説明

出入管理システム

【課題】携帯電話をACSとして使用することにより、安価で正確な出入管理システムを得る。
【解決手段】ビルの在館者に所持された携帯電話12と、在館者に来訪予定の外来者に所持された携帯電話13と、通信手段11を介して携帯電話12、13に接続された通信インタフェース1dを有するホストコンピュータ1とを備えている。ホストコンピュータ1は、在館者および外来者に対する通行許可用のID情報登録機能およびセキュリティチェック機能を含む出入管理機能を有し、携帯電話12、13から該当ドアの通行を所望する着信があった場合に、在館者または外来者のID情報に基づいて在館者または外来者があらかじめ登録されているか否かをチェックし、在館者または外来者のチェック結果がOKの場合に、通行許可された該当ドアを解錠する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話を用いた出入管理システムに関し、特にIDカードの代わりに携帯電話を出入通行用のACSとして使用することにより、安価なシステムを実現した新規な技術改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の出入管理システムにおいては、通常の来館者に対し、ACS(Access Control System:出入制御システム)用の臨時のIDカードを受付で発行している(たとえば、特許文献1参照)。
この場合、ドアごとにID判別装置が設けられており、ホストコンピュータで登録されたIDカードを所持する各来館者は、通行ドアごとに設置されたID判別装置(IDカードリーダ)とIDカードとの間で通信を行い、ID判別装置は、該当ドアの通行許可を判別し、判別結果がOKの場合に解錠するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−30591号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の出入管理システムでは、IDカードおよび判別装置を介して、人格チェックや有効ルートのチェックとともに、ドアごとに有効期限などの煩雑なチェックを行う手間が必要となり、判別設備および新規登録作業のための労力が多大となって、コストアップを招くうえ、煩雑な管理手続きによりミスを生じ易いという課題があった。
【0005】
この発明は、IDカードの代わりに携帯電話を出入通行用のACSとして使用するとともに、ドアごとのID判別装置を不要として、在館者に訪問予定の外来者が在館者に電話をかけ、コールされた在館者がホストコンピュータに電話し、ホストコンピュータが外来者をチェックすることにより、訪問時間情報のみを携帯電話からホストコンピュータに入力することにより、他の通行可能なルート(自分の部屋、ロビーなど)や有効期限、相手の電話番号(ID番号)を自動的に登録可能にすることにより、安価で正確な出入管理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明による出入管理システムは、ビルの在館者に所持された第1の携帯電話と、在館者に来訪予定の外来者に所持された第2の携帯電話と、通信手段を介して第1および第2の携帯電話に接続された通信インタフェースを有するホストコンピュータとを備え、ホストコンピュータは、在館者および外来者に対する通行許可用のID情報登録機能およびセキュリティチェック機能を含む出入管理機能を有し、第1または第2の携帯電話から該当ドアの通行を所望する着信があった場合に、在館者または外来者のID情報に基づいて在館者または外来者があらかじめ登録されているか否かをチェックし、在館者または外来者のチェック結果がOKの場合に、通行許可された該当ドアを解錠するものである。
また、第1の携帯電話は、第2の携帯電話から着信があった場合に、第2の携帯電話を所持する外来者のID情報をホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータは、第1の携帯電話から送信されたID情報に基づいて外来者をチェックし、チェック結果を第1の携帯電話に送信し、外来者のチェック結果がOKの場合に、第1の携帯電話は、外来者の来館日時情報をホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータは、外来者に関する既知情報および来館日時情報を自動的に登録するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、携帯電話の通信機能をACSに適用することによりIDカードが不要となり、在館者とホストコンピュータとの間の通信によりセキュリティチェックが行われ、通行を所望する該当ドアの通行可否を判定することにより、安価で正確な出入管理システムを実現することができる。
また、在館者が事前に外来者(来訪者)から電話を受けて、ホストコンピュータとの間の通信により外来者をチェックし、チェック結果がOKの場合に通行を所望する外来者のID登録および通行許可登録を自動的に行うことにより、安価で正確な出入管理システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る出入管理システムを概略的に示すブロック図であり、図2は図1の出入管理システムが適用されるビルの構成例を平面的に示す説明図である。
