説明

撮像装置

【課題】仮撮影した画像を素早く確認して、本撮影をすることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】仮撮影用レリーズボタン3が操作された場合に、画像データの容量が小さい仮撮影を行い、仮撮影によって得られた画像データに基づく画像をディスプレイ8に表示し、ユーザーがその画像を確認して、発光部4から出射される光量を光量調整部5によって調整可能とし、本撮影用レリーズボタン2が操作されると、ユーザーが好む光量で行われた仮撮影と同条件の光量で本撮影を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、発光部の前面にエレクトロクロミック素子(ECD)を配置したカメラとして、特許文献1に開示されたカメラがある。このカメラでは、エレクトロクロミック素子に印加する電圧を制御することで、エレクトロクロミック素子の透過率を変更している。そして、これにより、照明光量を制御している。
【0003】
また、撮影を行う前に予備発光を行うカメラとして、特許文献2に開示されたカメラがある。このカメラでは、予備発光による被写体からの反射光の測光を行っている。そして、測光の結果に応じて、ECDに印加される電圧を調整して射出光量を調整している。
【特許文献1】特開平5−127232号公報
【特許文献2】特開平5−165084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のカメラでは、撮影を行う場合に、発光部における光量を制御することは可能である。しかしながら、従来のカメラでは、実際に撮影を行うとユーザーが意図しない露光となっている場合がある。このような場合には光量を再度調整して、同様の撮影を再び行わなければならない、といった問題点がある。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、ユーザーの意図する露光となっているかどうかを容易に判定可能とし、ユーザーの意図する露光による撮影が素早く行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、被写体の像が結像される撮像素子と、撮像素子から得られた画像データを記憶する記憶手段と、本撮影の実行を指示する本撮影指示手段と、仮撮影の実行を指示する仮撮影指示手段と、本撮影の実行および仮撮影の実行に連動し、被写体に向けて照明光を出射可能な発光手段と、画像データに基づく画像を表示する画像表示手段と、照明光の光量を調整する光量調整手段と、を備え、仮撮影によって得られた画像データが画像表示手段に表示された後に、光量調整手段と本撮影指示手段が作動可能となる状態を有し、仮撮影によって得られた画像データの容量が、本撮影によって得られる画像データの容量よりも少ないことを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、画像データの容量が小さい仮撮影の画像を見て本撮影を行うことになるので、ユーザーの意図する露光となっているかどうかを容易に判定可能となると共に、ユーザーの意図する光量によって本撮影を素早く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1実施形態の構成について図1、図2、図3を用いて説明する。図1はこの実施形態のデジタルスチルカメラの概略ブロック図である。図2はこの実施形態のデジタルスチルカメラの概略正面図である。図3はこの実施形態のデジタルスチルカメラの概略背面図である。
【0009】
この実施形態のデジタルスチルカメラは、撮像素子1と、本撮影用レリーズボタン2と、仮撮影用レリーズボタン3と、発光部4と、光量調整部5と、メモリ7と、ディスプレイ8と、コントローラ(本撮影実行手段)10と、を備える。
【0010】
撮像素子1は、レンズ9によって形成された被写体の像位置に配置されている。撮影用レリーズボタン2は本撮影指示手段であって、本撮影を行う場合に使用される。仮撮影用レリーズボタン3は仮撮影指示手段であって、仮撮影を行う場合に使用される。発光部4は発光手段であって、本撮影用レリーズボタン2および仮撮影用レリーズボタン3の操作(押し込み量)に連動して照明光を発生する。光量調整部5は光量調整手段であって、発光部4からの光量を手動で調整可能となっている。メモリ7は記憶手段であって、撮像素子1上に形成された像の画像データを保存する。ディスプレイ8は画像表示手段であって、本撮影および仮撮影によって得られた画像データに基づく画像を表示する。コントローラ10は本撮影実行手段であって、本撮影用レリーズボタン2、仮撮影用レリーズボタン3の操作に基づいて被写体の撮影などを行う。
【0011】
