説明

情報通信端末、生体情報測定機器及び情報通信システム

【課題】無線通信を行う情報通信端末において、汎用無線方式での通信回路の同期信号を利用して、上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現すること。
【解決手段】無線通信を行う無線通信部110と、所与の情報処理を行う処理部120と、を含み、前記無線通信部110は、前記外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部112と、前記無線通信の同期のタイミングで前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う制御部116とを含み、前記処理部120は、前記外部機器に対する送信情報として、所与のイベントを前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部122を含む情報通信端末100である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信端末、生体情報測定機器及び情報通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より歩数計や脈拍計や血圧計等の携帯用健康管理器具が知られている。それらは、健康管理機器のセンシング手段として複数のセンサーを使用する物があるが、それらの信号は有線で接続されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3381353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
健康維持のためには、各種センシング機能を有する健康管理機器を携帯する事が有効であるが、センサー情報の無線送信を行っても、同期をとるのが困難であるという課題が有った。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、無線通信を行う情報通信端末において、汎用無線方式での通信回路の同期信号を利用して、上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現することが可能な情報通信端末、生体情報測定機器及び情報通信システムを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、無線通信機能を有する外部機器と無線通信を行う無線通信部と、所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより所与の情報処理を行う処理部と、を含み、前記無線通信部は、前記外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部と、前記無線通信の同期のタイミングで前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う制御部とを含み、前記処理部は、前記外部機器に対する送信情報として、所与のイベントを前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部を含む情報通信端末に関する。
【0007】
プロセッサーに割り込み信号を出力する処理を行う場合には、送信情報生成部は、割り込み信号のタイミングで相対時刻のカウントを開始して、イベント発生時刻に対応する相対時刻に関連づけたイベント情報を生成してもよい。
【0008】
カウンターのカウント動作制御処理(カウント開始処理またはリセット処理)を行う場合には、送信情報生成部は、イベント発生時にカウンターのカウント値を読み出して、読み出したカウント値に関連づけたイベント情報を生成してもよい。
【0009】
ここでイベントとは、例えば外部からの信号や入力等により発生するものでもよいし、情報通信端末が行う情報処理等により発生するものでもよい。また情報処理端末がセンサー等を備える場合には備えるセンター等の検出状況等に応じて発生するものでもよい。
【0010】
この様にすれば例えば汎用無線方式等の無線通信の同期信号を利用して、プロセッサーが実行する上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現することができる。
【0011】
(2)この情報通信端末において、前記無線通信部は、カウンター回路を含み、前記制御部は、前記無線通信の同期のタイミングで、前記カウンター回路のカウント動作を開始させる制御を行い、前記送信情報生成部は、前記カウンター回路のカウント値を取得して、取得したカウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成してもよい。
【0012】
カウンター回路のカウンター値は、上位アプリケーションが参照可能な構成にする。例えばアプリケーションで参照可能なレジスターにカウンター回路のカウント値を出力するようにしてもよい。
【0013】
例えば、カウンター回路として、高速クロック源からの分周段を持ち、無線通信の同期のタイミング(1MBPS)でカウンター回路にリセットをかける事により、例えばlμSECレベルでの同期を実現することができる。このカウンター値を上位アプリケーションから読める様にしているので、プロセッサーが実行する上位層のアプリケーションとしての情報処理で、精度のよい同期を実現することができる。
【0014】
