説明

半反射型半透過膜

【課題】 Ag基合金が本来もつ高反射率および低電気抵抗を維持しつつ、耐熱性および耐湿性が著しく向上した半反射型半透過膜を提供すること。
【解決手段】 Agに特定少量のCuとPをCu≧Pの比で複合添加し、さらに必要に応じてIn、Sn、Zn、Au、PtおよびPdの少なくとも1種および/またはNi、FeおよびBiの少なくとも1種を少量追加添加してなるAg基合金から構成された半反射型半透過膜。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性および耐湿性に優れた、入射光の一部を反射し且つ一部を透過する膜厚が50nm以下の半反射型半透過膜
に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DVD−R等の光学記録媒体において、記録層の下部には光を殆ど透過しないAg合金反射膜が使用されている。また、反射型STN型液晶表示装置等のディスプレイには、Al等の光反射性導電膜が使用されている。
【0003】
これらの薄膜に対しては一般に耐熱性が要求されており、耐熱性を有する高反射率の薄膜として、例えば特許文献1には、Agに特定少量のPおよびさらに場合によりIn、Sn、Zn,Au,Pt、Pd、Cu、Ni、Fe、Biのような金属元素を少量添加してなるAg基合金からなる薄膜が開示されている。
【0004】
一方、二層方式のDVD−R DL(Double Layer)方式等に代表される多層型光学記録媒体や半透過型STN液晶表示装置等のディスプレイには、半反射型半透過膜が使用されており、例えば、多層型光学記録媒体の記録層の下部には、入射光の一部を反射し且つ一部を透過する半反射型半透過膜が使用されている。
【0005】
また、半透過型STN液晶表示装置では、外部からの光を反射し且つ内部からの光を透過させて、室外等においても表示を鮮明に見せるために半反射型半透過膜が使用されている。
【0006】
多層型光学記録媒体や半透過型STN液晶表示装置等のディスプレイに使用される半反射型半透過膜は、光を一部透過させるため、通常の光学記録媒体に使用される光反射膜よりも膜厚を薄くする必要がある。しかし、光反射膜の膜厚を薄くすると、それに伴って熱や湿度に対する耐久性が低下する傾向があり、熱や湿度に対する耐性に優れた半反射型半透過膜が求められているが、これまでのところ、満足できる耐熱性および/または耐湿性を有する半反射型半透過膜は開発されるに至っていない。
【特許文献1】特開2005−120429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主たる目的は、Ag基合金が本来もつ高反射率および低電気抵抗を維持しつつ、耐熱性および耐湿性が著しく向上した半反射型半透過膜を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、今回、Agに、特定少量のCuおよびPの2成分を複合添加して合金化すると、Agが本来もつ高反射率および低電気抵抗を維持しつつ高い耐熱性および耐湿度性を有する膜厚が50nm以下の半反射型半透過膜が得られること、また、In、Sn、Zn、Au、PtおよびPdの少なくと1種を少量追加添加して合金化すると半反射型半透過膜の耐食性が向上すること、さらに、Ni、FeおよびBiの少なくと1種を少量追加添加して合金化すると半反射型半透過膜の耐熱性がさらに向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
かくして、本発明は、AgとCuおよびPを含んでなるAg基合金からなり、Cuを0.05〜2.0mass%およびPを0.005〜0.5mass%含有しかつCuの含有量がPの含有量以上であることを特徴とする膜厚が50nm以下の半反射型半透過膜を提供するものである。
【0010】
本発明は、また、さらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0011】
本発明は、また、さらにAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0012】
本発明は、また、さらにNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0013】
本発明は、また、さらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0014】
本発明は、また、さらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0015】
本発明は、また、さらにAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0016】
本発明は、また、さらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.015〜6.0mass%含有する上記Ag基合金からなることを特徴とする半反射型半透過膜を提供するものである。
【0017】
以下、本発明の半反射型半透過膜についてさらに詳細に説明する。
【0018】
本発明の半反射型半透過膜は、基本的には、Agをベースとし、これにCuとPの2成分を複合添加し合金化してなる三元系のAg基合金からなるものである。複合添加されるCuとPの含有割合は、Cu≧Pであることが重要である。Pの含有量がCuの含有量よりも多いと、一般に、十分な耐熱性がえられず、ヒロックの発生等により反射率の低下が大きくなる。
【0019】
また、上記のAg基合金におけるCuの含有量は0.05〜2.0mass%、好ましくは0.1〜1.0mass%の範囲内、そしてPの含有量は0.005〜0.5mass%、好ましくは0.01〜0.3mass%の範囲内とすることができる。
