説明

操作表示端末

【課題】カラオケ伴奏を再生する際に、利用者が好適なタイミングで演奏に参加することのできる技術を提供する。
【解決手段】カラオケ装置20は、利用者によって選択された楽曲に対応する伴奏音データを記憶装置から読み出して再生する。伴奏音データを再生している期間において、カラオケ装置20は、その伴奏音データに含まれる指示情報の示すタイミングを検出し、検出したタイミングにおいて、指示情報に対応する楽器アプリケーションの起動を電子目次装置30に指示する。電子目次装置30は、カラオケ装置20からの指示に従って楽器アプリケーションを起動し、楽器の画像をタッチスクリーンに表示するとともにタッチスクリーン上の利用者の操作内容を検出し、表示内容と検出内容とに基づいて演奏音データを生成し、カラオケ装置20へ送信する。カラオケ装置20は、受信される演奏音データの表す演奏音を伴奏音とあわせてスピーカから出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ伴奏の際に楽器の演奏音を出力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケ伴奏のみならず、利用者をより楽しませるための種々の機能を備えたカラオケ装置が普及している。例えば、特許文献1には、演奏中の曲のジャンル情報に応じて、壁紙画像やメニューフレーム画像を自動的に切り替えることのできる電子早見本が提案されている。また、特許文献2には、「DJモード」を具備した電子早見本であって、タッチパネルディスプレイに表示したターンテーブルや種々のつまみなどの操作子を用いて演奏曲の速度や音程を操作することのできる仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4418396号
【特許文献2】特開2008−242263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、カラオケ伴奏を再生する際に、歌唱するだけでなく演奏に参加して楽しむことができれば好適である。特許文献1に記載の装置では、演奏曲の雰囲気に合った映像をタッチパネルディスプレイに表示させることで、電子目次本を用いて選曲を行う利用者にその演奏曲と共通する印象を与えることができるものの、利用者が演奏に積極的に参加することはできなかった。また、特許文献2に記載の装置では、DJモードを選択することによってターンテーブル等を操作することができるものの、利用者が好適なタイミングで演奏に参加できない場合もあった。
【0005】
本発明は上述した背景の下になされたものであり、カラオケ伴奏を再生する際に、利用者が好適なタイミングで演奏に参加することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明は、画像を表示するとともに、当該画像の表示領域における利用者の操作内容を検出する操作表示手段と、楽曲の伴奏音に対応する伴奏音データと当該伴奏音データの再生中において当該端末に楽器の画像を表示させるタイミングを示す指示情報とを記憶する伴奏音データ記憶手段と、前記伴奏音データ記憶手段に記憶された伴奏音データを読み出して再生する再生手段と、前記再生手段によって前記伴奏音データが再生されている期間において、当該伴奏音データに対応する指示情報の示すタイミングを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたタイミングにおいて、当該端末に対して前記指示情報に対応する楽器を表示すべく指示する指示手段とを具備するカラオケ装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された指示に従って、前記指示情報に対応する楽器の画像を前記操作表示手段に表示するとともに、当該操作表示手段の表示内容及び当該操作表示手段が検出した操作内容に基づいて前記楽器の演奏音を表す演奏音データを生成する楽器アプリケーション実行手段と、前記楽器アプリケーション実行手段によって生成された演奏音データを出力する出力手段とを具備することを特徴とする操作表示端末を提供する。
【0007】
また、本発明は、画像を表示するとともに、当該画像の表示領域における利用者の操作内容を検出する操作表示手段と、楽曲の伴奏音に対応する伴奏音データと当該伴奏音データの再生中において当該端末に楽器の画像を表示させるタイミングを示す指示情報とを記憶する伴奏音データ記憶手段と、前記伴奏音データ記憶手段に記憶された伴奏音データを読み出して再生する再生手段と、前記再生手段によって再生される伴奏音データに対応する指示情報の示すタイミングを当該端末に対して指示する指示手段とを具備するカラオケ装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された指示に従って、前記指示情報の示すタイミングを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたタイミングにおいて、前記指示情報に対応する楽器の画像を前記操作表示手段に表示するとともに、当該操作表示手段の表示内容及び当該操作表示手段が検出した操作内容に基づいて前記楽器の演奏音を表す演奏音データを生成する楽器アプリケーション実行手段と、前記楽器アプリケーション実行手段によって生成された演奏音データを出力する出力手段とを具備することを特徴とする操作表示端末を提供する。
【0008】
本発明の好適な態様において、前記指示手段は、当該端末から受信される信号に基づいて当該端末の台数を特定し、当該台数と楽器の種別との対応関係が記憶された対応関係記憶手段を参照して、特定された台数に対応する楽器の種別を特定し、当該端末のそれぞれへ、特定された楽器の表示を指示してもよい。
