説明

建設機械

【課題】 エンジンの周囲の限られたスペースに2つの排気ガス後処理装置を効率よく配置することにより、生産性を向上し、また製造コストを低減する。
【解決手段】 PM捕集装置16は、鉛直方向に延びるように配置し、NOx浄化装置19は、水平方向に延びるように配置している。従って、エンジン8の周囲のように、水平方向だけに大きな設置スペースを確保するのが困難な場合でも、鉛直方向に延びる小さなスペースは確保でき、このスペースには、PM捕集装置16を配置することができる。一方、PM捕集装置16の近傍には、水平方向に延びる小さなスペースを確保でき、このスペースには、NOx浄化装置19を配置することができる。これにより、PM捕集装置16とNOx浄化装置19は、エンジン8の周囲に容易に配置することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばエンジンの排気管に排気ガス後処理装置を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。また、上部旋回体は、旋回フレームの前側にキャブ、燃料タンク、作動油タンク等を搭載し、旋回フレームの後部に油圧ポンプを駆動するためのエンジン、熱交換器等を搭載している。
【0003】
一方、油圧ショベルのエンジンには、一般的にディーゼルエンジンが用いられている。このディーゼルエンジンは、粒子状物質(PM:Particulate Matter)、窒素酸化物(NOx)等の有害物質を排出するとされている。そこで、油圧ショベルは、エンジンの排気ガス通路を形成する排気管に排気ガス後処理装置を設ける構成としている。この排気ガス後処理装置としては、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するPM捕集装置(通常、Diesel Particulate Filter、略してDPFとも呼ばれている)、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化装置等が知られている。
【0004】
ここで、排気ガス後処理装置を構成するPM捕集装置とNOx浄化装置とを一直線状に配置した場合、エンジンの周囲に長尺な設置スペースが必要になってしまう。そこで、従来技術では、エンジンの周囲のように限られたスペースを有効に利用するために、排気ガス後処理装置を、第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置とに別け、2つの排気ガス後処理装置を水平面上に平行に並べて配置する構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかし、エンジンの周囲に2つの排気ガス後処理装置を水平面上に平行に並べて配置できるようなスペースを確保するのは困難である。そこで、他の従来技術によるものでは、カウンタウエイトの一部を切欠いて新たなスペースを形成し、このスペースにいずれか一方の排気ガス後処理装置を配置する構成としている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−85064号公報
【特許文献2】特開2008−156835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述した各特許文献によるものでは、2つの排気ガス後処理装置を水平面上で平行に並べて配置したり、L字状に配置したりしている。この場合、エンジンの周囲には、前述したように2つの排気ガス後処理装置を水平方向に配置するための大きな設置スペースが必要になるという問題がある。
【0008】
そこで、特許文献2のように、カウンタウエイトに加工を施して、排気ガス後処理装置を配置するためのスペースを確保することが考えられる。しかし、この場合には、カウンタウエイトの加工作業に多くの手間を要してしまうから、生産性の低下や製造コストの上昇を招いてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、エンジンの周囲の限られたスペースに2つの排気ガス後処理装置を効率よく配置でき、生産性の向上、製造コストの低減を図ることができるようにした建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による建設機械は、自走可能な車体と、該車体に搭載され排気口を有するエンジンと、該エンジンの排気口に接続された第1の排気管と、該第1の排気管の出口側に設けられた第1の排気ガス後処理装置と、該第1の排気ガス後処理装置の排気口に接続された第2の排気管と、該第2の排気管の出口側に設けられた第2の排気ガス後処理装置とを備えてなる。
【0011】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置のうち一方の排気ガス後処理装置は、その軸線が鉛直方向に延びるように配置し、前記第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置のうち他方の排気ガス後処理装置は、その軸線が水平方向に延びるように配置する構成としたことにある。
