包装のための高弾性率イオノマー

多層包装フィルムまたはシートが開示されている。フィルムは、オレフィンコポリマー、ブレンドまたはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらから製造された少なくとも1つの層を含み、ここで、前記ブレンドはオレフィンコポリマー、およびポリアミド、バリア樹脂、ポリオレフィン、ビニルエステルコポリマー、カルボン酸エステルコポリマーまたはそれらの2種以上の組み合わせを含み、オレフィンコポリマーはマグネシウムで中和されたイオノマーであり、α−オレフィンと1種以上のα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸を含むコモノマーとから誘導された反復単位を含む。包装フィルムまたはシートおよび包装食品を含むか、またはそれらから製造された造形物品が更に開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、α−オレフィンとα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸のマグネシウムイオン中和コポリマーの少なくとも1つの層を含む多層包装フィルムまたはシート、多層包装フィルムまたはシートのための方法、多層フィルムまたはシートを用いる方法、および包装食品を中に含む多層包装フィルムまたはシートから製造された物品に関する。
【背景技術】
【0002】
イオノマー材料は、こうした材料の優れた熱シール性および接着特性のゆえに包装産業内で昔から確立されてきた。背景の代表であるイオノマーの例は、ナトリウム中和エチレン−co−(メタ)アクリル酸イオノマーまたは亜鉛中和エチレン−co−(メタ)アクリル酸イオノマーである。例えば、米国特許第3,264,272号明細書、米国特許第3,338,739号明細書、米国特許第3,355,319号明細書、米国特許第3,404,134号明細書、米国特許第4,188,441号明細書、米国特許第4,239,826号明細書、米国特許第4,335,175号明細書、米国特許第4,389,450号明細書、米国特許第4,606,922号明細書、米国特許第4,656,068号明細書、米国特許第4,888,223号明細書、米国特許第4,916,025号明細書、米国特許第4,925,318号明細書、米国特許第4,934,544号明細書、米国特許第5,185,189号明細書、米国特許第5,425,974号明細書、米国特許第5,445,893号明細書、米国特許第5,679,422号明細書、米国特許第5,827,559号明細書、米国特許第5,840,422号明細書、米国特許第5,882,749号明細書、米国特許第5,882,789号明細書、米国特許第5,895,587号明細書、米国特許第5,972,447号明細書、米国特許第5,981,047号明細書、米国特許第6,110,600号明細書、米国特許第6,221,410号明細書、米国特許第6,764,729号明細書、米国特許第6,358,622号明細書、米国特許第6,428,648号明細書、米国特許第6,476,137号明細書、米国特許第6,517,920号明細書、米国特許第6,541,087号明細書、米国特許第6,630,237号明細書および米国特許第6,682,825号明細書を参照すること。EP第432,611号明細書、米国特許出願第2002/0090472号明細書、米国特許出願第2003/0044551号明細書、国際公開第02/078885号パンフレット、米国特許出願第2005/0112247号明細書、EP第1,555,120号明細書および国際公開第2004/068951号パンフレットも参照すること。
【0003】
マグネシウム中和イオノマーも知られている。例えば、米国特許第3,264,272号明細書、米国特許第3,264,272号明細書、米国特許第4,984,804号明細書、米国特許第5,244,969号明細書、米国特許第5,321,089号明細書、米国特許第5,542,677号明細書、米国特許第5,591,803号明細書、米国特許第6,100,321号明細書、米国特許第6,100,336号明細書、米国特許第6,100,340号明細書、米国特許第6,197,884号明細書、米国特許第6,207,760号明細書、米国特許第6,267,693号明細書、米国特許第6,562,906号明細書、米国特許第6,613,843号明細書、米国特許第6,653,382号明細書、米国特許第6,762,246号明細書、米国特許第6,777,472号明細書および米国特許第6,815,480号明細書を参照すること。国際公開第98/47957号パンフレットおよび国際公開第00/73384号パンフレットも参照すること。
【0004】
米国特許第4,666,988号明細書、米国特許第4,774,290号明細書および米国特許第4,847,164号明細書には、特定の酸化マグネシウム分散液が最終製品中のエチレンコポリマーの約5.7重量%以下を見越すように、LDPE(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)またはLLDPE(線状低密度ポリエチレン)のエチレンコポリマー中で特定の酸化マグネシウム分散液を用いることによりマグネシウム中和エチレン/オレフィン系不飽和カルボン酸コポリマーを製造するための方法が開示されている。
【0005】
特定のマグネシウム中和イオノマーは食品包装最終用途内で用いられてきた。ビニルアルカノエートモノマー成分または不飽和アルキルエステルモノマー成分はターポリマー中に存在して、フィルム基材、フォイル基材および紙基材への粘着力を増すための成分を提供するとともに組成物に高い柔軟性を提供し、有効なヒートシール温度範囲を広げる。高い酸含有率で、ターポリマーは望ましくないほどに高い弾性率を示す。例えば、米国特許第4,346,196号明細書および米国特許第4,469,754号明細書を参照すること。イオノマーとプロピレンコポリマーのヒートシール性ブレンドも開示されている(米国特許第4,539,263号明細書および米国特許第4,550,141号明細書)。イオノマーがマグネシウムイオンで中和され、20%のレベルに至るまでプロピレンコポリマーが添加された。
【0006】
技術は90%以下の中和レベルと対照して開示し、そして(100%中和のために必要とされるより多くの金属イオンを添加することによる)100%の中和レベルを好んでいる。例えば、米国特許出願第2003/0198715号明細書および国際公開第03/089240号パンフレットを参照すること。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
食品包装内で用いられてきたマグネシウム中和イオノマーが高いレベルの軟化用コモノマー、エチレン−co−イソブチルアクリレート−co−メタクリル酸ターポリマーなどの高いレベルの軟質酸含有ブレンドポリマー、高いレベルの脂肪酸またはそれらの組み合わせを必要としているように見える。これらの高いレベルは、曲げ弾性率などの取得可能な物理的特性の低下につながる場合があり、それは、次に、最終包装用製品の靱性および硬さなどの望ましい包装特性を低下させる。従って、こうした欠点を克服するとともに加工性、最終用途の応力に対する抵抗性、剛性および硬さを包装材料に与えることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、オレフィンコポリマー、およびポリアミド、バリア樹脂、ポリオレフィン、α−オレフィンとビニルエステルとから誘導された反復単位を含むビニルエステルコポリマー、α−オレフィンとα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸エステルとから誘導された反復単位を含むカルボン酸エステルコポリマーまたはそれらの2種以上の組み合わせを含むか、またはそれらから製造されたブレンドであって、前記オレフィンコポリマーがマグネシウムイオンで中和され、α−オレフィンと1種以上のα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸を含むコモノマーとから誘導された反復単位を含み、前記コポリマーの全重量を基準にして約1〜約30重量%または約7〜約30重量%あるいは約18〜約25重量%のコモノマーを含有することが可能であることを特徴とするブレンドを含む。
【0009】
本発明は、上で開示されたのと同じであることが可能であるブレンドまたはオレフィンコポリマーおよびカルボン酸エステルコポリマーを含むブレンドの少なくとも1つの層を含むフィルムまたはシート、好ましくは包装フィルム、シートまたはその両方であって、前記オレフィンコポリマーが上で開示されたのと同じであることが可能であるとともにより高い曲げ弾性率および剛性を含む強化された物理的特性を有することが可能であり、前記コモノマーがアクリル酸、メタクリル酸またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とするフィルムまたはシートも含む。
【0010】
本発明は、オレフィンコポリマーまたはブレンドの少なくとも1つの層を含む多層フィルムまたはシート、好ましくは多層包装フィルム、シートまたはその両方であって、前記オレフィンコポリマーが上で開示されたのと同じであることが可能であるとともにより高い曲げ弾性率および剛性を含む強化された物理的特性を有することが可能であり、前記コモノマーがアクリル酸、メタクリル酸またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とする多層フィルムまたはシートも含む。
【0011】
ブレンドまたは組成物は、組成物の全重量%を基準にして任意に約1〜約99重量%、約50〜約99重量%または約80〜約98重量%のポリアミド、任意に約1〜約99重量%、約60〜約99重量%、約70〜約97重量%または約80〜約95重量%のバリア樹脂、任意に約1〜約99重量%、約10〜約50重量%、約10〜約30重量%または約10〜約25重量%のポリオレフィン、任意に約1〜約99重量%、約1〜約50重量%、約1〜約30重量%または約5〜約25重量%のビニルエステルコポリマー、および/または任意に約1〜約99重量%、約1〜約30重量%または約5〜約25重量%のカルボン酸エステルコポリマー、ならびに任意にそれらの2種以上の組み合わせを含むことが可能である。本発明の組成物は、例えば熱成形操作などを通して改善された加工性を提供して、液体煙などの香味剤(flavorant)の使用などの一般に出会う最終使用条件への強化された耐性および耐油・脂肪浸透性を有する包装フィルムおよび多層フィルムを提供することが可能である。
