説明

分割測定法による青果物内部品質検査装置および青果物内部品質検査方法

【課題】 測定対象となる青果物の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を感度良く検知することのできる、青果物内部品質検査装置および青果物内部品質検査方法を提供すること。
【解決手段】 搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、青果物の糖度、酸度、熟度などの内部品質を、光学的にかつ非破壊的に検査(測定)するための青果物の内部品質検査装置および内部品質検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
果実、野菜などの青果物の中には、完熟状態で収穫すると、食味の低下、果肉の粉質化、果肉の褐変などを生じるものがあり、これを防止するために、果肉が硬く完熟になっていない状態で収穫し、その後一定温度下で放置することにより追熟を行って食用に適した状態としている。
【0003】
逆に、完熟状態で収穫することが望ましい青果物もあり、最適な収穫時は個々の青果物で異なる。
従来、個々の青果物の最適な収穫時の目安を得るために、その糖度、酸度、熟度などを測定することが行われている。
【0004】
一方、例えば果実のつる割れ、空洞果など、その青果物に頻発する内部傷害がある場合、収穫後にその内部傷害に応じた等級別に選別してから出荷される。
従来、青果物の糖度、酸度、熟度などの果肉品質、あるいは内部傷害のような青果物の内部品質を、青果物を破壊することなく外部から測定する種々の技術が提案されている。
【0005】
例えば、近赤外光などの光を青果物に照射し、青果物からの反射光、または青果物の内部を透過した透過光を検出する方法が知られている。
このうち、反射光を測定する方法では、青果物への照射光は表皮の下の表層部で反射し、この反射光を受光部で受光し、受光部からの検出信号を解析して内部品質を測定する。
【0006】
この方法では、表層近傍で反射する光を受光するため、比較的受光量が多いという利点がある。
一方、透過光を測定する方法は、特許文献1(特開2002−122536号公報)で開示されているように、青果物への照射光が青果物の内部を散乱、透過した透過光を受光部で受光し、受光部からの検出信号を解析して内部品質を測定する。
【0007】
この方法では、青果物の果肉内部全体を貫く、散乱または透過した光を解析するため、反射光を測定する場合よりも果肉内部の性状を反映した測定結果が得られる。
またこれらの方法は、搬送ライン上を搬送される青果物や、搬送ラインを使用せず装置へ手動によって供給される青果物の内部品質検査に有効である。
【0008】
上記のいずれの方法を採用するかについては、例えばトマト、柑橘類、桃、梨、林檎、メロン、すいかなど異なる青果物の表皮の厚さなどに応じて適宜選択され、これらの内部品質の測定が行われている。
【0009】
ところで、このような青果物の内部品質検査装置のうち、搬送ラインを使用せず、装置への青果物の供給を手動で行う静止型の内部品質検査装置では、測定中の青果物と内部品質検査装置の相対位置関係が固定しているため、青果物における測定部位は単一であり、得られる測定値は一つである。
【0010】
一方、搬送ライン上を青果物が自動供結されるオンライン型の内部品質検査装置では、測定中に青果物は移動し続けるため、青果物における測定部位は単一でなく、青果物の搬
送方向に沿って、ある長さの測定長を持っている。
【0011】
搬送ラインにより青果物が自動供給されるオンライン型の内部品質検査装置は、搬送ラインの速度をモニタするためのエンコーダ信号と、搬送方向における青果物の位置と長さをモニタするための光電センサからの信号により、青果物が検査装置の計測部に達するタイミングを算定し、青果物に対して所定のタイミングで測定を開始し、所定のタイミングで測定を終了する。
【0012】
この測定開始時刻と測定終了時刻との差が測定時間であり、青果物における測定開始位置と測定終了位置との距離が測定長である。
このようなオンライン型の内部品質検査装置における測定長は、搬送ラインの速度と測定時間により定まる。
【0013】
例えば、搬送ライン速度500mm/s、測定時間0.1sであれば、測定長は50mmとなる。
また、オンライン型の内部品質検査装置において測定時間が長いことは、測定データのS/Nが向上するため有利であり、さらに青果物に対する測定長が長くなることにより、青果物個体の平均的特性がデータとして得られるため青果物の内部品質検査を行うのに有利に作用する。
【0014】
しかしながら、測定時間が長すぎて青果物に対する測定部位が青果物の搬送方向中心より大きく離れる位置にまで及ぶ場合、目的とする青果物の透過光または反射光以外の迷光までも測定してしまう結果となり、測定性能の低下が生じてしまう。
【0015】
青果物は、種類によってサイズや形状が異なるため、オンライン型の内部品質検査装置において最良の測定結果を得るための最適測定時間は青果物の種類によって異なる。
したがって、オンライン型の内部品質検査装置では、青果物の種類によって測定時間の設定を変更する必要がある。
【0016】
あるサイズの個体に対して最良の測定結果が得られる最適測定時間が、他のサイズの個体に対しても最適であるとは限らない。
したがって、ある種類の青果物に対して適用される測定時間は、多様なサイズの個体より構成される集団全体に対して最良の測定結果が得られるよう選択される。
【0017】
このような、測定時間を固定せず、搬送ラインより自動供給される青果物サイズに応じて測定時間を変化させる測定方法が、特許文献2(特開平6−300680号公報)に開示されている。
【0018】
この実施例では、例えば測定長が青果物の搬送方向長さの60%となるように測定時間を変化させる方法が示されている。
この方法によれば、搬送ラインにより自動供給される果実サイズが大きい時は測定長・測定時間が長くなり、逆に果実サイズが小さい時は測定長・測定時間が短くなることにより、多様なサイズより構成される集団全体に対する測定性能を向上させる効果がある。
【特許文献1】特開2002−122536号公報
【特許文献2】特開平6−300680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、このような従来のオンライン型の内部品質検査装置では、青果物個体の平均的特性を示す単一の測定データが得られるだけであり、青果物個体内の局所的データ
を得ることができない。
【0020】
青果物は、糖度の部位差が少ないほど良質であると評価される場合があり、このような従来のオンライン型の内部品質検査装置では、青果物個体内での糖度の部位差を知ることができない。
【0021】
青果物の内部傷害は、発生の初期段階において発生部位が局所的でかつ傷害部位体積が微小であるため、青果物個体の平均的特性を測定した場合、微小傷害部位の測定データは残りの正常部位の測定データに希釈される結果となり、傷害部の有無を感度よく検知することができない。
【0022】
本発明は、このような現状に鑑み、測定対象となる青果物の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を感度良く検知し、青果物の内部品質検査を精度良く行うことのできる、青果物内部品質検査装置および青果物内部品質検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、
本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0024】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0025】
つまり、青果物全体または部分的範囲を複数の透過光収集データとして収集しているため、この複数の透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0026】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果
物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得て、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0027】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得る工程と、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0028】
つまり、青果物全体または部分的範囲を複数の積算透過光収集データとして収集しているため、この複数の積算透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この積算透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0029】
また、透過光データを所定間隔で積算しながら収集すれば、収集後に積算を行うという2段階でのデータ処理を行う必要がなく、1回で行うことができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0030】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得る工程と、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0031】
つまり、青果物全体または部分的範囲を複数の電荷蓄積透過光収集データとして収集しているため、この複数の電荷蓄積透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この電荷蓄積透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知
することができる。
【0032】
さらに所定間隔で電荷の蓄積を行えば、出力されたデータを新たに積算する必要をなくすことができる。
