説明

携帯端末および特定プログラム

【課題】携帯端末にて会員登録できることを効率良く認識させることにより、会員登録を促進すること。
【解決手段】電子マネー額と、所有者が会員登録を行った遊技場の遊技場IDとを記憶するとともに、遊技場に設置された特定取引装置3における特定取引に電子マネー額を使用可能であり、店舗が会員に対して提供するサービスを享受するために使用可能とされた携帯端末であって、特定取引に伴って特定取引装置3から当該遊技場の遊技場IDを取得し、該取得した遊技場IDが、該所有者が会員登録した遊技場IDが登録されている会員登録情報に記憶されているか否かを判定し、記憶されていないことを条件に会員登録を促す会員促進情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗における会員の会員登録を促進するための携帯端末、並びに当該携帯端末において実行される特定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子マネー(遊技用ポイント等を含む)が記憶されたICカード機能を有する携帯電話機の普及により、携帯電話機に会員カードの機能を付与し、該携帯電話機の識別情報に対応付けて当該会員が所有する貯蓄玉数を管理し、携帯電話機を利用して該貯蓄玉数を再度遊技に使用できるようにするとともに、電子マネー(遊技用ポイント等を含む)を利用してパチンコ玉の貸出を受けることができるようにしたシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−174133号公報(第8頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、携帯電話機(携帯端末)に付与されている会員カードの機能を使用できるようにするためには、会員登録を行う必要があることから、携帯電話機(携帯端末)を所有する所有者(遊技者)は、これら会員登録を行うために店舗(遊技場)の受付けカウンターに出向いたり、或いは、店舗(遊技場)が開設している会員登録サイトに携帯電話機(携帯端末)からアクセスする必要があるが、このように自身の携帯電話機(携帯端末)を会員カードとして使用できることを知らない前記所有者(遊技者)も多数存在し、店舗(遊技場)としては、これら携帯電話機(携帯端末)を会員カードとして使用できることを前記所有者(遊技者)に知ってもらい、会員登録を促進させたいという要望があるが、前述のシステムでは、携帯電話機(携帯端末)を所有する前記所有者(遊技者)に効率良く会員登録できることを認識させることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、会員カードとして使用できる携帯端末を所有する所有者に効率良く会員登録を促すことのできる携帯端末、並びに当該携帯端末において実行される特定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の携帯端末は、
特定取引に使用する特定取引用価値を記憶するための特定取引用価値記憶部を備え、該特定取引用価値を店舗に設置された特定取引装置における特定取引に使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービスを享受するために使用可能な携帯端末であって、
少なくとも携帯端末所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報を記憶するための識別情報記憶部と、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って、該特定取引装置から当該店舗の前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段にて取得した識別情報が、前記識別情報記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報を表示する会員促進情報表示手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、特定取引装置から取得した識別情報が、識別情報記憶部に記憶されていないときには、携帯端末において会員促進情報が表示されるようになるので、これら携帯端末を所有する所有者に効率良く会員登録できることを認識させることができ、よって、会員登録を促進することができるばかりか、携帯端末にて会員登録を促す会員促進情報が表示されるため、会員登録を促すポスターやポップを、店舗内に掲示する面倒を減らすことができる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の携帯端末は、請求項1に記載の携帯端末であって、
前記会員促進情報表示手段に会員促進情報が表示されることを振動にて報知する振動報知手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、会員促進情報が表示されていることを、所有者に知らせることができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の携帯端末は、請求項1または2に記載の携帯端末であって、
前記会員促進情報表示手段は、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報を表示し、
会員登録するための操作を受付けたことに基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求を送信するための会員登録要求送信処理を行う会員登録要求送信処理手段をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、会員登録に必要な操作を、所有者に誘導することで的確に実施させることができるとともに、会員登録するための操作の受付けに基づいて該携帯端末から会員登録要求が送信されるようになるので、所有者はこれらの誘導により携帯端末において会員登録を実施できるので、該会員登録における所有者や店舗側の手間を低減することができる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の携帯端末は、請求項3に記載の携帯端末であって、
前記会員登録要求送信処理手段は、前記識別情報取得手段にて取得した識別情報から特定される店舗に会員登録するための前記会員登録要求送信処理を実行することを特徴としている。
この特徴によれば、特定取引装置から取得した識別情報から特定される店舗への会員登録が実施されるので、所有者が会員登録をする店舗を指定する等の手間を省くことができるばかりか、所有者が誤って違う店舗に会員登録してしまうことも回避できる。
【0010】
本発明の請求項5に記載の携帯端末は、請求項3または4に記載の携帯端末であって、
携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部を備え、
前記会員登録要求送信処理手段は、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信するための前記会員登録要求送信処理を実行することを特徴としている。
この特徴によれば、属性情報記憶部に記憶されている当該携帯端末所有者の属性情報が、会員登録要求に含まれて送信されるので、携帯端末所有者は、会員登録に際して改めて属性情報を入力する必要がなく、これら属性情報を入力する手間を省くことができる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の携帯端末は、請求項1〜5のいずれかに記載の携帯端末であって、
会員登録を行わない店舗を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付手段と、
前記登録不要店舗受付手段にて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を記憶するための登録不要店舗情報記憶部とを備え、
前記判定手段は、前記識別情報取得手段にて取得した識別情報から特定される店舗が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗であるか否かを判定し、
前記会員促進情報表示手段は、前記識別情報が前記識別情報記憶部に記憶されていないと判定され、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたことを条件に、前記会員促進情報を表示することを特徴としている。
この特徴によれば、携帯端末所有者は、会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を登録不要店舗情報記憶部に記憶させておくことができ、該登録不要店舗情報の記憶後においては、当該登録不要店舗情報から特定される店舗の識別情報を取得しても会員促進情報が表示されないようになるので、これら会員促進情報の表示を消去するために、携帯端末所有者が特別な操作をその都度実施しなくても良く、携帯端末所有者の利便性を向上できるとともに、これら会員促進情報を表示するための無駄な処理も省くことができる。
【0012】
本発明の請求項7に記載の特定プログラムは、
特定取引に使用する特定取引用価値と、所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報と、を少なくとも記憶するとともに、店舗に設置された特定取引装置における特定取引に前記特定取引用価値を使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービスを享受するために使用可能とされた携帯端末におけるプログラム実行手段にて実行可能な特定プログラムであって、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って、該特定取引装置から送信される当該店舗の前記識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報が、当該携帯端末に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報を表示する会員促進情報表示ステップと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、識別情報取得ステップにて取得した当該店舗の識別情報が、識別情報記憶部に記憶されていないときには、携帯端末において会員促進情報が表示されるようになるので、これら携帯端末を所有する所有者に効率良く会員登録できることを認識させることができ、よって、会員登録を促進することができるばかりか、携帯端末にて会員登録を促す会員促進情報が表示されるため、会員登録を促すポスターやポップを、店舗内に掲示する面倒を減らすことができる。
【0013】
本発明の請求項8に記載の特定プログラムは、請求項7に記載の特定プログラムであって、
前記携帯端末は、振動を発生させて報知する振動報知手段を備え、
前記会員促進情報が表示されることを、前記振動報知手段を動作させて報知する振動報知ステップを含むことを特徴としている。
この特徴によれば、会員促進情報が表示されていることを、所有者に知らせることができる。
【0014】
本発明の請求項9に記載の特定プログラムは、請求項7または8に記載の特定プログラムであって、
前記会員促進情報表示ステップにおいては、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報を表示し、
該表示された会員登録するための操作を促す情報の表示に基づいて会員登録するための操作を受付けたことに基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求を送信するための会員登録要求送信ステップを含むことを特徴としている。
この特徴によれば、会員登録に必要な操作を、所有者に誘導することで的確に実施させることができるとともに、会員登録するための操作の受付けに基づいて該携帯端末から会員登録要求が送信されるようになるので、所有者はこれらの誘導により携帯端末において会員登録を実施できるので、該会員登録における所有者や店舗側の手間を低減することができる。
【0015】
本発明の請求項10に記載の特定プログラムは、請求項9に記載の特定プログラムであって、
前記会員登録要求送信ステップは、前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗に会員登録するための前記会員登録要求を送信するための処理を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗への会員登録が実施されるので、所有者が会員登録をする店舗を指定する等の手間を省くことができるばかりか、所有者が誤って違う店舗に会員登録してしまうことも回避できる。
【0016】
本発明の請求項11に記載の特定プログラムは、請求項9または10に記載の特定プログラムであって、
前記携帯端末は、該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部を備え、
前記属性情報記憶部に該携帯端末所有者の属性情報を記憶する属性情報記憶ステップを含み、
前記会員登録要求送信ステップは、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信するための処理を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、属性情報記憶部に記憶されている当該携帯端末所有者の属性情報が、会員登録要求に含まれて送信されるので、携帯端末所有者は、会員登録に際して改めて属性情報を入力する必要がなく、これら属性情報を入力する手間を省くことができる。
【0017】
本発明の請求項12に記載の特定プログラムは、請求項7〜11のいずれかに記載の特定プログラムであって、
前記携帯端末は、会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を記憶するための登録不要店舗情報記憶部を備え、
会員登録を行わない店舗を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付ステップと、
前記登録不要店舗受付ステップにて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を前記登録不要店舗情報記憶部に記憶する登録不要店舗情報記憶ステップと、
を含み、
前記判定ステップにおいては、前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗であるか否かを判定し、
前記会員促進情報表示ステップにおいては、前記識別情報が当該携帯端末に記憶されていないと判定され、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたことを条件に、前記会員促進情報を表示することを特徴としている。
この特徴によれば、携帯端末所有者は、会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を登録不要店舗情報記憶部に記憶させておくことができ、該登録不要店舗情報の記憶後においては、当該登録不要店舗情報から特定される店舗の識別情報を取得しても会員促進情報が表示されないようになるので、これら会員促進情報の表示を消去するために、携帯端末所有者が特別な操作をその都度実施しなくても良く、携帯端末所有者の利便性を向上できるとともに、これら会員促進情報を表示するための無駄な処理も省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施例を以下に説明する。尚、以下の実施例においては、店舗として遊技場を対象とした例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場以外の店舗にも本発明の携帯端末を適用できることはいうまでもない。
【実施例1】
【0019】
図1は、本発明の特定取引用価値である電子マネー額(JG電子マネー額)が記憶された本発明の携帯端末である携帯電話機5を適用した本実施例の会員システムの構成を示すシステムブロック図であり、本実施例の会員システムは、該図1に示すように、遊技場内に設置された複数の遊技機であるパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられ、当該遊技場において会員登録した会員遊技者に対して発行され、該会員遊技者を個々に識別可能な会員IDが記憶されるとともに、遊技場において遊技に使用可能な遊技用価値となる残存金額が記憶されたプリペイド機能を備えるICカードから成る会員カードや、会員登録を実施していない通常の遊技者が利用するプリペイドカードであるビジターカードに記憶されている残存金額を対応して設けられているパチンコ機2におけるパチンコ玉の貸し出しに使用させるための貸出処理や、前記携帯電話機5に記憶されている電子マネー額(JG電子マネー額)を対応して設けられているパチンコ機2におけるパチンコ玉の貸し出しに使用させるための電子マネー玉貸処理を実施することで、本発明の特定取引であるパチンコ玉の貸し出しを行う本発明の特定取引装置となるカードユニット3と、これらカードユニット3にデータ通信可能に接続され、該接続されている各カードユニット3の管理や、カードユニット3において使用された金額や当該遊技場におけるビジターカードや会員カードに残存する残存金額等の管理を行うシステムコントローラ110と、該システムコントローラ110並びに各カードユニット3に接続され会員遊技者の属性情報等の管理を行う本発明の会員管理装置である会員管理コンピュータ120を有している。尚、各遊技場のシステムコントローラ110は、各遊技場において使用されるビジターカードや会員カードの管理を実施するカード管理会社に設置されている集中管理装置となる管理サーバ14に接続されており、これらシステムコントローラ110において収集、管理された各種売上や各プリペイドカードや会員カードに残存する残存金額等の情報が管理サーバ14において集中管理されるとともに、会員管理コンピュータ120も管理サーバ14並びに該管理サーバ14を介して当該カード管理会社に設置され、各遊技場において会員登録した会員の属性情報を含む会員情報を管理するサーバコンピュータ16と接続されており、サーバコンピュータ16とのデータ通信が可能とされている。
【0020】
また、本実施例に用いた携帯電話機5は、通常の無線による通話機能に加えて、携帯電話会社(キャリア)の基地局7並びにゲートウェイサーバ8を介してオープンコンピュータネットワークであるインターネット網9に接続できるインターネット接続機能を有しており、該インターネット網9を介して、携帯電話機5にお財布機能を提供するために該携帯電話機5に搭載されている後述する非接触ICカード用チップ(以下、非接触ICチップと略称する)100の記憶領域(共通領域)を管理するチップ管理会社のサーバコンピュータ15や、これら非接触ICチップ100を用いて電子マネーサービスを提供するカード管理会社に設置され、該カード管理会社にて提供されて前記非接触ICチップ100に記憶されているJG電子マネー額の使用履歴の表示等をさせるための専用アプリケーション等を配信するサーバコンピュータ16と、データ通信可能に接続されており、該サーバコンピュータ16は管理サーバ14とカード管理会社において相互にデータ通信可能に接続されている。
【0021】
また、本実施例のサーバコンピュータ16は、各遊技場の会員管理コンピュータ120に会員登録するためのJG会員登録アプリケーションプログラム(以下JG会員アプリと略称する)や、カード管理会社が提供するJG電子マネー額にチャージするJG電子マネーチャージアプリケーションプログラム(以下JGチャージアプリと略称する)や、該JG電子マネー額の使用履歴等を表示させるための専用アプリケーションプログラムであるJGアプリケーションプログラム(以下JGアプリと略称する)を携帯電話機5に配信する機能を備えているとともに、図示しない金融機関のサーバコンピュータとも接続されており、該金融機関のサーバコンピュータとの間において、更に、本実施例のサーバコンピュータ16は図示しない記憶部を備えており、この記憶部には、後述するように、図9に示す遊技場別会員情報データベースや、JGチャージアプリの実行に基づくチャージ処理において遊技者から受付けた非接触ICチップ100に固有なチップIDと遊技者の属性情報とが対応付けて記憶されている。
