説明

抗癌活性および抗増殖活性を示すシクロプロパンアミドおよび類似物質

本発明の化合物は、哺乳動物の癌、および、これに限定されるものではないが、特にヒトの癌で、悪性黒色腫、固形腫瘍、神経膠芽腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肺ガン、乳癌、腎臓癌、肝臓癌、子宮頚癌、原発腫瘍部位の転移癌、骨髄増殖性疾患、慢性骨髄性白血病、白血病、甲状腺乳頭癌、非小細胞肺癌、中皮腫、好酸球増加症候群、消化管間質腫瘍、結腸癌、種々の網膜症を含む失明につながる過剰増殖に特徴づけられる眼疾患、糖尿病性網膜症、関節リュウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肥満細胞症、マスト細胞白血病を含み、また、PDGFR−αキナーゼ、PDGFR−βキナーゼ、c−KITキナーゼ、cFMSキナーゼ、c−METキナーゼ、および前述のキナーゼの内のいずれかの発癌性型、異常融合タンパク質や多形体が原因となる疾病を含む癌の治療に有効である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iaの化合物
【化1】

およびその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、および互変異性体;

ここで、Q1、Q2、およびQ3はNおよびCHからなる群から個別かつ独立して選択され、少なくともQ1およびQ2の内一つがNであり;

Q1およびQ2を含む環が(R20)成分と任意に置換可能であり;

生成する環がピラゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリルからなる群から選択される様に各DはC、CH、C−R20、N−Z3、N、およびOからなる群から個別に選択され;

Q3を含む環は1つから3つのR16成分と任意に置換可能であり;

VはNR4、または
【化2】

で、ここで各Q5はC(Z2B)であり;

Wは、直接結合、−[C(R13)R14]−、−[C(R13)R14]NR4−、またはNR4であり;

Aは、インダニル、テトラヒドロナプチル、チエニル、フェニル、ナフチル,ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ピリジニル、およびピリミジニルからなる群から選択され;

X2は、−O−であり;

Aが一つまたは多数の置換可能なsp混成炭素原子を有する場合、それぞれのsp混成炭素原子が任意にZ1B置換基と置換可能であり;

Aが一つまたは多数の置換可能なsp混成炭素原子を有する場合、それぞれのsp混成炭素原子が任意にZ2B置換基と置換可能であり;

各Z1Bは、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、ハロゲン、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、C1〜C6アルコキシ、フルオロC1〜C6アルコキシ(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、および−(CHCNからなる群から選択され;

各Z2Bは、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、および分岐C3〜C7アルキルからなる群から選択され;

各Z3は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、C3〜C8シクロアルキル、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、ヒドロキシC2〜C6アルキル−、R5C(O)(CH−、(R4)NC(O)C1〜C6アルキル−、R8C(O)N(R4)(CH−、−(CHCN、−(CHR5、および−(CHN(R4)からなる群から選択され;

各R2は、水素、R17−置換アリル−、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C8アルキル、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、およびフルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)からなる群から選択され;

各R3は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、C3〜C8シクロアルキルからなる群から選択され;

各R4は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、ヒドロキシC1〜C6アルキル−、ジヒドロキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−、分岐C3〜C7アルキル、ヒドロキシ置換分岐C3〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシ分岐C3〜C6アルキル−、ジヒドロキシ置換分岐C3〜C6アルキル、−(CHN(R7)、−(CHR5、−(CHC(O)N(R7)、−(CHC(O)R5、−(CHC(O)OR3、およびR19置換C3〜C8シクロアルキル−からなる群から選択され;

各R5は、独立かつ個別に
【化3】

からなる群から選択され、ここで、記号(##)は、それぞれR4、R7、R8、R20またはR5成分を含むZ3成分の結合点であり;

各R7は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、ヒドロキシC2〜C6アルキル−、ジヒドロキシC2〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシC2〜C6アルキル−、分岐C3〜C7アルキル、ヒドロキシ置換分岐C3〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシ分岐C3〜C6アルキル−、ジヒドロキシ置換分岐C3〜C6アルキル−、−(CHR5、−(CHC(O)R5、−(CHC(O)OR3、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、および−(CHR17からなる群から選択され;

