説明

情報処理装置、室内報知装置、そのシステム、その方法、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体

【課題】 適切な移動経路を設定できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置100は、現在位置情報を認識する認識する自者位置認識手段と、相手位置情報を認識する他者位置認識手段と、移動手段情報および相手移動手段情報を認識する移動条件認識手段と、これらの現在位置情報、相手位置情報、移動手段情報、および相手移動手段情報に基づいて合流相手と合流する合流地点を設定する合流地点設定手段と、を備えた。このため、利用者と合流相手の移動手段が異なる場合でも、その移動手段をそれぞれ認識して、合流地点を設定できる。よって、それぞれの移動手段に応じた適切な合流地点の設定ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の移動経路に関する情報を処理する情報処理装置、室内報知装置、そのシステム、その方法、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体を記憶した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の移動体がそれぞれの現在位置から目的地まで移動するまでの移動経路を設定するナビゲーションシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のものは、出発地設定手段により設定された複数の車両の出発地点と、目的地設定手段により設定された目的地とに基づいて待ち合わせ地点を待合地点決定手段にて決定し、出発地点から待ち合わせ地点までの移動経路を、地図データを用いて待合経路演算手段にて演算し、表示手段にて表示器にこの移動経路を表示させるナビゲーションシステムである。また、このナビゲーションシステムの待合地点決定手段は、待合地点に適切な待合適所に関する待合適所記憶手段を有し、車両の停車に安全な場所や飲料等が購入できる場所から待ち合わせ場所を決定する。
【0004】
【特許文献1】特開平10−281782号公報(第4頁右欄−第7頁右欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載のような従来の装置では、車両としての移動経路を設定している。このため、複数の出発地点から移動する移動体の移動手段がそれぞれ異なる場合、例えば、複数の出発地点のうちいずれか1つの移動体が徒歩にて移動し、その他が車両で移動する場合などにおいては、移動速度の差などにより適切な待ち合わせ地点を決定することができないという問題が一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、適切な移動経路を設定できる情報処理装置、室内報知装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、複数の移動体の出発位置に関する出発位置情報を取得する出発位置取得手段と、前記移動体の移動状況に関する移動状況情報を取得する移動状況情報取得手段と、前記移動手段情報に基づいて、複数の前記移動体が合流する合流位置を設定する合流位置設定手段と、を具備したことを特徴とした情報処理装置である。
【0008】
請求項24に記載の発明は、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置と、前記出発位置から前記合流位置までの移動経路を報知する制御をする報知制御手段と、を具備したことを特徴とした案内報知装置である。
【0009】
請求項25に記載の発明は、地図情報および公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を記憶手段に記憶したサーバ装置と、このサーバ装置からネットワークを介して前記地図情報または前記公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を取得する請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置を備えた端末装置と、を具備したことを特徴とした情報処理システムである。
【0010】
請求項26に記載の発明は、地図情報および公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を記憶する記憶手段と、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置と、を備えたサーバ装置と、前記サーバ装置からネットワークを介して移動経路に関する移動経路情報を取得し、前記移動経路を報知する制御をする報知制御手段を備えた端末装置と、を具備したことを特徴とした情報処理システムである。
【0011】
請求項29に記載の発明は、複数の移動体の出発位置に関する出発位置情報を取得し、前記移動体の移動状況に関する移動状況情報を取得し、前記移動状況情報に基づいて、複数の前記移動体が合流する合流位置を設定することを特徴とする情報処理方法である。
【0012】
請求項30に記載の発明は、演算手段を、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置として機能させることを特徴とした情報処理プログラムである。
【0013】
請求項31に記載の発明は、請求項29に記載の方法を演算手段に実行させることを特徴とした情報処理プログラムである。
【0014】
請求項32に記載の発明は、請求項30または請求項31に記載のプログラムが演算手段にて読み取り可能に記録されたことを特徴とした情報処理プログラムを記録した記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の情報処理装置、および案内報知装置としても機能するナビゲーション装置であって、移動体である例えば車両の移動状況としての走行を案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明の交通状況報知装置としては、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、いずれの移動体の交通状況を報知する構成が対象となる。図1は、第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図3は、地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図4は、ナビゲーション装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。図5は、公共交通機関を利用しない出発位置から合流位置までの移動経路の一例を模式的に示した概略図である。図6は、公共交通機関を利用しない出発位置から合流位置までの移動経路の他の一例を模式的に示した概略図である。図7は、公共交通機関を利用する出発位置から合流位置までの移動経路の一例を模式的に示した概略図である。図8は、公共交通機関を利用する出発位置から合流位置までの移動経路の他の一例を模式的に示した概略図である。
【0016】
〔ナビゲーション装置の構成〕
図1において、100は情報処理装置としてのナビゲーション装置である。このナビゲーション装置100は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知する装置である。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。また、ナビゲーション装置100としては、例えば移動体としての車両に搭載される車載型、車両に取り外し自在に搭載される携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。このナビゲーション装置100は、このナビゲーション装置100が有する地図情報に基づいて、現在位置や目的地や合流地点に関する情報、目的地や合流地点までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、このナビゲーション装置100は、図1に示すように、センサ部110と、VICS(Vehicle Information Communication System:道路交通情報通信システム)受信部120と、端末入力部130と、端末表示部140と、音声出力部150と、記憶手段160と、メモリ170と、処理部180と、などを備えている。
【0017】
センサ部110は、移動体である例えば車両の移動の状態、すなわち現在位置や走行状況などを検出して処理部180に信号を出力する。このセンサ部110は、例えば図示しないGPS(Global Positioning System)受信部と、図示しない速度センサ、方位角センサおよび加速度センサなどの各種センサなどにて構成されている。
【0018】
GPS受信部は、図示しない人工衛星であるGPS衛星から出力される航法電波を図示しないGPSアンテナにて受信する。そして、GPS受信部は、受信した航法電波に対応した信号に基づいて現在位置の擬似座標値を演算し、GPSデータとして処理部180に出力する。
【0019】
また、センサ部110のセンサである速度センサは、移動体である例えば車両に配設され、車両の移動速度である走行速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度や実際の加速度を検出する。この速度センサは、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサは、読み取ったパルス信号や電圧値などの検出情報を処理部180へ出力する。センサである方位角センサは、車両に配設され、図示しないいわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が前進する走行方向を検出する。この方位角センサは、検出した走行方向に関する検出情報である信号を処理部180へ出力する。センサである加速度センサは、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサは、検出した加速度を、例えばパルスや電圧などによる検出情報であるセンサ出力値に変換し、処理部180へ出力する。
【0020】
VICS受信部120は、図示しないVICSアンテナを有し、このVICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しないVICSから、例えばビーコンやFM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報(以下、VICSデータという。)を取得する。そして、取得した交通に関する情報を処理部180に信号を出力する。
【0021】
端末入力部130は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えばナビゲーション装置100の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させるなどが例示できる。そして、端末入力部130は、設定事項の入力操作により、所定の信号を処理部180へ適宜出力して設定させる。なお、この端末入力部130としては、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば端末表示部140に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が適用できる。
【0022】
端末表示部140は、処理部180にて制御され処理部180から入力された画像データを画面表示させる。画像データとしては、例えば地図情報や検索情報などの画像データの他、図示しないTV受信機で受信したTV画像データ、外部装置など光ディスクや磁気ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録されドライブやドライバなどにて読み取った画像データ、メモリ170からの画像データなどである。この端末表示部140としては、例えば液晶や有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray TuBe)などが例示できる。
【0023】
音声出力部150は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有する。この音声出力部150は、処理部180にて制御され、処理部180からの音声データなどの各種信号を発音手段から音声により出力する。音声により出力する情報としては例えば車両の走行方向や走行状況、交通状況などで、車両の走行を案内する上で運転者などの搭乗者に報知する。なお、発音手段は、例えばTV受信機で受信したTV音声データや記録媒体さらにはメモリ170などに記録された音声データなどをも適宜出力可能である。また、音声出力部150は、発音手段を設けた構成に限らず、車両に配設されている発音手段を利用する構成としてもよい。
【0024】
記憶手段160は、例えば図2および図3に示すような地図情報と、公共交通機関情報と、施設関連情報と、などを格納、すなわち読み出し可能に記憶する。また、記憶手段160としては、HD(Hard Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などとしてもよい。
【0025】
ここで、情報としての地図情報は、例えば図2に示すようないわゆるPOI(Point Of Interest)データである表示用データVMと、例えば図3に示すようなマッチングデータMMと、移動経路探索用地図データと、などを備えている。
【0026】
表示用データVMは、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数の表示用メッシュ情報VMxを備えている。すなわち、表示用データVMは、一部の領域に関する表示用メッシュ情報VMxに複数分割され、表示用メッシュ情報VMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、表示用メッシュ情報VMxは、適宜一部の領域に関する下層の表示用メッシュ情報VMxにさらに複数分割されていてもよい。各表示用メッシュ情報VMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。
【0027】
