説明

微生物因子の増殖及び生存能力を低下させる方法

本発明は、抗微生物剤、脂質及び、任意に界面活性剤の製剤並びに、微生物因子の増殖及び生存能力を低下させるためのその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
真菌因子と有効量の抗真菌剤とを接触させることを含む真菌因子の増殖または生存能力を低下させる方法であって、前記抗真菌剤はリン脂質及び界面活性剤と共に配合され、前記抗真菌剤は表1に列記されたものから選択され、前記抗真菌剤は、真菌因子の菌糸のスピツェンコーパーまたはポラリソーム領域のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項2】
前記真菌因子が、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、及び有毛表皮糸状菌(Epidermophyton floccusum)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、皮膚糸状菌(Dermatophytes)、マラセジア・フルフル(Malassezia furfur)、イヌ小胞子菌(Microsporum canis)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、ミクロスポルム・オーズアーニー(Microsporum audouini)、ミクロスポルム・ギプセウム(Microsporum gypseum)、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、トリコフィトン・インターデジタルス(Trichophyton interdigitalis)、トリコフィトン・ベルコースム(Trichophyton verrucosum)、トリコフィトン・スルフレウム(Trichophyton sulphureum)、トリコフィトン・シェーンレイニ(Trichophyton schoenleini)、トリコフィトン・メグニニ(Trichophyton megnini)、トリコフィトン・ガリネ(Trichophyton gallinae)、トリコフィトン・クラテリフォルム(Trichophyton crateriform)、トリコモナス(Trichomonas)及びヘモフィルス・ワギナリス(Haemophilus vaginalis)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、黄色アスペルギルス(Aspergillus flavus)、及びアスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)、トリパノソーマ・ブルーセイ(Trypanosoma brucei)、及びトリパノソーマ・クルージ(Trypanosoma cruzi)からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗真菌剤が、代謝拮抗物質、マクロライド、エキノカジン、イミダゾール、トリアゾール、ベンジルアミン、エキノカジン、グルセオフルビン、アリルアミン、ポリエン、チオカルバメート及びハロゲン化フェノールエーテルからなる群から選択される抗真菌剤類から選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗真菌剤がテルビナフィンである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抗真菌剤がテルビナフィンではない、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記抗真菌剤がフルカナゾールである、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記抗真菌剤がボリコナゾールである、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記抗真菌剤をトランスフェルソーム(Transfersome)(商標)と共に配合する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
ヒトに感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤をヒトに投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
動物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を動物に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
植物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を植物に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記製剤が小胞性製剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記製剤はリン脂質を約1.0重量%から約30.0重量%含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記製剤は界面活性剤を約1.0重量%から約50.0重量%含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
抗微生物活性に関して化合物をスクリーニングする方法であって、
微生物因子と有効量の化合物とを接触させ、ここで、前記化合物は脂質及び界面活性剤と共に配合されており、そして
前記微生物因子の増殖または生存能力の低下を検出する、
の各工程を含み、前記化合物は、前記微生物因子の菌糸のスピツェンコーパーまたはポラリソーム領域のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項20】
前記微生物因子が、真菌、細菌、またはマイコプラズマである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物がテルビナフィンである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物がテルビナフィンではない、請求項19または20に記載の方法。
【請求項23】
前記製剤がフルカナゾールである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項24】
前記製剤がボリコナゾールである、請求項19または20に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物をTransfersome(商標)と共に配合する、請求項19または20に記載の方法。
【請求項26】