【0022】
次に、本実施例に用いた携帯電話機5について説明すると、携帯電話機5は、通常の無線による音声通話機能やインターネット等の接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、近接距離での無線通信機能を有する非接触ICカード機能を提供するための非接触ICチップ100を内蔵しており、該非接触ICチップ100に記憶されている各電子マネーサービス提供会社A、B…の電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるとともに、カード管理会社が提供するJG電子マネーのJG電子マネー額を前述したJGアプリを使用して遊技場に設置されているカードユニット3における特定取引となる玉貸に使用できるお財布機能を備えている。
【0023】
この本実施例に用いた携帯電話機5の構成について、図2(a)に基づいてより詳細に説明する。図2(a)において、音声入力部51は、マイク65からのアナログ音声信号をディジタル信号に変換するための部位であり、マイクアンプ、フィルタ、A/D変換器、等で構成される。音声出力部52は、受信したディジタル音声信号に基づいてスピーカ66またはイヤレシーバ67を駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ、等で構成される。ディジタル信号処理部53は、ディジタル音声信号のエンコード、および、ディジタル音声信号へのデコードを行うための部位であり、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波、畳み込み復号化、等の各種専用回路で構成される。
【0024】
また、RF入出力部54は、電話機用アンテナ62を介して携帯電話会社の基地局7と高周波電波の送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器、アンテナ共用器等で構成される。
【0025】
前記音声入力部51から入力されてディジタル音声信号に変換された入力音声は、ディジタル信号処理部53により、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、D/A変換などの処理を行い、その処理により生成した送信ベースバンド信号をRF入出力部54へ送る。そして、該RF入出力部54内の直交変調器は、該送信ベースバンド信号により局部発振信号を変調して送信高周波信号を生成し、さらにその送信高周波信号を増幅した後にアンテナ共用器を通じて電話機用アンテナ62から基地局7に送信する。
【0026】
アンテナ共用器は、送信高周波信号と受信高周波信号とで1本の電話機用アンテナ62を共用するためのものであり、直交変調器により変調された後に増幅された送信高周波信号を電話機用アンテナ62へ送出する機能とともに、該電話機用アンテナ62からの受信高周波信号をRF入出力部54内のIF復調器へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
【0027】
電話機用アンテナ62は、基地局7との間で無線による高周波信号の送受信を行う。すなわち、前記直交変調器からアンテナ共用器を介して送られてきた送信高周波信号は、当該電話機用アンテナ62から基地局7へ送信される。一方、基地局7から送信されてきた高周波信号は、当該電話機用アンテナ62にて受信された後、アンテナ共用器を介してIF復調器へ送られる。そして、該IF復調器並びにゲインアンプは、送られてきた受信高周波信号を増幅し、さらに復調処理を行って得られた受信ベースバンド信号をディジタル信号処理部53へ送る。
【0028】
この受信ベースバンド信号は、該ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施して受信音声ディジタル信号として音声出力部52へ送ることで、該音声出力部52にてD/A変換により受信した通話音声信号が生成、増幅されてスピーカ66またはイヤレシーバ67から出力されることで、無線通話機能が提供される。
【0029】
尚、受信された信号が通話による音声データではなくて電子メールやインターネット上のWebサーバから配信されるウェブページ等のデータ信号である場合、ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施したデータ信号(パケットデータ)が制御部55に出力されることで、受信データに基づくページやメールが表示部56に表示され、これらページにおける操作内容データ等や送信メールのデータ信号(パケットデータ)が、前述したディジタル音声信号に代えてディジタル信号処理部53に送られることで、音声データと同様にこれら操作内容データ等や各サーバコンピュータ15、16からのダウンロードデータや送信メールのデータ信号が電話機用アンテナ62から基地局7へ送信されることでインターネット接続機能や電子メール機能が形成されている。
【0030】
また、制御部55は、携帯電話機5としての各種機能を、各種のプログラムを実行することで実現するための部位であり、これら各種のプログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU;Central Processing Unit)等で構成されており、この制御部55には、図2(a)に示すように、各種の情報を表示するための本発明における会員促進情報表示手段を構成する表示部56や、所有者(遊技者)が各種の情報を入力するための操作部57や、制御部55にて実行される各種の機能を提供するための各種プログラムや設定データ等を記憶するためのメモリ部60や、その時点の時間情報や日付や曜日等のカレンダ情報(日付情報)等を出力するリアルタイムクロック(RTC)61や、外部のデータ処理装置との間でシリアルデータ通信などを行うための外部I/F(インタフェース)部58や、バッテリ電源を元に各ブロックに必要な動作電力を供給するための電源部59や、電話やメールの着信や表示部56への表示等を振動により報知するための本発明における振動報知手段を成すバイブレータ部63や、電話やメールの着信を知らせたり、充電時のインジケータとして使用される発光ダイオード(以下、LED)部64が接続され、これら各部の動作制御を制御部55が実施できるようになっており、例えば、操作部57から入力される操作信号に応じた処理、表示装置56への表示信号処理、LED部64やバイブレータ部63を動作させるための動作制御信号の生成、メモリ部60の書き込み或いは読み出しなどの各種制御や信号処理を行う。
【0031】
つまり、本実施例の制御部55において、本発明における特定プログラムとなるJG会員アプリが実行されるようになっており、該制御部55によって本発明のプログラム実行手段が形成されている。
【0032】
メモリ部60は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などからなる。ROMは、当該携帯電話機5の基本的な機能を実現するためのプログラムや初期設定値や当該携帯電話機5に固有に付与された端末IDが保存(記憶)されている。RAMは、制御部55(CPU)が作業領域として使用し、制御部55(CPU)のプログラム実行中において必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、他の各部と送受信するデータを一時的に記憶するために使用される。
【0033】
メモリ部60を構成するEEPROMは、不揮発性メモリであって、非接触ICチップ100に記憶されている各電子マネーサービス提供会社の電子マネー額をチャージするための電子マネーアプリケーションプログラムや、遊技場の会員管理コンピュータ120に会員登録するための本発明における特定プログラムとなるJG会員アプリや、カード管理会社のJG電子マネー額にチャージするJGチャージアプリ、並びに該JG電子マネー額の使用履歴や残額を確認するためのJGアプリや、電子メールの送受信やブラウザ機能等を提供する各種のアプリケーションプログラム、電話番号や電子メールアドレス及びそれに対応した氏名、名称などの情報からなる電話帳データ、送受信された電子メールデータ、スケジュール帳データ、発着信の通信履歴データ、メモ帳データ、所有者(遊技者)によりカスタマイズされた設定データ、所有者(遊技者)の属性情報が記憶される所有者属性情報、並びにJG電子マネー額の使用履歴が記憶される使用履歴テーブル、該携帯電話機5の所有者が会員となっている遊技場に関する会員登録情報、会員登録画面の表示を行わない遊技場に関する不要登録情報等の各種のデータを記憶する。
【0034】
この本実施例の所有者属性情報には、図示は省略するが、所有者(遊技者)の名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレス等の所有者の属性情報が記憶されるようになっており、該所有者属性情報が記憶されるメモリ部60によって、本発明における属性情報記憶部が形成されている。
【0035】
また、本実施例の会員登録情報は、図2(b)に示すように、携帯電話機5の所有者が会員登録を行った遊技場を個々に識別可能とするために、当該遊技場に固有に付与された本発明における識別情報である遊技場IDと、該遊技場において携帯電話機5の所有者を会員として個々に識別可能とするために、当該所有者に固有に付与された会員IDとが、対応付けて記憶されている。尚、これら会員登録情報には、図2(b)に示すように、複数の遊技場IDと会員IDとが登録可能とされており、所有者は携帯電話機5を複数の遊技場において共通して会員カードとして使用可能とされている。
【0036】
つまり、本実施例のメモリ部60には、携帯電話機5の所有者が会員登録を行った遊技場を個々に識別可能な遊技場IDを含む会員登録情報が記憶されており、該メモリ部60によって本発明における識別情報記憶部が形成されている。
【0037】
また、本実施例の不要登録情報は、図2(c)に示すように、会員登録画面(図15(c))の表示を行わない遊技場の遊技場IDが記憶されるとともに、後述する図15(b)に示すトップメニューにおいて、全会員登録不要設定操作がなされて不要登録情報登録処理が実施されることにより、該不要登録情報に「AAAA」が記憶されることで、いずれの遊技場においても、会員登録画面(図15(c))が表示されないようになる。
【0038】
つまり、本実施例のメモリ部60には、制御部55が実施する後述するSb13のステップにて会員登録を行わないことを受付けたときに、該受付けた会員登録を行わない遊技場を特定可能な遊技場IDを含む本発明の登録不要店舗情報となる不要登録情報が記憶されており、該メモリ部60によって本発明における登録不要店舗情報記憶部が形成されている。
【0039】
また本実施例の使用履歴テーブルには、図示は省略するが、JG電子マネー額を使用したカードユニット3のユニットIDに対応付けて、各カードユニット3が設置されている遊技場の遊技場名、使用日付、該カードユニット3が対応するパチンコ機2の機種情報(機種名)と、その使用日付において該カードユニット3において使用したJG電子マネー額の総額である総使用額が、対応付けて記憶されるようになっている。
【0040】
外部I/F部58は、通信インタフェース回路、コネクタ、等で構成され、電源部59はバッテリへの充電回路、過電流過電圧保護回路、等で構成される。表示部56はユーザに対して後述する会員登録画面(図15(c))等の各種画面や表示情報を提供する部位であり、LCDドライバ、LCD表示デバイス、等で構成される。
【0041】
つまり、本実施例の表示部56には、会員登録を促す会員促進情報として、携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す会員登録画面(図15(c))が表示されるようになっており、該表示部56によって会員促進情報表示手段が構成されている。
【0042】
操作部57は、電話番号やアルファベット、仮名文字、記号、絵文字等の入力に使用されるボタンや、画面上でカーソルを移動させたりメニュー項目の選択等に使用される回転機能及びプッシュボタン機能を備えたジョグダイヤル等の操作子、電話の発着信、電源オン/オフなど、ユーザにより操作される各種のキーやボタン、ダイヤルからなる。尚、カーソル操作やメニュー項目の選択等に使用される操作子はジョグダイヤルに限定されないことは言うまでもない。
【0043】
また、本実施例の制御部55は、図2(a)に示すように、携帯電話機5に内蔵されている前記非接触ICチップ100に接続されており、該非接触ICチップ100に記憶されている各種データにアクセスしたり、更には、該非接触ICチップ100を介して、該非接触ICチップ100が有する近接距離での無線通信機能にて通信可能な遊技場に設置された前述のカードユニット3のリーダ/ライタ330や、自動改札機やPOS端末等のリーダ/ライタとのデータ通信を実施できるようになっている。
【0044】
本実施例に用いた非接触ICチップ100としては、実用化されているモバイルFeliCa ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができ、その構成は、図2(a)に示すように、主に、アナログ部102と、ディジタル制御部103と、本発明の特定取引用価値であるJG電子マネー額を記憶する本発明における特定取引用価値記憶部となるメモリ104と、接続インタフェース105とで構成されており、該アナログ部102にはアンテナ部101が接続され、これらアンテナ部101は、例えば携帯電話機5の筐体内部に配設される。
【0045】
アンテナ部101は、カードユニット3に設けられている後述のリーダ/ライタ330との間で電磁波による非接触データの送受信を行う。つまり、アンテナ部101により、特定取引を行うために遊技場に設置された特定取引装置であるカードユニット3とのデータ通信を行うためのデータ通信部が構成されている。アナログ部102は、検波、変復調、クロック抽出など、アンテナ部101から送受信されるアナログ信号の処理を行う。
【0046】
また、非接触ICチップ100は、例えば、リーダ/ライタ330からの質問信号に対する応答信号に応じて自身のアンテナ間の負荷を変化させることによって、リーダ/ライタ330側の受信回路に現れる信号に振幅変調をかけて通信を行うことができる。但し、これら非接触データ通信の方式自体はこれに限定されるものではなく、これらの振幅変調による方式以外のものを使用するようにしても良い。
【0047】
ディジタル制御部103は、送受信データの処理やその他、非接触ICチップ100内の動作やメモリ104の記憶データへのアクセスを統括的にコントロールする。ディジタル制御部103は、アドレス可能なメモリ104をローカルに接続しており、該メモリ104の記憶領域内に各電子マネーサービス提供会社A,B…に割り当てられた記憶領域やカード管理会社が提供するJG電子マネーに割り当てられた記憶領域に、電子マネー額となる残額データ等の各種データや利用履歴データや設定データ、会員登録情報等を格納したり、ディジタル制御部103が実行するアクセス権管理や認証処理等のプログラム・コードをロードしたり、制御部55において実行中の各アプリケーションの作業データや出力データを保存するために使用することができ、これらのメモリ104は、共通領域とフリー領域とに分かれており、共通領域に関しては、該共通領域の管理機関である前記チップ管理会社により管理されていて、該共通領域に記憶される各提供会社から提供されるアプリケーションや種々のデータを記憶する記憶領域や、該記憶領域に記憶されている各種のデータへのアクセス権がチップ管理会社により管理されることで、各サービス提供者の記憶領域におけるデータのセキュリティが確保されるようになっている。
【0048】
接続インタフェース105は、遊技場に設置されたカードユニット3のリーダ/ライタ330との間の非接触通信インタフェースとは相違するインタフェース・プロトコルにより、ディジタル制御部103が制御部55と接続するための機能モジュールである。つまり、メモリ104に記憶されている各種のデータは、ディジタル制御部103並びに接続インタフェース105を経由して、制御部55に転送されるので、制御部55にて実施される各アプリケーションのメモリ104へのアクセスがディジタル制御部103にて一元的に管理される。
【0049】
図3には、メモリ104のメモリ領域における共通領域の構成例を示している。同図に示す例では、当該非接触ICチップ100に固有に付与された本発明の携帯端末識別情報であるチップIDを記憶するシステム領域と、2つの電子マネーサービス提供会社である電子マネーサービス会社A社の記憶領域104aと、電子マネーサービス会社B社の記憶領域104bとが設けられているとともに、前記カード管理会社が提供するJG電子マネーの記憶領域104cが設けられている状況を示している。
【0050】
これら各電子マネーサービス提供会社やカード管理会社の記憶領域には、電子マネー額である残金データや、会員番号、会員登録情報等の種々のデータや、これら残金データの照会や更新を可能とするためのアクセス権が許諾されたアプリケーションのアプリID等を含むアクセス権データが記憶されており、これらアクセス権が前記チップ管理会社のサーバコンピュータ15にて管理されることで、JG電子マネーの残金データへのアクセスをJGアプリに対して許諾する内容のアクセス権データが記憶されている場合には、制御部55にて実施されるJGアプリが、ディジタル制御部103にJG電子マネーの残金への照会アクセス要求を出力した場合に、該ディジタル制御部103が該アクセス権データの内容に基づいて、JG電子マネーの残金へのアクセスを許諾して、該残金データを読み出して制御部55に出力することで、JGアプリはアクセス権が設定されているカード管理会社が提供するJG電子マネーの残金を把握できるようになっている一方、他の電子マネーサービス会社の電子マネーアプリケーションにJG電子マネーの残金データへのアクセスを許諾する内容のアクセス権データが記憶されていない場合には、ディジタル制御部103が該アクセス権データの内容に基づいて、JG電子マネーの残金へのアクセスを許諾しないことにより、他の電子マネーアプリケーションによるJG電子マネーの使用やアクセスが禁止される。
【0051】
つまり、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cには、本発明の特定取引用価値となるJG電子マネー額が記憶されており、該メモリ104によって本発明における特定取引用価値記憶部が形成されており、本実施例の携帯電話機5は、該特定取引用価値記憶部となるメモリ104を備えていて、該メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されているJG電子マネー額を本実施例における特定取引となるパチンコ玉の貸し出しに使用可能とされている。
【0052】
また、本実施例のカード管理会社の領域には、図3に示すように、JG電子マネー額を使用したカードユニット3のユニットIDと該カードユニット3において使用したJG電子マネー額の使用額が対応付けられた利用履歴データが記憶されており、これら利用履歴データは、後述するJGアプリの起動によりメモリ部60内の使用履歴テーブルのデータに反映された後において削除される。
【0053】
また、本実施例のカード管理会社の領域に記憶される会員登録情報は、メモリ部60を構成するEEPROMに記憶されている図2(b)に示す会員登録情報と同一とされており、携帯電話機5の所有者が会員となっている遊技場の遊技場IDと、該遊技場における会員IDとが対応付けて記憶されている。