そして、表示用メッシュ情報VMxは、例えば交差点の名称などの名称情報VMxAと、道路情報VMxBと、背景情報VMxCと、にて構成されている。名称情報VMxAは、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。道路情報VMxBは、その領域における道路要素データである道路を絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報VMxCは、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。
【0028】
一方、マッチングデータMMは、表示用データVMと同様に、例えばそれぞれ固有の番号が付加された一部の領域に関するマッチングメッシュ情報MMxに複数分割され、マッチングメッシュ情報MMxが縦横に複数連続して構成されている。各マッチングメッシュ情報MMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標ZPの情報を有している。
【0029】
そして、マッチングデータMMは、例えば車両の移動状態を地図情報に重畳させて表示させる際に、車両を表す表示が道路上ではなく建物上に位置するなどの誤表示を防止するため、車両を表す表示が道路上に位置するように表示を修正するマップマッチング処理に利用される。このマッチングデータMMは、複数のリンク列ブロック情報を有している。
【0030】
リンク列ブロック情報は、図3に示すように、道路を構成し地点を表す地点情報としてのノードNを結ぶ線分である線分情報としてのリンクLが、所定の規則性で複数関連付けられたデータのテーブル構造である。具体的には、道路の所定の長さ例えば甲州街道や青梅街道などの連続する道路のように、リンクLが折れ線上にそれぞれ連なった連続するリンク列となるもので関連付けられている。そして、リンクLは、リンクL毎に付加された固有の番号である線分固有情報(以下、リンクIDという。)と、リンクLが結ぶ2つのノードNを表す固有の番号などのノード情報とを有している。また、リンクLは、VICSリンクに関連付けられ、VICSデータと地図表示との位置関係が対応するようになっている。
【0031】
また、ノードNは、各道路の交差点や屈曲点、分岐点、合流点などの結節点に相当する。そして、ノードNに関する情報は、リンク列ブロック情報におけるノードN毎に付加された固有の番号である地点固有情報と、各ノードNが存在する位置の座標情報と、交差点や分岐点などの複数のリンクが交差する分岐位置か否かの分岐情報であるフラグ情報と、を有している。なお、ノードNには、単に道路の形状を表すためにフラッグ情報を有しない地点固有情報および座標情報のみを有したものや、トンネルや道路の幅員などの道路の構成を表す情報である属性情報をさらに有したものもある。そして、フラッグ情報を有しない単に道路の形状を表すためのノードNについては、後述するマッチング手段188による地点の同一性の判断には利用されない。
【0032】
さらに、マッチングデータMMのリンク列ブロック情報には、道路の構成に関する情報、例えば車線数、本線か否か、国道や県道、有料道路などの種別やトンネル内などの構成などが関連付けられている。これら道路の構成に関する情報により、表示用データVMに対応して道路を地図表示可能となっている。
【0033】
また、移動経路探索用地図情報は、例えばマッチングデータMMと同様のテーブル構造、すなわち道路を表すノードNのように地点を表す地点情報とリンクLのように地点を結ぶ線分情報とを有したテーブル構造で、移動経路を探索するために道路を表すための情報構造となっている。
【0034】
公共交通機関情報は、複合経路探索処理の際の公共交通機関経路の探索処理などに用いられる。この公共交通機関情報は、例えば、鉄道に関する鉄道関連情報と、路線バスに関する路線バス関連情報と、が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。なお、ここでは、公共交通機関情報が鉄道関連情報および路線バス関連情報を有する構成について例示したが、これに限らずいずれか一方のみの情報を有する構成や、さらに他の公共交通機関に関する情報を有する構成などとしてもよい。
【0035】
鉄道関連情報は、例えば複数の鉄道会社情報が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。これら鉄道会社情報は、例えば1つの鉄道会社に関する情報をそれぞれ有している。そして、鉄道会社情報は、例えば複数の鉄道路線情報が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。これら鉄道路線情報は、例えば1つの路線に関する情報を有している。さらに、鉄道路線情報は、例えば路線に属する駅の名前、時刻表、任意区間の距離や料金、他路線や他会社の鉄道あるいは路線バスなどへの乗り換えに要する時間、前記乗り換えの方法などに関する情報などが1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。
【0036】
路線バス関連情報は、例えば上述した鉄道関連情報と同様に、例えば複数の路線バス会社情報が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。これら路線バス会社情報は、例えば1つの路線バス会社に関する情報をそれぞれ有している。そして、路線バス会社情報は、例えば複数の路線バス路線情報が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。これら路線バス路線情報は、例えば1つの路線に関する情報を有している。さらに、路線バス路線情報は、例えば路線に属する停留所の名前、時刻表、任意区間の距離や料金、他路線や他会社の路線バスあるいは鉄道などへの乗り換えに要する時間、前記乗り換えの方法などに関する情報などが1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。
【0037】
なお、鉄道関連情報および路線バス関連会社情報は、上述した構成に限られず適宜他の構成などとしてもよい。
【0038】
施設関連情報は、合流地点の決定処置などに用いられる。この施設関連情報は、例えば複数の施設情報が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。施設情報は、さらに、例えば飲食店、デパート、駐車場、娯楽施設、などといった施設の種別に関する種別情報と、施設の名称に関する名称情報と、地図情報における施設の座標位置に関する座標位置情報と、例えば施設を利用するための料金や施設で購買できる商品などの施設のサービスに関する施設サービス関連情報と、などが1つのデータ構造として構成されたテーブル構造に構成されている。
【0039】
また、記憶手段160には、例えば地図情報における所定の地点の情報を取得するための検索情報が記憶されている。すなわち、検索情報は、地図情報上で順次細分化される領域となる都道府県名、市町村名、地区名、地点名などの内容やガイダンスなどの各種情報などで、例えば階層状に項目情報が関連付けられたツリー構造のテーブル構造となっている。
【0040】
メモリ170は、端末入力部130で入力操作される設定事項、音楽データや画像データ、などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ170には、ナビゲーション装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ170としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ170としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
【0041】
処理部180は、図示しない各種入出力ポート、例えばVICSアンテナが接続されるVICS受信ポート、GPS受信部が接続されるGPS受信ポート、各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、端末入力部130が接続されるキー入力ポート、端末表示部140が接続される表示部制御ポート、音声出力部150が接続される音声制御ポート、記憶手段160が接続される記憶ポート、などを有する。そして、処理部180は、各種プログラムとして、図4に示すように、出発位置取得手段としての自者位置認識手段181と、出発位置取得手段としての他者位置認識手段182と、移動状況情報取得手段、および移動手段認識手段としても機能する移動条件認識手段183と、地図情報取得手段、公共交通機関情報取得手段、経路探索手段、移動時間演算手段、出発乗降地点認識手段、公共交通機関経路探索手段、および到着時刻演算手段としても機能する経路処理手段184と、施設情報取得手段、および施設検索手段としても機能する情報検索手段185と、合流位置設定手段としての合流地点設定手段186と、地図情報取得手段、公共交通機関情報取得手段としても機能する報知制御手段187と、マッチング手段188と、計時手段189と、などを備えている。
【0042】
自者位置認識手段181は、ナビゲーション装置100が搭載された例えば車両の出発位置に関する出発位置情報としての現在位置情報を地図情報に基づいて認識する。具体的には、自者位置認識手段181は、センサ部110の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、自者位置認識手段181は、GPS受信部から出力される現在位置に関するGPSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、自者位置認識手段181は、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、別途取得された地図情報上における車両の現在位置を算出し、現在位置情報を認識する。また、自者位置認識手段181は、加速度センサから出力される加速度データに基づいて、車両が通過する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみから得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。そして、自者位置認識手段181は、認識した現在位置情報は、適宜メモリ170に読み出し可能に記憶する。なお、自者位置認識手段181は、現在位置として上述した車両の現在位置の他、端末入力部130にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。
【0043】
他者位置認識手段182は、合流地点にて合流する合流相手の出発位置または現在位置を認識する。具体的には、他者位置認識手段182は、端末入力部130にて設定入力された合流相手の現在位置に関する相手位置情報を認識する。ここで設定入力される相手位置情報としては、例えば緯度・経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。
【0044】
移動条件認識手段183は、移動体の移動手段や合流地点に関する情報、その他の移動状況情報としての設定事項情報などを認識する。具体的には、移動条件認識手段183は、端末入力部130から設定入力される設定入力事項に基づいて、例えば合流地点まで車両のみで移動するか、または車両および公共交通機関にて移動するか、または、徒歩および公共交通機関にて移動するか、などといった移動手段に関する移動手段情報を認識する。また、移動条件認識手段183は、端末入力部130にて設定入力された設定事項に基づいて、合流地点で合流する合流相手の移動手段に関する相手移動手段情報を認識する。さらに、移動条件認識手段183は、端末入力部130からの設定入力されるその他の設定入力事項に基づいて、合流地点として利用する施設の種別に関する優先度情報としての希望施設情報を取得する。また、移動条件認識手段183は、端末入力部130からの設定入力に基づいてその他の移動状況に関する設定事項情報を認識する。移動条件認識手段183にて認識した移動手段情報、相手移動手段情報、および希望施設情報などは、適宜メモリ170に読み出し可能に記憶される。なお、移動条件認識手段183は、移動手段情報として、初期状態で車両による移動が設定されているものであってもよく、この場合端末入力部130より移動手段が設定入力されなくてもよい。
【0045】
経路処理手段184は、出発位置から到着位置までの間の移動経路を地図情報、および公共交通機関情報に基づいて演算する。ここで出発位置および到着位置としては、自者位置認識手段181にて認識した現在位置情報に基づく地点や、他者位置認識手段182にて認識した合流相手の相手位置情報に基づく地点、移動条件認識手段183にて認識した目的地情報に基づく地点、後述する合流地決定手段にて設定された合流地点、これらの地点間に位置する任意の地点、利用者により設定入力される任意の地点などが挙げられる。
【0046】
具体的には、経路処理手段184は、利用者により設定入力される経路設定のための各種情報、記憶手段160に記憶された地図情報の移動経路探索用地図情報、および、公共交通機関情報を利用して移動経路情報を生成する。
【0047】
例えば、経路処理手段184は、移動手段として公共交通機関を利用せずに車両を用いる場合、車両が通行可能な道路を探索し、所要時間が短い経路、交通料金が少ない経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを設定した移動経路情報を生成する。なお、この経路処理手段184は、VICS受信部120にて受信した渋滞情報を加味したルート探索を要求する旨の情報を処理部180が認識することにより、渋滞情報にて示された渋滞区間を避けた移動経路を演算することも可能である。なお、この移動経路を探索する際、移動経路探索用地図情報の他、地図情報のマッチングデータMMを用いる場合もある。例えば、裏道などの幅の狭い道路などの移動経路探索用地図情報ではない道路を利用して移動経路を探索する場合などである。そして、マッチングデータMMを利用する場合には、マッチング手段188による道路状態の判断に基づいて、適宜経路を探索する。また、移動経路情報には、例えば車両の走行の際に誘導して走行を補助する経路案内情報をも有する。この経路案内情報は、報知制御手段187による制御により、端末表示部140で適宜表示あるいは音声出力部150で適宜音声出力され、移動が補助される。
【0048】