前記脂質がリン脂質である、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記製剤がリン脂質を約1.0から約30.0重量%含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記製剤が界面活性剤約1.0〜約50.0重量%を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項19に記載の方法。
【請求項32】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
細菌と有効量の抗菌薬とを接触させることを含む、細菌の増殖または生存能力を低下させる方法であって、前記抗菌薬はリン脂質及び界面活性剤と共に配合され、前記抗菌薬は前記細菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項34】
前記抗菌薬は、ベンジルアルコール、メチルパラベンエタノール、イソプロパノール、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、塩素化合物、ヨウ素化合物、過酸化水素、過酢酸、エチレンオキシド、トリクロカルバン、クロロヘキシジン、アレキシジン、トリクロサン、ヘキサクロロフェン、ポリマー性ビグアニド、ホルムアルデヒド、アミノグリコシド抗生物質、グリコペプチド、アンフェニコール抗生物質、アンサマイシン抗生物質、セファロスポリン、セファマイシンオキサゾリジノン、ペニシリン、キノロン、ストレプトガミン、テトラサイクリン、及びその類似体からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記抗菌薬が抗生物質である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記抗生物質が、アミノグリコシド抗生物質、グリコペプチド、アンフェニコール抗生物質、アサマイシン抗生物質、セファロスポリン、セファマイシンオキサゾリジノン、ペニシリン、キノロン、ストレプトガミン、テトラサイクリンからなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記細菌が、大腸菌(E.coli)、クレブシエラ菌(Klebsiella)、ブドウ球菌(Staphylococcus)、連鎖球菌(Streptococcus)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、シュードモナス菌(Pseudomonas)、クロストリジウム(Clostridium)、腸球菌(Enterococcus)、桿菌(Bacillus)、アシネトバクター・バウマニー(Acinetobacter baumannii)、ヒト型結核菌(M.tuberculosis)、クラミジア(Chlamydia)、淋菌(N.gonorrhea)、赤痢菌(Shigella)、サルモネラ(Salmonella)、プロテウス(Proteus)、ガルドネルラ(Gardnerella)、ノカルジア菌(Nocardia)、ノカルジア・アステロイデス(Nocardia asteroides)、プラノコッカス(Planococcus)、コリネバクテリア(Corynebacteria)、ロドコッカス(Rhodococcus)、ビブリオ(Vibrio)、コレラ(Cholera)、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidua)、シュードモナス菌(Pseudomonas)、百日咳菌(Bordetella pertussis)、ブルセラ菌(Brucella)、野兎病菌(Franciscella tulorensis)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、レプトスピラ・インタロガンス(Leptospria interrogaus)、レオジネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、エルシニア(Yersinia)、肺炎球菌(Pneumococcus)、髄膜球菌(Meningococcus)、インフルエンザ菌(Hemophilus influenza)、トキソプラズマ・コンヂ(原虫)(Toxoplasma gondic)、カンピロバクター症(Complylobacteriosis)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、ドノヴァン症(Donovanosis)、及び法線菌病(Actinomycosis)からなる群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記細菌がミコバクテリアである、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記ミコバクテリアがヒト型結核菌である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記抗菌薬が、イソニアジド、リファンピン、ピラジナミド、エタンブトール及びストレプトマイシンからなる群から選択される抗生物質である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記細菌がマイコプラズマである、請求項33に記載の方法。
【請求項42】
前記マイコプラズマが、マイコプラズマ・バッカル(M.buccale)、マイコプラズマ・ファウシウム(M.faucium)、マイコプラズマ・フェルメンタス(M.fermentans)、マイコプラズマ・ゲニタリウム(M.Genitalium)、マイコプラズマ・ホミニス(M.hominis)、マイコプラズマ・リポフィルム(M.lipophilum)、マイコプラズマ・オーラル(M.oral)、マイコプラズマ・ペネトランス(M.penetrans)、マイコプラズマ・ニューモニエ(M.pneumoniae)、マイコプラズマ・サリバリウム(M.salivarium)及びマイコプラズマ・スペルマトフィルム(M.spermatophilum)からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記抗菌薬が、エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、クリンダマイシン、オフロキサシン及びクロラムフェニコールからなる群から選択される抗生物質である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
ヒトに感染した細菌の増殖または生存能力を低下させるために前記抗菌薬をヒトに投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項45】
前記細菌はヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記細菌はマイコプラズマである、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
動物に感染した細菌の増殖または生存能力を低下させるために前記抗菌薬を動物に投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項48】
