説明

撮像装置

【課題】 撮像した画像情報の彩度および色相の少なくともいずれかを、その画像情報の履歴に応じて変化させ、画像情報の履歴を容易に把握できるようにする。
【解決手段】 固体撮像素子101により、被写体像を撮像して画像情報を得る。カメラプロセッサ104の第2の撮像信号処理ブロック104−2は、固体撮像素子101により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す。カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する。また、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、取得された履歴情報に応じて、第2の撮像信号処理ブロック104−2により当該画像情報の画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像素子等の撮像素子によって撮像した画像情報をメモリに記録する、いわゆるデジタルカメラ等の撮像装置に係り、特に撮像された画像情報の履歴表示を考慮した撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)を撮像するカメラとして、多くの場合、デジタルカメラ等と称され、被写体を、例えばCMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサまたはCCD(電荷結合素子)イメージセンサ等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像または動画像の画像データを得て、半導体メモリを用いたメモリカード等の記憶媒体にデジタル的に記録するタイプのカメラが用いられるなど、撮像装置および画像記録のデジタル化が進んでいる。
このように、撮像装置および画像記録のデジタル化が進み、記録媒体として、いわゆる銀塩フィルムを用いた銀塩写真の頃のように、紙に焼き付けた写真が日に焼けて変色してしまうということがほとんどなくなっている。そのため、古い写真であっても、時間の経過による視覚上の変化やその風合による懐かしさを感じさせることができなくなってしまった。
また、記録媒体としてのメモリカード等の大容量化に伴い、デジタルカメラの画像を大量に保存することができるようになってきた。そのため、画像情報を、PC(パーソナルコンピュータ〜いわゆるパソコン)の記憶装置(例えば、ハードディスク)等に保存しても撮像装置のメモリカードから削除せず、メモリカード上に画像を残しておくことが多くなった。
【0003】
そして、メモリカードから画像情報を削除しようとする際には、しばしば、既にPCの記憶装置にコピーしたか否かが、わからなくなってしまうことがある。
一方、デジタル画像情報から、銀塩写真が日光にさらされて変色したようなセピア調の画像を得る技術や、デジタル画像情報に対して色補正を行う技術が、例えば、特許文献1(特許第4350809号公報)および特許文献2(特開2010−187050号公報)等に開示されている。すなわち、特許文献1(特許第4350809号公報)には、デジタル画像情報に画像処理を施して、銀塩写真が日光にさらされて変色したようなセピア調の画像を得ることが示されている。また、特許文献2(特開2010−187050号公報)には、デジタル画像情報に画像処理を施して、様々な色補正を行うことが示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1(特許第4350809号公報)に開示された技術は、画像処理により、デジタル画像情報から、セピア調の画像を得るものであるが、この画像処理は、モード選択によりセピア調画像を指定することにより撮影時に行われている。このため、セピア調画像は、撮影時からの時間経過等にかかわらず、撮影時点で既にセピア調画像として記録される。
また、特許文献2(特開2010−187050号公報)に開示されたものは、デジタル画像情報に様々な色補正を施す画像処理の技術である。すなわち、特許文献2(特開2010−187050号公報)には、デジタル画像情報自体の時間経過やコピー等の履歴にかかわらず、デジタル画像情報に色補正を施す技術が開示されている。
しかしながら、古いデジタル画像情報に、銀塩写真のような時間の経過による視覚上の変化やその風合を持たせることができれば、デジタル画像情報に古さや懐かしさを感じさせることができると考えられる。また、メモリカード等に記録された画像情報について、既にPCの記憶装置や外部記憶装置等にコピーしたか否か等の履歴を容易に判断することができるようにすることができれば、記録されている画像情報を削除したりコピーしたりする際の参考として極めて有意義である。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、撮像した画像情報の彩度および色相の少なくともいずれかを、その画像情報の履歴に応じて変化させ、画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、画像情報の履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、撮像した画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、画像情報の履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、表示される画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、画像情報の経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報の経時履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、画像情報の外部機器へのコピー履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報のコピー履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
【0006】
本発明の請求項5の目的は、特に、画像情報の外部機器へのコピー回数履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報のコピー回数履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、画像情報の内蔵メモリから外部メモリへのコピー歴がある画像情報について、経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、画像情報の内蔵メモリから外部メモリへのコピー歴がある画像情報について、経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、表示される画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、画像情報の履歴を色調により把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、画像情報と個々に対応して履歴情報を保存し、簡易に画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、画像情報に対応する履歴情報を一体的に保存し、簡便に画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記画像情報を可視画像として表示する表示手段と、
