情報入出力装置及び情報入出力方法
【課題】 例えばユーザ個人用の記録領域に対して容易にアクセス可能とするとともに、情報の漏洩を防止する。
【解決手段】 MFP1(4010)は、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な情報の記録領域情報を記録したストレージデバイス(4100)から、前記認証情報を読み取り、前記認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行い、認証が得られた場合、前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する。
【解決手段】 MFP1(4010)は、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な情報の記録領域情報を記録したストレージデバイス(4100)から、前記認証情報を読み取り、前記認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行い、認証が得られた場合、前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の入出力制御を行う例えばマルチファンクションプリンタ等に適用可能な情報入出力装置及び情報入出力方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、マルチファンクションプリンタ(MFP)において、データをハードディスク装置などの装置に記憶し、原稿から読み取った画像データを電子化して、ネットワーク上に接続された機器間でデータを送受信できる。
【0003】
一方、大容量のデータを手軽に持ち運べるメモリデバイスが増えていて、メモリデバイスをマルチファンクションプリンタと接続して、デバイス内に保存している画像を印字することも可能になっている。
【0004】
しかしながら、マルチファンクションプリンタ内のデータがネットワーク上に公開されているのが現状であり、この現状に対処すべくデータの漏洩を防止する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−139163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようにデータの漏洩を防止しつつ、さらに、ネットワーク上に保持されている複数の記録領域のそれぞれに置かれている自らのデータに対し容易にアクセスできるような仕組みが望まれている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、例えばネットワーク上に用意されているユーザ個人用の複数の記録領域に対して容易にアクセス可能とするとともに、情報の漏洩を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報入出力装置は、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証手段と、第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行なわせる第2の認証手段と、前記第1及び第2の認証手段により認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報入出力方法は、情報入出力装置による情報入出力方法であって、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取ステップと、第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証ステップと、第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行わせる第2の認証ステップと、前記第1及び第2の認証ステップにより認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前期記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記情報入出力方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録媒体を使用してユーザの認証が得られた場合、のユーザが参照可能な複数の記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可するように構成したので、ユーザは上記記録媒体を使用することによって、例えばネットワーク上に用意されている当該ユーザ個人用の複数の記録領域に対して容易にアクセスすることができるとともに、認証処理によって情報の漏洩を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
<画像入出力システムの全体構成>
本発明の実施形態に係る画像入出力システムの全体構成を、図1を参照しながら説明する。リーダ装置(リーダ部)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダ部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0012】
プリンタ装置(プリンタ部)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
【0013】
制御装置(コントローラ部)110は、リーダ部200、プリンタ装置(プリンタ部)300と電気的に接続され、さらにネットワーク(LAN)400を介して、ホストコンピュータ401、402と接続されている。
【0014】
制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダ部200から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0015】
操作部180は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0016】
図2は、リーダ部200及びプリンタ部300の概観図である。リーダ部200の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下、CCDと称す)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0017】
222はリーダ画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F140を介して制御装置110へと出力するところである。
【0018】
352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。
【0019】
プリンタ部300のレーザドライバ317はレーザ発光部313、314、315、316を駆動するものであり、プリンタ画像処理回路部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313、314、315、316を発光させる。このレーザ光はミラー340、341、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351によって感光ドラム325、326、327、328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0020】
321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0021】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0022】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0023】
<制御装置の説明>
次に、制御装置110の機能を図3に示すブロック図に基づいて説明する。メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0024】
CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0025】
DRAM122はDRAM I/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0026】
調歩同期シリアル通信コントローラ114はリーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172、173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0027】
ネットワークコントローラ(Network Controller)125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0028】
シリアルコネクタ124はメインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられる。
【0029】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142はシリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。
【0030】
汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部126、HDコントローラ131、コーディック(Codec)133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが挙げられる。
【0031】
