説明

制御されたパラメータ選択で容器を取り扱うためのプラントを稼働する方法および装置

【課題】誤った設定や間違った製品を選択しないで、飲料容器の製造の間に型の変更を容易に行うことができるプラント稼働方法および装置を提供する。
【解決手段】容器2の取り扱いのためのプラントを稼働する方法であって、容器2は、プラントの第1取り扱いユニットによって、事前設定された取り扱いパラメータBPで取り扱われる。これらの取り扱いパラメータBPは、少なくとも一部を、取り扱われる容器2の製品パラメータPP(容器の特性)に少なくとも一部依存して、変更することができる。容器2の少なくとも1つの製品パラメータPPの特性が、その容器2に関連付けられた認識マーク80を検出することで決定されるともに、少なくとも1つの取り扱いパラメータBPが、この特徴的な製品パラメータPPに基づいて変更される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器を取り扱うためのプラントを稼働する方法と、容器を取り扱うためのプラントとに関するものである。容器を取り扱うためのさまざまなプラントが従来技術で知られている。このように、例えばプラスチック材料あるいはガラスからなるボトルのような容器に液体を充填する充填手段が知られている。加えて、プラスチック材料からなる予備成形品をプラスチック材料からなる容器に成形するいわゆるブロー成形機あるいは延伸ブロー成形機もまた、知られている。
【背景技術】
【0002】
このように、例えば欧州特許出願第1471008A1号の明細書には、詰込操作あるいはボトル詰め操作を監視するための方法およびシステムが記載されている。この場合には、詰込操作あるいは詰込包装を作成するために用いられる詰込材料を特定するための第1データ情報が検出され、また、機械部品を説明するために用いられる第2データ情報も検出される。
【0003】
加えて、取り扱われる容器の諸特性を検出するための検出装置と、この検出装置の検出結果を公称容器値と比較するための比較装置とを備える容器取り扱いプラントが、本出願人の未公開特許出願第10 2009 040 977.7号の明細書で知られている。この開示の主題は、参照によってその全体が以下の記載の主題にもされている。
【0004】
具体的には、飲料工業における機械のプログラムを異なった型のもの、例えば、新しい型のボトルのものに変更するときには、それは、操作員あるいは設置者によってその機械に実施されるのが普通である。この場合には、先に設定した型(一組のデータとして利用することができる)が、メニューで選択されて読み込まれる。この型の一組のデータには例えば、切り換えのために表示されたものを操作員が見る、その機械に関する機械的設定値が含まれる。
【0005】
個々の機械の型を、例えばLMS(ライン管理システム)における上位型管理方式で集中管理すること、および、それらを係属中の製造体制に従ってそれぞれの事例に関連する機械へ転送することもまた、知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この場合には、用いられた材料がその機械におけるパラメータ設定値に現場において影響を及ぼすときであっても、問題が生じる。例えばプラスチック材料が相異なる材料特性で予備成形されるとき、例えば、その飲料中における酸素の結合のための添加剤を伴い予備成形されるときには、これには、ブロー成形機における加熱の設定値に影響があり、従って、加熱パラメータに影響がある、ということが経験によって明らかになっている。加えて、ボトルの表面の特質(粗さあるいは摩擦係数)が影響を受けることがあり、その結果、ラベル貼り機における処理の間あるいは詰込手段への入口における処理の間にその容器の作用が変化することがある。また、経験によれば、相異なる製造業者の見かけ上では類似した材料がきわめて異なって作用することも明らかになっている。その原因は、例えばプラスチック材料の予備成形のために製造業者によって用いられる製造方法、製造時間設定あるいは他のパラメータであるかもしれない。
【0007】
この結果、ボトル詰め用プラントにおけるそれらの機械には、使用される機械パラメータの手動調整が必要である。この調整によって、必要とされる新しい設定のための機械停止時間の形態における損失、品質における損失、従って、製品および包装材料などの損失が引き起こされる。
【0008】
これに対して、たいていのボトル詰め用プラントでは、製造されるのはただ1つの型の製品ではない。これらのプラントは実際には、ある任意の時点でただ1つの型が製造されるようにして設計されているが、簡単な方法で異なる型に切り換えることが可能である。この場合には、相異なる型の製造の数と変更の間における時間間隔とは、きわめて大きく変動することがある。
【0009】
製造の型それ自体には、例えば、包装フォーマット、包装の色、容器フォーマット、容器の色、閉鎖具の特質および装飾、あるいは容器上のラベルの数、フォーマット、および装飾といった多くの区分がある。この場合には、プラントのすべての機械、あるいはそのパラメータが、すべての区分に依存することは必ずしも必要でない。実際に、とりわけラベル貼り機の場合には、きわめて多数の設備変形例がしばしば存在している。この場合には、とりわけ、容器フォーマット、閉鎖具フォーマット、およびラベルの供給の区分は関連がある。ラベルの供給は、次に、例えば、使用可能な容積、製品および国固有の内容のような下位区分に分けることができる。
【0010】
従って、異なる型への変換を従来技術において実施しなければならないときには、製造部員は、先に構成された機械の製造型と機械的変換操作とを設定しなければならない。このことは、例えば上位主制御装置(SCADA、MES)によって、あるいは機械操作で直接、実施することができる。タッチスクリーン式ディスプレイにおけるリストからの選択は、この入力のための通常のやり方として確立されてきた。