また、電荷の蓄積時間を調整することにより、透過光量の減少を抑えることができるため、様々な大きさの青果物に対しても、この電荷蓄積透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0033】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得て、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0034】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得る工程と、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0035】
つまり、青果物全体または部分的範囲を複数の単位積算分割データとして収集しているため、この複数の単位積算分割データの一部が異常な値を示せば、この単位積算分割データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0036】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得て、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0037】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得る工程と、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0038】
このように構成することによって、単位積算分割データより青果物の単位部位の個々に対応する情報が得られるとともに、個々の単位積算分割データを任意の組み合わせで積算して積算分割データを得ることにより、青果物の所望する任意の単位部分の平均的な情報を得ることができる。
【0039】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする。
【0040】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする。
【0041】
このように青果物の全体わたって内部品質検査が行われれば、青果物のどの部分に傷害があったとしても確実に検知することができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする。
【0042】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする。
【0043】
このように青果物の一部分に対して内部品質検査が行われれば、予め傷害の発生箇所が決まっている青果物に対して、その部分の傷害を確実に検知することができる。
また、内部品質検査が青果物の一部分に対してのみ行われれば、青果物全体の内部品質検査を行う場合に比べ、装置を簡素化することもでき、コストを削減することもできる。
【0044】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向他方側に前記光源に対峙して設けられることを特徴とする。
【0045】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向他方側に前記光源に対峙して設けられることを特徴とする。
【0046】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に一方の側方の測定用光を照射する位置から、搬送ラインの幅方向にわたり、青果物の他方の側方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0047】
さらに、搬送ライン上を搬送される青果物のサイズに応じて光源と受光部の位置を青果物に対して近づけたり、遠ざけたりすれば如何なるサイズの青果物であっても、青果物の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を確実に検知することができる。
【0048】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0049】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0050】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に上方の測定用光を照射する位置から、青果物の下方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0051】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0052】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0053】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に下方の測定用光を照射する位置から、青果物の上方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0054】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0055】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0056】
つまり、特に光源と近い青果物の部位を複数の透過光収集データとして収集し、この複数の透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0057】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得て、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0058】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得る工程と、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0059】
つまり、特に光源と近い青果物の部位を複数の積算透過光収集データとして収集し、この複数の積算透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この積算透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0060】
また、透過光データを所定間隔で積算しながら収集すれば、収集後に積算を行うという2段階でのデータ処理を1回で行うことができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0061】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得る工程と、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0062】
つまり、特に光源と近い青果物の部位を複数の電荷蓄積透過光収集データとして収集し、この複数の電荷蓄積透過光収集データの一部が異常な値を示せば、この電荷蓄積透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0063】
さらに所定間隔で電荷の蓄積を行えば、出力されたデータを新たに積算する必要をなくすことができる。
また、電荷の蓄積時間を調整することにより、透過光量の減少を抑えることができるため、様々な大きさの青果物に対しても、この電荷蓄積透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0064】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得て、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0065】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得る工程と、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0066】
つまり、特に光源と近い青果物の部位を複数の単位積算分割データとして収集し、この複数の単位積算分割データの一部が異常な値を示せば、この単位積算分割データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0067】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得て、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする。
【0068】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得る工程と、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする。
【0069】
このように構成することによって、単位積算分割データより青果物の単位部位の個々に対応する情報が得られるとともに、個々の単位積算分割データを任意の組み合わせで積算して積算分割データを得ることにより、青果物の所望する任意の単位部分の平均的な情報を得ることができる。
【0070】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする。
【0071】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする。
【0072】
このように青果物の全体わたって内部品質検査が行われれば、青果物のどの部分に傷害があったとしても確実に検知することができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする。
【0073】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする。
【0074】
このように青果物の一部分に対して内部品質検査が行われれば、予め傷害の発生箇所が決まっている青果物に対して、その部分の傷害を確実に検知することができる。
また、内部品質検査が青果物の一部分に対してのみ行われれば、青果物全体の内部品質検査を行う場合に比べ、装置を簡素化することもでき、コストを削減することもできる。
