説明

情報処理装置、画像形成システム、情報処理方法、ならびにプログラム

【課題】 リムーバブルメディアより読み出されたデータを用いて画像形成するにあたり、画像形成後にユーザの意思に反して該データが消去されることなく保持されることを未然に防止する。
【解決手段】 コピー機と通信可能に接続され、リムーバブルメディアより読み出したデータを、該コピー機に対して送信する情報処理装置であって、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータが読み出し可能な状態になったことを検知し(ステップS901、S902)、画像形成に際して前記コピー機により一旦保持されるデータが、画像形成後に該コピー機によって消去されうるか否かを確認し(ステップS903)、消去されえないことが確認された場合に、画像形成を行わない旨のメッセージを前記コピー機に表示するための信号を出力する(ステップS908)ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリムーバブルメディアからのデータを用いてプリント処理を実行するため情報処理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル複写機の市場においてリムーバブルメディアからのダイレクトプリントが提案されている。ダイレクトプリントとは、プリントデータが入ったリムーバブルメディアをデジタル複写機に装備されたリムーバブルメディアドライブユニットに差し込み、その場でプリントするプリント形態をいう。
【0003】
かかる形態によれば、オフィス内のデジタル複写機あるいは外出先のプリントショップなど、リムーバブルメディアに対応したデジタル複写機がある場所であればどこであっても、PCなしで手軽にプリントを行うことができる。このように、リムーバブルメディアを持ってデジタル複写機のある場所まで行きその場でプリントするというプリント形態は、データ入力から出力までの処理時間が短い電子写真技術を用いたデジタル複写機には好適なプリント形態であり、ユーザにとっても利便性が高い。また、クライアントPCからデジタル複写機にプリントデータを送信した後、ユーザがそのデジタル複写機まで当該プリントされた印刷物を取りに行っていた従来のプリント形態と異なり、印刷物がユーザの目の前でプリントされることから、印刷物の紛失ならびに第3者への印刷物の漏洩といったトラブルを未然に防ぐこともできる。
【特許文献1】特開平8−244314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年のデジタル複写機は、プリント処理を行うにあたり機器内の一時記憶装置(HDD、メモリなど)に当該プリントデータを一時的に保存した上で処理するものが多く、このため、当該一時的に保存されたプリントデータがユーザの意思に反して消去されずに残ってしまうことがある。かかる問題は、リムーバブルメディアを用いたダイレクトプリントにおいても同様であり、ダイレクトプリントされたプリントデータも第3者への漏洩の危険性を含んでいる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、リムーバブルメディアより読み出されたデータを用いて画像形成するにあたり、画像形成後にユーザの意思に反して該データが消去されることなく保持されることを未然に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明に係る画像形成システムは以下のような構成を備える。即ち、
入力されるデータを用いて画像形成する画像形成装置と、該画像形成装置と通信可能に接続され、リムーバブルメディアより読み出したデータを、該画像形成装置に対して送信する情報処理装置と、を備える画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記リムーバブルメディアに記憶されたデータが読み出し可能な状態になったことを検知する検知手段と、
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去されうるか否かを、前記検知手段による検知後に前記画像形成装置に対して問い合わせる問い合せ手段と、を備え、
前記画像形成装置は、
前記問い合せ手段からの問い合わせに対して、消去可否の情報を、前記情報処理装置に返信する返信手段と、
前記返信手段において消去不可能である旨の情報を送信した場合に、画像形成を行わない旨のメッセージを表示する表示手段とを備える。
【発明の効果】
【0007】
リムーバブルメディアより読み出されたデータを用いて画像形成するにあたり、画像形成後にユーザの意思に反して該データが消去されることなく保持されることを未然に防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において、「リムーバブルメディア」とは、フロッピーディスク(登録商標)や光磁気ディスク、Zip、リムーバブルハードディスク等、ディスク部分を取り外して交換できる外部記憶装置をいうものとする。
【0009】
<第1の実施形態>
[システムの概要説明]
図1は本発明の一実施形態にかかる画像形成システムを備えるネットワークシステムの構成を示す図であり、図2は本発明の一実施形態にかかる画像形成システムの機能構成を示す図である。本ネットワークシステムが有する機能について図1と図2を用いて説明する。
【0010】
画像形成装置101はフルカラーでスキャンまたは、プリントなどが可能なカラースキャナ/プリンタ機器であり、ネットワーク102を介してコンピュータ端末103に接続され、ネットワークシステムを構成している。
【0011】
さらに画像形成装置101は通信ケーブル104を介してリムーバブルメディアドライブユニット105(情報処理装置)と接続され、画像形成システムを構成している。リムーバブルメディアドライブユニット105は各種のリムーバブルメディア106の読み書きが可能なユニットであるため、画像形成装置101に装備させることで、リムーバブルメディアによるデータ入力およびデータ出力の機能が画像形成装置101に拡張されることになる。
【0012】
