説明

外部認証装置

【課題】 利用者に最適な画像形成装置を容易且つ確実に利用できるようにする。
【解決手段】 外部認証装置5のCPU61は、ICカードリーダ52から利用者情報を読み込み、その利用者情報とSDRAM62に記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応する機器情報を検索し、その検索した機器情報に対応するMFPに対して起動要求を送信すると共に、その検索した機器情報をディスプレイ53上に表示して利用者に提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の各電子機器(画像形成装置等)と通信可能に接続し、該各電子機器の利用者を認証するための外部認証装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の認証システムは、利用者が画像形成装置を使用しようとした際に、その画像形成装置の利用権限情報に基づいて、利用者に画像形成装置を利用する権限があるかどうかを判断するものである。
例えば、特許文献1に記載の利用制限管理装置では、ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の利用制限を行うため、その各画像形成装置からユーザ情報が入力されたとき、そのユーザ情報に基づいて外部認証サーバ(外部認証装置)に利用者の利用権限を問い合わせ、その結果に基づいて利用者が適正であるか否かをユーザ情報の送信元の画像形成装置へ通知するようにしている。
【特許文献1】特開2007−164621号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような外部認証装置では、実際に画像形成装置からの指示によって外部認証サーバに利用権限の問い合わせを行わなければ、対象の利用者が画像形成装置の利用権限を持っているかどうかが分からないため、利用者にとって、その画像形成装置が利用可能なのかどうかを確認するためには、その画像形成装置から実際に認証を実行する必要がある。
【0004】
そのため、特に一カ所に複数の画像形成装置が設置されている場合、利用者は複数の画像形成装置の中からどの画像形成装置が利用可能であるかを把握している必要がある。
また、利用者が短時間で印刷処理を行いたいと考えていたり、一部の画像形成装置が故障していたりする場合等を考慮すると、複数の画像形成装置の中から利用者が希望する印刷処理を行うために最適な画像形成装置を選択することが難しい。
【0005】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、利用者に最適な電子機器を容易且つ確実に利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、複数の各電子機器と通信可能に接続し、該各電子機器の利用者を認証するための外部認証装置であって、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明による外部認証装置は、上記各電子機器の利用者の利用者情報と該各電子機器の機器情報とを対応付けて利用権限情報として記憶する利用権限情報記憶手段と、利用者情報を読み込む利用者情報読込手段と、該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する機器情報を検索する機器情報検索手段と、該機器情報検索手段によって検索された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する起動要求送信手段と、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する機器情報表示手段とを設けたものである。
【0008】
請求項2の発明による外部認証装置は、上記各電子機器の機器情報と該各電子機器の利用者の利用者情報とを対応付けて利用権限情報として記憶する利用権限情報記憶手段と、利用者情報を読み込む利用者情報読込手段と、該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する機器情報を検索する機器情報検索手段と、該機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する機器情報表示手段と、該機器情報表示手段によって表示された機器情報を外部からの指示によって選択する機器情報選択手段と、該機器情報選択手段によって選択された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する起動要求送信手段とを設けたものである。
【0009】
請求項3の発明による外部認証装置は、請求項1又は2の外部認証装置において、上記起動要求送信手段によって送信した起動要求を受信する電子機器の利用期限情報を記憶する利用期限情報記憶手段と、上記起動要求送信手段によって送信した起動要求を受信した電子機器の利用が上記利用期限情報が示す利用期限を越えた場合に、該電子機器に対して停止要求を送信する停止要求送信手段とを設けたものである。
【0010】
請求項4の発明による外部認証装置は、請求項2の外部認証装置において、上記各電子機器へそれぞれ状態情報リクエストを送信することによって該各電子機器からその状態情報を取得する状態情報取得手段と、該状態情報取得手段によって取得した上記各電子機器の状態情報を記憶する状態情報記憶手段とを設け、上記機器情報表示手段に、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する際に、上記状態情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する状態情報を参照し、利用不可能な状態にある電子機器の機器情報の表示を禁止する手段を備えたものである。
【0011】
請求項5の発明による外部認証装置は、請求項2の外部認証装置において、上記利用権限情報を、上記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものとし、外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段を設け、上記機器情報検索手段を、上記利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および上記機能選択手段によって選択された機能と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索する手段としたものである。
【0012】
請求項6の発明による外部認証装置は、請求項5の外部認証装置において、上記利用権限情報を、上記機器情報毎に対応する電子機器の速度情報を加えたものとし、上記機器情報表示手段を、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器の速度情報と共に表示する手段としたものである。
請求項7の発明による外部認証装置は、請求項6の外部認証装置において、上記機器情報表示手段が、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器の速度情報と共に表示する際に、該表示を該速度情報が示す速度が速い順又は遅い順に行うものである。
【0013】
請求項8の発明による外部認証装置は、請求項5の外部認証装置において、上記利用権限情報を、上記機器情報毎に対応する電子機器のコスト情報を加えたものとし、上記機器情報表示手段を、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器のコスト情報と共に表示する手段としたものである。
請求項9の発明による外部認証装置は、請求項8の外部認証装置において、上記機器情報表示手段が、上記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器のコスト情報と共に表示する際に、該表示を該コスト情報が示すコストが低い順又は高い順に行うものである。
【0014】
請求項10の発明による外部認証装置は、請求項4の外部認証装置において、上記利用権限情報を、上記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものとし、外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段を設け、上記機器情報検索手段を、上記該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および上記機能選択手段によって選択された機能と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索する手段とし、上記機器情報表示手段が、上記状態情報記憶手段に記憶されている上記機器情報検索手段によって検索された機器情報に対応する状態情報を参照し、利用可能な状態にある電子機器の機器情報のみを表示するものである。
【0015】