前記表示手段により前記画像情報を表示に供する際に、前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、
前記撮像装置は、現在時点を示す日時情報を生成する時計手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と、現在時点を示す日時情報との差異に基づく経過時間情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像装置は、前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーした回数を示すコピー回数情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー回数情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記コピー回数情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴としている。
【0010】
請求項7に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項2の撮像装置であって、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記表示手段により前記内蔵メモリに保存された画像情報を表示に供する際に、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴としている。
【0011】
請求項8に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項の撮像装置であって、
前記履歴処理手段は、前記画像処理手段により、画像をセピア調に変更する処理を施すことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、
前記履歴情報は、前記画像情報に個々に対応して保存されることを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、
前記履歴情報は、前記画像情報に付随する情報として一体的に保存されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、撮像した画像情報の彩度および色相の少なくともいずれかを、その画像情報の履歴に応じて変化させ、画像情報の履歴を把握することを可能とする撮像装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の撮像装置によれば、
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することにより、
画像情報の履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、撮像した画像情報の履歴を把握することが可能となる。
【0013】
本発明の請求項2の撮像装置によれば、
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記画像情報を可視画像として表示する表示手段と、
前記表示手段により前記画像情報を表示に供する際に、前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することにより、
画像情報の履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、表示される画像情報の履歴を把握することが可能となる。
【0014】
本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置において、
前記撮像装置は、現在時点を示す日時情報を生成する時計手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と、現在時点を示す日時情報との差異に基づく経過時間情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報の経時履歴を把握することが可能となる。
本発明の請求項4の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置において、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の外部機器へのコピー履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報のコピー履歴を把握することが可能となる。
【0015】
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像装置は、前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーした回数を示すコピー回数情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー回数情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記コピー回数情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の外部機器へのコピー回数履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報のコピー回数履歴を把握することが可能となる。
【0016】
本発明の請求項6の撮像装置によれば、請求項1の撮像装置において、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の内蔵メモリから外部メモリへのコピー歴がある画像情報について、経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、画像情報の履歴を把握することが可能となる。
【0017】
本発明の請求項7の撮像装置によれば、請求項2の撮像装置において、
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記表示手段により前記内蔵メモリに保存された画像情報を表示に供する際に、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の内蔵メモリから外部メモリへのコピー歴がある画像情報について、経時履歴に応じて彩度および色相の少なくともいずれかを変化させて、表示される画像情報の履歴を把握することが可能となる。
【0018】
本発明の請求項8の撮像装置によれば、請求項1〜請求項7のいずれか1項の撮像装置において、
前記履歴処理手段は、前記画像処理手段により、画像をセピア調に変更する処理を施すことにより、
特に、画像情報の履歴を色調により把握することが可能となる。
本発明の請求項9の撮像装置によれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置において、
前記履歴情報は、前記画像情報に個々に対応して保存されることにより、
特に、画像情報と個々に対応して履歴情報を保存し、簡易に画像情報の履歴を把握することが可能となる。
本発明の請求項10の撮像装置によれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置において、
前記履歴情報は、前記画像情報に付随する情報として一体的に保存されることにより、
