説明

印刷管理システム、印刷管理装置、印刷管理方法、制御方法およびプログラム。

【課題】通常の認証、セキュリティレベルを維持しつつ、利用権限にとらわれないフレキシブルなデバイス利用を可能とし、かつ不正使用防止の手段を備えた印刷管理システムを提供する。
【解決手段】管理者端末104は、ユーザに一時的に選択可能な課金先情報を設定してサーバに情報を送信する。複合機110は、ユーザログインを受け付けると、ログインをしたユーザのユーザ識別情報に紐付いている課金先情報をサーバ106から取得し、ディスプレイに表示する。ディスプレイに表示された課金先情報のうち、一時的に選択権限を与えられている課金先情報が選択された場合に、当該課金先情報を使用するための認証情報を必要とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して、印刷処理、画像読取、通信、個人認証等を行うことが可能な印刷及びこれら印刷関連制御装置が、PC端末や認証端末、管理端末(サーバ)とネットワークで相互に接続・通信され構成されている情報管理システム・プログラムにおいて、特に個人認証、課金管理を行うシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、企業におけるセキュリティやコスト意識の向上に伴い、プリント・コピー・スキャン・FAXなどの印刷・複写制御を行う複合機の使用に対してICカードやピンコード、ユーザIDなどの手段を用いて、個人認証を行う機会が高まっている。これらシステムのアカウント管理のためには、認証のためのユーザやグループの情報(以後、ユーザ情報)、課金のための料金体系や区分(以後、課金先情報)、またこれらを紐づけるための情報(以後、紐づけ情報)の設計・設定が必要である。
【0003】
つまり、これらが正確に設計・設定されてから利用が可能になるようなシステムが前提であり、近年はこういったシステムを企業全体で経済的効果やコストの透明性を高めるために、効率的に運用すべく工夫されたシステムが多く見られる。
【0004】
しかし、その認証手段やユーザ管理などの運用がICカード、パスワード入力、生体認証など様々であっても、コスト管理に関してはそのユーザにひもづいた権限に基づくために、
(1)権限上使用可能な課金先
(2)権限上使用不可能な課金先
という二通りしか持たないことが多いため、使用可能な課金先はユーザの権限レベルに基づいて許可されたものしか使用できない。また、使用不可能な課金先はそのユーザの権限レベルに対して使用できないものであるため、通常の選択時には表示もされないことが多い。
【0005】
上記のような、固定化した運用を打開するための一つの手段として、特許文献1では、第二の認証情報までをカバーしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−299798号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、領域内の移動において、移動体通信機器に対して同様手段、同一レベル、つまりユーザに同じ権限の別パスワードを与えるものであり、自分の権限以上の認証レベルを一時的に超えることはできない。現状では認証時にユーザ情報がもつ権限に従ってあらかじめ設定された使用可能な課金先のみを、複合機で課金先を選択する時に表示させるため、以下のような一時利用時の際に不都合が生じていた。
【0008】
例えば、業務上、部下ユーザが上司ユーザから複合機利用(コピーを取っておく、FAXを送信する等)を依頼されることが多いと考えられるが、部下ユーザはカラー印刷の禁止やFAX機能の使用そのもののボタンが表示されないなど、使用権限が低いことが多く、上司であれば選択可能な課金先でも選択権限が与えられていない場合がある。
【0009】
上司ユーザからの依頼を受けて複合機を使用する場合や、上司ユーザが不在の時に代理で複合機を利用する場合でも、部下ユーザの権限レベル上司の権限情報を借りなければ、アカウント管理ができない。この時に、PWの共有、IDカードの貸し借りなど運用上好ましくない使用が発生するリスクが避けられないというおそれがあった。
【0010】
また、印刷代行などの一時的な利用に対応するために、オンラインでの認証システムを擁する場合であっても一時ユーザなどが複合機を利用するときに社員からのポップアップやメールを介した承認が必要であるため、リアルタイムでの承認作業が必要となり、社員の負担は軽減されにくいというおそれがあった。
【0011】
また、ユーザ情報と設定を更新しない限り他の課金先は見ることができないため、より適した課金先があることをユーザがうかがい知ることが困難である。例えば、異動・昇進・別プロジェクトのヘルプなどで別の課金先を使用権限を持った場合でも能動的にデータベースの申請もできないというおそれがあった。
【0012】
そこで本発明は、通常の認証、セキュリティレベルを維持しつつ、フレキシブルにその権限にとらわれない使用を可能とし、かつ不正使用防止の手段を備えた複合機110及びその認証方法、管理・課金システム、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
即ち、本発明の印刷管理システムは、ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置と、情報処理端末と、複合機とがネットワークを介して相互に接続可能な印刷管理システムであって、前記情報処理端末において、前記課金先情報のうち、前記ユーザが予め選択権限を有していない課金先情報を、一時的に選択可能にする一時選択権限情報をユーザに対して附与する附与手段と、前記附与手段で前記ユーザに一時的に選択可能に附与する課金先情報を含む一時選択権限情報を印刷管理装置に送信する送信手段とを備え、前記印刷管理装置において、前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段とを備え、前記複合機において、前記ユーザが前記印刷管理システムにログインするためのユーザ識別情報を受け付けるログイン情報受付手段と、前記ログイン情報受付手段で受け付けたユーザ識別情報に紐付いて管理されている、前記ユーザがジョブオーナーとなっている印刷ジョブリストの一覧を取得する印刷ジョブリスト取得手段と、前記取得手段で取得した前記印刷ジョブリストのうち、特定の印刷ジョブの印刷指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段で受け付けた印刷ジョブを印刷すべく印刷管理装置へ印刷指示を実行する実行手段とを備え、更に、前記印刷管理装置において、前記複合機の実行手段で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷管理システムは、前記判定手段で、前記課金先情報が前記情報処理端末の附与手段で一時権限を附与されている課金先情報であると判定された場合に、前記課金先情報を利用するための認証情報の入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段で受け付けた認証情報で、前記課金先情報が利用可能か否かを判定すべく印刷管理装置へ認証情報を送信する認証情報送信手段とを備え、前記設定手段は、前記認証情報送信手段で送信した前記認証情報により、前記印刷管理装置で前記課金先情報が利用可能と判定された場合、前記ユーザにより実行される印刷業務の課金先を前記選択受付手段で受け付けた課金先情報に設定することを特徴とする。
