説明

少なくとも1の撚糸が配置された複合材料の製造方法

本発明は、少なくとも1の強化糸が表面上に、その配置表面上の少なくとも一の曲線状領域を有する経路に沿って配置され、前記強化糸がポリマー結合剤によって前記表面に結合している複合材料の製造方法であって、前記配置前に前記強化糸に撚りが掛けられ、前記配置表面に平行に測定した、糸端路の幅の両側における長さの差を少なくとも補償することを特徴とする方法に関し、本発明はまた、このようにして得られる複合材料に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合プリフォームの技術分野に関する。本発明の主題は、少なくともその一部が湾曲した、例えば、環状又は楕円形のプリフォームの作製に特に適合した、少なくとも1の糸の配置方法である。本発明は、特に、自動車、航空機又は造船産業に使用される複合部品に利用される。
【背景技術】
【0002】
複合部品又は物品(すなわち、一方で1種又は複数の繊維強化材、他方で、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂又はこれらの2種の混合物のマトリックスを含む)の製造は、例えば、いわゆる「直接」法又は「間接」法によって行うことができる。直接法は、1種又は複数の繊維強化材を「乾燥」状態で準備し(最終マトリックスを有していない)、熱可塑性若しくは熱硬化性又はこれらの2種の混合樹脂即ちマトリックスを別個に準備し、例えば、上記強化繊維を入れた金型中への射出(「RTM」法、英語のResin Transfer Moldingから)、注入(強化繊維の厚みを通して型中への注入:「LRI」法、英語のLiquid Resin Infusionから又は「RFI」法、英語のResin Film Infusionから)すること、或いは又は、繊維強化材のそれぞれの単位層上にローラー若しくは刷毛での人手による塗布/含浸によって型上に連続的に施用することと定義される。間接法は、成形に先立ち、まず繊維及び樹脂を合わせることと定義され、このように調製された繊維強化材を予備含浸されていると呼ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
RTM、LRI又はRFI法に対しては、一般に、まず初めに所望の最終製品の形態の繊維質プリフォームを作り、次いで、このプリフォームを熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂、又はこれら2種の混合物で含浸させることが必要である。樹脂は、圧力差により射出又は注入し、次いで、熱圧縮して、重合後それを硬化させる。直接法に適合した繊維強化材では、強化糸は一般に、その部品に接着による一体性を与えるため、ポリマー結合剤と合わされ(その際プリフォームと呼ばれる)、繊維強化材(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントは0.1から25%まで、有利には3から10%まで変化する。間接法に適合した予備含浸物の場合には、その結合剤自体は、繊維強化材(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量の20から60%、好ましくは30から40%を占める。
【0004】
自動車、航空機又は造船産業に使用される複合部品は、特に、機械的特性の非常に厳しい要求の下におかれている。
【0005】
特に、航空機、航空宇宙、又は自動車分野での応用に対しては、プリフォームを有することが時に必要であり、この少なくとも一部は、例えば環状若しくは楕円形状の開口の外形を構成することが意図される。それは、例えば、枠、機窓、ノズル、ジェット吸気口、又は任意の種類の、開口の周囲に配置されるか若しくは打ち抜き部品のような穴開き部分の補強に役立つことが意図される強化要素、連接棒、扉の隅の枠、機窓若しくは防風補強材、マンホールなどの強化要素を構成するような場合である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複合材分野では、上記の糸は、本質的に相互に平行に伸びるフィラメントの集合から構成されている。したがって、糸はある一定の幅を有する。また、本発明者らは、平面でも非平面でもあり得る配置表面上において、糸が非直線状の、特に曲線状の経路をたどる際に起伏が観察され、それゆえに配置に不均一性をもたらすことに注目した。本発明者らは、これらの起伏が、糸の2つの端路に位置するフィラメントが異なる長さの経路をたどらなければならないことによることを実証した。端路とは、その配置表面に平行に測定して、幅の一方の端と他方の端の糸が追随する2つの経路をいう。
【0007】
図1は、円弧経路に沿って平面上に配置された糸の場合におけるこの現象を示したものである。糸Fは、配置表面に平行に測定した幅lを有する。糸Fの中央の繊維(又は中央のフィラメント)がたどる経路Tは、半径Rを有する円の角θにわたる円弧の部分である。したがって、その糸がたどらなければならない経路の長さは、その全体の幅lにわたって同じでなく、端路T及びTは異なる長さを有すると思われる。
