説明

医薬化合物

本発明は、式(I)の化合物:


またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシドを提供する。式中、J−JはCH=CH、N=CH、CH=N、HN−C(O)、またはCHCOであり;TはNまたはCHであり、GPは請求項に記載の通りである。当該化合物は、PKAおよびPKBキナーゼの阻害剤としての活性を有し、癌治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド
(式中、
(1)GPはGP1基:
【化2】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
20は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;nは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(2)GPはGP2基:
【化3】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
21は、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(2A)GPはGP2A基:
【化4】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
21は、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され;R22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(3)GPはGP3基:
【化5】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(3A)GPはGP3A基:
【化6】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CH=N、またはCHCOである;あるいは
(3B)GPはGP3B基:
【化7】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CH=N、またはCHCOである;あるいは
(3C)GPはGP3C基:
【化8】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはCHであり;J−JはCHCOである;あるいは
(4)GPはGP4基:
【化9】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である;あるいは
(5)GPはGP5基:
【化10】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である;あるいは
(6)GPはGP6基:
【化11】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり;tは0または1であり;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;tが1の場合、rは1であり、R23は4−クロロ置換基ではない;あるいは
(7)GPはGP7基:
【化12】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはNであり;J−JはCH=Nである;あるいは
(8)GPはGP8基:
【化13】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはCHであり;J−JはCH−C(O)である;あるいは
(9)GPはGP9基:
【化14】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;Aは
(i)
【化15】

(式中、文字「a」は近傍のベンゼン環への結合地点を示す);
(ii)CH−CH−NHCH
(iii)CH−CH−CH−NH;および
(iv)C(OH)−CH−CH−NHから選択される;あるいは
(10)GPはGP10基:
【化16】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
25は、水素、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;およびC1−4アルキルから選択され;TはCHまたはNであり;J−JはCHCOまたはCH=Nである;あるいは
(11)GPはGP11基:
【化17】

であり、式中、(a)gは0であり;dは1であり;Rは水素もしくはメチルであり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CHCO、もしくはCH=Nである;または(b)gは1であり;dは0もしくは1であり;Rは水素であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(12)GPはGP12基:
【化18】

であり、式中、TはNであり、J−JはCH=CHである;あるいは
(13)GPはGP13基:
【化19】

であり、式中、TはNであり、J−JはCH=CHであり;(a)R24はメトキシであり、R25は水素もしくは塩素である;または(b)R24はメタンスルホニルもしくはシアノであり、R25は水素である;あるいは
(14)GPはGP14基:
【化20】

であり、R22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはN=CHである)。
【請求項2】
式(IA)の化合物:
【化21】

またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド
(式中、
(iv)GPはGP1基:
【化22】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
20は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;nは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(2)GPはGP2基:
【化23】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
21は、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(3)GPはGP3基:
【化24】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである;あるいは
(4)GPはGP4基:
【化25】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である;あるいは
(5)GPはGP5基:
【化26】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である;あるいは
(6)GPはGP6基:
【化27】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり;tは0または1であり;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;tが1の場合、rは1であり、R23は4−クロロ置換基ではない;あるいは
(7)GPはGP7基:
【化28】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはNであり;J−JはCH=Nである;あるいは
(8)GPはGP8基:
【化29】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはCHであり;J−JはCH−C(O)である;あるいは
(9)GPはGP9基:
【化30】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;tは0または1であり;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;Aは
(i)
【化31】

(式中、文字「a」は近傍のベンゼン環への結合地点を示す);
(ii)CH−CH−NHCH
(iii)CH−CH−CH−NH;および
(iv)C(OH)−CH−CH−NHから選択される)。
【請求項3】
GP部分がGP1基:
【化32】

式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
20は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;nは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド。
【請求項4】
nが0である請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
nが1である請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
20がフッ素および塩素から選択される請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
GP部分がGP2基:
【化33】

式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
21は、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され;TはNであり;J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド。
【請求項8】
21がフッ素または塩素であり、好ましくは塩素である請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
GPがGP2A基:
【化34】

式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
21は、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され;R22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド。
【請求項10】
GP部分がGP3基:
【化35】

