説明

撮像装置、およびプリントシステム

【課題】撮像装置と画像出力装置とが接続された場合であっても、遠隔操作ユニットに格納されたサムネイル画像を参照しながら画像を出力する。
【解決手段】本発明に係るプリントシステムは、撮像装置と画像出力装置とを備え、撮像装置は、撮像部と第1メモリと、撮像画像を送信する画像送信部と、撮像画像を不可逆圧縮する画像圧縮部と、圧縮画像を格納する第2メモリと、第2メモリと共に撮像部および第1メモリから着脱自在に設けられ、画像送信部または画像出力装置を遠隔操作することによって、画像送信部に第1メモリから画像出力装置へ撮像画像を転送させて出力させる遠隔操作部とを有し、画像出力装置は、遠隔操作にしたがって撮像画像を受信する画像受信部と、遠隔操作にしたがって撮像画像を出力する画像出力部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、およびプリントシステムに関する。特に、本発明は、遠隔操作により画像を出力する撮像装置、およびプリントシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像撮像時のファインダとしての機能を有する第1の表示手段と、撮像画像を再生する際のモニタとしての機能を有すると共に、カメラ本体との着脱をできるようにした第2の表示手段(外部表示モニタ)とを備え、第1の表示手段の表示内容と、外部表示モニタの表示内容とを異ならせる。そして、第1の表示手段と外部表示モニタに表示された2枚の撮像画像を比較して見栄えのよい撮像画像を選択する、又は、撮像画像に対する補正処理の効果の確認を容易にする電子カメラについて提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−266381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、特許文献1に記載されている発明においては、電子カメラ、および外部表示モニタに備えられたメモリに撮像画像が格納される。そして、ユーザが旅行先等で多数の画像を撮像してメモリの記憶容量が不足した場合には、ユーザは、更に画像を撮像することを目的として、電子カメラのメモリを交換するか、又は、電子カメラのメモリに格納されている撮像画像をPC等に移動させることができる。しかしながら、係る場合において、ユーザは、既に撮像された画像を電子カメラにおいて確認することができなくなる。したがって、ユーザは、既に撮像した風景、および被写体等を再び撮像したり、まだ撮像していない風景、および被写体等の撮像を忘れる可能性がある。
【0004】
そこで本発明は、上記課題を解決することができる撮像装置、およびプリントシステムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、撮像装置であって、撮像画像を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した撮像画像を格納する第1メモリと、第1メモリが格納している撮像画像を外部の画像出力装置に送信する画像送信部と、撮像部が撮像した撮像画像を不可逆圧縮する画像圧縮部と、画像圧縮部が圧縮した圧縮画像を格納する第2メモリと、第2メモリと共に撮像部および第1メモリから着脱自在に設けられ、画像送信部または外部の画像出力装置を無線通信で遠隔操作することによって、第1メモリから外部の画像出力装置へ撮像画像を転送させて出力させる遠隔操作部とを備える。また、第2メモリおよび遠隔操作部と共に撮像部および第1メモリから着脱自在に設けられ、第2メモリが格納している圧縮画像を表示することによって、外部の画像出力装置に出力させる撮像画像をユーザに選択させる小表示部を更に備えてもよい。更に、撮像装置および第1メモリと一体的に設けられ、小表示部より解像度が高く、第1メモリが格納している撮像画像を表示する大表示部を更に備えてもよい。
【0006】
また、第1メモリは、撮像部が撮像した撮像画像に対応づけて、当該撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、第2メモリは、画像圧縮部が圧縮した圧縮画像に対応づけて、当該圧縮画像に対応する撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、遠隔操作部は、第2メモリが格納している画像識別情報を無線通信で画像送信部または外部の画像出力装置に送信することによって、画像識別情報で識別される撮像画像を第1メモリから外部の画像出力装置へ転送させて出力させてもよい。そして、第1メモリの記憶容量は、第2メモリの記憶容量より大きくてもよく、第1メモリは、ハードディスクであり、第2メモリは、半導体メモリであってもよい。
【0007】
また、本発明の第2の形態においては、撮像装置が送信した撮像画像を画像出力装置が出力するプリントシステムであって、撮像装置は、撮像画像を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した撮像画像を格納する第1メモリと、第1メモリが格納している撮像画像を画像出力装置に送信する画像送信部と、撮像部が撮像した撮像画像を不可逆圧縮する画像圧縮部と、画像圧縮部が圧縮した圧縮画像を格納する第2メモリと、第2メモリと共に撮像部および第1メモリから着脱自在に設けられ、画像送信部または画像出力装置を無線通信で遠隔操作することによって、画像送信部に第1メモリから画像出力装置へ撮像画像を転送させて出力させる遠隔操作部とを有し、画像出力装置は、遠隔操作部の遠隔操作にしたがって、画像送信部から送信された撮像画像を受信する画像受信部と、遠隔操作部の遠隔操作にしたがって、画像受信部が受信した撮像画像を出力する画像出力部とを有する。
【0008】
そして、撮像装置は、第2メモリおよび遠隔操作部と共に撮像部および第1メモリから着脱自在に設けられ、第2メモリが格納している圧縮画像を表示することによって、画像出力装置に出力させる撮像画像をユーザに選択させる小表示部を更に有していてよい。また、撮像装置は、撮像装置および第1メモリと一体的に設けられ、小表示部より解像度が高く、第1メモリが格納している撮像画像を表示する大表示部を更に有していてよい。更には、第1メモリは、撮像部が撮像した撮像画像に対応づけて、当該撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、第2メモリは、画像圧縮部が圧縮した圧縮画像に対応づけて、当該圧縮画像に対応する撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、遠隔操作部は、第2メモリが格納している画像識別情報を無線通信で画像送信部または画像受信部に送信し、画像送信部または画像受信部は、遠隔操作部から送信された画像識別情報で識別される撮像画像を第1メモリから抽出して、画像送信部から画像受信部に転送し、画像出力部は、画像送信部から画像受信部に転送された撮像画像を出力してもよい。
【0009】
また、画像出力装置は、同一筐体に形成された撮像部および第1メモリを機械的かつ電気的に画像出力装置と接続する接続部と、接続部が撮像装置と接続した場合に、撮像装置を画像出力装置にロックするロック部と、接続部が撮像装置と接続された場合に、遠隔操作部の遠隔操作にしたがって画像出力部から出力された画像に対して課金処理する課金処理部と、画像を画像出力部において出力した後、出力された画像に対する課金処理が完了した場合に、ロック部を制御して画像出力装置にロックされている撮像装置のロックを解除するロック制御部とを更に有していてもよい。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮像装置と画像出力装置とが接続された場合であっても、遠隔操作ユニットに格納されたサムネイル画像を参照しながら画像を出力できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本実施形態に係るプリントシステム10の概要を示す。プリントシステム10は、撮像装置20および画像出力装置30を備える。印刷装置は画像出力装置30の一例である。また、撮像装置20は、撮像ユニット22および遠隔操作ユニット24を有する。そして、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24とは、機械的に着脱自在に構成されている。また、撮像ユニット22は大表示部250を含み、遠隔操作ユニット24は、小表示部255を含む。更に、画像出力装置30は、画像出力部320、蓋部342、および課金処理部330を含む。本実施形態に係るプリントシステム10は、撮像ユニット22が画像出力装置30と接続された場合であっても、ユーザ900が遠隔操作ユニット24に格納された撮像画像のサムネイル画像を参照しながら画像を出力することを目的とする。