【0012】
本発明は、ブレンドまたは組成物あるいは包装フィルムまたはシートを含むか、またはそれらから製造された造形物品(shaped article)を更に含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本願は、「フィルム」を製造するための組成物または方法をしばしば開示している。こうした組成物および方法は「シート」のために用いることが可能である。
【0014】
オレフィンコポリマーのα−オレフィンは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプタン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンまたはそれらの2種以上の組み合わせであることが可能である。しばしば用いられるα−オレフィンはエチレンである。
【0015】
コモノマーは、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、モノメチルマレイン酸などのマレイン酸モノアルキルエステルまたはそれらの2種以上の組み合わせなどの1種以上の(メタ)アクリル酸を含むα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸であることが可能である。
【0016】
例えば、マグネシウムで中和されたオレフィンコポリマーは、エチレンと上で開示された1種以上のコモノマーから誘導された反復単位を含むマグネシウムで中和されたエチレンコポリマーを含むことが可能である。例には、マグネシウムで中和されたエチレンアクリル酸コポリマー、エチレンメタクリル酸コポリマーまたはそれらの組み合わせが挙げられる。コポリマーは、約5〜約90重量%、約10〜約75重量%または約20〜約60重量%のレベルでマグネシウムイオンにより中和されていることが可能である。
【0017】
マグネシウムで中和されたコポリマーは、より高い曲げ弾性率および剛性などの遙かにより高い強化された物理的特性に基づいてコポリマーの全重量を基準にして約1〜約30重量%、約9〜約30重量%または約18〜約25重量%のコモノマーを含有してもよい。
【0018】
エチレンコポリマーは、例えば、米国特許第3,264,272号明細書、米国特許第3,355,319号明細書、米国特許第3,404,134号明細書、米国特許第3,520,861号明細書、米国特許第4,248,990号明細書、米国特許第5,028,674号明細書、米国特許第5,057,593号明細書、米国特許第5,827,559号明細書、米国特許第6,500,888号明細書および米国特許第6,518,365号明細書で開示された方法などの当業者に知られているいずれかの方法によって製造することが可能であり、例えば、米国特許第3,404,134号明細書、米国特許第4,666,988号明細書、米国特許第4,774,290号明細書および米国特許第4,847,164号明細書で開示されたようにマグネシウムイオンで中和されていることが可能である。マグネシウムで中和されたエチレンコポリマーの例は、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware(DuPont)製のSurlyn(登録商標)6120のように市販されている。
【0019】
ポリアミド(ナイロン)は、脂肪族ポリアミドおよび脂肪族/芳香族ポリアミドを含むホモポリマーまたはコポリマーであり、約10,000〜約100,000の分子量を有することが可能である。ポリアミドの調製のために有用な一般手順は当業者に周知されており、その説明は簡単のために本明細書では省略する。
【0020】
ポリアミドの例には、ポリ(4−アミノ酪酸)(ナイロン4)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)(ポリ(カプロラクタム)としても知られているナイロン6)、ポリ(7−アミノヘプタン酸(ナイロン7)、ポリ(8−アミノオクタン酸)(ナイロン8)、ポリ(9−アミノノナン酸)(ナイロン9)、ポリ(10−アミノデカン酸)(ナイロン10)、ポリ(11−アミノウンデカン酸)(ナイロン11)、ポリ(12−アミノドデカン酸)(ナイロン12)、ならびにナイロン46、ナイロン66およびナイロン69、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6,6)、ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)(ナイロン6,10)、ポリ(ヘプタメチレンピメラミド)(ナイロン7,7)、ポリ(オクタメチレンスベラミド)(ナイロン8,8)、ポリ(ヘキサメチレンアゼラミド)(ナイロン6,9)、ポリ(ノナメチレンアゼラミド)(ナイロン9,9)、ポリ(デカメチレンアゼラミド)(ナイロン10,9)、カプロラクタム/ヘキサメチレンアジパミドコポリマー(ナイロン6,6/6)、ヘキサメチレンアジパミド/カプロラクタムコポリマー(ナイロン6/6,6)、トリメチレンアジパミド/ヘキサメチレンアゼライアミドコポリマー(ナイロントリメチル6,2/6,2)、ヘキサメチレンアジパミド−ヘキサメチレン−アゼライアミドカプロラクタムコポリマー(ナイロン6,6/6,9/6)、ポリ(テトラメチレンジアミン−co−シュウ酸)(ナイロン4,2)、n−ドデカン二酸とヘキサメチレンジアミンのポリアミド(ナイロン6,12)、ドデカメチレンジアミンとn−ドデカン二酸のポリアミド(ナイロン12,12)、ダイマー酸に基づくポリアミド、ポリアミド6,6/6,10、ポリアミド6/6,9、ポリ(テトラメチレンジアミン−co−イソフタル酸)(ナイロン4,I)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6,I)、ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6.6,6/6I)、ヘキサメチレンアジパミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド(ナイロン6,6/6T)、ポリ(2,2,2−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(m−キシレンアジパミド)(MXD6)、ポリ(p−キシレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)、ポリアミド6T/6I、ポリアミド6/MXDT/I、ポリアミドMXDI、ポリアミド6,6/6,9/6Iまたはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。市販されているポリアミドには、DuPont製のSelar(登録商標)PAおよびMitsubishi Gas Chemical Company製のMXD−Nylon(登録商標)が挙げられる。
【0021】
バリア樹脂は、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリアルキレンカーボネート樹脂、他の高酸素バリア樹脂またはそれらの2種以上の組み合わせを含むことが可能である。
【0022】
ポリ塩化ビニリデン樹脂は、65〜95重量%の塩化ビニリデン、および塩化ビニル、アクリロニトリル、不飽和α−,β−エチレン系不飽和カルボン酸エステル、α−,β−エチレン系不飽和カルボン酸またはそれらの2種以上の組み合わせを含む少なくとも1種のコモノマー35〜5重量%から誘導された反復単位を含むコポリマーであることが可能である。
【0023】
ポリ塩化ビニリデン樹脂の例には、約5〜約25重量%の塩化ビニルを導入している塩化ビニリデン−co−塩化ビニル、約5〜30重量%のメチルアクリレートを導入している塩化ビニリデン−co−メチルアクリレート、またはそれらの組み合わせが挙げられる。塩化ビニリデン−co−メチルアクリレートコポリマーは、水分によって影響を受けない場合があり、接着剤層を必要としない場合があり、調理中に最少の変色を有する場合がある。
【0024】
バリア樹脂の例は、クックイン条件のために望ましい共押出完全照射フィルムの製造を見越している照射すると分解に耐えるエチレンビニルアルコールコポリマー(EVOH)である。EVOHは技術上周知されており、商業的に容易に入手できる。EVOHは、米国特許第3,510,464号明細書、米国特許第3,560,461号明細書、米国特許第3,847,845号明細書、米国特許第3,595,740号明細書および米国特許第3,585,177号明細書で開示された方法などの既知のいずれかの方法によって調製することが可能である。EVOHは、加水分解されたエチレン酢酸ビニルコポリマーであることが可能である。加水分解度は、約85〜約99.5%、約90%以上、約95%以上または約98%以上の範囲であることが可能である。
【0025】
2種以上の異なるEVOHの混合物を用いて、例えば米国特許第5,972,447号明細書で開示されたような熱成形性およびガスバリア特性を提供してもよい。
【0026】
EVOHは約0.0002〜約0.2モル%の量でビニルシランコモノマーなどの追加のコモノマーを導入して、共押出中にEVOHの適合性を改善してもよい。ビニルシランコモノマーの例には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルメトキシシランまたはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0027】
EVOHは(EVOHの量を基準にして元素燐に関して)約1〜約200ppm、約2〜約150ppmまたは約5〜約100ppmのレベルで1種以上の燐化合物を導入して、熱安定性およびフィルム形成特性を提供することが可能である。
【0028】
EVOHは(エチレンビニルアルコールコポリマーの量を基準にして金属元素に関して)約10〜約500ppmのレベルでナトリウム、カリウムおよびリチウムなどの1種以上のアルカリ金属イオンを導入して、フィルム層間の適合性および密着性を強化することが可能である。アルカリ金属化合物の例には、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸および燐酸の1価金属塩、ならびに酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、燐酸ナトリウム、燐酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどの金属錯体、またはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0029】