特に、画像情報に対応する履歴情報を一体的に保存し、簡便に画像情報の履歴を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の各実施の形態が適用されるデジタルカメラの制御系の要部の電子機械的なシステム構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1のデジタルカメラの外観構成を上面側から見た状態を模式的に示す平面図である。
【図3】図1のデジタルカメラの外観構成を正面被写体側から見た状態を模式的に示す正面図である。
【図4】図1のデジタルカメラの外観構成を背面撮影者側から見た状態を模式的に示す背面図である。
【図5】図1のデジタルカメラにおける色の濃さおよび色合いをCbCr色空間上で説明するためのCbCr色空間図である。
【図6】図1のデジタルカメラにおける色調をセピア調に変更するための画像処理をCbCr色空間上で説明するための模式的なCbCr色空間図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の撮像装置を詳細に説明する。
ここでは、撮像装置としてのデジタルカメラの実施の形態について説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、カメラ機能として同様の撮像機能を持つ電子機器、あるいは撮像装置に係る画像を処理するための画像処理システムを構築する画像処理IC(集積回路)および画像処理ソフトウェアなどの画像処理全般に適用することが可能である。
図1〜図4は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラの模式的な構成を示している。図1は、デジタルカメラの制御系のシステム構成の概要を模式的に示すブロック図である。図2は、図1のデジタルカメラの外観構成を上方から見た模式的な平面図、図3は、図1のデジタルカメラの外観構成を正面被写体側から見た模式的な正面図、そして図4は、図1のデジタルカメラの外観構成を背面撮影者側から見た模式的な背面図である。
【0021】
図1〜図4に示すデジタルカメラは、その外観を図2〜図4に示すように、ストロボ発光部1、測距ユニット2、光学ファインダ3、鏡胴ユニット4、液晶ディスプレイモニタ(LCDモニタ)5、電池収納部6および操作部7を具備している。操作部7は、レリーズスイッチ7−1、モードダイヤル7−2、第1のジョグダイヤル7−3、第2のジョグダイヤル7−4、望遠側(TELE)ズームスイッチ7−5、広角側(WIDE)ズームスイッチ7−6、上スイッチ7−7、右スイッチ7−8、オーケー(OK)スイッチ7−9、左スイッチ7−10、下/マクロスイッチ7−11、ディスプレイスイッチ7−12、削除スイッチ7−13、メニュー(MENU)スイッチ7−14および電源スイッチ7−15等を含むスイッチ入力装置群であり、押しボタン操作またはダイヤル操作等による操作信号をシステムに入力するためのものである。
さらに、図1〜図4に示すデジタルカメラは、図1に主として電子的な制御に係るシステム構成を示すように、上述したストロボ発光部1、測距ユニット2、鏡胴ユニット4およびLCDモニタ5に加えて、撮像素子(CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等)101、フロントエンド部(F/E部)102、SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ)103、カメラプロセッサ104、サブ中央処理部(サブCPU)105、ストロボ回路106、内蔵メモリ107、LCDドライバ108、ビデオアンプ(ビデオ増幅器)109、ビデオコネクタ110、加速度センサ111、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)112、ROM(リードオンリメモリ)113およびRAM(ランダムアクセスメモリ)114を備えている。
【0022】
鏡胴ユニット4は、ズームレンズ群4−1aおよびズームモータ4−1bを含むズーム光学系4−1、フォーカスレンズ群4−2aおよびフォーカスモータ4−2bを含むフォーカス光学系4−2、絞り4−3aおよび絞りモータ4−3bを含む絞りユニット4−3、シャッタ4−4aおよびシャッタモータ4−4bを含むシャッタユニット4−4、並びにモータドライバ4−5を有している。
フロントエンド部102は、CDS(相関2重サンプリング部)102−1、AGC(自動利得制御部)102−2、A/D(アナログ−デジタル)変換部102−3およびTG(タイミングジェネレータ)102−4を有している。
カメラプロセッサ104は、第1の撮像信号処理ブロック104−1、第2の撮像信号処理ブロック104−2、CPU(中央処理部)ブロック104−3、ローカルSRAM(ローカルスタティックランダムアクセスメモリ)104−4、USB(ユニバーサルシリアルバス)処理ブロック104−5、シリアル処理ブロック104−6、JPEG(Joint Photographic Experts Group)コーデック(CODEC)ブロック104−7、リサイズ(RESIZE)ブロック104−8、ビデオ信号表示ブロック104−9、メモリカードコントローラブロック104−10およびIC(Inter-Integrated Circuit)インタフェースブロック104−11を有している。
【0023】
図2に示すように、操作部7のレリーズスイッチ(レリーズボタン)7−1、モードダイヤル7−2および第1のジョグダイヤル7−3は、カメラボディの上面に配置されている。レリーズスイッチ7−1は、多くの場合、2段階に押下操作することができ、1段目の押下で自動合焦(AF)動作、そして2段目まで押下すると撮影動作というような動作をさせることができる。一般に、1段目の押下を「半押し」、そして2段目の押下を「全押し」などと称する。モードダイヤル7−2は、このデジタルカメラにおける撮影モード、再生モード等の動作モードを切り換えるためのダイヤルである。
また、図3に示すように、ストロボ発光部1、測距ユニット2、光学ファインダ3(の対物面)および鏡胴ユニット4は、カメラボディの正面側に配置されている。
さらに、図4に示すように、LCDモニタ5、光学ファインダ3(の接眼部)および操作部7の多くの部分は、カメラボディの背面側に配置されている。すなわち、カメラボディの背面側には、操作部7の第2のジョグダイヤル7−4、望遠側ズームスイッチ7−5、広角側ズームスイッチ7−6、上スイッチ7−7、右スイッチ7−8、オーケースイッチ7−9、左スイッチ7−10、下/マクロスイッチ7−11、ディスプレイスイッチ7−12、削除スイッチ7−13、メニュースイッチ7−14および電源スイッチ7−15等が適宜配置されている。
【0024】
この場合、上スイッチ7−7、右スイッチ7−8、左スイッチ7−10および下/マクロスイッチ7−11は、十字キーに相当する上下左右ボタンを構成している。
電池を装填するための電池収納部6は、カメラボディの撮影者側から見て右側面(被写体側から見て左側面)に開口するように配設されている。この電池収納部6は、開口部に蓋が設けられており、この蓋を開けて電池を交換するように構成されている。また、この電池収納部6の内部にメモリカードスロットを設けて、いわゆるSDカード等のメモリカードを挿脱するようにしても良い。
次に、図1に示したデジタルカメラの制御系の概略について図2〜図4に示した各部をも参照しながら説明する。ここでは、主として本発明の理解に必要な部分について詳細に述べている。
