Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
化粧材
説明

化粧材

【課題】化粧材(又は化粧板)を、床面、壁面、天井面等の施工面に対して連結施工により敷設して組み付けや取り付け施工を行う際に、比較的熟練を必要とせずに連結施工し易い形状構造を備えた化粧材を提供すること。
【解決手段】裏面凹溝部4の基材側の内面に突起部4aを持ち、表面凹溝部2の基材側の内面に突起部2aを持ち、一方の端部の外端凸部先端部3には前記突起部に係り合う窪み3bを持ち、他方の端部の外端凸部先端部5には前記突起部に係り合う窪み5bを持ち、他の1枚の表面凹部を構成する外端凸部を押し込み、押し込まれた外端凸部が係り合うもう1枚の外端凸部を押し下げる事により係り合う2枚が押し下げあう事を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は床材、壁材、天井材等の建築内装材の表面材等に用いられる化粧材に関し、特に、施工し易い形状構造を備えた化粧材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より上記各種用途の化粧材としては、合板やファイバーボード等の木質基材に、天然突き板や、紙または合成樹脂シートに印刷にて意匠を施した化粧紙または化粧シートなどを貼り合わせたものが多く使われている。
【0003】
これら化粧材を、床材、壁材、天井材等の建築内装材の表面材として施工使用する場合は、床面(床構造材面)や壁面(壁構造材面)や天井面(天井構造材面)に接するようにして、複数枚の化粧材を1枚ずつ平らに並べ、それら化粧材の端部を順次互いに嵌合して連結固定して敷き詰めるようにしている。
【0004】
このような化粧材の従来の連結施工による敷設方式においては、図3(a)の側面図に示すように、適宜基材1により形成した化粧材Pの一方端部に凹状部1aを備え、それと対向する他方端部に、前記凹状部1a内に嵌合可能な凸状部1bをそれぞれ備えていて、図3(b)の側面図に示すように、それぞれ化粧材Pの一方端部の凹状部1aと他方端部の凸状部1bとを互いに側方から順次横方向に矢印方向に向かって突き合わせて凹状部1aと凸状部1bとを嵌合することにより連結固定して敷き詰めるようにしていた。
【0005】
そのために複数枚の化粧材を嵌合にて連結施工する際は、図3(b)に示すように化粧材を互いに横方向から凸状部1bと凹状部1aとを矢印方向に突き合わせ、凸状部1bを凹状部1a内に順次挿入して嵌合接続する必要があり、また嵌合部にはロック機構が無いため、凸状部1bと凹状部1aとは一般的に密に嵌合するように作られており、横方向から叩いて挿入しなければならないことが多く、施工に手間と時間を要していた。さらに、施工後に緩まないように固定するために嵌合部に釘打ちをして固定する必要があった。
【0006】
また、施工後の年月経過により、化粧材や敷設面の構造材などに傷が付いたり汚れたりした場合には、化粧材の一部を外して交換する必要が生じるが、従来は化粧材Pの連結嵌合部の凹凸が床面など敷設構造面に対して水平に配置されているため外し難く、嵌合部を上に持ち上げて外すことはできず、嵌合部を鋸等により切断しなければ、一部分の化粧材だけを取り外して交換することはできなかった。また、新たに交換する化粧材も同様に嵌合部を切断しなければ、化粧材を取り外した部分に嵌め込み敷設することができず、さらに、釘打ちにて固定している個所は釘を抜く作業が必要であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題とするところは、化粧材(又は化粧板)を、床面、壁面、天井面等の施工面に対して連結施工により敷設して組み付けや取り付け施工を行う際に、比較的熟練を必要とせずに連結施工し易い形状構造を備えた化粧材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載の発明は、化粧材基材の互いに対向する両端部に沿って、
一方の端部の基材表面に線状の表面凹溝部と外端凸部先端部を備え、他方の端部の基材裏面に線状の裏面凹溝部と外端凸部先端部を備え、前記外端凸部先端部の表面凹溝部側の内面に係合突起を備え、前記外端凸部先端部の裏面凹溝部側の内面に係合突起を備え、1枚の化粧材の表面凹溝部内に、その上方より他の1枚の化粧材の裏面凹溝部を構成する外端凸部先端部を嵌合し、且つ前記1枚の化粧材の表面凹溝部を構成する外端凸部先端部を前記他の1枚の化粧材の裏面凹溝部内に密に差し込み嵌合し、且つ前記係合突起により係止して、複数枚の前記化粧材を面状に組み付けて連結施工する化粧材において、裏面凹溝部の基材側の内面に突起部を持ち、表面凹溝部の基材側の内面に突起部を持ち、一方の端部の外端凸部先端部には前記突起部に係り合う窪みを持ち、他方の端部の外端凸部先端部には前記突起部に係り合う窪みを持ち、他の1枚の表面凹部を構成する外端凸部を押し込み、押し込まれた外端凸部が係り合うもう1枚の外端凸部を押し下げる事により係り合う2枚が押し下げあう事を特徴とする化粧材である。
