説明

携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラム

【課題】キーの誤操作を防止することができる携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラムの提供。
【解決手段】マトリクス状に配列された複数の入力キー2と、キー入力信号3を処理するキーマトリクススイッチ部4と、動作中のアプリケーションを判定する動作アプリケーション判定部5と、有効なキーと無効なキーの配置を規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するキーマトリクスパターンテーブル6と、キーマトリクスパターンの切り換えを指示するパターン切り換え部8とを少なくとも備える携帯端末において、キーマトリクススイッチ部4では、動作中のアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、その特定のキーマトリクスパターンに基づいて、入力キー2からのキー入力信号3が有効か無効かを判断し、有効な場合にそのキー入力信号3を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末及び該携帯端末におけるキー入力方法並びにキー入力を制御する制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機などの携帯端末は、音声通話や電子メールの送受信のみならず、音楽再生やゲームなどの各種アプリケーションが実行可能に構成されており、キー入力部は数字や文字の入力だけでなく、各種アプリケーションの操作手段としても利用される。例えば、下記特許文献1には、数字キーの2を上方向移動キー、4を左方向移動キー、5をセットキー、6を右方向移動キー、8を下方向移動キー、*をシミュレーションキー、#をキャンセルキーとして利用する携帯電話機用ゲームが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−136761号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯端末の小型化に伴って、キー入力部も小さくなっているため、次のような課題がある。
【0005】
第1の課題は、小型化されたキー入力部のため、複数のキーを同時に押してしまい正確なキー入力ができないということである。
【0006】
また、第2の課題は、小型化されたキー入力部のため、視認性が悪くどこのキーを押しているかを判断できないということである。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、キーの誤操作を防止することができる携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末において、前記携帯端末で動作しているアプリケーションを判定する動作アプリケーション判定部と、前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するキーマトリクスパターンテーブルと、前記キーマトリクスパターンテーブルに記憶されている複数の前記キーマトリクスパターンの中から、前記動作アプリケーション判定部で動作していると判定されたアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するキーマトリクススイッチ部と、を少なくとも備えるものである。
【0009】
本発明においては、前記キーマトリクススイッチ部は、外部からに指示に従って、前記特定のキーマトリクスパターンの切り換えが可能に構成することができる。
【0010】
また、本発明においては、前記複数の入力キーの各々に対応して配置された複数の光源を備え、前記キーマトリクススイッチ部は、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記有効キーに対応する前記光源を点灯させる制御を行う構成とすることができる。
【0011】
また、本発明においては、少なくとも1つの前記キーマトリクスパターンは、前記有効キーと前記無効キーとが交互に配置された千鳥配列パターンとすることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末におけるキー入力方法であって、前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するステップと、前記携帯端末で動作しているアプリケーションを判定するステップと、予め記憶した複数の前記キーマトリクスパターンの中から、動作しているアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択するステップと、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、操作された前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するステップと、を少なくとも有するものである。
【0013】
本発明においては、前記特定のキーマトリクスパターンの選択後、外部からの指示に従って、前記特定のキーマトリクスパターンを切り換えるステップを有する構成とすることができる。
【0014】
また、本発明においては、前記複数の入力キーの各々に対応して複数の光源を配置し、前記特定のキーマトリクスパターンの選択後、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記有効キーに対応する前記光源を点灯させる構成とすることもできる。
