説明

撮像システム及びその制御方法

【課題】レンズユニットと本体ユニットとから構成される撮像システムの省電力化を図る。
【解決手段】レンズユニット12は、カメラ本体に着脱自在に取り付けられ、カメラ本体とともにカメラシステムを構成する。このレンズユニット12には、撮影レンズ13によって結像された被写体光を撮像して被写体光に応じた画像データを取得するCCD14が設けられている。CCD14で取得された画像データは、メモリカード65に記録される。また、画像データは、画素間引回路60に入力される。画素間引回路60は、入力された画像データの画素を間引いて所定のデータ量に縮小した間引き画像データを作成する。作成された間引き画像データは、制御用シリアルドライバ61を介して、カメラ本体に転送される。カメラ本体は、受信した間引き画像データを、撮影結果としてLCDに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影レンズと撮像素子とを内蔵したレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在に保持する本体ユニットとからなる撮像システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCDイメージセンサなどの撮像素子によって撮像された被写体光をデジタルの画像データに変換し、内蔵メモリやメモリカードなどの記憶媒体に記憶するデジタルカメラが普及している。こうしたデジタルカメラの中には、撮像素子を備えたカメラ本体に対して撮影レンズを着脱自在にすることにより、異なるレンズ特性を容易に得られるようにしたデジタルカメラ(いわゆる、一眼レフタイプ)も知られている。
【0003】
ところが、撮影レンズの着脱を可能にしたデジタルカメラでは、撮影レンズの交換の際に撮像素子が露呈するため、撮像面やその周辺に塵埃が付着して画質を劣化させてしまうという問題があった。このため、撮影レンズと撮像素子とをユニット化(以下、レンズユニットと称す)し、このレンズユニットをカメラ本体に着脱自在に装着することによって、撮像素子を露呈させずに撮影レンズの交換を行えるようにしたカメラシステムが、例えば、特許文献1などで提案されている。このカメラシステムでは、レンズユニットとカメラ本体とをコネクタを介して電気的に接続し、種々の制御信号を互いに送受することによって被写体光の撮像を行っている。
【特許文献1】特開2000−106640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記カメラシステムでは、撮影画像を表示部に表示したり、メモリカードに記録したりするため、撮像素子によって取得した画像データをレンズユニットからカメラ本体に転送しなければならないが、この画像データの転送にかかる消費電力が大きいという問題があった。携帯電子機器であるカメラシステムでは、電源に電池などが用いられるため、駆動時間を延長させる上で省電力化が望まれていた。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、レンズユニットと本体ユニットとから構成される撮像システムの省電力化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明の撮像システムは、撮影レンズによって結像された被写体光を撮像して前記被写体光に応じた第1画像データを取得する撮像素子が設けられたレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在に保持する本体ユニットとからなり、前記レンズユニットに、前記第1画像データを記録する第1記憶手段と、前記第1画像データの画素を間引いてデータ量を縮小した第2画像データを作成する間引き画像作成手段と、前記第2画像データを前記本体ユニットへと転送する第1通信手段とを設け、前記本体ユニットに、前記第1通信手段から転送された前記第2画像データを受信する第2通信手段と、受信した前記第2画像データを撮影結果として表示する表示手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】
なお、前記本体ユニットに、前記第1画像データを記録する第2記憶手段を備え、取得された前記第1画像データを前記第1記憶手段に記録するとともに、前記第1画像データから前記第2画像データを作成して前記本体ユニットに転送し、前記第2画像データを前記表示手段に表示させるレンズ側記録モードと、取得された前記第1画像データを前記本体ユニットに転送して前記第2記憶手段に記録するとともに、その前記第1画像データを前記表示手段に表示させる本体側記録モードとを設けることが好ましい。
【0008】
また、前記レンズユニットは、前記第1記憶手段の残容量を検出する第1残容量検出手段と、検出された残容量が前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する第1判定手段とを有し、前記本体ユニットは、前記第1判定手段が前記データ量以下であると判定したことに応じて、前記第1記憶手段の残容量がないこと警告する警告手段を有することが好ましい。
【0009】
さらに、前記本体ユニットは、前記第2記憶手段の残容量を検出する第2残容量検出手段と、検出された残容量が前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する第2判定手段とを有し、前記警告手段は、前記第2判定手段が前記データ量以下であると判定したことに応じて、前記第2記憶手段の残容量がないこと警告することが好ましい。
【0010】