撮像素子101は、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の固体撮像素子であり、光学像を光電変換して電子的な画像情報を得る。この撮像素子101が被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段を構成する。
【0025】
フロントエンド部102のCDS(相関二重サンプリング部)102−1は、画像ノイズを除去するための相関二重サンプリングを行う。フロントエンド部102のAGC102−2は、自動的に利得調整を行って画像信号のレベルを適切に制御する。フロントエンド部102のA/D変換部102−3は、アナログ画像情報をデジタル画像情報に変換する。そして、フロントエンド部102のTG(タイミングジェネレータ)102−4は、カメラプロセッサ104の第1の撮像信号処理ブロック104−1から垂直同期駆動信号(VD)および水平同期駆動信号(HD)の供給を受けて、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3によって制御される駆動タイミング信号を撮像素子101およびフロントエンド部102に対して発生する。このフロントエンド部102は、全体が一体としてIC(集積回路)化されていてもよく、個別回路で構成されていてもよい。
鏡胴ユニット4のモータドライバ4−5は、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3によって制御されて、ズームモータ4−1b、フォーカスモータ4−2b、絞りモータ4−3bおよびシャッタモータ4−4bの各モータを駆動し、それぞれズーム光学系4−1のズームレンズ群4−1a、フォーカス光学系4−2のフォーカスレンズ群4−2a、絞りユニット4−3の絞り4−3aおよびシャッタユニット4−4のシャッタ4−4aを作動させる。
【0026】
すなわち、鏡胴ユニット4は、被写体の光学像を所望の変倍率で取り込むための焦点距離可変としてズーム光学系4−1、被写体にピントを合わせるための合焦動作、つまりフォーカシングを行うためのフォーカス光学系4−2、被写体光を絞り込むための絞りユニット4−3、撮像素子101に対する露光を機械的に開閉するシャッタユニット4−4、そしてこれら各部を作動させるモータを駆動するためのモータドライバ4−5を有している。厳密には、ズームレンズ群4−1aとフォーカスレンズ群4−2aの両者でズームレンズ光学系を構成しており、ズームレンズ光学系の一部(場合によっては全部)をフォーカスレンズ群4−2aとしてフォーカスモータ4−2bによって駆動して合焦位置を変化させ、ズームレンズ光学系の全体をズームレンズ群4−1aとしてズームモータ4−1bによってズームレンズ光学系の各部を駆動して焦点距離を変化させる。そして、モータドライバ4−5は、操作部7の操作入力に基づき、カメラプロセッサ104内のCPUブロック104−3からの駆動指令により駆動制御される。
【0027】
ROM113には、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3にて解読可能なプログラムコードで記述された制御プログラムおよびこの制御プログラムによる制御のためのパラメータが格納されている。操作部7の電源スイッチ7−15のオン操作により、このデジタルカメラの電源がオン状態になると、前述したROM113に格納されている制御プログラムは、CPUブロック104−3のためのメインメモリ(明確には図示していないが、カメラプロセッサ104の、例えばCPUブロック104−3内等に設けられている)にロードされ、その制御プログラムに従ってCPUブロック104−3が当該デジタルカメラの各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を、一時的に、RAM114およびカメラプロセッサ104内のローカルSRAM104−4に保存する。ROM113として、フラッシュメモリ等の書き換え可能なROMを用いるようにすれば、制御プログラムや制御のためのパラメータを変更することが可能となり、容易に機能のバージョンアップを行うことが可能となる。
カメラプロセッサ104の第1の撮像信号処理ブロック104−1は、撮像素子101からフロントエンド部102を介して供給される撮像画像情報に対し、ホワイトバランス調整やガンマ調整を施すとともに、先に述べたように垂直同期駆動信号VDおよび水平同期駆動信号HDをフロントエンド部102のTG102−4に供給する。
【0028】
カメラプロセッサ104の第2の撮像信号処理ブロック104−2は、第1の撮像信号処理ブロック104−1により、ホワイトバランス調整やガンマ調整が施された撮像画像情報に所定のフィルタリング処理を施して、当該撮像画像情報を輝度データYと色差データCbおよびCrとからなるY・Cb・Cr画像データに変換する。このY・Cb・Cr画像データは、YUV画像データ等と称されることもある(厳密には、Y・Cb・Cr画像データと、YUV画像データとは異なるものであるとされているが、非常に類似したものであり同一のものとみなされることも少なくないため、ここではY・Cb・Cr画像データは、YUV画像データとも称されるものとしている)。この第2の撮像信号処理ブロック104−2は、撮像素子101により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段を構成する。
カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、このデジタルカメラの各部の動作を制御する。カメラプロセッサ104のローカルSRAM104−4は、上述したCPUブロック104−3による制御に必要な中間データ等のデータを、一時的に保存する。カメラプロセッサ104のUSB処理ブロック104−5は、このデジタルカメラ(のカメラプロセッサ104)とPC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器との間でUSB規格に準拠した通信(USB通信)を可能とするためのUSB処理を行う。カメラプロセッサ104のシリアル処理ブロック104−6、このデジタルカメラ(のカメラプロセッサ104)とPC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器との間でシリアル通信規格に準拠した通信(シリアル通信)を可能とするためのシリアル処理を行う。
【0029】
さらに、カメラプロセッサ104のJPEGコーデックブロック104−7は、画像情報に対してJPEG規格に準拠したエンコード/デコード、を行って、当該画像情報をJPEG方式により圧縮/伸張した画像情報に変換する。カメラプロセッサ104のリサイズブロック104−8は、画像情報のサイズを補間処理を用いて拡大/縮小する。カメラプロセッサ104のビデオ信号表示ブロック104−9は、このデジタルカメラ内の画像データを外部表示機器に表示するためのビデオ信号に変換して、LCDドライバ108を介して、LCDモニタ5に表示させたり、ビデオアンプ109およびビデオコネクタ110を介してTV(テレビ)受像機などの外部表示機器に表示させたりする。カメラプロセッサ104のメモリカードコントローラブロック104−10は、撮像された画像を記録するためのメモリカード(図示されていない)が装填されている場合に、このメモリカードへの画像データの書き込みおよびメモリカードからの画像データの読み出しの制御を行う。なお、メモリカードは、カメラボディ内の適宜個所、例えば電池収納部6内にカードスロットが設けられていて、この電池収納部6内に装填されるものとする。カメラプロセッサ104のIC(Inter-Integrated Circuit)インタフェースブロック104−11は、ICバスによるシリアル通信を行うためのインタフェースであり、ここでは、詳細を後述する加速度センサ111との間の通信を行って当該デジタルカメラの傾きを検出してLCDモニタ5等に表示するために用いている。