EVOHは、日本国のKuraray CompanyからEVAL(登録商標)および日本国のNippon GoseiからSoarnol(登録商標)などの様々な供給業者から市販されている。市販グレードは、32〜36%エチレン、29,500の分子量および356°F(180℃)の融点:、29%のエチレン、22,000の分子量および365°F(185℃)の融点:、および40%エチレン、26,000の分子量および327°F(164℃)の融点を含む。
【0030】
ポリオレフィンは、線状、分岐、環式、脂肪族、芳香族、置換または非置換であることが可能である重合されたあらゆるオレフィンを含み、α−オレフィンホモポリマーおよびコポリマーならびにそれらのブレンドを含むことが可能であり、ここで、α−オレフィンモノマーは約2〜約10または約2〜約6の炭素原子を有する。α−オレフィンの例には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ブテンまたはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。エチレン/α−オレフィンコポリマーは、コポリマーの全重量を基準にして約80〜約99重量%または約88〜約95重量%のエチレンと約1〜約20、約5〜約15、約1〜約12、約2〜約8または約3〜約5重量%のα−オレフィンコモノマーを含むことが可能である。ポリオレフィンの非限定的な例は、ポリエチレン(PE)、LDPE、LLDPE、線状中密度ポリエチレン(LMDPE)、線状極低密度ポリエチレン(VMDPEおよびVLDPE)、線状超低密度ポリエチレン(UMDPEおよびULDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン/α−オレフィンコポリマーまたはターポリマー、ポリプロピレン(PP)、シンジオタクチックポリプロピレン(SPP)、アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン/エチレンコポリマー、エチレン/プロピレンランダムコポリマー、エチレン/プロピレンブロックコポリマー、プロピレン/α−オレフィンコポリマーまたはターポリマー、ポリエチレンインターポリマー、すなわち、狭い分子量分布によって特徴付けられ、メタロセン触媒による重合によって得られるエチレンとα−オレフィンのコポリマー(米国特許第4,306,041号明細書参照)、ポリブチレン、ポリ(1−ブテン)、ブテン/α−オレフィンコポリマーまたはターポリマー、エチレン/プロピレン/ブテンターポリマー、4−メチル−1−ペンテンポリマーおよびコポリマー、ポリ(ペンテン−1)、ポリ(3−メチルブテン−1)、ポリ(4−メチルペンテン−1)およびポリ(ヘキセン−1)、メタロセンポリエチレン(m−LPE(線状ポリエチレンなど)、m−LHDPE(線状高密度ポリエチレン)、m−LLDPE(線状低密度ポリエチレン)、m−ULLDPE(超低密度ポリエチレン)、ポリ(プロピレン)、ポリ(ブチレン)、ポリ(ブテン−1)、ポリ(ペンテン−1)、ポリ(3−メチルブテン−1)、ポリ(4−メチルペンテン−1)およびポリ(ポリヘキセン−1)、環式オレフィンコポリマー(COC)、Topas(登録商標)、Versify(登録商標)ポリプロピレンコポリマーなどのそれらの2種以上の組み合わせおよびそれらの混合物である。
【0031】
メタロセン触媒ポリオレフィンは、ExxonMobile Corporation(Exxon)製のExact(登録商標)およびExceed(登録商標)ならびにMitsui Petrochemical Corporation製のTafmer(登録商標)を含め市販されている。商用エチレン/α−オレフィンコポリマーには、Dow Chemical Company製のAffinity(登録商標)、Engage(登録商標)およびElite(登録商標)が挙げられる。
【0032】
2種以上のポリオレフィンの混合物を本発明のブレンド内で用いてもよい。例えば無水マレイン酸などのラジカルグラフト化を通してポリオレフィンを変性してもよい。
【0033】
ビニルエステルの例には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルまたはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。ビニルエステルのレベルは、コポリマーの全重量を基準にして約1〜約50重量%、約5〜約30重量%または約5〜約20重量%であることが可能である。商用エチレン酢酸ビニル樹脂には、DuPont製のElvax(登録商標)、Equistar Chemicals,LP製のUltrathene(登録商標)およびExxon製のEscorene(登録商標)が挙げられる。
【0034】
α−,β−エチレン系不飽和カルボン酸エステルには、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアルコール、イソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、ウンデシルアクリレート、ウンデシルメタクリレート、オクタデシルアクリレート、オクタデシルメタクリレート、ドデシルアクリレート、ドデシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)アクリレート、ポリ(エチレングリコール)メタクリレート、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルアクリレート、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)ベヘニルエーテルアクリレート、ポリ(エチレングリコール)ベヘニルエーテルメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)4−ノニルフェニルエーテルアクリレート、ポリ(エチレングリコール)4−ノニルフェニルエーテルメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)フェニルエーテルアクリレート、ポリ(エチレングリコール)フェニルエーテルメタクリレート、ジメチルマレェート、ジエチルマレェート、ジブチルマレェート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、ジブチルフマレート、ジメンチルフマレートまたはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0035】
不飽和カルボン酸エステルのレベルは、コポリマーの全重量を基準にして約5〜75重量%または約5〜35重量%であることが可能である。
【0036】
組成物またはブレンドは既知技術のいずれかの方法によって製造してもよい。例えば、ブレンド成分は一緒に混合して「ペレット」ブレンドを形成させてもよく、それは、包装フィルム、多層フィルム、シートまたは多層シートなどの本発明の造形物品の形成のためのプロセスに直接フィードしてもよい。ブレンドプロセス前、ブレンドプロセス中またはブレンドプロセス後にブレンド成分のどれも希望されるように乾燥させてもよい。
【0037】
「ペレットブレンド」は、当業者に知られている既知のいずれかの高剪断強力溶融混合プロセスによって溶融コンパウンディングすることが可能である。こうしたプロセスは、溶融ブレンド成分を他の任意の成分と強く混合することを含むことが可能である。強い混合は、スタチックミキサ、ゴムミル、ブラベンダーミキサ、ブスコニーダ、バンバリーミキサ、圧力ニーダ、一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機および円盤磨砕機などを通して提供してもよい。こうした強力混合装置は、例えば、Farrel Company、Coperion CompanyおよびToshiba Machine Companyから市販されている。ブレンド成分をいずれかの混合工程の前に乾燥させてもよい。その後、ブレンド成分は、上で記載したように典型的には「ペレットブレンド」と呼ばれるドライブレンドとして他の任意の成分と混合してもよい。あるいは、ブレンド成分は2つ以上の異なるフィーダーを通して共フィードしてもよい。押出プロセスにおいて、ブレンド成分は、典型的には押出機の後フィード部分にフィードされるであろう。ブレンド成分は、押出機の2つ以上の異なる場所にフィードしてもよい。例えば、ブレンド成分の1つを押出機の後フィード部分に添加してもよい一方で、もう1つのブレンド成分をダイプレート付近で押出機のフロントにフィードしてもよい。押出機温度分布を設定して、加工条件下でブレンド成分が溶融することを可能にすることが可能である。スクリューの設計は応力を提供することができ、次に、応力が溶融ブレンド成分を混合するにつれて樹脂に熱を提供することができる。一般に、溶融加工温度は約50℃〜約300℃の範囲内であってもよい。
【0038】
組成物またはブレンドは、1種以上の可塑剤、加工助剤、流れ強化添加剤、潤滑剤、顔料、染料、難燃剤、耐衝撃性改良剤、結晶度を増すための核剤、シリカなどの粘着防止剤、熱安定剤、UV吸収剤、UV安定剤、分散剤、界面活性剤、キレート化剤、カップリング剤、接着剤、プライマ、帯電防止剤およびスリップ剤などを含む技術上知られている添加剤を含んでもよい。安定剤は、包装材料が老化することから、および包装材料中に含まれた食品製品を例えば有害なUV線から保護することが可能である。
【0039】
フェノール系酸化防止剤、アルキル化モノフェノール、アルキルチオメチルフェノール、ヒドロキノン、アルキル化ヒドロキノン、トコフェノール、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、アルキリデンビスフェノール、O−ベンジル化合物、N−ベンジル化合物およびS−ベンジル化合物、ヒドロキシベンジル化マロネート、芳香族ヒドロキシベンジル化合物、トリアジン化合物、アミン酸化防止剤、アリールアミン、ジアリールアミン、ポリアリールアミン、アクリルアミノフェノール、オキサミド、金属不活性剤、ホスフィット、ホスホナイト、ベンジルホスホネート、アスコルビン酸(ビタミンC)、過酸化物を無効にする化合物、ヒドロキシルアミン、ニトロン、チオ相乗剤、ベンゾフラノン、インドリノンまたはそれらの2種以上の組み合わせを含む既知のあらゆる熱安定剤を用いることが可能である。