【0020】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、In、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素(以下、「A群金属元素」という)を添加し合金化してなる四元系のAg基合金からなることができる。この四元系のAg基合金において、A群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくは0.1〜1.5mass%の範囲内とすることができる。これらのA群金属元素の添加により、得られるAg基合金の耐食性を向上させることができる。
【0021】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、Pd、AuおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素(以下、「B群金属元素」という)を添加し合金化してなる四元系のAg基合金からなることができる。この四元系のAg基合金において、B群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくはAuは0.06〜0.4mass%、Pdは0.1〜1.5mass%そしてPtは0.06〜0.4mass%の範囲内とすることができる。これらのB群金属元素の添加によっても、得られるAg基合金の耐食性を向上させることができる。
【0022】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、Fe、NiおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素(以下、「C群金属元素」という)を添加し合金化してなる四元系のAg基合金からなることができる。この四元系のAg基合金において、C群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜3.0mass%、好ましくは0.02〜2.0mass%の範囲内とすることができる。これらのC群金属元素の添加によって、得られるAg基合金の耐熱性をさらに向上させることができる。
【0023】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、A群金属元素とB群金属元素の両者を合計で0.01〜4.0mass%、好ましくは0.1〜3.0mass%の範囲内で添加し合金化してなる五元系のAg基合金からなることもできる。この五元系のAg基合金において、A群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくは0.1〜1.5mass%の範囲内とすることができ、また、上記B群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくはAuは0.06〜0.4mass%、Pdは0.1〜1.5mass%そしてPtは0.06〜0.4mass%の範囲内とすることができる。A群金属元素とB群金属元素の両者を同時に添加することによって、得られるAg基合金の耐食性をさらに一層向上させることができる。
【0024】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、A群金属元素とC群金属元素の両者を合計で0.01〜4.0mass%、好ましくは0.1〜3.0mass%の範囲内で添加し合金化してなる五元系のAg基合金からなることもできる。この五元系のAg基合金において、A群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくは0.1〜1.5mass%の範囲内とすることができ、また、上記C群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜3.0mass%、好ましくは0.02〜2.0mass%の範囲内とすることができる。A群金属元素とC群金属元素の両者を同時に添加することによって、得られるAg基合金の耐食性を向上させることができるとともに、耐熱性をさらに一層向上させることができる。
【0025】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、B群金属元素とC群金属元素の両者を合計で0.01〜4.0mass%、好ましくは0.1〜3.0mass%の範囲内で添加し合金化してなる五元系のAg基合金からなることもできる。この五元系のAg基合金において、B群の金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくはAuは0.06〜0.4mass%、Pdは0.1〜1.5mass%そしてPtは0.06〜0.4mass%の範囲内とすることができ、また、C群の金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜3.0mass%、好ましくは0.02〜2.0mass%の範囲内とすることができる。B群金属元素とC群金属元素の両者を同時に添加することによって、得られるAg基合金の耐食性を向上させることができるとともに、耐熱性をさらに一層向上させることができる。
【0026】
本発明の半反射型半透過膜は、また、上記三元系のAg基合金成分に、さらに、A群金属元素とB群金属元素とC群金属元素の三者を合計で0.015〜6.0mass%、好ましくは0.1〜5.0mass%の範囲内で添加し合金化してなる六元系のAg基合金からなることができる。この六元系のAg基合金において、A群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくは0.1〜1.5mass%の範囲内とすることができ、B群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜2.0mass%、好ましくはAuは0.06〜0.4mass%、Pdは0.1〜1.5mass%そしてPtは0.06〜0.4mass%の範囲内とすることができ、そしてC群金属元素の含有量は、それぞれ、0.005〜3.0mass%、好ましくは0.02〜2.0mass%の範囲内とすることができる。かくして、A群金属元素とB群金属元素とC群金属元素の三者を同時に添加することによって、得られるAg基合金の耐食性および耐熱性を格段に向上させることができる。
