説明

慣性センサアセンブリの弾性振動および衝撃絶縁

慣性センサシステムは、ベース、慣性センサ、および絶縁装置装着具を有する。絶縁装置装着具は、慣性センサをベースに固定し、絶縁装置装着具は、ボルトと、第1および第2振動吸収部材とを含む。ボルトは、慣性センサおよびベースを通して挿入され、第1振動吸収部材が、ボルトと慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材が、慣性センサとベースとの間にある。絶縁装置装着具が、ベースを通してホストシステムから伝播する振動、衝撃および/または音響雑音から慣性センサを絶縁する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は慣性センサのような機械的に敏感な構成要素への、外部で発生した振動、衝撃および/または音響エネルギの伝達を制限する絶縁装着システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ジャイロスコープおよび/または加速計などの慣性センサは、飛行制御および/または航行用途の慣性誘導システムに一般的に使用されている。例えば、慣性センサを使用して、ホストシステムの速度および機首方向を計算するために必要な回転および/または直線加速度を測定する。
【0003】
慣性センサは、ホストシステムに搭載された航行コンピュータに慣性データを提供する。航行コンピュータはホストシステムの飛行制御および/または航行のデータを処理する。最適な性能のために、慣性センサは航行コンピュータに精密な慣性データを提供しなければならない。(加速、離陸、着陸、および横揺れ、縦揺れおよび偏揺れの変化などの)機動、乱流、およびエンジン操作は全て、衝撃、振動および音響エネルギを発生し、これはホストシステムのフレームを通して慣性センサの支持体に伝達される。このエネルギは、慣性センサが航行コンピュータに提供する慣性データに、直線または角度誤差として表れる。
【0004】
概して、慣性センサは、ホストシステムから自身に伝播することが多い振動、衝撃および/または音響入力に特に敏感である。これらの入力は、頻繁に慣性センサの出力に誤差を引き起こし、これは最終的に、ホストシステムの速度および機首方向の誤差になる。
【0005】
したがって、通常の出力がホストシステムの直線および/または回転運動を正確に報告するように、慣性センサを振動、衝撃および/または音響入力から絶縁することが望ましい。
【0006】
通常、各ホストシステムは、慣性測定ユニット(IMU)に直交状態で装着された3つの慣性センサを含む。各慣性精査は、加速計、回転センサ、または観測計と回転センサの両方を備えてよい。各回転センサは、x軸、y軸およびz軸のうち対応する軸を中心とする回転を感知し、各加速計は、x軸、y軸およびz軸のうち対応する軸に沿った加速度を感知する。慣性センサは、関連する電子機器およびハードウェアとともに、一般的に慣性測定ユニットのハウジングにしっかり精密に装着される。一般的に、ハウジングはサスペンション装着具または振動絶縁装置を通して支持体またはシャーシに装着される。シャーシは、航空機などのホストシステムのフレームにしっかり精密に装着される。これらの取り付けシステムは、ホストシステムによって発生する振動、衝撃および音響騒音から慣性センサを絶縁するように意図されている。
【0007】
知られている1つの振動絶縁装置システムは、ベース部材に固定されたカバー部材を有するハウジングに固定装着される慣性センサを含む。ベース部材は慣性リングに固定される。3つの絶縁装置装着具が、絶縁装置装着具に衝撃および振動絶縁機能を提供する3つの対応するエラストマー要素を通して、ホストシステムの慣性リングとフレームとの間に固定される。各エラストマー要素は、対応する絶縁装置装着具の外部フレームに射出成形され、ねじ固定用部材を受ける内部開口を有するドーナツ形部材である。これらのねじ固定用部材は、慣性リングと係合してエラストマー要素を慣性リングに固定され、絶縁装置装着具の外部フレームはホストシステムに固定される。
【0008】
知られている別の振動絶縁システムが、Goepfertに帰される米国特許第5,890,569号で開示されている。この振動絶縁装置システムは、環状エラストマー部材、剛性環状外部部材、および剛性環状内部部材によって画定された絶縁装置装着具を含む。剛性外部部材は、エラストマー部材の外周を囲み、それと同心円状である。剛性内部部材は、エラストマー部材の内周に囲まれ、それと同心円状である。内部部材は、慣性センサを支持するハウジングに固定され、外部部材はホストシステムのフレームに固定される。エラストマー部材は、ホストシステムのフレームから慣性センサに伝播するような衝撃および振動から慣性センサを絶縁する。
【0009】
