説明

圧力制御装置

【課題】圧力制御装置において、電源の失陥時にも外部からの圧力により駆動弁を容易に移動して適正に圧力制御を可能とする。
【解決手段】ハウジング11内に駆動ピストン17と圧力制御弁24を移動自在に支持し、駆動ピストン17を付勢支持すると共に、圧力制御弁24を付勢支持することで、圧力室R3と減圧室R2を連通可能とする一方、ソレノイドの電磁力により環状ピストン19を介して駆動ピストン17及び圧力制御弁24を移動することで、高圧室R1と圧力室R3を連通可能とすると共に、駆動ピストン17に対向して外部ピストン30を移動自在に設け、この外部ピストン30に対して、駆動ピストン17側の後方圧力室R32から作用する制御圧が、入力部36により外部から作用する外部圧以上としている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空形状をなして第1ポート及び第2ポートを有するハウジングと、該ハウジング内に移動自在に支持された駆動弁と、該駆動弁を弁座に接近または離間する方向に付勢することで前記第1ポートと前記第2ポートを連通または遮断する付勢手段と、電磁力により前記駆動弁を前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで前記第1ポートと前記第2ポートを連通または遮断して圧力差を制御するソレノイドと、前記ハウジングの外部から前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動弁を押圧可能な外部ピストンと、前記外部ピストンに対して前記駆動弁側から作用する制御圧が外部から作用する外部圧以上となるように圧力制御する圧力制御手段とを具えたことを特徴とする圧力制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の圧力制御装置において、前記圧力制御手段は、前記外部ピストンに対して前記駆動弁側から作用する制御圧と、前記外部ピストンに対して外部から作用する外部圧以上とが等価となるように圧力制御することを特徴とする圧力制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁は、環状をなして前記ハウジングの内面に沿って移動自在であると共に前記ソレノイドにより移動可能な第1ピストンと、該第1ピストンの内面に沿って該第1ピストンと相対移動自在な第2ピストンを有し、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に前記駆動弁の駆動力を倍力する倍力手段が設けられたことを特徴とする圧力制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の圧力制御装置において、前記第2ピストンの移動方向前後に前方圧力室及び後方圧力室が設けられ、前記前方圧力室と前記後方圧力室は、前記第1ピストン内に形成された連通路により連通され、前記後方圧力室に制御圧が作用することを特徴とする圧力制御装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁は、前記ハウジング内に直列に配設された状態で互い相対移動自在に支持された第1ピストン及び第2ピストンを有し、前記第1ピストンが前記ソレノイドにより移動可能であると共に、前記第2ピストンが前記外部ピストンとして兼用され、前記圧力制御手段により前記第2ピストンに対して制御圧及び外部圧が作用することを特徴とする圧力制御装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁は、前記ハウジング内に直列に配設された状態で互い相対移動自在に支持された第1ピストン及び第2ピストンを有し、前記第1ピストンが前記ソレノイドにより移動可能であると共に、前記第2ピストンの外周部に前記外部ピストンが移動自在で且つ該第2ピストンを押圧可能に設けられ、前記圧力制御手段により前記外部ピストンに対して制御圧及び外部圧が作用することを特徴とする圧力制御装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁における移動方向一端側に前記外部ピストンが直列で且つ相対移動自在に支持され、前記圧力制御手段により前記外部ピストンに対して制御圧及び外部圧が作用する一方、前記駆動弁における移動方向他端側に配設された前記ソレノイドにより該駆動弁が移動可能であることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一つに記載の圧力制御装置において、前記第1ポートとしての高圧ポート及び減圧ポートが設けられると共に、前記第2ポートとしての制御圧ポートが設けられ、前記ハウジング内に前記駆動弁または前記第1ピストンの移動方向前方に位置して圧力制御弁が移動自在で且つ前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断する方向に付勢支持され、前記ソレノイドの電磁力により前記駆動弁または前記第1ピストンを移動して前記圧力制御弁を押圧することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とする一方、前記ソレノイドの電磁力を低減して前記駆動弁または前記第1ピストンを移動して前記圧力制御弁の押圧力を低下することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを連通すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断可能とし、また、前記外部ピストンにより前記駆動弁または前記第1ピストンを移動して前記圧力制御弁を押圧することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とすることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一つに記載の圧力制御装置において、前記第1ポートとしての高圧ポート及び減圧ポートが設けられると共に、前記第2ポートとしての制御圧ポートが設けられ、前記駆動弁または前記第1ピストンが前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断する方向に付勢支持され、前記ソレノイドの電磁力により前記駆動弁または前記第1ピストンを移動することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とする一方、前記ソレノイドの電磁力を低減して前記駆動弁または前記第1ピストンの駆動力を低下することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを連通すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断可能とし、また、前記外部ピストンにより前記駆動弁または前記第1ピストンを移動することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とすることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項10】
