説明

携帯電話端末および電話制御方法

【課題】携帯電話網及び無線LANの通信機能を具備する携帯電話端末の利便性を高める技術を提供する。
【解決手段】携帯電話インタフェース240による発信処理時に無線LANインタフェース230の起動の有無を判定する手段と、発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェース230の起動状態を判定する手段と、自機の無線LANインタフェース230が起動し、且つ、発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェース230が起動している場合には、無線LANインタフェース230による発信に切り換える手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話端末に関し、特に、無線LANおよび携帯電話網の双方に接続可能な携帯電話端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般の携帯電話網を利用した通話機能に加え、無線LANによる所謂IP電話の機能を具備する携帯電話端末が提案されている。一般に、携帯電話網を利用するよりもIP電話のほうが通話料を安価に抑えられることから、携帯電話端末での通話に無線LANを利用することへのニーズが高まっている。
【0003】
ところで、無線LANの通話機能を併せ持つ携帯電話端末を所持していても、無線LANを利用するには、無線LANサービスが提供される通信エリアに出向く必要がある。そのため、多くのユーザは、例えば予め通信エリアの所在を調べる、あるいは通信エリアを求めて現在地の周辺を探索することになる。
【0004】
上記のようなユーザの不都合に鑑みた従来の技術として、例えば、後述の特許文献1に記載のものがある。同文献には、無線LANシステム(WLAN)に携帯電話網システム(WWAN)の受信装置を配備し、WWAN及びWLANと通信可能な携帯端末から発信されるWLANとの通信電波をWWAN受信装置により受信するという技術が記載されている。これにより、携帯端末がWLANのサービスエリア内に存在することが、WWAN基地局を介してその携帯端末に通知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−23768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の技術によれば、携帯端末がホットスポットのようなWLANの局所的な通信サービスエリアに存在することをユーザに通知することができる。しかしながら、そのためには、WLANシステムにWWAN用の受信装置を繋ぎ込むといった大掛かりな設備が必要とされる。よって、より簡易に実現可能な技術が求められている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、携帯電話網及び無線LANの通信機能を具備する携帯電話端末の利便性を高める技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る携帯電話端末は、携帯電話網に対する通話処理を実行する携帯電話インタフェースおよび無線LANに対する通話処理を実行する無線LANインタフェースを備える携帯電話端末であって、前記携帯電話インタフェースによる発信処理時に前記無線LANインタフェースの起動の有無を判定する起動有無判定手段と、発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定する起動状態判定手段と、自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換える切換手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る電話制御方法は、携帯電話網に対する通話処理を実行する携帯電話インタフェースおよび無線LANに対する通話処理を実行する無線LANインタフェースを備える携帯電話端末の制御方法であって、起動有無判定手段が、前記携帯電話インタフェースによる発信処理時に前記無線LANインタフェースの起動の有無を判定するステップと、起動状態判定手段が、発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定するステップと、切換手段が、自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えるステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯電話網からの着信であっても、その発信元における無線LANの起動状況を知ることができる。これにより、より安価な無線LANによる通話に切り替え易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における発信時の動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態における着信時の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態における発信/着信時の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態における発信/着信時の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1に、本発明に係る携帯電話端末の第1の実施形態の構成を示す。本実施形態の携帯電話端末101は、操作キーやディスプレイ及びそれらの制御ソフトウェアを含むユーザインタフェース部200と、無線LANの通信処理を担う無線LANインタフェース部230と、携帯電話網の通信処理を担う携帯電話網インタフェース部240と、これらのインタフェースを制御する制御部210とを備える。
【0013】
