための方法および装置の改良が必要となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の実施形態において、開口を封止するように適合されたスリットバルブが提供されている。該スリットバルブは、(1)第1の壁と、(2)該第1の壁に形成された第1の開口と、(3)第2の壁と、(4)該第2の壁に形成された第2の開口とを有するバルブハウジングを含む。該スリットバルブはまた、該第2の壁に接触して該第2の開口を封止するように適合された封止部を有する閉鎖部材と、該封止部に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材とを含む。該スリットバルブはさらに、(1)該封止部を該第2の壁に向かって、かつ該第2の壁に接触して移動させ、(2)該第2の壁に対して封止部を支持するために、該支持部材を該封止部から離して、かつ該第1の壁に接触して移動させるように適合されている少なくとも1つの作動機構を含む。
【0006】
本発明の第2の実施形態において、開口を封止するための方法が提供されている。該方法は、(1)第1の壁と、(2)該第1の壁に形成された第1の開口と、(3)第2の壁と、(4)該第2の壁に形成された第2の開口とを有するバルブハウジングを提供するステップを含む。該方法はさらに、該第2の壁に接触して、該第2の開口を封止するように適合された封止部を有する閉鎖部材と、該封止部に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材とを提供するステップを含む。該方法はまた、(1)該封止部を該第2の壁に向かって、かつ該第2の壁に接触して移動させるステップと、(2)該封止部を該第2の壁に対して支持するために、該支持部材を該封止部から離して、かつ該第1の壁に接触して移動させるステップとを含む。多数の他の態様が提供されている。
【0007】
本発明の他の特徴および態様は、以下の詳細な説明、添付の請求項および添付の図面からより完全に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図1B】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図1C】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図2】図1A〜図1Cのチャンバ分離バルブの例示的実施形態を表す本発明のチャンバ分離バルブの斜視分解組み立て図である。
【図3A】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3B】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3C】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3D】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3E】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3F】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図4】図2のチャンバ分離バルブの第1の開口を封止するための例示的プロセスを図示するフローチャートである。
【図5】図3Fに示された閉鎖部材の長手方向後退位置に、図2のチャンバ分離バルブの閉鎖部材を置くための例示的プロセスを図示するフローチャートである。
【図6】図2のチャンバ分離バルブと、チャンバ分離バルブの機能を動作および/または調整するように適合されたスリットバルブコントロールモジュールとを含むスリットバルブシステムの概略図である。
【図7】図6のスリットバルブシステムの具体的実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1A〜図1Cは、チャンバ分離バルブ101を備える、本発明に従った装置の実施形態を図示する。また、以下の説明に鑑みると、図1A〜1Cは、その中に含有されている基板の処理のために処理チャンバPの加圧を許容するために、チャンバ分離バルブ101を使用して、(図1Aに仮想線で示されている)開口102を(図1Aに仮想線で示されている)隣接する処理チャンバPに封止するための本発明の方法の実施形態を図示している。
【0010】
チャンバ分離バルブ101は処理チャンバ開口102を封止するための閉鎖部材103を含んでいてもよい。加えて、チャンバ分離バルブ101は、その中に閉鎖部材103の少なくとも一部が移動可能に配置されているバルブハウジング105を備えていてもよい。チャンバ分離バルブ101を処理チャンバの開口と連動して使用可能にするために、チャンバ分離バルブ101のバルブハウジング105は、例えばシール(図示せず)がバルブハウジング105と、封止する処理チャンバ開口周辺の処理チャンバとの間に形成されるように、処理チャンバに対して置かれてもよい。
【0011】
閉鎖部材103は処理チャンバ開口102を封止するための封止部107を含んでいてもよい。例えば、封止部107を利用して、例えば処理チャンバ開口102と整列されているバルブハウジング105に開口を封止することによって、処理チャンバ開口102を間接的に封止してもよい。あるいは、封止部107は、封止部107が処理チャンバ開口102周辺を封止するように、処理チャンバPと直接接触(図示せず)して置かれてもよい。
【0012】
閉鎖部材103は、封止部107に対して移動可能なブレース部材109をさらに含んでいてもよい。例えば、ブレース部材109は、封止部107に対して延長したり、後退したりするように適合されてもよい。さらに、ブレース部材109は、例えば封止部107が上記の処理チャンバ開口102を封止するのに適切な場所にある場合に、封止部107を支持したり強化したりするように適合されてもよい。このような配置は、特に一般的なカンチレバー配置(図示せず)と比較して、処理チャンバP内の正圧に抵抗するのに必要な力量を削減および/または最小化してもよい点において本質的に効率的である。
【0013】
処理チャンバ開口102に対して閉鎖部材103の便宜的な移動を提供するために、閉鎖部材103はまた、封止部107から延びる延長部111を備えていてもよい。このような実施形態において、封止部107から間隔をあけられている延長部111の一端は、(例えば封止部107とブレース部材109の両方を延長部111を介して共に移動させることによって)閉鎖部材103が一体として移動させられるように、例えばバルブハウジング105の内部または外部に配置されているアクチュエータ(図2参照)によって把握および/または操作されるように適合されてもよい。例えば、閉鎖部材103は、(図1Bおよび1Cに示されているチャンバ分離バルブ101のそれぞれの構成間を横方向に、または図1Aおよび1Bに示されているチャンバ分離バルブ101のそれぞれの構成間を長手方向に)処理チャンバ開口102に対して、および/または処理チャンバ開口102から離れて延長部111を介して移動されてもよい。
【0014】
好ましくは、閉鎖部材103の延長部111は閉鎖部材103の封止部107に対して固定される。例えば、封止部107と延長部111は図1Aに示された一体型構造であってもよい。あるいは、延長部111は封止部107に固定的に結合されてもよい。
【0015】
バルブハウジング105は、エンクロージャ113と、エンクロージャ113への第1の開口115と、エンクロージャ113への第2の開口117とを画成してもよい。好ましくは、第1の開口115およびエンクロージャ113は処理チャンバ開口102との共通軸に沿って整列されて、またバルブハウジング105を介して、かつ処理チャンバPの内外に基板の通過を許容するようにサイズ設定される。例えば、第1の開口115は処理チャンバ開口102から間隔をあけられていてもよく、第2の開口117は、エンクロージャ113の他方の側に、処理チャンバ開口102と隣接して、共通軸で配置されてもよい。1つ以上の実施形態において、第2の開口117は、第2の開口117が本質的に処理チャンバ開口102の延長部を備えるように、処理チャンバ開口102と空気圧で連通して置かれてもよい。
【0016】
バルブハウジング105はさらに、その中に第1の開口115が形成された後部プレート119を備えていてもよい。後部プレート119は、(以下にさらに説明するように)封止時に閉鎖部材103の封止部107を支持するために、ブレース部材109が後部プレート119に接触して、かつ後部プレートを119を押圧することができるように適合され、また適切に設置されてもよい。
【0017】
バルブハウジング105はさらに、その中に第2の開口117が形成された前部プレート121を備えていてもよい。前部プレート121は、閉鎖部材103の封止部107が前部プレート121に接触して、かつ第2の開口117周辺を封止することができるように適合され、また適切に設置されてもよい。あるいは、上述のように、封止部107は処理チャンバPに直接接触して開口102を封止してもよい。
【0018】
動作において、図1Aに示されているように、チャンバ分離バルブ101の閉鎖部材103は、第1および第2の開口115、117に対する後退位置となるように適合され、閉鎖部材103は第1および第2の開口115、117から離れて(例えば下方に)間隔をあけられる。このような構成によって基板は、バルブハウジング105を介して、また処理チャンバPの内外に通過させられる。
【0019】
図1Aに示されているように、少なくとも一実施形態において、バルブハウジング105のエンクロージャ113は、依然としてバルブハウジング105を介する基板の通過を許容しつつ、閉鎖部材103の封止部107を取り囲んでもよい。また図1Aに示されているように、バルブハウジング105のエンクロージャ113は、例えば第1の間隙123をブレース部材109と後部プレート119の間に、第2の間隙125を封止部107と前部プレート121の間に提供するために、封止部107とブレース部材109を間隔をあけて取り囲んでもよい。
【0020】
閉鎖部材103は、図1Bに示されるように第1および第2の開口115、117に対する展開位置となるようにバルブハウジング105に対して移動されてもよく、封止部107は第1および第2の開口115、117の間に配置されている。好ましくは、このような展開中に、第1および第2の間隙123、125は、閉鎖部材103とバルブハウジング105の間に生じる恐れのある粒子生成摩擦および/または擦れを削減および/または排除するように維持される。閉鎖部材103が経路をブロックするために、基板(図示せず)がもはやバルブハウジング105を介して通過できないことは明らかである。
【0021】
図1Bにおいてバルブハウジング105の第2の開口117に対する後退位置に示されている閉鎖部材103は、図1Cに示されているように第2の開口117に対する展開位置に移動されてもよい。図1Cに示されているように、閉鎖部材103の封止部107は前部プレート121と接触しており、またバルブハウジング105の第2の開口117を封止させられてもよい。好ましくは、また図1Bおよび1Cに示されたチャンバ分離バルブ101によって明示されているように、閉鎖部材103の封止部107と、第2の開口117の封止につながるバルブハウジング105の前部プレート121との間の相対的運動は、摩擦による粒子生成の可能性を削減および/または排除するために、前部プレート121の法線となる方向に制限される。
【0022】
図1Cと図1Bを比較することによっても分かるように、チャンバ分離バルブ101は、ブレース部材109を処理チャンバ開口102から離して、かつバルブハウジング105の後部プレート119に接触して移動させるように、封止部107に対してブレース部材109を移動させる分離力を生成するように適合されてもよい。あるいは、ブレース部材109は、転送チャンバ(図示せず)の一部や別の構造的部材に接触させられてもよい。チャンバ分離バルブ101は、場合によっては、バルブハウジング105の前部プレート121に対して、または処理チャンバP(図1)に対して閉鎖部材103の封止部107を支持または補強するために、支持力を生成し、またブレース部材109を封止部107から離して付勢しようとしてもよい。このような支持力は任意の方法で、また閉鎖部材103に対する任意の場所で生成されてもよい。例えば、支持力は、ブレース部材109と封止部107の間に、例えばこれらの間に配置または形成された空気圧アクチュエータ(図2参照)によって生成および直接印加されてもよい。本発明の少なくとも一実施形態において、ブレース部材109は第1の開口115を封止しないという点に注目すべきである。
【0023】
図2は、図1A〜図1Cのチャンバ分離バルブ101の例示的実施形態を表す本発明のチャンバ分離バルブ101aの斜視分解組み立て図である。図3A〜図3Fは、チャンバ分離バルブ101aの長さに沿った種々の場所についてのチャンバ分離バルブ101aの、かつチャンバ分離バルブ101aの構造的かつ動作的態様を説明する断面組み立て側面図である。従って、チャンバ分離バルブ101を参照した上記の構造的かつ機能的説明はチャンバ分離バルブ101aにも適用し、同様の参照番号は図面において(例えば、構造の)対応する態様を示すのに使用される。
【0024】
図2および図3Aを参照すると、バルブハウジング105は、上部127と、上部127に結合された下部129とを備えていてもよい。上部127は、バルブハウジング105の後部プレート119が、転送チャンバ(図示せず)のバルブインタフェース部などの外部の対応する構造に対して封止されるように、弾性要素130(図3A)を含んでもよい。下部129は、バルブハウジング105の下部129をバルブハウジング105の上部127に対して封止するための弾性要素131(図3A)を含んでもよい。下部129はさらに、閉鎖部材103の延長部111がバルブハウジング105の外側に延長し、またバルブハウジング105に対する閉鎖部材103の長手方向(例えば縦方向)および横方向(例えば水平方向)の両方の移動を可能にするように適合された第1および第2のポート133(図2および3D)を含んでもよい。多少のポート133が必要または所望ならば特定されてもよい。
【0025】
図2を参照すると、閉鎖部材103は2つの延長部111を含んでおり、各延長部111は封止部107に結合されており、チャンバ分離バルブ101aは、各延長部111がポート133を介して延長するように構成されている。多少の延長部111が必要または所望ならば特定されてもよい。
【0026】
図2および図3A〜図3Fを参照すると、チャンバ分離バルブ101aは、例えばバルブハウジング105および/または処理チャンバ開口102(図1A)に対して閉鎖部材103を移動させるための展開機構134を備えていてもよい。例えば、展開機構134は、図3Fと3Dにそれぞれ示された、閉鎖部材103の長手方向後退位置と長手方向展開位置との間に閉鎖部材103を移動させるための1つ以上の第1のアクチュエータ135(図2および3A)を含んでもよい。第1のアクチュエータ135は多数の異なるタイプの適切なデバイスの1つであってもよい。例えば、図2および3Aの第1のアクチュエータ135によって具現化される空気圧駆動線形アクチュエータのようなものが、ベルトまたはスクリュー駆動アクチュエータであれば適切である。
【0027】
展開機構134はさらに、バルブハウジング105のエンクロージャ113(図3D)をポート133を介する汚れの侵入から保護するための1つ以上の外部ベローズ137(図2)を備えていてもよい。各外部ベローズ137は、閉鎖部材103の個別延長部111に対応しており、またこれを囲むように適合されている。多少の延長部111が存在する場合、外部ベローズ137の数はそれに応じて増減してもよい。各外部ベローズ137は、対応する延長部111が延長するポート133周辺のバルブハウジング105に搭載された第1の搭載フランジ139を含んでもよい。
【0028】
展開機構134はさらに、図3Dと図3Eにそれぞれ示された、閉鎖部材103の横方向後退位置と横方向展開位置との間に閉鎖部材103を移動させるための1つ以上の第2のアクチュエータ141(図2および3C)を含んでもよい。各第2のアクチュエータ141は、第1のアクチュエータ135を介してバルブハウジング105に移動可能に搭載されてもよい第1のサポートプレート143に搭載されてもよい。各第2のアクチュエータ141は多数の異なる適切なデバイスの1つであってもよい。例えば、図2および3Cの第2のアクチュエータ141によって具現化されたような、空気圧駆動線形アクチュエータは、ベルトまたはスクリュー駆動アクチュエータであれば、適切である。
【0029】
