説明

撮像装置

【課題】電子ファインダを有する撮像装置においてライブビュー表示を常時行う。
【解決手段】第1の半透過膜は、入力された光線を反射するとともに第1の撮像素子に透過する。第2の半透過膜は、第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する。第2の撮像素子、第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する。合焦素子は、第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、撮像装置に関する。詳しくは、撮影の際に被写体を確認するためのライブビュー表示を行う撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラにおいて被写体を確認する際には、光学ファインダ(OVF:Optical ViewFinder)または電子ファインダ(EVF:Electronic ViewFinder)が用いられる。光学ファインダにおいては、被写体からの光をファインダへ導くためにミラー構造が設けられる。一方、このミラー構造を省くことにより小型化を図ったものはミラーレス一眼カメラと呼ばれ、被写体の確認はもっぱら電子ファインダにより行われる。電子ファインダによって被写体画像を表示する機能はライブビュー表示機能またはスルー画表示機能などと呼ばれる。
【0003】
従来の撮像装置としては、通常の撮影用の撮像素子を利用してライブビュー表示を行うものが知られているが(例えば、特許文献1乃至3参照。)、ライブビュー表示のための撮像素子を別途設けた撮像装置も提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−128461号公報
【特許文献2】特開2010−014788号公報
【特許文献3】特開2009−162964号公報
【特許文献4】特開2007−243561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の従来技術では、撮像素子によってライブビュー表示を行う際、ミラーの切替動作、電荷の掃出し動作または露光動作準備などのためにライブビュー表示が行われない期間、すなわちブラックアウト期間が生じてしまう。撮影中にブラックアウト期間が生じると、その間に撮影者が被写体を見失ってしまい、被写体がフレームアウトするおそれがある。
【0006】
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、電子ファインダを有する撮像装置においてライブビュー表示を常時行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力された光線を反射するとともに第1の撮像素子に透過する第1の半透過膜と、上記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、上記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、上記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち上記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子とを具備する撮像装置である。これにより、入力された光線を第2の撮像素子に導いて、第1の撮像素子とは独立した動作を行わせるという作用をもたらす。
【0008】
また、この第1の側面において、上記第2の撮像素子は、上記第2の半透過膜によって透過された光線を受け、上記合焦素子は、上記第2の半透過膜によって反射された光線を受け、上記第2の半透過膜は、第1の透過率を有する第1の領域と、上記第1の透過率より低い第2の透過率を有する第2の領域とを備えてもよい。これにより、第2の撮像素子に導く光の光量を増加させるという作用をもたらす。
【0009】
また、この第1の側面において、上記第2の半透過膜は、上記第1の半透過膜によって反射された光線を上記第2の領域において上記合焦素子に対して反射するとともに、上記第1の半透過膜によって反射された光線を上記第1および第2の領域において上記第2の撮像素子に対して透過するようにしてもよい。これにより、第1および第2の領域において第2の撮像素子に光を透過させるという作用をもたらす。
【0010】
また、この第1の側面において、上記第2の撮像素子において受光した光量を検出する光量検出部と、上記第1の撮像素子において露光できない期間であるブラックアウト期間を検出するブラックアウト期間検出部と、上記第1または第2の撮像素子の何れかの出力を選択して表示部にライブビュー表示させる撮像素子選択部と、上記光量検出部によって検出された光量が所定の光量を満たす場合には上記第2の撮像素子を上記撮像素子選択部に選択させ、上記光量検出部によって検出された光量が所定の光量に満たない場合には上記第1の撮像素子を上記撮像素子選択部に選択させる一方で上記ブラックアウト期間には上記第2の撮像素子を上記撮像素子選択部に選択させる選択制御部とをさらに具備してもよい。これにより、光量に応じてライブビュー表示させる撮像素子を選択させるとともに、ブラックアウト期間には第2の撮像素子を選択させるという作用をもたらす。
【0011】