【0075】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0076】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0077】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に一方の側方の測定用光を照射する位置から、青果物の下方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0078】
さらに、搬送ライン上を搬送される青果物のサイズに応じて光源と受光部の位置を青果物に対して近づけたり、遠ざけたりすれば如何なるサイズの青果物であっても、青果物の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を確実に検知することができる。
【0079】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0080】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0081】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に一方の側方の測定用光を照射する位置から、青果物の上方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0082】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0083】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0084】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に上方の測定用光を照射する位置から、青果物の一方の側方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0085】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0086】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0087】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に下方の測定用光を照射する位置から、青果物の一方の側方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0088】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする。
【0089】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする。
【0090】
このように構成することによって、青果物の部分的な測定を複数行うことができる。
例えば、青果物の部分的な測定を同位置で複数回行うよう光源と受光部の組み合わせを設ければ、より確実に青果物の部分的な測定を行うことができる。
【0091】
また、青果物の部分的な測定を、位置を変えて複数回行うよう光源と受光部の組み合わせを設ければ、一つの青果物に対し、複数の部位を測定することができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする。
【0092】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする。
【0093】
このように構成することによって、一つの青果物の全体を漏れなく測定することができる。
また、光源と受光部の組み合わせを、所定間隔隔てて設ければ、光源より照射され受光部にて受光される透過光データが、青果物のどの部位での透過光データであるかを明確にすることができる。
【0094】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする。
【0095】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする。
【0096】
このように構成することによって、青果物に対する部分的な測定を搬送ラインの同位置で複数行うことができる。
このため、各受光部で受光した透過光データによって、青果物のどの部位に微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差が有るかを確実に検知することができる。
【0097】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする。
【0098】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする。
【0099】
このように構成することによって、一つの青果物の全体を測定したり、一つの青果物の一部分のみを測定したりすることができる。
また、測定部位を切り替えて使用することができれば、測定部位が青果物の全体用、一
部分用などと分ける必要がないため、光源や受光部の設置作業、取り外し作業などの煩雑な作業を低減することができる。
【0100】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする。
【0101】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする。
【0102】
このように構成することによって、複数の光源のうち必要な光源から青果物に照射され、受光部にて受光された透過光データのみを受光部にて受光することができる。
また、搬送ラインの同位置において、複数箇所設置された光源に対応する受光部は一つであるため、一つの光源に対して一つの受光部という組み合わせに比べ、部品点数や製造コストを抑えることができる。
【0103】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備えることを特徴とする。
【0104】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
を有することを特徴とする。
【0105】
このように構成することによって、特に光源と近い青果物の部位の微小傷害部位や青果物個体内での糖度を確実に検知することができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0106】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする。
【0107】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に一方の側方の測定用光を照射する位置から、青果物の下方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0108】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0109】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする。
【0110】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に一方の側方の測定用光を照射する位置から、青果物の上方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0111】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0112】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0113】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に上方の測定用光を照射する位置から、青果物の一方の側方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0114】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0115】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする。
【0116】
このように構成することによって、測定対象となる青果物の特に下方の測定用光を照射する位置から、青果物の一方の側方の受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【0117】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする。
【0118】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする。
【0119】
このように構成することによって、青果物の部分的な測定を複数行うことができる。
例えば、青果物の部分的な測定を同位置で複数回行うよう光源と受光部の組み合わせを設ければ、より確実に青果物の部分的な測定を行うことができる。
【0120】
また、青果物の部分的な測定を、位置を変えて複数回行うよう光源と受光部の組み合わせを設ければ、一つの青果物に対し、複数の部位を測定することができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする。
【0121】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする。
【0122】
このように構成することによって、一つの青果物の全体を漏れなく測定することができる。
また、光源と受光部の組み合わせを、所定間隔隔てて設ければ、光源より照射され受光部にて受光される透過光データが、青果物のどの部位での透過光データであるかを明確にすることができる。
【0123】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする。
【0124】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする。
【0125】
このように構成することによって、青果物に対する部分的な測定を搬送ラインの同位置で複数行うことができる。
このため、青果物全体の微小傷害部位や青果物個体内での糖度を漏れなく確実に知ることができる。
【0126】
また、搬送ラインの同位置にて、青果物の複数の部分的な測定ができるため、搬送ラインにおける測定範囲を一箇所にまとめることができる。