請求項11の発明による外部認証装置は、請求項1の外部認証装置において、上記利用権限情報を、上記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものとし、利用優先順位を上記各電子機器の機器情報および該機器情報毎に利用可能な機能の情報に対応付けて利用優先順位情報として記憶する利用優先順位情報記憶手段と、外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段とを設け、上記機器情報検索手段を、上記該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および上記機能選択手段によって選択された機能と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索し、該機器情報の中から上記利用優先順位情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する利用優先順位を参照して利用する電子機器の機器情報を決定する手段とし、上記起動要求送信手段を、上記機器情報検索手段によって決定された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する手段とし、上記機器情報表示手段を、上記機器情報検索手段によって決定された機器情報を表示する手段としたものである。
【0016】
請求項12の発明による外部認証装置は、請求項11の外部認証装置において、上記利用優先順位情報を、上記機器情報毎に利用者が重視する性能情報を加えたものとし、外部からの指示によって利用者が重視する性能を選択する性能選択手段を設け、上記機器情報検索手段を、上記利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および上記機能選択手段によって選択された機能と上記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索し、該機器情報の中から上記利用優先順位情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する利用優先順位を参照し、上記性能選択手段によって選択された性能が最も高い電子機器の機器情報を決定する手段としたものである。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、外部認証装置が、各電子機器の利用者の利用者情報と該各電子機器の機器情報とを対応付けて利用権限情報として記憶する利用権限情報記憶手段を設け、利用者情報読込手段によって利用者情報を読み込み、その利用者情報と利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応する機器情報を検索し、その検索した機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信すると共に、その検索した機器情報を表示するので、利用者が外部認証装置の使用により、自分に最適な電子機器を容易且つ確実に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明による外部認証装置を利用する画像処理システムについて、図1を参照して説明する。
【0019】
図1は、その画像処理システムのネットワーク構成例を示す概念図である。
この画像処理システムは、複数のMFP(デジタル複合機)1〜3と、その各MFP1〜3の利用者を認証するための外部認証装置5とを備えている。それらの機器の接続は、LAN10(他のネットワークでもよい)を介して行うが、RS−485規格等に準拠したシリアル接続や、SCSI(Small Computer System Interface)規格等に準拠したパラレル接続等によって行ってもよい。
【0020】
外部認証装置5は、ICカードリーダにより、ICカードに記録されているMFPの利用者(以下単に「利用者」ともいう)を識別するための利用者情報を読み込み、その利用者が利用権限を持つMFPに対して起動要求を送信するが、その時の制御については追って詳細に説明する。なお、利用者情報は図示しない操作部又はPC(パーソナルコンピュータ)等の外部端末から入力することもできる。
【0021】
MFP1〜3はそれぞれ、スキャン機能,コピー機能,ファックス(FAX)機能等の各種機能を備えた画像形成装置であり、LAN10を介して外部認証装置5と通信可能に接続し、外部認証装置5から起動要求を受信した場合に、利用者による利用(使用)が可能になるように起動して、「操作不可能状態」から「操作可能状態」に移行することにより、利用者の認証を実現する。なお、MFPの代わりに、アナログ複写機,デジタル複写機,FAX装置等の他の画像形成装置、あるいはスキャナ装置等の画像読取装置は勿論、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等,AV機器,遊戯機器などの各種電子機器を利用することもできる。
【0022】
次に、図1の外部認証装置5の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、その外部認証装置5のハードウェア構成例を示すブロック図である。
この外部認証装置5は、制御部51,ICカードリーダ52,ディスプレイ53,およびディスプレイ操作部54によって構成されている。
制御部51は、CPU61,SDRAM62,フラッシュROM63,およびLANインタフェース(LAN・I/F)64を備えている。これらは、MFP1〜3の利用者を識別するための利用者情報である利用者IDを読み込み、利用者の認証を行うために利用する。
【0023】
CPU61は、この外部認証装置5全体を制御するための中央処理装置であり、フラッシュROM63から必要なプログラム(ソフトウェア)や情報を読み出してSDRAM62に記憶(格納)した後、そのプログラムを実行し、ICカードリーダ52やディスプレイ53、LANインタフェース64等を制御することにより、この発明に関わる機能である利用者情報読込手段,機器情報検索手段,起動要求送信手段,機器情報表示手段,停止要求送信手段,および状態情報取得手段としての機能を果たすことができる。
【0024】
SDRAM62は、CPU61が実行するプログラムを記憶するプログラムメモリや、後述する利用権限情報等の各種情報を記憶する情報メモリ、CPU61が処理を行う際に利用するワークメモリ等として利用する読み書き可能なメモリである。このSDRAM62は、フラッシュROM63と共に、利用権限情報記憶手段,利用期限情報記憶手段,状態情報記憶手段,および利用優先順位情報記憶手段としての機能を果たすことができる。
【0025】
フラッシュROM63は、CPU61が実行するプログラムや各種情報を格納している不揮発性の半導体メモリである。なお、フラッシュROM63の代わりに、固定ROM、あるいはEEPROMやメモリカード等の他の不揮発性の半導体メモリを利用することもできる。また、HDD(ハードディスク装置)等の不揮発性記録媒体を追加することもできる。
LANインタフェース64は、LAN10に接続されているMFP1〜3とのインタフェース制御を行うものである。これは、認証した利用者が利用権限を持つMFPに対し、起動要求を送信するために利用される。この際の通信は、例えばSSL(Secure Socket Layer)通信等のセキュアな通信によって実現される。
【0026】
ICカードリーダ52は、ICカードに記録されている利用者ID(利用者情報)を読み取る手段である。
外部認証装置5は、ICカードリーダ52から利用者IDを読み込み(取得し)、その利用者IDとSDRAM62に記憶されている表1に示すような「MFPの利用権限情報」とに基づいて、利用者(読み込んだ利用者IDが記録されているICカードの所有者)が利用権限を持っているMFPの機器情報(装置情報)を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。
【0027】
【表1】

【0028】
利用権限情報は、各利用者について利用権限を持つMFPをそれぞれ識別するための機器情報を一覧としたものであり、表1の例では、各利用者をそれぞれ識別するための利用者IDである「123」「456」「789」と、その各MFP1〜3をそれぞれ識別するための機器情報(以下単に「機器情報」ともいう)である「MFP1」「MFP2」「MFP3」とを対応付けている。
【0029】
ディスプレイ53は、各種情報を表示する表示手段である。このディスプレイ53は、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧を表示するために利用される。
ディスプレイ操作部54は、ディスプレイ53に表示された画面を操作するための操作手段であり、例えばディスプレイ53に表示されたMFPの機器情報の一覧の中から利用者が利用したいMFPを選択する際に利用される。このディスプレイ操作部54は、機器情報選択手段,機能選択手段,および性能選択手段としての機能を果たすことができる。