また、この第1の側面において、連続撮影を行うための連写モードを含む撮影モードを設定する撮影モード設定部をさらに具備し、上記選択制御部は、上記撮影モード設定部が連写モードを設定している場合には上記ブラックアウト期間以外であっても上記第2の撮像素子を上記撮像素子選択部に選択させるようにしてもよい。これにより、連写モードにおいてはブラックアウト期間か否かにかかわらず第2の撮像素子を選択させるという作用をもたらす。
【0012】
また、本技術の第2の側面は、入力された光線を反射および透過する第1の半透過膜と、上記第1の半透過膜によって透過された光線を受けて電気信号に変換する第1の撮像素子と、上記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、上記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、上記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子とを具備する撮像装置である。これにより、第1の撮像素子を備える撮像装置において、入力された光線を第2の撮像素子に導いて、第1の撮像素子とは独立した動作を行わせるという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0013】
本技術によれば、電子ファインダを有する撮像装置においてライブビュー表示を常時行うことができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本技術の実施の形態における撮像装置10の外観構成例を示す図である。
【図2】本技術の実施の形態における撮像装置10の内部構成例を示す図である。
【図3】本技術の実施の形態における撮像装置10の内部機構例を示す図である。
【図4】本技術の実施の形態におけるAFモジュール光学系部115の構成例を示す図である。
【図5】本技術の第1の実施の形態における撮像装置10の機能構成例を示す図である。
【図6】本技術の実施の形態において使用されるブラックアウト期間の概念を示す図である。
【図7】本技術の第1の実施の形態における撮像装置10の動作例を示す流れ図である。
【図8】本技術の第2の実施の形態における撮像装置10の機能構成例を示す図である。
【図9】本技術の第2の実施の形態における撮像装置10の動作例を示す流れ図である。
【図10】本技術の実施の形態におけるAFセンサ141の他の配置例を示す図である。
【図11】本技術の実施の形態におけるAFセンサ141のさらに他の配置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(光量およびブラックアウト期間に応じて撮像素子を選択)
2.第2の実施の形態(さらに連写モードを考慮して撮像素子を選択)
3.変形例(AFセンサの配置位置)
【0016】
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の外観構成]
図1は、本技術の実施の形態における撮像装置10の外観構成例を示す図である。同図(a)は正面図であり、同図(b)は背面図である。
【0017】
撮像装置10は、例えばミラーレス一眼カメラとして構成され、交換レンズ101と、カメラボディ102とを備えている。交換レンズ101は、カメラボディ102に着脱自在な撮影レンズである。
【0018】
カメラボディ102の上面には、シャッターボタン261が設けられている。シャッターボタン261は、途中まで押し込んだ「半押し状態」と、さらに押し込んだ「全押し状態」とを検出可能な押下スイッチにより構成される。撮影モードにおいてシャッターボタン261が半押し状態になると、被写体を撮影するための準備動作が実行される。この準備動作としては、例えば、露出制御値の設定や焦点検出等が想定される。また、シャッターボタン261が全押し状態になると、撮影動作が行われる。この撮影動作としては、撮像素子において露光が行われ、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施して記録媒体に記録するという一連の動作が想定される。
【0019】
カメラボディ102の背面には、ディスプレイ249が設けられている。このディスプレイ249は、撮影時には電子ファインダとしてライブビュー表示を行う一方、撮影時以外にはモード設定などのユーザインターフェース画面や撮影済画像などを表示することができる。このディスプレイ249は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などにより実現される。
【0020】
[撮像装置の内部構成]
図2は、本技術の実施の形態における撮像装置10の内部構成例を示す図である。この撮像装置10は、カメラ部100と、信号処理回路220と、制御部230と、ディスプレイ制御部240と、媒体インターフェース250と、操作部260とを備えている。また、信号処理回路220には画像メモリ221が接続され、ディスプレイ制御部240にはディスプレイ249が接続されている。さらに、媒体インターフェース250には記録媒体259が着脱可能となっている。
【0021】
カメラ部100は、被写体を撮像画像として写し撮って画像データを生成するものであり、光学ブロック110と、メイン撮像素子120と、サブ撮像素子130と、AFセンサ140と、撮像素子選択部150と、前処理回路160とを備える。また、このカメラ部100は、光学ブロック用ドライバ181と、撮像素子用ドライバ182と、タイミング生成回路183とをさらに備える。