知られているさらに別の振動絶縁システムが、2001年4月26日に出願された米国特許出願第09/842,586号で開示されている。この振動絶縁装置システムは、リング形エラストマー部材、剛性リング形外部部材、および剛性リング形内部部材を有する絶縁装置装着具を含む。外部部材は、リング形エラストマー部材の外周を囲み、それと同心円状である。内部部材は、エラストマー部材の内周に囲まれ、これと同心円状である。内部部材は、慣性センサを支持する慣性測定ユニット(IMU)のハウジングに固定され、外部部材は、ホストシステムのフレームに固定したベース部材の棚に載る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
これらの絶縁システムは、ホストシステムの振動、衝撃および音響雑音から慣性センサを絶縁する機能を良好に果たしている。しかし、これらの絶縁システムは複雑で、高価である。本発明は、1つまたは複数のこれらの問題、またはその他の問題を解決する絶縁システムを指向する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの態様によると、慣性センサシステムは、ベース、慣性センサおよび絶縁装置装着具を備える。絶縁装置装着具は慣性センサをベースに固定され、絶縁装置装着具はボルトと第1および第2振動吸収部材とを備える。ボルトは慣性センサを通してベースに挿入され、第1振動吸収部材がボルトと慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材が慣性センサとベースとの間にある。
【0012】
本発明の別の態様によると、慣性センサをホストの振動、衝撃および/または音響雑音から絶縁するように、慣性センサをホストに固定する方法は、第1エラストマーリングを通して固定用部材を挿入することと、第1エラストマーリングが固定用部材と慣性センサとの間になるように、慣性センサを通して固定用部材を挿入することと、慣性センサが第1エラストマーリングと第2エラストマーリングとの間になるように、第2エラストマーリングを通して固定用部材を挿入することと、第2エラストマーリングが慣性センサとホストとの間になるように、固定用部材をホストに固定することとを含む。
【0013】
本発明のさらに別の態様によると、慣性センサシステムは、慣性センサと、第1、第2および第3絶縁装置装着具とを備える。第1絶縁装置装着具は、慣性センサをホストに固定し、第1絶縁装置装着具は第1固定用部材と第1および第2振動吸収部材とを備える。第1固定用部材は、慣性センサおよびホストを通して挿入され、第1振動吸収部材は、第1固定用部材と慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材は、慣性センサとホストとの間にある。第2絶縁装置装着具は、慣性センサをホストに取り付け、第2絶縁装置装着具は、第2固定用部材と、第3および第4振動吸収部材とを備える。第2固定用部材は、慣性センサおよびホストを通って挿入され、第3振動部材は、第2固定用部材と慣性センサとの間にあり、第4振動吸収部材は、慣性センサとホストとの間にある。第3絶縁装置装着具は、慣性センサをホストに固定し、第3絶縁装置装着具は、第3固定用部材と、第5および第6振動吸収部材とを備える。第3固定用部材は、慣性センサおよびホストを通って挿入され、第5振動吸収部材は、第3固定用部材と慣性センサとの間にあり、第6振動吸収部材は、慣性センサとホストとの間になる。
【0014】
本発明のさらに別の態様によると、慣性センサシステムは、第1、第2および第3慣性センサと、第1、第2および第3絶縁装置装着具とを備える。第1絶縁装置装着具は、第1慣性センサをホストに固定し、第1絶縁装置装着具は、第1ボルトと、第1および第2振動吸収部材とを備える。第1ボルトは、第1および第2振動吸収部材、第1慣性センサ、およびホストを通って挿入され、第1振動吸収部材は、第1ボルトと第1慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材は、第1慣性センサとホストとの間にある。第2絶縁装置装着具は、第2慣性センサをホストに固定し、第2絶縁装置装着具は、第2ボルトと、第3および第4振動吸収部材とを備える。第2ボルトは、第3および第4振動吸収部材、第2慣性センサ、およびホストを通って挿入され、第3振動吸収部材は、第2ボルトと第2慣性センサとの間にあり、第4振動吸収部材は、第2慣性センサとホストとの間にある。第3絶縁装置装着具は、第3慣性センサをホストに固定し、第3絶縁装置装着具は、第3ボルトと、第5および第6振動吸収部材とを備える。第3ボルトは、第5および第6振動吸収部材、第3慣性センサ、およびホストを通って挿入され、第5振動吸収部材は、第3ボルトと第3慣性センサとの間にあり、第6振動吸収部材は、第3慣性センサとホストとの間にある。
【0015】
以上およびその他の特徴および利点は、図面との関連で本発明を詳細に考察することから、さらに明白になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1から図4で示すように、慣性センサアセンブリ12の振動絶縁システム10は、絶縁装置装着具14、16および18を含む。絶縁装置装着具14は、肩ボルト20、および振動吸収部材22および24によって画定され、絶縁装置装着具16は、肩ボルト26、および振動吸収部材28および30によって画定され、絶縁装置装着具18は、肩ボルト32、および振動吸収部材34および36によって画定される。絶縁装置装着具14、16および18は、慣性センサアセンブリ12を、ベース38が固定されているホストシステムの振動から絶縁するように、慣性センサアセンブリ12を慣性測定ユニットのベース38に固定する。