なお、前記第1判定手段と前記第2判定手段とは、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段とのそれぞれの残容量が、前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定するとともに、前記データ量以上に設定された設定値以上空いているか否かの判定も行い、前記警告手段は、前記第1判定手段が前記設定値以下かつ前記データ量以上であると判定したことに応じて、前記第1記憶手段の残容量が少ないこと警告し、前記第2判定手段が前記設定値以下かつ前記データ量以上であると判定したことに応じて、前記第2記憶手段の残容量が少ないこと警告することが好ましい。
【0011】
また、前記第1判定手段が前記第1記憶手段の残容量が前記データ量以上空いていると判定し、前記第2判定手段が前記第2記憶手段の残容量が前記データ量以下であると判定した際に、前記レンズ側記録モードを設定するとともに、前記第1判定手段が前記第1記憶手段の残容量が前記データ量以下であると判定し、前記第2判定手段が前記第2記憶手段の残容量が前記データ量以上空いていると判定した際に、前記本体側記録モードを設定する記録モード制御手段を、前記レンズユニットと前記本体ユニットとの一方に設けてもよい。
【0012】
さらに、前記記録モード制御手段は、前記第1判定手段と前記第2判定手段とによって、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段との双方の残容量が前記データ量以下であると判定された際に、前記撮像素子による撮像と、前記通信手段による前記第1画像データ又は前記第2画像データの転送と、前記第1記憶手段又は前記第2記憶手段への前記第1画像データの記録とのいずれかの動作を禁止することが好ましい。
【0013】
なお、前記第1通信手段と前記第2通信手段とは、前記レンズユニットと前記本体ユニットとで種々の制御信号を送受し合う制御用通信ラインと、前記レンズユニットから前記本体ユニットへと前記第1画像データを転送する画像用通信ラインとから構成されており、前記第2画像データは、前記制御用通信ラインから前記本体ユニットへと転送されることが好ましい。
【0014】
また、本発明の制御手段は、撮影レンズによって結像された被写体光を撮像して前記被写体光に応じた第1画像データを取得する撮像素子が設けられたレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在に保持する本体ユニットとからなる撮像システムにあって、前記撮像素子によって取得された前記第1画像データを、前記レンズユニットに設けられた記憶手段に記録し、前記第1画像データから画素を間引いてデータ量を縮小した第2画像データを作成し、作成した前記第2画像データを前記本体ユニットに転送して、前記本体ユニットに設けられた表示手段に撮影結果として表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、データ量の大きい第1画像データをレンズユニットに設けられた第1記憶手段に記録し、画素を間引いてデータ量を縮小した第2画像データを本体ユニットに転送するようにしたので、データ転送にかかる電力消費を抑えて撮像システムの省電力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、カメラシステム(撮像システム)10の構成を概略的に示す斜視図である。カメラシステム10は、カメラ本体(本体ユニット)11とレンズユニット12とから構成されている。レンズユニット12は、前面に露呈した撮影レンズ13と、この撮影レンズ13が結像した被写体光を光電変換するCCD(撮像素子)14とを有している。カメラ本体11は、レンズユニット12を着脱自在に保持し、種々の制御信号を送受してCCD14などを駆動することにより、被写体光に応じたデジタルの画像データを取得する。
【0017】
また、レンズユニット12は、例えば、撮影レンズ13の焦点距離が異なるもの、CCD14の画素数が異なるもの、モノクロ撮影が可能なもの、赤外線撮影が可能なものなど、複数種類のものが予め用意される。カメラシステム10は、これらの各レンズユニット12を選択的にカメラ本体11に装着することにより、撮影状況に応じた画像データを容易に得られるようにしている。
【0018】
レンズユニット12の背面には、バヨネット爪16が形成されたマウント部15が設けられている。一方、このマウント部15と対面するカメラ本体11の前面には、バヨネット溝19が形成されたマウント部18が設けられている。各マウント部15、18は、バヨネット爪16をバヨネット溝19に位置合わせして押し込み、時計方向に回転させることによって互いに嵌合する。また、バヨネット爪16とバヨネット溝19とには、それぞれ複数の接点16a、19a(図4参照)が設けられている。各接点16a、19aは、バヨネット爪16とバヨネット溝19とが嵌合した際に、互いに接触するように位置が合わせられている。つまり、各マウント部15、18は、バヨネット爪16とバヨネット溝19とによってカメラ本体11とレンズユニット12とを機械的に接続するとともに、各接点16a、19aによって電気的にも接続する。
【0019】
また、マウント部18には、ロックピン20とマウント蓋21とが設けられている。ロックピン20は、レンズユニット12がカメラ本体11に装着された際に、マウント部15に形成されたピン孔(図示は省略)と係合してレンズユニット12の回転を規制し、レンズユニット12がカメラ本体11から脱落することを防止する。マウント蓋21は、前面に向けてバネ付勢されており、レンズユニット12が装着されていない時にバヨネット爪16が入り込む開口を内側から塞ぎ、カメラ本体11内に塵埃などが侵入することを防止する。
【0020】
