説明

周辺機器、その制御方法及びプログラム

【課題】電源を有する周辺機器の省電力効果を向上させる。
【解決手段】ホスト機器60と接続し通信を行うデジタルカメラ60において、ホスト機器60からサスペンド状態への移行が指示された場合に、破線35内のメインシステム部分への電源供給を停止させる。一方で、ホスト機器60からの復帰信号を検知するレジューム監視部26に対してはホスト機器60からUSBケーブル50を介して電源供給し、サスペンド状態においても動作させる。そして、レジューム監視部26が復帰信号を検知した場合に、メインシステム部分への電源供給を再開するようにする。これにより、サスペンド状態において省電力化を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばUSBでホストと接続する周辺機器の省電力化を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
PC(パーソナルコンピュータ)にその周辺機器を接続する方法として、近年、USB(Universal Serial Bus)が実用化された。
【0003】
USBは、パーソナルコンピュータと複数の周辺機器との間をシリアル通信で接続するものであり、複数の機能を有している。USBが有する機能としては、プラグアンドプレイ(周辺機器を新たに接続したり取り外したりする場合に自動的に接続関係を認識する機能)、ホットインサーション(電源を入れたまま接続及び取り外しができる機能)、活線挿抜機能、電源供給機能等がある。このような機能により、USBでは、ユーザが接続の際にアドレス及びID番号等の設定について煩わされることが無いよう考慮されている。
【0004】
USBでは、VBUSと称される5V電源線、GND線、並びに、D+及びD−という2本の信号線の合計4本の配線を専用コネクタで着脱する。電源線で供給できる電流値には限界があり、USBの規格上は100mA〜500mAに制限されている。
またUSBでは、ホスト機器の命令により周辺機器がサスペンド状態にならなければいけないと定義されており、このサスペンド状態では、VBUSからの電流消費は500μAと小さくしなくてはならない。また、サスペンド状態からの復帰に際しては、ホスト機器からレジューム命令が発行される。
【0005】
このようなUSBに関連する技術としては、例えば特許文献1に、ホスト機器との通信接続を自在に管理することによって、低消費電力を実現する技術が開示されている。この技術では、一定時間通信が行われないとホスト機器に通信終了を通知して、D+線のプルアップ抵抗への印加レベルをLレベル又はHiZに移行して、低クロック周波数のスリープモードに移行するようにして低消費電力化を図るようにしている。
【0006】
また特許文献2には、USB制御部を備えたマイクロコントローラ(MCU)に関する技術が開示されている。この技術では、USB制御部がD+とD−の状態の監視結果から出力する信号と、MCUがサスペンド中か否かによって出力する信号とを使って、発振回路の発振動作を制御して低消費電力化を図るようにしている。
【0007】
【特許文献1】特開2001−67156号公報
【特許文献2】特開2002−175127号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、従来のUSB周辺機器では、以下のような問題点があった。
まずUSBに限らず、ホスト側から電源の供給を受ける場合、当然、供給電流に制限がある。従って、周辺機器には、供給電流の制限値を越す大きな電流を流す高速な回路又は機構を設けることができない。例えばデジタルカメラでは、ストロボの充電及びシャッタバネの蓄勢に一時的に大きな電流が必要になる。そのため、デジタルカメラをホスト機器から電源を供給されるUSB周辺機器として扱うことは難しかった。
【0009】
またUSB周辺機器は、ホスト機器からサスペンド命令があった場合、速やかに電源電流を抑えなくてはならない。例えばデジタルカメラでは、メモリカードにデータを書いている途中に電源を遮断すると、最悪の場合、メモリカード内のデータが破壊されてしまうという問題がある。従って、デジタルカメラのようにメモリカードに何らかのデータ、特に大量のデータを書き込む装置をUSB周辺装置として扱うことは難しかった。
【0010】
また周辺機器自身が電源を持つような機器、例えばカメラの様に携帯を前提とした機器では電池を内蔵することになる。しかし、特にUSBでは、接続中、周辺機器側の通信回路は常に動作していなくてはならない。これは、ホスト機器が常にパケット信号を発しており、これが自分に対してのパケットであるかどうかを判断し、自分に対しての命令等である場合には所定時間内に反応しなくてはならないからである。従って、電池駆動の装置をUSBの周辺機器としてUSBに接続すると、省電力モードに移行することもできずに短時間で電池を消耗してしまうという問題があった。
【0011】
上述した特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、このような問題を解消することを目的としている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、スリープモードからの復帰の指示を検知する回路を動作させておくために電池を用いており、スリープモードにおける消費電流を十分に抑えていない。また、サスペンド状態における省電力について言及していない。更には、スリープモードに移行するためには、一旦ホストとの通信接続状態を解除する必要があり、再度通信を再開する際には決められたネゴシエーション手順を踏む必要もある。