【0014】
ユーザ900は撮像装置20において画像を撮像する。例えば、ユーザ900は、猫810の画像を撮像装置20において撮像する。撮像された撮像画像は撮像ユニット22に格納される。一方、撮像画像のサムネイル画像が撮像ユニット22または遠隔操作ユニット24において生成され、遠隔操作ユニット24に格納される。そして、撮像装置20は、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24とに分離する。続いて、撮像ユニット22は画像出力装置30に挿入されて、画像出力装置30と接続する。なお、係る場合において、画像出力装置30は、撮像ユニット22が画像出力装置30に挿入された後に、撮像ユニット22の挿入口に撮像ユニット22の取り出しを所定の場合に不可能にする、蓋部342を設けていてもよい。一方、遠隔操作ユニット24は、ユーザ900が携帯する。
【0015】
ユーザ900は、遠隔操作ユニット24に含まれる小表示部255に表示されるサムネイル画像を参照しながら、印刷したい画像のサムネイル画像を遠隔操作ユニット24において選択する。ユーザ900によって選択されたサムネイル画像に対応する画像識別情報が、遠隔操作ユニット24から撮像ユニット22に送信される。なお、画像識別情報は、サムネイル画像を一意に識別できる識別子であってよい。そして、画像識別情報を受信した撮像ユニット22は、当該画像識別情報に対応づけられて撮像ユニット22に格納されている撮像画像を、画像出力装置30に供給する。画像出力装置30は、撮像ユニット22から受け取った撮像画像を印刷して、画像出力部320から画像500を出力する。そして、課金処理部330は、画像出力部320から出力された画像500に対して課金処理をする。ユーザ900が課金された料金の支払いが完了するまでは、課金処理部330は、撮像ユニット22の取り出しが不可能となるように、撮像ユニット22と画像出力装置30とをロックする。また、ユーザ900が課金された料金を支払わない場合には、課金処理部330は、撮像ユニット22の取り出しが不可能となるように、画像出力装置30が有する蓋部342を固定してもよい。
【0016】
本実施形態に係るプリントシステム10によれば、ユーザ900が画像出力装置30において出力した画像500に対して課金処理をするまでは、撮像ユニット22を画像出力装置30から取り出しを不可能とすることができる。これにより、ユーザ900が、画像を出力して課金処理をした場合に、確実に料金を回収することができる。
【0017】
図2は、本実施形態に係るプリントシステム10の機能構成の一例を示す。プリントシステム10は、撮像装置20および画像出力装置30を備える。撮像装置20は、撮像ユニット22および遠隔操作ユニット24を有する。ここで、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24とは、機械的に着脱自在に構成されている。そして、撮像ユニット22は、撮像部200、信号処理部210、第1メモリ220、画像送信部230、画像圧縮部240、および大表示部250を含む。また、遠隔操作ユニット24は、第2メモリ222、小表示部255、遠隔操作部260、および表示制御部270を含む。なお、画像圧縮部240は、遠隔操作ユニット24が含んでいてもよい。一方、画像出力装置30は、画像受信部300、ロック制御部310、画像出力部320、課金処理部330、ロック部340、および接続部350を有する。なお、画像を印刷する印刷装置は、画像出力装置30の一例である。
【0018】
撮像部200は、撮像画像を撮像する。撮像部200は、レンズ、および受光デバイスを含む。更に、受光デバイスは、複数の受光素子を含んでいてよい。撮像部200は、入射する光を、レンズを通して受光デバイスに入射させる。そして、受光デバイスは、複数の受光素子において光を受光して、撮像領域の撮像画像を取得する。また、撮像部200が有する受光デバイスは、複数のCMOSセンサを含んでいてよく、撮像部200は、複数のCMOSセンサによって撮像領域の撮像画像を取得してもよい。撮像部200は、撮像した画像を信号処理部210に供給する。信号処理部210は、撮像部200から受け取った撮像画像に対して、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理等の画像処理をする。信号処理部210は、撮像画像を第1メモリ220および画像圧縮部240に供給する。
【0019】
画像圧縮部240は、信号処理部210から受け取った撮像画像を不可逆圧縮する。例えば、画像圧縮部240は、静止画像を不可逆圧縮する場合にはJPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。また、画像圧縮部240は、動画像を不可逆圧縮する場合にはMPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。なお、画像圧縮部240は、不可逆圧縮の手段として、画像のサイズ、又は解像度を縮小しても良い。この場合、画像圧縮部240は、不可逆圧縮の手段として、撮像画像を更に高い圧縮率で圧縮しても良い。より好ましくは、画像圧縮部240は、例えば画像を領域毎に周波数変換して保存する場合において、保存をする周波数成分の成分数、又は周波数成分のレベルを表すビット数を減じることによって、画像の圧縮率を高めても良い。また、画像圧縮部240は、外部から電力が供給されている場合に、第1メモリ220に格納されている、撮像部200において撮像された撮像画像を不可逆圧縮してもよい。画像圧縮部240は、圧縮した圧縮画像を、第2メモリ222および第1メモリ220に供給する。なお、サムネイル画像は、圧縮画像の一例である。
【0020】
第1メモリ220は、撮像部200において撮像された撮像画像を格納する。第1メモリ220は、撮像画像を一意に識別できる画像識別情報に対応づけて撮像画像を格納する。また、第1メモリ220は、画像圧縮部240において撮像画像を圧縮して生成された圧縮画像を、当該圧縮画像を一意に識別できる識別子に対応づけて格納してもよい。そして、第1メモリ220は、第2メモリ222よりも記憶容量が大きくてもよい。更に、第1メモリ220は、磁気記録媒体等を用いたハードディスクであってもよい。第1メモリ220は、第1メモリ220に格納されている撮像画像を大表示部250に供給する。また、第1メモリ220は、画像識別情報および撮像画像を画像送信部230に供給する。
【0021】
第2メモリ222は、画像圧縮部240から受け取った、画像圧縮部240において圧縮された圧縮画像を格納する。第2メモリ222は、圧縮画像を一意に識別できる画像識別情報に対応づけて圧縮画像を格納する。また、第2メモリ222は、第1メモリ220よりも記憶容量が小さくてもよく、更には、第2メモリ222は、半導体記録媒体を用いた半導体メモリであってもよい。第2メモリ222は、第2メモリ222が格納している圧縮画像を表示制御部270に供給する。また、第2メモリ222は、画像識別情報を遠隔操作部260に供給する。表示制御部270は、第2メモリ222から受け取った圧縮画像を小表示部255に供給する。また、表示制御部270は、遠隔操作部260の操作に基づいて圧縮画像を小表示部255に供給してもよい。
【0022】
遠隔操作部260は、第2メモリ222と共に撮像部200および第1メモリ220から着脱自在に設けられ、画像送信部230または画像出力装置30を無線通信で遠隔操作することによって、第1メモリ220から画像出力装置30へ撮像画像を転送させて出力させる。なお、遠隔操作部260は有線通信により画像送信部230または画像出力装置30を操作してもよい。遠隔操作部260は、第2メモリ222から受け取った画像識別情報を、無線通信で画像送信部230または画像受信部300に送信する。遠隔操作部260は、ユーザによって遠隔操作部260により選択された圧縮画像に対応する撮像画像を指定する、画像識別情報を画像送信部230へ送信する。具体的には、ユーザは、遠隔操作ユニット24の小表示部255に表示された圧縮画像の中から、画像出力装置30において出力を欲する撮像画像に対応する圧縮画像を選択する。ユーザが小表示部255に表示された圧縮画像を選択した場合には、遠隔操作部260は、ユーザに選択された圧縮画像に対応付けられる画像識別情報を画像送信部230へ送信する。なお、画像識別子は画像識別情報の一例である。また、遠隔操作部260は、画像出力装置30に次に出力させる撮像画像に対応する圧縮画像を予め小表示部255に表示させる。そして、ユーザによって当該撮像画像に対応する圧縮画像が選択された場合に、遠隔操作部260は、当該圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像識別情報を画像送信部230に送信してもよい。