【0030】
カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、履歴取得手段としてのカメラプロセッサ104のCPUブロック104−3およびサブCPU105により取得される画像情報についての履歴情報に応じて、画像処理手段としての第2の撮像信号処理ブロック104−2により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段を構成する。また、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、履歴処理手段として、履歴情報に含まれる経過時間情報に応じて、画像処理手段としての第2の撮像信号処理ブロック104−2により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す。
SDRAM103は、上述したカメラプロセッサ104において、画像情報に各種の処理を施す際に、画像データを一時的に保存するための画像メモリとして用いられる。このSDRAM103に保存される画像データは、例えば撮像素子101から、フロントエンド部102を経由して取り込まれ、第1の撮像信号処理ブロック104−1によってホワイトバランス調整およびガンマ調整が行われた状態のRAW−RGB画像データ、第2の撮像信号処理ブロック104−2によって輝度データYと色差データCbおよびCrからなるY・Cb・Cr画像データへのY・Cb・Cr変換が行われた状態のYUV画像データ、並びにJPEGコーデックブロック104−7によって、JPEG圧縮方式に従って圧縮されたJPEG画像データなどである。
【0031】
内蔵メモリ107は、画像記録用のメモリカードが装填されていなくとも撮像された画像データを記録できるようにするためのメモリである。
LCDドライバ108は、LCDモニタ5を駆動する回路であり、カメラプロセッサ104のビデオ信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ5に表示させる。このLCDドライバ108には、ビデオ信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ5に表示するための信号形態に変換する機能をも有している。LCDモニタ5は、撮影前に被写体の状態を監視するために撮像されている被写体の画像を表示したり、撮影した画像を確認するために撮影した画像を表示したり、そしてメモリカードまたは内蔵メモリ107に記録された画像データを参照するために表示したりする。LCDドライバ108およびLCDモニタ5は、画像情報を可視画像として表示する表示手段を構成する。
ビデオアンプ109は、ビデオ信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、ビデオ信号用のケーブル等の75Ωインピーダンスに整合させてるべくインピーダンス変換するためのアンプ(増幅器)であり、ビデオコネクタ110は、75Ωインピーダンスのビデオ信号をTV受像機等の外部表示機器に接続するためのジャック等のコネクタである。
【0032】
レリーズスイッチ7−1、モードダイヤル7−2、第1のジョグダイヤル7−3、第2のジョグダイヤル7−4、望遠側(TELE)ズームスイッチ7−5、広角側(WIDE)ズームスイッチ7−6、上スイッチ7−7、右スイッチ7−8、オーケー(OK)スイッチ7−9、左スイッチ7−10、下/マクロスイッチ7−11、ディスプレイスイッチ7−12、削除スイッチ7−13、メニュー(MENU)スイッチ7−14および電源スイッチ7−15等を含むスイッチ入力装置群からなる操作部7は、押しボタン操作またはダイヤル操作等による操作信号をシステムに入力する。
サブCPU105は、操作部7の各スイッチ等7−1〜7−15の出力信号をユーザの操作情報として検知し、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3に与える。また、サブCPU105は、時刻をカウントするRTC112と通信し、システムの時間を制御している。カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3およびサブCPU105は、画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段を構成する。また、RTC112およびサブCPU105は、現在時点を示す日時情報を生成する時計手段を構成する。
【0033】
加速度センサ111は、デジタルカメラ内のプリント配線基板(PCB)上に実装されており、2軸、すなわちX軸およびY軸、方向の加速度と温度Tをリアルタイム的に検知し、それらのデータを出力する。先に述べたように、この加速度センサ111は、カメラプロセッサ104のICブロック104−11との間でICバス規格に従ってシリアル通信し、検知データをシステムに入力する。カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、加速度センサ111から得られるデータに基づいて、(当該デジタルカメラの)傾きを演算し、その傾き情報をLCDモニタ5等に表示させる。
なお、ストロボ発光部1およびストロボ回路106は、フラッシュ発光手段としての、いわゆるストロボ装置を構成しており、自然光などの光が足りない場合に、いわゆるストロボ光すなわちフラッシュ光を発光させて光量を補うために用いられる。すなわち、暗い場所や被写体が暗い場合の撮影においては、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3からストロボ回路106にストロボ発光信号を送信し、ストロボ回路106がストロボ発光部1をフラッシュ発光させて被写体を照明する。
【0034】
測距ユニット2は、このデジタルカメラと被写体との間の距離を測るために用いられる。通常の場合、デジタルカメラでは、CMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子やCCD(電荷結合素子)撮像素子等の撮像素子101に形成された像のコントラストを検出し、最もコントラストの高い位置にフォーカスレンズ群4−2aを移動させてフォーカスを合わせる、いわゆるCCD−AF方式が用いられている。しかしながら、このCCD−AF方式は、フォーカスレンズ群4−2aを少しずつ移動させてコントラストの高い個所を探して行くため、フォーカス動作に時間がかかってしまう場合がある。そこで、この実施の形態に係るデジタルカメラにおいては、測距ユニット2を用いて被写体との間の距離情報を常に取得し、この距離情報に基づいてフォーカスレンズ群4−2aを一気に合焦位置近傍に移動させてからCCD−AF方式を作動させるようにして、フォーカス動作を高速化するようにしている。
次に、上述のように構成されたデジタルカメラにおける本発明の特徴となる構成および動作について具体的に説明する。ここでは、まず、本発明を適用したデジタルカメラの各実施の形態に用いられる色調整の概略について説明している。
【0035】
〔色調整〕
色調整には、彩度調整および色相調整などがある。彩度調整は色の純度、つまりあざやかさ、を決定するパラメータの調整設定である。図5は、Cb−Cr色空間を示すものであるが、例えば、第2象限におけるRED(赤)の色について、原点からREDのドットまでのベクトルの長さが長い程色の彩度は高くなる。一方、色相調整は、色合いを決定するパラメータの調整設定である。例えば、図5の第3象限におけるGREEN(緑)の色についてベクトルの長さが同じであってもベクトルの向きが異なると色合いは変わってくる。