展開機構134は、第1のアクチュエータ135が第1のサポートプレート143をバルブハウジング105に対して長手方向に移動させると、第1のサポートプレート143を案内するように適合されてもよい。例えば、第1および第2のサポート149はバルブハウジング105に固定され、またこれから延長されてもよく、また第1のサポートプレート143は、例えば、好ましくは各サポート149に固定的に結合されたレール151と、第1および第2の対のトラック153とを介して、各サポート149にスライド可能に結合されてもよい。各対のトラック153は、第1のサポートプレート143の長手方向の移動を可能にするために、第1のサポートプレート143に固定的に結合されてもよく、またレール151に移動可能に結合されてもよい。
【0030】
図2、図3Cおよび図3Dを参照すると、展開機構134はさらに1つ以上のブラケット145を含んでもよく、各ブラケット145は、閉鎖部材103の封止部107から間隔をあけられた延長部111の一端に固定されている。展開機構134はまた第2のサポートプレート147を含んでもよく、第2のサポートプレート147は第2のアクチュエータ141を介して第1のサポートプレート143(および/またはバルブハウジング105)に移動可能に搭載されている。各ブラケット145は第2のサポートプレート147に結合されて、展開機構134が(例えば、長手方向や、横方向や、またはこれらの組み合わせで)閉鎖部材103を操作および/または移動させることができる手段を提供してもよい。
【0031】
展開機構134は、第2のアクチュエータ141が第1のサポートプレート143およびバルブハウジング105に対して横方向に第2のサポートプレート147を移動させると第2のサポートプレート147を案内するように、また(例えば、バルブハウジング105に対して閉鎖部材103の円滑な横方向変換を容易にするために)閉鎖部材103と、第2のサポートプレート147とブラケット145との結合重量によって表された鉛直力から、横方向に動作する第2のアクチュエータ141を分離するように適合されてもよい。例えば、図2および図3Bに示されているように、展開機構134はさらに第1のサポートプレート143の側部から延びる軸受155を備えてもよく、各ブラケット145は、軸受155のうちの1つのローラ部159を受け入れるように適合されたガイドスロット157を備えてもよい。従って、第2のサポートプレート147が第1のサポートプレート143に対して横方向に移動している間、軸受155と第1のサポートプレート143は、依然としてそのサブアセンブリを、軸受のローラ部159とブラケットのガイドスロット157との間の転倒(転回)連通を介して円滑に変換させつつ、閉鎖部材103と、ブラケット145と第2のサポートプレート147との重量の実質的にすべてを担持させられてもよい。
【0032】
図2のチャンバ分離バルブ101aの場合のように、バルブハウジング105の第1の開口115が相対的に長い場合について、ブレース部材109は、同様に伸張されたブレースプレート161を含んでもよい。ブレースプレート161は封止部107に面する第1のサイド163(図3C)を備えていてもよく、この上に複数の搭載ボス165(図3B)が提供されてもよい。複数の搭載ボス165の各々は、封止部107の非封止サイド169(図2)内に形成された複数のポケット(図2、図3Bも参照)のそれぞれの1つに延長するように適合されてもよい。同数の駆動プレート171(図2)のそれぞれ1つは各ポケット167(図3D参照)内に配置され、その中に延びるブレースプレート161の搭載ボス165に結合され、好ましくは固定されてもよい。それによって、ブレースプレート161と、搭載ボス165を介してブレースプレート161に結合された各駆動プレート171とを備えるサブアセンブリが形成されてもよい。
【0033】
閉鎖部材103は、ブレース部材109を、図3Dに示された(横方向)後退位置と、図3Eに示された展開つまり延長位置との間で前後に移動させるように適合されてもよい。例えば、作動デバイスは、(例えば、閉鎖部材103のサイズ全体を最小限大きくするためだけに)ブレース部材109および/または閉鎖部材103の封止部107内で用いられてもよい。例えば、閉鎖部材103は、図2および3B〜3Fを参照して後述するように少なくとも1つのブレースアクチュエータ173(図2および3E)を備えてもよい。
【0034】
図2のチャンバ分離バルブ101aの場合のように、第1の開口115が相対的に長い場合、(例えば、ポケット167を形成するために、ブレース部材109および/または封止部107の非封止サイド169で使用可能な部屋を介して封止部107に印加される必要のある支持力の大きさに応じて)閉鎖部材103は複数のブレースアクチュエータ173を含んでもよい。各ブレースアクチュエータ173は、上記の閉鎖部材103のコンポーネントのいくつか(例えば、封止部107のポケット167と、ブレース部材109の駆動プレート171)の部分から構成されるように、閉鎖部材103内に構築され、かつ/またはこの中に一体化されてもよい。加えて、各ブレースアクチュエータ173は、(例えば封止部107のポケットの167周辺の)封止部107の非封止サイド169に結合された搭載フランジ177を含む駆動プレートベローズ175(図3D)と、搭載フランジ177に取り付けられ、かつポケット167に延びている延長可能な壁部179とを備えていてもよく、この中で延長可能な壁部179は駆動プレート171に取り付けられている。
【0035】
図3Eを参照すると、各ブレースアクチュエータ173は、封止部107のポケット167(図3B参照)と、ブレース部材109の駆動プレート171と、駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179と、駆動プレートベローズ175の搭載フランジ177(図3D)とを備える圧力セル181を備えていてもよい。圧力セル181は、後部プレート119に対してブレース部材109を向けるために加圧ガスの外部ソース(図示せず)を介して膨張されてもよい。例えば、図3Eは、閉鎖部材103の封止部107がバルブハウジング105の前部プレート121に対して展開され、閉鎖部材103のブレース部材109がバルブハウジング105の後部プレート119に対して展開され、各駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179が相対的に圧縮されて、圧力セル181の体積が相対的に大きいというチャンバ分離バルブ101aの構成を図示している。
【0036】
あるいは、圧力セル181は減圧の外部ソースを介して収縮されてもよい。例えば、図3Dは、ブレース部材109が封止部107のポケット167(図3B)内に後退し、駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179が相対的に延長され、圧力セル181の体積(図3E)が相対的に小さいというチャンバ分離バルブ101aの構成を図示している。以下にさらに説明されるように、各ブレースアクチュエータ173はこのような圧力セル181を1つ備えていてもよく、また圧力セル181の体積および/または圧力セル181内の圧力(例えば空気圧や流体圧)の変化によって作動してもよい(例えばブレース部材109を移動させる/位置決めする/付勢する)。
【0037】
各ブレースアクチュエータ173は空気圧で活性化されてもよい。例えば、各ポケット167は、ポケット167の各々の壁を貫通する導管183(図3B)を介して空気圧で結合されてもよい。従って、閉鎖部材103のブレースアクチュエータ173の1つの圧力セル181に、膨張のための空気または流体圧、または場合によっては収縮のための減圧がかけられると、各ブレースアクチュエータ173の圧力セル181は同様に活性化される傾向がある。ブレースアクチュエータ173によって及ぼされたこのような総力は、導管183に存在する圧力によって、封止部107に対して(例えばこれに向かって、またはこれから離れて)ブレース部材109を移動させてもよい。
【0038】
例えば、閉鎖部材103が図3Fの長手方向後退位置にある場合、またはこの内外に移動中である場合にブレース部材109とバルブハウジング105間の接触を防止するために、閉鎖部材103は、ブレース部材109を封止部107内に後退させるために減圧ソース(図示せず)に導管183を暴露するように適合されてもよい。(閉鎖部材103の封止部107は前部プレート121から同様に後退されてもよい)。閉鎖部材103はまた、ブレース部材109を封止部107から離して延長させるために加圧ガスソース(図示せず)に導管183を暴露するように、および/または、完全に延長された場合には、封止部107を図3Eに示されたようにバルブハウジング105の前部プレート121に対して支持するために、ブレース部材109にバルブハウジング105の後部プレート119を押圧させるように適合されてもよい。
【0039】
減圧または加圧ガスのソースへの導管183の暴露は多数の方法のうちのいずれかで遂行可能である。例えば、ブラケット145の一方または両方とも、圧力フィッティング(図示せず)、例えば圧力ホースの端部フィッティングを受け取るように適合されたソケット185(図2)を含むことができる。圧力フィッティング(図示せず)は、これもまた延長部111内に形成され、かつ延長部111の封止部インタフェース191(図3C)につながる延長導管189(図3C)と連通している閉鎖部材103の延長部111内に形成された圧力ポート187(図3E)と合わさるように適合されてもよい。封止部インタフェース191は、封止部107の延長部インタフェース193を封止するように作られてもよい。弾性要素195は2つのインタフェース間のシールを提供してもよい。封止部107内のフィーダ導管197は延長部インタフェース193から封止部107の導管183につながってもよい。このような配置は、閉鎖部材103のブレースアクチュエータ173を空気圧で作動させ、(例えば常に)封止部107に対するブレース部材109の位置に正(positive)コントロールを行使する(例えば、必要ならば減圧または加圧ガスのいずれかを印加する)ための便宜的な手段を提供する。ブレースアクチュエータ173に減圧または加圧ガスを印加するための他の構成もまた用いられてもよい。
【0040】
駆動プレートベローズ175の各々の延長可能な壁部179が圧力セル181の膨張時に圧縮されることもまた注目されるべきである。このような配置によって、延長可能な壁部179は、延長可能な壁部179が圧力セルの膨張時に膨張されるならば、その場合よりもストレスおよび疲労が小さいことがあるために、駆動プレートベローズ175の使用寿命を増加させる。反対の配置もまた用いられてもよい。
【0041】
一実施形態において、閉鎖部材103の延長部111の各々は、閉鎖部材103の封止部107がバルブハウジング105の前部プレート121に接触すると、外部ベローズ137の第1の搭載フランジ139の内面154(図3D)に接触してもよい(図3E参照)こともさらに注目される。このような配置は、閉鎖部材103が(下記の)バルブハウジング105の前部プレート121に対して移動する程度まで正の(positive)自己整列制限を提供するアシストをしてもよい。例えば、延長部111と第1の搭載フランジ139が接触する場合のバルブハウジング105内の閉鎖部材103の位置は、閉鎖部材103の封止部107と前部プレート121間の弾性封止要素(図示せず)の所望の初期圧縮度に対応してもよく、必要とされる更なる圧縮は、封止部107を前部プレート121に支持するブレース部材109によって提供されてもよい。他の実施形態において、延長部111は、閉鎖部材103の封止部107が前部プレート121に接触する場合には、ベローズ137の内面154と接触していないままでもよい。
【0042】
図4は、チャンバ分離バルブ101aの第1の開口115を封止するための例示的プロセス400を図示するフローチャートである。図4を参照すると、プロセス400はステップ401で開始してもよい。ステップ402において、プロセス400は、閉鎖部材103(図2)の長手方向位置に応じてステップ403またはステップ404のいずれかに進む。閉鎖部材103が図3Fに図示された長手方向後退位置にある場合は、プロセス400はステップ403に進む。
【0043】
ステップ403において、閉鎖部材103は、図3Fの長手方向後退位置から、図3Dで図示された閉鎖部材103の長手方向展開位置に移動される。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135は、図3Fの長手方向後退位置から、図3Dの長手方向展開位置に閉鎖部材103を上昇させられてもよい。本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記上昇の前、その最中および/またはその後に、展開機構134は第2の間隙125(図1A)を維持し、1つ以上のブレースアクチュエータ173は第1の間隙123(図1A)を閉鎖部材103とバルブハウジング105間に維持し、閉鎖部材103の移動中の擦れおよび/または粒子生成から保護する。従って、いくつかのこのような実施形態において、展開機構134の第2のアクチュエータ141は、バルブハウジング105の前部プレート121から離れた横方向後退位置に閉鎖部材103を保持するように作動される。
【0044】
ステップ403の終わりに、閉鎖部材103は図3Dの縦方向展開位置にある。従って、プロセス400はステップ404に進む。
【0045】
ステップ404において、閉鎖部材103は横方向に展開される、例えば図3Dの閉鎖部材103の横方向後退位置から、図3Eに図示された閉鎖部材103の横方向展開位置に移動される。例えば、展開機構134の1つ以上の第2のアクチュエータ141(および/または1つ以上のブレースアクチュエータ173)は、図3Dの閉鎖部材103の横方向後退位置から図3Eの横方向展開位置まで閉鎖部材103を移動させられてもよい。第2のアクチュエータ141を作動解除(例えば減圧)することによって、延長部111は横方向に移動可能であってもよく、また1つ以上のブレースアクチュエータ173の膨張、延長部111や閉鎖部材103のスプリングバイアスなどが封止部107を前部プレート121に対して移動させてもよい。本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記横方向展開によって、閉鎖部材103の封止部107が、バルブハウジング105の前部プレート121と接触して移動されることになる。いくつかのこのような実施形態および/または他の実施形態において、閉鎖部材103の上記横方向展開によって、閉鎖部材103の延長部111が外部ベローズ137の第1の搭載フランジ139の対応する内面154に接触することになる。
【0046】
プロセス400のステップ405に進んで、閉鎖部材103のブレース部材109は横方向に展開される、例えば図3Eに図示されたブレース部材109の横方向展開位置に移動される。例えば、閉鎖部材103の1つ以上のブレースアクチュエータ173(図2)は、(例えば図3Dに図示されたような)封止部107に対する、かつ/またはこの中のブレース部材109の横方向後退位置から、図3Eの横方向展開位置にブレース部材109を移動させられてもよい。
【0047】
本発明の方法の1つ以上の実施形態において、ステップ405は、ステップ404が完了した後にのみ開始する。他の実施形態において、ステップ405およびステップ404は同時に実行され、かつ/または両ステップは、いずれかが完了する前に開始される。さらに別の実施形態において、ステップ404は、ステップ405が開始された後にのみ開始する。加えて、本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103および閉鎖部材103のブレース部材109の上記横方向展開の前、その最中および/またはその後に、展開機構134は、閉鎖部材103(図3E)の長手方向展開位置に閉鎖部材103を維持するために用いられる。例えば、第1のアクチュエータ135は、閉鎖部材103を上昇させた後に作動されたままであってもよい(ステップ402参照)。
【0048】
プロセス400のステップ406に進んで、封止部107は前部プレート121対して支持されて、その中に形成された第1の開口115を封止する。例えば、各ブレースアクチュエータ173の圧力セル181の圧力は、ブレース部材109を後部プレート119に対する場所に移動させるのには十分な比較的低圧であったものから(ステップ405参照)、加圧チャンバPが及ぼす圧力の予想大きさと同じ比較的高圧まで増加されてもよい。あるいは、ステップ405において圧力セル181を膨張させるために使用された圧力は予想圧力に抵抗するほど十分高く、または圧力がステップ405時に徐々にまたは段階的に適度な高圧に増加されていたら、その圧力は、支持力が必要とされる限り維持されてもよい。
【0049】
閉鎖部材103は長手方向および横方向の両方に展開され、ブレース部材109は横方向に展開され、封止部107は第1の開口115を封止するために前部プレート121に対して支持されることによって、プロセス400はステップ407で終了する。
