説明

半導体装置の製造方法

【課題】 DRAMセルのセルリークを抑制し、微細化にも好適な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 半導体基板11に形成されたトレンチ内壁の所定の領域に、前記半導体基板11と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜17を形成した後、前記半導体基板11と同一の導電型の不純物を含む絶縁膜19により前記シリコン酸化膜17を被覆する。次に、前記半導体基板11を熱処理して前記半導体基板11と反対の導電型の不純物および同一の導電型の不純物を前記半導体基板11内に拡散させた後、前記絶縁膜19および前記シリコン酸化膜17を順次剥離して、プレート電極となるプレート20を形成する。次に、前記トレンチに絶縁分離膜を形成して導電膜を埋め込んだ後、所定の領域にゲート、ドレイン、ソースからなるトランジスタを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレンチを有する半導体装置の製造方法に係わり、特にトレンチキャパシタを有する半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トレンチを有する従来の半導体装置、例えばトレンチキャパシタを有するDRAM(Dynamic Random Access Memory、以下DRAMと記す)セルで構成された半導体記憶装置の製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この特許文献1に開示された半導体装置の製造方法について、図を用いて説明する。図14乃至図17は半導体装置のトレンチキャパシタのプレートを形成する工程を示す断面図である。
【0004】
まず始めに、図14に示すように、半導体基板、例えばp型シリコン基板101の表面にシリコン酸化膜102を、例えば熱酸化法により厚さ8nm程度形成する。そして、シリコン酸化膜102の上面にシリコン窒化膜103を、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ220nm程度形成する。さらに、シリコン窒化膜103の上面にTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)膜104を、例えばCVD法により厚さ200nm程度形成する。
【0005】
次に、図15に示すように、フォトリソグラフィ技術によりトレンチ開口のパターニングを行い、異方性エッチング、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法によりTEOS膜104、シリコン窒化膜103、シリコン酸化膜102を所定の形状にエッチングして、p型シリコン基板101の上面の一部を露出させる。
【0006】
そして、TEOS膜104をマスクとして異方性エッチング、例えばRIE法によりp型シリコン基板101をエッチングする。これにより、例えば7μm程度のトレンチ105が形成される。なお、予めp型シリコン基板101の所定の位置にn型層106が、例えばイオン注入法により埋め込まれている。
【0007】
次に、図16に示すように、全面にp型シリコン基板101と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜、例えばCVD法によりAsSG(Arsenic Silicate Glass)膜107を厚さ30nm程度形成し、更にレジスト(図示せず)を塗布する。この後、所定の深さまでレジストを、例えばCDE(Chemical Dry Etching)法により除去した後に、露出しているAsSG膜107を、例えばフッ酸系のエッチャントを用いて除去し、更に、レジストを、例えばアッシング法により除去する。
【0008】
次に、図17に示すように、TEOS酸化膜108を、例えばCVD法によりp型シリコン基板101上に形成し、AsSG膜107をTEOS膜108で被覆する。次に、熱処理により、AsSG膜107からAsをp型シリコン基板101内に拡散させる。これにより、プレート電極となる埋め込みプレート109を形成している。
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、AsSG膜107をTEOS膜108で被覆する際に、予め成膜温度に設定されているCVD装置内に多数のp型シリコン基板101を導入すると熱容量が大きいため、p型シリコン基板101が成膜温度に到達して安定するまでに、例えば10〜30分程度の緩和時間が必要である。
【0010】
そのため、この緩和時間の間にAsSG膜107から無視できない量のAsが飛散してトレンチ上部の側壁に付着し、AsSG膜107をTEOS膜108で被覆すると付着したAsも同時に被覆される。
【0011】
さらに、AsSG膜107のAsをp型シリコン基板101内に拡散させる際に、被覆したTEOS膜108で外方へのAsの飛散を防止するようにしているが、CVDによるTEOS膜108は緻密性に欠けるため、一部のAsがTEOS膜108を透過して外方へ飛散する。
【0012】
その結果、図18に示すように、AsSG膜107を形成していない領域にもAsが拡散してしまい、Asが拡散した領域110のAs濃度が、例えば1E17cm−3程度と、p型シリコン基板101の不純物濃度に対して高いという問題がある。
【0013】
このため、トレンチキャパシタを有するDRAMセルで構成された半導体記憶装置においては、Asが拡散した領域110では、p型キャリア濃度が低下し、p型シリコン基板101内のトランスファゲートトランジスタが形成されるn型拡散領域111とn型プレート109からn型層106の間が電気的に接続されて寄生トランジスタによる電荷の漏れが起こりやすくなり、セルリークが増大するという問題がある。
【0014】