【0017】
振動吸収部材22、24、28、30、34および36はそれぞれ、エラストマーリングまたはエラストマーOリングのような対応するエラストマー部材でよい。慣性センサアセンブリ12は、1つまたは複数の慣性センサが装着されるプリント回路板のようなボード40を備える。例えば、加速計、リングレーザジャイロスコープ「のような」回転センサ、または加速計と回転センサの組み合わせを、ボード40に装着する。また、1つまたは複数の慣性センサに関連する1つまたは複数の電子構成要素も、ボード40に装着することができる。
【0018】
ボード40は、自身を通る穴42、44および46を有し、これは肩ボルト20、26および32と協働する。したがって、慣性センサアセンブリ12をベース38に固定する場合、肩ボルト20を振動吸収部材22に通し、次にボード40の穴42に通して、次に振動吸収部材24を通して挿入する。最後に、肩ボルト20をベース38に固定する。例えば、肩ボルト20をベース38にねじ込むことができる。同様に、肩ボルト26を振動吸収部材28に通し、次にボード40の穴44に通して、次に振動吸収部材30に通して挿入する。次に、肩ボルト26をベース38に固定する。例えば、肩ボルト26をベース38にねじ込むことができる。同様に、肩ボルト32を振動吸収部材34に通し、次にボード40の穴46に通して、次に振動吸収部材36に通して挿入する。次に、肩ボルト32をベース38に固定する。例えば、肩ボルト32をベース38にねじ込むことができる。穴46は、衝撃および振動の入力中に穴と肩ボルト32との間に十分な横流し空間を提供するほど十分に大きくなければならない。
【0019】
したがって、慣性センサアセンブリ12をベース38に固定する場合は、振動吸収部材22が肩ボルト20とボード40との間にあり、ボード40が振動吸収部材22と振動吸収部材24との間にあり、振動吸収部材24がボード40とベース38との間にある。同様に、振動吸収部材28は肩ボルト26とボード40との間にあり、ボード40は振動吸収部材28と振動吸収部材30との間にあり、振動吸収部材30はボード40とベース38との間にある。同様に、振動吸収部材34は肩ボルト32とボード40との間にあり、ボード40は振動吸収部材34と振動吸収部材36との間にあり、振動吸収部材36はボード40とベース38との間にある。
【0020】
上記で示したように、振動吸収部材22、24、28、30、34および36はそれぞれ、エラストマーリングまたはエラストマーOリングのような対応するエラストマー部材でよい。これらの場合、エラストマー材料は、アメリカ材料試験協会(ASTM)の文書ASTM−D2000で規定されているような型2FC303A19B37E016F1−11G11のフェニルメチルビニルシリコンゴムでよい。このタイプの材料は、多様な用途のために多数の製造業者によって作成されている。
【0021】
上述したような絶縁装置装着具14、16および18はそれぞれ、飛行制御および/または航行システムに完成センサを正確に取り入れるために必要な振動、衝撃および/または音響雑音の減衰を提供する鮮やかな方法である。絶縁装置装着具14、16および18はそれぞれ、独特に単純、安価、かつ慣性センサに振動、音響および/または衝撃絶縁を提供するのに効果的である。
【0022】
絶縁装置装着具14、16および18は融通性もある。例えば、肩ボルト20、26および32の固定力、および振動吸収部材22、24、28、30、34および36の特性は、多数の異なる減衰特徴を提供するために変更することができる。したがって、非常に異なる振動、衝撃および/または音響雑音環境を有する多数のシステム用途に合わせて、絶縁装置装着具14、16および18の周波数応答を選択することができる。
【0023】
肩ボルト20は、肩54によって分離された第1部分50と第2部分52を有する。第1部分50はねじ付きであり、第2部分52はねじ付きでもねじなしでもよいが、第2部分52はねじがないことが好ましい。第2部分52の長さは、肩ボルト20をベース38にねじ込む場合に振動吸収部材22および24にかかる圧縮力を精密に制御するように選択することができる。第1部分56はねじ付きであり、第2部分58はねじ付きでもねじなしでもよいが、第2部分58はねじがないことが好ましい。第2部分58の長さは、肩ボルト26をベース38にねじ込む場合に振動吸収部材28にかかる圧縮力を精密に制御するように選択することができる。同様に、肩ボルト32は、肩66によって分離された第1部分62と第2部分64を有する。第1部分62はねじ付きであり、第2部分64はねじ付きでもねじなしでもよいが、第2部分64はねじがないことが好ましい。第2部分64の長さは、肩ボルト32をベース38にねじ込む場合に振動吸収部材34および36にかかる圧縮力を精密に制御するように選択することができる。
【0024】