(3)この情報通信端末において、前記制御部は、前記無線通信の同期のタイミングで、前記プロセッサーに割り込み信号を出力し、前記送信情報生成部は、前記割り込み信号に基づき、前記無線通信の同期のタイミングに対する相対時刻のカウントを開始して、カウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成してもよい。
【0015】
(4)この情報通信端末において、センサー部を、さらに含み、前記送信情報生成部は、前記センサー部の検出情報に基づき、検出タイミングに対応するイベント情報を生成してもよい。
【0016】
センサー部は、例えば動き(慣性力)を検出する慣性センサーを含んでもよいし、加速度を検出する加速度センサーを含んでもよいし、角速度を検出するジャイロセンサー(角速度センサー)を含んでもよい。またセンサー部は、スイッチ入力や、音や光等を検出するセンサーを含んでもよいし、健康維持等のための健康管理機器が有する各種センサー(体温、体重、心拍、脈、血圧等)を含んでもよい。
【0017】
(5)この情報通信端末において、前記無線通信同期確立部は、前記外部機器から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立し、前記制御部は、前記無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は前記無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行い、前記処理部は、前記外部機器から、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行うイベント同期処理部を含んでもよい。
【0018】
(6)この情報通信端末において、前記無線通信部は、双方向通信可能に構成され、前記外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において、所定の情報を送信してACK信号を受信したらマスターとして動作するマスターモードにし、前記外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において待ち受け状態で所定の同期信号を受信したらスレーブとして動作するスレーブモードにする双方向通信制御部を含んでもよい。
【0019】
(7)この情報通信端末において、前記双方向通信制御部は、前記無線通信の同期確立後は、所定の間隔で、信号の送受信を行い、スレーブモードの場合には信号の送受信を行う所定の間隔に合わせて所定期間待ち受け状態にしてもよい。
【0020】
このようにすると、向無線通信可能で対等な関係にある情報通信端末が、所与のタイミング又は所与のイベントによって一方がマスターとして機能し、他方がスレーブとして機能し、無線通信の同期確立後は、所定の間隔で通信を行い、スレーブとして機能するほうは、所定期間以外は待ち受け状態よりも消費電力の低い状態になるので、消費電力の少ない情報通信端末を実現することができる。
【0021】
(8)本発明の一態様は、上記に記載の生体情報測定機器において、前記センサー部は、生体情報を検出するセンサーを含み、前記送信情報生成部は、前記生体情報に関するセンサーの検出結果を含むイベント情報を生成してもよい。
【0022】
生体情報とは体温、体重、心拍、脈、血圧等でもよく、センサーはこれらを検出するセンサーでもよい。
【0023】
この様にすると、例えば右手に装着した生体情報を検出するセンサーと、左手に装着した生体情報を検出するセンサーの無線によるデータ通信時に各々の取得された生体情報の同期化が実現する為、そのデータ分析が容易となる。
【0024】
また携帯用健康管理機器の同期を実現して、一方の生体情報の高精度時刻情報によって、他方の測定時刻と同期化を実現することができる。
【0025】
(9)本発明の一態様は、第1の情報通信端末と第2の情報通信端末を含む複数の情報通信端末の含む情報通信システムであって、第1の情報通信端末は、外部機器との間で無線通信を行う無線通信部と、所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより所与の情報処理を行う処理部と、を含み、前記無線通信部は、前記外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部と、前記無線通信の同期のタイミングで前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理(カウント開始処理またはリセット処理)を行う制御部とを含み、前記処理部は、前記外部機器に対するイベント情報として、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部を含み、前記第2の情報通信端末は、外部機器との間で無線通信を行う無線通信部と、所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより、所与の情報処理を行う処理部と、を含み、前記無線通信同期確立部は、前記外部機器から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信して、前記外部機器との同期を確立し、制御部は、前記同期信号受信又は無線通信の同期確立のいずれかを無線通信の同期のタイミングとして、無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行い、前記イベント同期処理部は、前記外部機器から、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行う情報通信システムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態に係る情報通信端末の機能ブロック図の一例。
