説明

地点検索装置、地点検索方法及びプログラム

【課題】ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】属性に「ジャンル」が含まれている検索語が2個以上ある場合には、CPU41は、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語に対応する上位分類のジャンルをジャンルデータファイルから読み出し、共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語に対応する上位分類のジャンルに、共通する「中分類」のジャンル、または、共通する「大分類」のジャンルがある場合には、CPU41は、検索した地点情報から共通する上位分類のジャンルに対応する地点情報を抽出し、この抽出した地点情報を優先して表示するように表示順位をソートして、リストとして一覧表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された検索語に基づいて地点情報をリスト表示する地点検索装置、地点検索方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、入力された検索語に基づいて地点情報をリスト表示する技術に関し種々提案されている。
例えば、ナビゲーション装置は、現在の時刻、天気、季節等のパラメータを取得すると共に、入力された検索語に対応する地点情報を検索する。また、ナビゲーション装置は、検索した各地点情報に設定されたキーワード(例えば、プール、レストラン等である。)と、このキーワードに対応するパラメータ条件(対応季節、対応天気、対応時刻等である。)を取得する。続いて、ナビゲーション装置は、当該パラメータが各キーワードのパラメータ条件を満たすか否かを判断する。そして、パラメータ条件を満たさないキーワードがあった場合には、ナビゲーション装置は、当該キーワードが設定された地点情報の表示順位が下位となるように、検索された地点情報のリスト表示を行う(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−42019号公報(段落(0011)〜(0083)、図1〜図8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたナビゲーション装置によれば、入力された複数の検索語の中に同じパラメータ条件を有する複数のキーワードが付与されている検索語が含まれている場合には、各キーワードが設定された地点情報がそのまま表示されてしまい、ユーザが期待していない地点情報が上位にリスト表示される可能性がある。
【0005】
例えば、検索語としてエリアを表す「おかざき」、ジャンルを表す「ぼーりんぐ」、「びりやーど」が入力された場合には、この「ぼーりんぐ」に「スポーツ」と「工事」等のキーワードが付与されているため、「XXボーリング工事株式会社/岡崎市」、「△△△ボーリング工事/岡崎市」、「岡崎○○○ボウル」、「岡崎△△△△ボウル」、「ビリヤード○○○○」がリスト表示される。このため、ユーザが期待していない試掘工事所に関する地点情報が上位にリスト表示される可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため請求項1に係る地点検索装置は、複数の地点情報を階層状に分類されたジャンル別に予め記憶する地点情報記憶手段と、検索語を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された検索語の属性を取得する属性取得手段と、前記入力手段によって複数の検索語が入力された場合には、これらの検索語の属性を前記属性取得手段を介して取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定手段と、前記ジャンル判定手段を介して複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、前記階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定手段と、前記入力手段によって入力された複数の検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、前記共通ジャンル判定手段を介して複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記検索手段によって検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る地点検索装置は、請求項1に記載の地点検索装置において、前記検索語と前記属性との対応を予め記憶する属性記憶手段を備え、前記属性取得手段は、前記属性記憶手段に記憶された検索語と属性との対応に基づいて前記入力手段を介して入力された検索語の属性を取得することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る地点検索装置は、複数の地点情報を階層状に分類されたジャンル別に予め記憶する地点情報記憶手段と、属性を選択して検索語を入力する属性指定入力手段と、前記属性指定入力手段によってジャンルの属性を選択して複数の検索語が入力された場合には、前記階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定手段と、前記属性指定入力手段によって入力された複数の検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、前記共通ジャンル判定手段を介して複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記検索手段によって検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る地点検索方法は、複数の検索語を入力する入力工程と、前記入力工程で入力された複数の検索語の属性を取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定工程と、前記ジャンル判定工程で複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定工程と、前記共通ジャンル判定工程で複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記入力工程で入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項5に係るプログラムは、コンピュータに、複数の検索語を入力する入力工程と、前記入力工程で入力された複数の検索語の属性を取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定工程と、前記ジャンル判定工程で複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定工程と、前記共通ジャンル判定工程で複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記入力工程で入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御工程と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