【0015】
また、本発明は、マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末で動作する制御プログラムであって、コンピュータを、予め記憶されている、前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンの中から、前記携帯端末で動作しているアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するキーマトリクススイッチ部、として機能させるものである。
【0016】
このように、本発明では、有効なキーと無効なキーの配置を規定する複数のキーマトリクスパターンが記憶され、動作中のアプリケーションに応じて選択された特定のキーマトリクスパターンに従ってキー入力信号の有効/無効が判断され、有効と判断されたキー入力信号のみが出力されるため、キー入力部が小型化された携帯端末であっても、キーの誤操作を防止することができる。
【0017】
また、キーマトリクスパターンに従って各々のキーの下部に設けられた光源の点灯/消灯が制御されるため、どのキーが有効であるかを容易に確認することができ、これによってもキーの誤操作を防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラムによれば、キーの誤操作を防止することができる。
【0019】
その理由は、有効なキーと無効なキーの配置を規定するキーマトリクスパターンに従ってキー入力をマスクしているため、複数のキーが同時に操作された場合でも、有効なキーに対応するキー入力信号のみが出力されるからである。
【0020】
また、動作中のアプリケーションに応じて選択されたキーマトリクスパターンに従って各々のキーの下部に設けられた光源の点灯/消灯が制御されるため、動作中のアプリケーションに必要なキーのみを容易に選択することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
従来技術で示したように、携帯端末の小型化に伴ってキー入力部も小型化され、複数のキーが同時に操作されるといったキーの誤操作が発生してしまうという問題があった。一方、携帯端末で実行されるアプリケーションは複数の入力キーの全てを使用するとは限らず、アプリケーションによっては一部の入力キーのみを使用するものもある。
【0022】
そこで、本発明では、携帯端末のキー入力において、アプリケーションに応じたキーマトリクスパターンでキー入力をマスクすることにより上記問題を解決する。
【0023】
具体的には、マトリクス状に配列された複数の入力キーと、キー入力信号を処理するキーマトリクススイッチ部と、動作中のアプリケーションを判定する動作アプリケーション判定部と、有効なキーと無効なキーの配置を規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するキーマトリクスパターンテーブルと、キーマトリクスパターンの切り換えを指示するパターン切り換え部とを少なくとも備える携帯端末において、キーマトリクススイッチ部では、動作アプリケーション判定部で判定した動作中のアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンをキーマトリクスパターンテーブルから選択し、必要に応じて、パターン切り換え部からの指示に従って特定のキーマトリクスパターンを切り換え、その特定のキーマトリクスパターンに基づいて、入力キーからのキー入力信号が有効か無効かを判断し、有効な場合にそのキー入力信号を出力する。
【0024】
このように、動作中のアプリケーションに応じて選択された、若しくは、パターン切り換え部からの指示に従って切り換えた特定のキーマトリクスパターンでキー入力をマスクすることにより、アプリケーションに必要なキーのみを使用することができ、無効なキーを操作してもそのキー入力信号は出力されないため、キーの誤操作を防止することができる。
【実施例1】
【0025】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラムについて、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本実施例の携帯端末のキー入力部の構成を示す図である。また、図2は、キーマトリクスパターンの切り換え例を示す図であり、図3は、本実施例の携帯端末を用いたキー入力の手順を示すフローチャート図である。
【0026】
携帯電話機などの携帯端末は、液晶表示装置や有機EL(electroluminescence)表示装置などの表示部と、各種キーで構成されるキー入力部と、音声通話や電子メールの送受信などを行う無線部と、各種データやアプリケーションなどを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部と、CPU(Central Processing Unit)などで構成される制御部などを備える。
【0027】
また、図1に示すように、キー入力部1は、マトリクス状に配列された複数の入力キー2と、入力キー2から出力されるキー入力信号3を処理するキーマトリクススイッチ部4と、携帯端末で動作中のアプリケーションを判定する動作アプリケーション判定部5と、各々の入力キー2を有効キーと無効キーに分類したパターン(以下、キーマトリクスパターンと呼ぶ。)を複数記憶するキーマトリクスパターンテーブル6と、キーマトリクススイッチ部4で処理したキー入力信号3を操作信号として出力するキー入力判定部7と、外部入力によりキーマトリクススイッチ部4で利用するキーマトリクスパターンの切り換えを指示するパターン切り換え部8などを備える。