【0054】
次いで、本実施例に用いたカードユニット3について説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の送受が可能とされている。
【0055】
この本実施例のカードユニット3の前面には、図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、電子マネー報知部331、電子マネー通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
【0056】
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図4参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介して会員カード並びにビジターカードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0057】
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、会員遊技者が後述する貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするためのタッチパネル314が設けられている。
【0058】
図5は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前記カード挿入口309に連設される内部カードリーダライタ327と、前記電子マネー通信部332の内部位置に設けられ、JG電子マネー額が記憶された携帯電話機5との近距離非接触通信を実施するための外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
【0059】
制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、図5に示すように受付け会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
【0060】
この本実施例の受付け会員情報には、図5に示すように、会員カードまたは当該遊技場の遊技場IDと会員IDとが記憶された携帯電話機5の受付け時において会員管理コンピュータ120から取得した会員情報、具体的には、該会員の貯蓄玉数、暗証番号、該暗証番号が照合済みデータ、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所の各データが、当該会員の会員IDに対応付けて記憶されており、これら会員情報に基づいて該遊技場が会員に対して提供する各サービスが提供されるようになっている。
【0061】
具体的には、これら会員情報に含まれる貯蓄玉数に基づいて、該貯蓄玉数の少なくとも一部を使用した再プレイの会員サービスが提供されるとともに、カードユニット3の会員メニューにおいて会員情報の確認操作がなされた場合には、該受付け会員情報の貯蓄玉数や所有ポイント、並びに名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所の各データが表示部312に表示されて、会員遊技者が貯蓄玉数や所有ポイント、並びに登録情報を確認できる会員サービスが提供されるようになっている。
【0062】
つまり、本実施例の携帯電話機5は、所有者が会員登録を行った遊技場において、該遊技場が会員に対して提供する再プレイの会員サービスや、登録情報の確認サービスを享受するために使用可能とされている。
【0063】
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カードやビジターカードに記録されているカードIDや会員ID(会員カードのみ)、並びに遊技に使用可能な遊技用価値である残存金額等の記録情報の読み取り並びに書き込みを行うとともに、外部カードリーダライタ330は、該電子マネー通信部332に近接された電子マネー額が記憶されたお財布機能を備える携帯電話機5に内蔵されている前記非接触ICチップ100との間において、JG電子マネー額の使用や会員登録に関する非接触データ通信を実施する。
【0064】
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
【0065】
表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。
【0066】
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
【0067】
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
【0068】
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0069】
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードまたはビジターカードの残存金額を表示する図示しない残存金額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードを返却させる際や、携帯電話機5による再プレイを終了する際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
【0070】
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられた多機能LED301aや電子マネー報知部331内に設けられた報知LED331a等の各LED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残存金額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びに電子マネー玉貸処理や、会員入金処理や、ビジター入金処理や、払戻処理等の各種処理を実行する。
【0071】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において貸出処理や電子マネー玉貸処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介してシステムコントローラ110や会員管理コンピュータ120とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
【0072】
また、制御ユニット328は、カード挿入口309に挿入された会員カード並びにビジターカードに対してシステムコントローラ110と連携して利用の可/不可を判別する受付処理を行う。
【0073】
そして、受付処理において利用が可とされた会員カード並びにビジターカードから読み出した残存金額がその時点に設定されている単位使用額よりも大きいときに、該単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示を対応するパチンコ機2に出力して、単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させる貸出処理を実施する。
【0074】
また、制御ユニット328は、会員カードまたはプリペイドカードであるビジターカードが受付け中でかつ残存する残存金額が「0」の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付け中の会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額に加算するための追加入金処理を行う。
【0075】
また、制御ユニット328は、会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を、会員管理コンピュータ120から会員情報として入手し、この入手した貯蓄玉数を使用して、対応するパチンコ機2に対して払戻要求を出力し、所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させるとともに、使用した貯蓄玉数の減算要求を会員管理コンピュータ120に対して送信して使用した貯蓄玉数を減算させる払戻処理(再プレイ処理)を行う。
【0076】
また、制御ユニット328は、前記返却ボタンの操作等の返却操作が遊技者により為された場合に、受付け中の会員カードまたはビジターカードの返却、若しくは、受付けた携帯電話機5の受付け状態を解除(具体的には、受付け会員情報の削除)して、再プレイを終了する返却処理を行う。
【0077】
また、制御ユニット328は、会員カードまたはビジターカードの受付けがない場合において、電子マネー通信部332に携帯電話機5が近接されたときに、携帯電話機5に記憶されているJG電子マネー額が、その時点に設定されている単位玉貸額以上であるときには、該単位玉貸額に相当するパチンコ玉数の排出指示を、JG電子マネー額が、単位玉貸額未満であって最小単位玉貸額以上である場合には、当該JG電子マネー額の範囲内で最低単位玉貸額の整数倍の最大値の金額に相当するパチンコ玉数の排出指示を、対応するパチンコ機2に出力して単位玉貸額、或いは最低単位玉貸額の整数倍の最大値の金額に相当するパチンコ玉数を貸出させる電子マネー玉貸処理を実施する。
【0078】
次に、本実施例に用いた会員管理コンピュータ120について説明すると、本実施例の会員管理コンピュータ120は、図6(a)に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する各種処理等を行うCPU122、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM123、現在の時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶部125、キーボードやマウス等の入力装置126、各種情報を表示出力する表示装置127、各種情報をプリント出力するプリンタ128、カードユニット3やシステムコントローラ110や管理サーバ14並びにサーバコンピュータ16とのデータ通信を行う通信部129が接続された通常のコンピュータである。
【0079】
また、記憶部125には、当該遊技場に会員登録した遊技者の属性情報や貯蓄玉数や所有ポイント等から成る会員情報が記憶された会員情報テーブル(図6(b))と、カードユニット3における会員カードやビジターカード、若しくは携帯電話機5の受付け状況を示す受付け管理テーブル(図6(c))とが記憶されている。
【0080】
会員情報テーブルには、図6(b)に示すように、会員カードに記憶された会員ID(本実施例ではA−で始まるID)或いは携帯電話機5に記憶されている会員ID(本実施例ではKA−で始まるID)に対応付けて、当該会員IDにて特定される会員遊技者の会員情報として、暗証番号、所有ポイント、貯蓄玉数、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所、メールアドレス等が記憶されている。
【0081】
また、受付け管理テーブルには、図6(c)に示すように、各カードユニット3に固有に付与されたユニットIDに対応付けて、当該ユニットIDにて特定されるカードユニット3において受付けているのが、携帯電話機5或いはカード(会員カード、ビジターカード)のいずれであるかを示す受付種別と、受付けているのが当該遊技場の会員IDが記憶されている携帯電話機5或いは会員カードである場合に、該携帯電話機5或いは会員カードから読み出した会員IDを記憶するための受付会員IDとが記憶されている。
【0082】
次に、本実施例に用いたサーバコンピュータ16に記憶されている遊技場別会員情報データベースについて、図9に基づいて説明すると、本実施例の遊技場別会員情報データベースには、個々の遊技場の遊技場ID毎に、各遊技場において会員登録した会員に対して付与された会員IDに対応付けて、当該会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスと、当該会員に付与されたICタグ18のタグIDから成る会員情報が記憶されており、これら遊技場別会員情報データベースの記憶データは、図10に示すように、会員管理コンピュータ120或いは携帯電話機5から送信される会員登録要求の受信に基づいて更新される。
【0083】
尚、本実施例に用いたお財布機能を有する携帯電話機5を所持する所有者(遊技者)がJG電子マネーをカードユニット3において使用するためには、予め、JG電子マネーを使用するためのアプリケーションプログラムであるJGアプリをダウンロードしてメモリ部60に記憶しておくとともに、携帯電話機5の非接触ICチップ100のメモリ104における共通領域に、JG電子マネー額の残額やアクセス権データ等の各種データを記憶させておく必要があることから、これらJG電子マネー額の残額やアクセス権データ等の各種データが記憶される流れについて、以下に図7及び図8に基づいて説明する。
【0084】
まず、所有者(遊技者)は、図7及び図8に示すように、所有する携帯電話機5にてJG電子マネーを使用できるようにするために、ステップ1(図7)としてインターネット網9を介して前述のカード管理会社のサーバコンピュータ16にアクセスして、図8(a)に示す画面を表示させる。
【0085】
そして所有者(遊技者)は、「アプリのダウンロードはこちら」を選択入力することで、図8(b)に示す画面が表示されて、ステップ2(図7)として該サーバコンピュータ16からJG会員アプリと、JGチャージアプリ並びにJGアプリがダウンロードされる。ダウンロード後に所有者(遊技者)はJGチャージアプリを起動する。尚、これらダウンロードされたアプリケーションプログラム等のダウンロードデータは、メモリ部60のEEPROM内に記憶される。尚、カード管理会社のサーバコンピュータ16のURLアドレスは、遊技場内等に掲示されたURLアドレスやURLアドレスデータがシンボル化された2次元バーコード等により提供される。
【0086】
該起動によりJGチャージアプリが制御部55によりメモリ部60から読み出されて実行され、該JGチャージアプリに基づいて制御部55は、図8(c)に示す画面を表示させる。この画面において携帯電話機5の所有者(遊技者)から、JG電子マネーにチャージする金額の決済を行う口座(例えば、インターネット専業バンクの口座等)に関する口座情報、並びに、名字、名前、性別、年齢、誕生日等の属性情報を受付けると、図8(d)に示す画面が表示されるとともに、ステップ3(図7)として該受付けた口座情報及び属性情報と、該携帯電話機5の端末IDや非接触ICチップ100に固有に付与されているチップID等の情報をサーバコンピュータ16に送信する。
【0087】
携帯電話機5は、ステップ4(図7)としてカード管理会社における会員番号の発行を受けた後、ステップ5(図7)として前記チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスして、該発行を受けた会員番号や残金データ等のメモリ104における共通領域への登録要求、具体的には当該カード管理会社に固有に付与された企業ID等を含むリモート発行要求を送信する。
【0088】
このリモート発行要求に基づき該チップ管理会社のサーバコンピュータ15において、携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100とサーバコンピュータ15の暗号鍵やチップID等による相互認証が実施された後、ステップ6(図7)として該管理会社のサーバコンピュータ15により当該カード管理会社への共通領域における領域の割り当て、並びに会員番号や残金データの初期値等が書き込み記憶されるリモート発行処理が実施されることで、該カード管理会社のJG電子マネー額を使用できるようになり、携帯電話機5には図8(e)に示す画面が表示される。尚、このリモート発行処理においては、各チップIDに対応付けて、記憶領域104cが割り当てられた該カード管理会社の企業IDや、割り当てた領域の容量やアドレスの情報等が、チップ管理会社のサーバコンピュータ15に記憶/管理されることで、どの非接触ICチップ100にどのような企業の記憶領域が割り当てられているかが管理されるようになっている。
【0089】
尚、本実施例においては、リモート発行処理の終了後においてサーバコンピュータ16からダウンロードされてメモリ部60のEEPROM内に記憶されたJG会員アプリが読み出されて起動され、該起動されたJG会員アプリに図8(c)に示す画面において受付けた所有者(遊技者)の属性情報が、JGチャージアプリから渡される(具体的には、一時記憶したメモリ部60の記憶アドレスをJG会員アプリに通知する)ことにより、該一時記憶されている属性情報を、該起動されたJG会員アプリがEEPROM内の所定の記憶領域に格納(記憶)する属性情報記憶処理が実施されるようになっている。
【0090】
つまり、該JG会員アプリが実施する属性情報記憶処理において、携帯電話機5の所有者から受付けた該所有者の属性情報を、属性情報記憶部を成すメモリ部60のEEPROM内に記憶しており、該属性情報記憶処理にて本発明の属性情報記憶ステップが形成されている。
【0091】
また、これらJG電子マネー額の新規記憶時においては、JG電子マネー額の残金は「0」であるので、これらの登録の後、再度JGチャージアプリを起動してサーバコンピュータ16にアクセスして、希望する金額を残金にチャージしておく。尚、これらチャージする金額は、会員番号の取得時において送信した口座から自動的に引き落とされて決済される。
【0092】
このようにしてチャージされたJG電子マネー額をカードユニット3において使用する処理並びにこれらJG電子マネー額の使用に際して会員登録が促される流れについて、図10〜図15に基づいて以下に説明する。これら処理は、カードユニット3における電子マネー玉貸処理(図11)と、携帯電話機5の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理(図12)と、携帯電話機5の制御部55の処理(図13)と、カード管理会社のサーバコンピュータ16の処理(図14)と、会員管理コンピュータ120の処理(図10)と、から構成され、図10は、図11〜図15に示す各処理の相互の連携関係を示すものであり、図10中のサーバコンピュータ16の処理において「戻る」により移行する処理は、会員管理コンピュータ120からの会員登録要求の受信、営業終了操作の受付け、並びに、携帯電話機5からの会員登録要求の受信を監視する処理であり、図10中の会員管理コンピュータ120の処理において「戻る」により移行する処理は、会員登録操作の受付け、サーバコンピュータ16からの更新情報の受信、並びに、カードユニット3からの会員情報取得要求の受信を監視する処理である。
【0093】
まず、チャージ済みの携帯電話機5の所有者(遊技者)は、該チャージ済みの携帯電話機5を、遊技を実施したいパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3の電子マネー通信部332に近接させて、非接触ICチップ100と該カードユニット3のリーダ/ライタ330との間のデータ通信を可能な状態に受付けさせる。
【0094】
カードユニット3(制御ユニット328)は、当該カードユニット3において会員カードまたはビジターカードの受付けが無い状態であることを条件に図11の電子マネー玉貸処理を実施しており、まずリーダ/ライタ330からポーリング(送信データの存在問い合わせ)を送信して(Sc1)、Sc2のステップに進み、近接してきた携帯電話機5が存在する場合において該携帯電話機5からの特定取引要求の受信待ち状態に移行する。尚、図11には示していないが、Sc2のステップにおいて所定期間内に特定取引要求の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0095】
一方、携帯電話機5の非接触ICチップ100のディジタル制御部103は、図12の電子マネー使用処理を実施しており、携帯電話機5が電子マネー通信部332に近接された場合には、Sc1のステップにてカードユニット3から送信されたポーリングを受信する(S1)。