また、それぞれの色に色差CbおよびCrを一定量加算することにより、特定の色調を与えることができる。例えば、画像中の全ての色に対して、彩度を下げて、第2象限の方向に一定量移動する処理を行うことにより、画像をセピア調にすることができる。すなわち、図6には、一例として、Cb−Cr色空間において、RED/GREENを第2象限の方向に移動させている状態を示している。この移動量を変更することによって色調を調整することができ、移動した色調に対して、彩度のベクトルの長さを短くすることによって、各色の色のあざやかさの割合を変えることができる。したがって、この場合、彩度のベクトルの長さを変更することにより、セピア調とする色調整の効果の割合を変更することができる。
【0036】
〔第1の実施の形態〕
そこで、本発明の撮像装置の第1の実施の形態に係るデジタルカメラにおいては、デジタルカメラ内に格納されている全ての撮像画像情報について、それぞれの履歴情報、例えば撮像後の経過日時の長さに応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更して、画像情報を見るだけで、その色調から画像情報の履歴、この場合、経過日時の長さ、つまり古さおよび新しさ、を把握することができるようにする。
【0037】
以下に、この第1の実施の形態に係るデジタルカメラにおけるより具体的な処理について説明する。
例えば当該デジタルカメラにより、撮影時に、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報を履歴情報としての撮像日時情報(いわゆるタイムスタンプ)として、撮像画像情報に対応づけて当該デジタルカメラの内蔵メモリ107または当該デジタルカメラに装填したメモリカードに格納する。このとき、撮像日時情報は、対応する撮像画像情報中に付随情報として一体的に格納することが望ましいが、対応する撮像画像情報とは異なる個所に、対応する撮像画像情報と対応づけて格納しても良い。このような撮像画像情報に対応づけた撮像日時情報の格納は、一般的なデジタルカメラ等において、従来より広く行われている。
【0038】
そして、格納された撮像画像情報の読み出し表示時、または予め定められた所定期間毎の履歴管理時に、CPUブロック104−3は、デジタルカメラ内に格納されている画像の撮像日時、すなわち撮像画像情報の取得日時、と、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報とを比較して、撮像後の経過日時を求める。
CPUブロック104−3は、当該デジタルカメラ内に撮像後1年以上経過している画像情報が格納されていれば、CPUブロック104−3自体で、または第2の撮像信号処理ブロック104−2を用いて、当該画像情報の彩度のベクトルの長さを75%に減弱し、且つ色差CbおよびCrをCb−Cr色空間において第2象限方向に移動させて、画像をセピア調に変更する処理を行う。さらに、2年以上経過している画像であれば、彩度のベクトルの長さを50%とし、且つ色差CbおよびCrをCb−Cr色空間において第2象限方向にさらに移動させて、セピア調の効果をさらに高める。このようにして、撮像画像情報の撮像日時情報と現在の日時情報とを比較し、日時の経過に応じて、セピア調の効果を高める。
【0039】
このように、セピア調化が施された画像情報を、元の画像情報に上書き保存するようにしても良いし、格納された画像情報自体には画像処理を施さずに、画像情報をLCDモニタ5に表示する際に、経過日時に応じてセピア調等の色調に変更する処理を施して表示するようにしても良い。このようにすることにより、各画像情報について、撮像後日時が経過している度合いを、画像のセピア調の効果の度合いを見て判断することができ、しかも銀塩写真が日光に焼けたのとほぼ同様な感覚を再現することができる。
もちろん、履歴としての日時の経過に応じて、度合いを変化させてセピア調に色調を変更する形態に限らず、日時の経過に応じて、赤みを強めたり、青みを強めたり、黄みを強めたり、するなど他の色調に変化させたりしても良く、日時の経過に応じて、彩度を漸次低下させて、色あせた感じとしたりしても良い。
【0040】
〔第2の実施の形態〕
上述した本発明の第1の実施の形態においては、デジタルカメラに格納されている全ての撮像画像情報に対する処理を行うものとしたが、本発明の撮像装置の第2の実施の形態に係るデジタルカメラにおいては、全ての撮像画像情報ではなく、記録媒体としてデジタルカメラに装填される、いわゆるSDカード等のメモリカードおよび内蔵メモリ107の少なくとも一方に格納されている撮像画像情報のうちのPC等の外部機器にコピーしたことがある撮像画像情報についてのみ、それぞれの履歴情報、例えば撮像後の経過日時の長さに応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更して、画像情報を見るだけで、その色調から画像情報の履歴、この場合、経過日時の長さ、つまり古さおよび新しさ、を把握することができるようにする。このようにすることによって、撮像画像情報の外部機器へのコピーの有無および経過日時の長さを同時に把握することが可能となる。
また、経過日時ではなく、外部機器へのコピーの回数に応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更するようにしても良い。このようにすることによって、コピーしていない画像を誤って消去してしまうことなどの不都合を効果的に防止することができる。
【0041】
以下に、この第2の実施の形態に係るデジタルカメラにおけるより具体的な処理について説明する。
例えば当該デジタルカメラにより、撮影時に、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報を履歴情報としての撮像日時情報として、撮像画像情報に対応づけて当該デジタルカメラの内蔵メモリ107または当該デジタルカメラに装填したメモリカードに格納する。このとき、撮像日時情報は、対応する撮像画像情報中に付随情報として一体的に格納することが望ましいが、対応する撮像画像情報とは異なる個所に、対応する撮像画像情報と対応づけて格納しても良い。このような撮像画像情報に対応づけた撮像日時情報の格納は、一般的なデジタルカメラ等において、従来より広く行われている。
また、デジタルカメラの内蔵メモリ107または当該デジタルカメラに装填したメモリカードに格納された撮像画像情報を、カメラプロセッサ104のUSB処理ブロック104−5またはシリアル処理ブロック104−6等を介して、有線または無線により、PC等の外部機器にコピーした際には、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、履歴情報としてコピーしたことを示す情報またはコピー回数情報等のコピー履歴情報を撮像画像情報に対応づけて内蔵メモリ107またはメモリカードに格納する。
【0042】
このとき、コピー履歴情報を、対応する撮像画像情報中の、いわゆるメーカーノート等の領域に書き込むことにより、撮像画像情報の付随情報として、一体的に格納することができる。 コピー履歴情報は、対応する撮像画像情報とは異なる個所に、対応する撮像画像情報と対応づけて格納しても良い。メモリカードを差し替えてPC等の外部機器に装填した状態で、外部機器内にコピーした際には、コピー時にコピー履歴情報を撮像画像情報に対応づけてメモリカードに書き込むようにすればよい。