画像形成装置101は、スキャナ部201、プリンタ部202を有しており、スキャナ部201から読み取った画像をプリンタ部202にてプリントするコピー機能を備えている。また、画像形成装置101が備える機能の実行を指示したり、機能実行時の動作設定を行ったり、あるいは画像形成装置101の状態をユーザに表示したりするための操作部203を備えている。
【0013】
画像形成装置101のスキャナ部201、プリンタ部202の動作や、操作部203からのユーザ指示/状態表示は、画像形成装置101内部の装置内コントローラ204によって処理される。装置内コントローラ204では、スキャナ部201、プリンタ部202にて扱われる画像データの処理や、リムーバブルメディアドライブユニット105との間のデータ送受信処理も行っており、画像形成装置101の全体の動作制御、状態管理、画像処理はすべて装置内コントローラ204で行われる。また、プリンタ部202の先にはステイプルなどの後処理を行うフィニッシャ部205が接続されている。
【0014】
さらに、本ネットワークシステムは、コンピュータ端末103で作成したドキュメントをPDLデータとしてネットワーク102を介して画像形成装置101に送信し、画像形成装置101で、当該受信したPDLデータをイメージに展開し、プリントするというネットワークプリンタ機能も備えている。このとき画像形成装置101では、コンピュータ端末103から送出されたPDLデータを色空間変換を行うプロファイルを用いて、Red/Green/Blue(RGB)の色空間、またはCyan/Magenta/Yellow/Black(CMYK)の色空間の2種類の色空間にイメージ展開することができる。
【0015】
さらに、本ネットワークシステムでは、画像形成装置101にてスキャンした画像をコンピュータ端末103に表示/保存するネットワークスキャン機能を有している。ネットワークスキャン機能はその操作形態から、プルスキャン機能とプッシュスキャン機能とに大別される。プルスキャン機能はユーザがコンピュータ端末103にてスキャン指示を行うものであり、プッシュスキャン機能はユーザが画像形成装置101の操作部203にてスキャン指示を行うものであり、スキャン指示を行う形態の違いによって区別されている。ただし、画像形成装置101は、プルスキャン/プッシュスキャンいずれの形態にも対応可能であり、ユーザからの指示に基づいて、スキャナ部201に載置された原稿画像を読み取り、読み取った画像をコンピュータ端末103で扱うのに適した形式でネットワーク102を介して、コンピュータ端末103に転送することことができる。
【0016】
また、本ネットワークシステムの画像形成装置101はフルカラー画像を扱うため、プリンタ部202での画質向上を目的とした画質調整機能を備えている。画質調整機能は、プリンタ部202にて規定の画像をプリントし、その画像をスキャナ部201で読み取ることにより、プリンタ部202の特性を装置内コントローラ204の画像処理にて行われる濃度調整値に反映させ、安定した画像をプリントすることができるようにするための機能である。なお、このときプリントに用いられる規定の画像は、装置内コントローラ204にて生成される。
【0017】
[装置内コントローラ204の構成]
装置内コントローラ204の構成を図3を用いて説明する。装置内コントローラ204は、CPU301、ワークメモリ302、画像処理部303、画像メモリ304、大容量記憶装置(以下、HDD)305によって構成され、画像処理部303は画像信号線308/309にて、それぞれスキャナ部201/プリンタ部202と接続されている。また、画像処理部303は画像メモリ304とも接続され、画像メモリ304の先にはHDD306も接続されている。これにより、スキャナ部201より画像処理部303を介して画像データを画像メモリ304、HDD305に格納したり、格納された画像データを再び画像メモリ304、画像処理部303を介してプリンタ部202に送出したりすることができる。
【0018】
また、リムーバブルメディアドライブユニット105からも同様に外部I/F310を介してHDD305に画像データを格納できる。ファクシミリ通信部306に対してはファクシミリ送受信に用いられる画像データの入出力ができるようになっている。さらにこのHDD305への画像データの格納機能を利用して、スキャナ部201より入力された画像データを、すぐにプリントせずにHDD305に蓄積しておき、ユーザがプリントまたはファクスしたいときに操作部203からの指示に基づいてプリント/ファクスする機能や、複数のユーザ間でHDD305に蓄積した画像データを共用するといったボックス機能も備えられている。
【0019】
さらに、HDD305に蓄積した画像データをコンピュータ端末で一般的に用いられているファイルフォーマットである画像データ(たとえばJpegなど)に画像メモリ304及び画像処理部303を利用して変換し、変換したファイルをネットワークインターフェイス部307、ネットワーク102を介して所望のコンピュータ端末に送出し、コンピュータ端末にて再利用するという、ファイル送信機能も備えている。
【0020】
CPU301はHDD305に格納されたプログラムにしたがって動作するとともに、操作部203の制御も行う。CPU301は装置内のファクシミリ通信部306などの各処理部も制御し、さらにプリンタ部202/スキャナ部201とも画像データ送受信の同期を図るための通信を行う。同様に外部コントローラ105と内部ネットワーク104を介して通信を行うための、ネットワークインターフェイス部307にもアクセスする。
【0021】
装置内コントローラ204では、HDD305に格納されたデータをWebサービスなどによりネットワーク102を介して装置の状態をコンピュータ端末103にて参照したり、あるいはコンピュータ端末103より画像形成装置101の各種設定をしたりするリモート操作サービスも提供している。
【0022】
[操作部203]
図4を用いて操作部203について説明する。操作部203にはLCD表示画面401があり、ここに画像形成装置101の設定や状況が表示される。図4においては動作設定画面402の一例としてのコピー画面が示されており、コピー時のズーム設定や給紙段設定、印刷部数などが表示されている。動作設定画面402は機能キー403によって、ファクシミリ機能や、プリント機能の画面に遷移することができる。またLCD表示画面401下部には、画像形成装置101の状態や、選択している機能画面以外の機能の状況を示すステイタスメッセージ表示部404があり、さらに右下部には、画像形成装置101の状態や、選択している機能画面以外の機能の状況についての詳細を参照する画面に遷移するシステム状況キー405がある。