前記構成を有する請求項1に係る地点検索装置では、入力された複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。これにより、いずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ぼーりんぐ」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「びりやーど」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に係る地点検索装置では、検索語に予め属性(例えば、名称、ジャンル、住所等である。)を設定しておくことにより、入力手段を介して入力された検索語の属性を自動的に取得することが可能となる。
【0014】
また、請求項3に係る地点検索装置では、ジャンルの属性を選択して入力された複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。これにより、いずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ぼーりんぐ」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「びりやーど」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【0015】
また、請求項4に係る地点検索方法では、入力された複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。これにより、いずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ぼーりんぐ」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「びりやーど」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【0016】
更に、請求項5に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、入力された複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。これにより、コンピュータはいずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ぼーりんぐ」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「びりやーど」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】文字属性DBに格納されるジャンルデータファイルの一例を示す図である。
【図3】文字属性DBに格納される属性データファイルの一例を示す図である。
【図4】入力された検索語に対応して検索された施設の名称をリスト表示する「地点情報表示処理」を示すフローチャートである。
【図5】検索語を入力する検索語入力画面の一例を示す図である。
【図6】検索結果をリスト表示した検索結果表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る地点検索装置、地点検索方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0020】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車位置、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0021】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、文字属性データベース(文字属性DB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0022】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号等のデータがPOIを特定するIDとともに記憶されている。
また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0023】
また、文字属性DB27には、後述の地点情報としての施設の名称を階層状に分類されたジャンル別に記憶するジャンルデータファイル51(図2参照)が格納されている。また、文字属性DB27には、後述のように液晶ディスプレイ15に表示された50音キー61(図5参照)から入力された文字列、つまり、検索語に対応する属性を記憶する属性データファイル52(図3参照)が格納されている。尚、属性には、「名称」、「ジャンル」、「住所」の3つの属性が設定されている(図3参照)。
【0024】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の50音キー61から入力された複数の検索語から検索した地点情報としての施設の名称の優先順位を決定してリスト表示する地点情報表示処理のプログラム(図4参照)等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0025】
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0026】
この操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0027】
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、後述の検索語入力画面62(図5参照)、検索した施設の名称をリスト表示する検索結果表示画面71(図6参照)、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0028】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0029】