【0011】
しかしながら、製造の型の数がきわめて大きいときには(例えば、ラベル貼り機における相異なる設備の数は実際には数百になることがしばしばである)、その型は比較的短い時間間隔においてもまた変化する、ということが経験によって明らかになっている。この場合には、リストからの選択は、紛らわしいものであり、時間がかかるものであり、また、操作部員にとっては過失を引き起こしがちである。これらの型はただ1つの判断基準において一部異なっているため、その型指名者達のテキストは、しばしば長く、また、きわめて類似している。あらゆる場合に、そのリストの小部分だけが、ディスプレイの制限された区域を通して、どの時点においても目に見えるとともに、残りの部分が、そのリストをスクロールすることで、骨の折れるやり方で示さなければならない。
【0012】
このように、誤った設定がしばしば引き起こされ、ユーザは、うっかりして間違った製品を選択するか、あるいは、実際に供給される製品の代わりに、少なくとも短時間の間は異なった製品が製造される。従って、この発明の目的は、容器、具体的には飲料容器の製造の間に型の変更を容易にすることである。この目的は、独立請求項の主題によるこの発明によって達成される。有利な実施形態およびさらに別の展開が従属請求項の主題を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
容器の取り扱いのためのプラントを稼働する本発明による方法の場合には、容器は、同プラントの第1取り扱いユニットによって、事前設定された取り扱いパラメータで取り扱われ、また、これらの取り扱いパラメータは、少なくとも一部を変えることができる。加えて、これらの取り扱いパラメータは、少なくとも一部が取り扱われる容器の製品パラメータ(容器の特性)に左右される。
【0014】
この発明によれば、容器の少なくとも1つの製品パラメータの特性が、その容器に関連付けられた認識マークを検出することで決定され、また、少なくとも1つの取り扱いパラメータが、この特徴的な製品パラメータに基づいて変更される。
【0015】
従って、型の選択は、メニュー主導方式で、例えばディスプレイにおいて行われるべきではなく、特別にコード化された容器あるいは見本ボトルで行うべきである。このように、選択することのできるそれぞれの型について、認識マークが関連付けられた見本容器をそれのために設けることは可能である。この場合には、この認識マークについては、例えば、データ行列コードが設けられる容器について、その型を明確に差別化することのできることに関連して、容器それ自体へ認識マークを付加することは可能である。しかしながら、複数の見本容器がキャビネットの中における格納装置の中に配置されること、また、認識装置が、特定の容器のそれぞれの場合に、異なったやり方であるが明確なやり方で、例えば、容器のための対応格納手段に配置されたラベルの形態で関連付けられることもまた、可能であろう。この認識マークあるいはコードは、あらかじめラベル製造業者によって連続して、例えば後ろラベルに、あるいは見本ボトルにおける付加的ステッカーのような付加的認識マークによって、貼り付けることもできる。認識マークは、容器に直接、印刷することもまた可能であろう。しかしながら、これに加えて、および/または、これに代えて、ディスプレイにおけるリストによる選択もまた利用することができる。
【0016】
型の変更を実施するために、機械の操作員は、コード化された見本ボトルを選択し、例えばコグネックス・データマン(Cognex DataMan)750のような手動読み取り機器をその認識マークあるいはコードへ向かわせ、その手動読み取り機器を始動させて(例えば、読み取りボタンを押すことによって)上記コードを入力しなければならない。この手動読み取り機器は、適切なインターフェイスによってこの機械あるいはプラント(またはその制御装置)へ接続されるとともに、検出したコードをそこへ送信する。従って、型を対応型へ変更することは、新しいコードの検出によって直接、開始することが可能である。
【0017】
このように、ユーザは、用意された備え付けボトルによって型の選択を行うことができる。このことは、きわめて長いリストからのテキストの選択よりも、かなり簡単である。
【0018】
従って、新しい製造型の選択の間に、時間の節約が達成される。加えて、この操作には、容器の選択においてその選択が視覚的に、また、触覚的に行われ、かつ、このようにして、操作部員にとっては、実質的により簡単であって、いっそう確実な制御が可能であり、また、細かな要求だけが同部員の抽象的理論によって行われる、という利点がある。
【0019】
さらにまた、認識マークについては、容器の閉鎖具に設けるか、あるいは容器の閉鎖具に追加的に設けることもまた可能であろう。容器は、具体的には、その容器を閉鎖する閉鎖具を備えた容器のユニットであってもよい、ことが以下でわかる。
【0020】
さらにまた、容器それ自体については、対応するパラメータをこのように変更するために、その容器自体に認識マークを構成し、それによって、例えば、画像記録機器がその容器の形状を検出してそれを明確に関連付けることもまた可能であろう。
【0021】
この認識マークはまた、例えば、ラベルの特性であるパラメータであってもよく、それによって、例えば、ラベル貼り機のパラメータを新しい種類のラベルの供給に切り換えることができる。
【0022】
この機械については、そのパラメータを自動的に変更するのではなく、ユーザが適切な変更ステップを実施するようにユーザに案内する、こともまた可能であろう。
【0023】
さらに有利な方法の場合には、認識マークは、容器に配置され、かつ、1つ以上の製品パラメータの特性である一連の標識記号である。このように、複数のパラメータについては、例えばバーコードのような一連の標識記号から読み取ることのできるものであってもよいであろう。