【0022】
光学ブロック110は、レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを備え、被写体の画像を取り込んで、これをメイン撮像素子120、サブ撮像素子130およびAFセンサ140に供給するものである。光学ブロック用ドライバ181は、制御部230からの制御に応じて、光学ブロック110を動作させる駆動信号を形成し、これを光学ブロック110に供給して、光学ブロック110を動作させる。
【0023】
メイン撮像素子120およびサブ撮像素子130は、光学ブロック110からの画像を光電変換して出力するものである。メイン撮像素子120は撮影のために使用される撮像素子であり、サブ撮像素子130はライブビュー表示のために使用される撮像素子である。これらは、撮像素子用ドライバ182からの駆動信号およびタイミング生成回路183からのタイミング信号に基づいて、光学ブロック110からの被写体の画像を取り込んで、電気信号として撮像素子選択部150に出力する。これらメイン撮像素子120およびサブ撮像素子130は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサなどにより実現することができる。なお、メイン撮像素子120は、特許請求の範囲に記載の第1の撮像素子の一例である。また、サブ撮像素子130は、特許請求の範囲に記載の第2の撮像素子の一例である。
【0024】
AFセンサ140は、光学ブロック110から供給された被写体に対して自動的に焦点を合わせるオートフォーカス(AF)機能を実現するための機構である。このAFセンサ140は、例えば位相差検出方式の焦点検出により合焦位置を検出する。このAFセンサ140における検出結果に基づいて、光学ブロック用ドライバ181によって光学ブロック110におけるフォーカスレンズが駆動されて、被写体に対する合焦が行われる。
【0025】
撮像素子選択部150は、信号処理の対象となる電気信号として、メイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れか一方からの電気信号を選択するものである。何れの撮像素子を選択するかの詳細については後述する。
【0026】
前処理回路160は、撮像素子選択部150から供給された電気信号の画像情報に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理やAGC(Automatic Gain Control)処理を行うものである。CDS処理は信号ノイズ比(S/N比)を良好に保つための処理であり、AGC処理は利得を制御するための処理である。前処理回路160は、このようにして得られた信号に対してA/D(アナログ・デジタル)変換を行って、デジタル信号による画像データを形成する。
【0027】
信号処理回路220は、前処理回路160からの画像データに対して、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施すものである。また、信号処理回路220は、このようにして種々の調整がされた画像データを所定の圧縮方式でデータ圧縮して、圧縮後の画像データをバス290および媒体インターフェース250を介して記録媒体259に供給する。また、信号処理回路220は、記録媒体259上の圧縮された画像データの伸張処理を行い、バス290を介して伸張後の画像データをディスプレイ制御部240に供給する。これら圧縮または伸張処理の際に必要なデータ領域として画像メモリ221が使用される。
【0028】
制御部230は、撮像装置全体を制御するものであり、処理装置231と、メモリ232とをバス290により接続して構成される。ここで、メモリ232は、処理装置231において実行されるプログラムや、処理に必要になるデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。前者をフラッシュROMにより構成し、後者をRAMにより構成してもよい。
【0029】
操作部260は、ユーザからの操作入力を処理装置231に伝えるものであり、例えばタッチパネルやコントロールキー等を想定することができる。制御部230は、この操作部260からの操作入力に応じて、記録媒体259に対する入出力動作やディスプレイ249に対する表示動作等を制御する。
【0030】
ディスプレイ制御部240は、これに供給された画像データからディスプレイ249に対する画像信号を形成し、これをディスプレイ249に供給するものである。これにより、記録媒体259に記録されている画像データに応じた画像やライブビュー表示の画像が、ディスプレイ249の表示画面に表示される。
【0031】
媒体インターフェース250は、記録媒体259に対する画像データの書込みおよび記録媒体259からの画像データの読出しを行うものである。記録媒体259としては、半導体メモリを用いたいわゆるメモリカード、記録可能なDVD(Digital Versatile Disk)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスクなどの種々のものを用いることができる。
【0032】
[撮像装置の内部機構]