式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド。
【請求項11】
pが0または1である請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
pが0である請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
22がフッ素および塩素から選択され、場合によりメトキシ、より具体的にはパラ−メトキシからさらに選択される請求項10または11に記載の化合物。
【請求項14】
GPがGP3A基:
【化36】

式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CH=N、またはCHCOである請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体、もしくはN−オキシド。
【請求項15】
GP部分がGP4基:
【化37】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
rが1または2である請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
rが1である請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
前記置換基R23が、フェニル環の2位に位置する請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
前記置換基R23が、フェニル環の3位に位置する請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
前記置換基R23が、フェニル環の4位に位置する請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
23が、フッ素、塩素、およびメトキシから選択される請求項15〜20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
rが1であり、R23が4−クロロである請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
rが2である請求項16に記載の化合物。
【請求項24】
前記置換基23が、フェニル環の2位および4位に位置する請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
23が、フッ素、塩素、およびメトキシから選択される請求項23または24に記載の化合物。
【請求項26】
rが2であり、2つの置換基R23を有するフェニル環が4−クロロ−2−フルオロフェニルである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
GP部分がGP5基:
【化38】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;TはNであり;J−JはHN−C(O)である請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
rが1または2である請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
rが1である請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
前記置換基23が、フェニル環の2位に位置する請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
前記置換基23が、フェニル環の3位に位置する請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
前記置換基23が、フェニル環の4位に位置する請求項29に記載の化合物。
【請求項33】
23が、フッ素、塩素、トリフルオロメトキシ、メチル、tert−ブチル、およびメトキシから選択される請求項27〜32のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
rが1であり、R23が、4−クロロ、4−トリフルオロメトキシ、または4−tert−ブチルである請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
rが2である請求項28に記載の化合物。
【請求項36】
前記置換基23が、フェニル環の2位および4位に位置する請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
23が、フッ素、塩素、およびメトキシから選択される請求項35または36に記載の化合物。
【請求項38】
2つの置換基R23を有するフェニル環が2,4−ジクロロフェニルである請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
GP部分がGP6基:
【化39】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり;tは0または1であり;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;tが1の場合、rは1であり、R23は4−クロロ置換基ではない請求項1に記載の化合物。
【請求項40】
GP部分がGP7基:
【化40】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはNであり;J−JはCH=Nである請求項1に記載の化合物。
【請求項41】
GP部分がGP8基:
【化41】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはCHであり;J−JはCH−C(O)である請求項1に記載の化合物。
【請求項42】
GP部分がGP9基:
【化42】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
23は、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;C1−4アルキル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択され;rは、0、1、または2であり、rが2の場合、1つ以下の置換基R23が場合により置換されたフェニル基であってもよく;tは0または1であり;TはNであり;J−JはHN−C(O)であり;Aは
(i)
【化43】

(式中、文字「a」は近傍のベンゼン環への結合地点を示す);
(ii)CH−CH−NHCH
(iii)CH−CH−CH−NH;および
(iv)C(OH)−CH−CH−NHから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項43】
Aが
(i)
【化44】

である請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
Aが(ii)CH−CH−NHCHである請求項42に記載の化合物。
【請求項45】
Aが(iii)CH−CH−CH−NHである請求項42に記載の化合物。
【請求項46】
Aが(iv)C(OH)−CH−CH−NHである請求項42に記載の化合物。
【請求項47】
rが1または2である請求項42〜46のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
rが1であり、前記置換基23が、フェニル環の2位に位置する請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
rが1であり、前記置換基23が、フェニル環の3位に位置する請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
rが1であり、前記置換基23が、フェニル環の4位に位置する請求項47に記載の化合物。
【請求項51】
23が、フッ素、塩素、トリフルオロメトキシ、メチル、tert−ブチル、およびメトキシから選択される請求項42〜50のいずれかに記載の化合物。
【請求項52】
rが1であり、R23が4−クロロである請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
rが2である請求項47に記載の化合物。
【請求項54】
前記置換基23が、フェニル環の2位および4位に位置する請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
23が、フッ素、塩素、およびメトキシから選択される請求項53または54に記載の化合物。
【請求項56】
2つの置換基R23を有するフェニル環が2,4−ジクロロフェニルである請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
GPがGP10基:
【化45】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
25は、水素、フッ素;塩素;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;およびC1−4アルキルから選択され;TはCHまたはNであり;J−JはCHCOまたはCH=Nである請求項1に記載の化合物。
【請求項58】
25が、水素、フッ素;塩素;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;およびメチルから選択される請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
25が水素および塩素から選択される請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
−JがCHCOである請求項57〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項61】
−JがCH=Nである請求項57〜59のいずれかに記載の化合物。
【請求項62】
TがCHである請求項57〜61のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
TがNである請求項57〜61のいずれかに記載の化合物。
【請求項64】
GPがGP11基:
【化46】