【0024】
従って、容器に配置された一連の標識記号については、複数の製品パラメータの特性であるのが有利である。
【0025】
認識マークについては、容器のラベルに設けられると有利である。これは、上記のように、実際の製品ラベルでもよく、あるいは、認識マークのために特に貼り付けられた追加ラベルでさえもよい。
【0026】
このプラントの取り扱いユニットは、複数の取り扱い要素を備えているのが有利であり、また、複数の取り扱い要素の取り扱いパラメータは、変更されるのが有利である。このように、この型のプラントは、例えば、容器を充填するための充填装置、容器にラベルを貼るためのラベル貼り装置、具体的には延伸ブロー成形機のような、プラスチック材料からなる予備成形品をプラスチック材料からなる容器に成形するためのブローステーション、詰込手段、パレタイザなどを備えていてもよい。
【0027】
上記第1取り扱いユニットについては、プラスチック材料を容器に成形するための成形装置であるのが有利である。加えて、第1取り扱いユニットは、容器にラベルを貼るためのラベル貼り機であってもよく、あるいは容器を充填するための充填装置であってもよい。
【0028】
さらに有利な方法の場合には、製造される容器に関する情報は、決定されたパラメータに依存するやり方で、ディスプレイ装置によって操作員へ表示される。この目的のために、例えば、見込まれる容器の選択をユーザに表示することができ、その場合に、操作員はその後に、この(限定された)選択を参照して、適正な容器を選択することができる。加えて、ユーザあるいは操作員は、この機械によって行われた選択を確認するよう、上記ディスプレイ装置によって指示されうる。この目的のために、見込まれる容器のリストがユーザへ提示される。
【0029】
この発明はさらに、容器を第1事前設定方式で取り扱う第1取り扱いユニットと、事前設定された取り扱いパラメータに基づいてその第1取り扱いユニットによって容器の取り扱いを制御する制御装置とを備えた、容器の取り扱いのためのプラントに関するものであり、これらの取り扱いパラメータは、少なくとも一部を、かつ、取り扱われる容器の製品パラメータ(容器の特性)に少なくとも一部依存して、変更することのできるものである。
【0030】
この発明によれば、プラントは、容器に関連付けられた認識マークを検出するための検出装置を備えており、この検出装置は、認識マークの検出によって決定された容器の製品パラメータを上記制御装置へ送信するために、少なくとも一時的に、上記制御装置とデータ通信を行う。対応する製品パラメータへの反応については、上記制御装置は、取り扱いパラメータを例えば自動的に変更することができ、あるいは、実施される変更ステップに関する情報をユーザに表示することができる。
【0031】
好ましい実施形態の場合には、上記検出装置には、認識マークを検出する光学的読み取り装置を備える。これは、例えばバーコードスキャナであってもよい。
【0032】
さらに別の有利な実施形態では、そのプラントは、容器を第2事前設定方式で取り扱う第2取り扱いユニットを備えており、また、上記制御装置は、事前設定された取り扱いパラメータに基づいて上記第2取り扱いユニットで容器の取り扱いを制御するが、これらの取り扱いパラメータは、少なくとも一部を変更することができる。
【0033】
この場合には、上記第2取り扱いユニットのこれらの取り扱いパラメータの変更は、決定された容器の製品パラメータから同じように有利に実施される。
【0034】
少なくとも1つの取り扱いユニットについては、ブロー成形機、具体的には延伸ブロー成形機、ラベル貼り機、充填手段、滅菌装置、閉鎖手段などが含まれる取り扱いユニットの群から選択されるのが有利である。
【0035】
さらに別の利点および実施形態は、添付図面からわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来技術による容器取り扱いプラントの概略図である。
【図2】従来技術によるフローチャートである。
【図3】従来技術によるさらに別の実施形態における容器取り扱いプラントの概略図である。
【図4】データの転送を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1は、製品を満たすことのできる容器を取り扱うための容器取り扱いプラント1の概略図である。この容器取り扱いプラントには、プラスチック材料からなる予備成形品2あるいはガラス容器3が供給されている。この容器取り扱いプラントは、延伸ブロー成形モジュール10、充填モジュールあるいは自動充填モジュール交換装置20、ラベル貼りモジュール30、および詰込モジュール40を備えている。延伸ブロー成形モジュール10および充填モジュール20には、延伸ブロー成形モジュール10および充填モジュール20を外部作用から保護するために、また、プラントの稼働の間に操作員を危険にさらすおそれのあるプラントモジュールの部品から操作員を保護するために、それぞれの場合に、保護装置4が設けられている。
【0038】
延伸ブロー成形モジュール10においては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)あるいはポリプロピレン(PP)のようなプラスチック材料からなる予備成形品2が、加熱装置11の中で加熱されるが、この加熱装置11は、加熱マンドレルあるいは自動加熱マンドレル交換装置12、仕切り板あるいは自動仕切り板交換装置13、および反射板あるいは自動反射板交換装置14を備えており、また、それらの予備成形品は、延伸ブロー成形法によって、例えば液体のような製品のための、例えばボトルのような容器に成形される。この目的のために、延伸ブロー成形モジュール10は、延伸ロッド/吹き込みノズルあるいは自動延伸ロッド/吹き込みノズル交換装置15a、延伸湾曲部/ベース湾曲部あるいは延伸湾曲部/ベース湾曲部変位あるいは交換装置15b、ブロー成形装置あるいは自動ブロー成形交換装置16、レール調節装置17、ロール距離調節装置18、および容器を把持するためのクランプあるいは自動クランプ交換装置19を付加的に備えている。