【図2】本実施形態に係る情報通信端末の機能ブロック図の他の一例。
【図3】本実施の形態の情報通信システムについて説明するための図。
【図4】無線通信の同期信号を利用して上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現する例について説明するための図。
【図5】対等で双方向無線通信可能な情報通信端末間の通信制御について説明するための図。
【図6】本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図7】本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャート。
【図8】本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャート。
【図9】本実施の形態の情報通信端末の双方向通信の待ち受け制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。
【0028】
図1は、本実施形態に係る情報通信端末の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態の情報通信端末100は図1の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0029】
本実施の形態の端末100は、無線で送受信を行うのもで、無線通信部110と、処理部120と、センサー部130、記憶部160と、アンテナ170等を含む。
【0030】
処理部120は、所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより、所与の情報処理を行うもので、その機能は、各種プロセッサー(CPU等)、或いはASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、所与のプログラム(マイクロプログラム等)より実現できる。
【0031】
無線通信部110は、外部機器との間で無線通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサーや通信用ASICなどにより実現することができる。無線通信部110は、例えば、ブルートゥース、無線LAN或いはANTなどの方式の近距離無線通信を実現する。無線送信部110は、例えば処理部(CPU)120からのコマンドにしたがって外部と無線通信をおこなう機能モジュールであり、信号の送信を司るベースバンドブロックや所定のRF周波数信号をアンテナ170を介して送信するRFブロック等を備えるようにしてもよい。また例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)のようなIC完成後にユーザーが内部論理をプログラムにより変更できる汎用のロジック・デバイスで構成することもできる。無線通信部110は、マルチキャスト及びブロードキャスト通信処理等を行うことができるようにしてもよい。
【0032】
アンテナ170は半波長のダイポールアンテナ等を使用するようにしてもよい。
記憶部160(メモリー)は、処理部100のワーク領域となり、また、処理100の各部として情報通信端末10を機能させるためのプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能はRAMやROMなどにより実現することができる。
【0033】
無線通信部110は、無線通信機能を有する外部機器(例えば本実施の形態と同じ構成を有する外部機器でもよいし、他の構成を有する外部機器でもよい)と無線通信を行い、処理部120は、所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより、所与の情報処理を行う。無線通信部110は、外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部112と、無線通信の同期のタイミングでプロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う制御部116を含む。
【0034】
処理部120は、外部機器に対するイベント情報として、無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部122を含む。
【0035】
無線通信の同期を確立するための同期信号は、例えば外部機器と通信確立時の同期(例えば無線通信時のワード同期等)時の信号や、パケット同期信号等でもよい。
【0036】
前記無線通信の同期のタイミングは、無線通信の同期が確立したタイミングでもよいし、例えば外部機器に同期信号を送信した時点でもよいし、外部機器からACK信号を受け取った時点でもよいし、その他の無線通信の同期に使用される信号の送受信のタイミングでもよい。また無線通信の同期に関する所与のプロトコルで決められた所定の時点でもよい。
【0037】
カウンターのカウント動作制御処理(カウント開始処理またはリセット処理)を行う場合には、送信情報生成部は、イベント発生時にカウンターのカウント値を読み出して、読み出したカウント値に関連づけたイベント情報を生成してもよい。
【0038】
ここでイベントとは、例えば外部からの信号や入力等により発生するものでもよいし、情報通信端末が行う情報処理等により発生するものでもよい。また情報処理端末がセンサー等を備える場合には備えるセンサー等の検出状況等に応じて発生するものでもよい。