撮像素子1は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサである。レンズ9を通った被写体からの光は、撮像素子1の撮像面で結像する。撮像面で結像した像は、電気信号に変換されて、種々の処理がされて画像データが作成される。この画像データに基づく画像がディスプレイ8に表示される。また、画像データはメモリ7に保存される。
【0012】
本撮影用レリーズボタン2は、例えば図2、図3に示すようにカメラ本体の上面部に設けられる。本撮影用レリーズボタン2がユーザーによって押し込まれると、デジタルスチルカメラは本撮影を行い、これにより被写体が撮影される。被写体の画像データは、メモリ7の第2領域に保存される。なお、本撮影用レリーズボタン2は、予め設定された量だけ押し込まれると、焦点調整が行われ、さらに押し込まれると本撮影が行われるように構成されていても良い。
【0013】
仮撮影用レリーズボタン3は、例えば図2、図3に示すようにカメラ本体の側面部に設けられる。仮撮影用レリーズボタン3がユーザーによって押し込まれると、デジタルスチルカメラは仮撮影を行い、これにより被写体が撮影される。被写体の画像データは、メモリ7の第1領域に保存される。仮撮影用レリーズボタン3は、予め設定された量だけ押し込まれると、焦点調整が行われ、さらに押し込まれると仮撮影が行われるように構成されていても良い。本実施形態では、仮撮影用レリーズボタン3を本撮影用レリーズボタン2が設けられる面と離して設けている。このようにすることで、ユーザーの誤操作を防止することができる。
【0014】
発光部4は、図4に示すように発光素子11と、エレクトロクロミック素子(以下、EC素子とする)12と、を備える。EC素子12は、発光素子11の前面に設けられている。
【0015】
発光素子11は、自動発光モードに設定されている場合には、被写体の明るさに応じた光量の照明光を被写体に向けて出射する。一方、強制発光モードに設定されている場合には、発光素子11は、被写体の明るさに関係なく一定光量の照明光を被写体に向けて出射する。
【0016】
EC素子12は、印加される電圧に応じて光透過率が変化する特性を有する。EC素子12では、所定方向の電圧が印加されると、着色して光透過率が低下する。そして、電圧の印加が行われなくなっても、その状態が維持される。また、この状態で逆方向の電圧が印加されると、透明になり光透過率が高くなる。
【0017】
光量調整部5は、例えば図2、図3に示すように、ダイヤル式の発光量調整操作部材を有する。この発光量調整操作部材は、カメラ本体の側面部に設けられている。この発光量調整操作部材をユーザーが操作することによって、発光部4から出射される光の量が調整可能となる。この実施形態では、光量調整部5で行なわれる操作量に応じて、EC素子12に印加される電圧が制御される。これにより、EC素子12の光透過率が制御されるので、発光部4から出射される光の量が制御可能になる。
【0018】
メモリ7は、第1領域と第2領域を有している。第1領域は、仮撮影によって撮影した画像データを保存する領域である。第2領域は、本撮影によって撮影した画像データを保存する領域である。第1領域は第2領域よりも容量が小さい。そのため、仮撮影によって得られた画像データの容量は、本撮影によって得られる画像データの容量よりも小さくなる。なお、以下の説明では、仮撮影によって得られた画像データ、本撮影によって撮影した画像データを、それぞれ、仮撮影時の画像データ、本仮撮影時の画像データとする。また、仮撮影によって得られた画像データに基づく画像、本撮影によって得られた画像データに基づく画像を、それぞれ、仮撮影時の画像、本仮撮影時の画像とする。
【0019】
第1領域は、1枚分の仮撮影時の画像データを保存できる容量しかない。そのため、第1領域では、仮撮影用レリーズボタン3が押されると、前回の仮撮影のときに保存されていた画像データが消去され、新しい画像データが保存される。つまり、仮撮影時の画像データは、常に第1領域に上書き保存されることになる。このように、第1領域においては、1枚分の画像データを上書き保存することで、第1領域の容量を小さくしている。一方、第2領域には、本撮影時の画像データが保存される。この第2領域の容量は第1領域の容量よりも大きくなっている。よって、第2領域では画像データの上書き保存は行なわれない。これにより、本実施形態のデジタルカメラでは、本撮影時の画像データを多く保存することができる。
【0020】
このように、第1領域に保存される画像データ(仮撮影時の画像データ)は、第2領域に保存される画像データ(本撮影時の画像データ)よりも、容量(データ量)が小さくなっている。ここで、第1領域に保存される画像データは、第2領域に保存される画像データの1/10程度の容量とするのが望ましい。このようにすることで、仮撮影時の画像をディスプレイ8に素早く表示することができ、また第2領域の容量を大きくすることができる。なお、仮撮影時の画像データは、画素間引きされることにより、本撮影時の画像データよりも容量が小さくなる。
【0021】
