説明

台紙なしラベルおよび台紙なしラベルの製造方法

【課題】台紙となっていた部分をラミネートとして使用するラベルであって貼付対象製品にラベルを貼付後に、セパレートの廃棄処分が不要で、しかも従来に比較しセパレートを使用しない分コスト低減に繋がる台紙なしラベルおよび台紙なしラベルの製造方法を提供する。
【課題手段】完成したロール状ラベル1は最も上の表面層がラミネートを構成するPETセパレート11である。その下側にPETセパレート11を接着するUV接着剤(またはUV粘着剤)16の層,文字や絵などを印刷した印刷インキ15の層,密着性を良好にするAC(アンカーコート)剤14の層,OPP印刷基材13および貼付対象物である製品に貼り付けるためのアクリル系粘着剤12を積層して構成されている。貼付対象物である製品にラベルを貼り付けるためにロール状ラベル1の積層部分を剥がし、切断して使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原反(OPP(オリエンテッドポリプロピレン)など)に印刷を施し印刷面をラミネートした台紙なしラベル、さらに詳しくいえばラベル台紙(セパレート)を表面ラミネート材として使用する台紙なしラベルおよび台紙なしラベルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
絵柄や文字などが印刷されラミネートされたラベルは貼付すべき製品に貼られて実施されている。
図6は従来のラベルの構造の一例を説明するための図である。
ロールラベル紙31には多数のラベル39が形成されている。PET(ポリエチレンテレフタレート)材のセパレート(台紙)(厚さ38μm)32の表面にラベル39が並んでおり、これらを剥がして製品にシール粘着剤33で貼付するようになっている。
【0003】
ラベル39は最下層を構成するシール粘着剤33,印刷基材となるOPP(オリエンテッドポリプロピレン)材(厚さ50μm)34,密着性を良くするためのAC剤(アンカーコート剤)35,文字や絵などの印刷インキ36,ラミ粘着剤37,インキ面を保護するラミネートとなるOPP材(厚さ20μm)38より構成されている。
この従来のラベル構造はロールラベル紙31からラベルを剥がして製品に貼付した後、PETセパレート(厚さ38μm)32が残り、残ったセパレート(台紙)32を処分するものである。
【0004】
この種のラミネートを施したラベルの構造の従来例として特許文献1〜4が存在する。 特許文献1はラベル連続体を製造するための製造方法であり、工程シート(剥離紙)が最後に除去されてロール状の剥離紙なしのラベル連続体が形成されたものである。
【0005】
特許文献2はプリンタに装填して印字を行うとともに、台紙なしラベルを形成する台紙なしラベル原紙およびその印字発行装置を開示している。透明基材,剥離剤層,表示部とからなる表示シートが粘着剤層と分離可能に構成されている。
【0006】
特許文献3はラベル製造においてセパレータを一層省略できることが特徴で、印刷層の表面に、紫外線硬化型接着剤層を介して透明フィルムがラミネートされた構造である。
【0007】
特許文献4は剥離シートがある包装用ラベルであり、基質(ポリプロピレン等)の上に接着剤またはニスを用いて貼着された透明不織フィルム(ポリプロピレンまたはポリエチレン繊維等)を通して基質上の印刷が見えるような構成のラベルである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3806455号公報
【特許文献2】特許第3886108号公報
【特許文献3】特開平10−305531号公報
【特許文献4】特開平11−338351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来は上述したように、完成したラベルは、台紙としてPETセパレートの上にシール粘着剤でラミネートされた絵や文字などを印刷したOPP印刷基材が貼り付けられた構造であった。
ラベルを製品に貼り付けた後にPETセパレートが残るのは、ラベル使用側にとっては廃棄処理をしなければならない。そのため、コスト低減化が実現でき、廃棄処理の手間がかかることのないPETセパレート(台紙)のないラベルの実現が要請されている。
【0010】