【0050】
あるいは、プロセス400は1つ以上のステップで開始して、閉鎖部材103とバルブハウジング105間の第1および第2の間隙123、125は、展開機構134の第1のアクチュエータ135によって閉鎖部材103が長手方向に展開される(例えば、上昇される)前に存在することを保証してもよい。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、例えば減圧の印加によって支持方向と反対方向に用いられて、ブレース部材109が、閉鎖部材103の長手方向展開時に封止部107に対しておよび/またはこの中に(かつバルブハウジング105の後部プレート119から離れて)後退したままであることを保証してもよい。さらに、1つ以上の第2のアクチュエータ141は、(例えば、コイルスプリング(図示せず)などのバイアス要素の力によって、または圧力セル181の膨張によって生じる封止方向の移動による)例えば正圧の印加によって封止方向と反対方向に用いられて、閉鎖部材103の封止部107が、閉鎖部材103の長手方向展開時にバルブハウジング105の前部プレート121から離れて後退したままであることを保証してもよい。
【0051】
図5は、図3Fに示された閉鎖部材103の長手方向後退位置にチャンバ分離バルブ101aの閉鎖部材103を置くための例示的プロセス500を図示するフローチャートである。図5を参照すると、プロセス500はステップ501で開始する。ステップ502において、プロセス500は、ブレース部材109(図2)の横方向位置に応じてステップ503またはステップ504のいずれかに進む。ブレース部材109が横方向後退位置にない場合、プロセス500はステップ503に進む。
【0052】
ステップ503において、ブレース部材109は横方向に後退される、例えば、図3Dに示されているような横方向後退位置に移動される。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、図3Eに示されているようなブレース部材109の横方向展開位置から図3Dに示された横方向後退位置にブレース部材109を移動させられてもよい。
【0053】
ステップ504に進むと、プロセス500は、閉鎖部材103(図2)の横方向位置に応じて、ステップ505またはステップ506のいずれかに進む。閉鎖部材103が横方向後退位置にない場合、プロセス500はステップ505に進む。
【0054】
ステップ505において、閉鎖部材103は横方向に後退される、例えば図3Dに示されたような横方向後退位置に移動される。例えば、1つ以上の第2のアクチュエータ141は、図3Eに示されたような閉鎖部材103の横方向展開位置から図3Dに示された横方向後退位置に閉鎖部材103を移動させられてもよい。
【0055】
プロセス500の1つ以上の実施形態において、ステップ502、503、504および505のうちの2つ以上は同時に、または異なる順序で生じてもよい。加えて、ステップ505は、ステップ503が完了した後のみに開始する必要はない。また、プロセス500の1つ以上の実施形態において、ブレース部材109および閉鎖部材103のいずれかまたは両方の後退の前、その最中かつその後で、展開機構134は、閉鎖部材103(図3E)の縦方向展開位置に閉鎖部材103をアクティブに保持するために用いられてもよい。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135はこのために連続的に起動されてもよい。
【0056】
ステップ506に進むと、閉鎖部材103は、図3Fに示されるように閉鎖部材103の長手方向後退位置に移動される。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135は、図3Dに示されたような長手方向展開位置から図3Fに示された長手方向後退位置に閉鎖部材103を移動させられてもよい。プロセス500の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記後退の前、その最中および/またはその後に、展開機構134および1つ以上のブレースアクチュエータ173は第1および第2の間隙123、125(図1A)を、閉鎖部材103とバルブハウジング105の間に維持して、閉鎖部材103の長手方向移動時の擦れおよび/または粒子生成から保護してもよい。例えば、いくつかのこのような実施形態において、第2のアクチュエータ141は閉鎖部材103をバルブハウジング105の前部プレート121に対して横方向に移動させること阻止されてもよい。加えて、1つ以上の実施形態において、ブレースアクチュエータ173は、バルブハウジング105の後部プレート119に対して横方向にブレース部材109を移動させることを阻止されてもよい。その上、1つ以上の実施形態において、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、例えば減圧の印加によって起動されて、閉鎖部材103の長手方向後退時にブレース部材109の後退位置を封止部107に対して/この中に維持してもよい。
【0057】
閉鎖部材103は長手方向および横方向の両方に後退されるために、チャンバ分離バルブ101aは次に、チャンバ分離バルブ101aのバルブハウジング105を介して基板の通過を前後に許容するように構成され、プロセス500はステップ507で終了する。好都合または所望である場合には、追加ステップを採用して、後退時でも移動中でなくても、閉鎖部材103がバルブハウジング105から間隔をあけられたままであることを保証してもよい。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173および/または1つ以上の第2のアクチュエータ141は第1および/または第2の間隙123、125(図1A)を維持するために連続的に起動されてもよい。
【0058】
図4および図5のプロセス400、500に関するように、チャンバ分離バルブ101aのいくつかの実施形態において、第1のアクチュエータ135は、閉鎖部材103の長手方向展開および長手方向後退の両方の時に正圧の印加によって作動するように適合される。チャンバ分離バルブ101aのいくつかの他の実施形態において、第1のアクチュエータ135は、縦方向後退に用いられている重力による長手方向展開時に正圧によって作動するように適合されてもよい。チャンバ分離バルブ101aのさらなる実施形態において、各ブレースアクチュエータ173は閉鎖部材103の横方向展開時にスプリングデフォルトによって作動するように適合されてもよく、またいくつかのこのような実施形態において、各第2のアクチュエータ141は、(例えば、閉鎖部材103の長手方向移動時の閉鎖部材103の横方向後退の維持を保証するために)閉鎖部材103の横方向後退時に正圧によって作動するように適合されてもよい。チャンバ分離バルブ101aのさらに別の実施形態において、各ブレースアクチュエータ173は、(例えば、ブレース部材109を展開する場合にスプリングデフォルトの力を回復する必要を回避するために)ブレース部材109の横方向展開時に正圧によって、またブレース部材109の横方向後退時に減圧(例えばスプリングデフォルトなし)によって作動するように適合されてもよい。他の構成が用いられてもよい。
【0059】
図6は、図2のチャンバ分離バルブ101aと、チャンバ分離バルブ101aの機能を動作および/または調整するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601とを含むスリットバルブシステム600の概略図である。例えば、スリットバルブコントロールモジュール601は、図4のフローチャートに図示されたプロセス400および/または図5のフローチャートに図示されたプロセス500を実行するために、チャンバ分離バルブ101aと相互作用するように適合されてもよい。
【0060】
スリットバルブコントロールモジュール601は、信号を生成および/または受け取るように適合された入力/出力モジュール603を備えていてもよい。例えば、入力/出力モジュール603は、
(1)図3Fに図示されたような長手方向後退位置に閉鎖部材103があるか否かを判断し;
(2)図3Fの長手方向後退位置にある閉鎖部材103に対応する第1の信号コンダクタ605に沿って電気信号を生成および送信し;
(3)図3Fの長手方向後退位置にある閉鎖部材103に対応するインジケータライト(例えば、緑L.E.D.)を照射し;
(4)図3Dに図示されたような長手方向展開位置に閉鎖部材103があるか否かを判断し;
(5)図3Dの長手方向展開位置にある閉鎖部材103に対応する第2の信号コンダクタ607に沿って電気信号を生成および送信し;
(6)図3Dの長手方向展開位置にある閉鎖部材103に対応するインジケータライト(例えば、赤L.E.D.)を照射し;
(7)図3Eに図示されたような横方向展開位置にブレース部材109があるか否かを判断し;
(8)図3Eの横方向展開位置にあるブレース部材109に対応する第3の信号コンダクタ609に沿って電気信号を生成および送信し;
(9)上記(7)のようにブレース部材109が横方向展開位置にあると判断されるまで、上記(5)の信号が生成および送信され、上記(6)のインジケータライトが照射されることを阻止し;
(10)例えば、図4を参照して上記のプロセス400を実行する(例えば、図3Eに図示されたようなチャンバ分離バルブ101aの第1の開口115を封止する)ために、スリットバルブコントロールモジュール601にチャンバ分離バルブ101aを動作させる、かつ/またはこれを許容するために、第4の信号コンダクタ611に沿って電気信号を受け取り;
(11)例えば、図5を参照して上記のプロセス500を実行する(例えば、図3Fに図示されたように閉鎖部材103の長手方向後退位置に閉鎖部材103を置く)ために、スリットバルブコントロールモジュール601にチャンバ分離バルブ101aを動作させる、かつ/またはこれを許容するために、第5の信号コンダクタ613に沿って電気信号を受け取り;
(12)スリットバルブコントロールモジュール601への接続を有する複数の空気圧導管、例えば
(a)減圧ソース導管615;
(b)加圧ガスソース導管617;
(c)環境(大気)排気導管619;
(d)ブレース作動導管621;
(e)クランプ作動導管623;
(f)閉鎖部材低下導管625;
(g)閉鎖部材上昇導管627;の間の、かつ/またはこれらのうちの接続を選択的に再構成するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601(図示せず)の1つ以上の空気圧スイッチをコントロールし、これらに電力を送り;
(13)ブレース作動導管621の上昇圧(例えば、加圧)の存在を検出し;
(14)上記(13)の機能によって少なくとも部分的に上記(7)の機能を実行し、および/または
(15)ブレース作動導管621の低下圧(例えば、減圧)の存在を検出するように適合されてもよい。
【0061】
スリットバルブコントロールモジュール601はまた、以下の機能を実行するように適合されてもよい:
(16)例えば、各ブレースアクチュエータ173を作動させることによって、ブレース部材109を図3Eに図示された横方向展開位置に移動させるために、加圧ガスソース導管617をブレース作動導管621に選択的に接続すること;
(17)例えば、各ブレースアクチュエータ173を作動させることによって、ブレース部材109を図3Dに図示された横方向後退位置に移動させるために、減圧ソース導管615をブレース作動導管621に選択的に接続すること;
(18)上記(16)の空気圧接続が存在する間に上記(17)の機能が生じることを積極的に阻止すること;
(19)上記(17)の空気圧接続が存在する間に上記(16)の機能が生じることを積極的に阻止すること;
(20)例えば、展開機構134の各第2のアクチュエータ141を作動させることによって、(例えば閉鎖部材103を展開させることを意図するスプリングデフォルトを無効化することによって)図3Dに図示された横方向後退位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617をクランプ作動導管623に選択的に接続すること;
(21)例えば、展開機構134の各第2のアクチュエータ141の作動を停止させて、(例えば、各展開機構134に構築された)スプリングデフォルトやブレースアクチュエータ173の活動を優先させることによって、図3Eに図示された横方向展開位置に閉鎖部材103を移動させるために、環境排気導管619をクランプ作動導管623に選択的に接続すること;
(22)例えば、第1のアクチュエータ135(図3A)を作動させることによって、図3Fに図示された長手方向後退位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617を閉鎖部材低下導管625に選択的に接続すること;
(23)例えば、上記(22)の機能を容易にするために、環境排気導管619を閉鎖部材上昇導管627に選択的に接続すること;
(24)例えば、第1のアクチュエータ135(図3A)を作動させることによって、図3Dに図示された長手方向展開位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617を閉鎖部材上昇導管627に選択的に接続すること;
(25)例えば、上記(24)の機能を容易にするために、環境排気導管619を閉鎖部材低下導管625に選択的に接続すること;
(26)上記(22)および(23)を同時に実行すること;
(27)上記(24)および(25)を同時に実行すること;
(28)上記(26)から上記(27)に選択的に切り替えること;
(29)上記(27)から上記(26)に選択的に切り替えること;
(30)上記(17)および(20)を同時に実行すること;
(31)上記(16)および(21)を同時に実行すること;
(32)上記(30)から上記(31)に選択的に切り替えること;
(33)上記(31)から上記(30)に選択的に切り替えること;
(34)(22)の空気圧接続が存在する間に(16)および(21)が生じることを積極的に阻止すること;
(35)閉鎖部材103が図3Dに図示された縦方向展開位置にない場合に(16)および(21)が生じることを積極的に阻止すること;
(36)上記(17)の空気圧接続が存在しない場合に上記(28)および(29)が生じることを積極的に阻止すること;
(37)スリットバルブコントロールモジュール601への電力の損失の際に(31)をデフォルト設定すること;
(38)上記(28)、(27)、(35)、(16)、(21)および(36)を実行することによって図4のプロセス400を実行すること;
(39)上記(28)、(27)、(35)、(16)、(21)、(36)、(32)および(31)を実行することによって図4のプロセス400を実行すること;
(40)上記(36)、(20)、(17)、(29)、(22)、(23)、(26)および(34)を実行することによって図5のプロセス500を実行すること;および/または
(41)上記(36)、(33)、(20)、(17)、(29)、(23)、(26)、(34)および(30)を実行することによって図5のプロセス500を実行すること。
【0062】
多数の他の機能もさらに、または代替的に実行されてもよい。
【0063】
図7は、図2のチャンバ分離バルブ101aを備える図6のスリットバルブシステム600の具体的実施形態600aおよびスリットバルブコントロールモジュール601の具体的実施形態601aの概略図であり、ここでスリットバルブコントロールモジュール601aはより詳細に示されている。図7を参照すると、スリットバルブコントロールモジュール601aは上記の機能1〜41を実行するように適合されている。これらの機能を実行するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601aの態様/構造を、機能の一般的な順序で導入および説明する。
【0064】
機能1〜3は、第1の位置スイッチ629と、第1のインジケータライト631と第1の信号コンダクタ605において包含されてもよい。第1の位置スイッチ629は正常に開くように構成されてもよく、また閉鎖部材103が図3Fの長手方向後退位置に達する場合に作動または閉じられるように、チャンバ分離バルブ101aの内部またはこれに隣接してインストールされてもよい。第1のインジケータライト631はオペレータへの信号でありうる。第1の信号コンダクタ605は信号を遠隔コントローラ(図示せず)に搬送することができる。第1のインジケータライト631および/または第1の信号コンダクタ605に対する他の使用も可能である。
【0065】