そして、格納された撮像画像情報の読み出し表示時、または予め定められた所定期間毎の履歴管理時に、CPUブロック104−3は、上述したコピー履歴情報が格納されている撮像画像情報についてのみ、デジタルカメラ内に格納されている画像の撮像日時、すなわち撮像画像情報の取得日時、と、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報とを比較して、撮像後の経過日時を求める。
CPUブロック104−3は、コピー履歴情報が格納されている画像情報については、画像情報の撮像後の経過日時に応じて、CPUブロック104−3自体で、または第2の撮像信号処理ブロック104−2を用いて、当該画像情報の彩度のベクトルの長さを減弱し、且つ色差CbおよびCrをCb−Cr色空間において第2象限方向に移動させて、画像をセピア調に変更する処理を行う。このようにして、コピー履歴情報が付随している撮像画像情報の日時の経過に応じて、セピア調の効果を高める。このように、セピア調化が施された画像情報を、元の画像情報に上書き保存するようにしても良いし、格納された画像情報自体には画像処理を施さずに、画像情報をLCDモニタ5に表示する際に、経過日時に応じてセピア調等の色調に変更する処理を施して表示するようにしても良い。
【0043】
このようにすることにより、各画像情報について、外部機器へのコピーの有無および外部機器へコピーされたものについては、撮像後日時が経過している度合いを、画像のセピア調の効果の有無およびその度合いを見て判断することができる。
もちろん、履歴としての日時の経過に応じて、度合いを変化させてセピア調に色調を変更する形態に限らず、単に外部機器へのコピーの有無に応じて、セピア調に色調を変更しても良く、日時の経過にかかわらず、コピーの回数に応じて、セピア調に色調を変更しても良い。さらに、セピア調への変更に限らず、赤みを強めたり、青みを強めたり、黄みを強めたり、するなど他の色調に変化させたりしても良く、日時の経過に応じて、彩度を漸次低下させて、色あせた感じとしたりしても良い。
【0044】
〔第3の実施の形態〕
上述した本発明の第2の実施の形態においては、デジタルカメラに格納されている全ての撮像画像情報ではなく、記録媒体としてデジタルカメラに装填される、いわゆるSDカード等のメモリカードおよび内蔵メモリ107の少なくとも一方に格納されている撮像画像情報のうちのPC等の外部機器にコピーしたことがある撮像画像情報についてのみ、それぞれの履歴情報、例えば撮像後の経過日時の長さに応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更して、画像情報を見るだけで、その色調から画像情報の履歴、この場合、経過日時の長さ、つまり古さおよび新しさ、を把握することができるようにするものとした。ところで、デジタルカメラの多くは、記録媒体として、SDカード等のメモリカードのような外部メモリを装填していなくとも使えるようするために、内蔵メモリ107を備えている。このような内蔵メモリ107に記録された画像情報は、外部メモリにコピーすることによって外に取り出すことができる。
そこで、本発明の撮像装置の第3の実施の形態に係るデジタルカメラにおいては、挿脱可能な外部メモリを装填しなくても使えるよう設けられた内蔵メモリ手段としての内蔵メモリ107から外部メモリ手段としてのメモリカード等の外部メモリに撮像画像情報をコピーした場合に、第2の実施の形態とほぼ同様に、内蔵メモリ107に格納されている撮像画像情報のうちの外部メモリにコピーしたことがある撮像画像情報についてのみ、それぞれの履歴情報、例えば撮像後の経過日時の長さに応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更して、画像情報を見るだけで、その色調から画像情報の履歴、この場合、経過日時の長さ、つまり古さおよび新しさ、を把握することができるようにする。
【0045】
このようにすることによって、内蔵メモリ107に格納されている撮像画像情報の外部メモリへのコピーの有無および経過日時の長さを同時に把握することが可能となる。
また、経過日時ではなく、内蔵メモリ107から外部メモリへのコピーの回数に応じて、画像の色調、例えば彩度および色相の少なくともいずれかを変更するようにしても良い。このようにすることによって、内蔵メモリ107に格納されている撮像画像情報のうちの外部メモリへコピーしていない画像情報を誤って消去してしまうことなどの不都合を効果的に防止することができる。
以下に、この第3の実施の形態に係るデジタルカメラにおけるより具体的な処理について説明する。
例えば当該デジタルカメラにより、撮影時に、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報を履歴情報としての撮像日時情報として、撮像画像情報に対応づけて当該デジタルカメラの内蔵メモリ107に格納する。このとき、撮像日時情報は、対応する撮像画像情報中に付随情報として一体的に格納することが望ましいが、対応する撮像画像情報とは異なる個所に、対応する撮像画像情報と対応づけて格納しても良い。
【0046】
また、デジタルカメラの内蔵メモリ107に格納された撮像画像情報を、カメラプロセッサ104のメモリカードコントローラブロック104−10を介して、当該デジタルカメラに装填されたSDカード等の外部メモリにコピーした際には、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、履歴情報としてコピーしたことを示す情報またはコピー回数情報等のコピー履歴情報を撮像画像情報に対応づけて内蔵メモリ107に格納する。このとき、コピー履歴情報を、対応する撮像画像情報中の、いわゆるメーカーノート等の領域に書き込むことにより、撮像画像情報の付随情報として、一体的に格納することができる。
そして、内蔵メモリ107に格納された撮像画像情報の読み出し表示時、または予め定められた所定期間毎の履歴管理時に、CPUブロック104−3は、上述したコピー履歴情報が格納されている撮像画像情報についてのみ、デジタルカメラ内に格納されている画像の撮像日時、すなわち撮像画像情報の取得日時と、サブCPU105を介してRTC112から取得される現在日時情報とを比較して、撮像後の経過日時を求める。
CPUブロック104−3は、コピー履歴情報が格納されている画像情報については、画像情報の撮像後の経過日時に応じて、CPUブロック104−3自体で、または第2の撮像信号処理ブロック104−2を用いて、当該画像情報の彩度のベクトルの長さを減弱し、且つ色差CbおよびCrをCb−Cr色空間において第2象限方向に移動させて、画像をセピア調に変更する処理を行う。
【0047】
このようにして、コピー履歴情報が付随している撮像画像情報の日時の経過に応じて、セピア調の効果を高める。このように、セピア調化が施された画像情報を、元の画像情報に上書き保存するようにしても良いし、格納された画像情報自体には画像処理を施さずに、画像情報をLCDモニタ5に表示する際に、経過日時に応じてセピア調等の色調に変更する処理を施して表示するようにしても良い。このようにすることにより、内蔵メモリ107内の各画像情報について、外部メモリへのコピーの有無および外部メモリへコピーされたものについては、撮像後日時が経過している度合いを、画像のセピア調の効果の有無およびその度合いを見て判断することができる。