【0023】
画像送信部230は、第1メモリ220に格納されている撮像画像を受け取って、画像出力装置30に送信する。画像出力装置30は、例えば、印刷装置であってよい。また、画像送信部230は、遠隔操作部260からの遠隔操作にしたがって、画像出力装置30に撮像画像を送信してよい。具体的には、遠隔操作部260から受け取った画像識別情報に対応づけられている撮像画像を、第1メモリ220から抽出して、画像出力装置30に送信してよい。また、撮像ユニット22と画像出力装置30とが接続されている場合には、画像送信部230は、画像出力装置30からの情報にしたがって、撮像画像を画像出力装置30に送信してもよい。具体的には、画像出力装置30は、遠隔操作部260から画像識別情報を受信する。そして、画像出力装置30は、当該画像識別情報を、画像送信部230に供給する。続いて、画像送信部230は、画像出力装置30から受け取った画像識別情報に対応する撮像画像を第1メモリ220から抽出して、画像出力装置30に送信する。
【0024】
小表示部255は、第2メモリ222に格納されている圧縮画像を表示することによって、画像出力装置30に出力させる撮像画像をユーザに選択させる。具体的には、小表示部255は、表示制御部270から受け取った圧縮画像を表示する。なお、サムネイル画像は、圧縮画像の一例である。そして、ユーザは、小表示部255に表示されたサムネイル画像から、ユーザが画像出力したいと欲するサムネイル画像を選択することができる。また、小表示部255は、第2メモリ222および遠隔操作部260と共に撮像部200および第1メモリ220から着脱自在に設けられていてよい。一方、大表示部250は、第1メモリ220に格納されている撮像画像を表示する。大表示部250は、撮像装置20および第1メモリ220と一体的に設けられていてよい。更に、大表示部250は、小表示部255よりも解像度が高くてもよい。大表示部250によれば、ユーザは撮像画像の高解像度画像を、撮像ユニット22において確認できる。
【0025】
画像受信部300は、遠隔操作部260の操作にしたがって、画像送信部230から送信された撮像画像を受信する。具体的には、画像送信部230は、遠隔操作部260から画像識別情報を受信する。そして、画像送信部230は、画像受信部300から受け取った画像識別情報に対応づけられて第1メモリ220に格納されている撮像画像を抽出する。続いて、画像送信部230は、抽出した撮像画像を画像受信部300に送信する。また、画像受信部300は、遠隔操作部260から送信された画像識別情報で識別される撮像画像を第1メモリ220から抽出して、画像送信部230から転送された撮像画像を受信してもよい。具体的には、画像受信部300は、遠隔操作部260から画像識別情報を受信する。そして、画像受信部300は、当該画像識別情報を画像送信部230に供給する。続いて、画像送信部230は、上記説明と同様に撮像画像を抽出する。そして、画像送信部230は、抽出された撮像画像を、画像受信部300に送信する。これにより、画像受信部300は、遠隔操作部260の操作にしたがって、撮像画像を画像送信部230から受信できる。画像受信部300は、受信した撮像画像を画像出力部320に供給する。
【0026】
画像出力部320は、遠隔操作部260の操作にしたがって、画像受信部300が受信した撮像画像を出力する。画像出力部320は、例えば、画像を印刷する印刷部であってよい。また、画像出力部320は、画像送信部230から画像受信部300に転送された撮像画像を出力してもよい。画像出力部320は、出力した画像の画像識別情報および出力した画像の枚数の情報を課金処理部330に供給する。
【0027】
接続部350は、画像出力装置30に設けられており、同一筐体に形成された撮像部200および第1メモリ220を機械的かつ電気的に画像出力装置30と接続させる。例えば、画像出力装置30と撮像ユニット22とを接続させる場合に、画像出力装置30に撮像ユニット22を接続部350に誘導するレール部を設けさせ、撮像ユニット22には当該レール部と嵌め合う溝部を設ける。そして、画像出力装置30および撮像ユニット22のそれぞれに、機械的かつ電気的に画像出力装置30と撮像ユニット22とが接続するコネクタを設ける。これにより、ユーザは、撮像ユニット22をレール部に設置して、画像出力装置30が有する接続部350の方向に撮像ユニット22をスライドさせることにより、撮像ユニット22と画像出力装置30とを機械的かつ電気的に接続させることができる。
【0028】
ロック部340は、接続部350が撮像装置20または撮像ユニット22と接続した場合に、撮像装置20を画像出力装置30にロックする。ここで、蓋部342は、ロック部340の一例である。また、ロック部340は、撮像装置20が有する撮像ユニット22が画像出力装置30と接続した場合に、撮像ユニット22と画像出力装置30とをロックしてもよい。例えば、接続部350と撮像装置20、または接続部350と撮像ユニット22には、それぞれ互いに嵌め合うことのできる一対のコネクタが設けられていてよい。そして、ロック部340は、接続部350が撮像装置20または撮像ユニット22と接続された場合において、接続部350と撮像装置20、または接続部350と撮像ユニット22とを離間不能になるように保持する、可動ロックアームであってよい。また、当該可動ロックアームは、ロック制御部310の制御に基づいて接続部350と撮像装置20、または接続部350と撮像ユニット22とを離間不能にしてよい。そして、ロック制御部310の制御に基づいて、可動ロックアームは撮像ユニット22と画像出力装置30とを離間不能にする。
【0029】
課金処理部330は、接続部350が撮像装置20または撮像ユニット22と接続された場合に、遠隔操作部260の遠隔操作にしたがって画像出力部320から出力された画像に対して課金処理をする。課金処理部330は、画像出力部320から受け取った画像識別情報および画像出力部320において出力された画像の枚数の情報に基づいて、ユーザに課金処理をしてよい。課金処理部330における課金処理をした後の、出力された画像の費用の支払い手段としては、画像出力装置30に料金を投入する料金投入部を設け、現金およびプリペイドカード等により費用を支払ってよい。
【0030】
また、課金処理部330における課金処理をした後の、出力された画像の費用の支払い手段としては、ユーザは、電話会社経由、銀行経由、及びクレジット会社経由等により支払ってもよい。電話会社経由では、課金処理部330は、出力された画像の費用を電話代として課金する。電話代は、電話会社から請求される。銀行経由では、出力された画像の費用はユーザの銀行口座から引き落とされる。また、クレジット会社経由では、課金処理部330は、出力された画像の費用をクレジット会社に請求する。そして、クレジット会社はユーザに所定の請求をする。これらの支払い手段により、ユーザはキャッシュレスで出力された画像の費用を支払うことができる。課金処理部330は、課金処理が完了した場合にはその旨を示す情報をロック制御部310に供給する。
【0031】
ロック制御部310は、画像出力部320が画像を出力した後に、課金処理部330が出力された画像に対する課金処理を完了した場合において、ロック部340を制御して画像出力装置30にロックされている撮像装置20または撮像ユニット22のロックを解除する。具体的には、ロック制御部310は、課金処理部330からユーザにより画像出力部320から出力された画像に対して課金処理が完了した旨を示す情報を受け取った場合に、ロック部340にロックを解除する旨の情報を供給する。ロック部340は、ロック制御部310からロックを解除する旨の情報を受け取った場合に、画像出力装置30から撮像装置20または撮像ユニット22のロックを解除して、撮像装置20または撮像ユニット22を画像出力装置30から離間させる。
【0032】
本実施形態に係るプリントシステム10によれば、ユーザは、撮像ユニット22が画像出力装置30と接続された場合であっても、遠隔操作ユニット24から撮像画像に対応付けられた画像識別情報を画像出力装置30に送信するだけで、画像出力装置30に画像を出力させることができる。これにより、画像出力装置30に高解像度の撮像画像を送信することなく撮像画像を出力できるので、高解像度の撮像画像を送信する場合よりも高速に画像を出力できる。
【0033】
更に、本実施形態に係るプリントシステム10によれば、ユーザが画像出力装置30において出力された画像に対して料金を支払うまでは、撮像ユニット22を画像出力装置30から離間できないように固定できる。これにより、ユーザが、画像出力装置30から出力された画像に対して料金を支払わないことを抑制できる。
