説明

密閉封止における問題箇所の単離処理

封止された包装体において漏れの確率を削減するために、封止顎部は、漏れの生じる問題箇所に対応する1つ以上の盛り上がった領域、即ち包装体の設計において背面の封止部分及び折り曲げ部分に近接する部分を有する。盛り上がった部分は、通常2層を封止する部分において、約4ミル乃至20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)盛り上がっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱封止可能な袋に製品を包装することに関し、より詳細には、隣接する部分において包装材料の層の数が異なる熱封止可能な袋の一部を密閉して封止することに関する。
【背景技術】
【0002】
チップス、プレッツェルなど多くのスナック食品は、極めて薄い包装フィルムから形成された袋に詰められる。これらの袋は、垂直方向形成充填封止包装機において製造され、文字通り、包装体を形成し、その包装体に製品を充填して、充填された包装体を封止する。
【0003】
そのような包装機の一例が、図1において示される。包装フィルム110は、フィルムが巻回されたロール112から引き出されて、フィルムが撓まないように維持するテンショナー114を通過する。次にフィルムは、フォーマー116上を通過して、製品搬送シリンダ118の周囲に垂直に延びるチューブ状に形成される。垂直に延びるフィルムチューブが駆動ベルト120により下方に引かれると、チューブは、その長さに沿って垂直シーラー122により封止されて、背面封止部124を形成する。包装機は、1対の熱封止顎部126を使用してチューブに水平方向の封止部128を形成する。水平方向の封止部128は、熱封止顎部126の下方の袋130の上端封止部となり、熱封止顎部126の上方で充填され形成された袋132の下端封止部となる。水平方向の封止部128が形成された後で、封止された部分を切断して、封止部分より下方にある完成した袋130を封止部分より上方にある部分的に完成した袋132から分離する。更に、チューブ状のフィルムが下方に押し出されることにより、新たな袋の長さ分が引き出される。熱封止顎部が水平方向の封止部を形成する前に、充填される製品が製品搬送シリンダ118から投下されて、封止部128の上方のチューブ内に保持される。
【0004】
図1cにおいて、従来技術による形成充填封止包装機の封止キャリッジが示される。図1bは、キャリッジに搭載された従来技術による封止アセンブリの断面図を示す。互いに対向するように水平方向に延びる封止面102,104は、互いに対向するブリッジアセンブリ106,108に装着される。各封止面102,104の後方には、熱プローブ128,130があり、作動中に封止面の外面を450°F(232°C)まで加熱できる。封止面102,104とブリッジアセンブリ106,108との間には、熱分離器136,138が配置される。熱分離器136,138は、封止面102,104とブリッジアセンブリ106,108との間に熱バリアを構成して、ブリッジアセンブリ106,108及び装着された他の構成要素への熱移動を最小限にする。熱電対即ちサーミスタ132,134は、熱分離器136,138と熱プローブ128,130との間に配置されて、封止面102,104の温度をモニタする。すでに述べたように、封止面102,104が互いに極めて近接して、その間に配置されたチューブ状のフィルムが平坦化されると、水平方向に封止が施される。これを行うために、ブリッジアセンブリ106,108が、固定ロッド110,112に沿って互いに接近する。
【0005】
更に、互いに対向する1対のクラムプレート114,116が、ブリッジアセンブリ106,108に装着される。ブリッジアセンブリ106,108が接合すると、クラムプレート114,116はわずかに重なり、一時的にS字形の狭窄部分を平坦化されたフィルムチューブに形成する。このS字形の狭窄部分は、製品を水平方向の封止部分から出ないようにするための手段を構成し、狭窄部分より上方のフィルムチューブに製品が充填される。2つのストリッパバー118,120もまた、ブリッジアセンブリ106,108に装着される。ストリッパバー118,120は、通常、ばねを備えており、すでに述べたように分離機能を発揮する。
【0006】
封止面102,104は、中央チャネル141,143を有して構成され、図1cに示されるように、ナイフ即ち切断器122を備える。このナイフ122は、封止面102のチャネル141内に埋め込まれて、ブリッジアセンブリ106,108に装着された2つのナイフブラケット124,126により所定の位置に保持される。水平方向の封止部が平坦化されたフィルムチューブに形成された後で、ナイフブラケット124,126はわずかに回転してナイフ122を封止面に向かって露出させる。それによって、水平封止部が切断されて、単一の袋が形成、充填、封止される工程が完了する。
【0007】
上記した従来技術によるキャリッジは、封止面102,104を取り外して、別の封止面を搭載するように設計されており、それにより垂直方向に異なった幅を有する水平方向の封止部を構成できる。図1dに示す面アセンブリは工場において配置されるため、操作者が、面アセンブリから封止面102,104、クラムプレート114,116、及びストリッパバー118,120以外のものを取り外すことは奨励されない。