このトランスファゲートトランジスタが形成される領域へのAsの拡散はTEOS酸化膜108の膜厚を厚くするとある程度は抑制される。しかし、セルサイズの微細化に伴いトレンチ幅も微細化されていくため、TEOS膜108を厚くした場合にはTEOS膜108の除去が難しくなり、微細化が妨げられる。
【特許文献1】特開2000−58780号公報(8頁、図26)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上述した特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、トランスファゲートトランジスタを形成する領域へのAsの拡散により寄生トランジスタが形成され、セルリークが増大する問題がある。
【0016】
また、トランスファゲートトランジスタが形成される領域へのAsの拡散を抑制するためにTEOS膜108を厚くするとTEOS膜108の剥離が困難になり、微細化が妨げられる問題がある。
【0017】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、トランスファゲートトランジスタが形成される領域へのAsの拡散による影響を補償してセルリークを抑制し、微細化にも好適な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置の製造方法では、半導体基板に形成されたトレンチ内壁の所定の領域に、前記半導体基板と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜を形成する工程と、前記半導体基板と同一の導電型の不純物を含む絶縁膜により前記シリコン酸化膜を被覆する工程と、前記半導体基板を熱処理して、前記半導体基板と反対の導電型の不純物および前記半導体基板と同一の導電型の不純物を前記半導体基板内に拡散させる工程と、前記半導体基板と同一の導電型の不純物を含む絶縁膜および前記半導体基板と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜を順次剥離する工程と、前記トレンチ内壁に絶縁膜を形成して導電膜を埋め込んだ後、所定の領域にゲート、ドレイン、ソースからなるトランジスタを形成する工程とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、DRAMセルの寄生トランジスタによるセルリークを抑制することができる。従って、信頼性の高い半導体装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0021】
図1乃至図7は、本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図で、半導体装置のトレンチキャパシタのプレートを形成する工程を示す断面図である。
【0022】
本実施例の半導体装置の製造方法では、AsSG膜を被覆する膜として硼素(B)を含むシリコン酸化膜を用いることにより、シリコン基板内のトランスファゲートトランジスタが形成される領域がDRAMセルの寄生トランジスタによるセルリークを抑制するのに十分なキャリア濃度を維持するようにAsと同時にBを拡散させるようにしたものである。
【0023】
図1に示すように、半導体基板、例えばp型シリコン基板11の表面にシリコン酸化膜12を、例えば熱酸化法により厚さ8nm程度形成する。そして、シリコン酸化膜12の上面にシリコン窒化膜13を、例えばCVD法により厚さ220nm程度形成する。さらに、シリコン窒化膜13の上面にTEOS膜14を、例えばCVD法により厚さ200nm程度形成する。
【0024】
次に、図2に示すように、フォトリソグラフィ技術によりトレンチ開口のパターニングを行い、異方性エッチング、例えばRIE法によりTEOS膜14、シリコン窒化膜13、シリコン酸化膜12を所定の形状にエッチングして、p型シリコン基板11の上面の一部を露出させる。
【0025】
次に、図3に示すように、TEOS膜14をマスクとして異方性エッチングによりp型シリコン基板11をエッチングする。これにより、例えば深さ8乃至9μm程度のトレンチ15が形成される。なお、予めp型シリコン基板11の所定の位置にn型層16が、例えばイオン注入法により埋め込まれている。
【0026】
次に、図4に示すように、全面にp型シリコン基板11と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜、例えばAsSG膜17を、例えばCVD法により厚さ30nm程度形成し、更にレジスト18を塗布する。
【0027】
次に、図5に示すように、所定の深さまでレジスト18を、例えばCDE法により除去した後に露出しているAsSG膜17を、例えばフッ酸系のエッチャントを用いて除去し、更に、レジスト18を、例えばアッシング法により除去する。
【0028】
次に、図6に示すように、全面にp型シリコン基板11と同一の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜、例えばBSG(Boron Silicate Glass)膜19をCVD法により形成し、AsSG膜17を含むトレンチ15の内壁面を厚さ20乃至25nm程度のBSG膜19で被覆する。
【0029】
この時に、AsSG膜17から無視できない量のAsが飛散してトレンチ上部の側壁に付着し、AsSG膜17をBSG膜19で被覆すると付着したAsも同時に被覆される。
【0030】
次に、図7に示すように、熱処理を、例えば900℃でおこない、AsをAsSG膜17からp型シリコン基板11内に拡散させることにより、プレート電極となる埋め込みプレート20が形成される。
【0031】
ここで、BSG膜19で被覆された付着Asがトレンチ15の内壁面に拡散するが、Bも同時に拡散する。付着したAsの濃度よりBSG膜19のBの濃度を大きくしておくことにより、Asの拡散による影響をBで補償することが可能である。
【0032】
また、埋め込みプレート20においてもBも同時に拡散するが、BSG膜19中のB濃度はAsSG膜17中のAs濃度より小さく、且つAsSG膜17を介しているので、影響を及ぼさない。