【0034】
図3は、本発明の一実施形態に係るプリントシステム12の概要を示す。プリントシステム12は、撮像装置20および画像出力装置32を備える。印刷装置は画像出力装置32の一例である。また、撮像装置20は、撮像ユニット22および遠隔操作ユニット24を有する。そして、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24とは、機械的に着脱自在に構成されている。また、撮像ユニット22は大表示部250を含み、遠隔操作ユニット24は、小表示部255を含む。更に、画像出力装置32は、画像出力部320および接続部350を含む。なお、プリントシステム12は、プリントシステム10の一実施形態である。そして、プリントシステム12は、図1および図2の上記記載で説明したプリントシステム10の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0035】
ユーザ905は撮像装置20において画像を撮像する。例えば、ユーザ905は、猫800の画像を撮像装置20において撮像する。撮像された撮像画像は撮像ユニット22に格納される。一方、撮像画像のサムネイル画像が撮像ユニット22または遠隔操作ユニット24において生成され、遠隔操作ユニット24に格納される。そして、撮像装置20は、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24に分離され、撮像ユニット22は画像出力装置32に接続部350を介して接続される。一方、遠隔操作ユニット24は、ユーザ905が携帯する。
【0036】
ユーザ905は、遠隔操作ユニット24に含まれる小表示部255に表示されるサムネイル画像を参照しながら、印刷したい画像に対応するサムネイル画像を遠隔操作ユニット24において選択する。ユーザ905によって選択されたサムネイル画像に対応する画像識別情報が、遠隔操作ユニット24から撮像ユニット22に送信される。そして、画像識別情報を受信した撮像ユニット22は、当該画像識別情報に対応づけて撮像ユニット22に格納されている撮像画像を、画像出力装置32に供給する。画像出力装置32は、撮像ユニット22から受け取った撮像画像を印刷して、画像出力部320から画像510を排出する。
【0037】
本実施形態に係るプリントシステム12によれば、撮像ユニット22が画像出力装置32と接続された場合であっても、ユーザ905は、遠隔操作ユニット24に格納された撮像画像のサムネイル画像を遠隔操作ユニット24において参照しながら、画像出力装置32にユーザ905が所望する画像を出力させることができる。これにより、ユーザ905は、遠隔操作ユニット24を操作することにより、画像出力装置32に接続された撮像ユニット22を操作することなく所望の画像を出力できるので、ユーザ905は、ゆったりとした状態で所望の画像を出力できる。
【0038】
図4は、本実施形態に係るプリントシステム14の概要を示す。プリントシステム14は、撮像装置20および画像出力装置34を備える。なお、密着プリンタは画像出力装置34の一例である。また、撮像装置20は、撮像ユニット22および遠隔操作ユニット24を有する。そして、撮像ユニット22と遠隔操作ユニット24とは、機械的に着脱自在に構成されている。また、撮像ユニット22は大表示部250を含み、遠隔操作ユニット24は、小表示部255を含む。更に、画像出力装置34は、画像出力部320および画像入力部302を含む。なお、画像入力部302は画像受信部300の一例である。なお、プリントシステム14は、プリントシステム10およびプリントシステム12の一実施形態である。そして、プリントシステム14は、図1から図3の上記記載で説明したプリントシステム10およびプリントシステム12の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0039】
画像出力装置34が密着プリンタである場合においては、撮像ユニット22の大表示部250を画像出力装置34の画像入力部302に密着させるので、ユーザ910は、撮像ユニット22において撮像画像を確認しながら画像を出力することはできない。したがって、ユーザ910は、遠隔操作ユニット24に含まれる小表示部255に表示されるサムネイル画像を参照しながら、印刷したい画像のサムネイル画像を遠隔操作ユニット24において選択する。そして、ユーザ910によって選択されたサムネイル画像に対応する画像識別情報が、遠隔操作ユニット24から撮像ユニット22に送信される。遠隔操作ユニット24から画像識別情報を受け取った撮像ユニット22は、当該画像識別情報に対応付けられて撮像ユニット22が格納している撮像画像を、大表示部250に表示する。
【0040】
続いて、遠隔操作ユニット24は、画像出力装置34に対して、画像出力装置34が有するシャッタの開閉タイミングを制御する制御情報を送信する。そして、遠隔操作ユニット24から送信された制御情報に基づいて、画像出力装置34がシャッタを切ることにより、大表示部250に表示された撮像画像を画像入力部302を介して画像出力装置34に入力させる。画像出力装置34は、入力された撮像画像を印刷して、画像出力部320から画像520として出力する。
【0041】
本実施形態に係るプリントシステム14によれば、遠隔操作ユニット24に表示されるサムネイル画像を参照しながら、画像出力装置30に画像を出力させることができる。これにより、ユーザ910が撮像ユニット22において撮像画像を見ながら画像出力装置34から画像を出力させることができない場合であっても、適確にユーザ910が所望する画像を、画像出力装置34において出力することができる。
【0042】
図5は、本実施形態に係る画像撮像装置15の機能構成の一例を示す。画像撮像装置15は、撮像ユニット25、表示ユニット35、およびバッテリ265を備える。撮像ユニット25は、撮像部205、小メモリ225、画像圧縮部60、保存処理部50、表示制御部245、および小表示部256を有する。また、表示ユニット35は、大メモリ325、大表示部305、およびバッテリ335を有する。なお、画像撮像装置15は、プリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の一部の一例である。そして、画像撮像装置15は、図1から図4の上記記載で説明したプリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0043】
撮像部205において撮像された画像は、表示ユニット35が撮像ユニット25に接続されている場合には、表示ユニット35が備える大メモリ325に保存される。なお、大メモリ325は、撮像部205において撮像された撮像画像を保存する記憶装置であり、例えば、磁気記録媒体等を用いたハードディスクドライブであってよい。更に、大メモリ325は、画像撮像装置15から着脱を自在にできる記憶装置として構成してよい。
【0044】
また、撮像部205において画像が撮像されたときに表示ユニット35が撮像ユニット25に接続されていない状態、すなわち、撮像ユニット25に大メモリ325が接続されていない状態においては、撮像部205において撮像された画像は、保存処理部50により、いったん小メモリ225に保存されてよい。ここで、小メモリ225は、大メモリ325よりも記憶容量が小さい記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってよい。また、小メモリ225は、同一の容量の撮像画像を読み出すために要する消費電力が、大メモリ325よりも小さくてもよい。なお、撮像ユニット25に大メモリ325が接続されている状態においても、保存処理部50は、撮像部205において撮像された画像を、いったん小メモリ225に保存してもよい。
【0045】
大メモリ325に保存された撮像画像は、画像圧縮部60に供給される。また、撮像画像が小メモリ225に保存された場合には、小メモリ225に保存された撮像画像が、画像圧縮部60に供給される。画像圧縮部60は、受け取った撮像画像を不可逆圧縮する。例えば、画像圧縮部60は、静止画像を不可逆圧縮する場合にはJPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。また、画像圧縮部60は、動画像を不可逆圧縮する場合にはMPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。画像圧縮部60は、圧縮画像を保存処理部50へ供給する。
【0046】