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0030】
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表面部に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
【0031】
ここで、文字属性DB27に格納される地点情報としての施設の名称を階層状に分類されたジャンル別に記憶するジャンルデータファイル51について図2に基づいて説明する。図2は文字属性DB27に格納されるジャンルデータファイル51の一例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、ジャンルデータファイル51は、「大分類」と「中分類」と、「小分類」とから構成されている。この「大分類」はジャンルを大きく分類するものであり、「スポーツ」、「食事」、「店」等に分類化されて記憶されている。また、「中分類」は「大分類」の下位層の分類であり、「スポーツ」の下位層には「ボーリング」、「ビリヤード」、「ゴルフ場」等が決められ、「食事」の下位層には「ファーストフード」、「和食」、「洋食」等が決められて記憶されている。そして、「小分類」には、「中分類」に分類された各ジャンルに属する施設の名称や施設の略称、施設を表すキーワード等が記憶されている。
【0033】
次に、文字属性DB27に格納される50音キー61から入力された文字列、つまり、検索語に対応する属性を記憶する属性データファイル52について図3に基づいて説明する。図3は文字属性DB27に格納される属性データファイル52の一例を示す図である。
【0034】
図3に示すように、属性データファイル52は、検索語を表す「文字列」と、各属性を表す「名称」、「ジャンル」、「住所」とから構成されている。そして、「文字列」には地点情報としての施設の名称や施設の略称、施設を表すキーワード、ジャンルを表す文字列等が記憶されている。また、属性「名称」は、対応する文字列が、地点情報としての施設の名称や施設の略称、施設を表すキーワード等である旨を表している。また、属性「ジャンル」は、対応する文字列が、ジャンルデータファイル51の「大分類」、「中分類」、「小分類」のいずれかに記憶されている旨を表している。
【0035】
また、属性「住所」は、対応する文字列が、ナビ地図情報26に記憶された地図上の座標位置(例えば、緯度と経度である。)で特定される地名である旨を表している。そして、各属性を表す「名称」、「ジャンル」、「住所」には、各文字列に対応する属性が、丸印の有無等で記憶されている。例えば、「おかざき」の文字列に対応する属性は、「名称」と「住所」である旨が記憶されている。また、「びりやーど」の文字列に対応する属性は、「ジャンル」である旨が記憶されている。また、「まくどなるひこ」の文字列に対応する属性は、「名称」と「ジャンル」である旨が記憶されている。
【0036】
[地点情報表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、50音キー61から入力された複数の検索語から検索した地点情報としての施設の名称の優先順位を決定してリスト表示する地点情報表示処理について図4乃至図6に基づいて説明する。
【0037】
図4はCPU41が実行する処理であって、入力された複数の検索語から検索した地点情報としての施設の名称の優先順位を決定してリスト表示する地点情報表示処理を示すフローチャートである。尚、図4にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により実行される。
【0038】
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報としての施設に関する名称等を検索するための複数の検索語を入力する検索語入力画面62(図5参照)を表示する。
【0039】
ここで、検索語入力画面62の一例について図5に基づいて説明する。図5に示すように、検索語入力画面62には、50音キー61、入力文字表示部63、検索語表示部64、修正ボタン65、戻るボタン66、次ワードボタン67、完了ボタン68が表示される。
【0040】
この入力文字表示部63には、50音キー61によって入力された入力文字が表示される。そして、次ワードボタン67が押下された場合には、入力文字表示部63に表示されている文字列が検索語として検索語表示部64に表示されるとともに、次の文字列を入力することが可能となる。また、修正ボタン65を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている文字列の最終入力文字を1文字ずつ削除することができる。
【0041】
また、戻るボタン66を押下することによって、最後の操作の前の状態に戻すことができる。更に、完了ボタン68を押下することによって、検索語文字表示部64に表示されている各文字列を検索語として、地点情報としての施設に関する名称等を検索してリスト表示するように指示することができる。
【0042】
続いて、図4に示すように、S12において、CPU41は、検索語が入力されるのを待つ(S12:NO)。つまり、CPU41は、入力文字表示部63に50音キー61から入力された文字列を表示すると共に、次ワードボタン67が押下されるのを待つ。
そして、検索語が入力された場合、つまり、次ワードボタン67が押下された場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。
【0043】
S13において、CPU41は、入力文字表示部63に表示している文字列を検索語として検索後表示部64に表示すると共に、この文字列を検索語としてRAM42に記憶する。また、CPU41は、この検索語を構成する文字列を、文字属性DB27に格納される属性データフィル52の「文字列」として、この「文字列」に対応する属性を読み出し、当該検索語に対応する属性としてRAM42に記憶する。
【0044】
例えば、検索語が「ぼーりんぐ」の場合には、この「ボーリング」に対応する属性として「ジャンル」を読み出し(図3参照)、当該検索語「ぼーりんぐ」の属性として「ジャンル」をRAM42に記憶する。また、検索語が「まくどなるひこ」の場合には、この「まくどなるひこ」に対応する属性として「名称」と「ジャンル」を読み出し(図3参照)、当該検索語「まくどなるひこ」の属性として「名称」と「ジャンル」をRAM42に記憶する。
【0045】
続いて、S14において、CPU41は、検索語表示部64に表示された検索語から施設の名称等を検索して目的地候補としてリスト表示するよう指示されたか否か、つまり、完了ボタン68が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0046】