カメラ本体11の前面には、マウント部18の他に、ロックピン20の係合を解除するロック解除ボタン22と、シャッタレリーズに応じて被写体を照射するストロボ発光部24とが設けられている。ロック解除ボタン22が押圧操作されると、この操作に連動してロックピン20がカメラ本体11内に退避し、ロックピン20とピン孔との係合が解除される。これにより、レンズユニット12の回転が再び許容され、カメラ本体11からの取り外しが可能になる。
【0021】
カメラ本体11の上面には、カメラシステム10にシャッタレリーズ指示を与えるレリーズボタン25と、静止画撮影を行う撮影モードと撮影した画像を再生表示する再生モードとの切り替えを行うためのモード切替ダイヤル26とが設けられている。レリーズボタン25は、2段階押しのスイッチとなっている。レリーズボタン25を軽く押圧(半押し)すると、自動露出調整(AE)、自動焦点調整(AF)などの各種撮影準備処理が施される。この状態でレリーズボタン25をもう一度強く押圧(全押し)すると、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換される。
【0022】
図2は、カメラ本体11を背面から見た平面図である。カメラ本体11の背面には、カメラシステム10の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ28と、撮影した画像やスルー画像、及び各種のメニュー画面などを表示するLCD(表示手段)30と、カメラシステム10に対して種々の指示を入力するための操作部32とが設けられている。操作部32には、例えば、撮影レンズ13のズームをワイド側、及びテレ側に変倍させるズーム操作ボタン33、LCD30にメニュー画面を表示させる際や選択内容を決定する際などに操作されるメニューボタン34、及びメニュー画面内でカーソルを移動させる十字キー35などが配設されている。
【0023】
図3は、レンズユニット12の内部構成を概略的に示すブロック図である。撮影レンズ13は、光軸に沿って配列されたズームレンズ40、絞り41、及びフォーカスレンズ42によって構成されている。ズームレンズ40には、レンズモータ43が接続されている。レンズモータ43は、ズーム操作ボタン33の操作に連動して、ズームレンズ40をワイド側、もしくはテレ側に移動させる。絞り41には、アイリスモータ44が接続されている。アイリスモータ44は、レリーズボタン25の半押しにともなう撮影準備処理の際に、絞り41の開口面積(絞り値)を変化させてズームレンズ40から入射する光の量を調節する。また、フォーカスレンズ42には、レンズモータ45が接続されている。レンズモータ45は、ズームレンズ40の変倍やレリーズボタン25の半押しにともなって、フォーカスレンズ42を至近側、もしくは無限遠側に移動させる。
【0024】
各モータ43、44、45は、モータドライバ46に接続されている。モータドライバ46は、システムバス47を介してレンズユニット12を統括的に制御するレンズCPU48に接続されており、このレンズCPU48からの制御信号に基づいて各モータ43、44、45に駆動パルスを送信する。各モータ43、44、45は、この駆動パルスに応じて回転軸を回転駆動する。なお、各モータ43、44、45としては、例えば、ステッピングモータなどが用いられる。
【0025】
撮影レンズ13の背後には、撮影レンズ13を透過した被写体光を撮像するCCD14が配置されている。CCD14には、レンズCPU48によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)49が接続され、このTG49から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0026】
CCD14から出力された撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)50に入力される。CDS50は、相関二重サンプリングを行うことによって撮像信号からノイズの除去を行う。増幅器(AMP)51は、CDS50からノイズを除去した撮像信号を受け取り、レンズCPU48によって設定される撮影感度に応じたゲインで撮像信号を増幅する。A/D変換器(A/D)52は、AMP51から増幅後の撮像信号を受け取ってデジタル変換し、画像データとして出力する。
【0027】
画像信号処理回路53は、階調変換、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などの各種画像処理を、A/D52から入力された画像データに対し、処理後の画像データをシステムメモリ54に一時的に記録する。システムメモリ54は、ROMやRAMなどから構成されるものであって、各種制御用のプログラムや設定情報などを記録するとともに、これらのプログラムなどを展開する作業用メモリとして用いられる。YC変換処理回路55は、画像信号処理回路53で各種処理を施された画像データをシステムメモリ54から読み出し、RGBの画像データを輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換して再びシステムメモリ54に記録する。また、圧縮伸長処理回路56は、YC変換処理回路55でYC変換された画像データを、例えば、TIFFやJPEGなどといった所定の圧縮形式で圧縮する。
【0028】
AF検出回路57は、いわゆるコントラスト方式のAF処理を行うためのものであり、レリーズボタン25の半押しにともなう撮影準備処理の際に、A/D52でデジタル化された画像データから画像のコントラストを表すフォーカス評価値を算出して、この算出結果をレンズCPU48に送信する。フォーカス評価値は、画像の特定のエリア、例えば、撮影画角の中央部分の画像データに対して、ハイパスフィルタなどで輪郭抽出処理を施し、これにより抽出した輪郭信号、及び中央部分の画像データの輝度値を積算することで得られる。なお、フォーカス評価値は、大きい程その部分の高周波成分が多く、その部分が合焦状態にあることを表す。レンズCPU48は、フォーカスレンズ42を所定量ずつ移動させながら複数の位置でのフォーカス評価値を取得し、フォーカス評価値が最も高くなる位置にフォーカスレンズ42を移動させることによってAF処理を行う。