【0009】
本発明の請求項2記載の発明は、前記1枚の化粧材の外端凸部先端部の表面凹溝部側の内面と、他の1枚の化粧材の外端凸部先端部の裏面凹溝部側の内面のそれぞれが、互いに密接するS字状嵌合面を備えることを特徴とする請求項1記載の化粧材である。
【0010】
本発明の請求項3記載の発明は、前記化粧材基材の厚さをt、表面溝凹部と裏面溝凹部の底面厚さをt1、外端凸部先端部の高さをhとしたとき、t、t1、hの関係が、t=2×t1+hであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか記載の化粧材である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明により、ジョイント形状の工夫により、床材をはじめ壁材、天井材などの内装施工性や施工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0012】
請求項2記載の発明により、外端凸部先端部と凹溝部とが互いに密に係合して連結が保持され、一旦連結した化粧材は外力を加えて切り離そうとすれば切り離し可能ではあるが、簡単には連結保持が解除されない状態となるという効果がある。
【0013】
請求項3記載の発明により、層の厚み全体の中心部分にバランスをとって係合構造が設けられ、ロックできる構造となっているため、施工性や施工能率を大幅に改善できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の化粧材を図面に基づき説明する。
図1(a)に示すように化粧材Pは、化粧材用の基材1の互いに対向する両端部に沿って、その一方端部の基材表面に線状の表面凹溝部2が形成され、他方端部の基材裏面に線状の裏面凹溝部4が形成されている。
【0015】
板状の前記基材1の一方端部に沿って形成された前記表面凹溝部2は、その一方端部の端縁に、上向きの外端凸部先端部3を形成することにより構成されている。
【0016】
また、板状の前記基材1の他方端縁に沿って形成された前記裏面凹溝部4は、その他方端部の端縁に、下向きの外端凸部先端部5を形成することにより構成されている。
【0017】
この化粧材Pは、1枚の化粧材Pを構成する基材1の表面凹溝部2と、他の1枚の化粧材を構成する基材1の裏面凹溝部4とを組み合わせることにより、2枚乃至複数枚の化粧材Pを順次、面状に組み付けて連結施工するものである。
【0018】
図1(b)は、2枚乃至複数枚の化粧材Pを順次、面状に組み付けて連結施工した化粧材の側面図、図2は、その連結部分の拡大側面図であり、前記1枚の化粧材外端凸部先端部3における表面凹溝部2側の内面と、他1枚の化粧材外端凸部先端部5における裏面凹溝部4側の内面とには、それぞれ互いに凹凸嵌合方式にて係合する係合突起3a、5aを備えている。
【0019】
更に前記他1枚の化粧材裏面凹溝部4側面には突起部4aを備えており、前記1枚の化粧材外端凸部先端部3の最外側面は該突起部との係り合いを考慮して窪んだ形状3bを形成している。ここで化粧材表面凹溝部2側面及び化粧材外端凸部先端部5の最外側面はそれぞれ4a、3bに対応するような突起部2a及び窪み5bを設ける必要は無いが、異形成型方法を用いる場合は成形体の形状が対称ではないと樹脂流動の違いから反りが発生しやすくなる為、突起部2a及び窪み5bを設けて対称形状にする方が好ましい。
【0020】
図1(b)は、2枚乃至複数枚の化粧材Pを順次、面状に組み付けて連結施工した化粧材の側面図、図2は、その連結部分の拡大側面図であり、1枚の化粧材Pの基材1の一端部にある表面凹溝部2内に、その上方より下方に向かって矢印方向に、他の(別の)1枚の化粧材Pの基材1の裏面凹溝部4を構成する外端凸部先端部5が順次嵌合されるようになっている。
【0021】
そして、前記他の(別の)1枚の化粧材Pの基材1の裏面凹溝部4内には、その下方より、前記1枚の化粧材Pの基材1の表面凹溝部2を構成する外端凸部先端部3が差し込み嵌合される。
【0022】
