説明

壁部材

【課題】建築用パネルによる端部を覆う、見切部材と、その見切部材に直角に交差する、他の見切部材の、L字形の交差部分において、その交差する2つの見切部材による角度が小さい側に、建築用パネルを施工する、見切部材の交差部分を覆う隅角被覆の壁部材。
【解決手段】隅角被覆を、金属板を成形して、ほぼ平坦な、L字形の隅角面を形成し、その隅角面のL字形の、角度が90度の側の内側端を、半円形に裏面側に折り曲げて、引掛片を形成し、その隅角面のL字形の、角度が270度の側の外側端に、押止片を形成し、前記の見切部材が、建築用パネルによる端部を覆う、見切辺と、施工時に、その見切辺の建築用パネルの外側に位置する側に、係止突起と係止溝とを形成し、隅角被覆の引掛片が見切辺の先端に引っ掛かり、隅角被覆の押止片が見切部材の係止突起を乗り越えて、係止溝に入り込む隅角被覆の壁部材とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築用パネルによる端部を覆う、見切部材と、その見切部材に直角に交差する、他の見切部材の、L字形の交差部分において、その交差する2つの見切部材による角度が小さい側に、建築用パネルを施工する、見切部材の交差部分を覆う隅角被覆の壁部材に関する。
【背景技術】
【0002】
建築用パネルによる端部を覆う、見切部材と、その見切部材に直角に交差する、他の見切部材の、L字形の交差部分において、その交差する2つの見切部材による角度が大きい側に、建築用パネルを施工する、見切部材の交差部分を覆う隅角被覆の壁部材は、窓回り用コーナーカバーとして従来例がある。
(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】 実開昭62−166948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、窓回り用コーナーカバーに示される技術は、
水平化粧面をほぼL字状とし、該水平化粧面内側の2辺それぞれには水平化粧面と垂直をなす側壁を形成し、かつ、該側壁の途中に係止用屈曲部を設け、また前記水平化粧面の外側の1辺には内方に突出した係止片を形成した、
構成であり、
水平化粧面内側の2辺それぞれには水平化粧面と垂直をなす側壁を形成し、その側壁が乾式壁材に当たり、水平化粧面内側の2辺側に乾式壁材を施工することは不可能だった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、隅角被覆を、金属板を成形して、ほぼ平坦な、L字形の隅角面を形成し、その隅角面のL字形の、角度が90度の側の内側端を、半円形に裏面側に折り曲げて、引掛片を形成し、その隅角面のL字形の、角度が270度の側の外側端に、押止片を形成し、前記の見切部材が、建築用パネルによる端部を覆う、見切辺と、施工時に、その見切辺の建築用パネルの外側に位置する側に、係止突起と係止溝とを形成し、隅角被覆の引掛片が見切辺の先端に引っ掛かり、隅角被覆の押止片が見切部材の係止突起を乗り越えて、係止溝に入り込む隅角被覆の壁部材としている。
【発明の効果】
【0005】
この発明による壁部材には、次のような効果がある。
【0006】
A.金属板を成形して、ほぼ平坦な、L字形の隅角面を形成し、その隅角面のL字形の、角度が90度の側の内側端を、半円形に裏面側に折り曲げて、引掛片を形成し、その隅角面のL字形の、角度が270度の側の外側端に、押止片を形成し、前記の見切部材が、建築用パネルによる端部を覆う、見切辺と、施工時に、その見切辺の建築用パネルの外側に位置する側に、係止突起と係止溝とを形成し、隅角被覆の引掛片が見切辺の先端に引っ掛かり、隅角被覆の押止片が見切部材の係止突起を乗り越えて、係止溝に入り込む事を特徴とする隅角被覆の壁部材とすることにより、
a.建築用パネルによる端部を覆う、見切部材と、その見切部材に直角に交差する、他の見切部材の、L字形の交差部分において、その交差する2つの見切部材による角度が小さい側に、建築用パネルを施工する、見切部材の交差部分を覆う隅角被覆を、その隅角被覆を押し込んで、その反力により押止片が広げられて、押止片が係止溝に入り込み、その拡張された押止片の内部応力と、引っ掛かり等により、隅角被覆が見切材との交差部分に張り付けられて、
イ.色、エンボス柄、塗装模様等の表面意匠の異なる建築用パネルを、それぞれの周囲の端部を、それぞれの表面意匠に合った、見切部材により覆い、それらの見切部材の交差部分を覆う隅角被覆を、それぞれの表面意匠に合った物とすることが可能となり、
ロ.その隅角被覆が見切材との交差部分に、リベットなどの締結具を壁面に表すことなく、張り付けられて、
ハ.壁面の意匠性が向上し、
ニ.リベット等の締結具の施工手間が省け、施工性が向上する。
【0007】
B.見切部材と他の見切材、見切部材と水切、あるいは、見切部材と水切機能を持つ係止板、との間を連携する機能を持つ、係止板を介することにより、
a.見切部材と他の見切材、見切部材と水切、あるいは見切部材と水切機能を持つ係止板、との間隔を一定とすることが可能となり、
イ.見切部材の見切辺と他の見切部材の見切辺との先端間の隙間と、見切部材の見切辺と水切の水切面の先端間の隙間と、見切部材の見切辺と係止板の水切板の先端間の隙間とを、それぞれ一定で最小限とすることが可能となり、
ロ.隅角被覆の押止片を押し込む隙間を確保出来て、施工性が向上し、
ハ.それらの隙間が一定で最小限となり、壁面の意匠性が向上する。
【0008】
C.見切部材の見切辺と水切の水切面あるいは、見切部材の見切辺と係止板の水切板とを合わせることにより、
a.見切部材の見切辺と水切の水切面との交差部分と、見切部材の見切辺と係止板の水切板との交差部分とに、隅角被覆が張り付けられて、
イ.壁面の意匠性が向上する。
【0009】
D.出隅筒を形成する係止板を使用することにより、
a.出隅構造の境界に出隅筒を構成した外壁7として、
イ.出隅構造の境界を両外壁の延長面に、出隅筒を構成し、
ロ.出隅構造を不自然に凹んだ部分を無くして、自然なものとし、
ハ.意匠性が向上し、
ニ.出隅筒の断面形状を変えることにより、意匠のバラエティーが増加し、意匠性が向上し、
ホ.出隅筒により、壁面の雨仕舞、耐候性、断熱性等の、遮断性が向上する。
【0010】
E.見切部材を異なる厚さの建築用パネルに、合わせた見切部材とする事により、
a.異なる厚さの建築用パネルに隅角被覆を使用可能となり、
b.見切部材を釘打材と見切材とに分けて、組み合わせて使用する、壁部材とし、その見切材を変えて、異なる厚さの建築用パネルに、合わせた見切部材とする事により、
イ.同一の係止板に、異なる見切材を使用して、異なる厚さの建築用パネルを張り分けが可能になり、
ロ.部材の種類が少なくなり、コストが下がる。
【0011】
F.水抜孔付きの見切部材を使用することにより、
a.壁面の下部に、見切部材を上方に建築用パネルを施工しても、その見切部材内に侵入した雨水を、水抜孔から排出し、水切あるいは水切機能付きの係止板により、外壁外に流出させる、構成で施工可能となり、
イ.建築用パネルの周囲の端部を、見切部材の見切辺や、水切の水切面、あるいは、係止板の水切板とにより覆い、その交差部分を、隅角被覆により覆うことが可能となり、
ロ.施工範囲が拡張され、
ハ.意匠性が向上する。
【0012】
G.係止板に下方の側端を塞ぐ、側板を形成することにより、
a.係止板や水切の側端から回り込む、雨水を遮断可能になり、
イ.雨仕舞性能が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
A.この発明による金属板は、