機能4〜6は、第2の位置スイッチ635と、第2のインジケータライト637と第2の信号コンダクタ607において包含されてもよい。第2の位置スイッチ635は正常に開くように構成されてもよく、また閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達する場合に作動または閉じられるように、チャンバ分離バルブ101aの内部またはこれに隣接してインストールされてもよい。第2のインジケータライト637および第2の信号コンダクタ607は第1のインジケータライト631および第1の信号コンダクタ605と同様に機能してもよい。
【0066】
機能7は圧力スイッチ641に包含されてもよい。圧力スイッチ641は正常に開くように構成されてもよく、また、ブレース作動導管621が環境圧と比較して正圧である場合に作動または閉じられるように、(例えば、オリフィス643の一方の側で圧力をゆっくりと均等にするように適合されたオリフィス643を介して)ブレース作動導管621に空気圧で結合されてもよい。ブレース作動導管621の正圧は各ブレースアクチュエータ173の作動によってブレース部材109の横方向展開につながり、オリフィス643は、ブレース部材109が展開した後のみ圧力を均等にするように作動されてもよいために、圧力スイッチ641は機能7を実行してもよい。
【0067】
機能8および9は、第3の信号コンダクタ609と、圧力スイッチ641はライトアップする第2のインジケータライト637および電力を受け取る第3の信号コンダクタ609に対して閉じられなければならないという事実とによって包含されてもよい。
【0068】
機能10および11は第4の信号コンダクタ611と第5の信号コンダクタ613とによってそれぞれ包含されてもよい。
【0069】
機能12は第4の信号コンダクタ611および第5の信号コンダクタ613によって包含されてもよく、これらは後述のように、(例えば+24Vや別の電力レベル信号の形態の)信号を受け取るように適合されてもよい。
【0070】
機能13は圧力スイッチ641に包含されてもよく、また機能14は一目瞭然である。
【0071】
機能15は減圧スイッチ651に包含されてもよい。減圧スイッチ651は正常に開くように構成されてもよく、また、ブレース作動導管621が環境に比較して減圧である場合に作動または閉じられるように、(例えば、オリフィス643を介して)ブレース作動導管621に空気圧で結合されてもよい。
【0072】
機能16はマスター圧力ソースバルブ653に包含されてもよい。マスター圧力ソースバルブ653は正常に閉じるように構成されてもよく、また加圧ガスソース導管617にブレース作動導管621を接続させてもよい。マスター圧力ソースバルブ653はさらに、空気圧導管655を介して作動ポートで正圧に暴露された場合に作動または開かれるように構成されてもよい。空気圧導管655は、第1の流れ調整器657を介して(ならびに後述するような1対の空気圧切り替えコネクタを介して)加圧ガスソース導管617または環境排気導管619のいずれかに選択的に接続されてもよい。
【0073】
機能17はマスター減圧ソースバルブ659に包含されてもよい。マスター減圧ソースバルブ659は正常に閉じられるように構成されてもよく、またブレース作動導管621を減圧ソース導管615に接続してもよい。マスター減圧ソースバルブ659はさらに、空気圧導管661を介して作動ポートで正圧に暴露された場合に作動または開かれるように構成されてもよい。空気圧導管661は、第2の流れ調整器633を介して(ならびに後述するような空気圧切り替えコネクタを介して)加圧ガスソース導管617または環境排気導管619のいずれかに選択的に接続されてもよい。
【0074】
スリットバルブコントロールモジュール601aは、すべてが上記機能12で説明されたインタフェースに関与するように適合された第1の空気圧切り替えコネクタ665と、第2の空気圧切り替えコネクタ667と、第3の空気圧切り替えコネクタ669とを備えていてもよい。第1の空気圧切り替えコネクタ665および第2の空気圧切り替えコネクタ667は5つの個別空気圧導管(このうちの2つは常に環境排気導管619と共通であり、またこれらのうちの1つは常に加圧ガスソース導管617と共通である)の間に、かつ/またはこれらのうちに空気圧接続構成を確立し、かつこれを選択的に変更するように適合されており、第2の空気圧切り替えコネクタ667は、3つの個別空気圧導管(これらのうちの1つは常に環境排気導管619と共通である)の間に空気圧接続構成を確立し、かつこれを選択的に変更するように適合される。
【0075】
第2の空気圧切り替えコネクタ667はデフォルトによって空気圧構成Aとなるように適合されており、ここで、デフォルト機構は、例えばスプリングであってもよく、また、例えば図7に示された構成Aによって占められた位置に空気圧構成Bをシフトさせるように適合された作動コイルに印加されるハイサイド電圧を介して選択的に空気圧構成Bとなるように適合される。第3の空気圧切り替えコネクタ669はデフォルトによって空気圧構成Cとなるように適合されており、ここでデフォルト機構は例えばスプリングであってもよく、また、例えば空気圧作動機構671に印加された正圧を介して選択的に図7に示された空気圧構成Dとなることによって、空気圧構成Dを示されている位置にシフトさせるように作動する(例えば、構成Cを外に移動させ、構成Dを中に移動させる)ように適合される。第1の空気圧切り替えコネクタ665は、例えば、構成Eから構成Fへ、または場合によっては構成Fから構成Eに第1の空気圧切り替えコネクタ665を移動させるように適合されたそれぞれの作動コイルに適用された(例えば+24Vの)2つの異なるハイサイドコンダクタを介して、選択的に図7に示されたような空気圧構成Eまたは空気圧構成Fのいずれかになるように適合される。
【0076】
スリットバルブコントロールモジュール601aはさらに、追加ハイサイド電圧コンダクタ673、675および677と、リターンつまり接地コンダクタ679、681、683および685と、第3の位置スイッチ687とを含んでもよい。第3の位置スイッチ687は正常に閉じられるように構成されてもよく、また、閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達する場合に作動または開かれるように、チャンバ分離バルブ101a内にまたはこれに隣接してインストールされてもよい。
【0077】
本出願を読み、また本出願の図面、特に図7を見れば、スリットバルブコントロールモジュール601aは、第4の信号コンダクタ611または第5の信号コンダクタ613に沿ったハイサイド電圧信号を選択的に受け取り、またスリットバルブコントロールモジュール601aの残りの要素が図7の概略に従って上述されたように機能するのを可能にすることによって、上記機能16〜41を実行するように適合されることが、当業者には明らかである。例えば、マスター減圧ソースバルブ659およびマスター圧力ソースバルブ653は、相互排他的に開いて、ブレース作動導管621および各ブレースアクチュエータ173への減圧および正圧の同時印加を阻止するように適合される。その上、第4の信号コンダクタ611とリターンつまり接地コンダクタ683との間、かつ第5の信号コンダクタ613とリターンつまり接地コンダクタ683との間の回路は、ブレース作動導管621がマスター減圧ソースバルブ659を介して減圧に暴露され、また減圧スイッチ651がそれによって閉じられない場合かつこのようになるまで(これによって、第1の空気圧切り替えコネクタ665において構成Eから構成Fへ、またはこの反対の切り替えが可能になる)閉じられることはできない。加えて、第3の空気圧切り替えコネクタ669は、正圧が空気圧作動機構671で受け取られなければ構成Dとなることはなく、また後者は、第1の空気圧切り替えコネクタ665が示されたような構成Eになければ可能ではない。さらにまた、図7では開いて示されている第3の位置スイッチ687は正常に閉じられ、第2の空気圧切り替えコネクタ667に、閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達するまで構成Bにとどまらせ(減圧がブレース作動導管621およびブレース部材109に印加されることになり、図3Fの横方向後退位置にとどまる)、この時点で、第3の位置スイッチ687は開き、第2の空気圧切り替えコネクタ667のスプリングデフォルトをトリガし、第2の空気圧切り替えコネクタ667を構成Aに切り替えさせる。本発明のバルブ101、101aをコントロールするための他の構成/システムが用いられてもよい。
【0078】
上記説明は本発明の例示的実施形態のみを開示している、本発明の範囲内にある上記の開示された装置および方法の修正は当業者には容易に明らかである。例えば、1つ以上の実施形態によると、封止部107を処理チャンバPから離して押圧しようとする処理チャンバP内の圧力は、ブレースアクチュエータ173によって生成された支持力によってのみ対抗されてもよい。他の実施形態において、支持力の大きさは処理チャンバP内の圧力に対抗するのに必要な大きさより小さくてもよく、また他のソースからの追加の力がそれに付加されて、処理チャンバ開口102に対するシールを維持してもよい。
【0079】
本発明の少なくとも一実施形態において、封止部107の本体はアルミニウムなどの金属から形成されてもよい。このような実施形態において、封止部107は、(例えば、粒子生成が金属間接触することを阻止するために)前部プレート121に接触して、かつ封止部107の金属部分が前部壁121に接触するのを阻止する弾性部材198(図3E)を含んでもよい。弾性部材198は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)や、(例えばOリングや類似の封止部材の形態の)別の適切な材料を含んでもよい。同様に、少なくとも一実施形態において、ブレース部材109の本体はアルミニウムや別の適切な金属などの金属から形成されてもよく、(粒子生成の金属間接触を阻止するために)後部プレート119に接触する弾性部材199(図3E)を含んでもよい。弾性部材199は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)や(Oリングや類似の封止部材の形態の)別の適切な材料を含んでもよい。本明細書で使用されているように、封止部107の弾性部材198や他の部分が前部プレート121に接触すれば、封止部107は前部プレート121に接触していると言われてもよいことが理解される。同様に、ブレース部材109の弾性部材199や他の部分が後部プレート119に接触すれば、ブレース部材109は後部プレート119に接触していると言われてもよい。
【0080】
本発明の少なくとも一実施形態において、ベローズ137および/または延長可能な壁部179はステンレス鋼から形成されてもよい。任意の他の類似の材料が用いられてもよい。
【0081】
従って、本発明はその例示的実施形態と関連して開示されているのに対して、他の実施形態は、以下の請求項によって定義されるように本発明の主旨および範囲内にあるであろうことが理解されるべきである。
【符号の説明】
【0082】
101、101a…チャンバ分離バルブ、102…処理チャンバ開口、103…閉鎖部材、105…バルブハウジング、107…封止部、109…支持部材、111…延長部、113…エンクロージャ、115…第1の開口、117…第2の開口、119…後部プレート、121…前部プレート、127…上部、129…下部、130…弾性要素、134…展開機構、135…第1のアクチュエータ、137…外部ベローズ、139…第1の搭載フランジ、141…第2のアクチュエータ、145…ブラケット、167…ポケット、171…駆動プレート、173…支持アクチュエータ、175…駆動プレートベローズ、179…延長可能な壁部、181…圧力セル、183…導管、185…ソケット、193…延長部インタフェース、195…弾性要素、197…フィーダ導管、600…スリットバルブシステム、601…スリットバルブコントロールモジュール、605…第1の信号コンダクタ、607…第2の信号コンダクタ、609…第3の信号コンダクタ、611…第4の信号コンダクタ、613…第5の信号コンダクタ、615…減圧ソース導管、617…加圧ガスソース導管、619…環境排気導管、621…支持作動導管、623…クランプ作動導管、625…閉鎖部材低下導管、627…閉鎖部材上昇導管、629…第1の位置スイッチ、631…第1のインジケータライト、633…第2の流れ調整器、635…第2の位置スイッチ、637…第2のインジケータライト、641…圧力スイッチ、643…オリフィス、651…減圧スイッチ、653…マスター圧力ソースバルブ、655…空気圧導管、657…第1の流れ調整器、665…第1の空気圧切り替えコネクタ、667…第2の空気圧切り替えコネクタ、669…第3の空気圧切り替えコネクタ、683…接地コンダクタ、687…第3の位置スイッチ。
【発明の内容】
【0001】
本出願は、2003年5月13日に出願された米国仮特許出願第60/470,140号の優先権を主張するものであり、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【技術分野】
【0002】
本発明は概して半導体デバイス製造に関し、より具体的には処理チャンバの開口を封止するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
基板処理チャンバは通常、広くかつ比較的短い封止可能な開口を介して基板転送チャンバと連通して、水平に配向された基板の挿入および除去を受け入れる。このような開口を封止するためにスリットバルブを使用することが知られている。例えば、スリットバルブの封止プレートは、開口を封止するために延長されたり、開口を介して基板の通過を許容するために後退されたりしてもよい。(1)摩擦による粒子の生成、および(2)弾性封止要素の不均一な圧縮という問題を回避するスリットバルブ設計が好ましい。
【0004】
あるタイプの基板処理ステップ時に、処理チャンバ内の高圧力がスリットバルブの封止プレートを外側に押圧するように、処理チャンバと転送チャンバとの間に圧力差が存在することがある。それによってスリットバルブにストレスと疲労がかかり、その量は圧力差によって増加する。フラットパネルディスプレイに用いられているような大きな基板に関する場合に(例えば、より大きな基板が処理チャンバと転送チャンバとの間のより大きな開口と、このような開口を封止するためのより大きな封止プレートとを必要とするなど)、圧力差の効果は悪化する。従来のスリットバルブは通常、大きな圧力差を受け入れるように設計されていない。従って、とりわけ大きな圧力差が用いられている場合に、処理チャンバの開口を封止するための方法および装置の改良が必要となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の実施形態において、開口を封止するように適合されたスリットバルブが提供されている。該スリットバルブは、(1)第1の壁と、(2)該第1の壁に形成された第1の開口と、(3)第2の壁と、(4)該第2の壁に形成された第2の開口とを有するバルブハウジングを含む。該スリットバルブはまた、該第2の壁に接触して該第2の開口を封止するように適合された封止部を有する閉鎖部材と、該封止部に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材とを含む。該スリットバルブはさらに、(1)該封止部を該第2の壁に向かって、かつ該第2の壁に接触して移動させ、(2)該第2の壁に対して封止部を支持するために、該支持部材を該封止部から離して、かつ該第1の壁に接触して移動させるように適合されている少なくとも1つの作動機構を含む。
【0006】
本発明の第2の実施形態において、開口を封止するための方法が提供されている。該方法は、(1)第1の壁と、(2)該第1の壁に形成された第1の開口と、(3)第2の壁と、(4)該第2の壁に形成された第2の開口とを有するバルブハウジングを提供するステップを含む。該方法はさらに、該第2の壁に接触して、該第2の開口を封止するように適合された封止部を有する閉鎖部材と、該封止部に対して移動可能であり、かつ該第1の壁に接触するように適合された支持部材とを提供するステップを含む。該方法はまた、(1)該封止部を該第2の壁に向かって、かつ該第2の壁に接触して移動させるステップと、(2)該封止部を該第2の壁に対して支持するために、該支持部材を該封止部から離して、かつ該第1の壁に接触して移動させるステップとを含む。多数の他の態様が提供されている。
【0007】
本発明の他の特徴および態様は、以下の詳細な説明、添付の請求項および添付の図面からより完全に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図1B】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図1C】チャンバ分離バルブを備える、本発明に従った装置の実施形態を図示している。
【図2】図1A〜図1Cのチャンバ分離バルブの例示的実施形態を表す本発明のチャンバ分離バルブの斜視分解組み立て図である。