【0039】
無線通信部110は、カウンター回路118を含む。制御部116は、無線通信の同期のタイミングで、カウンター回路118のカウント動作を開始させる制御を行い、送信情報生成部122は、カウンター回路118のカウント値を取得して、取得したカウント値を無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成してもよい。
【0040】
カウンター回路118のカウンター値は、上位アプリケーションが参照可能な構成にしてもよい。例えばアプリケーションで参照可能な(図示しない)レジスターにカウンター回路のカウント値を出力するようにしてもよい。
【0041】
例えば、カウンター回路118として、高速クロック源からの分周段を持ち、無線通信の同期のタイミング(1MBPS)でカウンター回路118にリセットをかける事により、例えばlμSECレベルでの同期を実現することができる。このカウンター値を上位アプリケーションから読める様にすることでプロセッサーが実行する上位層のアプリケーションとしての情報処理で、精度のよい同期を実現することができる。
【0042】
送信情報生成部122は、センサー部130の検出情報に基づき、検出タイミングに対応するイベント情報を生成してもよい。
【0043】
センサー部130は、例えば動き(慣性力)を検出する慣性センサーを含んでもよいし、加速度を検出する加速度センサーを含んでもよいし、角速度を検出するジャイロセンサー(角速度センサー)を含んでもよい。またセンサー部130は、スイッチ入力や、音や光等を検出するセンサーを含んでもよいし、健康維持等のための健康管理機器が有する各種センサー(体温、体重、心拍、脈、血圧等)を含んでもよい。センサー部130の出力はA/D変換器(図示省略)に入力され、A/D変換器の出力が処理部120に入力されるようにしてもよい。
【0044】
無線通信同期確立部112は、外部機器から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信して、外部機器との無線通信の同期を確立し、制御部116は、前記無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は前記無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う。
【0045】
処理部120は、外部機器から、無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行うイベント同期処理部124を含んでもよい。
【0046】
無線通信部110は、双方向通信可能に構成され、外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において、所定の情報を送信してACK信号を受信したらマスターとして動作するマスターモードにし、外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において待ち受け状態で所定の同期信号を受信したらスレーブとして動作するスレーブモードにする双方向通信制御部を含んでもよい。
【0047】
また双方向通信制御部114は、無線通信の同期確立後は、所定の間隔で、信号の送受信を行い、スレーブモードの場合には信号の送受信を行う所定の間隔に合わせて所定期間待ち受け状態にしてもよい。
【0048】
所定の間隔は、無線通信の同期タイミングによってカウントが開始されるカウント値に基づいて設定してもよい。また通信が行われる毎に、無線通信の同期のタイミングを設定し、カウント値をリセットするようにしてもよい。
【0049】
図2は、本実施形態に係る情報通信端末の機能ブロック図の他の一例である。図2において、図1と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0050】
図2に示す例では、同期タイミングからの相対時刻をアプリケーション側でカウントする。すなわち制御部116は、無線通信の同期のタイミングで、処理部120(プロセッサー)に割り込み信号117を出力し、送信情報生成部122は、割り込み信号117に基づき、無線通信の同期のタイミングに対する相対時刻のカウントを開始して、カウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成してもよい。
【0051】
図3は、本実施の形態の情報通信システムについて説明するための図である。
【0052】
無線通信の同期信号を利用して、複数の情報通信端末が上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現する例について説明するための図である。
本実施の形態の情報通信システム10は、第1の情報通信端末100−1と第2の情報通信端末100−2を含む複数の情報通信端末を含む。
【0053】
複数の情報通信端末100−1、100−2、100−3は、図1又は図2で説明した構成を有する双方向無線通信可能な情報通信端末である。
【0054】
各情報通信端末は、双方向通信を行う際に、マスターとして機能することもできるしスレーブとして機能することもできる。
【0055】