また、本発明の印刷管理システムは、前記表示手段は、前記附与手段で一時的に選択権限を附与された課金先情報と、前記ユーザが予め選択権限を有している課金先情報とを識別可能な形式で前記複合機の表示部に表示することを特徴とする。
また、本発明の印刷管理システムは、前記附与手段は、前記ユーザに一時的に選択権限を附与する課金先情報を選択可能な期間を設定することを特徴とする。
また、本発明の印刷管理システムは、前記附与手段で前記ユーザに附与した前記一時権限で選択可能となった課金先情報を削除する削除手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷管理システムは、前記附与手段は、前記一時的に附与する課金先情報をユーザが使用する場合の印刷設定を指定する印刷設定指定手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷管理装置は、情報処理端末と複合機と接続可能であり、ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置において、前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段と、前記複合機で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通常の認証、セキュリティレベルを維持しつつ、フレキシブルにその権限にとらわれない使用を可能とし、かつ不正使用防止の手段を備えた複合機110及びその認証方法、管理・課金システム、プログラムを提供することが可能になる。
【0015】
また運用面での効果としては、ICカードやパスワードの不正共有や貸出を回避できるため、運用面でのセキュリティ効果があがる。また、事後の承認・計上システムなどが不要となり、作業の軽減やコストダウンが可能となる。また、オンライン承認システムを通した承認作業やシステム自体がなくなり、オンタイムでの社員の負担が軽減される。また、恒久的なユーザ情報、課金情報、紐付け情報を変更せずに、助長的な使い方が可能になる、また、そのためのデータベース管理作業量は発生しない。
【0016】
ユーザの権限レベル上使用不可能な課金先は、課金先選択時に表示されないという各ユーザの権限レベルに即した認証結果に合わせた二つの課金パターンしか持たなかったシステムに、許可が無ければ使用できない状態から、複合機で課金先を選択する際に表示され、別認証を行うことで操作可能という事前に許可が与えられていれば表示され、かつ使用可能な課金パターン、つまり一時的にだが通常時の権限を超えて操作が可能になる第三の課金パターンを提供するものである。
【0017】
第三の課金パターンは、通常時の権限を超えるため、使用するためには、上長もしくは管理者から使用を許可された該当個人にのみ知らされているパスワードや認証コードなど、別手段の認証を組み合わせて使用する前提である。更に、ユーザが一時的な権限を悪用、または第三者に一時的権限を流用されないように、印刷ジョブ自体にも対となる情報を埋め込む機能を持たせ、合致しなければ印刷させないような不正使用防止および検知・追尾を可能とし、また印刷物へのモノクロ強制など事前に印刷体裁を指定するオプションを持たせることであくまで限定のユーザとして提供させるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態における基本的なネットワーク構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種端末のハードウェアの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における各種端末のハードウェアの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における基本的な機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態における基本的なユーザインターフェースを示す画面例である。
【図6−1】本発明の実施形態における基本的なデータベースのテーブルレイアウトを示す図である。
【図6−2】本発明の実施形態における基本的なデータベースのテーブルレイアウトを示す図である。
【図7】本発明の実施形態における処理フローを示す図である。
【図8】本発明の実施形態における処理フローを示す図である。
【図9】本発明の実施形態における処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における基本的なネットワークシステムの構成を示す図である。
【0020】
本発明において、ネットワーク100には、クライアント端末102と、管理者端末104と、複合機110と、データサーバ(以下、サーバ)106とが、相互に接続可能な状態となっている。
【0021】
クライアント端末102および管理者端末104は、印刷命令を行うユーザが使用する情報処理端末である。また管理者端末104は、管理者ユーザが、一般ユーザに対して、課金先を一時的に選択可能にする権限を附与若しくは停止するのに使用される。
【0022】
サーバ106は、データベースとしてネットワーク100を介して、クライアント端末102、管理者端末104および複合機110とデータの送受信が可能である。
【0023】
複合機110は、ユーザ操作によりプリント・コピー・スキャン・FAXなどの印刷・複写制御を行う。また複合機110はユーザによる操作を受け付けるためのユーザインターフェース(ディスプレイ、ボタンなど)を備えているものとする。なお、管理者端末104およびサーバ106は、本図において別々の筐体で記しているが、あくまでも一例であり、管理者端末104に大規模なストレージ領域を備えているもの、若しくは、サーバ106が操作部とユーザインターフェースを備えているものであってもよい。
【0024】
尚、図1のネットワーク100上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0025】
次に、図1のクライアント端末102、管理者端末104およびサーバ106の各端末のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0026】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。またROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0027】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0028】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0029】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶など他の方法を用いたディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。 メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0030】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0031】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0032】