【図3A】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3B】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3C】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3D】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3E】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図3F】チャンバ分離バルブの長さに沿った種々の場所についての、図2のチャンバ分離バルブの断面組み立て側面図である。
【図4】図2のチャンバ分離バルブの第1の開口を封止するための例示的プロセスを図示するフローチャートである。
【図5】図3Fに示された閉鎖部材の長手方向後退位置に、図2のチャンバ分離バルブの閉鎖部材を置くための例示的プロセスを図示するフローチャートである。
【図6】図2のチャンバ分離バルブと、チャンバ分離バルブの機能を動作および/または調整するように適合されたスリットバルブコントロールモジュールとを含むスリットバルブシステムの概略図である。
【図7】図6のスリットバルブシステムの具体的実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1A〜図1Cは、チャンバ分離バルブ101を備える、本発明に従った装置の実施形態を図示する。また、以下の説明に鑑みると、図1A〜1Cは、その中に含有されている基板の処理のために処理チャンバPの加圧を許容するために、チャンバ分離バルブ101を使用して、(図1Aに仮想線で示されている)開口102を(図1Aに仮想線で示されている)隣接する処理チャンバPに封止するための本発明の方法の実施形態を図示している。
【0010】
チャンバ分離バルブ101は処理チャンバ開口102を封止するための閉鎖部材103を含んでいてもよい。加えて、チャンバ分離バルブ101は、その中に閉鎖部材103の少なくとも一部が移動可能に配置されているバルブハウジング105を備えていてもよい。チャンバ分離バルブ101を処理チャンバの開口と連動して使用可能にするために、チャンバ分離バルブ101のバルブハウジング105は、例えばシール(図示せず)がバルブハウジング105と、封止する処理チャンバ開口周辺の処理チャンバとの間に形成されるように、処理チャンバに対して置かれてもよい。
【0011】
閉鎖部材103は処理チャンバ開口102を封止するための封止部107を含んでいてもよい。例えば、封止部107を利用して、例えば処理チャンバ開口102と整列されているバルブハウジング105に開口を封止することによって、処理チャンバ開口102を間接的に封止してもよい。あるいは、封止部107は、封止部107が処理チャンバ開口102周辺を封止するように、処理チャンバPと直接接触(図示せず)して置かれてもよい。
【0012】
閉鎖部材103は、封止部107に対して移動可能なブレース部材109をさらに含んでいてもよい。例えば、ブレース部材109は、封止部107に対して延長したり、後退したりするように適合されてもよい。さらに、ブレース部材109は、例えば封止部107が上記の処理チャンバ開口102を封止するのに適切な場所にある場合に、封止部107を支持したり強化したりするように適合されてもよい。このような配置は、特に一般的なカンチレバー配置(図示せず)と比較して、処理チャンバP内の正圧に抵抗するのに必要な力量を削減および/または最小化してもよい点において本質的に効率的である。
【0013】
処理チャンバ開口102に対して閉鎖部材103の便宜的な移動を提供するために、閉鎖部材103はまた、封止部107から延びる延長部111を備えていてもよい。このような実施形態において、封止部107から間隔をあけられている延長部111の一端は、(例えば封止部107とブレース部材109の両方を延長部111を介して共に移動させることによって)閉鎖部材103が一体として移動させられるように、例えばバルブハウジング105の内部または外部に配置されているアクチュエータ(図2参照)によって把握および/または操作されるように適合されてもよい。例えば、閉鎖部材103は、(図1Bおよび1Cに示されているチャンバ分離バルブ101のそれぞれの構成間を横方向に、または図1Aおよび1Bに示されているチャンバ分離バルブ101のそれぞれの構成間を長手方向に)処理チャンバ開口102に対して、および/または処理チャンバ開口102から離れて延長部111を介して移動されてもよい。
【0014】
好ましくは、閉鎖部材103の延長部111は閉鎖部材103の封止部107に対して固定される。例えば、封止部107と延長部111は図1Aに示された一体型構造であってもよい。あるいは、延長部111は封止部107に固定的に結合されてもよい。
【0015】
バルブハウジング105は、エンクロージャ113と、エンクロージャ113への第1の開口115と、エンクロージャ113への第2の開口117とを画成してもよい。好ましくは、第1の開口115およびエンクロージャ113は処理チャンバ開口102との共通軸に沿って整列されて、またバルブハウジング105を介して、かつ処理チャンバPの内外に基板の通過を許容するようにサイズ設定される。例えば、第1の開口115は処理チャンバ開口102から間隔をあけられていてもよく、第2の開口117は、エンクロージャ113の他方の側に、処理チャンバ開口102と隣接して、共通軸で配置されてもよい。1つ以上の実施形態において、第2の開口117は、第2の開口117が本質的に処理チャンバ開口102の延長部を備えるように、処理チャンバ開口102と空気圧で連通して置かれてもよい。
【0016】
バルブハウジング105はさらに、その中に第1の開口115が形成された後部プレート119を備えていてもよい。後部プレート119は、(以下にさらに説明するように)封止時に閉鎖部材103の封止部107を支持するために、ブレース部材109が後部プレート119に接触して、かつ後部プレートを119を押圧することができるように適合され、また適切に設置されてもよい。
【0017】
バルブハウジング105はさらに、その中に第2の開口117が形成された前部プレート121を備えていてもよい。前部プレート121は、閉鎖部材103の封止部107が前部プレート121に接触して、かつ第2の開口117周辺を封止することができるように適合され、また適切に設置されてもよい。あるいは、上述のように、封止部107は処理チャンバPに直接接触して開口102を封止してもよい。
【0018】
動作において、図1Aに示されているように、チャンバ分離バルブ101の閉鎖部材103は、第1および第2の開口115、117に対する後退位置となるように適合され、閉鎖部材103は第1および第2の開口115、117から離れて(例えば下方に)間隔をあけられる。このような構成によって基板は、バルブハウジング105を介して、また処理チャンバPの内外に通過させられる。
【0019】
図1Aに示されているように、少なくとも一実施形態において、バルブハウジング105のエンクロージャ113は、依然としてバルブハウジング105を介する基板の通過を許容しつつ、閉鎖部材103の封止部107を取り囲んでもよい。また図1Aに示されているように、バルブハウジング105のエンクロージャ113は、例えば第1の間隙123をブレース部材109と後部プレート119の間に、第2の間隙125を封止部107と前部プレート121の間に提供するために、封止部107とブレース部材109を間隔をあけて取り囲んでもよい。
【0020】
閉鎖部材103は、図1Bに示されるように第1および第2の開口115、117に対する展開位置となるようにバルブハウジング105に対して移動されてもよく、封止部107は第1および第2の開口115、117の間に配置されている。好ましくは、このような展開中に、第1および第2の間隙123、125は、閉鎖部材103とバルブハウジング105の間に生じる恐れのある粒子生成摩擦および/または擦れを削減および/または排除するように維持される。閉鎖部材103が経路をブロックするために、基板(図示せず)がもはやバルブハウジング105を介して通過できないことは明らかである。
【0021】
図1Bにおいてバルブハウジング105の第2の開口117に対する後退位置に示されている閉鎖部材103は、図1Cに示されているように第2の開口117に対する展開位置に移動されてもよい。図1Cに示されているように、閉鎖部材103の封止部107は前部プレート121と接触しており、またバルブハウジング105の第2の開口117を封止させられてもよい。好ましくは、また図1Bおよび1Cに示されたチャンバ分離バルブ101によって明示されているように、閉鎖部材103の封止部107と、第2の開口117の封止につながるバルブハウジング105の前部プレート121との間の相対的運動は、摩擦による粒子生成の可能性を削減および/または排除するために、前部プレート121の法線となる方向に制限される。
【0022】
図1Cと図1Bを比較することによっても分かるように、チャンバ分離バルブ101は、ブレース部材109を処理チャンバ開口102から離して、かつバルブハウジング105の後部プレート119に接触して移動させるように、封止部107に対してブレース部材109を移動させる分離力を生成するように適合されてもよい。あるいは、ブレース部材109は、転送チャンバ(図示せず)の一部や別の構造的部材に接触させられてもよい。チャンバ分離バルブ101は、場合によっては、バルブハウジング105の前部プレート121に対して、または処理チャンバP(図1)に対して閉鎖部材103の封止部107を支持または補強するために、支持力を生成し、またブレース部材109を封止部107から離して付勢しようとしてもよい。このような支持力は任意の方法で、また閉鎖部材103に対する任意の場所で生成されてもよい。例えば、支持力は、ブレース部材109と封止部107の間に、例えばこれらの間に配置または形成された空気圧アクチュエータ(図2参照)によって生成および直接印加されてもよい。本発明の少なくとも一実施形態において、ブレース部材109は第1の開口115を封止しないという点に注目すべきである。
【0023】
図2は、図1A〜図1Cのチャンバ分離バルブ101の例示的実施形態を表す本発明のチャンバ分離バルブ101aの斜視分解組み立て図である。図3A〜図3Fは、チャンバ分離バルブ101aの長さに沿った種々の場所についてのチャンバ分離バルブ101aの、かつチャンバ分離バルブ101aの構造的かつ動作的態様を説明する断面組み立て側面図である。従って、チャンバ分離バルブ101を参照した上記の構造的かつ機能的説明はチャンバ分離バルブ101aにも適用し、同様の参照番号は図面において(例えば、構造の)対応する態様を示すのに使用される。
【0024】
図2および図3Aを参照すると、バルブハウジング105は、上部127と、上部127に結合された下部129とを備えていてもよい。上部127は、バルブハウジング105の後部プレート119が、転送チャンバ(図示せず)のバルブインタフェース部などの外部の対応する構造に対して封止されるように、弾性要素130(図3A)を含んでもよい。下部129は、バルブハウジング105の下部129をバルブハウジング105の上部127に対して封止するための弾性要素131(図3A)を含んでもよい。下部129はさらに、閉鎖部材103の延長部111がバルブハウジング105の外側に延長し、またバルブハウジング105に対する閉鎖部材103の長手方向(例えば縦方向)および横方向(例えば水平方向)の両方の移動を可能にするように適合された第1および第2のポート133(図2および3D)を含んでもよい。多少のポート133が必要または所望ならば特定されてもよい。
【0025】
図2を参照すると、閉鎖部材103は2つの延長部111を含んでおり、各延長部111は封止部107に結合されており、チャンバ分離バルブ101aは、各延長部111がポート133を介して延長するように構成されている。多少の延長部111が必要または所望ならば特定されてもよい。
【0026】
図2および図3A〜図3Fを参照すると、チャンバ分離バルブ101aは、例えばバルブハウジング105および/または処理チャンバ開口102(図1A)に対して閉鎖部材103を移動させるための展開機構134を備えていてもよい。例えば、展開機構134は、図3Fと3Dにそれぞれ示された、閉鎖部材103の長手方向後退位置と長手方向展開位置との間に閉鎖部材103を移動させるための1つ以上の第1のアクチュエータ135(図2および3A)を含んでもよい。第1のアクチュエータ135は多数の異なるタイプの適切なデバイスの1つであってもよい。例えば、図2および3Aの第1のアクチュエータ135によって具現化される空気圧駆動線形アクチュエータのようなものが、ベルトまたはスクリュー駆動アクチュエータであれば適切である。
【0027】
展開機構134はさらに、バルブハウジング105のエンクロージャ113(図3D)をポート133を介する汚れの侵入から保護するための1つ以上の外部ベローズ137(図2)を備えていてもよい。各外部ベローズ137は、閉鎖部材103の個別延長部111に対応しており、またこれを囲むように適合されている。多少の延長部111が存在する場合、外部ベローズ137の数はそれに応じて増減してもよい。各外部ベローズ137は、対応する延長部111が延長するポート133周辺のバルブハウジング105に搭載された第1の搭載フランジ139を含んでもよい。
【0028】
展開機構134はさらに、図3Dと図3Eにそれぞれ示された、閉鎖部材103の横方向後退位置と横方向展開位置との間に閉鎖部材103を移動させるための1つ以上の第2のアクチュエータ141(図2および3C)を含んでもよい。各第2のアクチュエータ141は、第1のアクチュエータ135を介してバルブハウジング105に移動可能に搭載されてもよい第1のサポートプレート143に搭載されてもよい。各第2のアクチュエータ141は多数の異なる適切なデバイスの1つであってもよい。例えば、図2および3Cの第2のアクチュエータ141によって具現化されたような、空気圧駆動線形アクチュエータは、ベルトまたはスクリュー駆動アクチュエータであれば、適切である。
【0029】
展開機構134は、第1のアクチュエータ135が第1のサポートプレート143をバルブハウジング105に対して長手方向に移動させると、第1のサポートプレート143を案内するように適合されてもよい。例えば、第1および第2のサポート149はバルブハウジング105に固定され、またこれから延長されてもよく、また第1のサポートプレート143は、例えば、好ましくは各サポート149に固定的に結合されたレール151と、第1および第2の対のトラック153とを介して、各サポート149にスライド可能に結合されてもよい。各対のトラック153は、第1のサポートプレート143の長手方向の移動を可能にするために、第1のサポートプレート143に固定的に結合されてもよく、またレール151に移動可能に結合されてもよい。
【0030】
図2、図3Cおよび図3Dを参照すると、展開機構134はさらに1つ以上のブラケット145を含んでもよく、各ブラケット145は、閉鎖部材103の封止部107から間隔をあけられた延長部111の一端に固定されている。展開機構134はまた第2のサポートプレート147を含んでもよく、第2のサポートプレート147は第2のアクチュエータ141を介して第1のサポートプレート143(および/またはバルブハウジング105)に移動可能に搭載されている。各ブラケット145は第2のサポートプレート147に結合されて、展開機構134が(例えば、長手方向や、横方向や、またはこれらの組み合わせで)閉鎖部材103を操作および/または移動させることができる手段を提供してもよい。
【0031】
展開機構134は、第2のアクチュエータ141が第1のサポートプレート143およびバルブハウジング105に対して横方向に第2のサポートプレート147を移動させると第2のサポートプレート147を案内するように、また(例えば、バルブハウジング105に対して閉鎖部材103の円滑な横方向変換を容易にするために)閉鎖部材103と、第2のサポートプレート147とブラケット145との結合重量によって表された鉛直力から、横方向に動作する第2のアクチュエータ141を分離するように適合されてもよい。例えば、図2および図3Bに示されているように、展開機構134はさらに第1のサポートプレート143の側部から延びる軸受155を備えてもよく、各ブラケット145は、軸受155のうちの1つのローラ部159を受け入れるように適合されたガイドスロット157を備えてもよい。従って、第2のサポートプレート147が第1のサポートプレート143に対して横方向に移動している間、軸受155と第1のサポートプレート143は、依然としてそのサブアセンブリを、軸受のローラ部159とブラケットのガイドスロット157との間の転倒(転回)連通を介して円滑に変換させつつ、閉鎖部材103と、ブラケット145と第2のサポートプレート147との重量の実質的にすべてを担持させられてもよい。