【0008】
上記した特定の従来技術とは異なる構成があってもよい。例えば、クラムプレートやストリッパバーを必要とする装置があるが、必要としない装置もある。更に、多くの包装機において、封止面102,104は、顎部と一体になっており、顎部から分離して取り外すことができない。
【0009】
封止機構には、袋の不適切な封止を修正するために、通常、変更される3つの主なパラメータ、即ち、温度、圧力及び滞留時間(封止顎部が閉じて封止を形成する時間)がある。使用される材料は、375°F乃至425°F(191°C乃至218°C)などの所定の温度範囲内で通常封止されるが、この温度範囲は、それに伴う圧力や滞留時間によって変化する。これらの3つの変数のうち、圧力は整備士によって工場で設定されるので、容易に変更できない。通常は、面全体に約300ポンド(約136kg)の圧力が付与されるが、これは面全体に均一に分散される圧力である。従って、8インチ(約20cm)幅の袋の場合、上端及び下端を封止する際に、包装体の約8平方インチ(約20cm)が接触され、或いは、2分の1インチ(約1.26cm)幅の封止に対して、1平方インチ(約2.54cm)あたり37.5ポンド(約17kg)の圧力がかかる。
【0010】
工場で設定される圧力と異なり、温度と滞留時間は、製品を包装する際に操作者が決定できる。操作者は、通常、包装体に使用される特定の材料に通じており、時間や温度のパラメータを必要に応じて変更して、制約のある状況において効果的な封止を行う。そのような制約とは、材料に対して所定の範囲を超えて温度が上昇することにより、材料が燃焼したり、融解したり、穴があいてしまったりすることである。他の制約とは、装置の効果的な処理量であり、これは滞留時間に左右される。例えば、所定の温度と圧力において形成された封止が、10分の1秒後には離れてしまう場合は、封止機構の滞留時間を5分の1秒、或いは2分の1秒まで延長することにより、封止を著しく向上できるが、これでは、短い滞留時間において装置が処理できる製品の一部しか包装できない。生産計画に合わせるために他の装置を必要とするような滞留時間では、経済的な解決にはならない。
【0011】
スナック食品を包装するために使用されるフィルムが、図2に示される。最外層202は、配向性ポリプロピレン(OPP)からなり、最内層206は、金属被覆された配向性ポリプロピレンからなる。配向性ポリマー材は、特殊処理されることにより分子配列が所定の方向に整合され、材料をその方向に好適に裂くことができる。2つのOPP層の間には、ポリエチレンからなる層204が配され、同層はその外面に印字部分を含む。最内層である金属被覆層206は、積層されたラミネートからなってもよく、包装体の内側となる部分にシーラント層208を有する。このシーラント層は、エチレン、プロピレン及びブチレンからなるターポリマーからなる。袋は、金属被覆層の2つの部分をそれらのシーラント層と接合させることにより封止される。顎部を通して加熱され圧力が付与されると、近傍のシーラント層が融解して封止を行う。包装体に使用される他の材料は、ポリエステル、紙、ポリオレフィン押出し成形品、接着用ラミネート及び他の材料、又はこれらを層状に組み合わせたものである。
【0012】
包装体における封止は、圧力が変化しても、密閉式又は防漏式であることが望ましい。これは特にスナック食品には重要であり、風味と鮮度が保たれる。包装体において、背面が封止されていたり、折り曲げられていたり、まちのある場合は、封止部分に余分な層が重なるが、この問題は、厚い包装材料を使用したり、包装体のデザインにより更に折り曲げ部分があったり、小型の包装体である場合には、より深刻である。図3は、袋350を有する従来技術による1対のクリンパー顎部300を示し、袋は顎部300の間で封止されようとしている。同図における背面の封止部分及びまち部分が拡大されて、封止が行われた後のこれらの部分の拡大図と共に示され、また、三角状の毛管部分から漏出が起こりやすい狭い部位が矢印で示される。これらの拡大図において、層の数が変化する部分の周辺は、漏れが起こりやすい部分である。製造ラインにおいて漏れを全面的に排除することは不可能であり、漏れをゼロに近づけることが常に目標となっている。
【0013】
特許文献1は、封止が主たる目的ではないが、大きな折り曲げ部分や比較的厚い包装材料を有する包装体を封止する場合の問題を開示している。同文献において、封止顎部が改善されて、厚い層を有する袋に対応する領域に起伏部分を設けている。同文献における例示的な実施例が、図4に示される断面図である。同図において、面400は、袋450に余分な層のある区分A,C及びEにおいて起伏部分が設けられており、より均一な圧力が封止部分の全長に渡って付与される。例示された実施例において、各封止面の所定の領域には、使用される包装材料の厚さに等しい起伏が形成される。起伏部分の縁部には、尖った角部は形成されないが、約45度に傾斜しているため、装置内で材料を配置する際に幾分のずれが生じてもよい。
【0014】
特許文献2は、異なる方法による封止を開示する。同文献のクリンパーの断面図が図5に示される。クリンパー500は、封止する際に揺動するように構成されているが、それ以外には、上記のクリンパーと同様の機能を果たし、同様の問題を抱えている。封止すべき異なる数の層に対処すべく、特許文献2におけるクリンパーは、封止部分の片側に弾性材料からなる挿入部510を組み込んでいる。挿入部510は、ゴム引きされた材料からなる厚みのある部分を有し、金属芯515により強化されている。鋼鉄のみからなるクリンパーに比べて、弾性材料は、幾分「撓む」ため、層が多くなっても処理できる。