【0039】
容器取り扱いプラント1へガラスボトル3を供給する場合には、延伸ブロー成形モジュール10を迂回することができる。この明細書本文の意味では、製品で満たすことのできる容器は、具体的には予備成形品2、それらから製造された容器あるいはプラスチックボトル、およびガラスボトル3への言及として理解される。
【0040】
延伸ブロー成形モジュール10によって製造された、製品のための容器は、例えば搬送用回転台TKのような搬送装置によって、これらの容器を少なくとも1種類の製品で満たすとともにその後にそれらの容器を閉鎖する充填モジュール20へ供給される。この目的のために、充填モジュール20は、容器を洗浄するための、滅菌ステーション22およびすすぎ装置23を備えた洗浄装置21、容器の中へ充填される製品を混合するための製品混合装置24、閉鎖キャップを容器に供給して取り付けるための閉鎖キャップステーション25、および容器を前方へ搬送するための転換用始動ホイールあるいはクランプ26を備えている。必要であれば、延伸ブロー成形モジュール10から到着する容器は、動的緩衝器27の中に一時的に保管するかあるいは蓄えることができる。
【0041】
その後、充填されて閉鎖された容器は、ラベル貼りモジュール30へ供給され、少なくとも1つのラベル貼り装置31によってラベルが貼られ、次いで、例えば、搬送用回転台TKのような搬送装置によって、容器が詰め込まれる詰込モジュール40へ供給される。
【0042】
加えて、容器取り扱いプラント1は、容器取り扱いプラント1によって取り扱われた容器2を検査するための検査装置50を備えている。この場合には、図1において、検査装置50には、延伸ブロー成形モジュール10と充填モジュール20との間に設けられており、また、さらに別の検査装置50が、ラベル貼りモジュール30と詰込モジュール40との間に設けられている。しかしながら、必要であれば、検査装置50は、容器取り扱いプラント1における他の箇所にあるいはさらに別の箇所に設けられてもよい。欠陥のある容器は、このプラントの異なるモジュールによるさらなる取り扱いの前に、検査装置50の検査結果を用いて分離することができる。
【0043】
加えて、このプラントのそれぞれのモジュール10、20、30および40は、図1に表示されたように、例えばメモリープログラム可能な制御器(プログラム可能な論理制御器−PLC)であってもよいプラントモジュール制御装置60を備えている。図1において、プラントモジュール制御装置60は直列に接続されている。プラントモジュール制御装置60同士の間の通信は、ワイヤレス・ローカル・ネットワーク(ワイヤレスLAN)によって、あるいはブルートゥースによって行うことができる。
【0044】
加えて、容器の諸特性あるいは製品パラメータを検出するために、容器取り扱いプラント1は、例えばカメラであってもよい検出装置90を備えている。しかしながら、この検出装置90は、容器の認識マークを検出するために適した任意のセンサであってもよい。この種のセンサは、例えば、光学的、磁気的、あるいは機械的な原理などに基づいて作動することができる。検出装置90は、延伸ブロー成形モジュール10のプラントモジュール制御装置60へ接続されている。加えて、検出装置90は、中央制御装置95と通信することも可能であり、その中央制御装置95は次いで、関連するデータを個々のプラントモジュール制御装置へ送信する。
【0045】
図2は、この出願人による内在的従来技術による方法を示しているが、しかしながら、個々の態様は、この発明の特徴的構成と組み合わせることもできる。
【0046】
図2に示されたように、それぞれのプラントモジュール制御装置60は、決定装置110、比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170を備えている。この場合には、決定装置110は、容器取り扱いプラント1に装備された取り扱い要素を決定するために、あるいは取り扱い要素によって達成される取り扱い結果を決定するために、あるいは容器の取り扱いのための方式を決定するために使用されるが、これらについては以下でいっそう詳しく説明される。この目的のために、上記取り扱い要素には、RFIDチップ(RFID:無線周波数識別)および/または、無線通信によるか、あるいは光学的、磁気的、あるいは機械的な原理などによって読み取ることのできる、例えばバーコードあるいは別の2次元コードのようなコードを設けることができる。比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170の機能は、以下でいっそう詳しく説明される。
【0047】
加えて、容器取り扱いプラント1は、図2に示された調節装置120を備えているが、この調節装置は、容器取り扱いプラント1に装備された取り扱い要素を、あるいは取り扱い要素によって達成される取り扱い結果を、あるいは容器の取り扱いのための方式を調節するためのものであり、以下でいっそう詳しく説明される。このことは、この明細書本文の意味では、用語「取り扱い要素」が、例えばクランプ19のような工具と、取り扱い要素や容器の取り扱いのための方式によって達成される取り扱い結果との両方に及ぶ、ことを意味している。
【0048】
加えて、容器取り扱いプラント1は、図2に示されたディスプレイ装置130を備えているが、このディスプレイ装置は、例えば、容器取り扱いプラント1、あるいはその個々のモジュール10、20、30、40の稼働状態、またはあるいはその取り扱い要素などに関する情報を表示するためのものである。このディスプレイ装置130は、任意の望ましい従来型ディスプレイ装置であってもよい。