【0012】
請求項2の発明は、前記第1の排気管と第2の排気管のうち少なくとも一方の排気管には、当該排気管の入口側と出口側との相対的な変位を吸収するためのベローズ管を設ける構成としたことにある。
【0013】
請求項3の発明は、前記第1の排気ガス後処理装置は前記排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するPM捕集装置であり、前記第2の排気ガス後処理装置は前記排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するNOx浄化装置であり、前記PM捕集装置と前記NOx浄化装置を接続する前記第2の排気管には、尿素水溶液を噴射する尿素水噴射ノズルを設ける構成としたことにある。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、エンジンの周囲には、例えば水平方向だけに大きな設置スペースを確保するのは困難である。このような場合でも、エンジンの周囲のスペースのうち、鉛直方向に形成されたスペースには、一方の排気ガス後処理装置を鉛直方向に沿って配置することができる。また、水平方向に形成されたスペースには、他方の排気ガス後処理装置を水平方向に沿って配置することができる。従って、2つの排気ガス後処理装置は、鉛直方向や水平方向に形成された僅かなスペースを利用することにより、エンジンの周囲に配置することができる。
【0015】
この結果、エンジンの周囲のように構造物に囲まれてスペースが限られている場合でも、2つの排気ガス後処理装置は、周囲の構造物に特別な加工を施すことなく、それぞれの排気ガス後処理装置を配置する向きをスペースに合わせて変えることで、効率よく配置することができる。これにより、生産性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、エンジンと第1の排気ガス後処理装置との間に相対的な変位(振動)が生じた場合や、第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置との間に相対的な変位が生じた場合には、排気管に設けたベローズ管がこれらの変位を吸収することができる。これにより、各排気ガス後処理装置は、車体側、エンジン側のいずれにも自由に取付けることができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、第1の排気ガス後処理装置として設けられたPM捕集装置は、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集することができる。また、尿素水噴射ノズルは、第2の排気管に尿素水溶液を噴射することができ、第2の排気ガス後処理装置として設けられたNOx浄化装置は、排気ガスを尿素水溶液から生成されたアンモニアにより選択的に還元反応させることにより、窒素と水に分解することができ、排気ガス中の有害物質を取除いて清浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】上部旋回体を建屋カバーを省略した状態で示す拡大平面図である。
【図3】旋回フレーム、エンジン、各排気ガス後処理装置等を示す要部拡大の斜視図である。
【図4】図3中の過給機、各排気管、各排気ガス後処理装置、尿素水噴射ノズル等を拡大して示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による旋回フレーム、エンジン、各排気ガス後処理装置等を示す要部拡大の斜視図である。
【図6】図5中の過給機、各排気管、各排気ガス後処理装置、尿素水噴射ノズル等を拡大して示す斜視図である。
【図7】本発明の変形例による旋回フレーム、エンジン、各排気ガス後処理装置等を示す要部拡大の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、過給機を備えたエンジンを搭載した油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】
まず、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械としてのクローラ式の油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行う作業装置4とにより大略構成されている。
【0021】
5は上部旋回体3の支持構造体を形成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図2に示すように、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cの左,右方向に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5D,右サイドフレーム5Eと、前記底板5A、各縦板5B,5Cから左,右方向に張出し、その先端部に左,右のサイドフレーム5D,5Eを支持する複数本の張出しビーム5Fとにより大略構成されている。