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする。
【0127】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする。
【0128】
このように構成することによって、一つの青果物の全体を測定したり、一つの青果物の一部分のみを測定したりすることができる。
また、測定部位を切り替えて使用することができれば、測定部位が青果物の全体用、一部分用などと分ける必要がないため、光源や受光部の設置作業、取り外し作業などの煩雑な作業を低減することができる。
【0129】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする。
【0130】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする。
【0131】
このように構成することによって、複数の光源のうち必要な光源から青果物に照射され、受光部にて受光された透過光データのみを受光部にて受光することができる。
また、搬送ラインの同位置において、複数箇所設置された光源に対応する受光部は一つであるため、一つの光源に対して一つの受光部という組み合わせに比べ、部品点数や製造コストを抑えることができる。
【0132】
また、本発明の青果物内部品質検査装置は、
前記青果物が、
開口部を有する載置体上に載置されていることを特徴とする。
【0133】
また、本発明の青果物内部品質検査方法は、
前記青果物が、
開口部を有する載置体上に載置されていることを特徴とする。
【0134】
このように構成することによって、測定対象となる青果物に対して測定用光を照射する位置から、青果物の内部を通過し受光位置に達する透過光路に対応する部位の情報を感度良く検知することができる。
【発明の効果】
【0135】
本発明によれば、測定対象となる青果物の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を感度良く知ることができ、青果物の内部品質検査を精度良く行うことができる。
また、青果物全体を複数の局所的な部位に分割して測定することにより、測定対象とな
る青果物全体の微小傷害部位や青果物個体内での糖度の部位差を漏れなく調べることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0136】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の青果物内部品質検査装置における実施例を示した概略図(搬送方向前方から見た配置を示す)、図2は、本発明の青果物内部品質検査装置における実施例を示した概略図(搬送ライン上方から見た配置を示す)、図3は、本発明の青果物内部品質検査装置における分割測定法を説明する概略図(搬送ライン上方から見た配置を示す)であり、10は全体で青果物内部品質検査装置である。
【0137】
なお、本発明において、青果物内部品質検査装置は、青果物に対して、光源から測定用光を照射し、青果物を部分的に透過した透過光を受光部にて受光することにより、青果物の内部品質を検査するものである。
【0138】
本明細書において、「青果物」とは、本発明が適用可能なあらゆる果実、野菜を含み、例えば蜜柑などの小型の青果物、桃、林檎、梨などの中型の青果物、すいか、メロンなどの大型の青果物を挙げることができる。
【0139】
また、本実施例においては搬送ライン上を搬送される青果物を対象としており、青果物は、下方光源より照射される測定用光が確実に青果物に照射されるよう、また青果物内を透過した透過光を青果物の下方に設けられた受光部で受光できるよう開口を有する載置体上に載置されても良い。
【0140】
また青果物は、バケットまたはトレーをチェーンなどで固定する型のコンベア上を搬送されてもよく、さらにバケットまたはトレーのそれぞれが独立して搬送される型のコンベア上を搬送されてもよい。
【0141】
さらに青果物は、中央部に貫通溝または貫通穴を有するコンベア上に直接載置され搬送されてもよい。
また、搬送ラインが連続して固定された複数の支持体より構成され、この支持体と支持体との間に設けられた貫通穴の周囲で青果物が支持安定されるような構成であってもよい。
【0142】
さらに、これら支持体の形状としては特に限定されるものではないが、例えば鍵盤形状、ローラー形状、鼓形状の支持体を用いるとよい。
また、これら青果物を載置もしくは搬送する各手段には、所望の条件にて青果物を排出する排出機構を有してもよい。
【0143】
図1に示したように、本発明の青果物内部品質検査装置10は、搬送ライン26上に青果物12を載置するための予め開口部24を有する載置体18と、載置体18に載置された青果物12の一方の側方より測定用光20を照射する光源14と、青果物12の他方の側方に設けられ、光源14より照射された測定用光20のうち、青果物を通過した透過光22を受光する受光部16とを備えている。
【0144】
このような青果物内部品質検査装置10は、図2に示したように青果物12が搬送ライン26上を矢印で示した搬送方向28に向かって搬送されるよう構成されている。
なお、搬送ライン26上を搬送中の青果物12には、青果物12の一方の側方に設けられた光源14より測定用光20が照射され、青果物12の内部に入射した測定用光20は、青果物12内部で散乱し、散乱光の一部が青果物12の他方の側方から透過光22とし
て出射し、青果物12の他方の側方に設けられた受光部16に入射することとなる。
【0145】
また、受光部16に入射した透過光22の透過光データは、青果物全体を所定間隔に分割して収集することにより複数の透過光収集データとして収集され、さらにこの複数の透過光収集データを積算演算装置(図示せず)によって所定の時間単位ごとに積算して単位積算分割データを得ることができる。
【0146】
なお、本実施例では、透過光データを所定間隔で収集することにより、複数の透過光収集データを得て、さらにこの複数の透過光収集データを積算して複数の単位積算分割データを得て、この単位積算分割データにより青果物の内部品質評価を行う構成であるが、他にも次の(1)〜(4)の構成とすることができるものである。
(1)透過光データを所定間隔で収集することにより、複数の透過光収集データを得て、この透過光収集データにより青果物の内部品質評価を行う構成。
(2)透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより、複数の積算透過光収集データを得て、この積算透過光収集データにより青果物の内部品質評価を行う構成。
(3)青果物を透過した透過光を、受光部(CCDカメラ)で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、この電荷蓄積透過光収集データにより青果物の内部品質評価を行う構成。
(4)透過光データを所定間隔で収集することにより、複数の透過光収集データを得て、さらに透過光収集データを積算して複数の単位積算分割データを得て、さらに単位積算分割データを積算して複数の積算分割データを得て、この積算分割データにより青果物の内部品質評価を行う構成。
【0147】
本実施例と(1)との相違点としては、複数の透過光収集データを積算しないで、この透過光収集データより青果物の内部品質評価を行う点である。
また、本実施例と(2)との相違点としては、透過光データをはじめから積算しながら収集し、複数の積算透過光収集データを得て、この積算透過光収集データより青果物の内部品質評価を行う点である。
【0148】
さらに、本実施例と(3)との相違点としては、受光部が例えばCCDカメラを用いる場合、青果物を透過した透過光を、受光部(CCDカメラ)で所定間隔で電荷として蓄積し、複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、この電荷蓄積透過光収集データより青果物の内部品質評価を行う点である。
【0149】
また、本実施例と(4)との相違点としては、積算の回数が本実施例よりも1回多く、単位積算分割データを得た後に、単位積算分割データを積算して複数の積算分割データを得て、この積算分割データにより青果物の内部品質評価を行う点である。
【0150】
なお、本実施例で得られる単位積算分割データ及び(1)〜(4)の構成得られる透過光データ、積算透過光収集データ、電荷蓄積透過光収集データ、積算分割データは、青果物全体を所望の間隔に分割した分の各糖度と傷害値を得ることができるものである。
【0151】
さらに、青果物全体を所望の間隔に分割した分の中で、傷害部位に該当する部分と可食部位に該当する部分の糖度と傷害値を得ることができる。
なお、(3)の構成のように青果物を透過した透過光を、受光部(CCDカメラ)で所定間隔で電荷として蓄積し、複数の電荷蓄積透過光収集データを得る場合には、青果物の大きさに合わせて電荷の蓄積時間を調整することにより、透過光量の減少を抑えることができ、様々な大きさの青果物に対してもこの電荷蓄積透過光収集データに対応する青果物の部分に何らかの異常を有することを確実に検知することができる。
【0152】
また、青果物の糖度差や微小傷害のおおよその部位が予め分かっている場合や青果物の中心付近のみを測定したい場合などにおいては、予め指定された青果物の部分のみの透過光収集データを収集しこの透過光収集データを積算して単位積算分割データを得るとよい。
【0153】
なお(4)の構成のように、単位積算分割データを積算演算装置(図示せず)によって再度積算して積算分割データを得る処理は、例えば青果物12全体をNo.1〜No.9までの9個の単位積算分割データとして得た場合、以下のようにして行われる。
【0154】
青果物全体を9個に分割して得られたNo.1〜No.9までの単位積算分割データからは、各部位の糖度と傷害値の各9個づつの数値が得られる。
青果物の傷害部位がNo.1およびNo.9に対応する部位(青果物の両端部分)に頻発し、傷害部位以外の可食部位(食用に適さない両端を除いた部分)の平均糖度を調査したい場合にはNo.2〜No.8までの単位積算分割データを新たに積算し直して積算分割データを作成し、この積算分割データよりNo.2〜No.8までの平均糖度が得られる。
【0155】
また、本発明の青果物内部品質検査装置10において、測定用光20を照射する光源14としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、白色LED、白熱灯などを使用することができ、主に近赤外光、可視光が用いられる。