また、携帯電話端末101は、無線LANインタフェース部230及び携帯電話網インタフェース部240の起動の状態を判定する通信インタフェース状態判定部201を備える。
【0014】
携帯電話網インタフェース部240は、通信相手となる端末との間で無線LANインタフェース部230の起動状態に関する情報を授受する通信インタフェース状態送受信部241を有する。
【0015】
なお、制御部210は、端末の省電力化を図るために、現在地が無線LANの通信圏内から外れている場合は、無線LANインタフェース部230を低電力にて動作させるよう制御する。すなわち、無線LAN基地局からのビーコンの受信タイミング以外はスリープ状態とするよう無線LANインタフェース部230を制御する。そして、ビーコンの受信成功により自端末が無線LANの通信圏内に入ったことを検知したとき、無線LANインタフェース部230を間欠動作から連続動作へ移行させる。
【0016】
図2に示すフローチャートを参照して、携帯電話端末101の発信動作について説明する。携帯電話端末101は、ユーザ操作に基づく携帯電話網への発信指示がユーザインタフェース部200により入力されると(ステップS1)、携帯電話網インタフェース部240の通信インタフェース状態送受信部241が起動する。
【0017】
通信インタフェース状態送受信部241は、通信インタフェース状態判定部201に対し、無線LANインタフェース部230の起動の状態を問い合わせる。その結果、無線LANインタフェース部230が非起動状態である場合(ステップS2:No)、携帯電話網インタフェース部240が、通話相手の端末に対する発信処理を通常どおり実行する(ステップS3)。
【0018】
一方、無線LANインタフェース部230が現時点で起動状態である場合(ステップS2:Yes)、携帯電話網インタフェース部240は、通話相手の端末に対する発信処理を行いつつ、通信インタフェース状態送受信部241により、自端末の無線LANインタフェース部230が起動状態にある旨を通知する処理を行う(ステップS4)。その処理には、次のような形態がある。
【0019】
無線LANインタフェース部230の起動状態に関する通知形態の一つは、発信時に通信相手へ送信する信号に、携帯電話網に関する自端末の電話番号に併せて、無線LANの電話番号を記述するという形態である。この場合、例えば、携帯電話網の自己アドレスに続けて無線LANの電話番号を記述すればよい。
【0020】
また、発信時の信号に付加ダイヤル(追加ダイヤル)として、無線LANの電話番号を記述するという形態であってもよい。さらにまた、所定の音声ガイダンス、トーン信号、或いは、着信メロディ等を送信することにより、自端末の無線LANインタフェース部230が起動状態にあることを通知してもよい。
【0021】
なお、上記手順では、無線LANインタフェース部230が起動状態にあるときのみ、それを通信相手に通知するが、より詳細な起動状態や、非起動状態も通知するようにしてもよい。その場合、例えば、発信時の信号に設定する自端末の電話番号の直後に、所定の値を付加する。具体的には、電話番号の直後に付加する値が「1」の場合は“無線LAN:起動状態”を表し、「2」の場合は“無線LAN:起動状態かつVoIPサーバ認証済み”を表し、そして「0」の場合は“無線LAN:非起動状態”を表すといった規定を設ける。
【0022】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、携帯電話端末101の着信時の動作について説明する。携帯電話端末101の携帯電話網インタフェース部240は、通話の着信を検知すると(ステップS11)、通信インタフェース状態送受信部241が、その受信信号から、発信元における無線LANインタフェース部230の状態に関する情報を検出する(ステップS12)。この情報とは、前述した無線LANの電話番号等である。
【0023】
その結果、発信元の端末にて無線LANインタフェース部230が起動状態であることを認識した場合(ステップS13:Yes)、携帯電話端末101は、その旨をユーザインタフェース部200により画面表示する(ステップS14)。具体的には、例えば、「現在、この発信元の無線LAN機能は有効です。」等、発信元が無線LANを利用可能か否かについて通知する内容を適宜表示する。
【0024】
上記のような画面表示により、その携帯電話端末101のユーザは、発信元が無線LANを利用可能な状態であることを直ちに把握することができる。そして、無線LANによる通話を希望する場合、ユーザは、着信した通話を一旦切断し、自端末の無線LANインタフェース部230に発信指示を出す。すなわち、先の発信元に対し、無線LANにより電話を掛け直す。
【0025】
上記実施形態によれば、携帯電話網からの着信であっても、その発信元における無線LANの起動状況を知ることができる。これにより、より安価な無線LANによる通話に切り替え易くすることができる。
【0026】
図4に、本発明に係る携帯電話端末の第2の実施形態の構成を示す。本実施形態の携帯電話端末102は、ユーザインタフェース部200、通信インタフェース状態判定部201、制御部210、無線LANインタフェース部230及び携帯電話網インタフェース部240に加え、インターネットの接続処理を担うWEBインタフェース部250を備える。
【0027】
本実施形態の通信インタフェース状態送受信部241は、無線LANの利用の可否に関する予め設定された内容の通信メッセージを発信処理時にWEBインタフェース部250を介して送信する。この通信メッセージは、WEBを用いたいわゆるショートメッセージあるいはチャットのような、従来知られたデータ通信機能を利用する。
【0028】
図5のフローチャートを参照して、携帯電話端末102の動作手順について説明する。なお、以下の説明では、通話の発信側および着信側の双方が携帯電話端末102の機能を具備するものとし、両者間の交信をふまえた動作手順を記載する。
【0029】