【0033】
図8はp型シリコン基板11の表面Sから矢印Aの方向に測定したAsとBの深さ方向の不純物濃度分布を示したもので、図中のaがAsの不純物濃度分布、bがBの不純物濃度分布である。
【0034】
図8から明らかなように、実験によればAsの不純物濃度分布aは、AsSG膜17を形成していない領域でも1E17cm−3程度あり、p型シリコン基板11のB濃度、例えば1E16cm−3程度より大きくなっている。一方、AsSG膜17を形成している埋め込みプレート20では2E19cm−3程度にAsが拡散している。
【0035】
また、Bの不純物濃度分布bは、AsSG膜17を形成していない領域では2E17cm−3程度であり、As濃度より大きくなっている。一方、AsSG膜17を形成している埋め込みプレート20では検出限界以下でBの拡散は無視できる。
【0036】
これにより、AsSG膜17を形成していない領域がAsの拡散により導電型がp型からn型に反転し、図18で説明したようにp型シリコン基板11内のトランスファゲートトランジスタが形成されるn型拡散領域(図示せず)と埋め込みプレート20からn型層(図示せず)の間が電気的に接続されて寄生トランジスタによる電荷の漏れが起こりやすくなり、セルリークが増大するのを防止することが可能である。
【0037】
次に、図9に示すように、BSG膜19およびAsSG膜17を、例えばフッ酸を含む溶液にてエッチングして除去することにより、プレート形成工程を終了する。
【0038】
次に、図10に示すように、トレンチ15の内壁を含む全面にキャパシタ絶縁膜23として、例えばCVD法によりシリコン窒化膜とシリコン酸化膜との複合膜、あるいは誘電体膜を厚さ5nm程度形成する。
【0039】
次に、図11に示すように、導電膜24として、例えばCVD法により不純物をドープしたポリシリコン膜を形成し、トレンチ15が埋め込まれる。
【0040】
次に、図12に示すように、埋め込まれた導電膜24を所定の深さまで、例えばRIE法によりエッチング除去する。次に、露出したキャパシタ絶縁膜23を除去する。
【0041】
最後に、図13に示すように、例えば以下に説明するような工程によりトレンチキャパシタを形成して、トレンチキャパシタを有するDRAMセルで構成される半導体装置が製造される。
【0042】
即ち、CVD法を用いて、全面に絶縁膜、例えばTEOS膜33を厚さ35nm程度形成する。そして、異方性エッチング法、例えばRIE法を用いてTEOS膜33をトレンチ15の側面にのみ残す。
【0043】
次に、CVD法を用いて、全面に例えば砒素をドープした多結晶シリコン膜からなる導電膜34をトレンチ15が充填されるように、厚さ数百nm程度に形成する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等の平坦化プロセスにより、シリコン窒化膜13の上面まで平坦化する。そして、例えばダウンフローエッチング法を用いて導電膜34を所定の深さまでエッチングする。
【0044】
次に、例えばウェットエッチング法を用いてTEOS膜33を所定の深さまでエッチングする。そして、CVD法を用いて全面に、例えば砒素がドープされた多結晶シリコン膜からなる導電膜35を厚さ数百nm程度に形成する。そして、CMP法等の所定の平坦化プロセスや所定のエッチング工程により、導電膜35をトレンチ15内の所定の深さまでエッチングする。
【0045】
次に、所定のエッチング工程により、p型シリコン基板11の上部を所定の形状にエッチングする。次に、CVD法を用いて全面に絶縁膜、例えばTEOS膜36を厚さ数百nm程度形成する。その後、所定のエッチング工程や、例えばCMP法等の平坦化プロセスを用いて、p型シリコン基板11の上面で平坦化する。これにより、TEOS膜36からなる素子分離領域が形成される。
【0046】
次に、例えば熱酸化法を用いて、全面にシリコン酸化膜37を厚さ8nm程度に形成する。このシリコン酸化膜37はゲート絶縁膜となる。次に、CVD法を用いて、全面にポリシリコン膜38を厚さ100nm程度に形成する。
【0047】
そして、例えばスパッタ法を用いて、ポリシリコン膜38の上面にタングステンシリサイド膜39を厚さ55nm程度に形成する。さらに、例えばCVD法を用いて、タングステンシリサイド膜39の上面にシリコン窒化膜40を厚さ150nm程度に形成する。
【0048】
さらに、シリコン窒化膜40の上面に所定の形状にパターニングされた図示せぬレジストをマスクとして、異方性エッチング法、例えばRIE法を用いてシリコン窒化膜40及びタングステンシリサイド膜39並びにポリシリコン膜38をエッチングする。このシリコン窒化膜40及びタングステンシリサイド膜39並びにポリシリコン膜38がゲート電極となる。
【0049】
次に、所定の拡散層41を形成する。そして、CVD法を用いて全面にシリコン窒化膜42を厚さ30nm程度に形成する。さらに、CVD法を用いて全面に絶縁膜、例えばBPSG(Boron Phosphor Silicate Glass)膜43を厚さ700nm程度に形成する。このBPSG膜43を平坦化プロセス、例えばCMP法を用いてシリコン窒化膜40の上方100nm程度まで除去して平坦化する。
【0050】
そして、CVD法を用いて全面に絶縁膜、例えばTEOS膜44を厚さ200乃至400nm程度に形成する。さらに、このTEOS膜44及びBPSG膜43を所定の形状にエッチングし、導電膜、例えばポリシリコン膜45、タングステン膜46を所定の形状に形成する。これにより、ポリシリコン膜45はコンタクトとなり、タングステン膜46は第一配線層となる。
【0051】
ここで、BSG膜19のB濃度としては、AsSG膜17のAs濃度より小さく、且つ、寄生トランジスタによるセルリークが抑制できる範囲で、熱処理温度、熱処理時間に応じて最適な値を定めれば良く、特に限定されない。
【0052】