【0156】
また、光源14より青果物12に対して照射される測定用光20は、略平行光であってもよく、スリット板、レンズなどを配置して集光したスポット光であってもよい。
さらに光源14は、照射される測定用光20の強さを調整可能な調整装置(図示せず)が設けられると良い。
【0157】
また、本実施例においては、青果物12の一方の側方に設けられた光源14より照射される測定用光20と、略同角度である透過光22を受光するように、光源14と受光部16とを配置している。
【0158】
なお、本実施例では上記のような角度となるよう光源14、受光部16を設置したが、これに限定されるものではなく、光源14より照射される測定用光20は青果物12の水平方向中心軸を基準に下側30度から上側70度の範囲で設置してもよい。
【0159】
さらに、透過光22を受光する受光部16においては、青果物12の水平中心軸を基準に±30度の範囲で設置することができ、これらの設置角度については、この範囲内において、適宜選択し決定することができる。
【0160】
また、受光部16は、光電子増倍管、フォトダイオード、CCDカメラなどで構成することができる。
さらに必要に応じ、分光装置などを介して受光するようにしてもよい。
【0161】
また、本実施例のように載置体18を用いる場合、載置体18としては、ゴム材、ウレタンなどの柔軟性を有する材質からなり、中央に開口部24を有し逆円錐状のテーパー面が形成されたものを用いるとよい。
【0162】
このような載置体18のテーパー面に青果物12を密着させることにより、青果物12が安定し、正確に青果物12の内部品質を検査することができる。
また、青果物12の側方への透過光22は、受光器を直接に青果物12の側方に設置して受光する他、光ファイバーで分光器もしくは受光器へ導光するように構成してもよい。
【0163】
また、光源からの光を所定周波数にチョッピングした測定用光20を青果物12に照射し、受光の際にはチョッピング周波数に同期した周波数成分だけをフィルターで選択することにより、外乱光の影響を受けにくく、高いS/N比で測定することができる。
【0164】
さらに、位相を同期させてロックイン増幅することによりノイズの影響を低減することも可能である。
また、受光部16に入射した透過光22は、光電変換され、その電気信号は増幅器、AD変換器などを経て積算演算装置(図示せず)へ送られる。
【0165】
次に、このような青果物内部品質検査装置10を用いて、実際に青果物12の内部品質を検査する方法について説明する。
図3(a)に示したように、搬送ライン26の幅方向の一方側の端部に設けられた光源14と、他方の端部に設けられた受光部16とは、光源14より絶えず測定用光20が受光部16の方向に照射されている。
【0166】
青果物12は、このような搬送ライン26の搬送方向28に伴い、上流から下流に向かって搬送される。
搬送ライン26上を搬送される青果物12が、光源14から照射される測定用光20の照射を受ける位置まで移動すると、この位置より受光部16にて受光される青果物12内を透過した透過光22の透過光データは、所定間隔で複数の透過光収集データとして積算演算装置(図示せず)に送られる。
【0167】
さらに図3(b)に示したように搬送ライン26上を青果物12が予め決められた分割測定部位30の部分まで移動し、分割測定部位30部分の積算演算装置(図示せず)に送られた複数の透過光収集データは、積算演算装置(図示せず)内で所定間隔ごとに積算され、単位積算分割データが得られる。
【0168】
なお、分割測定部位30部分を再度所望の時間単位ごとに積算し複数の単位積算分割データを得る処理は、分割測定部位30の大きさや青果物によって異なる微小傷害の位置や大きさなどによって時間単位の単位幅を変えて行うことができる。
【0169】
さらに図3(c)に示したように、搬送ライン26上の青果物12が上記と同じように新たな分割測定部位30の部分まで移動すると、次の分割測定部位30までの透過光収集データは、積算演算装置(図示せず)によって、再度分割測定部位30の透過光収集データを積算し、分割測定部位30ごとの単位積算分割データを得て、記憶されることとなる。
【0170】
このような処理を、青果物12全体にあたる端部から端部に至るまで繰り返し行い、青果物12全体の単位積算分割データを得る。
また、青果物の糖度差や微小傷害のおおよその部位が予め分かっている場合や青果物の中心付近のみを測定したい場合などにおいては、予め指定された青果物の部分のみの透過光収集データを収集しこの透過光収集データを積算して単位積算分割データを得るとよい。
【0171】
さらに単位積算分割データのうち、青果物の傷害部位を有しない可食部位の単位積算分割データを積算演算装置(図示せず)内で再度所望の時間単位ごとに積算し、複数の積算分割データを得る。
【0172】
これにより、青果物の傷害部位を除いた可食部位の平均糖度を得ることができる。
そして、この青果物12の単位積算分割データと積算分割データに基づいて、対応する青果物12の分割測定部位30についての微小傷害や青果物個体内での糖度の部位差などの内部品質情報を得ることができる。
【0173】
なお、このような積算演算装置(図示せず)は、青果物12の端部から端部までの全体をできるだけ短く等間隔で測定し、ソフト処理(CPUの命令)により、青果物12の分割測定部位30ごとの測定を行うように構成されており、これを青果物の端部から端部に至るまで複数回実行することにより、青果物12全体を分割測定することができる。
【0174】
また、本実施例においては、青果物12が一定量移動するごとに透過光収集データを得るよう設定されているが、他にも最初に青果物12全体である端部から端部までの透過光収集データを積算して記憶し、後に積算演算装置(図示せず)内で、所望の分割幅で透過光収集データを分割して積算し、単位積算分割データを得て、この単位積算分割データを再度積算演算装置(図示せず)で積算し積算分割データを得て、この単位積算分割データと積算分割データに基づいて、対応する青果物12の分割測定部位30についての微小傷害や青果物個体内での糖度の部位差などの内部品質情報を得ることができる。
【0175】
このような測定の方法は、搬送ライン26上を搬送される青果物12が、光源14から照射される測定用光20の照射を受ける位置まで移動すると、この位置より受光部16にて受光される青果物12内を透過した透過光22の透過光データは、所定間隔で複数の透過光収集データとして積算演算装置(図示せず)に送られる。
【0176】
この際、積算演算装置(図示せず)に送られる複数の透過光収集データは青果物12の端部から端部までを、できるだけ短く等間隔に区切って得ることが望ましい。
例えば、搬送速度500mm/s、青果物サイズ100mm、積算間隔1msであれば、データ数は、(100/500)×1000=200個となり、200個の透過光収集データが積算演算装置(図示せず)に送られることとなる。
【0177】
さらに積算演算装置(図示せず)に送られた青果物12全体の透過光収集データは、積算演算装置(図示せず)により所定の間隔で積算され、単位積算分割データとして、記憶されることとなる。
【0178】
上記の例のように、積算演算装置(図示せず)に送られた透過光収集データが200個の場合、この200個のデータを20データ単位で積算を行えば、20ms積算に相当する10個の単位積算分割データが得られることとなる。
【0179】
この10個の単位積算分割データは、青果物12を10個に区切った場合の各部位に相当するそれぞれのデータである。
さらに、この青果物12全体の10個の単位積算分割データに基づいて、単位積算分割データに対応する青果物12の分割測定部位30についての微小傷害や青果物個体内での糖度の部位差などの内部品質情報を得ることができる。
【0180】
なお、データ単位は適宜変更が可能であり、データ単位を小さくすれば青果物12を細分化して部位ごとの評価を行うことができ、逆にデータ単位を大きくすれば青果物12を大きく分割した部位ごとの評価を行うことができる。
【0181】
また上記移動量は、検査対象となる青果物12の透過光22または反射光以外の迷光が、受光部16内に混入しない範囲において長いほどよい。
さらに、青果物12における最適な分割回数は、青果物12の種類、形状、サイズ、測定対象品質(糖度、酸度、内部傷害など)によって異なるが、好ましくは、2〜15回程
度である。
【0182】
また、複数回測定における個々の測定時間または移動量は、均一であってもよく不均一であってもよい。
さらに、このような積算演算装置(図示せず)による測定に関する処理は、ソフト(CPU処理、CPU命令)のみによって行うだけでなく、例えば同等の処理をハードのみによって行うことも可能であり、またソフトとハードの両方で行うことも可能であり、特に限定されるものではない。
【0183】
なお、積算演算装置(図示せず)には、予め多数の青果物12のサンプルに対して透過光測定と肉眼観察とを行うことにより、内部傷害の度合いを示すパラメータが透過光信号の大きさに対応して設定されている。
【0184】
そして、単位積算分割データおよび積算分割データと、予め用意されたパラメータとを比較することによって、青果物12の各分割測定部位30ごとの内部品質検査を行い、青果物12全体の品質評価とともに、各青果物12の局所的に偏在する傷害の部位を特定することができる。
【0185】
本発明において、このような測定方法を以下「分割測定法」と呼ぶ。
また、青果物12の糖度、酸度、熟度などを測定する場合には、青果物12の種類に応じて設定された光波長範囲の吸光度を測定し、予め積算演算装置(図示せず)に入力されたパラメータとを比較することによって、各分割測定部位30の糖度などの部位差を知ることができる。
【0186】
さらに、青果物12内部における糖度、酸度などの濃度分布を測定したい場合や、青果物12内部における傷害位置が不確定な場合には、複数回測定における個々の測定時間または測定長が均一である方法が適している。
【0187】
また、リンゴのツル割れ・内部空洞・芯カビ、ナシの芯腐れ・メロンの水浸果など青果物12の内部傷害では、青果物12個体における傷害発生位置と、青果物12全長に対する傷害部の長さの比が予めある程度分かっている。
【0188】
