説明

反射防止積層体、偏光板、及び画像表示装置

【課題】本発明は、低反射率化、耐擦傷性、黒締り性、及び映り込みの少なくとも一つが改善された反射防止積層体が提供する。
【解決手段】支持体上に、ハードコート性を有する層、オーバーコート層、及び低屈折率層が、隣接もしくは他の層を介してこの順に積層してなる反射防止積層体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、ハードコート性を有する層、オーバーコート層、及び低屈折率層が、隣接もしくは他の層を介してこの順に積層してなる反射防止積層体。
【請求項2】
ハードコート性を有する層が、微粒子を含有する光散乱層である請求項1に記載の反射防止積層体。
【請求項3】
ハードコート性を有する層中に、三次元の立体構造を有する微粒子の凝集部が複数存在し、ハードコート性を有する層の表面が凹凸形状を有する請求項2に記載の反射防止積層体。
【請求項4】
支持体上に、ハードコート性を有する層、オーバーコート層、及び低屈折率層が、この順に積層してなる反射防止積層体において、オーバーコート層と低屈折率層が隣接しており、ハードコート性を有する層中に、三次元の立体構造を有する有機材料により形成されてなる微粒子の凝集部が複数存在し、ハードコート性を有する層の表面が凹凸形状を有することを特徴とする反射防止積層体。
【請求項5】
低屈折率層が、電離放射線硬化性樹脂成分を含む低屈折率用塗布組成物を塗設してなる層である請求項1〜4のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項6】
低屈折率層が、熱硬化性樹脂成分を含む低屈折率用塗布組成物を塗設してなる層である請求項1〜4のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項7】
低屈折率層が、熱及び電離放射線硬化性樹脂成分を含む低屈折率用塗布組成物を塗設してなる層である請求項1〜4のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項8】
凝集部を形成しない他の微粒子が複数連なることにより、複数の前記凝集部間を結ぶものである請求項3〜7のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項9】
微粒子の平均粒子径をR(μm)とし、凝集部の鉛直方向における基材面からの高さの最大値をHmax(μm)とし、反射防止積層体の最表面における凹凸形状の平均間隔をSm(μm)とし、凹凸部の平均傾斜角(正反射面に対する平均傾斜角度)をθaとした場合に、下記式(I)〜(III):
8R≦Sm≦60R (I)
R<Hmax≦3R (II)
0.3≦θa≦2.5 (III)
を同時に満たす請求項3〜8のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項10】
電離放射線硬化性樹脂成分及び/又は熱硬化性樹脂成分が、水酸基を含有する樹脂成分である請求項5〜9のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項11】
電離放射線硬化性樹脂成分及び/又は熱硬化性樹脂成分が、含フッ素ビニルモノマー重合単位、水酸基含有ビニルモノマー重合単位、及びポリシロキサン構造を少なくとも1種有する樹脂成分である請求項5〜10のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項12】
電離放射線硬化性樹脂成分及び/又は熱硬化性樹脂成分が、エチレングリコール換算による質量平均分子量が300〜10000であるオルガノシランの加水分解物および縮合反応物の少なくともいずれか(A)、及び/又はポリスチレン換算による質量平均分子量が5000以上であって、フルオロアルキル構造およびポリシロキサン構造を有する含フッ素樹脂(B)を含有する請求項5〜10のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項13】
電離放射線硬化性樹脂成分及び/又は熱硬化性樹脂成分が、1分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアクリレート化合物である請求項5〜10のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項14】
低屈折率用塗布組成物が、含フッ素樹脂成分を含む請求項5〜13のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項15】
低屈折率用塗布組成物が、熱及び/又は電離放射線により、酸及び/又はラジカルを発生する化合物を含有する請求項5〜14のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項16】
低屈折率用塗布組成物が、水酸基と反応可能な架橋剤を含有する請求項5〜15のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項17】
低屈折率用塗布組成物が、下記一般式(a)で示されるシランカップリング剤、及び/又は前記シランカップリング剤の加水分解物及び縮合反応物を含有する請求項5〜16のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
一般式(a):(R−Si(X4−m
(但し、Xは、無置換のアルキル基、水酸基、加水分解可能な基の少なくとも1つである。Rは、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、エポキシ基、アルケニル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、イソシアネート基の少なくとも1つを有する置換基、mは1≦m≦3で示される整数である。)
【請求項18】
低屈折率層が、平均粒径5nm〜200nmの無機微粒子を含有する請求項1〜17のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項19】