【0023】
またLCD表示画面401の他に数値設定を入力するテンキー406がある。さらに画像形成装置101においてコピーやファクスなどの各機能を使用する際に、使用するユーザを判別するためのIDを入力する画面に遷移するIDキー407も設けられている。リセットキー408は動作設定画面402を規定機能に戻すものであり、詳細設定キー409は画像形成装置101の動作設定の詳細やネットワーク設定などを行う画面に遷移するためのものある。スタートキー410、ストップキー411は各機能の動作開始や中止を行うためのボタンである。
【0024】
[スキャナ部201の構成]
図5を用いてスキャナ部201の構成を説明する。501は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿502が置かれる。原稿502は照明ランプ503により照射され、その反射光はミラー504、505、506を経て、レンズ507によりCCD508上に結像される。ミラー504、照明ランプ503を含む第1ミラーユニット510は速度vで移動し、ミラー505、506を含む第2ミラーユニット511は速度1/2vで移動しながら、原稿502の全面を走査する。第1ミラーユニット510及び第2ミラーユニット511はモータ509により駆動する。スキャナ部201の各ユニット510、511の動作はスキャナコントローラ部512からの信号によって制御される。スキャナコントローラ部512は装置内コントローラ204からの指示に応じて、各ユニット510、511の動作制御を行う。
【0025】
[スキャナコントローラ部512における処理]
次に図6を用いてスキャナコントローラ部512での画像処理について説明する。入力された光学的信号がCCDセンサ601により電気信号に変換される。このCCDセンサ601はRGBラインのカラーセンサであり、R/G/Bそれぞれの画像信号としてA/D変換部602に入力される。ここでゲイン調整、オフセット調整された後、A/Dコンバータで、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号R0、G0、B0に変換される。その後、603のシェーディング補正で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた、公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ601の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)604において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0026】
入力マスキング部605は、CCDセンサ601のR/G/Bフィルタの分光特性で決まる読み取り色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ601の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3x3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)606はルックアップテーブル(LUT)により構成され、RGBの輝度信号がC1、M1、Y1の濃度信号になるように変換される。変換された信号は、装置内コントローラ部204に送出される。
【0027】
[プリンタ部202の構成]
図7に、プリンタ部202の概観図を示す。701は、半導体レーザ駆動部を持つポリゴンミラーであり、発光された4本のレーザ光を受ける。そのうちの1本はミラー702、703、704をへて感光ドラム705を走査し、次の1本はミラー706、707、708をへて感光ドラム709を走査し、次の1本はミラー710、711、712を経て感光ドラム713を走査し、次の1本はミラー714、715、716を経て感光ドラム717を走査する。
【0028】
一方、718はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム705上にイエローのトナー像を形成し、719はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム709上にマゼンタのトナー像を形成し、720はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム713上にシアンのトナー像を形成し、721はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム717上にブラックのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0029】
シートカセット722、723および、手差しトレイ724のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ725を経て、転写ベルト726上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム705、709、713、717には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト727により搬送され、定着器728によって、トナーがシートに定着される。定着器728を抜けたシートはフラッパ729により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ729を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0030】
なお、4つの感光ドラム705、709、713、717は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト724により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、ポリゴンミラー701の半導体レーザは駆動される。