振動吸収部材22、24、28、30、34および36にかかる圧縮力を制御することにより、絶縁装置装着具14、16および18の周波数応答、減衰、横流し空間および/または軸方向と半径方向の性能を、多数のシステム用途に合わせて選択することができる。例えば、第2部分52、58および64の長さを延長すると、振動吸収部材22、24、28、30、34および36にかかる固定力が減少する。また、振動吸収部材22、24、28、30、34および36の任意の材料および幾何学的形状について、絶縁装置装着具14、16および18の固有周波数が減少し、絶縁装置装着具14、16および18によって提供される減衰が増加する。さらに、上述したように、振動吸収部材22、24、28、30、34および36の材料および幾何学的形状を変更して、絶縁装置装着具14、16および18によって提供される広範囲の応答特性を提供することもできる。
【0025】
さらに、典型的な振動および衝撃絶縁装置は、絶縁装置装着具を形成するためにエラストマー材料で相互に結合された2つ以上の金属構造を備える。これらの装着具は、本質的に本発明の絶縁装置装着具より製造費がかかる。
【0026】
本発明の絶縁装置装着具は、慣性センサの性能を強化するばかりでなく、絶縁装置装着具は、センサで支援される電子機器の寿命も延長させる。
本発明の絶縁装置装着具を使用して、追加の慣性センサをベース38に固定してもよい。例えば、図2で示すように、慣性センサ70を、第2軸に沿って、および/または第2軸の周囲で感知するために、ベース38に固定する。図示されていないが、第3軸に沿って、および/または第3の周囲で感知するために、ベース38に固定することができる。
【0027】
本発明の特定の変形についても、上記で検討してきた。当業者には他の変形も想起される。例えば、3つの絶縁装置装着具14、16および18を使用して、慣性センサアセンブリ12をベース38に固定する。しかし、1個、2個、4個またはそれ以上の他の数の絶縁装着具を使用して、慣性センサアセンブリ12をベース38に固定してもよい。
【0028】
したがって、本発明の記述は、例示としてのみ解釈され、本発明を実行する最善のモードを当業者に教示することを目的とする。本発明の精神から逸脱することなく、詳細を変更することができ、添付の特許請求の範囲に入る全ての変形の独占的使用が留保される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】慣性センサを慣性測定ユニットのベースに装着する振動絶縁装置システムの組立分解図である。
【図2】慣性センサを図1の慣性測定ユニットのベースに装着する振動絶縁装置システムの断面側面図である。
【図3】図2で示した振動絶縁装置システムの一部の拡大図である。
【図4】図1、図2および図3で示した振動絶縁装置システムの別の組立分解図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
慣性センサシステムであって、
ベースと、
慣性センサと、
慣性センサをベースに固定する絶縁装置装着具と、を備え、
絶縁装置装着具が、ボルトと、第1および第2振動吸収部材と、を備え、ボルトが、慣性センサおよびベースを通して挿入され、第1振動吸収部材が、ボルトと慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材が、慣性センサとベースとの間にある、慣性センサシステム。
【請求項2】
第1および第2振動吸収部材が、それぞれ対応する第1および第2エラストマーリングを備える、請求項1に記載の慣性センサシステム。
【請求項3】
第1および第2振動吸収部材が、それぞれ対応する第1および第2エラストマーOリングを備える、請求項1に記載の慣性センサシステム。
【請求項4】
ボルトが、肩によって区分されたねじ部分とねじなし部分とを備える、請求項1に記載の慣性センサシステム。
【請求項5】
第1および第2振動吸収部材が、それぞれ対応する第1および第2エラストマーリングを備える、請求項4に記載の慣性センサシステム。
【請求項6】
第1および第2振動エラストマーリングが、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項5に記載の慣性センサシステム。
【請求項7】
第1および第2振動吸収部材が、それぞれ対応する第1および第2エラストマーOリングを備える、請求項4に記載の慣性センサシステム。
【請求項8】
ねじなし部分が、所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項4に記載の慣性センサシステム。
【請求項9】
第1および第2振動吸収部材が、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項4に記載の慣性センサシステム。
【請求項10】
ねじなし部分が、所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項9に記載の慣性センサシステム。
【請求項11】