本発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0033】
次に、図1の複合機110のハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
複合機110は、コントローラユニット320内にCPU301、RAM302、ROM303、HDD304、ネットワークI/F305、MODEM306、操作部I/F307、RIP(ラスターイメージプロセッサ)310、プリンタI/F311、スキャナI/F313、画像処理部317、外部I/F317、IMAGE BUSI/F320を備える。これらのコンポーネントは、コントローラユニット320内でCPUバス309、315を介して接続される。さらに複合機110の300はプリンタ部312とスキャナ部314、操作部308、カードリーダ319を備える。これらは各I/Fと動作する。
【0034】
図1にあるように、100のようなネットワークにある外部機器(クライアントPC又はサーバPCまたは他の複合機)は、NewworkI/FとつながったLANややMODEM306とつながった公衆回線網等の通信ネットワークを介してデータの送受信を行う。
【0035】
CPU301、コントローラユニット320内の各コンポーネントの制御及び特に画像処理部317、外部入力部である全体の制御をプログラムにしたがって実行し、またプリンタ部312とスキャナ部314、操作部308、カードリーダ319の制御を実行する。
【0036】
RAM302は、外部機器から受け取ったデータを格納すると共に、RIP310がラスタライズした画像データを格納する。ROM303は、プログラムやデータ等を格納する。
【0037】
HDD304は、画像データ、ユーザ情報、課金先情報、紐づけ情報等の各種データを保存する記憶装置である。
【0038】
ネットワークI/F305は、LANとコントローラユニット320を接続するためのインターフェースである。ネットワークI/F305はLANを経由して外部機器から送られる情報をCPUバス309を介してIMAGE BUS I/F320へ送り、IMAGE BUS I/F320はこれを受け取る。
【0039】
MODEM306は、電話回線とコントローラユニット320を接続するためのインターフェースである。
【0040】
操作部I/F307は、操作部308とコントローラユニット320を接続するためのインターフェースである。
【0041】
RIP310は、外部機器から送られるPDL(Page Description Language)等のページ記述言語で記述された印刷データをビットマップデータに変換する。PDLとは、画像形成装置を制御するためのプログラミング言語である。
【0042】
画像処理部317は、スキャナ部314とRIP310が生成したビットマップデータに対して各種の画像処理を施す。
【0043】
操作部308は、UI(ユーザインタフェース)を提供する機器であり、ユーザに対して操作画面等を提示すると共にユーザからの各種指示を受け付ける。
【0044】
外部I/F318は、カードリーダ319を例としたユーザからの各種情報を受け付ける外部読取装置を接続するためのインターフェースである。
【0045】
次に、図4を用いて本発明の実施形態における基本的な機能ブロック図について紹介する。上述したように、クライアント端末102、管理者端末104、サーバ106および複合機110とはネットワーク100を介して相互に接続されている。
【0046】
クライアント端末102と管理者端末104は、図2で説明したとおり、PC端末がもつ入力コントローラ205と、および複合機110を図3で300として説明したとおり、複合機110がもつ操作部308、カードリーダ319によって提供される各種操作画面を介して、印刷・複写、そしてその課金に係る各種処理を実行する。ここでは複合機110の基本ブロックに分けて説明する。これらのそれぞれの関係については動作上切り離せないこと、また密接に絡んでいるため割愛する。
【0047】
複合機110はその主な機能である印刷、複写、通信を行うために、コピー部410は、コピーデータを読み取るブロック411とコピーデータ出力ブロック412をもつ。スキャン部420は、スキャンデータを読取ブロック421とスキャンデータ出力ブロック422、スキャンデータ保存ブロック423をもつ。FAX部430は、FAXデータを受信するブロック431とFAXデータ読取ブロック432、FAXデータ送信ブロック433をもつ。プリンタ部440はプリンタジョブデータ受信ブロック441、プリンタジョブデータ読み取り部442、プリンタジョブ出力ブロック443をもつ。
【0048】
また、これらはネットワーク処理ブロック491、ネットワークI/Fブロック492をもつネットワーク部490と密接に連携して動作する。
【0049】
その他手入力ブロック451、読み取りデータの表示ブロック452をもつ表示入力部450、HDDなど保存ブロックをもつ保存部460、ログイン処理ブロック471をもつログイン部470などがある。
【0050】
また複合機110に対して、クライアント端末102と管理者端末104はデータ受信部481、データ保存部482、プリンタデータ送信部483を持つ。
次に、図5を用いて、本発明の実施形態における基本的なユーザインターフェースを示す。
【0051】
図5の各画面はは、管理者端末104で管理者ユーザ(管理職など)アカウントが設定を行う、権限附与フォーム画面の一例である。
【0052】
図5の501は、権限附与フォーム画面であり、管理者ユーザの操作に基づき、一時的な権限附与を行うことができる。また、502は、権限附与フォーム画面であり、管理者ユーザの操作に基づき、一時的な権限附与を行うことができる。これら、権限附与/削除フォーム画面は、501−1のように、「特定権限を、附与/停止」する旨の選択ボタンを設けることにより、その時々で、権限を附与するのか、停止するのかを選択することができる。
【0053】
501−2で、管理者ユーザは、権限を附与する期間、ユーザ、課金先の設定を行う。本画面例において、ユーザは「山田太郎さん」と名前が表示されているが、例えば、各社員の社員IDでもよい。また、課金コードについても同様、課金先を一意に識別できる番号でもよいし、課金先の名称(例えば、企業であれば部署名、外部向けであれば、クライアント名)でもよい。
【0054】
501−3で、管理者ユーザは、今回権限を附与する課金先を選択する際に、パスワードを必要とするか否かを選択できるチェックボックスである。管理者ユーザにより、パスワードが必要である旨のチェックがなされると、501−4のパスワード入力テキストボックスが入力可能になる。
【0055】