そして、検索語表示部64に表示された検索語から施設の名称等の目的地候補を検索してリスト表示するよう指示されていない場合、つまり、完了ボタン68が押下されないで、他の50音キー61等が押下された場合には(S14:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。
【0047】
一方、検索語表示部64に表示された検索語から施設の名称等の目的地候補を検索してリスト表示するよう指示された場合、つまり、完了ボタン68が押下された場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、検索語に対応する「地点情報」としての施設名を検索する。
【0048】
具体的には、CPU41は、属性に「住所」が含まれている検索語をRAM42から読み出し、この検索語で特定される地名をナビ地図情報26から読み出し、「検索エリア」として設定する。例えば、属性に「住所」が含まれている検索語が「おかざき」の場合には、CPU41は、「愛知県岡崎市内」を検索エリアとして設定する。
【0049】
そして、CPU41は、残りの検索語から属性に「名称」が含まれている検索語をRAM42から読み出し、設定された検索エリア内において、これらの検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0050】
例えば、図2に示すように、残りの検索語が、属性に「名称」を含む「まくどなるひこ」の場合には、CPU41は、設定された検索エリア内において、「まくどなるひこ」を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0051】
また、CPU41は、残りの検索語から属性に「ジャンル」が含まれている検索語をRAM42から読み出し、当該検索語がジャンルデータファイル51の「小分類」に属する場合には、この「小分類」の属する「中分類」のジャンルに属する他の「小分類」の文字列を検索語とする。そして、CPU41は、設定された検索エリア内において、これら他の検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0052】
例えば、図2に示すように、残りの検索語が、属性に「ジャンル」を含む「まくどなるひこ」の場合には、この「まくどなるひこ」が属する「中分類」の「ファーストフード」に属する他の「小分類」の「けんなっきー」等の文字列を検索語とする。そして、CPU41は、設定された検索エリア内において、これら他の検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0053】
また、CPU41は、残りの検索語から属性に「ジャンル」が含まれている検索語をRAM42から読み出し、当該検索語がジャンルデータファイル51の「中分類」に属する場合には、この「中分類」のジャンルに属する各「小分類」の文字列を検索語とする。そして、CPU41は、設定された検索エリア内において、これらの検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0054】
例えば、図2に示すように、残りの検索語が、属性に「ジャンル」を含む「ぼーりんぐ」の場合には、「大分類」の「スポーツ」に属する「中分類」の「ボーリング」に対応する「小分類」の「えいとぼうる」等の文字列と、「大分類」の「工事」に属する「中分類」の「ボーリング」に対応する「小分類」の「あさぼーりんぐ」等の文字列とをそれぞれ検索語とする。そして、CPU41は、設定された検索エリア内において、これらの検索語を一部に有する又は全部とする「施設名称」をナビ地図情報26から検索して「地点情報」としてRAM42に記憶する。
【0055】
その後、S16において、CPU41は、上記S13でRAM42に記憶した各検索語に対応する属性を読み出し、属性に「ジャンル」が含まれている検索語をカウントする。そして、CPU41は、この属性に「ジャンル」が含まれている検索語が2個以上あるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0056】
そして、属性に「ジャンル」が含まれている検索語が1個又は0個の場合には(S16:NO)、CPU41は、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、上記S15で検索した地点情報を50音順や、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)から近い順等にソートして、リストとして一覧表示後、当該処理を終了する。尚、液晶ディスプレイ15には、一度に5件等、リスト順に所定個数表示される(図6参照)。
【0057】
一方、属性に「ジャンル」が含まれている検索語が2個以上ある場合には(S16:YES)、CPU41は、S18の処理に移行する。S18において、CPU41は、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語に対応する上位分類のジャンルを文字属性DB27に格納されるジャンルデータファイル51から読み出し、共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0058】
具体的には、CPU41は、先ず、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語から、ジャンルデータファイル51の「小分類」に該当する検索語を抽出する。そして、この抽出された「小分類」の各検索語の上位分類のジャンル、即ち、「中分類」のジャンルを順次読み出し、共通する「中分類」のジャンルがあるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0059】
また、CPU41は、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語から、ジャンルデータファイル51の「中分類」に該当する検索語を抽出する。そして、この抽出された「中分類」の各検索語の上位分類のジャンル、即ち、「大分類」のジャンルを順次読み出し、共通する「大分類」のジャンルがあるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0060】