植物に感染した細菌の増殖または生存能力を低下させるために前記抗菌薬を植物に投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項49】
前記製剤が小胞性製剤である、請求項33に記載の方法。
【請求項50】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項33に記載の方法。
【請求項51】
前記製剤はリン脂質を約1.0重量%から約30.0重量%含む、請求項33に記載の方法。
【請求項52】
前記製剤は界面活性剤を約1.0重量%から約50.0重量%含む、請求項33に記載の方法。
【請求項53】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項33に記載の方法。
【請求項54】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項33に記載の方法。
【請求項55】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
真菌因子と有効量の抗真菌剤とを接触させることを含む真菌因子の増殖または生存能力を低下させる方法であって、前記抗真菌剤はリン脂質及び界面活性剤と共に配合され、前記抗真菌剤は表1に列記されたものから選択され、前記抗真菌剤は、真菌因子の菌糸のスピツェンコーパーまたはポラリソーム領域のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項57】
前記真菌因子が、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、及び有毛表皮糸状菌(Epidermophyton floccusum)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、皮膚糸状菌(Dermatophytes)、マラセジア・フルフル(Malassezia furfur)、イヌ小胞子菌(Microsporum canis)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、ミクロスポルム・オーズアーニー(Microsporum audouini)、ミクロスポルム・ギプセウム(Microsporum gypseum)、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、トリコフィトン・インターデジタルス(Trichophyton interdigitalis)、トリコフィトン・ベルコースム(Trichophyton verrucosum)、トリコフィトン・スルフレウム(Trichophyton sulphureum)、トリコフィトン・シェーンレイニ(Trichophyton schoenleini)、トリコフィトン・メグニニ(Trichophyton megnini)、トリコフィトン・ガリネ(Trichophyton gallinae)、トリコフィトン・クラテリフォルム(Trichophyton crateriform)、トリコモナス(Trichomonas)及びヘモフィルス・ワギナリス(Haemophilus vaginalis)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、黄色アスペルギルス(Aspergillus flavus)、及びアスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記抗真菌剤が、代謝拮抗物質、マクロライド、エキノカジン、イミダゾール、トリアゾール、ベンジルアミン、エキノカジン、グルセオフルビン、アリルアミン、ポリエン、チオカルバメート及びハロゲン化フェノールエーテルからなる群から選択される抗真菌剤類から選択される、請求項56または57に記載の方法。
【請求項59】
前記抗真菌剤がテルビナフィンである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗真菌剤がテルビナフィンではない、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記抗真菌剤がフルカナゾールである、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
前記抗真菌剤がボリコナゾールである、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
前記抗真菌剤はTransfersome(商標)と共に配合される、請求項56または57に記載の方法。
【請求項64】
ヒトに感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤をヒトに投与する、請求項56に記載の方法。
【請求項65】
動物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を動物に投与する、請求項56に記載の方法。
【請求項66】
植物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を植物に投与する、請求項56に記載の方法。
【請求項67】
前記製剤が小胞性製剤である、請求項56に記載の方法。
【請求項68】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項56に記載の方法。
【請求項69】
前記製剤はリン脂質を約1.0重量%から約30.0重量%含む、請求項56に記載の方法。
【請求項70】
前記製剤は界面活性剤を約1.0重量%から約50.0重量%含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項56に記載の方法。
【請求項72】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項56に記載の方法。
【請求項73】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
細菌と有効量の抗菌薬とを接触させることを含む、細菌の胞子形成を阻害する方法であって、前記抗菌薬はリン脂質及び界面活性剤と共に配合され、前記抗菌薬は前記細菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項75】