【0040】
1種以上のベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシフェニルトリアジン、置換安息香酸および非置換安息香酸のエステルまたはそれらの2種以上の組み合わせを含むUV吸収剤は技術内でよく開示されている。
【0041】
組成物は有効量のヒンダードアミン光安定剤(HALS)を導入してもよい。HALSには、立体障害を更に導入しているとともにアミン官能基に隣接する炭素原子上の脂肪族置換から一般に誘導される第二環式アミン、第三環式アミン、アセチル化環式アミン、N−ヒドロカルビルオキシ置換環式アミン、ヒドロキシ置換N−ヒドロカルビルオキシ置換環式アミンまたは他の置換環式アミン、あるいはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0042】
可塑剤には、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジオクチルフタレート、ワックス、流体パラフィン、ホスフェートエステル、またはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0043】
ペンタエリトリトールモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化ポリオレフィン、ポリエチレンオキシド、カルボワックス、またはそれらの2種以上の組み合わせなどの帯電防止剤を必要に応じて組成物内に導入してもよい。
【0044】
エチレンビスステアラミド、ブチルステアレートまたはそれらの2種以上の組み合わせなどのスリップ剤必要に応じて組成物内に導入してもよい。
【0045】
添加剤は、組成物の全重量を基準にして約0〜約10重量%、約0.0001〜約5重量%または約0.001〜約1重量%で組成物またはブレンド中に存在することが可能である。
【0046】
防曇組成物は、フィルムの表面上に形成させることが可能であるか、またはフィルム、一般にフィルムの外層に導入することが可能である。防曇組成物の例は、約8〜約20個の炭素原子を有する飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸のグリセロールモノエステル、約8〜約20個の炭素原子を有する飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸のグリセロールジエステル;およびホスフェート、スルフェートまたは第四アミン官能性末端基などのアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性界面活性剤である。その他の防曇組成物には、脂肪族カルボン酸のソルビタンエステル、脂肪族カルボン酸のグリセロールエステル、他の多価アルコールと脂肪族カルボン酸のエステル、脂肪族カルボン酸のポリオキシエチレンソルビタンエステルおよびより高級の脂肪族アルコールのポリオキシエチレンエーテルなどのポリオキシエチレン化合物が挙げられる。防曇組成物グリセロールモノオレェート、グリセロールモノステアレートまたはそれらのブレンドはしばしば用いられる。防曇組成物をフィルムに導入する時、防曇組成物は約0.1重量%〜約5重量%の量であることが可能である。防曇組成物をフィルム上に被覆する時、防曇組成物を約0.2〜約0.6g/m2の塗布量で被着させることが可能である。例えば米国特許第5,766,772号明細書参照。
【0047】
多層フィルムまたはシートなどのフィルムは、米国特許第4,372,311号明細書で教示された浸漬被覆を通して、米国特許第4,427,614号明細書で開示されたように圧縮成形を通して、米国特許第4,880,592号明細書で開示されたように溶融押出をとおして、米国特許第5,525,281号明細書で開示されたように溶融ブローを通して形成されるなどの技術上知られているいずれかのプロセスによって製造することが可能である。
【0048】
多層フィルムは、約15ミル(0.38ミリメートル(mm))以下または約0.3〜約15ミル、約1〜約10ミルまたは1.5〜8ミルの全厚さなどの特定の包装操作のために望まれる特性を提供するために望まれるあらゆる全厚さを有することが可能である。
【0049】
例えば、多層フィルムは、共押出によって製造することが可能である。配向(一軸または二軸のいずれか)は、種々の方法(例えば、インフレートフィルム(blown film)または機械的延伸など)によって行うことが可能である。
【0050】
共押出は既知のいずれかの共押出方法により行うことが可能である。例えば、フィルムは、いわゆる「インフレートフィルム」法または「フラットダイ」法を用いて押出によって製造することが可能である。キャストフィルムより一般に強く、強靱であるインフレートフィルムは、組成物の同心層を有するシームレスチューブラー多層フィルムが調製されるように、チューブを押し出すか、または環状ダイを通してポリマー組成物を共押出することにより調製することが可能である。得られたチューブラーフィルムを気流で膨張させるとインフレートフィルムを提供する。キャストフラットフィルムはフラットダイを通して個々の組成物を共押出して、層化組成物の層流を提供することにより調製される。ダイから出る溶融層流は、内部循環流体を含有する少なくとも1つのロール(チルロール)または水浴によって冷却して、キャストフィルムを提供する。フィルムは、スリッティングなどの従来の技術によってサイズを定めることが可能である。開示されたフィルムは、約25〜60cm(約1〜2フィート)の幅を有してもよい。
【0051】
多層フィルムを二層構造、三層構造または多層構造として製造してもよい。多層構造は、共押出プロセス、インフレートフィルムプロセス、浸漬被覆プロセス、溶液被覆プロセス、ブレードプロセス、パドルプロセス、エアーナイフプロセス、印刷プロセス、Dahlgrenプロセス、グラビアプロセス、粉末被覆プロセス、噴霧プロセスまたは他の技術プロセスを通して形成してもよい。一般に、多層フィルムは、共押出キャスティングプロセス、インフレートフィルムプロセス、接着剤積層プロセスまたは押出積層プロセスを通して製造される。例えば、ポリマー組成物は均一な方式で加熱され、その後、多層共押出構造を形成させるために溶融材料を組み合わせる共押出アダプタに搬送される。層化高分子材料は、一般に約0.13cm〜約0.03cmの間の範囲内の所定の空隙に開けられた押出ダイを通して移送される。その後、材料は、典型的には約15〜約55℃の範囲内で維持された主たるチルロールまたはキャスティングロールによって意図されたゲージ厚さに約5:1〜約40:1に範囲の引落比により引き落とされる。追加の層は、バリア層、接着剤層、粘着防止層として、または他の目的のために機能する。類似のプロセスをインフレートフィルムプロセスのために適応させてもよい。
【0052】
押出プロセス、共押出プロセス、積層プロセスまたは積層/被覆プロセスによる多層フィルムまたはシートの製造は当業者に周知されている(例えば、米国特許第4,677,017号明細書、米国特許第5,055,355号明細書、米国特許第5,139,878号明細書および米国特許第6,903,161号明細書参照)。
【0053】
ここで開示されたフィルムは、溶融ポリマーの層流を押し出して押出物を製造し、押出物を冷却し、冷却された押出物を少なくとも1以上の方向に配向させることによりフィルムの直接冷却またはキャスティングを越えて更に配向させることが可能である。
【0054】
フィルムは、配向させないか、一軸(例えば機械方向)に配向させるか、または二軸方向(例えば、機械方向および横方向)に配向させることが可能である。フィルムは、フィルムの平面に互いに垂直の2方向に引っ張ることにより二軸に配向させて、機械的特性と物理的特性の満足な組み合わせを達成してもよい。
【0055】
フィルムを一軸に延伸または二軸に延伸するための配向装置および延伸装置は技術上知られており、本発明のフィルムを製造するために当業者によって適応させてもよい。例えば、米国特許第3,278,663号明細書、米国特許第3,337,665号明細書、米国特許第3,456,044号明細書、米国特許第4,590,106号明細書、米国特許第4,760,116号明細書、米国特許第4,769,421号明細書、米国特許第4,797,235号明細書および米国特許第4,886,634号明細書で開示された装置およびプロセスを参照すること。
【0056】
例えば、インフレートフィルムは二重バブル押出プロセスを用いて配向させてもよい。二重泡押出プロセスでは、同時二軸配向は一次チューブを押し出すことにより行ってもよい、それは後で冷却され再加熱され、その後、内部ガス圧によって膨張して横配向を誘発し、そして縦配向を誘発する速度で差速ニップまたは搬送ロールによって引っ張られる。
【0057】
配向させたインフレートフィルムは、米国特許第3,456,044号明細書で開示されたような技術上知られているいずれかの方法によって製造してもよい。この特許の開示は簡単のために省略する。
【0058】
多層フィルムは配向させてもよく、その後、熱固定または焼鈍してもよい。多層フィルムは、185°Fで約0〜20%または約2〜10%の横方向自由収縮を有することが可能である。
【0059】
例えば、フィルムは、少なくとも1つの方向(その縦方向)またはその横方向に一軸に、またはフィルムを一連のプレヒートロールおよびヒートロール上に通すことにより縦方向および横方向の各々に二軸で1.5:1〜5:1の引落比に引っ張ることが可能である。加熱されたフィルムは、上流場所でニップロールに入るフィルムより速い速度で下流にある1組のニップロールを通して移動する。
【0060】
大量のフィルムを製造するために、シーティングカレンダーを用いてもよい。粗フィルムは、反対方向に回転するとともにポリマーを広げ、そしてポリマーを必要な厚さに延伸する加熱可能な多くの平衡円筒ロールを含むカレンダーの空隙にフィードされる。最後のロールは、こうして製造されたフィルムを平滑にする。フィルムが組織化表面を有することを必要とする場合、最終ロールに適切なエンボスパターンを与える。あるいは、フィルムを再加熱してもよく、その後、エンボスカレンダーに通してもよい。カレンダーの後に1つ以上の冷却ドラムが続く。最後に、仕上げられたフィルムを巻き取る。
【0061】
フィルムは、製品情報、取扱説明を消費者に与えるため、および/またはフィルムから調製された包装に心地よい外観を与えるために印刷可能であってもよい。
【0062】
