説明

基板処理方法

【課題】レジストパターンの倒壊を抑制する基板処理方法を提供する。
【解決手段】本発明の基板処理方法は、基板上にレジスト膜を形成するレジスト形成工程と、レジスト膜を露光する露光工程と、露光工程の後、基板を処理室20内に収容し、処理室20の外部で生成したイオンを含むガスを処理室20内に導入し、イオンを含む雰囲気中でレジスト膜に現像液を供給しレジスト膜を現像する現像工程と、現像工程の後、イオンを含む雰囲気に維持された処理室20内でレジスト膜にリンス液を供給しレジスト膜を洗浄するリンス工程と、リンス工程の後、レジスト膜を乾燥する乾燥工程とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造方法では、半導体ウェーハ上に被加工膜として複数の物質を堆積し、所望のパターンにパターニングする工程を多く含んでいる。被加工膜のパターニングにあたっては、一般にレジストと呼ばれる感光性物質を被加工膜上に堆積してレジスト膜を形成し、このレジスト膜の所定の領域に露光を行う。次いで、レジスト膜の露光部または未露光部を現像処理により除去してレジストパターンを形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにして被加工膜をエッチングし、被加工膜をパターニングする。
【0003】
露光光源としては、スループットの観点からKrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザなどの紫外光が用いられているが、半導体デバイスの微細化に伴いレジストパターンが倒壊する問題が生じている。このレジストパターン倒壊に起因する欠陥を低減するために、多層レジストプロセスの導入によるレジスト薄膜化を行う提案(例えば特許文献1)があるが、レジストパターン倒壊に起因する欠陥を完全に排除するには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−123399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、レジストパターンの倒壊を抑制する基板処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、基板上にレジスト膜を形成するレジスト形成工程と、前記レジスト膜を露光する露光工程と、前記露光工程の後、前記基板を処理室内に収容し、前記処理室の外部で生成したイオンを含むガスを前記処理室内に導入し、前記イオンを含む雰囲気中で前記レジスト膜に現像液を供給し前記レジスト膜を現像する現像工程と、前記現像工程の後、前記イオンを含む雰囲気に維持された前記処理室内で、前記レジスト膜にリンス液を供給し前記レジスト膜を洗浄するリンス工程と、前記リンス工程の後、前記レジスト膜を乾燥する乾燥工程と、を備えたことを特徴とする基板処理方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板上にレジスト膜を形成するレジスト形成工程と、前記レジスト膜を露光する露光工程と、前記露光工程の後、前記レジスト膜に現像液を供給し前記レジスト膜を現像する現像工程と、前記現像工程の後、前記レジスト膜にリンス液を供給し前記レジスト膜を洗浄するリンス工程と、前記洗浄された前記レジスト膜に対してイオンを含むガスを吹き付けて前記レジスト膜を乾燥する乾燥工程と、を備えたことを特徴とする基板処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、レジストパターンの倒壊を抑制する基板処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す模式断面図。
【図3】本発明の実施形態に係る基板処理方法を示す模式図。
【図4】レジスト膜が帯電した状態を示す模式断面図。
【図5】本発明の他の実施形態に係る基板処理方法を示す模式図。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る基板処理方法を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。この装置は、半導体ウェーハWを収容可能な処理室20を有し、その処理室20内で半導体ウェーハWに対して現像及びリンス処理が行われる。
【0011】
処理室20内にはスピンチャック25が設けられている。スピンチャック25は真空チャックであり、その上面に半導体ウェーハWにおける被処理面の反対側の面(裏面)が真空吸着される。半導体ウェーハWは、スピンチャック25上にほぼ水平に吸着保持される。また、スピンチャック25は下方に延在する回転軸26を有する。回転軸26は図示しないモータと連結され、そのモータの駆動力を受けてスピンチャック25は回転軸26のまわりに回転可能となっている。
【0012】
スピンチャック25の上方には、スピンチャック25に吸着保持された半導体ウェーハWの被処理面に対向可能なノズル22が設けられている。ノズル22は、処理室20の外部に設けられた図示しない現像液やリンス液の供給機構と接続されている。スピンチャック25の周囲及び下方はカップ21で囲まれ、そのカップ21の底部は図示しない排液機構と接続されている。