そして、経路処理手段184は、生成した移動経路情報に基づいて、移動経路の移動距離および移動経路を移動するための所要時間を演算し、移動距離情報および移動時間情報を生成する。具体的には、経路処理手段184は、移動経路情報、および地図情報に基づいて、地図情報の縮尺から移動経路を実際に移動する移動距離を演算して移動距離情報を生成する。そして、経路処理手段184は、この移動距離情報に基づいて移動経路の移動時間を演算する。すなわち、例えば移動手段が車両であった場合、地図情報のリンク列ブロック情報に関連付けられた道路の構成に関する情報を認識し、各道路の規定速度で移動経路を通過する場合の移動時間を演算して移動時間情報を生成する。また、例えば移動手段が徒歩であった場合、一般的な人の歩行速度、例えば時速4キロメートルで移動経路を通過した場合の移動時間を演算し、移動時間情報を生成する。また、経路処理手段184は、出発地点から所定時間における位置を演算し、所定時間における移動位置を予測した予測位置情報を生成する。これらの移動距離情報、移動時間情報、および予測位置情報は適宜メモリ170に読み出し可能に記憶される。
【0049】
一方、経路処理手段184は、移動手段として公共交通機関を利用する場合、例えば出発位置から最も近傍に位置する公共交通機関の乗降地点、すなわち駅や停留所などを出発乗降地点として認識し、例えば合流地点などの到着位置から最も近傍に位置する公共交通機関の乗降地点を到着乗降地点として認識する。そして、経路処理手段184は、公共交通機関情報を利用して、出発乗降地点と到着乗降地点とを結ぶ公共交通機関を用いた移動経路、すなわち公共交通機関経路を設定した公共交通機関経路情報を生成する。
【0050】
そして、経路処理手段184は、生成した公共交通機関経路情報に基づいて、出発位置から出発乗降地点、および到着乗降地点からの到着位置までの移動経路における任意区間の距離や所要時間などを演算する。さらに、生成した公共交通機関経路情報に基づいて、公共交通機関経路における出発乗降地点から各乗降地点までの距離、所要時間、到着時刻、料金などを演算する。
【0051】
情報検索手段185は、端末入力部130にて設定入力された設定事項に基づいて、所定の種別の施設を検索する旨の要求情報を認識すると、記憶手段160に記憶された施設関連情報を認識して、所定地点の近傍に位置する施設を検索する。この所定地点としては、例えば、端末入力部130により設定入力された任意の地点や、自者位置認識手段181にて認識した現在位置情報に基づく地点や他者位置認識手段182にて認識した相手位置情報、移動条件認識手段183にて認識した目的地、後述する仮合流地点、などが挙げられる。具体的には、情報検索手段185は、要求情報に含まれる施設の種別に関する施設種別情報としての種別情報に基づいて施設関連情報を検索し、要求情報に含まれる種別情報と同一の施設情報を取得する。そして、情報検索手段185は、取得した施設情報から、所定地点の最も近傍に位置する施設に関する施設情報を選択する。選択された施設情報は、適宜メモリ170に読み取り可能に記憶される。
【0052】
合流地点設定手段186は、自者位置認識手段181にて認識した現在位置情報と、他者位置認識手段182にて認識した相手位置情報と、などに基づいて、合流相手と合流可能な合流地点を設定する。
【0053】
具体的には、合流地点設定手段186は、移動条件認識手段183にて認識した移動手段情報と相手移動手段情報とを認識して、公共交通機関を利用する旨の情報が記載されているか否かを判断する。
【0054】
そして、合流地点設定手段186は、公共交通機関を利用しないと判断した場合、現在位置情報に基づいた出発位置Aから相手位置情報に基づいた出発位置Bまでの移動経路a、および出発位置Bから出発位置Aまでの移動経路bをそれぞれ経路処理手段184に演算させる処理をする。この時、合流地点設定手段186は、経路処理手段184に例えば移動時間が最も短くなるように移動経路aおよび移動経路bを演算させる。
【0055】
ここで、合流地点設定手段186は、移動経路aおよび移動経路bが図5に示すように異なる移動経路であると判断した場合、経路処理手段184にて生成した予測位置情報に基づいて、利用者および合流相手が出発位置A,Bから出発して同一移動時間後において移動経路a,b上で最も近接する近接位置A1,B1を演算する。また、合流地点設定手段186は、経路処理手段184に近接位置A1からB1までの移動経路を例えば移動時間が最も短くなるように演算させ、近接位置A1、B1間の移動経路情報、移動距離情報、および予測位置情報を生成させる。そして、予測位置情報に基づいて、利用者および合流相手がA1,B1を出発して同一移動時間後に合流可能な仮合流地点Gを演算する。なお、ここでは近接位置A1から近接位置B1までの移動経路を演算する例を示したが、近接位置B1からA1までの移動経路を演算させる処理をしてもよい。また、近接位置A1から近接位置B1までの移動経路と、近接位置B1から近接位置A1までの移動経路が同一移動経路となるまで、上述の処理を繰り返してもよい。
【0056】
一方、合流地点設定手段186は、移動経路aおよび移動経路bが、図6に示すように、同一の経路であると判断した場合、利用者および合流相手が出発位置A,Bを出発して略同一移動時間後に合流可能な仮合流地点Gを演算する。
【0057】
また、合流地点設定手段186は、図7に示すように、移動手段情報および相手移動手段情報の双方に公共交通機関を利用する旨が記載されていると判断した場合、出発位置Aおよび出発地点Bの近傍の公共交通機関の出発乗降地点を情報検索手段185に検索させる処理をする。具体的には、合流地点設定手段186は、現在位置情報を認識して、現在位置情報で示される出発位置Aから所定の範囲内にあって、出発位置Bに到着可能な公共交通機関の出発乗降地点、または出発位置Bに到着可能な公共交通機関に乗り換え可能な公共交通機関の出発乗降地点を、公共交通機関情報に基づいて検索する。同様にして、合流地点設定手段186は、出発位置Bの位置情報を認識して、この出発位置Bから所定の範囲内にあって、出発位置Aに到着可能な公共交通機関の出発乗降地点、または出発位置Aに到着可能な公共交通機関に乗り換え可能な公共交通機関の出発乗降地点を、公共交通機関情報に基づいて検索する。
【0058】
そして、検索された出発乗降地点が複数ある場合、これらの乗降地点のうち、出発位置から公共交通機関を利用して到着位置に到達するために要する移動時間が最も早い乗降地点を選択する。なお、合流地点設定手段186は、複数の乗降地点を端末表示部140に表示させ、乗降地点を選択する旨の情報を報知し、利用者により設定入力された乗降地点を選択する構成としてもよい。そして、合流地点設定手段186は、公共交通機関情報に基づいて、利用者および合流相手が出発位置A,Bを出発して略同一移動時間後に最も近接する近接乗降位置を演算し仮合流地点Gに設定する。
【0059】
例えば、図7において、利用者が出発位置Aを出発して出発乗降地点のC駅に到達したとし、合流相手が出発位置Bを出発して出発乗降地点Fに到達したとする。この場合、合流地点設定手段186は、経路処理手段184に、出発位置Aから出発乗降地点C駅までの移動経路情報、および移動時間情報を演算させる。同様に、合流地点設定手段186は、出発位置Bから出発乗降地点F駅までの移動経路情報、および移動時間情報を演算させる。そして、合流地点設定手段186は、移動時間情報、および公共交通機関情報に基づいて、利用者が出発乗降地点Cで利用する公共交通機関の発車時刻および乗降地点D,E,Fへの到着時刻を演算する。また、同様にして、合流地点設定手段186は、合流相手が出発乗降地点Fで利用する公共交通機関の発車時刻および乗降地点E,D,Cへの到着時刻を演算する。そして、利用者および合流相手が略同時刻において最も近接する乗降地点Cを仮合流地点Gに設定する。
【0060】
また、合流地点設定手段186は、移動手段情報と相手移動手段情報とのいずか一方に公共交通機関を利用する旨の情報が記載されていると判断した場合、公共交通機関を利用する側の出発位置の近傍の公共交通機関の出発情報地点を情報検索手段185に検索させる処理をする。例えば図8に示すように、利用者が出発位置Aから公共交通機関を利用して合流位置としての合流地点に移動する場合、合流地点設定手段186は、公共交通機関情報に基づいて、出発位置Aから所定の範囲内に位置する乗降地点を検索する。そして、検索された出発乗降地点が複数合った場合、これらの乗降地点のうち、出発位置Aから公共交通機関を利用して到着位置Bに到達するために要する移動時間が最も早い乗降地点を選択して出発乗降地点として設定する。そして、合流地点設定手段186は、公共交通機関情報に基づいて、利用者が出発乗降地点Cにて利用する公共交通機関の発車時刻および乗降地点D,E,Fへの到着時刻を演算する。
【0061】
次に、合流地点設定手段186は、出発位置Bから、出発乗降地点Cおよび到着乗降地点F、およびC−F間に位置する乗降地点D,Eまで移動経路、およびこの移動経路を移動するための所要時間に関する移動時間情報を経路処理手段184に演算させる。そして、利用者が乗降地点C,D,E,Fに到着する時刻と、合流相手が乗降地点C,D,E,Fに到着する時刻とを比較し、略同一時刻となる乗降地点を仮合流位置Gとして設定する。
【0062】
そして、合流地点設定手段186は、移動条件認識手段183にて認識した設定事項情報に希望施設情報が含まれるか否かを判断する。そして、合流地点設定手段186は、設定事項情報に希望施設情報が含まれると判断した場合、希望施設情報に記載された種別情報に基づいて利用可能な施設に関する施設情報を情報検索手段185に検索させる処理をする。そして、合流地点設定手段186は、検索された施設情報に記載された座標位置情報に基づいて、仮合流地点Gに最も近接する施設を合流地点に設定する。なお、端末表示部140に検索された施設情報を例えば一覧表示させ、利用者により設定入力された施設情報を選択する構成としてもよい。なお、希望施設情報に記載された種別情報と一致する施設情報が検索できなかった場合は、仮合流地点Gの近傍に位置する他の施設を検索する処理をしてもよい。また、利用可能な他の施設情報の一覧を端末表示部140に表示させて利用者による設定入力により、施設情報が選択された旨の情報を認識すると、選択された施設情報を合流地点に設定する処理をしてもよい。一方、合流地点設定手段は、移動条件認識手段183にて希望施設情報を認識しなかった場合は、仮合流地点Gを合流地点として設定する。また、合流地点設定手段186は、設定した合流地点の位置に関する合流地点情報を生成し、適宜メモリ170に読み出し可能に記憶する。
【0063】
報知制御手段187は、メモリ170に記憶された各種情報を読み込み、端末表示部140や音声出力部150に出力させて報知させる制御をする。メモリ170に記憶された各種情報とは、例えば処理部180によって処理され、適宜メモリ170に記憶される現在位置情報や、合流地点情報、施設情報、移動経路情報、移動距離情報、移動時間情報、などである。具体的には、報知制御手段187は、メモリ170に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報や地物案内情報に基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を、端末表示部140による画像表示や音声出力部150による発音にて報知する。具体的には、所定の矢印や記号などを端末表示部140の表示画面に表示したり、「700m先、○○交差点を△△方面右方向です。」、「移動経路から逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などの音声出力部150における音声により発音したり、することなどが例示できる。また、報知制御手段187は、端末表示部140を適宜制御して各種情報を端末表示部140で表示させ、例えば端末入力部130による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面などをも表示制御する。
【0064】
マッチング手段188は、地図情報を制御して現在位置やその他の地点を地図情報に重畳させて表示させるためのマッチング処理を実施する。マッチング手段188は、マップマッチング手段と、座標マッチング手段と、などを備えている。
【0065】
マップマッチング手段は、記憶手段160から取得する地図情報に基づいて、自者位置認識手段181にて認識した例えば車両の現在位置や他者位置認識手段182にて認識した合流相手の現在位置などを適切に表示させるためのマップマッチング処理をする。このマップマッチング手段は、上述したように、例えばマッチングデータMMを用い、現在位置を端末表示部140で地図に重畳して表示される位置が、端末表示部140で表示される地図を構成する要素である道路から逸脱しないように、現在位置情報を適宜修正すなわち補正して表示させるマップマッチング処理を実施する。
【0066】
座標マッチング手段は、記憶手段160から取得する地図情報のマッチングデータMMのノードNに関する情報である地点情報が同一の点か否かの判断である座標マッチング処理を実施する。すなわち、上述したように、マッチングデータMMのノードNの地点情報を取得し、地点情報を構成する座標情報を読み取る。具体的には、座標情報の座標値の情報やオフセット量に基づいて緯度、経度などの座標値を算出し、異なるノードNが同一の座標値であれば、それらのノードNの地点情報を構成するフラグ情報を読み取り、ノードNが同一の点なのか否かを判断する。そして、同一の点であると判断した場合には、例えばノードNにそれぞれ接続し異なるリンク列ブロック情報を構成するリンクLが互いに交わる道路状態、例えば交差点であると判断する。また、同一の点でないと判断した場合には、例えノードNにそれぞれ接続し異なるリンク列ブロック情報を構成するリンクLが互いに交わらない道路状態、例えば立体交差であると判断する。
【0067】
計時手段189は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて現在時刻を認識する。そして、この計時手段189は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。
【0068】
〔ナビゲーション装置の動作〕
次に、ナビゲーション装置100の動作について図面を参照して説明する。
【0069】
(合流地点までの経路報知処理)
次に、ナビゲーション装置100の動作として、合流地点までの経路報知処理について、図9に基づいて説明する。図9は、ナビゲーション装置における合流地点までのの移動経路の報知処理を示すフローチャートである。
【0070】
まず、図9に示すように、利用者は、端末入力部130の入力操作により、例えば合流相手と合流するための合流地点までの経路報知処理を実施させる旨を設定入力する。この合流地点の設定処理を実施させる旨の設定入力を処理部180が認識すると(ステップS101)、処理部180は、合流地点設定処理に必要な各種設定事項情報や、移動経路の探索に必要な各種情報、例えば最短距離の移動経路を希望するか、最短時間の移動経路を希望するか、渋滞情報を加味した移動経路を希望するか否かなどの設定事項情報の設定入力を促す表示画面を端末表示部140に表示させる。
【0071】