フィルムおよびフィルムから製造された包装製品に有益な特性を与えるためにフィルムを更に修正してもよい。例えば、E−ビーム処理、X線処理、ガンマ線処理およびβ線処理などの照射によってフィルムを処理してもよい。約2MRd(メガラド)〜約20MRdまたは約2.5MRd〜約15MRdの範囲内の強度による本発明のフィルムのE−ビーム処理は、約20℃〜約50℃のフィルムの軟化点(ビカット軟化点)の増加を提供する場合がある。
【0063】
高分子フィルム層の1層以上の中に架橋ポリマー網目を形成させる点までフィルムに照射してもよい。処理は、上に似た方式であるが、典型的には例えば米国特許第4,064,296号明細書で開示された線量に似たより高い線量でのフィルムの照射を含む。高エネルギー電子の典型的な線量は、約160MRd以下〜約1,666MRd、約440MRd以下〜約1,390MRdの範囲内、または約710MRd以下〜約1,110MRdの範囲である。照射は電子加速器によって行ってもよく、線量は標準線量測定方法によって決定される。こうした架橋フィルムはクックイン商品包装のために有用であることが可能である。
【0064】
高分子フィルムの1方または両方の外面を処理して、例えば包装されるべき食品との密着性または積層中に他の基材への密着性を強化してもよい。この処理は、米国特許第2,632,921号明細書、米国特許第2,648,097号明細書、米国特許第2,683,894号明細書および米国特許第2,704,382号明細書で開示されたような火炎処理、米国特許第4,732,814号明細書内で開示されたようなプラズマ処理、電子ビーム処理、酸化処理、コロナ放電処理、化学処理、クロム酸処理、ホットエアー処理、オゾン処理、紫外線処理、サンドブラスト処理および溶媒処理など、ならびにそれらの2つ以上の組み合わせを含む技術内で知られているいずれかの形態を取ってもよい。例えば、米国特許第4,120,716号明細書および米国特許第4,879,430号明細書で開示されたような例えばコロナ放電処理は、例えばフィルム内に包装されるべき食品への密着性を強化する場合がある酸化および他の変化をフィルムの表面に引き起こす場合があるコロナ放電(フィルム表面に極く隣接して空気などのガスの電離、付近の電極を通過した高電圧によって開始された電離など)にフィルムの表面をさらすことを指す。
【0065】
フィルムは被覆プロセスおよび積層プロセス下で応力除去処理することが可能であるとともに収縮安定性であることが可能である。高分子フィルムを熱安定化して、高温にさらされた時に低い収縮特性(すなわち、150℃で30分後に両方向で2%未満の収縮)を提供することが可能である。あるいは、フィルムは熱収縮性であってもよい。一般に、熱収縮性包装フィルムは配向されており、より典型的には二軸で配向されている。
【0066】
フィルムを延伸位置に保持し、冷却する前に数秒にわたって加熱することにより収縮を制御することが可能である。この熱は配向させたフィルムを安定化し、その後、それは熱安定化温度より高い温度でのみ収縮するように強いられる場合がある。更に、フィルムは、ローリング、カレンダリング、コーティング、エンボシング、印刷または技術内で知られている典型的な他のいずれかの仕上げ操作に供してもよい。
【0067】
技術上のいずれかの方法によるフィルム製造のための上のプロセス条件およびパラメータは当業者によって容易に決定される。
【0068】
多層包装フィルムおよびシートは、バリア特性、構造特性、耐破壊性、繋ぎ層などの接着特性、色特性、美的特性およびクックイン特性などの1つ以上の特性を提供する他の層を含んでもよい。他の層は、ブレンド成分に関して上で記載された材料から形成してもよく、または技術内で知られているいずれであってもよい。
【0069】
例えば、接着剤または繋ぎ層を用いて中間接着剤層または中間繋ぎ層によって多層フィルム内で層を接着させることが可能である。接着剤には、例えば、本明細書で開示された組成物、イオノマー、ポリウレタン、エポキシ、ポリエステル、アクリリックス、酸無水物変性ポリオレフィン、またはそれらの2つ以上の組み合わせが挙げられる。
【0070】
例えば、食品包装または医療包装のために有用な例えば熱成形性包装フィルムは、3層フィルムの形態をとってもよく、外層はエチレン−co−酢酸ビニルコポリマーよりなり、内層は本発明のイオノマーまたは本発明のイオノマーブレンドよりなる。こうした熱成形性包装は耐磨耗性および耐破壊性を有する。ここで開示されたフィルムおよび多層フィルムは、一般に用いられる他のイオノマー材料およびブレンドに関して見られるよりも強化された加工性を例えば熱成形を通して提供することが可能である。
【0071】
バリア層は、ポリアミド、塩化ビニリデンコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、またはそれらの2つ以上の組み合わせなどのバリア材料および更に望ましい特性を提供するための任意にイオノマーなどの他の材料を導入することにより約2.5μ(0.1ミル)〜約12.5μ(0.5ミル)の間であることが可能である。
【0072】
本発明は、本明細書で開示されたフィルムまたはシートあるいは多層フィルムまたは多層シートを含むか、またはそれらから製造された物品または包装も含む。物品は、袋、チャブフィルム、シュリンク袋、パウチあるいは成形されたキャビティまたはトレイ、真空パックまたは蓋を含むことが可能である。包装は、強化された耐油・脂肪浸透性に関する食品包装、クックイン食品(cook−in food)、肉密着性(meat adhesion)、肉ケーシングまたはそれらの2つ以上の組み合わせを含むことが可能である。包装は、食品、コンドーム、アルコールウェットペーパータオルまたはそれらの2つ以上の組み合わせを包装するために用いることが可能である。食品には、燻製食品、全赤身肉、加工肉、マリネ肉、フランクフルトソーセージ、牛挽肉、家禽、ハム、ベーコン、魚、シーフード、塩分の多いスナック、ビスケット、クラッカー、クッキー、ブロックチーズ、細切りチーズ、酪農食品(ヨーグルトなど)、粉末状ミックス、スパイス、ジュース、調味料、サラダドレッシングまたはそれらの2つ以上の組み合わせが挙げられる。
【0073】
ここで開示されたフィルムおよび多層フィルムは、一般に用いられている他のイオノマー材料およびイオノマーブレンドに関して見られるより強化された耐油・脂肪透過性を提供することが可能であり、肉包装材料などの脂肪食品包装材料のために望ましいことが可能である。
【0074】
ここで開示された組成物は、クックイン食品包装のために有用であることが可能である。「クックイン」は、70〜80℃で4〜6時間にわたり水中に浸漬するか、または蒸気中で調理するなどのインシチュ(in situ)調理のために食品製品を含有しつつ、包装材料が約2〜約12時間にわたり約57℃〜約121℃または約57℃〜約95℃などの長くて緩慢な調理条件への暴露に実質的に耐えることができることを意味する。クックイン包装された肉は、例えば、この形態を取って小売店または消費者に直接移送される本質的に前もって包装され、前もって調理された肉である。これらのタイプの肉は、暖めてまたは暖めないで消費してもよい。クックイン包装材料はシール完全性を維持し、そして多層フィルムの場合、耐離層性である。クックインフィルムは強く嵌合した包装を形成させるためにクックイン条件下で好ましくは熱収縮性である。クックインフィルムは調理された肉に接着することも可能であり、よってクックアウトを防ぐ。これは、本発明のイオノマー材料またはイオノマーブレンド材料の層を肉に直接接触させて置くことにより達成することが可能である。これらの材料が肉への優れた密着性を有するからである。肉への包装フィルムの密着性は、フィルムが肉によく接着しない場合にフィルムに包装された肉の調理中に起きうる「パージ」(クックアウト、すなわち、食品製品の外面とフィルムの肉接触面との間の汁の堆積)を避けるためにしばしば必要とされる。
【0075】
フィルムは、コロナ処理(コロナ放電処理としても知られている)を通すなどの、肉密着性をなお更に強化するためにポスト成形プロセスに更に供してもよい。
【0076】
肉ケーシング包装は、一般に、平坦化シームレスチューブラーフィルムとして巻き上げられる。その後、クックインチューブは、クリップによって一般に作られた末端シールによって、または平坦化チューブの幅を横切って横ヒートシールし、その後、横シールが袋底を形成させるようにチューブを切断することによって袋に成形してもよい。あるいは、側面シール袋(しばしば「バックシームケーシング」と呼ばれる)を成形してもよい。その中で、袋側面からの横シールおよびチューブの一端は袋底を形成させるか、またはチューブラー素材は、フィン型シールの重なりを形成させることによりバックシームチューブに更に形成させるためにシート素材にスリットしてもよい。包装フィルムは、技術内で知られているいずれかの方法、例えば、ホットエアーおよび/または加熱棒または加熱線などでのヒートシール、超音波シール、高周波シール、およびシャードクリップなどのクリップの使用を通してシールしてもよい。
【0077】
肉ケーシング包装フィルムは、バリア層を導入することが可能であり、クックイン条件への耐性を増すために照射することが可能であり、例えば、二軸配向を通して熱収縮性であることが可能である。
【0078】
肉製品包装を調製するために、ケーシング(クックインチューブ)は、未調理肉をチューブに入れ、例えば、クリッピングまたはヒートシーリングを通して包装の開放部分をシールすることにより用いられる。その後、包装された肉製品は上述したように調理のために用意が整っている。肉製品は、例えば、家禽、チキン、七面鳥、ハム、ポーク、ビーフ、ラム、魚、ソーセージ、レバーソーセージ、ボローニャソーセージ、モルタデラ、ブラウンシュヴァイクソーセージ、山羊および馬などからなる群から選択された少なくとも1つのメンバーを含むことが可能である。ケーシングは、ソーセージなどの肉製品のために有用なばかりでなく、動物食品、チーズ、ペーストリーおよび他の練り物または液体食料などの他の包装のためにも有用である。ケーシングは、印刷、環形成およびシャーリングなどの既知の技術を通して消費者のために加工することが可能である。
【0079】