他の情報通信端末との同期が確立されていない状態の第1の情報通信端末100−1にマスターになるべきイベントが発生すると、他の情報通信端末との無線通信の同期を確立するための同期信号210を送信する。ここで、他の情報端末に同期信号を送信する方式は、単一のアドレスを指定して特定の相手にデータを送信するユニキャスト方式でもよいし、不特定多数の相手にデータを送信するブロードキャスト方式でもよいし、複数の相手を指定してデータを送信するマルチキャスト方式でもよい。例えば同期信号はワード同期の確立時の信号でもよい。
【0056】
他の情報通信端末との同期が確立されていない状態の第2の情報通信端末100−2が、第1の情報通信端末100−1から送信された同期信号210を受信して、ACK信号212を返信すると、第1の情報通信端末100−1と第2の情報通信端末100−2の間に通信の同期が確立する。同期が確立したタイミングを無線通信の同期のタイミングとする。第1の情報通信端末100−1においては、同期信号210を送信した時点を無線通信の同期のタイミングとしてもよいし、第2の情報通信端末100−2からACK信号212を受信した時点を無線通信の同期のタイミングとしてもよい。第2の情報通信端末100−2においては、同期信号210を受信した時点を無線通信の同期のタイミングとしてもよいし、第1の情報通信端末100−1にACK信号212を送信した時点を無線通信の同期のタイミングとしてもよい。
【0057】
第1の情報通信端末100−1の無線通信モジュール(無線通信部)は、無線通信の同期のタイミングでプロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理(カウント開始処理またはリセット処理)を行う。第1の情報通信端末100−1のアプリケーションモジュール(処理部)は、第2の情報通信端末100−1に対するイベント情報として、無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成して、無線通信部は、そのイベント情報を、第2の情報通信端末100−2送信する。
【0058】
第2の情報通信端末100−2の無線通信モジュール(無線通信部)は、第1の情報通信端末100−1から無線通信の同期を確立するための同期信号210を受信して、第2の情報通信端末100−2との同期を確立する。第2の情報通信端末100−2の無線通信モジュールは、同期信号受信又は無線通信の同期確立のいずれかを無線通信の同期のタイミングとして、無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う。第2の情報通信端末100−2のアプリケーションモジュールは、第1の情報通信端末100−1から前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定(処理部)された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、第1の情報通信端末100−1との同期をとって、情報処理を行うようにしてもよい。
【0059】
図4は、無線通信の同期信号を利用して、上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現する例について説明するための図である。
【0060】
ここでは第1の情報通信端末100−1が陸上競技のスタートラインにおけるスタートイベント(第1のイベント)E1を検出し、第2の情報通信端末100−2がゴールイベント(第2のイベントE2)を検出する場合を例にとり説明する。
【0061】
第1の情報通信端末100−1は、陸上競技においてスタートラインに設置され、スタートスイッチ等の押下等によりスタートイベントE1を検出してもよい。例えば第1の第1の情報通信端末100−1がスイッチと連動していてもよいし、第1の情報通信端末100−1がスタート用の音を検出するセンサーを備えていてもよい。第2の情報通信端末100−2は、ランナーが携帯し、センター部がランナーのゴールを通過をゴールイベントE2として検出してもよい。例えばゴールに赤外線ビームを出力機器を設置して、ゴールラインに沿った赤外線ビームを出力し、ランナーが携帯する第2の情報通信端末100−2に設けられた赤外線センサーが、赤外線ビームを検出することでランナーのゴール通過をゴールイベントE2として検出してもよい。
【0062】
Aは第1の情報通信端末100−1におけるタイムチャートを示しており、Bは第2の情報通信端末100−2におけるタイムチャートを示している。第1の情報通信端末100−1と第2の情報通信端末100−2の間でランナーがスタートする前に同期を確立する。第1の情報通信端末100−1では、第2の通信端末に同期信号を送信した時刻t0を無線通信の同期のタイミングとしてもよい。また第2の情報通信端末100−2では第1の情報通信端末100−2から同期信号を受け取った時刻t1を無線通信の同期のタイミングとしてもよい。
【0063】
第1の情報通信端末100−1において、スタートイベントE1が発生し、この時点でカウンターのカウント値はαであるとすると、このαが前記無線通信の同期のタイミングSAに対応して設定された相対時刻となる。第1の情報通信端末100−1の処理部は、スタートイベントE1の検出を第2の情報通信端末100−2に伝えるためのイベント情報として、前記無線通信の同期のタイミングSAに対応して設定された相対時刻αに関連づけたイベント情報(スタートイベント検出に関する情報)を生成する。そして第1の情報通信端末100−1の無線通信部は所与のタイミングt3でイベント情報220を第2の情報通信端末100−2に送信し、第2の情報通信端末100−2は、時刻t4にイベント情報220を受信する。
【0064】