【0096】
尚、本実施例においては、電子マネー使用処理が実施不可能な状態、すなわち、カードユニット3において受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するときには電子マネー使用処理が実行されないことによりポーリング(問い合わせ)の送信がなされないことにより、該状況において携帯電話機5を電子マネー通信部332に近接させても電子マネー使用処理は実施されない、つまり携帯電話機5の受付けがされないようになっている。
【0097】
また、カードユニット3(制御ユニット328)は、前記電子マネー使用処理と並行して、現金の受付けや新規の会員カードやビジターカードの受付けや各種操作の受付けを監視する監視処理を実施することで、これら電子マネー使用処理においてポーリングの送信の実施中においても、現金を使用しての入金やカードの投入や返却等を実施することができるようになっている。但し、後述する特定取引要求を受信した場合には、現金の受付けや新規の会員カードやビジターカードの受付けや各種操作の受付けを監視する監視処理が一時中止され、これらの受付けが禁止される。
【0098】
S1のステップにてポーリングを受信した携帯電話機5(非接触ICチップ100のディジタル制御部103)は、S2のステップに進み、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている残金データを含む特定取引要求をカードユニット3に送信(返信)して、S3のステップに進み、カードユニット3からの特定取引情報の受信待ち状態に移行する。尚、図12には示していないが、S3のステップにおいて所定期間内に特定取引情報の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度S1のステップに戻る。
【0099】
Sc2のステップ(携帯電話機5からの特定取引要求の受信待ち状態)に移行していたカードユニット3(制御ユニット328)は、S2のステップにて送信された特定取引要求を受信すると、Sc3のステップに進み、受信した特定取引要求に含まれる残額に基づいて使用額を決定する残額判定処理を実施する。
【0100】
ここで残額判定処理について説明すると、まず、受信した特定取引要求に含まれる残額が最小単位玉貸額より小さいか否かを判定し、残額が最小単位玉貸額より小さい場合には、残額が最小単位玉貸額より小さいことにより玉貸を実施できないことを示す残額エラーを送信してSc1のステップに戻り玉貸を実施しないよう制御を行う。
【0101】
一方、残額が最小単位玉貸額以上である場合には、残額がその時点において設定されている単位玉貸額以上であるか否かを判定し、残額が単位玉貸額以上である場合には、該単位玉貸額、例えば1000円を使用額として決定する。また、残額が単位玉貸額以上でない場合には、残額の範囲内で最大の最小単位玉貸額の整数倍の金額、例えば、残額が750円であって、単位玉貸額が1000円であり、最小単位玉貸額が100円である場合には、残額の範囲内で最大の最小単位玉貸額の整数倍の金額となる700円を使用額として決定する。
【0102】
Sc3のステップにて使用額を決定したカードユニット3(制御ユニット328)は、Sc4のステップに進み、Sc3のステップにおいて決定した使用額と遊技場IDと当該カードユニット3のユニットIDとを含む特定取引情報を携帯電話機5(非接触ICチップ100)に送信して、Sc5のステップに進み、携帯電話機5からの減算完了通知の受信待ち状態に移行する。尚、図10には示していないが、Sc5のステップにおいて所定期間内に減算完了通知の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0103】
S3のステップ(カードユニット3からの特定取引情報の受信待ち状態)に移行していた携帯電話機5(非接触ICチップ100のディジタル制御部103)は、Sc5のステップにて送信された特定取引情報を受信するとS4のステップに進み、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている残金から受信した特定取引情報に含まれる使用額を減算更新するとともに、S5のステップに進み、受信した特定取引情報に含まれるユニットIDと使用額とを対応付けて、JG電子マネーの記憶領域104cに利用履歴データとして記憶する。
【0104】
つまり、本実施例の非接触ICチップ100は、カードユニット3における特定取引となるパチンコ玉の貸し出しへのJG電子マネー額の使用に伴って、該カードユニット3から当該遊技場の遊技場IDを含む特定取引情報を受信(取得)しており、該非接触ICチップ100によって本発明における識別情報取得手段が形成されている。
【0105】
そして、S6のステップに進み、受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDが、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている会員登録情報(図2(b))に登録(記憶)されているか否かを判定する。
【0106】
該判定において、遊技場IDが会員登録情報に登録(記憶)されている場合には、S7のステップに進み、該会員登録情報において該遊技場IDに対応付けて登録(記憶)されている会員IDを特定し、該特定した会員IDを含み、減算更新が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に送信し、S9のステップに進む。
【0107】
一方、S6のステップにおける判定において、遊技場IDが会員登録情報に登録(記憶)されていない場合には、S10のステップに進み、非接触ICチップ100のチップIDを含み、減算更新が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に送信し、S9のステップに進む。
【0108】
そしてS9のステップでは、携帯電話機5の制御部55に対し、起動要求を送信するとともに、該起動要求の送信にて起動されたJG会員アプリからの要求に応じて、受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDを出力して電子マネー使用処理を終了する。
【0109】
Sc5のステップ(携帯電話機5からの減算完了通知の受信待ち状態)に移行していたカードユニット3(制御ユニット328)は、S8或いはS10のステップにて送信された減算完了通知を受信すると、Sc6のステップに進み、特定取引情報として送信した使用額に相当するパチンコ玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施した後、Sc7のステップに進む。
【0110】
このSc7のステップにおいては、受信した減算完了通知に含まれるチップID或いは会員IDと、送信した特定取引情報に含まれる使用額と、当該カードユニット3のユニットIDとを含む電子マネー売上情報をシステムコントローラ110に対して送信することで、システムコントローラ110において、遊技場全体の電子マネー売上情報が管理され、管理サーバ14にて各遊技場の電子マネー売上情報が収集、管理される。尚、システムコントローラ110において電子マネー売上情報としては、チップIDを含む減算完了通知に基づく会員以外の携帯電話機5の使用による電子マネー売上と、会員IDを含む減算完了通知に基づく会員の携帯電話機5の使用による電子マネー売上とが個別に集計される。
【0111】
そしてSc8のステップでは、受信した減算完了通知に会員IDが含まれる否か、すなわち、受付けた携帯電話機5の所有者が、当該遊技場の会員であるか否かを判定し、会員IDを含まない場合、つまり、受付けた携帯電話機5の所有者が当該遊技場の会員ではない場合には該電子マネー玉貸処理を終了する一方、会員IDを含む場合には、Sc9のステップに進み、会員IDが受付け会員情報に記憶済みであるか否かを判定する。
【0112】
このSc9のステップにおける判定において、会員IDが受付け会員情報に記憶済みである場合には、該携帯電話機5の受付けが既に当該カードユニット3において実施されているものと判定して該電子マネー玉貸処理を終了する一方、会員IDが受付け会員情報に記憶済みでない場合には、該会員ID並びにユニットIDを含む会員情報取得要求を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(Sc10)、Sc11のステップに進んで、会員管理コンピュータ120の会員情報の受信待ち状態に移行する。尚、図11には示していないが、Sc11のステップにおいて所定期間内に会員情報の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0113】
このSc11のステップにおける会員情報の受信待ち状態において、会員情報の受信(返信)があった場合にはSc12のステップに進み、貯蓄玉数や暗証番号や所有ポイント並びに属性情報を含む受信した会員情報を、会員情報取得要求にて送信した会員IDに対応付けて受付け会員情報に記憶するとともに、照合済みには、未照合を示す「0」を登録して該電子マネー玉貸処理を終了する。
【0114】
一方、携帯電話機5(制御部55)においては、図13に示す処理が実施されており、S9のステップにて非接触ICチップ100のディジタル制御部103から送信(出力)された起動要求の受信をSb1のステップにて検知して、Sb3のステップに進む。
【0115】
このSb3のステップにおいて制御部55は、メモリ部60に記憶されているJG会員アプリを読み出して該JG会員アプリを起動して、Sb3+のステップに進み、非接触ICチップ100のディジタル制御部103から、カードユニット3から受信した遊技場IDを取得する。
【0116】
つまり、本実施例の制御部55がJG会員アプリに基づいて実施するSb3+のステップにおいては、カードユニット3における特定取引となるパチンコ玉の貸し出しへのJG電子マネー額の使用に伴って、カードユニット3から送信される当該遊技場の遊技場IDを取得しており、該Sb3+のステップによって本発明における識別情報取得ステップが形成されている。
【0117】
そして、Sb4のステップに進み、該起動したJG会員アプリに基づいて、メモリ部60に記憶されている不要登録情報に、全ての遊技場における会員登録が不要である旨を示す「AAAA」が登録されているか否かを判定し、登録されている場合にはSb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0118】
Sb4のステップにおける判定において、「AAAA」が登録されていない場合には、Sb5のステップに進み、不要登録情報に起動要求に含まれている遊技場ID、つまり、当該遊技場の遊技場IDが登録されているか否かを判定し、登録されている場合にはSb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0119】
また、Sb5のステップにおける判定において、不要登録情報に起動要求に含まれている遊技場IDが登録されていない場合には、更にSb6のステップに進み、会員登録情報に起動要求に含まれている遊技場ID、すなわち、当該遊技場の遊技場IDが登録されているか否かを判定する。
【0120】
つまり、本実施例の制御部55がJG会員アプリに基づいて実施するSb5のステップにおいては、本発明の識別情報取得ステップとなるSb3+のステップにて取得した当該遊技場IDから特定される遊技場が、本発明の登録不要店舗情報記憶部となるメモリ60に記憶されている不要登録情報に記憶されている遊技場IDから特定される遊技場であるか否かを、取得した遊技場IDが不要登録情報に記憶されているか否かによって判定しており、該Sb5のステップにて本発明の判定ステップが形成され、該Sb5のステップを実施する制御部55によって、本発明における判定手段が形成されている。
【0121】
そして、Sb6のステップの判定において、当該遊技場の遊技場IDが登録されている場合には、既に所有者は当該遊技場の会員となっていると判断してSb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0122】
そしてSb6のステップにおける判定において、会員登録情報に起動要求に含まれている遊技場IDが登録されていない場合には、Sb7のステップに進み、該起動したJG会員アプリに基づいて図15(c)に示す会員登録画面を表示部56に表示するとともに、バイブレータ部63を動作させて、会員登録画面が表示部56に表示されたことを遊技者(所有者)に報知する。
【0123】
つまり、本実施例の制御部55がJG会員アプリに基づいて実施するSb7のステップにおいては、Sb5における判定において、当該遊技場の遊技場IDが不要登録情報(登録不要店舗情報)に記憶されていない、すなわち、該遊技場IDから特定される遊技場が、不要登録情報に記憶されている遊技場IDから特定される遊技場ではないと判定されたこと、並びに、Sb6の判定において当該遊技場の遊技場IDが会員登録情報に記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す本発明における会員促進情報となる会員登録画面を表示するとともに、会員登録画面が表示されたことを振動報知手段となるバイブレータ部63を動作させて報知しており、該Sb7のステップにて本発明の会員促進情報表示ステップ並びに振動報知ステップが形成され、該Sb7のステップを実施する制御部55によって、本発明における会員促進情報表示手段が形成されている。
【0124】
この本実施例の会員登録画面は、「この遊技場に会員登録しますか?」のメッセージと、「OK」 、「キャンセル」の選択入力部から構成され、会員登録するか否かを示す会員登録要求操作を遊技者(所有者)からSb8のステップにて受付ける。所定時間内に会員登録要求操作となる「OK」の選択入力部の選択入力を受付けた場合にはSb9のステップに進む一方、所定時間内に「キャンセル」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合にはSb12のステップに進む。
【0125】
Sb9のステップでは、該携帯電話機2の非接触ICチップのチップIDと、受信した起動要求に含まれる遊技場IDとを含む会員登録要求を、カード管理会社のサーバコンピュータ16に送信し、その後、Sb10のステップに進んで、追加登録要求の受信待ち状態に移行する。尚、図13には示していないが、所定時間内に追加登録要求を受信しなかった場合には、登録エラーを表示部56に表示した後、JG会員アプリを終了してSb1のステップに戻る。
【0126】
つまり、本実施例の制御部55は、JG会員アプリに基づくSb8のステップにおいて、会員登録するための操作を促す会員登録画面に基づいて会員登録するための操作を受付けたことに基づき、Sb9のステップにおいて、各会員を管理する会員管理装置となるサーバコンピュータ16並びに会員管理コンピュータ120(サーバコンピュータ16からの更新情報に基づき会員情報を記憶、図10参照)において該所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求、具体的には、後述するように、属性情報を特定するためのチップIDと、会員登録する遊技場を特定するための遊技場IDを含む会員登録要求を送信しており、該Sb9のステップが本発明の会員登録要求送信処理並びに会員登録要求送信ステップに該当し、該Sb9のステップを実施する制御部55によって本発明における会員登録要求送信処理手段が形成されている。
【0127】
また、本発明の会員登録要求送信処理並びに会員登録要求送信ステップに該当するSb9のステップにおいては、非接触ICチップ100にてカードユニット3から受信されて、本発明の識別情報取得ステップとなるSb3+にて非接触ICチップ100からJG会員アプリを実行する制御部55が取得した遊技場IDから特定される当該遊技場に会員登録するための会員登録要求、すなわち、該取得した遊技場IDを含む会員登録要求を送信しており、これら遊技場IDを含む会員登録要求を送信することにより、後述するように、該遊技場IDから特定される遊技場に設置されている会員管理コンピュータ120に、該所有者の会員登録が実施される。
【0128】
そして、後述するように、会員登録要求の送信に対してサーバコンピュータ16から返信される追加登録要求を受信した場合には、該受信した追加登録要求に含まれている会員IDを、メモリ部60に記憶されている会員登録情報に追加記憶するとともに、非接触ICチップ100のメモリ104内のJG電子マネー記憶領域104cに記憶されている会員登録情報に追加記憶するための追加登録処理を実施する。
【0129】
具体的に該追加登録処理においては、該JG電子マネー記憶領域104cを割り当てする際の前述のリモート発行処理と同様に、携帯電話機5(制御部55)は、チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスして、該受信した追加登録要求、具体的には当該カード管理会社に固有に付与された企業IDや追加記憶する会員IDを含む追加登録要求を送信する。
【0130】
この追加登録要求に基づき該チップ管理会社のサーバコンピュータ15において、携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100とサーバコンピュータ15の暗号鍵やチップID等による相互認証が実施された後、該管理会社のサーバコンピュータ15により当該カード管理会社に、該非接触ICチップ100のメモリ104にて割り当てられているJG電子マネー記憶領域104cの領域の確認が実施された後、会員登録情報への追加登録要求に含まれる会員IDの追加記憶するための更新処理が実施されることにより、追加登録要求に含まれる会員IDがJG電子マネー記憶領域104cの記憶領域に記憶されている会員登録情報に追加登録される。
【0131】
そして、これら会員登録情報への会員IDの追加登録が終了した後、Sb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0132】
一方、Sb8のステップにおいて、所定時間内に「キャンセル」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合において移行するSb12のステップでは、図15(c)の会員登録画面を当該遊技場において表示させないようにするための不要登録を行うか否かを遊技者(所有者)から受付けるための不要登録受付け処理を実施する。
【0133】
具体的に本実施例の不要登録受付け処理においては、図15(d)に示すように、「この遊技場への会員登録案内を不要にしますか?」のメッセージと、「OK」 、「いいえ」の選択入力部を有する不要登録受付け画面を表示部56に表示した後、不要登録するか否かを示す不要登録要求操作を遊技者(所有者)からSb13のステップにて受付ける。所定時間内に不要登録要求操作となる「はい」の選択入力部の選択入力を受付けた場合にはSb14のステップに進む一方、所定時間内に「いいえ」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合にはSb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0134】
つまり、Sb13のステップにおいて制御部55は、JG会員アプリに基づいて、該遊技場に会員登録を行わないこと、すなわち、会員登録を行わない遊技場(携帯電話機5を受付けたカードユニット3が設置されている該遊技場)を所有者から受付けており、該Sb13のステップが本発明における登録不要店舗受付ステップに該当し、該Sb13のステップを実施する制御部55によって本発明における登録不要店舗受付手段が形成されている。
【0135】