また、特許文献2に開示された技術では、発振回路の発振を停止することによって低消費電力化を図る方法であるため、回路のリーク電流が発生し、十分に消費電流を抑えることはできない。
【0012】
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、電源を有する周辺機器における省電力効果を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の周辺機器は、ホスト機器と接続し通信を行う周辺機器であって、前記ホスト機器からの命令に応じて、当該周辺機器を低消費電力モードへ移行させるモード移行手段と、前記低消費電力モードの間、前記ホスト機器から電源供給を受けて、前記ホスト機器から送信される前記低消費電力モードからの復帰命令を検知する検知手段と、前記検知手段が前記復帰命令を検知した場合に、当該周辺機器を前記低消費電力モードから復帰させるモード復帰手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の周辺機器の制御方法は、ホスト機器と接続し通信を行う周辺機器の制御方法であって、前記ホスト機器からの命令に応じて、当該周辺機器を低消費電力モードへ移行させるモード移行ステップと、前記低消費電力モードの間、前記ホスト機器から電源供給を受けて、前記ホスト機器から送信される前記低消費電力モードからの復帰命令を検知する検知ステップと、前記検知ステップで前記復帰命令を検知した場合に、当該周辺機器を前記低消費電力モードから復帰させるモード復帰ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、上記に記載の周辺機器の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電源を有する周辺機器における省電力効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。図1において、PC等のUSBホスト機器60はUSBケーブル50を介してデジタルカメラ10と接続する。デジタルカメラ10はHS(High Speed)及びFS(Full Speed)のUSBデバイス機器(周辺機器)として動作する。
【0016】
USBホスト機器60は、VBUS線上に電源を供給する電源回路(不図示)を備えている。USBケーブル50は、VBUS線、GND線、D+線及びD−線を具備する信号ケーブルと、その両側のコネクタ(不図示)とからなる。
【0017】
デジタルカメラ10は、以下の要素を具備する。即ち、デジタルカメラ10において、11はUSB PHY(physical layer)、12はUSBプロトコルに従ってデータ送受信を制御するUSBコントローラである。
【0018】
13はデジタルカメラ10を制御するシステム制御部、14はシステム制御部13のワークメモリとなるRAM、15はデジタルカメラ10を制御するためのプログラムを保持するフラッシュROMであり、カメラの状態情報を保持するための領域33を有する。16は撮像部であり、撮影レンズ(図示せず)、撮像素子及びアナログ/デジタル(A/D)変換回路等を含み、撮影レンズを介して結像した被写体像をデジタル画像信号として出力する。17は撮像部16からのデジタル画像信号にカメラ信号処理を施す信号処理部である。18は撮影したデジタル画像信号を最終的に記憶する着脱式のメモリカードである。19はポート制御回路であり、後述の操作部20及びメインSW21からの入力を制御する。なお、システム制御部13、RAM14、フラッシュ ROM15、信号処理部17、メモリカード18、及びポート制御回路19はシステムバス34を介して接続する。
【0019】
20はデジタルカメラ10を操作するための操作部であり、具体的にはMENUボタンや十字キー、シャッターボタン等、ユーザからの所定の指示を受け付けるためのものである。21はメインスイッチ(メインSW)であり、ユーザからの電源切り替えの指示を受け付けるためのものである。
【0020】
24はデジタルカメラ10の電源となる電池、23はDC/DCコンバータ回路であり、電池24の出力電圧から所定の電源電圧を生成し、破線35で囲んだメインシステム部分に供給する。22はDC/DCコンバータ回路23の駆動を制御するDC/DC制御部である。DC/DC制御部22からの制御信号であるパワーコントロール信号(以下、PWCTL)がHレベルになると、DC/DCコンバータ回路23が起動し、システム制御部13やUSBコントローラ12、RAM14等に電源が供給される。システム制御部13は、その出力信号(以下、CPU−PWCTL)を使って、DC/DC制御部22を介してDC/DCコンバータ回路23の駆動を制御する。またUSBケーブル50のVBUS線はラッチアップ防止のバッファ38を介してDC/DC制御部22に入力される。37はUSB mini−Bレセプタクルであり、USBケーブル50のmini−Bコネクタ(不図示)が挿入される。
【0021】