各R8は、独立かつ個別にC1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、フェニル、フェニルC1〜C6アルキル−、OH、C1〜C6アルコキシ、−N(R3)、−N(R4)、およびR5からなる群から選択され;

各R10は、独立かつ個別に−COH、−COC1〜C6アルキル、−C(O)N(R4)、OH、C1〜C6アルコキシ、および−N(R4)からなる群から選択され;

R13およびR14は、それぞれ独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C8アルキル、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキルは完全にまたは部分的にフッ素化されている)、ヒドロキシ置換C1〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシ置換C1〜C6アルキル−、ヒドロキシル置換分岐C3〜C8アルキル−、およびアルコキシ置換分岐C3〜C8アルキルからなる群から選択され;

各R16は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、ハロゲン、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、シアノ、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、フルオロC1〜C6アルコキシ(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、−N(R3)、−N(R4)、R3置換C2〜C3アルキニル−およびニトロからなる群から選択され;

各R17は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、ヒドロキシC2〜C6アルキル−、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、ハロゲン、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、シアノ、ヒドロキシル、C1〜C6アルコキシ、フルオロC1〜C6アルコキシ(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、−N(R3)、−N(R4)、およびニトロからなる群から選択され;

各R19は、独立かつ個別に水素、OH、およびC1〜C6アルキルからなる群から選択され;

各R20は、独立かつ個別に水素、C1〜C6アルキル、分岐C3〜C7アルキル、R19置換C3〜C8シクロアルキル−、ハロゲン、フルオロC1〜C6アルキル(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、シアノ、ヒドロキシル、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル−、C1〜C6アルコキシ、フルオロC1−C6アルコキシ(ここで、アルキル成分は部分的にまたは完全にフッ素化されていてもよい)、−N(R3)、−N(R4)、−(CHR5、−(CHN(R3)C(O)R3、−(CHC(O)N(R3)、およびニトロからなる群から選択され;

各mは、独立かつ個別に1〜3であり、各nは、独立かつ個別に0〜6であり;各pは、独立かつ個別に1〜4であり;各qは、独立かつ個別に2〜6であり;各vは、独立かつ個別に1または2であり;各xは、独立かつ個別に0〜2であり;