【0031】
[フィニッシャ部205の構成]
図8に、フィニッシャ部205の概観図を示す。プリンタ部202の定着部728を出たシートは、フィニッシャ部205に入る。フィニッシャ部205には、サンプルトレイ801及びスタックトレイ802があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0032】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0033】
更に、スタックトレイ802に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ805にてバインドすることも可能である。
【0034】
そのほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機804、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ806があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0035】
更に、サドルステッチャ807は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ807で製本されたシートは、ブックレットトレイ808に排出される。
【0036】
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)などを加えることも可能である。
【0037】
また、インサータ803はトレイ809にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ801、802、808のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ205に送り込まれるシートとシートの間にインサータ803にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ803のトレイ809にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ810により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ803からのシートはそのままトレイ801、802へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ807へ送るときには、一度パンチャ806側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0038】
<画像形成システムにおける処理の流れ>
次に、本発明の特徴である、第3者へのデータ漏洩を防ぐことを考慮したリムーバブルメディアからのダイレクトプリント動作について図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0039】
ステップS901にて、ユーザはプリントデータが保存されたリムーバブルメディア106をリムーバブルメディアドライブユニット105に差し込む。
【0040】
ステップS902にてリムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106を検出し、メディア内にアクセスしてプリントデータが存在するか調べる。プリントデータが存在しない場合、そのまま処理は終了する。一方、プリントデータが存在する場合はステップS903に進む。
【0041】
ステップS903にて、リムーバブルメディアドライブユニット105は画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有するかどうかを画像形成装置101に対して問い合わせる。画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有する場合、プリント処理を継続するためステップS904に進む。ここで、一時記憶データ消去機能とは画像形成装置101が画像形成処理を行う際に発生する一時記憶されたプリントデータを完全に消去する機能を意味する。
【0042】
例えば、リムーバブルメディア106からのダイレクトプリントを行う場合を例にとると、リムーバブルメディア106内のプリントデータはリムーバブルメディアドライブユニット105から外部I/F310を介してHDD305に格納された後、画像メモリ304および画像処理部308を介してプリンタ部202に送出され、プリントが行われる。この時、HDD305及び画像メモリ304に一時記憶されたプリントデータ(一時記憶データ)は特に意識された処理がなされない限り、プリントが行われた後も残り続ける。そのため、第3者がこのHDD305や画像メモリ304になんらかの方法でアクセスすれば、プリントデータの漏洩が発生することになる。一時記憶データ消去機能はこれを防ぐため、プリントされた後、HDD305及び画像メモリ304に一時記憶されたプリントデータを完全に消去する処理を行う。消去方法には一時記憶されたプリンタデータのデータ領域に対して、0を上書きする方法や、あるいは乱数を上書きする方法などがある。
【0043】
ステップS904にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0044】
ステップS905にて、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0045】
ステップS906にて、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS905に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合はステップS907に進む。
【0046】
ステップS907にて、プリント処理で使われたHDD305及び画像メモリ304内の一時記憶データ領域に対してデータの完全消去を行う。その後、プリント処理は終了する。