そして、処理部180は、合流地点の設定に必要な各種情報を認識すると、まず自者位置認識手段181にて現在位置に関する現在位置情報を認識し、他者位置認識手段182にて合流相手の現在位置に関する相手位置情報を認識する処理をする(ステップS102)。そして、移動条件認識手段183にて、設定入力された設定事項情報に基づいて、利用者の移動手段に関する移動手段情報、合流相手の移動手段に関する相手移動手段情報を認識する処理をする(ステップS103)。
【0072】
次に、処理部180の合流地点設定手段186は、移動手段情報および相手移動手段情報に公共交通機関を利用する旨の情報があるか否かを判断する(ステップS104)。そして、ステップS104において、処理部180の合流地点設定手段186は、移動手段および相手移動手段に公共交通機関を利用する旨が記載されていると判断した場合、公共交通機関を利用した仮合流地点検索処理を実施し、仮合流地点Gを設定する(ステップS105)。一方、ステップS104において合流地点設定手段186は、移動手段および相手移動手段に公共交通機関を利用しない旨が記載されていると判断した場合、公共交通機関を利用しない仮合流地点設定処理を実施し、仮合流地点Gを設定する(ステップS106)。
【0073】
次に、合流地点設定手段186は、移動条件認識手段183にて認識した設定事項情報に合流地点として希望する施設の種別に関する希望施設情報があるか否かを判断する(ステップS107)。このステップS107において、設定事項情報に希望施設情報がないと判断した場合、合流地点設定手段186は、仮合流地点Gを合流地点として設定する。
【0074】
一方、ステップS107において、合流地点設定手段186は、設定事項情報に希望施設情報があると判断した場合、情報検索手段185に希望施設情報に合致する種別情報を有する施設情報を検索させる処理をする(ステップS108)。そして、ステップS108において、合流地点設定手段186は、検索された施設情報の座標位置情報に基づいて、仮合流地点Gから最も近接する施設を合流地点として設定する(ステップS109)。
【0075】
この後、処理部180は、経路処理手段184に、出発位置Aおよび出発位置BからステップS109にて設定された合流地点までの移動経路を演算させ、移動経路情報または公共交通機関経路情報、移動距離情報、移動時間情報、予測位置情報、などを生成させる(ステップS110)。
【0076】
そして、処理部180の報知制御手段187は、ステップS110にて生成した移動経路情報または公共交通機関経路情報を地図情報に重畳させて端末表示部140に表示させる制御をする(ステップS111)。
【0077】
(公共交通機関を利用する仮合流地点設定処理)
次に上述した合流地点までの経路報知処理の一部である公共交通機関を利用する仮合流地点設定処理(ステップS105)について図10に基づいて説明する。図10は、公共交通機関を利用する合流位置設定処理を示すフローチャートである。
【0078】
図12において、処理部180の合流地点設定手段186は、まず、移動手段および相手移動手段のうち両方に公共交通機関を利用する旨が記載されているか、またはどちらか一方に公共交通機関を利用する旨が記載されているかを判断する(ステップS150)。
【0079】
そしてステップS150において、合流地点設定手段186は、移動手段および相手移動手段のうち両方に公共交通機関を利用する旨が記載されていると判断した場合、経路処理手段184に、出発位置Aから出発位置Bまでの公共交通機関経路情報、および出発位置Bから出発位置Aまでの公共交通機関経路情報を演算させる処理をする(ステップS151)。
【0080】
この後、合流地点設定手段186は、公共交通機関経路情報に基づいて、各乗降地点における利用者の到着時刻、および合流相手の到着時刻を比較し、利用者および合流相手の到着時刻が略同一時刻となる乗降地点を仮合流地点Gとして設定する(ステップS152)。
【0081】
一方、ステップS150において、処理部180の合流地点設定手段186は、移動手段情報および相手移動手段情報のうちいずれか一方だけが公共交通機関を利用する旨が記載されている場合、例えば図7に示すように、利用者の移動手段にのみ公共交通機関を利用する旨の情報が記載されている場合、経路処理手段184に出発位置Aから到着位置Bまでの公共交通機関経路情報を演算させる処理をする(ステップS153)。そして、合流地点設定手段186は、経路処理手段184に、出発位置Bから、ステップS112にて演算した公共交通機関経路情報に含まれる乗降地点C,D,E,Fまでの移動経路を演算させ、移動経路情報、移動距離情報、移動時間情報、予測位置情報を生成させる(ステップS154)。
【0082】
この後、合流地点設定手段186は、利用者が公共交通機関にて各乗降地点に到着する到着時刻と、合流相手が各乗降地点に到着する到着時刻とを比較し、略同一時刻となる乗降地点を仮合流地点Gと設定する(ステップS155)。
【0083】
(公共交通機関を利用しない仮合流地点設定処理)
次に上述した合流地点までの経路報知処理の一部である公共交通機関を利用しない仮合流地点設定処理(ステップS106)について図11に基づいて説明する。図11は、公共交通機関を利用しない合流位置設定処理のフローチャートである。
【0084】
図13において、処理部180の合流地点設定手段186は、まず、経路処理手段184に現在位置情報に基づく出発位置Aから相手位置情報に基づく出発位置Bまでの移動経路a、および出発位置Bから出発位置Aまでの移動経路bを演算させる処理をする。また、それぞれの移動経路a,bにおいて移動経路情報、移動距離情報、移動時間情報、予測位置情報と生成する。
【0085】
次に、処理部180の合流地点設定手段186は、移動経路aおよび移動経路bが同一経路か否かを判断する(ステップS160)。ステップS160にて移動経路aおよび移動経路bが同一であると判断した場合、合流地点設定手段186は、経路処理手段184にて生成した予測位置情報に基づいて、利用者および合流相手が出発位置Aおよび出発位置Bから略同一移動時間だけ移動して、両者が最も近接する仮合流地点Gを演算する(ステップS161)。
【0086】
一方、ステップS160において、処理部180の合流地点設定手段186は、移動経路aおよび移動経路bが異なると判断した場合、移動経路aの予測位置情報、および移動経路bの予測位置情報に基づいて、利用者および合流相手が出発位置Aおよび出発位置Bから略同一移動時間だけ移動して最も近接する近接位置A1,B1を演算する(ステップS162)。さらに、合流地点設定手段186は、近接位置A1から近接位置B1までの移動経路を演算させて、移動経路情報、移動距離情報、移動時間情報、および予測位置情報を生成させる。そして、この生成した予測位置情報に基づいて、利用者および合流相手が近接位置A1および近接位置B1から略同一移動時間だけ移動して、両者が最も近接する仮合流地点Gを演算する(ステップS163)。
【0087】
〔第1の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第1の実施の形態のナビゲーション装置では、現在位置情報を認識する自者位置認識手段181と、合流相手の相手位置情報を認識する他者位置認識手段182と、利用者および合流者の移動状況に関する設定入力情報を認識する移動条件認識手段183と、これらの現在位置情報、相手位置情報、移動状況情報に基づいて合流相手と合流する合流位置を設定する合流地点設定手段186と、を備えている。このため、利用者と合流相手の移動状況が異なる場合でも、それぞれの移動状況に応じた合流地点を設定できる。したがって、異なる移動状況でも適切な合流位置の設定ができる。
【0088】
また、移動条件認識手段183にて移動手段情報および相手移動手段情報を認識すると、合流地点設定手段186は、それぞれの移動手段で移動可能な合流地点を設定している。例えば利用者および合流相手の移動手段が異なる場合、例えば一方が徒歩で移動し、他方が車両で移動する場合などにおいて、それぞれの移動手段に応じた移動時間が略同一となる合流地点を設定している。このため、経路処理手段184は、それぞれの移動手段に応じて容易に合流地点までの移動経路を演算でき、移動経路の移動距離や移動時間も容易に演算できる。したがって、処理部180の処理を容易にでき、処理部180にかかる負荷を軽減できる。
【0089】
また、移動条件認識手段183にて移動手段および相手移動手段情報に公共交通機関を利用しない旨が記載されている場合、経路処理手段184は、記載地図情報に基づいて、出発位置から合流位置までの移動経路、および相手出発位置から合流位置までの移動経路を演算し、報知制御手段187にて、合流位置までの移動経路を端末表示部140に表示させている。このため、利用者が端末表示部140に表示される移動経路を見ながら移動することができる。
【0090】
さらに、合流地点設定手段186は、移動手段情報および相手移動手段情報に公共交通機関を利用する旨の情報が記載されていないと判断すると、利用者の出発位置Aおよび合流相手の出発位置Bからの移動時間が最も短くなる合流地点を設定する。このため、利用者および合流相手は、最短時間で合流地点に移動することができる。したがって、利用者が合流相手と早く合流したい場合などにおいて、最適な合流地点の設定ができる。
【0091】
また、合流地点設定手段186は、移動手段情報および相手移動手段情報のいずれか一方に公共交通機関を利用する旨が記載されていると判断した場合に、公共交通機関情報に基づいて、到着時刻が略同一時刻となる乗降地点を合流地点に設定している。このため、利用者および合流相手が略同時刻に乗降位置に到着することができ、一方が極端に待たされることがない。また、最も早く略同一時刻に到着できる乗降地点を合流地点に設定することで、合流地点により早く到着して合流することができる。したがって、できるだけ早く合流相手と合流したい場合などにおいて、適切な合流位置を設定することができる。
【0092】
また、例えば図7に示すように移動手段情報および相手移動手段情報の両方に公共交通機関を利用する旨が記載されている場合、合流地点設定手段186は、出発位置Aから最も近傍に位置する出発乗降地点Cから、出発位置Bから最も近傍に位置する出発乗降地点Fまでの公共交通機関経路を演算させる。そして、乗降地点C,D,E,Fに到着する到着時刻が略同一時刻となる乗降地点を演算し、合流地点を設定している。さらに、例えば図8に示すように、移動手段情報および相手移動手段情報のいずれか一方に公共交通機関を利用する旨が記載されている場合でも、合流地点設定手段186は、出発位置Aから公共交通機関を利用して各乗降地点C,D,E,Fに到着する到着時刻を公共交通機関情報に基づいて演算し、出発位置Bから各乗降地点C,D,E,Fに到着する到着時刻を地図情報に基づいて演算している。このため、乗降地点への到着時刻に基づいて容易に合流地点を設定することができる。
【0093】
また、経路処理手段184は、地図情報に基づいて、出発位置から所定の範囲内に位置する出発乗降地点を取得し、出発位置から出発乗降地点までの移動経路、出発乗降地点から合流位置までの公共交通機関を利用した公共交通機関経路を演算する。このため、公共交通機関を利用する場合でも、合流位置までの全移動経路を演算して報知することができる。したがって、利用者は移動経路に基づいて確実に合流地点に移動することができる。
【0094】
さらに、合流地点設定手段186は、移動条件認識手段183にて認識した設定事項情報に合流地点として施設を利用する旨の希望施設情報が含まれていると判断すると、希望施設情報に記載された種別情報に基づいて、施設情報を検索する。このため、例えば喫茶店などの施設を合流地点として設定できる。したがって、合流相手を待つ必要がある場合でも、施設内で快適に待つことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の情報処理システムとしての通信型のナビゲーションシステムであって、移動体である例えば車両の移動状況としての走行を案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明の交通状況報知システムとしては、第1の実施の形態と同様に、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、いずれの移動体の交通状況を報知する構成が対象となる。
【0095】
図12は、本実施の形態におけるナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。図13は、端末装置の概略構成を示すブロック図である。図14は、端末装置の処理部の概略構成を示すブロック図である。図15は、サーバ装置の概略構成を示すブロック図である。図16は、サーバ装置のCPUの概略構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0096】
〔ナビゲーションシステムの構成〕
図12において、200は案内報知システムとしての通信型のナビゲーションシステムで、このナビゲーションシステム200は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知するシステムである。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。そして、このナビゲーションシステム200は、ネットワーク300と、交通状況報知装置としても機能する端末装置400と、サーバ装置500と、などを備えている。
【0097】
ネットワーク300には、端末装置400およびサーバ装置500が接続されている。そして、ネットワーク300は、端末装置400、サーバ装置500、およびサービスサーバ装置などを情報の送受信が可能な状態に接続する。例えば、TCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、端末装置400およびサーバ装置500間で情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。
【0098】
端末装置400は、第1の実施の形態のナビゲーション装置100と同様に、移動体としての例えば車両に搭載される車載型、車両に取り外し自在に設けられる取り外し型、携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。この端末装置400は、サーバ装置500からネットワーク300を介して配信される地図情報を取得し、この地図情報に基づいて現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、この端末装置400は、図13に示すように、送受信部410と、センサ部110と、端末入力部130と、端末表示部140と、音声出力部150と、メモリ420と、処理部430と、などを備えている。
