説明

携帯端末、それを含む通信システム、その通信方法ならびに制御プログラム

【課題】 携帯端末から外部機器へデバイスドライバを提供することが可能な携帯端末の提供。
【解決手段】 携帯電話装置1の外部通信処理部13bにて外部機器2の接続失敗が検出され、MMI部15からデバイスドライバのダウンロード要求がなされると、無線処理部17を介してファイルサーバ44にダウンロード要求がなされる。ファイルサーバ44からダウンロードされたデバイスドライバはデータ蓄積部14aに蓄積され、USBメモリ処理部14bがデータ蓄積部14aに蓄積されたデバイスドライバをUSB3を介して外部機器2へ送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、それを含む通信システム、その通信方法ならびに制御プログラムに関し、特にデバイスドライバ提供機能を有する携帯端末、それを含む通信システム、その通信方法ならびに制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯端末たとえば携帯電話装置は単独での使用の他に外部インタフェース(以下、「I/F」と表示する)を介してパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と表示する)などの外部機器と接続し通信を行う機能を有している。これにより、外部機器からの携帯電話網を介したインターネット上の情報閲覧、外部機器から携帯電話の電話帳データをアクセスするなどの通信を行うことが可能となる。
【0003】
このように、携帯電話をパソコンに接続すると、外出先から携帯電話網を介してインターネットとの通信等を行うことができるが、その準備として、パソコンへ携帯電話専用のデバイスドライバのインストールが必要な場合がある。
【0004】
パソコンに携帯電話用のデバイスドライバがインストールされていない場合は、ドライバディスクなどの外部記憶メディアを使ってインストールする、またはインターネットなど外部ネットワークから携帯電話用のデバイスドライバをダウンロードし、パソコンへインストールすることになる。
【0005】
一方、例えば旅行など外出先で様々な情報をインターネットから入手する為に、普段は携帯電話と接続していないパソコンを持出す場合が考えられる。しかし、接続に必要なケーブルは荷物に加えたとしても、パソコンに携帯電話用のデバイスドライバがインストールされていないことに外出先で初めて気づき、結局パソコンを携帯電話に接続して使うことができなかった、等の事態に陥る恐れがある。
【0006】
一方、このような事態を回避する発明の一例が特許文献1に開示されている。それは、携帯電話1が周辺機器19のメモリ20からURL情報を取得し、このURL情報に基づいてインターネット上のFTBサーバにアクセスし、ドライバプログラムのファイル名を取得するというものである。
【0007】
また、他の発明の一例が特許文献2に開示されている。それは、ホストコンピュータが周辺装置内蔵記憶ユニットに予め蓄積されたドライバプログラムをダウンロードしインストールするというものである。
【0008】
【特許文献1】特開2003−32381号公報(段落0017〜0019、図1、図2)
【特許文献2】特開2004−213604号公報(請求項1、段落0005、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述したように、従来はパソコンに携帯電話用のデバイスドライバがインストールされていない場合、そのパソコンを携帯電話に接続して使うことができないという課題があった。また、その解決策として、携帯電話装置にデバイスドライバを常時保存し、必要な場合に外部機器からアクセスするという方法も考えられるが、価格面などからメモリ容量に制限の多い携帯電話装置は、使用頻度の低い機能にメモリを常時確保しておくことができないという課題があった。
【0010】
一方、前述の特許文献1および2にこの課題の解決策の例が示されているが、それらの発明は、ドライバプログラムを取得する装置とそのドライバプログラムをインストールする装置とが一致するという点で共通している。すなわち、特許文献1の場合はこの装置が携帯電話1であり、特許文献2の場合はこの装置がホストコンピュータである。
【0011】
これに対し、本発明はドライバプログラムを取得する装置が携帯電話であるのに対し、ドライバプログラムをインストールする装置は外部機器である。このように、特許文献1および2記載の発明は本発明とその構成が全く相違する別発明である。
【0012】