【0047】
一方、ステップS903にて、リムーバブルメディアドライブユニット105が画像形成装置101に対して一時記憶データ消去機能を有するかどうか問い合わせた結果、一時記憶データ消去機能を有さなかった場合には、プリント処理を中止するためステップS908に進む。
【0048】
ステップS908にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディアからプリントデータの読み込みを行わず、プリント処理を中止したことを画像形成装置101に伝える。その通知を受け取った画像形成装置では、操作部203にプリント処理が中止されたことをユーザに伝えるための警告画面を表示する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態の画像形成システムによれば、リムーバブルメディアを用いたダイレクトプリントを行うにあたり、リムーバブルメディアが画像形成装置に一時記憶データ消去機能の有無の問い合わせを行ったうえで画像形成装置におけるプリントが開始される。
【0050】
このため、一時記憶データ消去機能のない画像形成装置に対してダイレクトプリントのプリントデータが送信されることがなくなり、従来のように、一時記憶装置(HDD、メモリなど)に格納されることで、第3者にプリントデータが漏洩してしまうといった事態を未然に防ぐことが可能となる。
【0051】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、画像形成装置が一時記憶データ消去機能を有していなかった場合、警告表示を行いダイレクトプリントを行うことができないこととした。しかし、ダイレクトプリントされるプリントデータの中には守秘性の低いプリントデータも含まれており、かかるプリントデータをダイレクトプリントする場合においてまで、画像形成装置に一時記憶データ消去機能が備わっていないことを理由にプリントできないとしたのではユーザにとって利便性が悪い。そこで、本実施形態では、画像形成装置が一時記憶データ消去機能を有していない場合であっても、ユーザの指示に基づいて、ダイレクトプリント処理を続行することができるようにした。以下、図10を用いて、本実施形態の詳細を説明する。
【0052】
図10は、一時記憶データ消去機能を有しない画像形成装置101の場合、その後の処理を続行するか否かをユーザに選択させる場合のダイレクトプリントの処理の流れを示すフローチャートである。
【0053】
ステップS1001にて、ユーザはプリントデータが保存されたリムーバブルメディア106をリムーバブルメディアドライブユニット105に差し込む。
【0054】
ステップS1002にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106を検出し、メディア内にアクセスしてプリントデータが存在するか調べる。プリントデータが存在しない場合、そのまま処理は終了する。一方、プリントデータが存在する場合はステップS1003に進む。
【0055】
ステップS1003にて、リムーバブルメディアドライブユニット105は画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有するかどうかを画像形成装置101に対して問い合わせる。画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有する場合、プリント処理を継続するためステップS1004に進む。
【0056】
ステップS1004にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0057】
ステップS1005にて、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0058】
ステップS1006にて、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS1005に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合はステップS1007に進む。
【0059】
ステップS1007にて、プリント処理で使われたHDD305及び画像メモリ304内の一時記憶データ領域に対してデータの完全消去を行う。その後、プリント処理は終了する。
【0060】
一方、ステップS1003にて、リムーバブルメディアドライブユニット105が画像形成装置101に対して一時記憶データ消去機能を有するかどうか問い合わせた結果、一時記憶データ消去機能を有さなかった場合には、ステップS1008に進む。
【0061】
ステップS1008にて、画像形成装置101はプリント処理を続行するか否かをユーザに選択させるためのUIを操作部203に表示する。そのUIを図11に表示する。
【0062】
ステップS1009にて、ユーザが「プリントする」を選択した場合、プリント処理を継続するためステップS1010に進む。
【0063】
ステップS1010にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0064】
ステップS1011にて、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0065】
ステップS1012にて、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS1005に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合はプリント処理を終了する。
【0066】
一方、ステップS1009にて、ユーザが「プリントしない」を選択した場合、リムーバブルメディアからのプリントデータの読み込みは行われず、プリント処理が中止される。
【0067】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、画像形成装置が一時記憶データ消去機能を有していない場合であっても、ユーザの指示に基づき、ダイレクトプリントを続行することが可能となる。この結果、第三者に漏洩しても問題のない守秘性の低いプリントデータについては、画像形成装置が一時記憶データ消去機能を有していない場合であっても、ユーザの指示のもとでダイレクトプリントを行うことが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0068】