【0029】
AE/AWB検出回路58は、レリーズボタン25の半押しにともなう撮影準備処理の際に、YC変換処理回路55でYC変換された画像データの輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとの積算値を基に、露出量、及びホワイトバランスの適否を検出し、この検出結果をレンズCPU48に送信する。レンズCPU48は、AE/AWB検出回路58から送信された検出結果に基づいて、絞り41やCCD14などの動作を制御する。
【0030】
画素間引回路(間引き画像作成手段)60は、入力された画像データの垂直方向の画素、及び水平方向の画素を任意の間隔で間引き、その画像データのデータ量を縮小する。なお、画素間引回路60が間引く画像データは、画像信号処理回路53から出力されたRGBの画像データでもよいし、YC変換処理回路55から出力されたYCの画像データでもよい。また、YCの画像データを間引く際には、Yと、Cr、Cbとで間引く間隔が違ってもよい。
【0031】
また、システムバス47には、制御用シリアルドライバ61と、画像用シリアルドライバ62と、メディアコントローラ63と、残容量検出回路(第1残容量検出手段)64とが接続されている。制御用シリアルドライバ61は、マウント部15のバヨネット爪16に設けられた接点16aを介してカメラ本体11と接続される。この制御用シリアルドライバ61は、双方向通信可能に構成されており、例えば、ズームレンズ40の変倍信号などといった種々の制御信号をカメラ本体11と送受する際に用いられる。なお、制御用シリアルドライバ61としては、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmiter)などが用いられる。
【0032】
画像用シリアルドライバ62は、接点16aを介してカメラ本体11と接続される。この画像用シリアルドライバ62は、レンズユニット12からカメラ本体11へと向かう一方向のみで構成されており、CCD14が取得した画像データをカメラ本体11に転送する際に用いられる。なお、画像用シリアルドライバ62としては、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)などが用いられ、制御用シリアルドライバ61よりも速い転送速度を有している。
【0033】
メディアコントローラ63は、レンズユニット12に着脱自在に装填されるメモリカード(第1記憶手段)65に対して画像データなどの読み書きを行う。また、残容量検出回路64は、メディアコントローラ63を介してメモリカード65にアクセスし、メモリカード65の残容量を検出する。
【0034】
レンズユニット12は、図示を省略したバッテリ収納室を有しており、このバッテリ収納室にバッテリ66が着脱自在に保持される。バッテリ66は、バッテリ収納室に設けられた電極を介してDC/DCコンバータ(DC/DC)67と電源制御回路68とに接続される。DC/DC67は、バッテリ66の電圧をレンズユニット12の各部に供給すべき所定の電圧に降圧、もしくは昇圧する。電源制御回路68は、カメラ本体11から送信される電源制御信号に基づいてDC/DC67の出力のON/OFFを制御する。これにより、DC/DC67によって変圧された電力がレンズユニット12の各部に供給され、レンズユニット12が起動する。
【0035】
図4は、カメラ本体11の内部構成を概略的に示すブロック図である。カメラ本体11の各部は、本体CPU70によって統括的に制御される。本体CPU70は、システムバス71を介して各種制御用のプログラムや設定情報などを記録したシステムメモリ72に接続されており、このシステムメモリ72から各プログラムを読み出すことによってカメラ本体11の各部を制御する。
【0036】
システムバス71には、レンズユニット12と通信するための制御用シリアルドライバ73と画像用シリアルドライバ74、及びストロボ制御回路75、LCDドライバ76、メディアコントローラ77、残容量検出回路(第2残容量検出手段)78などが接続されている。
【0037】
制御用シリアルドライバ73は、各接点16a、19aを介してレンズユニット12の制御用シリアルドライバ61と接続される。各制御用シリアルドライバ61、73は、各CPU48、70からのパラレルの信号をシリアルの信号に変換して送信し、受信した信号をパラレルの信号に戻して各CPU48、70に入力する。これにより、カメラ本体11とレンズユニット12との間で種々の制御信号が送受される。また、画像用シリアルドライバ74も同様に、各接点16a、19aを介してレンズユニット12の画像用シリアルドライバ62と接続され、レンズユニット12から転送される画像データを受信する。
【0038】
ストロボ制御回路75は、本体CPU70、またはレンズCPU48から送信されるストロボ発光信号に応じてストロボ発光部24を発光させる。LCDドライバ76は、例えば、入力された画像データをアナログのコンポジット信号に変換してLCD30に表示させる。メディアコントローラ77は、カメラ本体11に着脱自在に装填されるメモリカード(第2記憶手段)79に対して画像データなどの読み書きを行う。また、残容量検出回路78は、メディアコントローラ77を介してメモリカード79にアクセスし、メモリカード79の残容量を検出する。
【0039】