この場合には、搬送ライン26に一定の方向で青果物12を載置し、傷害予見部位が青果物内部品質検査装置10の光源14および受光部16を通過するタイミングで、所定の算出式により青果物12個々のサイズに応じて算出した最適測定時間を割り当てる方法が適している。
【0189】
なお本実施例は、光源14と受光部16とは、搬送ライン26の幅方向にそれぞれ設置した構成であるが、これに限定されるものではなく、図4に示したように青果物12の上方に光源14を設け、青果物12の下方に設けられた受光部16にて透過光22を受光するよう構成したり、図5に示したように青果物12の下方に光源14を設け、青果物12の上方に設けられた受光部16にて透過光22を受光するよう構成してもよい。
【0190】
図6は、本発明の青果物内部品質検査装置10における他の実施例を示した概略図である。
なお、図6の青果物内部品質検査装置10は、基本的には図1に示した実施例の青果物内部品質検査装置10と同じ構成であるため、同じ構成部材には同じ参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0191】
図6に示した実施例では、搬送ライン26の幅方向の一方の側部に光源14が設けられ
、光源14より照射された測定用光20は青果物12内を透過し、青果物12の下方に設けられた受光部16にて受光されるよう構成されている。
【0192】
青果物12の一方の側部に設けられた光源14より照射され青果物12を透過して受光部16にて受光された透過光の透過光収集データには、主に図7(a)に示した斜線で示した分割測定部位30の青果物内部品質データが含まれている。
【0193】
このため、この分割測定部位30の透過光収集データを積算演算装置(図示せず)にて積算すれば、この分割測定部位30における青果物12の内部品質を検査することができる。
【0194】
なお、青果物12全体の内部品質検査を行う場合には、図7(b)に示したように、一方の側方の透過光データを既に取得し終え、搬送ライン26上を移動する青果物12の他方の側方に設けられた光源14より測定用光20を照射し、受光部16にて透過光を受光することにより、斜線で示した分割測定部位30の青果物内部品質データを得ることができる。
【0195】
このように検査対象となる青果物12を2つに分割して測定することにより、青果物12の分割測定部位30ごとの内部品質検査を行うことができるとともに、青果物12全体の内部品質検査を行うことができる。
【0196】
図8は、本発明の青果物内部品質検査装置10における他の実施例を示した概略図である。
なお、図8の青果物内部品質検査装置10は、基本的には図1に示した実施例の青果物内部品質検査装置10と同じ構成であるため、同じ構成部材には同じ参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0197】
図8(a)から図8(c)に示した青果物内部品質検査装置10によれば、搬送ライン26の幅方向の端部に光源14が設けられ、光源14より照射された測定用光20は青果物12内を透過し、青果物12の下方に設けられた受光部16にて受光されるよう構成されている。
【0198】
受光部16にて受光される青果物12を透過した透過光データは、図1に示した実施例と同様、分割測定法を用いた積算演算装置(図示せず)によって積算され、単位積算分割データが得られる。
【0199】
なお、光源14を青果物12の一方の側方のみに設置して測定を行えば、青果物12の搬送ライン26の搬送方向28の中心より光源14側の半分を測定することができ、青果物12の他方の側方にも光源14を設置すれば、青果物12を半分づつ測定することとなり、最終的には青果物12全体を測定することができる。
【0200】
さらに、積算演算装置(図示せず)にて積算された分割測定部位30の単位積算分割データと、予め用意されたパラメータとを比較することによって、青果物12の各分割測定部位30ごとの内部品質検査を行い、青果物12の局所的に偏在する傷害の部位を特定することができる。
【0201】
図9は、本発明の青果物内部品質検査装置10における他の実施例を示した概略図である。
なお、図9の青果物内部品質検査装置10は、基本的には図1に示した実施例の青果物内部品質検査装置10と同じ構成であるため、同じ構成部材には同じ参照番号を付して、
その詳細な説明を省略する。
【0202】
図9の実施例は、搬送ライン26の同位置で青果物12の複数の部位を測定するよう、光源14と受光部16との組み合わせが複数設けられている。
本実施例では、光源14と受光部16との組み合わせが搬送ライン26の同位置に複数設けられているため、搬送ラインにおける測定範囲を一箇所にまとめることができる。
【0203】
図10は、本発明の青果物内部品質検査装置10における他の実施例を示した概略図である。
なお、図10の青果物内部品質検査装置10は、基本的には図1に示した実施例の青果物内部品質検査装置10と同じ構成であるため、同じ構成部材には同じ参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0204】
図10(a)、図10(b)に示した実施例は、搬送ライン26の同位置に光源14と受光部16との組み合わせが複数設けられており、このような同位置における複数の組み合わせが、搬送ライン26方向に離間して複数設けられている。
【0205】
さらに、搬送ライン26の同位置において、青果物12の測定したい部位に応じてこの組み合わせを使用するか否か切り替えて使用することのできる切替装置(図示せず)が備えられている。
【0206】
このような切替装置(図示せず)によって、青果物12の測定したい部位の光源14のみを作動させ測定用光20を青果物12に照射すれば、測定部位が青果物12の全体用、一部分用などと分ける必要がないため、光源14や受光部16の設置作業、取り外し作業などの煩雑な作業を低減することができる。
【0207】
さらに、図11(a)、図11(b)に示したように、搬送ライン26の同位置において設けられた複数の光源14に対して、一つの受光部16を設けるように構成すれば、一つの光源に対して一つの受光部という組み合わせに比べ、部品点数や製造コストを抑えることができる。
【0208】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、例えばこれらの実施例を組み合わせて構成することもできる。
また、各光源や受光部は、搬送される青果物の大きさ皮の厚みなどに合わせて、青果物と光源、青果物と受光部との間隔を調整することのできる移動機構を備えることもでき、また、光源より照射される測定用光20も、略同位置にて複数の光源を設置して測定用光20を照射することにより測定用光20の強さを増すなど、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0209】
【図1】図1は、本発明の青果物内部品質検査装置における実施例を示した概略図である(搬送方向前方から見た配置を示す)。
【図2】図2は、本発明の青果物内部品質検査装置における実施例を示した概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図3】図3は、本発明の青果物内部品質検査装置における分割測定法を説明する概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図4】図4は、本発明の青果物内部品質検査装置における他の実施例を示した概略図である(搬送方向前方から見た配置を示す)。
【図5】図5は、本発明の青果物内部品質検査装置における他の実施例を示した概略図である(搬送方向前方から見た配置を示す)。
【図6】図6は、本発明の青果物内部品質検査装置における他の実施例を示した概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図7】図7は、本発明の青果物内部品質検査装置における測定方法を説明する概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図8】図8は、本発明の青果物内部品質検査装置における分割測定法を説明する概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図9】図9は、本発明の青果物内部品質検査装置における他の実施例を示した概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図10】図10は、本発明の青果物内部品質検査装置の他の実施例における分割測定法を説明する概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【図11】図11は、本発明の青果物内部品質検査装置の他の実施例における分割測定法を説明する概略図である(搬送ライン上方から見た配置を示す)。
【符号の説明】
【0210】
10 青果物内部品質検査装置
12 青果物
14 光源
16 受光部
18 載置体
20 測定用光
22 透過光
24 開口部
26 搬送ライン
28 搬送方向
30 分割測定部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項2】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得て、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項3】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項4】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源に対峙して設けられ、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得て、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項5】