【0032】
図2のチャンバ分離バルブ101aの場合のように、バルブハウジング105の第1の開口115が相対的に長い場合について、ブレース部材109は、同様に伸張されたブレースプレート161を含んでもよい。ブレースプレート161は封止部107に面する第1のサイド163(図3C)を備えていてもよく、この上に複数の搭載ボス165(図3B)が提供されてもよい。複数の搭載ボス165の各々は、封止部107の非封止サイド169(図2)内に形成された複数のポケット(図2、図3Bも参照)のそれぞれの1つに延長するように適合されてもよい。同数の駆動プレート171(図2)のそれぞれ1つは各ポケット167(図3D参照)内に配置され、その中に延びるブレースプレート161の搭載ボス165に結合され、好ましくは固定されてもよい。それによって、ブレースプレート161と、搭載ボス165を介してブレースプレート161に結合された各駆動プレート171とを備えるサブアセンブリが形成されてもよい。
【0033】
閉鎖部材103は、ブレース部材109を、図3Dに示された(横方向)後退位置と、図3Eに示された展開つまり延長位置との間で前後に移動させるように適合されてもよい。例えば、作動デバイスは、(例えば、閉鎖部材103のサイズ全体を最小限大きくするためだけに)ブレース部材109および/または閉鎖部材103の封止部107内で用いられてもよい。例えば、閉鎖部材103は、図2および3B〜3Fを参照して後述するように少なくとも1つのブレースアクチュエータ173(図2および3E)を備えてもよい。
【0034】
図2のチャンバ分離バルブ101aの場合のように、第1の開口115が相対的に長い場合、(例えば、ポケット167を形成するために、ブレース部材109および/または封止部107の非封止サイド169で使用可能な部屋を介して封止部107に印加される必要のある支持力の大きさに応じて)閉鎖部材103は複数のブレースアクチュエータ173を含んでもよい。各ブレースアクチュエータ173は、上記の閉鎖部材103のコンポーネントのいくつか(例えば、封止部107のポケット167と、ブレース部材109の駆動プレート171)の部分から構成されるように、閉鎖部材103内に構築され、かつ/またはこの中に一体化されてもよい。加えて、各ブレースアクチュエータ173は、(例えば封止部107のポケットの167周辺の)封止部107の非封止サイド169に結合された搭載フランジ177を含む駆動プレートベローズ175(図3D)と、搭載フランジ177に取り付けられ、かつポケット167に延びている延長可能な壁部179とを備えていてもよく、この中で延長可能な壁部179は駆動プレート171に取り付けられている。
【0035】
図3Eを参照すると、各ブレースアクチュエータ173は、封止部107のポケット167(図3B参照)と、ブレース部材109の駆動プレート171と、駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179と、駆動プレートベローズ175の搭載フランジ177(図3D)とを備える圧力セル181を備えていてもよい。圧力セル181は、後部プレート119に対してブレース部材109を向けるために加圧ガスの外部ソース(図示せず)を介して膨張されてもよい。例えば、図3Eは、閉鎖部材103の封止部107がバルブハウジング105の前部プレート121に対して展開され、閉鎖部材103のブレース部材109がバルブハウジング105の後部プレート119に対して展開され、各駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179が相対的に圧縮されて、圧力セル181の体積が相対的に大きいというチャンバ分離バルブ101aの構成を図示している。
【0036】
あるいは、圧力セル181は減圧の外部ソースを介して収縮されてもよい。例えば、図3Dは、ブレース部材109が封止部107のポケット167(図3B)内に後退し、駆動プレートベローズ175の延長可能な壁部179が相対的に延長され、圧力セル181の体積(図3E)が相対的に小さいというチャンバ分離バルブ101aの構成を図示している。以下にさらに説明されるように、各ブレースアクチュエータ173はこのような圧力セル181を1つ備えていてもよく、また圧力セル181の体積および/または圧力セル181内の圧力(例えば空気圧や流体圧)の変化によって作動してもよい(例えばブレース部材109を移動させる/位置決めする/付勢する)。
【0037】
各ブレースアクチュエータ173は空気圧で活性化されてもよい。例えば、各ポケット167は、ポケット167の各々の壁を貫通する導管183(図3B)を介して空気圧で結合されてもよい。従って、閉鎖部材103のブレースアクチュエータ173の1つの圧力セル181に、膨張のための空気または流体圧、または場合によっては収縮のための減圧がかけられると、各ブレースアクチュエータ173の圧力セル181は同様に活性化される傾向がある。ブレースアクチュエータ173によって及ぼされたこのような総力は、導管183に存在する圧力によって、封止部107に対して(例えばこれに向かって、またはこれから離れて)ブレース部材109を移動させてもよい。
【0038】
例えば、閉鎖部材103が図3Fの長手方向後退位置にある場合、またはこの内外に移動中である場合にブレース部材109とバルブハウジング105間の接触を防止するために、閉鎖部材103は、ブレース部材109を封止部107内に後退させるために減圧ソース(図示せず)に導管183を暴露するように適合されてもよい。(閉鎖部材103の封止部107は前部プレート121から同様に後退されてもよい)。閉鎖部材103はまた、ブレース部材109を封止部107から離して延長させるために加圧ガスソース(図示せず)に導管183を暴露するように、および/または、完全に延長された場合には、封止部107を図3Eに示されたようにバルブハウジング105の前部プレート121に対して支持するために、ブレース部材109にバルブハウジング105の後部プレート119を押圧させるように適合されてもよい。
【0039】
減圧または加圧ガスのソースへの導管183の暴露は多数の方法のうちのいずれかで遂行可能である。例えば、ブラケット145の一方または両方とも、圧力フィッティング(図示せず)、例えば圧力ホースの端部フィッティングを受け取るように適合されたソケット185(図2)を含むことができる。圧力フィッティング(図示せず)は、これもまた延長部111内に形成され、かつ延長部111の封止部インタフェース191(図3C)につながる延長導管189(図3C)と連通している閉鎖部材103の延長部111内に形成された圧力ポート187(図3E)と合わさるように適合されてもよい。封止部インタフェース191は、封止部107の延長部インタフェース193を封止するように作られてもよい。弾性要素195は2つのインタフェース間のシールを提供してもよい。封止部107内のフィーダ導管197は延長部インタフェース193から封止部107の導管183につながってもよい。このような配置は、閉鎖部材103のブレースアクチュエータ173を空気圧で作動させ、(例えば常に)封止部107に対するブレース部材109の位置に正(positive)コントロールを行使する(例えば、必要ならば減圧または加圧ガスのいずれかを印加する)ための便宜的な手段を提供する。ブレースアクチュエータ173に減圧または加圧ガスを印加するための他の構成もまた用いられてもよい。
【0040】
駆動プレートベローズ175の各々の延長可能な壁部179が圧力セル181の膨張時に圧縮されることもまた注目されるべきである。このような配置によって、延長可能な壁部179は、延長可能な壁部179が圧力セルの膨張時に膨張されるならば、その場合よりもストレスおよび疲労が小さいことがあるために、駆動プレートベローズ175の使用寿命を増加させる。反対の配置もまた用いられてもよい。
【0041】
一実施形態において、閉鎖部材103の延長部111の各々は、閉鎖部材103の封止部107がバルブハウジング105の前部プレート121に接触すると、外部ベローズ137の第1の搭載フランジ139の内面154(図3D)に接触してもよい(図3E参照)こともさらに注目される。このような配置は、閉鎖部材103が(下記の)バルブハウジング105の前部プレート121に対して移動する程度まで正の(positive)自己整列制限を提供するアシストをしてもよい。例えば、延長部111と第1の搭載フランジ139が接触する場合のバルブハウジング105内の閉鎖部材103の位置は、閉鎖部材103の封止部107と前部プレート121間の弾性封止要素(図示せず)の所望の初期圧縮度に対応してもよく、必要とされる更なる圧縮は、封止部107を前部プレート121に支持するブレース部材109によって提供されてもよい。他の実施形態において、延長部111は、閉鎖部材103の封止部107が前部プレート121に接触する場合には、ベローズ137の内面154と接触していないままでもよい。
【0042】
図4は、チャンバ分離バルブ101aの第1の開口115を封止するための例示的プロセス400を図示するフローチャートである。図4を参照すると、プロセス400はステップ401で開始してもよい。ステップ402において、プロセス400は、閉鎖部材103(図2)の長手方向位置に応じてステップ403またはステップ404のいずれかに進む。閉鎖部材103が図3Fに図示された長手方向後退位置にある場合は、プロセス400はステップ403に進む。
【0043】
ステップ403において、閉鎖部材103は、図3Fの長手方向後退位置から、図3Dで図示された閉鎖部材103の長手方向展開位置に移動される。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135は、図3Fの長手方向後退位置から、図3Dの長手方向展開位置に閉鎖部材103を上昇させられてもよい。本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記上昇の前、その最中および/またはその後に、展開機構134は第2の間隙125(図1A)を維持し、1つ以上のブレースアクチュエータ173は第1の間隙123(図1A)を閉鎖部材103とバルブハウジング105間に維持し、閉鎖部材103の移動中の擦れおよび/または粒子生成から保護する。従って、いくつかのこのような実施形態において、展開機構134の第2のアクチュエータ141は、バルブハウジング105の前部プレート121から離れた横方向後退位置に閉鎖部材103を保持するように作動される。
【0044】
ステップ403の終わりに、閉鎖部材103は図3Dの縦方向展開位置にある。従って、プロセス400はステップ404に進む。
【0045】
ステップ404において、閉鎖部材103は横方向に展開される、例えば図3Dの閉鎖部材103の横方向後退位置から、図3Eに図示された閉鎖部材103の横方向展開位置に移動される。例えば、展開機構134の1つ以上の第2のアクチュエータ141(および/または1つ以上のブレースアクチュエータ173)は、図3Dの閉鎖部材103の横方向後退位置から図3Eの横方向展開位置まで閉鎖部材103を移動させられてもよい。第2のアクチュエータ141を作動解除(例えば減圧)することによって、延長部111は横方向に移動可能であってもよく、また1つ以上のブレースアクチュエータ173の膨張、延長部111や閉鎖部材103のスプリングバイアスなどが封止部107を前部プレート121に対して移動させてもよい。本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記横方向展開によって、閉鎖部材103の封止部107が、バルブハウジング105の前部プレート121と接触して移動されることになる。いくつかのこのような実施形態および/または他の実施形態において、閉鎖部材103の上記横方向展開によって、閉鎖部材103の延長部111が外部ベローズ137の第1の搭載フランジ139の対応する内面154に接触することになる。
【0046】
プロセス400のステップ405に進んで、閉鎖部材103のブレース部材109は横方向に展開される、例えば図3Eに図示されたブレース部材109の横方向展開位置に移動される。例えば、閉鎖部材103の1つ以上のブレースアクチュエータ173(図2)は、(例えば図3Dに図示されたような)封止部107に対する、かつ/またはこの中のブレース部材109の横方向後退位置から、図3Eの横方向展開位置にブレース部材109を移動させられてもよい。
【0047】
本発明の方法の1つ以上の実施形態において、ステップ405は、ステップ404が完了した後にのみ開始する。他の実施形態において、ステップ405およびステップ404は同時に実行され、かつ/または両ステップは、いずれかが完了する前に開始される。さらに別の実施形態において、ステップ404は、ステップ405が開始された後にのみ開始する。加えて、本発明の方法の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103および閉鎖部材103のブレース部材109の上記横方向展開の前、その最中および/またはその後に、展開機構134は、閉鎖部材103(図3E)の長手方向展開位置に閉鎖部材103を維持するために用いられる。例えば、第1のアクチュエータ135は、閉鎖部材103を上昇させた後に作動されたままであってもよい(ステップ402参照)。
【0048】
プロセス400のステップ406に進んで、封止部107は前部プレート121対して支持されて、その中に形成された第1の開口115を封止する。例えば、各ブレースアクチュエータ173の圧力セル181の圧力は、ブレース部材109を後部プレート119に対する場所に移動させるのには十分な比較的低圧であったものから(ステップ405参照)、加圧チャンバPが及ぼす圧力の予想大きさと同じ比較的高圧まで増加されてもよい。あるいは、ステップ405において圧力セル181を膨張させるために使用された圧力は予想圧力に抵抗するほど十分高く、または圧力がステップ405時に徐々にまたは段階的に適度な高圧に増加されていたら、その圧力は、支持力が必要とされる限り維持されてもよい。
【0049】
閉鎖部材103は長手方向および横方向の両方に展開され、ブレース部材109は横方向に展開され、封止部107は第1の開口115を封止するために前部プレート121に対して支持されることによって、プロセス400はステップ407で終了する。
【0050】
あるいは、プロセス400は1つ以上のステップで開始して、閉鎖部材103とバルブハウジング105間の第1および第2の間隙123、125は、展開機構134の第1のアクチュエータ135によって閉鎖部材103が長手方向に展開される(例えば、上昇される)前に存在することを保証してもよい。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、例えば減圧の印加によって支持方向と反対方向に用いられて、ブレース部材109が、閉鎖部材103の長手方向展開時に封止部107に対しておよび/またはこの中に(かつバルブハウジング105の後部プレート119から離れて)後退したままであることを保証してもよい。さらに、1つ以上の第2のアクチュエータ141は、(例えば、コイルスプリング(図示せず)などのバイアス要素の力によって、または圧力セル181の膨張によって生じる封止方向の移動による)例えば正圧の印加によって封止方向と反対方向に用いられて、閉鎖部材103の封止部107が、閉鎖部材103の長手方向展開時にバルブハウジング105の前部プレート121から離れて後退したままであることを保証してもよい。
【0051】
図5は、図3Fに示された閉鎖部材103の長手方向後退位置にチャンバ分離バルブ101aの閉鎖部材103を置くための例示的プロセス500を図示するフローチャートである。図5を参照すると、プロセス500はステップ501で開始する。ステップ502において、プロセス500は、ブレース部材109(図2)の横方向位置に応じてステップ503またはステップ504のいずれかに進む。ブレース部材109が横方向後退位置にない場合、プロセス500はステップ503に進む。
【0052】
ステップ503において、ブレース部材109は横方向に後退される、例えば、図3Dに示されているような横方向後退位置に移動される。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、図3Eに示されているようなブレース部材109の横方向展開位置から図3Dに示された横方向後退位置にブレース部材109を移動させられてもよい。
【0053】
ステップ504に進むと、プロセス500は、閉鎖部材103(図2)の横方向位置に応じて、ステップ505またはステップ506のいずれかに進む。閉鎖部材103が横方向後退位置にない場合、プロセス500はステップ505に進む。
【0054】