503は、複合機110のディスプレイ等に表示されるプリンタジョブの課金先(課金コード)を選択する画面である。本画面は、複合機110にログインをしたユーザごとに選択可能な課金先が表示される。ユーザは表示された課金先の中から適切な課金先を選択する。本画面でのユーザからの課金先選択受け付けの方法は、複合機110のディスプレイがタッチパネル機能を有するものであれば、ユーザのパネル押下操作によって、課金先の選択を受け付ける。また、特にタッチパネル機能を有していない複合機110であれば、不図示のカーソルキーなどの押下操作によって課金先の選択を受け付ける。
【0056】
また、503の課金先選択画面は、ユーザごとに予め選択可能に設定されている課金先と、管理者ユーザによって一時的に課金可能に設定されている課金先とを識別可能な状態で表示してもよい。本図によれば、「001」〜「003」までの課金先は、ユーザごとに予め選択可能に設定されている課金先情報であり、最下段の「1101 第一センター」の課金先は、管理者ユーザによって設定された課金先情報であり、異なる色で表示されている。
【0057】
504は、503の課金先選択画面で選択した課金先を利用する際に、パスワードが必要であったときに表示される、パスワード確認画面である。本画面は、501の権限附与フォーム画面で、ユーザに特定の課金先への一時的な選択権限を附与させる際に、501−3でパスワード設定がかけられた場合に表示される。
【0058】
上記で説明した画面は一例であり、これで全てではなく、また他の画面となる可能性があることはいうまでもない。表示動作についての詳細は図7のフローチャートにおいて説明する。
【0059】
なお、図5の設定画面の項目には不図示であるが、一時権限を一般ユーザに設定する際に、一時的に課金先として選択可能になったアカウントへの印刷業務(コピー、FAXなど)の印刷設定を変更することを可能にしてもよい。これは、一般ユーザがもともと、モノクロ両面印刷、2in1設定でしか印刷が行えない場合に、この設定のまま、出力物を顧客に渡せない状況が考えられる(提案書、見積書など、顧客との商談に関わる文書を印刷する場合には尚更である)。
【0060】
具体的な方法としては、図5の501権限附与フォームで、一時権限を附与する一般ユーザと課金先情報(課金コード)を選択した後、本図には不図示であるが、「印刷設定の指定」をするためのボタンが用意されており、「印刷設定の指定」ボタンの押下を受け付けると、不図示の印刷設定指定画面において、先ほどの501権限附与フォームで一時権限を与えられた課金先に対する印刷をする場合の印刷設定を指定することが可能になる。これにより、一般ユーザは、一時権限を与えられた課金先へ印刷やFAXを行う際に、本来自分に定められた印刷権限とは異なる、特別な印刷設定で、印刷等を行うことが可能になる。
【0061】
また、このタイミングで管理者ユーザによって、一般ユーザの印刷設定がされていない場合でも、図5の権限附与フォームに「印刷設定の変更を許可する」旨のチェックを附すことによって、後に、一般ユーザが複合機110で一時権限を使って処理をする際に、印刷設定を変更できるよう方法がでもよい。その際に、図6の607の一時権限テーブルには、印刷設定の変更可能フラグの情報を追加する。
【0062】
次に、図6を用いて、本発明のサーバ106に記憶管理されるデータベースについて説明をする。図6は、本発明の実施形態におけるサーバに記憶管理されているデータテーブルの構成例である。
【0063】
602は、本システムの使用権限を与えられているユーザの情報を示すユーザテーブルである。ユーザテーブルは、例えば、602−1のユーザコード、602−2のログイン/ジョブオーナー名、602−3のユーザ名、602−4のパスワード、602−5の権限レベルの項目を備えていることが望ましい。なお、602−2のログイン/ジョブオーナー名は、複合機110にユーザがログインした際の複合機110上でのユーザ名であり、印刷ジョブのオーナーも同名が適用される。
【0064】
603は、本システムを使用する環境で夫々設定される権限レベルを示したテーブルであり、603−1の権限レベルに対して、603−2ではユーザのレベルが設定されている。例えば、本図では、「レベル1」が「一時就業者/アルバイト」の雇用形態のユーザが設定されている。
【0065】
604は、各権限レベルで使用(選択)可能な課金コードを表したテーブルである。604−1の各権限レベルごとに、604−2では、初期状態で使用可能な課金コードが異なる。
【0066】
例えば、「レベル1」では「001」〜「003」の課金コードのみが選択可能であるが、「レベル2」のユーザになると、「001」〜「003」の他に、「011」〜「013」の課金コードを設定することが可能になる。
【0067】
605は、本システムを使用する環境で、各ユーザが所属する所属テーブルを示すデータテーブルであり、例えば、605−1の「所属コード」と、それに紐付く605−2の「所属名」の値が設定されていることが望ましい。
【0068】
606は、課金先情報テーブルであり、606−1の「課金コード」に対して、606−2で「課金先名」が設定されている。これらは、例えば、決済の費目を追加する時や、新規プロジェクトが発足する時、新規クライアントを設定する時、などに新しい課金先情報を追加することが可能である。課金先情報の追加方法は、本発明において特に詳細な説明を行わないが、例えば、管理者ユーザが管理者端末104からログインして、課金先情報追加画面から、課金先情報を追加することが可能にしてもよい。
【0069】
607は、一時許可権限テーブルであり、図5の権限附与フォーム画面で権限を附与されたユーザ情報(607−1)、権限を附与した管理者ユーザ(607−2)、課金コード(607−3)、パスワード(607−4)、権限が附与された日数(607−5)の項目があることが望ましい。
【0070】
尚、図6のデータテーブルはあくまで一例であり、これで全てではなく、また他のレイアウトに変更、または追加となる可能性があることはいうまでもない。
【0071】
次に、図7、8および9のシーケンス図を用いて本発明の処理概要について説明する。
図7は、管理者端末104からの権限附与/停止申請によるサーバ106の認可処理および通知処理を示すシーケンス図である。
【0072】
図7に記載のシーケンス図は、管理者端末104とサーバ106との間の処理を表す。管理者端末104とサーバ106内の動作部は図2および図3の説明にて行っているため、ここでは管理者端末104、サーバ106のみ記載する。
【0073】
まず、ステップS711にて管理者ユーザの操作に応じて、管理者端末104は、ユーザ名とパスワードの入力を受け付ける。管理者端末104は自身へのこのログイン要求に対して、ステップ712にてその可否を判断し、ステップ713にて認証判断結果を通知する。ステップS712の端末へのログインが承認されない場合は、ログインエラーの警告を画面の端末に表示させる。
【0074】
続いてサーバ106へ管理者ユーザとして、本印刷管理システムへのログインを行う。ステップS714にて管理者端末104は管理者ユーザのユーザ名とパスワードの入力を受け付け、ステップS715において、サーバ106へのログイン要求をすべく管理者ログイン要求を送信する。ステップS716にて、ログイン要求を受け取ったサーバ106は、その可否を判断し、ステップS717、ステップS718にて認証判断結果を通知することで管理者ユーザとしてのログイン処理を完了する。なお、ログイン認証が承認されなかった場合には、管理者端末104の表示部にログインエラーの旨が表示される。