【0027】
本発明に従うAg基合金は、それ自体既知の方法に従い、例えば、AgにCuとPを上記の量で添加し、あるいはAgにCuとPとさらにA群金属元素、B群金属元素またはC群金属元素の1成分を上記の量で添加し、あるいはAgにCuとPとさらにA群金属元素およびB群金属元素、A群金属元素およびC群金属元素またはB群金属元素およびC群金属元素の2成分を上記の量で添加し、あるいはAgにCuとPとさらにA群金属元素、B群金属元素およびC群金属元素の3成分を上記の量で添加して原料配合物を調製し、それをガス炉、高周波溶解炉などの適当な金属溶解炉内で約1000〜約1200℃の温度で溶融することにより製造することができる。溶解時の炉雰囲気としては通常空気が用いられるが、必要に応じて不活性ガス雰囲気もしくは真空を使用することもできる。
【0028】
溶融状態の上記Ag基合金を適当な型に流し込むかまたは前記原料配合物を焼結してインゴットを作製し、次いでそれを熱間鍛造し、必要に応じて鍛造したインゴットを冷間または熱間圧延してAg基合金シートにした後、所定の大きさに切削することにより、スパッタリングターゲット材を作製することができる。また、スパッタリングターゲット材は、例えば、上記の如くして調製される原料配合物を型に入れ、ホットプレス法、HIP法などにより焼結することによっても作製することができる。
【0029】
使用される主原料であるAgとしては、粉末状、粒状、板状、塊状等の形態で市販されているものを使用することができ、通常、純度が99.95%以上、好ましくは99.99%以上のものが好適である。また、添加元素であるCu、P、In、Sn、Zn、Au、Pd、Pt、Ni、Fe、Biとしては、粉末状、粒状、板状、塊状等の形態で市販されているものを使用することができ、通常、純度が99.9%以上、好ましくは99.95%以上のものが好適である。
【0030】
上記のAg基合金からなる薄膜は、例えば、上記の如くして成形されるスパッタリングターゲット材を、それ自体既知のスパッタリング法、例えば、高周波(RF)スパッタリング法、直流(DC)スパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法などにより適当な基体上にスパッタリングし成膜することにより作製することができる。
【0031】
上記のAg基合金からなる薄膜は、また、例えば、ベースとなるスパッタリングターゲットを作製しそして別に他の添加金属元素の1種もしくは複数種からなるバルクチップを作製し、該バルクチップを所定の組成になるようにしてベースとなるスパッタリングターゲット上に載せたり、埋め込む等することにより複合型スパッタリングターゲット材を作製し、その複合型ターゲット材を上記のようにして基体上にスパッタリングし成膜したりすることにより作製することもできる。
【0032】
あるいはまた、上記のAg基合金からなる薄膜は、例えば、前記原料配合物の溶解インゴットやプレス成形体などを電子ビームなどにより蒸発または昇華させ、基板上に付着凝固させて薄膜を作製することからなる蒸着法のよっても作製することができる。
【0033】
上記のAg基合金からなる薄膜は、さらに、例えば、上記の如くして得られるAg基合金からなるインゴットまたはシートを用い、それ自体既知の方法に従い、Ag基合金を適当な基体上に蒸着またはメッキし成膜することによっても作製することができる。
【0034】
本発明の半反射型半透過膜は、例えば、上記のスパッタリング法や蒸着法等による成膜において、スパッタリングや蒸着の時間または出力などを制御することによって、形成される膜の厚さを膜厚が50nm以下、好ましくは1〜30nmの範囲内となるようにコントロールすることにより作製することができる。
【0035】
また、上記の如くして作製される薄膜は、例えば、上記のスパッタリング法や蒸着法等による成膜を、フォトエッチング法やフォトマスク法と組み合わせることにより、配線膜または電極膜とすることもできる。
【0036】
かくして得られるAg基合金から構成される半反射型半透過膜は、Agが本来もつ高い反射率および低電気抵抗を維持しつつ、従来のAgに比べて耐熱性および耐湿性が格段に向上している。
【0037】
したがって、本発明のAg基合金から構成される半反射型半透過膜は、例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置などの半反射型半透過膜として、また、二層方式のDVD−R DL(Double Layer)等に代表される多層型光学記録媒体の半反射型半透過膜として有利に使用することができる。
【0038】
Ag−Cu−Pの三元系のAg基合金は、耐硫化性やハロゲン元素に対する耐食性はAgと同程度であるが、A群金属元素および/またはB群金属元素をさらに含んでなる四元系または五元系のAg基合金は、耐食性がAgに比べてはるかに向上しており、したがって、使用条件下によっては耐食性が要求されるDVD−R DLに代表される光学記録媒体および液晶表示や有機EL表示装置などの半反射型半透過膜として特に有利に使用することができる。
【0039】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
【実施例】
【0040】
Ag、CuおよびPに、場合によりIn、Sn、Zn、Au、Pd、Pt、Ni、FeおよびBiのうちの少なくとも1種の金属元素を所定の割合で加え、ガス炉内で約1200℃の温度に加熱して溶融した後、鋳造加工し、表1に示す組成のスパッタリングターゲット材を作製した。
【0041】
【表1】