【0009】
また、図3は図1内のホストコンピュータで管理されるID情報を示す説明図、図4はホストコンピュータで管理される通行許可日時情報を示す説明図である。
さらに、図5はホストコンピュータによるデータ登録処理を示すフローチャート、図6はホストコンピュータによるドア開閉処理を示すフローチャート、図7はこの発明の実施の形態1に係る出入管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【0010】
図1において、管理センタ側のホストコンピュータ1は、インタネットなどの通信手段11を介して、在館者に個別に所持された複数の携帯電話12、および、外来者に個別に所持された複数の携帯電話13に接続されている。
【0011】
ローカル側の携帯電話12、13は、それぞれ、送受信機能、撮影機能および報知機能(表示部、スピーカ)を有している。
在館者の携帯電話12は、インタネット(通信手段)11を介して、外来者の携帯電話13との間で通信を行う。
【0012】
ホストコンピュータ1は、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信インタフェース1d、CRT(表示装置)1f、プリンタ1g、キーボード(操作盤)1hおよび入出力インタフェース1eを備えている。
CPU1aは、出入管理システムの本体を構成しており、在館者および外来者の出入管理機能を有する。
ホストコンピュータ1の出入管理機能は、後述するように、在館者および外来者に対する通行許可用のID情報登録機能およびセキュリティチェック機能などを含む。
【0013】
ROM1bは、CPU1aの制御処理プログラムなどが格納されている。
RAM1cは、CPU1aによる各種演算処理結果などがリアルタイムに格納される。
通信インタフェース1dは、インタネット(通信手段)11を介して、在館者の携帯電話12または外来者の携帯電話13との間で各種データなどの送受信を行う。
【0014】
CRT1fは、必要に応じて、携帯電話12との間の送受信データを表示し、プリンタ1gは、必要に応じて、CRT1f上の表示データなどを印字出力する。
キーボード1hは、ホストコンピュータ1のオペレータに対するインタフェースとして機能し、管理センサのオペレータにより適宜操作される。
入出力インタフェース1eは、ビル内の電気錠E、Ea〜Ed(図2参照)などに接続されている。
【0015】
図1において、ホストコンピュータ1は、在館者の携帯電話12から該当ドアの通行を所望する着信があった場合に、在館者のID情報に基づいて、在館者があらかじめ登録されているか否かをチェックし、チェック結果がOK(ID情報がOKで、通行条件も正しい)の場合に、通行許可された該当ドアを解錠する。
【0016】
たとえば、あらかじめ登録された在館者が、通行を所望する該当ドアの通行許可を得る場合には、在館者の携帯電話12からホストコンピュータ1に電話をかけた時点で、携帯電話12の電話番号がID番号として機能する。また、携帯電話12で撮影された該当ドアの映像は、ホストコンピュータ1に送信される。
これにより、ホストコンピュータ1は、該当ドアの番号またはドアの名前などから通行許可を判別することができる。
【0017】
また、在館者の携帯電話12は、外来者の携帯電話13から着信があった場合に、在館者の入力操作により、外来者のID情報をホストコンピュータ1に送信する。
これに応答して、ホストコンピュータ1は、携帯電話12から送信されたID情報に基づいて外来者をチェックし、チェック結果を携帯電話12に送信する。
【0018】
ホストコンピュータ1によるチェック結果がOKの場合に、続いて、携帯電話12は、在館者の入力操作により、外来者の来館日時情報をホストコンピュータ1に送信する。
これに応答して、ホストコンピュータ1は、外来者に関する既知情報と携帯電話12から入力された来館日時情報とを自動的に登録する。
すなわち、ホストコンピュータ1による外来者のチェック結果がOKの場合に、在館者の操作により、携帯電話12は、携帯電話13の所持者(外来者)に対して通行許可を与えるようになっている。
【0019】
ID情報は、たとえば、外来者のID番号と、外来者が通行する予定のドア情報とを含み、ホストコンピュータ1は、携帯電話12から入力される外来者のID番号およびドア情報に基づいて、外来者が通行する予定のドアの開閉を制御する。
【0020】
図1のように、携帯電話12、13のみを用いて、携帯電話12と双方向通信を行うホストコンピュータ1を設けることにより、ビルに訪問予定の外来者を新たに登録するためのオペレータおよび作業が不要となり、ビルに関する出入管理機能を安価に且つ正確に実現することができる。
【0021】
図2において、ビル2内の各区画は、たとえば4つの部屋21a〜21dに割り当てられている。
ビル2の出入口には、電気錠Eを有するドア22が設けられ、同様に、各部屋21a〜21dの各出入口には、それぞれ、電気錠Ea〜Edを有するドア22a〜22dが設けられている。