【0015】
包装体のデザインにより困難さが増すことになっても、滞留時間を増やすことなく、製造ラインにおいて製造された包装体の漏れの発生数を減少させることが望ましいと、長い間見なされてきた。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0170272号明細書
【特許文献2】米国特許第6230781号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は上記した問題を解決することができる封止機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
開示されたクリンパーにおいて、漏れが生じる領域には、封止面にわずかに盛り上がった部分を設けることにより余分な圧力が付与される。これらの盛り上がった部分は、問題箇所のいずれかの面に対して8分の1インチ乃至4分の1インチ(約0.32cm乃至約0.64cm)を対象にしている。盛り上がった領域はわずかであり、約2ミル乃至約4ミル(即ち、0.002インチ乃至0.004インチ)(約0.051mm乃至約0.10mm)のフィルムの厚さに対して、約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)であり、約4ミル乃至約20ミル(即ち、0.004インチ乃至0.020インチ)(約0.10mm乃至約0.51mm)がより望ましく、視覚的には判別できないが、必要な封止を形成するには十分である。本発明のクリンパーは、従来から扱い難かった箇所を封止するための容易且つ経済的な方法の利点を提供する。封止機の盛り上がり部分は、顎部や封止面と同じ材料、即ち鋼鉄からなってもよく、或いは、封止中に幾らか「撓み」を生じるような弾性材料から形成されてもよい。これらの部分は、封止面と一体的に形成されてもよく、或いは、挿入物として製造されてもよい。
【0018】
本発明の特徴であると信ずる新規性は、添付の特許請求の範囲により画定される。しかしながら、本発明及び好ましい実施態様、更に、その目的並びに利点は、添付の図面と共に読まれる際に、以下の例示された実施例の詳細な説明を参照して良好に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の幾つかの実施例について、図6乃至図8を参照して以下に説明する。
第1の実施例において、形成される袋は、図6に示すように、背面を重ねて封止される。本発明の顎部の実施例が、袋650の両側に配置された状態で断面図において示される。顎部600は鋼鉄からなり、背面封止の周囲には、対象となる箇所が、封止面の他の部分に対して挿入部610として形成される。封止面の対象となる箇所の厚さは、面の他の部分よりも厚い4ミル(1000分の4インチ)(約0.10mm)である(これらの図面は尺度が一致していないことに留意されたい)。この厚さは、肉眼では認識しにくいが、十分に封止を構成することができる。封止部分の厚さにおいて1層だけ余分に重なっている場合には、背面封止部分に更に圧力を付与することはいかなる状況においても必要ではないが、包装材料が厚い場合には、特に有効であろう。
【0020】
第2の実施例において、図7は、袋750と共に使用するように設計された1組のクリンパーを示す。この実施例において、形成される袋750は、フィン形の封止部分と袋の端に深い折り曲げ部分を有し、4層重なる区分A,C,Eが3カ所あり、2層のみ重なる他の区分B,Dがある。下方のクリンパー700は、区分AとBとの間、区分CとDとの間、及び区分DとEとの間の接点に対応する盛り上がり部分を有する。クリンパー700は、対象となる箇所において挿入部710を有し、各挿入部は弾性材料からなる表層715を備える。弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又はこれらに類似する材料からなり、8分の1インチ乃至16分の1インチ(約0.32cm乃至0.16cm)の厚さを有し、接着により他の挿入部分に固定される。
【0021】
図7の袋は、封止すべき4層の領域が広いが、図8に示される別の実施例は、包装材料が極めて厚い場合に特に望ましい。この実施例において、クリンパー800の表面は、少なくとも3つの高さ部分を有する。クリンパー800の区分C,Eについて、これらは2層からなるため、この厚さの袋では「標準の」の高さであると見なすならば、3つの区分B,D,Fは盛り上がって、極めて問題となりそうな箇所、即ち、層の数が変化する領域において、より大きい封止力を構成する。4層を含む区分A,Gは、「標準の」高さとは異なるため、2層のみを含む区分C,Eを越えて結合するものがない。別の言い方をすれば、クリンパー800の区分805は上方のクリンパー800から最も離れており、区分820は対向するクリンパーにわずかではあるがより近接しており、更に、区分810は対向するクリンパー800に最も近接している。この実施例において、封止面全体は、他の部分と一体的に盛り上がって浮き出た部分を有する単一の部分として形成される。
【0022】