図3は、本技術の実施の形態における撮像装置10の内部機構例を示す図である。この撮像装置10は、交換レンズ101内にレンズ111を有している。このレンズ111は、ズームレンズやフォーカスレンズを包括して示したものであり、実際には複数枚のレンズ群から構成される。
【0033】
カメラボディ102には、主ハーフミラー112と、シャッター113と、副ハーフミラー114と、AFモジュール光学系部115と、メイン撮像素子120と、サブ撮像素子130と、AFセンサ141と、ディスプレイ249とが設けられている。なお、交換レンズ101内のレンズ111と、カメラボディ102内の主ハーフミラー112、シャッター113、副ハーフミラー114およびAFモジュール光学系部115は、上述の光学ブロック110に相当する。
【0034】
主ハーフミラー112は、レンズ111を介して入力された光線の光軸に位置し、その光線を反射および透過するハーフミラーである。この主ハーフミラー112は、入力された光線のうち、例えば70%を透過し、30%を反射する。レンズ111を介して入力された光線の光軸上にはメイン撮像素子120が配置されており、主ハーフミラー112を透過した光は、シャッター113に同期してメイン撮像素子120に入力される。一方、主ハーフミラー112において反射した光の光軸上には副ハーフミラー114が配置されている。なお、主ハーフミラー112は、特許請求の範囲に記載の第1の半透過膜の一例である。
【0035】
シャッター113は、主ハーフミラー112を透過した光を所定のタイミングでメイン撮像素子120に供給するものであり、このシャッター113による開閉タイミングによってメイン撮像素子120の露光時間が制御される。
【0036】
副ハーフミラー114は、上述の通り主ハーフミラー112において反射した光の光軸上に位置し、その光を反射および透過するハーフミラーである。この副ハーフミラー114の透過率については後述するが、一部の光はサブ撮像素子130に透過され、他の光はAFセンサ141に反射される。なお、副ハーフミラー114は、特許請求の範囲に記載の第2の半透過膜の一例である。
【0037】
AFモジュール光学系部115は、副ハーフミラー114を固定するとともに、副ハーフミラー114による反射光をAFセンサ141に導くものである。
【0038】
メイン撮像素子120およびサブ撮像素子130は、上述のように、レンズ111からの光線を光電変換して出力するものである。サブ撮像素子130は、メイン撮像素子120に入力される光の分割光路上において、メイン撮像素子120と供役な位置に配置される。すなわち、サブ撮像素子130に入力される光はメイン撮像素子120に入力される光と光軸が同一であり、いわゆるヤブ睨み状態ではない。したがって、サブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行った場合でも、正確な画角を把握することができる。
【0039】
AFセンサ141は、上述のAFセンサ140に相当するものであり、副ハーフミラー114による反射光に基づいて、合焦判定を行うものである。なお、AFセンサ141は、特許請求の範囲に記載の合焦素子の一例である。
【0040】
図4は、本技術の実施の形態におけるAFモジュール光学系部115の構成例を示す図である。同図(a)は、AFモジュール光学系部115の外観構成例を示す図である。この図からわかるように、AFモジュール光学系部115には副ハーフミラー114が固定されている。この副ハーフミラー114は、主ハーフミラー112からの光をサブ撮像素子130に透過するとともに、AFセンサ141に反射する位置に固定される。
【0041】
この副ハーフミラー114の透過率は、全体として均一なものであってもよいが、同図(b)に示すように領域を分割して異なる透過率を有するように構成してもよい。例えば、副ハーフミラー114の全体のサイズを20mm×20mmと想定して、その中央部分に11mm×18mmの領域118を設ける。両者の面積比は、次式によりほぼ等しいことがわかる。なお、領域118は、特許請求の範囲に記載の第2の領域の一例である。
(20×20−11×18)/11×18≒1.0
【0042】
ここで、領域118の透過率として、入力された光のうち、例えば30%を透過し、70%を反射するものとする。一方、領域118の周囲の領域の透過率として、入力された光のうち、例えば99%を透過し、1%を反射するものとする。すなわち、領域118の透過率は、周囲の領域の透過率よりも低く設定される。サブ撮像素子130には副ハーフミラー114の全領域を透過した光が透過され、AFセンサ141には領域118における反射光が入力される。このとき、サブ撮像素子130に透過される光は、レンズ111を介して入力された光線を基準とすると、次式のようになる。但し、以下の計算において、主ハーフミラー112は入力された光線のうち、70%を透過し、30%を反射するものと仮定する。
30%×(30%+99%)/2≒19%
一方、AFセンサ141に反射される光は、同様にレンズ111を介して入力された光線を基準とすると、次式のようになる。
30%×70%=21%
【0043】
これに対し、副ハーフミラー114の透過率を全体として均一なものであると仮定して、入力された光のうち、例えば30%を透過し、70%を反射するものとして同様の値を計算する。このとき、サブ撮像素子130に透過される光は、レンズ111を介して入力された光線を基準とすると、次式のようになる。