であり、式中、(a)gは0であり;dは1であり;Rは水素もしくはメチルであり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CHCO、もしくはCH=Nである;または(b)gは1であり;dは0もしくは1であり;Rは水素であり;TはNであり;J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物。
【請求項65】
GPがGP12基:
【化47】

であり、式中、TはNであり、J−JはCH=CHである請求項1に記載の化合物。
【請求項66】
GPがGP13基:
【化48】

であり、式中、TはNであり、J−JはCH=CHであり;(a)R24はメトキシであり、R25は水素もしくは塩素である;または(b)R24はメタンスルホニルもしくはシアノであり、R25は水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項67】
GPがGP14基:
【化49】

であり、式中、R22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−JはN=CHである請求項1に記載の化合物。
【請求項68】
22が、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択され、pが1である請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
22がメチルである請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
GPがGP3B基:
【化50】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
22は、フッ素、塩素、C1−4アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびC1−4アルキルから選択され;pは、0、1、または2であり;TはNであり;J−Jは、N=CH、CH=N、またはCHCOである請求項1に記載の化合物。
【請求項71】
pが0または1である請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
pが1であり、R22が、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、およびメチルから選択される請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
22がメチルおよびメトキシから選択される請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
GPがGP3C基:
【化51】

であり、式中、
星印は二環式基への結合地点を示し;
TはCHであり;J−JはCHCOである請求項1に記載の化合物。
【請求項75】
tが1である請求項39に記載の化合物。
【請求項76】
rが1であり、R23が、フッ素;2−クロロ;3−クロロ;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;メチル;エチル;イソプロピル;tert−ブチル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択される請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
rが1であり、R23が、フッ素;2−クロロ;3−クロロ;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;メチル;エチル;イソプロピル;およびtert−ブチルから選択される請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
tが0である請求項39に記載の化合物。
【請求項79】
rが1であり、R23が、フッ素;塩素;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;メチル;エチル;イソプロピル;tert−ブチル;および、フッ素、塩素、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、またはメチルによって場合により置換されたフェニルから選択される請求項78に記載の化合物。
【請求項80】
rが1であり、R23が、フッ素;塩素;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;メチル;エチル;イソプロピル;およびtert−ブチルから選択される請求項79に記載の化合物。
【請求項81】
gが0であり;dが1であり;Rが水素またはメチルであり;TがNであり;J−JがN=CH、CHCO、またはCH=Nである請求項64に記載の化合物。
【請求項82】
−JがN=CHまたはCHCOである請求項81に記載の化合物。
【請求項83】
gが1であり;dが0または1であり;Rが水素であり;TがNであり;J−JがCH=CHである請求項64に記載の化合物。
【請求項84】
塩、溶媒和物、またはN−オキシドの形態をとる先行する請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項85】
プロテインキナーゼBが仲介する病態または症状の予防または治療に用いるための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物。
【請求項86】
プロテインキナーゼBが仲介する病態または症状の予防または治療用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項87】
投与を必要とする対象者に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、プロテインキナーゼBが仲介する病態または症状の予防または治療方法。
【請求項88】
哺乳動物に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を、プロテインキナーゼBの活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、哺乳動物における異常な細胞成長または細胞死の異常な停止を含むかそれによって引き起こされる疾患または症状の治療方法。
【請求項89】
プロテインキナーゼBを、請求項1〜84のいずれかに記載のキナーゼ阻害化合物に接触させることを含むプロテインキナーゼBの阻害方法。
【請求項90】
請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を用いてプロテインキナーゼBの活性を阻害することによる、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)の調節方法。
【請求項91】