また、本撮影時の画像は、カーソルキー13、決定ボタン14の操作などによって、第2領域から消去することができる。
【0022】
コントローラ10は、本撮影用レリーズボタン2や仮撮影用レリーズボタン3の操作、シャッタの動作、発光部4での発光を制御する。これらの制御に、焦点調整によって得られた信号などを用いることができる。また、コントローラ10は、撮像素子1による撮影、得られた画像データのメモリ7への保存、ディスプレイ8への画像表示を制御する。
【0023】
次にこの実施形態の仮撮影用レリーズボタン3が使用された場合の撮影シーケンスについて図5のフローチャートを用いて説明する。ここで、デジタルカメラは、撮影モード、表示モード、条件設定モード等の複数のモードを有しているものとする。下記の説明では、デジタルカメラは撮影モードの状態になっているとしている。また、撮影モードでは、例えば、レリーズボタンの操作に応じて自動で焦点などを調整することが行なわれる。
【0024】
ステップS100では、仮撮影用レリーズボタン3が所定量だけ押されたことを検出して、焦点調整を行う。
【0025】
ステップS101では、仮撮影用レリーズボタン3が更に押されたことを検出して、仮撮影を行う。この仮撮影では、予め設定された光量の照明光が発光部4から出射される。なお、光量調整部5が操作された場合は、操作量に応じた光量の照明光が発光部4から出射される。
【0026】
ステップS102では、仮撮影時の画像データをメモリ7の第1領域に保存する。このとき既に第1領域に画像データが保存されている場合には、今回の仮撮影時の画像データを第1領域に上書き保存する。
【0027】
ステップS103では、仮撮影時の画像をディスプレイ8に表示させる。
【0028】
ステップS104では、ユーザーによる判定結果に基づいた処理が行われる。ユーザーが行なう判定では、仮撮影時の画像がユーザーの所望する光量で撮影されているか否か、が判定される。判定の結果が、仮撮影時の画像がユーザーの所望する光量で撮影された画像でない場合にはステップS105へ進む。一方、仮撮影時の画像がユーザーの所望する光量で撮影された画像である場合にはステップS106へ進む。ステップS105あるいはステップS106の処理は、光量調整部5が操作されたか否かを検出することで、決定される。
【0029】
ステップS105では、ユーザーによって光量調整部5が操作される。そして、その操作量に応じて、EC素子12の光透過率が調整される。これにより、次の仮撮影時において、発光部4から出射される照明光の光量が変更される。そして、ステップS100へ戻り、上記シーケンスを繰り返す。
【0030】
ステップS106では、本撮影用レリーズボタン2が所定量だけ押されたことを検出して、焦点調整を行う。
【0031】
ステップS107では、本撮影用レリーズボタン2が更に押されたことを検出して、本撮影を行う。ここで、ステップS105の処理が行なわれなかった場合、光量調整部5は操作されなかったことになる。この場合には、予め設定された光量によって本撮影が行われる。一方、ステップS105の処理が行なわれた場合、光量調整部5は操作されたことになる。この場合には、変更された光量によって本撮影が行われる。
【0032】
ステップS108では、本撮影時の画像データをメモリ7の第2領域に保存する。
【0033】
以上のシーケンスによれば、仮撮影時の画像がディスプレイ8に表示されるので、ユーザーは画像を確認することで、本撮影での光量を調整することが可能となる。その結果、ユーザーが所望する光量によって本撮影を行うことができる。
【0034】
この実施形態では、仮撮影用レリーズボタン3が操作され、さらに仮撮影時の画像が表示された後に、本撮影用レリーズボタン2が操作される状態(撮影モードの1形態)を有している。しかしながら、本撮影用レリーズボタン2の操作は、仮撮影用レリーズボタン3の操作と仮撮影時の画像表示の存在を前提としない。例えば、仮撮影用レリーズボタン3が操作されずに、本撮影用レリーズボタン2が最初に操作されるようになっていても良い。この場合には、本撮影の実行と、第2領域に本撮影時の画像データを保存するシーケンスが実行される。
【0035】
なお、この実施形態では、EC素子12の光透過率を制御することで、発光部4から出射される光の量を制御した。しかしながら、EC素子12を設けずに、発光素子11における発光量を制御して、発光部4から出射される光の量を制御してもよい。
【0036】
第1実施形態の効果について説明する。
【0037】