請求項1に記載の圧力制御装置において、前記ハウジング内に前記駆動弁と前記外部ピストンが同軸方向に沿って相対移動自在に支持され、前記ハウジングにおける前記駆動弁側に前記ソレノイドが設けられ、前記ハウジングにおける前記外部ピストン側に前記圧力制御手段の外部圧が作用する外部圧力ポートが設けられることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項11】
請求項10に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁は、前記ハウジング内に直列で且つ相対移動自在に支持された第1ピストン及び第2ピストンを有し、前記ソレノイドにより前記第1ピストンが一方方向に移動可能であると共に、該第1ピストンにより前記第2ピストンが一方方向に移動可能であり、前記外部圧により前記外部ピストンが他方方向に移動可能であると共に、該外部ピストンにより前記第2ピストンが他方方向に移動可能であることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項12】
請求項10または11に記載の圧力制御装置において、前記第1ポートとしての高圧ポート及び減圧ポートが設けられると共に、前記第2ポートとしての制御圧ポートが設けられ、前記ハウジング内に前記駆動弁の移動方向前方に位置して前記外部ピストン内に圧力制御弁が相対移動自在で且つ前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断する方向に付勢支持され、前記ソレノイドの電磁力により前記駆動弁を移動して前記圧力制御弁を押圧することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とする一方、前記ソレノイドの電磁力を低減して前記駆動弁を移動して前記圧力制御弁の押圧力を低下することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを連通すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断可能とし、また、前記外部ピストンにより前記駆動弁を移動して前記圧力制御弁を押圧することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とすることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項13】
請求項10に記載の圧力制御装置において、前記駆動弁の外周部に前記外部ピストンが移動自在に設けられ、前記ソレノイドにより前記駆動弁が一方方向に移動可能であり、前記外部圧により前記外部ピストンが他方方向に移動可能であることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項14】
請求項10または12に記載の圧力制御装置において、前記第1ポートとしての高圧ポート及び減圧ポートが設けられると共に、前記第2ポートとしての制御圧ポートが設けられ、前記駆動弁が前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断する方向に付勢支持され、前記ソレノイドの電磁力により前記駆動弁を移動することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とする一方、前記ソレノイドの電磁力を低減して前記駆動弁の駆動力を低下することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを連通すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを遮断可能とし、また、前記外部圧により前記外部ピストンを移動することで、前記減圧ポートと前記制御圧ポートを遮断すると共に前記高圧ポートと前記制御圧ポートを連通可能とすることを特徴とする圧力制御装置。
【請求項15】
請求項10から14のいずれか一つに記載の圧力制御装置において、前記駆動弁と前記外部ピストンとにおける初期相対位置を調整する位置調整機構が設けられたことを特徴とする圧力制御装置。
【請求項16】
中空形状をなして第1ポート及び第2ポートを有するハウジングと、該ハウジング内に移動自在に支持された第1駆動弁と、前記ハウジング内に移動自在に支持されると共に前記第1駆動弁と相対移動可能な第2駆動弁と、前記第1駆動弁を一方方向に付勢することで前記第1ポートと前記第2ポートを連通または遮断する付勢手段と、調整可能な第1外部圧により前記第1駆動弁を前記付勢手段の付勢力に抗して移動することで前記第1ポートと前記第2ポートを連通または遮断して圧力差を制御する第1駆動手段と、第2外部圧により前記第2駆動弁を移動することで前記第1ポートと前記第2ポートを連通または遮断して圧力差を制御する第2駆動手段と、前記第2駆動弁に対して前記第1駆動弁側から作用する制御圧が前記第2外部圧以上となるように圧力制御する圧力制御手段とを具えたことを特徴とする圧力制御装置。
【請求項17】
請求項16に記載の圧力制御装置において、前記第1駆動弁と前記第2駆動弁は、直列で且つ相対移動自在に支持されると共に、前記付勢手段により互いに接近する方向に付勢支持され、前記第1駆動手段による前記第1外部油圧は、前記第1駆動弁と前記第2駆動弁の間に設けられた第1外部圧力室に作用することを特徴とする圧力制御装置。
【請求項18】
請求項17に記載の圧力制御装置において、前記第1外部圧力室に作用する第1外部圧力に応じて該第1外部圧力室の容積が変更される容積吸収機構が設けられたことを特徴とする圧力制御装置。
【請求項19】
請求項16から18のいずれか一つに記載の圧力制御装置において、前記ハウジング内に前記第1駆動弁と前記第2駆動弁が同軸方向に沿って相対移動自在に支持され、前記ハウジングにおける前記第1駆動弁側に前記第1外部圧が作用する第1外部圧力ポートが設けられ、前記ハウジングにおける前記第2駆動弁側に前記第2外部圧が作用する第2外部圧力ポートが設けられることを特徴とする圧力制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−47104(P2008−47104A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190212(P2007−190212)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】