【0030】
なお、ディスプレイ53およびディスプレイ操作部54の代わりに、タッチパネルのようにディスプレイとその操作部が一体化したものを利用しても構わない。
また、この実施形態では、利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者IDを読み取らせることにより、そのICカードリーダ52からその利用者IDを読み込むことができるが、ディスプレイ操作部54上の操作によって利用者IDが入力されることにより、その利用者IDを読み込む(受け付ける)ことも可能である。
【0031】
以下、以上のように構成された外部認証装置5によるこの発明に係わる制御の各実施例について、図3〜図6も参照して具体的に説明する。
〔第1実施例〕
まず、第1実施例について、図3のフローチャートを参照して説明する。
図3は、外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる起動制御の第1例を示すフローチャートである。
ここで、外部認証装置5のSDRAM62には、表1に示した「MFPの利用権限情報」が格納されているものとする。
【0032】
外部認証装置5は、ステップS1で利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者IDを読み取らせると、ステップS2でICカードリーダ52からその利用者IDを読み込む。
次に、ステップS3へ進み、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDとSDRAM62に格納されている利用権限情報(表1参照)とに基づいて、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDを利用し、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧を作成する。
【0033】
例えば、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDが「123」だった場合、表1に示した利用権限情報から利用者ID「123」で検索をかけ、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧として、「MFP1,MFP2,MFP3」という一覧を作成する。
この際、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報が利用権限情報に存在しない場合には、そのことをステップS4で判断してステップS5へ進み、MFPの利用が不可能である旨のメッセージ「MFPが利用不可」をディスプレイ53上に表示する。
【0034】
一方、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報が利用権限情報に存在する場合には、そのことをステップS4で判断してステップS6へ進み、そのMFPに対して起動要求を送信する。ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDが「123」の例では、MFP1〜3に対して起動要求を送信する。この通信はLAN10を経由し、通信プロトコルとしてSSLを使用することにより、セキュアな通信を実現する。
【0035】
外部認証装置5から起動要求を受信したMFPは、ステップS8で利用者による利用が可能になるように起動して、「操作不可能状態」から「操作可能状態」に移行させることにより、利用者の認証を実現する。これは、当該MFPのオペレーションパネル(操作部)が操作不可能状態から操作可能状態になること等によって実現される。
外部認証装置5は、ステップS6で利用者が利用権限を持つMFPに対して起動要求を送信した後、ステップS7へ進み、そのMFP(利用可能なMFP)の機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報の一覧を利用者に対して提示する。
【0036】
このように、外部認証装置が、ICカードリーダから利用者情報を読み込み、その利用者情報とメモリに記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応する機器情報を検索し、その検索した機器情報に対応するMFPに対して起動要求を送信すると共に、その検索した機器情報をディスプレイ上に表示して利用者に提示するので、その利用者が外部認証装置の使用により、自分に最適なMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0037】
〔第2実施例〕
次に、第2実施例について、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4は、外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる起動制御の第2例を示すフローチャートである。
ここで、外部認証装置5のSDRAM62には、表1に示した「MFPの利用権限情報」が格納されているものとする。
【0038】
外部認証装置5は、ステップS11で利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者IDを読み取らせると、ステップS12でICカードリーダ52からその利用者IDを読み込む。
次に、ステップS13へ進み、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDとSDRAM62に格納されている利用権限情報(表1参照)とに基づいて、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDを使用し、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧を作成する。
【0039】
この際、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報が利用権限情報に存在しない場合には、そのことをステップS14で判断してステップS15へ進み、MFPの利用が不可能である旨のメッセージ「MFPが利用不可」をディスプレイ53上に表示する。
ここまでは、第1実施例と同様である。
【0040】
一方、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報が利用権限情報に存在する場合には、そのことをステップS14で判断して図4の(1)側のステップS16へ進んで以下の処理を行う。それを、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDが「123」の例で説明する。
ステップS16では、利用者が利用権限を持つMFP(利用可能なMFP)の機器情報(この例では「MFP1,MFP2,MFP3」)の一覧をディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報の一覧を利用者に対して提示し、利用するMFPの選択を利用者に要求する。
【0041】
それによって、利用者が外部認証装置5のディスプレイ操作部54を使用して、ディスプレイ53上に表示(提示)されたMFPの機器情報の1つを選択する。実際には、ディスプレイ操作部54上の操作による機器情報の指定により、その機器情報の選択が指示されるので、その機器情報を選択することができる。ここでは、ディスプレイ操作部54上の操作により、「MFP1」が選択されるものとする。
外部認証装置5は、MFPの機器情報「MFP1」がステップS17で選択されると、ステップS18へ進み、その選択された機器情報「MFP1」に対応するMFP1に対して起動要求を送信する。また同時に、利用者(利用者ID「123」)がMFP1を利用可能な期限を示す利用期限情報をSDRAM62に格納する。
【0042】
表2は、SDRAM62に格納される「MFPの利用期限情報」の一例を示す。これは、「どの利用者」が「どのMFP」を「いつまで」利用する権限を持っているのかを一覧としたものであり、外部認証装置5によって認証を行った日時(時刻)に予め設定された一定期間(MFPを利用可能な期限の幅)を加えたものをMFPの利用期限情報としたものである。なお、その一定期限は、ディスプレイ操作部54上の操作によって設定変更することもできる。
表2の例では、利用者ID「123」に対応する利用者がMFP1を「2007/1/2 18:00:23」に認証した際に、利用期限として1分間だけMFPが利用可能になったこと、つまり「2007/1/2 18:01:23」まで利用可能であることを示している。
【0043】
【表2】

【0044】
外部認証装置5から起動要求を受信したMFPは、ステップS19で利用者による利用が可能になるように起動して、オペレーションパネルを使用可能状態にすること等により、当該MFPの状態を「操作不可能状態」から「操作可能状態」に移行させる。
【0045】