特許文献1は最終的にロール状の剥離紙なしラベル連続体が形成されているが、そのラベルの構造に感熱発色層を保護する保護層などを有し、台紙を剥がしたとき、図6に示すような構造のラベルではない。また、特許文献2はその構造の要素としてホットメルト層を含むものである。さらに特許文献3,4はセパレートが存在した状態で、ラベルをセパレートから剥がし、貼付対象物の製品に貼り付ける構造である。
【0011】
本発明の目的は、台紙(セパレート)となっていた部分をラミネータとして使用するラベルであって、貼付対象製品にラベルを貼付後に、セパレートの廃棄処分が不要で、しかも従来に比較してセパレートを使用しない分、コスト低減に繋がる台紙なしラベルを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記台紙なしラベルを製造する製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の台紙なしラベルは、ラミネートとしてのセパレートと、前記セパレートを貼付するための接着剤または粘着剤と、文字や絵の印刷インキの層と、密着性を良好にするアンカーコート剤と、印刷基材と、貼付すべき対象物に貼付するためのアクリル系粘着剤とを積層してなるロール状ラベルであり、前記アンカーコート剤と、印刷基材と、アクリル系粘着剤と、セパレートとがこの順序で積層されたロール状原反を用意し、該ロール状原反のアンカーコート剤の上から印刷インキにより文字や絵を印刷し、印刷インキの上に接着剤または粘着剤を施し、巻き取ることにより印刷ロール状原反を形成し、前記印刷ロール状原反の、接着剤または粘着剤,印刷インキ,アンカーコート剤および印刷基材よりなる層の外周の1周分を除くことにより、セパレートを台紙の材料からラミネート材に機能させるロール状ラベルとすることを特徴とする。
本発明による請求項2記載の台紙なしラベルは請求項1記載の発明において前記接着剤または粘着剤はUV接着剤またはUV粘着剤であり、前記印刷インキはUV硬化型のUVインキであることを特徴とする。
本発明による請求項3記載の台紙なしラベルは請求項1または2記載の発明において前記印刷基材はオリエンテッドポリプロピレン材であることを特徴とする。
本発明による請求項4記載の台紙なしラベルは請求項1または2記載の発明において前記セパレートはポリエチレンテレフタレート材またはオリエンテッドポリプロピレン材であることを特徴とする。
本発明による請求項5記載の台紙なしラベルの製造方法は、前記アンカーコート剤と、印刷基材と、アクリル系粘着剤と、セパレートとがこの順序で積層されたロール状原反のアンカーコート剤の上から印刷インキにより文字や絵を印刷する工程と、印刷インキの上に接着剤または粘着剤を施して巻き取り、印刷ロール状原反を形成する工程と、前記印刷ロール状原反の、接着剤または粘着剤,印刷インキ,アンカーコート剤および印刷基材よりなる層の外周の1周分を除く工程とからなり、ラミネートとしてのセパレート,前記セパレートを貼付するための接着剤または粘着剤,文字や絵の印刷インキの層,密着性を良好にするアンカーコート剤,印刷基材,および貼付すべき対象物に貼付するためのアクリル系粘着剤をこの順序で積層したロール状ラベルを形成することを特徴とする。
本発明による請求項6記載の台紙なしラベルの製造方法は、請求項5記載の発明において前記印刷する工程は、前記ロール状原反の上に各色ユニットで印刷し、各色ユニットはインキ供給用のロールが、その外周面に多数の凹部を有し、該凹部にインキを満たし、文字等の印刷面を有する版にインキを補充するフレキソ印刷で印刷することを特徴とする。
本発明による請求項7記載の台紙なしラベルの製造方法は、請求項5記載の発明において前記印刷する工程は、前記ロール状原反の上に各色ユニットで印刷し、各色ユニットは多数のロールを介してインキを運び、多数のロールで受け渡しすることによりインキを練って文字等の印刷面を有する版にインキを補充する凸版輪転印刷で印刷することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記構成によれば、ロール状ラベルを製品として使用する場合、台紙(PETセパレート)となる部分がラミネートとして機能するため、本来、残ったPETセパレートを捨てることなく利用できるため、廃棄する手間がなくなり、PETセパレートを捨てない分コスト低減に繋がる。また、従来の構造のものに比較し、その印刷工程の変更部分は最小限になるため、構成変更による設備投資のリスクが低い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による台紙なしラベルの構造を示すロール状にしたラベルを説明するための図である。