30%×30%=9%
一方、AFセンサ141に反射される光は、レンズ111を介して入力された光線を基準とすると、次式のようになる。
30%×70%=21%
【0044】
すなわち、副ハーフミラー114において領域118の透過率を変化させることによって、AFセンサ141に反射される光量を減少させることなく、サブ撮像素子130に透過される光量を増大させることが可能であることがわかる。これにより、副ハーフミラー114の透過率を全体として均一なものとした場合に比べて、サブ撮像素子130によるライブビュー表示における画像のノイズを減少させることができ、画質を向上させることができる。
【0045】
[撮像装置の機能構成]
図5は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置10の機能構成例を示す図である。ここでは、既に説明したメイン撮像素子120、サブ撮像素子130、撮像素子選択部150およびディスプレイ249に加え、光量検出部233と、ブラックアウト期間検出部234と、選択制御部235とが示されている。
【0046】
光量検出部233は、サブ撮像素子130において受光した光量を検出するものである。この光量検出部233は、例えば露出計により実現される。
【0047】
ブラックアウト期間検出部234は、メイン撮像素子120において露光できない期間(ブラックアウト期間)であることを検出するものである。ブラックアウト期間の詳細については後述する。
【0048】
選択制御部235は、光量検出部233およびブラックアウト期間検出部234による検出結果に基づいて、メイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れの出力をライブビュー表示に用いるべきかを制御するものである。撮像素子選択部150は、選択制御部235からの指示に従って、メイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れか一方の出力を選択してディスプレイ249に出力する。
【0049】
この選択制御部235における制御としては、以下の判断基準が考えられる。まず、光量が十分である場合には、常にサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行う。この場合の光量が十分か否かについては、AFセンサ141の低輝度性能に準じて判断することができる。例えば、近年の撮像装置では、「EV−1」までオートフォーカスの低輝度性能を保証しているものが多い。これに倣って、「EV−1」以上であれば、常にサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行うようにすることが考えられる。
【0050】
また、光量が十分でない場合には、ブラックアウト期間のみサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行い、それ以外の期間にはメイン撮像素子120の出力を用いてライブビュー表示を行う。すなわち、光量が十分でない状態でサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行うときにはゲインを上げる必要があり、それによりノイズが目立つが、その利用をブラックアウト期間に限ることによって画質の低下を最小限に抑えることができる。
【0051】
[ブラックアウト期間]
図6は、本技術の実施の形態において使用されるブラックアウト期間の概念を示す図である。上述の通り、撮像装置10では、シャッター113による開閉タイミングによってメイン撮像素子120の露光時間を制御する。ここでは、シャッター113の構成として、フォーカルプレーンシャッター方式を想定する。このフォーカルプレーンシャッター方式では、被写体側に配置される先幕シャッターと、像側に配置される後幕シャッターとが用いられる。そして、先幕シャッターが先行した後に後幕シャッターを遅れて追従させて、両者によって形成されるスリットの開閉によって露光を制御する。すなわち、このスリット幅によってシャッター速度を制御することができる。
【0052】
このような撮像装置10において、シャッターボタン261が全押しされると、まず後幕シャッターが閉じられ、その後、シャッター113を駆動するシャッターモータのチャージが行われる。そして、先幕シャッターが移動し、少し遅れてこれに追従して後幕シャッターが移動する。これら先幕シャッターと後幕シャッターとの間のスリットが移動する時間に露光が行われる。その後、センサから電荷が外部に転送されて撮像が終了する。
【0053】
これら一連の動作において、シャッターボタン261が全押しされてから露光開始までの期間、および、露光終了から電荷転送が完了するまでの期間は、メイン撮像素子120において露光することができないブラックアウト期間となる。また、連写モードにおいては、後幕シャッターの移動直後から、次の撮像のためのシャッターモータのチャージが行われるため、さらにブラックアウト期間が延びる。
【0054】
ブラックアウト期間検出部234は、このような一連の動作を検知し、ブラックアウト期間に該当するか否かを検出する。ブラックアウト期間においてはメイン撮像素子120の露光ができないため、少なくともブラックアウト期間においてはサブ撮像素子130の出力に基づいてライブビュー表示が行われる。
【0055】
[撮像装置の動作]