また、上述したUSB PHY11は独立した一部品として構成され、その内部構成は下記の通りである。即ち、USB PHY11において、27はUSBアナログフロントエンド部であり、FS(Full Speed)やHS(High Speed)でのデータの送受信を行うためのドライバやレシーバを含む。USBではD+とD−の信号線を用いた作動信号によりデータが送受信される。
【0022】
28はUSBアナログフロントエンド部27からのUSBシリアル信号をパラレル信号に変換、若しくはその逆変換するSIE回路である。25はULPI(UTMI+ Low Pin Interface)規格に準拠したULPIインターフェイスコントローラである。ULPI規格は、USBコントローラ12とUSB PHY11との間のインターフェイス規格であり、下記の8本又は12本の配線で両者を接続できる。
【0023】
・CLOCK:60MHzのクロック線であり、ULPI BUSの同期クロックである。USB PHY11の出力信号である。
・DATA:双方向データバス信号であり、4本又は8本で構成される。
・DIR:DIRECTION信号であり、データバスの方向を制御する。USB PHY11の出力信号である。
・NXT:次データ要求の信号であり、USB PHY11の出力信号である。
・STP:STOP信号であり、USBコントローラ12の出力信号である。
【0024】
ULPIインターフェイスコントローラ25は、ULPI規格のプロトコルに従ってUSBコントローラ12から送られてくるデータをSIE回路28に送信する。また逆に、SIE回路28から送られたデータをULPI規格のプロトコルに従ってUSBコントローラ12に送信する。このようにして通信制御を行うことで、USBコントローラ12とUSB PHY11との間においても通信が行われる。なお、具体的な通信の一例を挙げれば、USBコントローラ12がコマンド形式でChirp信号の送信を指示したり、USB PHY11を低消費電力モードに設定したりする。
【0025】
また、26はレジューム監視部であり、サスペンド状態にあるときに、D+線、D−線がサスペンド状態からの復帰信号(復帰命令)であるレジューム状態になったことを示す信号を監視する。31は外部水晶発振子(XTAL)、30は外部水晶発振子31からのsin波形を方形波に変換するクリスタルオシレータ(OSC)である。29はPLL回路であり、USB PHY11内部で使用する60MHzや480MHzといった周波数のクロックを生成する。32はレギュレータ回路であり、USBのVBUS線を介してUSBホスト機器60から供給される電源から所定の電源電圧を生成して、USB PHY11における破線36で囲んだ部分に存在する各部に供給する。
【0026】
また、図示していないが、VBUS線はラッチアップ防止のバッファを介してポート制御回路19に接続される。システム制御部13は、電池24により動作電力を供給されている状態で、VBUS線に所定以上の電圧が印加されているかどうかを、ポート制御回路19を介して知ることができる。
【0027】
図2、図3は、以上のような構成を具備したデジタルカメラ10の動作を説明するフローチャートである。
【0028】
まず図2は、デジタルカメラ10がUSBホスト機器60からサスペンド信号を受信してメインシステム部分(破線35内)への電源供給を停止する動作を説明するフローチャートである。本処理においては、デジタルカメラ10はUSBホスト機器60と通信確立状態にあることを前提とする。以下、詳細を説明する。
【0029】
まずステップ202において、USBコントローラ12はサスペンド信号(Suspend信号)の発生を監視する。USBコントローラ12は3ms以上USBバス上に信号が発生しなかったことにより、サスペンド信号と判断する。サスペンド信号を検知すると、ステップS203において、USBコントローラ12はUSB PHY11に対して低消費電力モードへの移行を指示する。これによって、USB PHY11は内部のPLL回路29等を停止して、VBUS線からサスペンド電流だけを引き出すようにする(換言すれば一部通信が停止される)。USB規格では、サスペンド状態では、VBUSからの電流消費は500μA以下と定められているため、その要件を満たすよう制御する。なお、ステップS203の処理は、本発明いうモード移行手段の一処理例である。
【0030】
次にステップS204において、システム制御部13は現在のデジタルカメラ10の状態に関する状態情報をフラッシュROM15の領域33に保持する。例えばデジタルカメラ10の液晶表示部(不図示)に表示している内容や、USBホスト機器60との通信状態等を保持する。
【0031】
次にステップS205において、システム制御部13は、レジューム監視部26に復帰信号であるレジューム信号(Resume信号)の発生を監視するように指示する。レジューム監視部26は、FSデバイス又はHSデバイスのレジューム信号を、D+線がLレベル、D−線がHレベルに変化したことで判断する。レジューム監視部26はまた、BUS RESET信号の発生も同時に監視しており、BUS RESET信号を、D+線がLレベル、D−線がLレベルに変化したことで判断する。
【0032】
図8はUSB通信状況に応じてレジューム監視部26が出力する出力信号であるPHY−PWCTLについて説明する図である。レジューム監視部26は、USB通信状況を、USBケーブル50のD+線、D−線、及びUSB PHY11内部で保持しているSuspend Stateビットの状態を基に判断し、それに応じたPHY−PWCTLを出力するように構成されている。