画像圧縮部60は、不可逆圧縮の手段として、画像のサイズまたは解像度を縮小しても良い。また大メモリ325に保存される撮像画像は圧縮されていても良い。この場合、画像圧縮部60は、不可逆圧縮の手段として、撮像画像を更に高い圧縮率で圧縮しても良い。より好ましくは、画像圧縮部60は、例えば画像を領域毎に周波数変換して保存する場合に於いて、保存をする周波数成分の成分数、または周波数成分のレベルを表すビット数を減じることによって、画像の圧縮率を高めても良い。
【0047】
保存処理部50は、画像圧縮部60から圧縮された圧縮画像を受け取り、小メモリ225に圧縮画像を供給する。小メモリ225は、受け取った圧縮画像と、当該圧縮画像の圧縮前の画像である撮像画像とを一意に識別できる画像識別子に対応付けて、圧縮画像を保存する。ここで、撮像部205において撮像された画像がいったん小メモリ225に保存された場合には、保存処理部50は、小メモリ225に保存された複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動してよい。また、保存処理部50は、小メモリ225に保存された撮像画像を大メモリ325に自動的に移動してよい。なお、保存処理部50は、撮像部205によって撮像された画像をいったん小メモリ225に保存して、非撮影時に、撮像画像を大メモリ325に移動してもよい。そして、保存処理部50は、撮像部205によって撮像された画像をいったん小メモリ225に保存して、非撮影時に、撮像画像をまとめて大メモリ325に移動してもよい。
【0048】
例えば、保存処理部50は、画像撮像装置15の保存処理部50、および小メモリ225を除く、各構成部分の少なくとも一部に電力が供給されていない場合に、撮像画像を自動的に小メモリ225から大メモリ325に移動させてよい。なお、保存処理部50が小メモリ225から複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動させるタイミングは、予め定められた枚数の画像が小メモリ225に保存された場合であってよい。保存処理部50が小メモリ225から大メモリ325に複数の撮像画像をまとめて移動させることにより、消費電力が小メモリ225よりも大きな大メモリ325の駆動時間が減るので、画像撮像装置15の電力の消費を少なくできる。
【0049】
また、保存処理部50は、小メモリ225の記憶容量の空き容量が、予め定められた基準値を下回った場合に、複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動させてもよい。これにより、撮像部205において画像を撮像するたびに大メモリ325を稼動させて撮像画像を保存する場合よりも、大メモリ325を起動、駆動、および停止させる回数が少ないので、画像撮像装置15の消費電力を大幅に節約できる。なお、小メモリ225から大メモリ325に撮像画像が移動された場合には、小メモリ225に保存されている撮像画像は消去してよい。
【0050】
更に、保存処理部50は、画像撮像装置15の外部から電力が供給されているときに、撮像画像を小メモリ225から大メモリ325に移動させて、圧縮画像を小メモリ225に保持してよい。そして、画像撮像装置15の外部から電力が供給されていない場合には、保存処理部50は、小メモリ225から大メモリ325への撮像画像の移動をさせずに、画像撮像装置15に電力が供給されるまで撮像画像の大メモリ325への移動処理を待機させてよい。これにより、撮像画像の移動に対して画像撮像装置15が備えるバッテリ265、およびバッテリ335が使用されないので、画像撮像装置15のバッテリ265、およびバッテリ335の使用時間をより伸ばすことができる。したがって、ユーザは、より多くの枚数の画像を、画像撮像装置15において撮像できる。
【0051】
また、保存処理部50は、撮像ユニット25に大メモリ325が接続されていない状態において保存処理部50によりいったん小メモリ225に保存された撮像画像を、撮像ユニット25に大メモリ325が接続されているときに、小メモリ225から大メモリ325に撮像画像を移動させてよい。そして、保存処理部50は、圧縮画像については小メモリ225に保持させてもよい。小メモリ225は、圧縮画像を、表示制御部245へ供給する。また、大メモリ325は、撮像画像を、大表示部305、および外部表示装置150へ供給する。
【0052】
表示制御部245は、小メモリ225から受け取った圧縮画像を小表示部256へ供給する。そして、小表示部256は受け取った圧縮画像を表示する。ここで、小表示部256は、撮像画像の画素数よりも少ない画素数を有する液晶表示装置等の表示装置であってよい。ユーザは、大メモリ325が画像撮像装置15から取り外されている場合においても、撮像ユニット25に備えられている小表示部256において、小メモリ225から読み出された圧縮画像を確認することができる。
【0053】
ここで、圧縮画像を小表示部256に表示する場合に消費される電力は、圧縮画像のデータ量が撮像画像のデータ量よりも小さいので、撮像画像を小表示部256に表示する場合に比べて少ない。したがって、圧縮処理がなされていない撮像画像を小表示部256に表示するよりも、圧縮画像を小表示部256に表示することにより、小表示部256に画像を表示する場合の消費電力を抑制できる。また、半導体メモリにおける画像の読み出し、および書き込みに消費される電力はハードディスクドライブよりも少ないので、小メモリ225が半導体メモリである場合には、小メモリ225がハードディスクドライブである場合よりも更に消費電力を少なくできる。
【0054】
大表示部305は、小表示部256よりも多くの画素数を有しており、大メモリ325と一体に設けられていてよい。大表示部305は、例えば、液晶表示装置であってよく、撮像画像を小表示部256よりも鮮明に表示できる表示装置であってよい。そして、大表示部305は、大メモリ325から撮像画像を読み出して、撮像画像を表示する。また、外部表示装置150は、大メモリ325から撮像画像を受け取って表示する表示装置であってよく、例えば、PC等のモニタ、およびHDTV等のテレビモニタであってよい。更に、外部表示装置150は、ハードディスク等の記憶装置を備え、大メモリ325から受け取った撮像画像を保存してもよい。
【0055】
なお、バッテリ265は、撮像ユニット25に含まれる撮像部205、小メモリ225、画像圧縮部60、保存処理部50、表示制御部245、および小表示部256の各部に動作電力を供給する。また、バッテリ335は、表示ユニット35に含まれる大メモリ325、および大表示部305に動作電力を供給する。
【0056】
本実施形態に係る画像撮像装置15によれば、画像撮像装置15が備える撮像ユニット25に圧縮画像を保存できる。これにより、撮像画像を画像撮像装置15から移動させた場合でも、画像撮像装置15において既に撮像した画像を圧縮画像によって確認できる。したがって、ユーザが多数の画像を撮像した場合でも、既に撮像した被写体を再び撮像したり、まだ撮像していない被写体を撮像し忘れることを防止できる。
【0057】
また、本実施形態に係る画像撮像装置15によれば、大メモリ325よりも消費電力が小さい小メモリ225に撮像画像をいったん保存して、所定の条件の場合に小メモリ225から大メモリ325に撮像画像を移動できる。これにより、画像撮像装置15の電力消費を抑制しつつ、画像を撮像することができる。そして、特に、画像撮像装置15がバッテリにより駆動する場合には、画像撮像装置15の消費電力を少なくすることにより、ユーザは、より長時間、様々な風景、および被写体等を撮像できる。
【0058】
更に、本実施形態に係る画像撮像装置15によれば、小メモリ225に撮像画像をいったん保存して、所定の条件の場合に小メモリ225から大メモリ325に撮像画像を移動できる。例えば、ユーザが画像撮像装置15の電源を切った場合において、自動的に保存処理部50が起動して、撮像画像を小メモリ225から大メモリ325に自動的に移動させる。これにより、ユーザは、小メモリ225の空き容量を気にかけることなく、画像を撮像することができる。
【0059】
図6は、本実施形態に係る画像保存装置16の機能構成の一例を示す。画像保存装置16は、大メモリ325、小メモリ225、画像圧縮部60、保存処理部50、表示制御部245、小表示部256、およびバッテリ265を備える。ここで、大メモリ325、小メモリ225、画像圧縮部60、保存処理部50、表示制御部245、小表示部256、およびバッテリ265については、図5での上記説明において、同一の部材名で説明した各構成部分と略同一の機能を有するので、詳細な説明については省略する。なお、画像保存装置16は、プリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の一部の一例である。そして、画像保存装置16は、図1から図4の上記記載で説明したプリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0060】