第2の情報通信端末100−2において、時刻t5にゴールイベントE2が検出され、この時点でカウンターのカウント値はβであるとする。先に受信したイベント情報の相対時刻αと、βは同期がとれているので、これらの値に基づきランナーのスタートからゴールするまでのタイムを計測することができる。ただし第1の情報通信端末100−1のおける無線通信の同期のタイミングSA(時刻t0)と第2の情報通信端末100−2における無線通信の同期のタイミングSB(時刻t1)に通信遅延によるタイムラグγがある場合にはβ−αの値をγで補正するとよい。
【0065】
タイムラグγは、第1の情報通信端末100−1のシステム時刻(絶対時刻)や第2の情報通信端末100−2のシステム時刻(絶対時刻)を送信データ含めることで算出してもよい。例えば無線通信部が同期信号送信時t0の当該機器の絶対時刻t0を何らかの形式で第2の情報通信端末100−2に伝わるようにしてもよい。例えば無線通信同期確立部が、同期信号に同期信号送信時の当該装置が有しているシステム時刻t0を含めて送信してもよい。この場合第1の情報通信端末100−1のシステム時刻(絶対時刻)t0と第2の情報通信端末100−2のシステム時刻(絶対時刻)t1の差によりγを求めることができる。また送信情報生成部が、イベント発生時のシステム時刻t2を含むイベント情報を生成してもよい。この場合第1の情報通信端末100−1のシステム時刻(絶対時刻)t2−αが=t0となるので、t2−αと第2の情報通信端末100−2のシステム時刻(絶対時刻)t1の差によりγを求めることができる。
【0066】
このようにすることで、汎用無線方式での無線通信の同期信号を利用して、上位層のアプリケーションとしての情報処理の同期を実現することができる。
【0067】
図5は、対等で双方向無線通信可能な情報通信端末間の通信制御について説明するための図である。
【0068】
Aは第1の情報通信端末100−1におけるタイムチャートを示しており、Bは第2の情報通信端末100−2におけるタイムチャートを示している。期間KA1(a0〜a1の間)、期間KB1(b0〜b1の間)は、第1の情報通信端末100−1と第2の情報通信端末100−2が他の情報通信端末との間で同期が確立していない状態である。この状態では、定期的に待ち受け状態(他の通信情報端末からの信号を受信可能な状態)になるようにしてもよいし、常時待ち受け状態になるようにしてもよい。この間の時刻a1において、第1の情報通信端末100−1において、マスターとなるべきイベントMEが発生すると、他の情報通信端末(第2の情報通信端末100−2)との無線通信の同期を確立するための同期信号210を送信する。第2の情報通信端末100−2は、待ち受け状態にあるので、時刻b1において第1の情報通信端末100−1が送信した同期信号210を受信し、スレーブモードとなる。そして時刻b1’(b1+Δb)において第1の情報通信端末100−1にたいしACK信号212を送信する。
【0069】
第1の情報通信端末100−1は、所定の間隔の通信タイミングa2、a3、・・で、スレーブとなる第2の情報通信端末100−2に信号250,260の送信を行う。
【0070】
第2の情報通信端末100−2は、所定の間隔の通信タイミングa2を含む所定期間KB2−w、所定の間隔の通信タイミングa3を含む所定期間KB3−w、・・において、待ち受け状態となり、第1の情報通信端末100−1が送信した情報250、260を受信する。またそれ以外の期間KB2−s、KB3−sでは、待ち受け状態よりも消費電力の低い状態になる。
【0071】
所定の間隔は、無線通信の同期のタイミングによってカウントが開始されるカウント値に基づいて設定してもよい。また通信が行われる毎に、無線通信の同期のタイミングを設定し、カウント値をリセットするようにしてもよい。
【0072】
このように本実施の形態では、双方向無線通信可能で対等な関係にある情報通信端末が、所与のタイミング又は所与のイベントによって一方がマスターとして機能し、他方がスレーブとして機能し、無線通信の同期確立後は、所定の間隔で通信を行い、スレーブとして機能するほうは、所定期間以外は待ち受け状態よりも消費電力の低い状態になるので、消費電力の少ない情報通信システムを構築することができる。
【0073】
図6は、本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0074】
情報通信端末は同期が確立したら以下の処理を行う(ステップS10)。情報通信端末の無線通信モジュール(無線通信部)は、同期が確立した無線通信の同期のタイミングで、カウンター回路のカウント動作を開始させる制御を行う(ステップS20)。
【0075】
所与のイベントが発生したら(ステップS30)、アプリケーションモジュール(処理部)は、前記カウンター回路のカウント値を取得して、取得したカウント値を無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成する(ステップS40)。そして無線通信モジュールは、イベント情報を他の情報通信端末に送信する(ステップS50)。
【0076】
図7は、本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【0077】
情報通信端末は同期が確立したら以下の処理を行う(ステップS110)。無線通信モジュール(無線通信部)は、同期が確立した無線通信の同期のタイミングで、プロセッサーに割り込み信号を出力する(ステップS120)。アプリケーションモジュールは割り込み信号に基づき、無線通信の同期のタイミングに対する相対時刻のカウントを開始する(ステップS130)。