図7は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置10の動作例を示す流れ図である。撮像装置10がライブビュー表示を行っている場合、以下の判断基準に従って、メイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れかの出力を用いてライブビュー表示を行う。
【0056】
まず、光量検出部233によって光量が十分である(例えば、「EV−1」以上)と判断された場合には(ステップS911:Yes)、サブ撮像素子130の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS915)。
【0057】
一方、光量検出部233によって光量が十分でないと判断された場合には(ステップS911:No)、ブラックアウト期間検出部234による検出結果に従ってメイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れかの出力が選択される。すなわち、ブラックアウト期間検出部234によってブラックアウト期間であると判断された場合には(ステップS913:Yes)、サブ撮像素子130の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS915)。また、ブラックアウト期間検出部234によってブラックアウト期間以外であると判断された場合には(ステップS913:No)、メイン撮像素子120の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS914)。
【0058】
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、メイン撮像素子120と共役な位置にサブ撮像素子130を配置することにより、サブ撮像素子130の出力をライブビュー表示に常時利用することができる。特に、副ハーフミラー114の領域を分割して透過率に変化をもたせることにより、サブ撮像素子130によるライブビュー表示における画像のノイズを減少させることができ、画質を向上させることができる。また、光量検出部233によって光量が十分であると判断された場合には常にサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行うことができる。また、ブラックアウト期間検出部234によってブラックアウト期間を検出することにより、ブラックアウト期間のみサブ撮像素子130の出力を用いてライブビュー表示を行うようにすることができる。
【0059】
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では光量およびブラックアウト期間に着眼して撮像素子の選択を行っていたが、以下に示すようにさらに連写モードを考慮して撮像素子を選択してもよい。なお、この第2の実施の形態においても撮像装置10の外観構成や内部構成は同様であるため、説明を省略する。
【0060】
[撮像装置の機能構成]
図8は、本技術の第2の実施の形態における撮像装置10の機能構成例を示す図である。メイン撮像素子120、サブ撮像素子130、撮像素子選択部150、ディスプレイ249、光量検出部233、ブラックアウト期間検出部234および選択制御部235を備える点は、上述の第1の実施の形態と同様である。この第2の実施の形態では、さらに撮影モード設定部263を備える。
【0061】
撮影モード設定部263は、撮像装置10の撮影モードを設定するものである。この撮影モード設定部263は、例えば撮影モードの入力ボタンやディスプレイ249上のタッチパネルなどにより実現される。撮影モードとしては、ここでは連続して複数枚の撮像を行うための連写モードおよび1枚ずつ撮像するための単写モードを想定する。撮影モード設定部263によって連写モードが設定されている場合には、ブラックアウト期間が頻繁に発生するため、この第2の実施の形態では、選択制御部235においてライブビュー表示のためにサブ撮像素子130の出力を選択するものとする。
【0062】
[撮像装置の動作]
図9は、本技術の第2の実施の形態における撮像装置10の動作例を示す流れ図である。撮像装置10がライブビュー表示を行っている場合、以下の判断基準に従って、メイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れかの出力を用いてライブビュー表示を行う。
【0063】
まず、光量検出部233によって光量が十分であると判断された場合には(ステップS911:Yes)、サブ撮像素子130の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS915)。この点は、上述の第1の実施の形態と同様である。
【0064】