【0009】
本発明の更に好適な態様において、前記伴奏音データは、前記楽曲の特定の区間を示す区間データを含み、前記出力手段は、前記区間データの示す区間に応じて前記演奏音の出力レベルを変更するようにしてもよい。
【0010】
本発明の更に好適な態様において、前記操作表示手段は、前記楽曲に関する楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶手段から楽曲情報を読み出し、読み出した楽曲情報を前記表示領域に表示するとともに、当該表示領域における利用者の操作内容を検出し、検出した操作内容と当該表示領域の表示内容に基づいて選択された楽曲を特定し、特定した楽曲に対応するカラオケ伴奏の再生を前記カラオケ装置に指示してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カラオケ伴奏を再生する際に、利用者が好適なタイミングで演奏に参加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】カラオケシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】カラオケ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】対応関係記憶領域の記憶内容の一例を示す図である。
【図4】電子目次装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】カラオケ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図6】電子目次装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図7】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図8】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図9】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図10】カラオケ装置のCPUが実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】カラオケシステムの処理の内容を示す図である。
【図12】対応関係記憶領域の記憶内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<カラオケシステムの構成>
図1は、この発明の一実施形態であるカラオケシステム1の構成の一例を示すブロック図である。図において、個室10a,10b,…は、カラオケボックスや旅館などに設けられており、個室10a,10b,…にはそれぞれ、1台のカラオケ装置20a,20b,…と、1又は複数の電子目次装置30a−1,30a−2,…とが設置されている。以下の説明では、説明の便宜上、カラオケ装置20a,20b,…を各々区別する必要がない場合には、これらを「カラオケ装置20」と称して説明する。電子目次装置30a−1,30a−2,…についても同様であり、各々区別する必要がない場合には、これらを「電子目次装置30」と称して説明する。カラオケ装置20はサーバ40とLAN(Local Area Network)や公衆電話回線等の通信回線で接続されている。サーバ40は、歌詞テロップとして表示される楽曲の歌詞を表す歌詞データや、楽曲の伴奏音を表す伴奏音データ、電子目次装置30で実行される楽器アプリケーションプログラム等をカラオケ装置20に配信する。電子目次装置30は、電子目次機能を備え、カラオケ装置20を遠隔操作するための操作表示端末である。電子目次装置30は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチスクリーンを備えている。利用者は、タッチスクリーンに接触することで、楽曲の選択などの各種の操作を行うことができる。
【0014】
<カラオケ装置の構成>
図2は、カラオケ装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図において、CPU(Central Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22に記憶されているコンピュータプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)23にロードし、これを実行することにより、カラオケ装置20の各部を制御する。記憶装置24は、ハードディスクや光ディスク等の大容量の記憶手段である。通信部25は、通信回線で結ばれた他の装置(例えば、カラオケ装置の管理室のサーバ40等)との間でデータの授受を行うインタフェースである。無線通信部29は、赤外線やBluetooth(登録商標)等の無線通信によって電子目次装置30とデータの授受を行うインタフェースである。
【0015】
表示回路26は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ50に画像を表示するための回路である。操作部27は、操作された内容に応じた操作信号を出力する操作入力装置である。利用者は、操作部27を用いて、楽曲を選択したり、カラオケ伴奏の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行う。歌唱マイク60は、歌唱者の歌唱音声を収音する収音機器である。歌唱マイク60は、歌唱音声の時間軸上における波形を表すアナログの電気信号を出力する。音声処理部28は、歌唱マイク60から出力される電気信号をデジタル信号に変換する。また、音声処理部28は、歌唱マイク60から出力される音声のデジタル信号とカラオケに必要な伴奏等のデジタル音声信号を合成する機能を有し、CPU21の制御の下、デジタル信号をアナログ信号に変換して増幅器(図示略)を介してスピーカ70に出力する。スピーカ70は、供給される音声信号に応じた強度で放音する放音手段である。ディスプレイ50は、入力された映像信号の表す映像を表示する。