a.次に代表される塗装金属板や、
イ.塗装亜鉛メッキ鋼板
ロ.塗装アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.塗装ステンレス鋼板
ニ.塗装銅板
ホ.塗装アルミニウム合金板
ヘ.合成樹脂シート張り合わせ金属板
ト.塗装チタン・ニッケル合金板
チ.その他の塗装合金鋼等
b.次に代表される無塗装金属板、
イ.亜鉛メッキ鋼板
ロ.アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板
ハ.ステンレス鋼板
ニ.銅板
ホ.アルミニウム合金板等
ヘ.チタン・ニッケル合金板
ト.その他の合金鋼等
c.それらの金属板に深いエンボス加工を加えた金属板
d.エンボス加工の上に塗装した金属板
e.次に代表されるバネ用板
イ.バネ用ステンレス板
ロ.バネ用炭素鋼板
ハ.バネ用銅合金板等を使用する。
【0014】
B.この発明に使用される建築用パネルや部材の釘打ち固定には、
a.次に代表される、固定具を使用し、
イ.セルフドリリングタッピングビス
ロ.釘
ハ.ホッチキス
ニ.木ネジ
ホ.コースレッド等
b.また、ブラインドリベットは、
イ.ブラインドリベットに代表されるリベット
ロ.セルフドリリングタッピングビス等の短寸ネジ
ハ.ホッチキス等を使用し、
c.防水紙の張り付けには、
イ.ガンタッカー
ロ.両面接着テープ
ハ.接着剤
ニ.釘
ホ.ホッチキス等が使用する。
【0015】
C.この発明に使用される発泡合成樹脂等は、
a.建築用パネルの裏打材には、
イ.次に代表される発泡合成樹脂に
○硬質発泡ウレタン樹脂
○硬質発泡ヌレート樹脂
○発泡フェノール樹脂
○発泡スチレン樹脂等
ロ.次に代表される裏面材を積層している。
○はり合わせアルミニウム箔
○スチールペーパー
○ポリエチコートクラフト紙
○アルミ蒸着紙
○合成樹脂シート等
ハ.前記の金属板と裏面材との間に、それらの発泡合成樹脂を充填し、主に発泡合成樹脂の自己接着性を利用して、積層している。
ニ.また、裏面材を欠いた発泡合成樹脂のみの、裏打材とする事も可能である。
b.この発明の合成樹脂には、
イ.ポリ塩化ビニル板
ロ.ポリカーボネイト板
ハ.アクリル板等の合成樹脂板が使用され、
c.この発明の防水紙には、
イ.次に代表される透湿防水紙
○ポリエチレン多孔質フィルム
○ポリエチレン不織布等
ロ.ゴムアスファルトルーフィング
ハ.アスファルトルーフィング
ニ.アスファルトフェルト
ホ.シート防水材等が使用される。
d.この発明の無機質板は、
イ.木繊維補強セメント板
○硬質木片セメント板
○木繊維混入セメント・けい酸カルシウム板
ロ.繊維補強セメント板
ハ.繊維補強セメント・けい酸カルシウム板
○繊維混入セメント・石灰・けい酸カルシウム板
○繊維混入セメント・けい酸カルシウム板
ニ.軽量気泡コンクリート等が使用される。
【0016】
発明の実施例について、次の、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、及び実施例5により、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0017】
図1,図2,図3,図4,図5,図6,及び図7は、この発明の実施例1を示すものである。
【0018】
A.図4に示す、実施例1においての建築用パネル1は、
a.金属板8による長尺の表面材1aを成形して、次のような前面1bを形成し、
イ.その前面1bは、
○細長い平坦な面の両側を、裏面側にくの字形に折り曲げた突起と、
○その突起に続く、細長い平坦な面の両側を、表面側にくの字形に折り曲げた窪みとを形成し、
ロ.それらの、突起と窪みとの繰り返しにより、両側に突起を形成した、前面1bとし、
b.その前面1bの一側端に、次のような、差込溝1cと、差込片1dとを形成し、
イ.前面1bの一側端をくの字形に裏面側に折り曲げて、さらに裏面側に鋭角に折り曲げて、表面側にクランク状に折り曲げ、さらに、表面側にU字形に折り曲げて、差込溝1cを形成し、
ロ.その差込溝1cの先端を裏面側に折り返して、差込片1dを形成し、
c.前面1bの他側端に、次のような、嵌合片1eと、嵌合溝1gと、釘打片1hとを形成し、
イ.前記の前面1bを鈍角のクランク状に裏面側に折り曲げて、さらに表面側にくの字形に折り曲げて、そして、裏面側に折り返して、嵌合片1eを形成し、
ロ.その嵌合片1eを表面側にU字形に折り曲げて、嵌合溝1gを形成し、
ハ.その嵌合溝1gを延長して、先端を表面側に折り返した、釘打片1hを形成し、
d.また、成形した表面材1aの裏面側に、裏面材1lにより覆った、発泡樹脂9aによる、次のような裏打材1kを形成し、
イ.その裏面材1lは、差込溝1cと前面1bとの隙間から、釘打片1hに亘る間を覆い、
ロ.その嵌合片1eの、近傍において、クランク状に厚さを増加して、釘打片1hへ続く、平坦な裏打材1kを形成し、
e.それらの表面材1aと裏打材1kとを切断して、長手方向の両端に切断端1mを形成している。
【0019】
B.図5に示す、実施例1においての、意匠の異なる建築用パネル1は、
a.金属板8による長尺の表面材1aを成形して、ほぼ平坦な前面1bを形成し、
b.その前面1bの一側端に、次のような、差込溝1cと、差込片1dとを形成し、
イ.前面1bの一側端を裏面側に折り返して、さらに表面側にクランク状に折り曲げ、さらに、表面側にU字形に折り曲げて、差込溝1cを形成し、
ロ.その差込溝1cの先端を裏面側に折り返して、差込片1dを形成し、
c.前面1bの他側端に、次のような、嵌合片1eと、嵌合溝1gと、釘打片1hとを形成し、
イ.前記の前面1bをくの字形に裏面側に折り曲げて、さらにクランク状に裏面側に折り曲げて、そして、裏面側に折り返して、嵌合片1eを形成し、
ロ.その嵌合片1eを表面側にU字形に折り曲げて、嵌合溝1gを形成し、
ハ.その嵌合溝1gを延長して、裏面側に開口する断面半円形の突条を持ち、先端を表面側に折り返した、釘打片1hを形成し、
d.また、成形した表面材1aの裏面側に、裏面材1lにより覆った、発泡樹脂9aによる次のような裏打材1kを形成じ、
イ.その裏面材1lは、差込溝1cと前面1bとの隙間から、釘打片1hに亘る間を覆い、
ロ.その嵌合片1eの、近傍において、クランク状に厚さを増加して、釘打片1hへ続く、平坦な裏打材1kを形成し、
e.それらの表面材1aと裏打材1kとを切断して、長手方向の両端に切断端1mを形成し、
イ.その切断端1mの厚さは、前記の突起と窪みとの繰り返しによる前面1bの、建築用パネル1の突起部分の切断端1mの厚さと、ほぼ同じである。
【0020】
C.図6に示す、実施例1の隅角被覆2は、金属板8を成形して、
a.ほぼ平坦な、2等辺直角三角形の斜辺を直角に切り取った、L字形の隅角面2aを形成し、
b.その隅角面2aのL字形の、角度が90度の側の内側端を、半円形に裏面側に折り曲げて、引掛片2bを形成し、
c.その隅角面2aのL字形の、角度が270度の側の外側端には、裏面側に4分割円形に折り曲げて、さらに、ほぼ矩形を呈し、裏面側にクランク状に折り曲げられた、複数の押止片2cを形成する。
【0021】
D.図7に示す、実施例1の係止板3と、見切部材4の釘打材4aと見切材4gとは、金属板8を成形して、
a.その係止板3は、長尺の金属板8を成形して、
イ.ほぼ平坦で、その両側を表面側に折り返した、固定板3aを形成し、
ロ.その固定板3aの中央部を、相対して表面側にくの字形に折り曲げて、さらに、裏面側に鋭角に折り曲げて、そして、表面側にL字形に折り曲げた、案内突条3bを形成し、