ステップ505において、閉鎖部材103は横方向に後退される、例えば図3Dに示されたような横方向後退位置に移動される。例えば、1つ以上の第2のアクチュエータ141は、図3Eに示されたような閉鎖部材103の横方向展開位置から図3Dに示された横方向後退位置に閉鎖部材103を移動させられてもよい。
【0055】
プロセス500の1つ以上の実施形態において、ステップ502、503、504および505のうちの2つ以上は同時に、または異なる順序で生じてもよい。加えて、ステップ505は、ステップ503が完了した後のみに開始する必要はない。また、プロセス500の1つ以上の実施形態において、ブレース部材109および閉鎖部材103のいずれかまたは両方の後退の前、その最中かつその後で、展開機構134は、閉鎖部材103(図3E)の縦方向展開位置に閉鎖部材103をアクティブに保持するために用いられてもよい。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135はこのために連続的に起動されてもよい。
【0056】
ステップ506に進むと、閉鎖部材103は、図3Fに示されるように閉鎖部材103の長手方向後退位置に移動される。例えば、展開機構134の第1のアクチュエータ135は、図3Dに示されたような長手方向展開位置から図3Fに示された長手方向後退位置に閉鎖部材103を移動させられてもよい。プロセス500の1つ以上の実施形態において、閉鎖部材103の上記後退の前、その最中および/またはその後に、展開機構134および1つ以上のブレースアクチュエータ173は第1および第2の間隙123、125(図1A)を、閉鎖部材103とバルブハウジング105の間に維持して、閉鎖部材103の長手方向移動時の擦れおよび/または粒子生成から保護してもよい。例えば、いくつかのこのような実施形態において、第2のアクチュエータ141は閉鎖部材103をバルブハウジング105の前部プレート121に対して横方向に移動させること阻止されてもよい。加えて、1つ以上の実施形態において、ブレースアクチュエータ173は、バルブハウジング105の後部プレート119に対して横方向にブレース部材109を移動させることを阻止されてもよい。その上、1つ以上の実施形態において、1つ以上のブレースアクチュエータ173は、例えば減圧の印加によって起動されて、閉鎖部材103の長手方向後退時にブレース部材109の後退位置を封止部107に対して/この中に維持してもよい。
【0057】
閉鎖部材103は長手方向および横方向の両方に後退されるために、チャンバ分離バルブ101aは次に、チャンバ分離バルブ101aのバルブハウジング105を介して基板の通過を前後に許容するように構成され、プロセス500はステップ507で終了する。好都合または所望である場合には、追加ステップを採用して、後退時でも移動中でなくても、閉鎖部材103がバルブハウジング105から間隔をあけられたままであることを保証してもよい。例えば、1つ以上のブレースアクチュエータ173および/または1つ以上の第2のアクチュエータ141は第1および/または第2の間隙123、125(図1A)を維持するために連続的に起動されてもよい。
【0058】
図4および図5のプロセス400、500に関するように、チャンバ分離バルブ101aのいくつかの実施形態において、第1のアクチュエータ135は、閉鎖部材103の長手方向展開および長手方向後退の両方の時に正圧の印加によって作動するように適合される。チャンバ分離バルブ101aのいくつかの他の実施形態において、第1のアクチュエータ135は、縦方向後退に用いられている重力による長手方向展開時に正圧によって作動するように適合されてもよい。チャンバ分離バルブ101aのさらなる実施形態において、各ブレースアクチュエータ173は閉鎖部材103の横方向展開時にスプリングデフォルトによって作動するように適合されてもよく、またいくつかのこのような実施形態において、各第2のアクチュエータ141は、(例えば、閉鎖部材103の長手方向移動時の閉鎖部材103の横方向後退の維持を保証するために)閉鎖部材103の横方向後退時に正圧によって作動するように適合されてもよい。チャンバ分離バルブ101aのさらに別の実施形態において、各ブレースアクチュエータ173は、(例えば、ブレース部材109を展開する場合にスプリングデフォルトの力を回復する必要を回避するために)ブレース部材109の横方向展開時に正圧によって、またブレース部材109の横方向後退時に減圧(例えばスプリングデフォルトなし)によって作動するように適合されてもよい。他の構成が用いられてもよい。
【0059】
図6は、図2のチャンバ分離バルブ101aと、チャンバ分離バルブ101aの機能を動作および/または調整するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601とを含むスリットバルブシステム600の概略図である。例えば、スリットバルブコントロールモジュール601は、図4のフローチャートに図示されたプロセス400および/または図5のフローチャートに図示されたプロセス500を実行するために、チャンバ分離バルブ101aと相互作用するように適合されてもよい。
【0060】
スリットバルブコントロールモジュール601は、信号を生成および/または受け取るように適合された入力/出力モジュール603を備えていてもよい。例えば、入力/出力モジュール603は、
(1)図3Fに図示されたような長手方向後退位置に閉鎖部材103があるか否かを判断し;
(2)図3Fの長手方向後退位置にある閉鎖部材103に対応する第1の信号コンダクタ605に沿って電気信号を生成および送信し;
(3)図3Fの長手方向後退位置にある閉鎖部材103に対応するインジケータライト(例えば、緑L.E.D.)を照射し;
(4)図3Dに図示されたような長手方向展開位置に閉鎖部材103があるか否かを判断し;
(5)図3Dの長手方向展開位置にある閉鎖部材103に対応する第2の信号コンダクタ607に沿って電気信号を生成および送信し;
(6)図3Dの長手方向展開位置にある閉鎖部材103に対応するインジケータライト(例えば、赤L.E.D.)を照射し;
(7)図3Eに図示されたような横方向展開位置にブレース部材109があるか否かを判断し;
(8)図3Eの横方向展開位置にあるブレース部材109に対応する第3の信号コンダクタ609に沿って電気信号を生成および送信し;
(9)上記(7)のようにブレース部材109が横方向展開位置にあると判断されるまで、上記(5)の信号が生成および送信され、上記(6)のインジケータライトが照射されることを阻止し;
(10)例えば、図4を参照して上記のプロセス400を実行する(例えば、図3Eに図示されたようなチャンバ分離バルブ101aの第1の開口115を封止する)ために、スリットバルブコントロールモジュール601にチャンバ分離バルブ101aを動作させる、かつ/またはこれを許容するために、第4の信号コンダクタ611に沿って電気信号を受け取り;
(11)例えば、図5を参照して上記のプロセス500を実行する(例えば、図3Fに図示されたように閉鎖部材103の長手方向後退位置に閉鎖部材103を置く)ために、スリットバルブコントロールモジュール601にチャンバ分離バルブ101aを動作させる、かつ/またはこれを許容するために、第5の信号コンダクタ613に沿って電気信号を受け取り;
(12)スリットバルブコントロールモジュール601への接続を有する複数の空気圧導管、例えば
(a)減圧ソース導管615;
(b)加圧ガスソース導管617;
(c)環境(大気)排気導管619;
(d)ブレース作動導管621;
(e)クランプ作動導管623;
(f)閉鎖部材低下導管625;
(g)閉鎖部材上昇導管627;の間の、かつ/またはこれらのうちの接続を選択的に再構成するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601(図示せず)の1つ以上の空気圧スイッチをコントロールし、これらに電力を送り;
(13)ブレース作動導管621の上昇圧(例えば、加圧)の存在を検出し;
(14)上記(13)の機能によって少なくとも部分的に上記(7)の機能を実行し、および/または
(15)ブレース作動導管621の低下圧(例えば、減圧)の存在を検出するように適合されてもよい。
【0061】
スリットバルブコントロールモジュール601はまた、以下の機能を実行するように適合されてもよい:
(16)例えば、各ブレースアクチュエータ173を作動させることによって、ブレース部材109を図3Eに図示された横方向展開位置に移動させるために、加圧ガスソース導管617をブレース作動導管621に選択的に接続すること;
(17)例えば、各ブレースアクチュエータ173を作動させることによって、ブレース部材109を図3Dに図示された横方向後退位置に移動させるために、減圧ソース導管615をブレース作動導管621に選択的に接続すること;
(18)上記(16)の空気圧接続が存在する間に上記(17)の機能が生じることを積極的に阻止すること;
(19)上記(17)の空気圧接続が存在する間に上記(16)の機能が生じることを積極的に阻止すること;
(20)例えば、展開機構134の各第2のアクチュエータ141を作動させることによって、(例えば閉鎖部材103を展開させることを意図するスプリングデフォルトを無効化することによって)図3Dに図示された横方向後退位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617をクランプ作動導管623に選択的に接続すること;
(21)例えば、展開機構134の各第2のアクチュエータ141の作動を停止させて、(例えば、各展開機構134に構築された)スプリングデフォルトやブレースアクチュエータ173の活動を優先させることによって、図3Eに図示された横方向展開位置に閉鎖部材103を移動させるために、環境排気導管619をクランプ作動導管623に選択的に接続すること;
(22)例えば、第1のアクチュエータ135(図3A)を作動させることによって、図3Fに図示された長手方向後退位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617を閉鎖部材低下導管625に選択的に接続すること;
(23)例えば、上記(22)の機能を容易にするために、環境排気導管619を閉鎖部材上昇導管627に選択的に接続すること;
(24)例えば、第1のアクチュエータ135(図3A)を作動させることによって、図3Dに図示された長手方向展開位置に閉鎖部材103を移動させるために、加圧ガスソース導管617を閉鎖部材上昇導管627に選択的に接続すること;
(25)例えば、上記(24)の機能を容易にするために、環境排気導管619を閉鎖部材低下導管625に選択的に接続すること;
(26)上記(22)および(23)を同時に実行すること;
(27)上記(24)および(25)を同時に実行すること;
(28)上記(26)から上記(27)に選択的に切り替えること;
(29)上記(27)から上記(26)に選択的に切り替えること;
(30)上記(17)および(20)を同時に実行すること;
(31)上記(16)および(21)を同時に実行すること;
(32)上記(30)から上記(31)に選択的に切り替えること;
(33)上記(31)から上記(30)に選択的に切り替えること;
(34)(22)の空気圧接続が存在する間に(16)および(21)が生じることを積極的に阻止すること;
(35)閉鎖部材103が図3Dに図示された縦方向展開位置にない場合に(16)および(21)が生じることを積極的に阻止すること;
(36)上記(17)の空気圧接続が存在しない場合に上記(28)および(29)が生じることを積極的に阻止すること;
(37)スリットバルブコントロールモジュール601への電力の損失の際に(31)をデフォルト設定すること;
(38)上記(28)、(27)、(35)、(16)、(21)および(36)を実行することによって図4のプロセス400を実行すること;
(39)上記(28)、(27)、(35)、(16)、(21)、(36)、(32)および(31)を実行することによって図4のプロセス400を実行すること;
(40)上記(36)、(20)、(17)、(29)、(22)、(23)、(26)および(34)を実行することによって図5のプロセス500を実行すること;および/または
(41)上記(36)、(33)、(20)、(17)、(29)、(23)、(26)、(34)および(30)を実行することによって図5のプロセス500を実行すること。
【0062】
多数の他の機能もさらに、または代替的に実行されてもよい。
【0063】
図7は、図2のチャンバ分離バルブ101aを備える図6のスリットバルブシステム600の具体的実施形態600aおよびスリットバルブコントロールモジュール601の具体的実施形態601aの概略図であり、ここでスリットバルブコントロールモジュール601aはより詳細に示されている。図7を参照すると、スリットバルブコントロールモジュール601aは上記の機能1〜41を実行するように適合されている。これらの機能を実行するように適合されたスリットバルブコントロールモジュール601aの態様/構造を、機能の一般的な順序で導入および説明する。
【0064】
機能1〜3は、第1の位置スイッチ629と、第1のインジケータライト631と第1の信号コンダクタ605において包含されてもよい。第1の位置スイッチ629は正常に開くように構成されてもよく、また閉鎖部材103が図3Fの長手方向後退位置に達する場合に作動または閉じられるように、チャンバ分離バルブ101aの内部またはこれに隣接してインストールされてもよい。第1のインジケータライト631はオペレータへの信号でありうる。第1の信号コンダクタ605は信号を遠隔コントローラ(図示せず)に搬送することができる。第1のインジケータライト631および/または第1の信号コンダクタ605に対する他の使用も可能である。
【0065】
機能4〜6は、第2の位置スイッチ635と、第2のインジケータライト637と第2の信号コンダクタ607において包含されてもよい。第2の位置スイッチ635は正常に開くように構成されてもよく、また閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達する場合に作動または閉じられるように、チャンバ分離バルブ101aの内部またはこれに隣接してインストールされてもよい。第2のインジケータライト637および第2の信号コンダクタ607は第1のインジケータライト631および第1の信号コンダクタ605と同様に機能してもよい。
【0066】
機能7は圧力スイッチ641に包含されてもよい。圧力スイッチ641は正常に開くように構成されてもよく、また、ブレース作動導管621が環境圧と比較して正圧である場合に作動または閉じられるように、(例えば、オリフィス643の一方の側で圧力をゆっくりと均等にするように適合されたオリフィス643を介して)ブレース作動導管621に空気圧で結合されてもよい。ブレース作動導管621の正圧は各ブレースアクチュエータ173の作動によってブレース部材109の横方向展開につながり、オリフィス643は、ブレース部材109が展開した後のみ圧力を均等にするように作動されてもよいために、圧力スイッチ641は機能7を実行してもよい。
【0067】
機能8および9は、第3の信号コンダクタ609と、圧力スイッチ641はライトアップする第2のインジケータライト637および電力を受け取る第3の信号コンダクタ609に対して閉じられなければならないという事実とによって包含されてもよい。
【0068】
機能10および11は第4の信号コンダクタ611と第5の信号コンダクタ613とによってそれぞれ包含されてもよい。
【0069】
機能12は第4の信号コンダクタ611および第5の信号コンダクタ613によって包含されてもよく、これらは後述のように、(例えば+24Vや別の電力レベル信号の形態の)信号を受け取るように適合されてもよい。
【0070】
機能13は圧力スイッチ641に包含されてもよく、また機能14は一目瞭然である。
【0071】
機能15は減圧スイッチ651に包含されてもよい。減圧スイッチ651は正常に開くように構成されてもよく、また、ブレース作動導管621が環境に比較して減圧である場合に作動または閉じられるように、(例えば、オリフィス643を介して)ブレース作動導管621に空気圧で結合されてもよい。
【0072】
機能16はマスター圧力ソースバルブ653に包含されてもよい。マスター圧力ソースバルブ653は正常に閉じるように構成されてもよく、また加圧ガスソース導管617にブレース作動導管621を接続させてもよい。マスター圧力ソースバルブ653はさらに、空気圧導管655を介して作動ポートで正圧に暴露された場合に作動または開かれるように構成されてもよい。空気圧導管655は、第1の流れ調整器657を介して(ならびに後述するような1対の空気圧切り替えコネクタを介して)加圧ガスソース導管617または環境排気導管619のいずれかに選択的に接続されてもよい。
【0073】