発信側の携帯電話端末102は、ユーザ操作に基づく携帯電話網への発信指示がユーザインタフェース部200により入力されると(ステップS21)、携帯電話網インタフェース部240が、実際の発信を保留し、通信インタフェース状態送受信部241を起動する。
【0030】
起動した通信インタフェース状態送受信部241は、今回の通話における着信側となる端末に対し、その無線LANインタフェース部230の起動状況を問い合わせる前述のショートメッセージのような通信メッセージをWEBインタフェース部250を介して送信する(ステップS22)。
【0031】
着信側の携帯電話端末102は、発信側からの上記通信メッセージを受信すると、それが無線LANの問い合わせに関する規定のメッセージであるか否かを通信インタフェース状態送受信部241が判定する。判定の結果、規定のメッセージでない場合は(ステップS24:No)、一般の通信メッセージとして処理する。
【0032】
また、判定の結果、規定のメッセージである場合は(ステップS24:Yes)、通信インタフェース状態判定部201により自端末の無線LANインタフェース部230の状況を判定する(ステップS25)。そして、通信インタフェース状態送受信部241が、判定の結果を記述した通信メッセージを発信側の端末へ送信する(ステップS26)。
【0033】
発信側の携帯電話端末102は、着信側から上記通信メッセージを受信すると(ステップS27)、問い合わせに対する回答内容を確認する。その結果、現時点で着信側にて無線LANが利用可能でない場合は(ステップS28:No)、保留していた携帯電話網インタフェース部240による発信処理を再開し、携帯電話網を経由した発信を行う(ステップS29)。
【0034】
一方、着信側にて無線LANが利用可能である場合(ステップS28:Yes)、通信インタフェース状態送受信部241は、今回の発信に用いる通信網を携帯電話網から無線LANに切り替えるか否かを問う画面を表示する(ステップS30)。画面としては、例えば、「現在、この発信先の無線LAN機能は有効です。発信を無線LANに切り替えますか?」といった内容を表示する。
【0035】
その結果、ユーザインタフェース部200により、無線LANを使用しない旨が入力された場合は(ステップS31:No)、携帯電話網インタフェース部240による発信処理を継続する(ステップS29)。
【0036】
また、無線LANを使用する旨が入力された場合は(ステップS31:Yes)、携帯電話網インタフェース部240の処理を中止し、発信処理を無線LANインタフェース部230により実行する(ステップS32)。これにより、今回の発信が無線LAN経由で行われる。
【0037】
上記第2の実施形態によれば、着信側における無線LANの起動状況を実際の発信に先立ち確認することができる。これにより、着信側から無線LANにて電話を掛け直すことは不要となることから、利便性が一層高められる。
【0038】
上記実施形態では、発信処理時に通信メッセージの送信を自動的に実行したが、メッセージの送信は、その要否をユーザに確認したうえで実行するようにしてもよい。すなわち、発信指示があったとき、例えば「発信先の無線LAN機能を確認しますか?」等を画面表示し、「確認する」との入力があった場合に、通信メッセージを送信するというものである。
【0039】
また、メッセージによる問い合わせの結果、着信側にて無線LANが使用可能である場合、上記実施形態では通信網の切り替えの要否をユーザに確認したが、この確認を省略し、自動的に無線LANによる発信に切り替えるようにしてもよい。
【0040】
図6に、本発明に係る携帯電話端末の第3の実施形態の構成を示す。本実施形態の携帯電話端末103は、図1に示す前述の携帯電話端末101と同様に、ユーザインタフェース部200、通信インタフェース状態判定部201、制御部210、無線LANインタフェース部230及び携帯電話網インタフェース部240を備える。
【0041】
本実施形態の無線LANインタフェース部230は、無線LANによる接続履歴を記録する履歴記録部231と、無線LANによる発信時に後述のタイマ処理を行うタイマ部232とを有する。履歴記録部231は、無線LANによる発信ごとに、その発信先との接続が成功したか否かを示す情報を記録する。
【0042】
図7に示すフローチャートを参照して、携帯電話端末103の動作について説明する。携帯電話端末103は、ユーザインタフェース部200から携帯電話網への発信指示が入力されると(ステップS41)、制御部210は、携帯電話網へ発信を保留し、無線LANインタフェース部230の履歴記録部231を参照する。そして、今回の発信先が、過去に無線LAN接続が成功した発信先か否かを判定する(ステップS42)。この判定にあたっては、例えば過去1週間や1ヶ月等、判定対象となる期間を予め設定しておくことにより、処理の迅速化を図ることができる。
【0043】
上記判定の結果、過去における無線LAN接続が失敗である場合、あるいは、対象の発信先の履歴がない場合は、保留していた携帯電話網の発信処理を実行する(ステップS43)。その後の動作は、前述の実施形態のもの(図2:ステップS1〜、又は、図5:ステップS21〜)としてもよい。
【0044】
一方、今回の発信先が過去に無線LAN接続に成功している場合、保留していた携帯電話網への発信を取りやめ、無線LANインタフェース部230が発信処理を実行する(ステップS44)。このとき、無線LANインタフェース部230は、タイマ部232により、所定期間のタイマ処理を開始する(ステップS45)。
【0045】
その後、タイマが満了するまでに無線LANの応答を検知した場合(ステップS46:Yes)、タイマ処理をキャンセルし、無線LANによる通話処理へ移行する(ステップS47)。また、発信に対する応答が無いままタイマ処理が満了した場合は(ステップS48:Yes)、無線LANでの発信処理を中止し、携帯電話網の発信処理に切り替える(ステップS49)。