外部認証装置5は、ステップS18で利用者が利用権限を持つMFPに対して起動要求を送信した後、ステップS20へ進み、表2の例のような利用期限情報を使用して、起動要求の送信先のMFPの利用が利用期限内であるか否かを定期的に確認し、利用期限内ではない場合、つまり利用期限を越えたMFPが存在する場合に、ステップS21でそのMFPに対して停止要求を先にICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDと共に送信し、MFPが利用期限切れであることを通知する。
【0046】
利用者ID「123」の例では、外部認証装置5は現在の日時が「2007/1/2 18:01:23」内か否かを定期的に確認する。
もし、その日時を超えている(「2007/1/2 18:01:24」に達した)場合、利用者ID「123」に対応する利用者が利用権限を持つMFPに対し、LAN10を経由して停止要求を送信する。
外部認証装置5からの停止要求を受信したMFPは、ステップS22で利用者による利用が不可能になるように起動を停止して、オペレーションパネルを操作不可能状態にすること等により、当該MFPの状態を「操作可能状態」から「操作不可能状態」に移行させる。
【0047】
このように、外部認証装置が、ICカードリーダから利用者情報を読み込み、その利用者情報とメモリに記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応する機器情報を検索し、その検索した機器情報をディスプレイ上に表示して利用者に提示し、その機器情報(複数表示されていれば1つ)が利用者のディスプレイ操作部上の操作によって選択されると、その選択された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信するので、その利用者が外部認証装置の使用により、自分に最適なMFPを更に容易且つ確実に利用することができる。
また、起動要求を受信したMFPの利用が利用期限を越えた場合に、そのMFPに対して停止要求を送信するので、複数の利用者がMFPを利用する環境でも、その各利用者がそれぞれ自分に最適なMFPを利用することができる。
【0048】
〔第3実施例〕
次に、第3実施例について、図4,図5のフローチャートを参照して説明する。
図5は、外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる状態情報更新制御の一例を示すフローチャートである。
この第3実施例では、外部認証装置5が、各MFP1〜3の「状態情報」を収集(取得)し、その状態情報に応じて、ディスプレイ53上に表示するMFP1〜3の機器情報の一覧をカスタマイズする点に特徴がある。
ここで、外部認証装置5のSDRAM62には、表1に示した「MFPの利用権限情報」が格納されているものとする。
【0049】
外部認証装置5は、図5に示す制御を定期的に開始し、まずステップS31の処理を行う。つまり、通信プロトコルとしてSNMP(Simple Network Management Protocol)を使用し、LAN10を経由して、各MFP1〜3に対して状態情報取得リクエストメッセージを送信することにより、ステップS32で状態情報取得リクエストメッセージを受信したMFPが自己の現在の状態情報を外部認証装置5へ返信(送信)するので、その状態情報を収集する。この例では、各MFP1〜3の故障(異常)の有無や、トナー,紙等のサプライの有無を示す状態情報を収集する。
【0050】
収集した状態情報は、その内容を判断して処理する(ステップS33〜S36)。
すなわち、ステップS33で状態情報取得リクエストメッセージの送信先のMFPが故障中か否かを判断し、故障中であればステップS36へ進む。
状態情報取得リクエストメッセージの送信先のMFPが故障していない場合には、ステップS34で状態情報取得リクエストメッセージの送信先のMFPがサプライ切れか否かを判断し、サプライ切れであればステップS36へ進む。
状態情報取得リクエストメッセージの送信先のMFPが故障中でもなく、サプライ切れでもなかった場合、つまり正常であった場合には、ステップS35へ進む。
【0051】
ステップS35では、自己に登録されている(SDRAM62に現在格納されている状態情報)が故障中又はサプライ切れになっているかどうかを判断し、そうであればステップS36へ進むが、そうでなければステップS31に戻る。
ステップS36では、収集した状態情報を表3の例で示すような「MFPの状態情報」としてSDRAM62に格納する。このとき、今回収集した状態情報をSDRAM62に現在格納されている状態情報(古い状態情報)と比較し、変化があれば、今回収集した状態情報を古い状態情報に上書きする。
【0052】
【表3】

【0053】
一方、外部認証装置5は、第2実施例と同様に、図4のステップS11で利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者IDを読み取らせると、ステップS12,S13の処理を行い、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報が利用権限情報に存在する場合には、そのことをステップS14で判断して図4の(2)側のステップS23へ進み、以下の処理を行う。それを、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDが「123」の例で説明する。
ICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDが「123」である場合、対応する利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧は表1から「MFP1,MFP2,MFP3」の3つとなる。
【0054】
外部認証装置5は、第2実施例では、その3つの機器情報「MFP1,MFP2,MFP3」をディスプレイ53上に表示し、利用者に提示したが、この第3実施例では、SDRAM62に格納されている「MFPの状態情報」と機器情報「MFP1,MFP2,MFP3」とに基づいて、現在利用不可能な状態のMFPの有無を判断し、そのMFPがなければそのままステップS16へ進んで、第2実施例と同様の表示処理を行うが、現在利用不可能な状態のMFPがあれば、ステップS24でそのMFPの状態情報を先に作成した利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧から削除し、ステップS16で残りの現在利用可能な状態にあるMFPのみをディスプレイ53に表示して、ステップS16へ進む。
【0055】
この例の場合、利用者ID「123」に対応する利用者が利用権限を持つMFPの機器情報は「MFP1,MFP2,MFP3」であるが、表3のMFPの状態情報と比較することにより、現在、MFP3が利用できない状態であることが分かる。
そのため、外部認証装置5のディスプレイ23には、「MFP1,MFP2」が現在利用可能なMFPの機器情報として表示される。
【0056】
このように、外部認証装置が、各MFPへそれぞれ状態情報リクエストを送信することにより、その各MFPからその状態情報を取得してメモリに記憶すると共に、第2実施例と同様な制御を行い、その制御によって検索した機器情報をディスプレイ上に表示する際に、メモリに記憶されているその機器情報に対応する状態情報を参照し、利用不可能な状態にあるMFPの機器情報の表示をディスプレイ上に禁止するので、利用可能な状態にあるMFPのみを利用することができる。
【0057】
〔第4実施例〕
次に、第4実施例について、再び図4のフローチャートも参照して説明する。
この第4実施例では、外部認証装置5が、例えば表4に示すように、利用権限情報として「利用者が利用権限を持つMFPの機能情報(機能を示す情報)」を含むものをSDRAM62に保持しており、利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つ(利用可能な)MFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示して利用者に提示可能な点に特徴がある。
【0058】
【表4】

【0059】
表4の例では、利用者ID「123」に対応する利用者(利用者ID「123」が記録されているICカードの所有者)がMFP1のコピー機能(COPY)とファックス機能(FAX),MFP2のファックス機能,およびMFP3のコピー機能の利用権限を持つことを示している。また、利用者ID「456」に対応する利用者がMFP1のコピー機能およびMFP2のスキャン機能(SCAN)の利用権限を、利用者ID「789」に対応する利用者がMFP3のコピー機能とスキャン機能の利用権限をそれぞれ持つことを示している。
【0060】
外部認証装置5は、図4によって説明した第2実施例とは若干異なる制御を行う。つまり、ステップS13でICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDとSDRAM62に格納されている利用権限情報とに基づいて利用者が利用権限を持っているMFPの機器情報を検索する際に、表4に示す利用権限情報を使用し、ステップS16では利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示して利用者に提示する。