【0008】
実際、円弧の外側で、言わば外側又は最長の経路Tは、半径Rを有する円の円弧であり、円弧の内側で、言わば内側又は最短の経路Tは、半径Rを有する円の円弧である。したがって、経路TはθRに等しい長さLを有し、経路TはθRに等しい長さLを有し、LはLより長い。したがって、内側の経路Tの水準において、各フィラメントは弾性を有しないから長さL’を有するが、これは事実上長さLに等しく、各フィラメントの経路より長く、このことが配置面外又は配置面内のフィラメントの長さの存在に起因する起伏現象をもたらすのである。このような不規則性により機械的応力下において早期に弱点が発生し、したがって、得られる部品の機械性能の低下がもたらされる。
【0009】
このような状況において、本発明は、これらの不利点をなくすことを可能にする、改善された配置方法を提供することを提唱するものである。本発明は、少なくとも1の強化糸が表面上に、その配置表面上の少なくとも一の曲線状領域を有する経路に沿って配置され、前記強化糸がポリマー結合剤によって前記表面に結合している複合材料の製造方法であって、前記配置前に前記強化糸に撚り(torsion)が掛けられ、前記配置表面に平行に測定した、糸端路の幅の両側における長さの差を少なくとも補償することを特徴とする方法に関する。
【0010】
本発明による方法は、以下の特徴のいずれか、又はそれらが互いに排他的でない場合には以下の特徴の組合せを有する:
− 強化糸は、その配置前に乾燥している、
− 5から100回/m、好ましくは10から80回/mの撚数が、撚られ配置された強化糸に掛けられている、
− 複合材料が、
単糸であって、その全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもの、又は
一群の糸であって、それら同士及びそれらの全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもの
を配置させることによって得られる。
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から70回/m、好ましくは15から40回/mの撚数を有する3K及び200テックスの炭素糸が配置される。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は30回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は30回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、15から80回/m、好ましくは40から70回/mの撚数を有する6K及び223テックスの炭素糸が配置される。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、15から80回/m、好ましくは40から60回/mの撚数を有する6K及び400テックスの炭素糸が配置される。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から80回/m、好ましくは10から60回/mの撚数を有する12K及び446テックスの炭素糸が配置される。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、特に60回/mに等しいかそれ未満とすることができ、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満、特に10から40回/mとすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が20から150mmの範囲にある場合に、10から40回/m、好ましくは10から25回/mの撚数を有する24K及び1040テックスの炭素糸が配置される。特に、糸経路の最小内側半径が20から40mmの範囲にある場合に撚数は20回/mを超え、当該内側半径が40mmを超える場合に撚数は20回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 配置糸の撚りは、S撚り、Z撚りのいずれでもよく、好ましくは、時計回り方向に、配置が経路の曲線状の領域上で行われる場合、S撚りである、
− 強化糸が配置される表面は、前の配置工程中に配置された強化糸からなる、
− 強化糸が配置される表面は一時的な支持体であり、ポリマー結合剤で再被覆されてもよい、
− ポリマー結合剤は表面上に、予め、又は強化糸の配置の進行に従って施用される、
− 強化糸は、その配置前にポリマー結合剤と合わされ、それが配置される表面との結合を確保する、
− 強化糸は、炭素、ガラス、アラミド、シリカ、セラミック、玄武岩及びそれらの混合物の中から選択される材料でできている、
− ポリマー結合剤は、粉末、自己接着性樹脂又はホットメルト樹脂の形態とすることのできる、熱硬化系、熱可塑性ポリマー又は前記ポリマーの混合物を含む。