【0022】
そして、旋回フレーム5の前側には、左,右の縦板5B,5C間に位置して作業装置4が俯仰動可能に取付けられ、旋回フレーム5の後側には、後述のカウンタウエイト7、エンジン8等が設けられている。
【0023】
6は旋回フレーム5の左前側に搭載されたキャブ(図1参照)で、該キャブ6は、オペレータが搭乗するもので、その内部にはオペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
【0024】
7は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるものである。また、カウンタウエイト7は、図2に示すように、前面が平坦に形成され、後面側が湾曲するように突出している。
【0025】
8は旋回フレーム5の後側に設けられたエンジンで、該エンジン8は、左,右方向に延在する横置き状態で搭載されている。また、エンジン8の左側には、後述の熱交換器10に冷却風を供給するための冷却ファン8Aが設けられている。一方、エンジン8の右側には、後述の油圧ポンプ11が取付けられている。さらに、エンジン8の前側の上部には、エキゾーストマニホールド8Bに接続して後述の過給機9が設けられている。そして、エンジン8は、例えば4個の防振マウント8C(図3中に1個のみ図示)を介して旋回フレーム5に防振状態で支持されている。
【0026】
9はエンジン8を構成する過給機(ターボチャージャ)で、該過給機9は、例えばエンジン8の前側に位置してエキゾーストマニホールド8Bに一体的に取付けられている。これにより、過給機9は、エンジン8と同じ振動系統となっている。過給機9は、左,右方向の右側に向けて排気口9Aが開口している。この排気口9Aは、エンジン8からの排気ガスを排出するもので、排気口9Aには、後述する第1の排気管15が接続されている。
【0027】
10はエンジン8の左側に配設された熱交換器で、該熱交換器10は、エンジン8の冷却ファン8Aに対面して設けられている。ここで、熱交換器10は、例えばエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン8が吸込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
【0028】
11はエンジン8のポンプ取付部に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ11は、エンジン8によって駆動されることにより、後述の作動油タンク12から供給される作動油を、圧油として制御弁装置(図示せず)に向けて吐出するものである。
【0029】
ここで、エンジン8の周囲の環境について述べる。エンジン8は、カウンタウエイト7と作動油タンク12、ユーティリティ室(図示せず)等との間に挟まれ、該エンジン8の周囲には、熱交換器10、油圧ポンプ11等が配置され、これらに接続される多くのホースも配置されている。従って、エンジン8の周囲には、例えば水平方向に大きなスペースを確保することが困難であり、鉛直方向や水平方向に延びる小さなスペースを確保できる程度である。
【0030】
12は油圧ポンプ11の前側に位置して旋回フレーム5の右側に設けられた作動油タンク(図2参照)で、該作動油タンク12は、下部走行体2、作業装置4等に設けられたアクチュエータを駆動するための作動油を貯えるものである。また、13は作動油タンク12の前側に位置して旋回フレーム5に設けられた燃料タンクを示している。
【0031】
14はエンジン8、熱交換器10、後述の排気ガス後処理装置22等を上方から閉塞する建屋カバーで、該建屋カバー14は、キャブ6とカウンタウエイト7との間に位置して旋回フレーム5上に設けられている。そして、建屋カバー14は、熱交換器10等の左側を覆う左側面カバー部(図示せず)と、油圧ポンプ11等の右側を覆う右側面カバー部14Aと、各側面カバー部14Aの上側に位置してエンジン8等の上側を覆う上面カバー部14Bとにより大略構成されている。また、上面カバー部14B上には、エンジン8等のメンテナンス作業を行うときに開閉されるエンジンカバー部14Cが設けられている。
【0032】
次に、エンジン8が排出する排気ガスを上部旋回体3の外部に排出するための構成について説明する。
【0033】
15はエンジン8を構成する過給機9の排気口9Aに接続された第1の排気管を示している。この第1の排気管15は、高温の排気ガスが流通するものであり、金属製の配管として形成されている。第1の排気管15は、図3、図4に示すように、過給機9側に位置してエンジン8に沿うように水平方向に延びた上流管部15Aと、該上流管部15Aの下流側端部から屈曲して下側に延びた中間管部15Bと、該中間管部15Bの下流側端部となる下端部から屈曲して前記上流管部15Aと反対側に延びた下流管部15Cとからクランク状に形成されている。そして、第1の排気管15は、上流管部15Aの上流側端部が過給機9の排気口9Aに接続され、下流管部15Cの下流側端部が後述するPM捕集装置16の給気口16Bに接続されている。