【0099】
送受信部410は、ネットワーク300を介してサーバ装置500に接続されるとともに、処理部430に接続されている。そして、送受信部410は、ネットワーク300を介してサーバ装置500から端末信号を受信可能で、この端末信号の取得によりあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号として処理部430に出力する。また、送受信部410は、処理部430から処理端末信号が入力可能で、この入力される処理端末信号の取得によりあらかじめ設定されている出力インターフェース処理を実施し、端末信号としてネットワーク300を介してサーバ装置500に送信する。なお、送受信部410は、サーバ装置500に例えば30秒毎、5分毎といった所定の時間間隔で各種情報を送信する構成としてもよく、メモリ420に記憶される各種情報が更新される度に送信する構成をしてもよい。また、利用者の入力操作により設定入力された各種情報をサーバ装置500に送信する旨の要求情報を認識した時にのみサーバ装置500に情報を送信する構成としてもよい。
【0100】
センサ部110は、車両の移動の状態すなわち現在位置や走行状況などを検出して処理部430に所定の信号として出力する。
【0101】
端末入力部130は、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみなどの入力操作としては、端末装置400の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、ネットワーク300を介して情報を取得する旨の通信要求情報である通信動作の実行命令、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させるなどが例示できる。そして、端末入力部130は、設定事項の入力操作により、所定の信号を処理部430へ適宜出力して設定させる。
【0102】
端末表示部140は、処理部430にて制御され処理部430から入力される画像データを画面表示させる。画像データとしては、サーバ装置500から送信される地図情報や検索情報などの画像データなどである。
【0103】
音声出力部150は、処理部430にて制御され、処理部430から入力される音声データなどを発音手段から音声により出力して報知する。
【0104】
メモリ420は、ネットワーク300を介して取得した各種情報や、端末入力部130で入力操作される設定事項、あるいは音楽データや画像データなどを適宜記憶する。また、メモリ420には、端末装置400を認識するための固有ID情報が記憶されている。この固有ID情報としては、例えば端末装置400の製造番号など、個々の端末装置に設定される情報であってもよく、利用者により任意に設定される例えばメールアドレスなどのアドレス情報であってもよい。
【0105】
また、メモリ420には、端末装置400全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。なお、メモリ420としては、HD(Hard Disc)や光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
【0106】
処理部430は、図示しない各種入出力ポート、例えば送受信部410が接続される通信ポート、センサ部110のGPS受信部が接続されるGPS受信ポート、センサ部110の各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、端末入力部130が接続されるキー入力ポート、端末表示部140が接続される表示部制御ポート、音声出力部150が接続される音声制御ポート、メモリ420が接続される記憶ポートなどを有する。そして、処理部430は、各種プログラムとして、図14に示すように、出発位置取得手段としての位置認識手段431と、移動状況情報取得手段、および移動手段認識手段としても機能する移動条件認識手段432と、報知制御手段187と、マッチング手段188と、などを備えている。
【0107】
位置認識手段431は、例えば車両の現在位置に関する現在位置情報を認識する。認識した現在位置情報はメモリ420に適宜読み出し可能に記憶される。また、位置認識手段431は、常時現在位置に関する現在位置情報を認識し、逐次送受信部410からネットワークを介してサーバ装置500に送信する。
【0108】
移動条件認識手段432は、端末入力部130にて設定入力された設定事項情報に基づいて、利用者の移動手段に関する移動手段情報、合流地点として利用する施設の種別に関する希望施設情報、などを認識する。また、移動条件認識手段432は、合流地点にて合流する合流相手が所持する端末表示の固有ID情報を認識する。認識した移動手段情報や種別情報は、適宜メモリ420に読み出し可能に記憶される。
【0109】
報知制御手段187は、メモリ420に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報や施設情報に基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を報知する。さらに、報知制御手段187は、サーバ装置500から送信された情報に基づいて、案内表示画面や、車両の移動経路を表示させる案内を端末表示部140に表示させる処理をする。
【0110】
マッチング手段188は、地図情報を制御して現在位置やその他の地点を地図情報に重畳させて表示させるためのマッチング処理を実施する。マッチング手段188は、マップマッチング手段と、座標マッチング手段と、などを備えている。
【0111】
マップマッチング手段は、自者位置認識手段181にて認識した現在位置を適切に表示させるためのマップマッチング処理をする。
【0112】
サーバ装置500は、ネットワーク300を介して端末装置400と情報の送受信が可能となっている。また、サーバ装置500は、気象庁や警視庁などの各種官庁、民間団体、VICS、企業などの各種機関に設置された図示しないサーバなどから、ネットワーク300を介して各種情報を取得可能となっている。取得する情報としては、例えば気象情報や、渋滞、交通事故、工事、交通規制などのVICデータ、ガソリンスタンドや飲食店などの各種店舗に関する店舗情報など、車両の移動に関する情報、すなわち車両の移動の際に利用される各種の移動関連情報である。そして、サーバ装置500は、図15に示すように、インターフェース510と、入力部520と、表示部530と、記憶手段540と、CPU(Central Processing Unit)550と、などを備えている。
【0113】
インターフェース510は、ネットワーク300を介して入力されるサーバ信号に対してあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実行し、処理サーバ信号としてCPU550へ出力する。また、インターフェース510は、CPU550から端末装置400に対して送信すべき処理サーバ信号が入力されると、入力された処理サーバ信号に対してあらかじめ設定されている出力インターフェース処理を実行し、サーバ信号としてネットワーク300を介して端末装置400へ出力する。なお、サーバ信号は、処理サーバ信号に記載された情報に基づいて、適宜所定の端末装置400のみに出力させることも可能である。
【0114】
入力部520は、端末入力部130と同様に、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみなどの入力操作は、サーバ装置500の動作内容の設定や、記憶手段540に記憶する情報の設定入力、記憶手段540に記憶された情報の更新、などの設定事項の設定入力である。そして、入力部520は、設定事項の入力操作により、設定事項に対応する信号をCPU550へ適宜出力して設定入力させる。なお、入力操作としては、操作ボタンや操作つまみなどの操作に限らず、例えば表示部530に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作などにより、各種設定事項を設定入力する構成としてもできる。
【0115】
表示部530は、端末表示部140と同様に、CPU550にて制御されCPU550から入力される画像データを画面表示させる。この画像データとしては、記憶手段540からの画像データやネットワーク300を介して外部のサーバから取得した画像データなどが例示できる。
【0116】
記憶手段540は、端末装置400あるいは外部のサーバなどから受信した各種情報、例えば図2および図3に示すような地図情報、公共交通機関情報、施設関連情報などを格納、すなわち読み出し可能に記憶する。
【0117】
なお、記憶手段540としては、HD(Hard Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などとしてもよい。なお、格納する情報として例えば入力部520の入力操作により入力された情報をも記憶可能で、入力操作により格納された情報の内容が適宜更新可能となっている。また、記憶手段540には、サーバ装置500全体およびナビゲーションシステム200全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどをも情報として記憶している。
【0118】
また、記憶手段540には、例えば地図情報における所定の地点の情報を取得するための検索情報が記憶されている。すなわち、検索情報は、地図情報上で順次細分化される領域となる都道府県名、市町村名、地区名、地点名などの内容やガイダンスなどの各種情報や、地点としての店舗に関する各種情報など、端末装置400からの検索要求に対する情報で、例えば階層状に項目情報が関連付けられたツリー構造のテーブル構造となっている。
【0119】
CPU550は、記憶手段540に記憶された各種プログラムとして、図16に示すように、合流相手認識手段551と、地図情報取得手段、公共交通機関情報取得手段、経路探索手段、移動時間演算手段、出発乗降地点認識手段、公共交通機関経路探索手段、および到着時刻演算手段としても機能する経路処理手段552と、施設情報取得手段、および施設検索手段としても機能する情報検索手段553と、合流位置設定手段としての合流地点設定手段554と、サーバマッチング手段555と、計時手段556と、などを備えている。
【0120】
合流相手認識手段551は、端末装置400から送信される各種設定事項情報から端末装置400の現在位置情報と、移動手段情報と、端末装置400の固有ID情報と、合流相手の端末装置400の固有ID情報と、などを認識する。そして、合流相手認識手段551は、固有ID情報に基づいて合流相手が所持する端末装置400を認識し、合流相手が所持する端末装置400から送信された現在位置情報と、移動手段情報と、合流相手の端末装置400の固有ID情報を取得し、相手位置情報、相手移動手段情報として認識する。また、合流相手の端末装置400から情報が送信されていない場合は、現在位置情報と、移動手段情報と、などを送信する旨の要求情報をこの合流相手の端末装置400に送信する。そして、合流相手認識手段551は、合流相手の端末装置400から送信された各種情報を受信すると、これらの各種情報に基づいて、合流相手の現在位置に関する相手位置情報、相手移動手段情報、などを認識する。また、合流相手認識手段551にて認識した現在位置情報、移動手段情報、相手位置情報、相手移動手段情報、合流相手の端末装置400を識別する固有ID情報、を記憶手段540に適宜読み出し可能に記憶する。
【0121】
経路処理手段552は、第1の実施の形態のナビゲーション装置100の経路処理手段184と同様に、2地点間の移動経路を演算し、移動経路情報や公共交通機関経路情報を生成する。また、経路処理手段552は、移動経路情報、または公共交通機関経路情報に基づいて、移動経路の距離に関する移動距離情報、移動時間に関する移動時間情報、所定時間における移動位置に関する予測位置情報を生成する。
【0122】
情報検索手段553は、第1の実施の形態のナビゲーション装置100の情報検索手段185と同様に、端末装置400から送信される各種設定事項情報に基づいて、希望施設情報を認識すると、記憶手段540に記憶された施設関連情報を認識して、所定地点の近傍に位置する施設を検索する。検索された施設情報は適宜読み出し可能に記憶手段540に記憶される。
【0123】
合流地点設定手段554は、第1の実施の形態のナビゲーション装置100の合流地点設定手段186と同様に、合流者と合流可能な合流地点を設定する処理をする。具体的には、合流地点設定手段554は、合流相手認識手段551にて認識した現在位置情報と、相手位置情報と、移動手段情報と、相手移動手段情報と、などに基づいて、移動手段として公共交通機関を利用するか否か、合流相手と利用者との移動手段が同一であるか否かなどを判断する。そして、合流地点設定手段554は、それぞれの条件を満たすとともに、最も早く合流できる仮合流地点Gを設定する。そして、合流地点設定手段554は、端末装置400から送信される設定事項情報に希望施設情報が記載されていることを認識すると、仮合流地点Gの近傍にある施設を検索させる処理をし、合流地点を設定する。また、合流地点設定手段554は、端末装置400から送信される設定事項情報に希望施設情報が記載されていないことを認識すると、仮合流地点Gを合流地点に設定する。
【0124】
また、合流地点設定手段554は、記憶手段540に記憶される現在位置情報および相手位置情報が更新される度に上記の処理を実施する。すなわち、各端末装置400が移動し、現在位置情報および相手位置情報が更新されると、合流地点を更新する処理をする。これにより、端末装置400の移動に伴って、最適な合流地点を設定する処理が可能になる。さらに、合流地点設定手段554は、例えば利用者または合流相手のうちいずれか一方が道を誤ったとき、すなわち、報知した移動経路と異なる移動経路を通った場合、合流地点を再設定し、新たな合流地点までの移動経路を演算する。
【0125】
サーバマッチング手段555は、上述した第1の実施の形態のナビゲーション装置100のマッチング手段188と同様に、地図情報のマッチングデータMMのノードNに関する情報である地点情報が同一の点か否かの判断であるマッチング処理を実施する。
【0126】
計時手段556は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて現在時刻を認識する。そして、この計時手段556は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。
【0127】