【0016】
記憶装置24には、カラオケデータ記憶領域241と、対応関係記憶領域242とが設けられている。カラオケデータ記憶領域241には、歌詞テロップとして表示される楽曲の歌詞を表す歌詞データや、楽曲の伴奏音に対応する伴奏音データが複数記憶されている。楽曲のそれぞれには、楽曲を識別する楽曲IDが付与されるとともに、楽曲のジャンルを示すジャンルIDが付与されている。
【0017】
カラオケデータ記憶領域241に記憶された伴奏音データには、この伴奏音データの再生中において、電子目次装置30に楽器の画像を表示させる(楽器アプリケーションを起動させる)タイミング又は楽器の画像の表示を終了する(楽器アプリケーションを終了する)タイミングを示す指示情報が1又は複数含まれている。この指示情報は、伴奏音データの時間軸上に埋め込まれたものであってもよく、また、タイムスタンプが付与されたものであってもよく、伴奏音データの再生中におけるタイミングを示すものであればどのような形式のデータであってもよい。指示情報が示すタイミングは、例えば、前奏が始まるタイミングや前奏が終了するタイミング、間奏の開始タイミングや終了タイミングなどであってもよい。また、他の例としては、例えば、楽曲の2番が始まるタイミング、サビの区間の開始タイミングや終了タイミング、ギターのソロ演奏の開始タイミングや終了タイミングなどであってもよく、楽曲の時間軸における特定の位置(時刻)を示すものであればどのようなものであってもよい。カラオケ装置20のCPU21は、伴奏音データを再生している期間において、再生している伴奏音データに含まれる指示情報の示すタイミングを検出し、検出したタイミングにおいて、電子目次装置30に対してその指示情報に対応する楽器アプリケーションの起動又は終了を指示する。
【0018】
対応関係記憶領域242には、電子目次装置30の台数と楽器の種別との対応関係が記憶されている。図3は、対応関係記憶領域242の記憶内容の一例を示す図である。図3に示す例では、「楽曲ID」と「台数」と「楽器種別」との各項目が互いに関連付けて記憶される。これらの項目のうち、「楽曲ID」の項目には、楽曲を識別する楽曲IDが記憶される。「台数」の項目には、電子目次装置30の台数を示す情報が記憶される。「楽器種別」の項目には、例えば、「ピアノ」、「ギター」、「ドラム」といった、楽器の種別を示す種別データが記憶される。この項目に記憶される楽器の種別としては、例えば、その楽曲で用いられている楽器を示すものであってもよい。CPU21がこのテーブルを参照することによって、カラオケ伴奏として再生される楽曲にあった楽器が選択され、電子目次装置30に割り当てられる。具体的には、例えば、カラオケ伴奏として再生される楽曲が尺八の使われている演歌である場合には尺八が選択されたり、ラップである場合にはスクラッチ音が出るターンテーブルなどが選択されるようにしてもよい。
【0019】
また、電子目次装置30の台数が複数である場合に、電子目次装置30の各々に対してそれぞれ異なる楽器が割り当てられるようにしてもよく、また、複数の電子目次装置30に同じ楽器が割り当てられるようにしてもよい。具体的には、例えば、電子目次装置30の台数が3台である場合は、「ギター」、「ピアノ」、「ドラム」の3種類の楽器が電子目次装置30のそれぞれに割り当てられるようにしてもよく、また、「ギター」、「ピアノ」、「ピアノ」といったように、2種類の楽器が3台の電子目次装置30に割り当てられるようにしてもよい。
【0020】
次いで、電子目次装置30の構成について説明する。図4は、電子目次装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図において、CPU31は、ROM32に記憶されているコンピュータプログラムを読み出してRAM33にロードし、これを実行することにより、電子目次装置30の各部を制御する。記憶装置34はハードディスク等の記憶手段である。無線通信部35は、無線通信によってカラオケ装置20とデータの授受を行うインタフェースである。操作表示部36は、利用者の接触に応じた入力を行うタッチスクリーンである。操作表示部36は、CPU31の制御の下、各種の画像を表示するとともに、画像の表示領域における利用者の操作内容を検出する。利用者は操作表示部36に表示される画面を視認しつつ操作表示部36に触れることで各種の操作を行う。
【0021】
電子目次装置30の記憶装置34には、電子目次データ記憶領域341と、楽器アプリケーションプログラム記憶領域342とが設けられている。電子目次データ記憶領域341には、楽曲を識別する楽曲IDや、楽曲名、アーティスト名、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報等の楽曲に関する各種の情報(以下「楽曲情報」)が楽曲毎に記憶されている。楽器アプリケーションプログラム記憶領域342には、ピアノアプリケーションプログラムや、ギターアプリケーションプログラム、ドラムアプリケーションプログラム等の楽器アプリケーションプログラムが記憶されている。CPU31がこの楽器アプリケーションプログラム記憶領域342に記憶された楽器アプリケーションプログラムを実行することによって、CPU31は、楽器の画像を操作表示部36に表示するとともに利用者の操作に応じた演奏音データを生成する。
【0022】