この例では、これまでと同様に利用者IDを「123」とする。
【0061】
利用者は、図4のステップS11で、利用者ID「123」が記録されている自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、その利用者ID「123」を読み取らせると共に、外部認証装置5のディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)を選択する。実際には、ディスプレイ操作部54上の操作によるコピー機能の指定により、そのコピー機能の選択が指示されるので、そのコピー機能を選択することができる。
それによって、外部認証装置5は、ステップS12で、ICカードリーダ52から利用者ID「123」を読み込むと共に、ディスプレイ操作部54から選択されたコピー機能の情報を受け付け、ステップS13で次の処理を行う。
【0062】
すなわち、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」およびディスプレイ操作部54から受け付けたコピー機能の情報とSDRAM62に格納されている利用権限情報(表4参照)とに基づいて、利用者(利用者ID「123」に対応する利用者)が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」を使用し、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報の一覧を作成する。
【0063】
この際、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報が利用権限情報に存在しない場合には、そのことをステップS14で判断してステップS15へ進み、MFPの利用が不可能である旨のメッセージ「MFPが利用不可」をディスプレイ53上に表示する。
一方、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報が利用権限情報に存在する場合には、そのことをステップS14で判断して図4の(1)側のステップS16へ進み、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報(この例では「MFP1,MFP3」)の一覧をディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報の一覧を利用者に対して提示し、利用するMFPの選択を利用者に要求する。
【0064】
このように、外部認証装置が、検索処理を除いて第2実施例と同様な制御を行い、検索処理では、ICカードリーダから読み込んだ利用者情報およびディスプレイ操作部上の操作によって選択された機能とメモリに記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応するその機能を利用可能なMFPの機器情報を検索して表示し、利用者に提示するので、その利用者が希望する機能を利用(実現)可能なMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0065】
〔第5実施例〕
次に、第5実施例について、再び図4のフローチャートも参照して説明する。
この第5実施例では、外部認証装置5が、例えば表5に示すように、利用権限情報として第4実施例で使用したような利用権限情報(表4と異なる)に「利用者が利用権限を持つMFPの機能の印刷速度情報(印刷速度を示す情報)」を加えたものをSDRAM62に保持しており、利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示する際に、そのMFPの印刷速度情報も表示可能な点に特徴がある。
【0066】
【表5】

【0067】
表5の例では、利用者ID「123」に対応する利用者がMFP1〜3の利用権限を持っており、MFP1のコピーの印刷速度が45ppm、MFP2のコピーの印刷速度が60ppm、MFP3のコピーの印刷速度が50ppmであることを示している。
外部認証装置5は、図4によって説明した第4実施例とは若干異なる制御を行う。つまり、ステップS13でICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDとSDRAM62に格納されている利用権限情報とに基づいて利用者が利用権限を持っているMFPの機器情報を検索する際に、表5に示す利用権限情報を使用し、ステップS16では利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧を印刷速度情報と共にディスプレイ53上に表示して利用者に提示する。
この例では、第4実施例と同様に利用者IDを「123」とする。
【0068】
利用者は、図4のステップS11で、利用者ID「123」が記録されている自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、その利用者ID「123」を読み取らせると共に、外部認証装置5のディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)を選択する。
それによって、外部認証装置5は、ステップS12〜S15で第4実施例と同様の処理を行う。
【0069】
ステップS16では、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報(この例では「MFP1,MFP2,MFP3」)の一覧を印刷速度情報と共にディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報の一覧を利用者に対して提示し、利用するMFPの選択を利用者に要求する。表5の例では、「MFP1,MFP2,MFP3」が利用可能なMFPの機器情報であり、それらのMFP1〜3の印刷速度はそれぞれ「45ppm」「60ppm」「50ppm」であるため、ディスプレイ53上には、「MFP1(45ppm)、MFP2(60ppm)、MFP3(50ppm)」のように機器情報を印刷速度情報と合わせて一覧表示する。
【0070】
このように、外部認証装置が、第4実施例と同様な制御により、選択された機能を利用可能なMFPの機器情報をディスプレイ上に表示する際に、その機器情報を対応するMFPの速度情報と共に表示するので、より高速なMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0071】
〔第6実施例〕
次に、第6実施例について、再び図4のフローチャートも参照して説明する。
この第6実施例では、外部認証装置5が、第5実施例と若干異なり、利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示する際に、その一覧表示を印刷速度が速い順(遅い順でもよい)に行う点に特徴がある。
【0072】
具体的には、第5実施例と同様に利用者IDを「123」とし、表5に示した利用権限情報を用いると仮定した場合、ステップS16において、第5実施例では、「MFP1(45ppm)、MFP2(60ppm)、MFP3(50ppm)」のようにディスプレイ53上に表示したが、第6実施例では、「MFP2(60ppm)、MFP3(50ppm)、MFP1(45ppm)」のように印刷速度が速い順にディスプレイ53上に表示する。
【0073】
このように、外部認証装置が、第5実施例と同様な制御により、選択された機能を利用可能なMFPの機器情報をその電子機器の速度情報と共に表示する際に、その表示をその速度情報が示す速度が速い順又は遅い順に行うので、より高速なMFPを一層容易且つ確実に利用することができる。
【0074】
〔第7実施例〕
次に、第7実施例について、再び図4のフローチャートも参照して説明する。
この第7実施例では、外部認証装置5が、例えば表6に示すように、利用権限情報として第4実施例で使用したような利用権限情報(表4と異なる)に「利用者が利用権限を持つMFPの機能のコスト情報(コストを示す情報)」を加えたものをSDRAM62に保持しており、利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示する際に、そのMFPのコスト情報も表示可能な点に特徴がある。
【0075】
【表6】

【0076】
表6の例では、利用者ID「123」に対応する利用者がMFP1〜3の利用権限を持っており、MFP1のコピーのコスト(印刷コスト)が5円/枚、MFP2のコピーのコストが10円/枚、MFP3のコピーのコストが8円/枚であることを示している。
外部認証装置5は、図4によって説明した第4実施例とは若干異なる制御を行う。つまり、ステップS13でICカードリーダ52から読み込んだ利用者IDとSDRAM62に格納されている利用権限情報とに基づいて利用者が利用権限を持っているMFPの機器情報を検索する際に、表6に示す利用権限情報を使用し、ステップS16では利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をコスト情報と共にディスプレイ53上に表示して利用者に提示する。