機能17はマスター減圧ソースバルブ659に包含されてもよい。マスター減圧ソースバルブ659は正常に閉じられるように構成されてもよく、またブレース作動導管621を減圧ソース導管615に接続してもよい。マスター減圧ソースバルブ659はさらに、空気圧導管661を介して作動ポートで正圧に暴露された場合に作動または開かれるように構成されてもよい。空気圧導管661は、第2の流れ調整器633を介して(ならびに後述するような空気圧切り替えコネクタを介して)加圧ガスソース導管617または環境排気導管619のいずれかに選択的に接続されてもよい。
【0074】
スリットバルブコントロールモジュール601aは、すべてが上記機能12で説明されたインタフェースに関与するように適合された第1の空気圧切り替えコネクタ665と、第2の空気圧切り替えコネクタ667と、第3の空気圧切り替えコネクタ669とを備えていてもよい。第1の空気圧切り替えコネクタ665および第2の空気圧切り替えコネクタ667は5つの個別空気圧導管(このうちの2つは常に環境排気導管619と共通であり、またこれらのうちの1つは常に加圧ガスソース導管617と共通である)の間に、かつ/またはこれらのうちに空気圧接続構成を確立し、かつこれを選択的に変更するように適合されており、第2の空気圧切り替えコネクタ667は、3つの個別空気圧導管(これらのうちの1つは常に環境排気導管619と共通である)の間に空気圧接続構成を確立し、かつこれを選択的に変更するように適合される。
【0075】
第2の空気圧切り替えコネクタ667はデフォルトによって空気圧構成Aとなるように適合されており、ここで、デフォルト機構は、例えばスプリングであってもよく、また、例えば図7に示された構成Aによって占められた位置に空気圧構成Bをシフトさせるように適合された作動コイルに印加されるハイサイド電圧を介して選択的に空気圧構成Bとなるように適合される。第3の空気圧切り替えコネクタ669はデフォルトによって空気圧構成Cとなるように適合されており、ここでデフォルト機構は例えばスプリングであってもよく、また、例えば空気圧作動機構671に印加された正圧を介して選択的に図7に示された空気圧構成Dとなることによって、空気圧構成Dを示されている位置にシフトさせるように作動する(例えば、構成Cを外に移動させ、構成Dを中に移動させる)ように適合される。第1の空気圧切り替えコネクタ665は、例えば、構成Eから構成Fへ、または場合によっては構成Fから構成Eに第1の空気圧切り替えコネクタ665を移動させるように適合されたそれぞれの作動コイルに適用された(例えば+24Vの)2つの異なるハイサイドコンダクタを介して、選択的に図7に示されたような空気圧構成Eまたは空気圧構成Fのいずれかになるように適合される。
【0076】
スリットバルブコントロールモジュール601aはさらに、追加ハイサイド電圧コンダクタ673、675および677と、リターンつまり接地コンダクタ679、681、683および685と、第3の位置スイッチ687とを含んでもよい。第3の位置スイッチ687は正常に閉じられるように構成されてもよく、また、閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達する場合に作動または開かれるように、チャンバ分離バルブ101a内にまたはこれに隣接してインストールされてもよい。
【0077】
本出願を読み、また本出願の図面、特に図7を見れば、スリットバルブコントロールモジュール601aは、第4の信号コンダクタ611または第5の信号コンダクタ613に沿ったハイサイド電圧信号を選択的に受け取り、またスリットバルブコントロールモジュール601aの残りの要素が図7の概略に従って上述されたように機能するのを可能にすることによって、上記機能16〜41を実行するように適合されることが、当業者には明らかである。例えば、マスター減圧ソースバルブ659およびマスター圧力ソースバルブ653は、相互排他的に開いて、ブレース作動導管621および各ブレースアクチュエータ173への減圧および正圧の同時印加を阻止するように適合される。その上、第4の信号コンダクタ611とリターンつまり接地コンダクタ683との間、かつ第5の信号コンダクタ613とリターンつまり接地コンダクタ683との間の回路は、ブレース作動導管621がマスター減圧ソースバルブ659を介して減圧に暴露され、また減圧スイッチ651がそれによって閉じられない場合かつこのようになるまで(これによって、第1の空気圧切り替えコネクタ665において構成Eから構成Fへ、またはこの反対の切り替えが可能になる)閉じられることはできない。加えて、第3の空気圧切り替えコネクタ669は、正圧が空気圧作動機構671で受け取られなければ構成Dとなることはなく、また後者は、第1の空気圧切り替えコネクタ665が示されたような構成Eになければ可能ではない。さらにまた、図7では開いて示されている第3の位置スイッチ687は正常に閉じられ、第2の空気圧切り替えコネクタ667に、閉鎖部材103が図3Dの長手方向展開位置に達するまで構成Bにとどまらせ(減圧がブレース作動導管621およびブレース部材109に印加されることになり、図3Fの横方向後退位置にとどまる)、この時点で、第3の位置スイッチ687は開き、第2の空気圧切り替えコネクタ667のスプリングデフォルトをトリガし、第2の空気圧切り替えコネクタ667を構成Aに切り替えさせる。本発明のバルブ101、101aをコントロールするための他の構成/システムが用いられてもよい。
【0078】
上記説明は本発明の例示的実施形態のみを開示している、本発明の範囲内にある上記の開示された装置および方法の修正は当業者には容易に明らかである。例えば、1つ以上の実施形態によると、封止部107を処理チャンバPから離して押圧しようとする処理チャンバP内の圧力は、ブレースアクチュエータ173によって生成された支持力によってのみ対抗されてもよい。他の実施形態において、支持力の大きさは処理チャンバP内の圧力に対抗するのに必要な大きさより小さくてもよく、また他のソースからの追加の力がそれに付加されて、処理チャンバ開口102に対するシールを維持してもよい。
【0079】
本発明の少なくとも一実施形態において、封止部107の本体はアルミニウムなどの金属から形成されてもよい。このような実施形態において、封止部107は、(例えば、粒子生成が金属間接触することを阻止するために)前部プレート121に接触して、かつ封止部107の金属部分が前部壁121に接触するのを阻止する弾性部材198(図3E)を含んでもよい。弾性部材198は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)や、(例えばOリングや類似の封止部材の形態の)別の適切な材料を含んでもよい。同様に、少なくとも一実施形態において、ブレース部材109の本体はアルミニウムや別の適切な金属などの金属から形成されてもよく、(粒子生成の金属間接触を阻止するために)後部プレート119に接触する弾性部材199(図3E)を含んでもよい。弾性部材199は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)や(Oリングや類似の封止部材の形態の)別の適切な材料を含んでもよい。本明細書で使用されているように、封止部107の弾性部材198や他の部分が前部プレート121に接触すれば、封止部107は前部プレート121に接触していると言われてもよいことが理解される。同様に、ブレース部材109の弾性部材199や他の部分が後部プレート119に接触すれば、ブレース部材109は後部プレート119に接触していると言われてもよい。
【0080】
本発明の少なくとも一実施形態において、ベローズ137および/または延長可能な壁部179はステンレス鋼から形成されてもよい。任意の他の類似の材料が用いられてもよい。
【0081】
従って、本発明はその例示的実施形態と関連して開示されているのに対して、他の実施形態は、以下の請求項によって定義されるように本発明の主旨および範囲内にあるであろうことが理解されるべきである。
【符号の説明】
【0082】
101、101a…チャンバ分離バルブ、102…処理チャンバ開口、103…閉鎖部材、105…バルブハウジング、107…封止部、109…支持部材、111…延長部、113…エンクロージャ、115…第1の開口、117…第2の開口、119…後部プレート、121…前部プレート、127…上部、129…下部、130…弾性要素、134…展開機構、135…第1のアクチュエータ、137…外部ベローズ、139…第1の搭載フランジ、141…第2のアクチュエータ、145…ブラケット、167…ポケット、171…駆動プレート、173…支持アクチュエータ、175…駆動プレートベローズ、179…延長可能な壁部、181…圧力セル、183…導管、185…ソケット、193…延長部インタフェース、195…弾性要素、197…フィーダ導管、600…スリットバルブシステム、601…スリットバルブコントロールモジュール、605…第1の信号コンダクタ、607…第2の信号コンダクタ、609…第3の信号コンダクタ、611…第4の信号コンダクタ、613…第5の信号コンダクタ、615…減圧ソース導管、617…加圧ガスソース導管、619…環境排気導管、621…支持作動導管、623…クランプ作動導管、625…閉鎖部材低下導管、627…閉鎖部材上昇導管、629…第1の位置スイッチ、631…第1のインジケータライト、633…第2の流れ調整器、635…第2の位置スイッチ、637…第2のインジケータライト、641…圧力スイッチ、643…オリフィス、651…減圧スイッチ、653…マスター圧力ソースバルブ、655…空気圧導管、657…第1の流れ調整器、665…第1の空気圧切り替えコネクタ、667…第2の空気圧切り替えコネクタ、669…第3の空気圧切り替えコネクタ、683…接地コンダクタ、687…第3の位置スイッチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を封止するように適合されたスリットバルブであって、
第1の壁、前記第1の壁に形成された第1の開口、第2の壁、前記第2の壁に形成された第2の開口を有するバルブハウジングと、
前記第2の壁に接触して、かつ前記第2の開口を封止するように適合された封止部と、前記封止部に対して移動可能であり、かつ前記第1の壁に接触するように適合された支持部材(bracing member)とを有する閉鎖部材と、
前記封止部を前記第2の壁に向かって、かつ前記第2の壁と接触して移動させるように、また前記封止部を前記第2の壁に対して支持するために、前記支持部材を前記封止部から離して、かつ前記第1の壁に接触して移動させるように適合された少なくとも1つの作動機構と、
を備え、
前記少なくとも1つの作動機構がベローズを有し、前記ベローズが、前記封止部から離れる前記支持部材の移動が前記ベローズの収縮を発生させるように方向付けられており、
前記第1の壁に面する前記封止部の側面に凹部が形成されており、
前記封止部は、前記凹部の周縁部に結合されるフランジを含み、
前記支持部材は、前記凹部内に配置されるプレートを含み、
前記フランジと前記プレートとの間に前記ベローズが配置されている、
スリットバルブ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの作動機構が、前記閉鎖部材の一部を備えており、かつ前記支持部材と前記封止部の間に配置されているアクチュエータを含む、請求項1に記載のスリットバルブ。
【請求項3】
スリットバルブハウジングの開口を封止するための方法であって、
第1の壁、前記第1の壁に形成された第1の開口、第2の壁、前記第2の壁に形成された第2の開口を有するバルブハウジングを提供するステップと、
前記第2の壁に接触して、かつ前記第2の開口を封止するように適合された封止部と、前記封止部に対して移動可能であり、かつ前記第1の壁に接触するように適合された支持部材とを有しており、前記第1の壁に面する前記封止部の側面に凹部が形成されており、前記封止部は前記凹部の周縁部に結合されるフランジを含み、前記支持部材は、前記凹部内に配置されるプレートを含み、前記フランジと前記プレートとの間にベローズが配置されている、閉鎖部材を提供するステップと、
前記封止部を前記第2の壁に向かって、かつ前記第2の壁に接触して移動させるステップと、
前記封止部を前記第2の壁に対して支持するために、前記支持部材を前記封止部から離して、かつ前記第1の壁に接触して移動させるステップと、
を備え、
前記支持部材を前記封止部から離して移動させるステップが、前記ベローズを圧縮する工程を備える、
る方法。
【請求項4】
前記第1および第2の開口が横方向に整列されている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記封止部を移動させるステップが、前記閉鎖部材を横方向に移動させる工程を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項1】
開口を封止するように適合されたスリットバルブであって、
第1の壁、前記第1の壁に形成された第1の開口、第2の壁、前記第2の壁に形成された第2の開口を有するバルブハウジングと、
前記第2の壁に接触して、かつ前記第2の開口を封止するように適合された封止部と、前記封止部に対して移動可能であり、かつ前記第1の壁に接触するように適合された支持部材(bracing member)とを有する閉鎖部材と、
前記封止部を前記第2の壁に向かって、かつ前記第2の壁と接触して移動させるように、また前記封止部を前記第2の壁に対して支持するために、前記支持部材を前記封止部から離して、かつ前記第1の壁に接触して移動させるように適合された少なくとも1つの作動機構と、
を備え、
前記少なくとも1つの作動機構がベローズを有し、前記ベローズが、前記封止部から離れる前記支持部材の移動が前記ベローズの収縮を発生させるように方向付けられており、
前記第1の壁に面する前記封止部の側面に凹部が形成されており、
前記封止部は、前記凹部の周縁部に結合されるフランジを含み、
前記支持部材は、前記凹部内に配置されるプレートを含み、
前記フランジと前記プレートとの間に前記ベローズが配置されている、
スリットバルブ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの作動機構が、前記閉鎖部材の一部を備えており、かつ前記支持部材と前記封止部の間に配置されているアクチュエータを含む、請求項1に記載のスリットバルブ。
【請求項3】
スリットバルブハウジングの開口を封止するための方法であって、
第1の壁、前記第1の壁に形成された第1の開口、第2の壁、前記第2の壁に形成された第2の開口を有するバルブハウジングを提供するステップと、
前記第2の壁に接触して、かつ前記第2の開口を封止するように適合された封止部と、前記封止部に対して移動可能であり、かつ前記第1の壁に接触するように適合された支持部材とを有しており、前記第1の壁に面する前記封止部の側面に凹部が形成されており、前記封止部は前記凹部の周縁部に結合されるフランジを含み、前記支持部材は、前記凹部内に配置されるプレートを含み、前記フランジと前記プレートとの間にベローズが配置されている、閉鎖部材を提供するステップと、
前記封止部を前記第2の壁に向かって、かつ前記第2の壁に接触して移動させるステップと、
前記封止部を前記第2の壁に対して支持するために、前記支持部材を前記封止部から離して、かつ前記第1の壁に接触して移動させるステップと、
を備え、
前記支持部材を前記封止部から離して移動させるステップが、前記ベローズを圧縮する工程を備える、
る方法。
【請求項4】
前記第1および第2の開口が横方向に整列されている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記封止部を移動させるステップが、前記閉鎖部材を横方向に移動させる工程を備える、請求項4に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2010−281446(P2010−281446A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−127011(P2010−127011)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【分割の表示】特願2006−514355(P2006−514355)の分割
【原出願日】平成16年5月12日(2004.5.12)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127011(P2010−127011)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【分割の表示】特願2006−514355(P2006−514355)の分割
【原出願日】平成16年5月12日(2004.5.12)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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