所与のイベントが発生したら(ステップS140)、アプリケーションモジュール(処理部)は、カウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成する(ステップS150)。
【0078】
そして無線通信モジュールは、イベント情報を 他の情報通信端末に送信する(ステップS160)。
【0079】
図8は、本実施の形態の情報通信端末の無線通信の同期信号を利用したアプリケーションとしての情報処理の同期制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【0080】
情報通信端末は同期が確立したら以下の処理を行う(ステップS210)
無線通信モジュール(無線通信部)は、同期が確立した所定のタイミングで、カウンター回路のカウント動作を開始させる制御を行う(ステップS220)。アプリケーションモジュールは割り込み信号に基づき、無線通信の同期のタイミングに対する相対時刻のカウントを開始する(ステップS230)。
【0081】
他の情報通信端末から、第1のイベントのイベント情報を受信すると(ステップS240)、イベント情報に含まれる無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に基づき、他の情報通信端末の第1のイベントと同期をとって、情報処理を行う(ステップS250)。
【0082】
図9は、本実施の形態の情報通信端末の双方向通信の待ち受け制御の処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【0083】
同期が確立していない状態で待ち受け状態にある場合に(ステップS310)、マスターとなるべきイベント発生すると(ステップS320)、他の情報通信端末との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信する(ステップS330)。そして、他の情報通信端末からACK信号受信すると(ステップS340)、他の情報通信端末と無線通信の同期が確立してマスターモードになる (ステップS350)。
【0084】
また 同期が確立していない状態で待ち受け状態にある場合に(ステップS310)、他の情報通信端末から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信すると(ステップS360)、他の情報通信端末と無線通信の同期が確立してスレーブモードになる(ステップS370)。
【0085】
情報通信端末が、マスターモードである場合には(ステップS380)、所定の間隔の通信タイミングで、スレーブとなる他の情報通信端末に信号の送信を行(ステップS390)。
【0086】
情報通信端末が、スレーブモードである場合には(ステップS400)、所定の間隔の通信タイミングを含む所定期間では(ステップS410でY)、マスターとなる他の情報通信端末からの信号を受信可能な待ち受け状態になる(ステップS420)。それ以外の期間は(ステップS410でN)、待ち受け状態よりも消費電力の低い状態になる(ステップS430)。
【0087】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【0088】
例えば上記実施の形態において説明した情報通信端末において、センサー部に生体情報を検出するセンサーを用いて生体情報測定機器を実現してもよい。生体情報測定機器は、生体情報に関するセンサーの検出結果を無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成して、外部機器に送信してもよい。そして外部機器では、無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行うようにしてもよい。
【0089】
生体情報とは体温、体重、心拍、脈、血圧等でもよく、センサーはこれらを検出するセンサーでもよい。
【0090】
この様にすると、例えば右手に装着した生体情報を検出するセンサーと、左手に装着した生体情報を検出するセンサーの無線によるデータ通信時に各々の取得された生体情報の同期化が実現する為、そのデータ分析が容易となる。
【0091】
また携帯用健康管理機器の同期を実現して、一方の生体情報の高精度時刻情報によって、他方の測定時刻と同期化を実現することができる。
【符号の説明】
【0092】
10 情報通信システム、100 情報通信端末、110 無線通信部、112 無線通信同期確立部、114 双方向通信制御部、116 制御部、117 同期信号、118 カウンター回路、120 処理部(CPU)、122 送信情報生成部、124 イベント同期処理部、130 センサー部、160 記憶部、170 アンテナ、210 同期信号、212 ACK信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信機能を有する外部機器と無線通信を行う無線通信部と、
所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより所与の情報処理を行う処理部と、を含み、
前記無線通信部は、
前記外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部と、
前記無線通信の同期のタイミングで前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う制御部とを含み、
前記処理部は、