【図2】本発明による台紙なしラベルの製造工程を説明するための図である。
【図3】本発明による台紙なしラベルの製造工程において文字や絵のインキを印刷した状態を示す図である。
【図4】本発明による台紙なしラベルの製造最終工程として図3の印刷ロール状原反から最外周一周分を剥がしカットする工程を説明するための図である。
【図5A】原反となるロールにロゴや絵などを印刷する手順を説明するための図である。
【図5B】フレキソ印刷の各色を印刷するユニットの内部構成を説明するための図である。
【図5C】アニロックスロールの外周付近の構造を示す部分拡大図である。
【図5D】OPP面にUV硬化のインキが印刷された状態を示す図である。
【図5E】凸版輪転で各色を印刷するユニットの内部構成を説明するための図である。
【図6】従来のラベルの構造の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面等を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による台紙なしラベルの構造を示すロール状にしたラベルを説明するための図である。
完成したロール状ラベル1は最も上の表面層がラミネートを構成するPET(ポリエチレンテレフタレート)セパレート(厚さ38μm)11である。その下側にPETセパレート11を接着するUV接着剤(またはUV粘着剤)16の層,文字や絵などを印刷した印刷インキ15の層,密着性を良好にするAC(アンカーコート)剤14の層,OPP(オリエンテッドポリプロピレン)印刷基材(厚さ50μm)13および製品である貼付対象物に貼り付けるためのアクリル系粘着剤12を積層して構成されている。
PETセパレート11はシリコンコート面を表面に有するポリエチレンテレフタレートフィルムまたはPETフィルムであり、アクリル系粘着剤はアクリル系が主成分の粘着剤である。
貼付対象物である製品にラベルを貼り付けるためにロール状ラベル1の積層部分を剥がし、切断して使用することとなる。
【0016】
図2は本発明による台紙なしラベルの製造工程を説明するための図である。
(a)のロール状原反10はAC剤14,OPP印刷基材13,アクリル系粘着剤12およびPETセパレート11が上から積層されたものである(図2(b))。
このロール状原反10は引き出され、AC剤14の上に文字や絵などの印刷がなされて図2(c)に示すように印刷インキ15が印刷される。
つぎの工程では印刷インキ15の上にUV接着剤(またはUV粘着剤)16が塗られ、図2(d)に示すようなUV接着剤(またはUV粘着剤)16,印刷インキ15,AC剤14,OPP印刷基材13,アクリル系粘着剤12およびPETセパレート11の積層体が形成される。
【0017】
図3は本発明による台紙なしラベルの製造工程において文字や絵のインキを印刷した状態を示す図である。
UV接着剤(またはUV粘着剤)16,印刷インキ15,AC剤14,OPP印刷基材13,アクリル系粘着剤12およびPETセパレート11の積層体が巻き取られ印刷ロール状原反20が形成される。
【0018】
図4は本発明による台紙なしラベルの製造最終工程として図3の印刷ロール状原反から最外周一周分を剥がしカットする工程を説明するための図である。
図3の印刷ロール状原反20のUV接着剤(またはUV粘着剤)16,印刷インキ15,AC剤14,OPP印刷基材13およびアクリル系粘着剤12の積層部分について最外周の1周分を捲り、カットする(図4(1))。これによりUV接着剤(またはUV粘着剤)16によりOPP印刷基材13の印刷面とPETセパレート11がくっついた状態でPETセパレート11の表面が露出する(図4(2))。
従来はPETセパレートはラベルを製品に使用した場合、台紙として残る部分であるが、この発明ではPETセパレートはラミネートの上紙として利用することとなる(図4(3))。
【0019】
