説明

固体撮像装置

【課題】出力信号にリセットノイズが含まれなくなり、信号変換レートを速くしようとした時でもリセットノイズによる制限を受けなくなり、信号変換レートの速い出力信号が得られる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】2つの電荷電圧変換部14、18を有し、位相の異なる2相のリセットパルス信号CK1、CK2に基づいて各電荷電圧変換部14、18をリセットし、それぞれの出力信号をスイッチ回路30で交互に切り換えて出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像装置に係り、特に光電変換部を有する画素列から出力された信号電荷を所定の方向に転送するCCDレジスタを備えた固体撮像装置における信号電荷転送制御手段に関するもので、例えばエリアセンサ、ラインセンサなどに使用される。
【背景技術】
【0002】
従来の固体撮像装置は、光電変換部(フォトダイオード)を有する画素列(または画素アレイ)、シフトゲート、複数の転送電極を有するCCDレジスタ、電荷電圧変換部、リセットゲート、リセットドレイン領域などを有する。そして、画素列からシフトゲートを介してCCDレジスタに同時に出力された信号電荷は、2相の転送クロックパルス信号により所定の方向に転送され、CCDレジスタの最終段の転送電極を介して電荷電圧変換部に供給される。なお、電荷電圧変換部は、リセットゲートを介して、所定のタイミングでリセットドレイン領域の電圧にリセットされる。
【0003】
このような固体撮像装置の動作は以下の通りである。すなわち、リセットゲートがリセットパルス信号により開かれ、電荷電圧変換部の浮遊接合がリセットドレインの電圧にリセットされる。この後、CCDレジスタの最終段の転送電極から電荷電圧変換部に信号電荷が転送されると、電荷電圧変換部の浮遊接合の電圧が信号電荷に応じた分だけ変化し、信号電荷の流入により変化した電圧とリセット電圧との差が信号電圧として得られる。
【0004】
従来の固体撮像装置において、信号変換レートを速くしようとした時に、リセットゲートにより電荷電圧変換部がリセットドレイン領域の電圧にリセットされる期間にリセットノイズが発生し、これにより信号変換レートが制限を受けるという問題がある。
【0005】
なお、特許文献1に開示された固体撮像装置においては、距離を隔てて設けられた2つの画素列のうち、一方の画素列の画素において発生した信号電荷が第1のアナログシフトレジスタの最終段まで転送され、第1の転送クロックで電荷検出部に送られる毎に、リセットパルスが発生してリセットドレインに排出される。他方の画素列の画素において発生した信号電荷は、第2のアナログシフトレジスタの最終段まで転送されると、第2の転送クロックのタイミングで電荷検出部の容量に蓄積され、電荷量が読みとられて出力回路から出力信号として出力される。このように、一方の画素列の信号電荷を全て廃棄し、他方の画素列の信号電荷のみを取り出すことで、1/2の解像度で画像劣化を招くことなく読み出すことができる。
【特許文献1】特開2001−54021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記した従来の問題点を解決すべくなされたもので、出力信号にリセットノイズ期間が含まれなくなり、信号変換レートを速くしようとした時でもリセットノイズによる制限を受けなくなり、信号変換レートの速い出力信号が得られる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の固体撮像装置は、少なくとも2以上の電荷電圧変換部を有する固体撮像装置において、位相の異なる少なくとも2以上のリセットパルス信号に基づいて前記各電荷電圧変換部をリセットするリセット手段と、前記各電荷電圧変換部の出力を切り換えて出力するスイッチ回路とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の固体撮像装置によれば、出力信号にリセットノイズ期間が含まれなくなり、信号変換レートを速くしようとした時でもリセットノイズによる制限を受けなくなり、信号変換レートの速い出力信号が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。この説明に際して、全図にわたり共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の固体撮像装置の第1の実施形態の一部を取り出して示す回路図である。