【0075】
この場合の可否判断は、ステップS714でのユーザ名とパスワードの入力をもとにステップS715のログイン要求を行った際に、図6の602−2のログインオーナーと、602−4のパスワードが正しく入力されて送信されていること、および管理者ログインをするユーザの権限レベルが管理者ユーザであることがログインの条件になる。本実施例では、権限レベル「3」の管理職(課長)以上のユーザであることがログインの条件となる。
【0076】
ステップS719、ステップS720において、管理者端末104のCPU201は、サーバ106から送信される管理メニュー画面(不図示)を受け取り、表示部に表示する。ステップS721、ステップS722において、ユーザにより権限附与/停止フォーム画面の表示が選択されると、サーバ106に権限附与/停止フォーム画面ののUIを要求する。ステップS723において、サーバ106から権限附与/停止フォーム画面(図5の501、502)が送信され、管理者端末104の表示ディスプレイに表示され、S724において、ユーザ操作を受け付け可能な状態でスタンバイをする。
【0077】
管理者端末104のCPU201は、管理者ユーザの操作による情報入力を受け付ける(ステップS725)。ここで表示される項目については先述の図5の501および502の画面例で示した通りであり、管理者ユーザから、権限の附与/停止の選択、対象のユーザ、課金コード、権限附与/停止期間、使用の際に必要となるパスワード(必要であれば)、コメント(必要であれば)を受け付け、501−5のOKボタンの押下を受け付ける。これにより、入力を受け付けたデータがステップS726として管理者端末104からサーバ106へ送信されて、権限の附与情報若しくは停止情報が正しく入力されているかのチェックを行う。
【0078】
ステップS727において、サーバ106のCPU201は、ステップS726で管理者端末104で入力されたデータの検証を行う。具体的には、先述のステップS725で入力を受け付けた、権限の附与/停止を行うユーザが存在しているか(ユーザ名が正しく入力されているか)、課金コードが正しく入力されているか、権限の附与/停止期間が正しく入力されているかなどのチェックを行う。
【0079】
ステップS728、ステップS729にて検証結果を通知し入力不備や不整合があった箇所の再入力を受け付ける。受け付けたデータが正しく入力されていれば、ステップS730にてサーバ内のデータの更新を行う。この更新の際サーバ106のCPU201は、ステップS726で入力を受け付けた一時権限附与/停止の申請に対して、管理番号を附与もしくは削除する。更新されるデータベースは、図6−2の607である。なお、この段階では、データベースは確定されず、後述のステップS735の処理を待つこととなる。
【0080】
ステップS731では、サーバ106のCPU201が、ステップS726で入力を受け付けた一時権限附与/停止の申請より、附与若しくは削除した管理番号をを管理者端末104に通知する。ステップS732で管理者端末104の表示部に確認画面(不図示)が表示される。管理者ユーザが管理番号も含めて確認を行いステップS733にてOKボタンを押下すると管理者端末104はステップS734にてその情報をサーバ106に通知する。
【0081】
ステップS734では、先述のステップS732で送信された確認情報をサーバ106が受信する。サーバ106のCPU201は、確認情報を受信すると、ステップS735にて図6−2の607の一時許可権限テーブルに1件新規レコードが追加(停止であれば、該当レコードが削除)される。また、601のメインテーブルにて、該当ユーザの一時許可権限有無の情報が更新される。
【0082】
以上の処理では、サーバ106に一時権限附与の情報を登録することにより、ユーザが従来から使用可能であった課金コード以外に、一時的に使用可能となった課金コードを選択することが可能になる。その後、本印刷管理システムからログアウトするための処理を行う。
【0083】
以上、図7のシーケンス図に記載した処理によれば、サーバ106に一時権限附与の情報を登録/削除することにより、ユーザが従来から使用可能であった課金コード以外に、一時的に使用可能となった課金コードを選択することが可能になる。また、一時的に附与されていた課金権限を止めることも可能になる。
【0084】
次に、シーケンス図8を用いて、クライアント端末102でのユーザ操作により、サーバ106が印刷指示を受け付ける処理、課金コード選択を受け付ける処理、及びその可否判断の処理を説明する。シーケンス図8においては、ユーザ操作によるクライアント端末102からの印刷ジョブ送信に対してサーバ106が権限をチェックしてジョブを保存するまでの作業を表す。
【0085】
まず、ステップS811にて一般者ユーザの操作に応じて、クライアント端末102は、ユーザ名とパスワードの入力を受け付ける。クライアント端末102は自身へのこのログイン要求に対してステップ812にてその可否を判断し、ステップ813にて認証判断結果を一般者ユーザへ通知する。(ログインが出来ない場合はエラー通知をする。)
【0086】
クライアント端末102へのログインが完了し、文書ファイルの編集作業や、ブラウザを用いたインターネットとの接続をする中、ステップS814において、クライアント端末102は、ユーザ操作による文書ファイル(もしくはウェブページ)の印刷命令を受け付け、印刷ジョブの実行指示を行う。クライアント端末102のCPU201は、印刷ジョブのオーナー名を検知する。ジョブオーナー名は、文書作成アプリケーションがインストールされているクライアント端末102にログインしているユーザ名から取得してくる。
【0087】
ステップS815において、サーバ106へ通知する。ステップS816において、印刷ジョブオーナー名を受け取ったサーバ106は、自身のDB(外部メモリ211)で記憶管理している607の一時許可権限テーブルに登録されている有効なレコード件数を確認する。有効か否かは、印刷日時が権限の附与/停止期間否かを確認することで判断可能である。
【0088】
ステップS816にて登録されているレコードが1件以上あった場合はさらにステップS817へ進み、サーバ106のDB(外部メモリ211)が保持している602のユーザテーブルを呼び出して、印刷ジョブのオーナー名のユーザコードの値を取得する。更に、601のメインテーブルを呼び出して該当ユーザコードに与えられた一時許可権限番号があるか否かを照会する。当該印刷ジョブのオーナー名がどの権限情報にも一件も一致しない場合、該当する権限情報があった場合ともにステップS818にて権限情報の表示をクライアント端末102へ指示する。クライアント端末102は受け取った権限情報を表示することでユーザへと伝える。クライアント端末102に表示される画面は、図5の503に示す課金コード選択画面である。
【0089】
ステップS819において、ステップS813にて取得済みのユーザコードをもとに601のメインテーブルから当該ユーザの権限レベルと所属コードを取得し、それらと603の権限テーブル、604の課金コードテーブル、605の所属テーブルを参照した結果、得られる常時許可権限情報とさらに該当した一時許可権限情報とあわせて、PC上に図5の503として表示する。
【0090】