<第3の実施形態>
上記第1の実施形態では、画像形成装置が一時記憶データ消去機能を有していた場合であっても、ダイレクトプリントを終了した後に消去するのは、当該画像形成装置内の一時記憶データのみであったが、本発明はこれに限られず、リムーバブルメディア内のプリントデータを消去するように構成してもよい。以下、図12を用いて本実施形態の詳細を説明する。
【0069】
図12は、ダイレクトプリントを行うユーザへの利便性を考慮して、ダイレクトプリント終了後に、リムーバブルメディア106内のプリントデータを消去する機能を追加した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0070】
ステップS1201にて、ユーザはプリントデータが保存されたリムーバブルメディア106をリムーバブルメディアドライブユニット105に差し込む。
【0071】
ステップS1202ではリムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106を検出し、メディア内にアクセスしてプリントデータが存在するか調べる。プリントデータが存在しない場合、そのまま処理は終了する。一方、プリントデータが存在する場合はステップS1203に進む。
【0072】
ステップS1203では、リムーバブルメディアドライブユニット105は画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有するかどうかを画像形成装置101に対して問い合わせる。画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有する場合、プリント処理を継続するためステップS1204に進む。
【0073】
ステップS1204では、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0074】
ステップS1205では、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0075】
ステップS1206では、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS1205に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合はステップS1207に進む。
【0076】
ステップS1207では、プリント処理で使われたHDD305及び画像メモリ304内の一時記憶データ領域に対してデータの完全消去を行う。その後、ステップS1208に進む。
【0077】
ステップS1208では、プリント処理の終了をうけて画像形成装置101がプリント完了通知をリムーバブルメディアドライブユニット105に通知し、リムーバブルメディア105はその通知を受けとると、リムバブルメディア106内のプリントデータを消去する。
【0078】
一方、ステップS1203にて、リムーバブルメディアドライブユニット105が画像形成装置101に対して一時記憶データ消去機能を有するかどうか問い合わせた結果、一時記憶データ消去機能を有さなかった場合、プリント処理を中止するためステップS1209に進む。
【0079】
ステップS1209にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディアからプリントデータの読み込みを行わず、プリント処理を中止したことを画像形成装置101に伝える。その通知を受け取った画像形成装置は操作部203にて、プリント処理が中止されたことをユーザに伝える警告の画面を表示する。
【0080】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、ダイレクトプリント終了後に画像形成装置内のプリントデータのみならず、リムーバブルメディア内のプリントデータも消去することが可能となり、第三者へのプリントデータの漏洩を確実に防ぐことが可能となる。
【0081】
<第4の実施形態>
上記第1の実施形態では、一時記憶されたプリントデータの消去に際して、当該一時記憶されたプリンタデータのデータ領域に対して0を上書きする方法と、乱数を上書きする方法とを例示したが、かかる消去方法によれば、消去処理に時間がかかるため、消去処理を行わない場合と比較するとプリント終了までのスループットが落ちてしまう。
【0082】
そこで、本実施形態では、画像形成装置101に一時記憶データの消去機能がある場合、通常のプリント時には一時記憶データ消去機能を無効化しておき、一時記憶データ消去機能の問い合わせがあった場合に有効化することで、一時記憶データ消去処理が必要な場合にのみ一時記憶データを消去し、一時記憶データ消去処理が不要な場合には、一時記憶データ消去機能を無効化することで、スループットの低下を回避することとした。以下、図13を用いて、本実施形態の詳細を説明する。
【0083】
ステップS1301にて、ユーザはプリントデータが保存されたリムーバブルメディア106をリムーバブルメディアドライブユニット105に差し込む。
【0084】
ステップS1302にてリムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106を検出し、メディア内にアクセスしてプリントデータが存在するか調べる。プリントデータが存在しない場合、そのまま処理は終了する。一方、プリントデータが存在する場合はステップS1303に進む。
【0085】
ステップS1303にて、画像形成装置101はリムーバブルメディアドライブユニット105から一時記憶データ消去機能の問い合わせがないまま、プリント開始通知を受け取るとステップS1304に進む。
【0086】
ステップS1304にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0087】
ステップS1305にて、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0088】