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得て、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする請求項4に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項6】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項7】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項8】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向他方側に前記光源に対峙して設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項9】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項10】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項11】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項12】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得て、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項13】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得て、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項14】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備え、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得て、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得て、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項15】
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得て、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得るように構成したことを特徴とする請求項14に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項16】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする請求項11から15のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項17】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする請求項11から15のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項18】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項11から17のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項19】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項11から17のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項20】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項11から17のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項21】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項11から17のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項22】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする請求項11から21のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項23】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする請求項11から21のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項24】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする請求項11から21のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項25】
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする請求項22から24のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項26】
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする請求項25に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項27】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し一方側より測定用光を照射する光源と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、前記青果物を透過した透過光を受光する受光部とを備えることを特徴とする青果物内部品質検査装置。
【請求項28】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項27に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項29】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項27に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項30】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項27に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項31】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項27に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項32】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする請求項27から31のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項33】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする請求項27から31のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項34】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする請求項27から31のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項35】
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする請求項32から34のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項36】
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする請求項35に記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項37】
前記青果物が、
開口部を有する載置体上に載置されていることを特徴とする請求項1から36のいずれかに記載の青果物内部品質検査装置。
【請求項38】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項39】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得る工程と、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項40】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得る工程と、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項41】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源に対峙して設けられた受光部によって、前記光源より照射された前記測定用光のうち前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得る工程と、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項42】
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得る工程と、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする請求項41に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項43】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする請求項38から42のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項44】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする請求項38から42のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項45】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向他方側に前記光源に対峙して設けられることを特徴とする請求項38から44のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項46】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項38から44のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項47】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項38から44のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項48】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によ