【0028】
そして、キーマトリクススイッチ部4では、動作アプリケーション判定部5から動作中のアプリケーションを特定するアプリケーション情報を取得し、キーマトリクスパターンテーブル6に記憶された複数のキーマトリクスパターンの中から、予め設定された対応付け情報に従って、動作中のアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、その特定のキーマトリクスパターンに基づいて、キー入力信号3が有効であるか無効であるかを判断し、有効と判定したキー入力信号3をキー入力判定部7に出力する制御を行う。
【0029】
また、キーマトリクススイッチ部4は、動作中のアプリケーションに応じたキーマトリクスパターンが複数ある場合や、ユーザが他のキーマトリクスパターンの使用を望む場合などには、パターン切り換え部8からの指示に従って、キーマトリクスパターンの切り換えを行い、切り換えたキーマトリクスパターンに基づいて、キー入力信号3が有効であるか無効であるかを判断し、有効と判定したキー入力信号3をキー入力判定部7に出力する制御を行う。
【0030】
例えば、キーマトリクスパターンとして、図2に示すように、ON、PWR、2、4、6、8、*、#を有効キーとするキーマトリクスパターン(パターンA)と、CLR、1、3、5、7、9、0を有効キーとするキーマトリクスパターン(パターンB)とがある場合に、パターン切り換え部8からの指示に応じて、パターンAとパターンBの切り換えを行う。
【0031】
なお、上記動作アプリケーション判定部5やキーマトリクススイッチ部4はハードウェアとして構成してもよいし、コンピュータを、動作アプリケーション判定部5及び/又はキーマトリクススイッチ部4として機能させる制御プログラムとして構成し、該制御プログラムを携帯端末上で動作させる構成としてもよい。
【0032】
また、キーマトリクスパターンは、複数のキーが同時に入力されることがないように、隣り合う入力キー2が共に有効キー又は無効キーにならないような千鳥配列にすることが好ましいが、少なくとも1つのキーが無効キーとして設定されるパターンであればよく、例えば、2、4、6、8のみを有効キーとしたり、中央の列(CLR、2、5、8、0)を無効キーとするなど任意に設定することができる。
【0033】
次に、本実施例の携帯端末を用いたキー入力の具体的手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
【0034】
まず、ステップS101で、ユーザが所望のアプリケーションを起動すると、ステップS102で、動作アプリケーション判定部5は、そのアプリケーションを特定するアプリケーション情報をキーマトリクススイッチ部4に送る。
【0035】
次に、ステップS103で、キーマトリクススイッチ部4は、動作中のアプリケーションがキーマトリクスパターンに基づく制御の対象となるアプリケーションであるかを判断し、制御の対象となるアプリケーションと判断した場合は、ステップS104で、キーマトリクスパターンテーブル6に記憶された複数のキーマトリクスパターンの中から、そのアプリケーションに対応する特定のキーマトリクスパターンを選択する。
【0036】
次に、ステップS105で、キーマトリクススイッチ部4は、パターン切り換え部8からキーマトリクスパターンの切り換えが指示されているかを判断し、切り換えが指示されている場合は、ステップS106で、パターン切り換え部8で指示されたキーマトリクスパターンに切り換える。
【0037】
そして、ステップS107で、ユーザが入力キー2を操作してキー入力を行うと、ステップS108で、キーマトリクススイッチ部4は、選択した又は切り換えたキーマトリクスパターンを参照して、入力されたキーが有効なキーであるか無効なキーであるかを判断し、有効なキーと判断した場合又はキーマトリクスパターンによる制御を行わない場合は、ステップS109で、そのキーからのキー入力信号3をキー入力判定部7に出力し、無効なキーと判断した場合はそのキーからのキー入力信号を無視する。例えば、図2のパターンAが選択されている場合に、2、4、6、8の入力キー2が押下された場合は、その入力キー2のキー入力信号3をキー入力判定部7に出力し、1、3、5、7、9、0の入力キー2が押下された場合は、その入力キー2のキー入力信号3をキー入力判定部7に出力しない制御を行う。
【0038】
その後、ステップS110で、次のキー入力がある場合は、ステップS105に戻って、同様の処理を繰り返す。
【0039】
その際、他のキーマトリクスパターンでの制御を望む場合には、ステップS105で、ユーザは所定のスイッチを押すなどしてパターン切り換え部8からキーマトリクスパターンの切り換えを指示し、キーマトリクススイッチ部4は、パターン切り換え部8から指示に従ってキーマトリクスパターンを切り換える。例えば、キーマトリクスパターンとして、図2のパターンAとパターンBが選択されている場合に、パターンAとパターンBを順次切り換える。
【0040】
また、動作中のアプリケーションで文字入力を行う場合には、キーマトリクススイッチ部4は、パターン切り換え部8からの指示に従ってキーマトリクスパターンの制御を中断するか、若しくは全ての入力キー2を有効キーとするキーマトリクスパターンに切り換える。
【0041】