そして、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語に対応する上位分類のジャンルをジャンルデータファイル51から読み出し、共通する上位分類のジャンルが無い場合、つまり、共通する「中分類」のジャンルも、共通する「大分類」のジャンルもない場合には(S18:NO)、CPU41は、上記S17の処理に移行する。そして、CPU41は、S17の処理を実行後、当該処理を終了する。
【0061】
一方、属性に「ジャンル」が含まれている各検索語に対応する上位分類のジャンルをジャンルデータファイル51から読み出し、共通する上位分類のジャンルが有る場合、つまり、共通する「中分類」のジャンル、または、共通する「大分類」のジャンルがある場合には(S18:YES)、CPU41は、S19の処理に移行する。
【0062】
S19において、CPU41は、上記S15で検索した地点情報から共通する上位分類のジャンルに対応する地点情報を抽出し、この抽出した地点情報を優先して表示するように表示順位をソートして、リストとして一覧表示後、当該処理を終了する。尚、液晶ディスプレイ15には、一度に5件等、リスト順に所定個数表示される(図6参照)。
【0063】
ここで、図5に示すように、検索語入力画面62で、検索語として「おかざき」、「ぼーりんぐ」、「びりやーど」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図6に基づいて説明する。図6は検索結果をリスト表示した検索結果表示画面71の一例を示す図である。
【0064】
先ず、属性に「住所」が含まれている検索語が「おかざき」の場合には、CPU41は、「愛知県岡崎市内」を検索エリアとして設定する。また、CPU41は、残りの検索語から属性に「ジャンル」が含まれている各検索語「ぼーりんぐ」、「びりやーど」をRAM42から読み出す。そして、CPU41は、各検索語「ぼーりんぐ」と「びりやーど」がジャンルデータファイル51の「中分類」の「ボーリング」と「ビリヤード」にそれぞれ該当する場合には、これらの属する「大分類」のジャンル「スポーツ」及び「工事」と、「スポーツ」とを順次読み出す。
【0065】
そして、CPU41は、「中分類」の「ボーリング」と「ビリヤード」には、「大分類」に共通する「スポーツ」のジャンルがあると判定して(図2参照)、当該「スポーツ」のジャンルに属する「中分類」の「ボーリング」と「ビリヤード」とに対応する室内競技施設に関する地点情報を上記S15で検索した地点情報から抽出し、この抽出した室内競技施設に関する地点情報を優先して表示するように表示順位をソートする。
【0066】
つまり、試掘工事所等の「XXボーリング工事株式会社/岡崎市」、「△△△ボーリング工事/岡崎市」等の地点情報の優先順位よりも、室内競技施設の「岡崎○○○ボウル」、「岡崎△△△△ボウル」、「□□□□ボウル」等の地点情報の優先順位が高く設定される。
尚、この抽出した室内競技施設に関する地点情報を、50音順や、自車位置から近い順等に更にソートしてもよい。
【0067】
続いて、図6に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に室内競技施設の「岡崎○○○ボウル」、「岡崎△△△△ボウル」、「□□□□ボウル」、「ビリヤード○○○○」等、室内競技施設に関する検索上位5件の地点情報(施設の名称)を優先順位順に表示する。
【0068】
ここで、ユーザが、検索結果表示欄72の地点情報(施設の名称)を押下して選択すると、CPU41は、当該施設を目的地に設定して経路探索を行い、推奨経路を地図上に表示する。また、当該施設に関する施設情報(例えば、営業時間、料金等である。)を表示する。
【0069】
また、検索結果表示画面71の上部には、件数表示部73が設けられ、検索した検索対象の件数が表示されている。また、各検索結果表示欄72の左側には、検索結果表示欄72の施設の名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための前ボタン74、次ボタン75と、検索結果表示欄72の施設の名称を5件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための各頁ボタン76、77とが表示されている。
【0070】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、検索語入力画面62で入力された複数の検索語のそれぞれに対応する「小分類」又は「中分類」のジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、図2に示す「中分類」の「コンビニエンスストア」等や、「大分類」の「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。
【0071】
これにより、いずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ボーリング」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「ビリヤード」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【0072】
また、検索語に対応する属性(例えば、名称、ジャンル、住所等である。)を記憶する属性データファイル52を予め文字属性DB27に格納しておくことにより、50音キー61から入力された文字列、つまり、検索語に対応する属性を自動的に取得することが可能となる。つまり、ユーザは、検索語の属性を選択することなく、任意に検索語だけを入力するだけで、希望する地点情報(施設の名称)の検索を行うことが可能となる。
【0073】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0074】
例えば、検索語入力画面62において、入力する検索語の属性として属性「名称」を選択する「名称選択ボタン」と、属性「ジャンル」を選択する「ジャンル選択ボタン」と、属性「住所」を選択する「住所選択ボタン」を設け、属性データフィル52を文字属性DB27に格納しないようにしてもよい。ここで、「名称選択ボタン」、「ジャンル選択ボタン」又は「住所選択ボタン」は、属性指定入力手段の一例を構成する。
【0075】
そして、上記S12において、ユーザは、検索語の入力前に「名称選択ボタン」、「ジャンル選択ボタン」又は「住所選択ボタン」を押下することによって、検索語の属性を指定することが可能となる。そして、ユーザは、50音キー61から文字列を入力して次ワードボタン67を押下することによって、選択した属性の検索語を入力することが可能となる。
【0076】
一方、CPU41は、「名称選択ボタン」、「ジャンル選択ボタン」又は「住所選択ボタン」の中から押下されたボタンに対応する属性を、入力された検索語とともに、この検索語に対応する属性としてRAM42に記憶することが可能となる。