って前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
前記複数の透過光収集データに基づいて、前記透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項49】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で積算しながら収集することにより複数の積算透過光収集データを得る工程と、
前記複数の積算透過光収集データに基づいて、前記積算透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項50】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過した前記透過光を、前記受光部で所定間隔で電荷として蓄積することによって複数の電荷蓄積透過光収集データを得る工程と、
前記複数の電荷蓄積透過光収集データに基づいて、前記電荷蓄積透過光収集データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項51】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
前記青果物に対し、前記光源から前記青果物に対して前記測定用光を照射し、前記青果物を透過して前記受光部で受光された透過光データを所定間隔で収集することにより複数の透過光収集データを得る工程と、
さらに前記複数の透過光収集データの積算により単一の単位積算分割データを得る動作を複数回行うことにより複数の前記単位積算分割データを得る工程と、
前記単位積算分割データに基づいて、前記単位積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項52】
前記複数の単位積算分割データを、
再度所望の時間単位ごとに積算して複数の積算分割データを得る工程と、
前記積算分割データに基づいて、前記積算分割データに対応する前記青果物の部位についての所望の内部品質情報を得る工程と、
を有することを特徴とする請求項51に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項53】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって全体に対して行われることを特徴とする請求項48から52のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項54】
前記青果物内部品質検査装置による前記青果物の内部品質検査が、
前記青果物の搬送方向にわたって一部分に対して行われることを特徴とする請求項48から53のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項55】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項48から53のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項56】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項48から55のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項57】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項48から56のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項58】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項48から56のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項59】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする請求項48から58のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項60】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする請求項48から58のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項61】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする請求項48から58のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項62】
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする請求項59から61のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項63】
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする請求項62に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項64】
搬送ライン上を搬送される青果物に対し、光源によって前記青果物の一方側より測定用光を照射する工程と、
前記光源より前記測定用光を照射された前記青果物の照射部位に対応して、受光部によって前記青果物を透過した透過光を受光する工程と、
を有することを特徴とする青果物内部品質検査方法。
【請求項65】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の下方に設けられることを特徴とする請求項64に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項66】
前記光源が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方に照射されるように配置され、
前記受光部が、前記青果物の上方に設けられることを特徴とする請求項64に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項67】
前記光源が、前記青果物の上方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項64に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項68】
前記光源が、前記青果物の下方に設けられ、
前記受光部が、前記搬送ラインの幅方向一方側から前記青果物の側方より前記透過光を受光するように配置されることを特徴とする請求項64に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項69】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、搬送ライン方向に離間して設けられることを特徴とする請求項64から68のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項70】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して、前記搬送ラインの幅方向の対峙した位置に設けられることを特徴とする請求項64から68のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項71】
前記光源と前記受光部との組み合わせが、
一つの前記青果物に対して前記搬送ラインの同位置で測定するように複数設けられていることを特徴とする請求項64から68のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項72】
前記複数設けられた前記光源と前記受光部との組み合わせを、
測定部位に応じ、切り替えて使用することのできる切替装置を備えることを特徴とする請求項69から71のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項73】
前記青果物の一方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記青果物の他方側から前記測定用光を照射する前記光源と、
前記光源より照射される前記測定用光の照射箇所を前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替える切替装置と、
前記切替装置により前記一方側または前記他方側のいずれかへ切り替えられた前記光源より照射され、前記青果物を透過した前記透過光を受光する前記受光部と、
を備えることを特徴とする請求項72に記載の青果物内部品質検査方法。
【請求項74】
前記青果物が、
開口部を有する載置体上に載置されていることを特徴とする請求項38から73のいずれかに記載の青果物内部品質検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−47106(P2007−47106A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−234141(P2005−234141)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000006183)三井金属鉱業株式会社 (1,121)
【Fターム(参考)】