コーディック133は、DRAM122に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する。SRAM134はコーディック133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0032】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスク132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0033】
I/O制御部126は、データバス144の制御を行い、ポート145や割り込み146の制御を行う。
【0034】
パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0035】
操作部180は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0036】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。
【0037】
SRAM139はバックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。
【0038】
グラフィックプロセッサ(Graphic Processor)151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はグラフィックプロセッサ151の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0039】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173、172)とビデオI/F(163、162)とから構成される。
【0040】
スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってグラフィックプロセッサ151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。
【0041】
FIFO158はスキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。
【0042】
プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってグラフィックプロセッサ151と接続されており、グラフィックプロセッサ151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。
【0043】
DRAM154はプリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。
【0044】
DRAM122上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、グラフィックプロセッサ151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDRAM転送される。
【0045】
<リーダ画像処理部222の説明>
図4はリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。このリーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0046】
<ACSカウント部の説明>
ACS(オートカラーセレクト)カウント部の説明を図5を用いて行う。オートカラーセレクト(以下、ACSと称す)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態では、ACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0047】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。501はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。502はメインコントローラ111からセットされた507〜510のレジスタに設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を基に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。503の色判定部は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対して501のフィルタ内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。504は503の色判定部が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、507〜510のレジスタに設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0048】
507〜510のレジスタには、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施例では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0049】
<スキャナ画像処理部157の説明>
スキャナ画像処理部157の詳細な説明を行う。図6はスキャナ画像処理部157を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読み取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読み取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読み取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。FIFO158はライン遅延のバッファとして用いる。読み取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214、215、216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部405及びグラフィックプロセッサ151へと送られる。
【0050】
<プリンタ画像処理部153の説明>
プリンタ画像処理部153を担う部分についての詳細な説明を行う。図7はプリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。グラフィックプロセッサ151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号はγ補正部704で濃度調整された後フィルタ部705でスムージング又はエッジ処理される。出力切り替え部706で、感光ドラム321〜324のドラム間の距離を補正する為にDRAM154にCMYK画像毎に一旦画像を蓄積し、ドラム間の距離を補正した画像をコネクタ155を介してプリンタ部300へ送る。
【0051】
<グラフィックプロセッサ151の説明>
グラフィックプロセッサ151についての詳細な説明を行う。図8はグラフィックプロセッサ151の詳細な構成を示すブロック図である。グラフィックプロセッサ151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。DRAM152はDRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、予め各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てを行う。グラフィックプロセッサ151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0052】
バスコントローラ113は、グラフィックプロセッサ151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0053】
入力インタフェース810はI/F150から入力された画像データをCrossBerSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスタイメージデータ、多値ラスタイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インタフェース810にてラスタイメージデータに変換してCrossBerSwitch809にデータ出力する。
【0054】
出力インタフェース811はCrossBerSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBerSwitch809から入力される画像データ形式はラスタイメージデータであるが、出力インタフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0055】
<スキャナ入力部806の説明>
以下にスキャナ入力部806における処理手順を示す。I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0056】
<プリンタ出力部807の説明>
以下にプリンタ出力部807における処理手順を示す。I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0057】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0058】
<システム全体>