そこで本発明の目的は、携帯端末から外部機器へデバイスドライバを提供することが可能な携帯端末およびその通信方法ならびに制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するために本発明による携帯端末は、外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末であって、前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得手段と、前記ドライバ取得手段で取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明による通信システムは、外部機器と、前記外部機器と接続される携帯端末と、前記携帯端末と携帯電話網を介して接続される基地局と、前記基地局と接続されるゲートウエイと、前記ゲートウエイと接続される通信網と、前記通信網と接続されるファイルサーバとを含む通信システムであって、前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が前記携帯電話網、基地局、ゲートウエイおよび通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得手段と、前記ドライバ取得手段で取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出手段とを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明による携帯端末の通信方法は、外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末の通信方法であって、前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得ステップと、前記ドライバ取得ステップで取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明による制御プログラムは、外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末の通信方法の制御プログラムであって、コンピュータに、前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得ステップと、前記ドライバ取得ステップで取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出ステップとを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、外部機器に必要なデバイスドライバを、携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得し、それを外部機器へ送出する。
【発明の効果】
【0018】
第1の効果は、パソコンなどの外部機器に、携帯電話との通信用のデバイスドライバがインストールされていない場合、携帯電話から携帯電話網を介してデバイスドライバをダウンロードし、そのデバイスドライバを外部機器へ提供することが可能となることである。
【0019】
第2の効果は、携帯電話には外部機器用のデバイスドライバを常時保存できるだけのメモリを確保できないが、空きメモリを確保する為に通常モードから機能を限定した動作モードを設けることで、デバイスドライバ一時保存用のメモリを確保することが可能となることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。近年、パソコン等のOS(Operating System)でUSB(Universal Serious Bus) メモリが標準サポートされている。USBメモリはUSB Implementers Forumで規格化されたUSBマスストレージ(USB Mass Storage)クラス仕様に準拠したUSBデバイスである。USBメモリはOSで標準サポートされているため、使用者はUSBメモリを例えばパソコンに接続しただけですぐに使うことができる。
【0021】
本発明は、携帯端末において外部機器のデバイスドライバをインターネット網を介してファイルサーバから取得し、その取得したデバイスドライバをこのUSBメモリの機能を利用して、携帯端末から外部機器内の記憶ディスクに保存することを特徴としている。
【実施例1】
【0022】
図1は本発明に係る携帯端末と外部機器との接続の一例を示す図である。同図を参照すると、本発明に係る携帯端末1はUSB3を介して外部機器2と接続されている。携帯端末1は一例として携帯電話装置であり、外部機器2は一例としてパソコンである。この外部機器2のOSはUSBメモリを標準サポートしているものとする。USB3は、携帯端末1と外部機器2とを接続するI/Fである。以下、携帯端末1を携帯電話装置1と表示する。
【0023】
携帯電話装置1はパケット交換呼、回線交換呼、またはその両方を同時に行うマルチコール機能を有する携帯電話網などの無線通信システムへ接続する機能と、外部I/Fを経由して外部機器2と接続する機能を有する。
【0024】
図2は本発明に係る携帯端末を含む通信システムの一例の構成図である。同図を参照すると、通信システム100は、外部機器2と、携帯端末である携帯電話装置1と、基地局41と、ゲートウエイ42と、通信網たとえばインターネット網43と、ファイルサーバ44とを含んで構成される。
【0025】
外部機器2は携帯電話装置1と接続され、携帯電話装置1は携帯電話網を介して基地局41と接続される。基地局41はゲートウェイ42を介してインターネット網43と接続され、インターネット網43にはファイルサーバ44が接続される。
【0026】
この構成により携帯電話装置1は、基地局41、ゲートウェイ42およびインターネット網43を介してファイルサーバ44にアクセスすることができる。