図5A〜図5Dは本発明によるロール状ラベルを製造するときの印刷工程の詳細を説明するための図で、図5Aは原反となるロールに文字やロゴ,絵などを印刷する手順を説明するための図、図5Bはフレキソ印刷の各色を印刷するユニットの内部構成を説明するための図、図5Cはアニロックスロールの外周付近の構造を示す部分拡大図、図5DはOPP面にUV硬化のインキが印刷された状態を示す図である。
図5Aにおいてロール状原反10が引き出され、原反10aに沿って経路中に白色のインキを印刷する白色ユニット40A,黄色のインキを印刷する黄色ユニット40B,赤色のインキを印刷する赤色ユニット40C,青色のインキを印刷する青色ユニット40Dおよび文字などの黒色のインキを印刷する黒色ユニット40Eが配置されている。なお、黒色ユニット40Eで黒色インキを印刷した後の工程で、UV接着剤(またはUV粘着剤)16を塗るユニット(図示されていない)が配置される。
【0020】
図5Bにおいて、フレキソ印刷は印刷工程と乾燥工程から構成される。
インキパン23にUV硬化型のUVインキ24が充填されている。このインキ24にアニロックスロール(凹版)22の一部が浸かっており、アニロックスロール(凹版)22の回転によりアニロックスロール(凹版)22の外周面に補充されたインキは文字等の印刷面26aを有する版26に転移される。
アニロックスロール(凹版)22はクロムやセラミックでメッキ,コートされた金属のシリンダの表面にセルと呼ばれる小さな孔が規則正しく並んだものである。
アニロックスロール(凹版)22の外周面は図5Cに示すように多数の凹部22aを有し、この凹部22aにインキパン23のUVインキ24aが満たされ運ばれる。このとき凹部22a以外の部分にもインキが付いて運ばれるが、刃で構成されているドクター25により剃り落とされ、均質化した状態でUVインキが版26に運ばれる。
【0021】
回転している版26の文字等印刷面26aにUVインキが転移されると、版26は送られてくる原反10aに印刷を行う。印刷は押えロール27の外周面で受けて行われる。
印刷面に印刷されるUVインキは、顔料42a(色粒子),硬化を開始させる反応開始剤42b,モノマー42c,オリゴマー(比較的少数のモノマーが結合した重合体)42dより構成されており、印刷面は図5Dに示すようになる。
このように印刷された原反10aは乾燥工程に送られ、印刷面はUVランプ28に照射される。照射により反応開始剤42bがUV硬化の反応を開始し、印刷面がUV硬化する。
【0022】
このように各色ユニットで印刷された後、図示しないUV接着剤(またはUV粘着剤)16を塗るユニットに送られ、UV接着剤(またはUV粘着剤)が塗布される。UV接着剤(またはUV粘着剤)を塗布するユニットの構成は、基本的には印刷のユニット40と同じであるが、インキパン23にはUV接着剤(またはUV粘着剤)が充填されており、UV接着剤(またはUV粘着剤)を搬送するロールの外周は凹版ではなく、平らな面となっている。
【0023】
図5Eは、凸版輪転で各色を印刷するユニットの内部構成を説明するための図である。 この実施の形態は印刷ユニットをフレキソ印刷(凹版)ではなく凸版印刷器材で構成したものである。
フレキソ印刷で使用した符号と同じ符号を付した部分は同機能を果たし基本的構成は同じであるが、UVインキ24を外周面に補充したロール30に対し多数のロール29a〜29dを介して版26に送る構成が異なっている。多数のロール29a〜29dを介在してUVインキ24を送ることにより、UVインキは十分練られた状態で版26に供給される。
【0024】
以上の実施形態につき本発明の範囲内で種々の変形を施すことができる。例えば、接着剤としてUV接着剤を用いているが、通常の熱硬化などの接着剤を用いることができる。 また、OPP印刷基材を用いているが、他のプラスチック系の印刷基材を用いても良い。さらに台紙すなわちラミネートとしてPETを用いているが、材質は、PETに限られるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0025】
貼付対象物である製品に、印刷されたラベルを貼り付けるためのロール状ラベルである。
【符号の説明】
【0026】
1 ロール状ラベル
10 ロール状原反
10a 原反
11 PET(ポリエチレンテレフタレート)セパレート
12 アクリル系粘着剤
13 OPP(オリエンテッドポリプロピレン)印刷基材