また、CPU550は、入力部520の入力操作により入力部520から入力される信号に基づいて、入力操作に対応する内容で適宜演算し、各種信号を適宜生成する。そして、生成した各種信号を表示部530やインターフェース510、記憶手段540に適宜出力して動作させ、入力された内容を実施させる。
【0128】
〔ナビゲーションシステムの動作〕
次に、ナビゲーションシステム200の動作を図面に基づいて説明する。なお、以下において、第1の実施の形態と略同一の処理については、その説明を簡略化する。
【0129】
〔合流地点までの移動経路報知処理〕
ナビゲーションシステム200の動作として、合流地点移動経路の報知処理について、図に基づいて説明する。図17は、合流地点までの移動経路の探索処理を示すフローチャートである。
【0130】
まず、図17に示すように、合流地点に合流するメンバー、すなわち端末装置400の利用者は、端末入力部130の入力操作により、例えば合流地点を設定するための合流地点設定処理を実施させる旨を設定入力する。この合流地点の設定処理を実施させる旨の設定入力を処理部430が認識すると、処理部430は、合流地点の設定処理に必要な各種情報、例えば移動条件情報、希望施設情報、合流相手の端末装置400を識別する固有ID情報などの設定入力を促す表示画面を端末表示部140に表示させる。
【0131】
そして、処理部430は、移動条件認識手段432にて合流地点の設定処理に必要な各種情報、例えば移動条件情報、希望施設情報、合流相手の端末装置400を識別する固有ID情報などを認識すると(ステップS201)、位置認識手段431にて、現在位置に関する現在位置情報を認識する(ステップS202)。また、処理部430は、ステップS201およびステップS202で認識した各種情報をメモリ420に適宜記憶する。
【0132】
この後、処理部430は、送受信部410を制御して、合流地点の設定を要求する旨の信号とともに、メモリ420に記憶した現在位置情報、移動手段情報、希望施設情報、合流相手の端末装置を識別する固有ID情報などをサーバ装置500に送信する処理をする。この各種情報の送信の際、端末装置400を特定する固有ID情報を合わせて送信する(ステップS203)。
【0133】
サーバ装置500は、端末装置400から送信される各種情報を受信すると(ステップS204)、これらの各種情報を記憶手段540に読み出し可能に記憶する。
【0134】
この後、CPU550の合流相手認識手段551は、受信した各種情報の固有ID情報に基づいて、合流相手の端末装置400を認識する。そして、合流相手の端末装置400から送信された現在位置情報を相手位置情報として認識し、移動手段情報を相手移動手段情報として認識する。
【0135】
また、CPU550は、合流相手の端末装置400に対し、現在位置情報、および移動手段情報の送信を要求する旨の要求情報を生成し、合流相手の端末装置400に送信する。
【0136】
そして、合流相手の端末装置400は、サーバ装置500から現在位置情報および移動手段情報の送信を要求する旨の要求情報を受信すると、位置認識手段431にて現在位置情報を認識する。また移動条件認識手段にて移動手段情報を認識する。そして、合流相手の端末装置400は、送受信部410を制御して、サーバ装置500に現在位置情報を相手位置情報として、移動手段情報を相手移動手段情報として送信する。
【0137】
サーバ装置500は、合流相手の端末装置400から相手位置情報、および相手移動手段情報を受信すると(ステップS205)、これらの情報を記憶手段540に適宜読み出し可能に記憶する。
【0138】
そして、CPU550の合流地点設定手段554は、第1の実施の形態のナビゲーション装置100の合流地点設定手段186と同様のステップS104ないしステップS109の処理を実施して、合流地点を設定する。すなわち、CPU550の合流地点設定手段554は、まず、ステップS104において、移動手段情報または相手移動手段情報に公共交通機関を利用する旨の記載があるか否かを判断する。
【0139】
そして、CPU550の合流地点設定手段554は、ステップS104において、移動手段および相手移動手段に公共交通機関を利用しない旨が記載されていると判断した場合、ステップS105の公共交通機関を利用しない仮合流地点の設定処理を実施して、仮合流地点Gを設定する。一方、合流地点設定手段554は、ステップS104において、移動手段および相手移動手段に公共交通機関を利用する旨が記載されていると判断した場合、ステップS106の公共交通機関を利用する仮合流地点の設定処理を実施して、仮合流地点Gを設定する。
【0140】
そして、CPU550の合流地点設定手段554は、ステップS107の処理を実施して、端末装置400から送信された各種情報に希望施設情報が記載されているか否かを判断する。ステップS107において、CPU550の合流地点設定手段554は、希望施設情報が記載されていないと判断した場合、ステップS105またはステップS106の処理にて設定した仮合流地点Gを合流地点に設定する。
【0141】
一方、CPU550の合流地点設定手段554は、ステップS107において、希望施設情報が記載されていると判断した場合、ステップS108およびステップS109の処理を実施させて、情報検索手段553に希望施設情報に記載された種別情報に合致する施設情報を検索させ、検索された施設情報に基づいた施設を合流地点に設定する。
【0142】
この後、CPU550は、経路処理手段552に各出発位置から合流地点までの移動経路を演算させ、移動経路情報または公共交通機関経路情報を生成させる(ステップS296)。そして、CPU550は、生成された移動経路情報または公共交通機関経路情報、および地図情報などを、固有ID情報に基づいて端末装置400および合流相手の端末装置400に送信する(ステップS207)。
【0143】
端末装置400は、サーバ装置500から送信された情報を受信すると(ステップS208)、これらの情報をメモリ420に適宜読み出し可能に記憶する。
【0144】
そして、端末装置400の報知制御手段187は、受信した移動経路情報を地図情報に重畳させて端末表示部140に表示させる制御をする(ステップS209)。
【0145】
この後、例えば車両が移動するなどすると、処理部430は、位置認識手段431にて現在位置情報を認識し、合流地点に到着したか否かを判断する(ステップS210)。このステップS210において、合流地点に到着していないと判断した場合は、ステップS202に戻り、現在位置情報を逐次サーバ装置500に送信する。そして、サーバ装置500は、逐次合流地点を演算し、合流地点までの移動経路を端末装置400に送信する。
【0146】
〔第2の実施の形態の作用効果〕
上記のような第2の実施の形態のナビゲーションシステム200では、CPU540は、合流相手認識手段551にて各端末装置400から送信される現在位置情報、移動手段情報を取得し、合流地点設定手段554にてこれらの現在位置情報および移動手段情報に基づいて合流位置を設定する処理をする。このため、第1の実施の形態と同様に、各端末装置400の移動手段が異なる場合でも、各端末装置400の移動手段を認識して、合流位置を設定できる。したがって、それぞれの移動手段に応じた適切な合流位置の設定ができる。
【0147】
また、合流地点設定手段554は、各端末装置400が移動して現在位置情報および相手位置情報が更新されると、合流位置の設定処理を実施する。このため、リアルタイムに各端末装置400の移動に対応して合流位置が移動する。したがって、各端末装置400を所持する利用者または合流相手が例えば道を誤ったり、移動速度が遅かったりした場合でも、合流位置を各端末装置400の現在位置に応じて最も早く到着できる位置に移動させることができる。
【0148】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0149】
すなわち、上記実施の形態では、案内報知装置および端末装置として端末装置400を用いる例を示したが、これに限らない。例えば、利用者が直接携帯する構成、あるいは携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などをナビゲーション装置100や端末装置400として携帯電話や携帯型パーソナルコンピュータなどにも適用できる。なお、上述したように、移動体の移動により障害となる渋滞が生じ得る移動体に利用することが特に有効である。
【0150】
さらに、現在位置認識手段で認識する現在位置情報を各種センサからの出力データやGPS受信部から出力されるGPSデータに基づいて取得したが、移動体の現在位置を認識する方法としては、いずれの方法でも適用でき、上述したように、端末入力部130で入力操作した擬似現在位置を現在位置として認識させてもよい。
【0151】
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、上述したように、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
【0152】
また、上記第1および第2の実施の形態では、合流地点設定手段186,554は、記憶手段160,540に記憶された施設関連情報を認識する構成を示したが、これに限らない。例えば、ナビゲーション装置100およびサーバ装置500は、外部からネットワークを介して施設関連情報を取得する。そして、合流地点設定手段186,554は、取得した施設関連情報を認識し、情報検索手段185,553に施設情報を検索させる処理をする。このような構成では、記憶手段160,540の記憶領域を確保することができる。
【0153】
さらに、上記実施の形態では、合流地点設定手段186,554は、仮合流地点Gを設定し、この仮合流地点Gの近傍の施設に関する施設情報を検索して合流地点として設定したが、これに限らない。例えば、合流地点設定手段186,554は、施設関連情報を認識し、情報検索手段185,553に希望施設情報に基づいて所定の施設情報を検索させる。そして、検索された施設情報の座標位置情報に基づいて、検索された施設を合流地点として設定する。このような構成であれば、確実に利用者が所望する施設を合流地点として設定することができる。
【0154】
第1の実施の形態において、端末入力部130にて合流地点で合流する相手の現在位置および移動手段を設定入力する例を示したが、これに限らない。例えば、ナビゲーション装置100は、送受信部を備え、合流相手が所持するナビゲーション装置100と互いの現在位置および移動手段に関する情報を送受信する構成としてもよい。この構成では、受信した合流相手の現在位置情報を他者位置認識手段182にて相手位置情報として認識し、受信した合流相手の移動手段情報を移動条件認識手段183にて相手移動手段情報として認識する。そして、合流地点設定手段186は、自者位置認識手段181にて認識した現在位置情報、他者位置認識手段182にて認識した相手位置情報、移動条件認識手段183にて認識した移動手段情報および相手移動手段情報に基づいて合流地点を設定する。このような場合、ナビゲーション装置100はそれぞれ固有のID情報を有し、このID情報により合流相手が携帯するナビゲーション装置を認識して送受信を実施する。なお、このID情報は、例えばメールアドレスなどであってもよい。この構成では、合流者の現在位置や移動手段に関する諸情報を端末入力部130から入力する手間が省略でき、容易にナビゲーション装置100を操作して合流地点の設定ができる。
【0155】
また、VICS受信部120にて渋滞情報を認識し、渋滞情報に基づいて渋滞区間を避けた移動経路を設定する例を示したが、さらに、渋滞予測を加味した移動経路を設定する構成であってもよい。この場合、ナビゲーション装置100の経路処理手段184は、例えばメモリ170にVICS情報に基づいた渋滞の時刻毎の変化に関する渋滞予測情報を記憶し、渋滞予測情報に基づいた移動経路を設定する。このように渋滞予測を加味することで、合流地点に最も早く到達できる最適な移動経路を設定することができる。
【0156】
さらに、ナビゲーション装置100が例えば車両などに搭載されている場合、処理部180は、車両の燃料を残量に関する燃料情報を認識し、合流地点設定手段186,554に残りの燃料で到着できる合流位置を設定してもよい。さらに、合流地点設定手段186,554は、燃料の残量が少ない場合には、経路処理手段184,552にガソリンスタンドなどの給油地点を経由して合流位置に到着する移動経路を演算させる処理をしてもよい。また、合流地点設定手段186,554は、利用者の設定入力により、例えば飲食店やコンビニエンスストアなどの施設を経由する移動経路を設定する旨が入力された場合は、これらの施設を経由して合流位置に到着する移動経路を演算させる処理をしてもよい。このように、移動体の移動状態に関する情報に基づいて合流位置を設定する処理をすることで、利用者の要望に応じた移動経路を設定することができる。
【0157】
また、第2の実施の形態において、CPU550は、合流相手認識手段551に端末装置400の現在位置に関する現在位置情報を常時認識させて、合流地点設定手段554は、各端末装置400の現在位置に応じて合流位置を再設定するとしたが、これに限定されない。例えば、サーバ装置500は、CPU500の合流相手認識手段551にて端末装置400の移動速度を認識する構成としてもよい。そして、各端末装置400の移動速度に基づいて、移動速度が速い端末装置400は合流地点までの移動距離が長くなるように、また移動速度が遅い端末装置400は合流地点までの移動距離が短くなるように合流地点を再設定する。このような構成では、各端末装置400は、より早く合流位置に到着することができる。
【0158】
さらに、第2の実施の形態において、端末装置400の現在位置を常時認識する構成に限らず、CPU550は、所定時間間隔で端末装置400の現在位置を認識する構成とし、定期的に合流地点を設定する構成としてもよい。この場合でも、端末装置400の現在位置に応じた合流位置を設定することができる。
【0159】
さらには、CPU550の合流地点設定手段186,554は、経路処理手段185,553に端末装置400の現在位置から合流地点までの移動時間および到着予測時間を演算させ、各端末装置400の到着予測時間が所定の割合以上ずれた場合に合流地点を再設定する構成としてもよい。このような構成では、例えば合流者のうち1人が渋滞などに巻き込まれた場合など、到着時間が大きくずれる場合にのみ合流地点を再設定する処理をするので、CPU550の負荷を軽減することができる。
【0160】