この実施形態では、仮撮影用レリーズボタン3が押された場合に、仮撮影が行なわれる。ここで、仮撮影時の画像データは、その容量が本撮影時の画像データの容量よりも小さいので、仮撮影時の画像をディスプレイ8に素早く表示させることができる。そして、ユーザーは、仮撮影時の画像を見ることで、仮撮影時の画像の光量がユーザーの所望する光量であるか否かを判定できる。光量がユーザーの所望する光量である場合、本撮影用レリーズボタン2が押されることで、仮撮影時で使用された光量で本撮影行が行なわれる。そして、本撮影時の画像データがメモリ7に保存される。一方、光量がユーザーの所望する光量で無い場合、光量調整部5の操作によって発光部4の光量が変更される。そして、仮撮影用レリーズボタン3が押されることで、変更した光量で再び仮撮影が行われる。これを繰り返すことにより、ユーザーが好む光量によって本撮影を行うことができる。
【0038】
また、仮撮影時の画像データの容量を本撮影時の画像データの容量よりも小さくすることで、仮撮影時の画像をディスプレイ8に素早く表示することができる。また、仮撮影時の画像データを保存するメモリ7の第1領域の容量を小さくすることができるので、本撮影時の画像データを多く保存することができる。また、仮撮影時の画像データは、前回の仮撮影によって得られた画像データに上書きされるので、メモリ7の第1領域の容量を小さくすることができる。その結果、本撮影時の画像データを多く保存することができ、ユーザーが仮撮影時の画像データを消去する作業を省くことができる。
【0039】
また、光量調整部5をデジタルスチルカメラの側面に設けることで、発光部4における光量を素早く変更することができる。
【0040】
次に第2実施形態について説明する。この実施形態のデジタルスチルカメラの構成は第1実施形態のデジタルスチルカメラの構成と同じ構成なので、ここでの説明は省略する。この実施形態では、メモリ7の内部構成が異なっており、メモリ7について説明する。
【0041】
メモリ7は、第1実施形態と同様に第1領域と第2領域とを有する。ただし、第1領域においては、仮撮影時の画像データを複数保存することができる。例えば、第1領域は、4枚分の画像データを保存することができる。つまり、第1領域は、仮撮影時の画像データを複数保存できる容量である。ただし、その容量を超えて仮撮影が行われた場合には、以前の仮撮影によって得られた画像データの一部を消去し、新しく得られた仮撮影の画像データを保存する。なお、本撮影が行われた場合には、第1領域に保存されている画像データは自動的に消去される。
【0042】
次にこの実施形態の仮撮影用レリーズボタン3が使用された場合の撮影シーケンスについて図6を用いて説明する。
【0043】
ステップS200とステップS201のシーケンスは、第1実施形態のステップS100とステップS101のシーケンスと同じシーケンスなので、ここでの説明は省略する。
【0044】
ステップS202では、仮撮影時の画像データをメモリ7の第1領域に保存する。このとき、空き容量が第1領域にない場合には、保存されている画像データの中で、一番古い画像データを消去し、新しい画像データを第1領域に保存する。
【0045】
ステップS203では、仮撮影時の画像をディスプレイ8に表示させる。この実施形態では、第1領域に複数の画像データが保存されている場合には、複数の画像をディスプレイ8に同時にまたは順次表示させる。
【0046】
ステップS204では、ユーザーによって、仮撮影時の画像の中にユーザーの所望する光量で得られた画像があるかどうか判定される。ユーザーが所望する画像がない場合には、ステップS205へ進む。一方、ユーザーの好む画像がある場合は、ステップS206へ進む。なお、ユーザーの好む画像がある場合は、カーソルキー13と決定ボタン14の操作によって、ディスプレイ8中に表示された画像の中から、ユーザーの好む画像が選択される。この実施形態では、仮撮影時の画像データを第1領域に複数保存可能となっている。ここで、複数保存されている画像データは、ユーザーが光量調整部5を操作して得た画像である。そして、これらの画像データに基づく画像をディスプレイ8に複数表示されるので、ユーザーは、その中からユーザーが好む画像を選択することができる。
【0047】
ステップS205からステップS200のシーケンスは、第1実施形態のステップS105とステップS100におけるシーケンスと同じシーケンスなので、ここでの説明は省略する。
【0048】
ステップS206で、本撮影用レリーズボタン2が押されると、ステップS207の本撮影を行う。この実施形態では、例えば自動で焦点などを調整する撮影モードなどによって予め設定された光量を用いて得られた仮撮影の画像の光量で良いと、ユーザーが判断した場合には、予め設定された光量によって本撮影が行われ、ステップS205によって光量調整部5が操作されて光量が変更されて得られた仮撮影の画像の中から、ユーザーが最も好む光量によって得られた画像を選択した場合には、選択された画像を仮撮影する際に使用された光量によって本撮影が行われる。
【0049】
ステップS208では、本撮影によって得られた画像データをメモリ7の第2領域に保存する。また、仮撮影によって得られた画像データを消去する。
【0050】
第2実施形態の効果について説明する。
【0051】