カメラ本体11は、図示を省略したバッテリ収納室を有しており、このバッテリ収納室にバッテリ80が着脱自在に保持される。バッテリ80は、バッテリ収納室に設けられた電極を介してDC/DCコンバータ(DC/DC)81と電源制御回路82とに接続される。DC/DC81は、バッテリ80の電圧をカメラ本体11の各部に供給すべき所定の電圧に降圧、もしくは昇圧する。電源制御回路82には、電源スイッチ28が接続されている。電源制御回路82は、この電源スイッチ28の操作に応じてDC/DC81の出力のON/OFFを制御する。これにより、DC/DC67によって変圧された電力がカメラ本体11の各部に供給され、カメラ本体11が起動する。また、バッテリ80は、各接点16a、19aを介してレンズユニット12のDC/DC67と電源制御回路68とに接続されており、レンズユニット12のバッテリ66が消耗してもレンズユニット12を駆動できるように構成されている。
【0040】
本体CPU70の入出力ポートの1つは、各接点16a、19aを介してレンズユニット12の電源制御回路68に接続されている。本体CPU70は、DC/DC81から電力が供給されて起動した後、入出力ポートから電源制御回路68に電源制御信号を送信し、レンズユニット12を起動させる。また、本体CPU70の入出力ポートには、操作部32が接続されている。これにより、メニューボタン34などの操作が本体CPU70に入力される。
【0041】
レリーズボタン25は、各接点16a、19aを介してレンズCPU48の入出力ポートに接続されている。これにより、レリーズボタン25の押圧操作に応じたシャッタレリーズ信号がレンズCPU48に入力される。前述のようにレリーズボタン25は、2段階押しのスイッチになっており、シャッタレリーズ信号も半押しと全押しとの2段階に分けられている。レンズCPU48は、レリーズボタン25の半押しに応じてAF検出回路57とAE/AWB検出回路58とを制御し、撮影準備処理を実施するとともに、レリーズボタン25の全押しに応じて被写体光の撮像を実施する。
【0042】
カメラシステム10は、カメラ本体11に装填されるメモリカード79とレンズユニット12に装填されるメモリカード65とを有しており、撮像した画像データをメモリカード79に記録する本体側記録モードと、メモリカード65に記録するレンズ側記録モードとの2つの記録モードが設けられている。各記録モードの設定は、例えば、メニューボタン34と十字キー35との操作によって、メニュー画面のリストから設定される。また、各システムメモリ54、72には、どちらの記録モードが設定されているかを示す記録モード設定フラグ54a、72aが設けられている。各記録モード設定フラグ54a、72aは、例えば、1bitのフラグであって、本体側記録モードが設定されている際に「0」に設定され、レンズ側記録モードが設定されている際に「1」に設定される。
【0043】
本体CPU70は、操作部32の操作によって各記録モードが設定されると、その設定に合わせて記録モード設定フラグ72aの状態を変化させるとともに、各制御用シリアルドライバ61、73を介してレンズCPU48にフラグの設定情報を送信する。設定情報を受信したレンズCPU48は、その設定に合わせて記録モード設定フラグ54aの状態を変化させる。このように、各記録モード設定フラグ54a、72aは、常に同じ状態になるように制御される。これにより、レンズCPU48は、逐一カメラ本体11にアクセスせずとも、各記録モードの状態を知ることができる。
【0044】
本体側記録モードが設定されている場合、レンズCPU48は、CCD14で撮像され、圧縮伸長処理回路56で所定の圧縮形式に圧縮された画像データを、各画像用シリアルドライバ62、74を介してカメラ本体11に送信する。レンズユニット12から画像データを受信した本体CPU70は、その画像データを撮影結果としてLCD30に表示するとともに、メモリカード79に記録する。
【0045】
一方、レンズ側記録モードが設定されている場合、レンズCPU48は、CCD14で撮像され、圧縮伸長処理回路56で所定の圧縮形式に圧縮された画像データをメモリカード65に記録する。また、これとともに同じ画像データを画素間引回路60に送って、所定のデータ量に縮小した間引き画像データを作成し、作成した間引き画像データをカメラ本体11に送信する。なお、間引き画像データは、データ量が小さいので、各画像用シリアルドライバ62、74からではなく、各制御用シリアルドライバ61、73から送信する。また、これ以降では、間引き画像データと区別するため、各メモリカード65、79に記録される間引き前の画像データを、「記録画像データ」と称す。
【0046】
レンズユニット12から間引き画像データを受信した本体CPU70は、その間引き画像データを撮影結果としてLCD30に表示する。なお、間引き画像データは、LCD30に表示した後に消去してもよいし、再生表示用としてメモリカード79に記録するようにしてもよい。また、メモリカード79に記録する際には、例えば、メモリカード65に記録した記録画像データと間引き画像データとに共通のシリアルナンバーを付与するなどして、各画像データが対応付けられるようにしてもよい。
【0047】
また、各CPU48、70は、撮像を行う前に各残容量検出回路64、78を制御して各メモリカード65、79の残容量を検出し、各メモリカード65、79の残容量が記録画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する。各CPU48、70の判定結果は、各システムメモリ54、72に設けられた容量判定結果フラグ54b、72bに記憶される。各容量判定結果フラグ54b、72bは、例えば、2bitのフラグであって、各メモリカード65、79の双方の残容量が空いている場合に「00」に設定され、メモリカード79の残容量のみが空いていない場合に「01」に設定され、メモリカード65の残容量のみが空いていない場合に「10」に設定され、双方の残容量が空いていない場合に「11」に設定される。なお、各記録モード設定フラグ54a、72aと同様に、各容量判定結果フラグ54b、72bは、常に同じ状態になるように制御される。