そしてSb14のステップにおいては、メモリ部60に記憶されている不要登録情報に、当該遊技場IDを追加登録(記憶)した後、Sb15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示(Sb16)し、更にSb17〜Sb20のステップに進み、所有者(遊技者)からの操作待ち状態に移行する。
【0136】
つまり、Sb14のステップにおいて、本発明における登録不要店舗受付ステップとなるSb13のステップにおいて受付けた会員登録を行わない当該遊技場を特定可能な登録不要店舗情報、すなわち、当該遊技場の遊技場IDを含む不要登録情報を、登録不要店舗情報記憶部となるメモリ部60に更新記憶しており、該Sb14のステップが本発明における登録不要店舗情報記憶ステップに該当する。
【0137】
一方、前述のSb9のステップにおいて送信される会員登録要求の送信先となるサーバコンピュータ16においては、図14に示す処理が実施されており、サーバコンピュータ16は、該送信される会員登録要求を、SS1のステップにて受信して、SS2のステップに進み、受信した会員登録要求に含まれる遊技場IDに対応付けて遊技場別会員情報データベースに既に登録されている、K…で始まる携帯電話機を対象とする会員IDに基づいて、未使用であって、若い番号となる会員IDを新たに割り当てる会員IDとして特定する。
【0138】
そしてSS3のステップに進み、該特定した会員ID並びにカード管理会社の企業IDとを含む追加登録要求を、受信した会員登録要求の送信元の携帯電話機5(制御部55)に返信する。
【0139】
そしてSS4のステップに進み、受信した会員登録要求に含まれるチップIDに対応付けて記憶されている属性情報を特定した後、SS5のステップに進み、受信した会員登録要求に含まれる遊技場IDに対応付けて、SS4のステップにて特定した属性情報を、遊技場別会員情報データベースに登録(記憶)して、処理を終了する。尚、これら遊技場別会員情報データベースに新たに登録された会員の会員ID並びに属性情報は、図10に示すように、営業終了時において、これら会員ID並びに属性情報を含む更新情報が生成されて、各遊技場に設置されている会員管理コンピュータ120に対して送信され、該更新情報に基づいて各遊技場の会員管理コンピュータ120に記憶されている会員情報テーブルに、受信した更新情報に含まれる新たに登録された会員の会員IDと属性情報とが対応付けて記憶されることで、各遊技場への会員登録が完了する。
【0140】
次に、JG会員アプリから連動して起動されるJGアプリの処理内容についても、図13並びに図15に基づいて以下に説明していく。
【0141】
まず、所有者(遊技者)は、携帯電話機5において所定の操作を実施して、メモリ部60のEEPROM内に記憶される各アプリケーションプログラムの一覧を、図15(a)に示すように、表示部56に表示させる。
【0142】
そして、該表示された一覧の中から、JGアプリである「JG電子マネー利用アプリ」を選択する。
【0143】
該選択に基づいて、制御部55は、JGアプリの起動操作があったものと判定し、該起動操作がSb2のステップにおいて検知され、メモリ部60のEEPROMに記憶されている該選択されたJGアプリを読み出して起動する(Sb15)。
【0144】
尚、Sb15のステップによるJGアプリの起動は、Sb2のステップからのJGアプリの起動操作のみではなく、前述のSb4、Sb5、Sb6、Sb13、Sb11、Sb14の各ステップからの移行によっても起動される。
【0145】
そして、起動したJGアプリに基づいて制御部55は、図15(b)に示すように、Sb16のステップに進み、各メニュー項目を選択可能としたトップメニューを表示部56に表示した後、Sb17〜Sb20の各ステップを巡回することで、各メニュー項目、すなわち、利用可能額確認操作が有るか、履歴表示操作が有るか、全会員登録不要設定操作が有るか、或いは終了操作が有るかの操作待ち状態に移行する。
【0146】
所有者(遊技者)が、残存するJG電子マネー額を確認したい場合に「利用可能額確認」のメニューを選択した場合には、該選択が操作待ち状態におけるSb17のステップにて検知されてSb21のステップに進み、制御部55は、JG電子マネーの記憶領域104cの残額にアクセスし、該アクセス(読み出し)した残額を、図15(f)に示すように、表示部56に表示する利用可能額表示処理を実施し、所定時間が経過するか、若しくは「確認」の選択入力部が操作されることに基づいて、Sb16のステップに戻ることにより、表示部56には、再度、図15(b)に示すトップメニューが表示された後、Sb17〜Sb20のステップを巡回する操作待ち状態に移行する。
【0147】
所有者(遊技者)が、JG電子マネー額の使用履歴を確認したい場合に「使用履歴確認」のメニューを選択した場合には、該選択が操作待ち状態におけるSb18のステップにて検知されてSb22のステップに進み、使用履歴テーブルに記憶されているデータを読み出して、図15(e)に示すように、該読み出した使用履歴を表示部56に表示する使用履歴表示処理を実施し、所定時間が経過するか、若しくは「確認」の選択入力部が操作されることに基づいて、Sb16のステップに戻ることにより、表示部56には、再度、図15(b)に示すトップメニューが表示された後、Sb17〜Sb20のステップを巡回する操作待ち状態に移行する。
【0148】
所有者(遊技者)が、いずれの遊技場においても会員登録画面を表示部56に表示させないように設定したい場合に「全会員登録不要設定」のメニューを選択した場合には、該選択が操作待ち状態におけるSb19のステップにて検知されてSb23のステップに進み、表示部56に「全ての遊技場で会員登録画面の自動表示がされないようになりますがよろしいですか?」のメッセージと、「OK」 、「キャンセル」の選択入力部を有する全会員登録不要設定画面を表示部56に表示した後、全不要登録するか否かを示す全不要登録要求操作を遊技者(所有者)から受付ける。所定時間内に全不要登録要求操作となる「OK」の選択入力部の選択入力を受付けた場合にはメモリ部60の不要登録情報に記憶されている遊技場IDを全て消去する一方、全ての遊技場における会員登録が不要である旨を示す「AAAA」を記憶した後、Sb16のステップに戻ることにより、表示部56には、再度、図15(b)に示すトップメニューが表示された後、Sb17〜Sb20のステップを巡回する操作待ち状態に移行する一方、所定時間内に「キャンセル」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合には、全会員登録不要設定画面の表示を終了した後、Sb16のステップに戻ることにより、表示部56には、再度、図15(b)に示すトップメニューが表示された後、Sb17〜Sb20のステップを巡回する操作待ち状態に移行する。
【0149】
また、所有者(遊技者)が、起動されたJGアプリによる処理を終了したい場合に「終了」のメニューを選択した場合には、該選択が操作待ち状態におけるSb20のステップにて検知されてSb1並びにSb2のステップの監視状態に戻ることで、JGアプリによる処理が終了される。
【実施例2】
【0150】
次に、実施例2に係る会員システムに関して、図16〜図21を参照して説明する。尚、本実施例2の特徴としては、前記実施例1においては、携帯電話機5の所有者が、該携帯電話機5の電子マネー額を使用するカードユニット3が設置されている遊技場の会員であるか否かの判定を、制御部55が本発明の特定プログラムとなるJG会員アプリを実施することで行っているのに対し、本実施例2においては、これらの判定を非接触ICチップ100のディジタル制御部103が、該非接触ICチップ100内の図示しないPROMに記憶されているファームウエアに基づいて実施するようになっており、その他のシステム構成等は、前記実施例1の会員システムと同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例1からの変更点となる本実施例2の特徴部分について以下に説明する。
【0151】
尚、本実施例2のメモリ104の共通領域には、実施例1と同様に電子マネーサービス会社A社の記憶領域104aと、電子マネーサービス会社B社の記憶領域104bとが設けられているとともに、カード管理会社が提供するJG電子マネーの記憶領域104cが設けられているとともに、JG電子マネーの記憶領域104cには、実施例1と同様の会員登録情報に加えて、実施例1においては、メモリ部60に記憶されていた不要登録情報が、該JG電子マネーの記憶領域104cに記憶されており、ディジタル制御部103がこれら不要登録情報に迅速にアクセスできるようになっている。
【0152】
つまり、本実施例2のメモリ104には、携帯電話機5の所有者が会員登録を行った遊技場を個々に識別可能な遊技場IDを含む会員登録情報が記憶されており、該メモリ104によって本発明における識別情報記憶部が形成されている。
【0153】
また、本実施例2のメモリ104には、制御部55が実施する後述するSb13のステップにて受付けた会員登録を行わない遊技場を特定可能な遊技場IDを含む本発明の登録不要店舗情報となる不要登録情報が記憶されており、該メモリ104によって本発明における登録不要店舗情報記憶部が形成されている。
【0154】
また、メモリ104のシステム領域には、図16に示すように、該非接触ICチップ100のチップIDに加えて、後述するように、本実施例2のJG会員アプリを実施する制御部55からフラグセット要求を受信した際にセットされる操作結果フラグが記憶されている。
【0155】
以降では、本実施例2の会員システムにおいて、携帯電話機5にチャージされたJG電子マネー額をカードユニット3において使用する処理並びにこれらJG電子マネー額の使用に際して会員登録が促される流れについて、図17〜図21に基づいて以下に説明する。これら処理は、カードユニット3における電子マネー玉貸処理(図18)と、携帯電話機5の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理(図19)と、携帯電話機5の制御部55の処理(図20)と、会員管理コンピュータ120の処理(図21)と、から主に構成され、図17は、図18〜図21に示す各処理の相互の連携関係を示すものであり、図17中の会員管理コンピュータ120の処理において「戻る」により移行する処理は、営業終了操作の受付け、カードユニット3からの会員情報取得要求の受信、カードユニット3からの属性登録要求の受信を監視する処理である。
【0156】
まず、チャージ済みの携帯電話機5の所有者(遊技者)は、該チャージ済みの携帯電話機5を、遊技を実施したいパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3の電子マネー通信部332に近接させて、非接触ICチップ100と該カードユニット3のリーダ/ライタ330との間のデータ通信を可能な状態に受付けさせる。
【0157】
カードユニット3(制御ユニット328)は、当該カードユニット3において会員カードまたはビジターカードの受付けが無い状態であることを条件に図18に示す本実施例2の電子マネー玉貸処理を実施しており、まずリーダ/ライタ330からポーリング(送信データの存在問い合わせ)を送信して(Sc1)、Sc2並びにSc13の各ステップを順次実施すことで、ポーリングの送信に対応する特定取引要求の受信待ち(Sc2)、或いは、ポーリングの送信に対応する属性登録要求の受信待ち(Sc13)状態に移行する。尚、図18には示していないが、Sc2並びにSc13のステップの巡回実施中において所定期間内に特定取引要求或いは属性登録要求の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0158】
一方、近接される携帯電話機5の非接触ICチップ100のディジタル制御部103は、図19に示す本実施例2の電子マネー使用処理を実施しており、携帯電話機5が電子マネー通信部332に近接された場合には、Sc1のステップにてカードユニット3から送信されたポーリングを受信する(S1)。
【0159】
そして、S1にてポーリングを受信したディジタル制御部103は、S1+のステップに進み、システム領域に操作結果フラグがセットされているかを確認し、操作結果フラグがセットされていれば、S11〜S14の各ステップを実施する一方、操作結果フラグがセットされていなければ、S2のステップに進んで、該S2以降の電子マネーを使用するための各ステップを実施する。
【0160】
具体的に、S2のステップにおいては、実施例1においてポーリングを受信した場合と同様に、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている残金データを含む特定取引要求をカードユニット3に送信(返信)して、S3のステップに進み、カードユニット3からの特定取引情報の受信待ち状態に移行する。尚、図19には示していないが、S3のステップにおいて所定期間内に特定取引情報の受信がなければ、当該所定期間の経過後に、該電子マネー使用処理を終了して再度S1のステップに戻る。
【0161】
このS2のステップにて送信された特定取引要求の受信は、Sc2並びにSc13のステップの待機状態に移行していたカードユニット3(制御ユニット328)のSc2のステップにて検知され、Sc3のステップに進み、実施例1の場合と同様に残額判定処理を実施することで、該受信した特定取引要求に含まれる残額に基づく使用額を決定した後、カードユニット3(制御ユニット328)は、Sc4のステップに進み、Sc3のステップにおいて決定した使用額と遊技場IDと当該カードユニット3のユニットIDとを含む特定取引情報を携帯電話機5(非接触ICチップ100)に送信して、Sc5のステップに進み、携帯電話機5からの減算完了通知の受信待ち状態に移行する。尚、図18には示していないが、Sc5のステップにおいて所定期間内に減算完了通知の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0162】
S3のステップに移行していたディジタル制御部103は、Sc5のステップにて送信された特定取引情報を受信するとS4のステップに進み、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている残金から受信した特定取引情報に含まれる使用額を減算更新するとともに、S5のステップに進み、受信した特定取引情報に含まれるユニットIDと使用額とを対応付けて、JG電子マネーの記憶領域104cに利用履歴データとして記憶する。
【0163】
そして、S6のステップに進み、受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDが、メモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている会員登録情報(図2(b))に登録(記憶)されているか否かを判定する。
【0164】
つまり、本実施例2のディジタル制御部103が実施するS6のステップにおいては、S3にてカードユニット3から受信(取得)した特定取引情報に含まれる遊技場IDが、本実施例2において本発明の識別情報記憶部となるメモリ104の会員登録情報に記憶されているか否かを判定しており、該S6のステップを実施するディジタル制御部103によって、本発明における判定手段が形成されている。
【0165】
該判定において、遊技場IDが会員登録情報に登録(記憶)されている場合には、S7のステップに進み、該会員登録情報において該遊技場IDに対応付けて登録(記憶)されている会員IDを特定し、該特定した会員IDを含み、減算更新が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に送信した後、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る。
【0166】
一方、S6のステップにおける判定において、遊技場IDが会員登録情報に登録(記憶)されていない場合には、S10のステップに進み、システム領域に記憶されている当該非接触ICチップ100のチップIDを含み、減算更新が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に送信した後、S15のステップに進み、JG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている不要登録情報に全ての遊技場における会員登録が不要である旨を示す「AAAA」が登録されているか否かを判定する。
【0167】
該判定において「AAAA」が登録されている場合には、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る一方、「AAAA」が登録されていない場合には、S16のステップに進み、不要登録情報に受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDが記憶されているか否かを判定する。
【0168】
つまり、本実施例2のデジタル制御部103が実施するS16のステップにおいては、S3のステップにてカードユニット3から取得した当該遊技場IDから特定される遊技場が、本実施例2において本発明の登録不要店舗情報記憶部となるメモリ104に記憶されている不要登録情報に記憶されている遊技場IDから特定される遊技場であるか否かを、取得した遊技場IDが不要登録情報に記憶されているか否かによって判定しており、該S16のステップを実施するデジタル制御部103によって、本発明における判定手段が形成されている。
【0169】
該判定において不要登録情報に受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDが記憶されている場合には、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る一方、遊技場IDが記憶されていない場合には、S17のステップに進み、会員促進画面を携帯電話機5本体の表示部56に表示させる会員促進表示に該当すると判定して、携帯電話機5本体の制御部55に対して、起動要求を送信(出力)した後、S18〜S20のステップに進む。
【0170】
このS18〜S20のステップにおいては、これらS18〜S20の各ステップを順次実施することで、起動要求を送信(出力)した制御部55から、フラグセット要求の受信があるか、不要登録要求の受信が有るか、或いは終了通知の受信があるかの待機状態となる。
【0171】
このS18〜S20の待機状態において制御部55より後述するフラグセット要求を受信した場合には、該フラグセット要求の受信がS18のステップにて検知されてS21のステップに進むことにより、操作結果フラグ、つまり、携帯電話機5がカードユニット3の電子マネー通信部332に再度近接された場合に、S11〜S14の処理が実施されるようにするための操作結果フラグをシステム領域にセットした後、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る。
【0172】
一方、S18〜S20の待機状態において制御部55より後述する不要登録要求を受信した場合には、該不要登録要求の受信がS19のステップにて検知されてS22のステップに進むことにより、JG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている不要登録情報に、受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDを追加登録(記憶)した後、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻り、S18〜S20の待機状態において制御部55より後述する終了通知を受信した場合には、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る。
【0173】