プロテインキナーゼAが仲介する病態または症状の予防または治療に用いるための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物。
【請求項92】
プロテインキナーゼAが仲介する病態または症状の予防または治療用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項93】
投与を必要とする対象者に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、プロテインキナーゼAが仲介する病態または症状の予防または治療方法。
【請求項94】
哺乳動物に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を、プロテインキナーゼAの活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、哺乳動物における異常な細胞成長または細胞死の異常な停止を含むかそれによって引き起こされる疾患または症状の治療方法。
【請求項95】
プロテインキナーゼAを、請求項1〜84のいずれかに記載のキナーゼ阻害化合物に接触させることを含むプロテインキナーゼAの阻害方法。
【請求項96】
請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を用いてプロテインキナーゼAの活性を阻害することによる、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)の調節方法。
【請求項97】
異常な細胞成長または細胞死の異常な停止によって引き起こされる病態または症状の予防または治療用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項98】
哺乳動物に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を、異常な細胞成長を阻害するのに有効な量で投与することを含む、哺乳動物における異常な細胞成長または細胞死の異常な停止を含むかそれによって引き起こされる疾患または症状の治療方法。
【請求項99】
哺乳動物に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を、異常な細胞成長を阻害するのに有効な量で投与することを含む、哺乳動物における異常な細胞成長または細胞死の異常な停止を含むかそれによって引き起こされる疾患または症状の罹患率の減少または低減方法。
【請求項100】
請求項1〜84のいずれかに記載の新規の化合物と薬学的に許容される担体とを含有する医薬組成物。
【請求項101】
医療に用いるための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物。
【請求項102】
ここに開示される病態または症状のいずれか1つの予防または治療用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項103】
患者(例えば、投与を必要とする患者)に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を(例えば、治療上有効な量で)投与することを含む、ここに開示される病態または症状のいずれか1つの治療または予防方法。
【請求項104】
患者(例えば、投与を必要とする患者)に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を(例えば、治療上有効な量で)投与することを含む、ここに開示される病態または症状の罹患率の減少または低減方法。
【請求項105】
(i)患者をスクリーニングして、患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状が、プロテインキナーゼBに対して活性を有する化合物を用いた治療への感受性を有し得るものか否かを判定することと;(ii)患者の疾病または症状がそのような感受性を有することが示された場合、患者に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を投与することとを含む、プロテインキナーゼBが仲介する病態または症状の診断および治療方法。
【請求項106】
スクリーニングを受けた患者であって、プロテインキナーゼBに対して活性を有する化合物を用いた治療に感受性を有し得る疾患または症状に罹患している、または罹患するリスクがあると判定された患者の病態または症状の治療または予防用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項107】
(i)患者をスクリーニングして、患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状が、プロテインキナーゼAに対して活性を有する化合物を用いた治療への感受性を有し得るものか否かを判定することと;(ii)患者の疾病または症状がそのような感受性を有することが示された場合、患者に、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物を投与することとを含む、プロテインキナーゼAが仲介する病態または症状の診断および治療方法。
【請求項108】
スクリーニングを受けた患者であって、プロテインキナーゼAに対して活性を有する化合物を用いた治療に感受性を有し得る疾患または症状に罹患している、または罹患するリスクがあると判定された患者の病態または症状の治療または予防用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項109】
プロテインキナーゼBおよび/またはプロテインキナーゼAの調節剤(例えば、阻害剤)として用いるための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物。
【請求項110】
プロテインキナーゼBおよび/またはプロテインキナーゼAの調節(例えば、阻害)用の薬剤を調製するための、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項111】
プロテインキナーゼBおよび/またはプロテインキナーゼAを、(例えば、インビボ等の細胞環境において)請求項1〜84のいずれかに記載の化合物に接触させることを含むプロテインキナーゼBおよび/またはプロテインキナーゼAの調節(例えば、阻害)方法。

【公表番号】特表2009−534456(P2009−534456A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507158(P2009−507158)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001522
【国際公開番号】WO2007/125325
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】