ステップS1306にて、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS1305に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合は一時記憶データ消去の処理を行わなわずにプリント処理を終了する。
【0089】
一方、ステップS1303にて、画像形成装置101はリムーバブルメディアドライブユニット105から一時記憶データ消去機能の問い合わせを受け取った場合はステップS1307に進む。
【0090】
ステップS1307において、リムーバブルメディアドライブユニット105は画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有するかどうかを画像形成装置101に対して問い合わせる。画像形成装置101が一時記憶データ消去機能を有する場合、プリント処理を継続するためステップS1308に進む。
【0091】
ステップS1308にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディア106に記憶されたプリントデータを読み出し、外部I/F310を介してHDD305に格納される。
【0092】
ステップS1309にて、HDDに格納されたプリントデータを所定の印刷条件でプリントする。ここで印刷条件は、画像形成装置101に予め設定されていても良いし、プリントデータに埋め込まれていても良い。あるいは、プリント時にユーザが画像形成装置101に取り付けられている操作部203から設定しても良い。
【0093】
ステップS1310にて、HDD305に格納されたプリントデータに対して、プリント処理が行われていないデータがある場合はステップS1309に戻りプリント処理を繰り返す。一方、すべてのプリントデータに対してプリント処理が行われた場合はステップS1311に進む。
【0094】
ステップS1311にて、プリント処理で使われたHDD305及び画像メモリ304内の一時記憶データ領域に対してデータの完全消去を行う。その後、プリント処理は終了する。
【0095】
一方、ステップS1307にて、リムーバブルメディアドライブユニット105が画像形成装置101に対して一時記憶データ消去機能を有するかどうか問い合わせた結果、一時記憶データ消去機能を有さなかった場合、プリント処理を中止するためステップS1312に進む。
【0096】
ステップS1312にて、リムーバブルメディアドライブユニット105はリムーバブルメディアからプリントデータの読み込みを行わず、プリント処理を中止したことを画像形成装置101に伝える。その通知を受け取った画像形成装置は操作部203にて、プリント処理が中止されたことをユーザに伝える警告の画面を表示する。
【0097】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、ダイレクトプリントを行うにあたり、一時記憶データ消去機能の問い合わせがあった場合にのみ、画像形成装置の一時記憶データ消去機能を有効化するように構成することにより、一時記憶データの消去が不要な場合におけるダイレクトプリントのスループットの低下を回避することが可能となった。
【0098】
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダなど)から構成されるシステムあるいは統合装置に適用しても、ひとつの機器からなる装置に適用してもよい。
【0099】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0100】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0101】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0102】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0103】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0104】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体から、そのプログラムをパソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成システムを備えるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる画像形成システムの機能構成を示す図である。
【図3】画像形成装置内のコントローラの構成を示す図である。
【図4】画像形成装置の操作部の構成を示す図である。
【図5】画像形成装置のスキャナ部の構成を示す図である。
【図6】画像形成装置のスキャナコントローラの構成を示す図である。
【図7】画像形成装置のプリンタ部の概観を示す図である。
【図8】画像形成装置のフィニッシャ部の構成を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態にかかる画像形成システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態にかかる画像形成システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態にかかる画像形成システムにおける画像形成装置のUIを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態にかかる画像形成システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施形態にかかる画像形成システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0106】
101 画像形成装置
105 リムーバブルメディアドライブユニット
106 リムーバブルメディア
202 プリンタ部
203 操作部
204 装置内コントローラ
303 画像処理部
304 画像メモリ
305 HDD