− 直接法に適合したプリフォームについては、複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントは、0.1から25%、有利には3から10%の範囲にある、
− 複合材料は予備含浸されたプリフォームであり(間接法)、複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントは20から60%、有利には30から40%の範囲にある。
【0011】
本発明の別の目的は、本発明による方法で得られるような複合材料である。
【0012】
特に、本発明はまた、少なくとも1の強化糸が表面上に、その配置表面上の少なくとも一の曲線状領域を有する経路に沿って配置され、前記強化糸がポリマー結合剤によって前記表面に結合している複合材料であって、前記強化糸に撚りが掛けられ


、前記配置表面に平行に測定した、糸端路の幅の両側における長さの差を少なくとも補償していることを特徴とする複合材料に関する。
【0013】
有利には、このような複合材料は、全てが本質的に同じ組成、幅及び撚数を有する単一かつ唯一の糸又は一群の糸から構成される。
【0014】
具体的な実施態様に従い、この複合材料は以下から作製される:
−特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から70回/m、好ましくは15から40回/mの撚数を有する3K及び200テックスの単一又は一群の炭素糸。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は30回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は30回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、20から80回/m、好ましくは50から70回/mの撚数を有する6K及び223テックスの単一又は一群の炭素糸。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、20から80回/m、好ましくは40から60回/mの撚数を有する6K及び400テックスの単一又は一群の炭素糸。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満とすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から80回/m、好ましくは10から60回/mの撚数を有する12K及び446テックスの単一又は一群の炭素糸。特に、糸経路の最小内側半径が10から50mmの範囲にある場合に撚数は40回/mを超え、特に60回/mに等しいかそれ未満とすることができ、当該内側半径が50mmを超える場合に撚数は40回/mに等しいかそれ未満、特に10から40回/mとすることができる、
− 特に、糸経路の最小内側半径が20から150mmの範囲にある場合に、10から40回/m、好ましくは10から25回/mの撚数を有する24K及び1040テックスの単一又は一群の炭素糸を配置させる。特に、糸経路の最小内側半径が20から40mmの範囲にある場合に撚数は20回/mを超え、当該内側半径が40mmを超える場合、撚数は20回/m未満に等しいかそれ未満とすることができる、
【0015】
添付の図面を参照して、以下の説明は本発明をより良く理解することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】表面上に無撚糸を、配置表面上の経路に沿って(該経路は該配置表面上で少なくとも一部の曲線状の領域を有する)配置させる場合に見られる起伏現象の概略図である。
【図2A】無撚糸の場合の図2Bに対応する層の写真である。
【図2B】撚糸のウェブの層の写真である。
【図3】撚糸のウェブの層の上面からの概略図である。
【図4】撚糸のウェブの層の上面からの概略図である。
【図5】図4に示されるものに対応する円板の形態における、本発明による複合材料の写真である。
【図6】撚糸のウェブを配置する装置の概略図である。
【図7】図4に示されるものに対応する円板の形態における、本発明による複合材料の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
別の具体的実施態様によれば、本複合材料は、その撚りがS撚りか又はZ撚りのいずれかであり、配置が時計回り方向に、経路の曲線状の領域上において行われる場合には、好ましくはS撚りである、単一又は一群の強化糸から製造される。S撚り又はZ撚りにより理解されることの定義に関しては、米国、オーバーン、繊維工学部、教授、Sabit Adanurによる刊行物「Handbook of Weaving」、16〜17頁、ISBN 1−58716−013−7を参照されたい。
【0018】