【0033】
図8においては、D+線、D−線、及びSuspend Stateビットの状態と、それに応じてレジューム監視部26が出力するPHY−PWCTLとの関係を示している。各状態を具体的に説明すると、801はUSBケーブル50が接続されていない状態、或いはUSBケーブル50が接続されているがUSBホスト機器60がVBUS線上に電源を供給していない状態を示している。802はデジタルカメラ10がUSBホスト機器60に接続されて、VBUS線を介して電源の供給を受けて内部RESETの動作により、USB PHY11が初期化された状態を示している。803はデジタルカメラ10がUSBホスト機器60と通信中である状態を示している。804はデジタルカメラ10がサスペンド状態であることを示している。805はデジタルカメラ10がサスペンド状態804でレジューム信号を受信した状態を示している。806はデジタルカメラ10がサスペンド状態804でBUS RESET信号を受信した状態を示している。
【0034】
以上のように、レジューム監視部26はUSB通信状況に応じて、PHY−PWCTLをHi−Z(ハイインピーダンス)、L又はHに変化させて出力する。詳細には、サスペンド状態でレジューム信号又はBUS RESET信号を受信したときには、PHY−PWCTLをHレベルで出力する。なお、ステップS205の段階では、サスペンド状態804であるため、PHY−PWCTLのLレベルを出力する。
【0035】
次にステップS206において、システム制御部13はUSBコントローラ12を介して、USB PHY11の出力端子をHi−Z(ハイインピーダンス)状態、入力端子をLレベルに固定するよう指示する。これによって、DC/DCコンバータ回路23からの電源供給を停止したときに、USBコントローラ12に流れ込む電流を排除するとともに、誤作動の発生を回避する。
【0036】
次にステップS207において、システム制御部13はでシャットダウン処理を実行する。シャットダウン処理では、例えば撮影レンズ等の各部の終了動作や、各種設定値等をフラッシュROM15に記憶する処理や、USBコントローラ12の終了動作である。またシステム制御部13の出力端子をHi−Zに設定する処理も含む。
【0037】
次にステップS208において、システム制御部13は出力信号であるCPU−PWCTLをLレベルに制御して、DC/DCコンバータ回路23をオフにし、ステップS209において、メインシステム部分(破線35内)への電源供給をオフにする。なお、ステップS208、S209の処理は、本発明でいう電源制御手段の一処理例である。
【0038】
このように、本実施の形態のデジタルカメラ10はサスペンド状態ではメインシステム部分への電源供給をオフにするため、消費電力を大幅に低減し、電池24の消耗を防いでいる。一方、USB PHY11は、メインシステム部分とは電源分離されている構成であり、サスペンド状態であってもVBUS線からの電源供給を受けて低消費電力モードで動作することができる。これにより、サスペンド状態の間、通信状態のときよりも低消費電力の状態で、レジューム監視部26においてレジューム信号の発生を監視することができる。
【0039】
次に図3は、デジタルカメラ10がレジューム信号を受信して、再起動する動作を説明するフローチャートである。
【0040】
まずステップS302において、レジューム監視部26はレジューム信号(復帰信号)の発生を監視する。図8で説明したとおり、レジューム監視部26はサスペンド状態で復帰信号を検知すると、出力信号であるPHY−PWCTLをHレベルで出力する。なお、ステップS302の処理は、本発明でいう検知手段の一処理例である。
【0041】
図9はDC/DC制御部22及びメインSW21の詳細な構成図である。図9において、AND回路91は2入力のANDゲートである。AND回路91に入力される信号は、VBUS線を介してラッチアップ防止のバッファ38を通った信号であるVBUS−PWCTLと、レジューム監視部26の出力信号であるPHY−PWCTLである。OR回路92は3入力のORゲートであり、入力される信号は、AND回路91の出力、メインSW21に接続されている(MAIN−PWCTL)、システム制御部13の出力信号であるCPU−PWCTLである。OR回路92の出力信号であるPWCTLはDC/DCコンバータ回路23に接続されている。即ち、VBUS線に電源が供給され、かつレジューム監視部26が復帰信号を検知するか、或いはメインSW21が操作されるか、或いはCPU−PWCTLがHレベルに制御された場合に、DC/DCコンバータ回路23の電源供給を開始するように構成されている。
【0042】
ステップ302で復帰信号を受信するとステップS303において、レジューム監視部26はPHY−PWCTLをHレベルで出力し、DC/DCコンバータ回路23をオン(駆動)させて電源供給を開始する。なお、ステップS303の処理は、本発明でいう電源制御手段の一処理例である。
【0043】
電源が供給されることでステップS304において、システム制御部13は起動されて、プログラムの実行が開始され、ステップS305において、CPU−PWCTLをHレベルに制御する。これによって、以降でUSB通信が再開してPHY−PWCTLがLレベルで出力されても、メインシステム部分への電源供給がオフされることはない。