このように、携帯端末に、入力キー2とキーマトリクススイッチ部4と動作アプリケーション判定部5とキーマトリクスパターンテーブル6とキー入力判定部7とパターン切り換え部8とを設け、キーマトリクススイッチ部4で、動作中のアプリケーションに応じたキーマトリクスパターンを選択し、又は、パターン切り換え部8に従ってキーマトリクスパターンを切り換え、そのキーマトリクスパターンに基づいて、入力キー2からのキー入力信号3が有効であるか無効であるかを判断し、有効であると判断した場合に、そのキー入力信号3をキー入力判定部7に出力する制御を行うことにより、小型化された携帯端末であっても、隣り合うキーを同時に押下するなどの誤操作を防止することができる。特に、キーマトリクスパターンを千鳥配列パターンにすることにより、上記誤操作を確実に防止することができる。
【実施例2】
【0042】
次に、本発明の第2の実施例に係る携帯端末及びキー入力方法並びに制御プログラムについて、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施例の携帯端末のキー入力部の構成を示す図であり、図5は、本実施例の携帯端末を用いたキー入力の手順を示すフローチャート図である。
【0043】
前記した第1の実施例で示したように、操作された入力キー2が無効キーである場合にキーマトリクススイッチ部4でキー入力信号3を無視することができるが、ユーザにとっては、どの入力キー2が有効キーであるか無効キーであるかを判断することができないため、無効キーを有効キーと勘違いして操作してしまう恐れがある。そこで、本実施例では、有効キーを識別しやすいように工夫している。
【0044】
具体的には、本実施例の携帯端末は、第1の実施例で示した入力キー2とキーマトリクススイッチ部4と動作アプリケーション判定部5とキーマトリクスパターンテーブル6とキー入力判定部7とパターン切り換え部8とに加えて、図4に示すように、マトリクス状に配列された複数の入力キー2の下層に、各々の入力キー2を照明するためのLED(Light Emitting Diode)などの光源9を備え、この光源9の点灯/消灯をキーマトリクススイッチ部4によって制御する。すなわち、キーマトリクススイッチ部4は、キー入力信号3の配線や他の配線を通して、キーマトリクスパターンでマスクされていない入力キー2に対応する光源9を個別に点灯する。
【0045】
次に、本実施例の携帯端末を用いたキー入力の具体的手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0046】
まず、第1の実施例と同様に、ユーザが所望のアプリケーションを起動すると、動作アプリケーション判定部5は、動作中のアプリケーションを特定し、キーマトリクススイッチ部4は、動作中のアプリケーションが制御の対象となるアプリケーションであれば、そのアプリケーションに対応する特定のキーマトリクスパターンを選択し、パターン切り換え部8からキーマトリクスパターンの切り換えが指示されていれば、キーマトリクスパターンを切り換える(ステップS201〜S206)。
【0047】
次に、ステップS207で、キーマトリクススイッチ部4は、選択した又は切り換えたキーマトリクスパターンに従って、有効キーに対応する光源9を点灯させ、ステップS208で、ユーザが点灯している入力キー2を操作してキー入力を行う。
【0048】
その後、キーマトリクススイッチ部4は、キーマトリクスパターンを参照して、キー入力信号3の有効/無効を判断し、有効な場合又はキーマトリクスパターンによる制御を行わない場合は、キー入力信号3をキー入力判定部7に出力し、無効な場合はキー入力信号を無視する。そして、次のキー入力がある場合は、ステップS205に戻って、同様の処理を繰り返す(ステップS209〜S211)。
【0049】
このように、本実施例では、有効な入力キー2を個別に点灯しているため、キーマトリクスパターンを切り換えた場合であっても有効な入力キー2をひと目で判別することができ、入力キー2の誤操作を防止することができる。
【0050】
なお、上記各実施例では、本発明を携帯電話機に適用する場合について示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、PDA(Personal Digital Assistants)など、装置の小型化に伴ってキー入力部の小型化が求められる任意の機器に対して同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、キー入力部を備える小型の装置、及び該装置を用いたキー入力方法、並びに該装置で動作する制御プログラムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯端末のキー入力部の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るキーマトリクスパターンの切り換え例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る携帯端末を用いたキー入力の手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る携帯端末のキー入力部の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る携帯端末を用いたキー入力の手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0053】
1 キー入力部
2 入力キー
3 キー入力信号
4 キーマトリクススイッチ部
5 動作アプリケーション判定部
6 キーマトリクスパターンテーブル
7 キー入力判定部
8 パターン切り換え部
