説明

排気熱交換器、およびそれを備える排気ガス再循環装置

【課題】 排気ガス中に含まれるNOxやSOxの凝縮によって生成される酸による関係機器の腐食防止を可能とする排気熱交換器およびそれを備える排気ガス再循環装置を提供する。
【解決手段】 加圧手段20によって加圧された吸気ガスを冷却用熱交換器30で冷却した後に内燃機関10に吸入させて、内燃機関10から排出される排気ガスの一部を加圧手段20の低圧側から吸気ガスに流入させるものに対して排気熱交換器を設ける。この排気熱交換器100は、排気ガスが吸入ガスに流入される流入部に配設されると共に、吸気ガスと排気ガスとの間で熱交換して、吸気ガスによって排気ガスを冷却するものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気ガスの一部を吸気ガスに再循環させることで排気ガス中のNOxを低減させるものに用いて好適な排気熱交換器およびそれを用いた排気ガス再循環装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関(特にディーゼルエンジン)の排気ガス中に含まれるNOxを低減する手段として、例えば図8に示すような排気ガス再循環装置が知られている。
【0003】
この排気ガス再循環装置1aにおいては、吸気ガスがターボチャージャー20で加圧(過給)され、インタークーラ30で冷却されて内燃機関10に流入される。そして、内燃機関10から流出される排気ガスは後処理装置40を経て大気に排出されるが、その一部が吸気ガスに再循環されるようにしている。ここでは、排気ガスの一部をターボチャージャー20の上流側(低圧側)から流入させることで、排気ガスの加圧(加圧手段によるエネルギー使用)を不要として、内燃機関10の燃費の悪化を防止するようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記排気ガス再循環装置1aにおいては、排気ガス中に含まれるNOxやSOxの凝縮によって硝酸や硫酸が生成されるため、インタークーラ30やターボチャージャー20に対する腐食が懸念される。
【0005】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、排気ガス中に含まれるNOxやSOxの凝縮によって生成される酸による関係機器の腐食防止を可能とする排気熱交換器およびそれを備える排気ガス再循環装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0007】
請求項1に記載の発明では、加圧手段(20)によって加圧された吸気ガスを冷却用熱交換器(30)で冷却した後に内燃機関(10)に吸入させて、内燃機関(10)から排出される排気ガスの一部を加圧手段(20)の低圧側から吸気ガスに流入させるものに適用される排気熱交換器であって、排気ガスが吸入ガスに流入される流入部に配設されると共に、吸気ガスと排気ガスとの間で熱交換して、吸気ガスによって排気ガスを冷却することを特徴としている。
【0008】
これにより、排気熱交換器(100)において、排気ガス中に含まれるNOxやSOxを硝酸や硫酸として凝縮させることができるので、この排気熱交換器(100)よりも下流側となる加圧手段(20)や冷却用熱交換器(30)の腐食を防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、吸気ガスが流通する吸気管(11)内に配設されたことを特徴としている。
【0010】
これにより、吸気ガスと排気ガスとの熱交換面積を充分に確保できるので、排気熱交換器(100)における熱交換性能を向上させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、排気ガスが流通する流路(100a)の下端から下方に向けて外部に繋がる排出流路(150)を備えることを特徴としている。
【0012】
これにより、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)を、自重によって排気熱交換器(100)の外部に排出することができ、排気熱交換器(100)自身が腐食するのを防止できる。
【0013】
請求項4に記載の発明では、排出流路(150)の下端には、排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液の自重に応じて開閉される開閉弁(160)が設けられたことを特徴としている。
【0014】