図9は、図7の顎部において加圧のみで接着する紙を押し付けて形成されたトレースを示す。同図において、封止面の盛り上がった部分に対応する紙の符号902,904,906にて示す部分は、利用できる圧力のほとんどを受ける。近接する部分910,912,914,916は、従来技術による封止面を使用して受ける圧力よりも幾分少ない圧力を受けるが、これらの問題のない箇所において一定した封止を十分に行うことができる。本発明の封止顎部を使用した試験において、この構成により問題箇所の封止形成が改善したことが確認できている。改善された正確な量は、袋のデザイン、製造工程において使用される材料、及び本発明の封止面の特定の態様によって決定される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1a】従来技術において周知な形成充填封止装置を示す図。
【図1b】形成充填封止装置の封止アセンブリを示す断面図。
【図1c】形成充填封止装置の封止アセンブリを示す斜視図。
【図2】スナック食品用の一般的な包装体材料における層を示す図。
【図3】フィン状の封止部分及び交差する封止部分を有する袋の上部を示し、封止する際に問題となる箇所を示す。
【図4】包装体の材料の異なる数の層を封止する問題に取り組んだ特許文献1に記載された封止顎部を示す。
【図5】特許文献2におけるクリンパーを示す断面図。
【図6】本発明の一実施例による袋と共に使用するために設計された1対のクリンパーを示す断面図。
【図7】本発明の他の実施例において、別の袋と共に実施するために設計された1対のクリンパーを示す断面図。
【図8】他の1対のクリンパーを示す断面図。
【図9】図7のクリンパーに使用される加圧により接着する紙に形成された圧痕を占めす。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
封止部分の第1領域においてX層の包装材料を有し、第2領域においてY層の包装材料を有する包装体を熱封止するための1対の封止機であって、X及びYは異なる数値を表し、同封止機は、
第1封止面と、
第2封止面と、
取り付け位置において、第1封止面の第1の高さ部分及び第2封止面の第1の高さ部分は、係合した状態でほぼ嵌合することと、
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分よりも盛り上がることにより、更に圧力が封止部分の第1領域と第2領域との間の接合部にかかることとからなる封止機。
【請求項2】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)盛り上がっている請求項1に記載の封止機。
【請求項3】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約4ミル乃至約20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)盛り上がっている請求項1に記載の封止機。
【請求項4】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と一体的に形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項5】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域に挿入物として形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項6】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と同じ材料から形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項7】
第2の高さ部分を含む領域は、弾性材料からなる請求項1に記載の封止機。
【請求項8】
前記弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又は同類の材料からなる請求項7に記載の封止機。
【請求項9】
形成充填封止機への改良であって、同改良は、
同形成充填封止機に取り付けられた第1封止面と、
同第1封止面と対向するように取り付けられた第2封止面と、第1及び第2封止面は、封止部分の第1領域においてX層の包装材料を有し、第2領域においてY層の包装材料を有する包装体に使用するように設計されることと、X及びYは異なる数値を表し、第1領域は第2領域に近接することと、
第1封止面の第1の高さ部分及び第2封止面の第1の高さ部分は、係合した状態でほぼ嵌合することと、
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分よりも盛り上がることにより、更に圧力が封止部分の第1領域と第2領域との間の接合部にかかることとからなる改良。
【請求項10】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)盛り上がっている請求項9に記載の封止機。
【請求項11】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約4ミル乃至約20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)盛り上がっている請求項9に記載の封止機。