310 外部I/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されるデータを用いて画像形成する画像形成装置と通信可能に接続され、リムーバブルメディアより読み出したデータを、該画像形成装置に対して送信する情報処理装置であって、
前記リムーバブルメディアに記憶されたデータが読み出し可能な状態になったことを検知する検知手段と、
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去されうるか否かを、前記検知手段による検知後に確認する確認手段と、
前記確認手段により消去されえないことが確認された場合に、画像形成を行わない旨のメッセージを前記画像形成装置に表示するための信号を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記出力手段は、
前記確認手段において消去されえないことが確認された場合に、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを用いて画像形成を行うか否かをユーザに問い合わせるメッセージを前記画像形成装置に表示するための信号を更に出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去された場合に、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを消去する消去手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
入力されるデータを用いて画像形成する画像形成装置と、該画像形成装置と通信可能に接続され、リムーバブルメディアより読み出したデータを、該画像形成装置に対して送信する情報処理装置と、を備える画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記リムーバブルメディアに記憶されたデータが読み出し可能な状態になったことを検知する検知手段と、
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去されうるか否かを、前記検知手段による検知後に前記画像形成装置に対して問い合わせる問い合わせ手段と、を備え、
前記画像形成装置は、
前記問い合わせ手段からの問い合わせに対して、消去可否の情報を、前記情報処理装置に返信する返信手段と、
前記返信手段において消去不可能である旨の情報を送信した場合に、画像形成を行わない旨のメッセージを表示する表示手段と
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置より、消去不可能である旨の情報を受信した場合、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータの読み出しを行わないことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記返信手段において消去不可能である旨の情報を返信した場合において、前記表示手段は、更に、前記情報処理装置に記憶されたデータを読み出して画像形成するか否かをユーザに問い合せるメッセージを表示することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記ユーザより画像形成する旨の指示があった場合には、前記情報処理装置は、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを読み出し、前記画像形成装置は、該読み出されたデータに基づいて画像形成することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去された場合において、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを消去する消去手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記検知手段による検知後であって、前記問い合わせ手段による問い合わせを行う前に、ユーザから画像形成する旨の指示があった場合には、前記画像形成装置は、画像形成に際して一旦保持するデータを、画像形成後に消去しないよう動作することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項10】
入力されるデータを用いて画像形成する画像形成装置に対して、リムーバブルメディアより読み出したデータを送信するための情報処理方法であって、
前記リムーバブルメディアに記憶されたデータが読み出し可能な状態になったことを検知する検知工程と、
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去されうるか否かを、前記検知工程による検知後に確認する確認工程と、
前記確認工程により消去されえないことが確認された場合に、画像形成を行わない旨のメッセージを前記画像形成装置に表示するための信号を出力する出力工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
前記出力工程は、
前記確認工程において消去されえないことが確認された場合に、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを用いて画像形成を行うか否かをユーザに問い合わせるメッセージを前記画像形成装置に表示するための信号を更に出力することを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
画像形成に際して前記画像形成装置により一旦保持されるデータが、画像形成後に該画像形成装置によって消去された場合に、前記リムーバブルメディアに記憶されたデータを消去する消去工程を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−81023(P2006−81023A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−264597(P2004−264597)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】