フィルムは、牛挽肉、ソーセージおよび他の粉砕食品物質の包装のために一般に用いられるチャブフィルムとしても適することが可能である。チャブフィルムは、典型的には、垂直形態充填シール(VFFS)プロセスの中で用いられる。VFFSプロセスにおいて、ロール素材のフラットフィルムは、成形用肩を通して最初は水平に引っ張り、次に、成形用肩に接続されている成形用カラムに垂直に通す。成形用カラムに沿ってフィルムを動かす一方で、チューブは垂直シール棒によって縦ラップシールにより同時に形成される。そして同時に、チューブの底端をワイヤクリップによって閉じる。一旦チューブが形成されると、粉砕肉などの特定の重量を有する製品を垂直に充填し、その後、チューブの上端をワイヤクリップによって閉じる。最後に、包装を以下のチューブから切り離し、パッカーに輸送する。チャブ包装は、小売店使用と団体使用の両方のために肉会社またはスーパーマーケットチェーンストアによって運転される肉加工工場で一般に製造される。チャブ包装は約−10〜−20℃で冷却機を通して一般に処理して、より長い保存寿命のために外被冷凍包装を形成させる。包装サイズは、通常は、ディストリビューションの目的に応じて異なることが可能である。チャブ包装のために用いられるフィルムは、透明フィルム、顔料入りフィルムまたは印刷されたフィルムであることが可能であろう。
【0080】
本明細書で開示された包装食品は、共通技術プロセスを通して燻製されていてもよい。燻製は、約25℃以下の温度での冷燻製、約25〜約50℃の間の温度での暖燻製および約50℃より高い温度での高温燻製を含んでもよい。煙は、そのアルデヒド含有成分、フェノール含有成分および酸含有成分のゆえに保存作用、酸化防止剤作用および固化作用をも有する。
【0081】
包装されたフィルムは、香味剤、硬化剤、着色剤および香料などで処理してもよい。本明細書で開示されたフィルムおよび多層フィルムは、一般に用いられる他のイオノマー材料およびブレンドのために見られるよりも強化された抵抗を一般に用いられる香味剤、硬化剤、着色剤および香料などに与えることが可能であり、液体煙などの、こうした添加剤を用いる食品包装材料のために望ましい。液体煙は、木材(例えば、ヒッコリーまたは楓)を燃やし、液媒体(例えば水)中で天然煙香気を獲得して、特に心地よい燻製香気、アロマおよび色を食品に付与することにより調製された天然木材煙香気の溶液である。例えば、米国特許第3,106,473号明細書参照。
【0082】
他の適する香味剤および/または香料には、ガーリックのアロマエキス、カラウェー実、胡椒、赤胡椒およびグリル香など、またはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0083】
着色剤には、アナトエキス、エリトロシン、アマランス、ブラウンFK、タルトラジン、ブラックBNおよびカラメルなど、またはそれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0084】
フィルムは、一般に製品、しかし肉、加工肉および魚などの食品製品では必ずしもない製品を封入するために熱可塑性包装材料が用いられる周知されたプロセスである真空表皮包装のためにも有用である場合がある。真空表皮包装が周知されているので、その説明を簡単のために省略する。
【0085】
本発明のフィルムは、真空包装用途および、例えば、窒素、二酸化炭素および酸素などのガス混合物(大気に似ている)で包装を満たすATMOS包装用途のために更に有用である。他の有用物は、包装用途(加工肉、スナック食品、粉末ドリンク、薬味および新鮮な青果物などの食品用途)および非食品用途(例えば医療包装)を含む。
【実施例】
【0086】
比較例CE1
エチレン81重量%およびメタクリル酸19重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーのインフレートフィルム(ナトリウムイオンで37%中和されたもの、厚さ2ミル(50μ))を約2.5のpHであった液体煙(Haddon House Food Products Company製のHaddon House(登録商標)液体煙)に浸漬した。3日後、フィルムは白くなった。
【0087】
実施例1
エチレン81重量%およびメタクリル酸19重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーのインフレートフィルム(マグネシウムイオンで39%中和されたもの、厚さ2ミル(50μ))を比較例CE1で開示されたように調製した。液体煙に浸漬してから6日後、フィルムの変化は観察されなかった。
【0088】
この実施例は、ナトリウムで中和されたイオノマーと比べた時、マグネシウムで中和されたイオノマーが包装用途において用いられる共通香味剤に耐えたことを実証している。
【0089】
比較例CE2
比較例CE1で開示されたように調製された、エチレン81重量%およびメタクリル酸19重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーのフィルム(亜鉛イオンで36%中和されたもの、厚さ2.2ミル(56μ))をグリース浸透試験(試験プロトコルF119)に供した。この試験は大豆油が60℃でフィルムに浸透する時間を測定することを含んでいた。観察された結果は144時間、151時間および247時間であった。
【0090】
実施例2
比較例CE2で開示されたように調製された、エチレン81重量%およびメタクリル酸19重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーのフィルム(マグネシウムイオンで39%中和されたもの、厚さ2.65ミル(67μ))をグリース浸透試験に供した。観察された結果は375時間および471時間であった。
【0091】
この実施例は、亜鉛で中和されたイオノマーと比べた時、マグネシウムで中和されたイオノマーがグリース/油に耐えた(肉包装用途のために望まれる特性)ことを実証している。
【0092】
実施例3〜8
直径5cm(2インチ)のBramtonダイを用いて、表1に示した3層インフレートフィルムをインフレートフィルムライン上で調製する。3層インフレートフィルムラインに関する加工温度は210℃である。
【0093】

*: 各イオノマー樹脂層またはブレンド層は厚さ30μであり、中間層(mPE、LDPEおよびブレンド)は厚さ40μである。イオノマー樹脂1は、マグネシウムイオンで40%中和されているエチレン81重量%およびメタクリル酸19重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーであり、mPE1は密度0.879g/ccのメタロセンポリエチレン(オクテンmPE)(Dow Chemical Companyから入手できる)である。LDPE1は密度0.923g/ccの低密度ポリエチレンである。イオノマーブレンド1は、70重量%のイオノマー樹脂および30重量%のmPE1を含有するブレンドである。イオノマーブレンド2は、80重量%のイオノマー樹脂および20重量%のLDPE1を含有するブレンドである。ブレンド1は、80重量%のmPE1および20重量%のLDPE1を含有するブレンドである。
【0094】
実施例9〜11
標準装置を用いて表2に示した3層熱成形性フィルムを空気インフレートフィルムラインにより成形する。生産条件は次の通りである。
全フィルム厚さ:100μ
ダイ設定温度:210℃
ブローアップ比:2:1
ダイ空隙:1.86mm
引取速度:19.8m/分
フロストライン:31.28cm(溶融フィルムが固体になる点)
【0095】

**:3層フィルム構造は、EVA1(4.5重量%の酢酸ビニルおよび95.5重量%のエチレン)、イオノマー樹脂2(マグネシウムイオンで50%中和されているエチレン85重量%およびメタクリル酸15重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマー)、イオノマーブレンド3(70重量%のイオノマー樹脂と、メチルアクリレート24重量%の30重量%のエチレン−co−メチルアクリレートコポリマーを含有するブレンド)およびイオノマーブレンド4(80重量%のイオノマー樹脂と、密度0.917g/ccおよび分子量分布Mw/Mn2.3の20重量%のメタロセン触媒線状低密度ポリエチレンを含有するブレンド)を含む。従来の熱成形装置を用いて各フィルムを長さ20.3cm×幅12.7cmのキャビティ内で深さ約3.2cmに熱成形する。
【0096】
実施例12〜15
共押出によって調製されたフラット幅約8.5インチの3層柔軟フィルムを表3に示している。すべての実施例に関する外層は、密度0.912g/ccの超低密度ポリエチレン75重量%(Attane(登録商標)4001、Dow Chemical Company)と厚さ約20μ(0.8ミル)のエチレン酢酸ビニルコポリマー(Elvax(登録商標)3135X、DuPont)25重量%のブレンドからなる。中間バリア層は、VCl1、7.2重量%の塩化ビニルを導入している塩化ビニリデン−co−塩化ビニルコポリマーと6重量%のメチルアクリレートを導入している塩化ビニリデン−co−メチルアクリレートコポリマーからなる。内層は、マグネシウムイオンで30%中和されているエチレン79重量%とメタアクリル酸21重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーであるイオノマー樹脂3からなるか、酢酸ビニル10重量%とエチレン90重量%のエチレン−co−酢酸ビニルコポリマーであるEVA2(Union Carbide Companyから市販されている)25重量%と75重量%のイオノマー樹脂3のブレンドであるイオノマーブレンド5からなるか、50重量%のイオノマー樹脂3と50重量%のEVA2のブレンドであるイオノマーブレンド6からなるか、または25重量%のイオノマー樹脂3と75重量%のEVA2のブレンドであるイオノマーブレンド7からなる。
【0097】

***:すべてのバリア樹脂は厚さ8μであり、内層は43μであった。
【0098】
すべての実施例に関して、OxyDry(登録商標)C−5コンスターチ粉末(OxyDry Corporation製)を12g/フィルム表面積1000ft2のレベルで粒子の実質的に均一な分散液として高温内層に被着させる。すべての実施例を二軸に配向させ、約4MRdの線量まで照射する。その後、チューブのすべての実施例を一端で切り抜き、粉砕ハムおよび粉砕すね肉(蛋白質含有率約11〜12重量%および脂肪含有率約21〜22重量%の約5/64インチサイズの粒子から主としてなる)を約47°Fの詰め込み温度で詰め込む。5つの10ポンド(調理前の重量)の製品肉包装を各サンプルの包装フィルムから製造する。各実施例のチューブフラット幅の2倍に等しい円周にTipper Tie(登録商標)RS4201タイプの商用詰め込み機上でチューブに詰め込む。詰め込まれたチューブの長さは約12.5〜約13インチであり、長さ12 1/2インチ×幅4 3/4インチ×深さ5 1/2インチのモールドに入れる。160°Fの水浴を用いて約152°Fの内部温度まで約4〜5時間にわたりハムを調理する。調理されたハムを約70°Fの内部温度に冷却し、その後、モールドから分離する。