画像保存装置16は、画像撮像装置15、メモリ、およびインターネット等のネットワークから多数の撮像画像を受け取る。大メモリ325は、受け取った多数の撮像画像を、撮像画像を一意に識別できる画像識別子に対応付けて保存する。そして、大メモリ325は保存した撮像画像を画像圧縮部60へ供給して、画像圧縮部60は受け取った撮像画像を圧縮する。なお、大メモリ325は、外部表示装置150に撮像画像を供給してもよい。外部表示装置150に撮像画像を供給することにより、ユーザは、大画面で撮像画像を観賞できる。また、画像保存装置16は、小表示部256よりも多くの画素数を有する大表示部を備えていてもよい。画像保存装置16が大表示部を備えている場合には、ユーザは、画像保存装置16において圧縮画像よりも大きなサイズであり、かつ、鮮明な撮像画像を確認することができる。
【0061】
画像圧縮部60において圧縮された圧縮画像は、保存処理部50により、小メモリ225に供給され、小メモリ225は圧縮画像を、圧縮画像を一意に識別できる画像識別子に対応付けて保存する。そして、小メモリ225は圧縮画像を表示制御部245に供給する。続いて、表示制御部245は受け取った圧縮画像を小表示部256に供給する。小表示部256は、受け取った圧縮画像を表示する。なお、バッテリ265は、画像保存装置16が備える、大メモリ325、小メモリ225、画像圧縮部60、保存処理部50、表示制御部245、小表示部256、およびバッテリ265の各部に動作電力を供給する。
【0062】
本実施形態に係る画像保存装置16によれば、画像撮像装置15から受け取った多数の撮像画像を保存して、撮像画像の圧縮画像を表示できる。これにより、ユーザは、画像撮像装置15とは別個の画像保存装置16において、既に撮像した画像を圧縮画像として確認できる。したがって、例えば、画像撮像装置15において画像を撮像するユーザと、画像保存装置16を見ながら、未だ撮像されていない被写体の撮像を画像撮像装置15を有するユーザに指示等をするユーザとに役割を分担させて画像を撮像できるので、ユーザは、観賞を欲する画像について効率的に撮像できる。
【0063】
図7は、本実施形態に係る画像撮像装置17の機能構成の一例を示す。画像撮像装置17は、撮像ユニット26、遠隔操作ユニット36、およびバッテリ265を備える。撮像ユニット26は、撮像部205、大メモリ325、保存処理部50、画像圧縮部60、および画像出力部70を有する。なお、撮像ユニット26は、例えば、デジタルカメラであってよい。一方、遠隔操作ユニット36は、小メモリ225、表示制御部245、小表示部256、遠隔操作部80、およびバッテリ335を有する。なお、遠隔操作ユニット36は、例えば、携帯ビューワであってよい。なお、画像撮像装置17は、プリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の一部の一例である。そして、画像撮像装置17は、図1から図4の上記記載で説明したプリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0064】
撮像部205において撮像された画像は、保存処理部50により、いったん小メモリ225に供給される。小メモリ225は、保存処理部50を介して撮像部205より受け取った撮像画像を、撮像画像を一意に識別できる画像識別子に対応づけて保存する。ここで、小メモリ225は、大メモリ325よりも記憶容量、および消費電力が小さい記憶装置であってよく、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってよい。
【0065】
小メモリ225は、撮像画像を画像圧縮部60へ供給する。画像圧縮部60は、小メモリ225から受け取った撮像画像を不可逆圧縮する。例えば、画像圧縮部60は、静止画像を不可逆圧縮する場合にはJPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。また、画像圧縮部60は、動画像を不可逆圧縮する場合にはMPEG等の画像圧縮方式を用いて撮像画像を圧縮してよい。保存処理部50は、画像圧縮部60から画像圧縮部60において圧縮された圧縮画像を受け取り、小メモリ225に圧縮画像を供給する。小メモリ225は、保存処理部50を介して画像圧縮部60から受け取った圧縮画像と、当該圧縮画像の圧縮前の撮像画像とを一意に識別できる画像識別子に対応づけて保存する。小メモリ225は、圧縮画像を表示制御部245へ供給する。
【0066】
画像圧縮部60は、不可逆圧縮の手段として、画像のサイズまたは解像度を縮小しても良い。また大メモリ325に保存される撮像画像は圧縮されていても良い。この場合、画像圧縮部60は、不可逆圧縮の手段として、撮像画像を更に高い圧縮率で圧縮しても良い。より好ましくは、画像圧縮部60は、例えば画像を領域毎に周波数変換して保存する場合に於いて、保存をする周波数成分の成分数、または周波数成分のレベルを表すビット数を減じることによって、画像の圧縮率を高めても良い。
【0067】
また、保存処理部50は、小メモリ225にいったん保存された、撮像部205において撮像された複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動させてよい。また、保存処理部50は、小メモリ225に保存された撮像画像を大メモリ325に自動的に移動してよい。なお、保存処理部50は、撮像部205によって撮像された画像をいったん小メモリ225に保存して、非撮影時に、撮像画像を大メモリ325に移動してもよい。そして、保存処理部50は、撮像部205によって撮像された画像をいったん小メモリ225に保存して、非撮影時に、複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動してもよい。
【0068】
ここで、大メモリ325は、撮像部205において撮像された撮像画像を保存する記憶装置であり、例えば、磁気記録媒体を用いたハードディスクドライブであってよい。なお、保存処理部50が小メモリ225から複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動させるタイミングは、予め定められた枚数の画像が小メモリ225に保存された場合であってよい。更に、保存処理部50は、小メモリ225の記憶容量の空き容量が、予め定められた基準値を下回った場合に、複数の撮像画像をまとめて大メモリ325に移動させてもよい。
【0069】
これにより、撮像部205において画像を撮像するたびに大メモリ325を稼動させて撮像画像を保存する場合よりも、大メモリ325を起動、駆動、および停止させる回数が少ないので、画像撮像装置17の消費電力を節約できる。
【0070】
そして、保存処理部50は、画像撮像装置17の外部から電力が供給されているときに、撮像画像を小メモリ225から大メモリ325に移動させて、圧縮画像を小メモリ225に保持させてよい。そして、画像撮像装置17の外部から電力が供給されていない場合には、保存処理部50は、小メモリ225から大メモリ325への撮像画像の移動をさせずに、画像撮像装置17に電力が供給されるまで撮像画像の大メモリ325への移動処理を待機させてよい。なお、小メモリ225から大メモリ325は撮像画像を移動させた場合には、小メモリ225から撮像画像を消去してよい。これにより、圧縮画像よりも情報量の大きな撮像画像により、小メモリ225の記憶容量が圧迫されることを抑制できる。
【0071】
これにより、画像撮像装置17が備えるバッテリ265、およびバッテリ335が、撮像画像の移動に伴う電力消費に対して使用されないので、画像撮像装置17のバッテリ265、およびバッテリ335の使用時間をより伸ばすことができる。したがって、ユーザは、画像撮像装置17において、より多くの枚数の画像を撮像できる。
【0072】
表示制御部245は、小メモリ225から受け取った圧縮画像を、小表示部256に供給する。小表示部256は、表示制御部245を介して小メモリ225から受け取った圧縮画像を表示する。小表示部256は、撮像画像の画素数よりも少ない画素数を有する表示部であってよく、例えば、液晶表示装置等の表示装置であってよい。
【0073】
ここで、圧縮画像を小表示部256に表示する場合に消費される電力は、圧縮画像のデータ量が撮像画像のデータ量よりも小さいので、撮像画像を小表示部256に表示する場合に比べて少ない。したがって、圧縮処理がなされていない撮像画像を小表示部256に表示するよりも、圧縮画像を小表示部256に表示することにより、小表示部256に画像を表示する場合の消費電力を抑制できる。また、小メモリ225が半導体メモリである場合には、半導体メモリにおける画像の読み出し、および書き込みの電力消費はハードディスクドライブよりも少ないので、画像撮像装置17の消費電力を更に少なくできる。