【0027】
図3は本発明に係る携帯電話装置1の一例の構成図である。同図を参照すると、携帯電話装置1は、動作モード管理部11と、接続先データ蓄積部12と、外部I/F管理部13aと、外部通信処理部13bと、データ蓄積部14aと、USBメモリ処理部14bと、MMI部15と、制御部16と、無線処理部17と、マイク18aおよびスピーカー18bを持つ音声処理部18と、プログラム格納部19と、表示部20と、アンテナ21とを含む。
【0028】
プログラム格納部19には、本発明に係る通信方法をコンピュータ(本発明では制御部16)に実行させるための制御プログラムが格納されている。表示部20は必要な情報を表示する。制御部16は上記各部(アンテナ21を除く)を制御する。
【0029】
動作モード管理部11は、携帯電話装置1の動作モードを管理し、制御部16より動作モードの変更を要求された場合、現在動作しているモードの停止、および関連機能に対し制御部16を介してモード移行に必要な処理要求を行い動作モードの変更を行う。
【0030】
接続先データ蓄積部12は、デバイスドライバをダウンロードするための接続先情報を蓄積する機能を有する。蓄積される情報は、例えば、外部機器のOS毎のデバイスドライバが登録されたURL(Uniform Resource Locator)のリストである。
【0031】
図4は接続先データ蓄積部12の構成の一例を示す図である。同図を参照すると、一例として接続先データ蓄積部12のアドレス1001に第1OS用のファイルサーバアドレスおよび保存先フォルダ名として“www.abc/xyz/drv/xp”が、アドレス1002に第2OS用のファイルサーバアドレスおよび保存先フォルダ名として“www.abc/xyz/drv/2000”がそれぞれ格納されている。これらのデータは、制御部16の要求により読み出しおよび編集することができる。また、制御部16の要求により接続先情報の更新をすることができる。
【0032】
外部I/F管理部13aは、携帯電話装置1に外部I/F(一例として、USB、IrDA(Infrared Data Association) 、Bluetooth(登録商標)など)を介して接続された外部機器2との接続情報を管理する機能を有する。また、制御部16を介して外部通信処理部13bより外部機器2との接続失敗が通知された場合は、制御部16を介して携帯電話用デバイスドライバダウンロードに関する処理を関係機能に対して行う。
【0033】
データ蓄積部14aは携帯電話装置1のメモリで、例えばカメラで撮影した画像を一時的に保存するワーク用メモリ、または、携帯電話装置1に装着された外部メモリカードである。デバイスドライバの提供機能において、このデータ蓄積部14aは制御部16を介してUSBメモリ処理部14bが起動している間、外部機器2からUSBメモリとしてアクセスできる。また、データ蓄積部14aは一例としてRAM(Random Access Memory)等のメモリで構成することが可能である。
【0034】
外部通信処理部13bは、外部I/Fを経由して接続された外部機器2と携帯電話装置1との通信(無線処理部17を介した通信、携帯電話装置1内の電話帳などのメモリへのアクセスなど)に関する処理を行う。また、外部機器2が携帯電話装置1に外部I/Fを経由して物理的に接続されたか、その接続が確立されたか、および接続が解除されたかの検出機能を有する。
【0035】
USBメモリ処理部14bは、制御部16からのUSBメモリ機能起動/終了の要求に応じて、外部機器2からデータ蓄積部14aへのアクセスを可能とするUSBメモリ機能を提供する。USBメモリ処理部14bは外部機器2とUSBケーブル3で接続され、USB Mass Storageクラス仕様に準拠したデータ転送を行う。
【0036】
MMI部15は、アプリケーション機能を有し、キーパッドなどからの入力情報から使用者の意思を確認する機能である。制御部16は、携帯電話装置部1の制御を行う。無線処理部17は、アンテナ20を介して携帯電話網などの無線処理機能を持ち、無線通信機能を有する。音声処理部18はマイク18aおよびスピーカー18bに対する処理を行う。
【0037】
以上の機能および構成を利用することで、本発明では携帯電話装置1が外部機器2との接続失敗を検出した場合に、外部機器2へデバイスドライバを提供する機能を実現することができる。
【0038】
以上詳細に第1実施例の構成を述べたが、携帯電話装置1の携帯電話網との通信機能、外部機器2との接続した状態での通信機能とその接続方法、USBメモリ機能、および外部との接続において用いる図2の通信システム、インターネット上のネットワーク構成は、当業者にとってよく知られており、また本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。
【0039】
次に、第1実施例の動作について説明する。図5は第1実施例の動作の一例を示すシーケンスチャートである。同図は携帯電話装置1から外部機器2へデバイスドライバを提供する手順を示している。
【0040】
同図は、携帯電話装置1の外部通信処理部13b、USBメモリ処理部14bと外部機器2がUSB3で接続されている例を示す。ここで、外部通信処理部13bとUSBメモリ処理部14bの機能は一つのUSBデバイス機能を排他的に使用するものとする。