これにより、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)が排出流路(150)に所定量溜まる毎に、この凝縮液を自動的に排出流路(150)から外部に排出させることができる。つまり、ユーザによる凝縮液回収(処理)の手間を省くことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明では、排出流路(150)の下端には、排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液を溜める溜め部(170)が設けられたことを特徴としている。
【0016】
これにより、乗員によって定期的に溜め部(150)から、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)を取出すことができるので、所定の処置が可能となる。
【0017】
請求項6〜請求項10に記載の発明は、排気ガス再循環装置に関するものであり、その技術的意義は上記請求項1〜請求項5に記載の排気熱交換器と本質的に同じである。
【0018】
また、請求項11に記載の発明は、請求項6〜請求項10に記載の排気ガス再循環装置において、排気熱交換器(100)の排気ガス流入側(12b)には、排気ガスを予め冷却する排気ガス冷却用熱交換器(50)が設けられたことを特徴としている。
【0019】
これにより、排気ガスが吸気ガスと混合された時にも、吸気ガスの温度上昇を抑えることができるので、混合されたガスの密度低下を防止して、加圧手段(20)における加圧効率を高めることができる。
【0020】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
以下、本発明の排気熱交換器100を排気ガス再循環装置1に適用した場合の実施形態について、図1、図2を用いて説明する。尚、図1は排気ガス再循環装置1全体を示す模式図、図2は排気熱交換器100を示す外観図である。
【0022】
排気ガス再循環装置1は、図1に示すように、車両の走行用駆動源となるエンジン(ここでは例えばディーゼルエンジンであり、本発明における内燃機関に対応)10の吸気管11および排気管12に、以下説明する各種機器20、30、40、100が設けられて形成されている。
【0023】
吸気管11はエンジン10のシリンダ内に吸気ガスを吸入させる配管であり、また、排気管12は、シリンダ内で吸気ガスが燃焼された後の排気ガスを排出させる配管である。
【0024】
吸気管11には、排気ガスの圧力エネルギーによって内部のタービンが回転作動されて、タービンに直結されて連動するコンプレッサ部で吸気ガスを加圧(過給)するターボチャージャー(本発明における加圧手段に対応)20が設けられている。更に、吸気管11において、ターボチャージャー20とエンジン10との間には、加圧された吸気ガスを冷却するインタークーラ(本発明における冷却用熱交換器に対応)30が設けられている。
【0025】
尚、インタークーラ30は、例えばアルミニウム製のものであって、熱交換部は複数積層される断面扁平状のチューブと、複数のチューブの間に介在される波形のフィンとを有している。吸気ガスはインタークーラ30のチューブ内を流通し、またチューブおよびフィンの外部を車両前方から導入される外気が流通し、外気によって吸気ガスが冷却されるようになっている。
【0026】
一方、排気管12には、例えば排気ガス中の粒子状汚染物質PM(Particulate Matter)を除去するための後処理装置40が設けられている。後処理装置40の下流側となる排気管12は大気側に開口する大気側排気管12aと、ターボチャージャー20における吸気ガスの吸入側に合流する合流用排気管12bとに分かれており、排気ガスの一部は例えばエンジン10の回転数や負荷に応じて吸気管11内に流入されて、吸気ガスに混合されるようになっている。
【0027】
そして、この排気ガスが吸気ガスに流入される部位(本発明における流入部に対応)に、排気熱交換器100が配設されるようにしている。
【0028】
排気熱交換器100は、ここでは耐食性に優れるステンレス材から成る二重管式の熱交換器としている。排気熱交換器100の本体部は、図2に示すように、外筒110の内側に内筒120が挿入され、外筒110と内筒120との間に排気ガス流通用の内外間流路100aが形成されるようにして、両筒110、120の長手方向両端部が互いに接合されることで形成されている。そして、外筒110の長手方向の一端側に、内外間流路100aに連通する流入パイプ130が接合され、また、外筒110の長手方向の他端側に、内外間流路100aに連通する流出パイプ140が接合されている。
【0029】
また、上記外筒110の長手方向において、流入パイプ130の反対側で下端となる位置には、内外間流路100aと連通して下方に延びる排出パイプ(本発明における排出流路に対応)150が設けられている。排出パイプ150は、下端側が拡管された管としており、この排出パイプ150の下端開口部には、バルブ(本発明における開閉弁に対応)160が設けられている。