更に施工後温度上昇により化粧材Pの寸法が膨張した場合、裏面凹溝部4側面の突起部4aが係り合いするもう1枚の外端凸部先端部3を押し倒し裏面凹溝部4を構成する外端凸部5を押し下げ、同時に突起部4aが他1枚の化粧材外端凸部先端部3の最外側面に形成された窪み3bを押さえ込む事により、化粧材Pと係り合う他1枚の化粧材Pはお互いに押し下げ合う事になり突き上げを防止することが可能になる。
【0023】
本発明の化粧材Pにおいては、図2に示すように、一方の化粧材P表面凹溝部2の外端凸部先端部3側の内面と対向する内面と、その内面に対向する他方の化粧材Pの外端凸部先端部5の外面との互いに対向する内面には、所定間隔d2を有する隙間6を備えている。
【0024】
この隙間6の間隔d2は、d2=0としてノンクリアランスに設定してもよいが、一方の化粧材Pの一端部にある外端凸部先端部5及び係合突起5aを上方より、これと連結する他の化粧材Pの表面凹溝部2内に円滑に差し込み可能とするために、間隔d2(例えば0.3〜1.0mm程度)のクリアランスを設定しておくことが適当である。また、所定間隔d2の隙間6は、敷設後の化粧材の一部を交換等のために外す際に、その隙間6にヘラ等を差し入れて化粧材Pの端部を持ち上げて外す場合などに利用されたり、又は、ヘラ等で取り外せない場合にカッターの刃先を差し込んで、化粧材Pの連結部分を切断するために利用され、そのために、ある一定範囲で必要である。
【0025】
例えば、前記係合突起3a、5aのそれぞれ突出量をd1としたとき、突出量d1と、隙間6の間隔d2との関係を、d1≒d2又はd1≦d2に設定して、所定のクリアランスを設けるようにすることが適当である。又は、上記のようにヘラ等、あるいはカッターの刃先等を差し入れることができる程度の所定のクリアランスを設けるようにすることが適当である。
【0026】
本発明の化粧材Pにおいては、図2に示すように、それぞれ化粧材用基材1の表面には、例えば、厚さt2の化粧シート11がラミネートされており、その化粧シート11が前記隙間6内面まで延設されてラミネートされている場合には、隙間6の間隔d2は、この化粧シート11の厚さを考慮した数値となる。
【0027】
本発明の請求項2に係る化粧材として、図2の側面図に示すように、例えば、化粧材Pの外端凸部先端部3の表面凹溝部2側の内面と、他の(別の)化粧材Pの外端凸部先端部5の裏面凹溝部4側の内面のそれぞれ前記係合突起3a、5aの凹凸嵌合方式による係合突起面の断面形状は、互いに密接するS字形状の係合面を備えている。なお、上記化粧材Pの係合突起3a、5aの凹凸嵌合方式による係合突起面の断面形状は、少なくとも、外力を加えて切り離そうとすれば切り離し可能ではあるが、簡単には連結保持が解除されない状態となるような係合形状面であれば、本発明においては特に限定されない。
【0028】
本発明の請求項3に係る化粧材は、図2に示すように、前記化粧材Pの基材の厚さをt、基板表面及び裏面のそれぞれ凹溝部の底面厚さをt1、基板表面及び裏面のそれぞれ凹溝部を構成する外端凸部の高さをhとしたとき、それぞれt、t1、hの関係が、t=2t1+hとなっているものである。これにより、層の厚み全体の中心部分にバランスをとって係合構造が設けられ、ロックできる構造となっているため、施工性や施工能率を大幅に改善できるという効果がある。
【0029】
本発明の化粧材用基材1としては、熱可塑性樹脂からなる成形体が適用可能である。熱可塑性樹脂としては、廃棄時の処理問題などから、ポリプロピレン、ポリエチレンなどポリオレフィン系樹脂が好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、各種耐性、加工適性のあるものであれば特に限定するものではない。
【0030】
また、前記熱可塑性樹脂には一部若しくは全部に発泡剤を適用して、裏面側又は表面側又は中間層に対して層状に気泡を形成するか、若しくは図示しないが、全体に分散状に気泡を形成することにより、弾力性(クッション性)を付与するようにしてもよい。発泡倍率は、化粧材としての適正なクッション性の点から1.1〜10.0倍程度が適当である。
【0031】
また、前記熱可塑性樹脂に木粉等の木質系充填剤を成形材料として混在させて使用してもよい。木質系充填剤の平均粒径は、1〜200μmであることが適当であり、また木質系充填剤を含有する部分における前記木質系充填剤の配合比率は、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、10〜500重量部であることが適当である。木質系充填剤を含有する部分を少なくとも一部に有していてもよいし、全体に分散して木質系充填剤を含有していてもよい。