【0041】
同図において、ステップS51(以下、S51と表示する。他のステップについても同様)は外部機器2との接続失敗検出のシーケンスについて示す。S51は通常モードで動作している。
【0042】
携帯電話装置1の外部通信処理部13bは、外部機器2が外部I/Fを介して接続されたことを検出すると(S1)、タイマを起動し、外部機器2との接続が一定時間内に確立されたかどうかを監視する。
【0043】
外部機器2は、携帯電話装置1から機器接続時の初期処理としてデバイス情報を読み出し、外部機器2内にデバイスドライバが既にインストール済みであればメモリ上にロードする。デバイスドライバがインストールされていない場合は、外部機器2はデバイスドライバのインストールを使用者へ促し、使用者がドライバディスクを使うなどしてインストール完了した場合は、携帯電話装置1との接続を継続する。
【0044】
一方、使用者がデバイスドライバを準備できなかった場合は、携帯電話装置1との接続に失敗するため、携帯電話装置1の機能を利用できない。
【0045】
携帯電話装置1と外部機器2との接続が失敗した場合、携帯電話装置1の外部通信処理部13bは、先に起動したタイマが一定時間経過した時点で接続が確立がされていないことを検出する(S2)。ここで接続が確立したかどうかの判断は、例えばUSBコア仕様やクラス仕様で規定された特定のリクエストが、外部機器2から発行されたかどうかを監視することで可能である。一例として、USBコア仕様にある“SET_CONFIGURATION( N):番号N”の構成で通信できる状態に遷移する、というリクエストを、接続が確立されたかどうかの検出手段として利用することができる。
【0046】
外部通信処理部13bは、外部機器接続失敗を検出すると、制御部16を介し外部I/F管理部13aへ外部機器接続失敗通知を行う(S3)。外部機器接続失敗通知を受け取った外部I/F管理部13aは、制御部16を介して、MMI部15に対し、使用者がデバイスドライバのダウンロードを必要としているかどうかの確認を行うよう要求する(S4)。
【0047】
MMI部15は、アプリケーションなどで使用者がデバイスドライバの提供が必要としているかどうかを使用者からのキー入力などにより確認し(S5)、提供を必要としていない場合は、外部機器2との接続に失敗したまま処理を中止し(S6)、結果を外部I/F管理部13aへ通知する。デバイスドライバの提供を必要としていることが確認された場合は、デバイスドライバの対応OSについての確認を行い、制御部16を介して外部I/F管理部13aへデバイスドライバダウンロード確認結果として、その結果を通知する(S7)。
【0048】
図6は接続を失敗し、デバイスドライバをダウンロードするか否かを問い合わせる表示部20の画面の一例を示す図である。S3〜S5に対応する画面である。
【0049】
図7はデバイスドライバの対応OSについての確認を求める表示部20の画面の一例を示す図である。S7に対応する画面である。
【0050】
図8は外部機器2の図示しないデータ蓄積部の構成の一例を示す図である。同図を参照すると、一例として、データ蓄積部のアドレス2001に、外部機器2が起動しているOSのバージョンに関するデータ(本実施例では一例として第1OS)が格納されている。従って、使用者はこのデータを読み出すことにより外部機器2のOSを確認することができる。
【0051】
ここで、使用者への確認を行う時、携帯電話装置1への確認画面表示のみでは使用者が気付かないことが考えられるため、画面表示と併せて音声処理部18のスピーカー部18bから音(あるいは声)を出すなどの手段で確認事項があることを伝えることが考えられる。
【0052】
MMI部15よりデバイスドライバ(本実施例の場合は第1OS用のデバイスドライバ)のダウンロードが必要という確認結果を受け取った外部I/F管理部13aは、動作モードを通常モードからデバイスドライバを提供可能なDLモードにモードを変更するよう、制御部16を介して動作モード管理部11へ要求する(S8)。
【0053】
通常モードからDLモードへの動作モード変更要求を受け取った動作モード管理部11は、通常モードで起動している一部の機能(例えば、デジタルカメラ機能など)を停止し、データ蓄積部14aの空きメモリにデバイスドライバをダウンロード可能な容量の確保し、DLモードへ遷移したことを外部I/F管理部13aへ通知する(S9)。
【0054】
S52はデバイスドライバを外部機器2へ提供するシーケンスを示す。S52はDLモードで動作している。
【0055】
動作モードがDLモードに遷移したことを確認した外部I/F管理部13aは、デバイスドライバをダウンロードするために接続先情報確認要求を、制御部16を介して接続先データ蓄積部12に行う(S10)。
【0056】
上記確認において、対応OSを指定し接続先情報を特定することも考えられる。接続先データ蓄積部12は、蓄積している接続先データの中から、要求のあった接続先情報を外部I/F管理部13aへ通知する(S11)。
【0057】