【0034】
一方、鉛直方向(上,下方向)に延びた中間管部15Bの途中部分は、蛇腹形状のベローズ管15Dとなっている。このベローズ管15Dは、前,後方向、左,右方向に曲げ変形することにより、上流管部15Aと下流管部15Cとの間、即ち、過給機9とPM捕集装置16との間の前,後方向、左,右方向の相対的な変位(振動)を吸収することができる。これにより、エンジン8と振動系統が異なる旋回フレーム5側にPM捕集装置16を取付けることができる。
【0035】
16は第1の排気管15の出口側となる下流管部15Cに設けられた第1の排気ガス後処理装置としてのPM捕集装置(粒子状物質除去装置)である。このPM捕集装置16は、油圧ポンプ11の前側に配置され、上,下方向に延びるように旋回フレーム5の右縦板5Cに取付けられた取付台17にU字状の固定具17Aを用いて、軸線O1−O1が鉛直方向になるように固定されている。ここで、PM捕集装置16は、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して除去するものである。
【0036】
PM捕集装置16は、円筒状容器として形成された筒状ケース16Aと、該筒状ケース16Aの上流側から径方向外向きに突出した筒状の給気口16Bと、筒状ケース16Aの下流側から径方向外向きに突出した筒状の排気口16Cと、前記筒状ケース16A内に収容されたPM捕集フィルタ16Dとにより大略構成されている。このPM捕集フィルタ16Dは、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集し、捕集した粒子状物質を燃焼させて除去するものである。
【0037】
ここで、PM捕集装置16の取付構造について述べる。まず、エンジン8の右側で油圧ポンプ11の前側には、鉛直方向に延びるスペースを確保することができる。そこで、PM捕集装置16は、この鉛直方向のスペースを利用して配置することができる。即ち、PM捕集装置16は、上流側の給気口16Bを下側位置に第1の排気管15に向けて配置し、下流側の排気口16Cを上側位置に後述の第2の排気管18に向けて配置すると共に、円筒状容器からなる筒状ケース16Aの軸線O1−O1が鉛直方向、即ち、上,下方向となるように、該筒状ケース16Aを取付台17に沿って配置し、固定具17Aを用いて固定している。
【0038】
そして、下側の給気口16Bには、第1の排気管15の下流管部15Cの出口側が接続され、上側の排気口16Cには、後述する第2の排気管18を構成する上流管部18Aの入口側が接続されている。
【0039】
18はPM捕集装置16の排気口16Cに接続された第2の排気管である。この第2の排気管18は、前述した第1の排気管15と同様に、高温の排気ガスが流通するものであり、金属製の配管として形成されている。第2の排気管18は、PM捕集装置16の上部において、筒状ケース16Aの径方向の外側(本実施の形態では左側に向け後側に傾斜)に延びた上流管部18Aと、該上流管部18Aの下流側端部から屈曲して後方に向けて延びた中間管部18Bと、該中間管部18Bの下流側端部から屈曲して右方に向けて延びた下流管部18Cとから形成されている。そして、第2の排気管18は、上流管部18Aの上流側端部がPM捕集装置16の排気口16Cに接続され、下流管部18Cの下流側端部が後述するNOx浄化装置19の給気口19Bに接続されている。
【0040】
一方、水平方向に延びた中間管部18Bの途中部分は、蛇腹形状のベローズ管18Dとなっている。このベローズ管18Dは、上,下方向、左,右方向に曲げ変形することにより、上流管部18Aと下流管部18Cとの間、即ち、PM捕集装置16とNOx浄化装置19との間の上,下方向、左,右方向の相対的な変位を吸収することができる。これにより、旋回フレーム5と振動系統が異なるエンジン8側にNOx浄化装置19を取付けることができる。
【0041】
さらに、第2の排気管18は、後述するNOx浄化装置19の給気口19Bを、PM捕集装置16の排気口16Cから後方に離れた位置に配置することにより、中間管部18Bの管路長を長尺に形成することができる。このように、中間管部18Bを長尺な直線状管体として形成することで、後述の尿素水噴射ノズル21から第2の排気管18内に噴射される尿素水を該中間管部18B内で十分に拡散させることができる。
【0042】
19は第2の排気管18の出口側となる下流管部18Cに設けられた第2の排気ガス後処理装置としてのNOx浄化装置である。このNOx浄化装置19は、油圧ポンプ11の上側に配置され、エンジン8の右側部分に取付けられた取付台20にU字状の固定具20Aを用いて、軸線O2−O2が水平方向となるように固定されている。ここで、NOx浄化装置19は、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を窒素と水に分解して浄化するものである。