一方、光量検出部233によって光量が十分でないと判断された場合には(ステップS911:No)、撮影モード設定部263により設定された撮影モードがさらに判断される。これにより、撮影モードが連写モードであると判断された場合には(ステップS912:Yes)、サブ撮像素子130の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS915)。また、撮影モードが連写モード以外(単写モード)であると判断された場合には(ステップS912:No)、ブラックアウト期間検出部234による検出結果に従ってメイン撮像素子120またはサブ撮像素子130の何れかの出力が選択される。すなわち、ブラックアウト期間検出部234によってブラックアウト期間であると判断された場合には(ステップS913:Yes)、サブ撮像素子130の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS915)。また、ブラックアウト期間検出部234によってブラックアウト期間以外であると判断された場合には(ステップS913:No)、メイン撮像素子120の出力が撮像素子選択部150によって選択されてライブビュー表示に用いられる(ステップS914)。
【0065】
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、連写モード時にはブラックアウト期間であるか否かにかかわらず、サブ撮像素子130の出力をライブビュー表示に利用するよう制御することができる。
【0066】
<3.変形例>
上述の実施の形態ではAFセンサ141を撮像装置10の後方に配置する例について説明したが、撮像装置10の配置位置はこれに限定されるものではない。例えば、以下のような配置例が考えられる。
【0067】
[AFセンサの他の配置例]
図10は、本技術の実施の形態におけるAFセンサ141の他の配置例を示す図である。この配置例では、AFセンサ141は撮像装置10の前方に配置されている。この場合、副ハーフミラー114は、主ハーフミラー112からの光を前方に反射するように配置される。撮像装置10の後方に基板が配置されてAFセンサ141のためのスペースが確保できない場合に特に有効な配置である。
【0068】
[AFセンサのさらに他の配置例]
図11は、本技術の実施の形態におけるAFセンサ141のさらに他の配置例を示す図である。同図(a)は側面図であり、同図(b)は正面図である。この配置例では、AFセンサ141は撮像装置10の横方向に配置されている。この場合、副ハーフミラー114は、主ハーフミラー112からの光を横方向に反射するように配置される。この配置例では撮像装置10の奥行き方向を利用しないため、撮像装置10の厚みを縮小する場合に特に有効な配置である。
【0069】
なお、ここではAFセンサ141の配置について複数の例を挙げて説明したが、それぞれにおいてAFセンサ141とサブ撮像素子130の位置関係は互いに入れ替えてもよい。すなわち、副ハーフミラー114によって透過された光をAFセンサ141が受け、副ハーフミラー114によって反射された光をサブ撮像素子130が受けてもよい。この場合、副ハーフミラー114の分光特性は、透過特性および反射特性について入れ替えることが望ましい。
【0070】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0071】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
【0072】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)入力された光線を反射するとともに第1の撮像素子に透過する第1の半透過膜と、
前記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、
前記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、
前記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子と
を具備する撮像装置。
(2)前記第2の撮像素子は、前記第2の半透過膜によって透過された光線を受け、
前記合焦素子は、前記第2の半透過膜によって反射された光線を受け、
前記第2の半透過膜は、第1の透過率を有する第1の領域と、前記第1の透過率より低い第2の透過率を有する第2の領域とを備える前記(1)に記載の撮像装置。
(3)前記第2の半透過膜は、前記第1の半透過膜によって反射された光線を前記第2の領域において前記合焦素子に対して反射するとともに、前記第1の半透過膜によって反射された光線を前記第1および第2の領域において前記第2の撮像素子に対して透過する前記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)前記第2の撮像素子において受光した光量を検出する光量検出部と、
前記第1の撮像素子において露光できない期間であるブラックアウト期間を検出するブラックアウト期間検出部と、
前記第1または第2の撮像素子の何れかの出力を選択して表示部にライブビュー表示させる撮像素子選択部と、
前記光量検出部によって検出された光量が所定の光量を満たす場合には前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させ、前記光量検出部によって検出された光量が所定の光量に満たない場合には前記第1の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる一方で前記ブラックアウト期間には前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる選択制御部と
をさらに具備する前記(1)から(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(5)連続撮影を行うための連写モードを含む撮影モードを設定する撮影モード設定部をさらに具備し、
