説明

可動ルーバー面格子の遠隔操作装置

【課題】ルーバーの開閉操作を面格子から十分離れたところからでも容易に行うことができる可動ルーバー面格子の遠隔操作装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一つルーバー8の支軸部31側に回動部材15を固定し、回動部材15の両端側には夫々可撓性のガイドチューブ17,17内に挿入された一対の押し引き操作用ワイヤー16,16の夫々一端部16a,16aを連結し、両ワイヤー16,16の夫々他端部16b,16bにワイヤーターミナル18,18を取り付ける一方、任意の箇所に固定可能な操作台19には、回転操作ハンドル20と、両ワイヤーターミナル18,18を保持する一対の保持部材21,21と、回転操作ハンドル20の正逆回転運動を前記両保持部材21,21の交互往復運動に変換する運動変換機構22とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面格子周枠に軸架した多数のルーバーが連動して一斉に開閉するようになっている可動ルーバー面格子の遠隔操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
可動ルーバー面格子は、面格子周枠内に多数のルーバーを例えば横方向に並列して、各ルーバーの両端部を面格子周枠の縦枠に軸支し、これらのルーバーを、連動機構によって一斉に回動開閉するようにしたものである。
【0003】
そして、ルーバーを開閉させるために、回転操作ハンドルを面格子周枠の縦枠に取り付けると共に、この縦枠内にはハンドルの回転をルーバーの回転軸に伝える複数の歯車を配設している。また、ルーバーを一斉に開閉させるために、下記特許文献1に示すように、何れか一つのルーバーの端部に回転操作ハンドルを取り付けと共に、このハンドルと周枠の縦枠との間にルーバーを所要角度位置にロックするルーバーロック機構を介設したものである。
【特許文献1】特許第3242065号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の可動ルーバー面格子では、回転操作ハンドルを面格子周枠あるいはルーバーに設置しているから、ルーバーの開閉操作は、面格子に十分接近した位置でしか行えず、従って例えばキッチンの流し台の向こう側に出窓が設けてあって、その出窓に可動ルーバー面格子が設置されている場合は、流し台の手前側から出窓側の可動ルーバー面格子までは可なりの距離があるため、ハンドルの回転操作が非常にやり難くなる。
【0005】
本発明は、上記のような事情に鑑み、ルーバーの開閉操作を面格子から十分離れたところからでも容易に行うことができる可動ルーバー面格子の遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、面格子周枠7に軸架した多数のルーバー8が連動して一斉に回動開閉するようになっている可動ルーバー面格子2の遠隔操作装置14であって、
少なくとも一つルーバー8の支軸部31側に回動部材15を同心状に固定し、この回動部材15の両端側には夫々可撓性のガイドチューブ17,17内に挿入された所要長さの一対の押し引き操作用ワイヤー16,16の夫々一端部16a,16aを連結し、両ワイヤー16,16の夫々他端部16b,16bにワイヤーターミナル18,18を取り付ける一方、任意の箇所に固定可能な操作台19を設け、この操作台19には、回転操作ハンドル20と、両ワイヤーターミナル18,18を保持する一対の保持部材21,21と、回転操作ハンドル20の正逆回転運動を前記両保持部材21,21の交互往復運動に変換する運動変換機構22とを設け、しかして回転操作ハンドル20を正逆回動操作することにより、両押し引き操作用ワイヤー16,16を交互に押し引き操作して、各ルーバー8を回動開閉させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1に記載の可動ルーバー面格子2の遠隔操作装置14において、前記運動変換機構22は、操作台19に軸支した回転操作ハンドル20の基軸部20aに同軸にウォーム23を設け、このウォーム23に噛合するウォームギヤ24を操作台19に軸支し、このウォームギヤ24