例えば、「ジャンル選択ボタン」が押下されて、検索語「ぼーりんぐ」が入力された場合には、CPU41は、当該検索語「ぼーりんぐ」に対応する属性として「ジャンル」をRAM42に記憶するようにしてもよい。
【0077】
その後、CPU41は、上記S13の処理を実行することなく、上記S14以降の処理を実行するようにしてもよい。
従って、CPU41は、上記S14以降の処理を実行することによって、検索語入力画面62で入力された複数の検索語のそれぞれに対応する「小分類」又は「中分類」のジャンルの中に共通する上位分類のジャンル(例えば、図2に示す「中分類」の「コンビニエンスストア」等や、「大分類」の「スポーツ」、「食事」等である。)がある場合には、入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示することが可能となる。
【0078】
これにより、いずれかの検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンルが複数種類あっても(例えば、「ボーリング」に「スポーツ」と「工事」である。)、他の検索語に対応するジャンルの上位分類のジャンル(例えば、「ビリヤード」に「スポーツ」である。)を考慮して、検索した地点情報に優先順位を付与することが可能となり、ユーザの希望に沿った地点情報をより上位にリスト表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0079】
1 ナビゲーション装置
14 操作部
15 液晶ディスプレイ
18 タッチパネル
25 地図情報DB
27 文字属性DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 ジャンルデータファイル
52 属性データファイル
61 50音キー
62 検索語入力画面
71 検索結果表示画面
72 検索結果表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の地点情報を階層状に分類されたジャンル別に予め記憶する地点情報記憶手段と、
検索語を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された検索語の属性を取得する属性取得手段と、
前記入力手段によって複数の検索語が入力された場合には、これらの検索語の属性を前記属性取得手段を介して取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定手段と、
前記ジャンル判定手段を介して複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、前記階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定手段と、
前記入力手段によって入力された複数の検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、
前記共通ジャンル判定手段を介して複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記検索手段によって検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする地点検索装置。
【請求項2】
前記検索語と前記属性との対応を予め記憶する属性記憶手段を備え、
前記属性取得手段は、前記属性記憶手段に記憶された検索語と属性との対応に基づいて前記入力手段を介して入力された検索語の属性を取得することを特徴とする請求項1に記載の地点検索装置。
【請求項3】
複数の地点情報を階層状に分類されたジャンル別に予め記憶する地点情報記憶手段と、
属性を選択して検索語を入力する属性指定入力手段と、
前記属性指定入力手段によってジャンルの属性を選択して複数の検索語が入力された場合には、前記階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定手段と、
前記属性指定入力手段によって入力された複数の検索語に対応する地点情報を検索する検索手段と、
前記共通ジャンル判定手段を介して複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記検索手段によって検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする地点検索装置。
【請求項4】
複数の検索語を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された複数の検索語の属性を取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定工程と、
前記ジャンル判定工程で複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定工程と、
前記共通ジャンル判定工程で複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記入力工程で入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御工程と、
を備えたことを特徴とする地点検索方法。
【請求項5】
コンピュータに、
複数の検索語を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された複数の検索語の属性を取得して、複数の検索語の属性にジャンルが含まれているか否かを判定するジャンル判定工程と、
前記ジャンル判定工程で複数の検索語の属性にジャンルが含まれていると判定された場合には、階層状に分類されたジャンルにおいて、該複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあるか否かを判定する共通ジャンル判定工程と、
前記共通ジャンル判定工程で複数の検索語のそれぞれに対応するジャンルの中に共通する上位分類のジャンルがあると判定された場合には、前記入力工程で入力された複数の検索語に対応して検索された複数の地点情報の中から当該上位分類のジャンルに属する地点情報を優先して表示するように制御する表示制御工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−282526(P2010−282526A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136838(P2009−136838)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】