特に、本複合材料は、本質的に相互に平行な経路(集群点を除く)に沿って端同士を合わせて配置される単一の撚糸又は本質的に相互平行的にかつ連結的に配置された一群の撚糸から構成されている。用いられる糸の坪量、番手及び撚数によって許容される実現可能性に応じて、糸は、2つの隣接する糸間の開きの存在を最小化、更には回避するように配置される。このような実施の一例は、例えば、図3に概略的に示される。実施の一例によれば、糸は螺旋の撚糸を形成するように配置され、巻きのそれぞれが次の巻きと端同士を合わされて配置される。このような実施の一例は、例えば、図4に概略的に示される。このような複合材料は、非平面上又は好ましくは平面上に撚糸を配置させることによって得ることができる。
【0019】
本発明の枠組みにおいては、その中央の繊維の周りに撚り(すなわち、糸の外側端の相対的な回転(rotation))が掛けられ、外側端の糸が螺旋を描くように(すなわち、各点における正接が所与の方向と本質的に一定の角度をなすように)された糸が用いられる。それぞれの糸は個別に撚られている。このようにして、糸が配置表面(平面又は非平面とすることができる)上に少なくとも一の曲線状の領域を有する経路をたどる場合、その糸に掛けられる撚りは、糸の2つの端路が有する異なる長さを補償することを可能にする。これらの端路とは、その配置表面に平行に測定して、その幅の両側の糸がたどる2つの経路をいう。曲線状の領域上で、配置表面上における糸経路の回転の軸は、配置表面に正接する平面の法線である。撚りを掛けると、無撚糸の配置の際に見られる起伏を回避することが可能となり、材料が複数の糸で作製される場合、これは糸を構成するフィラメント又はそれぞれの糸のレベルで可能となる。有利には、複合材料は、単糸であって、その全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもの、又は、一群の糸であって、それら同士及びそれらの全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもので作られている。図2は2葉の写真を提示する。すなわち、図2Aは無撚糸の配置により得られたプリフォームを示すのに対し、図2Bは撚糸の配置により得られたプリフォームを示す。後者の場合、撚りが糸内部のフィラメントの長さの均一性を得ることを可能にすることを考慮すると、得られるプリフォームはより均一でありかつ起伏を有しない。
【0020】
一本の糸は一般に、糸すなわちフィラメントの集合から構成され、一般に、炭素糸の場合、3,000から80,000本のフィラメント、有利には12,000から24,000本のフィラメントを含む。本発明の枠組みの中で用いられる強化糸は、好ましくは、炭素、セラミック、ガラス、シリカ、玄武岩若しくはアラミド、又は複合材料の分野で用いられる任意の他の材料の中から選択される材料でできており、その繊維は天然又は合成とすることができる。それにもかかわらず、炭素が特に好ましい。使用できるセラミックは、炭化ケイ素並びにアルミナ及びジルコニアなどの耐火性酸化物である。3から24Kの炭素糸が本発明の枠組みの中で特に好ましく使用される。構成繊維は、非連続、スプリット、又は好ましくは連続とすることができる。使用される糸は一般に、本質的に円形(丸糸と称す)、又は好ましくは本質的に平行六面体若しくは楕円(扁平糸と称す)の横断面を有する。これらの糸には一定の幅と厚さがある。一例としては、(撚りを掛ける前の)3K及び番手200テックス446テックスの炭素の扁平糸、幅2から5mm、12K及び番手800テックスの扁平糸、幅3から7mm、24K及び番手1600テックスの炭素の扁平糸、幅5から12mm、並びに24K及び番手1040テックスの炭素の扁平糸、幅5から10mmがある。したがって、3,000から24,000本のフィラメントの炭素の扁平糸は、幅1から12mmを有することが最も多い。炭素糸の中には、その引張りモジュラスが220から241GPa及びその引張り破断応力が3450から4830MPaである高強度(HR)糸、その引張りモジュラスが290から297GPa及びその引張り破断応力が3450から6200MPaである中モジュラス(IM)糸、並びに引張りモジュラスが345から448GPa及びその引張り破断応力が3450から5520Paである高モジュラス(HM)糸がある(「ASM Handbook」、ISBN 0−87170−703−9、ASM International 2001年による)。
【0021】
本発明に関しては、配置前に所定の撚りを糸に掛ける。このような撚りは、例えば、撚糸機によって得ることができる。理論的には、フィラメントの長さの超過を避けるためには、経路(その上に糸が異なる端路を有する)の長手方向に沿って分布するように1回転(turn)の撚りを掛けることで十分であろう。実際には、糸を接着し、その配置の際にその内部におけるフィラメントを再構成することにより、経路長さ当たり1回転(turn)の異なる撚りを掛けることが可能になる。
【0022】
一例として、5から100回/m、好ましくは10から80回/mの撚数を掛けることができる。具体的な例として、3K及び番手200テックスの炭素糸の場合、10から70回/m、好ましくは15から40回/mの撚数が掛けられる;6K及び223テックスの炭素糸の場合、15から80回/m、好ましくは50から70回/mの撚数が掛けられる、6K及び400テックスの炭素糸の場合、15から80回/m、好ましくは40から60回/mの撚数が掛けられる、12K及び446テックスの炭素糸の場合、10から80回/m、好ましくは10から60回/mの撚数が掛けられる、そして24K及び1040テックスの炭素糸の場合、10から40回/m、好ましくは10から25回/mの撚数が掛けられる。