この時に、ユーザに対して与えられている権限をすべて表示することになり、一時許可権限情報は常時許可権限と区別可能なように異なった表示をする。ステップS820において、表示された図5の503の課金先選択画面から今回のジョブの課金先を選択する。選択した課金先がパスワードを必要とするものであれば同じくここで入力を行い、データを通知する。なお、パスワードの入力画面は、図5の504で示している。
【0091】
ユーザによって選択された課金先情報(課金コード)とそのパスワード(設定がある場合)は,ステップS821において、クライアント端末102からのサーバ106に送信され、ステップS822において、サーバ106のCPU201は、受信した課金コードが図6の605の一時許可権限テーブルのレコードと照合し、一致するかどうかを検証する。
【0092】
ステップS822において、常時・一時許可権限テーブルの権限チェックを終え、ステップS823へ進みその権限チェックの結果をクライアント端末102へ通知する。ステップS824にてクライアント端末102はユーザにその結果を表示する。
【0093】
その後クライアント端末102は,ステップS823で受け取った認証結果をもとに、ステップS825によってサーバ106へ印刷ジョブを送信する。サーバ106のCPU201は、ステップS825において、受け取った印刷ジョブに、ユーザの選択した権限情報を附与し、S826においてジョブと制限情報の結合した状態のジョブを保存する。この処理とは別にステップS827とステップS828のやりとりにて、一般者ユーザはクライアント端末102からのログアウト処理を完了する。
以上、図8の処理によれば、一時的に附与された課金コードを選択して、印刷ジョブの送信を行うことが可能になる。
【0094】
次に、シーケンス図9を用いて、ユーザの複合機110へのログイン処理と印刷ジョブの実行と、印刷ジョブの費用を掛ける課金コードの選択権限処理、その可否判断処理について説明する。図9は、ユーザが複合機110にログインする際にサーバ106が権限をチェックし、複合機110にて行われるコピーやスキャンなどの使用ログを収集するまでの作業を表す。
【0095】
まず、ステップS911において、複合機110はユーザの入力によりユーザIDとパスワードを受け付け、ステップS912において、サーバ106は複合機110から送信されるログイン要求を検知する。ステップS913において、サーバ106は自身のDBが保持しているデータベースにユーザの認証を行い、続いてステップS914にて607の一時許可権限テーブルの有効な登録レコード件数を確認する。
【0096】
ステップS915において、サーバ106が紹介した情報を複合機110へと通知し、複合機110はステップS915にて取得した情報をもとに、ステップS916においてメニュー画面、もしくは認証判断エラー結果をユーザへ表示する。次に、ステップS917において、表示されたメニュー画面内に表示されているログインユーザがジョブーナーとなっている印刷ジョブ一覧から印刷したい文書を選択受け付ける。複合機110は、ステップS918にて選択した印刷ジョブと権限をセットで保持しているサーバ106へ通知される。
サーバ106はステップS919にて保存している当該ジョブの状態と権限を確認する。ステップS920に当該印刷ジョブを複合機110へと送信し、受け取った複合機110はステップS920−2にてユーザに対してこれを出力する。また出力後ステップS921にてプリンタログをサーバ106へ送付する。サーバ106はステップS922にて出力したジョブの状態を更新し、ステップS923複合機から受け取ったログを保存する。
ユーザコードをもとに601のメインテーブルから権限レベルと所属コードを取得し、それらと603の権限テーブル、604の権限レベルと課金コードテーブル、605の所属テーブルを参照した結果得られる常時許可権限情報とさらに該当した一時許可権限情報とあわせて、
【0097】
ユーザはまた複合機110へのログイン後、プリンタではなくコピーやスキャンなどの複合機本体の機能を使用することができる。今回はコピーにてそのフローを説明する。
ステップS924において、コピー動作の選択を受け付けると、複合機110はステップS925にてサーバ106へ複合機110に指示された情報を通知する。サーバ106はステップS926において、ユーザに紐付いている課金先の一時権限および常時権限をチェックし、その結果とその権限で使用可能な課金先情報を、ステップS927において複合機110へ通知する。複合機110はステップS928にてユーザへ使用可能な課金先情報を表示する。
表示された図5の503の中から今回のコピー作業(若しくはスキャン作業)の課金先を選択する。ユーザは表示された図5の503の中からコピーやスキャンなどの操作に対して適切な権限を選択する。その課金先を使用する際にパスワードが必要な設定の場合は、複合機110の307操作部I/Fへパスワード要求UIを表示しユーザに入力を促されるため、ユーザにより入力された情報がステップS929において、複合機110へ入力される。
ユーザにより選択された課金先情報とパスワードは、ステップS930において、サーバ106に送信される。S931において、サーバ106が図6−2の607の一時権限データテーブルを照合してデータ照合の結果をステップS932で複合機110へ通知し、ステップS933にてユーザにむけて表示される。パスワードが間違っている場合には、エラー通知が表示される。
【0098】
選択した課金先情報への課金が許可された場合、複合機110はステップ934においてユーザからコピー指示を受け付けて文書のコピーを実行する。ステップS935にて複合機110はコピーログをステップS936にてサーバ106へ通知する。サーバ106はステップS937にてログを保存し、コピーを例としたフローは終了する。なお、ステップS924〜ステップS935は、コピー業務を特定の課金コードに課金する場合について説明をしているが、例えば、コピーではなくスキャン業務に課金先情報を設定して、同様の処理で課金を行うことも可能である。
【0099】
この処理とは別にステップS938とステップS939のやりとりにて、ユーザは複合機110からのログアウト処理を完了する。
【0100】
本発明によれば、通常の認証、セキュリティレベルを維持しつつ、フレキシブルにその権限にとらわれない使用を可能とし、かつ不正使用防止の手段を備えた複合機及びその認証方法、管理・課金システム、プログラムを提供することが可能になる。
【0101】
また運用面での効果としては、ICカードやパスワードの不正共有や貸出を回避できるため、運用面でのセキュリティ効果があがる。また、事後の承認・計上システムなどが不要となり、作業の軽減やコストダウンが可能となる。また、オンライン承認システムを通した承認作業やシステム自体がなくなり、オンタイムでの社員の負担が軽減される。また、恒久的なユーザ情報、課金情報、紐付け情報を変更せずに、助長的な使い方が可能になる、また、そのためのデータベース管理作業量は発生しない。
【0102】
ユーザの権限レベル上使用不可能な課金先は、課金先選択時に表示されないという各ユーザの権限レベルに即した認証結果に合わせた二つの課金パターンしか持たなかったシステムに、許可が無ければ使用できない状態から、複合機で課金先を選択する際に表示され、別認証を行うことで操作可能という事前に許可が与えられていれば表示され、かつ使用可能な課金パターン、つまり一時的にだが通常時の権限を超えて操作が可能になる第三の課金パターンを提供するものである。