例えば、AsSG膜17を形成していない領域に拡散したAs濃度に対して、B濃度は導電型がp型からn型に反転しない範囲であれば良いが、過剰になると信頼性に影響を及ぼす恐れも考えられるため、1〜10倍程度、望ましくは2倍程度が適当である。
【0053】
これにより、寄生トランジスタによるセルリークが抑制され、また、図18に示したAsが拡散した領域110によるDRAMセル間の干渉を見込んだDRAMセルサイズのマージンが不要であり、DRAMセルを微細化することが可能である。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施例に係わる半導体装置の製造方法によれば、AsSG膜17を被覆する被覆膜としてBSG膜19を用いAsの拡散による影響をBで補償しているので、寄生トランジスタによるセルリークが抑制され、また、微細化にも適している。従って、信頼性が高く、集積度の高い半導体装置が得られる。
【0055】
ここでは、Bを含む絶縁膜としてBSG膜19を使用する場合について説明したが、さらに隣(P)を従に含むBPSG膜でも構わない。
【0056】
また、p型シリコン基板11と反対の導電性不純物としてAsを使用する場合について説明したが、P、Sbなどでも構わない。
【0057】
更に、熱処理温度が900℃の場合について説明したが、900℃以上、1100℃以下の範囲であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図2】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図3】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図4】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図5】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図6】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図7】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図8】本発明の実施例に係わる半導体装置の深さ方向の不純物濃度分布を示す図。
【図9】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図10】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図11】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図12】本発明の実施例に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図13】本発明の実施例に係わる半導体装置を示す断面図。
【図14】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図15】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図16】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図17】従来の半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図18】従来の半導体装置を示す断面図。
【符号の説明】
【0059】
11 p型シリコン基板
12、37 シリコン酸化膜
13、40、42 シリコン窒化膜
14、33、36、44 TEOS膜
15 トレンチ
16 n型層
17 AsSG膜
18 レジスト
19 BSG膜
20 プレート
23 キャパシタ絶縁膜
24、34、35 導電膜
38、45 ポリシリコン膜
39 タングステンシリサイド膜
41 拡散層
43 BPSG膜
46 タングステン膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板に形成されたトレンチ内壁の所定の領域に、前記半導体基板と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜を形成する工程と、
前記半導体基板と同一の導電型の不純物を含む絶縁膜により前記シリコン酸化膜を被覆する工程と、
前記半導体基板を熱処理して、前記半導体基板と反対の導電型の不純物および前記半導体基板と同一の導電型の不純物を前記半導体基板内に拡散させる工程と、
前記半導体基板と同一の導電型の不純物を含む絶縁膜および前記半導体基板と反対の導電型の不純物を含むシリコン酸化膜を剥離する工程と、
前記トレンチ内壁に絶縁膜を形成して導電膜を埋め込んだ後、所定の領域にゲート、ドレイン、ソースからなるトランジスタを形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記半導体基板と同一の導電型の不純物が、硼素であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記半導体基板と同一の導電型の不純物を含んだ絶縁膜は、シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記絶縁膜中の前記半導体基板と同一の導電型の不純物濃度が前記シリコン酸化膜中の前記半導体基板と反対の導電型の不純物濃度より小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記半導体基板と反対の導電型の不純物が、砒素または燐であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2006−32647(P2006−32647A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−209294(P2004−209294)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】