【0099】
実施例16
75重量%のUltramid(登録商標)A5(BASF Corporation製、ナイロン6,6であると考えられる)、17.5重量%のGrilon(登録商標)F40(EMS Chemie製、ナイロン6であると考えられる)および7.5重量%のイオノマー樹脂3を導入しているブレンドを押出機にフィードし、約210℃〜約300℃の範囲の温度で溶融コンパウンディングする。厚さ90μの単一層チューブラーケーシングをブレンドから成形する。
【0100】
実施例17
単一層チューブラーケーシングを実施例16に記載されたように製造し、更に二軸に配向させる。
【0101】
実施例18
66重量%のUltramid(登録商標)A5、11重量%のGrilon(登録商標)F40、10重量%のイオノマー樹脂3、9重量%のガラスミクロビーズおよび4重量%のQuartz粉末を導入しているブレンドを押出機にフィードし、約210℃〜約300℃の範囲の温度で溶融コンパウンディングした。厚さ60μの単一層チューブラーケーシングを一般に知られているインフレートフィルムプロセスを通してブレンドから成形する。
【0102】
実施例19
単一層チューブラーケーシングを実施例18に記載されたように製造し、更に二軸に配向させる。
【0103】
実施例20
75重量%のUltramid(登録商標)A5、11重量%Pebax MH1657SA(Elf Atochem製、ナイロン6/ポリ(エチレングリコール)ブロックコポリマーであると考えられる)、10重量%のイオノマー樹脂1および4重量%のグリセロールを導入しているブレンドを押出機にフィードし、実施例18のように溶融コンパウンディングした。厚さ80μの単一層チューブラーケーシングを成形する。
【0104】
実施例21
単一層チューブラーケーシングを実施例20に記載されたように製造し、更に二軸に配向させる。
【0105】
実施例22
72重量%のUltramid(登録商標)A5、10重量%Pebax MH1657SA、10重量%のイオノマー樹脂1、4重量%のセルロース粉末および4重量%のグリセロールを導入しているブレンドを押出機にフィードし、実施例18のように溶融コンパウンディングする。厚さ70μの単一層チューブラーケーシングをブレンドから成形する。
【0106】
実施例23
単一層チューブラーケーシングを実施例22に記載されたように製造し、更に二軸に配向させる。
【0107】
実施例24〜25
層の組成が表4に付記された7層チューブラーフィルムケーシングをインフレートフィルムプロセスによって調製し、二軸延伸して60mmの直径および付記された厚さを有するチューブラーフィルムを提供する。イオノマーブレンド8は、80重量%のDurethan(登録商標)B40F(Bayer AG Corporation製、ナイロン6であると考えられる)、と20重量%のイオノマー樹脂1のブレンドである。ブレンド2は、99重量%のDowlex(登録商標)2045E(Dow Chemical Company製、LLDPEであると考えられる)と1重量%の二酸化チタンのブレンドである。PA6/69は、Grilon(登録商標)CF62BS(EMS Chemie製、ナイロン6/ナイロン69コポリアミドであると考えられる)である。イオノマーブレンド9は、90重量%のEval(登録商標)LCF101BZ(Kuraray Company製、EVOHであると考えられる)と10重量%のイオノマー樹脂2のブレンドである。ブレンド3は、99重量%のDurethan(登録商標)B40Fと1重量%のシリカ粘着防止剤のブレンドである。イオノマーブレンド10は、89重量%のDurethan(登録商標)B40F、10重量%のイオノマー樹脂3および1重量%のシリカ粘着防止剤のブレンドである。TL1は、Admer L2100(Mitsui Chemical Company製、変性ポリエチレンであると考えられる)である。イオノマーブレンド11は、70重量%のDurethan(登録商標)B40F、20重量%のNylon MX(登録商標)6007(Mitsubishi Gas Chemical Company製、ポリ(m−キシリレンアジパミド)(MXD6)であると考えられる)および10重量%のイオノマー樹脂1のブレンドである。
【0108】

【0109】
チューブラーケーシングを一端でヒートシールし、20℃で20分にわたり貯蔵し、レバーソーセージフィリングで充填し、開放(フィリング)端でヒートシールし、その後、80℃で1時間にわたり調理した。
【0110】
実施例26
8層の多層熱成形性包装フィルムをインフレートフィルムプロセスによって製造する。全フィルム厚さは約50〜101μ(約2〜約4ミル)の間である。包装されるべき食品に接触している最内フィルム層である層1は、全多層フィルム厚さの約8%の厚さを有するイオノマー樹脂2である。層2は、55重量%のECD(登録商標)301(Exxon Chemical Company製、0.915g/ccの密度を有する均質エチレン/α−オレフィンコポリマーであると考えられる)、35重量%のTafmer(登録商標)PO480(Mitsui Petrochemicals製、0.87g/ccの密度を有する均質エチレン/α−オレフィンプラストマーであると考えられる)および10重量%のLD(登録商標)200.48(Exxon Chemical Company製、0.923の密度を有するLDPEであると考えられる)のブレンドであり、全多層フィルム厚さの約20%の厚さを有する。層3は、全多層フィルム厚さの約11%の厚さを有するイオノマー樹脂3である。層4は、75重量%のUltramid(登録商標)B35(BASF Corporation製、ナイロン6であると考えられる)、15重量%のSelar(登録商標)PA(DuPont)および10重量%のイオノマー樹脂2のブレンドであり、全多層フィルム厚さの約6%の厚さを有する。層5は、全多層フィルム厚さの約6%の厚さを有する上で開示されたイオノマーブレンド9である。層6は、全多層フィルム厚さの約6%の厚さを有する層4と同じものである。層7はBynel(登録商標)30E671(DuPont Company製)であり、全多層フィルム厚さの約35%の厚さを有する。層8は、99重量%のUltramid(登録商標)B35と1重量%のシリカ粘着防止剤のブレンドであり、全多層フィルム厚さの約8%の厚さを有する。
【0111】
種々の樹脂を溶融するとともに分配ブロックまたはアダプタ、次に環状共押出ダイにポンプで送るために従来の7台の一軸スクリュー押出機を用いる。層5のイオノマーブレンド9を約350°F〜約450°Fの温度で加工する。層1のイオノマー樹脂2、層2のポリオレフィンブレンドおよび層3のイオノマー樹脂を約400°F〜約500°Fの温度で加工する。層7のBynel(登録商標)30E671を約420°F〜約460°Fの温度で加工する。層4、層6および層8のブレンドを約450°F〜約550°Fの温度で加工する。すべての8層のためのダイの円周の周りで均一厚さ分布をもたらすように溶融分配システムおよびダイを設計する。
【0112】
平坦化テープをピンチロールに通し、熱水浴内でまたは高温空気炉によって加熱し、「インフレーション技術」と技術内で一般に呼ばれる技術で高圧空気により管をふくらませることにより膨張させる。この方式で、所望の厚さの熱可塑性フィルムを製造した。その後、インフレートチューブの形態を取った配向フィルムを縦方向(すなわち両端のしわに沿って)に切断して、別個の2枚のフィルムシートを形成させ、その各々を実質的に同じであるが別個のロール上に巻き取った。その後、ロールの各々をスリッタで再びサイズを定めて、例えば、Tiromat(登録商標)熱成形包装機械、Multivac(登録商標)熱成形包装機械、Pioneer(登録商標)熱成形包装機械またはMahaffey Harder(登録商標)熱成形包装機械などの水平包装機械のために適する幅および直径をもたらす。フィルムを機械のフォーミングフィルムとして主として用いるが、フィルムを非フォーミングフィルムとしても用いることができよう。
【0113】
フィルムは、新鮮な加工家禽、新鮮な加工赤身肉、新鮮な加工魚、新鮮な加工ポーク、チーズ、ホットドッグ、ベーコン、燻製ソーセージ、ブロックチーズおよびチーズスティックなどの食品製品の包装のために適する。フィルムに包装された食品は、前もって調理し、マリネにし、前もって味付けし、パン粉をまぶすなどのことができよう。
【0114】
フィルムは、クックイン用途のためのフォーミングフィルムおよび/または非フォーミングフィルムで用いるために適する。シーラント(内)層は更にコロナ処理または照射処理して、冷却ハム、ハムエマルジョン、七面鳥胸、七面鳥エマルジョン、チキンエマルジョン、ならびに調理済みハム、プレスハム、七面鳥ロール、チキンロールおよびランチョンミートなどのそれぞれの製品、および他の加工肉製品に典型的な蛋白質抽出肉エマルジョン混合物への肉密着性を遙かにより大きく改善する場合がある。
【0115】
あるいは、チューブラーフィルムをスリットせずに直接用いて、例えば、調理済みハム、七面鳥ロール、ソーセージおよびボローニャソーセージなどの加工肉製品のためのケーシングを形成させてもよい。スタッフィングホーンの出口オリフィスでシール端またはクリップ端を有するスタッフィングホーン上にひだ付きケーシングストランドを挿入した。肉混合物が後でポンプで送られるブレーキ穴を通してケーシングをフィードする。このメカニズムは、肉混合物を制御された圧力(すなわち、延伸ケーシングの弾性記憶によって発生した静水圧)でケーシングにポンプで送ることを可能にする。
【0116】
実施例27
95重量%のEval(登録商標)LCF101BZ(Kuraray Company製、EVOHであると考えられる)および5重量%のイオノマー樹脂3からなるイオノマーブレンド12をL/D30の混練ディスクが装着された30mmの二軸スクリュー押出機で190℃のフィードゾーンバレル温度および210℃の混合バレル温度およびダイプレート温度により610rpmのスクリュー速度で押出コンパウンディングし、ペレットに切断する。
【0117】
Tダイ共押出を通して130μの全厚さを有する5層熱成形性フィルムを調製する。多層フィルムは、Ultramid(登録商標)B35層/Bynel(登録商標)30E671層/イオノマーブレンド12層/第2のBynel(登録商標)CXA3095層/LLDPE層の構造を有し、それぞれの層の厚さは20μ/5μ/20μ/5μ/80μである。