次いで、カラオケ装置20の機能的構成について図5を参照しつつ説明する。図5は、カラオケ装置20の機能的構成の一例を示すブロック図である。図において、伴奏再生部211、指示情報検出部212、台数特定部213、楽器指示部214及び演奏音受信部215は、カラオケ装置20のCPU21がROM22又は記憶装置24に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することによって実現される。伴奏再生部211は、操作部27又は電子目次装置30から出力される信号に応じて選択された楽曲を特定し、特定した楽曲に対応する伴奏音データをカラオケデータ記憶領域241から読み出して再生することによって、伴奏音データの表す伴奏音をスピーカ70から出力する。指示情報検出部212は、伴奏再生部211によって伴奏音データが再生されている期間において、その伴奏音データに含まれる指示情報の示すタイミングを検出する。台数特定部213は、電子目次装置30から受信される信号に基づいて電子目次装置30の台数を特定し、特定した台数に対応する楽器の種別を、対応関係記憶領域242の記憶内容を参照して特定する。楽器指示部214は、指示情報検出部212によって検出されたタイミングで、電子目次装置30に対して、台数特定部213で特定された楽器に対応する楽器アプリケーションの起動又は終了を指示する。演奏音受信部215は、電子目次装置30から演奏音データを受信し、受信した演奏音データを音声処理部28に供給して、演奏音データの表す演奏音をスピーカ70から出力する。
【0023】
次に、電子目次装置30の機能的構成について図6を参照しつつ説明する。図6は、電子目次装置30の機能的構成の一例を示すブロック図である。図において、楽器アプリケーション起動制御部311、ピアノアプリケーション実行部312a、ギターアプリケーション実行部312b及びドラムアプリケーション実行部312cは、電子目次装置30のCPU31がROM32又は記憶装置34に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することによって実現される。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、ピアノアプリケーション実行部312a、ギターアプリケーション実行部312b、ドラムアプリケーション実行部312cを各々区別する必要がない場合には、これらを「楽器アプリケーション実行部312」と称して説明する。
【0024】
図において、楽器アプリ起動制御部311は、カラオケ装置20からの指示を受信し、受信した指示に従って、起動(又は終了)する楽器アプリケーションを決定する。楽器アプリケーション実行部312は、楽器や楽器の操作子の画像を操作表示部36に表示するとともに、操作表示部36の表示内容及び操作表示部36が検出した利用者の操作内容に基づいて、楽器の演奏音を表す演奏音データを生成し、生成した演奏音データをカラオケ装置20へ送信する。具体的には、例えば、ピアノアプリケーション実行部312aは、操作表示部36にピアノの鍵盤(操作子)を表示するとともに、利用者の操作内容及び操作表示部36の表示内容に応じて、ピアノの演奏音を表す演奏音データ(例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータ)を生成する。図7は、操作表示部36に表示される画面の一例を示す図である。図示のように、操作表示部36にはピアノの鍵盤A1が表示される。このとき、図7に例示するように、楽器の画像とあわせて、再生中の楽曲の歌詞テロップA3を操作表示部36に表示してもよい。利用者は操作表示部36に表示される鍵盤に触れることで演奏を行う。CPU31は利用者によって触れられた操作表示部36上の位置を検出し、検出した位置に対応する音高の音データを生成する。
【0025】
また、ギターアプリケーション実行部312bは、操作表示部36にギターの弦を表示するとともに、利用者の操作内容及び操作表示部36の表示内容に応じて、ギターの演奏音を表す演奏音データを生成する。図8は、操作表示部36に表示される画面の一例を示す図である。図示のように、操作表示部36には、ギターの弦A2が表示される。利用者は、操作表示部36に表示される弦をはじく操作を行うことでギターの演奏を行う。CPU31は、利用者によって触れられた操作表示部36上の位置を検出し、検出した位置に対応する音高の音データを生成する。
【0026】
また、ドラムアプリケーション実行部312cは、操作表示部36にドラムの画像を表示するとともに、利用者の操作内容及び操作表示部36の表示内容に応じて、ドラムの演奏音を表す演奏音データを生成する。利用者は、表示されたドラムをたたく操作を行うことでドラムの演奏を行う。CPU31は、利用者によって触れられた操作表示部36上の位置を検出し、検出した位置に対応する音色の音データを生成する。なお、楽器アプリケーション実行部312は図6に例示したものに限定されるものではなく、例えば、尺八やターンテーブルなど、種々の楽器に対応するものが用いられる。楽器アプリケーションは、楽器本体や楽器の操作子の画像を表示するとともにその楽器の演奏音を表すデータを生成するものであればどのようなものであってもよい。
【0027】
<動作>