ここで、10は光電変換部(フォトダイオード)を有する画素を一列に配置した画素列(または、画素列のアレイ)である。この画素列10の一方側には、画素列に並行に第1のシフトゲート11が配置され、さらに、第1のシフトゲート11に隣接して並行に第1のCCDレジスタ12が配置されている。ここで、第1のシフトゲート11は、画素列10の奇数番目の画素で発生した信号電荷の通過がシフトパルス信号に基づいて制御され、第1のシフトゲート11から転送されてきた信号電荷は、転送クロック信号に基づいて、第1のCCDレジスタ12により一方向側に順次転送される。第1のCCDレジスタ12の電荷転送方向側端部には、第1の転送クロック信号CK1で制御される最終段の転送電極13を介して、第1の電荷電圧変換部14が配置されている。
【0011】
画素列10の他方側には、画素列10に並行に第2のシフトゲート15が配置され、さらに、第2のシフトゲート15に隣接して並行に第2のCCDレジスタ16が配置されている。ここで、第2のシフトゲート15は、画素列10の偶数番目の画素で発生した信号電荷の通過がシフトパルス信号に基づいて制御され、第2のシフトゲート15から転送されてきた信号電荷は、転送クロック信号に基づいて、第2のCCDレジスタ16により一方向側に順次転送される。第2のCCDレジスタ16の電荷転送方向側端部には、第1の転送クロック信号CK1とは逆相の第2の転送クロック信号CK2で制御される最終段の転送電極17を介して、第2の電荷電圧変換部18が配置されている。
【0012】
さらに、第1、第2の電荷電圧変換部14、18に隣接して、位相の異なる2相のリセットパルス信号に基づいて第1、第2の電荷電圧変換部14、18の電圧をリセットするリセット手段が配置されている。具体的には、第1の電荷電圧変換部14に隣接して、第1のリセットパルス信号RS1で制御される第1のリセットゲート19が配置され、第2の電荷電圧変換部18に隣接して、第2のリセットパルス信号RS2で制御される第2のリセットゲート20が配置され、これらのリセットゲート19、20に隣接してリセットドレイン領域21がそれぞれ配置されている。
【0013】
なお、第1のシフトゲート11は画素列10の偶数番目の画素で発生した信号電荷の通過を制御し、第2のシフトゲート15は画素列10の奇数番目の画素で発生した信号電荷の通過を制御するように変更してもよい。
【0014】
さらに、第1、第2の電荷電圧変換部14、18の各出力を、互いに逆相の第1、第2のゲートパルス信号GATE1、GATE2に基づいて切り換え出力するスイッチ回路30が設けられている。このスイッチ回路30は、例えば、第1の電荷電圧変換部14に入力ノードが接続された第1のCMOSインバータ回路31と、第2の電荷電圧変換部18に入力ノードが接続された第2のCMOSインバータ回路32と、第1のCMOSインバータ回路31の出力ノードと信号出力ノード33との間にソース、ドレイン間が挿入され、ゲートにゲートパルス信号GATE1が印加される第1のNMOSトランジスタ34と、第2のCMOSインバータ回路32の出力ノードと信号出力ノード33との間にソース、ドレイン間が挿入され、ゲートにゲートパルス信号GATE2が印加される第2のNMOSトランジスタ35とから構成されている。
【0015】
図2は、図1の固体撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。以下、図2を参照して図1の固体撮像装置の動作を説明する。転送クロック信号CK1の活性化期間の初期に、リセットパルス信号RS1がハイレベル("High")にされることで、第1のリセットゲート19が開かれ、第1の電荷電圧変換部14の浮遊接合がリセットドレイン領域21の電圧にリセットされる。この後、転送クロック信号CK1の活性化期間に、第1のCCDレジスタ12の最終段の転送電極13が開かれ、第1のCCDレジスタ12から第1の電荷電圧変換部19に信号電荷が転送される。第1の電荷電圧変換部19において、リセット電圧と信号電荷の流入により変化した電圧との差が信号電圧になり、この信号電圧がスイッチ回路30の第1のCMOSインバータ回路31に入力される。
【0016】