【0013】
処理室20の外部には、イオン生成装置(ionizer)31と温度・湿度調整装置32が設けられている。
【0014】
イオン生成装置31は、例えば放電機構を備え、ガスを放電にさらすことでイオンを生成する。イオン生成装置31で生成されたイオンは、ガス(例えばエア)と共に温度・湿度調整装置32へと送られる。
【0015】
温度・湿度調整装置32は、ガス搬送室、加温部、加湿部などを備える。ガス搬送室内にはイオン生成装置31で生成されたイオンを含むガスが導入される。加温部はヒータを有し、そのヒータへの電力供給を制御することでガス搬送室内の温度を調整可能となっている。加湿部は例えば水中にヒータを浸漬させた機構を有し、そのヒータへの電力供給を制御することで、ガス搬送室内への水分蒸発量すなわちガス搬送室内の湿度を調整可能となっている。温度・湿度調整装置32で所望の温度及び湿度に調整されたイオンを含むガスは、処理室20内に導入される。
【0016】
イオンを含むガスは、図示しない送風機構によって、イオン生成装置31から温度・湿度調整装置32を介して処理室20内に導入され、さらに図示しない排気機構により処理室20外へ排気される。これにより、処理室20内は、所望の温度及び湿度に調整されたイオンを含むガス雰囲気に維持される。
【0017】
次に、半導体ウェーハWに対する現像及びリンス処理を含む本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
【0018】
図2(a)に示すように、基板11の主面全面に反射防止膜12が形成され、その反射防止膜12上にレジスト膜13が形成される。これらをまとめて半導体ウェーハWとする。基板11は例えばシリコン基板である。また、基板11には、シリコン基板上に絶縁膜、導体膜、半導体膜などの被加工膜が形成された構成も含む。
【0019】
次に、図示しない露光装置でマスク(レチクル)を用いた選択的露光を行い(図2(b))、所望のパターン潜像をレジスト膜13に転写する。
【0020】
露光後、半導体ウェーハWは、図1に示す処理室20に搬入され、スピンチャック25に吸着保持される。半導体ウェーハWは、レジスト膜13を上に向けた状態でスピンチャック25に吸着保持される。
【0021】
以降、図3に示す現像、リンス及び回転乾燥工程が行われる。
【0022】
まず、図3(a)に示すように、半導体ウェーハWを保持したスピンチャック25を例えば数十から数千rpmの回転数で回転させた状態で、現像液ノズル22aからレジスト膜13上に現像液3を供給する。半導体ウェーハWはスピンチャック25と共に回転し、その半導体ウェーハWのほぼ中央に供給された現像液3は半径方向に拡がり、半導体ウェーハWの全面に拡がる。現像液3は、例えばTMAH(tetramethylammonium hydroxide)を含む。
【0023】
そして、スピンチャック25の回転を停止することで、図3(b)に示すように、表面張力で半導体ウェーハWの表面上に盛り上がるように現像液3が存在する状態となり、これを所望の時間維持する。
【0024】
この現像液3により、レジスト膜13が選択的に除去され、レジスト膜13がパターニングされる。例えばレジスト膜13がポジ型の場合には、露光部が現像液3に溶解し、未露光部が残る。この現像後の状態を図2(c)に示す。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、半導体ウェーハWを保持したスピンチャック25を例えば数千rpmの回転数で回転させた状態で、リンス液ノズル22bから半導体ウェーハW表面上にリンス液4を供給する。半導体ウェーハWはスピンチャック25と共に回転し、その半導体ウェーハWのほぼ中央に供給されたリンス液4は半径方向に拡がり、半導体ウェーハWの全面に拡がる。リンス液4としては、例えば純水が用いられる。
【0026】
この洗浄の後、図3(d)に示すように、半導体ウェーハWを保持した状態でスピンチャック25を回転させる回転乾燥(スピンドライ)を行う。この回転乾燥により、半導体ウェーハW表面上に残留しているリンス液4を遠心力で半径方向外方へ移動させて半導体ウェーハW上から除去する。
【0027】
レジストパターンの倒壊は、回転乾燥時に起こりやすかった。本願発明者は、その要因の一つとしてレジスト膜の帯電に着目した。回転乾燥工程前までの一連のウェーハ処理工程によって、ウェーハ表面またはレジスト膜13は図4に模式的に示すように正に帯電する傾向にあり、回転乾燥時には遠心力に加えて、隣接するレジスト膜13間に正電荷どうしの斥力が作用することからパターン倒壊が起こりやすくなると考えられる。
【0028】
そこで、本実施形態では、現像及びリンス処理時の処理室20内雰囲気をイオン雰囲気にしている。具体的には、前述した図1に示すイオン生成装置31で、半導体ウェーハWの帯電電荷(正電荷)の逆極性のマイナスイオンを生成し、そのマイナスイオンを含むガス(例えばエア)を温度・湿度調整装置32を介して処理室20内に導入する。これにより、処理室20内はマイナスイオン雰囲気にされる。
【0029】