から一体に延設したアーム43の先端部と、操作台19に中心部を軸支した回動部材44の所要部とを連杆45で枢支連結し、回動部材44には中心部を挟んでその両側に前記一対の保持部材21,21を平行に固定し、しかして回転操作ハンドル20の正逆回転により、両保持部材21,21を交互に往復移動させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、押し引き操作用ワイヤー16,16及びこれを挿入するガイドチューブ17,17を必要な長さに十分長く設定できるため、ルーバー8の開閉操作を可動ルーバー面格子2から十分離れたところからでも容易に行うことができる。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、運動変換機構22の部品点数が少なく、その構成が簡単となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) はルーバーが閉じて面格子が閉鎖位置にある状態を室外側から見た正面図、(b) は(a) のX−X線拡大断面図であるが、面格子のルーバーが開いた状態(水平姿勢にある)を示す。また、図2は図1の(a) のY−Y線拡大断面図、図3は図1の(a) のZ−Z線拡大断面図である。これらの図において、1は建物の窓開口部で、この窓開口部1内の室外側には可動ルーバー面格子2が配設されている。3は窓開口部1内の室内側に固定された金属製の固定枠で、この固定枠3自体が、例えば引き違い障子を嵌装するサッシ枠となる場合もあるし、またこの固定枠3にサッシ枠が取り付けられる場合もある。
【0011】
可動ルーバー面格子2は、左右縦枠4,4と上下横枠5,6とからなる面格子周枠7を有し、この面格子周枠7内に水平方向に延びる多数の横長ルーバー8が上下多段状に配設されている。前記固定枠3は、図1の(b) 及び図2に示すように、左右縦材3a,3a、上横材3b及び下横材(図示省略)とからなるもので、左右縦材3a,3a内の上端部には面格子取付用のブラケット9,9(図7参照)が取り付けられていて、両ブラケット9,9の先端部に面格子周枠7の左右縦枠4,4の上端部が夫々枢支軸10,10によって枢着され、それにより面格子2は、面格子周枠7の上辺側に位置する両枢支軸10,10を中心に室外側へ回動開放できるようになっている。
【0012】
尚、面格子周枠7の左右各縦枠4は、図1の(b) に示すように断面コ字状に形成されていて、内側に内側板4oが係嵌されているが、図2及び図3は、図面が複雑化するため、内側板4oを取り外した状態で示している。また、この内側板4oは図4に仮想線で示している。
【0013】
そして、面格子2と、窓開口部1の室内側に設けられた固定枠3との間には、面格子2を、窓開口部1が開放される開放位置と窓開口部1が閉鎖される閉鎖位置とに自動的に開閉する面格子開閉手段11が介設され、この面格子開閉手段11は、図7に示すように、固定枠3の左右各縦材3aに沿って配設されたもので、固定枠3の縦材3aと面格子2との間に介装されたリンク機構12と、このリンク機構12を面格子2の閉鎖位置に対応する折畳位置と面格子2の開放位置に対応する展開位置とに往復駆動する直動式往復駆動手段としてのリニアアクチュエータ13とから構成される。このリニアアクチュエータ13は例えば電動式のリニアアクチュエータである。
【0014】
各ルーバー8は、図2〜図4に示すように、横断面全体が概略S字形状でその中央部の横断面が概略楕円形の中空状に形成されたアルミ合金の押出型材からなるもので、その楕円形中空部25は隔壁部26を介して両側の断面略三角形中空部25a,25aに分割され、隔壁部26にはビスポケット27がルーバー8の全長にわたって形成されている。
【0015】
また図4に示すように、各ルーバー8の両端部には合成樹脂により一体成形された端部キャップ28が夫々取り付けられ、各端部キャップ28は、ルーバー8の端面の中空部25を覆うキャップ本体29の内端側に、中空部25の両側三角形中空部25a,25aに嵌合される一対の嵌合凸部30,30を突設すると共に、キャップ本体29の外端側には、面格子周枠7の縦枠4の内側板4oに設けた軸孔34に回転自在に支持される支軸部31と、この支軸部31の外端側に支軸部31よりも径小の角軸部32とを同軸に形成し、更に支軸部31、角軸部32及びキャップ本体29の軸芯を貫通するビス挿通孔33を設けてなるものである。