【0044】
次にステップS306において、システム制御部13はデジタルカメラ10の状態情報を領域33から読み出して(取得して)、サスペンド状態に移行する前の状態にデジタルカメラ10を復帰させる。
【0045】
次にステップS307において、USBコントローラ12はUSB PHY11に対して低消費電力モードからの復帰を指示し、ステップ308においてUSBホスト機器60とのUSB通信が再開される。なお、ステップS303〜S308の処理は、本発明でいうモード復帰手段の一処理例である。
【0046】
ところで、デジタルカメラ10がサスペンド状態に移行してメインシステム部分への電源供給をオフした場合に、図9で説明した通りメインSW21を操作することによってもデジタルカメラを再起動することができる。その場合、図3のステップS307の後に、USBホスト機器60に対して、USB規格で定義されているRemote Wakeup信号を発行することによって、USBデバイス機器であるデジタルカメラ10からUSB通信を再開することができる。
【0047】
以上、本実施の形態のデジタルカメラ10では、サスペンド状態ではメインシステム部分への電源供給をオフにし、メインシステム部分と電源分離したUSB PHY11がVBUS線からの電源供給を受けて低消費電力モードで動作するようにした。
そして、メインシステム部分への電源供給をオフにした場合であってもUSBホスト機器60からの復帰信号を検知してUSB通信を再開できるようにし、またデジタルカメラ10の操作部材であるメインSW21を操作してもUSB通信を再開できるようにした。
また、復帰信号を受信した場合は、メインシステム部分がデジタルカメラ10の電池24から電源供給を受けて動作するようした。
これにより、サスペンド状態においてメインシステム部分への電源供給をオフにできるため、大幅に消費電力を抑えることができ、省電力効果を向上させることができる。
また、更に、サスペンド状態に移行する前にデジタルカメラ10の状態を保持してサスペンド状態から復帰後に保持した状態に戻すようにすることで、通信の復帰前と復帰後で液晶表示部に同じ画面を表示したりすることができる。また、画面の表示の際には、サスペンド状態から復帰したことをユーザに明示的に示したりすることもできる。
また、状態情報においてUSBホスト機器60との通信状態を保持させることによって、サスペンド状態から復帰した後に、接続確立のためのネゴシエーション手続等を繰り返す必要がなく、復帰するまでの時間を短縮することができる。
また、USBホスト機器60が供給できる電流値の制限に依存することなくデジタルカメラ10は動作することができ、USBホスト機器60の電源回路の不具合に起因してメモリカード内のデータが破壊されてしまう、といった問題も回避することができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態においては、デジタルカメラの状態をUSBホスト機器に保持する場合について説明する。なお、第2実施の形態に係るデジタルカメラの構成は第1実施の形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1実施の形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
【0049】
図4、図5は、第2の実施の形態に係るデジタルカメラ10の動作を説明するフローチャートである。
【0050】
まず図4は、デジタルカメラ10がUSBホスト機器60からサスペンド信号を受信してメインシステム部分(破線35内)への電源供給を停止する動作を説明するフローチャートである。本処理においては、デジタルカメラ10はUSBホスト機器60と通信確立状態にあることを前提とする。また、デジタルカメラ10はUSBホスト機器60と通信確立状態にある場合、定期的にデジタルカメラ10の状態に関する状態情報をUSBホスト機器60に送信する。以下、詳細を説明する。
【0051】
まずステップS402において、システム制御部13は内部に有するタイマーを監視して、一定時間経過したかどうかを確認する。一定時間経過すると、ステップS404でデジタルカメラ10の状態情報をUSBホスト機器60に送信する。なお、状態情報の種類としては、第1実施の形態と同様である。また、一定時間については任意に定められたものとする。なお、ステップS404の処理は、本発明でいう状態情報送受信手段の一処理例である。
【0052】
またステップS402と同時にステップS403において、USBコントローラ12はサスペンド信号の発生を監視する。USBコントローラ12は3ms以上USBバス上に信号が発生しなかったことにより、サスペンド信号と判断する。サスペンド信号を検知すると、ステップS405において、USBコントローラ12はUSB PHY11に対して低消費電力モードへの移行を指示する。これによって、USB PHY11は内部のPLL回路29等を停止して、VBUS線からサスペンド電流だけを引き出すよう動作する。USB規格では、サスペンド状態では、VBUSからの電流消費は500μA以下と定められているため、その要件を満たすよう制御する。
【0053】
次にステップS406において、システム制御部13は、レジューム監視部26にレジューム信号(復帰信号)の発生を監視するように指示する。
