説明

多環式化合物及びその使用方法

多環式化合物、その合成方法、該化合物を含む医薬組成物、及びその使用方法を本明細書で提供する。本明細書で提供される化合物は、精神病及び統合失調症を含むが、これらに限定されない、様々な神経障害の治療、予防、及び/又は管理に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化1】

(式中、
X及びYのうちの一方はOであり、かつもう一方はCH2であるか;又はX及びYは両方ともCH2であり;
Z1、Z2、及びZ3のうちの1つはSであり;かつ(i)Z1、Z2、及びZ3のうちの2つはCであるか;又は(ii)Z1、Z2、及びZ3のうちの1つはCであり、かつZ1、Z2、及びZ3のうちの1つはNであり;
R1及びR2は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R8(式中、R8は、その各々が任意に置換されている、SO2アルキルもしくはSO2アリールである)であるか;又は(iii)R1及びR2は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し;
R3及びR4は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R9(式中、R9は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、もしくはシクロアルコキシルである)であるか;又は(iii)R3及びR4は、それらが結合している炭素原子とともに、任意に置換されたシクロアルキルもしくはヘテロシクリルを形成するか;又は(iv)R3及びR1は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し、かつR4は(i)もしくは(ii)であるか;又は(v)R3及びR4は一緒に組み合わされて、二重結合を形成し、かつR1及び/もしくはR2並びにそれらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロアリールを形成し;
R5は、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R10(式中、R10は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、もしくはシクロアルコキシルである)であるか;又は(iii)R5及びR1は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
R6及びR7は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、ハロ、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R11(式中、R11は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、シクロアルコキシル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルである)であるか;又は(iii)R6及びR7は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、もしくはヘテロシクリル環を形成し;但し、Z1、Z2、及びZ3のうちの1つがNであるとき、R7は存在せず;
mは、0、1、又は2であり;
nは、0、1、又は2であり;かつ
pの各々の出現は、独立に、0、1、又は2である。)。
【請求項2】
Z1、Z2、及びZ3のうちの2つがCであり、かつZ1、Z2、及びZ3のうちの1つがSである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
mが0又は1である、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
nが0又は1である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
式(IIa)を有する請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化2】


【請求項6】
mが0であり;nが1であり;R1及びR2が、各々独立に、水素、任意に置換されたC1-C4アルキル、又は任意に置換されたC3-C6アルキルであり;R3及びR4が、各々独立に、水素又は任意に置換されたC1-C4アルキルであり;R5が水素であり;かつR6及びR7が、各々独立に、その各々が任意に置換されている、水素、ハロ、C1-C4アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルコキシル、又はアミノアルキルである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物が以下のものである、請求項6記載の化合物:
【化3】




【請求項8】
R1及びR2が、それらが結合している窒素原子とともに、その各々が任意に置換されているヘテロアリール又はヘテロシクリルを形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物が以下のものである、請求項8記載の化合物:
【化4】


【請求項10】
R1及びR3が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリル環を形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が以下のものである、請求項10記載の化合物:
【化5】


【請求項12】
R3及びR4が、それらが結合している原子とともに、その各々が任意に置換されているシクロアルキル又はヘテロシクリル環を形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物が以下のものである、請求項12記載の化合物:
【化6】


【請求項14】
R6及びR7が、それらが結合している原子とともに、その各々が任意に置換されているアリール又はシクロアルキル環を形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物が以下のものである、請求項14記載の化合物:
【化7】


【請求項16】
R1及びR5が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物が以下のものである、請求項16記載の化合物:
【化8】


【請求項18】
R1及びR5が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し、かつR6及びR7が、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換されたアリールを形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項19】
前記化合物が以下のものである、請求項18記載の化合物:
【化9】


【請求項20】
mが0であり、かつR3及びR4が一緒に組み合わされて、二重結合を形成し、R1及び/又はR2並びにそれらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項5記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が以下のものである、請求項20記載の化合物:
【化10】


【請求項22】
mが1である、請求項5記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が以下のものである、請求項22記載の化合物:
【化11】


【請求項24】
nが2である、請求項5記載の化合物。
【請求項25】
前記化合物が以下のものである、請求項24記載の化合物:
【化12】


【請求項26】
R5がアルキルである、請求項5記載の化合物。
【請求項27】
前記化合物が以下のものである、請求項26記載の化合物:
【化13】


【請求項28】
式(IIc)を有する請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化14】


【請求項29】
R5がHである、請求項28記載の化合物。
【請求項30】
前記化合物が以下のものである、請求項29記載の化合物:
【化15】


【請求項31】
R5がOHである、請求項28記載の化合物。
【請求項32】
式(IIIa)を有する請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化16】


【請求項33】
前記化合物が以下のものである、請求項32記載の化合物:
【化17】


【請求項34】
式(IVa)を有する請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化18】


【請求項35】
mが0であり;nが1であり;R1及びR2が、各々独立に、水素、任意に置換されたC1-C4アルキル、又は任意に置換されたC3-C6アルキルであり;R3及びR4が、各々独立に、水素又は任意に置換されたC1-C4アルキルであり;R5が水素であり;かつR6及びR7が、各々独立に、その各々が任意に置換されている、水素、ハロ、C1-C4アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルコキシル、又はアミノアルキルである、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
前記化合物が以下のものである、請求項35記載の化合物:
【化19】



【請求項37】
mが1である、請求項34記載の化合物。
【請求項38】
前記化合物が以下のものである、請求項37記載の化合物:
【化20】


【請求項39】
R1及びR2が、それらが結合している窒素原子とともに、その各々が任意に置換されているヘテロアリール又はヘテロシクリルを形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項40】
前記化合物が以下のものである、請求項39記載の化合物:
【化21】