【0023】
糸の幅及び番手は、供給元のデータ、又は好ましくは、糸から計算した若しくは糸を測定した平均幅のいずれかに対応する。糸の内側経路の最小半径は以下のようにして求められる。糸の全経路に沿って、その上の経路が直線的でない配置表面の領域について、糸の内側経路Tの半径を計算し、それらの領域の集合について得られる最小半径を採用する。相互に平行な一群の糸が、同時に又は順次に配置される際、好ましくは糸の各々に対して単一かつ同じ撚りを掛ける。
【0024】
掛けられる撚数は、作製する複合材料全体の糸(単数又は複数)の最小内側半径(糸の内側端がたどる最小半径)及び最大外側半径(糸の外側端がたどる最大半径)、2本の連続的な糸間に開いた空間、並びに所望の炭素糸の番手及び表面密度の関数として当業者が調整すればよい。掛けられる撚数は、起伏を最小化し、更には完全になくすために十分ではあるが、得られる材料の機械的性能を最適化するためには可能な限り少ないことが好ましい。
【0025】
好ましくは、この材料は把持点を最少にするのに必要な最少の糸で得られる。複数の糸が、同時に又は順次に、相互平行的に配置される場合、好ましくは、同じ撚数がその複合材料を構成する糸全てに掛けられる。掛ける撚数を決定するために、好ましくは、糸の集合に対して、最小内側半径の曲率を有する糸経路に、水準において満足な配置物を得るために必要な撚数が掛けられ、この撚数は必然的に、その糸(又は他の糸)がより大きい内側半径の曲率を有する経路の部分における起伏を有しない配置物を得るために十分なものである。糸間に自由空間が存在しないことに対して、特に、それらの最大外側半径に近い領域に対して、特別の注意を払っていただきたい。
【0026】
配置表面上の糸の結合は、ポリマー結合剤による接着によって達成される。縫ったり編んだりすることにより結合を作ることはしない。ポリマー結合剤とは、一のポリマー又は複数のポリマーの混合物を含む、特に、熱可塑性ポリマー或いは硬化剤及び/又は促進剤を含んでもよい熱硬化系を含む、ポリマー組成物と理解される。ポリマー結合剤は、糸が配置される表面にそれらの糸を結合させるのにちょうど十分な量、又は最終複合材におけるマトリックスの役割をも果すために十分な量のいずれかで使用することができる:その際、結合剤は繊維強化材(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量の20から60%、好ましくは30から40%を占める。ポリマー結合剤は、特に、粉末、フィルム、織布又はホットメルト接着糸の形態を取り得る。
【0027】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の枠組みの中で用いられる糸は、配置前に乾燥している、すなわち、撚り装置に入る前、好ましくはそれらの配置前に、いかなるポリマー結合剤によっても含浸されても、被覆されても、合わされてもいないものとすることができる。とにかく、糸の配置をより良く制御するために、乾燥糸を配置されることが有利である。また、撚糸は、その重量の少なくとも98%を占める繊維又はフィラメントから本質的に構成され、標準的な潤滑剤の重量パーセントは、糸の重量の2%以下を占めることができる。この場合、ポリマー結合剤は、例えば、配置前又は配置の進行中のいずれかで、配置表面上に施用される。したがって、配置表面は、ポリマー結合剤のフィルム、織布又は粉末で被覆することができる。
【0028】
本発明の一実施態様によれば、ポリマー結合剤としては、熱可塑性粉末、又は熱硬化性粉末、更には又、これらの2種の混合物が用いられる。使用できる熱可塑性粉末の中では、非限定的な例として、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリ(フェニレンスルフィド)(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、又はポリエーテルイミド(PEI)の粉末を挙げることができ、一方、熱硬化性粉末の中では、非限定的な例として、硬化剤と一緒又は一緒でないエポキシドポリマーの粉末、フェノール粉末、ポリエステル粉末を挙げることができる。この際、この方法は強化糸の配置領域の加熱を確実にすることが要求される。この加熱は、糸の配置装置内に一体化された抵抗ヒーターにより強化糸の配置点において、又は強化糸の配置領域に向けた熱放射源により達成することができる。
【0029】
本発明によれば、熱活性化を必要とする、熱可塑性及び熱硬化性粉末(或いは混合物として)、自己接着性接着剤又はホットメルト接着剤、熱可塑性及び熱硬化性織布(或いは混合物として)の中から選択されるポリマー結合剤によって、少なくとも部分的に、予め被覆された一時的支持体表面を同様に用いることができる。
【0030】