本実施形態のネットワークシステム全体の構成を図9に示す。1001はMFPで、後述するスキャナとプリンタから構成され、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク1010(以下、LANと称す)に流したり、LANから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。また、スキャナから読んだ画像を図示しないFAX送信手段により、PSTNまたはISDN1030に送信したり、PSTNまたはISDNから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。1002は、データベースサーバで、MFP1001により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントで、データベース1002に保存されている画像データを閲覧/検索等できる。1004は、電子メールサーバで、MFP1001により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。1005は、電子メールのクライアントで、電子メールサーバ1004の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メールを送信したり、可能である。1006がHTML文書をLANに提供するWWWサーバで、MFP1001によりWWWサーバで提供されるHTML文書をプリントアウトできる。1007は、ルータでLAN1010をインターネット/イントラネット1012と連結する。インターネット/イントラネットに、前述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、MFP1001と同様の装置が、それぞれ1020、1021、1022、1023として連結している。一方、MFP1001は、PSTNまたはISDN1030を介して、FAX装置1031と送受信可能になっている。また、LAN上にプリンタ1040も連結されており、MFP1001により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
【0059】
<操作部概要>
操作部180の構成を図10に示す。LCD表示部3001は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPUに伝える。スタートキー3002は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー3003は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー3004は使用者のユーザIDを入力するときに用いる。リセットキー3005は操作部からの設定を初期化するときに用いる。以下で操作部の各画面について詳細に説明する。
【0060】
<操作画面>
MFPが提供する機能は、Copy/ Send/ Retrieve/ Tasks/ Management/ Configurationの6つの大きなカテゴリーに分かれており、これらは操作画面(図11)上の上部に表示される6つのメインタブ(COPY/SEND/RETREIVE/TASKS/MGMT/CONFIG)3011〜3016に対応している。これらのメインタブを押すことにより、各カテゴリーの画面への切り替えが行われる。他カテゴリーへの切り換えが許可されない場合は、メインタブの表示色が変わり、メインタブを押しても反応しない。
【0061】
Copyは自機が有するスキャナとプリンタを使用して通常のドキュメント複写を行う機能と、自機が有するスキャナとネットワークで接続されたプリンタを使用してドキュメントの複写を行う機能(リモートコピー)を含む。Sendは自機が有するスキャナに置かれたドキュメントを、電子メール、リモートプリンタ、ファックス、ファイル転送(FTP)およびデータベースに転送する機能であり、宛先を複数指定することが可能である。Retrieveは外部にあるドキュメントを取得し、自機が有するプリンタで印刷する機能である。ドキュメントの取得手段としてWWW、電子メール、ファイル転送およびファックスの使用が可能である。Tasksはファックスやインターネットプリントなどの外部から送られるドキュメントを自動処理し、定期的にRetrieveを行うためのタスクの生成、管理を行う。Managementはジョブ・アドレス帳・ブックマーク・ドキュメント・アカウント情報などの管理を行う。Configurationでは自機に関しての設定(ネットワーク、時計など)を行う。
【0062】
図13、図14を用いて、本実施形態におけるMFPの動作について説明する。本実施形態のネットワーク上には、MFP1(4010)、MFP2(4020)、データベースサーバDB1(4030)、DB2(4040)、クライアントCPC1(4050)、CPC2(4060)、プリンタSFP1(4070)が接続されている。これはローカルエリアネットワークを想定しているが、セキュリティの方法によっては、外部ネットワークを含んでも良い。
【0063】
まず、個人で所有するストレージデバイス(4100)の初期設定を行う。これは、専用ソフトウェアをPCにインストールしてPC上で行うか、MFP1、2(4010、4020)のいずれかで行う。はじめに、個人用パスワード(4110)を設定し、ストレージデバイス(4100)上にマルチファンクションプリンタ用のファイル領域を作成する。すると、ストレージデバイス(4100)上に機器管理用テーブル(4120)が作成され、残りの領域にファイルなどを保存できる。もちろん、管理テーブルのみを作成することも可能である。機器管理テーブルは、機器名・(機器特有の)パスワード・前回のパスワード・前回のアクセス日時・参照可能領域などの項目から成る。初期状態で作成したものは、機器管理テーブルの4行目のように、前回パスワードと前回アクセス日時が初期設定状態のものとなる。参照可能領域は、各機器内の記憶装置情報(4140)のように、個人用として設定される。
【0064】
この設定作業を繰り返していくと、最終的に機器管理テーブル4120のように記載された形式となる一方、各機器内にも、ユーザ管理テーブル(4130)が作成される。項目は、ユーザ名(U)、個人用パスワード(PeP)・現在の(機器用)パスワード(PrP)・前回の(機器用)パスワード(BP)からなり、個人用パスワード(PeP)はユーザ管理テーブル上では、通常空白状態になっている。さらに、クライアントCPC1、2のように、個人専用の機器にはユーザ管理テーブルの作成制限をかけることも可能である。また、SFP1(4070)のように、ストレージデバイス入出力装置(4080)を持つが、ハードディスク装置などを内蔵しないタイプの装置では仮想的に領域を作り、管理テーブルのみに情報を付加することが可能である。また、データベースサーバDB1などのように個人領域の一部をマルチファンクションプリンタ用の領域として設定することも可能である。
【0065】
一方、ネットワーク上に存在するPCのローカルハードディスクにも一部の領域をマルチファンクション専用の領域として設定しておくことで、MFPから他のMFPだけでなく、PCやデータサーバに対してもアクセスを行うことが可能になる。
【0066】
次に実際のユーザ認証と認証完了後の閲覧可能なファイル表示についての方法を説明する。先ず、MFP1(4010)にストレージデバイス(4100)を挿入する場合について説明する。
【0067】
まず、MFP1(4010)にストレージデバイスを挿入すると、MFP1(4010)はストレージデバイス内の機器管理テーブルを確認して、機器管理テーブルの機器名の欄にMFP1(4010)が存在するかどうかを判断する(ステップS4510)。機器管理テーブルの機器名の欄にMFP1(4010)が存在する場合には、MFP1(4010)は今回と前回の(機器特有の)パスワードをそれぞれ確認する(ステップS4520)。即ち、機器管理テーブル内の今回と前回のパスワードを取得し、ユーザ管理テーブル内のPrP欄、BP欄夫々にそれらと同一のパスワードが記録されているかを確認する。次に、MFP1(4010)は個人パスワードの入力を求め、その個人パスワードが正しいものであるかを判断する(ステップS4530)。ここで、個人パスワードが正しくない場合には、ユーザが個人用パスワードを複数回間違えて入力したり、機器用パスワードの相違があったりするなど、不正なアクセスを故意にしていると思われるような所定の条件を満たしているかを判断する(ステップS4540)。所定の条件が満たされている場合には、機器管理テーブル内から該当する機器のレコードを削除する(ステップS4550)。
【0068】
次に、認証が完了すると、MFP1(4010)はMFP1(4010)内のユーザ管理テーブルおよび機器管理テーブルの書き換えを行う(ステップS4560)。ユーザ管理テーブルおよび機器管理テーブルのそれぞれにおいて、現在のパスワードを前回のパスワードへ移し、乱数を発生させてそれを現在のパスワードとする。また、アクセス日時も同様に書き換えを行う。さらに、MFP1(4010)は、個人用パスワードをストレージデバイスから取得し、ユーザ管理テーブルのPeP欄に書き込み、機器管理テーブル内で管理される参照可能領域内でのマスター機器となる。マスター機器は、他のアクセス可能なスレーブ機器に対して、データを読み書きできるが、スレーブ機器からマスター機器(MFP1(4010))へのアクセスはできないようになっている。一方、ストレージデバイスを外した時は、PePは削除され、次回のアクセス時までは空白のままである。
【0069】