次に、カラオケシステム1の動作について図面を参照しつつ説明する。まず、利用者は、電子目次装置30を用いて歌唱する楽曲を選択する。電子目次装置30のCPU31は電子目次データ記憶領域341から楽曲情報を読み出し、読み出した楽曲情報を操作表示部36に表示する。図9は、操作表示部36に表示される画面の一例を示す図である。図示のように、操作表示部36には、楽曲名やアーティスト名、歌い出し部分等の、楽曲に関する情報のリストが表示される。利用者は、操作表示装置36において、自身が歌唱したい楽曲が表示されている領域に触れることによって、楽曲の選択を行う。利用者によって電子目次装置30が操作されると、CPU31は、操作表示部36から出力される信号に基づいて利用者の操作内容を検出し、検出した操作内容と操作表示部36の表示内容とから選択された楽曲を特定し、特定した楽曲に対応するカラオケ伴奏の再生をカラオケ装置20に指示する旨の信号を出力する。図10はカラオケ装置20が行う処理の流れを示すフローチャートである。カラオケ装置20のCPU21は、電子目次装置30から出力される信号に応じて楽曲を選択する(ステップS1)。また、CPU21は、電子目次装置30から出力される信号を検出することによって電子目次装置30の台数を検出する(ステップS2)。CPU21は、選択した楽曲と電子目次装置30の台数とに対応する楽器の種別を、対応関係記憶領域242に記憶された対応関係に従って特定する(ステップS3)。CPU21は、特定した楽器に対応する楽器アプリケーションを電子目次装置30のそれぞれに通知する。電子目次装置30は、通知された楽器のアプリケーションプログラムが自装置に記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合は、指定された楽器のアプリケーションプログラムをカラオケ装置20からダウンロードする。
【0028】
次いで、CPU21は、選択された楽曲のカラオケ伴奏の再生を開始する(ステップS4)。すなわち、CPU21は、選択された楽曲に対応する伴奏音データをカラオケデータ記憶領域241から読み出し、読み出した伴奏音データを再生することによって、伴奏音データの表す伴奏音をスピーカ70から出力する。このとき、CPU21は、歌唱者によって選択された楽曲に対応する歌詞テロップデータをカラオケデータ記憶領域241から読み出し、読み出した歌詞テロップデータの示す歌詞テロップをディスプレイ50に表示する。
【0029】
歌唱者は、ディスプレイ50に表示される歌詞テロップを参照しつつ、再生されるカラオケ伴奏にあわせて歌唱を行う。利用者が歌唱を開始すると、歌唱者の歌唱音声が歌唱マイク60によって収音され、音声信号として音声処理部28へ供給される。音声処理部28は、入力される音声信号をスピーカ70に供給し、伴奏音とともにスピーカ70から音として出力する。
【0030】
CPU21は、伴奏音データが再生されている期間において、その伴奏音データに含まれる指示情報の示すタイミングを検出すると(ステップS5;YES)、電子目次装置30に対して、ステップS3で特定した楽器に対応する楽器アプリケーションの起動(又は終了)を指示する(ステップS6)。
【0031】
ここで、カラオケ装置20から楽器アプリケーションの起動(又は終了)の指示を受信する電子目次装置30の動作について説明する。電子目次装置30は、カラオケ装置20から楽器アプリケーションの起動(又は終了)の指示を受信すると、受信した指示に従って、楽器アプリケーションを起動(又は終了)する。楽器アプリケーションが起動されることにより、電子目次装置30の操作表示部36には、楽器や楽器の操作子の画像が表示される。利用者は、操作表示部36を操作して楽器の演奏を行うことができる。具体的には、例えば、ピアノアプリケーションが実行されている場合には、利用者は、操作表示部36に表示されるピアノの鍵盤をたたくことによって演奏を行う。電子目次装置30のCPU31は、操作表示部36の表示内容及び操作表示部36が検出した操作内容に基づいて、楽器の演奏音を表す演奏音データを生成し、カラオケ装置20へ送信(出力)する。
【0032】
図10の説明に戻る。カラオケ装置20のCPU21は、ステップS5においてタイミングを検出しない場合は(ステップS5;NO)、ステップS6の処理を行わずに、ステップS7の処理に進む。CPU21は、電子目次装置30から送信される演奏音データを受信し(ステップS7)、受信した演奏音データの示す演奏音を、伴奏音とあわせてスピーカ70から出力する(ステップS8)。すなわち、楽器アプリケーションが実行されている状態において利用者が電子目次装置30を操作すると、楽曲の伴奏音に加えて楽器の演奏音がスピーカ70から出力される。具体的には、例えば、カラオケ伴奏の間奏の区間において電子目次装置30でピアノアプリケーションが起動され、利用者が電子目次装置30を用いてピアノの演奏を行ったり、また、例えば、楽曲の2番からギターの演奏が行えるようになったりするなど、楽曲の各々に適したタイミングで演奏音を出力させることができる。CPU21は、伴奏音データの再生が終了する(ステップS9;YES)まで、指示情報の示すタイミングの検出処理を行い(ステップS5)、タイミングが検出される毎に、電子目次装置30への指示を行う(ステップS6)。
【0033】
以上説明したように本実施形態によれば、カラオケ伴奏の再生中において利用者が電子目次装置30を用いて楽器の演奏を行うことができる。これにより、例えば歌唱が苦手な利用者も楽曲にあわせて演奏を行うことでカラオケ伴奏を一緒に楽しむことができる。また、この実施形態では、楽曲毎に予め設定されたタイミング(指示情報の示すタイミング)で楽器アプリケーションの起動や終了を行うから、これにより、楽曲の各々に適したタイミングで利用者に楽器の演奏を促すことができる。また、特に、歌唱者以外の利用者が複数いる場合に、複数の電子目次装置30を用いて各々異なる楽器を演奏することができ、娯楽性を高めることができる。また、この実施形態では、カラオケ装置20に接続されたスピーカ70から楽器の演奏音を出力するから、電子目次装置30の各々に放音手段を設ける必要がなく、システム構成を簡易なものとすることができる。
【0034】