本発明の別の特徴によれば、やはり「ホットメルト」と呼ばれる溶融形態で用いられる、上記粉末と同じ化学的性質の接着剤を、結合剤として用いることができる。その場合、このホットメルト樹脂は、強化糸の配置操作中でかつ強化糸の配置前、又は前工程のいずれかの際に、支持体上に配置される。
【0031】
本発明の別の特徴によれば、ポリマー結合剤として、例えば、排他的ではないが、ポリアクリル、ポリビニル又はポリウレタン樹脂のような少なくとも1種の接着樹脂の溶液又は微粉性エマルションが用いられる。
【0032】
特に好ましくはないものの、本発明の別の特徴によれば、その配置前に糸をポリマー結合剤と合わせることが可能である。これは、配置点の水準において加熱される、強化糸を被覆する熱可塑性糸を用いることによって行うことができる。熱可塑性糸は任意の適切な特性のものとすることができ、例えば、排他的ではないが、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ(フェニレンスルフィド)(PPS)、又はポリエーテルイミド(PEI)の糸が含まれ得る。強化糸に密接して結合したポリマー結合剤を用いて、ハイブリッド強化糸を形成することも可能である。したがって、ポリマー結合剤として、例えば、フェノキシ系のような、上記の熱可塑性糸と同様の性質の熱可塑性又は熱硬化性材料のフィラメントを用いることができ、これは強化材料のフィラメントと混合し、その混合物を紡績してハイブリッド強化糸を形成する。
【0033】
本発明による材料は厚みが小さく、その厚みは材料を構成する撚糸(単数又は複数)の厚みに対応する。
【0034】
本発明によれば、強化糸は好ましくは連続的に、又は逆に、非連続的断片で配置される。例えば、螺旋状の糸の配置の場合、切断点を最少にし、更になお避けるために、糸の最大の長手方向に対して連続的方法で糸を配置することが有利である。実施の一例によれば、一の糸が撚糸の螺旋を形成するように配置され、巻きのそれぞれが次の巻きと端同士を合わされて配置される。複合材料が円板の形態であるこのような実施の一例は、例えば、図4に概略的に示されている。このような複合材料は、非平面又は好ましくは平面上への撚糸の配置によって得ることができる。
【0035】
糸が図2B又は図3に示されるように円弧部分に沿って配置される、直線的部分と曲線状リボンの形態のいわゆるコーナーと呼ばれる部分と有する複合材料の実施の場合、一度で所望のプリフォームの全幅をカバーするように、同時に一群の平行糸を配置させることが有用なことがある。
【0036】
所望の経路を精密に糸に与えることができ、かつその経路を糸の配置後に保持するため、糸は張力をかけずに、又は最小の張力で配置地点まで供給し、静止の状態で配置されるようにするとよい。
【0037】
本発明によれば、強化糸及び用いられるポリマー結合剤の特性に応じて、その配置の際に強化糸に0.01バールから30バール、好ましくは0.1バールから1バールの圧力を掛けるとよい。同様に、用いられるポリマー結合剤及び強化糸の特性により、より具体的には、熱可塑性又は熱接着性ポリマー結合剤が用いられる場合には、強化糸の配置点は、50℃から450℃、好ましくは50℃から150℃の温度に加熱するとよい。
【実施例】
【0038】
本発明は、以下の例により説明することができる。
【0039】
(例1)
15mmの内径Di及び外径Deを有する、図4の概略図又は図5の写真に示されるような螺旋を、50回/mの撚数で撚られた200テックスの3K炭素糸(Tenax社のHTA5131)を配置させることによって作製する。2つの連続する中間経路間の配置間隔pは0.98mmである。糸は、硬化剤を含むエポキシ樹脂(Akzo Nobel社の7P160)を粉末にして15g/mで付けたシリコンペーパー上に螺旋に従って配置させる。得られたプリフォームは厚さ0.2mmを有する。
【0040】
図6に示される装置を準備する。温度300℃の抵抗ヒーター2が一体化された配置フィンガー1の水準に、糸Fを張力を掛けずに供給する。その糸は半径2mm及び接触圧10KPaのアプリケーターロール3によって表面に施される。糸の移動速度は、20mm/sである配置フィンガーの進行速度と同期させる。配置点の後方で、10kPaの圧力を掛けるように冷却要素4を糸に適用する。
【0041】
同様に、40mmの内径Di及び外径Deを有する、図4の概略図に示され、図7の写真に部分的に示されるような螺旋を、22回/mの撚数で撚られた1040テックスの24K炭素糸(Toray社のT800S)を配置させることによって作製する。2つの連続する中間経路間の配置間隔pは3.88mmである。糸は、表面密度72g/mのエポキシ樹脂(Hexcel社のHexply M21)フィルム上に螺旋に従って配置させる。得られたプリフォームは0.25mmの平均厚みを有する。
【0042】
(例2)
23本の糸の同時配置を可能にする前述のものと同様の装置を用いて、概略図3に示されるようなドアコーナー強化用プリフォームを製造する:90°の角度で、内径95mm及び外径475mmを有する円弧を、30回/mの撚数で撚られた446テックスの12K炭素糸(Hexcel社のIM7−6000)を配置させることによって作製する。2つの連続する糸の中央繊維間の隙間である配置間隔は1.65mmである。配置は表面密度72g/mのエポキシ樹脂(Hexcel社のHexply8552)フィルム上で行う。