前記化合物の立体異性体、位置異性体および互変異性体でる化合物。
【請求項2】
【化4】

が、
【化5】

からなる群から選択され、
ここで、記号(**)が、ヘテロアリルQ1、Q2含有環との結合点を示す請求項1に記載の化合物であって、

【請求項3】
式Ibを有する請求項2に記載の化合物。
【化6】

【請求項4】
式Icを有する請求項3に記載の化合物。
【化7】

【請求項5】
式Idを有する請求項3に記載の化合物。
【化8】

【請求項6】
式Ieを有する請求項3に記載の化合物。
【化9】

【請求項7】
式Ifを有する請求項2に記載の化合物。
【化10】

【請求項8】
式Igを有する請求項7に記載の化合物。
【化11】

【請求項9】
式Ihを有する請求項7に記載の化合物。
【化12】

【請求項10】
式Iiを有する請求項7に記載の化合物。
【化13】

【請求項11】
式Ijを有する請求項2に記載の化合物。
【化14】

【請求項12】
式Ikを有する請求項11に記載の化合物。
【化15】

【請求項13】
式Ilを有する請求項11に記載の化合物。
【化16】

【請求項14】
式Imを有する請求項11に記載の化合物。
【化17】

【請求項15】
式Inを有する請求項2に記載の化合物。
【化18】

【請求項16】
式Ioを有する請求項15に記載の化合物。
【化19】

【請求項17】
式Ipを有する請求項15に記載の化合物。
【化20】

【請求項18】
式Iqを有する請求項15に記載の化合物。
【化21】

【請求項19】
式Irを有する請求項2に記載の化合物。
【化22】

【請求項20】
式Isを有する請求項19に記載の化合物。
【化23】

【請求項21】
式Itを有する請求項19に記載の化合物。
【化24】

【請求項22】
式Iuを有する請求項19に記載の化合物。
【化25】

【請求項23】
式Ivを有する請求項2に記載の化合物。
【化26】

【請求項24】
式Iwを有する請求項23に記載の化合物。
【化27】

【請求項25】
式Ixを有する請求項23に記載の化合物。
【化28】

【請求項26】
式Iyを有する請求項23に記載の化合物。
【化29】

【請求項27】
式Izを有する請求項2に記載の化合物。
【化30】

【請求項28】
式Iaaを有する請求項27に記載の化合物。
【化31】

【請求項29】
式Ibbを有する請求項27に記載の化合物。
【化32】

【請求項30】
式Iccを有する請求項27に記載の化合物。
【化33】

【請求項31】
式Iddを有する請求項2に記載の化合物。
【化34】

【請求項32】
式Ieeを有する請求項31に記載の化合物。
【化35】

【請求項33】
式Iffを有する請求項31に記載の化合物。
【化36】

【請求項34】
式Iggを有する請求項31に記載の化合物。
【化37】

【請求項35】
式Ihhを有する請求項2に記載の化合物。
【化38】

【請求項36】
式Iiiを有する請求項35に記載の化合物。
【化39】

【請求項37】
式Ijjを有する請求項35に記載の化合物。
【化40】

【請求項38】
式Ikkを有する請求項35に記載の化合物。
【化41】

【請求項39】
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、N−(2−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、1−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(2−(4−フルオロフェニル)アセチル)尿素、N−(2,5−ジフルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、N−(4−フルオロフェニル)−N’−(5−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、N−(2,5−ジフルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニルカルバモイル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、2−(4−フルオロフェニル)−N−(5−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)ピリジン−2−イルカルバモイル)アセトアミド、N−(2,5−ジフルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、N−(5−クロロ−2−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニルカルバモイル)−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、N−(5−クロロ−2−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、N−(4−フルオロフェニル)−N−(4−(2−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、および、薬学的に許容可能なこれらの塩、溶媒和物、水和物および互変異性体、よりなる群から選択された化合物。
【請求項40】
疾病の病因または進行が、少なくとも部分的にはPDGFR−αキナーゼ、PDGFR−βキナーゼ、c−KITキナーゼ、cFMSキナーゼ、またはc−METキナーゼ、およびこれらの発癌性型、異常融合タンパク質、多形体のキナーゼ活性により媒介されている哺乳類動物の疾病を治療する方法であって、請求項1に記載の化合物を哺乳類動物に投与するステップを含む方法。
【請求項41】
前記キナーゼがc−METタンパク質キナーゼ、および、それの融合タンパク質、変異体、多形体のいずれかである請求項40に記載の方法。
【請求項42】
請求項1の化合物、および補助剤、賦形剤、希釈剤、および安定剤からなる群から選択された添加物を任意に含む薬学的に許容可能なキャリアを含む医薬組成物。
【請求項43】
癌、過剰増殖性疾患、代謝疾患、神経変性疾患、または血管新生に特徴付けられる疾患である固形腫瘍、黒色腫、神経膠芽腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肺ガン、乳癌、腎臓癌、肝臓癌、子宮頚癌、原発腫瘍部位の転移癌、骨髄増殖性疾患、慢性骨髄性白血病、白血病、甲状腺乳頭癌、非小細胞肺癌、中皮腫、好酸球増加症候群、消化管間質腫瘍、結腸癌、種々の網膜症、糖尿病性網膜症および加齢黄斑変性症を含む失明につながる過剰増殖に特徴づけられる眼疾患、好酸球増加症候群、関節リュウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肥満細胞症、マスト細胞白血病を含み、また、PDGFR−αキナーゼ、PDGFR−βキナーゼ、c−KITキナーゼ、cFMSキナーゼ、c−METキナーゼ、および、これらの発癌性型、異常融合タンパク質や多形体が原因の疾患からなる群から選択された疾病を患っている人の治療方法であって、前記の人に請求項1に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項44】
前記化合物が経口、非経口、吸入、および皮下からなる群から選択された方法により投与される請求項43に記載の方法。

【公表番号】特表2012−507551(P2012−507551A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534766(P2011−534766)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/062575
【国際公開番号】WO2010/051373
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(509102937)デシフェラ ファーマシューティカルズ,エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】