ボルトが、肩によって区分された第1部分と第2部分とを備え、第1部分がねじ付きであり、第2部分が、所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項1に記載の慣性センサシステム。
【請求項12】
第1および第2振動吸収部材が、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項1に記載の慣性センサシステム。
【請求項13】
ボルトが、肩によって区分された第1部分と第2部分とを備え、第1部分がねじ付きであり、第2部分が、所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項12に記載の慣性センサシステム。
【請求項14】
慣性センサがホストの振動、衝撃および/または音響雑音から絶縁されるように、慣性センサをホストに固定する方法であって、
固定用部材を第1エラストマーリングに通して挿入するステップと、
第1エラストマーリングが固定用部材と慣性センサとの間になるように、固定用部材を慣性センサに通して挿入するステップと、
慣性センサが第1エラストマーリングと第2エラストマーリングとの間になるように、固定用部材を第2エラストマーリングに通して挿入するステップと、
第2エラストマーリングが慣性センサとホストとの間になるように、固定用部材をホストに固定するステップと、を含む方法。
【請求項15】
第1および第2エラストマーリングが、それぞれに対応する第1および第2エラストマーOリングを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第1および第2エラストマーリングが、所定の周波数応答を生成するように選択されたエラストマー材料を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
固定用部材が肩付きボルトを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
肩付きボルトが、所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する部分を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第1および第2エラストマーリングが、所定の周波数応答を生成するように選択されたエラストマー材料を備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
慣性センサシステムであって、
慣性センサと、
慣性センサをホストに固定する第1絶縁装置装着具と、を備え、第1絶縁装置装着具が、第1固定用部材と、第1および第2振動吸収部材と、を備え、第1固定用部材が、慣性センサおよびホストを通して挿入され、第1振動吸収部材が、第1固定用部材と慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材が、慣性センサとホストとの間にあり、
さらに、慣性センサをホストに固定する第2絶縁装置装着具を備え、
第2絶縁装置装着具が、第2固定用部材と、第3および第4振動吸収部材と、を備え、第2固定用部材が、慣性センサおよびホストを通して挿入され、第3振動吸収部材が、第2固定用部材と慣性センサとの間にあり、第4振動吸収部材が、慣性センサとホストとの間にあり、
さらに、慣性センサをホストに固定する第3絶縁装置装着具を備え、
第3絶縁装置装着具が、第3固定用部材と、第5および第6振動吸収部材と、を備え、第3固定用部材が、慣性センサおよびホストを通して挿入され、第5振動吸収部材が、第3固定用部材と慣性センサとの間にあり、第6振動吸収部材が、慣性センサとホストとの間にある、慣性センサシステム。
【請求項21】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材が、それぞれに対応する第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングを備える、請求項20に記載の慣性センサシステム。
【請求項22】
第1、第2および第3固定用部材がそれぞれ、肩によって区分されたねじ付き部分とねじなし部分とを備える、請求項20に記載の慣性センサシステム。
【請求項23】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材が、それぞれに対応する第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングを備える、請求項22に記載の慣性センサシステム。
【請求項24】
第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングのそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項23に記載の慣性センサシステム。
【請求項25】
ねじなし部分のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項23に記載の慣性センサシステム。
【請求項26】