【0049】
容器取り扱いプラント1の稼働の間に誤作動が生じたときには、誤作動報告装置140が、例えば、光学的警報あるいは音響的警報のような誤作動報告を発することができる。この警報はディスプレイ装置130によって表示することもできる。
【0050】
上記のように、それぞれのプラントモジュール10、20、30および40は、延伸ブロー成形、充填、ラベル貼りなどのような、容器の特定の取り扱いあるいは所定の取り扱いを実施する。
【0051】
この目的のために、容器取り扱いプラント1のそれぞれのモジュール10、20、30および40は、容器の相異なる取り扱いに使用することのできる、複数の相異なる取り付け要素あるいは取り扱い要素を備えている。このことは、延伸ブロー成形モジュール10が、例えば、以下の諸要素、すなわち、加熱マンドレル12、仕切り板13、反射板14、延伸ロッド/吹き込みノズル15、レール設定装置17、ロール距離設定装置18、クランプ19などを備えている、ことを意味する。
【0052】
予備成形品2aあるいはガラス容器3から製造された容器が意味されるときには、ボトルについての言及もまた、以下で行われる。
【0053】
いっそう正確な用語で表現すると、この容器取り扱いプラントにおける個々に命名されたモジュール10、20、30、40と、この容器取り扱いプラントにおける図示されていないプラントモジュール(容器の中へ充填することのできる製品の低温殺菌のための低温殺菌モジュール、容器を、好ましくは返送可能ボトルを洗浄するための容器洗浄モジュール、クレートを洗浄するためのクレート洗浄モジュール)とは、例えば、以下の個別取り扱い要素または、取り扱い要素あるいは方式によって得られる取り扱い結果を備えているが、これらの個別の取り扱い要素は、簡潔さのために、すべてが図1に示されているわけではない。この場合には、変更することのできるパラメータはまた、それぞれの場合に示されている。
【0054】
命名されたプラントモジュール10、20、30、40と、上記において命名されたその多数の取り扱い要素とは、従来技術からそれぞれの場合に知られており、従って、ここではさらに詳しく説明することはしない。これらの取り扱い要素のそれぞれの調整については、完全自動化方式で行われるのが好ましい。
【0055】
調節装置120を備えた容器取り扱いプラント1の稼動は、以下でさらに詳しく説明される。
【0056】
容器取り扱いプラント1の充填ラインでは、上記のように、検出装置90が、取り扱われる容器2、3のうちの1つの認識マークを検出する。検出装置90の検出結果は比較装置150へ送られる。次いで、比較装置150が、検出装置90の1つあるいは複数の検出結果と複数の取り扱い要素11〜19、21〜27、31についての公称容器値との比較を実施する。
【0057】
その公称容器値は、取り扱い要素11〜19、21〜27、31によってどの型の容器2、3を取り扱うことができるかを表示する。このことは、例えば、容器2、3が、例えば0.5リットル用のプラスチックボトルのための予備成形品2であるか、例えば1.0リットル用のプラスチックボトルのための予備成形品2であるか、例えば1.5リットル用その他のプラスチックボトルのための予備成形品2であるか、あるいはPETやPPの予備成形品2であるか、あるいはガラスボトル3などであるかどうかを、その公称容器値が表示する、ことを意味している。容器2、3の公称容器値に関連付けることのできるさらに別の値は、予備成形品2あるいは容器2、3の開口の高さおよび/または直径、搬送用リング(プラスチックボトル、具体的にはPETボトルの肩領域における膨らみ)の直径、例えばボトルのような容器の全高あるいは最大直径、取り扱いユニットの係合のための特定高さでの直径、とりわけ、上記搬送用リングの直上および直下での直径、膨らんだ容器、例えばボトルの床上隙間(ボトルの足部と注入点との間の距離)での直径、容器2、3の材料あるいは材料組成、容器2、3の材料の結晶度、容器2、3のねじ山および/または閉鎖具(例えば、コルク、スナップ閉鎖具、王冠)の型、閉鎖具の直径および高さ、容器材料の色、特定領域における容器2、3の壁厚、容器2、3の頂部耐荷重のような強度のようなものである。
【0058】
公称容器値は、記憶装置(図示せず)の中にあらかじめ記憶しておくことができる。この記憶装置は、具体的には、取り扱い要素へ取り付けられたRFIDチップあるいは上記のコードであってもよい。好ましいのはバーコードである。
【0059】
比較装置150によって実施された比較により、検出装置100の検出結果が少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31についての公称容器値に等しくないということが表示されると、調節装置120が、複数の取り扱い要素11〜19、21〜27、31のうちの少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31を調節することができる。このことは、調節装置120が複数の取り扱い要素11〜19、21〜27、31のうちの少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31を置き換えるかあるいは動かすことができる、ということを意味している。
【0060】