【請求項41】
R1及びR3が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリル環を形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項42】
前記化合物が以下のものである、請求項41記載の化合物:
【化22】


【請求項43】
R1及びR5が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項44】
前記化合物が以下のものである、請求項43記載の化合物:
【化23】


【請求項45】
R6及びR7が、それらが結合している原子とともに、その各々が任意に置換されているアリール又はシクロアルキル環を形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物が以下のものである、請求項45記載の化合物:
【化24】


【請求項47】
R1及びR5が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し、かつR6及びR7が、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたアリールを形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物が以下のものである、請求項47記載の化合物:
【化25】


【請求項49】
Mが0であり、かつR3及びR4は一緒に組み合わされて、二重結合を形成し、R1及び/又はR2並びにそれらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロアリールを形成する、請求項34記載の化合物。
【請求項50】
前記化合物が以下のものである、請求項49記載の化合物:
【化26】


【請求項51】
式(IVc)を有する、請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化27】


【請求項52】
前記化合物が以下のものである、請求項51記載の化合物:
【化28】


【請求項53】
式(V)を有する請求項1記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化29】


【請求項54】
前記化合物が以下のものである、請求項53記載の化合物:
【化30】


【請求項55】
式(VI)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体:
【化31】

(式中、
Z1、Z2、及びZ3のうちの2つはCであり、かつZ1、Z2、及びZ3のうちの1つはSであり;
R1及びR2は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R8(式中、R8は、その各々が任意に置換されている、SO2アルキルもしくはSO2アリールである)であるか;又は(iii)R1及びR2は、それらが結合している窒素原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し;
R3及びR4は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R9(式中、R9は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、もしくはシクロアルコキシルである)であるか;又は(iii)R3及びR4は、それらが結合している炭素原子とともに、任意に置換されたシクロアルキルもしくはヘテロシクリルを形成するか;又は(iv)R3及びR1は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し、かつR4は(i)もしくは(ii)であるか;又は(v)R3及びR4は一緒に組み合わされて、二重結合を形成し、かつR1及び/もしくはR2並びにそれらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロアリールを形成し;
R5は、(i)その各々が任意に置換されている、水素、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R10(式中、R10は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、もしくはシクロアルコキシルである)であるか;又は(iii)R5及びR1は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
R6及びR7は、各々独立に、(i)その各々が任意に置換されている、水素、ハロ、アルキル、アルコキシル、アミノアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、もしくはアラルキル;又は(ii)-(CH2)p-R11(式中、R11は、その各々が任意に置換されている、CF3、CN、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、シクロアルコキシル、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルである)であるか;又は(iii)R6及びR7は、それらが結合している原子とともに、任意に置換されたアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、もしくはヘテロシクリル環を形成し;かつ
mは、0、1、又は2であり;
pの各々の出現は、独立に、0、1、又は2である。)。
【請求項56】
前記化合物が以下のものである、請求項55記載の化合物:
【化32】


【請求項57】
請求項1〜56のいずれか一項記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体、及び医薬として許容し得る賦形剤又は担体を含む、医薬組成物。
【請求項58】
1種以上の追加的な活性剤をさらに含む、請求項57記載の医薬組成物。
【請求項59】
神経障害を治療、予防、又は管理する方法であって、対象に治療的もしくは予防的有効用量の請求項1〜56のいずれか一項記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩もしくは立体異性体を投与することを含む、前記方法。
【請求項60】
前記対象がヒトである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記障害が、統合失調症、統合失調症スペクトラム障害、急性統合失調症、慢性統合失調症、NOS統合失調症、分裂病質人格障害、統合失調症性人格障害、妄想性障害、精神病、精神病性障害、短期精神病性障害、共有精神病性障害、全身病状による精神病性障害、薬物誘発性精神病、精神性情動障害、攻撃性、せん妄、パーキンソン病性精神病、興奮精神病、トゥレット症候群、器質性又はNOS精神病、発作、激越、心的外傷後ストレス障害、行動障害、神経変性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、異常運動症、ハンチントン病、認知症、気分障害、不安神経症、情動障害、鬱病、大鬱病性障害、気分変調症、双極性障害、躁障害;季節性情動障害;注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、強迫性障害、めまい、てんかん、疼痛、神経因性疼痛、神経因性疼痛を伴う感作、炎症性疼痛、線維筋痛、偏頭痛、認知障害、運動障害、下肢静止不能症候群、多発性硬化症、睡眠障害、睡眠時無呼吸、発作性睡眠、日中の過剰な眠気、時差ぼけ、薬剤の眠気を誘う副作用、不眠症、薬物乱用又は薬物依存症、中毒、摂食障害、性機能障害、高血圧、嘔吐、レッシュ・ナイハン病、ウィルソン病、自閉症、ハンチントン舞踏病、及び月経前不機嫌である、請求項59又は60記載の方法。
【請求項62】
前記障害が、精神病又は統合失調症である、請求項59又は60記載の方法。

【公表番号】特表2013−512926(P2013−512926A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542219(P2012−542219)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/058884
【国際公開番号】WO2011/069063
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(511145546)スノビオン プハルマセウトイカルス インコーポレイテッド (7)
【出願人】(503419631)サイコジェニックス・インコーポレーテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】PSYCHOGENICS INC.
【住所又は居所原語表記】765 Old Saw Mill River Road, Tarrytown, New York 10591, United States of America
【Fターム(参考)】