【0054】
次にステップS407において、システム制御部13はUSBコントローラ12を介して、USB PHY11の出力端子をHi−Z(ハイインピーダンス)状態、入力端子をLレベルに固定するよう指示する。これによって、DC/DCコンバータ回路23からの電源供給を停止したときに、USBコントローラ12に流れ込む電流を排除するとともに、誤作動の発生を回避する。
【0055】
次にステップS408において、システム制御部13はシャットダウン処理を実行し、ステップS409においてCPU−PWCTL信号をLレベルに制御して、DC/DCコンバータ回路23をオフさせる。その後ステップS410でメインシステム部分への電源供給をオフにする。
【0056】
次に図5は、デジタルカメラ10がレジューム信号を受信して、再起動する動作を説明するフローチャートである。
【0057】
ステップS502において、レジューム監視部26はレジューム信号(復帰信号)の発生を監視する。図8で説明したとおり、レジューム監視部26は、サスペンド状態で復帰信号を検知すると、出力信号であるPHY−PWCTLをHレベルで出力する。
【0058】
ステップ502で復帰信号を受信するとステップS503において、レジューム監視部26はPHY−PWCTLをHレベルで出力し、DC/DCコンバータ回路23をオン(駆動)させて電源供給を開始する。
【0059】
電源が供給されることでステップS504において、システム制御部13は起動されて、プログラムの実行が開始され、ステップS505において、CPU−PWCTLをHレベルに制御する。これによって、以降でUSB通信が再開してPHY−PWCTLがLレベルで出力されても、メインシステム部分への電源供給がオフされることはない。
【0060】
次にステップS506において、USBコントローラ12はUSB PHY11に対して低消費電力モードからの復帰を指示し、ステップS507においてUSBホスト機器60とのUSB通信が再開される。
【0061】
次にステップS508において、図4のステップS404でUSBホスト機器60に送信したカメラの状態情報のうち、最新のものをUSBホスト機器60から受信して、サスペンド状態に移行する前の状態にデジタルカメラ10を復帰させる。なお、ステップS508の処理は、本発明でいう状態情報送受信手段の一処理例である。
【0062】
以上、本実施の形態のデジタルカメラ10では、サスペンド状態に移行する前のデジタルカメラ10の状態を、サスペンド状態から復帰した後にUSBホスト機器60から受信して、もとの状態に戻すことができる。そのため、第1実施の形態と同様に、復帰前と復帰後で液晶表示部に同じ画面を表示したり、サスペンド状態から復帰したことをユーザに明示的に示したりすることができる。また、USBホスト機器60との通信状態を保持させることによって、サスペンド状態から復帰した後に、接続確立のためのネゴシエーション手続等を繰り返す必要がなく、復帰するまでの時間を短縮することができる。
また、USBホスト機器60に保持するデジタルカメラ10の情報としては、例えば撮影に使用する各種撮影設定値であってもよい。例えばUSBホスト機器60から一定時間ごとにデジタルカメラ10を起動させて、同一の撮影設定値を使って撮影をするような場合に、デジタルカメラ10のフラッシュROM15を消費せずにサスペンド状態に移行する前の撮影設定値に戻すことができる。
【0063】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。第1実施の形態において、デジタルカメラがサスペンド状態で復帰信号を受信してからUSB通信を再開するまでに時間がかかる場合、USBホスト機器が送信するUSBパケットに対して応答ができない。そのため、USBホスト機器の動作によっては接続状態が解除される可能性がある。本実施の形態においては、デジタルカメラがUSB通信を再開可能になるまでの間、即ち復帰中の間、USB PHY11が一時的にUSBホスト機器から送信されるUSBパケットに対して応答する場合について説明する。なお、第3の実施の形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施の形態に係るデジタルカメラと同様であるため、以下では、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分に関しては説明を省略する。
【0064】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。ULPIインターフェイスコントローラ25の内部に、NAK応答部39を備えている。この点を除いて、本図に示す構成は図1で示したブロック図の構成と同様である。
【0065】
ULPIインターフェイスコントローラ25は、USBホスト機器60からUSBパケット(通信パケット)を受信した際に、SIE回路28から送られたトークンパケットやデータパケットを送信する。この送信においては、ULPI規格のプロトコルに従ってUSBコントローラ12に送信するモードと、NAK応答部39でNAK応答のハンドシェークパケット(応答パケット)を生成してSIE回路28に送信するモードとがある。
【0066】
図7は、デジタルカメラ10がレジューム信号を受信して再起動する動作を説明するフローチャートである。なお、デジタルカメラ10がサスペンド信号を受信してメインシステム部分への電源供給を停止する動作フローは、図2と同様であるため説明は省略する。