【0048】
次に、図5、及び図6に示すフローチャートを参照しながら、上記構成によるカメラシステム10の作用について説明する。カメラシステム10で撮影を行うためには、まずレンズユニット12をカメラ本体11に取り付け、カメラ本体11に設けられた電源スイッチ28をONにする。電源スイッチ28をONにすると、その操作に応じて電源制御回路82がDC/DC81に変圧後の電力を出力させる。DC/DC81は、カメラ本体11の各部に電力が供給し、カメラ本体11を起動させる。起動したカメラ本体11の本体CPU70は、レンズユニット12の電源制御回路68に電源制御信号を送信する。電源制御信号を受信した電源制御回路68は、DC/DC67に変圧後の電力を出力させてレンズユニット12の各部に電力を供給し、レンズユニット12を起動させる。これにより、カメラシステム10が起動し、撮影が可能な状態になる。
【0049】
起動した各CPU48、70は、モード切替ダイヤル26の操作から撮影モードが選択されたことに応じて各残容量検出回路64、78をそれぞれ制御し、各メモリカード65、79の残容量の検出を行う。メモリカード65の残容量を検出したレンズCPU48は、残容量が記録画像データのデータ量以上空いているか否かを判定し、その判定結果を各制御用シリアルドライバ61、73を介してカメラ本体11に送信する。また、メモリカード79の残容量を検出した本体CPU70は、残容量が記録画像データのデータ量以上空いているか否かを判定し、その判定結果とレンズCPU48から送られた判定結果とを合わせて、これらの各判定結果に応じた状態に容量判定結果フラグ72bを設定する。容量判定結果フラグ72bを設定した本体CPU70は、その設定情報をレンズユニット12に送信する。レンズCPU48は、受信した設定情報に合わせて容量判定結果フラグ54bを設定する。
【0050】
各メモリカード65、79の双方の残容量が記録画像データのデータ量以上空いていると判定された場合には、操作部32を操作することによって、各記録モードを任意に設定することができる。各CPU48、70は、設定された記録モードに合わせて各記録モード設定フラグ54a、72aの状態を変更する。
【0051】
各記録モードの設定が終了すると、レンズCPU48は、各画像用シリアルドライバ62、74を介してスルー画用の画像データを送信する。スルー画用の画像データとしては、例えば、YC変換処理回路55でYC変換された画像データを画素間引回路60で所定のデータ量に縮小したものが用いられる。スルー画用の画像データを受信した本体CPU70は、その画像データをLCDドライバ76に入力し、LCD30にスルー画を表示させる。
【0052】
スルー画が表示された状態でレリーズボタン25が半押しされると、レンズCPU48によってAF検出回路57、AE/AWB検出回路58などの各部が制御され、撮影準備処理が実施される。設定された記録モードがレンズ側記録モードである場合、レリーズボタン25の全押しによってレンズCPU48にシャッタレリーズが指示されると、そのときの画像データが圧縮伸長処理回路56で圧縮処理され、メディアコントローラ63を経由してメモリカード65に記録画像データとして記録される。また、レンズCPU48は、同じ画像データを画素間引回路60に入力して、記録画像データに対応した間引き画像データを作成する。
【0053】
間引き画像データを作成したレンズCPU48は、その間引き画像データを各制御用シリアルドライバ61、73を介してカメラ本体11に送信する。本体CPU70は、受信した間引き画像データをLCDドライバ76に入力し、撮影結果としてLCD30に表示させる。このように、レンズ側記録モードでは、データ量の小さい間引き画像データのみがレンズユニット12からカメラ本体11に送信されるので、記録画像データ自体を転送していた従来に比して、画像データの転送にかかる消費電力を抑えることができる。また、データ量を小さくすることによって、転送にかかる時間が短くなるので、単位時間あたりの連写枚数を増やすこともできる。さらに、間引き画像データを各制御用シリアルドライバ61、73を介して転送することにより、各画像用シリアルドライバ62、74を使用せずにすむので、消費電力をさらに抑えることができる。但し、間引き画像データは、もちろん各画像用シリアルドライバ62、74で転送してもよい。
【0054】
一方、設定された記録モードが本体側記録モードである場合、レリーズボタン25の全押しによってレンズCPU48にシャッタレリーズが指示されると、圧縮伸長処理回路56で圧縮処理された記録画像データが、各画像用シリアルドライバ62、74を介してカメラ本体11に送信される。本体CPU70は、受信した記録画像データをLCDドライバ76に入力し、撮影結果としてLCD30に表示するとともに、メモリカード79に記録する。このように、カメラ本体11とレンズユニット12との双方にメモリカードを設けておけば、一方のメモリカードの残容量がなくなったとしても他方のメモリカードで撮影を続行することができる。
【0055】
また、メモリカード65の残容量のみが記録画像データのデータ量以上空いており、メモリカード79の残容量は空いていないと判定された場合、本体CPU70は、LCD30に警告を表示し、メモリカード79の残容量がないことをユーザに報知する。LCD30に警告を表示した本体CPU70は、例えば、操作部32による各記録モードの設定を受け付けないようにし、記録モードをレンズ側記録モードのみに設定する。
【0056】