【0103】
第三の課金パターンは、通常時の権限を超えるため、使用するためには、上長もしくは管理者から使用を許可された該当個人にのみ知らされているパスワードや認証コードなど、別手段の認証を組み合わせて使用する前提である。更に、ユーザが一時的な権限を悪用、または第三者に一時的権限を流用されないように、印刷ジョブ自体にも対となる情報を埋め込む機能を持たせ、合致しなければ印刷させないような不正使用防止および検知・追尾を可能とし、また印刷物へのモノクロ強制など事前に印刷体裁を指定するオプションを持たせることであくまで限定のユーザとして提供させるものとする。
【0104】
以上、実施形態、具体例を主に詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0105】
本発明におけるプログラムは、図7〜図9に示すフローチャートの処理に従ってクライアント端末102、管理者端末104、サーバ106、複合機110としてのコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図7〜図9の処理方法をクライアント端末102、管理者端末104、サーバ106、複合機110が実行可能なプログラムを記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図7〜図9の各装置の処理方法ごと、別の独立したプログラムであってもよい。
【0106】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0107】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0108】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0109】
また、クライアント端末102、管理者端末104、サーバ106、複合機110が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0112】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0113】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0114】
100 LAN
102 クライアント端末
104 管理者端末
106 データサーバ
110 複合機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置と、情報処理端末と、複合機とがネットワークを介して相互に接続可能な印刷管理システムであって、
前記情報処理端末において、
前記課金先情報のうち、前記ユーザが予め選択権限を有していない課金先情報を、一時的に選択可能にする一時選択権限情報をユーザに対して附与する附与手段と、
前記附与手段で前記ユーザに一時的に選択可能に附与する課金先情報を含む一時選択権限情報を印刷管理装置に送信する送信手段とを備え、
前記印刷管理装置において、
前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、
前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段とを備え、
前記複合機において、
前記ユーザが前記印刷管理システムにログインするためのユーザ識別情報を受け付けるログイン情報受付手段と、
前記ログイン情報受付手段で受け付けたユーザ識別情報に紐付いて管理されている、前記ユーザがジョブオーナーとなっている印刷ジョブリストの一覧を取得する印刷ジョブリスト取得手段と、
前記取得手段で取得した前記印刷ジョブリストのうち、特定の印刷ジョブの印刷指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段で受け付けた印刷ジョブを印刷すべく印刷管理装置へ印刷指示を実行する実行手段とを備え、
更に、前記印刷管理装置において、
前記複合機の実行手段で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段と
を備えることを特徴とする印刷管理システム。
【請求項2】
前記判定手段で、前記課金先情報が前記情報処理端末の附与手段で一時権限を附与されている課金先情報であると判定された場合に、前記課金先情報を利用するための認証情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で受け付けた認証情報で、前記課金先情報が利用可能か否かを判定すべく印刷管理装置へ認証情報を送信する認証情報送信手段とを備え、
前記設定手段は、前記認証情報送信手段で送信した前記認証情報により、前記印刷管理装置で前記課金先情報が利用可能と判定された場合、前記ユーザにより実行される印刷業務の課金先を前記選択受付手段で受け付けた課金先情報に設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷管理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記附与手段で一時的に選択権限を附与された課金先情報と、前記ユーザが予め選択権限を有している課金先情報とを識別可能な形式で前記複合機の表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷管理システム。
【請求項4】
前記附与手段は、前記ユーザに一時的に選択権限を附与する課金先情報を選択可能な期間を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
【請求項5】
前記附与手段で前記ユーザに附与した前記一時権限で選択可能となった課金先情報を削除する削除手段
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
【請求項6】
前記附与手段は、前記一時的に附与する課金先情報をユーザが使用する場合の印刷設定を指定する印刷設定指定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷管理システム。
【請求項7】
情報処理端末と複合機と接続可能であり、ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置において、
前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、
前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段と、
前記複合機で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段と
を備えることを特徴とする印刷管理装置。
【請求項8】
ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置と、情報処理端末と、複合機とがネットワークを介して相互に接続可能な印刷管理システムの印刷管理方法であって、
前記情報処理端末において、