【0067】
まずステップ702において、レジューム監視部26はレジューム信号(復帰信号)の発生を監視する。図8で説明したとおり、レジューム監視部26は、サスペンド状態で復帰信号を検知すると、出力信号であるPHY−PWCTLをHレベルで出力する。
【0068】
ステップ702で復帰信号を受信するとステップS703において、レジューム監視部26はUSB PHY11が自動的に低消費電力モードから復帰するよう動作させる。低消費電力モードから復帰処理では、内部のPLL回路29等を稼動させて、D+とD−の信号線を用いた作動信号が受信できる状態に復帰する。
【0069】
次にステップ704において、ULPIインターフェイスコントローラ25は、USBホスト機器60からUSBパケットを受信した際にNAK応答部39でNAK応答のハンドシェークパケットを生成してSIE回路28に送信するモードに切り替える。具体的には、INトークンパケット、SETUPトークンパケット、OUTトークンパケットを受信するとデバイスアドレスフィールドを調べる。そして、デジタルカメラ10に割り当てられたデバイスアドレスであった場合にNAKハンドシェークパケットを送信するよう動作する。
【0070】
USB規格では、レジューム信号期間は短い場合20msであり、デジタルカメラ10がメインシステム部分への電源供給を再開してUSB通信を再開可能になるまでにそれ以上の時間がかかることが考えられる。本構成によれば、そのような場合でも、USB PHY11がNAKハンドシェークパケットを送信して通信状態を継続することによって、USBホスト機器60がデジタルカメラ10との接続状態を解除することを回避できる。
【0071】
また、本実施の形態においては、USB PHY11がNAK応答のハンドシェークパケットを生成して送信するモードに設定されている間は、PHY−PWCTLをHレベルで出力するよう制御するものとする。
【0072】
次にステップ705において、レジューム監視部26はPHY−PWCTLをHレベルで出力し、DC/DCコンバータ回路23をオンさせて電源供給を開始する。
【0073】
電源が供給されることでステップ706において、システム制御部13は起動されて、プログラムの実行が開始され、ステップS707において、CPU−PWCTLをHレベルに制御する。これによって、以降でUSB通信が再開してPHY−PWCTLがLレベルで出力されても、メインシステム部分への電源供給がオフされることはない。
【0074】
次にステップS708において、システム制御部13はデジタルカメラ10の状態情報を領域33から読み出して、サスペンド状態に移行する前の状態にデジタルカメラ10を復帰させる。
【0075】
次にステップS709において、ULPIインターフェイスコントローラ25は、PHY通信モードに切り替える。即ち、USBホスト機器60からUSBパケットを受信した際に、SIE回路28から送られたトークンパケットやデータパケットをULPI規格のプロトコルに従ってUSBコントローラ12に送信するモードに切り替える。そしてステップS710においてUSBホスト機器60とのUSB通信が再開される。
【0076】
以上、本実施の形態のデジタルカメラ10では、メインシステム部分が再起動するまでの間、USB PHY11が一時的にUSBホスト機器60から送信されたUSBパケットに対して応答する。
これにより、USBホスト機器60との接続状態を継続することができ、復帰信号を受信してからUSB通信を再開するまでに時間がかかり、USBホスト機器60の動作によって接続状態が解除されてしまう可能性を排除できる。
また、メインシステム部分の起動時間の制約が緩和されるため、DC/DCコンバータ回路23がメインシステム部分を駆動させるために必要な規定電圧に達するまでの時間をより長くするように設計することができる。これにより、例えばシステム制御部13でのプログラムの実行速度をより遅くするようにして起動時の消費電力を少なくするように設計したりすることができる。またRAM14、フラッシュROM15の性能に関して高速なものでなくても構成可能になったりするため、より安価にシステム設計をしたりすることができる。
【0077】
なお、以上で説明した本発明の第1〜3の実施の形態では、デジタルカメラを例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはなく、デジタルビデオカメラ、携帯型情報端末(PDA)、携帯電話、携帯型オーディオプレーヤー等の電子機器にも適用できる。
【0078】
また、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
【0079】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0080】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0081】
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