【0074】
遠隔操作部80は、小メモリ225、および小表示部256と一体に設けられている。なお、小メモリ225は、小表示部256と共に画像撮像装置17から着脱自在であってよい。すなわち、遠隔操作ユニット36は、画像撮像装置17から着脱自在であってよい。これにより、ユーザが撮像ユニット26を外部表示装置150に接続した場合において、遠隔操作ユニット36を画像撮像装置17が備える撮像ユニット26から分離した状態で、ユーザ自身が遠隔操作ユニット36を携帯できる。
【0075】
遠隔操作部80は、ユーザによって遠隔操作部80の上で選択された圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を画像出力部70へ送信する。具体的には、ユーザは、遠隔操作ユニット36の小表示部256に表示された圧縮画像の中から、外部表示装置150に表示したいとユーザが欲する撮像画像に対応する圧縮画像を選択する。ユーザが小表示部256に表示された圧縮画像を選択した場合には、遠隔操作部80は、ユーザに選択された圧縮画像に対応付けられる画像指定情報を画像出力部70へ送信する。なお、画像識別子は画像指定情報の一例である。また、遠隔操作部80は、外部表示装置150に次に表示させる撮像画像に対応する圧縮画像を予め小表示部256に表示する。そして、ユーザによって当該撮像画像に対応する圧縮画像が選択された場合に、遠隔操作部80は、当該圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を画像出力部70に送信してもよい。
【0076】
画像出力部70は、遠隔操作部80から受信した画像指定情報に対応づけられて大メモリ325に保存されている撮像画像を大メモリ325から読み出す。そして、画像出力部70は、大メモリ325から読み出された撮像画像を、撮像ユニット26と接続されている外部表示装置150へ供給する。外部表示装置150は、画像出力部70から受け取った撮像画像を表示する。なお、外部表示装置150は、例えば、PC等のモニタ、およびHDTV等のテレビモニタであってよい。
【0077】
なお、バッテリ265は、撮像ユニット26に含まれる撮像部205、大メモリ325、保存処理部50、画像圧縮部60、および画像出力部70の各部に動作電力を供給する。また、バッテリ335は、遠隔操作ユニット36に含まれる小メモリ225、表示制御部245、小表示部256、および遠隔操作部80に動作電力を供給する。
【0078】
本実施形態に係る画像撮像装置17によれば、撮像画像の圧縮画像を画像撮像装置17が備える遠隔操作ユニット36に保存でき、ユーザは遠隔操作ユニット36に保存された圧縮画像を遠隔操作ユニット36の小表示部256において確認できる。これにより、撮像ユニット26を外部表示装置150に接続した状態においても、ユーザは、撮像ユニット26から離れた位置で、遠隔操作ユニット36においてユーザが観賞を欲する圧縮画像を選択するだけで、外部表示装置150にユーザが表示させたい撮像画像を自由に表示させることができる。
【0079】
図8は、本実施形態に係る画像撮像装置18の機能構成の一例を示す。ここで、撮像ユニット26、遠隔操作ユニット36、およびバッテリ265、並びに、撮像部205、大メモリ325、保存処理部50、画像圧縮部60、画像出力部70、小メモリ225、表示制御部245、小表示部256、遠隔操作部80、およびバッテリ335については、図7での上記説明において、同一の部材名で説明した各構成部分と略同一の機能を有するので、詳細な説明については省略する。なお、画像撮像装置18は、プリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の一部の一例である。そして、画像撮像装置18は、図1から図4の上記記載で説明したプリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0080】
撮像部205において撮像された画像は、まず、大メモリ325に撮像画像を一意に識別できる画像識別子に対応づけて保存されてよい。そして、大メモリ325は、撮像画像を画像圧縮部60へ供給する。続いて、画像圧縮部60において圧縮された圧縮画像は、保存処理部50を介して、小メモリ225に供給される。小メモリ225は、圧縮画像を一意に識別できる画像識別子に対応づけて、圧縮画像を保存する。
【0081】
そして、小メモリ225に保存された圧縮画像は、表示制御部245を介して小表示部256に供給される。小表示部256は、受け取った圧縮画像を表示する。遠隔操作部80は、ユーザによって遠隔操作部80の上で選択された圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を、画像出力部70へ送信する。また、遠隔操作部80は、外部表示装置150に次に表示させる撮像画像を予め小表示部256に表示して、ユーザによって当該撮像画像に対応する圧縮画像が選択された場合に、当該圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を、画像出力部70に送信してもよい。
【0082】
画像出力部70は、遠隔操作部80から受信した画像指定情報に対応付けられて大メモリ325に保存されている撮像画像を大メモリ325から読み出す。そして、画像出力部70は、大メモリ325から読み出された撮像画像を、撮像ユニット26と接続されている外部表示装置150へ供給する。外部表示装置150は、画像出力部70から受け取った撮像画像を表示する。
【0083】
図9は、本実施形態に係る画像保存装置19の機能構成の一例を示す。画像保存装置19は、画像保存ユニット28、遠隔操作ユニット38、およびバッテリ265を備える。画像保存ユニット28は、大メモリ325、保存処理部50、画像圧縮部60、および画像出力部70を有する。なお、画像保存ユニット28は、例えば、携帯ビューワであってよい。ここで、遠隔操作ユニット38、およびバッテリ265、並びに、大メモリ325、保存処理部50、画像圧縮部60、画像出力部70、小メモリ225、表示制御部245、小表示部256、遠隔操作部80、およびバッテリ335については、図8での上記説明において、同一の番号で説明した各構成部分と略同一の機能を有するので、詳細な説明については省略する。なお、画像保存装置19は、プリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の一部の一例である。そして、画像保存装置19は、図1から図4の上記記載で説明したプリントシステム10、プリントシステム12、およびプリントシステム14の構成、および機能の一部又は全部を更に備えてよい。
【0084】
画像保存装置19は、画像撮像装置17、メモリ、およびインターネット等のネットワークから多数の撮像画像を受け取る。撮像画像は、大メモリ325に供給され、大メモリ325において撮像画像を一意に識別できる画像識別子に対応づけて保存される。そして、大メモリ325は、撮像画像を画像圧縮部60へ供給する。続いて、画像圧縮部60において圧縮された圧縮画像は、保存処理部50を介して、小メモリ225に供給される。小メモリ225は、圧縮画像を一意に識別できる画像識別子に対応づけて、圧縮画像を保存する。なお、画像保存ユニット28は、遠隔操作ユニット38が有する小表示部256よりも画素数の多い表示装置を備えていてもよい。画像保存ユニット28が係る表示装置を備えている場合には、ユーザは、画像保存装置19が備える画像保存ユニット28において撮像画像を確認できる。
【0085】
そして、小メモリ225に保存された圧縮画像は、表示制御部245を介して小表示部256に供給されて、小表示部256において圧縮画像が表示される。遠隔操作部80は、ユーザによって遠隔操作部80の上で選択された圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を画像出力部70へ送信する。また、遠隔操作部80は、外部表示装置150に次に表示させる撮像画像を予め小表示部256に表示して、ユーザによって当該撮像画像に対応する圧縮画像が選択された場合に、当該圧縮画像に対応する撮像画像を指定する画像指定情報を画像出力部70に送信してもよい。
【0086】
画像出力部70は、遠隔操作部80から受信した画像指定情報に対応づけられて大メモリ325に保存されている撮像画像を大メモリ325から読み出す。そして、画像出力部70は、大メモリ325から読み出した撮像画像を、撮像ユニット26と接続されている外部表示装置150へ供給する。外部表示装置150は、画像出力部70から受け取った撮像画像を表示する。