前記抗菌薬は、ベンジルアルコール、メチルパラベンエタノール、イソプロパノール、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、塩素化合物、ヨウ素化合物、過酸化水素、過酢酸、エチレンオキシド、トリクロカルバン、クロロヘキシジン、アレキシジン、トリクロサン、ヘキサクロロフェン、ポリマー性ビグアニド、ホルムアルデヒド、アミノグリコシド抗生物質、グリコペプチド、アンフェニコール抗生物質、アンサマイシン抗生物質、セファロスポリン、セファマイシンオキサゾリジノン、ペニシリン、キノロン、ストレプトガミン、テトラサイクリン、及びその類似体からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記抗菌薬が抗生物質である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記抗生物質が、アミノグリコシド抗生物質、グリコペプチド、アンフェニコール抗生物質、アサマイシン抗生物質、セファロスポリン、セファマイシンオキサゾリジノン、ペニシリン、キノロン、ストレプトガミン、テトラサイクリン及びその類似体からなる群から選択される、請求項76に記載の方法。前記抗菌薬が抗生物質である、請求項58に記載の方法。
【請求項78】
前記細菌が、大腸菌(E.coli)、クレブシエラ菌(Klebsiella)、ブドウ球菌(Staphylococcus)、連鎖球菌(Streptococcus)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、シュードモナス菌(Pseudomonas)、クロストリジウム(Clostridium)、腸球菌(Enterococcus)、桿菌(Bacillus)、アシネトバクター・バウマニー(Acinetobacter baumannii)、ヒト型結核菌(M.tuberculosis)、クラミジア(Chlamydia)、淋菌(N.gonorrhea)、赤痢菌(Shigella)、サルモネラ(Salmonella)、プロテウス(Proteus)、ガルドネルラ(Gardnerella)、ノカルジア菌(Nocardia)、ノカルジア・アステロイデス(Nocardia asteroides)、プラノコッカス(Planococcus)、コリネバクテリア(Corynebacteria)、ロドコッカス(Rhodococcus)、ビブリオ(Vibrio)、コレラ(Cholera)、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidua)、シュードモナス菌(Pseudomonas)、百日咳菌(Bordetella pertussis)、ブルセラ菌(Brucella)、野兎病菌(Franciscella tulorensis)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、レプトスピラ・インタロガンス(Leptospria interrogaus)、レオジネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、エルシニア(Yersinia)、肺炎球菌(Pneumococcus)、髄膜球菌(Meningococcus)、インフルエンザ菌(Hemophilus influenza)、トキソプラズマ・コンヂ(原虫)(Toxoplasma gondic)、カンピロバクター症(Complylobacteriosis)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、ドノヴァン症(Donovanosis)、及び法線菌病(Actinomycosis)からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
ヒトに感染した細菌の胞子形成を低下させるために前記抗菌薬をヒトに投与することを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
前記細菌が炭疽菌である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記細菌がマイコプラズマである、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記マイコプラズマが、マイコプラズマ・バッカル(M.buccale)、マイコプラズマ・ファウシウム(M.faucium)、マイコプラズマ・フェルメンタス(M.fermentans)、マイコプラズマ・ゲニタリウム(M.Genitalium)、マイコプラズマ・ホミニス(M.hominis)、マイコプラズマ・リポフィルム(M.lipophilum)、マイコプラズマ・オーラル(M.oral)、マイコプラズマ・ペネトランス(M.penetrans)、マイコプラズマ・ニューモニエ(M.pneumoniae)、マイコプラズマ・サリバリウム(M.salivarium)及びマイコプラズマ・スペルマトフィルム(M.spermatophilum)からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記抗菌薬が、エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、クリンダマイシン、オフロキサシン及びクロラムフェニコールからなる群から選択される抗生物質である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
動物に感染した細菌の胞子形成を低下させるために前記抗菌薬を動物に投与する、請求項74に記載の方法。
【請求項85】
植物に感染した細菌の胞子形成を低下させるために前記抗菌薬を植物に投与する、請求項74に記載の方法。
【請求項86】
前記製剤が小胞性製剤である、請求項74に記載の方法。
【請求項87】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項74に記載の方法。
【請求項88】
前記製剤はリン脂質を約1.0重量%から約30.0重量%含む、請求項74に記載の方法。
【請求項89】
前記製剤は界面活性剤を約1.0重量%から約50.0重量%含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項74に記載の方法。
【請求項91】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項74に記載の方法。
【請求項92】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
炭疽菌胞子に暴露されたヒト被験者において炭疽菌吸入を処置する方法であって、前記方法はリン脂質及び界面活性剤と共に配合された抗菌薬を含む組成物を前記ヒト被験者に投与することを含み、前記抗菌薬は炭疽菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項94】
真菌因子を有効量の抗真菌剤の組み合わせと接触させることを含む、真菌因子の増殖または生存能力を低下させる方法であって、前記抗真菌剤の一種以上はリン脂質及び界面活性剤と共に配合され、前記抗真菌剤の一種以上は表1に列記されたものから選択され、前記抗真菌剤は、真菌因子の菌糸のスピツェンコーパーまたはポラリソーム領域のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項95】