【0082】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラがサスペンド信号を受信したときの動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラがレジューム信号を受信したときの動作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラがサスペンド信号を受信したときの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラがレジューム信号を受信したときの動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラがレジューム信号を受信したときの動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラが出力する信号について説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの要部の構成を示した図である。
【符号の説明】
【0084】
10 デジタルカメラ
11 USB PHY
12 USBコントローラ
13 システム制御部
14 RAM
15 フラッシュROM
16 撮像部
17 信号処理部
18 メモリカード
19 ポート制御回路
20 操作部
21 メインスイッチ(メインSW)
22 DC/DC制御部
23 DC/DCコンバータ回路
24 電池
25 ULPIインターフェイスコントローラ
26 レジューム監視部
27 USBアナログフロントエンド部
28 SIE回路
29 PLL回路
30 クリスタルオシレータ
31 外部水晶発振子
32 レギュレータ回路
33 領域
34 システムバス
37 USB mini−Bレセプタクル
38 バッファ
39 NAK応答部
50 USBケーブル
60 USBホスト機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト機器と接続し通信を行う周辺機器であって、
前記ホスト機器からの命令に応じて、当該周辺機器を低消費電力モードへ移行させるモード移行手段と、
前記低消費電力モードの間、前記ホスト機器から電源供給を受けて、前記ホスト機器から送信される前記低消費電力モードからの復帰命令を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記復帰命令を検知した場合に、当該周辺機器を前記低消費電力モードから復帰させるモード復帰手段とを備えたことを特徴とする周辺機器。
【請求項2】
当該周辺機器に電源を供給する電源手段と、
前記低消費電力モードにおいて、前記電源手段による電源供給を停止する電源制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の周辺機器。
【請求項3】
前記電源制御手段は、前記検知手段が前記復帰命令を検知した場合に、前記電源手段による電源供給を開始することを特徴とする請求項2に記載の周辺機器。
【請求項4】
前記低消費電力モードからの復帰中に前記ホスト機器からの通信パケットを受信した場合は、前記ホスト機器に応答するための応答パケットを生成し、前記応答パケットを前記ホスト機器に送信する通信制御手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の周辺機器。
【請求項5】
当該周辺機器の状態に関する状態情報を保持する保持手段を備え、
前記低消費電力モードへの移行の際に、前記状態情報を前記保持手段に保持し、当該周辺機器は前記低消費電力モードからの復帰の際に、前記保持手段に保持した前記状態情報を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の周辺機器。
【請求項6】
当該周辺機器の状態に関する状態情報を前記ホスト機器との間で送受信する状態情報送受信手段を備え、
前記低消費電力モードへの移行の際に、前記状態情報を前記ホスト機器に送信し、前記低消費電力モードからの復帰の際に、前記ホスト機器から前記状態情報を受信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の周辺機器。
【請求項7】
当該周辺機器は撮像装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の周辺機器。
【請求項8】
ホスト機器と接続し通信を行う周辺機器の制御方法であって、
前記ホスト機器からの命令に応じて、当該周辺機器を低消費電力モードへ移行させるモード移行ステップと、
前記低消費電力モードの間、前記ホスト機器から電源供給を受けて、前記ホスト機器から送信される前記低消費電力モードからの復帰命令を検知する検知ステップと、
前記検知ステップで前記復帰命令を検知した場合に、当該周辺機器を前記低消費電力モードから復帰させるモード復帰ステップとを有することを特徴とする周辺機器の制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の周辺機器の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−187396(P2009−187396A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28031(P2008−28031)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】