【0016】
各ルーバー8を面格子周枠7の左右縦枠4,4に取り付けるには、ルーバー8の両端部に端部キャップ28,28を取り付けた後、両端部キャップ28,28の支軸部31,31を縦枠4,4の内側板4o,4oにの軸孔34,34に夫々挿通することによって、ルーバー8を左右縦枠4,4に回転自在に軸架する。この後、各ルーバー8の一端側の端部キャップ28の角軸部32に、クランクアーム35の一端側に設けた角孔36を嵌合し、この角孔36の反対側端部のビス挿通孔37から挿通したビス38を、端部キャップ28のビス挿通孔33を通じてルーバー8のビスポケット27にねじ込むことによって、端部キャップ28をルーバー8に固定すると共に、クランクアーム35を端部キャップ28に固定する。
【0017】
上記のように各ルーバー8の一端側の端部キャップ28にクランクアーム35を取付固定した後、各クランクアーム35の先端側に突設してある縮径可能な割りピン39を連杆40のピン孔40aに嵌め込むことにより、各ルーバー8をクランクアーム35を介して連動連結し、これにより各ルーバー8が連動して一斉に回動開閉し得る状態となり、この状態を図2に示す。
【0018】
各ルーバー8の他端側では、図3に示すように、例えば最上段のルーバー8の端部キャップ28の支軸部31と同軸にある角軸部32と、最上段から4段目のルーバー8の端部キャップ28の支軸部31と同軸にある角軸部32とに夫々円板状の回動部材15を同心状に取付け固定し、これら2つの回動部材15,15を連杆42,42によって連動連結する。尚、この実施形態では、回動部材15は円板状としているが、円板状体に限らず、矩形状や帯板状に形成し、その矩形状体や帯板状体の長手方向中心部を前記角軸部32に取付け固定すればよい。また、この実施形態では回動部材15を二つのルーバー8に設けているが、この回動部材15は、ルーバー8の数が比較的少ない場合は一つのルーバー8にのみ設けてもよい。
【0019】
次に、可動ルーバー面格子8の開閉を遠隔操作する可動ルーバー面格子の遠隔操作装置14について図3、図5及び図6を参照しながら説明すれば、この遠隔操作装置14は、上記のように最上段のルーバー8の端部キャップ28の支軸部31と同軸にある角軸部32と、最上段から4段目のルーバー8の端部キャップ28の支軸部31と同軸にある角軸部32とに夫々円板状の回動部材15を同心状に取付け固定し、そして上段側回動部材15の両端側、つまりこの場合は連杆42,42の上端部に、夫々可撓性のガイドチューブ17,17内に挿入された所要長さの一対の押し引き操作用ワイヤー16,16の夫々一端部16a,16aを連結し、両ワイヤー16,16の夫々他端部16b,16bにワイヤーターミナル18,18を取り付ける一方、任意の箇所に固定可能な操作台19を設け、この操作台19には、回転操作ハンドル20と、両ワイヤーターミナル18,18を保持する一対の保持部材21,21と、回転操作ハンドル20の正逆回転運動を前記両保持部材21,21の交互往復運動に変換する運動変換機構22とを設け、回転操作ハンドル20を正逆回動操作することによって、両押し引き操作用ワイヤー16,16を交互に押し引き操作して、各ルーバー8を回動開閉させるようにしたものである。
【0020】
運動変換機構22は、図5及び図6に示すように、操作台19に軸支した回転操作ハンドル20の基軸部20aに同軸にウォーム23を形成し、このウォーム23に噛合する扇形のウォームギヤ24を操作台19に軸支し、この扇形ウォームギヤ24から一体に延設したアーム43の先端部と、操作台19に中心部を枢軸50によって軸支した円板状の回動部材44の所要部とを連杆52によって枢支連結し、回動部材44には中心部を挟んでその両側に前記一対の保持部材21,21を平行に固定し、しかして回転操作ハンドル20の正逆回転により、両保持部材21,21を交互に往復移動させるようにしたものである。尚、この実施形態では、回動部材44は円板状となっているが、円板状体に限らず、矩形状や帯板状に形成し、その矩形状体や帯板状体の長手方向中心部を操作台19に枢軸50で軸支すればよい。