この例では、第4実施例と同様に利用者IDを「123」とする。
【0077】
利用者は、図4のステップS11で、利用者ID「123」が記録されている自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、その利用者ID「123」を読み取らせると共に、外部認証装置5のディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)を選択する。
それによって、外部認証装置5は、ステップS12〜S15で第4実施例と同様の処理を行う。
【0078】
ステップS16では、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報(この例では「MFP1,MFP2,MFP3」)の一覧をコスト情報と共にディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報の一覧を利用者に対して提示し、利用するMFPの選択を利用者に要求する。表6の例では、「MFP1,MFP2,MFP3」が利用可能なMFPの機器情報であり、それらのMFP1〜3のコストはそれぞれ「5円/枚」「10円/枚」「8円/枚」であるため、ディスプレイ53上には、「MFP1(5円/枚)、MFP2(10円/枚)、MFP3(8円/枚)」のように機器情報をコスト情報と合わせて一覧表示する。
【0079】
このように、外部認証装置が、第4実施例と同様な制御により、選択された機能を利用可能なMFPの機器情報をディスプレイ上に表示する際に、その機器情報を対応するMFPのコスト情報と共に表示するので、より印刷コストが低いMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0080】
〔第8実施例〕
次に、第8実施例について、再び図4のフローチャートも参照して説明する。
この第8実施例では、外部認証装置5が、第7実施例と若干異なり、利用可能な機能毎に利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53上に表示する際に、その一覧表示をコストが低い順(高い順でもよい)に行う点に特徴がある。
【0081】
具体的には、第7実施例と同様に利用者IDを「123」とし、表6に示した利用権限情報を用いると仮定した場合、ステップS16において、第7実施例では、「MFP1(5円/枚),MFP2(10円/枚),MFP3(8円/枚)」のようにディスプレイ53上に表示したが、第8実施例では、「MFP1(5円/枚),MFP3(8円/枚),MFP2(10円/枚)」のようにコストが低い順にディスプレイ53上に表示する。
【0082】
このように、外部認証装置が、第7実施例と同様な制御により、選択された機能を利用可能なMFPの機器情報をその電子機器のコスト情報と共に表示する際に、その表示をそのコスト情報が示す印刷コストが低い順又は高い順に行うので、より印刷コストが低いMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0083】
〔第9実施例〕
次に、第9実施例について、再び図4,図5のフローチャートも参照して説明する。
この第9実施例では、外部認証装置5が、第3実施例と同様に、各MFP1〜3の状態情報を収集し、その状態情報に応じて、ディスプレイ53上に表示するMFP1〜3の機器情報の一覧をカスタマイズする点に特徴がある。
【0084】
外部認証装置5は、第3実施例と同様に、図5に示す制御を定期的に開始し、まずステップS31の処理を行う。つまり、通信プロトコルとしてSNMPを使用し、LAN10を経由して、各MFP1〜3に対して状態情報取得リクエストメッセージを送信することにより、ステップS32で状態情報取得リクエストメッセージを受信したMFPが自己の現在の状態情報を外部認証装置5へ返信するので、その状態情報を収集し、その内容を判断して処理する(ステップS33〜S36)。
【0085】
一方、第4実施例と同様に、図4のステップS11で、利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者ID(ここでは「123」とする)を読み取らせると共に、ディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)を選択することにより、ステップS12でICカードリーダ52からその利用者IDを読み込むと共に、ディスプレイ操作部54から選択されたコピー機能の情報を受け付け、ステップS13へ進む。
【0086】
ステップS13では、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」およびディスプレイ操作部54から受け付けたコピー機能の情報とSDRAM62に格納されている利用権限情報(表4参照)とに基づいて、利用者(利用者ID「123」に対応する利用者)が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」を使用し、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」の一覧を作成する。
【0087】
この際、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」が利用権限情報に存在するため、そのことをステップS14で判断して図4の(2)側のステップS23へ進み、SDRAM62に格納されているMFP1,3の状態情報(表3参照)と機器情報「MFP1,MFP3」とに基づいて、現在利用不可能な状態のMFPの有無を判断するが、その現在利用不可能な状態のMFPはMFP3であるため、ステップS24でそのMFP3の状態情報「MFP3」を先に作成した利用者が利用権限を持つMFPの機器情報「MFP1,MFP3」の一覧から削除し、ステップS16で残りの現在利用可能な状態にあるMFPの状態情報「MFP1」のみをディスプレイ53に表示する。
【0088】
このように、外部認証装置が、各MFPへそれぞれ状態情報リクエストを送信することにより、その各MFPからその状態情報を取得してメモリに記憶すると共に、第4実施例と同様な制御を行い、その制御によって検索した機器情報をディスプレイ上に表示する際に、メモリに記憶されているその機器情報に対応する状態情報を参照し、利用可能な状態にあるMFPの機器情報のみをディスプレイ上に表示して利用者に提示するので、その利用者が希望する機能を利用可能で且つ利用可能な状態にあるMFPのみを利用することができる。
【0089】
〔第10実施例〕
次に、第10実施例について、図6のフローチャートも参照して説明する。
外部認証装置5は、第1実施例では、利用者が利用権限を持つMFPの機器情報の一覧をディスプレイ53に表示することにより、その機器情報の一つを利用者がディスプレイ操作部54上の操作によって指定し、その指定した機器情報に対応するMFPを利用するMFPとして選択可能としたが、第10実施例では、利用者が利用権限を持つMFPの状態情報の一覧をディスプレイ53に表示するのではなく、SDRAM62に格納されている「MFPの優先順位情報」を使用し、その優先順位情報が示す優先順位が最も高いMFPを利用可能としてディスプレイ53に表示し、利用者に提示する点に特徴がある。
ここで、外部認証装置5のSDRAM62には、表4に示した「MFPの利用権限情報」,表7に示す「MFPの優先順位情報」,および表8に示す「MFPの利用期限情報」が格納されているものとする。
【0090】
図6は、外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる起動制御の第3例を示すフローチャートである。
外部認証装置5は、ステップS41で、利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者ID(ここでは「123」とする)を読み取らせると共に、ディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)を選択することにより、ステップS42でICカードリーダ52からその利用者ID「123」を読み込むと共に、ディスプレイ操作部54から選択されたコピー機能の情報を受け付け、ステップS43へ進む。
【0091】
ステップS43では、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」およびディスプレイ操作部54から受け付けたコピー機能の情報とSDRAM62に格納されている利用権限情報(表4参照)とに基づいて、利用者(利用者ID「123」に対応する利用者)が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」を使用し、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」の一覧を作成する。