b.その見切部材4の釘打材4aは、長尺の金属板8を成形して、
イ.裏面側に開口する断面三角形の突条を持ち、先端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な釘打辺4bを形成し、
ロ.その釘打辺4bの他側端側に、次のような嵌合辺4cを形成し、
○表面側に開口するV字形に折り曲げた、両端を、表面側にくの字形に折り曲げて、嵌合底4dを形成し、
○その嵌合底4dの両端を、直角に折り曲げて、そして、裏面側に鋭角的に折り曲げ、次いで、裏面側に鋭角的に折り曲げて、相対する鋸歯突起4fを形成し、
○その内側に相対する鋸歯突起4fと、開口部が狭まった嵌合底4dを持つ、相対する嵌合辺4cを構成し、
○その嵌合辺4cの一端は裏面側にL字形に曲がり、もう一端は表面側にL字形に折れ曲がって、前記の釘打辺4bに連なり、
ハ.その嵌合底4dと、釘打辺4bとにの間に、係止口4eを形成し、
○その係止口4eは、前記の係止板3の、案内突条3bが嵌入可能に形成され、
c.その見切部材4の見切材4gは、長尺の金属板8を成形して、
イ.平坦な一端を裏面側に折り返した見切辺4hを形成し、
ロ.その見切辺4hの他端を、裏面側にクランク状に折り曲げて、係止突起4jを形成し、
ハ.その係止突起4jを、表面側にクランク状に折り曲げて、係止溝4kを形成し、
ニ.さらに、延長して、その先端を裏面側に折り返した、見切底4iを形成し、
ホ.その見切辺4hを裏面側に折り返して、前記の係止溝4k側で、表面側にL字形に折り曲げ、さらに、裏面側に折り返した、次のような切起突起4nを複数持つ差込辺4mを形成し、
○その切起突起4nは金属板8を、
○船底を差込辺4mの折り返し側に向けて、ほぼ半裁の船形に差込辺4mの両側に交互に突起させ、
○船縁側が切断され、金属板8のほぼ2枚分程度の段差を形成し、
d.その見切部材4の見切材4gは、前記の釘打材4aと、次のように組み合わせて見切部材4を構成し、
イ.釘打材4aの相対する嵌合辺4cの間に、見切材4gの差込辺4mを差し込み、
ロ.釘打材4aの鋸歯突起4fにより、見切材4gの差込辺4mを挟み込むことと、
ハ.釘打材4aの鋸歯突起4fへの、見切材4gの切起突起4nの引っ掛かりとにより、固定され、
二.釘打材4aの釘打辺4bと、それに続く嵌合辺4cと、見切材4gの見切辺4hとにより、見切溝4oを構成する。
【0022】
E.図1,図2,及び図3に示す、実施例1の軒天6との境界においての、外壁7の施工は、
a.柱7bによる壁下地7aに防水紙7dを張り、
b.意匠が異なる2種類の建築用パネル1の、外壁7上の境界においての柱7bの外側の面の、防水紙7dの上に、
イ.係止板3の固定板3aを、防水紙7dを介して柱7bに、釘打ち固定し、
c.その外壁7の軒天6との境において、
イ.その柱7bと、外壁7の他の柱7bとに架けて、その係止板3のほぼ中央から左右方向に、
ロ.それぞれの、見切部材4の釘打材4aを、その嵌合辺4cを軒天6に沿わして、防水紙7dを介して柱7bに釘打ち固定し、
d.前記の柱7bに取り付けた、係止板3の片方の案内突条3bに、
イ.釘打材4aの係止口4eを被せて、その嵌合辺4cを柱7bの中央側に向けて、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
e.平坦な前面1bの建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.前記の係止板3の上に施工された釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、片側の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7の高さに合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
f.それらの施工された建築用パネル1の周囲に、次のように、見切材4gを施工し、
イ.施工された建築用パネル1の周囲の、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
g.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
h.前記の柱7bに取り付けた係止板3の、他方の案内突条3bに、
イ.他の釘打材4aの係止口4eを被せて、その嵌合辺4cを柱7bの中央側に向けて、防水紙7dを介して柱7bに、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
i.突起と窪みとの繰り返しによる前面1bの建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.前記の係止板3の上に施工された釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、係止板3の片側の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7の高さに合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
j.その施工された建築用パネル1の周囲に、次のように見切材4gを施工し、
イ.施工された建築用パネル1の周囲の、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
k.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力と、外れる方向での押止片2cの係止突起4jへの引っ掛かり等により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
l.意匠が異なる2種類の建築用パネル1の境界と、軒天6との境界とを、見切部材4で覆い、その見切部材4の交差部分を覆う隅角被覆2を取り付ける外壁7を構成する。
【実施例2】
【0023】
図4,図6,図8,図9,図10,図11,及び図12は、この発明の実施例2を示すものである。
【0024】
A.図4に示す、実施例2においての、突起と窪みとの繰り返しによる前面1bを持つ建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0025】
B.図11に示す、実施例2においての、意匠の異なる建築用パネル1は、
a.無機質板10による長尺の基材1nを成形して、ほぼ平坦な前面1bを形成し、
b.その前面1bの一側端に、次のような、端覆辺1fを形成し、
イ.その端覆辺1fは前面1bの一側端を面取りして、さらに裏面側に矩形に、決りを入れて、端覆辺1fを形成し、
c.前面1bの他側端に、次のような、被覆辺1iと、封隙材1jとを形成し、
イ.その被覆辺1iは、前面1bを表面側から浅く決りを入れて、その決りの下部を面取りし、さらにその側端に表面側から、矩形に決りを入れて被覆辺1iとし、
ロ.その被覆辺1iの裏面側に近い面に、ひも状の軟質樹脂9bによる封隙材1jを接着し、
d.その基材1nを切断して、長手方向の両端に切断端1mを形成し、
イ.その切断端1mの厚さは、前記の突起と窪みとの繰り返しによる前面1bの、建築用パネル1の切断端1mの突起部分の厚さの、ほぼ3分の2程度としている。
【0026】
C.図6に示す、実施例2の隅角被覆2は、実施例1と同じものである。
【0027】
D.図12に示す、実施例2の係止板3と、見切部材4の釘打材4aと見切材4gとは、
a.その係止板3は、合成樹脂9を長尺に成形して、