図9はファイルサーバ44の図示しないデータ蓄積部の構成の一例を示す図である。同図を参照すると、一例として、データ蓄積部のアドレス3001に、アドレスがwww,abcのサーバのhttp://www.abc/XYZ/drv/xpのフォルダ以下に第1OS用のデバイスドライバのファイル一式が格納され、データ蓄積部のアドレス3002に、アドレスがwww,abcのサーバのhttp://www.abc/XYZ/drv/2000のフォルダ以下に第2OS用のデバイスドライバのファイル一式が格納されている。
【0058】
外部I/F管理部13aは、上記接続先情報のURLからデバイスドライバをダウンロードし、データ蓄積部14aへ格納するよう、制御部16を介して無線処理部17へ要求する(S12)。
【0059】
無線処理部17は指定された接続先のURLにあるファイルサーバ44と携帯電話網を介して接続し、デバイスドライバのダウンロードとデータ蓄積部14aの指定された領域への格納を実行する(S14,S15)。
【0060】
図10はデバイスドライバをダウンロード中であること示す表示部20の画面の一例を示す図である。S14およびtS15に対応する画面である。
【0061】
デバイスドライバのダウンロード/データ格納処理が終了すると、無線処理部17は携帯電話網との接続を終了する。また、制御部16を介して外部I/F管理部13aに対しデバイスドライバダウンロード完了通知を行う(S17)。
【0062】
デバイスドライバダウンロード完了通知を受け取った外部I/F管理部13aは、USBメモリ機能で外部機器2からデバイスドライバをアクセスするための準備として、制御部16を介して外部通信処理部13bへUSBでの接続機能停止を要求する(S17)。
【0063】
外部通信処理部13bによるUSB通信が停止したことを確認した外部I/F管理部13aは、制御部16を介してUSBメモリ処理部14bに対してUSBメモリ機能の起動要求を行う(S18)。USBメモリ機能起動要求を受け取ったUSBメモリ処理部14bは、外部機器2に対し機能を提供する。外部機器2は、USBメモリ機能との接続を確立後(S19)、携帯電話装置1のUSBメモリ(データ蓄積部14a)からデバイスドライバを外部機器2内のハードディスクなど記憶ディスクに保存する(S20)。
【0064】
外部機器2がデバイスドライバの保存を完了したことを携帯電話装置1に伝える為、一例として、USBケーブルを抜く(図示せず)。USBケーブルが抜かれたことを検出したUSBメモリ処理部14bは、外部I/F管理部13aに通知し(S21)、外部I/F管理部13aはUSBメモリ処理部14bに対しUSBメモリ機能停止要求を行い、USBメモリ機能が停止したことを確認した外部I/F管理部13aは、外部通信処理部13bに対してUSB通信機能を起動する(S22)一方、使用者は再度USBケーブルを接続する(図示せず)。
【0065】
外部機器2は携帯電話装置1との接続を検出し(S23)、携帯電話装置1用デバイスドライバを、保存済みの記憶ディスクの場所から読出し、インストールを行う(S24)。正常にインストールされた場合は、外部機器接続確立通知(既述のUSBコアプロトコルのSET_CONFIGURATION(N)など)を携帯電話装置1に通知する(S25)。
【0066】
図11は外部機器2へのデバイスドライバのインストールが完了したことを示す表示部20の画面の一例を示す図である。S25に対応する画面である。
【0067】
外部機器2との接続確立を検出した外部通信処理部13bは外部I/F管理部13aに接続確立の通知を行う(S26)。外部I/F管理部13aは、動作モードをDLモードから通常モードへの変更を、制御部16を介して動作モード管理部11へ要求する(S27)。
【0068】
DLモードから通常モードへの動作モード変更要求を受け取った動作モード管理部11は、DLモードで使用したデータ蓄積部14aのメモリを開放し、USBメモリ機能の停止を確認した上で通常モードで使用する機能を再起動し、通常モードへ遷移したことを外部I/F管理部13aへ通知する(S28)。
【0069】
S53は通常の動作モードに戻り、通常の動作となることを示す。
【0070】
以上により、携帯電話装置1は、外部機器2との接続が失敗した場合に外部機器2へ携帯電話用デバイスドライバを提供することができる。
【実施例2】
【0071】
図12は本発明に係る携帯電話装置1の第2実施例の構成図である。同図は図3の構成にUSBハブ21を追加したもので、それ以外の構成は図3と同様である。また、第2実施例の説明に不要な構成部分は図12から省略している。
【0072】
図12を参照すると、外部通信処理部13bとUSBメモリ処理部14bはUSBハブ21を介して1本のUSB3で外部機器2と接続される。
【0073】
一方、図3を参照すると、第1実施例における携帯電話装置1では、外部通信処理部13bと外部機器2間、およびUSBメモリ処理部14bと外部機器2間はそれぞれ別個のUSB3で接続されていた。
【0074】
そして、最初に通常モードにて、外部通信処理部13bと外部機器2間のUSB3を介してデバイスドライバのダウンロードの必要性を確認する処理を行っていた(図5の通常モードのステップS1〜S8参照)。
【0075】
しかし、この時点では、USBメモリ処理部14bは起動していないため(USBメモリ処理部14bはステップS19で起動する)、外部機器2からUSBメモリ処理部14bを介してデータ蓄積部14aの存在を確認することができない。すなわち、この時点では、外部機器2からデータ蓄積部14aが見えなかったのである。