【0032】
本発明の化粧材用基材1の製造方法としては、射出成形方法、熱プレス成形方法、異形押出成形方法、切削加工方法、金型注型方法等などが適用可能である。
【0033】
化粧用基材1に積層される化粧シート11としては、前記熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂又は該熱可塑性樹脂を主体とするものが使用可能である。
【0034】
前記化粧シート11は、着色基材シートの表面に印刷により化粧絵柄インキ層(絵柄インキ層)を施し、その上より透明保護層(シート、フィルム、コーティング層)を形成し、表面にトップコート層をコーティングした後、必要に応じて、その表面に適宜エンボス部を形成したものである。これを化粧板基材1の表面にラミネートして本発明の化粧材Pが完成する。
【0035】
このように、本発明の化粧材は、その端部連結のための表裏凹溝部と外端凸部との凹凸嵌合方向を、敷設面に対して垂直とした構造であるため、施工する際は、既に敷設面に並べた化粧材の側端嵌合部上に、次の化粧材の側端嵌合部を上から嵌め込むだけで順次施工でき、施工性や施工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0036】
また、本発明の化粧材は、凹凸嵌合方向が敷設面に対して垂直な構造であるため、施工後の年月経過により化粧材や敷設面の構造材などに傷が付いたり汚れたりした場合には、敷設されている化粧材の一部を簡単に外して交換でき、化粧材端部の隙間にヘラ等を差し入れて化粧材端部を持ち上げることにより嵌合を解除でき、交換したい化粧材だけを簡単に取り外して取り替えることができ、また、新たに交換する化粧材もその端部を上方から他の化粧材の端部に押し付けるだけで容易に嵌合連結することができ、施工性や施工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0037】
また、本発明の化粧材の嵌合部は、凹凸形状、厚みが工夫され、日常生活の使用では簡単に外れないように係合突起が設けられ、ロックできる構造になっているため、従来のような釘打ちによる固定は不要になり、施工性や施工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0038】
さらには本発明の化粧材勘合部には突起部が形成されており日常での使用環境下で温度上昇による化粧基材Pの膨張が起きても突き上げが発生しない効果がある。
【0039】
本発明の化粧材の基材の主体材料として熱可塑性樹脂を用いれば、適度の弾力性が得られ、それによって嵌合固定及び取り外しが容易であり、しかも嵌合状態では使用時の外力等では簡単に嵌合が外れない。
【0040】
また、本発明の化粧材の基材が熱可塑性樹脂の押し出し成形加工(基材の外端凸部先端部と凹溝部が形成された両端に沿う方向を押し出し方向とする)による成形体の場合には、基材の両端部の凹凸嵌合方向が敷設面に垂直方向であるために、基材の断面形状が点対称形状になり、従来の化粧基材のように凹凸嵌合方向が敷設面に平行方向の場合の非対称形状とは異なり、成形体に反りが発生し難く成形性及び生産性に優れた効果を発揮する。
【0041】
また、本発明の化粧材における基材の嵌合部は、施工時は嵌合し易く、施工後の日常使用では簡単に外れず、また補修時の交換の際は、容易に取り外せることが重要であるが、その際の化粧基材に求められる物性としては、適度な曲げ応力と、復元性が必要となる。すなわち、嵌合時及び取り外す際に、ある一定の外力を加えた際、嵌合部が開き、外力を開放した際に再度閉まるといった所謂ヒンジ性を有する。
【0042】
適度な曲げ応力と復元性を得るには、基材に用いる樹脂にはポリオレフィン系の樹脂が好ましい。ポリスチレン、ポリエステル等の硬質の樹脂では、嵌合部を開くのに大きな力を要すると同時に、嵌合部が開き過ぎたりした場合の復元性に乏しく、外れてしまうことがあるが、本発明においては、基材を木粉等の木質充填剤を混在させた複合構造としたので、混在を量的若しくは位置的に調整することにより強度物性の調整ができ、例えば木粉の含有量を増加することにより曲げ応力を増加させることができる。
【0043】
また、本発明においては、基材の樹脂を発泡させて樹脂/発泡(空隙)の複合構造とすることにより適度な強度物性を保持しながら曲げ応力を低減化することができる。
【0044】
また、上記木質系充填剤を含有させた樹脂基材は、曲げ応力と復元性の他にも樹脂本来より切断する際の強度が低減されるため、万が一、補修交換時に嵌合部が開き難い場合でも、カッター等の刃先にて容易に切断して取り外すことができる。