マイナスイオン雰囲気中で現像及びリンス処理を行うことで、半導体ウェーハWの帯電電荷を中和して消失または低減させることができ、その後の回転乾燥時におけるレジスト膜13のパターン倒壊を抑制することができる。この結果、半導体ウェーハWの全面において欠陥のないレジストパターンを形成することができる。また、半導体ウェーハWの帯電電荷を消失または低減することで、現像やリンス中に処理室20内に発生するパーティクルが半導体ウェーハWに付着することも抑制できる。
【0030】
回転乾燥中のパターン倒壊を防ぐには、回転乾燥前の時点で半導体ウェーハWの帯電電荷が消失または低減されていればよい。ただし、回転乾燥中に、半導体ウェーハWと処理室20内のガス(例えばエア)との摩擦により半導体ウェーハWが帯電することが起こり得る。このため、回転乾燥もイオン雰囲気中で行うことが望ましい。本実施形態では、リンス後、同じ処理室20内で続けて回転乾燥を行うため、回転乾燥中も処理室20内のイオン雰囲気を容易に維持することができ、回転乾燥中の半導体ウェーハWの帯電を抑制して、確実にパターン倒壊を防ぐことができる。
【0031】
なお、処理室20内をイオン雰囲気にする比較例として、処理室20に例えば針状電極を設けて処理室20内で放電を起こさせ、処理室20内に直接イオンを生起させることも考えられる。しかし、この場合、処理室20内に電極を設けることから処理室20内構造の複雑化をまねく。また、その電極と半導体ウェーハWとの間での異常放電による半導体ウェーハWの破損も懸念される。
【0032】
これに対して本実施形態では、処理室20の外部でイオンを生成し、それを処理室20内に導入することで処理室20内をイオン雰囲気にする。このため、処理室20内に電極を新たに設ける必要がなく、既存のいわゆるディベロッパーと称される処理室内の構造をそのまま用いることができる。さらに、処理室20内で放電を生じさせないことから、異常放電によって半導体ウェーハWが破損することがない。
【0033】
また、処理室20内の温度及び湿度がレジスト膜13の膜厚や現像の面内均一性に影響を及ぼすことから処理室20内の温度及び湿度を所望の値に制御する必要がある。しかし、処理室20内に放電を生じさせる場合、放電による影響で処理室20内の温度及び湿度が変動しその制御が困難であるという問題がある。
【0034】
これに対して本実施形態では、イオンを含む状態でガス(例えばエア)の温度及び湿度が温度・湿度調整装置32によって所望に調整された上で、そのイオンを含むガスが処理室20内に導入される。このため、処理室20内雰囲気の温度及び湿度の制御性に優れ、処理品質を向上できる。
【0035】
本実施形態では、現像及びリンス時、処理室20内はイオンを含むエア雰囲気とされ、例えばその雰囲気の温度は25℃、湿度は40〜50%に調整される。また、回転乾燥時には、現像及びリンス時よりも高温または低湿に調整される。
【0036】
前述したように現像、洗浄および乾燥処理を行ってレジスト膜13をパターニングした後、そのレジストパターンをマスクにして、図2(d)に示すように、反射防止膜12及び基板11自体またはその表層の被加工膜のエッチングを行い、基板11または被加工膜をパターニングする。
【0037】
次に、図5を参照して、本発明の他の実施形態に係る基板処理方法について説明する。この図5に示す実施形態では、リンス工程と乾燥工程とを同時に行う。
【0038】
半導体ウェーハWは前述したスピンチャック25に吸着保持された状態で回転される。その状態で、リンス液ノズル35から半導体ウェーハWの表面に対してリンス液4が供給され、かつブローノズル36からはイオンを含むガス(例えばエアや窒素ガス)が半導体ウェーハWの表面に吹き付けられる。
【0039】
リンス液ノズル35は、半導体ウェーハWの中心から半径方向外方へと向かう方向Aに直線的に移動しつつ、半導体ウェーハWの表面上にリンス液4を供給する。半導体ウェーハWは回転していることから半導体ウェーハWの全面にリンス液4が供給され洗浄が行われる。
【0040】
ブローノズル36は、リンス液ノズル35の方向Aへの移動に追従するようにして方向Aに直線的に移動しつつ、半導体ウェーハWの表面に対してイオンを含むガスを吹き付ける。すなわち、リンス液4によって洗浄された領域にイオンを含むガスが吹き付けられ、半導体ウェーハWの乾燥処理が行われる。
【0041】
本実施形態では、半導体ウェーハWの帯電電荷(例えば正電荷)と逆極性のマイナスイオンを含むガスをブローノズル36から半導体ウェーハWに対して吹き付けることで、半導体ウェーハWの帯電電荷を中和して消失または低減させることができる。これにより、乾燥時におけるレジスト膜13のパターン倒壊を抑制することができ、半導体ウェーハWの全面において欠陥のないレジストパターンを形成することができる。
【0042】
本実施形態においても、現像、リンスおよび乾燥処理時、処理室20内は所望の温度及び湿度に調整される。ただし、その雰囲気はイオンを含まなくてよい。ブローノズル36に供給されるイオンを含むガスは処理室20の外部で生成され、それが図示しないガス供給系統を介してブローノズル36に送られる。したがって、本実施形態においても、処理室20内で放電を生じさせないことから、異常放電によって半導体ウェーハWが破損することがない。さらに、放電による影響で処理室20内の温度及び湿度が変動することがなく、処理室20内雰囲気の温度及び湿度の制御性に優れ、処理品質を向上できる。