【0030】
バルブ160は、排出パイプ150の下端開口部を開閉する弁であり、バルブ160の下側に設けられたバネ161の付勢力(図2中の上側に作用する力)によって、通常は排出パイプ160の下端開口部を閉じるようにしている。また、後述するように排気ガスの冷却に伴って生成(凝縮)される凝縮液が排出パイプ150内に所定量溜まると、その凝縮液の自重がバネ161の付勢力に打ち勝って、バルブ160は押し下げられて、排出パイプ150の下端開口部が開かれるようにしている。
【0031】
上記排気熱交換器100の両筒110、120から成る本体部は、その長手方向が吸気管11の長手方向に沿うように、吸気管11内に配設されている。流入パイプ130は、その先端側が吸気管11の外部に取出されて、合流用排気管12bに接続されている。また、流出パイプ140は、その先端が吸気管11内で開口するようにしている。更に、排出パイプ150の下端開口部側、およびバルブ160が吸気管11の外部に取出されている。
【0032】
尚、排気熱交換器100の内外間流路100aには、排気ガス側の熱伝達率を向上させるインナーフィンを介在させるようにしても良い。
【0033】
次に、上記構成に基づく排気ガス再循環装置1、排気熱交換器100の作動およびその作用効果について説明する。
【0034】
吸気管11から供給される吸気ガス(後述するように排気ガスの一部が混合される混合ガス)は、ターボチャージャー20によって加圧(過給)され、更にインタークーラ30で冷却され、エンジン10のシリンダ内に吸入されて、燃焼室で燃焼される。
【0035】
この時、ターボチャージャー20によって吸気ガス(混合ガス)が加圧(過給)されることで、吸気ガス量(混合ガス量)が増加され、エンジン10の出力が増大されることになる。また、上記のようにターボチャージャー20で吸気ガス(混合ガス)が加圧(過給)されることによって吸気ガス(混合ガス)の温度が上昇して密度低下するが、インタークーラ30によって吸気ガス(混合ガス)が冷却されることで、エンジン10の出力低下が防止される。
【0036】
そして、燃焼室で吸気ガス(混合ガス)が燃焼した後の排気ガスは、排気管12を流通して、後処理装置40によって浄化(PM除去)されて、大半の排気ガスは大気側排気管12aから大気に排出される。また、後処理装置40によって浄化された後の一部の排気ガスは、エンジン10の回転数や負荷に応じてその流量が調整されて、合流用排気管12bから排気熱交換器100に流入し、排気熱交換器100を流通した後に吸気管11内の吸気ガスと混合される。
【0037】
即ち、一部の排気ガスは、流入パイプ130から内外間流路100aを流通して、流出パイプ140から吸気管11内に流れ込み、吸気ガスと混合され、混合ガスとして上記のようにエンジン10に吸入されていく。排気ガスが吸気ガスに混合されることで、エンジン10の燃焼室での燃焼温度が低下され、NOxの生成量が低減される(排気ガス再循環装置1のNOx低減作用)。
【0038】
排気熱交換器100においては、吸気管11内の吸気ガスが排気熱交換器100の外筒110の外側および内筒120の内側を流通し、この吸気ガスと、内外間流路100aを流通する排気ガスとの間で熱交換がなされ、吸気ガスよりも温度の高い排気ガスは、吸気ガスによって冷却されることになる。
【0039】
そして、排気ガスが冷却されることにより、排気ガス内に含まれるNOxやSOxは凝縮して、凝縮液として硝酸や硫酸を生成する。凝縮液(硝酸、硫酸)は、排気熱交換器100の下端に設けられた排出パイプ150から下側の拡管部に溜まり、所定量溜まると、その自重によりバルブ160が開かれ、凝縮液は大気に排出される。
【0040】
以上のように、排気ガス再循環装置1において、排気熱交換器100を排気ガスが吸入ガスに流入される流入部に配設するようにしているので、吸気ガスによって排気ガスを冷却して、排気ガス中に含まれるNOxやSOxを硝酸や硫酸として凝縮させることができ、この排気熱交換器100よりも下流側となるターボチャージャー20やインタークーラ30の腐食を防止することができる。
【0041】
また、排気熱交換器100を吸気管11の内部に配設するようにしているので、吸気ガスと排気ガスとの熱交換面積を充分に確保でき、排気熱交換器100における熱交換性能を向上させることができる。
【0042】
また、排気熱交換器100に排出パイプ150を設けるようにしているので、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)を、自重によって排気熱交換器100の外部に排出することができ、排気熱交換器100自身が腐食するのを防止できる。
【0043】