イ.ほぼ平坦で、その両側に表面側に突起する断面三角形の突起を側端と途中に持つ、ほぼ平坦な固定板3aを形成し、
ロ.その固定板3aの中央部に、断面音叉形の案内突条3bを、相対して2条形成し、
ハ.その案内突条3bは、その先端に次のような複数の嵌合鋸歯3dを持つ、断面U字形の嵌合口3cを形成し、
ニ.その嵌合鋸歯3dは嵌合口3cの片辺から隆起する、断面が短辺と長辺からなる山形で、その短辺が嵌合口3cの片辺に直交し、長辺が先端部側に位置し、
b.その見切部材4の釘打材4aは、合成樹脂9を成形して、
イ.表面側に突起する断面三角形の突起を一側端と途中に持つ、ほぼ平坦な釘打辺4bを形成し、
ロ.その釘打辺4bの他側端側に、断面音叉形の嵌合辺4cを形成し、
ハ.その嵌合辺4cは、その先端に次のような複数の鋸歯突起4fを持つ、嵌合底4dを形成し、
ニ.その鋸歯突起4fは嵌合辺4cから隆起する、断面が短辺と長辺からなる山形で、その短辺が嵌合辺4cに直交し、長辺が先端部側に位置し、
c.突起と窪みとの繰り返しによる前面1b用の、見切部材4の見切材4gは、長尺の金属板8を成形して、
イ.平坦な一端を裏面側に折り返した見切辺4hを形成し、
ロ.その見切辺4hの他端を、裏面側にクランク状に折り曲げて、係止突起4jを形成し、
ハ.その係止突起4jを、表面側にクランク状に折り曲げて、係止溝4kを形成し、
ニ.さらに、延長して、その先端を裏面側に折り返した、見切底4iを形成し、
ホ.その見切辺4hを裏面側に折り返して、前記の係止溝4k側で、表面側にL字形に折り曲げ、さらに、裏面側に折り返した、次のような切起突起4nを複数持つ差込辺4mを形成し、
○その切起突起4nは金属板8を、
○船底を差込辺4mの折り返し側に向けて、ほぼ半裁の船形に差込辺4mの両側に交互に突起させ、
○船縁側が切断され、金属板8のほぼ2枚分程度の段差を形成し、
d.無機質板10による建築用パネル1用の、見切部材4の見切材4gは、その見切底4iと差込辺4mの幅を、建築用パネル1の切断端1mの厚さに応じて減じ、
e.それらの見切部材4の見切材4gは、前記の釘打材4aや係止板3と、次のように組み合わせて見切溝4oを構成し、
イ.釘打材4aの相対する嵌合辺4cの間や、係止板3の嵌合口3cに、見切材4gの差込辺4mを差し込み、
ロ.釘打材4aの鋸歯突起4fや、係止板3の嵌合鋸歯3dにより、見切材4gの差込辺4mを挟み込むことと、
ハ.釘打材4aの鋸歯突起4fや、係止板3の嵌合鋸歯3dへの、見切材4gの切起突起4nの引っ掛かりとにより、固定され、
二.釘打材4aの釘打辺4bと、それに続く嵌合辺4cと、又は、係止板3の固定板3aと、それに続く案内突条3bと、見切材4gの見切辺4hとにより、見切溝4oを構成する。
【0028】
E.図8,図9,及び図10に示す、実施例2の軒天6との境界においての、外壁7の施工は、
a.柱7bによる壁下地7aに防水紙7dを張り、
イ.胴縁7eを軒天6に沿わして、防水紙7dを介して柱7bに、釘打ち固定し、
b.意匠が異なる2種類の建築用パネル1の、外壁7上の境界においての柱7bの外側の面の、防水紙7dの上に、
イ.突起と窪みとの繰り返しによる前面1bを持つ建築用パネル1側に、次のように胴縁7eを、防水紙7dを介して柱7bに、複数釘打ち固定し、
○軒天6に平行で、建築用パネル1の施工基準により、
ロ.無機質板10による建築用パネル1側には、次のように胴縁7eを、防水紙7dを介して柱7bに、複数釘打ち固定し、
○柱7bに沿わして、建築用パネル1の施工基準により、
ハ.次に、係止板3の固定板3aを、上記の2種類の施工方法の境界に、施工された胴縁7eに、釘打ち固定し、
c.その外壁7の軒天6との境において、
イ.その軒天6に沿わした胴縁7eに、その係止板3のほぼ中央から左右方向に、
ロ.それぞれの、見切部材4の釘打材4aを、その嵌合辺4cを軒天6に沿わして、胴縁7eに釘打ち固定し、
d.前記の2種類の施工方法の境界に、施工された胴縁7eに取り付けた係止板3の、突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bを持つ建築用パネル1側に、
e.突起と窪みとの繰り返しによる前面1bを持つ建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.前記の軒天6に沿わして施工した釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、片側の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7の係止板3の案内突条3bまでの幅に合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
f.その施工された建築用パネル1の周囲に、次のように、突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bを持つ建築用パネル1の厚さに合わせた、見切材4gを施工し、
イ.軒天6との境に施工された建築用パネル1の、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
ハ.突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bを持つ建築用パネル1側の、係止板3の嵌合口3bに、
ニ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
g.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
h.前記の柱7bに取り付けた係止板3の、前記の施工された建築用パネル1の、反対側の案内突条3bに、
i.無機質板10による建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.前記の係止板3の上に施工された釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その前面1bを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の被覆辺1iに、他の建築用パネル1の端覆辺1fを被せて、その前面1bを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、係止板3の片側の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7の高さに合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
j.それらの施工された建築用パネル1の周囲に、次のように無機質板10による建築用パネル1の厚さに合わせた、見切材4gを施工し、
イ.軒天6との境に施工された建築用パネル1の、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
ハ.無機質板10による建築用パネル1側の、係止板3の嵌合口3bに、
ニ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
k.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力と、外れる方向での押止片2cの係止突起4jへの引っ掛かり等により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
l.意匠が異なる2種類の建築用パネル1の境界と、軒天6との境界とを、見切部材4により覆い、その見切部材4の交差部分を覆う隅角被覆2を取り付ける外壁7を構成する。