第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングのそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項25に記載の慣性センサシステム。
【請求項27】
第1、第2および第3固定用部材のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された部分を有する、請求項20に記載の慣性センサシステム。
【請求項28】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項20に記載の慣性センサシステム。
【請求項29】
第1、第2および第3固定用部材のそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された部分を有する、請求項28に記載の慣性センサシステム。
【請求項30】
慣性センサシステムであって、
第1、第2および第3慣性センサと、
第1慣性センサをホストに固定する第1絶縁装置装着具と、を備え、
第1絶縁装置装着具が、第1ボルトと、第1および第2振動吸収部材と、を備え、第1ボルトが、第1および第2振動吸収部材、第1慣性センサ、およびホストを通して挿入され、第1振動吸収部材が、第1ボルトと第1慣性センサとの間にあり、第2振動吸収部材が、第1慣性センサとホストとの間にあり、
さらに、第2慣性センサをホストに固定する第2絶縁装置装着具を備え、
第2絶縁装置装着具が、第2ボルトと、第3および第4振動吸収部材と、を備え、第2ボルトが、第3および第4振動吸収部材、第2慣性センサ、およびホストを通して挿入され、第3振動吸収部材が、第2ボルトと第2慣性センサとの間にあり、第4振動吸収部材が、第2慣性センサとホストとの間にあり、
さらに、第3慣性センサをホストに固定する第3絶縁装置装着具を備え、
第3絶縁装置装着具が、第3ボルトと、第5および第6振動吸収部材と、を備え、第3ボルトが、第5および第6振動吸収部材、第3慣性センサ、およびホストを通して挿入され、第5振動吸収部材が、第3ボルトと第3慣性センサとの間にあり、第6振動吸収部材が、第3慣性センサとホストとの間にある慣性センサシステム。
【請求項31】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材が、それぞれに対応する第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングを備える、請求項30に記載の慣性センサシステム。
【請求項32】
第1、第2および第3固定用部材のそれぞれが、肩によって区分されたねじ付き部分とねじなし部分とを備える、請求項30に記載の慣性センサシステム。
【請求項33】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材が、それぞれに対応する第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングを備える、請求項32に記載の慣性センサシステム。
【請求項34】
第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングのそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項33に記載の慣性センサシステム。
【請求項35】
ねじなし部分のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された長さを有する、請求項33に記載の慣性センサシステム。
【請求項36】
第1、第2、第3、第4、第5および第6エラストマーリングのそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項35に記載の慣性センサシステム。
【請求項37】
第1、第2および第3固定用部材のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された部分を有する、請求項30に記載の慣性センサシステム。
【請求項38】
第1、第2、第3、第4、第5および第6振動吸収部材のそれぞれが、対応する所定の周波数応答を生成するように選択された材料を備える、請求項30に記載の慣性センサシステム。
【請求項39】
第1、第2および第3固定用部材のそれぞれが、所定の周波数応答を生成するように選択された部分を有する、請求項38に記載の慣性センサシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−504476(P2007−504476A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532267(P2006−532267)
【出願日】平成16年1月27日(2004.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/002307
【国際公開番号】WO2005/001385
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】