各電気錠E、Ea〜Edは、後述するように、ホストコンピュータ1により開閉制御される。
【0022】
図3において、ホストコンピュータ1は、各在館者1〜Nごとに、および、各外来者1〜Mごとに、ID情報を管理している。
ID情報には、氏名、携帯電話番号、ID番号、有効期限(年月日)、ドアごとの通行許可ドアおよび通行許可時間(時分)などが含まれる。
また、図4において、ホストコンピュータ1は、ホストコンピュータ1は、通行許可日時情報として、(a)来館日、(b)来館時刻、(c)退館時刻を管理している。
【0023】
次に、図2〜図4とともに、図5〜図7のフローチャートを参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による具体的な動作について説明する。
図5〜図7は、図1内のホストコンピュータ1による処理手順を示している。
図5において、まず、ホストコンピュータ1において、管理者(オペレータ)は、通行許可が認められた在館者(1〜N)のID情報(図3参照)をすべて登録する(ステップS50)。
【0024】
なお、外来者(外1〜外M)のID登録は、オペレータによる操作ではなく、後述する処理手順(図7参照)によって自動的に行われる。
また、各携帯電話12、13の電話番号や通行ルートなどは、在館者がデータ入力しなくても、携帯電話12、13の所持データなどから、事前に自動登録することができる。
【0025】
また、図3に示した携帯電話12、13の電話番号およびID番号は、同一機能として取り扱われるので、いずれか一方のみを用いてもよい。
通常、携帯電話番号は桁数(データ長)が多いので、メモリ容量を節約するためにID番号が用いられる。
【0026】
最初に、図6を参照しながら、ビル2の在館者に対する一般的な通行許可処理について説明する。
図6において、ホストコンピュータ1は、まず、在館者の携帯電話12から該当ドアの通行を所望する着信があったか否かを判定し、携帯電話12からの着信を待機する(ステップS61)。
ここで、携帯電話12を所持した在館者が、ホストコンピュータ1に電話をかけると、ステップS61において、着信有り(すなわち、YES)と判定される。
【0027】
ステップS61において、着信有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、通行したい該当ドアの情報が携帯電話12から入力(受信)されたか否かを判定し(ステップS62)、ドア情報が受信されていない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS61に戻る。
【0028】
なお、ドア情報は、たとえば、図2内の各ドア22、22a〜22dのドア番号、各電気錠E、Ea〜Edの錠記号を、在館者が携帯電話12上でキー操作することによって入力される。または、各ドア22、22a〜22dの映像を、在館者が携帯電話12で撮影することによって入力される。
【0029】
一方、携帯電話12の所持者が通行を所望するドア情報(キー入力によるドア番号、または、撮影したドア映像)を入力し、ステップS62において、ドア情報が受信された(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、ホストコンピュータ1は、セキュリティチェックを行い、携帯電話12からのID情報がOK(あらかじめ登録されている)か否かを判定する(ステップS63)。
【0030】
ステップS63において、在館者のID情報がNG(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS61に戻り、ID情報がOK(すなわち、YES)と判定されれば、当該ドアの電気錠を一時的に(通行するのに十分な一定時間だけ)解錠し(ステップS64)、図6の処理ルーチンを終了する。
これにより、在館者は、ドアごとの判別装置との間で通信するIDカードを用いることなく、判別装置所望の当該ドアを通行することができる。
【0031】
次に、図7を参照しながら、在館者に対して訪問予定の外来者に対する通行許可処理について説明する。
この場合、在館者は、訪問予定の外来者からの電話受信時に、外来者のID情報をホストコンピュータ1に送信し、ホストコンピュータ1との間の通信によりセキュリティチェックを行うとともに、外来者のID登録および通行許可登録を自動的に行う。
【0032】
図7において、まず、携帯電話12を所持する在館者は、外来者の携帯電話13から着信があったか否かを判定し、携帯電話13からの着信を待機する(ステップS71)。
ここで、携帯電話13を所持した外来者が、在館者の携帯電話12に電話をかけると、ステップS71において、着信有り(すなわち、YES)と判定される。
【0033】
ステップS71において、外来者から着信有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、外来者を認識した在館者は、外来者の訪問を受けるべき(外来者が訪問を認可すべき人物である)か否かを判定し(ステップS72)、訪問を受けるべきではない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS71に戻る。