前記真菌因子が、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、及び有毛表皮糸状菌(Epidermophyton floccusum)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、皮膚糸状菌(Dermatophytes)、マラセジア・フルフル(Malassezia furfur)、イヌ小胞子菌(Microsporum canis)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、ミクロスポルム・オーズアーニー(Microsporum audouini)、ミクロスポルム・ギプセウム(Microsporum gypseum)、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、トリコフィトン・インターデジタルス(Trichophyton interdigitalis)、トリコフィトン・ベルコースム(Trichophyton verrucosum)、トリコフィトン・スルフレウム(Trichophyton sulphureum)、トリコフィトン・シェーンレイニ(Trichophyton schoenleini)、トリコフィトン・メグニニ(Trichophyton megnini)、トリコフィトン・ガリネ(Trichophyton gallinae)、トリコフィトン・クラテリフォルム(Trichophyton crateriform)、トリコモナス(Trichomonas)及びヘモフィルス・ワギナリス(Haemophilus vaginalis)、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、黄色アスペルギルス(Aspergillus flavus)、及びアスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)、トリパノソーマ・ブルーセイ(Trypanosoma brucei)、及びトリパノソーマ・クルージ(Trypanosoma cruzi)からなる群から選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記抗真菌剤が、代謝拮抗物質、マクロライド、エキノカジン、イミダゾール、トリアゾール、ベンジルアミン、エキノカジン、グルセオフルビン、アリルアミン、ポリエン、チオカルバメート及びハロゲン化フェノールエーテルからなる群から選択される抗真菌剤類から選択される、請求項94または95に記載の方法。
【請求項97】
前記抗真菌剤がテルビナフィンである、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記抗真菌剤がテルビナフィンではない、請求項96に記載の方法。
【請求項99】
前記抗真菌剤がフルカナゾールである、請求項96に記載の方法。
【請求項100】
前記抗真菌剤がボリコナゾールである、請求項96に記載の方法。
【請求項101】
前記抗真菌剤がTransfersome(商標)と共に配合される、請求項94または95に記載の方法。
【請求項102】
前記一種以上の抗真菌剤が真菌因子の増殖または生存能力を低下させる際に相乗効果を示す、請求項94または95に記載の方法。
【請求項103】
ヒトに感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤をヒトに投与する、請求項94に記載の方法。
【請求項104】
動物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を動物に投与する、請求項94に記載の方法。
【請求項105】
植物に感染した真菌因子の増殖または生存能力を低下させるために、前記抗真菌剤を植物に投与する、請求項94に記載の方法。
【請求項106】
前記製剤が小胞性製剤である、請求項94に記載の方法。
【請求項107】
リン脂質対界面活性剤のモル比(モル脂質/モル界面活性剤)は約1:2から約10:1である、請求項94に記載の方法。
【請求項108】
前記製剤はリン脂質を約1.0重量%から約30.0重量%含む、請求項94に記載の方法。
【請求項109】
前記製剤は界面活性剤を約1.0重量%から約50.0重量%含む、請求項94に記載の方法。
【請求項110】
前記リン脂質がホスファチジルコリンである、請求項94に記載の方法。
【請求項111】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪アシルエステル、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪エステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪モノアシルエステル、ポリヒドロキシエチレン−脂肪ジアシルエステル及びポリヒドロキシエチレン−脂肪エーテルからなる群から選択される非イオン界面活性剤である、請求項94に記載の方法。
【請求項112】
前記界面活性剤がポリソルベート80(Tween 80)、ポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート40(Tween 40)、ポリソルベート20(Tween 20)、Brij 98、Brij 35、Simulsol-2599、Myrj-52、TritonX100、またはCemophorである、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
炭疽菌胞子に暴露されたヒト被験者において炭疽菌吸入の発症を防ぐ方法であって、前記方法はリン脂質及び界面活性剤と共に配合された抗菌薬を含む組成物を前記ヒト被験者に投与することを含み、前記抗菌薬は炭疽菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項114】
ヒト型結核菌に感染したヒト被験者において結核を処置する方法であって、前記方法はリン脂質及び界面活性剤と共に配合された抗菌薬を含む組成物を前記ヒト被験者に投与することを含み、前記抗菌薬はヒト型結核菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。
【請求項115】
マイコプラズマ肺炎に感染したヒト被験者において肺炎を処置する方法であって、前記方法はリン脂質及び界面活性剤と共に配合された抗菌薬を含む組成物を前記ヒト被験者に投与することを含み、前記抗菌薬はマイコプラズマ肺炎菌のリン脂質膜により吸着される、前記方法。




【公表番号】特表2012−516889(P2012−516889A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549138(P2011−549138)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/051593
【国際公開番号】WO2010/090654
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511019502)ターゲッティド デリバリー テクノロジーズ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】