【0092】
この際、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」が利用権限情報に存在するため、そのことをステップS44で判断してステップS46へ進み、SDRAM62に格納されている「MFPの優先順位情報(表7参照)」および「MFPの利用期限情報(表8参照)」を参照し、現在利用されていないMFPの中で、最も優先順位が高いものを利用者が利用するMFPとして決定する。
【0093】
【表7】

【0094】
【表8】

【0095】
表7に示す「MFPの優先順位情報」は、各MFP1〜3の利用状況等に合わせて、予め決定されているものである。
第10実施例では、利用者がコピー機能の利用権限を持つMFPの優先順位は、表7に示した優先順位情報からMFP1,MFP3の順であるため、優先順位が最も高いMFPはMFP1となるが、表8に示した利用期限情報からMFP1は現在利用中であることが分かるため、利用者ID「123」に対応する利用者が利用可能で最も優先順位が高いMFPはMFP3となる。
【0096】
外部認証装置5は、利用者が利用可能なMFPをMFP3と決定した後、ステップS47でそのMFP3に対して起動要求を送信する。
外部認証装置5から起動要求を受信したMFP3は、ステップS49で利用者による利用が可能になるように起動して、オペレーションパネルを操作可能状態にする等によって、当該MFPの状態を「操作不可能状態」から「操作可能状態」に移行させることにより、利用者の認証を実現する。
外部認証装置5は、ステップS47で利用者が利用可能なMFP3に対して起動要求を送信した後、ステップS48へ進み、そのMFP3の機器情報をディスプレイ53上に表示することにより、その機器情報を利用者に対して提示する。
【0097】
このように、外部認証装置が、検索処理以外は第1実施例と同様な制御を行い、検索処理では、ICカードリーダから読み込んだ利用者情報およびディスプレイ操作部上の操作によって選択された機能とメモリに記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応するその機能を利用可能なMFPの機器情報を検索し、その機器情報の中からメモリに記憶されているその機器情報に対応する利用優先順位を参照して利用する電子機器の機器情報を決定し、その決定した機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信すると共に、その決定した機器情報をディスプレイ上に表示して利用者に提示するので、その利用者が希望する機能を利用可能なMFPのみをより一層容易且つ確実に利用することができる。
【0098】
〔第11実施例〕
次に、第11実施例について、再び図6のフローチャートも参照して説明する。
この第11実施例では、外部認証装置5が、第10実施例において「利用者ID」の読み込みと「機能情報の受け付け」を行う際に、同時に利用者が重視するMFPの「性能(印刷速度やコスト)の情報」の受け付けも行い、その性能が最も高いMFPを優先して利用可能にしてディスプレイ53上に表示し、利用者に提示する点に特徴がある。
【0099】
ここで、外部認証装置5のSDRAM62には、表4に示した「MFPの利用権限情報」,表8に示した「MFPの利用期限情報」,および表9に示す「MFPの優先順位情報」が格納されているものとする。
表9に示す優先順位情報には、各MFP1〜3の性能情報として、「印刷速度や印刷コストの情報」が含まれている。
【0100】
【表9】

【0101】
外部認証装置5は、図6のステップS41で、利用者が自分のICカードをICカードリーダ52に接触させて、そのICカードに記録されている利用者ID(ここでは「123」とする)を読み取らせると共に、ディスプレイ操作部54を使用して、希望する機能(ここでは「コピー機能」とする)に加え、「利用者が重視するMFPの性能(ここでは「印刷速度」とする)」を選択することにより、ステップS42でICカードリーダ52からその利用者ID「123」を読み込むと共に、ディスプレイ操作部54から選択されたコピー機能と印刷速度の情報を受け付け、ステップS43へ進む。
【0102】
ステップS43では、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」およびディスプレイ操作部54から受け付けたコピー機能,印刷速度の情報とSDRAM62に格納されている利用権限情報(表4参照)とに基づいて、利用者(利用者ID「123」に対応する利用者)が利用権限をコピー機能を利用可能なMFPの機器情報を各MFP1〜3の機器情報の中から検索する。そして、ICカードリーダ52から読み込んだ利用者ID「123」を使用し、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」の一覧を作成する。
【0103】
この際、利用者が利用権限を持つコピー機能を利用可能なMFPの機器情報「MFP1,MFP3」が利用権限情報に存在するため、そのことをステップS44で判断してステップS46へ進み、SDRAM62に格納されている「MFPの優先順位情報(表9参照)」および「MFPの利用期限情報(表8参照)」を参照し、現在利用されていないMFPの中で、利用者が重視する性能「印刷速度」が最も高いものを利用者が利用するMFPとして決定する。
【0104】
第11実施例では、利用者がコピー機能の利用権限を持つMFPの優先順位は、表9に示した優先順位情報からMFP1,MFP3の順であるが、印刷速度が最も速いMFPはMFP3であることが分かる。また、表8に示した利用期限情報からMFP3は現在利用されていないことが分かるため、利用者ID「123」に対応する利用者が利用するMFPは「MFP3」に決定される。
外部認証装置5によるステップS47以降の制御は、第10実施例と同様である。
【0105】
このように、外部認証装置が、検索処理以外は第1実施例と同様な制御を行い、検索処理では、ICカードリーダから読み込んだ利用者情報およびディスプレイ操作部上の操作によって選択された機能とメモリに記憶されている利用権限情報とに基づいて、その利用権限情報中のその利用者情報に対応するその機能を利用可能なMFPの機器情報を検索し、その機器情報の中からメモリに記憶されているその機器情報に対応する利用優先順位を参照して、ディスプレイ操作部上の操作によって選択された性能が最も高いMFPの機器情報を決定し、その決定した機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信すると共に、その決定した機器情報をディスプレイ上に表示して利用者に提示するので、その利用者が希望する機能を利用可能で且つ利用者が重視する性能が最も高いMFPを容易且つ確実に利用することができる。
【0106】
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、外部認証装置を制御するコンピュータ(CPU)に、この発明に関わる機能である利用者情報読込手段,機器情報検索手段,起動要求送信手段,機器情報表示手段,停止要求送信手段,および状態情報取得手段としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
【0107】
このようなプログラムは、はじめから外部認証装置に備えるROM,フラッシュROM,又はHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAMや、EEPROM、メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。その不揮発性記録媒体に記録されたプログラムを外部認証装置にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにその不揮発性記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0108】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、利用者に最適な電子機器を容易且つ確実に利用することができる。したがって、利用者に最適な電子機器を容易且つ確実に利用するための外部認証装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】この発明による外部認証装置を利用する画像処理システムのネットワーク構成例を示す概念図である。
【図2】図1の外部認証装置5のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる起動制御の第1例を示すフロー図である。
【図4】同じくこの発明に係わる起動制御の第2例を示すフロー図である。
【図5】図1の外部認証装置5およびMFP1〜3によるこの発明に係わる状態情報更新制御の一例を示すフロー図である。