これらの認証およびテーブル書き換え作業が終了すると、図12のように、操作パネル上部にメニュー画面が出て、下部のファイル一覧の欄12001にはアクセス可能な領域を表示しておく。認証が完了しているので、機器管理テーブルとユーザ管理テーブルの矛盾のないネットワーク上の機器のファイルにアクセスできる。例えば、MFP1は機器管理テーブル4120においてMFP1に対応している参照可能領域"\\CPC1\Ar-b"をアクセス可能領域として表示するだけでなく、機器管理テーブル4120においてSFP1に対応している参照可能領域"\\SFP1\Ar-a"をもアクセス可能領域として表示することもできる。この場合、MFP1は個人設定用パスワード4110と、機器管理テーブル4120においてSFP1に対応している前回パスワード及びパスワードとをSFP1に送信し、SFP1はそれらのパスワードに基づいて認証処理を行い、認証が成功すればアクセス可能である旨をMFP1に通知する。すると、MFP1は参照可能領域"\\SFP1\Ar-a"をアクセス可能領域として表示する。続いて、ユーザによるメニューの選択を受け付け(ステップS4570)、選択されたメニューの内容に従ってファイルへのアクセス方法を判断する(ステップS4580)。ファイルに対して読み出しアクセスのメニューが選択されていれば、該当ファイルのみを図12の対象ファイル選択欄12002に表示する(ステップS4590)。一方、書き込みが対象になるような場合は、全てのファイルを表示する(ステップS4600)。これは、例えば、領域内のプリント可能なデータのみを表示することができ、プリントができないデータは表示しないことも設定可能である。
【0070】
次に、MFP2(4020)にストレージデバイスを挿入し、ストレージデバイスの機器管理テーブル上に未登録のMFP2(4020)を登録するケースを説明する。始めに、ストレージデバイスをMFP2(4020)に挿入すると、機器データが存在しないため(ステップS4510)、機器設定メニュー(ステップS4610)が表示される。続いて、ストレージデバイス内の個人パスワード認証を行う(ステップS4530)。この認証が得られない場合は、ケース1と同様の動作を行う(S4550)。続いて、MFP2(4020)は初めての登録であるため、乱数パスワードを発生させ(ステップS4620)、機器管理テーブル(4120)のパスワード欄と参照領域欄を登録する。一方で、MFP2(4020)のユーザ管理テーブル(4130)において、新規ユーザの登録を行う。
【0071】
機器管理テーブルの作成のみで終了することも可能であるが、もし、MFP2(4020)を動作させようとして、メニューの選択を行うと(ステップS4570)、ケース1と同様、該当する動作に合わせて、ユーザのアクセス領域内の該当するファイルが表示される。
【0072】
上記実施形態によれば、選択した動作メニューに合わせて、動作可能なファイルのみを表示することが可能になる上、データを保護しながらネットワーク上にある個人のファイルに簡単にアクセスすることが可能になり、複合機の利便性が向上する。
【0073】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0074】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0075】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0076】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0077】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施形態に係る画像入出力システムの全体構成を示す図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の概観図である。
【図3】制御装置の機能構成を示す図である。
【図4】リーダ画像処理部の詳細に構成を示すブロック図である。
【図5】ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示す図である。
【図6】スキャナ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】グラフィックプロセッサの詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に係るネットワークシステム全体の構成を示す図である。
【図10】操作部の構成を示す図である。
【図11】操作部のメイン画面の構成例を示す図である。
【図12】ユーザ認証後のファイル表示画面の構成例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるMFPの動作を説明するための図である。
【図14】本発明の実施形態におけるMFPの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0079】
4010、4020 MFP
4030、4040 データベースサーバ
4050、4060 クライアント
4070 プリンタ
4080 ストレージデバイス入出力装置
4100 ストレージデバイス
4110 個人設定用パスワード
4120 機器管理テーブル
4140 各機器内の記憶装置情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の入出力制御を行う例えばマルチファンクションプリンタ等に適用可能な情報入出力装置及び情報入出力方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、マルチファンクションプリンタ(MFP)において、データをハードディスク装置などの装置に記憶し、原稿から読み取った画像データを電子化して、ネットワーク上に接続された機器間でデータを送受信できる。
【0003】
一方、大容量のデータを手軽に持ち運べるメモリデバイスが増えていて、メモリデバイスをマルチファンクションプリンタと接続して、デバイス内に保存している画像を印字することも可能になっている。
【0004】
しかしながら、マルチファンクションプリンタ内のデータがネットワーク上に公開されているのが現状であり、この現状に対処すべくデータの漏洩を防止する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−139163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようにデータの漏洩を防止しつつ、さらに、ネットワーク上に保持されている複数の記録領域のそれぞれに置かれている自らのデータに対し容易にアクセスできるような仕組みが望まれている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、例えばネットワーク上に用意されているユーザ個人用の複数の記録領域に対して容易にアクセス可能とするとともに、情報の漏洩を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報入出力装置は、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証手段と、第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行なわせる第2の認証手段と、前記第1及び第2の認証手段により認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報入出力方法は、情報入出力装置による情報入出力方法であって、ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取ステップと、第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証ステップと、第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行わせる第2の認証ステップと、前記第1及び第2の認証ステップにより認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前期記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記情報入出力方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録媒体を使用してユーザの認証が得られた場合、のユーザが参照可能な複数の記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可するように構成したので、ユーザは上記記録媒体を使用することによって、例えばネットワーク上に用意されている当該ユーザ個人用の複数の記録領域に対して容易にアクセスすることができるとともに、認証処理によって情報の漏洩を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
<画像入出力システムの全体構成>
本発明の実施形態に係る画像入出力システムの全体構成を、図1を参照しながら説明する。リーダ装置(リーダ部)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダ部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0012】
プリンタ装置(プリンタ部)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
【0013】
制御装置(コントローラ部)110は、リーダ部200、プリンタ装置(プリンタ部)300と電気的に接続され、さらにネットワーク(LAN)400を介して、ホストコンピュータ401、402と接続されている。
【0014】