前記情報処理端末の附与手段が、前記課金先情報のうち、前記ユーザが予め選択権限を有していない課金先情報を、一時的に選択可能にする一時選択権限情報をユーザに対して附与する附与ステップと、
前記情報処理端末の送信手段が、前記附与ステップで前記ユーザに一時的に選択可能に附与する課金先情報を含む一時選択権限情報を印刷管理装置に送信する送信ステップとを含み、
前記印刷管理装置において、
前記印刷管理装置の受信手段が、前記送信ステップで送信される前記一時選択権限情報を受信する受信ステップと、
前記印刷管理装置の判定手段が、前記受信ステップで受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定ステップと、
前記印刷管理装置の登録手段が、前記判定ステップで前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録ステップと、
前記印刷管理装置の通知手段が、前記登録ステップで前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知ステップとを含み、
前記複合機において、
前記複合機のログイン情報受付手段が、前記ユーザが前記印刷管理システムにログインするためのユーザ識別情報を受け付けるログイン情報受付ステップと、
前記複合機の印刷ジョブリスト取得手段が、前記ログイン情報受付ステップで受け付けたユーザ識別情報に紐付いて管理されている、前記ユーザがジョブオーナーとなっている印刷ジョブリストの一覧を取得する印刷ジョブリスト取得ステップと、
前記複合機の指示受付手段が、前記取得ステップで取得した前記印刷ジョブリストのうち、特定の印刷ジョブの印刷指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記複合機の実行手段が、前記指示受付ステップで受け付けた印刷ジョブを印刷すべく印刷管理装置へ印刷指示を実行する実行ステップとを含み、
更に、前記印刷管理装置において、
前記印刷管理装置の確認手段が、前記複合機の実行ステップで印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認ステップと、
前記印刷管理装置の出力指示手段が、前記確認ステップで、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示ステップ
とを含むことを特徴とする印刷管理方法。
【請求項9】
ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置と、情報処理端末と、複合機とがネットワークを介して相互に接続可能な印刷管理システムを制御するプログラムであって、
前記情報処理端末を、
前記課金先情報のうち、前記ユーザが予め選択権限を有していない課金先情報を、一時的に選択可能にする一時選択権限情報をユーザに対して附与する附与手段と、
前記附与手段で前記ユーザに一時的に選択可能に附与する課金先情報を含む一時選択権限情報を印刷管理装置に送信する送信手段として機能させ、
前記印刷管理装置を、
前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、
前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段として機能させ、
前記複合機を、
前記ユーザが前記印刷管理システムにログインするためのユーザ識別情報を受け付けるログイン情報受付手段と、
前記ログイン情報受付手段で受け付けたユーザ識別情報に紐付いて管理されている、前記ユーザがジョブオーナーとなっている印刷ジョブリストの一覧を取得する印刷ジョブリスト取得手段と、
前記取得手段で取得した前記印刷ジョブリストのうち、特定の印刷ジョブの印刷指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段で受け付けた印刷ジョブを印刷すべく印刷管理装置へ印刷指示を実行する実行手段として機能させ、
更に、前記印刷管理装置を、
前記複合機の実行手段で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【請求項10】
情報処理端末と複合機と接続可能であり、ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置の制御方法であって、
前記印刷管理装置において、
前記印刷管理装置の受信手段が、前記情報処理端末で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信ステップと、
前記印刷管理装置の判定手段が、前記受信ステップで受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定ステップと、
前記印刷管理装置の登録手段が、前記判定ステップで前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録ステップと、
前記印刷管理装置の通知手段が、前記登録ステップで前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知ステップと、
前記印刷管理装置の確認手段が、前記複合機で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認ステップと、
前記印刷管理装置の出力指示手段が、前記確認ステップで、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示ステップ
とを含むことを特徴とする印刷管理装置。
【請求項11】
情報処理端末と複合機と接続可能であり、ユーザ情報とユーザの権限情報と、印刷業務に係る費用を課金する課金先情報とを少なくとも記憶する印刷管理装置を制御するプログラムであって、
前記印刷管理装置を、
前記送信手段で送信される前記一時選択権限情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記一時権限附与情報を附与するユーザ情報および課金先情報を正しく受け付けているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記一時権限附与情報を正しく受け付けていると判定された場合には、当該一時権限附与情報を登録する登録手段と、
前記登録手段で前記一時権限附与情報を登録した旨を前記情報処理端末へ通知する通知手段と、
前記複合機で印刷指示が実行された印刷ジョブに課金するための一時選択権限を附与されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段で、前記印刷ジョブに課金するための一時選択権限が前記ユーザに附与されている場合に、前記印刷ジョブの出力を前記複合機に指示する出力指示手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−49921(P2012−49921A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191383(P2010−191383)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】