【図6】同じくこの発明に係わる起動制御の第3例を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0110】
1〜3:MFP 5:外部認証装置 10:LAN 51:制御部
52:ICカードリーダ 53:ディスプレイ 54:ディスプレイ操作部
61:CPU 62:SDRAM 63:フラッシュROM
64:LANインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の各電子機器と通信可能に接続し、該各電子機器の利用者を認証するための外部認証装置であって、
前記各電子機器の利用者の利用者情報と該各電子機器の機器情報とを対応付けて利用権限情報として記憶する利用権限情報記憶手段と、
利用者情報を読み込む利用者情報読込手段と、
該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する機器情報を検索する機器情報検索手段と、
該機器情報検索手段によって検索された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する起動要求送信手段と、
前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する機器情報表示手段とを設けたことを特徴とする外部認証装置。
【請求項2】
複数の各電子機器と通信可能に接続し、該各電子機器の利用者を認証するための外部認証装置であって、
前記各電子機器の機器情報と該各電子機器の利用者の利用者情報とを対応付けて利用権限情報として記憶する利用権限情報記憶手段と、
利用者情報を読み込む利用者情報読込手段と、
該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する機器情報を検索する機器情報検索手段と、
該機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する機器情報表示手段と、
該機器情報表示手段によって表示された機器情報を外部からの指示によって選択する機器情報選択手段と、
該機器情報選択手段によって選択された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する起動要求送信手段とを設けたことを特徴とする外部認証装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の外部認証装置において、
前記起動要求送信手段によって送信した起動要求を受信する電子機器の利用期限情報を記憶する利用期限情報記憶手段と、
前記起動要求送信手段によって送信した起動要求を受信した電子機器の利用が前記利用期限情報が示す利用期限を越えた場合に、該電子機器に対して停止要求を送信する停止要求送信手段とを設けたことを特徴とする外部認証装置。
【請求項4】
請求項2記載の外部認証装置において、
前記各電子機器へそれぞれ状態情報リクエストを送信することによって該各電子機器からその状態情報を取得する状態情報取得手段と、
該状態情報取得手段によって取得した前記各電子機器の状態情報を記憶する状態情報記憶手段とを設け、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を表示する際に、前記状態情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する状態情報を参照し、利用不可能な状態にある電子機器の機器情報の表示を禁止する手段を有することを特徴とする外部認証装置。
【請求項5】
請求項2記載の外部認証装置において、
前記利用権限情報は、前記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものであり、
外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段を設け、
前記機器情報検索手段は、前記利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および前記機能選択手段によって選択された機能と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索する手段であることを特徴とする外部認証装置。
【請求項6】
請求項5記載の外部認証装置において、
前記利用権限情報は、前記機器情報毎に対応する電子機器の速度情報を加えたものであり、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器の速度情報と共に表示する手段であることを特徴とする外部認証装置。
【請求項7】
請求項6記載の外部認証装置において、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器の速度情報と共に表示する際に、該表示を該速度情報が示す速度が速い順又は遅い順に行うことを特徴とする外部認証装置。
【請求項8】
請求項5記載の外部認証装置において、
前記利用権限情報は、前記機器情報毎に対応する電子機器のコスト情報を加えたものであり、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器のコスト情報と共に表示する手段であることを特徴とする外部認証装置。
【請求項9】
請求項8記載の外部認証装置において、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって検索された機器情報を対応する電子機器のコスト情報と共に表示する際に、該表示を該コスト情報が示すコストが低い順又は高い順に行うことを特徴とする外部認証装置。
【請求項10】
請求項4記載の外部認証装置において、
前記利用権限情報は、前記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものであり、
外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段を設け、
前記機器情報検索手段は、前記該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および前記機能選択手段によって選択された機能と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索する手段であり、
前記機器情報表示手段は、前記状態情報記憶手段に記憶されている前記機器情報検索手段によって検索された機器情報に対応する状態情報を参照し、利用可能な状態にある電子機器の機器情報のみを表示することを特徴とする外部認証装置。
【請求項11】
請求項1記載の外部認証装置において、
前記利用権限情報は、前記機器情報毎に利用可能な機能の情報を加えたものであり、
利用優先順位を前記各電子機器の機器情報および該機器情報毎に利用可能な機能の情報に対応付けて利用優先順位情報として記憶する利用優先順位情報記憶手段と、
外部からの指示によって機能を選択する機能選択手段とを設け、
前記機器情報検索手段は、前記該利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および前記機能選択手段によって選択された機能と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索し、該機器情報の中から前記利用優先順位情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する利用優先順位を参照して利用する電子機器の機器情報を決定する手段であり、
前記起動要求送信手段は、前記機器情報検索手段によって決定された機器情報に対応する電子機器に対して起動要求を送信する手段であり、
前記機器情報表示手段は、前記機器情報検索手段によって決定された機器情報を表示する手段であることを特徴とする外部認証装置。
【請求項12】
請求項11記載の外部認証装置において、
前記利用優先順位情報は、前記機器情報毎に利用者が重視する性能情報を加えたものであり、
外部からの指示によって利用者が重視する性能を選択する性能選択手段を設け、
前記機器情報検索手段は、前記利用者情報読込手段によって読み込んだ利用者情報および前記機能選択手段によって選択された機能と前記利用権限情報記憶手段に記憶されている利用権限情報とに基づいて、該利用権限情報中の該利用者情報に対応する該機能を利用可能な電子機器の機器情報を検索し、該機器情報の中から前記利用優先順位情報記憶手段に記憶されている該機器情報に対応する利用優先順位を参照し、前記性能選択手段によって選択された性能が最も高い電子機器の機器情報を決定する手段であることを特徴とする外部認証装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−176038(P2009−176038A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13958(P2008−13958)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】