【0043】
NOx浄化装置19は、円筒状容器として形成された筒状ケース19Aと、該筒状ケース19Aの上流側から径方向外向きに突出した筒状の給気口19Bと、筒状ケース19Aの下流側から径方向外向きに突出した筒状の尾管19Cと、前記筒状ケース19A内に収容された浄化装置本体19Dとにより大略構成されている。
【0044】
筒状ケース19Aに収容される浄化装置本体19Dは、選択還元触媒等(図示せず)により構成されている。この選択還元触媒は、筒状ケース19A内に導入された排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素水溶液から生成されたアンモニアにより選択的に還元反応させることにより、窒素と水に分解するものである。
【0045】
ここで、NOx浄化装置19の取付構造について述べる。まず、PM捕集装置16の近傍でエンジン8の周囲、例えばエンジン8の右側で油圧ポンプ11の上側には、水平方向に延びるスペースを確保することができる。そこで、NOx浄化装置19は、この水平方向のスペースを利用して配置することができる。これにより、NOx浄化装置19は、上流側の給気口19BをPM捕集装置16から離れた位置で横向きに配置し、下流側の尾管19CをPM捕集装置16に近い位置で上向きに配置すると共に、円筒状容器からなる筒状ケース19Aの軸線O2−O2が水平方向となるように、該筒状ケース19Aを取付台20に沿って配置し、固定具20Aを用いて固定している。そして、給気口19Bには、第2の排気管18の下流管部18Cの出口側が接続されている。
【0046】
NOx浄化装置19は、その上流側の給気口19Bを、PM捕集装置16の排気口16Cと反対側に配置することにより、この給気口19BをPM捕集装置16の排気口16Cから離れた位置に配置することができる。これにより、第2の排気管18の長さ寸法を、PM捕集装置16の軸方向寸法と同等以上とすることができる。
【0047】
21は第2の排気管18の上流側に設けられた尿素水噴射ノズルで、該尿素水噴射ノズル21は、尿素水溶液タンク(図示せず)に貯溜された尿素水溶液を第2の排気管18内を流通する排気ガスに向けて噴射するものである。この場合、尿素水噴射ノズル21は、第2の排気管18のうち、長尺な直線状に形成された中間管部18Bの上流側位置、即ち、上流管部18Aと中間管部18Bとの角隅位置に設けている。これにより、尿素水噴射ノズル21を排気の流れ方向に向けて設けることができ、尿素水噴射ノズル21から噴射した尿素水は、長尺な直線状の中間管部18B内で十分に拡散させることができ、選択還元触媒による還元反応を効率よく行うことができる。
【0048】
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
【0049】
まず、オペレータは、上部旋回体3のキャブ6に搭乗し、エンジン8を始動して油圧ポンプ11を駆動する。これにより、油圧ポンプ11からの圧油は、制御弁装置を介して各種アクチュエータに供給される。そして、キャブ6に搭乗したオペレータが走行用の操作レバー(図示せず)を操作したときには、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置4等を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
【0050】
また、エンジン8の運転時に、エンジン8から排出される排気ガスは、第1の排気管15、PM捕集装置16、第2の排気管18、NOx浄化装置19を通じて大気中に排出される。このとき、排気ガスは、PM捕集装置16のPM捕集フィルタ16Dにより粒子状物質が除去されると共に、NOx浄化装置19の浄化装置本体19Dにより窒素酸化物が窒素と水に分解して浄化されてから、大気中に排出される。
【0051】
さらに、油圧ショベル1の走行時、作業時には、振動系統が異なる旋回フレーム5とエンジン8との間で相対的な変位(振動)が発生する。この場合、エンジン8と旋回フレーム5側のPM捕集装置16との間の振動は、第1の排気管15に設けたベローズ管15Dにより吸収することができる。一方、旋回フレーム5側のPM捕集装置16とエンジン8側のNOx浄化装置19との間の振動は、第2の排気管18に設けたベローズ管18Dにより吸収することができる。
【0052】
かくして、第1の実施の形態によれば、PM捕集装置16は、筒状ケース16Aの軸線O1−O1が鉛直方向に延びるように配置し、NOx浄化装置19は、筒状ケース19Aの軸線O2−O2が水平方向に延びるように配置する構成としている。
【0053】
従って、エンジン8の周囲のように、水平方向だけに大きな設置スペースを確保するのが困難な場合でも、例えばエンジン8の右側で油圧ポンプ11の前側には、鉛直方向に延びる小さなスペースを確保することができる。そこで、この鉛直方向のスペースには、PM捕集装置16を配置することができる。一方、PM捕集装置16の近傍となるエンジン8の右側で油圧ポンプ11の上側には、水平方向に延びる小さなスペースを確保することができる。そこで、この水平方向のスペースには、NOx浄化装置19を配置することができる。