これら電子マネー使用処理におけるS8のステップにて送信された会員IDを含む減算完了通知、或いはS10のステップにて送信されたチップIDを含む減算完了通知は、制御ユニット328が実施する電子マネー玉貸処理におけるSc5のステップに検知されてSc6のステップに進むことにより、制御ユニット328は、特定取引情報として送信した使用額に相当するパチンコ玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施した後、Sc7のステップに進む。
【0174】
このSc7のステップにおいては、受信した減算完了通知に含まれるチップID或いは会員IDと、送信した特定取引情報に含まれる使用額と、当該カードユニット3のユニットIDとを含む電子マネー売上情報をシステムコントローラ110に対して送信することで、システムコントローラ110において、遊技場全体の電子マネー売上情報が管理され、管理サーバ14にて各遊技場の電子マネー売上情報が収集、管理される。
【0175】
そしてSc8のステップでは、受信した減算完了通知に会員IDが含まれる否か、すなわち、受付けた携帯電話機5の所有者が、当該遊技場の会員であるか否かを判定し、会員IDを含まない場合、つまり、受付けた携帯電話機5の所有者が当該遊技場の会員ではない場合には該電子マネー玉貸処理を終了する一方、会員IDを含む場合には、Sc9のステップに進み、会員IDが受付け会員情報に記憶済みであるか否かを判定する。
【0176】
このSc9のステップにおける判定において、会員IDが受付け会員情報に記憶済みである場合には、該携帯電話機5の受付けが既に当該カードユニット3において実施されているものと判定して該電子マネー玉貸処理を終了する一方、会員IDが受付け会員情報に記憶済みでない場合には、該会員ID並びにユニットIDを含む会員情報取得要求を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(Sc10)、Sc11のステップに進んで、会員管理コンピュータ120の会員情報の受信待ち状態に移行する。尚、図18には示していないが、Sc11のステップにおいて所定期間内に会員情報の受信がなければ、当該所定期間の経過後に再度Sc1のステップに戻る。
【0177】
このSc11のステップにおける会員情報の受信待ち状態において、会員情報の受信(返信)があった場合にはSc12のステップに進み、貯蓄玉数や暗証番号や所有ポイント並びに属性情報を含む受信した会員情報を、会員情報取得要求にて送信した会員IDに対応付けて受付け会員情報に記憶するとともに、照合済みには、未照合を示す「0」を登録して該電子マネー玉貸処理を終了する。
【0178】
一方、S1+のステップにおける判定にて、システム領域に操作結果フラグがセットされている場合には、S11〜S14の各ステップの処理を実施することで、該携帯電話機5を受付け中のカードユニット3を通じて当該遊技場の会員管理コンピュータ120に対して、該携帯電話機5に記憶されている属性情報を含む属性情報登録要求を送信して、当該遊技場に会員登録する。
【0179】
具体的には、S11のステップにおいてディジタル制御部103は、制御部55に対して、メモリ部60に記憶されている当該携帯電話機5の所有者の属性情報の取得要求を送信(出力)して、該制御部55からメモリ部60に記憶されている属性情報を取得するとともに、該取得した属性情報と、システム領域に記憶されているチップIDとを含む属性情報登録要求を、カードユニット3に対して送信した後、S12のステップに進んで、追加登録要求の受信待ち状態に移行する。尚、本実施例では図19において図示していないが、所定時間内に追加登録要求を受信しない場合には、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る。
【0180】
つまり、本実施例2のデジタル制御部103は、本実施例2の制御部55がJG会員アプリに基づくSb4’+のステップにおいて会員登録するための操作を受付けることにより、操作結果フラグがセットされていることに基づき、各会員を管理する会員管理装置となる会員管理コンピュータ120において該所有者の属性情報を記憶するための属性登録要求を送信するための処理、すなわち、メモリ部60に記憶されている属性情報を取得し、該取得した属性情報と、システム領域に記憶されているチップIDとを含む属性情報登録要求を生成して送信する処理をS11のステップにて実施しており、該S11のステップを実施するデジタル制御部103によって、本発明における会員登録要求送信処理手段が形成されている。
【0181】
さらに、本実施例2のデジタル制御部103は、S11のステップにおいて、前記属性情報記憶部となるメモリ部60に記憶されている属性情報を含む属性登録要求を送信しており、該S11のステップが本発明における会員登録要求送信処理に該当する。
【0182】
このようにS11のステップにて送信された属性情報登録要求の受信は、カードユニット3の制御部328にて実施されている図18に示す電子マネー玉貸処理のSc13のステップにて検知されてSc14のステップに進み、受付け中の携帯電話機5から受信した属性情報登録要求に当該カードユニット3のユニットIDを加えて、該ユニットID、チップID、属性情報とを含む属性情報登録要求として、会員管理コンピュータ120に対して送信し、該会員管理コンピュータ120からの追加登録要求の受信待ち状態に移行する(Sc15)。尚、図18には示していないが、所定時間内に会員管理コンピュータ120からの追加登録要求の受信がない場合には、該電子マネー玉貸処理を終了してSc1のステップに戻る。
【0183】
そして、該属性情報登録要求の送信に応じて会員管理コンピュータ120から、会員IDを含む追加登録要求を受信した場合には、該受信した追加登録要求を受付け中の携帯電話機5(非接触ICチップ100)に対して送信(返信)する。つまり、カードユニット3は、会員管理コンピュータ120からの追加登録要求を携帯電話機5(非接触ICチップ100)に中継して該電子マネー玉貸処理を終了してSc1のステップに戻る。
【0184】
このようにして返信されてきた追加登録要求を受信した場合においてディジタル制御部103は、S12からS13のステップに進んでシステム領域にセットされている操作結果フラグをクリアした後、S14のステップに進んで、受信した追加登録要求に含まれる遊技場IDと会員IDとを対応付けて、JG電子マネーの記憶領域104cに記憶されている会員登録情報に追加記憶して、該電子マネー使用処理を終了してS1のステップに戻る。
【0185】
ここで、図20に基づいて、本実施例2の制御部55において実施されるJG会員アプリ並びにJGアプリによる処理内容について以下に説明すると、制御部55は、Sb1とSb2の各ステップを巡回実施することで、非接触ICチップ100からの起動要求の受信並びにJGアプリの起動操作の受付けを監視している。
【0186】
この監視状態において、本実施例2の電子マネー使用処理におけるS17のステップにおいて起動要求が送信(出力)された場合には、該起動要求が送信(出力)がSb1のステップにて検知されて、Sb4’のステップに進み、制御部55は、メモリ部60に記憶されているJG会員アプリを読み出して該JG会員アプリを起動して、図15(c)に示す会員登録画面を表示部56に表示するとともに、バイブレータ部63を動作させて、会員登録画面が表示部56に表示されたことを遊技者(所有者)に報知する。
【0187】
つまり、本実施例2の制御部55がJG会員アプリに基づいて実施するSb4’のステップにおいては、非接触ICチップ100のデジタル制御部103が実施するS6のステップにおける判定において、当該遊技場の遊技場IDが会員登録情報に記憶されていないと、並びにS16における判定において、当該遊技場の遊技場IDが不要登録情報(登録不要店舗情報)に記憶されていない、すなわち、該遊技場IDから特定される遊技場が、不要登録情報に記憶されている遊技場IDから特定される遊技場ではないと判定されたことを条件に、会員登録を促す本発明における会員促進情報となる会員登録画面を表示するとともに、会員登録画面が表示されたことを振動報知手段となるバイブレータ部63を動作させて報知しており、該Sb4’のステップを実施する制御部55によって、本発明における会員促進情報表示手段が形成されている。
【0188】
そして、実施例1と同様に、該表示された会員登録画面において会員登録するか否かを示す会員登録要求操作を遊技者(所有者)からSb4’+のステップにて受付ける。
【0189】
所定時間内に会員登録要求操作となる「OK」の選択入力部の選択入力を受付けた場合にはSb5’のステップに進み、非接触ICチップ100に対して操作結果フラグセット要求を送信(出力)してS15のステップに進む一方、所定時間内に「キャンセル」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合にはSb12のステップに進む。
【0190】
このSb12のステップでは、図15(c)の会員登録画面を当該遊技場において表示させないようにするための不要登録を行うか否かを遊技者(所有者)から受付けるための不要登録受付け処理を実施する。
【0191】
具体的に本実施例の不要登録受付け処理においては、図15(d)に示すように、「この遊技場への会員登録案内を不要にしますか?」のメッセージと、「OK」 、「いいえ」の選択入力部を有する不要登録受付け画面を表示部56に表示した後、不要登録するか否かを示す不要登録要求操作を遊技者(所有者)からSb13のステップにて受付ける。所定時間内に不要登録要求操作となる「はい」の選択入力部の選択入力を受付けた場合にはSb24のステップに進んで、非接触ICチップ100に対して不要登録要求を送信(出力)してS15のステップに進む一方、所定時間内に「いいえ」の選択入力部の選択入力を受付けた場合、並びに所定時間内に操作を受付けなかった場合にはSb25のステップに進んで、非接触ICチップ100に対して終了通知を送信(出力)してS15のステップに進んで、JGアプリを起動(JG会員アプリは終了)して、図15(b)に示すトップメニュー画面を表示部56に表示する(Sb16)。
【0192】
つまり、S17のステップにおいて起動要求が制御部55に送信(出力)されることにより、JGアプリが起動されて、図15(c)の会員登録画面が表示部56に自動表示され、該会員登録画面にて会員登録操作を受付けた場合には、操作結果フラグセット要求が非接触ICチップ100に送信(出力)されることで、操作結果フラグがセットされる一方、会員登録画面にて会員登録操作を受付けることなく、且つ、不要登録操作を受付けた場合には、不要登録要求が非接触ICチップ100に送信(出力)されることで、当該遊技場の遊技場IDが不要登録情報に追加登録されることにより、該追加登録以降において当該遊技場においては会員登録画面が表示部56に自動表示されないようになる。
【0193】
すなわち、Sb13のステップにおいて制御部55は、JG会員アプリに基づいて、会員登録を行わない遊技場を所有者から受付けており、該Sb13のステップを実施する制御部55によって本発明における登録不要店舗受付手段が形成されている。
【0194】
尚、図20におけるSb16〜Sb23のステップから成るJGアプリによる処理内容については、実施例1の処理内容と同一であるので説明を省略する。
【0195】
次に、本実施例2の会員管理コンピュータ120(CPU122)において実施される処理内容について、図21に基づいて説明すると、会員管理コンピュータ120(CPU122)は、Sh1〜Sh3の各ステップを巡回実施することで、カードユニット3からの属性登録要求の受信があるか、カードユニット3から会員情報取得要求の受信があるか、或いは営業終了操作の受付けが有るかを監視する。
【0196】
これらSh1〜Sh3のステップから成る監視状態においては、カードユニット3(制御ユニット328)において実施される前述の電子マネー玉貸処理(図18)のSc14のステップにて送信される属性登録要求の受信が、Sh1のステップにて検知されてSh4のステップに進み、新規に付与する会員IDを、会員情報テーブルに既に登録されているK…で始まる携帯電話機を対象とする会員IDに基づいて、未使用であって、若い番号となる会員IDを新たに割り当てる会員IDとして特定する。
【0197】
そしてSh5のステップに進んで、特定した会員IDと遊技場IDとを含む追加登録要求を、受信した属性登録要求に含まれるユニットIDから特定されるカードユニット3に対して返信するとともに、Sh6のステップに進んで、特定した会員IDに対応付けて、受信した属性登録要求に含まれるチップIDと属性情報とを会員情報テーブルに記憶してSh1〜Sh3の監視状態に戻る。
【0198】
また、Sh1〜Sh3のステップから成る監視状態において、カードユニット3(制御ユニット328)において実施される前述の電子マネー玉貸処理(図18)のSc10のステップにて送信される会員情報取得要求の受信が、Sh2のステップにて検知されてSh7のステップに進み、受付け管理テーブルを更新する。具体的には、該受信した会員情報取得要求に含まれるユニットIDに対応する受付種別に「携帯」を記憶するとともに、「受付会員ID」に受信した会員情報取得要求に含まれる会員IDを記憶する。
【0199】
そしてSh8のステップに進み、受信した会員情報取得要求に含まれる会員IDに対応付けて、会員情報テーブルに記憶されている貯蓄玉数や暗証番号、所有ポイント等を含む会員情報を抽出し、該抽出した会員情報を会員情報取得要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に返信して、Sh1〜Sh3の監視状態に戻る。
【0200】
このように返信された会員情報は、カードユニット3の受付け会員情報に格納されることで、カードユニット3において、暗証番号による本人確認ができていることを条件に、再プレイスイッチ319の操作に応じて、手数料(本実施例では10玉)を差し引いた所定数量(125玉)のパチンコ玉の払出が実施されるとともに、受付け会員情報に格納されている貯蓄玉数から手数料を含む135玉が減算更新されるとともに、会員IDを含む払戻完了通知が会員管理コンピュータ120に送信されることで、会員情報テーブルにおける当該会員IDに対応する貯蓄玉数からも、該135玉が減算更新されるようになる。
【0201】
また、Sh1〜Sh3のステップから成る監視状態において、営業終了操作の受付けがあった場合には、Sh3からSh9のステップに進み、会員情報テーブルにおいて新規登録された会員の会員登録情報、具体的には、会員情報テーブルにおいてチップIDが登録されている会員情報を全て含む会員登録情報を生成するとともに、該生成した会員登録情報に含まれる会員情報のチップIDを削除し、該生成した会員登録情報を、管理サーバ14を介してサーバコンピュータ16に送信して、Sh1〜Sh3の監視状態に戻る。
【0202】
これら送信された会員登録情報によってサーバコンピュータ16においては、該サーバコンピュータ16に記憶されている遊技場別会員情報データベースに、該会員登録情報に含まれる会員情報、つまり新規会員の会員IDと属性情報とを追加登録することで、各遊技場の会員管理コンピュータ120に登録された新規会員の情報が遊技場別会員情報データベースに反映される。
【0203】
以上、前記各実施例によれば、カードユニット3(特定取引装置)から取得した遊技場ID(識別情報)が、実施例1において識別情報記憶部となる携帯電話機5のメモリ部60における会員登録情報、或いは実施例2において識別情報記憶部となるメモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cにおける会員登録情報に記憶されていないときには、携帯電話機5(携帯端末)において会員促進情報となる図15(c)に示す会員登録画面が表示されるようになるので、これら携帯電話機5(携帯端末)を所有する遊技者(所有者)に効率良く会員登録できることを認識させることができ、よって、会員登録を促進することができるばかりか、携帯電話機5(携帯端末)にて会員登録を促す会員登録画面が表示されるため、会員登録を促すポスターやポップを、遊技場(店舗)内に掲示する面倒を減らすことができる。
【0204】
また、前記各実施例によれば、図15(c)に示す会員登録画面(会員促進情報)が表示される際に、バイブレータ部63が動作されることで、これら会員登録画面(会員促進情報)が表示部56に表示されていることを、所有者に知らせることができ、遊技により周囲に大きな音が存在する店舗である遊技場にあっては、これらの報知を振動によって報知することで、より確実に会員登録を促進することができるようになる。
【0205】
また、前記各実施例によれば、JG会員アプリに基づいて、携帯電話機5(携帯端末)において、所有者に誘導することにより、会員登録に必要な操作を所有者に的確に実施させることができるとともに、会員登録するための操作の受付けに基づいて該携帯電話機5(携帯端末)から、実施例1においては会員登録要求がサーバコンピュータ16に対して送信され、実施例2においては、会員登録要求となる属性登録要求が会員管理コンピュータ120に対して送信されるようになるので、所有者はこれらの誘導により携帯電話機5(携帯端末)において会員登録を実施でき、一々、遊技場内の所定位置に設けられたサービスカウンタ等に出向く必要がないので、該会員登録における所有者や遊技場(店舗)側の手間を低減することができる。
【0206】
また、前記各実施例によれば、カードユニット3(特定取引装置)から送信されてきた遊技場ID(識別情報)から特定される遊技場(店舗)への会員登録が実施されるので、所有者が会員登録をする遊技場(店舗)を指定する等の手間を省くことができるばかりか、所有者が誤って違う遊技場(店舗)に会員登録してしまうことも回避できる。
【0207】
また、前記各実施例によれば、属性情報記憶部となる携帯電話機5のメモリ部60に記憶されている所有者の属性情報が、会員登録要求(実施例1)または本発明における会員登録要求としての属性登録要求(実施例2)に含まれて送信されるので、所有者は、会員登録に際して改めて自己の属性情報を入力する必要がなく、これら属性情報を入力する手間を省くことができる。
【0208】
また、前記各実施例によれば、携帯電話機5の所有者は、会員登録を行わない遊技場(店舗)を特定可能な不要登録情報(登録不要店舗情報)を、実施例1において登録不要店舗情報記憶部となる携帯電話機5のメモリ部60、或いは実施例2において登録不要店舗情報記憶部となるメモリ104のJG電子マネーの記憶領域104cに記憶させておくことができ、該不要登録情報(登録不要店舗情報)の記憶後においては、登録不要店舗情報から特定される遊技場(店舗)の遊技場ID(識別情報)を受信(取得)しても会員登録画面(会員促進情報)が表示されないようになるので、これら会員登録画面の表示を消去するために、所有者が特別な操作をその都度実施しなくても良く、所有者の利便性を向上できるとともに、携帯電話機5における、これら会員登録画面(会員促進情報)を表示するための無駄な処理も省くことができる。
【0209】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0210】
例えば、前記実施例1では、サーバコンピュータ16において、各種JGアプリのダウンロード時において所有者が入力した属性情報が、非接触ICチップ100のチップIDに対応付けて既に記憶されていることから、これら属性情報を直接送信せずに、該属性情報を特定できるチップIDを含む会員登録要求を、携帯電話機5からサーバコンピュータ16に送信して、該サーバコンピュータ16にてチップIDから所有者の属性情報を特定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図22に示すように、実施例1のSb9のステップに代えて、実施例2において属性情報を含む属性登録要求を送信する場合と同様に、メモリ60に記憶されている属性情報と遊技場IDとを含む会員登録要求をSb9’のステップにおいて送信するようにしても良い。
【0211】