【実施例3】
【0029】
図4,図6,図13,図14,図15,図16,及び図17は、この発明の実施例3を示すものである。
【0030】
A.図4に示す、実施例3においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0031】
B.図6に示す、実施例3の隅角被覆2は、実施例1と同じものである。
【0032】
C.図16に示す、実施例3の係止板3は、金属板8を成形して、
a.その先端を表面側に折り返した、ほぼ平坦な固定板3aを形成し、
b.その固定板3aを表面側にL字形に折り曲げて、案内板3eを形成し、
イ.その案内板3eを、裏面側にクランク状に折り曲げて、さらに表面側にL字形に折り曲げて、案内溝3fを形成し、
ロ.その案内溝3fをコの字形に裏面側に折り曲げて、案内突起3gを形成し、
c.前記の固定板3aの1側端を、裏面側にL字形に折り曲げて、側板3hを形成し、
イ.その側板3hの、前記の案内溝3f側の端部を、裏面側にクランク状に折り曲げて、側板溝3iを形成し、
ロ.その側板溝3iを裏面側にコの字形に折り曲げて、側板突起3jを形成し、
d.案内板3eと案内溝3fと案内突起3gと、側板3hと側板溝3iと側板突起3jとが直交し、その交差する面において、互いに切り合い、
イ.案内突起3gと側板突起3jの幅は同一に形成し、
e.案内板3eと側板3hとの左右位置関係の違いにより、係止板3は、互いに勝手違いの係止板3をとにより、構成されている。
【0033】
D.図17に示す、実施例3の見切部材4と、水抜孔4l付き見切部材4と、水切5は、金属板8を成形して、
a.見切部材4は、長尺の金属板8を成形して、
イ.平坦な一端を裏面側に折り返した見切辺4hを形成し、
ロ.その見切辺4hの他端を、裏面側にクランク状に折り曲げて、係止突起4jを形成し
ハ.その係止突起4jを、表面側にクランク状に折り曲げて、係止溝4kを形成し、
ニ.さらに、延長して、その先端を裏面側に折り返した、見切底4iを形成し、
ホ.その見切底4iを裏面側にL字形に折り曲げて、表面側に開口する断面三角形の突条を持ち、先端を裏面側に折り返した、ほぼ平坦な釘打辺4bを形成し、
ヘ.その釘打辺4bと見切底4iと見切辺4hとにより、見切溝4oを構成し、
b.水抜孔4l付き見切部材4は、
イ.その見切部材4の見切底4iと係止溝4kと係止突起4jにかけて、ほぼ長穴状に孔を開けた、その水抜孔4lを、複数形成し、
c.水切5は、長尺の金属板8を成形して、
イ.平坦な一端を裏面側に折り返した水切面5cを形成し、
ロ.その水切面5c、裏面側にくの字形に折り曲げて、流水面5bを形成し
ハ.その流水面5bを、表面側にくの字形に折り曲げて、その先端を表面側に折り返した、釘打面5aを形成する。
【0034】
E.図13,図14,及び図15に示す、実施例3のモルタル壁7gと建築用パネル1とによる入隅構造の、外壁7の施工は、
a.入隅構造の柱7bと、その入隅構造の角の、両面にそれぞれ、補助桟7cを釘打ち取り付け、
イ.モルタル壁7g側には、下地板7fを複数釘打ち施工し、壁下地7aとし、
ロ.建築用パネル1側は、補助桟7cと柱7bとを、壁下地7aとし、
ハ.その下地板7fと、補助桟7cと柱7bとに、防水紙7dを張り、
ニ.モルタル壁7g側には、下地板7fの防水紙7dの上に、メタルラスを張り付けて、モルタルを塗り、モルタル壁7gを施工し、
b.その施工した防水紙7dの上に、次のように胴縁7eを施工し、
イ.胴縁7eをモルタル壁7gに沿わして、防水紙7dを介して補助桟7cに、釘打ち固定し、
ロ.横張り施工と、縦張り施工と、建築用パネル1の施工方法を違える、外壁7上の境界において、その補助桟7cと外壁7の他の柱7bに、補助桟7cに交差して、2段に胴縁7eを、防水紙7dを介して、補助桟7cと他の柱7bに、釘打ち固定し、
ハ.横張り施工の建築用パネル1側に、次のように胴縁7eを、防水紙7dを介して補助桟7cと柱7bに、釘打ち固定し、
○補助桟7cと外壁7の他の柱7bに、平行に釘打ち固定し、
ニ.縦張り施工の建築用パネル1側に、次のように胴縁7eを、防水紙7dを介して補助桟7cと柱7bに、釘打ち固定し、
○補助桟7cと外壁7の他の柱7bに架けて、建築用パネル1の施工基準により、交差して釘打ち固定し、
c.次に、施工方法を違える、外壁7上の境界の下方において、
イ.モルタル壁7gに沿わして、外壁7の下方より、
ロ.モルタル壁7g沿いの、胴縁7eの上に、前記の見切部材4を、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
d.その施工した見切部材4の見切溝4oに、建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.前記のモルタル壁7gに沿わして施工した見切部材4の釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、施工方法を違える、外壁7上の境界の下方を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7上の境界までの幅に合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
e.その施工された建築用パネル1の上方に、次のように水切5を施工し、
イ.施工された建築用パネル1の長さ方向に切断された前面1bに、水切5の水切面5cを被せて、
ロ.その釘打面5aを、胴縁7eに釘打ち固定し、
f.その施工した水切5と、モルタル壁7g沿いの見切部材4との交差部分に、次のように係止板3を取り付けて、
イ.その見切部材4の見切底4iの延長上に、係止板3の側板3hを合わせて、
ロ.係止板3の案内溝3fを、水切5の流水面5bに乗せて、
ハ.その固定板3aを、釘打ち固定し、
g.そして水切5と、モルタル壁7g沿いの見切部材4との交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.モルタル壁7g沿いの見切部材4の見切辺4hの先端と、水切5の水切面5cの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切部材4の係止突起4jと、係止板3の側板突起3jや案内突起3gによる、反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jや側板突起3jや案内突起3gを乗り越えて、押止片2cが見切部材4の係止溝4kや、係止板3の側板溝3iや案内溝3fに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切部材4と係止板3のに張り付けられて、
h.そして、その係止板3の案内板3eに、前記の水抜孔4l付き見切部材4の見切底4iを乗せて、
イ.その釘打辺4bを胴縁7eに釘打ち固定し、
i.次に、施工方法を違える、外壁7上の境界の上方において、
イ.モルタル壁7gに沿わして、水抜孔4l付き見切部材4の上方に、
ロ.モルタル壁7g沿いの、胴縁7eの上に、前記の見切部材4を、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
j.そして、建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.外壁7のスペースに応じて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、