また、上記実施の形態では、移動手段情報および相手移動手段情報は端末入力部130から設定入力される構成を示したがこれに限らない。例えば、ナビゲーション装置100において、自者位置認識手段181にて、現在位置情報を所定の時間間隔で認識し、移動条件認識手段183は、現在位置の計時変化に基づいて、単位時間当たりの移動距離から移動速度を演算する。そして、移動条件認識手段183は、移動体の移動手段を判断する判断手段として機能し、移動速度に基づいて移動手段を認識する。例えば、移動条件認識手段183は、現在位置情報の計時変化を認識して、地図情報における例えば道路上を例えば時速4キロメートル以下で移動していると認識すると移動手段は徒歩であると認識し、例えば時速60キロメートルで移動していると認識すると移動手段は例えば車両であると認識する。また、時速60キロメートルで移動していた移動体がある地点から例えば時速10キロメートルの移動速度に変化したと認識すると、例えば車両が渋滞区間を移動中であると認識する。さらに、移動条件認識手段183は、公共交通機関情報に基づいて、例えば線路上を移動していることを認識すると、移動手段は公共交通機関であると認識する。なお、第2の実施の形態でも同様に、サーバ装置500のCPU550は、各端末装置400の現在位置情報の計時変化を認識して、各端末装置400の移動手段を認識する構成とすることができる。このような構成では、移動手段情報を自動で認識することができるので、端末入力部130から移動手段情報を設定入力する作業が不要となり、操作性を良好にできる。
【0161】
さらに、合流地点設定手段186,554は、移動時間が最短となる合流位置を設定する例を示したが、これに限らない。例えば、合流地点設定手段186,554は、移動手段情報および相手移動手段情報に公共交通機関を利用しない旨の情報が記載されている場合に、出発位置Aおよび出発位置Bから移動距離が最短となる合流位置Gを設定する処理をしてもよい。この場合、合流地点設定手段186,554は、例えば移動手段情報が車両であり、相手移動手段情報が徒歩である場合、利用者の出発位置から合流相手の出発位置までの移動距離が最短となる移動経路を演算させる。そして、車両と徒歩の速度比が例えば20:1と設定して、この移動経路の20:1の地点を合流位置として設定する。このように移動距離が最短となる合流位置を設定することで、例えば車両の燃料費を節約したい場合や、徒歩で長距離を歩きたくない場合などにおいて、最適な合流位置を設定することができる。また、移動手段が同一である場合、移動距離が略同一となる合流位置を設定してもよい。このような場合、合流位置に合流するメンバーが略同一距離だけ移動するので、合流位置に合流するメンバーは、移動速度が略同じであれば略同一移動時間で合流位置に到着することができる。
【0162】
さらには、合流地点設定手段186,554は、移動に要する交通費が最小となる合流位置を設定してもよい。この場合、例えば、経路処理手段184は、移動経路または公共交通機関経路の任意の2点間を移動するために要する交通費を演算する処理をする。そして、合流地点設定手段186,554は、この交通費が最小となる位置を合流地点として設定する処理をする。
【0163】
また、移動手段情報および相手移動手段情報の一方に公共交通機関を利用する旨が記載されている場合、例えば利用者が車両で移動し、合流相手が公共交通機関を利用する場合、合流地点設定手段186,554は、車両を用いた移動における燃料費を演算し、この車両の燃料費および公共交通機関の交通費が最小となる乗降地点を設定する構成としてもよい。この構成では、合流地点設定手段186は、車両の燃料費の基準を例えば1キロメートル当たり15円として、現在位置から公共交通機関の各乗降地点までに要する総燃料費を演算する。そして、この総燃料費と、合流相手が要する交通費との合計が最も安くなる乗降地点を設定する。このような構成では、利用者と合流相手とのどちらか一方が車両で、他方が公共交通機関で移動する場合においても交通費を最小にする合流地点を設定することができる。なお、ここでは車両の燃料費の基準を例えば1キロメートル当たり15円として設定しているが、これに限らず、車両の燃料費の基準は例えば利用者の入力操作により設定入力されていてもよく、予め設定されていてもよく、さらには、所定距離の移動によるガソリンの減量を認識し、車両の燃料費の基準を演算する構成としてもよい。なお、合流地点設定手段186,554は、燃料費および交通費が略同一となる合流地点を設定してもよい。また、利用者および合流相手の移動手段がともに車両である場合にも、合流地点設定手段は、互いの燃料費が最も少なくなる合流地点を設定する構成としてもよい。
【0164】
また、ナビゲーション装置100および端末装置400は、利用者および合流相手が使用可能な交通費に関する情報を設定入力することで、使用可能な利用可能費用情報としての限度交通費情報を認識する利用可能費用情報認識手段としての交通費認識手段を備えた構成としてもよい。なお、移動条件認識手段183および合流相手認識手段551が費用認識手段として機能してもよい。この場合、合流地点設定手段186,554は、認識した限度交通費内で移動可能な合流位置を設定する処理をする。すなわち、経路処理手段184,552は、交通費演算手段および公共交通機関交通費演算手段として機能し、所定区間を移動するために必要となる交通費に関する交通費情報を演算する。例えば利用者の限度交通費情報として1000円が設定入力され、移動手段に例えば車両を用いる場合、経路処理手段184、552は、有料道路を利用する区間を認識すると、1000円分だけ有料道路を利用する移動経路を演算する。また、移動手段に例えば公共交通機関を利用する場合、経路処理手段184,552は、1000円で到達可能な乗降地点を合流地点までの公共交通機関経路を演算する。このように構成では、例えば、利用者または合流相手が十分な交通費を持ち合わせていない場合でも、適切な合流位置を設定することができる。
【0165】
さらに、合流地点設定手段186,554は、利用者による設定入力により合流位置の設定基準を変更させて合流位置を設定する構成としてもよい。すなわち、移動条件認識手段183および合流相手認識手段551は、利用者により設定入力される設定事項情報に基づいて、例えば移動距離が最短となる合流位置を設定する、移動時間が最小となる合流位置を設定する、交通費が最小となる合流位置を設定する、合流する各メンバーが使用可能な交通費を認識して各交通費で到着可能な合流地点を設定する、などといった合流位置の設定基準に関する情報を認識する。そして、合流地点設定手段186,554は、この合流位置の設定基準に関する情報に基づいて、合流位置を設定する処理をする。このような構成では、様々な条件で合流位置を設定することができる。したがって、利用者や合流相手が所望する合流位置をより適切に設定することができる。
【0166】
また、第1および第2の実施の形態では、合流地点設定手段186,554は、希望施設情報を設定入力された場合に施設関連情報に基づいて所定の施設を検索し、合流地点を設定したが、これに限らない。例えば、利用者により設定入力された希望施設情報をメモリ170または記憶手段540に蓄積して、優先度情報および利用状態情報としての蓄積施設情報を生成し、合流地点設定手段186,554は、この蓄積施設情報に基づいて利用者の趣向に合わせた施設を選択する構成としてもよい。このような構成では、希望施設情報を設定入力が不要で、自動的に利用者の所望の施設情報を合流地点として設定することができる。したがって、容易に適切な合流地点を設定することができる。
【0167】
さらに、ナビゲーション装置100およびサーバ装置500は、例えばネットワークを介して施設の混雑状況や定休日などに関する優先度情報としての施設状態情報を取得し、合流地点設定手段186,554は、情報検索手段185,553に施設状態情報に基づいて施設を検索させる処理をしてもよい。このような構成では、利用者は合流地点の施設でより快適に合流相手を待つことができ、より適切な合流地点を設定することができる。なお、優先後情報としては、この限りではない。例えば優先度情報としては、施設のサービス内容、施設内で取り扱われる商品の内容である属性、すなわち種別、駐車場の有無、などが例示できる。
【0168】
また、第1および第2の実施の形態では、合流地点設定手段186,554は、移動手段情報および相手移動手段情報のうちいずれか一方に公共交通機関を利用する旨の情報が記載されている場合、到着時刻が略同一となる乗降地点を合流位置に設定する例を示したが、これに限らない。例えば、利用者または合流相手が合流地点に到着するまでの一部の区間に公共交通機関が利用されていてもよい。
【0169】
また、利用者および合流相手のいずれか一方が公共交通機関を利用して合流地点に移動する場合、合流地点設定手段186,554は、合流地点までの移動経路の少なくとも一部に公共交通機関を利用する構成としてもよい。この場合、図18に示すように、公共交通機関の乗降地点を合流地点として設定せず、公共交通機関から降車した乗降地点から移動時間が最短となる合流地点を設定する。図18において、合流地点設定手段186,554は、経路処理手段184,552に、利用者が降車する乗降地点Eから、合流相手が降車する乗降地点Jまでの移動経路を演算させ、出発位置A、Bから略同一移動時間で合流可能な合流位置を設定する。このような構成では、乗降地点からさらに移動した合流位置を設定することで、より早く合流相手を合流することができる合流位置を設定することができる。
【0170】
さらに、合流地点設定手段186,554は、所定の地点の地点状態情報、および天候情報としての天候状態情報を認識し、この天候状態情報に基づいて合流地点を設定する構成としてもよい。これには、例えば、ナビゲーション装置100およびサーバ装置500は、例えば天候情報を配信可能な専用サーバからネットワークを介して天候に関する天候情報を取得する地点情報取得手段としての天候情報取得手段を備えた構成とする。そして、合流地点設定手段は、天候情報取得手段にて取得した天候情報に基づいて、各地点の天候を認識する。この時、合流地点設定手段は、天候状態が例えば雨の場合、検索手段195,553にて屋内の施設を検索させ、検索された屋内の施設を合流地点として設定する。一方、合流地点設定手段186,554は、天候状態が晴れである場合、屋内、屋外に関わらず、利用できる施設を検索させて合流地点を設定する。このような構成では、合流地点設定手段196,554は、天候に応じて適切な施設を合流位置に設定できる。したがって、例えば合流地点で合流相手を待つ待ち時間があったとしても、快適に合流相手を待つことができる。
【0171】
さらに、合流地点設定手段185,554は、利用者による入力操作により例えば天候が晴れである地域を検索する旨の要求情報を認識した場合、天候情報に基づいて、天候が晴れである地域を認識し、この晴れである地域から例えば移動時間が最も短くなる合流地点を設定する処理をしてもよい。このような構成では、利用者が所望する天候の地域に合流位置を設定することができる。
【0172】
なお、上記では天候に関する天候情報を取得する例を示したが、これに限定されず、所定の地点または地域の状況に関する他の情報を取得して、これらの情報に基づいて合流地点を設定する構成としてもよい。
【0173】
そして、第1および第2の実施の形態では、2者の移動体の合流に関する例を示したが、これに限らず、例えば3者以上の合流者が合流するものであってもよい。この場合、合流地点設定手段186,554は、それぞれの移動体の出発位置から単位時間当たりの移動範囲を演算し、略同一移動時間において、これらの移動範囲が重なり合う領域に合流地点を設定する。このようにすれば、移動時間が最小となる合流地点を設定することができる。なお、第2の実施の形態のように、リアルタイムに合流位置を設定させる構成では、より適切な合流地点を設定することができる。
【0174】
また、3者以上の合流者が合流する場合において、合流地点設定手段は、移動時間が最小となる合流地点を設定したが、さらに、例えば移動時間が略同一をなる合流地点、移動距離が略同一である合流地点、移動距離が最短となる合流地点、交通費が略同一となる合流地点、交通費が最小となる合流地点など、を設定できる構成としてもよい。さらに、合流地点設定手段186,554は、上記のような合流地点を仮合流地点として設定し、情報検索手段185,553に仮合流地点の周辺に位置する施設を検索して合流地点を設定する構成としてもよい。この場合、合流者により利用したい施設の種別が分かれた場合、例えば多数決などにより合流地点を決定する。すなわち、合流地点設定手段186,554は、合流者の入力操作により利用したい施設に関する情報を認識し、最も多くの合流者により選択された施設を合流地点として設定する。このような構成では、合流者のうち多数が希望した施設を合流地点としているので、合流者は快適に合流地点での待ち時間を楽しむことができる。
【0175】
さらに、3者以上が合流する合流位置を設定する際に、例えば5者が合流する合流位置を設定する場合、5名のうち2名が第1の合流位置で合流し、残りの3名が第2の合流位置で合流し、第1の合流位置および第2の合流位置を出発位置として最終合流位置を設定する処理をしてもよい。このようにすることで、例えば合流する移動体の数が増えた場合でも、煩雑な処理を不要とし、容易に合流位置を設定することができる。
【0176】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0177】
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記実施の形態では、ナビゲーション装置100は、現在位置情報を認識する自者位置認識手段181と、相手位置情報を認識する他者位置認識手段182と、利用者および合流相手の移動状況に関する設定事項情報を認識する移動条件認識手段183と、これらの現在位置情報、相手位置情報、設定事項情報に基づいて合流相手と合流する合流位置を設定する合流地点設定手段186と、を備えている。このため、利用者と合流相手の移動状況が異なる場合でも、その移動手段をそれぞれ認識して、合流位置を設定できる。したがって、それぞれの移動状況に応じた適切な合流位置の設定ができる。
【図面の簡単な説明】
【0178】
【図1】第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。
【図3】地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。
【図4】ナビゲーション装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】公共交通機関を利用しない出発位置から合流位置までの移動経路の一例を模式的に示した概略図である。
【図6】公共交通機関を利用しない出発位置から合流位置までの移動経路の他の一例を模式的に示した概略図である。
【図7】公共交通機関を利用する出発位置から合流位置までの移動経路の一例を模式的に示した概略図である。
【図8】公共交通機関を利用する出発位置から合流位置までの移動経路の他の一例を模式的に示した概略図である。