加えて、リスト編集装置160は、取り扱い要素11〜19、21〜27、31が一覧表にされたリストを編集することができ、そのリストでは、比較装置150によって実施された比較により、その検出装置の検出結果が少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31についての公称容器値に等しくない、ということが表示される。このリストは、ディスプレイ装置130に表示することができる。この場合において、このリストによって、どの取り扱い要素をまだ置き換える必要があるかあるいは動かす必要があるかについての表示を与えることができ、および/または、どの取り扱い要素がまさに置き換えられるかあるいは動かされるかを表示することができる。このように、操作員は、まだ置き換えられるかあるいは動かされる取り扱い要素が、自動的に置き換えられるかあるいは動かされるべきであるかどうかを、すなわち、調節されるべきであるかどうかを選択することができ、または、その操作員が特定の取り扱い要素を自身で調節すべきであるかどうかを選択することができる。
【0061】
演算装置170は、複数の取り扱い要素11〜19、21〜27、31のうちの少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31を調節するシーケンスの演算を実施することができるものであるのが好ましい。このシーケンスについては、容器取り扱いプラント1の保護装置4の開口が複数の取り扱い要素11〜19、21〜27、31のうちの少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31の調節によって塞がれないシーケンスであるのが特に有利である。加えて、このシーケンスはディスプレイ装置130に表示することができる。
【0062】
比較装置150によって実施された比較により、上記検出装置の検出結果が少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31についての公称容器値に等しくないということが表示されると、プラントモジュール制御装置60によって、容器取り扱いプラント1の稼動が阻止される。このことは、容器取り扱いプラント1がまだ稼動されているときに、比較装置150によって実施された比較により特定の結果が与えられると、容器取り扱いプラント1が装置(図示せず)によって停止されて容器取り扱いプラント1が停止する、ということを意味している。しかしながら、容器取り扱いプラント1が稼動されていないかあるいは停止されているときに、比較装置150によって実施された比較により特定の結果が与えられると、容器取り扱いプラント1の始動が不可能にされるかあるいは阻止される。この目的のために、容器取り扱いプラント1は、容器取り扱いプラント1の始動を阻止するための装置(図示せず)を備えていてもよい。容器取り扱いプラント1の強制停止あるいは容器取り扱いプラント1の始動の強制阻止は、ディスプレイ装置130に同様に表示することができる。
【0063】
加えて、少なくとも1つの取り扱い要素11〜19、21〜27、31の調節が必要である特定の場合には、これもまたディスプレイ装置130に表示することのできる誤作動報告が、誤作動報告装置140によって出される。
【0064】
この実施形態によれば、個々のプラントモジュール制御装置60が直列に配置されているので、充填モジュール20のプラントモジュール制御装置60は、例えば、延伸ブロー成形モジュール10のプラントモジュール制御装置60によってすでに達成された結果に基づくことができる。このことは、充填モジュール20のプラントモジュール制御装置60の比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170が、延伸ブロー成形モジュール10のプラントモジュール制御装置60の比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170についての場合と同様に、公称容器値を用いるだけでなく、延伸ブロー成形モジュール10のプラントモジュール制御装置60の比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170によってすでに用いられた公称容器値をもまた用いることができる、ということを意味している。
【0065】
(第2実施形態)
プラントモジュール10、20、30および40の制御の設計以外においては、第2実施形態は第1実施形態と同一である。従って、第2実施形態における、第1実施形態と異なっている部分だけが以下に説明される。同一の部分および同一を意味する部分には、同一の参照符号が付けられている。
【0066】
図3から明らかなように、個々のプラント制御装置60は、第1実施形態の場合のように直列に接続されているのではなく、バスシステムによって中央プラント制御装置70へ接続されている。この中央プラント制御装置70は、個々のプラント制御装置60の上位のものであり、また、個々のプラント制御装置60に、プラントモジュール10、20、30および40のための個々のプラント制御装置60を実施することのできるコマンドを指令することができる。図3にさらに表示されたように、個々のプラント制御装置60および中央プラント制御装置70の両方は、CPU(中央処理ユニット)を備えている。
【0067】
第2実施形態によれば、中央プラント制御装置70は、比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170を備えている。そして、中央プラント制御装置70は、それぞれのプラント制御装置60に、比較装置150、リスト編集装置160、および演算装置170によって達成された結果に基づいてコマンドを指令する。
【0068】
図3に示されたように、個々の取り扱い要素は、図1に示されたものとは異なるプラント制御装置60に関連付けられている。この関連は、要求に応じて違ったように選択することもできる。
【0069】
この実施形態における他のすべての要素および機能は、第1実施形態のそれらと同一であり、従って、再度説明することはしない。
【0070】
(一般)