もちろん、履歴としての日時の経過に応じて、度合いを変化させてセピア調に色調を変更する形態に限らず、単に外部メモリへのコピーの有無に応じて、セピア調に色調を変更しても良く、日時の経過にかかわらず、コピーの回数に応じて、セピア調に色調を変更しても良い。さらに、セピア調への変更に限らず、赤みを強めたり、青みを強めたり、黄みを強めたり、するなど他の色調に変化させたりしても良く、日時の経過に応じて、彩度を漸次低下させて、色あせた感じとしたりしても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した第1〜第3の実施の形態に限定されることはなく、本発明の要旨の範囲内乃至は当業者が容易に想到できる範囲内において、種々に修正または変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 ストロボ発光部
2 測距ユニット
3 光学ファインダ
4 鏡胴ユニット
4−1 ズーム光学系
4−1a ズームレンズ群
4−1b ズームモータ
4−2 フォーカス光学系
4−2a フォーカスレンズ群
4−2b フォーカスモータ
4−3 絞りユニット
4−3a 絞り
4−3b 絞りモータ
4−4 シャッタユニット
4−4a シャッタ
4−4b シャッタモータ
4−5 モータドライバ
5 液晶ディスプレイモニタ(LCDモニタ)
6 電池収納部
7 操作部
7−1 レリーズスイッチ
7−2 モードダイヤル
7−3 第1のジョグダイヤル
7−4 第2のジョグダイヤル
7−5 望遠側(TELE)ズームスイッチ
7−6 広角側(WIDE)ズームスイッチ
7−7 上スイッチ
7−8 右スイッチ
7−9 オーケー(OK)スイッチ
7−10 左スイッチ
7−11 下/マクロスイッチ
7−12 ディスプレイスイッチ
7−13 削除スイッチ
7−14 メニュー(MENU)スイッチ
7−15 電源スイッチ
101 固体撮像素子(CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等)
102 フロントエンド(F/E)部
102−1 CDS(相関2重サンプリング部)
102−2 AGC(自動利得制御部)
102−3 A/D(アナログ−デジタル)変換部
102−4 TG(タイミングジェネレータ)
103 SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ)
104 カメラプロセッサ
104−1 第1の撮像信号処理ブロック
104−2 第2の撮像信号処理ブロック
104−3 CPU(中央処理部)ブロック
104−4 ローカルSRAM(ローカルスタティックランダムアクセスメモリ)
104−5 USB(ユニバーサルシリアルバス)処理ブロック
104−6 シリアル処理ブロック
104−7 JPEG(Joint Photographic Experts Group)コーデック(CODEC)ブロック
104−8 リサイズ(RESIZE)ブロック
104−9 ビデオ信号表示ブロック
104−10 メモリカードコントローラブロック
104−11 およびIC(Inter-Integrated Circuit)インタフェースブロック
105 サブ中央処理部(サブCPU)
106 ストロボ回路
107 内蔵メモリ
108 LCDドライバ
109 ビデオアンプ(ビデオ増幅器)
110 ビデオコネクタ
111 加速度センサ
112 リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)
113 ROM(リードオンリメモリ)
114 RAM(ランダムアクセスメモリ)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特許第4350809号公報
【特許文献2】特開2010−187050号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
被写体像を撮像して画像情報を得るための撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像情報に、画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を含む画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像情報についての履歴情報を個々の画像情報毎に取得する履歴取得手段と、
前記画像情報を可視画像として表示する表示手段と、
前記表示手段により前記画像情報を表示に供する際に、前記履歴取得手段により取得される前記画像情報についての履歴情報に応じて、前記画像処理手段により当該画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施す履歴処理手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記撮像装置は、現在時点を示す日時情報を生成する時計手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と、現在時点を示す日時情報との差異に基づく経過時間情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置は、前記画像情報を外部機器にコピーするコピー手段を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を外部機器にコピーした回数を示すコピー回数情報を含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー回数情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記コピー回数情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮像装置は、
現在時点を示す日時情報を生成する時計手段と、
前記画像情報を内蔵メモリに保存する内蔵メモリ手段と、
前記画像情報を外部メモリに保存する外部メモリ手段と、
前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーするコピー手段と
を含むとともに、
前記履歴取得手段は、前記履歴情報として、前記画像情報を前記内蔵メモリから前記外部メモリにコピーしたことを示すコピー歴情報と、前記画像情報の撮像時点を示す日時情報と現在時点を示す日時情報の差異に基づく経過時間情報とを含む情報を取得し、且つ
前記履歴処理手段は、前記表示手段により前記内蔵メモリに保存された画像情報を表示に供する際に、前記履歴情報に前記コピー歴情報を含む画像情報について、前記履歴情報に含まれる前記経過時間情報に応じて、前記画像処理手段により前記画像情報に画像の彩度および色相の少なくともいずれかを変更する処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記履歴処理手段は、前記画像処理手段により、画像をセピア調に変更する処理を施すことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記履歴情報は、前記画像情報に個々に対応して保存されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記履歴情報は、前記画像情報に付随する情報として一体的に保存されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−165182(P2012−165182A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23971(P2011−23971)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】