【0118】
長さ130mm、幅110mmおよび深さ50mmの寸法を有する矩形モールドを用いて、100℃の加熱プレートの温度、1.5秒の加熱時間および約85℃のフィルム温度により、R530熱成形機械(Multiback Company製)で多層フィルムを容器に熱成形する。
【0119】
容器は、例えば、カスタード、プリン、カスタードプリン、ゼリー、ジェローおよびヨーグルトなどの包装のために適した。
【0120】
実施例28
イオノマーブレンド12をイオノマーブレンド9に代えることを除き、実施例27を繰り返す。
【0121】
実施例29
85重量%のEval(登録商標)LCF101BZ(Kuraray Company製、EVOH)と15重量%のイオノマー樹脂3のブレンドであるイオノマーブレンド13にイオノマーブレンド12を代えることを除き、実施例27を繰り返す。
【0122】
実施例30
80重量%のEval(登録商標)LCF101BZと20重量%のイオノマー樹脂3のブレンドであるイオノマーブレンド14にイオノマーブレンド12を代えることを除き、実施例27を繰り返す。
【0123】
実施例31
70重量%のEval(登録商標)LCF101BZと30重量%のイオノマー樹脂3のブレンドであるイオノマーブレンド15にイオノマーブレンド12を代えることを除き、実施例27を繰り返す。
【0124】
実施例32
ナイロン/繋ぎ/ナイロン/EVOH/ナイロン/繋ぎ/イオノマーの構造で7層共押出インフレートフィルムを製造する。ナイロン層は、80%のナイロン6と20%のEMS Grivory G21アモルファスナイロンのブレンドを含む。EVOHは、38モル%エチレングレードのEVALCA LCH101Aである。繋ぎ樹脂は、酸無水物変性EVA、またはBynel(登録商標)4157などのLLDPEである。イオノマーはイオノマー樹脂1であった。全厚さは6ミルであり、層厚さは10%/20%/10%/10%/10%/10%/30%である。フィルムは、フランクフルトソーセージ、ランチョンミート、ベーコンおよびソーセージなどの加工肉包装のための成形ウェブとして有用である。
【0125】
実施例33
イオノマー樹脂1をイオノマー樹脂2に代えて実施例32を繰り返す。
【0126】
実施例34
マグネシウムイオンで55%中和されているエチレン90重量%とメタクリル酸10重量%のエチレン−co−メタクリル酸コポリマーにより実施例32を繰り返す。
【0127】
実施例35
EVA/イオノマー/EVAの構造で3層インフレートフィルムを製造する。EVAは4.5重量%のVAを含有している。イオノマーはイオノマー樹脂2である。全厚さは6ミルであり、層厚さは30%/40%/30%である。フィルムは医療器具包装のための成形ウェブとして有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オレフィンポリマー、およびポリアミド、バリア樹脂、ポリオレフィン、ビニルエステルコポリマーまたはそれらの2種以上の組み合わせを含むか、またはそれらから製造されたブレンドであって、
前記オレフィンコポリマーがマグネシウムイオンで中和され、α−オレフィンと1種以上のα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸を含むコモノマーとから誘導された反復単位を含み、
前記バリア樹脂がポリアクリロニトリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エチレンビニルアルコールコポリマー、ポリアルキレンカーボネート樹脂、酸素バリア樹脂またはそれらの2種以上の組み合わせを含み、
前記ビニルエステルコポリマーがα−オレフィンとビニルエステルとから誘導された反復単位を含み、
前記オレフィンコポリマー中のカルボン酸の約5〜約90%、約10〜約75%または約20〜約60%がマグネシウムイオンで中和されている、ブレンド。
【請求項2】
オレフィンコポリマー、ブレンドまたはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらから製造された少なくとも1つの層を含むフィルムまたはシートであって、
前記オレフィンコポリマーが請求項1に記載された通りであり、
前記オレフィンコポリマー中のカルボン酸の約5〜約90%、約10〜約75%または約20〜約60%がマグネシウムイオンで中和され、
前記ブレンドが前記オレフィンポリマー、およびポリアミド、バリア樹脂、ポリオレフィン、α−オレフィンとビニルエステルとから誘導された反復単位を含むビニルエステルコポリマー、α−オレフィンとα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸エステルとから誘導された反復単位を含むカルボン酸エステルコポリマーまたはそれらの2種以上の組み合わせを含む、フィルムまたはシート。
【請求項3】
オレフィンコポリマー、ブレンドまたはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらから製造された少なくとも1つの層を含む多層フィルムまたはシートであって、
前記オレフィンコポリマーが請求項1に記載された通りであり、
前記オレフィンコポリマー中のカルボン酸の約5〜約90%、約10〜約75%または約20〜約60%がマグネシウムイオンで中和され、
前記ブレンドが前記オレフィンポリマー、およびポリアミド、バリア樹脂、ポリオレフィン、α−オレフィンとビニルエステルとから誘導された反復単位を含むビニルエステルコポリマー、α−オレフィンとα−,β−エチレン系不飽和カルボン酸エステルとから誘導された反復単位を含むカルボン酸エステルコポリマーまたはそれらの2種以上の組み合わせを含む、多層フィルムまたはシート。
【請求項4】
前記オレフィンコポリマーが前記コポリマーの全重量を基準にして約1〜約30重量%、または約12〜約30重量%あるいは約18〜約25重量%の前記コモノマーを含む、請求項1に記載のフィルムまたはシート。
【請求項5】
前記ブレンドが、約1〜約99重量%、約50〜約99重量%または約80〜約98重量%のポリアミドを含む、請求項2、3または4のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項6】
前記ブレンドが、約1〜約99重量%、約60〜約99重量%、約70〜約97重量%または約80〜約95重量%の前記バリア樹脂を含む、請求項2、3、4または5のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項7】
前記ブレンドが、約1〜約99重量%、約10〜約50重量%、約10〜約30重量%または約10〜約25重量%の前記ポリオレフィンを含む、請求項2、3、4、5または6のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項8】
前記ブレンドが、約1〜約99重量%、約1〜約50重量%、約1〜約30重量%または約5〜約25重量%の前記ビニルエステルコポリマーを含む、請求項2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項9】
前記ブレンドが、約1〜約99重量%、約1〜約30重量%または約5〜約25重量%の前記カルボン酸エステルコポリマーを含む、請求項2、3、4、5、6、7または8のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項10】
81重量%のエチレンおよび19重量%のメタクリル酸を含むか、またはそれらから製造されたフィルムまたはシートであって、前記メタクリル酸の39%がマグネシウムイオンで中和され、任意にインフレートフィルムである、フィルムまたはシート。
【請求項11】
プラズマ処理、照射、酸化処理、コロナ放電処理、化学処理、クロム酸処理、ホットエアー処理、オゾン処理、紫外線処理、サンドブラスト処理、溶媒処理、香味剤、硬化剤、着色剤、香料、あるいは電子ビーム処理、X線処理、ガンマ線処理、β線処理またはそれらの2つ以上の組み合わせを任意に含むそれらの2つ以上の組み合わせ、および任意に1つ以上の層中の架橋ポリマー網目を形成するために照射によって処理される、請求項2、3、4、5、6、7、8、9または10のいずれか1項に記載のフィルムまたはシート。
【請求項12】
強化された耐油・脂肪浸透性、クックイン食品、肉密着性、肉ケーシングまたはそれらの2つ以上の組み合わせのための包装としての、好ましくは食品包装のための請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれか1項に記載のフィルムまたはシートの用途であって、前記食品包装が燻製食品、全赤身肉、加工肉、マリネ肉、フランクフルトソーセージ、牛挽肉、家禽、ハム、ベーコン、魚、シーフード、塩分の多いスナック、ビスケット、クラッカー、クッキー、ブロックチーズ、細切りチーズ、酪農食品(ヨーグルトなど)、粉末状ミックスおよびスパイス、ジュース、調味料、サラダドレッシングまたはそれらの2つ以上の組み合わせを含む、用途。
【請求項13】
肉ケーシング、袋、チャブフィルム、シュリンク袋、パウチあるいは成形キャビティまたはトレイ、真空パックまたは蓋である造形物品であって、請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれか1項に記載のフィルムシートを含むか、前記フィルムシートから製造された造形物品。
【請求項14】
食品、コンドーム、アルコールウェットペーパータオルまたはそれらの2つ以上の組み合わせを中に包装しており、前記食品が燻製食品、全赤身肉、加工肉、マリネ肉、フランクフルトソーセージ、牛挽肉、家禽、ハム、ベーコン、魚、シーフード、塩分の多いスナック、ビスケット、クラッカー、クッキー、ブロックチーズ、細切りチーズ、酪農食品(ヨーグルトなど)、粉末状ミックスおよびスパイス、ジュース、調味料、サラダドレッシングまたはそれらの2つ以上の組み合わせを含む、請求項13に記載の物品。

【公表番号】特表2009−513793(P2009−513793A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538016(P2008−538016)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/042070
【国際公開番号】WO2007/053461
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】