【0045】
さらに、基材に積層される化粧シートを嵌合部の凹凸部分まで延設して貼着することにより、基材全体の張力や平坦性を調整でき、これにより「ヒンジ性」を増強させる効果がある。
【0046】
また、本発明の化粧材は、熱可塑性樹脂による樹脂成形体、あるいは熱可塑性樹脂と木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体による基材、あるいはそれらの樹脂成形体であって且つ発泡している樹脂発泡成形体、あるいは木質樹脂発泡成形体による基材が使用されており、その基材表面には前記熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されているので、切削や釘打ち等の加工性にも優れており、化粧シートによる高意匠性が得られる。
【0047】
また、化粧材に木質樹脂成形体や木質樹脂発泡成形体による基材を用いた場合には、その基材表面に化粧シートを積層しなくても、化粧材に基材自体による視覚的及び触覚的な木質感を持たせることができる。
【0048】
しかも、基材表面に積層する化粧シートに、基材の熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートを用いた場合には、基材と化粧シートとの分離の必要がなく容易にリサイクルが可能になり、また、特に熱可塑性樹脂としてポリオレフィン系樹脂を使用したものにあっては、安価で加工性に優れ、しかも用途態様によりリサイクル利用に適さない廃材等は焼却処分も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明における化粧材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図2】本発明における化粧材の一実施例の連結部分の構造を示す説明図である。
【図3】従来の化粧材の連結施工を説明する側面図である。
【符号の説明】
【0050】
P…化粧材
1…基材(成形体)
2…表面凹溝部
2a…突起部
3…外端凸部先端部
3a…係合突起
3b…窪み
4…裏面凹溝部
4a…突起部
5…外端凸部先端部
5a…係合突起
5b…窪み
6…隙間
11…化粧シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧材基材の互いに対向する両端部に沿って、
一方の端部の基材表面に線状の表面凹溝部と外端凸部先端部を備え、
他方の端部の基材裏面に線状の裏面凹溝部と外端凸部先端部を備え、
前記外端凸部先端部の表面凹溝部側の内面に係合突起を備え、
前記外端凸部先端部の裏面凹溝部側の内面に係合突起を備え、
1枚の化粧材の表面凹溝部内に、その上方より他の1枚の化粧材の裏面凹溝部を構成する外端凸部先端部を嵌合し、且つ前記1枚の化粧材の表面凹溝部を構成する外端凸部先端部を前記他の1枚の化粧材の裏面凹溝部内に密に差し込み嵌合し、且つ前記係合突起により係止して、複数枚の前記化粧材を面状に組み付けて連結施工する化粧材において、
裏面凹溝部の基材側の内面に突起部を持ち、
表面凹溝部の基材側の内面に突起部を持ち、
一方の端部の外端凸部先端部には前記突起部に係り合う窪みを持ち、
他方の端部の外端凸部先端部には前記突起部に係り合う窪みを持ち、
他の1枚の表面凹部を構成する外端凸部を押し込み、押し込まれた外端凸部が係り合うもう1枚の外端凸部を押し下げる事により係り合う2枚が押し下げあう事を特徴とする化粧材。
【請求項2】
前記1枚の化粧材の外端凸部先端部の表面凹溝部側の内面と、
他の1枚の化粧材の外端凸部先端部の裏面凹溝部側の内面のそれぞれが、
互いに密接するS字状嵌合面を備えることを特徴とする請求項1記載の化粧材。
【請求項3】
前記化粧材基材の厚さをt、
表面溝凹部と裏面溝凹部の底面厚さをt1、
外端凸部先端部の高さをhとしたとき、
t、t1、hの関係が、t=2×t1+hであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載の化粧材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−161311(P2006−161311A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−350803(P2004−350803)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】