つまり、このJG会員アプリに基づいて制御部55が実施するSb9’のステップにおいては、属性情報記憶部となるメモリ60に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信することになり、該Sb9’のステップが本発明の請求項11における会員登録要求送信ステップに該当する。
【0212】
また、前記実施例1においては、サーバコンピュータ16からの追加登録要求に含まれる新たに会員登録した遊技場の遊技場IDと会員IDとをメモリ104の会員登録情報に追加記憶する場合に、チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスしてリモート発行処理を伴って記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら会員登録情報を更新するアクセス権がJG会員アプリに予め付与されている場合においては、JG会員アプリ(制御部55)が、チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスすることなく、新たに会員登録した遊技場の遊技場IDと会員IDとを会員登録情報に追加記憶するようにしても良い。
【0213】
また、前記実施例2においては、チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスすることなく、デジタル制御部103がメモリ104の会員登録情報に、カードユニット3から送信される追加登録要求に含まれる遊技場IDと会員IDとを追加記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらメモリ104の情報が変更されたことをチップ管理会社のサーバコンピュータ15が管理する必要がある場合には、これら追加登録要求の受信時に、受信した遊技場IDと会員IDを含む起動要求を制御部55に出力して、JG会員アプリを起動して、実施例1と同様にリモート発行処理を伴って新たに会員登録した遊技場の遊技場IDと会員IDとをメモリ104の会員登録情報に追加記憶するようにしても良い。
【0214】
また、前記各実施例においては、会員登録を行わない遊技場(店舗)を特定可能な登録不要店舗情報として、会員登録を行わない遊技場の遊技場IDを含む不要登録情報を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら登録不要店舗情報としては、会員登録を行わない遊技場(店舗)を特定可能であれば良く、例えば、その遊技場の遊技場名等を含む登録不要店舗情報であっても良い。
【0215】
また、前記各実施例においては、特定取引用価値であるJG電子マネー額の使用時においてカードユニット3と送受する各種のデータに含めて、当該遊技場の遊技場IDを取得するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場IDを、JG電子マネー額の使用する際に必要となる各種のデータとは個別に、当該JG電子マネー額の使用の前、或いは、使用の後において取得するようにしても良く、すなわち、請求項1における特定取引用価値の使用に伴ってとは、特定取引用価値を使用する処理中のみではなく、特定取引用価値の使用する処理の前後も含むものである。
【0216】
また、前記各実施例においては、会員登録画面で「キャンセル」を受付けたときに、当該遊技場の不要登録を受付けるようにしており、このようにすることは、所有者が、不要とする遊技場を選択する操作を行う必要がなく、所有者の利便性を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、トップメニューにおける全会員登録不要設定操作の場合のように、トップメニューから会員登録不要設定操作のメニューが選択された際に、例えば、サーバコンピュータ16に接続されている会員管理コンピュータ120が設置されている遊技場の一覧データを取得して一覧表示し、会員登録画面を表示しない遊技場、つまり、来場中の遊技場以外の他の遊技場を指定して、会員登録画面が表示されないように設定できるようにしても良い。
【0217】
また、前記各実施例においては、会員登録画面が表示されていることを、バイブレータ部63を動作させて振動により報知しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら振動による報知を実施しないようにしても良い。
【0218】
また、前記各実施例においては、携帯電話機5において、会員登録するか否かを受付けて会員登録を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員登録を実施することなく、例えば「会員登録しませんか」等の促進メッセージのみを表示し、実際の会員登録は、遊技場内のサービスカウンタ等に所有者が出向いて実施するようにしたり、或いは、起動要求に基づいて起動されたJG会員アプリが、当該携帯電話機5をカード管理会社のサーバコンピュータ16にインターネット網9を介してアクセスさせて、該サーバコンピュータ16より出力(配信)されるWebページである会員登録ページに接続させて、該会員登録ページを介して会員登録操作を受付けたサーバコンピュータ16が、会員管理コンピュータ120に会員登録させるための処理を携帯電話機5と協調して行うようにしても良い。
【0219】
また、前記各実施例では、携帯端末として通話機能を備える携帯電話機5を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯端末としては、携帯電話機5のデータ通信機能のみを有する通信ユニットを装着したPDA(Personal Digital Assistants)端末であっても良い。
【0220】
また、前記各実施例では、非接触ICチップ100を携帯電話機5に内蔵する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話機5に着脱可能とされたこれら非接触ICチップ100を有する非接触ICカードを、携帯電話機5に装着したものとしても良い。
【0221】
また、前記各実施例では、特定取引をパチンコ玉の貸し出しとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特定取引を、例えば、会員カードやビジターカードへの入金や、逆に、会員カードやビジターカードの残額をJG電子マネー額にチャージ(返金)させる取引であっても良い。
【0222】
また、前記各実施例では、JG電子マネーの残額を含む特定取引要求をカードユニット3に送信して、カードユニット3側において、JG電子マネー額の残額が最小単位玉貸額や単位玉貸額と比較することで、特定取引となる電子マネー玉貸処理に使用する金額(使用額)を特定するとともに、該特定した使用額を含む特定取引情報を該カードユニット3から受信して電子マネー額から減算更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3側から、最小単位玉貸額や単位玉貸額を受信して非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)や制御部55において、これら受信した最小単位玉貸額や単位玉貸額とJG電子マネー額の残額とを比較して、電子マネー玉貸処理に使用する金額を特定して、該特定した使用額をカードユニット3に送信することで、該使用額に相当するパチンコ玉の玉貸がカードユニット3において実施されるようにしても良いし、更には、これら最小単位玉貸額や単位玉貸額が全てのカードユニット3において一律とされており、これら一律とされた最小単位玉貸額や単位玉貸額が非接触ICチップ100のメモリ104におけるJG電子マネーの記憶領域104cに設定データとして記憶されている場合であれば、これらの最小単位玉貸額や単位玉貸額をカードユニット3から受信することなく、記憶されている最小単位玉貸額や単位玉貸額とJG電子マネー額の残額とから、電子マネー玉貸処理に使用する金額を特定して、該特定した使用額をカードユニット3に送信するようにしても良い。
【0223】
また、前記各実施例では、使用額を含む特定取引情報を該カードユニット3から受信して電子マネー額から減算更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述したように、単位玉貸額が全てのカードユニット3において一律、例えば1000円とされている場合においては、該単位玉貸額を非接触ICチップ100のメモリ104におけるJG電子マネーの記憶領域104cに設定データとして記憶しておき、該単位玉貸額を非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)にて特定できる場合であれば、使用額を含まない特定取引情報をカードユニット3から受信したことに基づいて、前記設定データにて特定される単位玉貸額を電子マネー額から減算更新するか、或いは、電子マネー額の残額が単位玉貸額に満たない場合には、カードユニット3に残額エラーを返信するようにすれば良い。
【0224】
また、前記各実施例においては、使用額を含む特定取引情報に遊技場IDを含める形態を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用額を含む特定取引情報の前或いは後に、遊技場IDを送信してカードユニット3が設置されている当該遊技場の遊技場IDを携帯電話機5に通知するようにしても良い。さらに、これら使用額を含む特定取引情報と遊技場IDとを個別に携帯電話機5に送信する場合には、これらを同一のリーダ/ライタ330からではなく、個別の通信部、例えば、使用額を含む特定取引情報はリーダ/ライタ330から送信し、遊技場IDを赤外線通信部等の別個の通信部にて送信するようにしても良い。
【0225】
また、前記各実施例においては、遊技場IDとユニットIDとを個別としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ユニットIDとして、該ユニットIDが付与されたカードユニット3が設置されている遊技場IDの遊技場IDを、その先頭に含むものとして、該遊技場IDを含むユニットIDと使用額とを含む特定取引情報を送信するようにしても良い。
【0226】
また、前記各実施例においては、遊技場IDと会員IDとを個別としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、会員IDとして、該会員IDから特定される会員が会員登録した遊技場IDを、その先頭に含むものとして、これら遊技場IDと会員IDとを含むIDを、会員IDとして使用しても良く、この場合にあっては、本発明の識別情報となる遊技場IDを含む会員IDのみを会員登録情報として記憶しておけば良い。
【0227】
また、前記各実施例においては、カードユニット3が対応する遊技機としてパチンコ機2を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技機を遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンとし、特定取引装置を、電子マネー額を使用してメダルを直接に払い出すか或いは対応するスロットマシンから払い出させるか、或いは、スロットマシンのクレジットへの加算をするメダル貸出装置としても良い。
【0228】
また、前記各実施例においては、JG会員アプリとJGチャージアプリとJGアプリとを個別のアプリケーションプログラムとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらJG会員アプリとJGチャージアプリとJGアプリの全機能を備える1つのアプリケーションプログラムとしても良いし、これらの提供機能を任意に組み合わせた任意の数のアプリケーションプログラムとしても良い。
【0229】
また、前記各実施例においては、JGアプリに基づく図15(b)に示すトップメニューにおいて、全会員登録不要設定操作の受付けを実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの全会員登録不要設定操作の受付けを、図15(d)に示す不要登録受付け画面における当該遊技場の不要登録の受付けとともに、所有者が選択することで受付けできるようにしても良く、この場合にあっては、図13並びに図20のSb15においてJGアプリを起動することなく、全会員登録不要設定操作の受付けることができることとなる。
【0230】
また、前記各実施例においては、携帯電話機5とカードユニット3の間で非接触にて無線データ通信が実施される構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを有線接続することで有線データ通信を利用しても良いし、無線(電波)通信でなく赤外線通信を利用しても良い。
【0231】
また、前記実施例2においては、携帯電話機5に記憶している属性情報を含む属性登録要求をカードユニット3を介して会員管理コンピュータ120に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例1の会員登録要求と同様に、これら属性登録要求に属性情報に代えてチップIDを含む属性登録要求を送信するようにし、会員管理コンピュータ120において、受信した属性登録要求に含まれるチップIDに対応して登録されている属性情報を、サーバコンピュータ16から取得するようにしても良い。また、これら属性情報が、予め携帯電話機5に記憶されていない場合には、その時点において所有者(遊技者)から受付けるようにしても良い。
【0232】
また、前記各実施例においては、携帯端末識別情報として、携帯電話機5に搭載されている非接触ICチップ100に固有なチップIDを利用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話機5に固有な端末IDを利用しても良い。
【0233】
また、前記各実施例においては、JG会員アプリを異なる店舗(遊技場)の会員登録において共通に使用するものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の店舗(遊技場)の会員登録において専用に使用するものとしても良い。このようにすれば、JG会員アプリが遊技場IDをカードユニット3から受信する必要がなく通信量や処理負荷を低減できる。
【0234】
また、前記各実施例においては、会員登録画面(図15(c))の表示に際して、当該遊技場の遊技場IDが不要登録情報に記憶されているか否かを判定し、不要登録情報に記憶されている場合には会員登録画面を表示しないことで、会員登録が不要とされた遊技場(店舗)において会員登録画面が不必要に繰り返し表示されないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員登録画面の表示が不要な遊技場であるか否かを判定することなく、一義的に会員登録画面を表示するようにしても良い。
【0235】
また、前記各実施例においては、店舗を遊技場とし、特定取引をパチンコ玉の貸し出しとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、店舗をゲームセンタとして、特定取引装置をゲーム機とし、特定取引をゲームを開始できる状態とすることとしたり、或いは、店舗をカジノや競馬場として、カジノであれば特定取引装置をスロットマシン等の遊技機、競馬場あれば特定取引装置を馬券発行機とし、特定取引をカジノにおけるチップやメダルの購入、或いは競馬場における勝馬投票券(馬券)の購入等としても良いし、店舗をレンタルビデオ店として、特定取引をビデオやDVDのレンタル料の決済としても良く、この場合においては、これら特定取引を実施する特定取引装置としては、レンタル代金の支払いを、携帯電話機にて実施可能なPOSレジ端末等が該当する。
【0236】
また、前記実施例2においては、携帯電話機5とカードユニット3との通信が、非接触Iチップ100による近距離のデータ通信によるものであるために、携帯電話機5の所有者(遊技者)が会員登録の意思を有し、会員登録画面において登録操作をした場合であっても、携帯電話機5をカードユニット3に少なくとも2回近接させないと、会員管理コンピュータ120に会員登録されないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯電話機5とカードユニット3とのデータ通信が、携帯電話機5とカードユニット3との距離等に依らない通信方式である場合や、或いは、カードユニット3に携帯電話機5を保持するホルダ等が形成されていて、携帯電話機5が継続してカードユニット3に近接されている場合においては、JG電子マネーの使用後に継続して登録操作を受付けて、属性登録要求を送信するようにしても良い。
【0237】
また、前記各実施例においては、遊技場が会員に提供する会員サービスとして、貯蓄玉数を使用した再プレイや、会員管理コンピュータ120にて記憶。管理されている貯蓄玉数や、所有ポイントや、属性情報を確認サービスを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技場が会員に提供する会員サービスとしてこれら以外のサービス、例えば、遊技席への飲食物の巡回販売における会員割引等のサービス等に携帯電話機5を使用するようにしても良い。
【0238】
また、前記実施例1では、JGアプリを実施する制御部55側において、カードユニット3から特定取引情報にて受信して非接触ICチップ100から取得した遊技場IDが、会員登録情報に記憶されているか否かを判定を実施する一方、実施例1では、非接触ICチップ100がカードユニット3から受信した特定取引情報に含まれる遊技場IDが、会員登録情報に記憶されているか否かを判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例1において実施例2に示すように非接触ICチップ100が遊技場IDが会員登録情報に記憶されているか否かを判定を実施しても良いし、逆に、実施例2において実施例2の示すようにJGアプリを実施する制御部55において、遊技場IDが会員登録情報に記憶されているか否かを判定を実施しても良い。
【0239】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、特定取引(パチンコ玉の貸し出し)に使用する特定取引用価値(JG電子マネー額)を記憶するための特定取引用価値記憶部(メモリ104)を備え、該特定取引用価値を店舗(遊技場)に設置された特定取引装置(カードユニット3)における特定取引に使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービス(貯蓄玉数の使用による再プレイ、会員情報(所有ポイント)の確認)を享受するために使用可能な携帯端末(携帯電話機5)であって、
少なくとも携帯端末所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報(遊技場ID)を記憶するための識別情報記憶部(メモリ部60、メモリ104、会員登録情報)と、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って(JG電子マネー額の使用するときにおいて)、該特定取引装置(カードユニット3)から当該店舗の前記識別情報(遊技場ID)を取得する識別情報取得手段(非接触ICチップ100)と、
前記識別情報取得手段にて取得した識別情報が、前記識別情報記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段(制御部55;Sb6、デジタル制御部103;S6)と、
前記判定手段において記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報(会員登録画面)を表示する会員促進情報表示手段(制御部55;Sb7・Sb4’、表示部56)と、
を備える。
【0240】
本発明の請求項2は、
前記会員促進情報表示手段(表示部56)に会員促進情報が表示されることを振動にて報知する振動報知手段(バイブレータ部63)を備える。