【0034】
一方、ステップS72において、外来者の訪問を受ける(すなわち、YES)と判定されれば、在館者は、携帯電話12、13の電話通信により、外来者の訪問日時を聞き、外来者に対して具体的な入館方法を教えるとともに、携帯電話12からホストコンピュータ1に電話をかけて、外来者のセキュリティ情報(名前、暗証番号など)を送信する(ステップS73)。
これにより、ホストコンピュータ1は、外来者のセキュリティチェックを行い、チェック結果を携帯電話12に送信して表示させる。
【0035】
続いて、在館者は、携帯電話12上で、ホストコンピュータ1による外来者のチェック結果がOKか否かを判定し(ステップS74)、NG(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS71に戻る。
なお、ステップS74におけるセキュリティチェックは、通常のパソコン操作におけるログインと同程度であり、名前、暗証番号などのチェックが行われる。
【0036】
一方、ステップS74において、外来者のチェック結果がOK(すなわち、YES)と判定されれば、携帯電話12からホストコンピュータ1に外来者の来館日および入退館時刻を入力する(ステップS75)。
なお、来館日は、有効期限情報として取り扱われ、入退館時刻は、通行許可時間として取り扱われる。
【0037】
また、前述のように、外来者の携帯電話13の電話番号や通行ルートに関する情報は、在館者の操作入力がなくても、あらかじめ分かっている既知情報である。
通行ルート情報としては、たとえば図2において、ビル2の出入口のドア22から、自分の部屋(22a〜22dのいずれか)に入るまでに通行すべきすべてのドア情報が含まれる。
【0038】
これにより、ホストコンピュータ1は、図3のID情報リストにおいて、外来者の空きスペースに、外来者に関する既知情報と、携帯電話12から入力された情報とを、自動的に登録して(ステップS76)、図7の処理ルーチンを終了する。
なお、既知情報としては、電話を受けた携帯電話13の番号、ID番号、通行許可ドア(ビル2の出入口のドア22から在館者の部屋に到達するまでに通行すべきドア)があげられる。
【0039】
その後、ホストコンピュータ1は、前述(図6参照)と同様の通常処理手順により、外来者の通行を許可し、該当ドアを解錠することになる。
すなわち、外来者は、前述の在館者と同様に、携帯電話13からホストコンピュータ1に電話をかけて、通行を所望する該当ドアの番号(記号)または映像を送信し、ホストコンピュータ1は、携帯電話13のID情報(電話番号)がOKであって、且つ通行条件も正しい場合に、該当ドアの電気錠を一時的に解錠する。
【0040】
このように、来館者ごとのIDカードおよびドアごとのID判別装置を不要として、ホストコンピュータ1との間で通信を行う携帯電話12、13を用いることにより、一時的に入館予定の外来者に対する入館可否の判断、ならびに、外来者のID登録および許可登録が、外来者から電話を受けた在館者によって電話中に行われるので、セキュリティ性を損なうことなく、安価で且つ正確な入退管理システムを実現することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態1では、外来者に関するID情報の一部を既知情報としたが、外来者に関するすべてのID情報を携帯電話12から入力してもよい。
また、ホストコンピュータ1に対して、通信手段(インタネット)11に接続された携帯電話12のみから外来者を登録したが、通信手段(インタネット)11に接続されたパソコン(図示せず)からも登録可能に構成してもよい。
【0042】
また、ビル2の在館者としては、あらかじめ許可登録された人物グループのみに限定してもよく、または、ID番号が許可登録されているすべての人物を対象としてもよい。
また、外来者に対しては、ビル2の出入口のドア22のみを通行許可し、各部屋21a〜22dへの通行を禁止してもよい。
【0043】
また、外来者がビル2の在館者に訪問してきた場合に、訪問対象となる在館者自身が通行するものとして、携帯電話12からホストコンピュータ1に通信を行い、該当ドアを解錠させてもよい。
ただし、この場合、アンチパスバックチェックは実行されないものとする。
【0044】
また、あらかじめ許可登録された外来者は、実際にビル2に来館したときに、携帯電話13から訪問対象の在館者の携帯電話12に電話をかけて、在館者の携帯電話12から通行許可が得られたときのみに、入館できるようにしてもよい。
【0045】
さらに、外来者の訪問日時情報として、来館日とともに入館時刻および退館時刻(図4参照)を入力管理したが、来館時刻のみを入力管理して、退館時刻は、来館時刻から2時間後に自動的に限定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明の実施の形態1に係る出入管理システムを概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の出入管理システムが適用されるビルの構成を平面的に示す説明図である。