【0043】
得られるプリフォームは0.25mmの平均厚みを有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1の強化糸が表面上に、その配置表面上の少なくとも一の曲線状領域を有する経路に沿って配置され、前記強化糸がポリマー結合剤によって前記表面に結合している複合材料の製造方法であって、前記配置前に前記強化糸に撚り(torsion)が掛けられ、前記配置表面に平行に測定した、糸端路の幅の両側における長さの差を少なくとも補償することを特徴とする方法。
【請求項2】
強化糸がその配置前に乾燥していることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
5から100回/m、好ましくは10から80回/mの撚数が掛けられることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から70回/m、好ましくは15から40回/mの撚数を有する3K及び200テックスの炭素糸が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、15から80回/m、好ましくは50から70回/mの撚数を有する6K及び223テックスの炭素糸が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、15から80回/m、好ましくは40から60回/mの撚数を有する6K及び400テックスの炭素糸が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から80回/m、好ましくは10から60回/mの撚数を有する12K及び446テックスの炭素糸が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
特に糸経路の最小内側半径が20から150mmの範囲にある場合に、10から40回/m、好ましくは10から25回/mの撚数を有する24K及び1040テックスの炭素糸が配置されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
複合材料が、
単糸であって、その全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもの、又は
一群の糸であって、それら同士及びそれらの全長にわたって本質的に同一の撚数を有するもの
を配置させることによって得られることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
強化糸が配置される表面が一時的な支持体であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ポリマー結合剤が、強化糸の配置工程前又は配置工程中に表面上に施用されることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
強化糸が、その配置前に、それが配置される表面との結合を確保するポリマー結合剤と合わされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
強化糸が、炭素、ガラス、アラミド、シリカ、セラミック、玄武岩及びそれらの混合物の中から選択される材料でできていることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ポリマー結合剤が、粉末、又は自己接着性若しくはホットメルト樹脂の形態とすることのできる、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー又はこれらポリマーの混合物を含むことを特徴とする、請求項1から13までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントが0.1から25%、有利には3から10%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
複合材料が予備含浸されたものであり、複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントが20から60%、有利には30から40%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1の強化糸が表面上に、その配置表面上の少なくとも一の曲線状領域を有する経路に沿って配置され、前記強化糸がポリマー結合剤によって前記表面に結合している複合材料であって、前記強化糸に撚りが掛けられ


、前記配置表面に平行に測定した、糸端路の幅の両側における長さの差を少なくとも補償していることを特徴とする複合材料。
【請求項18】