上記した動作と同様に、転送クロック信号CK2の活性化期間の初期に、リセットパルス信号RS2が"High"にされることで、第2のリセットゲート20が開かれ、第2の電荷電圧変換部18の浮遊接合がリセットドレイン領域21の電圧にリセットされる。この後、転送クロック信号CK2の活性化期間に、第2のCCDレジスタ16の最終段の転送電極17が開かれ、第2のCCDレジスタ16から第2の電荷電圧変換部18に信号電荷が転送される。第2の電荷電圧変換部18において、リセット電圧と信号電荷の流入により変化した電圧との差が信号電圧になり、この信号電圧がスイッチ回路30の第2のCMOSインバータ回路32に入力される。
【0017】
この後、スイッチ回路30において、ゲートパルス信号GATE1により第1のNMOSトランジスタ34が開かれて第1のCMOSインバータ回路31の出力電圧(第1の電荷電圧変換部14の信号出力の反転)OS_Aにおいてリセットノイズが発生しない期間の電圧を取り出す動作と、ゲートパルス信号GATE2により第2のNMOSトランジスタ35が開かれて第2のCMOSインバータ回路32の出力電圧(第2の電荷電圧変換部18の信号出力の反転)OS_Bにおいてリセットノイズが発生しない期間の電圧を取り出す動作とが交互に行われる。
【0018】
これにより、信号出力ノード33に得られる出力信号OS_Cにはリセットノイズが含まれなくなり、信号変換レートを速くしようとした時でもリセットノイズによる制限を受けなくなり、信号変換レートの速い出力信号OS_Cが得られる。
【0019】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の固体撮像装置の第2の実施形態の一部を取り出して示す回路図である。本実施形態の固体撮像装置が図1の第1の実施形態のものと異なる点は、画素列10の一方側にのみシフトゲート11aおよびCCDレジスタ12aが設けられる点と、CCDレジスタ12aの一部の構成が図1のものと異なる点である。
【0020】
本実施形態の固体撮像装置では、それぞれ1つのシフトゲート11aおよびCCDレジスタ12aが設けられるため、画素列10の奇数番目および偶数番目の画素で発生した信号電荷が、シフトゲート11aを介してCCDレジスタ12aに転送される。CCDレジスタ12aには複数段の転送電極40が設けられており、シフトゲート11aを介してCCDレジスタ12aに転送された複数画素の信号電荷は、これら複数段の転送電極40により一方向側に順次転送される。CCDレジスタ12aの複数段の転送電極40のうち最終段の転送電極は2つの転送電極41、42に分割されている。この2つの最終段の転送電極のうちの一方の転送電極41は第1の転送クロック信号CK1で制御され、他方の転送電極42は第2の転送クロック信号CK2で制御される。
【0021】
そして、図1の場合と同様に、CCDレジスタ12aの電荷転送方向側端部において、最終段の2つの転送電極41、42に隣接して第1、第2の電荷電圧変換部14、18が配置されている。さらに、第1、第2の電荷電圧変換部14、18に隣接して、第1、第2のリセットゲート19、20およびリセットドレイン領域21からなるリセット手段が配置されている。
【0022】
なお、CCDレジスタ11aの複数段の転送電極40のうち、2つに分割されている最終段の転送電極41、42よりも前段の複数の各転送電極40は、第3の転送クロック信号CK3およびその反転信号で制御され、例えば、最終段の転送電極41、42よりも1段前段の転送電極40は、第3の転送クロック信号CK3で制御される。上記第3の転送クロック信号CK3およびその反転信号はCK1、CK2の2倍の周波数を有し、第3の転送クロック信号CK3は、第1および第2の転送クロック信号CK1、CK2の各前縁に同期している。
【0023】
図4は、図3の固体撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。以下、図4を参照して図4の固体撮像装置の動作を説明する。CCDレジスタ11aの複数段の転送電極のうち最終段の転送電極41、42を除く転送電極40を駆動する転送クロック信号CK3およびその反転信号は、最終段の転送電極41、42を駆動する転送クロック信号CK1、CK2の2倍の周波数を有するので、シフトゲート11aを介してCCDレジスタ12aに転送された複数画素の信号電荷は、最終段よりも1段前段の転送電極から最終段転送電極41、42に信号電荷が転送される速度の2倍の速度で順次転送される。そして、転送クロック信号CK1の活性化期間の初期に、CCDレジスタ11aの最終段の転送電極41、42よりも1段前段の転送電極40に転送クロック信号CK3が供給され、この転送電極40から最終段の転送電極41に信号電荷が転送される。