【0241】
本発明の請求項3は、
前記会員促進情報表示手段(制御部55;Sb7・Sb4’、表示部56)は、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報(会員登録画面)を表示し、
会員登録するための操作を受付けたことに基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置(会員管理コンピュータ120、サーバコンピュータ16)において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求(属性登録要求)を送信するための会員登録要求送信処理(Sb9、S11)を行う会員登録要求送信処理手段(制御部55、デジタル制御部103)をさらに備える。
【0242】
本発明の請求項4は、
前記会員登録要求送信処理手段(制御部55)は、前記識別情報取得手段(非接触ICチップ100)にて取得した識別情報(遊技場ID)から特定される店舗(遊技場)に会員登録するための前記会員登録要求送信処理(該遊技場IDを含む会員登録要求を送信するSb9)を実行する。
【0243】
本発明の請求項5は、
携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部(メモリ部60)を備え、
前記会員登録要求送信処理手段(デジタル制御部103)は、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求(属性登録要求)を送信するための前記会員登録要求送信処理(S11)を実行する。
【0244】
本発明の請求項6は、
会員登録を行わない店舗(遊技場)を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付手段(制御部55;Sb13)と、
前記登録不要店舗受付手段にて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報(不要登録情報)を記憶するための登録不要店舗情報記憶部(メモリ部60、メモリ104)とを備え、
前記判定手段(制御部55、デジタル制御部103)は、前記識別情報取得手段(非接触ICチップ100)にて取得した識別情報(遊技場ID)から特定される店舗(遊技場)が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗(遊技場)であるか否かを判定し(Sb5、S16)
前記会員促進情報表示手段(制御部55;Sb7・Sb4’、表示部56)は、前記識別情報が前記識別情報記憶部(メモリ部60、メモリ104、会員登録情報)に記憶されていないと判定され、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたことを条件に、前記会員促進情報(会員登録画面)を表示する。
【0245】
本発明の請求項7は、
特定取引(パチンコ玉の貸し出し)に使用する特定取引用価値(JG電子マネー額)と、所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報(遊技場ID)と、を少なくとも記憶するとともに、店舗(遊技場)に設置された特定取引装置(カードユニット3)における特定取引に前記特定取引用価値を使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービス(貯蓄玉数の使用による再プレイ、会員情報(所有ポイント)の確認)を享受するために使用可能とされた携帯端末(携帯電話機5)におけるプログラム実行手段(制御部55)にて実行可能な特定プログラム(JG会員アプリ)であって、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って(JG電子マネー額の使用するときにおいて)、該特定取引装置から送信される当該店舗の前記識別情報を取得する識別情報取得ステップ(Sb3+)と、
前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報が、当該携帯端末に記憶されているか否かを判定する判定ステップ(Sb6)と、
前記判定ステップにおいて記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報を表示する会員促進情報表示ステップ(Sb7)と、
を含む。
【0246】
本発明の請求項8は、
前記携帯端末(携帯電話機5)は、振動を発生させて報知する振動報知手段(バイブレータ部63)を備え、
前記会員促進情報(会員登録画面)が表示されることを、前記振動報知手段を動作させて報知する振動報知ステップ(Sb7)を含む。
【0247】
本発明の請求項9は、
前記会員促進情報表示ステップ(Sb7)においては、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報(会員登録画面)を表示し、
該表示された会員登録するための操作を促す情報の表示に基づいて会員登録するための操作を受付けたこと(Sb8におけるYes)に基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置(会員管理コンピュータ120、サーバコンピュータ16)において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求を送信するための会員登録要求送信ステップ(Sb9)を含む。
【0248】
本発明の請求項10は、
前記会員登録要求送信ステップ(Sb7)は、前記識別情報取得ステップ(Sb3+)にて取得した識別情報(遊技場ID)から特定される店舗(遊技場)に会員登録するための前記会員登録要求(該遊技場IDを含む会員登録要求)を送信するための処理(Sb9)を含む。
【0249】
本発明の請求項11は、
前記携帯端末(携帯電話機5)は、該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部(メモリ部60)を備え、
前記属性情報記憶部に該携帯端末所有者の属性情報を記憶する属性情報記憶ステップ(リモート発行処理後における属性情報記憶処理)を含み、
前記会員登録要求送信ステップ(Sb9’)は、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信するための処理を含む。
【0250】
本発明の請求項12は、
前記携帯端末(携帯電話機5)は、会員登録を行わない店舗(遊技場)を特定可能な登録不要店舗情報(不要登録情報)を記憶するための登録不要店舗情報記憶部(メモリ部60)を備え、
会員登録を行わない店舗を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付ステップ(Sb13)と、
前記登録不要店舗受付ステップにて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を前記登録不要店舗情報記憶部に記憶する登録不要店舗情報記憶ステップ(Sb14)と、
を含み、
前記判定ステップにおいては、前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗であるか否かを判定し(Sb5)、
前記会員促進情報表示ステップにおいては、前記識別情報が当該携帯端末に記憶されていないと判定され(Sb6にてNo)、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたこと(Sb5においてNo)を条件に、前記会員促進情報(会員登録画面)を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0251】
【図1】本発明の実施例1における会員システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例1に用いた携帯電話機5の構成を示すブロック図であり、(b)は、本発明の実施例1に用いた会員登録情報を示す図であり、(c)は、本発明の実施例1に用いた不要登録情報を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に用いた携帯電話機5に使用された非接触ICチップ100におけるメモリ領域の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例1において用いたカードユニット3とパチンコ機を示す正面図である。
【図5】本発明の実施例1において用いたカードユニット3の構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明の実施例1に用いた会員管理コンピュータ120の構成を示すブロック図であり、(b)は会員管理コンピュータ120における会員情報テーブルを示す図であり、(c)は会員管理コンピュータ120における受付け管理テーブルを示す図である。
【図7】本発明の実施例1において用いた携帯電話機5におけるアプリケーションのダウンロードに関する処理状況を示す図である。
【図8】(a)〜(e)は、本発明の実施例1において用いた携帯電話機5におけるアプリケーションのダウンロード時において、携帯電話機5の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図9】本発明の実施例1に用いサーバコンピュータ16における遊技場別会員情報データベースを示す図である。
【図10】本発明の実施例1における会員システムを構成する各装置の動作状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例1のカードユニット3における電子マネー玉貸処理の処理内容を示すフロー図である。
【図12】本発明の実施例1の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理の処理内容を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施例1の制御部55において実施される処理内容を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例1のサーバコンピュータ16にて実施される処理内容を示すフロー図である。
【図15】(a)〜(e)は、本発明の実施例1において用いた携帯電話機5をカードユニット3に近接させたときに、携帯電話機5の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図16】本発明の実施例2に用いた携帯電話機5に使用された非接触ICチップ100におけるメモリ領域の構成を示す図である。
【図17】本発明の実施例2における会員システムを構成する各装置の動作状況を示す図である。
【図18】本発明の実施例2のカードユニット3における電子マネー玉貸処理の処理内容を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例2の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理の処理内容を示すフロー図である。
【図20】本発明の実施例2の制御部55において実施される処理内容を示すフロー図である。
【図21】本発明の実施例2の会員管理コンピュータ120にて実施される処理内容を示すフロー図である。
【図22】本発明の変形例において実施される制御部55の処理内容を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0252】
3 カードユニット
5 携帯電話機
14 管理サーバ(カード管理会社)
15 サーバコンピュータ(チップ管理会社)
16 サーバコンピュータ(カード管理会社)
55 制御部
56 表示部
60 メモリ部
100 非接触ICチップ
104 メモリ
110 システムコントローラ
120 会員管理コンピュータ
122 CPU
125 記憶部
328 制御ユニット
330 外部カードリーダライタ
332 電子マネー通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定取引に使用する特定取引用価値を記憶するための特定取引用価値記憶部を備え、該特定取引用価値を店舗に設置された特定取引装置における特定取引に使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービスを享受するために使用可能な携帯端末であって、
少なくとも携帯端末所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報を記憶するための識別情報記憶部と、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って、該特定取引装置から当該店舗の前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段にて取得した識別情報が、前記識別情報記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段において記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報を表示する会員促進情報表示手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記会員促進情報表示手段に会員促進情報が表示されることを振動にて報知する振動報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記会員促進情報表示手段は、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報を表示し、
会員登録するための操作を受付けたことに基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求を送信するための会員登録要求送信処理を行う会員登録要求送信処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記会員登録要求送信処理手段は、前記識別情報取得手段にて取得した識別情報から特定される店舗に会員登録するための前記会員登録要求送信処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部を備え、
前記会員登録要求送信処理手段は、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信するための前記会員登録要求送信処理を実行することを特徴とする請求項3または4に記載の携帯端末。
【請求項6】
会員登録を行わない店舗を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付手段と、
前記登録不要店舗受付手段にて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を記憶するための登録不要店舗情報記憶部とを備え、
前記判定手段は、前記識別情報取得手段にて取得した識別情報から特定される店舗が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗であるか否かを判定し、
前記会員促進情報表示手段は、前記識別情報が前記識別情報記憶部に記憶されていないと判定され、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたことを条件に、前記会員促進情報を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
特定取引に使用する特定取引用価値と、所有者が会員登録を行った店舗を個々に識別可能な識別情報と、を少なくとも記憶するとともに、店舗に設置された特定取引装置における特定取引に前記特定取引用価値を使用可能であるとともに、所有者が会員登録を行った店舗において、該店舗が会員に対して提供するサービスを享受するために使用可能とされた携帯端末におけるプログラム実行手段にて実行可能な特定プログラムであって、
前記特定取引装置における特定取引への前記特定取引用価値の使用に伴って、該特定取引装置から送信される当該店舗の前記識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報が、当該携帯端末に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて記憶されていないと判定されたことを条件に、会員登録を促す会員促進情報を表示する会員促進情報表示ステップと、
を含むことを特徴とする特定プログラム。
【請求項8】
前記携帯端末は、振動を発生させて報知する振動報知手段を備え、
前記会員促進情報が表示されることを、前記振動報知手段を動作させて報知する振動報知ステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の特定プログラム。
【請求項9】
前記会員促進情報表示ステップにおいては、前記会員促進情報として携帯端末所有者に会員登録するための操作を促す情報を表示し、
該表示された会員登録するための操作を促す情報の表示に基づいて会員登録するための操作を受付けたことに基づき、各会員の属性情報を管理する会員管理装置において該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための会員登録要求を送信するための会員登録要求送信ステップを含むことを特徴とする請求項7または8に記載の特定プログラム。
【請求項10】
前記会員登録要求送信ステップは、前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗に会員登録するための前記会員登録要求を送信するための処理を含むことを特徴とする請求項9に記載の特定プログラム。
【請求項11】
前記携帯端末は、該携帯端末所有者の属性情報を記憶するための属性情報記憶部を備え、
前記属性情報記憶部に該携帯端末所有者の属性情報を記憶する属性情報記憶ステップを含み、
前記会員登録要求送信ステップは、前記属性情報記憶部に記憶されている属性情報を含む会員登録要求を送信するための処理を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の特定プログラム。
【請求項12】
前記携帯端末は、会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を記憶するための登録不要店舗情報記憶部を備え、
会員登録を行わない店舗を携帯端末所有者から受付ける登録不要店舗受付ステップと、
前記登録不要店舗受付ステップにて受付けた会員登録を行わない店舗を特定可能な登録不要店舗情報を前記登録不要店舗情報記憶部に記憶する登録不要店舗情報記憶ステップと、
を含み、
前記判定ステップにおいては、前記識別情報取得ステップにて取得した識別情報から特定される店舗が、前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗であるか否かを判定し、
前記会員促進情報表示ステップにおいては、前記識別情報が当該携帯端末に記憶されていないと判定され、且つ、該識別情報から特定される店舗が前記登録不要店舗情報記憶部に記憶されている登録不要店舗情報から特定される店舗ではないと判定されたことを条件に、前記会員促進情報を表示することを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の特定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−222535(P2007−222535A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49816(P2006−49816)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】