14 AC(アンカーコート)剤
15 印刷インキ
16 UV接着剤(またはUV粘着剤)
20 印刷ロール状原反
22 アニロックスロール(凹版)
22a 凹部
23 インキパン
24 UVインキ
25 ドクター(刃)
26 版
26a 文字等印刷面
27 押えロール
28 UVランプ
29a〜29d,30 ロール
40 ユニット
40A 白色ユニット
40B 黄色ユニット
40C 赤色ユニット
40D 青色ユニット
40E 黒色ユニット
42a 顔料(色粒子)
42b 反応開始剤
42c モノマー
42d オリゴマー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラミネートとしてのセパレートと、
前記セパレートを貼付するための接着剤または粘着剤と、
文字や絵の印刷インキの層と、
密着性を良好にするアンカーコート剤と、
印刷基材と、
貼付すべき対象物に貼付するためのアクリル系粘着剤と、
を積層してなるロール状ラベルであり、
前記アンカーコート剤と、印刷基材と、アクリル系粘着剤と、セパレートとがこの順序で積層されたロール状原反を用意し、該ロール状原反のアンカーコート剤の上から印刷インキにより文字や絵を印刷し、印刷インキの上に接着剤または粘着剤を施し、巻き取ることにより印刷ロール状原反を形成し、前記印刷ロール状原反の、接着剤または粘着剤,印刷インキ,アンカーコート剤および印刷基材よりなる層の外周の1周分を除くことにより、セパレートを台紙の材料からラミネート材に機能させるロール状ラベルとすることを特徴とする台紙なしラベル。
【請求項2】
前記接着剤または粘着剤はUV接着剤またはUV粘着剤であり、
前記印刷インキはUV硬化型のUVインキであることを特徴とする請求項1記載の台紙なしラベル。
【請求項3】
前記印刷基材はオリエンテッドポリプロピレン材であることを特徴とする請求項1または2記載の台紙なしラベル。
【請求項4】
前記セパレートはポリエチレンテレフタレート材またはオリエンテッドポリプロピレン材であることを特徴とする請求項1または2記載の台紙なしラベル。
【請求項5】
前記アンカーコート剤と、印刷基材と、アクリル系粘着剤と、セパレートとがこの順序で積層されたロール状原反のアンカーコート剤の上から印刷インキにより文字や絵を印刷する工程と、
印刷インキの上に接着剤または粘着剤を施して巻き取り、印刷ロール状原反を形成する工程と、
前記印刷ロール状原反の、接着剤または粘着剤,印刷インキ,アンカーコート剤および印刷基材よりなる層の外周の1周分を除く工程とからなり、
ラミネートとしてのセパレート,前記セパレートを貼付するための接着剤または粘着剤,文字や絵の印刷インキの層,密着性を良好にするアンカーコート剤,印刷基材,および貼付すべき対象物に貼付するためのアクリル系粘着剤をこの順序で積層したロール状ラベルを形成することを特徴とする台紙なしラベルの製造方法。
【請求項6】
前記印刷する工程は、前記ロール状原反の上に各色ユニットで印刷し、
各色ユニットはインキ供給用のロールが、その外周面に多数の凹部を有し、該凹部にインキを満たし、文字等の印刷面を有する版にインキを補充するフレキソ印刷で印刷することを特徴とする請求項5記載の台紙なしラベルの製造方法。
【請求項7】
前記印刷する工程は、前記ロール状原反の上に各色ユニットで印刷し、
各色ユニットは多数のロールを介してインキを運び、多数のロールで受け渡しすることによりインキを練って文字等の印刷面を有する版にインキを補充する凸版輪転印刷で印刷することを特徴とする請求項5記載の台紙なしラベルの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図5E】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−227215(P2011−227215A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95636(P2010−95636)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(000239563)福島印刷工業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】