制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダ部200から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0015】
操作部180は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0016】
図2は、リーダ部200及びプリンタ部300の概観図である。リーダ部200の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下、CCDと称す)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0017】
222はリーダ画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F140を介して制御装置110へと出力するところである。
【0018】
352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。
【0019】
プリンタ部300のレーザドライバ317はレーザ発光部313、314、315、316を駆動するものであり、プリンタ画像処理回路部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313、314、315、316を発光させる。このレーザ光はミラー340、341、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351によって感光ドラム325、326、327、328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0020】
321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0021】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0022】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0023】
<制御装置の説明>
次に、制御装置110の機能を図3に示すブロック図に基づいて説明する。メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0024】
CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM120からROM I/F121を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0025】
DRAM122はDRAM I/F123によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0026】
調歩同期シリアル通信コントローラ114はリーダ部200、プリンタ部300の各CPUとシリアルバス172、173を介して制御コマンドを送受信し、操作部180のタッチパネルやキー入力の通信を行う。
【0027】
ネットワークコントローラ(Network Controller)125はI/F127によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ126によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0028】
シリアルコネクタ124はメインコントローラ111と接続されて、外部機器との通信を行う。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられる。
【0029】
FAN128はメインコントローラ111に接続され、コントローラ部110を冷却するのに用いる。温度監視IC142はシリアルバス143によってメインコントローラ111に接続されている。温度監視IC142はFAN128の制御や、リアルタイムクロックモジュール137の温度補正等に用いられる。
【0030】
汎用高速バス130には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ135とI/O制御部126、HDコントローラ131、コーディック(Codec)133とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが挙げられる。
【0031】
コーディック133は、DRAM122に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する。SRAM134はコーディック133の一時的なワーク領域として使用される。DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0032】
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ132を接続している。ハードディスク132はプログラムを格納したり、画像データを記憶するのに用いている。
【0033】
I/O制御部126は、データバス144の制御を行い、ポート145や割り込み146の制御を行う。
【0034】
パネルI/F141は、LCDコントローラ140に接続され、操作部180上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F171とから構成される。
【0035】
操作部180は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F171を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F141から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0036】
リアルタイムクロックモジュール137は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池138によってバックアップされている。
【0037】
SRAM139はバックアップ電池138でバックアップされ、ユーザモードや各種設定情報や、ハードディスクドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。
【0038】
グラフィックプロセッサ(Graphic Processor)151は、DRAM122に蓄積された画像データに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理を行う。DRAM152はグラフィックプロセッサ151の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0039】
コネクタ160と155は、それぞれリーダ部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(173、172)とビデオI/F(163、162)とから構成される。
【0040】
スキャナ画像処理部157は、コネクタ160を介してリーダ部200と接続され、また、スキャナバス161によってグラフィックプロセッサ151と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス161に出力する機能も有する。
【0041】
FIFO158はスキャナ画像処理部157と接続され、リーダ部200から送られてくるビデオ信号のライン補正を行うのに用いられる。
【0042】
プリンタ画像処理部153は、コネクタ155を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス156によってグラフィックプロセッサ151と接続されており、グラフィックプロセッサ151から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス162に出力する機能も有する。
【0043】
DRAM154はプリンタ画像処理部153に接続され、ビデオ信号を一定時間遅延させるのに用いられる。
【0044】
DRAM122上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、グラフィックプロセッサ151、プリンタ画像処理部153、コネクタ155を経由して、プリンタ部300へDRAM転送される。
【0045】
<リーダ画像処理部222の説明>
図4はリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。このリーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0046】
<ACSカウント部の説明>
ACS(オートカラーセレクト)カウント部の説明を図5を用いて行う。オートカラーセレクト(以下、ACSと称す)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。つまり画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態では、ACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0047】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。501はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。502はメインコントローラ111からセットされた507〜510のレジスタに設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を基に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。503の色判定部は、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対して501のフィルタ内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。504は503の色判定部が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、507〜510のレジスタに設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0048】