【0076】
したがって、この時点で、外部機器2は携帯電話装置1からDLモードのステップS20で受け取ることになるデバイスドライバの保存先として、携帯電話装置1内のデータ蓄積部14aを予め指定しておくことができなかったのである。
【0077】
このように、第1実施例は、まず外部通信処理部13bが起動し(図5のステップS1参照)、次いで外部通信処理部13bが停止して(図5のステップS17参照)、USBメモリ処理部14bが起動する(図5のステップS19参照)という構成であるため、外部通信処理部13bとUSBメモリ処理部14bとの両方を同時に起動させることはできなかったのである。
【0078】
これに対し、第2実施例では、外部通信処理部13bとUSBメモリ処理部14bはUSBハブ21を介して1本のUSB3で外部機器2と接続されている。したがって、外部通信処理部13bとUSBメモリ処理部14bとの両方を同時に起動させることが可能であり、外部機器2は携帯電話装置1からのデバイスドライバの保存先として、携帯電話装置1内のデータ蓄積部14aを予め指定しておくことが可能となる。
【実施例3】
【0079】
第3実施例は携帯端末における通信方法の制御プログラムに関するものである。上述の第1実施例において、図3のプログラム格納部19には、本発明に係る通信方法をコンピュータ(本発明では制御部16)に実行させるための制御プログラムが格納されている、と記載した。この制御プログラムは図5に示す通信方法の手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0080】
携帯電話装置1の制御部16は、プログラム格納部19に格納された制御プログラムを読出し、そのプログラムにしたがって各部11〜15、17〜20を制御する。その制御の内容は既に述べたので、ここでの説明は省略する。
【産業上の利用可能性】
【0081】
上記第1および第2実施例では、通常モードでの外部通信機能としてUSBで接続した場合について説明したが、その他の外部I/F、たとえばIrDA(Infrared Data Association )やBluetooth(登録商標)等で接続することも可能である。
【0082】
また、上記第1および第2実施例では、外部機器2が必要とする携帯電話装置1用のデバイスドライバを、携帯電話装置1がファイルサーバ44から入手し、これを外部機器2へ提供する例を示したが、外部機器2が必要とする携帯電話装置1用以外のデバイスドライバを、携帯電話装置1がファイルサーバ44から入手し、これを外部機器2へ提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係る携帯端末と外部機器との接続の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る携帯端末を含む通信システムの一例の構成図である。
【図3】本発明に係る携帯電話装置1の一例の構成図である。
【図4】接続先データ蓄積部12の構成の一例を示す図である。
【図5】第1実施例の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【図6】接続を失敗し、デバイスドライバをダウンロードするか否かを問い合わせる表示部20の画面の一例を示す図である。
【図7】デバイスドライバの対応OSについての確認を求める表示部20の画面の一例を示す図である。
【図8】外部機器2の図示しないデータ蓄積部の構成の一例を示す図である。
【図9】ファイルサーバ44の図示しないデータ蓄積部の構成の一例を示す図である。
【図10】デバイスドライバをダウンロード中であること示す表示部20の画面の一例を示す図である。
【図11】外部機器2へのデバイスドライバのインストールが完了したことを示す表示部20の画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る携帯電話装置1の第2実施例の構成図である。
【符号の説明】
【0084】
1 携帯端末(携帯電話装置)
2 外部機器
3 USB
11 動作モード管理部
12 接続先データ蓄積部
13a 外部I/F管理部
13b 外部通信処理部
14a データ蓄積部
14b USBメモリ処理部
15 MMI部
16 制御部
17 無線処理部
18 音声処理部
18a マイク
18b スピーカー
19 プログラム格納部
20 表示部
21 USBハブ
41 基地局
42 ゲートウエイ
43 インターネット網
44 ファイルサーバ
100 通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末であって、
前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得手段と、
前記ドライバ取得手段で取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出手段とを含むことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記ドライバ取得手段は、前記外部機器との接続の成功または失敗を検出する外部通信処理手段と、