ロ.前記のモルタル壁7g沿いの、見切部材4の見切溝4oに、その長さ方向に切断された前面1bを差し込み、
ハ.その切断端1mを、水抜孔4l付き見切部材4の見切溝4oに差し込み、
ニ.その釘打片1hを釘打ち固定し、
ホ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ヘ.上記を繰り返して、施工方法を違える、外壁7上の境界の上方を、複数の建築用パネル1により覆い、
k.その施工した水抜孔4l付き見切部材4の、モルタル壁7g沿いの見切部材4との交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.モルタル壁7g沿いの見切部材4の見切辺4hの先端と、水抜孔4l付き見切部材4の見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切部材4の係止突起4jによる、反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが見切部材4の係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切部材4に張り付けられて外壁7が構成される。
l.横張り施工と、縦張り施工と、建築用パネル1の施工方法を違える境界を、水切5と水抜孔4l付き見切部材4により覆い、モルタル壁7gと建築用パネル1とによる入隅構造との境界を、水切5と見切部材4との交差部分を覆う隅角被覆2を取り付け、見切部材4の交差部分を覆う隅角被覆2を取り付ける、外壁7を構成する。
【実施例4】
【0035】
図4,図6,図18,図19,図20,及び図21は、この発明の実施例4を示すものである。
【0036】
A.図4に示す、実施例4においての建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0037】
B.図6に示す、実施例4の隅角被覆2は、実施例1と同じものである。
【0038】
C.図21に示す、実施例4の係止板3と、見切部材4の釘打材4aと見切材4gとは、
a.その係止板3は、長尺の金属板8を成形して、
イ.金属板8の中央を裏面側にL字形に折り曲げて、さらにその両側をL字形に折り曲げて、ほぼ角パイプ状の、出隅筒3kを形成し、
ロ.その出隅筒3kの両側を表面側にL字形に折り曲げて、固定板3aを形成し、
ハ.その固定板3aの途中を、相対して表面側にくの字形に折り曲げて、さらに、裏面側に鋭角に折り曲げて、そして、表面側にL字形に折り曲げた、案内突条3bを形成し、
b.実施例4の見切部材4の釘打材4aは、実施例1と同じものであり、
c.実施例4の見切部材4の見切材4gは、実施例1と同じものである。
【0039】
E.図18,図19,及び図20に示す、実施例4の軒天6との境界においての、出隅構造の、出隅を境界として、横張り施工と、縦張り施工と、建築用パネル1の施工方法を違える、外壁7の施工は、
a.出隅構造の柱7bと、その出隅構造の角の、両外壁7の柱7bとによる壁下地7aに、防水紙7dを張り、
b.その施工した防水紙7dの上に、次のように胴縁7eを施工し、
イ.胴縁7eを軒天6に沿わして、防水紙7dを介して柱7bに、釘打ち固定し、
ロ.外壁7の出隅の柱7bの、出隅を構成する2面に、それぞれ胴縁7eを、防水紙7dを介して、釘打ち固定し、
ハ.横張り施工の建築用パネル1側に、防水紙7dを介して、それぞれの柱7bに沿って、胴縁7eを釘打ち固定し、
ニ.縦張り施工の建築用パネル1側に、防水紙7dを介して柱7bと他の柱7bに、胴縁7eを、建築用パネル1の施工基準により、交差し釘打ち固定し、
c.次に、出隅構造の角の胴縁7eに、
イ.係止板3の固定板3aを、防水紙7dを介して柱7bに、釘打ち固定し、
ロ.その係止板3の、両方の案内突条3bに、
ハ.それぞれの、見切部材4の釘打材4aの係止口4eを被せて、その嵌合辺4cを柱7bの出隅側に向けて、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
d.縦張り施工の建築用パネル1側に、
イ.外壁7のスペースに応じて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、
ロ.前記の係止板3の、案内突条3bに被せた釘打材4aの釘打辺4bに、その建築用パネル1の長さ方向に切断された前面1bを乗せて、
ハ.前記の軒天6に沿わして施工した釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、
ニ.その釘打片1hを釘打ち固定し、
ホ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ヘ.上記を繰り返して、縦張り施工の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
e.その施工された建築用パネル1の周囲に、次のように、見切材4gを施工し、
イ.軒天6との境に施工された、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
ハ.係止板3の案内突条3bに被せた、釘打材4aの嵌合口3bに、
ニ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
f.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
g.横張り施工の建築用パネル1側に、
イ.前記の係止板3の、案内突条3bに被せた釘打材4aの釘打辺4bに、建築用パネル1の切断端1mを乗せて、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ロ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ハ.上記を繰り返して、縦張り施工の外壁7を、複数の建築用パネル1により覆い、
ニ.残った外壁7上の、軒天6沿いの釘打片1hの嵌合辺4cまでの幅に合わせて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、その前面1bを釘打ち固定し、
h.その施工された建築用パネル1の周囲に、次のように、見切材4gを施工し、
イ.軒天6との境に施工された、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
ハ.係止板3の案内突条3bに被せた、釘打材4aの嵌合口3bに、
ニ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
i.それらの固定された、軒天6沿いの見切材4gと、係止板3沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.軒天6沿いの見切辺4hの先端と、係止板3沿いの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押上片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切材4gとの交差部分に張り付けられて、
l.出隅を境界として、横張り施工と、縦張り施工と、建築用パネル1の施工方法を違える両外壁7の、
イ.出隅構造の境界と、軒天6との境界とを、見切部材4により覆い、
ロ.見切部材4の交差部分を覆う隅角被覆2を取り付け、
ハ.出隅構造を係止板3の出隅筒3kにより区画する、外壁7を構成し、
ニ.なお、出隅筒3kは、断面直角2等辺三角形や、扇形等にして意匠を変えた、外壁7を構成する事も可能である。