507〜510のレジスタには、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施例では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0049】
<スキャナ画像処理部157の説明>
スキャナ画像処理部157の詳細な説明を行う。図6はスキャナ画像処理部157を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。リーダ部200からコネクタ160を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で読み取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、読み取速度によって変化したMTFを補正する。CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理は3ラインの読み取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。FIFO158はライン遅延のバッファとして用いる。読み取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214、215、216の分光特性を補正する。入力マスキング部602の出力はACSカウント部405及びグラフィックプロセッサ151へと送られる。
【0050】
<プリンタ画像処理部153の説明>
プリンタ画像処理部153を担う部分についての詳細な説明を行う。図7はプリンタ画像処理部153の詳細な構成を示すブロック図である。グラフィックプロセッサ151から、プリンタバス156を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号はγ補正部704で濃度調整された後フィルタ部705でスムージング又はエッジ処理される。出力切り替え部706で、感光ドラム321〜324のドラム間の距離を補正する為にDRAM154にCMYK画像毎に一旦画像を蓄積し、ドラム間の距離を補正した画像をコネクタ155を介してプリンタ部300へ送る。
【0051】
<グラフィックプロセッサ151の説明>
グラフィックプロセッサ151についての詳細な説明を行う。図8はグラフィックプロセッサ151の詳細な構成を示すブロック図である。グラフィックプロセッサ151は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化、スキャナ画像入力、プリンタ画像出力の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。DRAM152はDRAMコントローラ808を介して各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるDRAM152のワーク領域が競合しないよう、予め各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てを行う。グラフィックプロセッサ151はI/F150を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM122との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0052】
バスコントローラ113は、グラフィックプロセッサ151の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0053】
入力インタフェース810はI/F150から入力された画像データをCrossBerSwitch809に入力する。画像データ形式は2値ラスタイメージデータ、多値ラスタイメージデータ、JPEG等を扱い、JPEG画像の場合は入力インタフェース810にてラスタイメージデータに変換してCrossBerSwitch809にデータ出力する。
【0054】
出力インタフェース811はCrossBerSwitch809から入力された画像データをI/F150に出力する。CrossBerSwitch809から入力される画像データ形式はラスタイメージデータであるが、出力インタフェース811でJPEG圧縮を行ってI/F150にデータ出力することも行える。
【0055】
<スキャナ入力部806の説明>
以下にスキャナ入力部806における処理手順を示す。I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にスキャナ入力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はスキャナ入力部806に対して必要な設定(入力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。その後、スキャナ画像処理部157から入力される同期信号に同期して画像データがスキャナ入力部806に入力される。スキャナ入力部806は受け取った画像データを入力バッファとして一旦DRAM152に格納する。その後スキャナ入力部はDRAM152に格納した画像をバスコントローラ113に転送する。スキャナ入力画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM122もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0056】
<プリンタ出力部807の説明>
以下にプリンタ出力部807における処理手順を示す。I/F150を介して、CPU112からバスコントローラ113にプリンタ出力制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113はプリンタ出力部807に対して必要な設定(出力処理に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM122もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0057】
プリンタ出力部807は受け取った画像データを一旦DRAM152に格納する。その後プリンタ画像処理153から入力される同期信号に応じてDRAM152に格納した画像をプリンタ画像処理部153に出力する。
【0058】
<システム全体>
本実施形態のネットワークシステム全体の構成を図9に示す。1001はMFPで、後述するスキャナとプリンタから構成され、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク1010(以下、LANと称す)に流したり、LANから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。また、スキャナから読んだ画像を図示しないFAX送信手段により、PSTNまたはISDN1030に送信したり、PSTNまたはISDNから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。1002は、データベースサーバで、MFP1001により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントで、データベース1002に保存されている画像データを閲覧/検索等できる。1004は、電子メールサーバで、MFP1001により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。1005は、電子メールのクライアントで、電子メールサーバ1004の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メールを送信したり、可能である。1006がHTML文書をLANに提供するWWWサーバで、MFP1001によりWWWサーバで提供されるHTML文書をプリントアウトできる。1007は、ルータでLAN1010をインターネット/イントラネット1012と連結する。インターネット/イントラネットに、前述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、MFP1001と同様の装置が、それぞれ1020、1021、1022、1023として連結している。一方、MFP1001は、PSTNまたはISDN1030を介して、FAX装置1031と送受信可能になっている。また、LAN上にプリンタ1040も連結されており、MFP1001により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
【0059】
<操作部概要>
操作部180の構成を図10に示す。LCD表示部3001は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPUに伝える。スタートキー3002は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー3003は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー3004は使用者のユーザIDを入力するときに用いる。リセットキー3005は操作部からの設定を初期化するときに用いる。以下で操作部の各画面について詳細に説明する。