前記失敗を検出した場合に、前記デバイスドライバを前記通信網を介してファイルサーバから取得する無線処理手段とを含み、
前記ドライバ送出手段は、前記無線処理手段により取得されたデバイスドライバを蓄積するデータ蓄積手段と、
前記データ蓄積手段に蓄積されたデバイスドライバを前記外部機器へ送出するメモリ処理手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記外部通信処理手段は前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要とし、前記メモリ処理手段は前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要としないことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記メモリ処理手段はUSBマスストレージクラス仕様準拠に構成されることを特徴とする請求項2または3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記ドライバ取得手段は、前記外部通信処理手段にて接続失敗が検出された場合に、デバイスドライバの取得を実行するか否かを使用者に確認する外部I/F管理手段を含むことを特徴とする請求項2から4いずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
前記ドライバ取得手段は、使用者に必要なデバイスドライバの対応OS(前記外部機器のOS)を確認し、取得するデバイスドライバを特定するMMI手段を含むことを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記ドライバ取得手段は、接続先情報が予め登録された接続先データ蓄積手段を含み、
前記接続先情報に基づき前記ファイルサーバからデバイスドライバが取得されることを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の携帯端末。
【請求項8】
前記接続先情報は更新可能であることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
【請求項9】
前記データ蓄積手段はRAMで構成されることを特徴とする請求項2から8いずれかに記載の携帯端末。
【請求項10】
前記ドライバ取得手段は、デバイスドライバの取得を行う際に、前記データ蓄積手段を排他的に制御する動作モード管理手段を含むことを特徴とする請求項2から9いずれかに記載の携帯端末。
【請求項11】
前記外部通信処理手段および前記メモリ処理手段は同時使用が可能に構成されることを特徴とする請求項2から10いずれかに記載の携帯端末。
【請求項12】
外部機器と、前記外部機器と接続される携帯端末と、前記携帯端末と携帯電話網を介して接続される基地局と、前記基地局と接続されるゲートウエイと、前記ゲートウエイと接続される通信網と、前記通信網と接続されるファイルサーバとを含む通信システムであって、
前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が前記携帯電話網、基地局、ゲートウエイおよび通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得手段と、
前記ドライバ取得手段で取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出手段とを含むことを特徴とする通信システム。
【請求項13】
外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末の通信方法であって、
前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得ステップと、
前記ドライバ取得ステップで取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出ステップとを含むことを特徴とする携帯端末の通信方法。
【請求項14】
前記ドライバ取得ステップは、前記外部機器との接続の成功または失敗を検出する外部通信処理ステップと、
前記失敗を検出した場合に、前記デバイスドライバを前記通信網を介してファイルサーバから取得する無線処理ステップとを含み、
前記ドライバ送出ステップは、前記無線処理ステップにより取得されたデバイスドライバをデータ蓄積部を介して前記外部機器へ送出するメモリ処理ステップとを含むことを特徴とする請求項13記載の携帯端末の通信方法。
【請求項15】
前記外部通信処理ステップは前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要とし、前記メモリ処理ステップは前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要としないことを特徴とする請求項14記載の携帯端末の通信方法。
【請求項16】
前記メモリ処理ステップはUSBマスストレージクラス仕様準拠に構成されることを特徴とする請求項14または15記載の携帯端末の通信方法。
【請求項17】