【実施例5】
【0040】
図4,図6,図22,図23,図24,図25,及び図26は、この発明の実施例5を示すものである。
【0041】
A.図4に示す、実施例5においての、突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bを持つ建築用パネル1は、実施例1と同じものである。
【0042】
B.図25に示す、実施例5においての、意匠の異なる建築用パネル1は、
a.金属板8による長尺の表面材1aを成形して、ほぼ平坦な前面1bを形成し、
b.その前面1bの一側端に、次のような、差込溝1cと、差込片1dとを形成し、
イ.前面1bの一側端を裏面側にコの字形に折り曲げて、さらに表面側にU字形に折り曲げて、差込溝1cを形成し、
ロ.その差込溝1cの先端を表面側にくの字形に折り曲げて、さらに裏面側に折り返して、差込片1dを形成し、
c.前面1bの他側端に、次のような、嵌合溝1gと、釘打片1hとを形成し、
イ.前面1bをコの字形に裏面側に折り曲げて、さらに表面側にU字形に折り曲げて、嵌合溝1gを形成し、
ロ.その嵌合溝1gを延長して、裏面側に開口する断面半円形の突条を持ち、先端を表面側に折り返した、釘打片1hを形成し、
d.また、成形した表面材1aの裏面側に、裏面材1lにより覆った、発泡樹脂9aによる次のような裏打材1kを形成し、
イ.その裏面材1lは、、差込溝1cから嵌合溝1gの、前面1b側のそれぞれの裏面に、亘る間を覆い、
ロ.平坦な裏打材1kを形成し、
e.それらの表面相1aと裏打材1kとを切断して、長手方向の両端に切断端1mを形成し、
イ.その切断端1mの厚さは、前記の突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bの、建築用パネル1の切断端1mの突起部分の厚さと、ほぼ同じとしている。
【0043】
C.図6に示す、実施例5の隅角被覆2は、実施例1と同じものである。
【0044】
D.図26に示す、実施例5の係止板3と、見切部材4の釘打材4aと、見切材4gと、水抜孔4l付き見切材4gとは、金属板8を成形して、
a.その係止板3は、長尺の金属板8を成形して、
イ.ほぼ平坦で、その先端を表面側に折り返した、固定板3aを形成し、
ロ.その固定板3aの他端を、表面側にL字形に折り曲げて、案内板3eを形成し、
ハ.その案内板3eを、裏面側クランク状に折り曲げて、案内溝3fを形成し、
ニ.その案内溝3fを表面側にクランク状に折り曲げて、案内突起3gを形成し、
ホ.その案内突起3gを、延長して先端を裏面側に折り返した、水切板3lを形成し、
b.実施例5の見切部材4の釘打材4aは、実施例1と同じものである。
c.その見切部材4の見切材4gは、長尺の金属板8を成形して、
イ.平坦な一端を裏面側に折り返した、見切辺4hを形成し、
ロ.その見切辺4hの他端を、裏面側にL字形に折り曲げて、係止突起4jを形成し、
ハ.その係出突起4jを、裏面側にくの字形のクランク状に折り曲げて、さらに、表面側に折り返した、次のような切起突起4nを複数持つ差込辺4mを形成し、
○その切起突起4nは金属板8を、
○船底を差込辺4mの折り返し側に向けて、ほぼ半裁の船形に差込辺4mの両側に交互に突起させ、
○船縁側が切断され、金属板8のほぼ2枚分程度の段差を形成し、
ニ.その差込辺4mを裏面側にL字形に折り曲げて、前記の係止突起4jと、それに続くクランク状の折り曲げとにより、係止溝4kを形成し、
ホ.さらに、L字形に折り曲げて延長し、その先端を裏面側に折り返した、見切底4iを形成し、
d.その水抜孔4l付き見切材4gは、前記の見切部材4の係止突起4jから、それに続くクランク状の折り曲げとにかけて、矩形に打ち抜いた、水抜孔4lを複数形成し、
e.その見切部材4の見切材4gと、水抜孔4l付き見切材4gとは、前記の釘打材4aと、次のように組み合わせて見切部材4を構成し、
イ.釘打材4aの相対する嵌合辺4cの間に、見切材4gの差込辺4mを差し込み、
ロ.釘打材4aの鋸歯突起4fにより、見切材4gの差込辺4mを挟み込むことと、
ハ.釘打材4aの鋸歯突起4fへの、見切材4gの切起突起4nの引っ掛かりとにより、固定され、
二.釘打材4aの釘打辺4bと、それに続く嵌合辺4cと、見切材4gの見切辺4hとにより、見切溝4oを構成する。
【0045】
E.図22,図23,及び図24に示す、実施例5のモルタル壁7gと建築用パネル1とによる入隅構造の、外壁7の施工は、
a.入隅構造の柱7bと、その入隅構造の角の、両面にそれぞれ、補助桟7cを釘打ち取り付け、
イ.モルタル壁7g側には、下地板7fを複数釘打ち施工し、壁下地7aとし、
ロ.建築用パネル1側は、補助桟7cと柱7bとを、壁下地7aとし、
ハ.その下地板7fと、補助桟7cと柱7bとに、防水紙7dを張り、
ニ.モルタル壁7g側には、下地板7fの防水紙7dの上に、メタルラスを張り付けて、モルタルを塗り、モルタル壁7gを施工し、
b.その施工した防水紙7dの上に、次のように胴縁7eを施工し、
イ.胴縁7eをモルタル壁7gに沿わして、防水紙7dを介して補助桟7cに、釘打ち固定し、
ロ.意匠を違える建築用パネル1の、外壁7上の境界において、その補助桟7cと外壁7の他の柱7bに、補助桟7cに交差して、2段に胴縁7eを、防水紙7dを介して、補助桟7cと他の柱7bに、釘打ち固定し、
ハ.次のように胴縁7eを、防水紙7dを介して補助桟7cと柱7bに、釘打ち固定し、
○補助桟7cと外壁7の他の柱7bに架けて、建築用パネル1の施工基準により、交差して釘打ち固定し、
c.次に、意匠を違える建築用パネル1の、外壁7上の境界の下方において、
イ.モルタル壁7gに沿わして、外壁7の下方より、
ロ.モルタル壁7g沿いの、胴縁7eの上に、見切部材4の釘打材4aを、その釘打辺4bを釘打ちして固定し、
d.その施工した釘打材4aの釘打辺4bに、突起と窪みとの繰り返しによる、前面1bを持つ建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.外壁7のスペースに応じて、建築用パネル1の前面1bを長さ方向に切断して、
ロ.前記のモルタル壁7g沿いの、釘打材4aの釘打辺4bに、その長さ方向に切断された前面1bを乗せて、
ハ.その釘打片1hを釘打ち固定し、
ニ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ホ.上記を繰り返して、施工方法を違える、外壁7上の境界の上方を、複数の建築用パネル1により覆い、
e.その施工された建築用パネル1の上方に、次のように係止板3を施工し、
イ.施工された建築用パネル1の切断端1mに乗せて、係止板3の水切板3lを被せて、
ロ.その固定板3aを、胴縁7eに釘打ち固定し、
f.モルタル壁7g沿いに施工した、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
イ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
g.その施工した係止板3と、モルタル壁7g沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.モルタル壁7g沿いの見切辺4hの先端と、係止板3の水切板3lの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jと、係止板3の案内突起3g、とによる反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jと案内突起3gとを乗り越えて、押市片2cが、見切材4gの係止溝4kと、係止板3の案内溝3fとに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力と、外れる方向での押止片2cの、係止突起4jと案内突起3g、への引っ掛かり等により、隅角被覆2が、係止板3と見切材4gとの、交差部分に張り付けられて、