【0046】
以上説明した携帯電話端末103によれば、より安価な無線LANを優先的に利用するよう制御することができ、また、無線LANの利用可否に関する通話相手への確認が省略される分、より迅速に通話を開始することができる。
【0047】
上記実施形態では、無線LANの起動状況の問い合わせを着信側の端末に対し行ったが、問合せ先は、例えば、着信側の端末が収容されるPBXやプロキシサーバ等、端末以外の装置であってもよい。
【符号の説明】
【0048】
101、102 携帯電話端末
200 ユーザインタフェース部
201 通信インタフェース状態判定部
210 制御部
230 無線LANインタフェース部
231 履歴記録部
232 タイマ部
240 携帯電話網インタフェース部
241、241 通信インタフェース状態送受信部
250 WEBインタフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話網に対する通話処理を実行する携帯電話インタフェースおよび無線LANに対する通話処理を実行する無線LANインタフェースを備える携帯電話端末であって、
前記携帯電話インタフェースによる発信処理時に前記無線LANインタフェースの起動の有無を判定する起動有無判定手段と、
発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定する起動状態判定手段と、
自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換える切換手段と、
を有することを特徴とする携帯電話端末。
【請求項2】
前記起動状態判定手段は、前記発信先の携帯電話端末に無線LANインタフェースの起動状態を問い合わせることで前記発信先の無線LANインタフェースの起動状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端末。
【請求項3】
前記切換手段は、自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えるか否かを問うメッセージを表示し、前記表示されたメッセージに対してユーザ操作によって前記無線LANインタフェースによる発信への切り換えが指示された場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話端末。
【請求項4】
前記発信先の携帯電話端末への発信が過去に成功したか否かを記録した履歴記録部を有し、前記起動状態判定手段は前記履歴記録部を参照することによって前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端末。
【請求項5】
前記無線LANインタフェースによる発信に切り換える際に前記無線LANインタフェースの応答があるかを判別し、所定時間内に前記無線LANインタフェースの応答がない場合には、前記発信処理を前記携帯電話インタフェースによる発信処理へ切り換えることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話端末。
【請求項6】
携帯電話網に対する通話処理を実行する携帯電話インタフェースおよび無線LANに対する通話処理を実行する無線LANインタフェースを備える携帯電話端末の制御方法であって、
起動有無判定手段が、前記携帯電話インタフェースによる発信処理時に前記無線LANインタフェースの起動の有無を判定するステップと、
起動状態判定手段が、発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定するステップと、
切換手段が、自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えるステップと、
を含むことを特徴とする電話制御方法。
【請求項7】
前記起動状態判定手段は、前記発信先の携帯電話端末に無線LANインタフェースの起動状態を問い合わせることで前記発信先の無線LANインタフェースの起動状態を判定することを特徴とする請求項6に記載の電話制御方法。
【請求項8】
前記切換手段は、自機の無線LANインタフェースが起動し、且つ、前記発信先の無線LANインタフェースが起動している場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えるか否かを問うメッセージを表示し、前記表示されたメッセージに対してユーザ操作によって前記無線LANインタフェースによる発信への切り換えが指示された場合、前記無線LANインタフェースによる発信に切り換えることを特徴とする請求項6又は7に記載の電話制御方法。
【請求項9】
前記発信先の携帯電話端末への発信が過去に成功した成功例を記録した履歴記録部を有し、前記起動状態判定手段は前記履歴記録部を参照することによって前記発信先の携帯電話端末の無線LANインタフェースの起動状態を判定することを特徴とする請求項6に記載の電話制御方法。
【請求項10】
前記無線LANインタフェースによる発信に切り換える際に前記無線LANインタフェースの応答があるかを判別し、所定時間内に前記無線LANインタフェースの応答がない場合には、前記発信処理を前記携帯電話インタフェースによる発信処理へ切り換えることを特徴とする請求項9に記載の電話制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−60661(P2012−60661A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242259(P2011−242259)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【分割の表示】特願2006−287537(P2006−287537)の分割
【原出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】