【0021】
ワイヤーターミナル18は外周面に雄ねじ18aを形成した円筒部材からなるもので、この円筒部材18に一端側から各押し引き操作用ワイヤー16の他端部16bを挿通し、このワイヤー16の挿通端部を円筒部材18の他端側に固着し、その固着部を18bで示す。また、保持部材21は、横断方向に貫設された貫通孔21aを有する円柱部材からなるもので、回動部材44の枢軸50を挟んでその両側対向位置に固定されて、この保持部材21の貫通孔21aをワイヤーターミナル18が貫通し、このワイヤーターミナル18に螺合された一対のロックナット45,45によって、ワイヤーターミナル18が所要位置に固定されるようになっている。
【0022】
一対の押し引き操作用ワイヤー16,16は、図3に示すように、固定枠3の上横材3bに室内外方向に貫設された貫通孔46に挿通され、ワイヤー16の一端部16a側は、面格子周枠7の上横枠5に上下方向に貫設された貫通孔47を貫通して、片方の縦枠4内に挿入され、上段側回動部材15に取り付けられている。また、一対の押し引き操作用ワイヤー16,16は、必要な箇所で連結具48によって連結することができる。また、両ワイヤー16,16を挿通しているガイドチューブ17,17は、適当箇所を結束具49で結束するのが好ましい。
【0023】
上記のように構成される可動ルーバー面格子2の遠隔操作装置14の使用にあたって、図6に示される回転操作ハンドル20を矢印aの方向に回転させると、ウォーム23及び扇形のウォームギヤ24を介してアーム43が矢印aの方向に揺動するのに伴い、連杆52を介して回動部材44が枢軸50を中心に矢印aの方向に回動し、これによって図6の上側の押し引き操作用ワイヤー16は押されてガイドチューブ17内を矢印a方向に移動すると同時に、下側の押し引き操作用ワイヤー16は引っ張られてガイドチューブ17内を矢印a方向に移動する。これにより、図3に示す押し引き操作用ワイヤー16,16のうちの一方の押し引き操作用ワイヤー16の端部16aが左側の連杆42を下方へ押動すると同時に、他方の押し引き操作用ワイヤー16の端部16aが右側の連杆42を引き上げることになって、図3に実線で示す閉鎖位置にある各ルーバー8を、仮想線で示す開放位置に回動開放させる。
【0024】
しかして、各ルーバー8が図3の仮想線で示す開放位置にある状態から、図6に示される回転操作ハンドル20を矢印bの方向に回転させると、ウォーム23及び扇形のウォームギヤ24を介してアーム43が矢印b方向に揺動するのに伴い、連杆45を介して回動部材44が矢印bの方向に回動し、これによって図6の上側の押し引き操作用ワイヤー16は引っ張られてガイドチューブ17内を矢印b方向に移動すると同時に、下側の押し引き操作用ワイヤー16は押されてガイドチューブ17内を矢印b方向に移動し、これにより図3に示す押し引き操作用ワイヤー16,16のうちの一方の押し引き操作用ワイヤー16の端部16aが左側の連杆42を引き上げると同時に、他方の押し引き操作用ワイヤー16の端部16aが右側の連杆42を押動することになって、図6の仮想線で示す開放位置にある各ルーバー8を、実線で示す閉鎖位置に回動閉鎖させる。
【0025】
また、この遠隔操作装置14の使用にあたり、操作台19は建物室内の所要箇所に、例えば室内壁面、柱等にビス等の適当な固定具によって固定する。また図3に示すように、ガイドチューブ17,17に挿入した押し引き操作用ワイヤー16,16の一端部16a,16a側を面格子周枠7の上横枠5に設けた貫通孔47に挿通した後、ガイドチューブ17,17を固定部材51を介して上横枠5に固定する。また、図3に示す連結具48もビス等の適当な固定具で固定枠3等の所要箇所に固定する。
【0026】
この遠隔操作装置14を使用すれば、押し引き操作用ワイヤー16,16及びこれを挿入するガイドチューブ17,17を必要な長さに十分長く設定できるため、例えばキッチンの流し台の向こう側に出窓が設けてあって、その出窓に可動ルーバー面格子2を設置した場合でも、流し台の手前側の操作し易い箇所に操作台19を設置することにより、ルーバー8の開閉操作を容易に行うことができる。
【0027】