【請求項12】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と一体的に形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項13】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域に挿入物として形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項14】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と同じ材料から形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項15】
第2の高さ部分を含む領域は、弾性材料からなる請求項9に記載の封止機。
【請求項16】
前記弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又は同類の材料からなる請求項15に記載の封止機。
【請求項17】
製品を収容した袋を形成する方法であって、同方法は、
シート状の包装材料からなる第1及び第2縁部をシートの長さに沿って互いに封止する工程と、
第1及び第2顎部を接合し、第1及び第2縁部に直交するように第1封止部を形成して、開口した袋を形成する工程と、
製品を開口した袋に収容する工程と、
第1及び第2顎部を接合し、第1封止部にほぼ平行に第2封止部を形成して、製品を収容し封止された袋を形成する工程と、
第1及び第2顎部を接合する工程により、包装材料の層の数が変化する封止領域に、より大きな圧力を付与することとからなる方法。
【請求項18】
第1及び第2顎部を加熱する工程を更に有する請求項17に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
封止部分の第1領域においてX層の包装材料を有し、第2領域においてY層の包装材料を有する包装体を熱封止するための1対の封止機であって、X及びYは異なる数値を表し、同封止機は、
少なくとも2つの固定ロッドに装着された第1ブリッジアセンブリに装着された第1封止面と、
前記固定ロッドに装着された第2ブリッジアセンブリに装着された第2封止面と、
取り付け位置において、第1封止面の第1の高さ部分及び第2封止面の第1の高さ部分は、固定ロッドに沿って移動して、係合した状態でほぼ嵌合することと、
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分よりも盛り上がることにより、第1領域又は第2領域のいずれかに付与される圧力よりも大きな圧力が封止部分の第1領域と第2領域との間の接合部にかかることとからなる封止機。
【請求項2】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)盛り上がっている請求項1に記載の封止機。
【請求項3】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約4ミル乃至約20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)盛り上がっている請求項1に記載の封止機。
【請求項4】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と一体的に形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項5】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域に挿入物として形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項6】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と同じ材料から形成される請求項1に記載の封止機。
【請求項7】
第2の高さ部分を含む領域は、弾性材料からなる請求項1に記載の封止機。
【請求項8】
前記弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又は同類の材料からなる請求項7に記載の封止機。
【請求項9】
形成充填封止機への改良であって、同改良は、
同形成充填封止機に取り付けられた第1封止面と、
同第1封止面と対向するように取り付けられた第2封止面と、第1及び第2封止面は、封止部分の第1領域においてX層の包装材料を有し、第2領域においてY層の包装材料を有する包装体に使用するように設計されることと、X及びYは異なる数値を表し、第1領域は第2領域に近接することと、
第1封止面の第1の高さ部分及び第2封止面の第1の高さ部分は、1組の固定ロッドに沿って移動して、係合した状態でほぼ嵌合することと、
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分よりも盛り上がることにより、第1領域又は第2領域のいずれかに付与される圧力よりも大きな圧力が封止部分の第1領域と第2領域との間の接合部にかかることとからなる改良。
【請求項10】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)盛り上がっている請求項9に記載の封止機。