【0087】
本実施形態に係る画像保存装置19によれば、画像撮像装置17等から受け取った撮像画像の圧縮画像を、画像保存装置19が備える遠隔操作ユニット38に保存でき、ユーザは遠隔操作ユニット38に保存された圧縮画像を遠隔操作ユニット38の小表示部256において確認できる。これにより、画像保存ユニット28を外部表示装置150に接続した状態においても、ユーザは、画像保存ユニット28から離れた位置から、遠隔操作ユニット38においてユーザが観賞を欲する圧縮画像を選択するだけで、外部表示装置150にユーザが観賞したい撮像画像を自由に表示させることができる。
【0088】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】プリントシステム10の概念図である。
【図2】プリントシステム10の機能構成を示すブロック図である。
【図3】プリントシステム12の概念図である。
【図4】プリントシステム14の概念図である。
【図5】画像撮像装置15の機能構成を示すブロック図である。
【図6】画像保存装置16の機能構成を示すブロック図である。
【図7】画像撮像装置17の機能構成を示すブロック図である。
【図8】画像撮像装置18の機能構成を示すブロック図である。
【図9】画像保存装置19の機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
10、12、14 プリントシステム
15、17、18 画像撮像装置
16、19 画像保存装置
20 撮像装置
22、25、26 撮像ユニット
24、36、38 遠隔操作ユニット
28 画像保存ユニット
30、32、34 画像出力装置
35 表示ユニット
50 保存処理部
60 画像圧縮部
70 画像出力部
80 遠隔操作部
150 外部表示装置
200、205 撮像部
210 信号処理部
220 第1メモリ
222 第2メモリ
225 小メモリ
230 画像送信部
240 画像圧縮部
245 表示制御部
250 大表示部
255、256 小表示部
260 遠隔操作部
265 バッテリ
270 表示制御部
300 画像受信部
302 画像入力部
305 大表示部
310 ロック制御部
320 画像出力部
325 大メモリ
330 課金処理部
335 バッテリ
340 ロック部
342 蓋部
350 接続部
500、510、520 画像
800、810、820 猫
900、905、910 ユーザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した撮像画像を格納する第1メモリと、
前記第1メモリが格納している撮像画像を外部の画像出力装置に送信する画像送信部と、
前記撮像部が撮像した撮像画像を圧縮する画像圧縮部と、
前記画像圧縮部が圧縮した圧縮画像を格納する第2メモリと、
前記第2メモリと共に前記撮像部および前記第1メモリから着脱自在に設けられ、前記画像送信部または前記外部の画像出力装置を遠隔操作することによって、前記第1メモリから前記外部の画像出力装置へ撮像画像を転送させて出力させる遠隔操作部と
を備える撮像装置。
【請求項2】
前記第2メモリおよび前記遠隔操作部と共に前記撮像部および前記第1メモリから着脱自在に設けられ、前記第2メモリが格納している圧縮画像を表示することによって、前記外部の画像出力装置に出力させる撮像画像をユーザに選択させる小表示部
を更に備える請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮像装置および前記第1メモリと一体的に設けられ、前記小表示部より解像度が高く、前記第1メモリが格納している撮像画像を表示する大表示部
を更に備える請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1メモリは、前記撮像部が撮像した撮像画像に対応づけて、当該撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、
前記第2メモリは、前記画像圧縮部が圧縮した圧縮画像に対応づけて、当該圧縮画像に対応する撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、
前記遠隔操作部は、前記第2メモリが格納している画像識別情報を無線通信で前記画像送信部または前記外部の画像出力装置に送信することによって、
画像識別情報で識別される撮像画像を前記第1メモリから前記外部の画像出力装置へ転送させて出力させる
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1メモリの記憶容量は、前記第2メモリの記憶容量より大きい
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1メモリは、ハードディスクであり、
前記第2メモリは、半導体メモリである
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像装置が送信した撮像画像を画像出力装置が出力するプリントシステムであって、
前記撮像装置は、
撮像画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した撮像画像を格納する第1メモリと、
前記第1メモリが格納している撮像画像を前記画像出力装置に送信する画像送信部と、
前記撮像部が撮像した撮像画像を不可逆圧縮する画像圧縮部と、
前記画像圧縮部が圧縮した圧縮画像を格納する第2メモリと、
前記第2メモリと共に前記撮像部および前記第1メモリから着脱自在に設けられ、前記画像送信部または前記画像出力装置を無線通信で遠隔操作することによって、前記画像送信部に前記第1メモリから前記画像出力装置へ撮像画像を転送させて出力させる遠隔操作部と
を有し、
前記画像出力装置は、
前記遠隔操作部の遠隔操作にしたがって、前記画像送信部から送信された撮像画像を受信する画像受信部と、
前記遠隔操作部の遠隔操作にしたがって、前記画像受信部が受信した前記撮像画像を出力する画像出力部と
を有するプリントシステム。
【請求項8】
前記撮像装置は、前記第2メモリおよび前記遠隔操作部と共に前記撮像部および前記第1メモリから着脱自在に設けられ、前記第2メモリが格納している圧縮画像を表示することによって、前記画像出力装置に出力させる撮像画像をユーザに選択させる小表示部
を更に有する請求項7に記載のプリントシステム。
【請求項9】
前記撮像装置は、前記撮像装置および前記第1メモリと一体的に設けられ、前記小表示部より解像度が高く、前記第1メモリが格納している撮像画像を表示する大表示部
を更に有する請求項8に記載のプリントシステム。
【請求項10】
前記第1メモリは、前記撮像部が撮像した撮像画像に対応づけて、当該撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、
前記第2メモリは、前記画像圧縮部が圧縮した圧縮画像に対応づけて、当該圧縮画像に対応する撮像画像を識別する画像識別情報を格納しており、
前記遠隔操作部は、前記第2メモリが格納している画像識別情報を無線通信で前記画像送信部または前記画像受信部に送信し、
前記画像送信部または前記画像受信部は、前記遠隔操作部から送信された前記画像識別情報で識別される撮像画像を前記第1メモリから抽出して、前記画像送信部から前記画像受信部に転送し、
前記画像出力部は、前記画像送信部から前記画像受信部に転送された撮像画像を出力する
請求項7に記載のプリントシステム。
【請求項11】
前記画像出力装置は、
同一筐体に形成された前記撮像部および前記第1メモリを機械的かつ電気的に前記画像出力装置と接続する接続部と、
前記接続部が前記撮像装置と接続した場合に、前記撮像装置を前記画像出力装置にロックするロック部と、
前記接続部が前記撮像装置と接続された場合に、前記遠隔操作部の遠隔操作にしたがって前記画像出力部から出力された画像に対して課金処理する課金処理部と、
前記画像を前記画像出力部において出力した後、出力された前記画像に対する課金処理が完了した場合に、前記ロック部を制御して前記画像出力装置にロックされている前記撮像装置のロックを解除するロック制御部と
を更に有する請求項7に記載のプリントシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−53683(P2007−53683A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238814(P2005−238814)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】