【0054】
これにより、2つの排気ガス後処理装置を構成するPM捕集装置16とNOx浄化装置19は、鉛直方向や水平方向に形成された僅かなスペースを利用することにより、エンジン8の周囲に配置することができる。
【0055】
この結果、エンジン8の周囲のようにカウンタウエイト7、作動油タンク12等の構造物に囲まれてスペースが限られている場合でも、PM捕集装置16とNOx浄化装置19は、周囲の構造物に特別な加工を施すことなく、取付ける向きをスペースに合わせて変えることで、効率よく配置することができる。これにより、生産性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
【0056】
また、第1の排気管15にはベローズ管15Dを設けているから、エンジン8と旋回フレーム5側のPM捕集装置16との間の振動を吸収することができる。一方、第2の排気管18にはベローズ管18Dを設けているから、旋回フレーム5側のPM捕集装置16とエンジン8側のNOx浄化装置19との間の振動を吸収することができる。これにより、PM捕集装置16とNOx浄化装置19は、旋回フレーム5側(車体側)、エンジン8側のいずれにも自由に取付けることができる。
【0057】
第1の排気ガス後処理装置としてPM捕集装置16を設けているから、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集することができる。また、第2の排気ガス後処理装置としてNOx浄化装置19を設けているから、排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化することができる。従って、有害物質を取除いて排気ガスを清浄化することができる。
【0058】
さらに、NOx浄化装置19の給気口19Bを、PM捕集装置16の排気口16Cから離れた位置に配置しているから、第2の排気管18の中間管部18Bを長尺な直線状管体として形成することができる。そして、尿素水噴射ノズル21を、長尺な直線状に形成された中間管部18Bの上流側位置に設けることにより、尿素水噴射ノズル21から噴射した尿素水は、中間管部18B内の直線部分で十分に拡散させることができ、選択還元触媒による還元反応を効率よく行うことができる。
【0059】
次に、図5および図6は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、第1の排気ガス後処理装置を水平方向に延びるように配置し、第2の排気ガス後処理装置を鉛直方向に延びるように配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0060】
図5において、31は過給機9の排気口9Aに接続された第1の排気管を示している。この第1の排気管31は、図6に示すように、水平方向となる左,右方向に延びた直線状の金属管として形成されている。第1の排気管31は、その入口側が過給機9の排気口9Aに接続され、出口側が後述するPM捕集装置32の給気口32Bに接続されている。また、第1の排気管31の途中部分は、蛇腹形状のベローズ管31Aとなっている。このベローズ管31Aは、過給機9とPM捕集装置32との間の相対的な変位(振動)を吸収することができる。
【0061】
32は第1の排気管31の出口側に設けられた第1の排気ガス後処理装置としてのPM捕集装置(粒子状物質除去装置)である。このPM捕集装置32は、油圧ポンプ11の上側に配置され、前,後方向に延びるようにエンジン8の右側部分に取付けられた取付台33上にU字状の固定具33Aを用いて、軸線O3−O3が水平方向となるように固定されている。
【0062】
PM捕集装置32は、円筒状容器として形成された筒状ケース32Aと、該筒状ケース32Aの上流側から径方向外向きに突出した筒状の給気口32Bと、筒状ケース32Aの下流側から軸方向外向きに突出した筒状の排気口32Cと、前記筒状ケース32A内に収容されたPM捕集フィルタ32Dとにより大略構成されている。
【0063】
ここで、PM捕集装置32の取付構造について述べる。まず、エンジン8の右側で油圧ポンプ11の上側には、水平方向に延びるスペースを確保することができる。そこで、PM捕集装置32は、この水平方向のスペースを利用して配置することができる。即ち、PM捕集装置32は、上流側の給気口32Bを第1の排気管31に向けて配置し、下流側の排気口16Cを後述の第2の排気管34に向けて配置すると共に、円筒状容器からなる筒状ケース32Aの軸線O3−O3が水平方向となるように、該筒状ケース32Aを取付台33に沿って配置し、固定具33Aを用いて固定している。
【0064】
そして、給気口32Bには、第1の排気管31の出口側が接続され、排気口32Cには、後述する第2の排気管34を構成する上流管部34Aの入口側が接続されている。
【0065】