同時に、リセットパルス信号RS1が"High"にされて第1のリセットゲート19が開かれ、第1の電荷電圧変換部14の浮遊接合がリセットドレイン領域21の電圧にリセットされる。この後、転送クロック信号CK1の活性化期間に、CCDレジスタ12aの最終段の転送電極41が開かれ、CCDレジスタ12aから第1の電荷電圧変換部14に信号電荷が転送される。例えば、この第1の電荷電圧変換部14には、画素列10の奇数番目の各画素で発生する信号電荷が転送される。そして、第1の電荷電圧変換部14におけるリセット電圧と信号電荷の流入により変化した電圧との差が信号電圧として得られ、この信号電圧がスイッチ回路30の第1のCMOSインバータ回路31に入力される。
【0024】
上記した動作と同様に、転送クロックCK2の活性化期間の初期に、CCDレジスタ11aの最終段の転送電極41、42よりも1段前段の転送電極40に転送クロック信号CK3が供給され、この転送電極40から最終段の転送電極42に信号電荷が転送される。同時に、リセットパルス信号RS2が"High"にされて第2のリセットゲート20が開かれ、第2の電荷電圧変換部18の浮遊接合がリセットドレイン領域21の電圧にリセットされる。この後、転送クロックCK2の活性化期間に、CCDレジスタ12aの最終段の転送電極42が開かれ、CCDレジスタ12aから第2の電荷電圧変換部18に信号電荷が転送される。例えば、この第2の電荷電圧変換部18には、画素列10の偶数番目の各画素で発生する信号電荷が転送される。そして、第2の電荷電圧変換部18におけるリセット電圧と信号電荷の流入により変化した電圧との差が信号電圧として得られ、この信号電圧がスイッチ回路30の第2のCMOSインバータ回路32に入力される。
【0025】
この後、スイッチ回路30が第1の実施形態と同様に動作し、第1の電荷電圧変換部14の反転信号電圧OS_Aにおけるリセットノイズが発生しない期間の電圧を取り出す動作と、第2の電荷電圧変換部18の反転信号電圧OS_Bにおけるリセットノイズが発生しない期間の電圧を取り出す動作とが交互に行われる。
【0026】
これにより、信号出力ノード33に得られる出力信号OS_Cにはリセットノイズが含まれなくなり、信号変換レートを速くしようとした時でもリセットノイズによる制限を受けなくなり、信号変換レートの速い出力信号OS_Cが得られる。
【0027】
なお、本発明の固体撮像装置は、少なくとも2以上の電荷電圧変換部を有し、位相の異なる少なくとも2以上のリセットパルス信号に基づいて各電荷電圧変換部をリセットし、それぞれの出力をスイッチ回路で切り換えて出力するものである。すなわち、本発明の固体撮像装置は上記実施形態に限らず、ラインセンサ用の固体撮像装置に適用する場合には、カラー画像のRGB成分に対応する画素列に応じてそれぞれ上記した構成が設けられる。また、例えば特許文献1に開示されたように、解像度の切り換え(通常解像度モードと低解像度モード)に応じて複数組のCCDレジスタからの出力を加算して取り出す、あるいは、一部のCCDレジスタからの出力のみを取り出して電荷電圧変換部に転送する固体撮像装置などにも本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の固体撮像装置の第1の実施形態の一部を取り出して示す回路図。
【図2】図1の固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図3】本発明の固体撮像装置の第2の実施形態の一部を取り出して示す回路図。
【図4】図3の固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
【0029】
10…画素列、11…第1のシフトゲート、11a…シフトゲート、12…第1のCCDレジスタ、12a…CCDレジスタ、13…第1のCCDレジスタの最終段の転送電極、14…第1の電荷電圧変換部、15…第2のシフトゲート、16…第2のCCDレジスタ、17…第2のCCDレジスタの最終段の転送電極、18…第2の電荷電圧変換部、19…第1のリセットゲート、20…第2のリセットゲート、21…リセットドレイン領域、30…スイッチ回路、40…複数の転送電極、41、42…最終段の転送電極。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2以上の電荷電圧変換部を有する固体撮像装置において、