前記ドライバ取得ステップは、前記外部通信処理ステップにて接続失敗が検出された場合に、デバイスドライバの取得を実行するか否かを使用者に確認する外部I/F管理ステップを含むことを特徴とする請求項14から16いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項18】
前記ドライバ取得ステップは、使用者に必要なデバイスドライバの対応OS(前記外部機器のOS)を確認し、取得するデバイスドライバを特定するMMIステップを含むことを特徴とする請求項13から17いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項19】
前記ドライバ取得ステップは、接続先データ蓄積部に予め登録された接続先情報に基づき前記ファイルサーバからデバイスドライバが取得されることを特徴とする請求項13から18いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項20】
前記接続先情報は更新可能であることを特徴とする請求項19記載の携帯端末の通信方法。
【請求項21】
前記データ蓄積部はRAMで構成されることを特徴とする請求項14から20いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項22】
前記ドライバ取得ステップは、デバイスドライバの取得を行う際に、前記データ蓄積部を排他的に制御する動作モード管理ステップを含むことを特徴とする請求項14から21いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項23】
前記外部通信処理ステップおよび前記メモリ処理ステップは同時処理が可能に構成されることを特徴とする請求項14から22いずれかに記載の携帯端末の通信方法。
【請求項24】
外部機器と接続して通信を行う機能を有する携帯端末の通信方法の制御プログラムであって、
コンピュータに、前記外部機器が前記携帯端末と通信する際に必要なデバイスドライバを、前記携帯端末が通信網を介してファイルサーバから取得するドライバ取得ステップと、
前記ドライバ取得ステップで取得したデバイスドライバを前記外部機器へ送出するドライバ送出ステップとを実行させるための制御プログラム。
【請求項25】
前記ドライバ取得ステップは、前記外部機器との接続の成功または失敗を検出する外部通信処理ステップと、
前記失敗を検出した場合に、前記デバイスドライバを前記通信網を介してファイルサーバから取得する無線処理ステップとを含み、
前記ドライバ送出ステップは、前記無線処理ステップにより取得されたデバイスドライバをデータ蓄積部を介して前記外部機器へ送出するメモリ処理ステップとを含むことを特徴とする請求項24記載の制御プログラム。
【請求項26】
前記外部通信処理ステップは前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要とし、前記メモリ処理ステップは前記外部機器と接続するに際し前記外部機器側にデバイスドライバの取得を必要としないことを特徴とする請求項25記載の制御プログラム。
【請求項27】
前記メモリ処理ステップはUSBマスストレージクラス仕様準拠に構成されることを特徴とする請求項25または26記載の制御プログラム。
【請求項28】
前記ドライバ取得ステップは、前記外部通信処理ステップにて接続失敗が検出された場合に、デバイスドライバの取得を実行するか否かを使用者に確認する外部I/F管理ステップを含むことを特徴とする請求項25から27いずれかに記載の制御プログラム。
【請求項29】
前記ドライバ取得ステップは、使用者に必要なデバイスドライバの対応OS(前記外部機器のOS)を確認し、取得するデバイスドライバを特定するMMIステップを含むことを特徴とする請求項24から28いずれかに記載の制御プログラム。
【請求項30】
前記ドライバ取得ステップは、接続先データ蓄積部に予め登録された接続先情報に基づき前記ファイルサーバからデバイスドライバが取得されることを特徴とする請求項24から29いずれかに記載の制御プログラム。
【請求項31】
前記接続先情報は更新可能であることを特徴とする請求項30記載の制御プログラム。
【請求項32】
前記データ蓄積部はRAMで構成されることを特徴とする請求項25から31いずれかに記載の制御プログラム。
【請求項33】
前記ドライバ取得ステップは、デバイスドライバの取得を行う際に、前記データ蓄積部を排他的に制御する動作モード管理ステップを含むことを特徴とする請求項25から32いずれかに記載の制御プログラム。
【請求項34】
前記外部通信処理ステップおよび前記メモリ処理ステップは同時処理が可能に構成されることを特徴とする請求項25から33いずれかに記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−253848(P2006−253848A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−64716(P2005−64716)
【出願日】平成17年3月9日(2005.3.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】