この容器取り扱いプラント1およびこの容器取り扱い方法のすべての構成は、上記のように、個々にあるいは任意の可能な組み合わせで、用いることができる。この場合には、とりわけ次の改変が可能である。
【0071】
容器取り扱いプラント1の制御は、別個のコンピュータによって実施することもできる。この場合には、具体的にはカメラであってもよい検出装置100にインターフェイスが存在していてもよい。検出装置100は、そのインターフェイスによって、例えば有線によって、無線によって、またその他によって、上記別のコンピュータと通信することができる。
【0072】
検出装置100によって検出され、かつ、信号であってもよい結果の評価はまた、例えばセンサである検出装置100において、直接、実施することもできる。
【0073】
例えば、調節装置120は、容器取り扱いプラント1のすべての取り扱い要素を運転停止させるとともにそれらの取り扱い要素に必要な調節を実施するロボットであってもよい。
【0074】
それらの取り扱い要素の置き換えについては、用具によることなく調節装置120によって実施することがさらに可能である。このことは、具体的には、例えば、ピボットアームおよび/または加熱マンドレル12および/または仕切り板13について可能である。
【0075】
加えて、充填モジュール20、ラベル貼りモジュール30、および詰込モジュール40、さらには検査装置50の、上記取り扱い要素の調節は、例えば操作員によって、方式の適切な選択が延伸ブロー成形モジュール10において実施されるときに、自動的に実施することができる。操作員による入力は、実際には、方式の選択で、あるいは方式の選択の入力によって、具体的には例えば押しボタンのような切り換え装置(図示せず)によって、実施することができるであろう。
【0076】
調節装置120については、全体として調節されるべきであると表示された取り扱い要素の部分的数量だけを調節することも、さらに可能である。この場合において、少なくとも2つの取り扱い要素については、調節装置120によって自動的に変更することができ、まだ調節されるべきであるとして表示された他の取り扱い要素が、操作員によって調節されることが可能である。少なくとも2つの取り扱い要素の代わりに、少なくとも3つの取り扱い要素、あるいはそれよりも多い取り扱い要素もまた、調節装置120によって自動的に変更することができる。
【0077】
図4は、この発明によるデータ転送方法を説明するための説明図である。この場合には、参照符号90は、容器2に設けられている認識マーク80を読み取るために使用される、例えばバーコードリーダのような検出装置に関するものである。この認識マーク80は、その容器における別個のラベル84の上に配置することができるが、容器2に設けられている標準ラベル82の上に配置することもできるであろう。
【0078】
この場合には、容器2は、標準容器および特定の参照ボトルの両方であってよい。このようにして、製品パラメータPPは、検出装置90によって認識マーク80から読み取ることができる。基本的には、それぞれの製品パラメータについては上記認識マークの上に直接、印刷することができるであろうが、少なくとも1つの製品パラメータの特性であり、好ましくは複数の製品パラメータの特性である標識記号、例えばバーコードについては、上記認識マークへ貼り付けられるのが好ましい。
【0079】
これらの製品パラメータは、この場合には、例えば、プラスチック材料からなる予備成形品の材料、そのプラスチック材料からなる予備成形品の製造業者、予備成形品の経費、閉鎖具の材料、その容器閉鎖具の製造業者、閉鎖具の経費、ラベルの材料、ラベルの製造業者、ラベルの経費に関する詳細内容、または、例えば、さらには段ボールや箔材料に関する詳細内容であってもよい。
【0080】
しかしながら、これに加えて、例えば、仕上げられた容器の容積、使用されるブロー成形型の細部などのようなさらに別の製品パラメータもまた、可能である。これらの製品パラメータは、この容器取り扱いプラントの個々の機械あるいはプラントへ、その機械を制御するために実際に用いられる材料についての関連データ、あるいは、さらには個々の機械制御手段60についての関連データとして提供される。この場合には、検出装置90については、製品パラメータPPを上記の中央制御装置95へ送信することが可能である。中央制御装置95は、その製品パラメータPPから個々の取り扱いパラメータBPを正しく決定することができ、この取り扱いパラメータBPは次いで、それぞれの場合に、個々のプラント10、20、30へあるいはそれらの制御装置へ送信される。しかしながら、この製品パラメータPPについては、個々の制御装置60へ送信することも可能であろうし、また、これらについては、その後、それらから個々の取り扱いパラメータが決定されることも可能であろう。機械要素の個々の変更および設定は、個々の取り扱いパラメータに基づいて実施することができ、あるいは、他方では、ユーザは、その変更がどのようにして行われるかについて、しかるべく案内される。これらの変更の例は、すでに上記において表示されている。
【0081】
従って、これらの容器について図4に示された方法の場合には、測定されることは必ずしも必要でないが、しかし、容器のパラメータ特性については、上記認識マークから読み取り、次いでその機械の変更を行うために用いる、ことはさらに簡単である。
【0082】
本出願人は、この出願明細書に開示されたすべての特徴的構成を、それらが従来技術に比べて、個々にあるいは組み合わせても新規である限り、この発明に必須なものであるとして、特許請求する権利を保有する。
【符号の説明】
【0083】
1 容器取り扱いプラント
2 予備成形品
3 ガラス容器
4 保護装置
10 延伸ブロー成形モジュール
11 加熱装置
12 加熱マンドレルあるいは自動加熱マンドレル交換装置
13 仕切り板あるいは自動仕切り板交換装置
14 反射板あるいは自動反射板交換装置