【請求項11】
第1封止面の第2の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約4ミル乃至約20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)盛り上がっている請求項9に記載の封止機。
【請求項12】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と一体的に形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項13】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域に挿入物として形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項14】
第2の高さ部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と同じ材料から形成される請求項9に記載の封止機。
【請求項15】
第2の高さ部分を含む領域は、弾性材料からなる請求項9に記載の封止機。
【請求項16】
前記弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又は同類の材料からなる請求項15に記載の封止機。
【請求項17】
製品を収容した袋を形成する方法であって、同方法は、
シート状の包装材料からなる第1及び第2縁部をシートの長さに沿って互いに封止する工程と、
第1及び第2顎部を1組の固定ロッドに沿って接合し、第1及び第2縁部に直交するように第1封止部を形成して、開口した袋を形成する工程と、
製品を開口した袋に収容する工程と、
第1及び第2顎部を1組の固定ロッドに沿って接合し、第1封止部にほぼ平行に第2封止部を形成して、製品を収容し封止された袋を形成する工程と、
第1及び第2顎部を接合する工程により、包装材料の層の数が変化する封止領域に、封止部分の他の領域に付与されるよりも大きな圧力を付与することとからなる方法。
【請求項18】
第1及び第2顎部を加熱する工程を更に有する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第1封止面の第3の高さ部分を更に有し、同第3の高さ部分は、第1封止面の第1の高さ部分から窪んでいるために、ほぼ等しい圧力が第1領域及び第2領域にかかる請求項1に記載の封止機。
【請求項20】
封止部分の第1部分においてX層の包装材料を有し、第2部分においてY層の包装材料を有する包装体を熱封止するための1対のクリンパーであって、XとYは異なる数値であり、同クリンパーは、
幅w及び長さlを有する第1封止面を備えた第1クリンパーと、
幅w及び長さlを有する第2封止面を備えた第2クリンパーと、
長さlに沿って且つ第1封止面に直交する第1封止面の断面において、第1封止面は、第1領域と第2領域との間の接合部に対応する盛り上がった部分を有し、より大きな圧力が盛り上がった部分により接合部に付与されることとからなるクリンパー。
【請求項21】
第1封止面の盛り上がった部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約1ミル乃至約30ミル(約0.025mm乃至約0.76mm)高くなっている請求項20に記載の封止機。
【請求項22】
第1封止面の盛り上がった部分は、第1封止面の第1の高さ部分から約4ミル乃至約20ミル(約0.10mm乃至約0.51mm)高くなっている請求項20に記載の封止機。
【請求項23】
盛り上がった部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域と一体的に形成される請求項20に記載の封止機。
【請求項24】
盛り上がった部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さ部分を含む領域に挿入物として形成される請求項20に記載の封止機。
【請求項25】
盛り上がった部分を含む領域は、第1封止面の第1の高さを含む領域と同じ材料から形成される請求項20に記載の封止機。
【請求項26】
盛り上がった部分を含む領域は、弾性材料からなる請求項20に記載の封止機。
【請求項27】
前記弾性材料は、ゴム、合成ゴム、又は同類の材料からなる請求項26に記載の封止機。

【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−502920(P2006−502920A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−527628(P2004−527628)
【出願日】平成15年7月21日(2003.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2003/022788
【国際公開番号】WO2004/014736
【国際公開日】平成16年2月19日(2004.2.19)
【出願人】(500208519)フリトーレイ ノース アメリカ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】FRITO−LAY NORTH AMERICA,INC.
【Fターム(参考)】