34はPM捕集装置32の排気口32Cに接続された金属製の第2の排気管である。この第2の排気管34は、PM捕集装置32の下流側から後方に延びた上流管部34Aと、該上流管部34Aの下流側端部から屈曲して下側に延びた中間管部34Bと、該中間管部34Bの下端部から屈曲して右方に延びた下流管部34Cとから形成されている。そして、第2の排気管34は、上流管部34Aの上流側端部がPM捕集装置32の排気口32Cに接続され、下流管部34Cの下流側端部が後述するNOx浄化装置35の給気口35Bに接続されている。
【0066】
一方、鉛直方向に延びた中間管部34Bの途中部分は、蛇腹形状のベローズ管34Dとなっている。このベローズ管34Dは、PM捕集装置32とNOx浄化装置35との間の相対的な変位を吸収することができる。
【0067】
さらに、第2の排気管34は、後述するNOx浄化装置35の給気口35Bを、PM捕集装置32の排気口32Cと上,下方向の反対側に位置する下側位置に配置することにより、中間管部34Bの管路長を長尺に形成することができる。このように、中間管部34Bを長尺な直線状管体として形成することで、尿素水噴射ノズル37から第2の排気管34内に噴射される尿素水を該中間管部34B内で十分に拡散させることができる。
【0068】
35は第2の排気管34の出口側となる下流管部34Cに設けられた第2の排気ガス後処理装置としてのNOx浄化装置である。このNOx浄化装置35は、油圧ポンプ11の後側に位置して上,下方向に延びるように旋回フレーム5の右縦板5Cに取付けられた取付台33にU字状の固定具33Aを用いて、軸線O4−O4が鉛直方向となるように取付けられている。
【0069】
NOx浄化装置35は、円筒状容器として形成された筒状ケース35Aと、該筒状ケース35Aの上流側から径方向外向きに突出した筒状の給気口35Bと、筒状ケース35Aの下流側から軸方向外向きに突出した筒状の尾管35Cと、前記筒状ケース35A内に収容された浄化装置本体35Dとにより大略構成されている。
【0070】
ここで、NOx浄化装置35の取付構造について述べる。まず、PM捕集装置32の近傍でエンジン8の周囲、例えばエンジン8の右側で油圧ポンプ11の後側には、鉛直方向に延びるスペースを確保することができる。そこで、NOx浄化装置35は、この鉛直方向のスペースを利用して配置することができる。即ち、NOx浄化装置35は、上流側の給気口35Bを下側位置に横向きに配置し、下流側の尾管35Cを上側位置に上向きに配置すると共に、円筒状容器からなる筒状ケース35Aの軸線O4−O4が鉛直方向、即ち、上,下方向となるように、該筒状ケース35Aを取付台36に沿って配置し、固定具36Aを用いて固定している。そして、下側の給気口35Bには、第2の排気管34の下流管部34Cの出口側が接続されている。
【0071】
NOx浄化装置35は、その上流側の給気口35Bを、PM捕集装置32の排気口32Cと反対側となる下側位置に配置することにより、この給気口35BをPM捕集装置32の排気口32Cから離れた位置に配置することができる。これにより、第2の排気管34の管路長を長尺に形成することができる。
【0072】
37は第2の排気管34の上流側に設けられた尿素水噴射ノズルで、該尿素水噴射ノズル37は、前述した第1の実施の形態による尿素水噴射ノズル21とほぼ同様に構成されている。尿素水噴射ノズル37は、第2の排気管34のうち、長尺な直線状に形成された中間管部34Bの上流側位置、即ち、上流管部34Aと中間管部34Bとの角隅位置に設けられている。これにより、尿素水噴射ノズル37から噴射した尿素水は、長尺な直線状の中間管部34B内で十分に拡散させることができ、選択還元触媒による還元反応を効率よく行うことができる。
【0073】
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、水平方向のスペースには、PM捕集装置32を配置することができる。一方、PM捕集装置32の近傍となるエンジン8の右側で油圧ポンプ11の後側には、鉛直方向に延びる小さなスペースを確保することができる。そこで、この鉛直方向のスペースには、NOx浄化装置35を配置することができる。
【0074】
この結果、横置きのPM捕集装置32と縦置きのNOx浄化装置35は、周囲の構造物に特別な加工を施すことなく、取付ける向きをスペースに合わせて変えることで、効率よく配置することができる。
【0075】
なお、第1の実施の形態では、取付台17を介して旋回フレーム5側に取付けられたPM捕集装置16と、取付台20を介してエンジン8側に取付けられたNOx浄化装置19とは、振動系統が異なるから、このPM捕集装置16とNOx浄化装置19とを接続する第2の排気管18には、ベローズ管18Dを設けて相対的な変位を吸収する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例のように構成してもよい。
【0076】