この実施形態では、仮撮影によって得られた画像をディスプレイ8に複数枚表示し、その中からユーザーが最も好む光量によって得られた画像を、他の画像と比較しながら選択することができ、ユーザーが最も好む光量で仮撮影された画像を得るために使用された光量で本撮影を行うことができる。
【0052】
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1実施形態のデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態のデジタルスチルカメラの正面概略図である。
【図3】本発明の第1実施形態のデジタルスチルカメラの背面概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態の発光部4を示す概略図である。
【図5】本発明の第1実施形態の仮撮影が行われた場合の制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態の仮撮影が行われた場合の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1 撮像素子
2 本撮影用レリーズボタン(本撮影指示手段)
3 仮撮影用レリーズボタン(仮撮影指示手段)
4 発光部(発光手段)
5 光量調整部(光量調整手段)
7 メモリ(記憶手段)
8 ディスプレイ(画像表示手段)
10 コントローラ(本撮影実行手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の像が結像される撮像素子と、
前記撮像素子から得られた画像データを記憶する記憶手段と、
本撮影の実行を指示する本撮影指示手段と、
仮撮影の実行を指示する仮撮影指示手段と、
前記本撮影の実行および前記仮撮影の実行に連動し、前記被写体に向けて照明光を出射可能な発光手段と、
前記画像データに基づく画像を表示する画像表示手段と、
前記照明光の光量を調整する光量調整手段と、を備え、
前記仮撮影によって得られた画像データが前記画像表示手段に表示された後に、前記光量調整手段と前記本撮影指示手段が作動可能となる状態を有し、
前記仮撮影によって得られた画像データの容量が、前記本撮影によって得られる画像データの容量よりも少ないことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記光量調整手段は、前記発光手段の照明光の光量を手動によって調整可能に構成され、
前記光量調整手段による光量調整が行なわれない場合、前記光量調整手段は、前記発光手段の照明光の光量を前記仮撮影の際に設定された光量となるようにすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、
前記仮撮影によって得られた前記画像データを記憶する第1領域と、
前記第1領域よりも容量が大きく、前記本撮影によって得られた前記画像データを記憶する第2領域と、を備え、
前記第1領域は、前記仮撮影によって得られた前記画像データを上書して記憶するように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、
前記仮撮影によって得られた前記画像データを記憶する第1領域と、
前記第1領域よりも容量が大きく、前記本撮影によって得られた前記画像データを記憶する第2領域と、を備え、
前記第1領域は、前記仮撮影によって得られた複数の画像データを記憶可能であり、
前記画像表示手段は、前記仮撮影によって得られた複数の画像データに基づく複数の画像を表示し、
前記本撮影実行手段は、前記複数の画像の中から選択された画像を得る際に設定された前記発光手段の照明光の光量で前記本撮影を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記本撮影を行うと、前記第1領域に記憶した画像データを消去するように構成されることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記発光手段は、
発光素子と、
前記発光素子よりも前記被写体側に設けたエレクトロクロミック素子と、を備え、
前記光量調整手段は、前記エレクトロクロミック素子の光透過率を調整することにより、前記照明光の光量を調整可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記発光手段は、発光素子を備え、
前記光量調整手段は、前記発光素子の発光量を調整可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−105807(P2009−105807A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277543(P2007−277543)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】