無機微粒子が、内部及び表面の少なくともいずれかに平均孔径0.01nm〜90nmの空孔を有する請求項18に記載の反射防止積層体。
【請求項20】
熱及び/又は電離放射線により酸及び/又はラジカルを発生する化合物が、下記の3つの条件を満たす化合物である請求項15〜19のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
電離放射線により酸及び又はラジカルを発生する ・・・(I)
分子量が300以上 ・・・(II)
最大吸収波長(λmax)が310〜450nm ・・・(III)
【請求項21】
オーバーコート層が、下記一般式(a)で示されるシランカップリング剤、及び/又は該シランカップリング剤の加水分解物及び縮合反応物を含むオーバーコート層用塗布組成物を塗設してなる層である請求項1〜20のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
一般式(a):(R−Si(X4−m
(但し、Xは、無置換のアルキル基、水酸基、加水分解可能な基の少なくとも1つである。Rは、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、エポキシ基、アルケニル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、イソシアネート基の少なくとも1つを有する置換基、mは1≦m≦3で示される整数である。)
【請求項22】
オーバーコート層の屈折率が、1.48〜1.65の範囲であり、かつ膜厚が0.5〜10μmの範囲である請求項1〜21のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項23】
微粒子が、有機系材料により形成されてなる微粒子である請求項2〜22のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項24】
微粒子の平均粒子径Rが、1.5μm以上7.0μm以下であり、かつ該微粒子の個数の90%以上において、該微粒子の粒径平均分布がR±0.5μmの範囲内にある請求項2〜23のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項25】
ハードコート性を有する層が、前記微粒子の平均粒径と異なる平均粒径を有する第二微粒子をさらに含有する請求項2〜24のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項26】
微粒子の平均粒子径をR(μm)とし、第二微粒子の平均粒子径をr(μm)とした場合に、下記式(IV):
0.25R≦r≦1.0R (IV)
を満たすものである、請求項2〜25のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項27】
有機系材料が、電離放射線硬化型樹脂であり、かつ第二微粒子が該有機系材料により形成されてなる微粒子である請求項25又は26に記載の反射防止積層体。
【請求項28】
反射防止積層体の内部のヘイズ値が80%以下である請求項1〜27のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項29】
ヘイズ値が2.0〜65.0(%)であり、60度グロス値が35〜98(%)であり、透過鮮明度の値が70〜350(%)であることを同時に満たすものである、請求項1〜28のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項30】
支持体とハードコート性を有する層との間に帯電防止層を更に有し、かつ前記ハードコート性を有する層が、通電性微粒子を含有し、反射防止積層体の最表面が通電性をもつ請求項1〜29のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項31】
反射防止積層体の表面抵抗値が、1.0×1013Ω/□以下である請求項1〜30のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項32】
ハードコート性を有する層、オーバーコート層、及び低屈折率層の少なくとも2層が、支持体の送出しから巻取りまでの間に、逐次連続塗布により形成されてなる請求項1〜31のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項33】
ハードコート性を有する層、オーバーコート層、及び低屈折率層の少なくとも2層が、1つの塗布装置で同時に重層塗布して形成されてなる請求項1〜32のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項34】
支持体が、25〜70μmの厚さのトリアセチルセルロースフィルムである請求項1〜33のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項35】
支持体が、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、及びシクロオレフィン系樹脂フィルムの群から選ばれる請求項1〜34のいずれか一項に記載の反射防止積層体。
【請求項36】
偏光膜と、該偏光膜の両側に設けられた保護フィルムとを有する偏光板であって、該保護フィルムの少なくとも一方が、請求項1〜35のいずれか一項に記載の反射防止積層体である偏光板。
【請求項37】
請求項1〜35のいずれか一項に記載の反射防止積層体、又は請求項36に記載の偏光板を、表示画面の視認側に有する画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−293307(P2007−293307A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−81882(P2007−81882)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】