また、本実施形態では、カラオケ装置20が、再生する楽曲に応じて起動を指示する楽器アプリケーションを切り替えるから、それぞれの楽曲にあった楽器が自動的に選択され、利用者がその都度楽器アプリの選択等を行う必要がない。すなわち、煩雑な操作を行うことなく楽曲にあった楽器の演奏を行うことができる。具体的には、例えば、尺八の使われている演歌なら尺八アプリ、ラップならスクラッチ音を出力するターンテーブルが選択される、といったように、楽曲のそれぞれで適した楽器が選択される。
【0035】
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、カラオケ装置20のCPU21が、楽器アプリケーションの起動・終了タイミングを検出し、検出したタイミングにおいて、カラオケ装置20から電子目次装置30に対して楽器アプリケーションの起動・終了を指示する構成となっていた。これに代えて、電子目次装置30がシーケンサを具備する構成とし、カラオケ装置20のCPU21が、予め曲の開始時などに楽器アプリケーションの起動・終了のタイミングチャートを電子目次装置30に転送しておき、電子目次装置30側で楽器アプリケーションの起動・終了タイミングを検出するようにしてもよい。すなわち、この場合は、カラオケ装置20のCPU21が楽器アプリケーションの起動・終了のタイミングを事前に電子目次装置30に指示しておき、電子目次装置30のCPU31は、カラオケ装置20からの指示を受信すると、受信された指示に応じた楽器アプリケーションの起動・終了のタイミングチャートを保持しておく。そして、電子目次装置30のCPU31は、曲開始後、電子目次装置30が保持する楽器アプリケーションの起動・終了のタイミングチャートに従って、楽器アプリケーションの起動・終了を行う。
【0036】
(2)上述の実施形態では、電子目次装置30が実行する楽器アプリケーションとして、ピアノ、ギター、ドラムの楽器アプリケーションを用いたが、楽器アプリケーションはこれに限定されるものではなく、例えば、尺八、ターンテーブル、トランペット、サクソフォンなど、種々の楽器のアプリケーションを用いることができる。他の楽器の場合も、電子目次装置30のCPU31が、楽器や楽器の操作子の画像を操作表示部36に表示するとともに、操作表示部36の表示内容及び操作表示部36が検出した操作内容に基づいて、楽器の演奏音を表す演奏音データを生成する。
【0037】
(3)上述の実施形態において、カラオケ装置20のCPU21又は電子目次装置30のCPU31が、楽曲のコード進行に応じて演奏音の出力制御を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、ギターアプリケーションを実行する場合に、CPU21又はCPU31が、コードにマッチした音高以外の音が出なくなるように制御してもよい。この場合は、例えば、コードを示すコード情報を伴奏音データに含める構成とし、CPU21又はCPU31が、再生される伴奏音データに含まれるコード情報を検出し、検出したコードに対応する音高の音を予め定められた対応関係に従って特定し、特定した音高の音以外の音を出力しないように制御してもよい。この態様によれば、発音可能な音を制限することで、不自然な演奏音が出力されるのを防ぐことができ、これにより、その楽器の演奏が苦手な利用者であっても楽器の演奏を楽しむことができる。
【0038】
(4)上述の実施形態では、1台の電子目次装置30に対して1種類の楽器を割り当てるようにしたが、これに限らず、電子目次装置30が複数の楽器アプリケーションを用いるようにしてもよい。図11は、この態様において電子目次装置30が実行する楽器アプリケーションの遷移を概略的に示す図である。図11に示す例では、電子目次装置30のCPU31は、時刻t1からt2の区間においてはピアノアプリケーションを実行し、時刻t3から時刻t4の区間においてはドラムアプリケーションを実行し、また、時刻t5から時刻t6の区間においてはギターアプリケーションを実行する。この場合は、例えば、楽器アプリケーションの種別とその楽器アプリケーションの起動(又は終了)のタイミングとを示す指示情報を伴奏音データに含める構成とし、カラオケ装置20のCPU21が、伴奏音データの再生中において指示情報の示すタイミングを検出し、検出したタイミングにおいてその指示情報に対応する楽器アプリケーションの起動を電子目次装置30へ指示する。また、指示情報を伴奏音データに含める構成とせず、伴奏音データと指示情報とをそれぞれ個別に記憶する構成としてもよい。
【0039】
(5)上述の実施形態では、対応関係記憶領域242に「楽曲ID」と「台数」と「楽器種別」とを対応付けて記憶したが、対応関係記憶領域の記憶内容はこれに限定されるものではない。例えば、楽曲のジャンルを示す「ジャンルID」と「台数」と「楽器種別」とを対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合は、カラオケ装置20のCPU21は、利用者によって選択された楽曲のジャンルIDを参照し、ジャンルIDと電子目次装置30の台数とに対応する楽器種別を、記憶された対応関係に従って特定する。この場合は、再生されるカラオケ伴奏のジャンルに応じた楽器アプリケーションが実行されるから、再生される楽曲にあった演奏音を出力することができる。
【0040】