【0042】
作製したスパッタリングターゲット材をガラス板上に膜厚が20nmとなるように高周波(RF)スパッタリング法により成膜し、半反射型半透過膜を得た。
【0043】
得られた半反射型半透過膜の耐熱性および安定性を以下の方法で評価した。
耐熱性試験
上記の如くして得られた膜厚が20nmの半反射型半透過膜を大気中80℃の温度で240時間熱処理し、熱処理前後の反射率および透過率を測定し、その測定値から下記式(1)により、反射率および透過率の変化率を算出した。
【0044】
【数1】

【0045】
その結果を表2に示す。
【0046】
【表2】

【0047】
安定性試験
耐湿性
上記の如くして得られた膜厚が20nmの半反射型半透過膜を60℃および90%RH(相対湿度)の恒温恒湿器に入れ、120時間放置し、試験前後の反射率および透過率を測定し、その測定値から前記式(1)により反射率および透過率の変化率を算出した。その結果を表3に示す。
【0048】
【表3】

【0049】
硫化性試験
上記の如くして得られた膜厚が20nmの半反射型半透過膜の反射率および透過率を測定した後、0.01%硫化ナトリウム(NaS)水溶液中に10分間浸漬し、再度反射率および透過率を測定し、試験前後の反射率および透過率の変化率を前記式(1)により算出した。その結果を表4に示す。
【0050】
【表4】

【0051】
耐塩素性試験
上記の如くして得られた膜厚が20nmの半反射型半透過膜の反射率および透過率を測定した後、3%塩化ナトリウム(NaCl)水溶液中に3分間浸漬し、再度反射率および透過率を測定し、試験前後の反射率および透過率の変化率を前記式(1)により算出した。その結果を表5に示す。
【0052】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
AgとCuおよびPを含んでなるAg基合金からなり、Cuを0.05〜2.0mass%およびPを0.005〜0.5mass%含有しかつCuの含有量がPの含有量以上であることを特徴とする膜厚が50nm以下の半反射型半透過膜。
【請求項2】
Ag基合金がさらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項3】
Ag基合金がさらにAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項4】
Ag基合金がさらにNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を0.005〜2.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項5】
Ag基合金がさらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項6】
Ag基合金がさらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項7】
Ag基合金がさらにAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.01〜4.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。
【請求項8】
Ag基合金がさらにIn、SnおよびZnから選ばれる少なくとも1種とAu、PdおよびPtから選ばれる少なくとも1種の金属元素とNi、FeおよびBiから選ばれる少なくとも1種の金属元素を合計で0.015〜6.0mass%含有することを特徴とする請求項1に記載の半反射型半透過膜。

【公開番号】特開2007−3624(P2007−3624A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−181003(P2005−181003)
【出願日】平成17年6月21日(2005.6.21)
【出願人】(000198709)石福金属興業株式会社 (55)
【Fターム(参考)】