前記外部機器に対する送信情報として、所与のイベントを前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部を含む情報通信端末。
【請求項2】
請求項1において、
前記無線通信部は、
カウンター回路を含み、
前記制御部は、
前記無線通信の同期のタイミングで、前記カウンター回路のカウント動作を開始させる制御を行い、
前記送信情報生成部は、
前記カウンター回路のカウント値を取得して、取得したカウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成する情報通信端末。
【請求項3】
請求項1において、
前記制御部は、
前記無線通信の同期のタイミングで、前記プロセッサーに割り込み信号を出力し、
前記送信情報生成部は、
前記割り込み信号に基づき、前記無線通信の同期のタイミングに対する相対時刻のカウントを開始して、カウント値を前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻としてイベント情報を生成する情報通信端末。
【請求項4】
請求項1乃至3にいずれかにおいて、
センサー部を、さらに含み、
前記送信情報生成部は、
前記センサー部の検出情報に基づき、検出タイミングに対応するイベント情報を生成する情報通信端末。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記無線通信同期確立部は、
前記外部機器から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立し、
前記制御部は、
前記無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は前記無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行い、
前記処理部は、
前記外部機器から、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行うイベント同期処理部を含む情報通信端末。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記無線通信部は、
双方向通信可能に構成され、前記外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において、所定の情報を送信してACK信号を受信したらマスターとして動作するマスターモードにし、前記外部機器と無線通信の同期が確立していない状態において待ち受け状態で所定の同期信号を受信したらスレーブとして動作するスレーブモードにする双方向通信制御部を含む情報通信端末。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記双方向通信制御部は、
前記無線通信の同期確立後は、所定の間隔で、信号の送受信を行い、スレーブモードの場合には信号の送受信を行う所定の間隔に合わせて所定期間待ち受け状態にする情報通信端末。
【請求項8】
請求項4又は4に従属する5乃至7に記載の情報通信端末を含む生体情報測定機器において、
前記センサー部は、
生体情報を検出するセンサーを含み、
前記送信情報生成部は、
前記生体情報に関するセンサーの検出結果を含むイベント情報を生成する生体情報測定機器。
【請求項9】
第1の情報通信端末と第2の情報通信端末を含む複数の情報通信端末の含む情報通信システムであって、
第1の情報通信端末は、
外部機器との間で無線通信を行う無線通信部と、
所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより所与の情報処理を行う処理部と、を含み、
前記無線通信部は、
前記外部機器との無線通信の同期を確立するための同期信号を送信して、前記外部機器との無線通信の同期を確立する無線通信同期確立部と、
前記無線通信の同期のタイミングで前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行う制御部とを含み、
前記処理部は、
前記外部機器に対するイベント情報として、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を生成する送信情報生成部を含み、
前記第2の情報通信端末は、
外部機器との間で無線通信を行う無線通信部と、
所与のアプリケーションプログラムをプロセッサーで実行することにより所与の情報処理を行う処理部と、を含み、
前記無線通信同期確立部は、
前記外部機器から無線通信の同期を確立するための同期信号を受信して、前記外部機器との同期を確立し、
制御部は、
前記同期信号受信又は無線通信の同期確立のいずれかを無線通信の同期のタイミングとして、無線通信の同期のタイミングに前記プロセッサーに割り込み信号を出力する処理、又は無線通信の同期のタイミングからの相対時刻をカウントするためのカウント制御処理を行い、
前記イベント同期処理部は、
前記外部機器から、前記無線通信の同期のタイミングに対応して設定された相対時刻に関連づけたイベント情報を受信すると、当該相対時刻に基づき、前記外部機器の前記イベント情報との同期をとって、情報処理を行う情報通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−199663(P2012−199663A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61223(P2011−61223)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】