反対に、メモリカード79の残容量のみが記録画像データのデータ量以上空いており、メモリカード65の残容量は空いていないと判定された場合、本体CPU70は、LCD30に警告を表示し、メモリカード65の残容量がないことをユーザに報知するとともに、記録モードを本体側記録モードのみに設定する。このように、各メモリカード65、79の残容量がないと判定された際に、警告表示を行うようにしたので、各メモリカード65、79の交換などをユーザに喚起することができる。また、残容量のないメモリカードへの書き込みが行われないように各記録モードを設定するので、各記録モードの設定ミスによる画像データの記録漏れを防止することができる。なお、警告表示は、専用のアイコンなどをオーバーレイ表示させるものでもよいし、警告用の画面に切り替えるものでもよい。さらには、LCD30に限らず、ランプなどを点灯させて警告するようにしてもよいし、音声で警告するようにしてもよい。
【0057】
また、各メモリカード65、79の双方の残容量が記録画像データのデータ量以上空いていないと判定された場合、本体CPU70は、LCD30に警告を表示し、各メモリカード65、79の残容量がないことをユーザに報知する。また、この際、レンズCPU48は、レリーズボタン25からのシャッタレリーズ信号を受け付けないようにし、CCD14による撮像動作を禁止する。これにより、無駄な撮影が行われることによる不要な電力消費を防止することができる。なお、上記に限ることなく、例えば、シャッタレリーズ信号が送信されないようにレリーズボタン25の押圧を阻止することによって、撮像動作を禁止するようにしてもよい。また、シャッタレリーズが行われた後、取得された記録画像データ、もしくは間引き画像データのカメラ本体11への転送を防止することによって不要な電力消費を抑えるようにしてもよいし、記録画像データの各メモリカード65、79への記録を防止することによって不要な電力消費を抑えるようにしてもよい。
【0058】
なお、上記実施形態では、各メモリカード65、79の残容量を検出し、残容量が記録画像データのデータ量以上空いているか否かのみを判定するようにしているが、図7に示すように、各メモリカード65、79の残容量が予め決められた設定値以上空いているか否かを判定をするようにしてもよい。設定値は、例えば、記録画像データをあと数枚(例えば、4〜5枚)分記録できる程度に決めておけばよい。図7では、各メモリカード65、79の残容量が記録画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する前に、各メモリカード65、79の残容量が設定値以上空いているか否かを判定し、各残容量が、設定値以下かつ記録画像データのデータ量以上のときに、各メモリカード65、79の残容量が少ないことをLCD30に表示するようにしている。これにより、各メモリカード65、79の交換時期などを予めユーザに報知することができるとともに、各メモリカード65、79の残容量を考慮した各記録モードの設定をユーザに促すことができる。
【0059】
また、上記実施形態では、第1、第2記憶手段として、それぞれ着脱自在なメモリカード65、79を示しているが、各記憶手段は、これに限ることなく、例えば、基板上に実装される不揮発性メモリなどであってもよい。
【0060】
さらに、上記実施形態では、撮影専用に構成されたカメラ本体11を本体ユニットとし、このカメラ本体11とレンズユニット12とからなるカメラシステム10を撮像システムとしているが、これに限ることなく、例えば、PDAやノートパソコンなどといった電子機器を本体ユニットとし、これらにレンズユニットを取り付けて撮像システムを構築するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】カメラシステムの構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】カメラ本体を背面から見た平面図である。
【図3】レンズユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】カメラ本体の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】カメラシステムの撮影手順を示すフローチャートである。
【図6】各記録モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】各メモリカードの残容量が予め決められた設定値以上空いているか否かを判定する例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
10 カメラシステム(撮像システム)
11 カメラ本体(本体ユニット)
12 レンズユニット
13 撮影レンズ
14 CCD(撮像素子)
15 マウント部
18 マウント部
30 LCD(表示手段、警告手段)
48 レンズCPU(第1判定手段)
60 画素間引回路(間引き画像作成手段)
61 制御用シリアルドライバ(第1通信手段)
62 画像用シリアルドライバ(第1通信手段)
64 残容量検出回路(第1残容量検出手段)
65 メモリカード(第1記憶手段)
70 本体CPU(第2判定手段、記録モード制御手段)
73 制御用シリアルドライバ(第2通信手段)
74 画像用シリアルドライバ(第2通信手段)
78 残容量検出回路(第2残容量検出手段)
79 メモリカード(第2記憶手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズによって結像された被写体光を撮像して前記被写体光に応じた第1画像データを取得する撮像素子が設けられたレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在に保持する本体ユニットとからなる撮像システムにおいて、