【0060】
<操作画面>
MFPが提供する機能は、Copy/ Send/ Retrieve/ Tasks/ Management/ Configurationの6つの大きなカテゴリーに分かれており、これらは操作画面(図11)上の上部に表示される6つのメインタブ(COPY/SEND/RETREIVE/TASKS/MGMT/CONFIG)3011〜3016に対応している。これらのメインタブを押すことにより、各カテゴリーの画面への切り替えが行われる。他カテゴリーへの切り換えが許可されない場合は、メインタブの表示色が変わり、メインタブを押しても反応しない。
【0061】
Copyは自機が有するスキャナとプリンタを使用して通常のドキュメント複写を行う機能と、自機が有するスキャナとネットワークで接続されたプリンタを使用してドキュメントの複写を行う機能(リモートコピー)を含む。Sendは自機が有するスキャナに置かれたドキュメントを、電子メール、リモートプリンタ、ファックス、ファイル転送(FTP)およびデータベースに転送する機能であり、宛先を複数指定することが可能である。Retrieveは外部にあるドキュメントを取得し、自機が有するプリンタで印刷する機能である。ドキュメントの取得手段としてWWW、電子メール、ファイル転送およびファックスの使用が可能である。Tasksはファックスやインターネットプリントなどの外部から送られるドキュメントを自動処理し、定期的にRetrieveを行うためのタスクの生成、管理を行う。Managementはジョブ・アドレス帳・ブックマーク・ドキュメント・アカウント情報などの管理を行う。Configurationでは自機に関しての設定(ネットワーク、時計など)を行う。
【0062】
図13、図14を用いて、本実施形態におけるMFPの動作について説明する。本実施形態のネットワーク上には、MFP1(4010)、MFP2(4020)、データベースサーバDB1(4030)、DB2(4040)、クライアントCPC1(4050)、CPC2(4060)、プリンタSFP1(4070)が接続されている。これはローカルエリアネットワークを想定しているが、セキュリティの方法によっては、外部ネットワークを含んでも良い。
【0063】
まず、個人で所有するストレージデバイス(4100)の初期設定を行う。これは、専用ソフトウェアをPCにインストールしてPC上で行うか、MFP1、2(4010、4020)のいずれかで行う。はじめに、個人用パスワード(4110)を設定し、ストレージデバイス(4100)上にマルチファンクションプリンタ用のファイル領域を作成する。すると、ストレージデバイス(4100)上に機器管理用テーブル(4120)が作成され、残りの領域にファイルなどを保存できる。もちろん、管理テーブルのみを作成することも可能である。機器管理テーブルは、機器名・(機器特有の)パスワード・前回のパスワード・前回のアクセス日時・参照可能領域などの項目から成る。初期状態で作成したものは、機器管理テーブルの4行目のように、前回パスワードと前回アクセス日時が初期設定状態のものとなる。参照可能領域は、各機器内の記憶装置情報(4140)のように、個人用として設定される。
【0064】
この設定作業を繰り返していくと、最終的に機器管理テーブル4120のように記載された形式となる一方、各機器内にも、ユーザ管理テーブル(4130)が作成される。項目は、ユーザ名(U)、個人用パスワード(PeP)・現在の(機器用)パスワード(PrP)・前回の(機器用)パスワード(BP)からなり、個人用パスワード(PeP)はユーザ管理テーブル上では、通常空白状態になっている。さらに、クライアントCPC1、2のように、個人専用の機器にはユーザ管理テーブルの作成制限をかけることも可能である。また、SFP1(4070)のように、ストレージデバイス入出力装置(4080)を持つが、ハードディスク装置などを内蔵しないタイプの装置では仮想的に領域を作り、管理テーブルのみに情報を付加することが可能である。また、データベースサーバDB1などのように個人領域の一部をマルチファンクションプリンタ用の領域として設定することも可能である。
【0065】
一方、ネットワーク上に存在するPCのローカルハードディスクにも一部の領域をマルチファンクション専用の領域として設定しておくことで、MFPから他のMFPだけでなく、PCやデータサーバに対してもアクセスを行うことが可能になる。
【0066】
次に実際のユーザ認証と認証完了後の閲覧可能なファイル表示についての方法を説明する。先ず、MFP1(4010)にストレージデバイス(4100)を挿入する場合について説明する。
【0067】
まず、MFP1(4010)にストレージデバイスを挿入すると、MFP1(4010)はストレージデバイス内の機器管理テーブルを確認して、機器管理テーブルの機器名の欄にMFP1(4010)が存在するかどうかを判断する(ステップS4510)。機器管理テーブルの機器名の欄にMFP1(4010)が存在する場合には、MFP1(4010)は今回と前回の(機器特有の)パスワードをそれぞれ確認する(ステップS4520)。即ち、機器管理テーブル内の今回と前回のパスワードを取得し、ユーザ管理テーブル内のPrP欄、BP欄夫々にそれらと同一のパスワードが記録されているかを確認する。次に、MFP1(4010)は個人パスワードの入力を求め、その個人パスワードが正しいものであるかを判断する(ステップS4530)。ここで、個人パスワードが正しくない場合には、ユーザが個人用パスワードを複数回間違えて入力したり、機器用パスワードの相違があったりするなど、不正なアクセスを故意にしていると思われるような所定の条件を満たしているかを判断する(ステップS4540)。所定の条件が満たされている場合には、機器管理テーブル内から該当する機器のレコードを削除する(ステップS4550)。
【0068】
次に、認証が完了すると、MFP1(4010)はMFP1(4010)内のユーザ管理テーブルおよび機器管理テーブルの書き換えを行う(ステップS4560)。ユーザ管理テーブルおよび機器管理テーブルのそれぞれにおいて、現在のパスワードを前回のパスワードへ移し、乱数を発生させてそれを現在のパスワードとする。また、アクセス日時も同様に書き換えを行う。さらに、MFP1(4010)は、個人用パスワードをストレージデバイスから取得し、ユーザ管理テーブルのPeP欄に書き込み、機器管理テーブル内で管理される参照可能領域内でのマスター機器となる。マスター機器は、他のアクセス可能なスレーブ機器に対して、データを読み書きできるが、スレーブ機器からマスター機器(MFP1(4010))へのアクセスはできないようになっている。一方、ストレージデバイスを外した時は、PePは削除され、次回のアクセス時までは空白のままである。
【0069】
これらの認証およびテーブル書き換え作業が終了すると、図12のように、操作パネル上部にメニュー画面が出て、下部のファイル一覧の欄12001にはアクセス可能な領域を表示しておく。認証が完了しているので、機器管理テーブルとユーザ管理テーブルの矛盾のないネットワーク上の機器のファイルにアクセスできる。例えば、MFP1は機器管理テーブル4120においてMFP1に対応している参照可能領域"\\CPC1\Ar-b"をアクセス可能領域として表示するだけでなく、機器管理テーブル4120においてSFP1に対応している参照可能領域"\\SFP1\Ar-a"をもアクセス可能領域として表示することもできる。この場合、MFP1は個人設定用パスワード4110と、機器管理テーブル4120においてSFP1に対応している前回パスワード及びパスワードとをSFP1に送信し、SFP1はそれらのパスワードに基づいて認証処理を行い、認証が成功すればアクセス可能である旨をMFP1に通知する。すると、MFP1は参照可能領域"\\SFP1\Ar-a"をアクセス可能領域として表示する。続いて、ユーザによるメニューの選択を受け付け(ステップS4570)、選択されたメニューの内容に従ってファイルへのアクセス方法を判断する(ステップS4580)。ファイルに対して読み出しアクセスのメニューが選択されていれば、該当ファイルのみを図12の対象ファイル選択欄12002に表示する(ステップS4590)。一方、書き込みが対象になるような場合は、全てのファイルを表示する(ステップS4600)。これは、例えば、領域内のプリント可能なデータのみを表示することができ、プリントができないデータは表示しないことも設定可能である。
【0070】
次に、MFP2(4020)にストレージデバイスを挿入し、ストレージデバイスの機器管理テーブル上に未登録のMFP2(4020)を登録するケースを説明する。始めに、ストレージデバイスをMFP2(4020)に挿入すると、機器データが存在しないため(ステップS4510)、機器設定メニュー(ステップS4610)が表示される。続いて、ストレージデバイス内の個人パスワード認証を行う(ステップS4530)。この認証が得られない場合は、ケース1と同様の動作を行う(S4550)。続いて、MFP2(4020)は初めての登録であるため、乱数パスワードを発生させ(ステップS4620)、機器管理テーブル(4120)のパスワード欄と参照領域欄を登録する。一方で、MFP2(4020)のユーザ管理テーブル(4130)において、新規ユーザの登録を行う。
【0071】
機器管理テーブルの作成のみで終了することも可能であるが、もし、MFP2(4020)を動作させようとして、メニューの選択を行うと(ステップS4570)、ケース1と同様、該当する動作に合わせて、ユーザのアクセス領域内の該当するファイルが表示される。
【0072】
上記実施形態によれば、選択した動作メニューに合わせて、動作可能なファイルのみを表示することが可能になる上、データを保護しながらネットワーク上にある個人のファイルに簡単にアクセスすることが可能になり、複合機の利便性が向上する。