前記選択制御部は、前記撮影モード設定部が連写モードを設定している場合には前記ブラックアウト期間以外であっても前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる前記(4)に記載の撮像装置。
(6)入力された光線を反射および透過する第1の半透過膜と、
前記第1の半透過膜によって透過された光線を受けて電気信号に変換する第1の撮像素子と、
前記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、
前記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、
前記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子と
を具備する撮像装置。
【符号の説明】
【0073】
10 撮像装置
100 カメラ部
101 交換レンズ
102 カメラボディ
110 光学ブロック
111 レンズ
112 主ハーフミラー
113 シャッター
114 副ハーフミラー
115 AFモジュール光学系部
120 メイン撮像素子
130 サブ撮像素子
140、141 AFセンサ
150 撮像素子選択部
230 制御部
233 光量検出部
234 ブラックアウト期間検出部
235 選択制御部
249 ディスプレイ
260 操作部
261 シャッターボタン
263 撮影モード設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された光線を反射するとともに第1の撮像素子に透過する第1の半透過膜と、
前記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、
前記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、
前記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子と
を具備する撮像装置。
【請求項2】
前記第2の撮像素子は、前記第2の半透過膜によって透過された光線を受け、
前記合焦素子は、前記第2の半透過膜によって反射された光線を受け、
前記第2の半透過膜は、第1の透過率を有する第1の領域と、前記第1の透過率より低い第2の透過率を有する第2の領域とを備える
請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第2の半透過膜は、前記第1の半透過膜によって反射された光線を前記第2の領域において前記合焦素子に対して反射するとともに、前記第1の半透過膜によって反射された光線を前記第1および第2の領域において前記第2の撮像素子に対して透過する
請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2の撮像素子において受光した光量を検出する光量検出部と、
前記第1の撮像素子において露光できない期間であるブラックアウト期間を検出するブラックアウト期間検出部と、
前記第1または第2の撮像素子の何れかの出力を選択して表示部にライブビュー表示させる撮像素子選択部と、
前記光量検出部によって検出された光量が所定の光量を満たす場合には前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させ、前記光量検出部によって検出された光量が所定の光量に満たない場合には前記第1の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる一方で前記ブラックアウト期間には前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる選択制御部と
をさらに具備する請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
連続撮影を行うための連写モードを含む撮影モードを設定する撮影モード設定部をさらに具備し、
前記選択制御部は、前記撮影モード設定部が連写モードを設定している場合には前記ブラックアウト期間以外であっても前記第2の撮像素子を前記撮像素子選択部に選択させる
請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
入力された光線を反射および透過する第1の半透過膜と、
前記第1の半透過膜によって透過された光線を受けて電気信号に変換する第1の撮像素子と、
前記第1の半透過膜によって反射された光線を反射および透過する第2の半透過膜と、
前記第2の半透過膜によって透過または反射されることにより導かれた光線を受けて電気信号に変換する第2の撮像素子と、
前記第2の半透過膜によって反射または透過された光線のうち前記第2の撮像素子に導かれなかった光線を受けて合焦判定を行う合焦素子と
を具備する撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−50630(P2013−50630A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189237(P2011−189237)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】