【0043】
次に、図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る基板処理方法を示す。
【0044】
本実施形態においても、イオンを含むガスを半導体ウェーハWに対して吹き付けることでリンス後の半導体ウェーハWの乾燥を行う。
【0045】
イオンを含むガスは、ブローノズル38から半導体ウェーハWに向けて吹き付けられる。ブローノズル38は、図6において紙面を貫く方向に延在し、その下端部にスリット状にガス吹出口が形成されている。ブローノズル38が方向Aに移動すると、ガス吹出口は半導体ウェーハWに対向した状態で半導体ウェーハWの上方を方向Aに移動する。イオンを含むガスは、半導体ウェーハWの被処理面に対して垂直に吹き付けられるのではなく、ブローノズル38の進行方向A側に向けて斜め下方Bに吹き付けられる。
【0046】
進行方向A側に向けた斜め下方Bにイオンを含むガスを吹き出しながら、ブローノズル38を方向Aに移動させることで、半導体ウェーハW上のリンス液4はブローノズル38から吹き出すガスに押されながら方向Aに向けて流動する。このとき、半導体ウェーハWは回転せず、静止している。
【0047】
半導体ウェーハW表面においてブローノズル38が通過した領域ではリンス液4が進行方向A側に押しやられて除去される。ブローノズル38の長手方向長さは半導体ウェーハWの直径以上であるため、ブローノズル38が半導体ウェーハWに対向した状態で半導体ウェーハWの端から端まで方向Aに移動することで、半導体ウェーハW全面に存在していたリンス液4を半導体ウェーハW外へと排出することができる。
【0048】
そして、本実施形態においても、半導体ウェーハWの帯電電荷(例えば正電荷)と逆極性のマイナスイオンを含むガスをブローノズル36から半導体ウェーハWに対して吹き付けることで、半導体ウェーハWの帯電電荷を中和して消失または低減させることができる。これにより、乾燥時におけるレジスト膜13のパターン倒壊を抑制することができ、半導体ウェーハWの全面において欠陥のないレジストパターンを形成することができる。
【0049】
さらに、ブローノズル38に供給されるイオンを含むガスは処理室20の外部で生成され、それが図示しないガス供給系統を介してブローノズル38に送られる。したがって、本実施形態においても、処理室20内で放電を生じさせないことから、異常放電によって半導体ウェーハWが破損することがない。さらに、放電による影響で処理室20内の温度及び湿度が変動することがなく、処理室20内雰囲気の温度及び湿度の制御性に優れ、処理品質を向上できる。
【0050】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0051】
3…現像液、4…リンス液、11…基板、12…反射防止膜、13…レジスト膜、20…処理室、22…ノズル、22a…現像液ノズル、22b…リンス液ノズル、25…スピンチャック、31…イオン生成装置、32…温度・湿度調整装置、35…リンス液ノズル、36…ブローノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にレジスト膜を形成するレジスト形成工程と、
前記レジスト膜を露光する露光工程と、
前記露光工程の後、前記基板を処理室内に収容し、前記処理室の外部で生成したイオンを含むガスを前記処理室内に導入し、前記イオンを含む雰囲気中で前記レジスト膜に現像液を供給し前記レジスト膜を現像する現像工程と、
前記現像工程の後、前記イオンを含む雰囲気に維持された前記処理室内で、前記レジスト膜にリンス液を供給し前記レジスト膜を洗浄するリンス工程と、
前記リンス工程の後、前記レジスト膜を乾燥する乾燥工程と、
を備えたことを特徴とする基板処理方法。
【請求項2】
前記イオンを含むガスは、温度及び湿度が調整された状態で前記処理室内に導入されることを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記乾燥は、前記処理室内で前記基板を回転させる回転乾燥であり、
前記回転乾燥中も前記処理室内の前記イオンを含む雰囲気を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理方法。
【請求項4】
基板上にレジスト膜を形成するレジスト形成工程と、
前記レジスト膜を露光する露光工程と、
前記露光工程の後、前記レジスト膜に現像液を供給し前記レジスト膜を現像する現像工程と、
前記現像工程の後、前記レジスト膜にリンス液を供給し前記レジスト膜を洗浄するリンス工程と、
前記洗浄された前記レジスト膜に対してイオンを含むガスを吹き付けて前記レジスト膜を乾燥する乾燥工程と、
を備えたことを特徴とする基板処理方法。
【請求項5】
前記イオンは前記レジスト膜が帯電した電荷と逆の極性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−60813(P2011−60813A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205669(P2009−205669)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】