15a 延伸ロッド/吹き込みノズルあるいは自動延伸ロッド/吹き込みノズル交換装置
15b 延伸湾曲部/ベース湾曲部あるいは自動延伸湾曲部/ベース湾曲部変位あるいは交換装置
16 ブロー成形装置あるいは自動ブロー成形装置交換装置
17 レール設定装置
18 ロール距離設定装置
19 クランプあるいは自動クランプ交換装置
20 充填モジュールあるいは自動充填モジュール交換装置
21 洗浄装置
22 滅菌ステーション
23 すすぎ装置
24 製品混合装置
25 閉鎖キャップステーション
26 転換用始動ホイールあるいはクランプ
27 動的緩衝器(アキュリンク)
30 ラベル貼りモジュール
31 ラベル貼り装置
40 詰込モジュール
50 検査装置
60 プラントモジュール制御装置
90 検出装置
95 中央プラントモジュール制御装置
110 決定装置
120 調節装置
130 ディスプレイ装置
140 誤作動報告装置
150 比較装置
160 リスト編集装置
170 演算装置

TK 搬送用回転台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(2)の取り扱いのためのプラント(1)を稼働する方法であって、
前記容器(2)は、前記プラント(1)の第1取り扱いユニット(10、20、30、40)によって、事前設定された取り扱いパラメータ(BP)で取り扱われ、これらの取り扱いパラメータ(BP)は、少なくとも一部を、取り扱われる前記容器(2)の製品パラメータ(PP)(容器の特性)に少なくとも一部依存して変更することができ、
前記容器(2)の少なくとも1つの製品パラメータ(PP)の特性が、その容器(2)に関連付けられた認識マーク(80)を検出することで決定されるともに、少なくとも1つの取り扱いパラメータ(BP)が、この特徴的な製品パラメータ(PP)に基づいて変更される、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記認識マーク(80)は、前記容器に配置され、かつ、前記製品パラメータ(PP)の特性である一連の標識記号である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記容器(2)に配置された前記一連の標識記号は、複数の製品パラメータ(PP)の特性である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記認識マーク(80)は、前記容器(2)のラベル(82、84)の上に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜3の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項5】
前記プラントの前記取り扱いユニット(10、20、30、40)は、複数の取り扱い要素を備えており、複数の取り扱い要素の前記取り扱いパラメータは変更される、ことを特徴とする請求項1〜4の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項6】
前記第1取り扱いユニット(10、20、30、40)は、プラスチック材料からなる予備成形品をプラスチック材料からなる容器に成形するための成形装置(10)である、ことを特徴とする請求項1〜5の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項7】
製造される前記容器に関する情報が、決定された前記パラメータに依存するやり方で、ディスプレイ装置によって表示される、ことを特徴とする請求項1〜6の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項8】
容器(2)の取り扱いのためのプラント(1)であって、
前記容器(2)を第1事前設定方式で取り扱う第1取り扱いユニット(10、20、30、40)と、事前設定された取り扱いパラメータ(BP)に基づいて前記第1取り扱いユニット(10、20、30、40)によって前記容器(2)の取り扱いを制御する制御装置(95)とを備えてなり、これらの取り扱いパラメータ(BP)は、少なくとも一部を、取り扱われる前記容器の製品パラメータ(PP)の特性に少なくとも一部依存して変更することができ、
該プラント(1)は、前記容器(2)に関連付けられた認識マーク(80)を検出するための検出装置(90)を備え、この検出装置(90)は、前記認識マークの検出によって決定された前記容器の製品パラメータ(PP)を制御装置(60、95)へ送信するために、少なくとも一時的に、前記制御装置(60、95)とデータ通信を行う、ことを特徴とする容器(2)の取り扱いのためのプラント(1)。
【請求項9】
前記検出装置(90)は、前記認識マーク(80)を検出する光学的読み取り装置である、ことを特徴とする請求項8に記載のプラント(1)。
【請求項10】
該プラントは、前記容器(2)を第2事前設定方式で取り扱う第2取り扱いユニットを備え、前記制御装置(95)は、事前設定された取り扱いパラメータに基づいて前記第2取り扱いユニットによって前記容器(2)の取り扱いを制御し、これらの取り扱いパラメータは、少なくとも一部を変更することができるものである、ことを特徴とする請求項8又は9の少なくとも1つに記載のプラント(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−74012(P2012−74012A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−160039(P2011−160039)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(508120916)クロネス アーゲー (65)
【Fターム(参考)】