この図7に示す変形例では、軸線O5−O5が鉛直方向となるように旋回フレーム5側に取付台17を介してPM捕集装置16を取付ける。この上で、例えば取付台17に取付台20′を固定し、この取付台20′に軸線O6−O6が水平方向となるようにNOx浄化装置19を取付ける構成としてもよい。この構成では、PM捕集装置16とNOx浄化装置19の両方が旋回フレーム5側に取付けられているから、PM捕集装置16とNOx浄化装置19との間は、ベローズ管が廃止された第2の排気管18′によって接続することができる。この構成は第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
【0077】
また、第1の実施の形態では、第1の排気ガス後処理装置としてPM捕集装置16を適用し、第2の排気ガス後処理装置としてNOx浄化装置19を適用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、第1、第2の排気ガス後処理装置として酸化触媒装置、消音装置等を適用する構成としてもよい。この構成は第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
【0078】
また、第1の実施の形態では、PM捕集装置16をU字状の固定具17Aを用いて取付台17に取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばPM捕集装置16の筒状ケース16Aに脚部を設け、この脚部をボルト等を用いて取付台に固定する構成としてもよい。この構成は、第1の実施の形態によるNOx浄化装置19の取付構造や第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
【0079】
さらに、各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、ホイールローダ、ダンプトラック、リフトトラック等の他の建設機械にも広く適用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム
8 エンジン
9 過給機
9A 排気口
15,31 第1の排気管
15A,18A,34A 上流管部
15B,18B,34B 中間管部
15C,18C,34C 下流管部
15D,18D,31A,34D ベローズ管
16,32 PM捕集装置(第1の排気ガス後処理装置)
16A,19A,32A,35A 筒状ケース
16B,19B,32B,35B 給気口
16C,32C 排気口
16D,32D PM捕集フィルタ
18,34,18′ 第2の排気管
19,35 NOx浄化装置(第2の排気ガス後処理装置)
19C,35C 尾管
19D,35D 浄化装置本体
21,37 尿素水噴射ノズル
O1−O1,O3−O3,O5−O5 PM捕集装置の軸線
O2−O2,O4−O4,O6−O6 NOx浄化装置の軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走可能な車体と、該車体に搭載され排気口を有するエンジンと、該エンジンの排気口に接続された第1の排気管と、該第1の排気管の出口側に設けられた第1の排気ガス後処理装置と、該第1の排気ガス後処理装置の排気口に接続された第2の排気管と、該第2の排気管の出口側に設けられた第2の排気ガス後処理装置とを備えてなる建設機械において、
前記第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置のうち一方の排気ガス後処理装置は、その軸線が鉛直方向に延びるように配置し、前記第1の排気ガス後処理装置と第2の排気ガス後処理装置のうち他方の排気ガス後処理装置は、その軸線が水平方向に延びるように配置する構成としたことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
前記第1の排気管と第2の排気管のうち少なくとも一方の排気管には、当該排気管の入口側と出口側との相対的な変位を吸収するためのベローズ管を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記第1の排気ガス後処理装置は前記排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するPM捕集装置であり、前記第2の排気ガス後処理装置は前記排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するNOx浄化装置であり、前記PM捕集装置と前記NOx浄化装置を接続する前記第2の排気管には、尿素水溶液を噴射する尿素水噴射ノズルを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−219624(P2012−219624A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82658(P2011−82658)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】