前記レンズユニットは、前記第1画像データを記録する第1記憶手段と、前記第1画像データの画素を間引いてデータ量を縮小した第2画像データを作成する間引き画像作成手段と、前記第2画像データを前記本体ユニットへと転送する第1通信手段とを有し、
前記本体ユニットは、前記第1通信手段から転送された前記第2画像データを受信する第2通信手段と、受信した前記第2画像データを撮影結果として表示する表示手段とを有することを特徴とする撮像システム。
【請求項2】
前記本体ユニットに、前記第1画像データを記録する第2記憶手段を備え、
取得された前記第1画像データを前記第1記憶手段に記録するとともに、前記第1画像データから前記第2画像データを作成して前記本体ユニットに転送し、前記第2画像データを前記表示手段に表示させるレンズ側記録モードと、
取得された前記第1画像データを前記本体ユニットに転送して前記第2記憶手段に記録するとともに、その前記第1画像データを前記表示手段に表示させる本体側記録モードとを設けたことを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
【請求項3】
前記レンズユニットは、前記第1記憶手段の残容量を検出する第1残容量検出手段と、検出された残容量が前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する第1判定手段とを有し、
前記本体ユニットは、前記第1判定手段が前記データ量以下であると判定したことに応じて、前記第1記憶手段の残容量がないこと警告する警告手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像システム。
【請求項4】
前記本体ユニットは、前記第2記憶手段の残容量を検出する第2残容量検出手段と、検出された残容量が前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定する第2判定手段とを有し、
前記警告手段は、前記第2判定手段が前記データ量以下であると判定したことに応じて、前記第2記憶手段の残容量がないこと警告することを特徴とする請求項3記載の撮像システム。
【請求項5】
前記第1判定手段と前記第2判定手段とは、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段とのそれぞれの残容量が、前記第1画像データのデータ量以上空いているか否かを判定するとともに、前記データ量以上に設定された設定値以上空いているか否かの判定も行い、
前記警告手段は、前記第1判定手段が前記設定値以下かつ前記データ量以上であると判定したことに応じて、前記第1記憶手段の残容量が少ないこと警告し、前記第2判定手段が前記設定値以下かつ前記データ量以上であると判定したことに応じて、前記第2記憶手段の残容量が少ないこと警告することを特徴とする請求項4記載の撮像システム。
【請求項6】
前記第1判定手段が前記第1記憶手段の残容量が前記データ量以上空いていると判定し、前記第2判定手段が前記第2記憶手段の残容量が前記データ量以下であると判定した際に、前記レンズ側記録モードを設定するとともに、前記第1判定手段が前記第1記憶手段の残容量が前記データ量以下であると判定し、前記第2判定手段が前記第2記憶手段の残容量が前記データ量以上空いていると判定した際に、前記本体側記録モードを設定する記録モード制御手段を、前記レンズユニットと前記本体ユニットとの一方に設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の撮像システム。
【請求項7】
前記記録モード制御手段は、前記第1判定手段と前記第2判定手段とによって、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段との双方の残容量が前記データ量以下であると判定された際に、前記撮像素子による撮像と、前記通信手段による前記第1画像データ又は前記第2画像データの転送と、前記第1記憶手段又は前記第2記憶手段への前記第1画像データの記録とのいずれかの動作を禁止することを特徴とする請求項6記載の撮像システム。
【請求項8】
前記第1通信手段と前記第2通信手段とは、前記レンズユニットと前記本体ユニットとで種々の制御信号を送受し合う制御用通信ラインと、前記レンズユニットから前記本体ユニットへと前記第1画像データを転送する画像用通信ラインとから構成されており、前記第2画像データは、前記制御用通信ラインから前記本体ユニットへと転送されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像システム。
【請求項9】
撮影レンズによって結像された被写体光を撮像して前記被写体光に応じた第1画像データを取得する撮像素子が設けられたレンズユニットと、このレンズユニットを着脱自在に保持する本体ユニットとからなる撮像システムの制御方法において、
前記撮像素子によって取得された前記第1画像データを、前記レンズユニットに設けられた記憶手段に記録し、
前記第1画像データから画素を間引いてデータ量を縮小した第2画像データを作成し、
作成した前記第2画像データを前記本体ユニットに転送して、前記本体ユニットに設けられた表示手段に撮影結果として表示することを特徴とする制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−110314(P2007−110314A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−297564(P2005−297564)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】