また、例えば、図12に例示するように、「台数」の項目を設ける構成とせず、「ジャンルID」と「楽器種別」とを対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合、「楽器種別」の項目には、図12に例示するように、楽器の種別のリストを記憶してもよい。この態様においては、カラオケ装置20のCPU21は、「楽器種別」の項目に記憶された楽器のリストを参照し、このリストから楽器を選択して電子目次装置30に割り当ててもよい。より具体的には、例えば、図12に示す例において、「ジャンルID」が「ジャンル01」であって電子目次装置30の台数が2台である場合には、CPU21は、「ジャンル01」に対応する「楽器種別」のリストの先頭から2つの楽器種別、すなわちピアノとギターとを、2台の電子目次装置30に割り当ててもよい。
【0041】
また、上述の実施形態では、CPU21が対応関係記憶領域242の記憶内容を参照して、用いる楽器アプリケーションを特定したが、楽器の種別を特定する態様はこれに限らず、例えば、指示情報に楽器の種別を示す情報を含めるようにしてもよい。この場合は、カラオケ装置20のCPU21が、伴奏音データの再生中において指示情報の示すタイミングを検出し、検出したタイミングにおいてその指示情報に対応する楽器アプリケーションの起動を電子目次装置30へ指示する。
【0042】
(6)本発明に係るカラオケ装置は、カラオケ伴奏を再生する専用の装置に限らず、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであってもよい。カラオケ装置が汎用コンピュータである場合には、ビデオカードが表示回路26に相当し、キーボードやマウスが操作部27に相当する。また、上述の実施形態では、本発明に係る操作表示端末として電子目次機能を有した電子目次装置30を用いたが、操作表示端末はこれに限らず、電子目次機能を有していない装置であってもよい。例えば、携帯電話端末や携帯ゲーム機を操作表示端末として用いるようにしてもよい。この場合も、上述の実施形態と同様に、携帯電話端末や携帯ゲーム機が楽器アプリケーションプログラムをサーバやカラオケ装置20からダウンロードして実行する。
【0043】
また、上述の実施形態では、カラオケ装置20と電子目次装置30とが無線通信によってデータの授受を行ったが、これに限らず、カラオケ装置20と電子目次装置30とが有線接続される形態であってもよい。
【0044】
(7)上述の実施形態では、サーバ40は、伴奏音データと楽器アプリケーションプログラムとをそれぞれ個別に配信したが、これに限らず、伴奏音データに楽器アプリケーションプログラムを含めて配信する形態であってもよい。また、上述の実施形態では、電子目次装置30がカラオケ装置20から楽器アプリケーションプログラムをダウンロードしたが、カラオケ装置20を経由せずに、電子目次装置30がサーバ40から直接ダウンロードする形態であってもよい。
【0045】
(8)また、上述の実施形態において、楽器アプリケーションの使用状況に応じた課金処理を行ってもよい。この場合は、カラオケ装置20のCPU21が、電子目次装置30から受信する演奏音データから楽器アプリケーションの使用状況を判定し、判定結果に応じて利用者に請求する金額を算出し、算出結果を利用者に通知するようにしてもよい。
【0046】
(9)上述の実施形態において、伴奏データが楽曲の特定の区間(例えば、サビの区間)を示す区間データを含む構成とし、カラオケ装置20のCPU21が、区間データを参照し、区間データの示す区間に応じて演奏音の出力レベル(音量)を変更するようにしてもよい。具体的には、例えば、CPU21が、区間データの示す区間においては演奏音の出力を行わないようにしてもよい。この態様によれば、例えば、サビの区間においては演奏音を出力しない、といった制御や、前奏や伴奏の区間においては演奏音を出力する一方、歌唱者が歌唱する区間においては演奏音を出力しない、といった制御を行うことによって、演奏音によって歌唱者の歌唱が遮られるのを軽減することができる。
【0047】
また、例えば、前奏や間奏のあいだは演奏音の音量を大きくする一方、それ以外のあいだは演奏音を小さくする、といったように、楽曲の進行に応じて演奏音の出力レベルを制御するようにしてもよい。この場合は、具体的には、伴奏音データが楽曲の特定の区間を示す区間データを含む構成とし、カラオケ装置20のCPU21が、区間データを参照し、区間データの示す区間においては演奏音の出力レベルを小さくする、といった制御を行う。
【0048】
(10)上述の実施形態では、図5に示す伴奏再生部211、指示情報検出部212、台数特定部213、楽器指示部214及び演奏音受信部215は、CPU21がROM22又は記憶装置24に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することによってソフトウェアとして実現される構成としたが、これに限らず、伴奏再生部211等の各部がハードウェアとして構成されていてもよい。図6に示す楽器アプリ起動制御部311や楽器アプリケーション実行部312も同様であり、ソフトウェアとして実現される構成であってもよく、また、ハードウェアとして構成されていてもよい。
【0049】
また、上述の実施形態では、歌唱マイク60、スピーカ70及びディスプレイ50がカラオケ装置20に外付けされる構成について説明したが、これに限らず、スピーカやマイク等がカラオケ装置20に内蔵される構成であってもよい。
【0050】
(11)上述の実施形態では、電子目次装置30が楽器アプリケーションを実行することによって、利用者の操作に応じた演奏音データを生成し、生成した演奏音データをカラオケ装置20へ送信した。これに代えて、電子目次装置30が演奏音データを生成する構成とせず、電子目次装置30が、検出した利用者の操作内容を表す操作情報を出力し、カラオケ装置20が、電子目次装置30から出力される操作情報に基づいて演奏音データを生成するようにしてもよい。
【0051】