尚、図7に示す面格子開閉手段11のリンク機構12は、一端部が固定枠3の各縦材3a内に取り付けられた取付部材54にピン55で枢着されたリンク12aと、一端部が面格子2の縦枠4に取り付けられた取付部材56にピン57で枢着されたリンク12bとからなるもので、両リンク12a,12bの他端部どうしがピン58で枢着されている。リニアアクチュエータ13は、可動体13bが円筒状本体13aに対し軸方向に伸縮するように往復移動するもので、円筒状本体13aの基端部は、固定枠3の縦材3a内に取り付けられた取付部材59にピン60によって枢着され、可動体13bの先端部がリンク機構12の両リンク12a,12bの夫々他端部と共に前記ピン58で枢着されている。
【0028】
この面格子開閉手段11の動作について説明すると、図7の実線で示すように可動ルーバー面格子2が閉鎖位置にある時は、リンク機構12及びリニアアクチュエータ13は、固定枠3の縦材3aの中に納まるように折り畳まれた状態なっている。しかして、この状態からリニアアクチュエータ13の可動体13bが伸張作動すると、同図の仮想線で示すように、リンク機構12が折畳位置から開放位置へと展開して面格子2を開放することになり、またリニアアクチュエータ13の可動体13bが収縮作動すると、リンク機構12が開放位置から折り畳まれてリニアアクチュエータ13と共に縦材3aの中に収納され、面格子2を閉鎖することになる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】(a) はルーバーが閉じて面格子が閉鎖位置にある状態を室外側から見た正面図、(b) は(a) のX−X線拡大断面図である。
【図2】図1の(a) のY−Y線拡大断面図である。
【図3】図1の(a) のZ−Z線拡大断面図である。
【図4】ルーバー、端部キャップ、クランクアーム及び連杆を示す斜視図である。
【図5】遠隔操作装置の操作台部分を示す斜視図である。
【図6】同遠隔操作装置の操作台部分の正面図である。
【図7】図1の(b) のZ−Z線断面図である。
【符号の説明】
【0030】
7 面格子周枠
8 ルーバー
15 回動部材
16 押し引き操作用ワイヤー
17 ガイドチューブ
18 ワイヤーターミナル
19 操作台
20 回転操作ハンドル
21 保持部材
22 運動変換機構
31 支軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面格子周枠に軸架した多数のルーバーが連動して一斉に回動開閉するようになっている可動ルーバー面格子の遠隔操作装置であって、
少なくとも一つルーバーの支軸部側に回動部材を同心状に固定し、この回動部材の両端側には夫々可撓性のガイドチューブ内に挿入された所要長さの一対の押し引き操作用ワイヤーの夫々一端部を連結し、両ワイヤーの夫々他端部にワイヤーターミナルを取り付ける一方、任意の箇所に固定可能な操作台を設け、この操作台には、回転操作ハンドルと、両ワイヤーターミナルを保持する一対の保持部材と、回転操作ハンドルの正逆回転運動を前記両保持部材の交互往復運動に変換する運動変換機構とを設け、しかして回転操作ハンドルを正逆回動操作することにより、両押し引き操作用ワイヤーを交互に押し引き操作して、各ルーバーを回動開閉させるようにした可動ルーバー面格子の遠隔操作装置。
【請求項2】
前記運動変換機構は、操作台に軸支した回転操作ハンドルの基軸部に同軸にウォームを設け、このウォームに噛合するウォームギヤを操作台に軸支し、このウォームギヤから一体に延設したアームの先端部と、操作台に中心部を軸支した回動部材の所要部とを連杆で枢支連結し、回動部材には中心部を挟んでその両側に前記一対の保持部材を平行に固定し、しかして回転操作ハンドルの正逆回転により、両保持部材を交互に往復移動させるようにした請求項1に記載の可動ルーバー面格子の遠隔操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−1643(P2010−1643A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160761(P2008−160761)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(390040800)株式会社ナカムラ (23)
【Fターム(参考)】