【図3】図1内のホストコンピュータで管理されるID情報を示す説明図である。
【図4】図1内のホストコンピュータで管理される通行許可日時情報を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る出入管理システムのホストコンピュータによるデータ登録処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係る出入管理システムのホストコンピュータによるドア開閉処理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係る出入管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 ホストコンピュータ、1a CPU、1b ROM、1c RAM、1d 通信インタフェース、1f CRT、1h キーボード、1e 入出力インタフェース、11 通信手段、12 在館者の携帯電話、13 外来者の携帯電話、2 ビル、21a〜21d 部屋、22、22a〜22d ドア、E、Ea〜Ed 電気錠。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルの在館者に所持された第1の携帯電話と、
前記在館者に来訪予定の外来者に所持された第2の携帯電話と、
通信手段を介して前記第1および第2の携帯電話に接続された通信インタフェースを有するホストコンピュータとを備え、
前記ホストコンピュータは、
前記在館者および前記外来者に対する通行許可用のID情報登録機能およびセキュリティチェック機能を含む出入管理機能を有し、
前記第1または第2の携帯電話から該当ドアの通行を所望する着信があった場合に、前記在館者または前記外来者のID情報に基づいて前記在館者または前記外来者があらかじめ登録されているか否かをチェックし、
前記在館者または前記外来者のチェック結果がOKの場合に、通行許可された前記該当ドアを解錠することを特徴とする出入管理システム。
【請求項2】
前記第1および前記第2の携帯電話は、撮影機能を有し、前記該当ドアの映像を前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記映像に基づく前記該当ドアの情報に基づいて前記在館者または前記外来者をチェックすることを特徴とする請求項1に記載の出入管理システム。
【請求項3】
前記第1の携帯電話は、前記第2の携帯電話から着信があった場合に、前記第2の携帯電話を所持する外来者のID情報を前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記第1の携帯電話から送信された前記ID情報に基づいて前記外来者をチェックし、チェック結果を前記第1の携帯電話に送信し、
前記外来者のチェック結果がOKの場合に、前記第1の携帯電話は、前記外来者の来館日時情報を前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記外来者に関する既知情報および前記来館日時情報を自動的に登録することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の出入管理システム。
【請求項4】
前記ID情報は、前記外来者のID番号と、前記外来者が通行する予定のドア情報とを含み、
前記ホストコンピュータは、前記第1の携帯電話から入力される前記外来者のID番号および前記ドア情報に基づいて、前記外来者が通行する予定の該当ドアの開閉を制御することを特徴とする請求項3に記載の出入管理システム。
【請求項5】
前記第1の携帯電話は、前記外来者のチェック結果がOKの場合に、前記第2の携帯電話を所持する外来者に対して通行許可を与えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の出入管理システム。
【請求項6】
前記第1の携帯電話を所持する在館者は、前記第2の携帯電話から着信があった場合に、前記第2の携帯電話を所持する外来者の訪問を受けるか否かを判定し、前記外来者の訪問を受けると判定した場合のみに、前記外来者に対して通行許可を与えることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の出入管理システム。
【請求項7】
前記通信手段に接続されたパソコンを備え、
前記パソコンは、前記外来者のID情報をホストコンピュータに送信することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の出入管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−63679(P2006−63679A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248641(P2004−248641)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】