9 光源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末において、
前記携帯端末で動作しているアプリケーションを判定する動作アプリケーション判定部と、前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するキーマトリクスパターンテーブルと、前記キーマトリクスパターンテーブルに記憶されている複数の前記キーマトリクスパターンの中から、前記動作アプリケーション判定部で動作していると判定されたアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するキーマトリクススイッチ部と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記キーマトリクススイッチ部は、外部からに指示に従って、前記特定のキーマトリクスパターンの切り換えが可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記複数の入力キーの各々に対応して配置された複数の光源を備え、
前記キーマトリクススイッチ部は、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記有効キーに対応する前記光源を点灯させる制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
少なくとも1つの前記キーマトリクスパターンは、前記有効キーと前記無効キーとが交互に配置された千鳥配列パターンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の携帯端末。
【請求項5】
マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末におけるキー入力方法であって、
前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンを記憶するステップと、
前記携帯端末で動作しているアプリケーションを判定するステップと、
予め記憶した複数の前記キーマトリクスパターンの中から、動作しているアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択するステップと、
前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、操作された前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するステップと、を少なくとも有することを特徴とするキー入力方法。
【請求項6】
前記特定のキーマトリクスパターンの選択後、外部からの指示に従って、前記特定のキーマトリクスパターンを切り換えるステップを有することを特徴とする請求項5記載のキー入力方法。
【請求項7】
前記複数の入力キーの各々に対応して複数の光源を配置し、
前記特定のキーマトリクスパターンの選択後、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記有効キーに対応する前記光源を点灯させることを特徴とする請求項5又は6に記載のキー入力方法。
【請求項8】
少なくとも1つの前記キーマトリクスパターンは、前記有効キーと前記無効キーとが交互に配置された千鳥配列パターンであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載のキー入力方法。
【請求項9】
マトリクス状に配列された複数の入力キーを備える携帯端末で動作する制御プログラムであって、
コンピュータを、
予め記憶されている、前記複数の入力キーの各々が有効キーであるか無効キーであるかを規定する複数のキーマトリクスパターンの中から、前記携帯端末で動作しているアプリケーションに応じた特定のキーマトリクスパターンを選択し、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記入力キーからのキー入力信号の有効/無効を判断し、有効と判断したキー入力信号を出力するキーマトリクススイッチ部、として機能させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項10】
前記キーマトリクススイッチ部は、外部からに指示に従って、前記特定のキーマトリクスパターンの切り換えが可能に構成されることを特徴とする請求項9記載の制御プログラム。
【請求項11】
前記複数の入力キーの各々に対応して配置された複数の光源を備え、
前記キーマトリクススイッチ部は、前記特定のキーマトリクスパターンに基づいて、前記有効キーに対応する前記光源を点灯させる制御を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の制御プログラム。
【請求項12】
少なくとも1つの前記キーマトリクスパターンは、前記有効キーと前記無効キーとが交互に配置された千鳥配列パターンであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一に記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−172600(P2008−172600A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−4667(P2007−4667)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】