位相の異なる少なくとも2以上のリセットパルス信号に基づいて前記各電荷電圧変換部をリセットするリセット手段と、
前記各電荷電圧変換部の出力を切り換えて出力するスイッチ回路
とを具備することを特徴とする固体撮像装置。
【請求項2】
光電変換部を有する画素を一列に配置した画素列と、
前記画素列の一方側に配置されかつ前記画素列に並行に配列され、前記画素列の奇数番目の画素で発生した信号電荷の通過を制御する第1のシフトゲートと、
前記第1のシフトゲートに隣接して並行に配置され、前記第1のシフトゲートから転送されてきた信号電荷を転送クロック信号に基づいて所定の方向に転送する第1のCCDレジスタと、
前記第1のCCDレジスタの電荷転送方向端部に配置された第1の電荷電圧変換部と、
前記画素列の他方側に配置されかつ前記画素列に並行に配列され、前記画素列の偶数番目の画素で発生した信号電荷の通過を制御する第2のシフトゲートと、
前記第2のシフトゲートに隣接して並行に配置され、前記第2のシフトゲートから転送されてきた信号電荷を転送クロック信号に基づいて所定の方向に転送する第2のCCDレジスタと、
前記第2のCCDレジスタの電荷転送方向端部に配置された第2の電荷電圧変換部と、
位相の異なる第1、第2のリセットパルスに基づいて前記第1、第2の電荷電圧変換部をリセットするリセット手段と、
互いに逆相の第1、第2のゲートパルス信号に基づいて前記第1、第2の電荷電圧変換部の出力を切り換えて出力するスイッチ回路
とを具備することを特徴とする固体撮像装置。
【請求項3】
前記第1の電荷電圧変換部に隣接する前記第1のCCDレジスタの最終段の転送電極には第1の転送クロック信号が印加され、前記第2の電荷電圧変換部に隣接する前記第2のCCDレジスタの最終段の転送電極には前記第1の転送クロック信号とは逆相の第2の転送クロック信号が印加され、
前記第1のリセットパルス信号は前記第1の転送クロック信号の前縁に同期し、前記第2のリセットパルス信号は前記第2の転送クロック信号の前縁に同期していることを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
【請求項4】
光電変換部を有する画素を一列に配置した画素列と、
前記画素列の一方側に配置されかつ前記画素列に並行に配列され、前記画素列の奇数番目の画素で発生した信号電荷の通過を制御するシフトゲートと、
前記シフトゲートに隣接して並行に配置され、前記シフトゲートから転送されてきた信号電荷を複数段の転送電極により所定の方向に転送し、最終段の転送電極が2つに分割されたCCDレジスタと、
前記CCDレジスタの電荷転送方向端部に設けられ、前記最終段の2つの転送電極に隣接して配置された第1、第2の電荷電圧変換部と、
位相の異なる第1、第2のリセットパルス信号に基づいて前記第1、第2の電荷電圧変換部をリセットするリセット手段と、
互いに逆相の第1、第2のゲートパルス信号に基づいて前記第1、第2の電荷電圧変換部の出力を切り換えて出力するスイッチ回路
とを具備することを特徴とする固体撮像装置。
【請求項5】
前記第1の電荷電圧変換部に隣接する前記CCDレジスタの一方の最終段の転送電極には第1の転送クロック信号が印加され、前記第2の電荷電圧変換部に隣接する前記CCDレジスタの他方の最終段の転送電極には前記第1の転送クロック信号とは逆相の第2の転送クロック信号が印加され、
前記CCDレジスタの前記最終段の転送電極よりも1段前段の転送電極には、前記第1および第2の転送クロック信号の各前縁に同期し、前記第1および第2の転送クロック信号の2倍の周波数を有する第3の転送クロック信号が印加され、
前記第1のリセットパルス信号は前記第1の転送クロック信号の前縁に同期し、前記第2のリセットパルス信号は前記第2の転送クロック信号の前縁に同期していることを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−41077(P2010−41077A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−198143(P2008−198143)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000221199)東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 (376)
【Fターム(参考)】