(12)上述の実施形態において、各電子目次装置30にスピーカを設け、演奏音データに基づく放音処理を、カラオケ装置20に代えてまたはカラオケ装置20とともに、各電子目次装置30が行ってもよい。すなわち、楽器アプリケーション実行部312によって生成された演奏音データの出力先は、カラオケ装置20、自身の電子目次装置30、他の電子目次装置30のいずれであってもよい。
【0052】
(13)上述の実施形態におけるカラオケ装置20のCPU21によって実行されるプログラム及び電子目次装置30のCPU31によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、インターネットのようなネットワーク経由でカラオケ装置20や電子目次装置30にダウンロードさせることも可能である。
【符号の説明】
【0053】
20…カラオケ装置、21,31…CPU、22,32…ROM、23,33…RAM、24,34…記憶装置、25…通信部、26…表示回路、27…操作部、28…音声処理部、29,35…無線通信部、30…電子目次装置、40…サーバ、50…ディスプレイ、60…歌唱マイク、70…スピーカ、211…伴奏再生部、212…指示情報検出部、213…台数特定部、214…楽器指示部、215…演奏音受信部、311…楽器アプリ起動制御部、312…楽器アプリケーション実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するとともに、当該画像の表示領域における利用者の操作内容を検出する操作表示手段と、
楽曲の伴奏音に対応する伴奏音データと当該伴奏音データの再生中において当該端末に楽器の画像を表示させるタイミングを示す指示情報とを記憶する伴奏音データ記憶手段と、前記伴奏音データ記憶手段に記憶された伴奏音データを読み出して再生する再生手段と、前記再生手段によって前記伴奏音データが再生されている期間において、当該伴奏音データに対応する指示情報の示すタイミングを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたタイミングにおいて、当該端末に対して前記指示情報に対応する楽器を表示すべく指示する指示手段とを具備するカラオケ装置からの指示を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された指示に従って、前記指示情報に対応する楽器の画像を前記操作表示手段に表示するとともに、当該操作表示手段の表示内容及び当該操作表示手段が検出した操作内容に基づいて前記楽器の演奏音を表す演奏音データを生成する楽器アプリケーション実行手段と、
前記楽器アプリケーション実行手段によって生成された演奏音データを出力する出力手段と
を具備することを特徴とする操作表示端末。
【請求項2】
画像を表示するとともに、当該画像の表示領域における利用者の操作内容を検出する操作表示手段と、
楽曲の伴奏音に対応する伴奏音データと当該伴奏音データの再生中において当該端末に楽器の画像を表示させるタイミングを示す指示情報とを記憶する伴奏音データ記憶手段と、前記伴奏音データ記憶手段に記憶された伴奏音データを読み出して再生する再生手段と、前記再生手段によって再生される伴奏音データに対応する指示情報の示すタイミングを当該端末に対して指示する指示手段とを具備するカラオケ装置からの指示を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された指示に従って、前記指示情報の示すタイミングを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたタイミングにおいて、前記指示情報に対応する楽器の画像を前記操作表示手段に表示するとともに、当該操作表示手段の表示内容及び当該操作表示手段が検出した操作内容に基づいて前記楽器の演奏音を表す演奏音データを生成する楽器アプリケーション実行手段と、
前記楽器アプリケーション実行手段によって生成された演奏音データを出力する出力手段と
を具備することを特徴とする操作表示端末。
【請求項3】
前記指示手段は、当該端末から受信される信号に基づいて当該端末の台数を特定し、当該台数と楽器の種別との対応関係が記憶された対応関係記憶手段を参照して、特定された台数に対応する楽器の種別を特定し、当該端末のそれぞれへ、特定された楽器の表示を指示する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の操作表示端末。
【請求項4】
前記伴奏音データは、前記楽曲の特定の区間を示す区間データを含み、
前記出力手段は、前記区間データの示す区間に応じて前記演奏音の出力レベルを変更する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の操作表示端末。
【請求項5】
前記操作表示手段は、前記楽曲に関する楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶手段から楽曲情報を読み出し、読み出した楽曲情報を前記表示領域に表示するとともに、当該表示領域における利用者の操作内容を検出し、検出した操作内容と当該表示領域の表示内容に基づいて選択された楽曲を特定し、特定した楽曲に対応するカラオケ伴奏の再生を前記カラオケ装置に指示する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作表示端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−242431(P2012−242431A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109365(P2011−109365)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】