また、排出パイプ150にバルブ160を設けるようにしているので、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)が排出パイプ150に所定量溜まる毎に、この凝縮液を自動的に排出パイプ150から外部に排出させることができる。つまり、乗員による凝縮液回収(処理)の手間を省くことができる。
【0044】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図3に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態のバルブ160に代えて、排気熱交換器100の排出パイプ150の下端側に、所定容量を有する容器体としての溜め部170を設けたものである。尚、排出パイプ150は下端側に拡管部を有さないストレートの管としている。
【0045】
これにより、乗員によって定期的に溜め部150から、排気ガスの冷却により生成された凝縮液(硝酸や硫酸)を取出すことができるので、所定の処置が可能となる。
【0046】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図4に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、排気熱交換器100の排気ガス流入側となる合流用排気管12bに、排気ガスを予め冷却するEGRガスクーラ(本発明における排気ガス冷却用熱交換器に対応)50を設けたものである。
【0047】
EGRガスクーラ50は、例えばステンレス材から成るシェルアンドチューブ型の熱交換器で、外筒(シェル)内に複数の排気ガス流通用のチューブを配設して、外筒内で複数のチューブの外部をエンジン10冷却用の冷却水が流通するようにしたものである。尚、EGRガスクーラ50は、上記シェルアンドチューブ型のものに限らず、インタークーラ30のような空冷式のものとしても良い。
【0048】
これにより、排気熱交換器100の上流側で予め排気ガスを冷却することができ、排気ガスが吸気ガスと混合された時にも、吸気ガスの温度上昇を抑えることができるので、混合されたガスの密度低下を防止して、ターボチャージャー20における加圧効率を高めることができる。
【0049】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図5に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、排気熱交換器100Aの本体部の構成を変更したものである。即ち、排気熱交換器100Aの本体部としては、二重管構造のものに代えて、単管から成り螺旋状に形成された排気ガス流路111として形成しても良い。ここでは排気ガス流路111の一端側が排気ガスの流入パイプ(130)に対応し、また、排気ガス流路111の他端側が排気ガスの流出パイプ(140)に対応する。これにより、安価な排気熱交換器100Aとすることができる。
【0050】
尚、排気熱交換器100としては、その他にも図6、図7に示すものとしても良い。即ち、図6に示す排気熱交換器100Bは、本体部が直管となる排気ガス流路111aの外周部に複数の薄肉円盤状のフィン112を設けたものである。
【0051】
また、図7に示す排気熱交換器100Cは、吸気管11の一部を流用して、その内部に筒部113を配設し、筒部113の長手方向の両端部側で、吸気管11と筒部113との間を塞ぐ閉塞部114を設けて形成したものである。尚、流出パイプ140は、筒部113の内側の空間に開口するように形成している。この排気熱交換器100Cでは、筒部113の内側を吸気ガスが流通し、吸気管11と筒部113との間を排気ガスが流通して、両ガスの間で熱交換が行われる。
【0052】
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、排気熱交換器100(100A〜100C)を吸気管11の内部に配設するものとして説明したが、これに限らず、吸気管11の外表面に当接するように、あるいは近接するように配設しても良い。
【0053】
また、排出パイプ150の下端側にバルブ160、あるいは溜め部170を設けるものとして説明したが、これらを廃止して、大気中に開口する単純な排出パイプ150のみの構成としても良い。この場合は、排気ガスの冷却によって生成される凝縮液は随時、排出パイプ150から排出されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】排気ガス再循環装置全体を示す模式図である。
【図2】第1実施形態における排気熱交換器を示す外観図である。
【図3】第2実施形態における排気熱交換器を示す外観図である。
【図4】第3実施形態における排気ガス再循環装置に追加されたEGRガスクーラを示す模式図である。
【図5】第4実施形態における排気熱交換器を示す外観図である。