全てが本質的に同じ組成、幅及び撚数を有する単一かつ唯一の糸又は一群の糸から構成されていることを特徴とする、請求項17に記載の複合材料。
【請求項19】
単一又は一群の強化糸であって、いずれも5から100回/m、好ましくは10から80回/mの撚数で個別に撚られているものから構成されることを特徴とする、請求項17又は18に記載の複合材料。
【請求項20】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から70回/m、好ましくは15から40回/mの撚数を有する3K及び200テックスの単一又は一群の炭素糸から作製されていることを特徴とする、請求項17から19までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項21】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、20から80回/m、好ましくは50から70回/mの撚数を有する6K及び223テックスの単一又は一群の炭素糸から作製されていることを特徴とする、請求項17から19までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項22】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、20から80回/m、好ましくは40から60回/mの撚数を有する6K及び400テックスの単一又は一群の炭素糸から作製されていることを特徴とする、請求項17から19までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項23】
特に糸経路の最小内側半径が10から500mmの範囲にある場合に、10から80回/m、好ましくは10から60回/mの撚数を有する12K及び446テックスの単一又は一群の炭素糸から作製されていることを特徴とする、請求項17から19までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項24】
特に糸経路の最小内側半径が20から150mmの範囲にある場合に、10から40回/m、好ましくは10から25回/mの撚数を有する24K及び1040テックスの単一又は一群の炭素糸から作製されていることを特徴とする、請求項17から19までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項25】
本質的に相互に平行な経路に沿って端同士を合わせて配置された単一の撚糸、又は本質的に相互平行的にかつ連結的に配置された一群の撚糸から構成されていることを特徴とする、請求項17から24までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項26】
螺旋の撚糸から構成されており、巻きのそれぞれが次の巻きと端同士を合わされて配置していることを特徴とする、請求項17から24までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項27】
強化糸が、炭素、ガラス、アラミド、シリカ、セラミック、玄武岩及びそれらの混合物の中から選択される材料でできていることを特徴とする、請求項17から26までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項28】
ポリマー結合剤が、粉末、フィルム、織布又は自己接着性若しくはホットメルト樹脂の形態とすることのできる、熱硬化性ポリマー、熱可塑性ポリマー又は前記ポリマーの混合物を含むことを特徴とする、請求項17から27までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項29】
複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の総重量パーセントが0.1から25%、有利には3から10%の範囲にあることを特徴とする、請求項17から28までのいずれか一項に複合材料。
【請求項30】
複合材料(すなわち、強化糸+ポリマー結合剤)の総重量に対するポリマー結合剤の重量パーセントが20から60%、有利には30から40%の範囲にあることを特徴とする、請求項17から28までのいずれか一項に記載の複合材料。
【請求項31】
請求項1から16までのいずれか一項によって得られる、請求項17に記載の複合材料。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−528908(P2010−528908A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511701(P2010−511701)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【国際出願番号】PCT/FR2008/051035
【国際公開番号】WO2008/155504
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(509341374)
【Fターム(参考)】