h.そして、その係止板3の案内板3eに、前記の釘打材4aを沿わせて、
イ.その釘打辺4bを釘打ち固定し、
i.次に、ほぼ平坦な前面1bの建築用パネル1側の、外壁7上の境界の上方において、
イ.モルタル壁7gに沿わして、案内板3eに沿わせた、前記の釘打材4aの上方に、
ロ.モルタル壁7g沿いの、胴縁7eの上に、釘打材4aを、その釘打辺4bを釘打ち固定し、
j.そして、平坦な前面1bの建築用パネル1を、複数、次のように施工し、
イ.外壁7のスペースに応じて、建築用パネル1の差込片1dを長さ方向に切断して、
ロ.前記のモルタル壁7g沿いの、釘打材4aの釘打辺4bに乗せて、
ハ.その切断端1mを、係止板3の案内板3eに沿わせた、釘打材4aの釘打辺4bに乗せて、
ニ.その釘打片1hを釘打ち固定し、
ホ.その固定された建築用パネル1の嵌合溝1gに、他の建築用パネル1の差込片1dを差し込み、その釘打片1hを釘打ち固定し、
ヘ.上記を繰り返して、平坦な前面1bの建築用パネル1側の、外壁7上の境界の上方を、複数の建築用パネル1により覆い、
k.その施工した建築用パネル1の、周辺の釘打材4aの嵌合辺4cにの隙間に
イ.モルタル壁7g沿いに施工した、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ロ.見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
ハ.その施工した係止板3の案内板3eに沿わせた、釘打材4aの嵌合辺4cの隙間に、
ニ.水抜孔4l付き見切材4gの差込辺4mを差し込み固定し、
l.水抜孔4l付き見切材4gと、モルタル壁7g沿いの見切材4gとの交差部分に、次のように隅角被覆2を取り付けて、
イ.モルタル壁7g沿いの見切材4gの見切辺4hの先端と、水抜孔4l付き見切材4gの見切辺4hの先端とに、隅角被覆2の引掛片2bを引っ掛けて、
ロ.その隅角被覆2の押止片2cを押し込んで、見切材4gの係止突起4jによる、反力により押止片2cが広げられて、その係止突起4jを乗り越えて、押止片2cが見切材4gの係止溝4kに入り込み、
ハ.その拡張された押止片2cの内部応力により、隅角被覆2が見切材4gに張り付けられて外壁が構成される。
m.縦張り施工による外壁7の、
イ.意匠を違えた建築用パネル1の境界を、係止板3と、水抜孔4l付き見切材4gとにより覆い、
ロ.モルタル壁7gと建築用パネル1とによる入隅構造との境界において、
○係止板3と見切材4gとの交差部分を覆う隅角被覆2を取り付け、
○見切材4gと水抜孔4l付き見切材4gとの、交差部分を覆う隅角被覆2を取り付ける、外壁7を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図2】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図3】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例1)
【図4】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例1〜5)
【図5】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例1)
【図6】 隅角被覆を示す斜視図(実施例1〜5)
【図7】 係止板と見切部材とを示す一部省略斜視図(実施例1)
【図8】 外璧の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図9】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図10】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例2)
【図11】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例2)
【図12】 係止板と見切部材とを示す一部省略斜視図(実施例2)
【図13】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図14】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図15】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例3)
【図16】 係止板を示す斜視図(実施例3)
【図17】 水切と見切部材とを示す一部省略斜視図(実施例3)
【図18】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図19】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図20】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例4)
【図21】 係止板と見切部材とを示す一部省略斜視図(実施例4)
【図22】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図23】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図24】 外壁の施工状態を示す一部省略斜視図(実施例5)
【図25】 建築用パネルを示す一部省略斜視図(実施例5)
【図26】 係止板と見切部材とを示す一部省略斜視図(実施例5)
【符号の説明】
【0047】
1 建築用パネル
2 隅角被覆
3 係止板
4 見切部材
5 水切
6 軒天
7 外壁
8 金属板
9 合成樹脂
10 無機質板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築用パネルによる端部を覆う、見切部材と、その見切部材に直角に交差する、他の見切部材の、L字形の交差部分において、その交差する2つの見切部材による角度が小さい側に、建築用パネルを施工する、見切部材の交差部分を覆う隅角被覆に関して、隅角被覆は、金属板を成形して、ほぼ平坦な、L字形の隅角面を形成し、その隅角面のL字形の、角度が90度の側の内側端を、半円形に裏面側に折り曲げて、引掛片を形成し、その隅角面のL字形の、角度が270度の側の外側端に、押止片を形成し、前記の見切部材が、建築用パネルによる端部を覆う、見切辺と、施工時に、その見切辺の建築用パネルの外側に位置する側に、係止突起と係止溝とを形成し、隅角被覆の引掛片が見切辺の先端に引っ掛かり、隅角被覆の押止片が見切部材の係止突起を乗り越えて、係止溝に入り込む事を特徴とする隅角被覆の壁部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2008−95480(P2008−95480A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−302115(P2006−302115)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(391022647)株式会社チューオー (21)
【Fターム(参考)】