【図9】ナビゲーション装置における合流地点までの移動経路の報知処理を示すフローチャートである。
【図10】公共交通機関を利用する合流位置設定処理を示すフローチャートである。
【図11】公共交通機関を利用しない合流位置設定処理のフローチャートである。
【図12】本実施の形態におけるナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図13】端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図14】端末装置の処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図15】サーバ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図16】サーバ装置のCPUの概略構成を示すブロック図である。
【図17】合流地点までの移動経路の報知処理を示すフローチャートである。
【図18】公共交通機関を利用する出発位置から合流位置までの移動経路の他の一例を模式的に示した概略図である。
【符号の説明】
【0179】
100 情報処理装置、および案内報知装置としても機能するナビゲーション装置
181 出発位置取得手段としての自者位置認識手段
182 出発位置取得手段としての他者位置認識手段
183,551 移動状況情報取得手段、および移動手段情報認識手段としての移動条件認識手段
551 出発位置取得手段,移動状況情報取得手段および移動手段情報認識手段としても機能する合流者認識手段
184,552 地図情報取得手段、公共交通機関情報取得手段、経路探索手段、出発乗降地点認識手段、公共交通機関経路探索手段としても機能する経路処理手段
185,553 施設情報取得手段、および施設情報検索手段としても機能する情報検索手段
186,554 合流位置設定手段としての合流地点設定手段
187 地図情報取得手段、公共交通機関情報取得手段としても機能する報知制御手段
200 情報処理システム
300 ネットワーク
400 端末装置
500 情報処理装置としてのサーバ装置
A,B 出発位置
C,D,E,F,H,I,J 乗降地点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体の出発位置に関する出発位置情報を取得する出発位置取得手段と、
前記移動体の移動状況に関する移動状況情報を取得する移動状況情報取得手段と、
前記移動手段情報に基づいて、複数の前記移動体が合流する合流位置を設定する合流位置設定手段と、
を具備したことを特徴とした情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記移動状況情報に基づいて前記移動体の移動手段に関する移動手段情報を認識する移動手段認識手段を具備し、
前記合流位置設定手段は、前記移動手段情報に基づいて、前記移動体が前記移動手段にて移動可能な合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報に基づいて前記移動体の出発位置から前記合流位置までの移動経路を探索する経路探索手段と、
を具備し、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の移動経路が前記所定の条件を満たす合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記移動状況情報に基づいて、前記移動経路の所定の地点間を移動する移動時間を演算する移動時間演算手段を具備し、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の出発位置からの移動時間が略同一となる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記合流位置設定手段は、前記移動時間が最も短くなる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項6】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の前記移動経路における移動距離が略同一となる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記合流位置設定手段は、前記移動距離が最も短くなる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項8】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記移動経路の所定の地点間を移動するために要する交通費を演算する交通費演算手段を具備し、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の前記出発位置からの前記交通費が略同一となる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置であって、
前記合流位置設定手段は、前記交通費が最も小さくなる合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項10】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
公共交通機関に関する公共交通機関情報を取得する公共交通機関情報取得手段を具備し、
前記移動手段情報に基づいて、前記移動体の移動手段が公共交通機関であるか否かを判断する判断手段と、
を具備し、
前記合流位置設定手段は、前記判断手段にて複数の前記移動体のうち少なくともいずれか1つの前記移動手段が公共交通機関であると判断された場合、前記公共交通機関に乗降地点から所定の範囲内に位置する合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置であって、
前記出発位置から所定の距離に位置する出発乗降地点を取得する出発乗降地点認識手段と、
前記出発乗降地点から前記合流位置までの公共交通機関を利用した公共交通機関経路を演算する公共交通機関経路探索手段と、
を具備したことを特徴とした情報処理装置。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の情報処理装置であって、
前記公共交通機関情報に基づいて、前記移動体が前記乗降地点に到着する到着時刻を演算する到着時刻演算手段を具備し、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の到着時刻が略同一時刻となる乗降地点から所定の範囲内に位置する合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記合流位置設定手段は、複数の前記移動体の到着時刻が最も早い乗降地点から所定の範囲内に位置する合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項14】
請求項10または請求項11に記載の情報処理装置であって、
前記公共交通機関情報に基づいて、移動体が公共交通機関を利用して前記出発位置から前記乗降地点へ到着するために要する交通費を演算する公共交通機関交通費演算手段を具備し、
前記合流位置設定手段は、前記移動体の出発位置から前記公共交通機関の交通費が最も安くなる乗降地点から所定の範囲内に位置する合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項15】
請求項2、請求項3、請求項10および請求項11のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記移動状況情報に基づいて前記移動体の移動に利用可能な交通費に関する利用可能費用情報を認識する利用可能費用情報認識手段と、
所定の地点間を移動するために要する交通費を演算する交通費演算手段と、
を具備し、
前記合流位置設定手段は、前記利用可能費用情報に基づいて前記移動体が利用可能な交通費内で移動可能な合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項16】
請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記出発位置取得手段は、所定の時間間隔で複数の前記移動体の出発位置情報を取得し、
前記移動状況情報取得手段は、前記出発位置の間隔を移動状況とした移動状況情報を認識する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項17】
請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の情報処理装置であって
施設に関する施設情報を取得する施設情報取得手段と、
前記施設情報に基づいて、所定の条件を満たす前記施設を検索する施設検索手段と、
を具備し、
前記合流位置設定手段は、検索された前記施設を合流位置に設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項18】
請求項17に記載の情報処理装置であって、
前記施設検索手段は、前記合流位置設定手段にて前記移動体の移動状況に基づいて設定される地点から所定の距離にある前記施設を検索する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項19】
請求項17または請求項18に記載の情報処理装置であって、
前記施設検索手段は、前記施設情報の優先度に関する優先度情報を認識し、前記優先度情報に基づいて前記施設を検索する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項20】
請求項17または請求項18に記載の交通状況報知装置であって、
前記施設検索手段は、前記施設の種別に関する施設種別情報を取得し、この施設種別情報毎に優先度を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項21】
請求項17または請求項18に記載の情報処理装置であって、
前記施設情報検索手段は、前記施設の利用状態に関する利用状態情報を取得し、この利用状態情報に基づいて優先度を設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項22】
請求項1ないし請求項21のいずれかに記載の情報処理装置であって、
所定の地点の状態に関する地点状態情報を取得する地点情報取得手段を備え、
前記移動状況情報取得手段は、前記地点状態情報を移動状況とした移動状況情報を認識する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項23】
請求項22に記載の情報処理装置であって、
前記地点状態情報は、前記地点の天候に関する天候情報であり。
前記合流位置設定手段は、前記天候情報に基づいて、所定の天候である地点を合流位置に設定する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項24】
請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記出発位置から前記合流位置までの移動経路を報知する制御をする報知制御手段と、
を具備したことを特徴とした案内報知装置。
【請求項25】
地図情報および公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を記憶手段に記憶したサーバ装置と、
このサーバ装置からネットワークを介して前記地図情報または前記公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を取得する請求項1ないし請求項22のいずれかに記載の情報処理装置を備えた端末装置と、
を具備したことを特徴とした情報処理システム。
【請求項26】
地図情報および公共交通機関情報の少なくともいずれか一方を記憶する記憶手段と、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置と、を備えたサーバ装置と、
前記サーバ装置からネットワークを介して前記合流位置までの移動経路に関する移動経路情報を取得し、前記移動経路を報知する制御をする報知制御手段を備えた端末装置と、
を具備したことを特徴とした情報処理システム。
【請求項27】
請求項26のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記端末装置は、所定の時間間隔で前記出発位置情報をサーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、複数の前記移動体の前記出発位置情報を認識し、所定の時間間隔で前記出発位置情報に基づいた前記合流位置を設定する
ことを特徴とした情報処理システム。
【請求項28】
請求項26に記載の情報処理システムであって、
前記端末装置は、所定の時間間隔で前記出発位置情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記出発位置情報に基づいて設定された合流位置と、前記端末装置にて設定されている前記合流位置と、の離間距離が所定の距離以上離れている場合、受信した前記出発位置情報に基づいた合流位置までの移動経路を前記端末装置に送信する
ことを特徴とした情報処理システム。
【請求項29】
複数の移動体の出発位置に関する出発位置情報を取得し、
前記移動体の移動状況に関する移動状況情報を取得し、
前記移動状況情報に基づいて、複数の前記移動体が合流する合流位置を設定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項30】
演算手段を、請求項1ないし請求項23のいずれかに記載の情報処理装置として機能させる
ことを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項31】
請求項29に記載の方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項32】
請求項30または請求項31に記載のプログラムが演算手段にて読み取り可能に記録された
ことを特徴とした情報処理プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−105929(P2006−105929A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−296747(P2004−296747)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】