【図6】第4実施形態における排気熱交換器の変形例1を示す外観図である。
【図7】第4実施形態における排気熱交換器の変形例2を示す外観図である。
【図8】従来技術における排気ガス再循環装置全体を示す模式図である。
【符号の説明】
【0055】
1 排気ガス再循環装置
10 エンジン(内燃機関)
11 吸気管
12b 合流用排気管(排気ガス流入側)
20 ターボチャージャー(加圧手段)
30 インタークーラ(冷却用熱交換器)
50 EGRガスクーラ(排気ガス冷却用熱交換器)
100 排気熱交換器
100a 内外間流路(排気ガスが流通する流路)
150 排出パイプ(排出流路)
160 バルブ(開閉弁)
170 溜め部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧手段(20)によって加圧された吸気ガスを冷却用熱交換器(30)で冷却した後に内燃機関(10)に吸入させて、前記内燃機関(10)から排出される排気ガスの一部を前記加圧手段(20)の低圧側から前記吸気ガスに流入させるものに適用されて、
前記排気ガスが前記吸入ガスに流入される流入部に配設されると共に、前記吸気ガスと前記排気ガスとの間で熱交換して、前記吸気ガスによって前記排気ガスを冷却することを特徴とする排気熱交換器。
【請求項2】
前記吸気ガスが流通する吸気管(11)内に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の排気熱交換器。
【請求項3】
前記排気ガスが流通する流路(100a)の下端から下方に向けて外部に繋がる排出流路(150)を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気熱交換器。
【請求項4】
前記排出流路(150)の下端には、前記排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液の自重に応じて開閉される開閉弁(160)が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の排気熱交換器。
【請求項5】
前記排出流路(150)の下端には、前記排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液を溜める溜め部(170)が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の排気熱交換器。
【請求項6】
加圧手段(20)によって加圧された吸気ガスを冷却用熱交換器(30)で冷却した後に内燃機関(10)に吸入させて、前記内燃機関(10)から排出される排気ガスの一部を前記加圧手段(20)の低圧側から前記吸気ガスに流入させる排気ガス再循環装置において、
前記排気ガスが前記吸入ガスに流入される流入部に配設されると共に、前記吸気ガスと前記排気ガスとの間で熱交換して、前記吸気ガスによって前記排気ガスを冷却する排気熱交換器(100)が設けられたことを特徴とする排気ガス再循環装置。
【請求項7】
前記排気熱交換器(100)は、前記吸気ガスが流通する吸気管(11)内に配設されたことを特徴とする請求項6に記載の排気ガス再循環装置。
【請求項8】
前記排気熱交換器(100)の前記排気ガスが流通する流路(100a)の下端から下方に向けて外部に繋がる排出流路(150)を備えることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の排気ガス再循環装置。
【請求項9】
前記排出流路(150)の下端には、前記排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液の自重に応じて開閉される開閉弁(160)が設けられたことを特徴とする請求項8に記載の排気ガス再循環装置。
【請求項10】
前記排出流路(150)の下端には、前記排気ガスの冷却に伴って凝縮される凝縮液を溜める溜め部(170)が設けられたことを特徴とする請求項8に記載の排気ガス再循環装置。
【請求項11】
前記排気熱交換器(100)の前記排気ガス流入側(12b)には、前記排気ガスを予め冷却する排気ガス冷却用熱交換器(50)が設けられたことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか1つに記載の排気ガス再循環装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−64075(P2007−64075A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250068(P2005−250068)
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】