【0073】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0074】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0075】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0076】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0077】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施形態に係る画像入出力システムの全体構成を示す図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の概観図である。
【図3】制御装置の機能構成を示す図である。
【図4】リーダ画像処理部の詳細に構成を示すブロック図である。
【図5】ACS(オートカラーセレクト)カウント部の構成を示す図である。
【図6】スキャナ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】グラフィックプロセッサの詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に係るネットワークシステム全体の構成を示す図である。
【図10】操作部の構成を示す図である。
【図11】操作部のメイン画面の構成例を示す図である。
【図12】ユーザ認証後のファイル表示画面の構成例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるMFPの動作を説明するための図である。
【図14】本発明の実施形態におけるMFPの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0079】
4010、4020 MFP
4030、4040 データベースサーバ
4050、4060 クライアント
4070 プリンタ
4080 ストレージデバイス入出力装置
4100 ストレージデバイス
4110 個人設定用パスワード
4120 機器管理テーブル
4140 各機器内の記憶装置情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、
第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証手段と、
第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行なわせる第2の認証手段と、
前記第1及び第2の認証手段により認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御手段とを有することを特徴とする情報入出力装置。
【請求項2】
前記記録媒体は複数の装置それぞれのためのパスワード情報を記録し、前記第1の認証手段は、前記複数の装置のためのパスワード情報内に、当該情報入出力装置内に保持される当該情報入出力装置用のパスワード情報と一致するパスワード情報が存在するか否かによって認証処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報入出力装置。
【請求項3】
前記記録媒体が接続される度に、当該情報入出力装置用のパスワード情報を生成するパスワード生成手段と、
前記パスワード生成手段により生成された当該情報入出力装置用のパスワード情報を前記記録媒体に記録する記録制御手段とを更に有し、
前記第1の認証手段は、前記記録制御手段により前記複数の装置のためのパスワード情報の一部として当該情報入出力装置用のパスワード情報が記録されていた場合、認証を得ることを特徴とする請求項2に記載の情報入出力装置。
【請求項4】
前記記録媒体内には、複数の装置それぞれのための前回のパスワード情報と今回のパスワード情報とが夫々記録され、当該情報入出力装置内には、当該情報入出力装置用の前回のパスワード情報と今回のパスワード情報とが記録され、前記認証手段は、当該情報入出力装置用の前回のパスワード情報と今回のパスワード情報との双方が前記記録媒体内に記録されていた場合、認証を得ることを特徴とする請求項3に記載の情報入出力装置。
【請求項5】
ユーザのパスワード情報を入力するユーザパスワード入力手段と、
前記ユーザパスワード入力手段により入力されたユーザのパスワード情報が、前記記録媒体に記録されているユーザのパスワード情報と一致しない場合、前記記録媒体内から当該情報入出力装置用のパスワード情報を削除する削除手段とを更に有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報入出力装置。
【請求項6】
情報入出力装置による情報入出力方法であって、
ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取ステップと、
第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証ステップと、
第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行わせる第2の認証ステップと、
前記第1及び第2の認証ステップにより認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前期記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御ステップとを含むことを特徴とする情報入出力方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報入出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、
第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証手段と、
第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行なわせる第2の認証手段と、
前記第1及び第2の認証手段により認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御手段とを有することを特徴とする情報入出力装置。
【請求項2】
前記記録媒体は複数の装置それぞれのためのパスワード情報を記録し、前記第1の認証手段は、前記複数の装置のためのパスワード情報内に、当該情報入出力装置内に保持される当該情報入出力装置用のパスワード情報と一致するパスワード情報が存在するか否かによって認証処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報入出力装置。
【請求項3】
前記記録媒体が接続される度に、当該情報入出力装置用のパスワード情報を生成するパスワード生成手段と、
前記パスワード生成手段により生成された当該情報入出力装置用のパスワード情報を前記記録媒体に記録する記録制御手段とを更に有し、
前記第1の認証手段は、前記記録制御手段により前記複数の装置のためのパスワード情報の一部として当該情報入出力装置用のパスワード情報が記録されていた場合、認証を得ることを特徴とする請求項2に記載の情報入出力装置。
【請求項4】
前記記録媒体内には、複数の装置それぞれのための前回のパスワード情報と今回のパスワード情報とが夫々記録され、当該情報入出力装置内には、当該情報入出力装置用の前回のパスワード情報と今回のパスワード情報とが記録され、前記認証手段は、当該情報入出力装置用の前回のパスワード情報と今回のパスワード情報との双方が前記記録媒体内に記録されていた場合、認証を得ることを特徴とする請求項3に記載の情報入出力装置。
【請求項5】
ユーザのパスワード情報を入力するユーザパスワード入力手段と、
前記ユーザパスワード入力手段により入力されたユーザのパスワード情報が、前記記録媒体に記録されているユーザのパスワード情報と一致しない場合、前記記録媒体内から当該情報入出力装置用のパスワード情報を削除する削除手段とを更に有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報入出力装置。
【請求項6】
情報入出力装置による情報入出力方法であって、
ユーザの認証情報及びユーザが参照可能な記録領域を示す記録領域情報を対応付けて記録した記録媒体から、前記認証情報を読み取る認証情報読取ステップと、
第1の認証情報に基づいてユーザに対する認証処理を行う第1の認証ステップと、
第2の認証情報に基づくユーザに対する認証処理を外部装置に行わせる第2の認証ステップと、
前記第1及び第2の認証ステップにより認証が得られた場合、前記第1の認証情報に対応する前記記録領域情報に示される記録領域及び前記第2の認証情報に対応する前期記録領域情報に示される記録領域に対する情報の書き込み又は読み取りを許可する情報入出力制御ステップとを含むことを特徴とする情報入出力方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報入出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−260450(P2006−260450A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−80234(P2005−80234)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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